JP5215334B2 - パチンコ遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、始動口に遊技球が入賞すると数値生成手段から数値を取得し、その数値に基づいて大当たり判定を行い、判定結果が大当たりであれば大当たり遊技を行うパチンコ遊技機に関する。
下記特許文献1記載のパチンコ遊技機は、主制御基板においてCPUの外部に設けられた乱数発生手段(数値生成手段)を有し、始動口スイッチからの信号をCPUの割込入力端子(ラッチ端子)に入力するとともに、I/Oポート経由でCPUに入力している。そして、割込入力端子への入力(ラッチ信号)があると、割込処理で乱数発生手段から乱数をレジスタ経由でRAMに読み込み、メイン処理のスイッチ処理において、I/Oポート経由の信号(始動口スイッチ信号)を2度読みして遊技球の始動口への入賞を確定したら、RAMに格納されている乱数を、所定個数を上限として、乱数格納エリアに読み込んでいる。そして、乱数格納エリアに格納された乱数により、大当たり判定を行っている。
特開2008−200535号公報
上記従来のパチンコ遊技機のように、ラッチ信号が入力されたときに乱数発生手段から乱数を取得し、始動口スイッチ信号により入賞を確定したときに、その乱数を大当たり判定用の乱数格納エリアに読み込んで、大当たり判定を行うパチンコ遊技機では、ラッチ端子に不正なパルス生成回路を接続して、不正なラッチ信号を入力し、大当たりと判定される乱数を乱数発生手段から取得させたり、I/Oポートを不正なものに置き換えて不正な始動口スイッチ信号を入力して、大当たり判定を行わせたりする不正が行われる虞がある。
しかし、上記従来のパチンコ遊技機では、不正な始動口スイッチ信号や不正なラッチ信号が入力されても、発見できないという問題があった。
本発明は、上述した問題を解決するものであり、不正な始動口スイッチ信号や不正なラッチ信号の入力を発見可能なパチンコ遊技機を提供することを目的とする。
本発明のパチンコ遊技機は、遊技球が流下する遊技領域に設けられた始動口と、遊技球の前記始動口への入賞を検出する始動口スイッチと、数値を生成する数値生成手段を備え、前記始動口スイッチが接続されて、前記始動口スイッチが前記遊技球の入賞を検出したとき、前記始動口スイッチから出力された信号に基づいてラッチ信号と始動口スイッチ信号とが入力されるように構成された主制御部と、を備え、前記主制御部が、前記ラッチ信号が入力されたとき、前記数値生成手段において生成されている数値を、前記主制御部内の第1の記憶部に記憶するラッチ割込処理と、入力された前記始動口スイッチ信号に基づいて遊技球の前記始動口への入賞を確定し、該入賞を確定したとき、前記第1の記憶部に記憶されている数値、または、前記第1の記憶部に記憶されている数値から生成した数値を、所定個数を上限として、前記主制御部内の第2の記憶部に記憶する始動口スイッチ処理と、前記第2の記憶部に記憶されている数値に基づいて大当たりか否かの判定を行う大当たり判定処理と、を実行するように構成され、前記主制御部が、前記大当たり判定処理において大当たりと判定したとき、遊技者が多数の賞球を獲得可能な大当たり遊技を実行するように構成されたパチンコ遊技機において、前記主制御部への前記始動口スイッチ信号の入力を遅延させる遅延手段を備え、前記主制御部が、前記ラッチ信号が入力されてから前記始動口スイッチ信号が入力されるまでのずれ時間を計測し、該ずれ時間が所定の上限時間を超えた場合には、所定のエラー処理を行うとともに、前記ずれ時間が前記遅延手段によって前記始動口スイッチ信号の入力が遅延される時間以下に設定された所定の下限時間未満の場合にも、所定のエラー処理を行うことを特徴とする。
本発明のパチンコ遊技機によれば、ラッチ信号が入力されてから始動口スイッチ信号が入力されるまでのずれ時間が所定の上限時間を越えた場合には、所定のエラー処理が行われるので、不正なラッチ信号や不正な始動口スイッチ信号が入力されたとき、ラッチ信号と始動口スイッチ信号のずれ時間により、不正を発見可能である。
本発明の第1実施形態に係るパチンコ遊技機の正面図である。 同パチンコ遊技機の電気系統のブロック図である。 同パチンコ遊技機のメイン制御基板の主要部を示すブロック図である。 タイマ割込処理及びラッチ割込処理のタイミングの一例を示すタイミングチャートである。 タイマ割込処理のフローチャートである。 始動口SW処理のフローチャートである。 ゲートSW処理のフローチャートである。 特別図柄処理のフローチャートである。 大当たり判定処理のフローチャートである。 停止中処理のフローチャートである。 普通図柄処理のフローチャートである。 大入賞口処理のフローチャートである。 遊技状態判定処理のフローチャートである。 電チュー処理のフローチャートである。 ラッチ割込処理のフローチャートである。 ラッチ割込処理の変形例のフローチャートである。 本発明の第2実施形態に係るパチンコ遊技機の主制御基板の主要部を示すブロック図である。 第2実施形態に係るラッチ割込処理のフローチャートである。 各遊技状態を示す図である。 (a)、(b)は大当たり判定用テーブル、(c)、(d)は大当たり図柄判定用テーブルを示す図である。
〈第1実施形態〉本発明の第1実施形態に係るパチンコ遊技機について、図面に基づいて説明する。図1に示すように、実施形態のパチンコ遊技機は、前面枠10の内側に取着された遊技盤1を備え、遊技盤1には、ハンドル11の操作により発射された遊技球が流下する遊技領域2が、レール12で囲まれて形成されている。遊技領域2には、図示しない釘が多数突設されている。遊技盤1には、可動役物6や盤ランプ19が設けられ、前面枠10には、複数の枠ランプ17及びスピーカ18が配設されている。
また、遊技盤1には、始動入賞装置5と大入賞装置7と複数の普通入賞装置9とが設けられている。始動入賞装置5は、遊技領域2にそれぞれ設けられた第1始動口51aと第2始動口51bと電チュー(電動チューリップ)50とを備え、第1始動口51aは常時遊技球が入賞可能な状態であるが、第2始動口51bは、電チュー50が開放されているときのみ、遊技球が入賞可能な状態となる。なお、電チュー50は電チューソレノイド53(図2参照)により開閉される。大入賞装置7は、遊技領域2に設けられた大入賞口71を備え、大入賞口71は、大入賞口ソレノイド72(図2参照)により開閉されて、開放されているときのみ遊技球が入賞可能な状態となる。各普通入賞装置9は、遊技領域2に設けられた普通入賞口90を備え、各普通入賞口90は常時遊技球が入賞可能な状態である。
遊技領域2には、液晶表示装置である画像表示器3の表示部4が配置されている。画像表示器3は、客待ち用のデモ表示、第1始動口51aや第2始動口51bへの遊技球の入賞に基づく装飾図柄変動演出、大当たり遊技に並行して行われる大当たり演出などを表示部4に表示する。装飾図柄変動演出は、数字等の装飾図柄と装飾図柄以外の画像とにより構成されて、変動表示を経て停止表示された装飾図柄により大当たり抽選(即ち、大当たり乱数の保留記憶部27(図2参照)への記憶とその大当たり乱数を用いた判定)の結果を報知する演出であり、後述する特別図柄変動に並行して行われる。
遊技領域2の外側には、普通図柄表示器13、第1特別図柄表示器14a、及び、第2特別図柄表示器14bが設けられるとともに、普通図柄保留ランプ15、第1特別図柄保留ランプ16a、第2特別図柄保留ランプ16bがそれぞれ4つ設けられている。
第1特別図柄表示器14a、第2特別図柄表示器14bは、それぞれ、遊技球の第1始動口51a、第2始動口51bへの入賞を契機として行われる大当たり抽選の結果を、変動表示を経て停止表示された図柄により報知する特別図柄変動を行うものである。なお、第1特別図柄表示器14a及び第2特別図柄表示器14bに表示される図柄を特別図柄という。停止表示された特別図柄が大当たり図柄であれば、大入賞口71が所定回数開閉され、遊技者が多数の賞球を獲得可能な大当たり遊技が行われる。
遊技球の第1始動口51aまたは第2始動口51bへの入賞(以下、「始動入賞」という。)を確定すると、メイン制御基板20(図2参照)は、その入賞に対する大当たり乱数(すなわち、後述するラッチレジスタ40で保持している数値)を、第1始動口51aへの入賞であれば第1保留記憶部27a(図2参照)に、第2始動口51bへの入賞であれば第2保留記憶部27b(図2参照)に記憶する。そして、特別図柄変動を実行可能になったとき、即ち、前の入賞に対する特別図柄変動も大当たり遊技も実行されていない状態になったときに、記憶しておいた大当たり乱数を用いて大当たりか否かの判定を行い、特別図柄変動を実行する。第1特別図柄保留ランプ16a、第2特別図柄保留ランプ16bは、それぞれ、第1保留記憶部27a、第2保留記憶部27bに記憶されている大当たり乱数の個数を表示するものである。なお、第1保留記憶部27a、第2保留記憶部27bに記憶される大当たり乱数は、それぞれ4個が上限とされている。
また、遊技領域2には遊技球が通過可能なゲート8が設けられ、普通図柄表示器13は、遊技球のゲート8の通過を契機として行われる普通図柄抽選(すなわち、当たり乱数の取得とその当たり乱数を用いた判定)の結果に応じた普通図柄を、普通図柄の変動表示を経て停止表示するものであり、停止表示された普通図柄が当たり図柄であれば、所定時間及び所定回数電チュー50を開く補助遊技が行われる。
普通図柄の変動表示中または補助遊技中に、遊技球がゲート8を通過すると、メイン制御基板20は、その通過に対して取得した当たり乱数を記憶しておき、普通図柄の変動表示を開始可能な状態になったときに、記憶しておいた当たり乱数を用いて当たりか否かの判定を行い、普通図柄の変動表示を開始してその判定を報知する普通図柄を停止表示する。普通図柄保留ランプ15は、このように記憶されている当たり乱数の個数を表示するものである。なお、記憶される当たり乱数は4個が上限とされている。
図2に示すように、実施形態のパチンコ遊技機は、メイン制御基板20、払出制御基板21、サブ制御基板25を備え、サブ制御基板25は、演出制御基板22、画像制御基板23、及び、ランプ制御基板24を備えている。そして、払出制御基板21及び演出制御基板22はメイン制御基板20に接続され、画像制御基板23及びランプ制御基板24は演出制御基板22に接続されている。メイン制御基板20には、ワンチップマイコン(本実施形態では、ジャパン・アイディー社製のIDNAC301)からなる主制御部30が設けられ、主制御部30は、CPU31、ROM32、及び、RAM33を備え、RAM33内に、第2の記憶部に相当し、第1保留記憶部27a及び第2保留記憶部27bからなる保留記憶部27を備えている。
メイン制御基板20には、第1始動口51aに入賞した遊技球を検出する第1始動口スイッチ(以下、スイッチを「SW」とも表記する。)54a、第2始動口51bに入賞した遊技球を検出する第2始動口SW54b、電チューソレノイド53、ゲート8を通過した遊技球を検出するゲートSW81、大入賞口71に入賞した遊技球を検出する大入賞口SW74、大入賞口ソレノイド72、普通入賞口90に入賞した遊技球を検出する普通入賞口SW91、第1特別図柄保留ランプ16a、第2特別図柄保留ランプ16b、普通図柄保留ランプ15、第1特別図柄表示器14a、第2特別図柄表示器14b、及び、普通図柄表示器13がそれぞれ接続され、図2の矢印で示すように、各スイッチからはメイン制御基板20に信号が入力され、各ソレノイドやランプにはメイン制御基板20から信号が出力される。
また、メイン制御基板20は、払出制御基板21に各種コマンドを送信し、払出制御基板21には、払出装置(図示せず。)を駆動する払出駆動モータ26が接続されて、払出制御基板21は、メイン制御基板20から受信したコマンドに従って払出駆動モータ26を動作させ、賞球の払出を行わせる。
さらに、メイン制御基板20は、演出制御基板22に対し各種コマンドを送信し、演出制御基板22は、画像制御基板23との間でコマンドや信号の送受信を行う。画像制御基板23には画像表示器3及びスピーカ18が接続され、画像制御基板23は演出制御基板22から受信したコマンドに従って、画像表示器3の表示部4に装飾図柄その他の画像を表示し、スピーカ18から音声を出力する。また、演出制御基板22はランプ制御基板24にコマンドを送信する。ランプ制御基板24には、可動役物6、枠ランプ17、及び、盤ランプ19が接続され、ランプ制御基板24は、演出制御基板22から受信したコマンドに従って、可動役物6を作動し、枠ランプ17や盤ランプ19を点灯・消灯する。
図3に示すように、メイン制御基板20は、上述した主制御部30を備えるとともに、インターフェース34、入力ポート35、及び、発振回路36を備えている。第1始動口SW54a及び第2始動口SW54bは、インターフェース34に接続されて、遊技球の入賞を検出することによりON信号を出力し、第1始動口SW54a及び第2始動口SW54bから出力された信号はインターフェース34を介して、ラッチ信号として主制御部30に設けられたラッチ端子(詳しくは、第1始動口SW54aからの信号は第1ラッチ端子、第2始動口SW54bからの信号は第2ラッチ端子)に入力されるとともに、インターフェース34に接続された入力ポート35を介して、始動口SW信号として主制御部30に入力される。主制御部30は、上述したCPU31、ROM32、及び、RAM33を備えるとともに、数値生成手段37を構成する分周回路38及びカウンタ39と、第1の記憶部に相当するラッチレジスタ40とを備えている。分周回路38は、発振回路36に接続されて、発振回路36から入力された基準クロック信号を分周して、カウンタ39に入力する。カウンタ39は、入力されたクロック信号に基づいてカウントを行うことにより、数値を生成してラッチレジスタ40に出力する。ラッチレジスタ40は、ラッチ信号が第1ラッチ端子または第2ラッチ端子に入力されたとき、そのラッチ信号またはそのラッチ信号に基づく信号が入力されるように構成されて、かかる信号が入力されたとき、カウンタ39から入力されている数値、すなわち、数値生成手段37において生成されている数値(大当たり乱数に相当。)を保持(記憶)する。そして、主制御部30は、始動口SW信号に基づいて始動入賞を確定したとき、ラッチレジスタ40に保持されている数値を、RAM33内の保留記憶部27に記憶する。
図19に示すように、実施形態のパチンコ遊技機は、通常遊技状態、大当たり遊技状態、時短遊技状態、確変遊技状態、及び、潜確遊技状態の5つの遊技状態を有している。通常遊技状態は、特別図柄当選確率(大当たり抽選が大当たりになる確率)が1/300、普通図柄当選確率(普通図柄抽選が当たりになる確率)が1/11、普通図柄変動時間が4.0秒、電チュー50の作動パターンが0.15秒の開放1回とされている。時短遊技状態は、特別図柄当選確率が1/300、普通図柄当選確率が11/11、普通図柄変動時間が1.5秒、電チュー50の作動パターンが1.80秒の開放3回とされている。確変遊技状態は、特別図柄当選確率が1/30、普通図柄当選確率が11/11、普通図柄変動時間が1.5秒、電チュー50の作動パターンが1.80秒の開放3回とされている。潜確遊技状態は、特別図柄当選確率が1/30、普通図柄当選確率が1/11、普通図柄変動時間が4.0秒、電チュー50の作動パターンが0.15秒の開放1回とされている。時短遊技状態及び確変遊技状態は、普通図柄当選確率が高く、普通図柄変動時間が短く、かつ、電チュー50の開放時間が長くなっており、電チュー50が開き易い所謂電サポ(電チューサポート)有りの状態である。一方、通常遊技状態及び潜確遊技状態は電サポ無しの状態であり、潜確遊技状態は通常遊技状態よりも特別図柄当選確率が高いが、潜確遊技状態であるのか通常遊技状態であるのかは分かり難くなっている。大当り遊技状態は、大入賞口71を所定回数開閉する大当たり遊技が実行されている状態であり、普通図柄当選確率が1/11、普通図柄変動時間が4.0秒、電チュー50の作動パターンが0.15秒の開放1回とされている。また、大当り遊技状態においては、第1始動口51aまたは第2始動口51bに遊技球が入賞したとしても大当たり抽選は実行されず、保留個数が上限未満であればその入賞が保留されて、その後に遷移した遊技状態(時短遊技状態、確変遊技状態、又は、潜確遊技状態)において保留された入賞に対して大当たり抽選が実行されるため、図19では特別図柄当選確率が表示されていない。
そして、実施形態のパチンコ遊技機は、遊技開始時は通常遊技状態であり、大当たり遊技状態を経て、その大当たりの種類に応じた遊技状態に遷移する。大当たりの種類には、15R(ラウンド)通常大当たり、15R確変大当たり、2R潜確(潜伏確変)大当たり、及び、2R突確大当たりがあり、これら大当たりの他に当たりとして小当たりがある。ラウンドとは大入賞口71の開放期間を言い、15R確変大当たりであれば、大入賞口71を15回開放する大当たり遊技を行った後、確変遊技状態に遷移し、15R通常大当たりであれば、大入賞口71を15回開放する大当たり遊技を行った後、時短遊技状態に遷移し、2R突確大当たりであれば、大入賞口71を極短時間2回開放する大当たり遊技を行った後、確変遊技状態に遷移し、2R潜確大当たりであれば、大入賞口71を極短時間2回開放する大当たり遊技を行った後、潜確遊技状態に遷移する。15R確変大当たり及び15R通常大当たりを長当たり、2R潜確大当たり及び2R突確大当たりを短当たりといい、長当たりでは遊技者は多数の賞球を獲得可能であるが、短当たりでは大入賞口71への入賞が殆どないため、遊技者は賞球を殆ど獲得できない。また、小当たりであれば、大入賞口71を極短時間2回開放する小当たり遊技を行うが、遊技状態は遷移しない。小当たりも、短当たりと同様に、遊技者は賞球を殆ど獲得できない。以下、大当たり遊技及び小当たり遊技を当たり遊技という。なお、時短遊技状態において途中で大当たりが発生することなく100回図柄変動演出が行われたときは、通常遊技状態に遷移する。また、図示はしていないが、確変遊技状態又は潜確遊技状態において途中で大当たりが発生することなく10000回図柄変動演出が行われたときも、通常遊技状態に遷移する。
次に、主制御部30の動作について説明する。主制御部30は、図4に示すように、タイマ割込処理を例えば4msecといった短時間毎に繰り返すが、第1ラッチ端子または第2ラッチ端子にラッチ信号が入力された場合(ラッチ信号がONになった場合)には、タイマ割込処理に優先してラッチ割込処理を行う。すなわち、タイマ割込処理を中断してラッチ割込処理を行った後、タイマ割込処理に復帰する。以下、詳述する。
[タイマ割込処理]図5に示すように、タイマ割込処理では、主制御部30は、後述する始動口SW処理(S101)及びゲートSW処理(S102)の他、大入賞口SW処理(S103)及び普通入賞口SW処理(S104)を行う。大入賞口SW処理は、大入賞口SW74がONしていれば、当たり遊技(後述する当たり遊技フラグがON)中か否かを判定して、当たり遊技中であれば、入賞個数カウンタの値Cに1を加算するとともに、大入賞口カウンタの値に1を加算する処理である。普通入賞口SW処理は、普通入賞口SW91がONしていれば普通入賞口カウンタの値に1を加算する処理である。
続いて、主制御部30は、後述する特別図柄処理(S105)、普通図柄処理(S106)、大入賞口処理(S107)、及び、電チュー処理(S108)を行う。そして、主制御部30は、大入賞口カウンタの値に応じた数の賞球、及び、普通入賞口カウンタの値に応じた数の賞球を払い出すためのコマンドをセットして、それらのカウンタをゼロクリアする賞球処理(S109)を行い、以上の各処理においてセットしたコマンドを払出制御基板21及び演出制御基板22に出力する出力処理(S110)を行う。
[始動口SW処理]図6に示すように、始動口SW処理では、主制御部30は入力ポート35経由で入力される始動口SW信号に基づいて、始動入賞を確定する。詳しくは、主制御部30は、第1始動口SW54aからの始動口SW信号を所定間隔で2度読みし、2度ともONであれば第1始動口51aへの入賞確定と判定し(S201でYES)、1度でもONでなければ入賞確定でないと判定する(S201でNO)。なお、このように信号を2度読みして入賞を確定(すなわち、確かに入賞したと判定)するのは、ノイズ対策のためである。そして、入賞確定でない場合にはステップS206に進むが、入賞確定の場合にはステップS202に進んで、第1保留記憶部27aに記憶されている大当たり乱数の個数を数える第1始動口保留カウンタの値U1が、上限値の4未満か否かを判定し、4未満でない場合はステップS206に進み、4未満の場合はU1に1を加算して(S203)、そのときラッチレジスタ40に保持されている大当たり乱数を、ラッチレジスタ40から取得して第1保留記憶部27aに格納するとともに、大当たり図柄乱数等を取得して所定記憶域に記憶し(S204)、第1保留数増加コマンドをセットして(S205)、ステップS206に進む。
ステップS206では、主制御部30は、第2始動口SW54bからの始動口SW信号に基づいて、第1始動口SW54aの場合と同様に始動入賞が確定か否かを判定し、入賞確定と判定すればステップS207に進み、入賞確定でないと判定すれば始動口SW処理を終える。ステップS207では、第2保留記憶部27bに記憶されている大当たり乱数の個数を数える第2始動口保留カウンタの値U2が、上限値の4未満か否かを判定し、4未満でない場合は始動口SW処理を終え、4未満の場合は、U2に1を加算して(S208)、そのときラッチレジスタ40に保持されている大当たり乱数を、ラッチレジスタ40から取得して第2保留記憶部27bに格納するとともに、大当たり図柄乱数等を取得して所定記憶域に記憶し(S209)、第2保留数増加コマンドをセットして(S210)、始動口SW処理を終える。なお、第1始動口51aまたは第2始動口51bに遊技球が入賞したことにより生成する始動口SW信号の長さ(ON期間の長さ)は、いずれかのタイマ割込処理中の始動口SW処理で必ず始動入賞が確定されるように、タイマ割込処理1回分の長さ以上とされる。また、同じ始動口SW信号で複数回始動入賞を確定することのないよう、前回の始動口SW処理において読んだ始動口SW信号のレベルと現在の始動口SW処理において読んだ始動口SW信号のレベルとを比較し、OFFからONへの立ち上がりを検出したときのみ、始動入賞を確定する。
[ゲートSW処理]図7に示すように、ゲートSW処理では、主制御部30はゲートSW81がONしたか否かを判定し(S301)、ONしていなければ処理を終え、ONしていれば、ゲート保留カウンタの値Gが上限値の4未満か否かを判定する(S302)。そして、4未満でない場合はゲートSW処理を終え、4未満であればGに1を加算して(S303)、当たり乱数を取得して所定記憶域に格納し(S304)、ゲートSW処理を終える。
[特別図柄処理]図8に示すように、特別図柄処理では、主制御部30は、当たり遊技中か否かを示す当たり遊技フラグ(即ち、小当たり遊技フラグ、長当たり遊技フラグ、又は、短当たり遊技フラグ)がONか否かを判定し(S401)、ONであれば、特別図柄の変動を開始できないため処理を終え、ONでなければ特別図柄の変動中か否かを判定する(S402)。そして、変動中であればステップS411に進むが、変動中でなければ、特別図柄の変動を開始できるため、第2始動口保留カウンタの値U2が1以上か否かを判定する(S403)。主制御部30は、U2が1以上であれば、第2保留記憶部27bに記憶されている大当たり乱数のうち最先に記憶されたものを、後述する大当たり判定処理(S407)に用いることとし、U2から1を減算する(S404)。一方、U2が1以上でなければ、第1始動口保留カウンタの値U1が1以上か否かを判定して(S405)、U1が1以上でなければ、処理を終えるが、U1が1以上であれば、第1保留記憶部27aに記憶されている大当たり乱数のうち最先に記憶されたものを大当たり判定処理(S407)に用いることとし、U1から1を減算する(S406)。
主制御部30は、ステップS407において後述する大当たり判定処理を行い、特別図柄の変動パターンを選択する変動パターン選択処理を行って(S408)、特別図柄の変動を開始し(S409)、変動開始コマンドをセットして(S410)、ステップS411に進む。ステップS411では、特別図柄の変動時間が経過したか否かを判定し、経過していなければ特別図柄処理を終えるが、経過していれば、特別図柄の変動を停止して、大当たり判定処理でセットされた図柄で特別図柄を確定表示し(S412)、変動停止コマンドをセットして(S413)、後述する停止中処理(S414)を行って、特別図柄処理を終える。
[大当たり判定処理]図9に示すように、大当たり判定処理では、主制御部30は、図20(a)(b)に示すように、各遊技状態に応じて大当たりとされる乱数値及び小当たりとされる乱数値が格納された大当たり判定用テーブルを用いて、上述したように第1保留記憶部27aまたは第2保留記憶部27bに記憶されている大当たり乱数が大当たりか否かの判定を行う(S501)。例えば、現在の遊技状態が確変遊技状態であって、大当たり乱数が「7」であれば、大当りである。そして、大当たりであれば(S502でYES)、ステップS204またはS209で格納しておいた大当たり図柄乱数がどの大当たり図柄を示すものかを、第1始動口51aへの入賞に基づく大当たりであれば図20(c)、第2始動口51bへの入賞に基づく大当たりであれば図20(d)に示す大当たり図柄判定用テーブルを用いて判定し(S503)、その大当たり図柄をセットする(S504)。なお、この大当たり図柄によって、大当たりの種類が決まる。例えば、第1始動口51aへの入賞に基づく大当たりであって、大当たり図柄乱数が「200」であれば、2R潜確図柄がセットされ、2R潜確大当たりとなる。この大当たり図柄判定用テーブルから分かるように、第1始動口51aへの入賞に基づく大当たりよりも、第2始動口51bへの入賞に基づく大当たりの方が、長当たりの割合が多く、遊技者が多数の賞球を獲得し易くなっている。一方、大当たり乱数が大当たりでないが(S502でNO)、小当たりであれば(S505でYES)、小当たり図柄をセットし(S506)、小当たりでもなければ(S505でNO)、ハズレ図柄をセットする(S507)。主制御部30は、判定に用いた大当たり乱数を、保留記憶部27から削除する。
[停止中処理]図10に示すように、停止中処理では、主制御部30は、時短遊技状態か否かを示す時短遊技フラグがONか否かを判定し(S701)、ONでない場合はステップS705に進むが、ONの場合は、時短遊技状態中の特別図柄の変動回数を数える時短変動カウンタの値Jを1減算し(S702)、Jが0であれば時短遊技状態を終えるために時短遊技フラグをOFFして(S703、704)、ステップS705に進む。
ステップS705では、主制御部30は、確変遊技状態か否かを示す確変遊技フラグ、又は、潜確遊技状態か否かを示す潜確遊技フラグがONか否かを判定し、いずれもONでない場合はステップS709に進むが、いずれかがONの場合は、確変遊技状態又は潜確遊技状態中の特別図柄の変動回数を数える高確率変動カウンタの値Xを1減算し(S706)、Xが0であれば、確変遊技状態又は潜確遊技状態を終えるために、ONであった確変遊技フラグ又は潜確遊技フラグをOFFして(S712、713)、ステップS709に進む。
ステップS709では、大当たりか否か(即ち、停止した特別図柄が大当たり図柄か否か)を判定し(S709)、大当たりである場合、長当たりであれば長当たり遊技フラグをONし(S710、711)、長当たりでなければ短当たり遊技フラグをONする(S710、711)。そして、時短変動カウンタの値J及び高確率変動カウンタの値Xを0とし(S713)、時短遊技フラグ、確変遊技フラグ、及び、潜確遊技フラグをOFFし(S714)、オープニングを開始するとともに(S717)、オープニングコマンドをセットして(S718)、停止中処理を終える。
一方、大当たりでない場合(S709でNO)、主制御部30は、小当たりか否かを判定し(S715)、小当たりでない場合には停止中処理を終え、小当たりである場合には、小当たり遊技フラグをONし(S716)、オープニングを開始するとともに(S717)、オープニングコマンドをセットして(S718)、停止中処理を終える。
[普通図柄処理]図11に示すように、普通図柄処理では、主制御部30は、補助遊技中か否かを示す補助遊技フラグがONか否かを判定し(S801)、ONであれば普通図柄処理を終え、ONでなければ普通図柄の変動中か否かを判定する(S802)。そして、変動中の場合にはステップS809に進み、変動中でない場合には、ゲート保留カウンタの値Gが1以上か否かを判定し(S803)、Gが1以上でなければ普通図柄処理を終え、Gが1以上であればGから1を減算して(S804)、ステップS304で格納しておいた当たり乱数が当たりか否かを判定して(S805)、停止図柄を選択する(S806)。そして、そして、遊技状態に応じた変動時間(本実施形態では、通常遊技状態または潜確遊技状態であれば4.0秒、時短遊技状態または確変遊技状態であれば1.5秒)を選択し(S807)、普通図柄の変動を開始して(S808)、ステップS809に進む。
ステップS809では、主制御部30は、変動時間が経過したか否かを判定し、経過していなければ普通図柄処理を終えるが、経過していれば、普通図柄の変動を停止して停止図柄を表示する(S810)。そして、停止図柄が当たりを示す図柄であれば(S811でYES)、補助遊技フラグをONし(S812)、ハズレを示す図柄であれば(S811でNO)、普通図柄処理を終える。
[大入賞口処理]図12に示すように、大入賞口処理では、主制御部30は、まず、当たり遊技フラグがONか否かを判定し(S901)、ONでなければ大入賞口処理を終えるが、ONであれば、オープニング中であるか否かを判定する(S902)。オープニングとは、大当たり遊技の開始から第1ラウンドの開始までの期間をいう。主制御部30は、オープニング中と判定した場合には、オープニング時間が経過したか否かを判定し(S903)、経過していなければ大入賞口処理を終え、経過していれば、大当たりの種類に応じた最大R数(ラウンド数)と作動パターンとを設定する(S904)。ここでは、長当たりであれば、R数を15、1ラウンド中の作動パターンを29.5秒の開放1回とし、短当たりであれば、R数を2、1ラウンド中の作動パターンを0.8秒の開放1回とし、小当たりであれば、R数を1、1ラウンド中の作動パターンを0.8秒の開放2回とする。そして、入賞個数カウンタの値Cをゼロクリアし(S905)、ラウンドカウンタの値Rに1を加算し(S906)、上記作動パターンによる大入賞口71の作動、すなわち、長当たりであれば29.5秒の開放1回、短当たりであれば0.8秒の開放1回、小当たりであれば0.8秒の開放2回の作動を開始する(S907)。
次に、主制御部30は、大入賞口71の作動時間(1ラウンドの作動パターン実行にかかる時間)が経過したか否かを判定し(S908)、経過していれば大入賞口71の作動を終了し(S910)、経過していなければ、入賞個数カウンタの値Cが規定個数(ここでは、9個)であるか否かを判定して(S909)、規定個数でなければ大入賞口処理を終え、規定個数であれば大入賞口71の作動を終了する(S910)。なお、短当たり及び小当たりの場合には、大入賞口71の開放時間が極短時間であるため、大入賞口71に規定個数入賞することはない。
そして、主制御部30は、ラウンドカウンタの値Rが最大R数であるか否かを判定し(S911)、最大R数でなければ大入賞口処理を終え、最大R数であれば、エンディングを開始して(S912)、エンディングコマンドをセットし(S913)、ラウンドカウンタの値Rをゼロクリアする(S914)。なお、エンディングとは、最終ラウンドの終了から大当たり遊技の終了までの期間をいう。次に、主制御部30は、エンディング時間が経過したか否かを判定し(S917)、経過していなければ大入賞口処理を終え、経過していれば後述する遊技状態設定処理を行って(S918)、当たり遊技フラグをOFFする。
一方、主制御部30は、ステップS902においてオープニング中でないと判定したときは、大入賞口71がエンディング中であるか否かを判定し(S915)、エンディング中であればステップS917に移行し、エンディング中でなければ大入賞口の作動中か否かを判定する(S916)。そして、作動中でなければステップS905に移行し、作動中であればステップS908に移行する。
[遊技状態設定処理]図13に示すように、遊技状態設定処理では、主制御部30は、今終了した当たり遊技が、小当たりであれば(S1001でYES)、遊技状態は遷移させないので遊技状態設定処理を終え、通常大当たりであれば(S1002でYES)、時短遊技状態に遷移させるため、時短遊技フラグをONし(S1003)、時短変動カウンタの値Jを100とする(S1004)。また、確変大当たりであれば(S1005でYES)、遊技状態を確変遊技状態に遷移させるため、確変遊技フラグをONし(S1006)、確変大当たりでなければ潜確大当たりであるので、遊技状態を潜確遊技状態に遷移させるため、潜確遊技フラグをONして(S1007)、高確率変動カウンタの値Xを10000とする(S1008)。
[電チュー処理]図14に示すように、電チュー処理では、主制御部30は、補助遊技フラグがONか否かを判定し(S1101)、ONでないと判定すれば電チュー処理を終える。一方、ONと判定すれば、電チュー50が作動中か否かを判定し(S1102)、作動中であればステップS1105に進み、作動中でなければ、現在の遊技状態に応じた電チュー50の作動パターン(本実施形態では、通常遊技状態または潜確遊技状態であれば0.15秒の開放を1回、時短遊技状態または確変遊技状態であれば1.80秒の開放を3回)を選択して(S1103)、その作動パターンに則った作動を開始して(S1104)、ステップS1105に進む。ステップS1105では、主制御部30は、作動時間が経過したか否かを判定し(S1105)、経過していなければ電チュー処理を終え、経過していれば補助遊技フラグをOFFして(S1106)、電チュー処理を終える。
[ラッチ割込処理]ラッチ割込処理では、図15に示すように、主制御部30は、カウンタ39においてそのとき生成されている数値をラッチレジスタ40でラッチ(保持)する(S1201)。そして、ラッチ信号と始動口SW信号とのずれ時間Δtの計測を開始する(S1202)。Δtの計測のための構成は図示していないが、例えば、ずれ時間計測用のカウンタを設け、発振回路36からの基準クロック信号をそのカウンタに入力してカウントする等の構成が考えられる。次に、主制御部30は、対応する始動口SW信号がONとなっているか否か、すなわち、現在のラッチ割込処理の契機となったラッチ信号が、第1ラッチ端子に入力されたものであれば、第1始動口SW54aからの始動口SW信号がONか否か、第2ラッチ端子に入力されたものであれば、第2始動口SW54bからの始動口SW信号がONか否かを判定する(S1203)。そして、主制御部30は、対応する始動口SW信号がONでなければ、ステップS1203の判定に戻る。すなわち、対応する始動口SW信号がONになるまで、Δtの計測を継続しつつステップS1203の判定を繰り返す。一方、対応する始動口SW信号がONであれば、Δtの計測を終了して(S1204)、Δtが所定の上限時間を超えているか否かを判定する(S1205)。なお、第1始動口SW54aまたは第2始動口SW54bから出力された同じ信号に基づくラッチ信号と始動口SW信号とでは、始動口SW信号が入力ポート35を経由するためラッチ信号よりも遅れて主制御部30に入力されることとなるが、両者のずれの程度はパチンコ遊技機の構成により推測できるので、それ以上ずれると明らかに異常であるという時間を上限時間として予め定めておく。
主制御部30は、Δtが所定の上限時間を超えていなければ(S1205でNO)、ラッチ割込処理を終えてタイマ割込処理に復帰し、超えていれば(S1205でYES)、所定のエラー処理(S1206)を行ってから、ラッチ割込処理を終えてタイマ割込処理に復帰する。本実施形態では、エラー処理は外部への報知処理とし、ここでは、主制御部30がメイン制御基板20に設けられた図示しない出力ポート及びインターフェースを介して、エラーを示す所定の情報を外部の装置(例えば、パチンコ遊技機に接続されパチンコ遊技機の上方に設けられたランプ装置や、かかるランプ装置を介してパチンコ遊技機に接続されたホール側のコンピュータ)に出力する処理とする。
図4を用いて説明すると、主制御部30は、始動口SW処理を含むタイマ割込処理を繰り返すが、ラッチ信号がONするとタイマ割込処理が中断されてラッチ割込処理が行われる。ラッチ割込処理では、主制御部30は、ラッチレジスタ40に大当たり乱数を保持し、始動口SW信号のONが検出されるまでのずれ時間Δtを計測する。そして、Δtが所定の上限時間を超えていなければラッチ割込処理を終えて、タイマ割込処理に戻る。主制御部30は、タイマ割込処理中の始動口SW処理において、始動口SW信号を2度読みして2度ともONであれば始動入賞を確定(スイッチ確定)し、ラッチレジスタ40に保持されている大当たり乱数を保留記憶部27に格納する。主制御部30は、タイマ割込処理中の大当たり判定処理(図4には図示せず。)において、保留記憶部27に記憶されている大当たり乱数を用いて大当たりか否かの判定を行う。一方、主制御部30は、ラッチ割込処理でΔtが所定の上限時間を超えていると判定した場合には、エラーを示す所定の情報を外部の装置に出力するエラー処理を行った後、タイマ割込処理に戻る。外部の装置において、エラーを示す所定の情報を受け取ったときに、ランプの点灯や画面での表示等により報知することとすれば、ホール側の者は、不正が行われた可能性があることを知ることができ、例えばかかる報知が複数回行われた場合には、不正の可能性が高いため、パチンコ遊技機の作動を停止させて内部を調べる等、対処することができる。
本実施形態のパチンコ遊技機は、ラッチ信号と始動口スイッチ信号のずれ時間が所定の上限時間を超えているとき、エラー処理を行うので、ラッチ信号や始動口SW信号を不正に入力するような行為を発見可能である。すなわち、ラッチ信号や始動口SW信号を不正に入力するとき、それらのずれ時間まで考慮して入力することは困難であるため、ずれ時間が本来あり得る正常な範囲を超えてしまうことがあるが、本実施形態のパチンコ遊技機によれば、かかる不正を発見可能である。
なお、ラッチ割込処理を図15に示す流れで実行すると、対応する始動口SW信号がONするまでは、たとえ既にずれ時間が上限時間を超えていたとしてもエラー処理が行われないこととなるため、図16に示すような流れでラッチ割込処理を行ってもよい。図16の流れでは、主制御部30は、カウンタ39においてそのとき生成されている数値をラッチレジスタ40で保持し(S1301)、ラッチ信号と始動口SW信号とのずれ時間Δtの計測を開始する(S1302)。次に、主制御部30は、対応する始動口SW信号がONとなっているか否かを判定し(S1303)、ONであれば、Δtの計測を終了して(S1304)、Δtが所定の上限時間を超えているか否かを判定し(S1305)、超えていなければラッチ割込処理を終え、超えていれば所定のエラー処理を行って(S1306)、ラッチ割込処理を終える。一方、ステップS1303でONでないと判定すれば、その時点でのΔtが所定の上限時間を超えているか否かを判定する(S1307)。そして、超えていなければ、ステップS1303の判定に戻り、超えていれば、Δtの計測を終了して(S1308)、所定のエラー処理を行い(S1309)、ラッチ割込処理を終える。このようにすれば、対応する始動口SW信号がONになる前に、ずれ時間が所定の上限時間を超えたとき、速やかにエラー処理が行われることとなる。
〈第2実施形態〉次に、第2実施形態のパチンコ遊技機について、第1実施形態と異なる部分を中心に説明する。なお、第1実施形態と同じ構成要素については同じ符号を用いて、その説明を適宜省略する。
図17に示すように、第2実施形態のパチンコ遊技機は、主制御部30への始動口SW信号の入力を遅延させる遅延手段として、遅延回路41、42を備えている。遅延回路41は、第1始動口SW54aから入力ポート35に入力される信号の経路上であって、第1始動口SW54aからの信号が、入力ポート35に入力されるものと、第1ラッチ端子に入力されるものとに分岐する分岐点よりも後に設けられている。遅延回路42は、第2始動口SW54bから入力ポート35に入力される信号の経路上であって、第2始動口SW54bからの信号が、入力ポート35に入力されるものと、第2ラッチ端子に入力されるものとに分岐する分岐点よりも後に設けられている。すなわち、遅延回路41、42は、始動口SW信号を遅延させるが、ラッチ信号は遅延させない。遅延回路41、42により始動口スイッチ信号の入力が遅延される時間(以下、「遅延時間」という。)は、上述したずれ時間の上限時間よりは短い時間とする。遅延回路41、42を備える他は、第2実施形態のメイン制御基板20の構成は、第1実施形態と同じである。
第2実施形態における主制御部30の動作は、ラッチ割込処理以外は第1実施形態と同様であるので、以下、第2実施形態のラッチ割込処理について、図18に基づいて説明する。主制御部30は、カウンタ39においてそのとき生成されている数値をラッチレジスタ40でラッチする(S1401)。そして、ラッチ信号と始動口SW信号とのずれ時間Δtの計測を開始する(S1402)。次に、主制御部30は、対応する始動口SW信号がONとなっているか否かを判定する(S1403)。そして、対応する始動口SW信号がONでなければ、ステップS1403の判定に戻る。一方、対応する始動口SW信号がONであれば、Δtの計測を終了して(S1404)、Δtが所定の上限時間を超えているか、または、Δtが所定の下限時間未満か否かを判定する(S1405)。第1始動口SW54aまたは第2始動口SW54bから出力された同じ信号に基づくラッチ信号と始動口SW信号とでは、上述したように始動口SW信号がラッチ信号よりも遅れて主制御部30に入力されるが、第2実施形態では、始動口SW信号は、ラッチ信号よりも、少なくとも上述した遅延時間遅れて主制御部30に入力される。したがって、かかる遅延時間以下の時間を下限時間と定めておく。なお、本実施形態では、遅延回路41による遅延時間と遅延回路42による遅延時間とは同じ長さとするが、異なる場合には、短い方の遅延時間以下の時間を下限時間と定めておく。
主制御部30は、Δtが所定の上限時間を超えてなく、かつ、所定の下限時間未満でもなければ(S1405でNO)、ラッチ割込処理を終えてタイマ割込処理に復帰し、所定の上限時間を超えているか、または、所定の下限時間未満であれば(S1405でYES)、所定のエラー処理(S1406)を行ってから、ラッチ割込処理を終えてタイマ割込処理に復帰する。このように、ずれ時間Δtが、上限時間を超えているか否かのみならず、下限時間未満であるか否かをも判定すれば、不正によりラッチ信号と始動口SW信号のずれ時間が正常な範囲よりも大きくなった場合のみならず、正常な範囲よりも小さくなった場合も発見でき、ラッチ信号や始動口SW信号の不正入力を発見できる可能性が高くなる。
なお、第2実施形態においても、図16と同様に、ステップS1403でNOと判定した場合に、Δtが所定の上限時間を超えているか否かを判定して、超えていない場合にはステップS1403に戻るが、超えている場合には、エラー処理を行ってラッチ割込処理を終えるように構成してもよい。
また、上記各実施形態では、始動入賞の確定を、1回の始動口SW処理において始動口SW信号を2度読みすることにより行ったが、1回の始動口SW処理では1度だけ始動口SW信号を読むこととし、複数回の始動口SW処理において(すなわち、複数回のタイマ割込処理において)連続して始動口SW信号のONが検出されたら、始動入賞を確定するように構成してもよい。かかる場合には、始動口SW信号の長さは、その複数回のタイマ割込処理に亘る長さであることが必要である。
また、上記各実施形態では、第1の記憶部をラッチレジスタ40としたが、第1の記憶部をRAM33内の記憶領域(但し、保留記憶部27とは異なる領域)としてもよい。すなわち、ラッチ割込処理において、ラッチ信号が入力されたとき、数値生成手段37において生成されている数値をラッチレジスタ40に一旦保持し、更にラッチレジスタ40からRAM33内の第1の記憶部に記憶することとして、始動口SW処理においては、その第1の記憶部から第2の記憶部である保留記憶部27に数値を格納することとしてもよい。
また、上記実施形態では、発振回路36を数値生成手段37に含めなかったが、発振回路36を含めて数値生成手段37と言うこともできる。かかる場合には、主制御部30も発振回路36を含むこととなり、主制御部30は上述したワンチップマイコンと発振回路36とから構成されることとなる。さらに、上記各実施形態では、主制御部30を数値生成手段37を備えたワンチップマイコンとしたが、主制御部30を、数値生成手段37を備えないワンチップマイコンと、そのワンチップマイコンに接続された乱数発生器(外部乱数発生器)等の数値生成手段37とから構成することもできる。
また、数値生成手段37が生成する数値は、ランダムなものであってもよいし、シーケンシャルなものであってもよい。
また、ラッチレジスタ40から複数ビット(例えば8ビット)の数値が各ビットの値を伝送する信号線を介してCPU31に入力される場合、ラッチレジスタ40における各ビットの順番がCPU31側では変わるように各信号線を接続することにより、ラッチレジスタ40に保持されていた数値をランダムにして、CPU31に入力し、CPU31がそのランダムにされた数値を保留記憶部27に記憶することとしてもよい。すなわち、第1の記憶部であるラッチレジスタ40に記憶されている数値を、そのまま第2の記憶部である保留記憶部27に記憶するのではなく、第1の記憶部に記憶されている数値から生成した数値を、第2の記憶部に記憶するようにしてもよい。
また、上述したようにラッチレジスタ40における各ビットの順番がCPU31側では変わるように各信号線を接続するとともに、第1の記憶部をRAM33内の記憶領域として、ラッチレジスタ40に保持されていた数値をランダムにして、CPU31に入力し、CPU31がそのランダムにされた数値を第1の記憶部に記憶する場合には、ラッチレジスタ40における各ビットの値をCPU31に伝送する各信号線まで含んで、数値生成手段37と言える。
また、上記各実施形態では、エラー処理を行った後、元の流れ(エラー処理が行われなかった場合の流れ)に処理を戻している。これは、エラー処理が行われる度にパチンコ遊技機の作動を停止させると、ノイズによりエラー処理が行われた場合にもパチンコ遊技機の作動が停止して遊技の興趣を損なってしまう虞があるからであるが、勿論、エラー処理を行った後にパチンコ遊技機の作動が停止するように構成してもよいし、エラー処理においてパチンコ遊技機の作動を停止することとしてもよい。
2…遊技領域
27…保留記憶部(第2の記憶部)
30…主制御部
37…数値生成手段
40…ラッチレジスタ(第1の記憶部)
41、42…遅延回路(遅延手段)
51a…第1始動口
51b…第2始動口
54a…第1始動口SW
54b…第2始動口SW

Claims (1)

  1. 遊技球が流下する遊技領域に設けられた始動口と、
    遊技球の前記始動口への入賞を検出する始動口スイッチと、
    数値を生成する数値生成手段を備え、前記始動口スイッチが接続されて、前記始動口スイッチが前記遊技球の入賞を検出したとき、前記始動口スイッチから出力された信号に基づいてラッチ信号と始動口スイッチ信号とが入力されるように構成された主制御部と、
    を備え、
    前記主制御部が、
    前記ラッチ信号が入力されたとき、前記数値生成手段において生成されている数値を、前記主制御部内の第1の記憶部に記憶するラッチ割込処理と、
    入力された前記始動口スイッチ信号に基づいて遊技球の前記始動口への入賞を確定し、該入賞を確定したとき、前記第1の記憶部に記憶されている数値、または、前記第1の記憶部に記憶されている数値から生成した数値を、所定個数を上限として、前記主制御部内の第2の記憶部に記憶する始動口スイッチ処理と、
    前記第2の記憶部に記憶されている数値に基づいて大当たりか否かの判定を行う大当たり判定処理と、
    を実行するように構成され、
    前記主制御部が、前記大当たり判定処理において大当たりと判定したとき、遊技者が多数の賞球を獲得可能な大当たり遊技を実行するように構成されたパチンコ遊技機において、
    前記主制御部への前記始動口スイッチ信号の入力を遅延させる遅延手段を備え、
    前記主制御部が、前記ラッチ信号が入力されてから前記始動口スイッチ信号が入力されるまでのずれ時間を計測し、該ずれ時間が所定の上限時間を超えた場合には、所定のエラー処理を行うとともに、前記ずれ時間が前記遅延手段によって前記始動口スイッチ信号の入力が遅延される時間以下に設定された所定の下限時間未満の場合にも、所定のエラー処理を行うことを特徴とするパチンコ遊技機。
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