JP5217314B2 - 水陸両用車 - Google Patents

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Description

本発明は、水陸両用車に関する。
水陸両用車には種々のものが開発されているが、例えば下記特許文献1には、簡単な構成で軽量・小型の水陸両用車のパワートレイン構造を提供することを目的とし、水陸両用車両の前部にエンジンを横置きに配置し、エンジンの動力を前輪駆動軸またはこれに直交するスクリュー駆動軸に選択的あるいは同時に伝達するための切替機構をトランスミッションに設けることにより上記目的を達成する発明が開示されている。
また、水陸両用車については、このような特許文献1に開示されたものの他に、下記特許文献2〜7に種々の目的に即したものが開示されている。
特開平05−208605号公報 特開平09−136519号公報 特開平05−008621号公報 特開平05−024420号公報 特開2000−071704号公報 特開2004−306953号公報 特開2002−211223号公報
しかしながら、上記従来の各種水陸両用車は、パワートレインの動力としての効率向上を目的(技術課題)とするものではなく、パワートレインの効率向上という技術課題について何らかの解決策を提供するものではない。
従来の水陸両用車は、レジャー用あるいは軍事用のものが多く、パワートレインの動力としての効率は、技術開発上、重要なテーマではなかった。しかしながら、例えば産業用途において、あるときには荷物の陸上運搬車両として使用し、また必要に応じて陸上運搬から切り替えて川や海等の水上運搬車両として水陸両用車を利用しようとした場合、パワートレインの効率は、極めて重要な開発テーマとなる。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、動力の効率を従来よりも向上させることが可能な水陸両用車を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明では、第1の解決手段として、エンジンと、前記エンジンから入力される回転動力を分割する動力分割機構と、動力分割機構から入力される回転動力により駆動される発電機と、前記発電機が発生した電力を充放電するバッテリと、前記発電機が発生する電力あるいは/及び前記バッテリから供給される電力を陸上走行用駆動電力に変換する陸上走行用駆動装置と、該陸上走行用駆動装置によって駆動される陸上走行用電動機と、前記動力分割機構によって分割されたエンジンの回転動力あるいは/及び陸上走行用電動機の回転動力によって回転駆動される車輪と、
前記発電機から供給される電力あるいは前記バッテリから供給される電力によって水上航行用電動機を駆動することにより推力を発生する推力発生器と、陸上走行時の走行方向を設定する陸上走行用操舵装置と、水上航行時の航行方向を設定する水上航行用操舵装置と、前記バッテリの端子電圧が所定のしきい値を上回る場合は前記エンジンを起動させる一方、前記端子電圧が所定のしきい値を下回る場合には前記エンジンを停止させる車両制御部と、を具備するという手段を採用する。
第2の解決手段として、上記第1の手段において、前記推力発生器はポッド(POD)推進器である、という手段を採用する。
第3の解決手段として、上記第2の手段において、ポッド推進器は二重反転方式のポッド推進器である、という手段を採用する。
第4の解決手段として、上記第1〜第3いずれかの手段において、水上航行用電動機を削除し、陸上走行用電動機によって車輪と推力発生器とを駆動する、という手段を採用する。
第5の解決手段として、上記第1〜第4いずれかの手段において、共通の操作ハンドルによって陸上走行用操舵装置と水上航行用操舵装置とを択一的に操作する、という手段を採用する。
本発明によれば、エンジンの動力によって車輪を駆動すると共に発電機を駆動することによって発生する電力をバッテリが蓄え、バッテリの端子電圧が所定のしきい値を上回る場合はバッテリの電力によって水上航行用電動機を駆動し、一方、バッテリの端子電圧が所定のしきい値を下回る場合には、エンジンで発電機を駆動してバッテリに充電すると共に発電機の電力によって水上航行用電動機を駆動するので、エンジンの動力のみによって陸上走行及び水上航行する従来のパワートレイン構造よりも動力の効率を向上させることができる。
本発明によれば、バッテリの端子電圧が所定のしきい値を上回る場合はエンジンを停止してバッテリの電力によって発電機あるいは水上航行用電動機を駆動し、一方、バッテリの端子電圧が所定のしきい値を下回る場合には、エンジンを駆動してバッテリに充電すると共に発電機の電力によって車輪あるいは水上航行用電動機を駆動するので、エンジンの動力のみによって陸上走行及び水上航行する従来の水陸両用車のパワートレイン構造よりも動力の効率を向上させることができる。
以下、図面を参照して、本発明の各実施形態について説明する。
〔第1実施形態〕
図1は、第1実施形態に係る水陸両用車Aの要部機能構成を示すブロック図である。
本水陸両用車Aは、この図に示すように車両本体A1、ポッド推進器A2及び当該ポッド推進器A2を車両本体A1の底に旋回自在に固定する旋回機構A3から構成されている。車両本体A1は、動力発生機能と陸上走行機能とを主な機能とし、車体1、エンジン2、動力分割機構3、発電機4、整流器5、バッテリ6、本体用インバータ7、本体用モータ8、ディファレンシャルギヤ9、後輪10、ハンドル11、連結機構12a,12b、前輪13及び車両制御装置14を備えている。一方、ポッド推進器A2は、水上を航行するための機能部であり、POD筐体15、POD用インバータ16、POD用モータ17及びプロペラ18を備えている。
車体1は、本水陸両用車Aの基本的な支持構造体であり、他の各機能構成要素、つまりエンジン2、動力分割機構3、発電機4、整流器5、バッテリ6、本体用インバータ7、本体用モータ8、ディファレンシャルギヤ9、後輪10、ハンドル11、連結機構12a,12b及ぶ前輪13及び車両制御装置14を支持するためのものである。
エンジン2は、車両制御装置14による制御の下で発電機4を駆動する動力源であると共に、後輪10(ディファレンシャルギヤ9を介して)を回転させる動力を供給する、いわゆる「自動車」として道路上を走行する車両が備えている内燃機関(例えばガソリンエンジンあるいはディーゼルエンジン)である。
動力分割機構3は、上記エンジン2が発生する回転動力を発電機4を駆動させる動力と、後輪10を回転駆動させる動力に分割する、例えば、複数の歯車を組み合わせて構成される遊星ギアである。
発電機4は、上記動力分割機構3から供給される回転動力により所定周波数の交流電力を発生させるものであり、当該交流電力を整流器5に出力する。
整流器5は、上記交流電力を整流して直流電力に変換してバッテリ6及び本体用インバータ7に出力する。
バッテリ6は、負荷として接続された本体用インバータ7及びPOD用インバータ16の負荷状況に応じて上記直流電力を蓄電/放電するものであり、例えば鉛蓄電池、ニッケル水素電池あるいはリチウムイオン電池である。
本体用インバータ7は、車両制御装置14による制御の下で上記整流器5から供給される直流電力あるいは/及びバッテリ6から供給される直流電力を交流の陸上走行用駆動電力に変換し、当該駆動電力によって本体用モータ8を駆動する駆動装置である。本体用モータ8は、本体用インバータ7から供給される陸上走行用駆動電力によって後輪10(ディファレンシャルギヤ9を介して)を回転駆動する陸上走行用電動機であり、例えば三相ブラシレスDCモータである。
ディファレンシャルギヤ9は、複数の歯車を組み合わせて構成された動力伝達機構(差動歯車)であり、エンジン2の動力あるいは/及び本体用モータ8の動力を左右の後輪10に個別に伝達する。
後輪10は、左右一対からなる駆動輪であ、ディファレンシャルギヤ9を介してエンジン2あるいは/及び本体用モータ8から伝達される動力によって回転する。
ハンドル11は、本水陸両用車Aの陸上走行方向及び水上航行方向を設定するために運転者によって操作されるものであり、連結機構12aを介して前輪13に接続されると共に、連結機構12bを介して旋回機構A3に接続される。
連結機構12aは、ハンドル11と前輪13との機械的な接続をON/OFFするものであり、車両制御装置14によって制御される。すなわち、連結機構12aは、本水陸両用車Aが陸上を走行する場合は、ON状態、つまりハンドル11と前輪13とを機械的に接続する状態に設定され、本水陸両用車Aが水上を航行する場合には、OFF状態、つまりハンドル11と前輪13との機械的な接続を乖離する状態に設定される。
連結機構12bは、ハンドル11と旋回機構A3との機械的な接続をON/OFFするものであり、上記連結機構12aと同様に車両制御装置14によって制御される。すなわち、連結機構12aは、上記連結機構12aとは逆に制御されるものであり、本水陸両用車Aが陸上を走行する場合は、OFF状態、つまりハンドル11と旋回機構A3との機械的な接続を乖離する状態に設定され、本水陸両用車Aが水上を航行する場合には、ON状態、つまりハンドル11と旋回機構A3とを機械的に接続する状態に設定される。
前輪13は、車体1に回転自在に取り付けられると共に、上記ハンドル11の操作に応じて車体1に対する向きが変更される。
なお、本水陸両用車Aは、フロントエンジン・リヤドライブ方式(FR方式)を採用しており、つまり重量物である上記エンジン2は車体1の前部に配置され、かつ後輪10を駆動輪とするように構成されている。
続いて、POD筐体15は、水上航行時において喫水線下に位置するポッド推進器A2の推進抵抗を極力低減する形状、例えば円筒状かつ先端部及び後端部が緩やかに縮径する形状に形状設定されており、旋回機構A3を介して車体1の底部に収納自在に取り付けられている。また、このようなPOD筐体15の先端部には、図示するようにプロペラ18が取り付けられている。
旋回機構A3は、ハンドル11の操作に基づいてポッド推進器A2の車体1に対する向き、つまりプロペラ18の回転面に直行する向きでPOD筐体15の中心軸線方向(推進方向)を設定する。
POD用インバータ16は、車両制御装置14による制御の下で上記整流器5から供給される直流電力あるいはバッテリ6から供給される直流電力を交流の水上航行用駆動電力に変換し、当該水上航行用駆動電力によってPOD用モータ17を駆動する駆動装置である。POD用モータ17は、上記POD用インバータ16から供給される水上航行用駆動電力によってプロペラ18を回転駆動する水上航行用電動機であり、例えば三相ブラシレスDCモータである。プロペラ18は、回転によって推力を発生させて水上において本水陸両用車Aを推進させる。
車両制御装置14は、本水陸両用車Aの全体動作を制御するものである。本水陸両用車Aは、例えばバッテリ6の端子電圧に基づくエンジン2の起動/停止制御、運転員の操作指示に基づく連結機構12a,12bの切替制御、運転員の操作指示に基づく本体用インバータ7及び本体用インバータ7及びPOD用インバータ16の動作制御及び同じく運転員の操作指示に基づくポッド推進器A2の車体1内への収納制御等を行う。
次に、このように構成された本水陸両用車Aの動作について詳しく説明する。
本水陸両用車Aが陸上走行する場合、上記車両制御装置14は、ポッド推進器A2を車体1内に収納させ、また連結機構12aをON状態かつ連結機構12bをOFF状態に設定し、POD用インバータ16を停止状態として本体用インバータ7のみを作動させる。この結果、本水陸両用車Aは、ポッド推進器A2が後輪10及び前輪13の地面に対する接地を阻害しない状態となり、運転者によるハンドル11の操作によって走行方向が設定され、また後輪10に動力が伝達される状態となる。
このような状態において、バッテリ6の端子電圧が所定のしきい値を上回る場合(つまり、バッテリ6が発電機4によって十分に充電されている場合)、車両制御装置14は、エンジン2を停止させると共に、バッテリ6から本体用インバータ7に直流電力を供給させる。
本体用インバータ7は、このようにしてバッテリ6から供給される直流電力を交流の陸上走行用駆動電力に変換して本体用モータ8に供給することにより駆動して回転動力を発生させる。そして、この本体用モータ8の回転動力がディファレンシャルギヤ9を介して後輪10に伝達されることにより当該後輪10が回転し、この結果、本水陸両用車Aは陸上を走行する。
一方、バッテリ6の端子電圧が所定のしきい値を下回る場合(つまり、バッテリ6が発電機4によって十分に充電されていない場合)、車両制御装置14は、エンジン2を起動させ、エンジン2によって動力分割機構3を介して発電機4を駆動することによって整流器5からバッテリ6に直流電力を供給(充電)させる。また、この場合には、エンジン2の動力が動力分割機構3及びディファレンシャルギヤ9を介して後輪10に伝達され、当該後輪10が回転する。
すなわち、本水陸両用車Aは、バッテリ6が発電機4によって十分に充電されている場合は、バッテリ6から本体用インバータ7を介して本体用モータ8に供給される電力に基づいて陸上を走行し、一方、バッテリ6が発電機4によって十分に充電されていない場合には、エンジン2の機械的動力に基づいて陸上を走行する。
また、車両制御装置14は、本水陸両用車Aが発進する場合や低速走行するときはエンジン2の効率が低いので、バッテリ6が十分に充電されている場合には、エンジン2の動力ではなく、発電機4の動力を極力用いて後輪10を駆動する。例えば、高速走行時にはエンジン2の効率が高くなるので、エンジン2あるいは本体用モータ8の何れか一方あるいは両方を用いて後輪10を駆動するようにしても良いが、この場合であっても、車両制御装置14は、動力として効率が最も高くなるように、つまり燃費が最小となるように、エンジン2あるいは本体用モータ8を動力源として選択する。
ところで、本水陸両用車Aが水上航行する場合、上記車両制御装置14は、ポッド推進器A2を車体1の底部から下方に突出させ、また連結機構12aをOFF状態かつ連結機構12bをON状態に設定し、また本体用インバータ7を停止状態としてPOD用インバータ16のみを作動させる。この結果、本水陸両用車Aは、水上航行が可能な状態となり、運転者によるハンドル11の操作によって航行方向が設定され、またプロペラ18に動力が伝達される状態となる。
そして、車両制御装置14は、バッテリ6の端子電圧が所定のしきい値を上回る場合(つまり、バッテリ6が発電機4によって十分に充電されている場合)、エンジン2を停止させると共に、バッテリ6からPOD用インバータ16に直流電流を供給させる。POD用インバータ16は、このようにしてバッテリ6から供給される直流電力を交流の陸上走行用駆動電力に変換してPOD用モータ17に供給することにより、当該POD用モータ17を駆動して回転動力を発生させる。そして、このPOD用モータ17の回転動力によってプロペラ18が回転することにより、本水陸両用車Aは水上を航行する。
一方、車両制御装置14は、バッテリ6の端子電圧が所定のしきい値を下回る場合(つまり、バッテリ6が発電機4によって十分に充電されていない場合)には、エンジン2を起動して動力分割機構3を介して発電機4を駆動することにより、整流器5を介してバッテリ6に直流電力を供給(充電)すると共にPOD用インバータ16に直流電力を供給してPOD用モータ17を駆動させる。この結果、プロペラ18は、エンジン2によって駆動される発電機4の電力に基づいて回転する。
すなわち、本水陸両用車Aは、バッテリ6が発電機4によって十分に充電されている場合は、バッテリ6からPOD用インバータ16に供給される直流電力に基づいて水上を航行し、一方、バッテリ6が発電機4によって十分に充電されていない場合には、エンジン2によって駆動される発電機4の電力に基づいて航行する。
このような第1実施形態によれば、バッテリ6の端子電圧が所定のしきい値を上回る場合はエンジン2を停止してバッテリ6の電力によって発電機4あるいはPOD用モータ17を駆動し、一方、バッテリ6の端子電圧が所定のしきい値を下回る場合には、エンジン2を駆動してバッテリ6に充電すると共に発電機4の電力によって後輪10やPOD用モータ17を駆動するので、エンジンの動力のみによって陸上走行及び水上航行する従来の水陸両用車のパワートレイン構造よりも動力の効率を向上させることが可能であり、よって燃費を向上させることができる。
また、推進器としてポッド推進器A2を採用しているので、水上での旋回が容易である。
〔第2実施形態〕
次に、第2実施形態について説明する。
図2は、第2実施形態に係る水陸両用車Bの要部機能構成を示すブロック図である。
本水陸両用車Bは、二重反転方式のポッド推進器B2を備えた点において上記第1実施形態の水陸両用車Aと相違する。したがって、本水陸両用車Bにおいて第1実施形態の水陸両用車Aと同一の機能構成要素には同一符号を付し、説明を省略する。
本水陸両用車Bの車両本体B1は、車体1、エンジン2、動力分割機構3、発電機4、整流器5、バッテリ6、本体用インバータ7、本体用モータ8、ディファレンシャルギヤ9、後輪10、ハンドル11、連結機構12a,12b、前輪13及び車両制御装置14に加え、クラッチ19,20、及びプロペラ21を備えている。
追加構成要素であるクラッチ19,20及びプロペラ21のうち、クラッチ19は、本体用モータ8とディファレンシャルギヤ9との間に設けられ、車両制御装置による制御に基づいて両者の連結/乖離を行う。クラッチ20は、本体用モータ8とプロペラ21との間に設けられ、車両制御装置14による制御に基づいて両者の連結/乖離を行う。プロペラ21(主プロペラ)は、プロペラ18(副プロペラ)の前方かつ同一回転中心となるように車両本体B1の底部に収納自在に設けられており、本体用モータ8の回転動力によって回転する。
本水陸両用車Bのポッド推進器B2は、POD筐体15、POD用インバータ16、POD用モータ17及びプロペラ18に加え、上記車両本体B1に備えられたプロペラ21によって構成される二重反転方式であり、同一回転中心となるように併設された一対のプロペラ18,21は、お互いの回転方向が異なるように回転駆動される。
すなわち、本水陸両用車Bが陸上走行する場合、車両制御装置14は、ポッド推進器B2を車体1内に収納させ、また連結機構12aをON状態かつ連結機構12bをOFF状態に設定し、POD用インバータ16を停止状態として本体用インバータ7のみを作動させ、さらにクラッチ19を接続状態かつクラッチ20を乖離状態とする。この結果、本水陸両用車Bは、ポッド推進器B2が後輪10及び前輪13の地面に対する接地を阻害しない状態となり、運転者によるハンドル11の操作によって走行方向が設定され、また一対のプロペラ18,21には動力が伝達されず後輪10のみに動力が伝達される。
一方、本水陸両用車Bが水上航行する場合、車両制御装置14は、ポッド推進器B2及びプロペラ21を車体1の底部から下方に突出させ、また連結機構12aをOFF状態かつ連結機構12bをON状態に設定し、また整流器5及びバッテリ6に本体用インバータ7及びPOD用インバータ16を接続させ、さらにクラッチ19を乖離状態かつクラッチ20を接続状態とする。この結果、本水陸両用車Bは、水上航行が可能な状態となり、運転者によるハンドル11の操作によって航行方向が設定され、またプロペラ18,21に動力が伝達される状態となる。
このような二重反転方式のポッド推進器B2を備えた本水陸両用車Bによれば、上述した第1実施形態の効果に加えて、二重反転方式のポッド推進器B2を備えるので、第1実施形態の水陸両用車Aよりも推進抵抗を低減することができる。
〔第3実施形態〕
さらに、第3実施形態について説明する。
図3は、第3実施形態に係る水陸両用車Cの要部機能構成を示すブロック図である。この図に示すように、本水陸両用車Cは、上述した第2実施形態の水陸両用車Bからポッド推進器B2を削除する一方、プロペラ21に代えてプロペラ21Cを備え、また旋回機構A3に代えて舵22を連結機構12bに接続したものである。
プロペラ21Cは車体1の後端に設けられ、舵22はプロペラ21Cの後方に回動自在に設けられている。すなわち、本水陸両用車Cは、プロペラ21Cの推力のみにより水上を航行すると共に、舵22によって航行方向が設定される。
このような本水陸両用車Cによれば、上述した第1実施形態の効果に加えて、本体用モータ8が発生する動力のみによって陸上走行と水上航行を行うので構成が簡単であり、よって重量を軽減することができるので燃費の向上を図ることができる。
なお、本発明は、上記各実施形態に限定されるものではなく、例えば以下のような変形例が考えられる。
(1)上記各実施形態では、フロントエンジン・リヤドライブ方式(FR方式)を採用しているが、これに代えてフロントエンジン・フロントドライブ方式(FF方式)を採用しても良い。
(2)上記各実施形態では、プロペラ18,21,21Cが発生する推力によって水上を航行するように構成したが、プロペラ18,21,21Cに代えてウォータージェット推進器を備える構成としても良い。
(3)上記各実施形態では、発電機4が発生した電力を蓄電あるいは放電する電源装置としてバッテリ6を用いたが、このバッテリ6に代えて大容量キャパシタを用いても良い。
(4)上記第2実施形態では、二重反転方式のポッド推進器B2を構成するプロペラ21(主プロペラ)を車体1に備える構成としたが、主プロペラをPOD筐体15に設けるようにしても良い。
(5)上記各実施形態では、モータとディファレンシャルギヤとを直接連結させたが、両者の間にトランスミッションを挿入することが好ましい。
本発明の第1実施形態に係わる水陸両用車の機能構成を示すブロック図である。 本発明の第2実施形態に係わる水陸両用車の機能構成を示すブロック図である。 本発明の第3実施形態に係わる水陸両用車の機能構成を示すブロック図である。
符号の説明
A,B,C…水陸両用車、A1,B1,C1…車両本体、A2,B2…ポッド推進器、A3…旋回機構、1…車体、2…エンジン、3…動力分割機構、4…発電機、5…整流器、6…バッテリ、7…本体用インバータ、8…本体用モータ、9…ディファレンシャルギヤ、10…後輪、11…ハンドル、12a,12b…連結機構、13…前輪、14…車両制御装置、15…POD筐体、16…POD用インバータ、17…POD用モータ、18,21,21C…プロペラ、19,20…クラッチ、22…舵

Claims (2)

  1. エンジンと、
    前記エンジンから入力される回転動力を分割する動力分割機構と、
    動力分割機構から入力される回転動力により駆動される発電機と、
    前記発電機が発生した電力を充放電するバッテリと、
    前記発電機が発生する電力あるいは/及び前記バッテリから供給される電力を陸上走行用駆動電力に変換する陸上走行用駆動装置と、
    該陸上走行用駆動装置によって駆動される陸上走行用電動機と、
    前記動力分割機構によって分割されたエンジンの回転動力あるいは/及び陸上走行用電動機の回転動力によって回転駆動される車輪と、
    前記発電機から供給される電力あるいは前記バッテリから供給される電力によって前記陸上走行用電動機を駆動することにより主プロペラに推力を発生させると共に水上航行用電動機を駆動して副プロペラに推力を発生させる二重反転方式のポッド推進器と、
    陸上走行時の走行方向を設定する陸上走行用操舵装置と、
    水上航行時の航行方向を設定する水上航行用操舵装置と、
    前記バッテリの端子電圧が所定のしきい値を下回る場合は前記エンジンを起動させる一方、前記端子電圧が所定のしきい値を上回る場合には前記エンジンを停止させる車両制御部と、
    を具備することを特徴とする水陸両用車。
  2. 共通の操作ハンドルによって陸上走行用操舵装置と水上航行用操舵装置とを択一的に操作することを特徴とする請求項1記載の水陸両用車。
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