JP5214137B2 - 沸騰水型原子炉 - Google Patents

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Description

本発明は沸騰水型原子炉に係り、特に原子炉圧力容器内の炉心シュラウドを分割構造として交換、取外し等の作業容易化を図った沸騰水型原子炉に関する。
従来の沸騰水型原子炉における原子炉圧力容器内構造について、ABWRと呼ばれる改良型沸騰水型原子炉を例として説明する。図9は、この改良型沸騰水型原子炉の原子炉圧力容器内構造を示す縦断面図である。
図9に示すように、原子炉圧力容器101は炉壁101aおよび上蓋101bを有する密閉容器として構成され、この原子炉圧力容器101内には、炉心102を収容する円筒状の炉心シュラウド103が設置されている。この炉心シュラウド103は、原子炉圧力容器101の下部から立設するシュラウドサポート104およびポンプデッキ105に溶接接合により支持され、原子炉圧力容器101と一体構造となっている。
炉心シュラウド103の下部および上部には、それぞれ炉心支持板106および上部格子板107が設置されており、これらの間に多数の燃料集合体108が装荷されて炉心102が構成されている。
さらに、炉心シュラウド103の上端部にはシュラウドヘッド109が配設され、このシュラウドヘッド109の上部にはスタンドパイプ110を介して気水分離器111が設置されている。気水分離器111の上方には蒸気乾燥器112が設置されている。
蒸気乾燥器112の側方の原子炉圧力容器101壁面には、炉心102で発生した蒸気を図示しないタービンヘ導く主蒸気管113が接続されている。また、原子炉圧力容器101のスタンドパイプ110側方には、この原子炉圧力容器101に冷却水を供給する給水配管114が接続されている。
炉心支持板106の下方には、炉心102内に挿入される制御棒115を収納する制御棒案内管116と、制御棒115を駆動するための制御棒駆動機構117が設置され、原子炉圧力容器101の下部には複数のインターナルポンプ118が周方向に配設されている。
このように構成された従来の沸騰水型原子炉において、運転時には冷却水が図示省略の冷却水給水系統から給水配管114を経て炉内に供給され、原子炉圧力容器101と炉心シュラウド103とに囲まれた環状空間からインターナルポンプ118により下降流となり、炉内底部を経て炉心102に導かれ、炉心102で加熱されて蒸気となる。
蒸気はスタンドパイプ110、気水分離器111および蒸気乾燥器112を通過し、主蒸気管113によりタービンに送られる。タービンで仕事に供された蒸気は図示省略の主復水器で冷却され、循環水として給水配管114から原子炉圧力容器101の上部に戻る。
ところで、上述した従来の沸騰水型原子炉においては、炉心シュラウド103が溶接構成によって組み立てられ、下端部にてシュラウドサポート104に溶接され、シュラウドサポート104は圧力容器101下鏡部に溶接されている。そのため、炉心シュラウド103が経年劣化し、交換が必要になった場合には、切断等の大掛かりな作業が必要となっていた。
なお、近年においては、炉心シュラウドの下端部をシュラウドサポートおよびポンプデッキ等に対し、ボルトおよびナット等の締結具を介して着脱可能に取付け、炉底部から炉心シュラウドを取外す作業について容易化を図る提案がされている(特許文献1,2等参照)。
特開平8−254591号公報 特開2005−195461号公報
従来の一般的な沸騰水型原子炉においては、炉心シュラウドが溶接構成によって組み立てられ、下端部にてシュラウドサポートに溶接され、シュラウドサポートは圧力容器下鏡部に溶接されている。そのため、炉心シュラウドが経年劣化して交換が必要になった場合でも、簡易に取外すことができないという問題があった。
一方、シュラウドサポートと炉心シュラウドとをボルトおよびナット等で接合する構成の場合には、炉心シュラウドの着脱は容易化できるが、その他の作業、例えば炉心シュラウドの分割およびその各部の、取外し等の作業については依然として困難性があった。
また、原子炉圧力容器は炭素鋼により構成され、炉心シュラウドはステンレス鋼により構成されている。このため、原子炉の運転温度(約300℃)では炭素鋼よりもステンレス鋼の熱膨張率が高いため、半径方向の伸びの差を吸収する必要が生じる。
さらに、炉心シュラウドは溶接によって構成された複数のリング形状の部材構を、相互に溶接接合して筒状の一体構成としていることから、炉心シュラウド取替えや、その後に廃棄する場合に極めて多くの切断手間を必要とする問題があった。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、炉心シュラウドを分割構造として組み立て時に分割した炉心シュラウド相互間および原子炉圧力容器との接続部に自動的に同軸芯となる構造とし、それにより簡易な炉心シュラウド取外し、再取付けおよび廃棄を達成できる沸騰水型原子炉を提供する。
また、本発明では、地震等の外力による半径方向および軸方向の変位を拘束するとともに、炉心シュラウドの異なる材質による熱膨張率差に基く半径方向の伸びの差を吸収することができる沸騰水型原子炉を提供する。
前記の目的を達成するため、本発明では、原子炉圧力容器内の下部からシュラウドサポートおよびポンプデッキを介して円筒状の炉心シュラウドが立設され、前記炉心シュラウドの下部および上部に設置された炉心支持板および上部格子板の間に燃料集合体が装荷されて炉心が構成される沸騰水型原子炉において、前記炉心シュラウドを軸方向に沿って複数のリング状部材からなる分割構成とし、これら各リング状部材を前記シュラウドサポート上に積重ねるとともに、下端部が前記ポンプデッキに固定され上端部が最上段の前記リング状部材に固定される複数の支持ロッドにより軸方向に連結して、前記原子炉圧力容器内に着脱可能に設置したことを特徴とする沸騰水型原子炉を提供する。
また、本発明では、各リング状部材の軸方向に沿う連結端部には、径方向の移動を拘束する断面略台形状の嵌合部を設け、前記嵌合部を介して前記各リング状部材を連結する構成とした請求項1記載の沸騰水型原子炉を提供する。
さらに、本発明では、シュラウドサポートの上端部と、このシュラウドサポート上に接合される前記炉心シュラウドの下端部とが互いに接する部分には、横方向の相対移動を拘束する一方、放射方向の熱膨張変形を許容するように、凹凸構造の嵌合部が周方向に設けられている請求項1または2記載の沸騰水型原子炉を提供する。
本発明によれば、炉心シュラウドを分割構造として組み立て時に分割した炉心シュラウド相互間および原子炉圧力容器との接続部に自動的に同軸芯となると同時に、地震等の外力による半径方向および軸方向の変位を拘束する構成とし、それにより簡易な炉心シュラウド取外し、再取付けおよび簡易な廃棄を達成することができる。
以下、本発明の一実施形態について図1〜図8を参照して説明する。なお、本実施形態では、改良型沸騰水型原子炉(ABWR)を例として説明するが、その他の沸騰水型原子炉(BWR)についても適用することができる。
図1は原子炉圧力容器の全体構成を示す縦断面図である。この図1に示すように、本実施形態の原子炉圧力容器1は、炉壁1aおよび上蓋1bを有する密閉容器として構成され、この原子炉圧力容器1内の下部からシュラウドサポート4およびポンプデッキ5を介して円筒状の炉心シュラウド3が立設されている。炉心シュラウド3の下部および上部には、炉心支持板6および上部格子板7がそれぞれ設置されており、これらの間に多数の燃料集合体8が装荷されて炉心2が構成されている。
炉心シュラウド3の上端部にはシュラウドヘッド9が配設され、このシュラウドヘッド9の上部には、スタンドパイプ10を介して気水分離器11が設置されている。気水分離器11の上方には蒸気乾燥器12が設置されている。蒸気乾燥器12の側方の原子炉圧力容器1壁面には、炉心2で発生した蒸気を図示しないタービンヘ導く主蒸気管13が接続されている。また、原子炉圧力容器1のスタンドパイプ10側方には、この原子炉圧力容器1に冷却水を供給する給水配管14が接続されている。
炉心支持板6の下方には、炉心2内に挿入される制御棒15を収納する制御棒案内管16と、制御棒15を駆動するための制御棒駆動機構17が設置され、原子炉圧力容器1の下部には、複数のインターナルポンプ18が周方向に配設されている。
このように構成された本実施形態の沸騰水型原子炉において、炉心シュラウド3は、軸方向に沿う複数のリング状部材31〜36からなる分割構成となっている。すなわち、炉心シュラウド3は上部から、シュラウド上部リング31、シュラウド上部胴32、シュラウド中間リング33、シュラウド中間胴34、シュラウド下部リング35およびシュラウド下部胴36に分割されている。
そして、これらの分割された各リング状部材31〜36がシュラウドサポート4上に積重ねられるとともに、炉壁1aに沿って配置された縦長な支持ロッド20によって、炉心シュラウド3の軸方向である上下方向に沿って結合されている。
図2は、複数のリング状部材31〜36のみを炉心シュラウド3の原子炉圧力容器1内に設置した状態を示す断面図である。この図2に示すように、上段に配置された3つのリング状部材、すなわちシュラウド上部リング31、シュラウド上部胴32およびシュラウド中間リング33は、連結具37により組立てられ、固定部材38により炉壁1aの内面側に当接配置されて位置決め固定されている。シュラウド中間リング33には、上部格子板7が組立てられている。
また、シュラウド中間リング33の下部には、シュラウド中間胴34、シュラウド下部リング35およびシュラウド下部胴36が順次に連結され、最下段のシュラウド下部胴36は、シュラウドサポート4の上端に支持されている。シュラウド下部リング35には、炉心支持板6が組立てられている。
このような連結部材からなる炉心シュラウド3の外側周囲部に、複数本の縦長な支持ロッド20が一定の間隔で配置されている。そして、各支持ロッド20の下端部にはねじ部が形成されており、このねじ部はポンプデッキ5に形成された取付孔41に下向きに挿通され、さらにポンプデッキ5の下面に設けられたナット等の下部締付具40に螺合固定されている。
また、各支持ロッド20の上端部にはボルト、またはナット等からなる上部締付具39が設けられ、支持ロッド20の上端部は連結具37および固定部材38の部位を挿通して上側に配置され、上部締付具39により最上段のシュラウド上部リング31を押し下げることができるようになっている。これにより、炉上部空間において各リング状部材をシュラウドサポート4上に積重ねるとともに、軸方向に連結して、原子炉圧力容器1内に着脱可能に設置固定できるようになっている。
図3は炉心シュラウド3の各部品の連結構成を説明するための拡大断面図である。この図3に示すように、シュラウド上部リング31は炉心シュラウド3の最上部を構成するリング状部材として構成され、シュラウドヘッド搭載部31aおよびリング部材31bにより構成されている。リング部材31bの下面には、下方に向って開口部が広くなる略逆向きの断面台形状の下向き溝31cが形成されている。
シュラウド上部リング31の下側にはシュラウド上部胴32が配置されている。このシュラウド上部胴32は所定の軸方向長さを有し、炉心シュラウド3の最上端部の周壁部を構成するとともに、シュラウド上部リング31を支持するものである。このシュラウド上部胴32の上下端部には、それぞれ上下方に向って幅狭となる略断面台形状の上向き凸部32aおよび下向き凸部32bが形成され、これら上向き凸部32aおよび下向き凸部32bはシュラウド上部リング31の下向き溝31cに嵌合され、押し下げ力を受ける。
シュラウド上部胴32の下側にはシュラウド中間リング33が配置されている。このシュラウド中間リング33は、上部格子板7の周囲部下側にリング部材33aをボルト、ナット等の連結具33bによって連結した構成するものであり、上部格子板7部分の外周位置上面には上記同様の略断面台形状の上向き溝33cが形成され、リング部材33aの下面には上記同様の略断面台形状の下向き溝33dが形成されている。上向き溝33cにはシュラウド上部胴32の下向き凸部32bが嵌合し、押し下げ力を受ける。
シュラウド中間リング33の下側にはシュラウド中間胴34が配置されている。このシュラウド中間胴34は所定の軸方向長さを有し、炉心シュラウド3の上下中間部の周壁部を構成するとともに、シュラウド中間リング33を支持するものである。このシュラウド中間胴34の上下端部には、それぞれ上下方に向って幅狭となる略断面台形状の上向き凸部34aおよび下向き凸部34bが形成され、上向き凸部34aはシュラウド中間リング33の下向き溝33dに嵌合され、押し下げ力を受ける。
シュラウド中間胴34の下側にはシュラウド下部リング35が配置されている。このシュラウド下部リング35は、炉心支持板6の周囲部下側にリング部材35aをボルト、ナット等の連結具35bによって連結した構成するものである。リング部材35a部分の外周位置上面には上記同様の略断面台形状の上向き溝35cが形成され、35aの下面には上記同様の略断面台形状の下向き溝35dが形成されている。上向き溝35cにはシュラウド中間胴34の下向き凸部34bが嵌合し、押し下げ力を受ける。
シュラウド下部リング35の下側にはシュラウド下部胴36が配置されている。このシュラウド下部胴36は所定の軸方向長さを有し、炉心シュラウド3の最下部の周壁部を構成するとともに、シュラウド下部リング35を支持するものである。このシュラウド下部胴36の上端部には、上方に向って幅狭となる略断面台形状の上向き凸部36aが形成され、この上向き凸部36aはシュラウド下部リング35の下向き溝35dに嵌合され、押し下げ力を受ける。
また、シュラウド下部胴36の下端部には、中心部から放射状に凹凸部36bが周方向に一定の間隔で形成されている。この下向き凸部36bは、4の上端部に中心部から放射状に形成された凹凸部4aに嵌合するようになっている。これらの凹凸部36b,4aについては、図7および図8を参照して後に説明する。
以上の構成によれば、炉心シュラウドを軸方向に沿って複数のリング状部材からなる分割構成とし、これら各リング状部材を前記シュラウドサポート上に積重ねるとともに、複数の支持ロッドにより軸方向に連結して、原子炉圧力容器内に着脱可能に設置し、各リング状部材の軸方向に沿う連結端部には、径方向の移動を拘束する断面略台形状の嵌合部を設け、嵌合部を介して各リング状部材を連結する構成としたことにより、各リング状部材は台形溝部および凸部からなる嵌合部を有し、傾斜部分が嵌合することにより、各リング状部材間の芯合わせが自動的に達成されるとともに、横方向の荷重を伝達することが可能となる。
図4(a),(b)は、炉心シュラウド3を交換する際の取外し手順を示す説明図である。炉心シュラウド3の交換が必要となり、交換する際は、まず原子炉圧力容器1の上蓋を取外し、蒸気乾燥器12、気水分離器11、燃料集合体8、制御棒15、制御棒案内管16を取外す。
その後、支持ロッド20を取外し、複数のリング状部材(シュラウド上部リング31、シュラウド上部胴32、シュラウド中間リング33、シュラウド中間胴34、シュラウド下部リング35、シュラウド下部胴36)に分割された炉心シュラウド3を取外す。この構成により、従来溶接構造であったために取外しが非常に困難であった炉心シュラウド3を非常に簡易に交換することが可能となる。
また、炉心シュラウド3の各リング状部材を周方向複数に分割し、機械締結とすることにより、取外し後の廃棄時に切断等手間のかかる作業無しに分割し、大きさを小さくした上で廃棄することが可能となる。
図5および図6は、は上述した支持ロッド20による上下方向の締結構成を拡大して示したものである。これらの図に示すように、本実施形態では、シュラウド上部リング31,シュラウド上部胴32,シュラウド中間胴33以下の部材を連結部37および固定部材38を介して、支持ロッド20に螺合した固定部材38により押し下げることができ、一方、支持ロッド20の下端を取付け孔41に挿通して下部締付部材40に螺合することで、シュラウド上部リング31ないしシュラウド下部胴36をシュラウドサポート4に向け下方向に押圧保持することができる。また、上部締付具39を緩めることにより、図4bに示したように、上向きに各部材を順次に上方に移送して炉心シュラウドの分解を行なうことができる。また、補修、部品交換等の後には、上記と逆の方法で容易に炉内構造物の再構成をすることができる。
図7は炉心シュラウド3嵌合部および炉心シュラウド3とシュラウドサポート4の連結部における横断面図であり、図8は図7のB−B断面図である。これらの図に示すように、本実施形態では、シュラウドサポート4の上端部と、このシュラウドサポート4上に接合される炉心シュラウドの下端部との間に、横方向の相対移動を拘束する一方、放射方向の熱膨張変形を許容する凹凸構造の嵌合部が設けられている。
すなわち、シュラウド下部胴36には放射状の下向き凸部36bが設けられ、シュラウドサポート4には放射状の上向き凹部4aが設けられている。そして、シュラウド下部胴36の下向き凸部36bと、シュラウドサポート4の放射状の上向き凹部4aとが互いに嵌合している。
原子炉圧力容器1は炭素鋼からなり、炉心シュラウド3はステンレス鋼から構成されており、原子炉の運転温度(約300℃)では炭素鋼よりステンレス鋼の方が熱膨張率が高いため半径方向の伸びの差を吸収する構造とする必要が生じる。
このため、炉心シュラウド103を原子炉圧力容器101の横方向に拘束するが、炉心シュラウドの中心から放射状に向かう半径方向には移動可能にした溝型の嵌合構造を設ける必要がある。炉心シュラウド103は半径方向で約2mm(片側)の伸びを吸収し、且つ炉心内の差圧による炉心シュラウド103の浮き上がりを拘束するためにシュラウド支持ロッド130による締め付けが必要となる。
上記構成によれば、万一炉心シュラウド3が損傷した場合には、炉心シュラウド3の交換または原子炉圧力容器1から簡易的な方法で取り出すことにより補修可能となる。そして、シュラウドサポートの上端部と、このシュラウドサポート上に接合される炉心シュラウドの下端部との間に、横方向の相対移動を拘束する一方、放射方向の熱膨張変形を凹凸構造の嵌合部により許容することができる。
なお、本発明では、以上の構成のほか、軸方向に分割された前記炉心シュラウドが更に周方向複数に分割され、機械締結により結合可能な構成とすることができる。このような構成にすれば、さらに部品の細分化が図れ、取外した炉心シュラウドの廃棄時等における一層取扱いが容易となる。
また、本発明では、上記実施形態のような新設原子炉に限らず、既設の沸騰水型原子炉の炉心シュラウドを含めた炉内構造物取替技術として適用することができる。
本発明の一実施形態による原子炉圧力容器の全体構成を示す縦断面図。 前記実施形態におけるリング状部材を原子炉圧力容器内に設置した状態を示す断面図。 前記実施形態における炉心シュラウドの各部品の連結構成を説明するための拡大断面図。 (a),(b)は前記実施形態における作用説明図。 前記実施形態における炉心シュラウドの各部品の連結構成を説明するための拡大断面図。 前記実施形態における支持ロッドによる上下方向の締結構成を拡大して示す説明図。 図6のA−A断面図。 図7のB−B断面図。 従来例を示す説明図。
符号の説明
1‥原子炉圧力容器、1a‥炉壁、1b‥上蓋、2‥炉心、3‥炉心シュラウド、4‥シュラウドサポート、5‥ポンプデッキ、6‥炉心支持板、7‥上部格子板、8‥燃料集合体、9‥シュラウドヘッド、10‥スタンドパイプ、11‥気水分離器、12‥蒸気乾燥器、13‥主蒸気管、14‥給水配管、15‥制御棒、16‥制御棒案内管、17‥制御棒駆動機構、18‥インターナルポンプ、20‥支持ロッド、31‥シュラウド上部リング、31a‥シュラウドヘッド搭載部、31b‥リング部材、31c‥下向き溝、32‥シュラウド上部胴、32a‥上向き凸部、32b‥下向き凸部、33‥シュラウド中間リング、33a‥リング部材、33b‥連結具、33c‥上向き溝、33d‥下向き溝、34‥シュラウド中間胴、34a‥上向き凸部、34b‥下向き凸部、35‥シュラウド下部リング、35a‥リング部材、35b‥締結具、35c‥上向き溝、35d‥下向き溝、36‥シュラウド下部胴、36a‥上向き凸部、36b‥凹凸部、37‥連結具、38‥固定部材、39‥上部締付具、40‥下部締付具、41‥取付孔。

Claims (4)

  1. 原子炉圧力容器内の下部からシュラウドサポートおよびポンプデッキを介して円筒状の炉心シュラウドが立設され、前記炉心シュラウドの下部および上部に設置された炉心支持板および上部格子板の間に燃料集合体が装荷されて炉心が構成される沸騰水型原子炉において、前記炉心シュラウドを軸方向に沿って複数のリング状部材からなる分割構成とし、これら各リング状部材を前記シュラウドサポート上に積重ねるとともに、下端部が前記ポンプデッキに固定され上端部が最上段の前記リング状部材に固定される複数の支持ロッドにより軸方向に連結して、前記原子炉圧力容器内に着脱可能に設置したことを特徴とする沸騰水型原子炉。
  2. 前記各リング状部材の軸方向に沿う連結端部には、径方向の移動を拘束する断面略台形状の嵌合部を設け、前記嵌合部を介して前記各リング状部材を連結する構成とした請求項1記載の沸騰水型原子炉。
  3. 前記シュラウドサポートの上端部と、このシュラウドサポート上に接合される前記炉心シュラウドの下端部とが互いに接する部分には、横方向の相対移動を拘束する一方、放射方向の熱膨張変形を許容するように、凹凸構造の嵌合部が周方向に設けられている請求項1または2記載の沸騰水型原子炉。
  4. 軸方向に分割された前記炉心シュラウドが更に周方向複数に分割され、機械締結により結合可能な構成とされている請求項1ないし3のいずれかに記載の沸騰水型原子炉。
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