JP5219361B2 - 駐車管理システム - Google Patents
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例えば、料金の異なるエリアの境目毎に駐車券読取/書込装置を設置し、各エリアの出入の際に駐車券を駐車券読取/書込装置に挿入して各エリアの入場時刻と出場時刻を記録し、駐車料金精算時に駐車券から駐車したエリアの入出時刻を読取って駐車時間に応じて駐車料金を徴収する(例えば、特許文献1参照)。
また、駐車場の出入口と料金の異なるエリアの境目毎に車両番号を画像認識する車番認識装置を設置し、それぞれの地点を通過する車両の車番を読取ってその車両の各エリアにおける入場時刻と出場時刻を記録して各エリアの駐車時間に応じて駐車料金を徴収する(例えば、特許文献2参照)。
尚、駐車スペース(車室)にロック装置を設け、駐車料金の精算でロック装置を解除する方式も考えられる。
本発明は上記問題点に着目してなされたもので、車両の動きを連続的に監視することにより、利用者の利便性や経営の収益性等を低下させることなく、エリア別或いは階層別の駐車料金システムの導入が可能な駐車管理システムを提供することを目的とする。
かかる構成では、事前精算機により事前精算済みの利用者は、駐車情報管理手段に記録された駐車情報により駐車場出口で料金精算せずに出場できるようになる。
かかる構成では、テナントチェッカーで料金割引情報を記録した利用者は、駐車情報管理手段に記録された駐車情報により駐車場出口で料金割引を受けることができるようになる。
かかる構成では、出場しようとして乗車する前に通知手段により自車の駐車場所を知ることが可能になり、広い駐車場等で自車の駐車場所が分からなくなった場合でも容易に自車を駐車場所を知ることができるようになる。
かかる構成では、位置解析装置側で車両の現在位置と車両が駐車した時の駐車スペース位置等を記録管理することにより、駐車情報管理手段の負担が軽減されるようになる。
請求項9のように、前記駐車場は、駐車エリア別に異なる料金体系を設定する構成とするとよい。
かかる構成では、自走式立体駐車場等の場合に、駐車情報管理手段の記録情報に基づいて階層毎の満空表示が可能になる。
かかる構成では、駐車料金精算時に駐車券を要求するシステムにおいて、駐車券を紛失しても、駐車情報管理手段の記録情報に基づいて駐車券がある場合と同じ出場処理ができるようになる。
かかる構成では、駐車券を発行することなく駐車情報管理手段の記録情報に基づいて料金精算ができるので、駐車券発行機を不要にできるようになる。
図1は、本発明に係る駐車管理システムの第1実施形態を示す構成図であり、図2は第1実施形態の駐車管理システムを適用した駐車場のレイアウト例を示した概略図である。
図において、本実施形態の駐車管理システムは、図2に示す駐車場P内の全ての車路と全ての駐車スペースとしての車室SA1〜SZ2を監視可能な複数(n個,n=1,2・・・)のカメラC1〜Cnと、各カメラC1〜Cnに対応して設けられカメラC1〜Cnで撮影された画像を解析して車両を認識しその車両の位置を算出するn個(n=1,2・・・)の位置解析装置D1〜Dnと、各位置解析装置D1〜Dnからの車両位置情報から入場した各車両の駐車情報をそれぞれ記録管理する駐車情報管理手段としての車両軌跡管理装置1と、ゲート式駐車管理装置10と、車両軌跡管理装置1とゲート式駐車管理装置10との間で情報を交信するための通信装置2とを備えて構成される。尚、本実施形態では駐車場Pは、駐車エリアに応じて異なる駐車料金を設定したエリア別料金方式のものとする。
前記ゲート式駐車管理装置10は、図2に示すように駐車場Pの入口に駐車券発行機11と入場ゲート12を備え、駐車場Pの出口に出口精算機13と出場ゲート14を備える。このゲート式駐車管理装置10による駐車管理動作は、従来公知であり、簡単に説明すると、車両入場時は図示しないループコイル等の車両検知器で車両を検知すると駐車券発行機11から駐車券を発行し、駐車券が抜取られたことにより入場ゲート12を開放して入場を許可する。車両出場時は、出口精算機13で駐車時間に応じた駐車料金を精算し、精算が完了すると出場ゲート14を開放して出場を許可する。
前記車両軌跡管理装置1は、図3に示す車両位置情報テーブルを備え、各車両毎に前記駐車情報として車両ID、入場時刻、車両の現在位置、駐車車室番号、駐車開始時刻、駐車終了時刻を記録管理する。
ステップ1(図中、S1で示し、以下同様とする)で、位置解析装置D1がカメラC1の映像に基づいて入場車両を検出したか否かを判定する。駐車場Pの入口を監視エリアとするカメラC1の映像に車両が存在すれば、ステップ1の判定がYESとなり、ステップ2に進む。この時、前記車両に対して駐車券発行機11から駐車券が発行され、ゲート式駐車管理装置10から発行した駐車券番号及び入場時刻が車両軌跡管理装置1に対して送信され、車両軌跡管理装置1は、車両位置情報テーブルに受信した駐車券番号を車両IDとして記録すると共に入場時刻を記録する。
ステップ2では、位置解析装置D1は車両軌跡管理装置1に対して車両IDを問合せる。車両軌跡管理装置1は、この問合せに対して車両位置情報テーブルに記録した車両IDを送信する。
ステップ3で、位置解析装置D1は車両IDを受信したか否かを判定し、受信すればステップ4に進む。
ステップ6では、車両軌跡管理装置1は車両の現在位置と予め記憶した各車室SA1〜SZ2の位置情報とを比較して車両が車室に駐車したか否かを判定する。車両がいずれかの車室位置に一定時間留まっていることを検出すると駐車と判定し、ステップ7に進む。
ステップ7では、駐車した車室番号と、現在時刻を駐車開始時刻としてそれぞれ車両位置情報テーブルに記録する。
ステップ8では、車両が車室から退出したか否かを判定し、車両位置情報が変化したことにより退出と判定し、ステップ9に進む。
ステップ9では、退出判定した時の時刻を駐車終了時刻として車両位置情報テーブルに記録する。
その後、駐車場Pの出口を監視エリアとする位置解析装置Dnから車両位置情報が通知されると、車両軌跡管理装置1は、車両が出場すると判定し、ステップ5の判定がYESとなり、ステップ10に進む。
ステップ11では、ゲート式駐車管理装置10は車両の出場により出場ゲート14を閉状態に制御したことにより、車両軌跡管理装置1に車両が出場したことを通知し、車両軌跡管理装置1が、前記通知により出場完了と判定し、ステップ12に進む。
ステップ12では、出場車両の駐車情報を車両位置情報テーブルから抹消する。
また、駐車場P内の全エリアを複数のカメラC1〜Cnで捉えることができるので、駐車場P内を監視することが可能でセキュリティ性を高めることができるという利点がある。
上記実施形態では、位置解析装置をカメラC1〜Cn毎に設ける構成としたが、1つの位置解析装置で各カメラC1〜Cnの映像を画像解析する構成でもよい。
第2実施形態は、駐車管理システムのハードウエア構成は図1及び図2と同様であるが、位置解析装置D1〜Dnと車両軌跡管理装置1との機能分担が異なる。
本実施形態の位置解析装置D1〜Dnは、自身の監視エリア内における車両位置情報を記録する図5に示すようなエリア内位置情報テーブルを備える。
ステップ21で、位置解析装置Dx(x=1〜n)は、自身の監視エリア内に車両が進入したか否かを監視し、車両が進入したと判定すると、ステップ22に進み、車両が進入したこと及びその車両の検出位置情報を車両軌跡管理装置1に通知する。
ステップ23で、車両軌跡管理装置1は、受信した検出位置情報から該当する車両IDを特定して位置解析装置Dxに通知する。
ステップ24で、位置解析装置Dxは受信した車両IDをエリア内位置情報テーブルに登録し、算出した車両位置をその車両IDに対応付けて記録・更新し、自身の監視エリア内における車両の現在位置を常に把握管理する。
ステップ27で、車両軌跡管理装置1は図3の車両位置情報テーブルに受信した車両IDと駐車車室番号を記録すると共に、現在時刻を駐車開始時刻として記録する。
ステップ28で、位置解析装置Dxは車両の現在位置に基づいて車両が駐車車室位置から出たか否かを判定し退出と判定する駐車終了と判断しステップ29に進み、車両軌跡管理装置1に車両IDと駐車終了を通知する。
ステップ31で、位置解析装置Dxは自身の監視エリアから車両が脱出したか否かを判定して脱出と判定するステップ32に進み、車両軌跡管理装置1に脱出した車両の車両ID、監視エリア脱出、最終位置情報を通知すると共に、エリア内位置情報テーブルから車両IDを含めてその車両情報を抹消する。
その後は、隣接する監視エリアの位置解析装置がその車両を認識して同様の動作により車両の動きを追跡する。これを継続することにより駐車場P内の全エリアにおいて車両の軌跡を管理する。
例えば、事前精算機15を備える事前精算システムの駐車場の場合、事前精算機に駐車券を挿入した時に、ゲート式駐車管理装置10側から車両軌跡管理装置1に駐車券番号(車両ID)を通知し、車両軌跡管理装置1が車両位置情報テーブルの該当する車両IDの車両情報をゲート式駐車管理装置10へ返信する。これにより、事前精算機15は、受信した駐車車室番号を、表示パネルに表示したり音声で通知したり駐車券に印字したりする等の通知方法を用いて利用者に通知することができる。ここで事前精算機15が駐車場所を通知する通知手段の機能を備える。
尚、月極契約の車両やオーナー等の特別車両は、従来の駐車場と同様に定期券やパスカードにより入出場するが、このような場合は、入場時に使用する定期券やパスカード等の固有番号を車両IDとして車両を追跡管理すればよい。
2 通信装置
10 ゲート式駐車管理装置
11 駐車券発行機
12 入場ゲート
13 出口精算機
14 出場ゲート
15 事前精算機
16 テナントチェッカー
C1〜Cn カメラ
D1〜Dn 位置解析装置
P 駐車場
SA1〜SZ2 車室
Claims (12)
- 複数の駐車スペースを備えた駐車場における車両の駐車を管理する駐車管理システムにおいて、
前記駐車場内に入場する各車両を特定してその動きを連続的に追跡するための車両識別情報を生成する識別情報生成手段と、
前記駐車場の全体を監視可能な互いに隣接する監視エリアの一部が重複するように駐車場内に配置される複数のカメラで捉えた車両を前記車両識別情報に基づいて識別し、車両識別情報と関連付けて入場から出場まで各車両の車両位置情報を連続的に追跡する追跡手段と、
前記追跡手段で得られる前記車両識別情報と関連付けた車両位置情報を受信して各車両の駐車情報を記録管理する駐車情報管理手段と、を備え、
前記追跡手段は、入場車両を入場エリア付近にあるカメラで捉えたときにカメラで撮影された画像を解析して入場車両を認識して車両識別情報を付与し、この車両識別情報と関連付けて入場車両の位置解析を行い、車両識別情報に関連付けられた車両位置情報を駐車情報管理手段へ通知し、前記駐車情報管理手段の前記駐車情報に基づいて各車両の駐車を管理する構成としたことを特徴とする駐車管理システム。 - 前記複数のカメラで捉えたそれぞれの前記車両位置情報を、1つの前記駐車情報管理手段へ通知し、前記駐車情報管理手段から前記追跡手段側へ車両識別情報を通知することで、各車両の駐車を管理する構成とした請求項1に記載の駐車管理システム。
- 前記駐車場の入口に駐車券発行機と入場ゲートを備え、出口に出口精算機と出場ゲートを備えるゲート式駐車管理装置を備え、前記識別情報生成手段は、前記駐車券発行機が駐車券を発行したときに前記車両識別情報を生成し、前記追跡手段は、駐車券発行時に前記カメラが捉えた車両を前記車両識別情報と対応付けて当該車両の動きを追跡し、前記駐車情報管理手段は、追跡手段の車両位置情報に基づいて前記車両識別情報と対応付けて少なくとも各車両が駐車した駐車スペース位置、駐車開始時刻、駐車終了時刻を前記駐車情報として記録管理し、前記出口精算機で前記駐車情報に基づいて料金精算する構成とした請求項1又は2に記載の駐車管理システム。
- 駐車場出場以前に料金精算可能な事前精算機を備え、前記駐車情報管理手段は、前記事前精算機による精算完了情報を前記駐車情報として記録管理する請求項1〜3のいずれか1つに記載の駐車管理システム。
- 料金割引情報の記録可能なテナントチェッカーを備え、前記駐車情報管理手段は、前記テナントチェッカーによる割引情報を前記駐車情報として記録管理する請求項1〜4のいずれか1つに記載の駐車管理システム。
- 前記駐車スペースの位置を通知可能な通知手段を備え、前記駐車情報管理手段は、少なくとも前記駐車スペースの位置情報を記録管理し、前記駐車情報管理手段の駐車情報に基づいて各車両の駐車場所を前記通知手段で通知可能とした請求項1〜5のいずれか1つに記載の駐車管理システム。
- 前記追跡手段が、互いに隣接するカメラの監視領域の一部が重複するように配置した複数のカメラと、各カメラの映像を画像解析して車両の位置を検出する少なくとも1つの位置解析装置とを備え、該位置解析装置が、各カメラの監視領域毎に前記車両識別情報に対応付けて少なくとも車両の現在位置と車両が駐車した時の駐車スペース位置を記録管理する位置情報テーブルを備える構成とした請求項1〜6のいずれか1つに記載の駐車管理システム。
- 前記識別情報生成手段は、前記駐車券発行機が発行する駐車券に記録された駐車券番号を前記車両識別情報とする構成である請求項3〜7のいずれか1つに記載の駐車管理システム。
- 前記駐車場は、駐車エリア別に異なる料金体系を設定する構成である請求項1〜8のいずれか1つに記載の駐車管理システム。
- 前記複数の駐車スペースを駐車エリア毎に区分する一方、前記駐車情報管理手段は、前記駐車情報として各駐車スペースにおける車両の有無を記録管理し、前記駐車情報管理手段の前記車両有無情報に基づいて前記駐車エリア毎の満空情報を表示可能な構成とした請求項1〜9のいずれか1つに記載の駐車管理システム。
- 前記駐車情報管理手段は、前記駐車情報として前記車両識別情報と対応付けて駐車料金精算に必要な情報を記録管理し、入場時に発行した駐車券の紛失時に、前記駐車情報に基づいて出場処理が可能な構成とした請求項1に記載の駐車管理システム。
- 前記駐車情報管理手段は、前記駐車情報として前記車両識別情報と対応付けて駐車料金精算に必要な情報を記録管理し、前記追跡手段の車両位置情報に基づいて車両が駐車場出口に到達したことを検出すると、前記駐車情報に基づいて駐車料金精算動作を開始する構成とした請求項1に記載の駐車管理システム。
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