JP5215967B2 - エアベルト用ベルトガイド及びエアベルト装置 - Google Patents

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Description

本発明は、自動車等の車両の座席のシートバック上部に設けられ、衝突時に展開膨張可能なシートベルトであるエアベルトの位置を規制するエアベルト用ベルトガイド、及び、このようなベルトガイドを有するエアベルト装置に関するものである。
エアベルト装置は、シートベルトの一部にバッグ部を設け、車両の衝突時等にバッグ部に展開用ガスを吹き込み、展開膨張させることによって搭乗者を良好に拘束するものである。
このようなエアベルト装置に関する従来技術として、例えば特許文献1には、3点式シートベルトのショルダーベルト部分をバッグとし、衝突時にはバックル装置に設けられたインフレータからタングを介してバッグ内に展開用ガスを吹込み、バッグを展開膨張させるエアベルト装置が記載されている。
特許文献1に記載されたエアベルト装置は、バッグの肩上配置部が搭乗者の側頭部にほぼ沿って上方へ展開し、側面衝突時に頭部を拘束するようになっている。
上述したようなショルダーベルトの上部側に設けられるアンカは、ドア後方にセンターピラーを有する一般的な乗用車の場合には、センターピラーに取り付けることが一般的である。しかし、例えばルーフ部が開閉可能なオープン車両等の場合には、このようなアンカ配置が不可能又は困難な場合がある。
これに対し、特許文献2には、座席の背もたれ(シートバック)のショルダー部分に環状のベルトガイドを設けて、ベルトガイドにエアベルトであるショルダーベルトを通して位置決めを行うとともに、衝突時にはベルトガイドの上部が揺動して開き、エアベルトの展開膨張を妨げないようにしたものが記載されている。
特開2009−035176号公報 特許第4174514号
しかし、上述した特許文献2に記載された技術においては、ベルトガイドの上部を開閉するヒンジ部が、環状のベルトガイド内に形成される開口のうち最も車幅方向外側の端部に設けられることから、何らかの入力によってエアベルトが車幅方向外方へ変位したときに、エアベルトがヒンジに噛み込んでしまうことが懸念される。
本発明の課題は、エアベルトの展開膨張時に上部が開放可能であるとともに、ヒンジ部にエアベルトが入り込むことを防止したエアベルト用ベルトガイド、及び、このようなエアベルト用ベルトガイドを有するエアベルト装置を提供することである。
上記した課題を解決するため、本発明のエアベルト用ベルトガイドは、シートバックの上部に配置され、車両の衝突時にガス発生手段から供給される展開用ガスによって展開膨張して乗員を拘束するエアベルトが通されるエアベルト用ベルトガイドであって、前記シートバックに固定され通常使用時における前記エアベルトの幅方向に沿って延びたベース部と、前記ベース部の両端部間にわたして前記ベース部及び前記エアベルトの上部に設けられ、前記ベース部とともにエアベルトが通される環状体を構成するアーム部と、前記ベース部及び前記アーム部における搭乗者頭部から遠い側の端部に設けられ、前記アーム部の搭乗者頭部側の端部が前記ベース部と当接又は離間するように前記アーム部を前記ベース部に対して揺動可能に支持するヒンジ部とを備え、前記ベース部の搭乗者頭部から遠い側の端部に、上端部が下端部に対して搭乗者頭部側となるように斜め上方へ突き出した突出部が形成されることを特徴とする。
本発明によれば、ベース部に上端部が下端部に対して搭乗者頭部側となるように斜め上方へ突き出した突出部を設けたことによって、エアベルトが車幅方向外側へ変位した場合であっても、エアベルトは突出部に引っ掛かるため、突出部を乗り越えてヒンジ部側に入り込むことがなく、エアベルトの伸縮が妨げられたり、エアベルトが噛み込みによって損傷を受けることを防止できる。
また、エアベルトが展開膨張していない状態であっても、エアベルトがベース部とアーム部との隙間に挟み込まれることが防止され、エアベルトをベルトガイドにスムースに通過させることができる。
本発明において、前記ヒンジ部は、可撓性を有する材料によって形成されかつ前記ベース部及び前記アーム部の搭乗者頭部から遠い側の端部間を連結する可撓部材を有する構成とすることができる。
このような可撓部材を用いたヒンジ部は、ベルトガイドの環状部分の外周側に配置することができるため、エアベルトとの接触をより確実に防止できる。また、一般的な回転軸を有するヒンジと比較した場合、部品点数を低減するとともに、ベルトガイドの表面に機構部分が露出することがないため、高い意匠性を持たせることができる。
また、本発明のエアベルト装置は、通常使用状態において少なくともシートに着座した搭乗者の肩部付近から腰部付近にかけて延在し、内部に展開用ガスが吹き込まれるバッグ部が設けられたエアベルトと、車両の衝突を検出する衝突検出手段と、前記衝突の検出に応じて展開用ガスを発生させ前記エアベルトの前記バッグ部内に供給して前記エアベルトを展開膨張させるガス発生手段と、上記したいずれかのエアベルト用ベルトガイドとを備えることを特徴とする。
以上説明したように、本発明によれば、エアベルトの展開膨張時に上部が開放可能であるとともに、ヒンジ部にエアベルトが入り込むことを防止したエアベルト用ベルトガイド、及び、このようなエアベルト用ベルトガイドを有するエアベルト装置を提供することができる。
本発明を適用したエアベルト用ベルトガイド及びエアベルト装置の実施形態を備える車両の模式的平面図である。 図1のII−II部の模式的矢視図である。 実施形態のエアベルト用ベルトガイドの二面図であって、図3(a)は車幅方向内側から見た図(図3(b)のa−a部矢視図)であり、図3(b)は車両前方から見た図(図3(a)のb−b部矢視図)である。 図3のエアベルト用ガイドの模式的分解斜視図である。 実施形態のエアベルト装置における展開膨張時の状態を示す図である。
以下、本発明を適用したエアベルト用ベルトガイド及びエアベルト装置の実施形態について説明する。
本実施形態において、エアベルト装置は、例えばオープン2シーターの4輪乗用車に搭載されている。
図1に示すように、車両1は、シート10、ラップベルト20、ショルダーベルト30、ラップベルトリトラクタ40、ショルダーベルトリトラクタ50、ローラアンカ60、バックル70、衝突センサ80、エアベルト制御ユニット90、ベルトガイド100等を備えて構成されている。
シート10は、運転席及び助手席に設けられ、車幅方向に並べて2脚が設けられている。
シート10は、座面11及びシートバック12を備えている。
座面11は、略水平に配置され、搭乗者の臀部、大腿部等と当接し、これらを保持する部分である。
シートバック12は、座面11の後端部から上方へ突き出して設けられ、搭乗者の背部、腰部等と当接、これらを保持する部分である。
また、シートバック12の上端部には、搭乗者の後頭部と当接するヘッドレストが形成されている。
さらに、シートバック12の上端部(ショルダー部)における車幅方向外側の部分には、ベルトガイド100が取付られている。このベルトガイド100については、後に詳しく説明する。
ラップベルト20及びショルダーベルト30は、搭乗者を拘束するシートベルトを構成するものである。
ラップベルト20は、車幅方向に略沿って延び、搭乗者の腰部(下腹部)を拘束する部分である。
ショルダーベルト30は、搭乗者の車幅方向外側の肩部から、車幅方向内側の腰部にかけての領域を拘束する部分である。
ラップベルト20及びショルダーベルト30の端部は、これらをバックル70に着脱可能に固定する図示しないタング部において連結されている。
ラップベルト20は、平坦なストラップ状のウェビングによって形成されている。
一方、ショルダーベルト30は、展開用ガスを吹込まれることによって展開膨張可能なエアベルトとして構成されている。
ショルダーベルト30は、基布パネルをスリーブ状に接合して形成されたバッグを折り畳み、伸縮可能なスリーブ状のメッシュウェビング内に挿入し、さらにその外層をカバーで覆って構成されている。カバーはバッグの展開膨張時に必要に応じて接合部が破断し、バッグの展開膨張を妨げないようになっている。
なお、図2においては、装着時、非装着時、外引き時のショルダーベルト30について、それぞれ添え字A,B,Cを付して図示している。
装着時(30A)とは、タングがバックル70に固定され、ショルダーベルト30が搭乗者Pを拘束する状態である。このとき、ショルダーベルト30は、ベルトガイド100の内側(搭乗者頭部側)に引き寄せられた状態となっている。
非装着時(30B)とは、ショルダーベルト30を使用していない状態である。このとき、ショルダーベルト30は自重によって垂れ下がり、ベルトガイド100の下縁部が車幅方向外側が下がるように傾斜していることに起因して、ベルトガイド100の外側(搭乗者頭部から遠い側)に寄った状態となっている。
外引き時(30C)とは、例えば搭乗者Pがショルダーベルト30の脱着を行う場合等に、ショルダーベルト30が外力によって車幅方向外側に引張られた状態である。このとき、ショルダーベルト30は、ベルトガイド100の外側に寄った状態となっている。
ラップベルトリトラクタ40は、ラップベルト20を不使用時に自動的に巻き上げるものである。また、ラップベルトリトラクタ40は、衝突時にラップベルト20を巻き上げて弛みを取るプリテンショナが設けられている。
ラップベルトリトラクタ40は、シートバック12の下端部における車幅方向外側の部分に隣接して配置されている。
ショルダーベルトリトラクタ50は、ショルダーベルト30を不使用時に自動的に巻き上げるものである。また、ショルダーベルトリトラクタ50は、衝突時にショルダーベルト30の張力を規制するフォースリミッタが設けられている。
ショルダーベルトリトラクタ50は、シート10のシートバック12の後方に配置されている。
ローラアンカ60は、ショルダーベルトリトラクタ50から引き出されたショルダーベルト30を方向転換させてベルトガイド100の方向へ案内するものである。
ローラアンカ60は、ベルトガイド100及びショルダーベルトリトラクタ50の後方側に配置されており、ショルダーベルト30はローラアンカ60において折り返すようになっている。ローラアンカ60は、ショルダーベルト30が巻き付けられる回転可能なローラを有し、ローラの後方側に設けられた回転軸回りに所定の角度範囲内で揺動可能となっている。
バックル70は、ラップベルト20とショルダーベルト30との連結部に設けられたタングが着脱可能に取り付けられるものである。バックル70には、衝突時にショルダーベルト30のバッグ部を展開膨張させる展開用ガスを発生するインフレータが内蔵されている。
バックル70は、シートバック12の下端部における車幅方向内側の部分に隣接して配置されている。
衝突センサ80は、例えば車両の前端部や側面部等に配置される加速度センサ等であって、車両の衝突を検出するものである。
エアベルト制御ユニット90は、衝突センサ80からの入力に応じてエアベルトの展開膨張要否を判定し、必要な場合にはバックル70のインフレータに制御信号を送信し、インフレータに着火(展開用ガス発生開始)させるものである。
ベルトガイド100は、シート10のシートバック12の車幅方向外側のショルダー部に取り付けられ、ショルダーベルト30の位置決めを行うものである。
ベルトガイド100は、シートバック12の上端部に固定されるベース部101、及び、ベース部101の上方に配置されるアーム部102を備え、これらは協働してショルダーベルト30が通される環状体を構成している。すなわち、ベース部101及びアーム部102は、それぞれ環状体の下部及び上部を構成している。
また、アーム部102の車幅方向外側の端部とベース部101との間には、アーム部102を揺動可能に支持するヒンジ部103が設けられている。
図4に示すように、ベース部101は、ベースロア110及びベースアッパ120とを組み合わせて構成されている。
ベースロア110は、シートバック12の上端部近傍におけるショルダーベルト30の幅方向にほぼ沿って延びている。ベースロア110は、上方が開いたボックス状に形成されている。
ベースロア110の車幅方向内側(搭乗者頭部側)の端部には上方へ突き出して形成された突出部111が形成されている。
ベースロア110は、底面部に形成されたボルト孔112に図示しないボルトを挿入し、シートバック12の上端部に埋め込まれた図示しないナットに締結することによって、シートバック12に固定される。
ベースアッパ120は、ベースロア110の上部開口を閉塞する蓋状に形成されている。ベースアッパ120は、ベースロア110の突出部111の上端部に設けられ、マグネットMが例えばビス等によって固定されるマグネット座121が形成されている。
また、ベースアッパ120の車幅方向外側(搭乗者頭部から遠い側)の端部には、突出部122が形成されている。
突出部122は、ベースアッパ120の上面部から上方へ突き出しており、その上端部は、下端部(根元)に対して車幅方向内側となるように、内傾して形成されている。
突出部122の側面部には、後述する芯材150の係合タブ153が挿入される溝部123が形成されている。溝部123は、上下方向に略沿って伸びた貫通溝であって、上端部は突出部122の上端部付近で閉じられている。
ベースアッパ120は、下方へ突き出した複数の爪部124を、ベースロア110の内面に形成された係合凹部113に係合させることによって、ベースロア110に固定される。
アーム部102は、アームアッパ130及びアームロア140を組み合わせて構成されている。
アームアッパ130は、ベース部101のマグネット座121の上端部から突出部122の上端部にわたして配置され、ベース部101とともに環状体を構成している。アームアッパ130は、車両前後方向から見た形状が、上方が凸となるように湾曲又は屈曲して形成されている。
アームアッパ130は、下方が開いたボックス状に形成されている。また、アーム部130の上面部には、ヒンジ部103の上部が埋め込まれる溝部131が形成されている。この溝部131の溝底面132には、ヒンジ部103の固定に用いられる貫通溝133が形成されている。貫通溝133は、アームアッパ130の長手方向にほぼ沿って伸びている。
アームロア140は、アームアッパ130の下部開口を閉塞する蓋状の部材である。
アームロア140の車幅方向内側の端部には、マグネットMが例えばビス等によって固定されるマグネット座141が形成されている。
アームロア140は、上方へ突き出した複数の爪部142を、アームアッパ130に形成された図示しない係合凹部に係合させることによって、アームアッパ130に固定される。
また、アームロア140には、上面部から突き出して形成された複数のタブ143が設けられている。このタブ143は、ヒンジ部103の抜けを防止するものであり、後に詳しく説明する。
上述したベースロア110、ベースアッパ120、アームアッパ130、アームロア140は、例えば樹脂材料をインジェクション成型することによってそれぞれ一体に形成され、必要に応じて塗装等の加飾処理が施される。
ヒンジ部103は、芯材150及びカバー160によって構成されている。
芯材150は、ベース部101の突出部122の車幅方向外側の側面部から、アーム部102の溝部131内にかけて延びたストリップ状の部材である。芯材150は、例えばエラストマ等の可撓性を有する弾性材料によって構成された可撓部材である。
芯材150は、アーム部102側の部分における下面部から突き出した係合タブ151が形成されている。
係合タブ151は、アームアッパ130の溝部133に挿入されることによって、芯材150をアームアッパ130に固定するものである。係合タブ151は、下端部(突端部)の幅が他の部分よりも広く形成されている。
また、係合タブ151の中間部には、複数の切欠部152が設けられている。係合タブ151を溝部133の所定の位置まで挿入した後に、アームアッパ130にアームロア140を取り付けると、上述したアームロア140のタブ143は、係合タブ151の切欠部152内に挿入され、係合タブ151の溝部133からの抜けを防止するようになっている。
一方、芯材150のベース部101側の端部には、ベースアッパ120の溝部123内に挿入される係合タブ153が形成されている。係合タブ153の下端部は他の部分よりも幅が広く形成され、ベースアッパ120の下面部に挟み込まれるようになっている。
カバー160は、芯材150の表面に巻き付けられる主として装飾用の表皮であって、例えばレザーやクロス等が用いられる。
次に、上述したエアベルト装置の機能について説明する。
通常時(非衝突時)には、ベース部101側及びアーム部102側にそれぞれ設けられたマグネットMが吸着することによって、ベース部101及びアーム部102は、閉じた環状体を構成し、ショルダーベルト30はその内部に通され、ガイドされる。
そして、衝突時にショルダーベルト30のバッグ部を展開膨張させる場合には、図5に示すように、ショルダーベルト30はその内圧によってベース部101とアーム部102との間を押し広げる。これによって、両者のマグネットMは離間し、アーム部102はベース部101に対して、突端部122の先端部近傍を回転中心として揺動し、上方へ開く。
ショルダーベルト30は、アーム部102が揺動して待避した領域を通って上方へ展開膨張し、搭乗者Pの側頭部近傍に展開し、頭部を拘束する。
なお、このようなアーム部102の揺動、待避は、ショルダーベルト30の展開膨張時に限らず、例えばユーザがシート10の後部に荷物を積み込むときなどにも行うことができる。この場合、アーム部102は、ユーザが把持して引き上げることによって移動する。
以上説明した本実施形態のエアベルト用ベルトガイド、及び、エアベルト装置によれば、以下の効果を得ることができる。
(1)ショルダーベルト30の展開膨張時に、ベルトガイド100のアーム部102が揺動して待避することによって、ショルダーベルト30の展開が阻害されることがなく、ショルダーベルト30によって搭乗者Pの頭部を適切に拘束することができる。
また、前面衝突等によってショルダーベルト30に張力が負荷された場合には、ベルトガイド100のベース部101がショルダーベルト30を支えて沈み込みを防止し、ショルダーベルト30による搭乗者の拘束性能を確保できる。
(2)ベース部101の車幅方向外側の端部に、上端部が下端部よりも車幅方向内側となるように内傾した突出部122を設けたことによって、ショルダーベルト30が車幅方向外側へ変位した場合であっても、ショルダーベルト30は、ベース部101の上部と突出部122の車幅方向内側の面との間に入り込み、突出部122を乗り越えてヒンジ部103側へ入り込むことがない。これによって、ショルダーベルト30の伸縮が妨げられたり、ベース部101とアーム部102との隙間に噛み込まれてショルダーベルト30が損傷を受けることがない。
このような効果はショルダーベルト30の展開膨張後に限らず、展開膨張前であっても得ることができる。本実施形態によれば、図2に示すようにショルダーベルト30が装着時(30A)、非装着時(30B)、外引き時(30C)のいずれの状態においても、ベース部101とアーム部102との隙間にショルダーベルト30が挟み込まれることがなく、ショルダーベルト30をベルトガイド100にスムースに通過させることができる。
(3)ヒンジ部103をエラストマ製の芯材150にカバー160を被せた構成とすることによって、回転軸を有する一般的なヒンジに対して部品点数を低減するとともに、機構部分の露出を防止してベルトガイド100の意匠性を高めることができる。
(4)ヒンジ部103の芯材150が係合タブ151をアームアッパ130側の溝部133に挿入して固定されることによって、固定用の他部品を準備する必要がなく部品点数を低減することができる。また、係合タブ151の切欠部152にアームロア140のタブ143が係合することによって、部品点数を増加させることなく係合タブ151の抜けを防止し、芯材150の脱落を防止することができる。
なお、本発明の技術的範囲は、上述した各実施形態によって限定されるものではなく、エアベルト用ベルトガイド及びエアベルト装置の構成には適宜変更を加えることができる。
例えば、各部材の形状、構造、材質等は適宜変更することができる。
また、ヒンジ部の構成も実施形態のような可撓部材を用いるものに限らず、硬質部材の回転軸を有するヒンジを用いてもよい。
また、エアベルト装置が搭載される車両のボディ形状も特に限定されず、これにエアベルト装置を搭載する際の各構成要素のレイアウトも限定されない。
1 車両 10 シート
11 座面 12 シートバック
20 ラップベルト 30 ショルダーベルト
40 ラップベルトリトラクタ 50 ショルダーベルトリトラクタ
60 ローラアンカ 70 バックル
80 衝突センサ 90 エアベルト制御ユニット
100 ベルトガイド 101 ベース部
102 アーム部 103 ヒンジ部
110 ベースロア 111 突出部
112 ボルト孔 113 係合凹部
120 ベースアッパ 121 マグネット座
122 突出部 123 溝部
124 爪部 130 アームアッパ
131 溝部 132 溝底面
133 貫通溝 140 アームロア
141 マグネット座 142 爪部
143 タブ 150 芯材
151 係合タブ 152 切欠部
153 係合タブ 160 カバー
P 搭乗者 M マグネット

Claims (3)

  1. シートバックの上部に配置され、車両の衝突時にガス発生手段から供給される展開用ガスによって展開膨張して乗員を拘束するエアベルトが通されるエアベルト用ベルトガイドであって、
    前記シートバックに固定され通常使用時における前記エアベルトの幅方向に沿って延びたベース部と、
    前記ベース部の両端部間にわたして前記ベース部及び前記エアベルトの上部に設けられ、前記ベース部とともにエアベルトが通される環状体を構成するアーム部と、
    前記ベース部及び前記アーム部における搭乗者頭部から遠い側の端部に設けられ、前記アーム部の搭乗者頭部側の端部が前記ベース部と当接又は離間するように前記アーム部を前記ベース部に対して揺動可能に支持するヒンジ部と
    を備え、
    前記ベース部の搭乗者頭部から遠い側の端部に、上端部が下端部に対して搭乗者頭部側となるように斜め上方へ突き出した突出部が形成されること
    を特徴とするエアベルト用ベルトガイド。
  2. 前記ヒンジ部は、可撓性を有する材料によって形成されかつ前記ベース部及び前記アーム部の搭乗者頭部から遠い側の端部間を連結する可撓部材を有すること
    を特徴とする請求項1に記載のエアベルト用ベルトガイド。
  3. 通常使用状態において少なくともシートに着座した搭乗者の肩部付近から腰部付近にかけて延在し、内部に展開用ガスが吹き込まれるバッグ部が設けられたエアベルトと、
    車両の衝突を検出する衝突検出手段と、
    前記衝突の検出に応じて展開用ガスを発生させ前記エアベルトの前記バッグ部内に供給して前記エアベルトを展開膨張させるガス発生手段と、
    請求項1又は請求項2に記載のエアベルト用ベルトガイドと
    を備えるエアベルト装置。
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