JP5217387B2 - 連結部材のヒンジ構造 - Google Patents
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Description
ここで、図6には、上述したヘッドレストの基本的構造が開示されている。この開示では、ヘッドレストは、左右のステー223、223を介してシートバック(図示しない)に組み付けられるベース部材240と、シートクッション(図示しない)に着座した乗員の後頭部を支承する支承部材260と、支承部材260に対してベース部材240を前方向へ押し出す連結部材261とから構成されており、これら3部材240、260、261はリンク結合を成すように互いに組み付けられている。そして、車両に後突が発生したことを検知すると、弾性部材(図示しない)の復元力によって支承部材260がリンク結合を介してベース部材240に対して前方向へ相対移動する(図7に示す状態から、図8に示す状態へと移動する)構造となっている。なお、上述した各図において、ヘッドレストの構造を分かり易くするために、内部構造のみを示している。このことは、後述する全ての図においても同様である。
この構成によれば、連結部材は、その支承部材側の端部の左右に形成された丸軸が支承部材に形成された左右の受け部の両挟持孔に挟み込まれる格好で支承部材に組み付けられている。そのため、従来技術で説明したヒンジピンを使用することなく、従来技術と同様に支承部材をベース部材に対して前方向へ相対移動させることができる。また、この構成によれば、連結部材の平板と支承部材の凸部との嵌め合いを一致させなければ、連結部材の左右の丸軸を支承部材の左右の受け部の両挟持孔に挟み込ませることができない。このことは、言い換えると、連結部材の平板と支承部材の凸部との嵌め合いを一致させなければ、連結部材の左右の丸軸を支承部材の左右の受け部の両挟持孔から抜くことができない。そのため、連結部材の左右の丸軸を支承部材の左右の挟持孔から抜け難くすることができる。
この構成によれば、小柄な乗員がシートクッションに着座しているとき車両に後突が発生した場合であっても、切欠の方向は挟持孔の中心より上向き、もしくは下向きに設定されているため、連結部材の丸軸が支承部材の受け部から抜け落ちることがない。そのため、支承部材に連結部材を組み付けたときの結合を、強固なものとすることができる。
(参考例)
まず、図1〜3を参照して、本発明の参考例(発明の前提となる実施の形態)を説明する。図1は、本発明の参考例に係るヘッドレストの分解斜視図である。図2は、図1のヘッドレストを左側からみた側面図であり、支承部材が動作前の状態を示している。図3は、図2の支承部材が動作後の状態を示している。なお、以下の説明にあたって、上、下、前、後、左、右を記した場合、図1〜3に示した上、下、前、後、左、右の方向、すなわち、図示しないシートバックに着座した乗員を基準にしたときの上、下、前、後、左、右の方向を示している。このことは、後述する実施例以降においても同様である。
次に、図4〜5を参照して、本発明の実施例を説明する。図4は、本発明の実施例に係るヘッドレストの分解斜視図である。図5は、図4のヘッドレストを左側からみた側面図であり、支承部材に連結部材を組み付け前の状態を示している。この実施例は、既に説明した参考例と比較すると、抜け防止機構を備えて支承部材60に連結部材61を組み付けるものである。以下の説明にあたって、参考例と同一もしくは均等な構成の部材には、図面において同一符号を付すことで重複する説明は省略することとする。
参考例および実施例では、連結部材61の前端部の左右には、丸軸61a、61aがそれぞれ形成され、その後端部の左右には、左右のピン孔61b、61bがそれぞれ形成されている構成を説明した。しかし、これに限定されるものでなく、連結部材61の後端部にも前端部と同様に丸軸を設けた構成であっても構わない。
60 支承部材
61 連結部材
61a 丸軸
63 受け部
63a 挟持孔
63a1 凸部
63b 切欠
63b1 平板
Claims (2)
- シートバックに組み付けられるベース部材にシートクッションに着座する乗員の後頭部を支承する支承部材を組み付けるための連結部材のヒンジ構造であって、
連結部材の端部のうち支承部材側の端部には、丸軸が形成されており、
支承部材には、切欠を有する挟持孔を備えた略C字状の受け部が形成されおり、
この切欠を介して連結部材の丸軸を挟持孔に挟み込んで支承部材に対して連結部材を相対的に回動させることができ、
連結部材の丸軸には、その外周面の一部を切り欠いた平板部が形成されており、
支承部材における切欠を境に向かい合う両内壁面には、平板部と嵌め合い可能な凸部がそれぞれ形成されており、
連結部材の平板部と支承部材の凸部との嵌め合いを一致させて、連結部材の丸軸を支承部材の挟持孔に挟み込ませることを特徴とする連結部材のヒンジ構造。 - 請求項1に記載の連結部材のヒンジ構造であって、
受け部の切欠の方向は、これら支承部材と連結部材との側面視において、挟持孔の中心より上向きに設定されていることを特徴とする連結部材のヒンジ構造。
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JP4294629B2 (ja) * | 2005-10-17 | 2009-07-15 | アイシン精機株式会社 | ヘッドレスト装置 |
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