JP5219120B2 - 通信システム、通信装置及び通信方法 - Google Patents

通信システム、通信装置及び通信方法

Info

Publication number
JP5219120B2
JP5219120B2 JP2007232734A JP2007232734A JP5219120B2 JP 5219120 B2 JP5219120 B2 JP 5219120B2 JP 2007232734 A JP2007232734 A JP 2007232734A JP 2007232734 A JP2007232734 A JP 2007232734A JP 5219120 B2 JP5219120 B2 JP 5219120B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
time
data
communication device
communication
transmission
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2007232734A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009065518A (ja
Inventor
広章 高田
亮 倉地
之宏 宮下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nagoya University NUC
Sumitomo Wiring Systems Ltd
AutoNetworks Technologies Ltd
Sumitomo Electric Industries Ltd
Tokai National Higher Education and Research System NUC
Original Assignee
Nagoya University NUC
Sumitomo Wiring Systems Ltd
AutoNetworks Technologies Ltd
Sumitomo Electric Industries Ltd
Tokai National Higher Education and Research System NUC
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nagoya University NUC, Sumitomo Wiring Systems Ltd, AutoNetworks Technologies Ltd, Sumitomo Electric Industries Ltd, Tokai National Higher Education and Research System NUC filed Critical Nagoya University NUC
Priority to JP2007232734A priority Critical patent/JP5219120B2/ja
Publication of JP2009065518A publication Critical patent/JP2009065518A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5219120B2 publication Critical patent/JP5219120B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Small-Scale Networks (AREA)

Description

本発明は、複数の通信装置が夫々、同期した所定のタイミングに従って動作するように構成される通信システムに関し、特に、各通信装置の機能に応じてデータの送受信を行なうタイミングを夫々最適化し、データの送受信を含む各処理を効率的に行なうことができる通信システム、該通信システムに含まれる通信装置及び通信方法に関する。
近年では、複数の通信装置を接続し、各通信装置に夫々機能を割り振り、相互にデータを交換して多様な処理を行なわせるシステムが各分野で利用されている。例えば、車輌に配される車載LAN(Local Area Network)の分野では、通信装置としてECU(電子制御装置;Electronic Control Unit)を用い、各ECUに夫々特化させた処理を行なわせ、相互にデータを交換することにより、システムとして多様な機能を実現させている。
各通信装置の機能の特化、また各通信装置が行なうことができる機能の増加に伴ない、通信媒体に接続される通信装置の数及び種類も増加する。更に、システムとして多様な機能が期待されるようになることから、各通信装置がデータを共有して連携する必要が生じ、送出されるデータの量は増加する。
なお、夫々の通信装置が所望のタイミングでデータの送受信を試みても、通信線が空いていない、無線通信を確立できない等の原因で送受信ができない場合がある。データの送受信が輻輳する場合は、通信装置間の通信媒体の通信負荷の増大を引き起こし、結果的に各通信装置からのデータの遅延が問題となる。
そこで、各通信装置が夫々タイミングをずらして送受信を試みるように予め設定しておくこともできるが、この場合、共有の時間基準を有していることが必要となる。そのために各通信装置でタイマによって同時に時刻の測定を開始して共有の時間基準を有する構成とする。しかしながら、各通信装置が備えるタイマの精度によっては時間の経過と共にタイマにズレが生じてしまう。
特許文献1には、所定の同期用メッセージを同時に受信することが保障される通信媒体上で、複数の通信装置が夫々メッセージを受信した時刻を記録しておき、複数の通信装置の内の一のマスタ通信装置から記録した時刻が他のスレーブ通信装置へ送信され、スレーブ通信装置はマスタ通信装置から受信した時刻と、自身が記録した同時であるはずの時刻とのズレから自身の時刻を補正する方法が開示されている。
特開2005−45813号公報
通信装置の機能の増大、特化が更に進むことにより、データの送受信のタイミングの最適化及び通信装置間の通信媒体の利用の効率化が求められる。
一方で、このような最適化、効率化のために、ズレを補正するための時刻情報の送受信が優先的に行なわれる場合、他の情報の送受信の妨げとなる可能性が生じ、一方で、時刻情報の送受信の優先度があまりに低い場合、時刻のズレの補正が行なわれなくなるなどの支障が発生する可能性が生じる。
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、相互に接続される各通信装置の処理が、所定のタイミングに基づき行なわれる場合、タイミングを計るための計時を各通信装置で同期させる構成により、送受信を含む各処理のタイミングを最適化し、且つデータの送受信を含む各処理が複数の通信装置で効率的に行なわれるようにすることができる通信システム及び通信方法を提供することを目的とする。
本発明の他の目的は、タイミングを計るための計時を同期させる際は、複数の通信装置の内の一又は複数の基準となる通信装置で計時された時刻、当該時刻を含むデータの送受信の時刻、及び送受信に要する時間の条件から同期する構成により時刻を同期させ、同期した時刻に基づき夫々の送受信を含む処理のタイミングを最適化し、各通信装置の各処理が効率的に行なわれるようにすることができる通信システムを提供することにある。
本発明の他の目的は、時刻のズレを修正させるために時刻を含むデータを送受信するに際し、時刻を含むデータの送受信が逆に、制御に必要な他の情報を含むデータの送受信の遅延を招くこと、及び時刻を含むデータの送受信が遅延してズレの修正が適切に行なわれなくなることを防止することができる通信システム、及び該通信システムに含まれる通信装置を提供することにある。
本発明の他の目的は、各通信装置は、同期された計時に基づき、夫々の機能により分けられたタイミングで処理を行なう構成により、通信装置間のデータの送受信が輻輳することなく最適化され、各通信装置の処理が効率的に行なわれるようにすることができる通信システムを提供することにある。
発明に係る通信システムは、夫々所定のタイミングに従いデータの送受信を行なう複数の通信装置を含み、各通信装置は、データの送信を試みるに際し送信権の取得の成否を判断する手段を備え、前記送信権の取得に成功した場合にデータの送信を行なうようにしてある通信システムにおいて、前記複数の通信装置は、時計手段を夫々備え、前記複数の通信装置の内の一又は複数の通信装置は、前記送信権の取得に成功した場合に、他の通信装置へのデータの送信中における特定の時刻を前記時計手段から取得する手段と、取得した時刻を送信中のデータへ付加する手段とを備え、前記他の通信装置は夫々、送信された前記データに付加されている時刻と、受信中の特定の時刻と、両時刻間に対応する前記データの長さに基づく時間差とに基づき、自身が備える時計手段により計られる時刻を修正する修正手段を備え、前記複数の通信装置は、複数の特定の通信装置を含み、該特定の通信装置は、修正後の時刻に基づく第1のタイミングに従い、前記特定の通信装置以外の通信装置から送信されたデータを収集しデータベースに記憶する手段と、前記修正後の時刻に基づき前記第1のタイミングとは時間と異なる第2のタイミングに従い、前記データベースの内容を他の特定の通信装置で記憶されるデータベースの内容と同期させる手段とを備え、前記特定の通信装置以外の通信装置は、前記第1のタイミングに従い、データを前記特定の通信装置との間で送受信する手段を備えることを特徴とする。
本発明に係る通信システムは、前記第1及び第2のタイミングは順に、周期的に到来するようにしてあることを特徴とする。
発明に係る通信システムは、前記他の通信装置は前記修正手段により、前記一又は複数の通信装置からデータを受信した時刻、前記データに含まれる時刻、並びに、前記データの送信及び/又は受信に要する時間に基づいて、自身が備える時計手段により計られる時刻を、前記一又は複数の通信装置の時計手段により計られる時刻に同期させるようにしてあることを特徴とする。
発明に係る通信システムは、各通信装置は、送信するデータに送信の優先度を示す優先度情報を付加する手段と、データの送信を試みる際、付加した前記優先度情報に基づいて前記送信権の取得の成否を判断する手段とを備え、前記一又は複数の通信装置は、時刻を含むデータの送信を試みた時点から所定時間以内に、送信権の取得に成功したか否かを判断する手段と、所定時間経過後に送信権の取得に失敗したと判断した場合、前記時刻を含むデータに付加する優先度情報が示す優先度を高める手段と、前記データの送信を完了した場合、次に時刻を含むデータの送信を試みる際の優先度を所定の初期値に戻す手段とを備えることを特徴とする。
発明に係る通信システムは、前記一又は複数の通信装置が、時刻を含むデータの送信を試みる際の前記優先度の初期値は、他の情報を含むデータよりも優先度を低くしてあることを特徴とする。
発明に係る通信装置は、所定のタイミングに従いデータの送受信を行なう手段と、データの送信を試みるに際し、送信権の取得の成否を判断する手段とを備え、送信権の取得に成功した場合にデータの送信を行なうようにしてある通信装置において、時刻を計る時計手段と、前記送信権の取得に成功した場合に、データの送信中における特定の時刻を前記時計手段から取得する手段と、取得した時刻を送信中のデータへ付加する手段と、前記他の通信装置は夫々、送信された前記データに付加されている時刻と、受信中の特定の時刻と、両時刻間に対応する前記データの長さに基づく時間差とに基づき、自身が備える時計手段により計られる時刻を修正する修正手段と、修正後の時刻に基づく第1のタイミングに従い、他の通信装置との間でデータを送受信する手段と、前記他の通信装置から送信されたデータを収集しデータベースに記憶する手段と、前記修正後の時刻に基づき前記第1のタイミングとは異なる第2のタイミングに従い、前記データベースの内容を他の通信装置で記憶されるデータベースの内容と同期させる手段とを備えることを特徴とする。
発明に係る通信装置は、外部へデータを送信するに際し、送信の優先度を示す優先度情報を付加する手段と、データの送信を試みる際、付加した前記優先度情報に基づいて前記送信権の取得の成否を判断する手段と、時刻を含むデータの送信を試みた時点から所定時間以内に、送信権の取得に成功したか否かを判断する手段と、所定時間以内に送信権の取得に失敗したと判断した場合、前記時刻を含むデータに付加する優先度情報が示す優先度を高める手段と、前記データの送信を完了した場合、次に時刻を含むデータの送信を試みる際の優先度を所定の初期値に戻す手段とを備えることを特徴とする。
発明に係る通信装置は、前記通信装置が、時刻を含むデータの送信を試みる際の前記優先度の初期値は、他の情報を含むデータよりも優先度を低くしてあることを特徴とする。
発明に係る通信方法は、複数の通信装置が、夫々所定のタイミングに従いデータの送受信を行ない、データの送信を試みるに際し、送信権の取得の成否を判断し、前記送信権の取得に成功した場合にデータを送信する通信方法において、前記複数の通信装置は夫々時刻を計り、前記複数の通信装置の内の一又は複数の通信装置は、前記送信権の取得に成功した場合に、他の通信装置へのデータの送信中における特定の時刻を取得し、取得した時刻を送信中のデータへ付加し、前記他の通信装置は、送信された前記データに付加されている時刻と、受信中の特定の時刻と、両時刻間に対応する前記データの長さに基づく時間差とに基づき、自身が計る時刻を修正し、前記複数の通信装置の内の複数の特定の通信装置は、修正後の時刻に基づく第1のタイミングに従い、前記特定の通信装置以外の通信装置から送信されたデータを収集しデータベースに記憶し、前記修正後の時刻に基づき前記第1のタイミングとは異なる第2のタイミングに従い、前記データベースの内容を他の特定の通信装置で記憶されるデータベースの内容と同期させ、前記特定の通信装置以外の通信装置は、前記第1のタイミングに従い、データを前記特定の通信装置との間で送受信することを特徴とする。
本発明では、複数の通信装置夫々に時計手段が備えられ、且つ、夫々の時計手段により計られる時刻が、一又は複数の基準となる通信装置が備える時計手段により送信権の取得に成功した場合にデータ送信中の特定のタイミングで計られる時刻と、受信中の特定の時刻と、両時刻間に対応する前記データの長さに基づく時間差とに基づいて修正される。各通信装置により、修正された時刻に基づく夫々のタイミングに従いデータの送受信が行なわれる。
本発明では、各通信装置の計時手段により計られる時刻の修正は、一又は複数の基準となる通信装置から送信されるデータに含まれる、前記一又は複数の通信装置の計時手段により送信権の取得に成功した場合に計られた時刻、各通信装置が前記時刻を含むデータを受信した時刻、データの送信及び/又は受信に要する時間に基づき、基準となる通信装置が備える計時手段により計られる時刻に同期されるように修正される。
本発明では、各通信装置からデータが送信される場合、データの送信の優先度を示す優先度情報に基づいて送信権の取得の成否が判断される。一又は複数の基準となる通信装置から時刻を含むデータの送信が試みられる場合、所定時間以上経過後に送信権の取得が失敗したときは優先度が高められ、より優先的に時刻を含むデータが各通信装置へ送信される。送信権の取得に成功し、送信が完了した後、優先度を高めて付与していた場合は、次に送信を試みる際の優先度は初期値に戻される。
本発明では更に、時刻を含むデータを送信する際の優先度の初期値は、他のデータを送信する際の優先度よりも低くしてあることにより、他のデータの送受信が優先される。
本発明では、複数の通信装置の内の特定の通信装置と他の通信装置との間でのデータの送受信、特定の通信装置による他の通信装置からのデータの収集、及びデータベースへの記憶が行なわれる第1のタイミングと、特定の通信装置間のデータの送受信が行なわれる第2のタイミングとは時間が分けられている。
また、本発明では、複数の通信装置の内の特定の通信装置と他の通信装置との間でのデータの送受信、特定の通信装置による他の通信装置からのデータの収集、及びデータベースへの記憶が行なわれる第1のタイミングと、特定の通信装置間のデータの送受信が行なわれる第2のタイミングとは、順に周期的に繰り返し到来する。
本発明による場合、各通信装置は、送信権の取得に成功した場合に計られる時刻と、受信中の特定の時刻と、両時刻間に対応する前記データの長さに基づく時間差とに基づいて時刻を修正して相互に同期させる。送信権の取得に成功した場合に計られる時刻を、送信開始時点、送信終了時点、又は送信するデータ中に特定の箇所を送出する時点等とデータ送信中の特定のタイミングと予め定めておくことにより、データに含まれる時刻が受信中のいずれの時点における時刻かを受信側の他の通信装置でも特定することが可能となり、より修正の精度が高い。また、各通信装置は同期された時計手段によって夫々の所定のタイミングを計ってデータを送受信することが可能となるので、各通信装置の前記所定のタイミングを適宜前後させるなど、タイミングを最適化して各処理を行なうことにより、各通信装置間でのデータの送受信が輻輳することを防ぎ、効率よくデータの送受信を行なうことができる。また、時刻が同期されるのでデータの送受信以外の処理についても複数の通信装置で効率的に行なわれるようにすることができる。
本発明による場合、修正後の同期した時刻に基づき夫々の送受信を含む処理のタイミングを最適化し、各通信装置の各処理が効率的に行なわれることようにすることができる。
本発明による場合は、時刻を含むデータの送受信が所定時間以上遅れた場合は優先度を上げ、送信が完了した場合に次にデータを送受信する場合には、優先度を元に戻すことで優先度を適宜調整する。これにより、時刻を含むデータが遅延して時刻のズレの修正が適切に行なわれなくなることを防止することができる。
更に、初期的には、時刻を含むデータの送受信よりも他のデータの送受信が優先されるので、制御に必要なデータの送受信の遅延を招くこともない。また、時刻を含むデータの送信が必ず成功するように高優先度に固定することなく適宜調整することにより、最初に時刻を含むデータを試みてから時間が経過する可能性があるが、データに含まれる時刻は、送信権の取得に成功した場合の送信開始時刻であるので、各通信装置で正しく時刻を修正することができる。したがって、各通信装置は正しく修正した時刻を基準に、より効率的にデータの送受信を含む各処理を行なうことができる。
本発明による場合、特定の機能を有する通信装置と、他の通信装置とで異なる処理のタイミングを、同期された時刻を基準に分けることにより、通信装置間のデータの送受信が輻輳することなく、夫々の処理のタイミングが最適化され、各通信装置の処理が効率的に行なわれる。
なお、特定の機能を有する通信装置として、データベースを有して他の通信装置から送信されるデータを収集して記憶し、且つ他の通信装置へ送信する手段を備え、且つ特定の通信装置間でデータベースの内容を同期させる手段を備えている通信装置を含む場合に、他の通信装置とのデータの送受信のタイミングと、特定の通信装置間でのデータの送受信のタイミングとを、同期した時刻を基準に分けることにより、データベースの同期のためのデータと、新たに各通信装置から送信されるデータとが錯綜することを防いで効率的に送受信を行なえるようにすることができる。
以下、本発明をその実施の形態を示す図面に基づいて具体的に説明する。なお、以下の実施の形態では、本発明に係る通信システムを、CAN(Controller Area Network)プロトコルに準じてデータの送受信処理を行なうECUが複数接続される車載LANに適用した車載通信システムを例に説明する。
(実施の形態1)
図1は、実施の形態1における車載通信システムの構成を示す模式図である。通信システムは、ECU(Electronic Control Unit)、センサ等を備えてデータを送受信する複数の通信装置1a,1b,1c,2a,2bと、通信装置1a,1b,1cと通信装置2aとを接続する通信線3aと、通信装置1a,1b,1cと通信装置2bとを接続する車内通信回線3bと、通信装置2a,2b間を接続する通信線4とを含んで構成されている。なお、図1中において通信線3bは通信線3aと区別するために破線で示している。
通信装置2a,2bは、通信装置1a,1b,1cと基本的には同一の構成であるが、各通信装置1a,1b,1cから送信されるデータを受信して収集し、他の通信装置1a,1b,1c及び図示しない他の通信装置群へデータを分配する特定の機能を有した装置である。
通信装置1a,1b,1cは、測定値、計算値、制御値等の各種物理量の数値情報を含むデータの送信又はエンジン、ブレーキ等のマイクロコンピュータによる制御が可能な装置である。例えば一の通信装置1aは車速を検知する図示しないセンサを備え、検知した車速のデータを通信装置2a,2bへ送信する。
通信装置2a,2bは、データベース21a,21bとして使用する記憶領域を備えており、通信装置1a,1b,1cから送信されたデータをデータベース21a,21bに記憶し、データベース21a,21bから読み出したデータを通信装置1a,1b,1cへ送信する。通信装置2a,2bにデータを一元的に記憶させることにより、通信負荷の低減及び各通信装置1a,1b,1cへ分配されるデータの内容の同一性の担保の実現が可能になる。
通信装置1a,1b,1cと通信装置2a,2bとを接続している通信線3a,3bのトポロジーは、実施の形態1ではCANプロトコルによるバス型の形態とする。通信装置2a,2b間を接続している通信線4のトポロジーは、バス型、スター型、ディジーチェーン型等いずれの形態でもよい。通信装置1a,1b,1cは通信装置2a,2bと通信線3a,3bを介してデータを送受信することが可能であり、通信装置2a,2bは通信線4を介して相互にデータを送受信することが可能である。
なお、実施の形態1における車載通信システムでは更に、図1の模式図に示すように各通信装置1a,1b,1cが通信装置2a及び通信装置2bの両者に通信線3a及び3bを介して接続されており、両者にデータを送信する。例えば通信装置1aは通信装置2a及び通信装置2bの両者に車速のデータを送信する。他の通信装置群によって送信されたデータを含め、通信装置2a及び通信装置2bの両者に同一のデータが送信されて記憶される。これにより、通信装置1a,1b,1cは通信装置2aのみならず通信装置2bからもデータを受信することができる。
したがって、通信装置2aにおいてメモリ等のハードウェアの故障が発生してデータベース21aからデータを読み出すことができなくなる場合、又は通信装置2aと通信線3aとの接続に障害が発生し、通信装置1a,1b,1cが通信装置2aからデータを送受信することができなくなる場合等、通信装置2aに支障が発生した場合であっても、通信装置1a,1b,1cは通信装置2bとの間でデータを送受信することができる。
さらに、実施の形態1における車載通信システムでは、通信装置2a,2b間で夫々のデータベース21a,21bから読み出したデータを送受信し、データベース21a,21bの内容を同期させる。通信装置2a及び通信装置2bの両者が完全に同じ構成で通信装置1a,1b,1c及び他の通信装置群と接続されており、各通信装置1a,1b,1c,…から正常にデータが両者に送信される場合、データベース21a,21bの内容は同一の内容となる。しかしながら、例えば通信装置1a,1b,1c以外に接続されている通信装置が異なる場合等は、送信されるデータが異なり、データベース21a,21bの内容が同一でないことがある。データベース21a,21bの内容が同一でない場合、通信装置1a,1b,1cは通信装置2a,2b夫々から送信されるデータのいずれが正しい(最新の)データであるかを判断する必要が生じる。また、通信装置2aと通信装置2bとで通信装置1a,1b,1c以外の通信装置に別々に接続している場合、それらの通信装置から送信されるデータを通信装置1a,1b,1cでも共有することができると共に、通信装置1a,1b,1c以外であって、通信装置2a及び通信装置2bに別々に接続している通信装置間で同一のデータを使用するときにデータの内容の同一性が担保される。
なお、実施の形態1における車載通信システムでは、各通信装置1a,1b,1c,2a,2bが夫々上述のようにデータを送受信する夫々のタイミングを最適化し、各1a,1b,1c,2a,2bからのデータの送受信が通信線3a,3b,4で輻輳しないように制御する。具体的には、各通信装置1a,1b,1c,2a,2bはタイマを夫々備え、タイマによる計時に従い、定められた所定のタイミングでデータの送受信を夫々行なう。しかしながら、各通信装置1a,1b,1c,2a,2bが備えるタイマによる計時が時間の経過と共にずれる場合、各通信装置1a,1b,1c,2a,2bからのデータの送受信のタイミングが相互に干渉しあう。通信線3a,3bはCANプロトコルに準じているので、データの送受信のタイミングが相互に干渉しあう場合、データの送受信の輻輳、更には遅延が発生し、効率的に処理が行なわれなくなる。
そこで本発明では、一の通信装置1aから時刻を含むデータを他の通信装置1b,1c,2a,2bへ送信し、他の通信装置1b,1c,2a,2bで計時される時刻のズレを修正する。
図2は、実施の形態1における車載通信システムを構成する通信装置1a,2aの内部構成を示すブロック図である。通信装置1b,1cは通信装置1aと同様の内部構成であるので詳細な説明を省略し、通信装置2bは通信装置2aと同様の内部構成であるので詳細な説明を省略する。
通信装置1aは、以下に示す各構成部の動作を制御する制御部10aと、タイマである計時部11aと、DRAM(Dynamic Random Access Memory)等の揮発性のメモリからなる記憶部12aと、通信線3aに接続されている第1通信制御部13aと、通信線3bに接続されている第2通信制御部14aとを備える。
通信装置1aの制御部10aは、図示しない車輌のオルタネータ、バッテリー等の電力供給装置から電力の供給を受け、記憶部12aに記憶されている制御プログラムを読み出して実行し、各構成部の動作を制御する。
通信装置1aの計時部11aは、所定の周波数での計数に基づくタイムスタンプ(UTC;Coordinated Universal Time)を発行し、タイマとして機能する。制御部10aは、計時部11aから発行されたタイムスタンプを時刻として取得することが可能である。なお計時部11aは、UTCに限らず、所定の周波数での計数の値を時刻として出力してもよい。
通信装置1aの記憶部12aには、制御部10aの処理により発生する制御値、計算値等の各種情報、又は図示しないセンサから入力された信号が表わす物理量の計測値等が一時的に記憶される。
また、実施の形態1では、通信装置1aの記憶部12aには、送信するデータに付与するID(CAN ID)が記憶されている。通信装置1aの制御部10aはデータを送信する場合、記憶部12aに記憶されているIDをデータに付与して送信する。実施の形態1では、通信装置1aの制御部10aが計時部11aから取得した時刻をデータに含めて他の通信装置1b,1c,2a,2bへ送信する。この際のデータに付与するIDとして初期値(例えば「500」)が記憶されている。
通信装置1aの第1通信制御部13aは、通信線3aを介して接続している通信装置2aとのデータの送受信を実現する。実施の形態1では、通信装置1aは、第1通信制御部13aを介してCANプロトコルによるデータの送受信を行なう。同様に、第2通信制御部14aは、通信線3bを介して接続している通信装置2bとのCANプロトコルによるデータの送受信を実現する。
通信装置1aの制御部10aは、第1通信制御部13a及び第2通信制御部14aにより、記憶部12aに記憶してあるIDを付与してデータを送信する。なお通信装置1aの制御部10aは、所定のフォーマットを有する「メッセージ」にデータを含めて送信する。
通信装置2aは通信装置1aと同様のハードウェア構成を有しており、以下に示す各構成部の動作を制御する制御部20aと、タイマである計時部22aと、DRAM等の揮発性のメモリからなる記憶部23aと、通信線3aに接続されている第1通信制御部24aと、通信線4に接続されている第2通信制御部25aとを備える。
記憶部23aに設けられているデータベース21a、及び第2通信制御部25a以外は、通信装置1aのハードウェア構成と同様であるので詳細な説明を省略する。
通信装置2aの記憶部23aには、制御部20aが通信装置1a,1b,1cから収集したデータを記憶するデータベース21aのための記憶領域が設けられている。制御部20aは、受信したデータから「車速」「操舵角」等の種別(CAN ID)毎に、対応する具体的な測定値、計算値、制御値をデータベース21aに記憶する。
通信装置2aの第2通信制御部25aは、通信線4を介して接続している通信装置2bとのデータの送受信を実現する。
図3は、実施の形態1における車載通信システムを構成する通信装置1a,1b,1c,2a,2b間で送受信されるメッセージのフォーマットを模式的に表わす説明図である。
図3の説明図に示すように、通信装置1a,1b,1cから送信されるメッセージは、CANプロトコルに従い、SOF(Start Of Frame)ら開始され、ID(CAN ID)、制御信号(Ctrl)、制御値、測定値等、及び時刻を含めるデータ(ペイロード)、メッセージのエラーの有無を判定するためのCRC(Cyclic Redundancy Check)、受信完了を示すためのACK(Acknowledgement)、最後にメッセージの終了を示すEOF(End Of Frame)で構成される。
実施の形態1における通信装置1aの制御部10aは、上述のメッセージ中のデータに時刻を含める際、データの長さ8バイトを上位4バイトと下位4バイトに分け、上位4バイトで時刻の秒以上を秒単位で表わし、下位4バイトで時刻の秒未満をナノ秒単位で表わす。
なお、図3の説明図に示すように、CANプロトコルに従うメッセージにはIDが含まれる。CANプロトコルでは、通信線3a,3bを介してメッセージを送信する場合、IDに基づき通信線3a,3bにおける送信権の調停が行われる。具体的には、IDは0及び1からなるビット列により構成されるが、通信線3a,3bは0ビットの送信が優先され、複数の通信装置1a,1b,1c,2a,2bからメッセージの送信が同時に試みられた場合、より長い期間ゼロビットを送信する通信装置が送信権を取得する。送信権を取得できなかった通信装置は、送信を中止して受信を開始する。つまり、IDで表わされる数値の値が小さい程、通信線3a,3bを介した送信の優先度が高い。したがって優先的に送信されるべきデータである程、そのデータに付与されるIDの値は小さい。
次に、各通信装置1a,1b,1c,2a,2bの制御部10a,10b,10c,20a,20bがデータの送受信を行なう際に従う所定のタイミングについて説明する。図4は、実施の形態1における各通信装置1a,1b,1c,2a,2bの制御部10a,10b,10c,20a,20bが計時部11a,11b,11c,22a,22bにより発行される時刻を基準にして従う所定の周期の例を模式的に示す説明図である。横軸は時間の経過を表わし、各矩形は分けられた期間を表わしている。
図4の説明図に示す例では、一周期は例えば数十ミリ秒である。一周期は、通信装置2a,2b間でデータを送受信しデータベース21a,21bを同期する期間である同期スロットと、通信装置1a,1b,1cから通信装置2a,2bへ及び通信装置2a,2bから通信装置1a,1b,1cへデータを送信する期間である送信スロットとに分けられている。図4の説明図に示す期間A,C,Eは送信スロットであり、期間B,D,Fは同期スロットである。通信装置1a,1b,1c,2a,2bの制御部10a,10b,10c,20a,20bは、夫々の計時部11a,11b,11c,22a,22bにより計られる時刻に従い、同期スロット及び送信スロットを認識する。
同期スロットの間、通信装置2a,2bと通信装置1a,1b,1cとの間ではデータの送受信は行われず、通信装置2a,2bの制御部20a,20bがデータベース21a,21bに記憶してあるデータを送受信してデータを交換することにより、データベース21a,21bの内容を同期する。なお、同期スロットを、通信装置2aと通信装置2bとで更に分け、同期スロットの内の前半を通信装置2aからのデータの送信期間、後半を通信装置2bからのデータの送信期間とすることにより、通信線4におけるデータの送受信の輻輳の発生を防止し、通信装置2a,2bの処理は更に効率的になる。したがって、通信装置2a,2bの制御部20a,20bは夫々、更に同期スロット中の前半及び後半を認識することにより、そのタイミングに従い送受信を行なう構成としてもよい。
なお、実施の形態1では、データベース21a,21bの同期の手順については限定しない。同期スロットが終了した時点で、通信装置2aのデータベース21aの内容と通信装置2bのデータベース21bの内容とは同期している。
送信スロットの間、通信装置1a,1b,1cの制御部10a,10b,10cは、通信装置2a,2bへデータを送信し、通信装置2a,2bの制御部20a,20bも通信装置1a,1b,1cへデータベース21a,21bからデータを送信し、通信装置1a,1b,1cから送信されるデータを受信して収集する。なお、送信スロットをデータの送受信のスケジュールに従ってさらに細分化し、各通信装置1a,1b,1c,2a,2bの制御部10a,10b,10c,20a,20bは細分化された各スロットを認識することにより、更に夫々の最適なタイミングに従い送受信を行なう構成としてもよい。
ところで、通信装置1a,1b,1c,2a,2b夫々の計時部11a,11b,11c,22a,22bにより計られる時刻が時間の経過によってずれた場合、夫々が認識する同期スロット及び送信スロットがずれてしまう。この場合、通信装置2aによりデータの収集が行なわれないにも拘わらず、通信装置1aがデータの送信を行なうなど、非効率的な処理が行なわれてしまう可能性がある。
そこで本発明では、通信装置1aが計時部11aから取得した時刻を他の通信装置1b,1c,2a,2bへ送信する。これにより、他の通信装置1b,1c,2a,2bの制御部10a,10b,10c,20a,20bは、受信した時刻と夫々の計時部11b,11c,22a,22bから取得できる時刻とのズレを認識し、計時部11b,11c,22a,22bにおける時刻のズレを修正して時刻を同期させ、同期された時間基準により各スロットを認識する。
以下に、通信装置1aの制御部10aが、計時部11aから取得した時刻を他の通信装置1b,1c,2a,2bへ送信するために、時刻をデータに含めたメッセージ(以下、同期用メッセージという)を送信する処理についてフローチャートを用いて説明する。図5は、実施の形態1における通信装置1aの制御部10aが、同期用メッセージを送信する処理手順の一例を示すフローチャートである。
通信装置1aの制御部10aは、同期用メッセージの送信を開始し(ステップS11)、メッセージの送信を開始した時刻を計時部11aから取得する(ステップS12)。次に通信装置1aの制御部10aは、IDに基づく調停により送信権の取得に成功したか否かを判断する(ステップS13)。
通信装置1aの制御部10aは、送信権を取得に失敗したと判断した場合(S13:NO)、処理をステップS11へ戻し、他の通信装置からの送信が終了するのを待って再度メッセージの送信を試みる。
通信装置1aの制御部10aは、送信権の取得に成功したと判断した場合(S13:YES)、同期用メッセージのデータにステップS11で送信を開始した時点でステップS12により取得した送信開始時刻を記載し(ステップS14)、送信を継続して送信処理を終了する。
通信装置1aの制御部10aは、図5のフローチャートに示した処理を定期的に行なう。図5のフローチャートに示すように、同期用メッセージにデータに含まれる時刻は、送信権の取得に成功した場合に送信を開始した時刻であるので、いずれの時点における時刻かが特定可能であり修正の精度が高くなる。
一方、通信装置1aの制御部10aの処理により送信された同期用メッセージに基づいて他の通信装置1b,1c,2a,2bの計時部11b,11c,22a,22bにおける時刻のズレを修正する処理について説明する。
図6は、実施の形態1における通信装置1bの制御部10bが同期用メッセージを受信して時刻を修正する処理手順を示すフローチャートである。なお、他の通信装置1c,2a,2bの制御部10c,20a,20bによる処理手順は以下の図6のフローチャートに示す処理手順と同様であるので説明を省略する。
通信装置1bの制御部10bは、同期用メッセージを受信したか否かを判断する(ステップS21)。通信装置1bの制御部10bは、同期用メッセージを受信していないと判断した場合(S21:NO)、処理をステップS21へ戻して同期用メッセージを受信したと判断するまで待機する。
通信装置1bの制御部10bは、同期用メッセージを受信したと判断した場合(S21:YES)、受信した同期用メッセージのデータから通信装置1aから送信が開始された時刻を読み出す(ステップS22)。通信装置1bの制御部10bは、ステップS22で読み出した送信開始時刻tssと、受信を完了した時刻treと、送信(受信)に要した時間(メッセージ長(ビット長)×1ビットの送信に要する時間)とに基づいて、計時部11bにより計られる時刻を修正し(ステップS23)、処理を終了する。
図6のフローチャートに示した処理により、通信装置1aの計時部11aにより計られる時刻と、他の通信装置1bの計時部11bにより計られる時刻との誤差が求められ、その誤差により時刻のズレが修正される。これにより、修正後は通信装置1a,1b,1c,2a,2b夫々の計時部11a,11b,11c,22a,22bで計られる時刻が同期され、同期された時刻に従い、夫々の所定のタイミングで送受信を含む各処理を効率的に行なうことができるようになる。
図7は、実施の形態1における通信装置1b,2aの計時部により計られる時刻の修正の概要を示す説明図である。図7の説明図は、横軸に時間の経過を示しており、通信装置1aから通信線3a及び通信線3bへ夫々同期用メッセージを送信する処理の時間経過、通信装置1bが通信線3aを介して同期用メッセージを受信する処理の時間経過、及び通信装置2bにおける通信線3bを介して同期用メッセージを受信する処理の時間経過について示している。
図7の説明図に示すように、通信装置1aの制御部10aは、通信線3aを介して時刻tss1に送信を開始した同期用メッセージの送信権を取得する。同期用メッセージには制御部10aが送信を開始した時点で計時部11aから取得した時刻tss1がデータに含められている。この通信装置1aの制御部10aが通信線3aを介して送信した同期用メッセージは、通信装置1bで受信され、通信装置1bの制御部10bは、自身の計時部11bで計時される時刻tre1に受信を完了する。通信装置1bの制御部10bが受信を完了した時刻は、計時部11bでの時刻がtre1である一方、通信装置1aの計時部11aでの時刻は、送信を開始した時刻tss1から通信線3aを介した送信(受信)に要した時間(tta=メッセージ長(ビット長)×1ビットの送信に要する時間)の経過後であるはずである。したがって、通信装置1bの計時部11bで計られる時刻が、通信装置1aの計時部11aで計られる時刻とずれている場合、その誤差は、誤差=tss1+tta−tre1である。通信装置1bの制御部10bは、誤差を計時部11bで計られる時刻に誤差を加算するように時刻のズレを修正する。
同様に、通信装置1aの制御部10aは、通信線3bを介して時刻tss2に送信を開始した同期用メッセージの送信権を取得して、同期用メッセージの送信を継続する。通信装置2bの制御部20bは、通信線3bを介してこの同期用メッセージを受信し、同期用メッセージに含まれている送信開始時刻tss2と、受信を完了した時刻tre2と、通信線3bを介した送信(受信)に要した時間(ttb)とに基づいて誤差=tss2+ttb−tre2とし、計時部22bで計られる時刻に誤差を加算するように時刻のズレを修正する。
なお、実施の形態1では図6及び図7に示したような算出方法で時刻を修正することとした。しかしながら、本発明はこれに限らず、通信装置1a,1b,1c,2a,2bの計時部11a,11b,11c,22a,22bにより計られる時刻が、通信装置1a,1b,1c,2a,2bのいずれか一又は複数から送信される時刻を基準にして他の算出方法を用いて修正されるようにしてもよい。したがって、同期用メッセージに含まれる、通信装置1aにより計時された時刻は、受信した通信装置の制御部で特定可能である場合は送信開始時刻とは限らずに送信完了時刻でも、同期用メッセージ中の任意のビットを送信した時点における時刻でもよく、つまり、同期用メッセージを受信する通信装置1b,1c,2a,2bによって特定可能な時刻であればよい。
次に、上述のように時刻が修正されて同期した計時部11a,11b,11c,22a,22bに従い、通信装置1a,1b,1c,2a,2bの制御部10a,10b,10c,20a,20bが、図4に示した送信スロット及び同期スロットの期間に行なう処理をフローチャートを用いて説明する。
図8は、実施の形態1における車載通信システムで、送信スロットの期間に通信装置1a,2a間でデータが送受信される処理手順を示すフローチャートである。通信装置1b,1cが通信装置2a,2bへ送信する処理手順は通信装置1aによる処理手順と同様であるので詳細な説明を省略する。また、通信装置2bが通信装置1a,1b,1cからメッセージを受信する処理手順は、通信装置2aによる処理手順と同様であるので詳細な説明を省略する。
通信装置1aの制御部10aは計時部11aから取得される時刻に基づき、送信スロットが到来したか否かを判断する(ステップS31)。通信装置1aの制御部10aは、送信スロットが到来していないと判断した場合(S31:NO)、処理をステップS31へ戻し、送信スロットが到来したと判断するまで待機する。
通信装置1aの制御部10aは、送信スロットが到来したと判断した場合(S31:YES)、記憶部12aに一時的に記憶してある測定値、計算値、制御値等のデータを読み出す(ステップS32)。通信装置1aの制御部10aは、読み出したデータを含めてメッセージを生成し(ステップS33)、生成したメッセージを第1通信制御部13a及び第2通信制御部14aにより、通信線3a,3bを介して通信装置2a,2bへ送信する(ステップS34)。
通信装置2aの制御部20aは、接続している通信装置1aから送信されたメッセージを第1通信制御部24aにより受信し(ステップS35)、受信したメッセージから読み出したデータをデータベース21aに記憶し(ステップS36)、処理を終了する。
図9は、実施の形態1における車載通信システムで、同期スロットの期間に通信装置2a,2b間でデータが送受信される処理手順を示すフローチャートである。なお、通信装置2bが通信装置2aからメッセージを受信する処理以降の処理手順は、通信装置1a,1b,1cからメッセージを受信した場合の処理手順と同様である。したがって、図9のフローチャートに示す処理手順の内の、通信装置2bが通信装置2aからメッセージを受信した後の処理手順については図8のフローチャートに示した処理手順と同一のステップ番号を付して、詳細な説明を省略する。
通信装置2aの制御部20aは計時部22aから取得される時刻に基づき、同期スロットの前半が到来したか否かを判断する(ステップS41)。通信装置2aの制御部20aは、同期スロットの前半が到来していないと判断した場合(S41:NO)、処理をステップS41へ戻し、同期スロットの前半が到来したと判断するまで待機する。
通信装置2aの制御部20aは、同期スロットの前半が到来したと判断した場合(S41:YES)、記憶部23aのデータベース21aに記憶してあるデータを読み出す(ステップS42)。通信装置2aの制御部20aは、読み出したデータを含めてメッセージを生成し(ステップS43)、生成したメッセージを第2通信制御部25aにより通信装置2bへ送信する(ステップS44)。
その後、通信装置2bの制御部20bにより、ステップS35及びステップS36の処理が行なわれ、データベース21a,21bの内容を同期する処理を終了する。
なお、通信装置2bの制御部20bは、通信装置2aから送信されたメッセージから読み出したデータが、自身のデータベース21bに記憶してあるデータよりも古いなど、不適なデータであると判断できる場合は、ステップS36の処理を省略して不適なデータによりデータベース21bが更新されてしまうことを回避してもよい。
同様に、同期スロットの後半では、通信装置2bの制御部20bが、データベース21bから読み出したデータに基づいてメッセージを生成して通信装置2aへ送信し、通信装置2aの制御部20aは通信装置2bから受信したメッセージから読み出したデータの内の適切なデータをデータベース21aに記憶する。これにより、通信装置2a,2b間でデータが交換され、データベース21a,21bの内容が同期される。
このように、各通信装置1a,1b,1c,2a,2bの機能に応じてデータの送受信を行なうタイミングを夫々最適化することができる。このとき、夫々が従うタイミングの基準(時刻)が同期するように夫々に計時部11a,11b,11c,22a,22bを備え、更に、各計時部11a,11b,11c,22a,22bで計られる時刻のズレを一の通信装置1aの計時部11aを基準に修正することにより、各通信装置1a,1b,1c,2a,2bをの処理が相互に妨げるなどの輻輳の発生を回避し、効率的に処理が行なわれるようにすることができる。
(実施の形態2)
実施の形態1では、図5のフローチャートに示したように調停により送信権の取得に成功するまで同期用メッセージの送信が行なわれなかった。これに対し、実施の形態2では、時刻を修正するための同期用メッセージが不当に遅延することを防ぎ、且つ他のメッセージの送受信の妨げにならないように、同期用メッセージに付与されるIDの値を変更し、同期用メッセージの送信の優先度を調整する。
実施の形態2における車載通信システムの構成は、実施の形態1における車載通信システムと同様であるので詳細な説明を省略する。実施の形態2では、同期用メッセージを送信する際の処理手順が実施の形態1と異なる。したがって、同期用メッセージを送信する処理手順について、実施の形態1と同一の符号を用いて以下に説明する。
なお、実施の形態2のおいて時刻をデータに含めて送信する際に付与されるIDの初期値として記憶されている値(「500」)は、他の種別のデータを送信する際に付与されるIDの値よりも大きい値であり、即ち優先度は低くしてある。
図10は、実施の形態2における通信装置1aの制御部10aが、同期用メッセージを送信する処理手順の一例を示すフローチャートである。なお、図10のフローチャートに示す処理手順の内、送信における基本的な処理は実施の形態1における処理手順と同様であるので、共通する処理手順は図5のフローチャートと同一のステップ番号を付して説明する。
通信装置1aの制御部10aは、同期用メッセージを送信する際にまず、同期用メッセージのIDとして初期値(例えば「500」)を付与し(ステップS51)、メッセージの送信を開始する(S11)。通信装置1aの制御部10aは、メッセージの送信を開始した時刻を取得する(S12)。
次に通信装置1aの制御部10aは、調停により送信権の取得に成功したか否かを判断する(S13)。通信装置1aの制御部10aは、送信権の取得に失敗したと判断した場合(S13:NO)、最初に送信を開始した時刻から所定時間が経過したか否かを判断し(ステップS52)、所定時間が経過していないと判断した場合(S52:NO)、処理をステップS11へ戻し、他の通信装置からの送信が終了するのを待って再度メッセージの送信を試みる。
通信装置1aの制御部10aは、所定時間が経過したと判断した場合(S52:YES)、同期用メッセージのIDを高優先度に設定し(ステップS53)、処理をステップS11へ戻して再度メッセージの送信を試みる。なお、ステップS53において通信装置1aの制御部10aは例えば、記憶部に同期用メッセージ(時刻をデータに含めるメッセージ)のIDとして記憶してあるIDを「500」から「50」へ変更することにより、高優先度に設定する。また通信装置1aの制御部10aは、同期用メッセージのIDを高優先度に設定し直したことを記憶部に一時的に記憶しておく。
通信装置1aの制御部10aは、送信を開始して調停により送信権を取得したと判断した場合(S13:YES)、同期用メッセージの送信を開始した時点で取得した送信開始時刻を記載し(S14)、送信を継続する。
次に通信装置1aの制御部10aは、送信を継続している同期用メッセージのIDを設定し直したか否かを判断する(ステップS54)。通信装置1aの制御部10aは、IDを設定し直したと判断した場合(S54:YES)、同期用メッセージのIDを初期値(「500」)に設定し(ステップS55)、次に同期用メッセージを送信する際に優先度が高いままにならないように戻した後、同期用メッセージを送信する処理を終了する。
一方、通信装置1aの制御部10aは、IDを設定し直していないと判断した場合(S54:NO)、そのまま同期用メッセージを送信する処理を終了する。
図10のフローチャートに示したように、同期用メッセージの送信の優先度の初期値は、他のデータの送信を妨げないように低優先度に設定されているが、通信装置1aの制御部10aは、送信権を所定時間が経過するまでに得られなかった場合、優先度を高めて過度に時刻の送信が遅れないように適宜調整される。また、時刻の送信が完了した場合は、同期用メッセージの優先度を低優先度に戻す。これにより、時刻を含むデータの送受信が逆に、制御に必要な他のデータの送受信の遅延を招くこと、且つ、時刻を含むデータの送受信が遅延して時刻の修正が適切に行なわれなくなることを防止することができる。
実施の形態1及び2では、通信装置1a,1b,1c、特定の機能を有する通信装置2a,2bの内の通信装置1aの計時部11aにより計られる時刻を基準として、通信装置1aから同期用メッセージが送信される構成とした。しかしながら、通信装置1a,1b,1c、通信装置2a,2bの内のいずれの通信装置が基準となってもよいし、いずれか複数の通信装置が基準となってもよい。
また、実施の形態1及び2では、特定の機能を有する通信装置2a,2bを、夫々データベース21a,21bを備えて、他の通信装置1a,1b,1cからデータを収集し、分配する通信装置とした。しかしながら本発明は、特定の機能としてデータベースを備えていることのみならず、他の機能を有している通信装置でもよく、データの送受信又は処理のタイミングを分けることが必要となるような機能を夫々有している通信装置を含む通信システムに応用可能である。
実施の形態1における車載通信システムの構成を示す模式図である。 実施の形態1における車載通信システムを構成する通信装置の内部構成を示すブロック図である。 実施の形態1における車載通信システムを構成する通信装置間で送受信されるメッセージのフォーマットを模式的に表わす説明図である。 実施の形態1における各通信装置の制御部が計時部により発行される時刻を基準にして従う所定の周期の例を模式的に示す説明図である。 実施の形態1における通信装置の制御部が、同期用メッセージを送信する処理手順の一例を示すフローチャートである。 実施の形態1における通信装置の制御部が同期用メッセージを受信して時刻を修正する処理手順を示すフローチャートである。 実施の形態1における通信装置の計時部により計られる時刻の修正の概要を示す説明図である。 実施の形態1における車載通信システムで、送信スロットの期間に通信装置間でデータが送受信される処理手順を示すフローチャートである。 実施の形態1における車載通信システムで、同期スロットの期間に通信装置間でデータが送受信される処理手順を示すフローチャートである。 実施の形態2における通信装置の制御部が、同期用メッセージを送信する処理手順の一例を示すフローチャートである。
符号の説明
1a,1b,1c,2a,2b 通信装置
10a,10b,10c,20a,20b 制御部
11a,11b,11c,22a,22b 計時部
12a,12b,12c,23a,23b 記憶部
21a,21b データベース
3a,3b 通信線
4 通信線

Claims (9)

  1. 夫々所定のタイミングに従いデータの送受信を行なう複数の通信装置を含み、各通信装置は、データの送信を試みるに際し送信権の取得の成否を判断する手段を備え、前記送信権の取得に成功した場合にデータの送信を行なうようにしてある通信システムにおいて、
    前記複数の通信装置は、時計手段を夫々備え、
    前記複数の通信装置の内の一又は複数の通信装置は、
    前記送信権の取得に成功した場合に、
    他の通信装置へのデータの送信中における特定の時刻を前記時計手段から取得する手段と、
    取得した時刻を送信中のデータへ付加する手段と
    を備え、
    前記他の通信装置は夫々、送信された前記データに付加されている時刻と、受信中の特定の時刻と、両時刻間に対応する前記データの長さに基づく時間差とに基づき、自身が備える時計手段により計られる時刻を修正する修正手段を備え、
    前記複数の通信装置は、複数の特定の通信装置を含み、
    該特定の通信装置は、
    修正後の時刻に基づく第1のタイミングに従い、
    前記特定の通信装置以外の通信装置から送信されたデータを収集しデータベースに記憶する手段と、
    前記修正後の時刻に基づき前記第1のタイミングとは時間と異なる第2のタイミングに従い、前記データベースの内容を他の特定の通信装置で記憶されるデータベースの内容と同期させる手段と
    を備え、
    前記特定の通信装置以外の通信装置は、
    前記第1のタイミングに従い、データを前記特定の通信装置との間で送受信する手段を備えること
    を特徴とする通信システム。
  2. 前記第1及び第2のタイミングは順に、周期的に到来するようにしてあること
    を特徴とする請求項1に記載の通信システム。
  3. 前記他の通信装置は前記修正手段により、
    前記一又は複数の通信装置からデータを受信した時刻、前記データに含まれる時刻、並びに、前記データの送信及び/又は受信に要する時間に基づいて、自身が備える時計手段により計られる時刻を、前記一又は複数の通信装置の時計手段により計られる時刻に同期させるようにしてあること
    を特徴とする請求項1又は2に記載の通信システム。
  4. 各通信装置は、
    送信するデータに送信の優先度を示す優先度情報を付加する手段と、
    データの送信を試みる際、付加した前記優先度情報に基づいて前記送信権の取得の成否を判断する手段と
    を備え、
    前記一又は複数の通信装置は、
    時刻を含むデータの送信を試みた時点から所定時間以内に、送信権の取得に成功したか否かを判断する手段と、
    所定時間経過後に送信権の取得に失敗したと判断した場合、前記時刻を含むデータに付加する優先度情報が示す優先度を高める手段と、
    前記データの送信を完了した場合、次に時刻を含むデータの送信を試みる際の優先度を所定の初期値に戻す手段と
    を備えることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の通信システム。
  5. 前記一又は複数の通信装置が、時刻を含むデータの送信を試みる際の前記優先度の初期値は、他の情報を含むデータよりも優先度を低くしてあること
    を特徴とする請求項に記載の通信システム。
  6. 所定のタイミングに従いデータの送受信を行なう手段と、データの送信を試みるに際し、送信権の取得の成否を判断する手段とを備え、送信権の取得に成功した場合にデータの送信を行なうようにしてある通信装置において、
    時刻を計る時計手段と、
    前記送信権の取得に成功した場合に、
    データの送信中における特定の時刻を前記時計手段から取得する手段と、
    取得した時刻を送信中のデータへ付加する手段と
    前記他の通信装置は夫々、送信された前記データに付加されている時刻と、受信中の特定の時刻と、両時刻間に対応する前記データの長さに基づく時間差とに基づき、自身が備える時計手段により計られる時刻を修正する修正手段と、
    修正後の時刻に基づく第1のタイミングに従い、
    他の通信装置との間でデータを送受信する手段と、
    前記他の通信装置から送信されたデータを収集しデータベースに記憶する手段と、
    前記修正後の時刻に基づき前記第1のタイミングとは異なる第2のタイミングに従い、前記データベースの内容を他の通信装置で記憶されるデータベースの内容と同期させる手段と
    を備えることを特徴とする通信装置。
  7. 外部へデータを送信するに際し、送信の優先度を示す優先度情報を付加する手段と、
    データの送信を試みる際、付加した前記優先度情報に基づいて前記送信権の取得の成否を判断する手段と、
    時刻を含むデータの送信を試みた時点から所定時間以内に、送信権の取得に成功したか否かを判断する手段と、
    所定時間以内に送信権の取得に失敗したと判断した場合、前記時刻を含むデータに付加する優先度情報が示す優先度を高める手段と、
    前記データの送信を完了した場合、次に時刻を含むデータの送信を試みる際の優先度を所定の初期値に戻す手段と
    を備えることを特徴とする請求項に記載の通信装置。
  8. 前記通信装置が、時刻を含むデータの送信を試みる際の前記優先度の初期値は、他の情報を含むデータよりも優先度を低くしてあること
    を特徴とする請求項に記載の通信装置。
  9. 複数の通信装置が、夫々所定のタイミングに従いデータの送受信を行ない、データの送信を試みるに際し、送信権の取得の成否を判断し、前記送信権の取得に成功した場合にデータを送信する通信方法において、
    前記複数の通信装置は夫々時刻を計り、
    前記複数の通信装置の内の一又は複数の通信装置は、
    前記送信権の取得に成功した場合に、他の通信装置へのデータの送信中における特定の時刻を取得し、
    取得した時刻を送信中のデータへ付加し、
    前記他の通信装置は、送信された前記データに付加されている時刻と、受信中の特定の時刻と、両時刻間に対応する前記データの長さに基づく時間差とに基づき、自身が計る時刻を修正し、
    前記複数の通信装置の内の複数の特定の通信装置は、
    修正後の時刻に基づく第1のタイミングに従い、
    前記特定の通信装置以外の通信装置から送信されたデータを収集しデータベースに記憶し、
    前記修正後の時刻に基づき前記第1のタイミングとは異なる第2のタイミングに従い、前記データベースの内容を他の特定の通信装置で記憶されるデータベースの内容と同期させ、
    前記特定の通信装置以外の通信装置は、
    前記第1のタイミングに従い、データを前記特定の通信装置との間で送受信する
    ことを特徴とする通信方法。
JP2007232734A 2007-09-07 2007-09-07 通信システム、通信装置及び通信方法 Expired - Fee Related JP5219120B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007232734A JP5219120B2 (ja) 2007-09-07 2007-09-07 通信システム、通信装置及び通信方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007232734A JP5219120B2 (ja) 2007-09-07 2007-09-07 通信システム、通信装置及び通信方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009065518A JP2009065518A (ja) 2009-03-26
JP5219120B2 true JP5219120B2 (ja) 2013-06-26

Family

ID=40559680

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007232734A Expired - Fee Related JP5219120B2 (ja) 2007-09-07 2007-09-07 通信システム、通信装置及び通信方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5219120B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5434940B2 (ja) * 2011-03-17 2014-03-05 株式会社デンソー 無線通信装置

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH03266542A (ja) * 1990-03-16 1991-11-27 Toshiba Corp 時刻同期方式
JP2002208934A (ja) * 2001-01-09 2002-07-26 Auto Network Gijutsu Kenkyusho:Kk 車載通信方法
JP2007214670A (ja) * 2006-02-07 2007-08-23 Seiko Epson Corp クライアント装置およびプログラム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009065518A (ja) 2009-03-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5717240B2 (ja) 通信システム及び通信装置
JP3902592B2 (ja) リアルタイム処理用の分散型システムのノードの同期方法及び同期ユニット
JP4824662B2 (ja) 多数のバスのサイクルタイムを同期させる方法と装置及び対応するバスシステム
KR102148943B1 (ko) 프로그래머블 컨트롤러 시스템, 그 컨트롤러
JP4571668B2 (ja) 時間制御される通信システム内にグローバルなタイムベースを確立する方法および通信システム
EP2064822B1 (en) Network and method for clock synchronization of clusters in a time triggered network
CN105940751A (zh) 无线通信系统、无线通信装置、无线通信方法和程序
JP2003523130A (ja) パケット・ネットワークにおけるノード間のクロック同期方法
CN101167341A (zh) 对现场总线安全用户的地址分配
KR101565093B1 (ko) 차량 avb 환경에서 시간 동기화 방법 및 이를 이용한 시스템
JP5110998B2 (ja) 分配装置、通信システム及び通信方法
US20060176830A1 (en) Communication system, communication circuit and communication method
JP5219120B2 (ja) 通信システム、通信装置及び通信方法
CN111083016B (zh) 一种轮询表处理方法及装置、存储介质和设备
Akpinar et al. Improved clock synchronization algorithms for the controller area network (CAN)
CN113783649B (zh) 终端校时方法、系统、电子设备及存储介质
KR100597436B1 (ko) 무선 1394 시스템의 사이클 타임 동기화 장치 및 그 방법
JP5207106B2 (ja) 車載通信システム及び車載通信方法
JP4127591B2 (ja) ループ型データ伝送システム
JPH05189385A (ja) 分散処理環境系におけるタイマ同期方式
JP2821091B2 (ja) 遠方監視制御装置および時刻同期装置
JP2006033490A (ja) データ通信装置及び通信システム
JP3442685B2 (ja) 遠方監視制御システム
CN114375552A (zh) 在基于以太网的网络中进行时间同步的方法
CN117354322A (zh) 一种ats当天计划数据同步优化方法、设备及介质

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100405

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100405

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120202

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120214

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120410

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120821

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20121019

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130226

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130228

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160315

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5219120

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees
S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R370 Written measure of declining of transfer procedure

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R370