JP5217515B2 - Icタグのゴム材料中への成型方法、icタグ入りゴムシートの製造方法 - Google Patents
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Description
特徴ある用い方の一つとして、ゴム材料中に組み込みして使用する用途がある。例えば、一定期間毎に交換使用するレンタル用のゴムマットに非接触ICタグを埋め込みしておけば、製品の製造年月日や交換時期、使用回数を記憶させておくことができると共に、非接触リーダライタを用いて情報の記憶や書き込みが簡単にできる利便性が得られる。
成型加工に特別な技術を必要としないで、従来の加工方法を僅かに変えて行うことができる。繊維布で被覆保護するだけなので材料的コストも最小限にすることができる。
追加材料が薄層の繊維布による被覆保護なので、ゴム成型物に凹凸を生じず、従来品と同様な製品が得られる。
本発明のゴムシートの製造方法も上記と同様の効果が得られる。
本発明方法では、非接触ICタグ1の外面全体をゴム材料よりも熱伝導率の低い繊維布2で被覆してゴム材料中に充填した特徴がある。ゴム成型では、100°C乃至200°C、好ましくは130°C乃至170°C程度の熱条件と圧力が、5乃至60分間、好ましくは10乃至30分間持続してかけられるので、非接触ICタグ1のICチップが損傷することが多い。そこで、熱伝導率の低い繊維布2を用いて、ICタグ1を被覆してICチップへの熱的影響を低減させるものである。
綿織物(0.045)、化繊織物(0.035)、混紡布(0.041)、
絹織物(0.028)
なお、炭素繊維は熱伝導率の高い材料として知られている。
図4のように、薄板状の非接触ICタグ1の内部には非接触ICタグシート1sが入っており、非接触ICタグシート1sには、アンテナコイル4が形成されICチップ3が装着されている。薄板の厚みdは、0.5mmから5.0mm程度となる。ただし、厚みが5mm程度を超える場合は、熱的影響を受けることは少なくなるが成型も困難になる。
本発明では、0.5mm〜5.0mm程度の厚みの非接触ICタグ1を対象とする。円形の場合の直径φ、矩形状の場合の差し渡し(対角線)長さは、特に制限されないが通常5mmから50mm程度のものである。
本来、ICタグシート1s自体が非接触通信機能を有するが、使い易さや用途を考慮して、外面全体をプラスチック成型して薄板状にしたのが、本発明で使用する非接触ICタグ1である。従って、非接触ICタグ1はICタグシート1sの二次加工品に該当する。 ICタグシート1sの成型に際してもICチップ等の熱的損傷を生じないように各種の工夫がされている。その例は、特開2005−332116号等に記載されているが、射出成型の場合、熱的影響を受けるのは比較的に短時間であり、その保護手段を、ゴム成型に同様には適用できない。
隣接する非接触ICタグ1間を、塩化ビニル樹脂とウレタン樹脂からなる溶剤型接着剤(「多用途強力接着剤」(住友スリーエム株式会社発売))を用いて幅約3mmで接着し、接着剤2kが乾燥した後に接着幅約3mmの中心を切断線2sで切断して単位毎の非接触ICタグ1に分離した。各繊維材料について、10個(単層のものが5個、2層のものが5個)の非接触ICタグ1の試験材料が得られるようにした。ただし、ウール(羊毛)製の薄地の布は単層でのみ10個試験した。
[表2] インチ 線径 厚さ OPA
メッシュ (μm) (μm) (%)
(1)シルク(絹) 86 110 145 38
(2)ポリエステル 100 55 95 61
(3)ナイロン 80 127 250 36
(4)ウール(羊毛) 50 240 340 −
その後、図2に図示するようなプレス装置を使用して、厚さ5mmの未加硫ニトリル−ブタジエンゴムシート(15cm×15cm)の2枚間に、下側未加硫ゴムシートには孔15を設けてから非接触ICタグ1を挿入し、2kg/cm2 (ゲージ)の圧力でプレスし、180°Cの温度で6分間ゴムの加硫を行わせて、厚さ約10mmのゴムシートを製造した。上記(1)〜(4)の4種と下記比較例の2種を加え、1回のプレスで6個を同時に装填して成型し、都合10回のプレスを行った。
繊維布を被覆しない裸の状態の非接触ICタグ1を10個と上質紙(厚み100μm)を単層と2層にして被覆したもの(各5個)を比較例とし、これを実施例と同一の条件で試験した。
成型後のゴムシートを単位の非接触ICタグ毎に切断したものについて、非接触ICタグ1の読取試験を13.56MHzの非接触リーダライタを用いて行った。その結果、単層のものも2層のものも、シルク(絹)、ポリエステル、ナイロン、ウール(羊毛)のいずれも通信不良の結果を示すものは1個も発生しなかった。
ただし、比較例では、裸の状態の非接触ICタグ1は、3個の通信不良品が発生した。また、上質紙被覆のものは単層被覆1個、2層被覆1個の通信不良品が発生した。いずれもアンテナ自体に損傷はなく、ICチップ3が機能しなくなっていることも分かった。
以上の結果から繊維布による被覆がICチップの顕著な熱損傷防止に効果することが認められた。
1s ICタグシート
2 繊維布
3 ICチップ
4 アンテナコイル
10 ゴム材料からなる製品
11 プレス下型
12,18 クッション材
13,17 アルミ板
14 下ゴムバッキング
15 孔
16 上ゴムバッキング
19 プレス上型
Claims (2)
- 外面全体をプラスチック成型された薄板状の非接触ICタグを、ゴム成型物中に装填する成型加工において、薄板状の非接触ICタグの外面全体をゴム成型材料よりも熱伝導率の低い、絹、羊毛、ポリエステル、ナイロンのいずれかの材料からなる単層または2層の繊維布で被覆した後、ゴム材料間に配設し、熱圧プレスして成型することを特徴とするICタグのゴム材料中への成型方法。
- 外面全体をプラスチック成型された薄板状の非接触ICタグを、ゴム成型物中に装填するゴムシートの製造方法において、薄板状の非接触ICタグの外面全体をゴム成型材料よりも熱伝導率の低い、絹、羊毛、ポリエステル、ナイロンのいずれかの材料からなる単層または2層の繊維布で被覆した後、ゴム材料間に配設し、熱圧プレスして成型することを特徴とするICタグ入りゴムシートの製造方法。
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