JP5218741B2 - Ledパッケージ - Google Patents

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Description

本発明は、LEDパッケージに係り、特にLEDパッケージ(その発光面)における輝度ムラを減少させ、その発光面における輝度分布の均一性を向上させることが可能なLEDパッケージに関する。
従来、パッケージ本体に形成された凹部の底面にLED発光素子を配置したLEDパッケージが知られている(例えば、特許文献1、特許文献2、特許文献3参照)。
特許文献1に記載のLEDパッケージ10´は、図18に示すように、パッケージ本体12´、該パッケージ本体12´の凹部11´の底面13´に配置されたLED発光素子14´、該LED発光素子14´が配置された凹部11´に充填された透明樹脂15´を備えている。
この特許文献1に記載のLEDパッケージ10´においては、図21に示すように、凹部11´内壁を構成する台形斜面11a´と台形斜面11a´の間の稜線E(エッジ)や、各台形斜面11a´(反射面)等の影響により、その発光面(透明樹脂15´の表面)の輝度分布は、図21に示すように、輝度ムラのある不均一な輝度分布となる(領域A1の輝度が最も高く、領域A4の輝度が次に高く、領域A2、A3の輝度が比較的暗い)。
特許文献2に記載のLEDパッケージ20´は、図19に示すように、パッケージ本体22´、該パッケージ本体22´の凹部21´の底面23´に配置されたLED発光素子24´、該LED発光素子24´が配置された凹部21´に充填された透明樹脂25´を備えている。凹部21´を構成する台形斜面には、LED発光素子24´が発光した光を拡散するための拡散反射面21a´(複数の凹凸を有する反射面)が形成されている。
この特許文献2に記載のLEDパッケージ20´においては、その発光面(透明樹脂15´の表面)の輝度分布は、図22に示すように、輝度ムラのある不均一の輝度分布となる(LED発光素子24´直上の領域A6の輝度が最も高く、次に領域A6の周囲領域A7の輝度が高い)。
特許文献3に記載のLEDパッケージ30´は、図20に示すように、パッケージ本体32´、該パッケージ本体32´の凹部31´の底面33´に配置されたLED発光素子34´、該LED発光素子34´が配置された凹部31´に充填された透明樹脂35´を備えている。透明樹脂35には、散乱材36´が含まれている。
この特許文献3に記載のLEDパッケージ30´においては、その発光面(透明樹脂35´の表面)の輝度分布は、図23に示すように、輝度ムラのある不均一の輝度分布となる(LED発光素子34´直上の領域A8の輝度が最も高く、次に領域A8の周囲領域A9の輝度が高く、四つ角部である領域A10の輝度が相対的に低い)。
特開2005−277380号公報 特開2007−157805号公報 特表2005−512331号公報
上記のように、各特許文献1〜3に記載のLEDパッケージにおいては、図21〜図23に示すように、その発光面の輝度分布が、輝度ムラのある不均一な輝度分布になるという問題がある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、LEDパッケージ(その発光面)における輝度ムラを減少させ、その発光面における輝度分布の均一性を向上させることを目的とする。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、有底の多角錐台形状の凹部が形成されたパッケージ本体と、前記凹部に配置されたLED発光素子と、前記凹部に充填された透明な封止材料と、を備えたLEDパッケージにおいて、前記凹部に充填された透明な封止材料表面に散乱層を形成し、前記散乱層は、前記凹部内の稜線の直上領域の少なくとも一部を含む第1散乱層部分と、前記LED発光素子の直上に形成された部分であって少なくとも該LED発光素子の直上領域を含む第2散乱層部分と、を含み、前記第1散乱層部分の散乱度は、前記第2散乱層部分の散乱度よりも低く設定されていることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、封止材料表面には、散乱層が形成されている。このため、請求項1に記載の発明によれば、第1に、特許文献1〜3それぞれに記載のLEDパッケージ(後述する比較例1〜3に相当。いずれも散乱層なし)と比べて、LEDパッケージの発光面における輝度ムラを減少させ、その発光面における輝度分布の均一性を向上させることが可能となる。第2に、特許文献1に記載のLEDパッケージ(後述の比較例1に相当。散乱層なし。すなわち散乱材濃度0%)と比べて、LEDパッケージの出力を向上させることが可能となる。
また、請求項に記載の発明によれば、透明な封止材料表面のうち比較的低輝度となる表面部分(凹部内の稜線の直上領域の少なくとも一部を含む第1散乱層部分)の散乱度は、第2散乱層部分の散乱度よりも低く設定されているので、該表面部分における輝度が高くなる。このため、請求項1に記載の発明によれば、LEDパッケージの発光面における輝度ムラを減少させ、その発光面における輝度分布の均一性を向上させることが可能となる。
請求項に記載の発明は、有底の多角錐台形状の凹部が形成されたパッケージ本体と、前記凹部に配置されたLED発光素子と、前記凹部に充填された透明な封止材料と、を備えたLEDパッケージにおいて、前記凹部に充填された透明な封止材料表面に散乱層を形成し、前記散乱層は、散乱材を含有した透明樹脂から形成され、前記散乱層は、前記凹部内の稜線の直上領域の少なくとも一部を含む第1散乱層部分と、前記LED発光素子の直上に形成された部分であって少なくとも該LED発光素子の直上領域を含む第2散乱層部分と、を含み、前記第1散乱層部分の散乱材濃度は、前記第2散乱層部分の散乱材濃度よりも低く設定されていることを特徴とする。
請求項に記載の発明によれば、透明な封止材料表面のうち比較的低輝度となる表面部分(例えば、図21、図23に示す従来のLEDパッケージの領域A3、A10に対応する部分。第1散乱層部分)の散乱材濃度は、第2散乱層部分の散乱材濃度よりも低く設定されているので、該表面部分における輝度が高くなる。このため、請求項に記載の発明によれば、第1に、LEDパッケージの発光面における輝度ムラを減少させ、その発光面における輝度分布の均一性を向上させることが可能となる。
第2に、特許文献1〜3それぞれに記載のLEDパッケージ(後述する比較例1〜3に相当。いずれも散乱層なし)と比べて、凹部内の稜線の直上領域の少なくとも一部を含む第1散乱層部分(例えば、図21、図23に示す従来のLEDパッケージの領域A3、A10に対応する部分。凹部が四角錐形状の場合、該凹部の四つ角部)それぞれの正面輝度が高くなるので、正面視の発光面形状が明瞭となり、正面視多角形(例えば、凹部が四角錐台形状の場合、正面視四角形)に近い発光を得ることが可能となる。
請求項に記載の発明は、請求項に記載の発明において、前記凹部の底面は矩形であり、前記LED発光素子は、正面視において矩形であり、該矩形を成す各辺が前記凹部底面である矩形を成す各辺と正面視においてそれぞれ平行となるように、前記凹部の底面に配置され、前記第1散乱層部分は、前記LED発光素子において交差する第1線及び第2線により構成される十字型領域と重ならない領域に形成され、前記第1線は、前記LED発光素子の一辺と同一方向に延び、かつ、前記LED発光素子を通過する線であってその線幅が該LED発光素子の前記一辺に直交する辺の二倍の線であり、前記第2線は、前記LED発光素子の前記一辺に直交する辺と同一方向に延び、かつ、前記LED発光素子を通過する線であってその線幅が該LED発光素子の前記一辺の二倍の線であることを特徴とする。
請求項に記載の発明によれば、前記第1散乱層部分は、前記LED発光素子において交差する第1線及び第2線により構成される十字型領域と重ならない領域に形成されているので、第1に、LEDパッケージの発光面における輝度ムラを減少させ、その発光面における輝度分布の均一性を向上させることが可能となる。
第2に、特許文献1〜3それぞれに記載のLEDパッケージ(後述する比較例1〜3に相当。いずれも散乱層なし)と比べて、凹部内の稜線の直上領域の少なくとも一部を含む第1散乱層部分(例えば、図21、図23に示す従来のLEDパッケージの領域A3、A10に対応する部分。凹部が四角錐形状の場合、該凹部の四つ角部)それぞれの正面輝度が高くなるので、正面視多角形(例えば、凹部が四角錐台形状の場合、正面視四角形)に近い発光を得ることが可能となる。
請求項に記載の発明は、請求項1からのいずれかに記載の発明において、前記凹部内壁には、前記LED発光素子が発光した光を鏡面反射する反射面が形成されていることを特徴とする。
請求項に記載の発明によれば、封止材料表面には、散乱層が形成されており、凹部内壁には、LED発光素子が発光した光を鏡面反射する反射面が形成されている。このため、請求項に記載の発明によれば、特許文献1〜3それぞれに記載のLEDパッケージ(後述の比較例1〜3に相当。いずれも散乱層なし)と比べて、LEDパッケージの発光面における輝度ムラをさらに減少させ、その発光面における輝度分布の均一性をさらに向上させることが可能となる。
本発明によれば、LEDパッケージ(その発光面)における輝度ムラを減少させ、その発光面における輝度分布の均一性を向上させることが可能となる。
以下、本発明の一実施形態であるLEDパッケージについて図面を参照しながら説明する。
図1(a)は、本実施形態のLEDパッケージの側面図である。図1(b)は、本実施形態のLEDパッケージの正面図である。以下、本実施形態においては、発光観測面側から見た状態を正面視として説明する。
本実施形態のLEDパッケージ100は、液晶バックライト、各種照明、各種ディスプレイ、モバイル機器、車両用ランプ、各種インジケーター等に適用されるものであり、図1(a)(b)に示すように、凹部11が形成されたパッケージ本体10、凹部11内に配置されたLED発光素子20、凹部11に充填された封止材料30、封止材料30の表面30aに形成された散乱層40等を備えている。
パッケージ本体10は、例えば、シリコン基板であり、その表面には、有底の四角錐台形状の凹部11が形成されている。凹部11は、凹部11内壁としての四つの台形斜面11a及び底面11bにより構成されている。凹部11は、例えば、特開2005−277380号に記載されているTMAHによる液相の結晶異方性エッチングにより形成することが可能である。凹部11内壁としての四つの台形斜面11aそれぞれには、例えば、Ag、Ag合金又はAl等の反射率の高い金属又は合金をコーティングすることにより、所定反射率の鏡面反射面が形成されている。なお、台形斜面11aの傾斜角度は、約55°である。
凹部11の底面11bの略中央には、LED発光素子20が配置されている。
LED発光素子20は、例えば、波長460nmの光を発するLEDチップである。
LED発光素子20は、正面視において矩形であり、該矩形を成す各辺が凹部11の底面11bである矩形を成す各辺と正面視においてそれぞれ平行となるように、凹部11の底面11bに配置されている。
LED発光素子20が配置された凹部11には、該LED発光素子20を封止するため、透明な封止材料30が凹部11のほぼ上端縁まで充填されている。封止材料30としては、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂等の透明樹脂、あるいは、ガラス、低融点ガラス等の透明セラミックス等を用いることが可能である。
凹部11に充填された封止材料30の表面30aには、該表面30aにシート化された散乱板を貼り付けることにより(あるいは、該表面30aに散乱材を混ぜた樹脂等を塗布し固化させることにより)、該表面30a全域に渡って略均一な散乱材濃度かつ所定厚さの散乱層40が形成されている。
散乱層40は、シリコーン樹脂、メラミン樹脂等の樹脂(好ましくは、屈折率が1.4〜1.7程度の樹脂)、及び、該樹脂に所定濃度となるように混合された散乱材により構成されている。散乱層40を構成する散乱材としては、蛍光を伴わない、シリカ、シリコーン樹脂、アルミナ、酸化チタン等(好ましくは、屈折率が1.4〜2.5程度の酸化物)を用いることが可能である。散乱材の粒子径は、LED発光素子20の波長(発光波長)の近傍(又は発光波長以上)が好ましく、例えば、0.5〜10μmが好ましい。散乱層40の表面40aにはさらに透明な層(ハードコート層等)を積層してもよい。
上記構成のLEDパッケージ100によれば、封止材料30の表面30aには、該表面30a全域に渡って略均一な散乱材濃度かつ所定厚さの散乱層40が形成されている。
このため、上記構成のLEDパッケージ100によれば、第1に、従来のLEDパッケージ(後述の比較例1〜3に相当。いずれも散乱層なし)と比べて、LEDパッケージ100の発光面(散乱層40の表面)における輝度ムラを減少させ、その発光面における輝度分布の均一性を向上させることが可能となる(後述の実施例1参照)。
第2に、従来のLEDパッケージ(後述の比較例1に相当。散乱層なし。すなわち散乱材濃度0%)と比べて、LEDパッケージ100の出力を向上させることが可能となる(後述の実施例1参照)。
第3に、従来のLEDパッケージ(後述の比較例1〜3に相当。いずれも散乱層なし)と比べて、凹部11の四つ角部それぞれの正面輝度が高くなるので、正面視の発光面形状が明瞭となり、正面視四角形に近い発光を得ることが可能となる。
次に、変形例について説明する。
上記構成のLEDパッケージ100においては、図4に示すように、凹部11内壁を構成する台形斜面11aと台形斜面11aの間の稜線E(エッジ)や、各台形斜面11aに形成された反射面等の影響により、LEDパッケージ100の発光面(散乱層40の表面40a)のうちLED発光素子20を中心とする十字型領域(LED発光素子20において交差する本発明の第1線に相当する縦線A1と第2線に相当する横線A2によって構成される十字型領域)が比較的高輝度、それ以外の領域(凹部11の四隅領域。以下四つ角部という)が相対的に低輝度の、輝度ムラのある不均一な輝度分布となる。
なお、第1線としての縦線A1は、LED発光素子20の一辺と同一方向に延び、かつ、LED発光素子20を通過する線であってその線幅が該LED発光素子20の前記一辺に直交する辺の二倍の線幅の線である。第2線としての横線A2は、LED発光素子20の前記一辺に直交する辺と同一方向に延び、かつ、LED発光素子20を通過する線であってその線幅が該LED発光素子20の前記一辺の二倍の線幅の線である。
このLEDパッケージ100の発光面(散乱層40の表面)における輝度ムラを低減するため、図2(a)〜(c)及び図3(a)〜(c)に示す変形例1、2においては、凹部11に充填された透明な封止材料30の表面30aのうち相対的に低輝度の凹部11の四つ角部それぞれに、散乱材濃度が比較的低濃度の散乱層40が形成されている。
〔変形例1〕
図2(a)〜(c)に示す変形例1は、四つ角部(図4に示す高輝度の十字型領域A1、A2と干渉しない領域)それぞれを直線L1又は円弧C1で区画し、該区画された四つ角部それぞれに散乱層40a(例えば、散乱材濃度:10vol%、厚さ:0.1mm。)を形成し、該四つ角部以外の封止材料30の表面30a部分に散乱層40b(例えば、散乱材濃度:30vol%、厚さ:0.1mm。)を形成した例である。
散乱層40aは、散乱層40のうち凹部11内の稜線Eの直上領域の少なくとも一部を含む部分である(本発明の第1散乱層部分に相当)。散乱層40bは、散乱層40のうちLED発光素子20の直上に形成された部分であって少なくとも該LED発光素子20の直上領域を含む部分である(本発明の第2散乱層部分に相当)。
なお、散乱層40aの散乱材濃度としては、5〜30wt%の範囲が好ましい(後述の実施例2参照)。なお、図2(a)〜(c)示す変形例1においては、四つ角部に形成された散乱層40aは、その直下のエッジEの少なくとも一部を覆うとともに、図4に示す高輝度の十字型領域A1、A2と干渉しない(重ならない)領域に形成されている。これにより、輝度分布の均一性を向上させることが可能となっている。
〔変形例2〕
図3(a)〜(c)に示す変形例は、四つ角部を二つの直線L1、L2又は円弧C1、C2で複数に区画し(図3は二つに区画した例である)、該区画された四つ角部のうち二本の直線L1、L2(又は円弧C1、C2)で挟まれた部分それぞれに散乱層40a(例えば、散乱材濃度:20vol%、厚さ:0.1mm)を形成し、該区画された四つ角部のうち直線L2(又は円弧C2)の外側の部分それぞれに散乱層40c(例えば、散乱材濃度:10vol%、厚さ:0.1mm)を形成し、さらに、該四つ角部以外の封止材料30の表面30a部分に散乱層40b(例えば、散乱材濃度:濃度30vol%、厚さ:0.1mm)を形成した例である。なお、図3(a)〜(c)示す変形例2においては、四つ角部に形成された散乱層40a、40cは、その直下のエッジEの少なくとも一部を覆うとともに、図4に示す高輝度の十字型領域A1、A2と干渉しない領域に形成されている。これにより、輝度分布の均一性を向上させることが可能となっている。
なお、上記変形例1、2においては、凹部11の四つ角部と該四つ角部以外の表面部分とを区画する場合、稜線E直上領域に散乱材濃度の低い領域を形成することが稜線E直上の輝度低下による輝度ムラ改善の点で望ましいが、十字型の高輝度領域A1、A2と重ならないように区画することが望ましい。また、直線L1、L2又は円弧C1、C2に限らず、その他の自由曲線等を用いて四つ角部を区画してもよい。また、二本の直線又は円弧に限らず、三本以上の複数の直線又は円弧等で、四つ角部を区画してもよい。
あるいは、四つ角部に、該四つ角部以外の封止材料30の表面30a部分から離れるに従って散乱材濃度がグラデーション状に低くなる散乱層(すなわち、直線L1、L2等で区画されていない散乱層。図示せず)を形成してもよい。
なお、散乱層40においては、稜線EにおけるLED発光素子20から離れた方の端部の直上の散乱材濃度が最も低い。また、散乱層40においては、稜線EにおけるLED発光素子20から離れた方の端部の直上の散乱材濃度がLED発光素子20の直上の散乱層40の濃度より低い。
以上説明したように、上記構成のLEDパッケージ100の変形例1、2によれば、透明な封止材料30表面のうち比較的低輝度となる表面部分である凹部11の四つ角部には、比較的散乱材濃度の低い散乱層40a(又は散乱層40a、40c)を形成したので、該四つ角部における正面輝度がさらに高くなる。すなわち、上記構成のLEDパッケージ100の変形例1、2によれば、透明な封止材料30表面のうち比較的低輝度となる表面部分(例えば、図21、図23に示す従来のLEDパッケージの領域A3、A10に対応する部分。)である第1散乱層部分としての散乱層40a(又は散乱層40a、40c)の散乱度は、第2散乱層部分としての散乱層40bの散乱度よりも低く設定されているので、該表面部分における輝度が高くなる。
従って、上記構成のLEDパッケージ100の変形例1、2によれば、第1に、従来のLEDパッケージ(後述の比較例1〜3に相当。いずれも散乱層なし)と比べて、LEDパッケージ100の発光面(散乱層40の表面)における輝度ムラをさらに低減させ、その発光面における輝度分布の均一性をさらに向上させることが可能となる(後述の実施例2、3参照)。
第2に、従来のLEDパッケージ(後述の比較例1に相当。散乱層なし。すなわち散乱材濃度0%)と比べて、LEDパッケージ100の出力を向上させることが可能となる。
第3に、従来のLEDパッケージ(後述の比較例1〜3に相当。いずれも散乱層なし)と比べて、凹部11の四つ角部(第1散乱層部分としての散乱層40a、40c)それぞれの正面輝度がさらに高くなるので、正面視の発光面形状が明瞭となり、正面視四角形により近い発光を得ることが可能となる。
なお、上記実施形態及び変形例1、2においては、凹部11内壁を構成する台形斜面11aと台形斜面11aの間に稜線E(エッジ)を有するLEDパッケージ100を例に説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、パッケージ本体10は、稜線Eを有さないパッケージ本体(例えば、有底の円錐台形状)であってもよい。あるいは、パッケージ本体10は、三角又は五角以上の多角錐台形状であってもよい。
また、上記実施形態及び変形例1、2においては、パッケージ本体10は、シリコン基板であるように説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、パッケージ本体10は、プラスチック板、金属板であってもよい。
また、上記実施形態及び変形例1、2においては、LED発光素子20は、凹部11底面11bに1つ配置したものを例に説明したが、これに限定されず、複数のLED発光素子20を配置してもよい。
また、上記実施形態及び変形例1、2においては、LED発光素子20は、凹部11底面11bの中央部に配置したものを例に説明したが、これに限定されない。例えば、LED発光素子20を凹部11底面11bの中央以外に配置して、散乱材を低濃度にする領域についても適宜調整することができる。
また、上記実施形態及び変形例1、2においては、凹部11は断面が左右対称となる傾斜側面を有したものを例に説明したが、これに限定されない。例えば、凹部を断面が左右非対称となる傾斜側面を有する形状とし、散乱材を低濃度にする領域を適宜調整することができる。
〔実施例〕
本出願の発明者らは、上記構成のLEDパッケージ100及びその変形例1、2の効果を実証するため、次の表1の条件で実験を行った。
〔実施例1〜3、比較例1〜3の共通条件〕
(1)実施例1〜3、比較例1〜3では、いずれも図5に示すように、有底の四角錐台形状(底面:1.2×1.2mmの矩形、上面:1.9×1.9mmの矩形、高さ:0.5mm)の凹部11が形成されたパッケージ本体10としてのシリコン基板を用いた。
(2)凹部11の底面11bの略中央には、LED発光素子20としての波長460nmの光を発するLEDチップ(チップサイズ:0.3mm×0.3mm×0.1mm)を配置した。
(3)LED発光素子20としてのLEDチップが配置された凹部11には、透明な封止材料30としてのシリコーン樹脂(屈折率1.53)を凹部11のほぼ上端縁まで充填し固化させ、LED発光素子20としてのLEDチップを封止した。ただし、比較例3では、濃度7vol%となるように散乱材(散乱材の材質:シリコーン樹脂、粒子径:2μm、屈折率1.41)を混合したシリコーン樹脂(屈折率1.53)を、凹部11のほぼ上端縁まで充填し固化させ、LED発光素子20としてのLEDチップを封止した。
(4)凹部11内壁としての四つの台形斜面11aそれぞれには、Ag合金をコーティングすることにより、反射率91%の鏡面反射面を形成した。ただし、比較例2では、複数の凹凸を有する反射率94%の散乱反射面を形成した。
〔実施例1〜3の個別条件〕
実施例1では、図6に示すように、封止材料30としてのシリコーン樹脂の表面30a(図6では散乱層40で覆われており該表面30aは現れていない)に、散乱層40(散乱材濃度30vol%、厚さ0.1mm)を形成した。この散乱層40は、シリコーン樹脂(屈折率1.53)、及び、該シリコーン樹脂に濃度30vol%となるように混合された散乱材(散乱材の材質:シリコーン樹脂、粒子径:2μm、屈折率1.41)を主成分とする。
実施例2では、図7に示すように、封止材料30としてのシリコーン樹脂の表面30a(図7では散乱層40a、40bで覆われており該表面30aは現れていない)のうち四つ角部(図4に示す高輝度の十字型領域A1、A2と干渉しない領域)それぞれを直線L1で区画し、該区画された四つ角部それぞれに、散乱層40a(散乱材濃度10vol%、厚さ0.1mm)を形成した。この散乱層40aは、シリコーン樹脂(屈折率1.53)、及び、該シリコーン樹脂に濃度10vol%となるように混合された散乱材(散乱材の材質:シリコーン樹脂、粒子径:2μm、屈折率1.41)を主成分とする。
また、実施例2では、該四つ角部以外の封止材料30としてのシリコーン樹脂の表面30a部分に、散乱層40b(散乱材濃度30vol%、厚さ0.1mm)を形成した。この散乱層40bは、シリコーン樹脂(屈折率1.53)、及び、該シリコーン樹脂に濃度30vol%となるように混合された散乱材(散乱材の材質:シリコーン樹脂、粒子径:2μm、屈折率1.41)を主成分とする。
実施例3では、図8に示すように、封止材料30としてのシリコーン樹脂の表面30a(図8では散乱層40a、40b、40cで覆われており該表面30aは現れていない)のうち四つ角部(図4に示す高輝度の十字型領域A1、A2と干渉しない領域)それぞれを二本の直線L1、L2で区画し、該区画された四つ角部のうち二本の直線L1、L2で挟まれた部分それぞれに、散乱層40a(散乱材濃度20vol%、厚さ0.1mm)を形成した。なお、図4中の寸法の単位はmmである。この散乱層40aは、シリコーン樹脂(屈折率1.53)、及び、該シリコーン樹脂に濃度20vol%となるように混合された散乱材(散乱材の材質:シリコーン樹脂、粒子径:2μm、屈折率1.41)を主成分とする。
また、実施例3では、該区画された四つ角部のうち直線L2の外側の部分に、散乱層40c(散乱材濃度10vol%、厚さ0.1mm)を形成した。この散乱層40cは、シリコーン樹脂(屈折率1.53)、及び、該シリコーン樹脂に濃度10vol%となるように混合された散乱材(散乱材の材質:シリコーン樹脂、粒子径:2μm、屈折率1.41)を主成分とする。
また、実施例3では、該四つ角部以外の封止材料30の表面30a部分に、散乱層40b(散乱材濃度30vol%、厚さ0.1mm)を形成した。この散乱層40bは、シリコーン樹脂(屈折率1.53)、及び、該シリコーン樹脂に濃度30vol%となるように混合された散乱材(散乱材の材質:シリコーン樹脂、粒子径:2μm、屈折率1.41)を主成分とする。
〔比較例1〜3の個別条件〕
比較例1〜3では、いずれも、散乱層40を形成しなかった(散乱層40なし)。比較例2では、複数の凹凸を有する反射率94%の散乱反射面を形成した。比較例3では、濃度7vol%となるように散乱材(散乱材の材質:シリコーン樹脂、粒子径:2μm、屈折率1.41)を混合したシリコーン樹脂(屈折率1.53)を、凹部11のほぼ上端縁まで充填し固化させ、LED発光素子20としてのLEDチップを封止した。
〔実施例1〕
本出願の発明者らは、上記実施例1〜3、比較例1〜3の条件により構成したLEDパッケージ100それぞれについて、同じ出力の下、図11に示す斜めライン上の複数位置それぞれにおける正面輝度(発光面輝度)を測定した。図9は、縦軸が正面輝度に対する分布、横軸が位置である座標系に、その測定結果をプロットしたグラフである。
また、本出願の発明者らは、上記実施例1〜3、比較例1〜3の条件により構成したLEDパッケージ100それぞれについて、同じ出力の下、図12に示す横ライン上の複数位置それぞれにおける正面輝度(発光面輝度)を測定した。図10は、縦軸が正面輝度に対する分布、横軸が位置である座標系に、その測定結果をプロットしたグラフである。
図9を参照すると、実施例1においては、図11に示す斜めライン上の中心付近の正面輝度とその周辺の正面輝度との差(輝度ムラ)が、比較例1〜3と比べて、小さいことが分かる。これに対して、図9を参照すると、比較例1〜3においては、図11に示す斜めライン上の中心付近の正面輝度とその周辺の正面輝度との差(輝度ムラ)が、実施例1と比べて、大きいことが分かる。
また、図10を参照すると、実施例1においては、図12に示す横ライン上の中心付近の正面輝度とその周辺の正面輝度との差(輝度ムラ)が、比較例1〜3と比べて、小さいことが分かる。これに対して、図10を参照すると、比較例1〜3においては、図12に示す横ライン上の中心付近の正面輝度とその周辺の正面輝度との差(輝度ムラ)が、実施例1と比べて、大きいことが分かる。
さらに、図9、図10を参照すると、実施例1においては、図11に示す斜めライン上の両端付近の輝度(図9参照)と、図12に示す横ライン上の両端付近の輝度(図10参照)との差(輝度ムラ)が、比較例1〜3のいずれと比べても、小さいことが分かる。これに対して、図9、図10を参照すると、比較例1〜3においては、図11に示す斜めライン上の両端付近の輝度(図9参照)と、図12に示す横ライン上の両端付近の輝度(図10参照)との差(輝度ムラ)が、実施例1と比べて、大きいことが分かる。
以上のように、図9、図10に示した測定結果によれば、封止材料30としてのシリコーン樹脂の表面30aに散乱層40(散乱材濃度30vol%、厚さ0.1mm)を形成することにより、比較例1〜3(散乱層40なし)と比べて、LEDパッケージ100の発光面(散乱層40の表面)における輝度ムラが減少し、その発光面における輝度分布の均一性が向上することが分かる。
また、本出願の発明者らは、散乱層40の厚みと、散乱層40の散乱材濃度と、LEDパッケージ100の出力との関係を検討するため、実施例1の条件により構成したLEDパッケージ100の散乱層40の厚みごと(0.01mm、0.06mm、0.1mm、0.2mm)、散乱層40の散乱材濃度(0%、10%、20%、30%、40%)ごとの、出力を測定した。図13は、縦軸が出力、横軸が散乱材濃度である座標系に、その測定結果をプロットしたグラフである。
図13を参照すると、散乱層40を形成した場合、散乱材濃度0%(散乱層なしの場合)と比べて、LEDパッケージ100の出力が向上することが分かる。また、散乱層40の散乱材濃度が高くなると、LEDパッケージ100の出力が減少することが分かる。また、散乱層40の厚みが厚い場合、散乱材濃度を濃くすると、LEDパッケージ100の出力が散乱材濃度0%(散乱層なしの場合)と比べて減少することが分かる。
以上のように、図13に示した測定結果によれば、封止材料30としてのシリコーン樹脂の表面30aに散乱層40(散乱材濃度30vol%、厚さ0.1mm)を形成することにより、比較例1(散乱層40なし。すなわち散乱材濃度0%)と比べて、LEDパッケージ100の出力が向上することが分かる。
以上のように、実施例1によれば、封止材料30としてのシリコーン樹脂の表面30aに散乱層40を形成することにより、第1に、比較例1〜3(散乱層40なし)と比べて、LEDパッケージ100の発光面における輝度ムラが減少し、その発光面における輝度分布の均一性が向上すること、第2に、比較例1(散乱層40なし。すなわち散乱材濃度0%)と比べて、LEDパッケージ100の出力が向上すること、第3に、比較例1〜3(いずれも散乱層なし)と比べて、凹部11の四つ角部それぞれの正面輝度が高くなる(図9参照)ので、正面視の発光面形状が明瞭となり、正面視四角形に近い発光が得られることを確認できた。
なお、輝度分布については、散乱材の濃度が低い条件では中心の輝度が高いままであるため、ある程度高い濃度にする必要がある。さらに、散乱材の屈折率と使用する樹脂の屈折率差が大きくなると、濃度が高くなるのと同様な効果が得られるため、低い濃度で輝度分布を改善することが可能となる。ただし、屈折率差を大きくしすぎると出力が減少することになる。加えて、散乱材の粒子径を小さくしても、光の衝突回数が増えるため、濃度が高くなるのと同様な効果が得られる。
以上をまとめると、散乱層の厚み、散乱材濃度、散乱材屈折率、散乱材粒子径を状況に合わせて最適なものを選ぶことにより、出力を向上させつつ、輝度分布を改善することができる。実施例1では、散乱層の厚みが0.1mm、粒子径が2μm、屈折率が1.41(樹脂屈折率が1.53)としているため、出力に関しての最適な散乱材濃度は40%以下となる。輝度分布をなるべく小さくするためには20〜40%が適当である。
〔実施例2〕
図9を参照すると、実施例2においては、図11に示す斜めライン上の中心付近の正面輝度とその周辺の正面輝度(特に、斜めライン上の両端付近の正面輝度)との差が、比較例1〜3と比べて、小さいことが分かる。これに対して、図9を参照すると、比較例1〜3においては、図11に示す斜めライン上の中心付近の正面輝度とその周辺の正面輝度(特に、斜めライン上の両端付近の正面輝度)との差が、実施例2と比べて、大きいことが分かる。
以上のように、図9に示した測定結果によれば、封止材料30としてのシリコーン樹脂の表面30aのうち四つ角部それぞれに比較的散乱剤濃度の低い散乱層40a(散乱材濃度10vol%、厚さ0.1mm)を形成することにより、実施例1、比較例1〜3(散乱層40が形成されていない)と比べて、該四つ角部それぞれの正面輝度が高くなるので、LEDパッケージ100の発光面における輝度ムラがさらに減少し、LEDパッケージ100の発光面における輝度分布の均一性がさらに向上することが分かる。
また、本出願の発明者らは、封止材料30としてのシリコーン樹脂の表面30aのうち四つ角部に形成される散乱層40aの最適散乱材濃度を検討するため、実施例2の条件により構成した五つのLEDパッケージ100(それぞれの四つ角部に形成される散乱層40aの濃度は、0wt%、5wt%、10wt%、20wt%、30wt%)それぞれについて、図11に示す斜めライン上の複数位置それぞれにおける輝度を測定した。図14は、縦軸が正面輝度に対する分布、横軸が位置である座標系に、その測定結果をプロットしたグラフである。
図14を参照すると、散乱材濃度0wt%(散乱材なし)の場合の正面輝度は顕著に下がっているが、散乱材濃度5wt%、10wt%、20wt%、30wt%の場合の正面輝度は顕著に下がっていない。図14に示した測定結果によれば、四つ角部に形成される散乱層40aの散乱材濃度としては、5〜30wt%の範囲が好ましいことが分かる。
以上のように、実施例2によれば、封止材料30としてのシリコーン樹脂の表面30aのうち四つ角部それぞれに比較的散乱剤濃度の低い散乱層40aを形成することにより、第1に、実施例1、比較例1〜3(散乱層40なし)と比べて、該四つ角部それぞれの正面輝度がさらに高くなるので、LEDパッケージ100の発光面における輝度ムラがさらに減少し、LEDパッケージ100の発光面における輝度分布の均一性がさらに向上すること、第2に、四つ角部に形成される散乱層40aの散乱材濃度としては、5〜30wt%の範囲が好ましいこと、第3に、比較例1〜3(いずれも散乱層なし)と比べて、凹部11の四つ角部それぞれの正面輝度がさらに高くなる(図9参照)ので、正面視の発光面形状がさらに明瞭となり、正面視四角形により近い発光が得られることを確認できた。
〔実施例3〕
本出願の発明者らは、上記実施例2、実施例3の条件により構成したLEDパッケージ100それぞれについて、同じ出力の下、図11に示す斜めライン上の複数位置それぞれにおける輝度を測定した。図15は、縦軸が正面輝度に対する分布、横軸が位置である座標系に、その測定結果をプロットしたグラフである。
図15を参照すると、実施例3の条件により構成したLEDパッケージ100の正面輝度の分布は、実施例2とほぼ同等の分布あるいは均一性がより向上する分布となることが分かる。
以上のように、実施例3によれば、封止材料30としてのシリコーン樹脂の表面30aのうち二本の直線L1、L2で挟まれた四つ角部分に比較的散乱材濃度の低い散乱層40aを形成し、直線L2の外側の四つ角部分にさらに散乱材濃度の低い散乱層40cを形成することにより、上記実施例2と比べて同等あるいはそれ以上の効果を発揮することを確認できた。
〔比較例4〕
本出願の発明者らは、比較例4として、比較例2の条件で構成したLEDパッケージ100に、実施例3の条件と同じ散乱層を形成したLEDパッケージ100を構成した。実施例3は凹部11内壁が鏡面反射面であるのに対し、比較例4は凹部内壁が拡散反射面である。実施例3、比較例4それぞれについて、同じ出力の下、図11に示す斜めライン上の複数位置それぞれにおける正面輝度を測定した。図16は、縦軸が正面輝度に対する分布、横軸が位置である座標系に、その測定結果をプロットしたグラフである。
図9と図16を参照すると、比較例2より、比較例4の正面輝度の均一性は向上していることが確認できる。しかし、図16を参照すると、比較例4は、実施例3ほどの正面輝度の均一性向上効果は得られていない。つまり、LEDパッケージ100において、凹部内壁11は鏡面反射であること、凹部11内壁の鏡面反射率が高いことが好ましいことが確認できた。
また、本出願の発明者らは、上記比較例1の条件により構成したLEDパッケージ100(ただし、散乱層40に代えて蛍光体層を用いた)について、実施例1と同様の実験を行った。しかし、上記比較例1の条件により構成したLEDパッケージ100(ただし、散乱層40に代えて蛍光体層を用いた)の色分布、輝度分布を均一にすることはできなかった(正面輝度の高い部分は高いままであった)。これは、蛍光体層による吸収が正面輝度の高い部分において多くなり、その正面輝度の高い部分からの発光が強くなるためである。このことから、吸収の伴う蛍光体は、本発明の散乱材として用いることができないことが分かる。
上記実施形態はあらゆる点で単なる例示にすぎない。これらの記載によって本発明は限定的に解釈されるものではない。本発明はその精神または主要な特徴から逸脱することなく他の様々な形で実施することができる。
本実施形態のLEDパッケージの側面図及び正面図である。 散乱層40(変形例1)を説明するための図である。 散乱層40(変形例2)を説明するための図である。 LED発光素子20を中心とする比較的高輝度の十字型領域を説明するための図である。 実施例1〜3及び比較例1〜3で用いたLEDパッケージの側面図である。 実施例1で用いたLEDパッケージ(散乱層40)の正面図である。 実施例2で用いたLEDパッケージ(散乱層40a、40b)の正面図である。 実施例3で用いたLEDパッケージ(散乱層40a、40b、40c)の正面図である。 縦軸が正面輝度に対する分布、横軸が位置である座標系に、図11に示す斜めライン上の複数位置それぞれにおける正面輝度(実施例1、2、比較例1〜3それぞれの発光面輝度)をプロットしたグラフである。 縦軸が正面輝度に対する分布、横軸が位置である座標系に、図12に示す横ライン上の複数位置それぞれにおける正面輝度(実施例1、2、比較例1〜3それぞれの発光面輝度)をプロットしたグラフである。 輝度を測定する斜めラインを説明するための図である。 輝度を測定する横ラインを説明するための図である。 縦軸が出力、横軸が散乱材濃度である座標系に、散乱層の厚みごと、散乱材濃度ごとの、出力をプロットしたグラフである。 縦軸が正面輝度に対する分布、横軸が位置である座標系に、散乱材濃度ごとの、図12に示す横ライン上の複数位置それぞれにおける正面輝度(実施例2の発光面輝度)をプロットしたグラフである。 縦軸が正面輝度に対する分布、横軸が位置である座標系に、図11に示す斜めライン上の複数位置それぞれにおける正面輝度(実施例3)をプロットしたグラフである。 比較例4を説明するためのグラフである。 従来のLEDパッケージを説明するための図である。 従来のLEDパッケージを説明するための図である。 従来のLEDパッケージを説明するための図である。 図17に示した従来のLEDパッケージの正面輝度分を説明するための図である。 図18に示した従来のLEDパッケージの正面輝度分を説明するための図である。 図19に示した従来のLEDパッケージの正面輝度分を説明するための図である。
符号の説明
10…パッケージ本体、11…凹部、11a…台形斜面、11b…底面、30…封止材料、30a…表面、31…凹部、40…散乱層、40a…散乱層、40b…散乱層、40c…散乱層、100…パッケージ

Claims (4)

  1. 有底の多角錐台形状の凹部が形成されたパッケージ本体と、前記凹部に配置されたLED発光素子と、前記凹部に充填された透明な封止材料と、を備えたLEDパッケージにおいて、
    前記凹部に充填された透明な封止材料表面に散乱層を形成し
    前記散乱層は、前記凹部内の稜線の直上領域の少なくとも一部を含む第1散乱層部分と、
    前記LED発光素子の直上に形成された部分であって少なくとも該LED発光素子の直上領域を含む第2散乱層部分と、を含み、
    前記第1散乱層部分の散乱度は、前記第2散乱層部分の散乱度よりも低く設定されていることを特徴とするLEDパッケージ。
  2. 有底の多角錐台形状の凹部が形成されたパッケージ本体と、前記凹部に配置されたLED発光素子と、前記凹部に充填された透明な封止材料と、を備えたLEDパッケージにおいて、
    前記凹部に充填された透明な封止材料表面に散乱層を形成し、
    前記散乱層は、散乱材を含有した透明樹脂から形成され、
    前記散乱層は、前記凹部内の稜線の直上領域の少なくとも一部を含む第1散乱層部分と、前記LED発光素子の直上に形成された部分であって少なくとも該LED発光素子の直上領域を含む第2散乱層部分と、を含み、
    前記第1散乱層部分の散乱材濃度は、前記第2散乱層部分の散乱材濃度よりも低く設定されていることを特徴とするLEDパッケージ
  3. 前記凹部の底面は矩形であり、
    前記LED発光素子は、正面視において矩形であり、該矩形を成す各辺が前記凹部底面である矩形を成す各辺と正面視においてそれぞれ平行となるように、前記凹部の底面に配置され、
    前記第1散乱層部分は、前記LED発光素子において交差する第1線及び第2線により構成される十字型領域と重ならない領域に形成され、
    前記第1線は、前記LED発光素子の一辺と同一方向に延び、かつ、前記LED発光素子を通過する線であってその線幅が該LED発光素子の前記一辺に直交する辺の二倍の線であり、
    前記第2線は、前記LED発光素子の前記一辺に直交する辺と同一方向に延び、かつ、前記LED発光素子を通過する線であってその線幅が該LED発光素子の前記一辺の二倍の線であることを特徴とする請求項に記載のLEDパッケージ。
  4. 前記凹部内壁には、前記LED発光素子が発光した光を鏡面反射する反射面が形成されていることを特徴とする請求項1からのいずれかに記載のLEDパッケージ。
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