JP5213864B2 - 電気脱イオン装置内でのイオン交換材料の配置 - Google Patents

電気脱イオン装置内でのイオン交換材料の配置 Download PDF

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Description

【技術分野】
【0001】
本発明は電気脱イオン装置に関し、さらに詳しくは、電気脱イオン装置の濃縮室内におけるイオン交換材料の配置に関する。
【背景技術】
【0002】
電気脱イオン装置の性能は、それぞれのイオン透過膜を通って脱塩室から移行した不純物イオンの濃縮室内における拒絶/閉塞/カプセル化に依存する。電気脱イオン装置内の濃縮室は、(a)不純物イオンを受け入れる水又は水溶液で満たされるか、或いは(b)ある種のイオン伝導性物質と共に水又は水溶液で満たされることがある。濃縮室スペーサーが非イオン伝導性メッシュで満たされている場合、脱塩室からのイオンは膜表面で直接に濃縮室の液相に入る。溶液混合、イオン移動及びイオン拡散が起こることで、膜表面から一定の距離では均質な液体が得られる。濃縮室がイオン伝導性物質を含む場合、脱塩室から移行した不純物は、(a)不純物が溶液からの別のイオン交換を行うか、或いは(b)不純物が反対符号に帯電したイオン交換材料からの対応する反対符号のイオンと共に移動して液相に移るまでは、それぞれのイオン伝導相中に留まる。
【0003】
濃縮室内に移行する通常の塩イオン(例えば、Na+、K+、Li+など及びCl-、Br-、NO3 -、SO4 2-など)に関しては、濃縮室を通って流れる液体中でその濃度が単に高まるだけである。
【0004】
酸性及び塩基性イオンに関しては、イオン交換材料相から溶液中へのこれらのイオンの移行は酸/塩基反応を生起させて中性化合物を生成することがある。例えば、下記の反応が起こり得る。
+(水溶液)+OH-(水溶液) → H2O(液体)
+(水溶液)+CH3COO-(水溶液) → CH3COOH(水溶液) (酢酸生成)
+(水溶液)+HCO3 -(水溶液) → H2CO3(水溶液) → CO2(水溶液)+H2O(液体) (炭酸生成)
NH4 +(水溶液)+OH-(水溶液) → NH4OH(水溶液) → NH3(水溶液)+H2O(液体) (アンモニア生成)
溶液相に入る陽イオン及び陰イオンが溶解度の低い化合物を生成する場合には、高い局部濃度レベルが発生して沈殿の形成を引き起こすことがある。例えば、下記の機構が働くことがある。
Ca2+(水溶液)+CO3 2-(水溶液) → CaCO3(固体)
及び
Mg2+(水溶液)+2OH-(水溶液) → Mg(OH)2(固体)
これらのスケーリング反応が起こる場所を制御することは、高抵抗率の生成水を製造すると共に、濃縮室内でのスケール形成を低減させるための電気脱イオン装置の能力にとって極めて重要である。生成水の抵抗率に対する濃縮室内でのイオン交換材料の配置の効果は、濃縮室内で酸/塩基中和反応から生成する中性化学種が2種のイオン透過膜の一方によって拒絶されないという事実に由来する。生成する中性化学種(例えば、CO2、CH3COOH及び他の弱酸)は低pHの陽イオン透過膜を通して拡散できるが、高pHの陰イオン透過膜に接触するとイオン化されて拒絶される。同様に、NH3のような弱塩基は陰イオン透過膜によって拒絶されず、陰イオン透過膜を通して拡散できるが、低pHの陽イオン透過膜に接触するとイオン化される。このような逆拡散(例えば、陽イオン透過膜を通してのCO2又はCH3COOH或いは陰イオン透過膜を通してのNH3)が起こる速度は、濃縮室内における化学種の局部濃度及び膜表面に対するそれの位置並びに固有の膜特性に依存する。
【0005】
不活性メッシュで満たされた濃縮室スペーサーを含む電気脱イオン装置では、これらの中性弱酸又は弱塩基化学種の濃度は膜表面で増加せず、脱塩室への逆拡散は最小限である。しかし、イオン交換材料で満たされた電気脱イオン装置の場合にはそうでない。イオン交換材料構造が純陰イオン、純陽イオン又は混合層イオン交換樹脂からなる場合、弱酸及び弱塩基不純物化学種はイオン濃度室の厚さ全体を通してイオン交換材料相中を移動し、対向するイオン透過膜の表面まで達することができる。この界面では、イオンはヒドロニウムイオン(陽イオン透過膜表面)又はヒドロキシドイオン(陰イオン透過膜表面)に出会って中性分子を形成する。膜表面での低い線速度のため、これらの中性化学種の高い濃度が生じ、これらの化学種を隣接する脱塩室に逆拡散させる大きい推進力を生み出すことがある。このような逆拡散によってこれらの化学種が脱塩室内に輸送されると、イオン化が起こって生成水の抵抗率を低下させる。
【先行技術文献】
【0006】
【特許文献】
【特許文献1】国際公開第2005/009596号パンフレット
【特許文献2】国際公開第97/25147号パンフレット
【特許文献3】国際公開第2004/024992号パンフレット
【特許文献4】国際公開第00/44477号パンフレット
【特許文献5】欧州特許出願公開第1338568号明細書
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0007】
イオン交換材料の特異な構成を有する濃縮室を含む電気脱イオン装置が提供される。
【0008】
一態様では、部分的に陰イオン透過膜を境界とし、また部分的に陽イオン透過膜を境界とする濃縮室と、濃縮室内に配設されたイオン交換材料ドメインとを含んでなる電気脱イオン装置であって、イオン交換材料ドメインは陰イオン透過膜及び陽イオン透過膜の一方の濃縮室側側面の少なくとも一部分に接触し、かつ陰イオン透過膜及び陽イオン透過膜の他方から離隔している電気脱イオン装置が提供される。陰イオン透過膜及び陽イオン透過膜の一方の濃縮室側側面の少なくとも一部分は、陰イオン透過膜及び陽イオン透過膜の一方の濃縮室側側面の有効作用側面部分を画成している。イオン交換材料ドメインが接触している濃縮室側側面の少なくとも一部分を有する陰イオン透過膜及び陽イオン透過膜の一方が陰イオン透過膜である場合、第1のイオン交換材料ドメインは陰イオン交換材料優勢ドメインである。イオン交換材料ドメインが接触している濃縮室側側面の少なくとも一部分を有する陰イオン透過膜及び陽イオン透過膜の一方が陽イオン透過膜である場合、イオン交換材料ドメインは陽イオン交換材料優勢ドメインである。
【0009】
別の態様では、部分的に第1のイオン透過膜を境界とし、また部分的にセパレーター要素を境界とする濃縮室であって、第1のイオン透過膜は陰イオン透過膜及び陽イオン透過膜の一方である濃縮室と、濃縮室内に配設された第1のイオン交換材料ドメインであって、第1のイオン交換材料ドメインは第1のイオン透過膜の濃縮室側側面の少なくとも一部分に接触し、第1のイオン透過膜の濃縮室側側面の少なくとも一部分は第1のイオン透過膜の濃縮室側側面の有効作用側面部分を画成している第1のイオン交換材料ドメインと、濃縮室内に配設された第2のイオン交換材料ドメインであって、セパレーター要素に対する第1のイオン交換材料ドメインの配置は第1のイオン交換材料ドメインとセパレーター要素との間に第1の空間を画成し、第2のイオン交換材料ドメインの少なくとも一部分が第1の空間内に配設されている第2のイオン交換材料ドメインとを含んでなる電気脱イオン装置が提供される。第1のイオン交換材料ドメインが接触している濃縮室側側面の少なくとも一部分を有する第1のイオン透過膜が陰イオン透過膜である場合、第1のイオン交換材料ドメインは陰イオン交換材料優勢ドメインであり、第2のイオン交換材料ドメインは非陰イオン交換材料優勢ドメインである。第1のイオン交換材料ドメインが接触している濃縮室側側面の少なくとも一部分を有する第1のイオン透過膜が陽イオン透過膜である場合、第1のイオン交換材料ドメインは陽イオン交換材料優勢ドメインであり、第2のイオン交換材料ドメインは非陽イオン交換材料優勢ドメインである。
【0010】
さらに別の態様では、部分的に陰イオン透過膜を境界とし、また部分的に陽イオン透過膜を境界とする濃縮室であって、陰イオン透過膜は陰イオン透過膜の濃縮室側側面積を画定する濃縮室側側面を含み、陽イオン透過膜は陽イオン透過膜の濃縮室側側面積を画定する濃縮室側側面を含んでいる濃縮室と、濃縮室内に配設された第1のイオン交換材料ドメインであって、第1のイオン交換材料ドメインは陰イオン透過膜及び陽イオン透過膜の一方の濃縮室側側面の少なくとも一部分に接触し、陰イオン透過膜及び陽イオン透過膜の一方の濃縮室側側面の少なくとも一部分は陰イオン透過膜及び陽イオン透過膜の一方の濃縮室側側面の有効作用側面部分を画成し、陰イオン透過膜及び陽イオン透過膜の一方の濃縮室側側面の有効作用側面部分は陰イオン透過膜及び陽イオン透過膜の一方の濃縮室側側面の有効作用側面積部分を画定し、これは陰イオン透過膜及び陽イオン透過膜の一方の濃縮室側側面積の10%以上であり、陰イオン透過膜及び陽イオン透過膜の一方の濃縮室側側面の有効作用側面部分は、陰イオン透過膜及び陽イオン透過膜の一方の濃縮室側側面の実質的にすべての残存部分に比べて、陰イオン透過膜及び陽イオン透過膜の一方の反対側に配設された脱塩室の出口に近く、第1のイオン交換材料ドメインは陰イオン透過膜及び陽イオン透過膜の他方の濃縮室側側面の少なくとも一部分から離隔し、陰イオン透過膜及び陽イオン透過膜の他方の濃縮室側側面の少なくとも一部分は陰イオン透過膜及び陽イオン透過膜の他方の濃縮室側側面の有効作用側面部分を画成し、陰イオン透過膜及び陽イオン透過膜の他方の濃縮室側側面の有効作用側面部分は陰イオン透過膜及び陽イオン透過膜の他方の濃縮室側側面の有効作用側面積部分を画定し、これは陰イオン透過膜及び陽イオン透過膜の他方の濃縮室側側面積の10%以上であり、陰イオン透過膜及び陽イオン透過膜の他方の濃縮室側側面の有効作用側面部分は、陰イオン透過膜及び陽イオン透過膜の他方の濃縮室側側面の実質的にすべての残存部分に比べて、陰イオン透過膜及び陽イオン透過膜の他方の反対側に配設された脱塩室の出口に近い第1のイオン交換材料ドメインとを含んでなる電気脱イオン装置が提供される。第1のイオン交換材料ドメインが接触している濃縮室側側面の少なくとも一部分を有する陰イオン透過膜及び陽イオン透過膜の一方が陰イオン透過膜である場合、第1のイオン交換材料ドメインは陰イオン交換材料優勢ドメインであり、陰イオン交換材料優勢ドメインは陰イオン透過膜の濃縮室側側面の少なくとも一部分に接触し、陰イオン透過膜の濃縮室側側面の少なくとも一部分は陰イオン透過膜の濃縮室側側面の第1の有効作用側面部分を画成し、陰イオン透過膜の濃縮室側側面の第1の有効作用側面部分は陰イオン透過膜の濃縮室側側面の第1の有効作用側面積部分を画定し、これは陰イオン透過膜の濃縮室側側面積の10%以上であり、陰イオン透過膜の濃縮室側側面の第1の有効作用側面部分は、陰イオン透過膜の濃縮室側側面の実質的にすべての残存部分に比べて、陰イオン透過膜の反対側に配設された脱塩室の出口に近く、陰イオン交換材料優勢ドメインは陽イオン透過膜の濃縮室側側面の少なくとも一部分から離隔し、陽イオン透過膜の濃縮室側側面の少なくとも一部分は陽イオン透過膜の濃縮室側側面の第1の有効作用側面部分を画成し、陽イオン透過膜の濃縮室側側面の第1の有効作用側面部分は陽イオン透過膜の濃縮室側側面の第1の有効作用側面積部分を画定し、これは陽イオン透過膜の濃縮室側側面積の10%以上であり、陽イオン透過膜の濃縮室側側面の第1の有効作用側面部分は、陽イオン透過膜の濃縮室側側面の実質的にすべての残存部分に比べて、陽イオン透過膜の反対側に配設された脱塩室の出口に近い。第1のイオン交換材料ドメインが接触している濃縮室側側面の少なくとも一部分を有する陰イオン透過膜及び陽イオン透過膜の一方が陽イオン透過膜である場合、第1のイオン交換材料ドメインは陽イオン交換材料優勢ドメインであり、陽イオン交換材料優勢ドメインは陽イオン透過膜の濃縮室側側面の少なくとも一部分に接触し、陽イオン透過膜の濃縮室側側面の少なくとも一部分は陽イオン透過膜の濃縮室側側面の第2の有効作用側面部分を画成し、陽イオン透過膜の濃縮室側側面の第2の有効作用側面部分は陽イオン透過膜の濃縮室側側面の第2の有効作用側面積部分を画定し、これは陽イオン透過膜の濃縮室側側面積の10%以上であり、陽イオン透過膜の濃縮室側側面の第2の有効作用側面部分は、陽イオン透過膜の濃縮室側側面の実質的にすべての残存部分に比べて、陽イオン透過膜の反対側に配設された脱塩室の出口に近く、陽イオン交換材料優勢ドメインは陰イオン透過膜の濃縮室側側面の少なくとも一部分から離隔し、陰イオン透過膜の濃縮室側側面の少なくとも一部分は陰イオン透過膜の濃縮室側側面の第2の有効作用側面部分を画成し、陰イオン透過膜の濃縮室側側面の第2の有効作用側面部分は陰イオン透過膜の濃縮室側側面の第2の有効作用側面積部分を画定し、これは陰イオン透過膜の濃縮室側側面積の10%以上であり、陰イオン透過膜の濃縮室側側面の第2の有効作用側面部分は、陰イオン透過膜の濃縮室側側面の実質的にすべての残存部分に比べて、陰イオン透過膜の反対側に配設された脱塩室の出口に近い。
【0011】
以下、下記の添付図面を用いて本発明の好ましい実施形態の方法及び装置を説明する。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】図1は電気脱イオン装置の略図である。
【図2】図2は電気脱イオン装置の濃縮室の一実施形態の略図である。
【図3】図3は電気脱イオン装置の濃縮室の一実施形態の略図である。
【図4】図4は電気脱イオン装置の濃縮室の一実施形態の略図である。
【図5】図5は電気脱イオン装置の濃縮室の一実施形態の略図である。
【図6】図6は電気脱イオン装置の濃縮室の一実施形態の略図である。
【図7】図7は電気脱イオン装置の濃縮室の一実施形態の略図である。
【図8】図8は電気脱イオン装置の濃縮室の一実施形態の略図である。
【図9】図9は電気脱イオン装置の濃縮室の一実施形態の略図である。
【図10】図10は電気脱イオン装置の濃縮室の一実施形態の略図である。
【図11】図11は電気脱イオン装置の濃縮室の一実施形態の略図である。
【図12】図12は電気脱イオン装置の濃縮室の一実施形態の略図である。
【図13】図13は電気脱イオン装置の濃縮室の一実施形態の略図である。
【図14】図14は電気脱イオン装置の濃縮室の別の実施形態の略図である。
【図15】図15は電気脱イオン装置の濃縮室の別の実施形態の略図である。
【図16】図16は電気脱イオン装置の濃縮室の別の実施形態の略図である。
【図17】図17は電気脱イオン装置の濃縮室の別の実施形態の略図である。
【図18】図18は電気脱イオン装置の濃縮室の別の実施形態の略図である。
【図19】図19は電気脱イオン装置の濃縮室の別の実施形態の略図である。
【図20】図20は電気脱イオン装置の濃縮室の別の実施形態の略図である。
【図21】図21は電気脱イオン装置の濃縮室の別の実施形態の略図である。
【図22】図22は電気脱イオン装置の濃縮室の別の実施形態の略図である。
【図23】図23は電気脱イオン装置の濃縮室の別の実施形態の略図である。
【図24】図24は電気脱イオン装置の濃縮室の別の実施形態の略図である。
【図25】図25は電気脱イオン装置の濃縮室の別の実施形態の略図である。
【図26】図26は電気脱イオン装置の濃縮室の別の実施形態の略図である。
【図27】図27は電気脱イオン装置の濃縮室の別の実施形態の略図である。
【図28】図28は電気脱イオン装置の濃縮室の別の実施形態の略図である。
【図29】図29は電気脱イオン装置の濃縮室の別の実施形態の略図である。
【図30】図30は電気脱イオン装置の濃縮室の別の実施形態の略図である。
【図31】図31は電気脱イオン装置の濃縮室の別の実施形態の略図である。
【図32】図32は電気脱イオン装置の濃縮室の別の実施形態の略図である。
【図33】図33は電気脱イオン装置の濃縮室の別の実施形態の略図である。
【図34】図34は電気脱イオン装置の濃縮室の別の実施形態の略図である。
【図35】図35は電気脱イオン装置の濃縮室の別の実施形態の略図である。
【図36】図36は電気脱イオン装置の濃縮室のさらに別の実施形態の略図である。
【図37】図37は電気脱イオン装置の濃縮室のさらに別の実施形態の略図である。
【図38】図38は電気脱イオン装置の濃縮室のさらに別の実施形態の略図である。
【図39】図39は電気脱イオン装置の濃縮室のさらに別の実施形態の略図である。
【図40】図40は電気脱イオン装置の濃縮室のさらに別の実施形態の略図である。
【図41】図41は電気脱イオン装置の濃縮室のさらに別の実施形態の略図である。
【図42】図42は電気脱イオン装置の濃縮室のさらに別の実施形態の略図である。
【図43】図43は電気脱イオン装置の濃縮室のさらに別の実施形態の略図である。
【図44】図44は電気脱イオン装置の構成部品の分解図である。
【図45】図45は電気脱イオン方法の略図である。
【図46】図46は濃縮室内のイオン交換材料ドメインの厚さの測定を示す略図である。
【図47】図47は濃縮室内のイオン交換材料ドメインの厚さの測定を示す略図である。
【図48】図48は濃縮室内のイオン交換材料ドメインの厚さの測定を示す略図である。
【図49】図49は濃縮室内のイオン交換材料ドメインの厚さの測定を示す略図である。
【図50】図50は濃縮室内のイオン交換材料ドメインの厚さの測定を示す略図である。
【図51】図51は濃縮室内のイオン交換材料ドメインの厚さの測定を示す略図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
(a)電気脱イオン装置
図1を参照すれば、内部にイオン交換材料を配設した1以上の濃縮室12を含む電気脱イオン装置10が示されている。
【0014】
例えば電気脱イオン装置10に関して図44及び図45を参照しながら述べれば、電気脱イオン装置10は、陽極32を備えた陽極室30及び陰極35を備えた陰極室34を含んでいる。室30、34の各々は、水又は水溶液のような電解液の流れ125を受け入れるように構成されている。陽極32及び陰極35は、陽極32と陰極35との間に電位差を生み出し、それにより電位差の作用下で液体媒質及びイオン交換媒体中におけるイオン性物質の輸送に影響を及ぼすため、DC電源に接続するように構成されている。
【0015】
複数の陰イオン透過膜18及び陽イオン透過膜20が陽極室30と陰極室34との間に交互に配置されて、交互に位置する脱塩室36及び濃縮室12を形成している。脱塩室36の各々は、陽極側では陰イオン透過膜18を境界とし、陰極側では陽イオン透過膜20を境界としている。濃縮室12の各々は、陽極側では陽イオン透過膜20を境界とし、陰極側では陰イオン透過膜18を境界としている。陰イオン透過膜18は、濃縮室12内への陰イオンの優先的輸送を許すように構成されている。陽イオン透過膜20は、濃縮室12内への陽イオンの優先的輸送を許すように構成されている。脱塩室36は、入口363を通して処理すべき液体(例えば、水溶液)の流れ361を受け入れるように構成されている。液体流れ361は室36内で浄化され、出口367を通して浄化液体流れ365として排出される。濃縮室12は液体(例えば、水又は水溶液)の流れ121を受け入れるように構成されており、この液体流れ121が隣接する脱塩室36から濃縮室12外に輸送されるイオンを受け取る。これらのイオンで濃縮された液体流れ123は室12から排出される。室36を通って流れる液体は、室12を通って流れる液体に対し、並流方向又は向流方向又は直交流方向或いはその他の可能な流れ構成で流れることができる。図45に示す通り、電解液流れ125は液体流れ121から供給できる。別法として、電解液流れ125は液体流れ361又は液体流れ365或いはその他適宜の供給源から供給できる。
【0016】
電気脱イオン装置の各室は、2つの対向する側面がそれぞれ陽イオン透過膜20及び陰イオン透過膜18によって画成された実質的に直方体の形状を有しているが、かかる電気脱イオン装置の(i)脱塩室36及び(ii)濃縮室の例示的な寸法は、それぞれ(i)13cm×39cm×0.8cm及び(ii)13cm×39cm×0.3cmである。ここで、第1の寸法は室の幅であり、第2の寸法は室の長さであり、第3の寸法は室の厚さ(さらに詳しくは、膜18及び20の間の距離)である。電気脱イオン装置の各電極室は、2つの対向する側面がそれぞれイオン透過膜(陽極室30の場合には陰イオン透過膜18、又は陰極室34の場合には陽イオン透過膜20)及び電極によって画成された実質的に直方体の形状を有しているが、かかる電気脱イオン装置の電極室30、34の例示的な寸法は、13cm×39cm×0.5cmである。ここで、第1の寸法は室の幅であり、第2の寸法は室の長さであり、第3の寸法は室の厚さ(さらに詳しくは、イオン透過膜と電極との間の距離)である。
【0017】
本明細書中で使用する「陰イオン透過膜」という用語は、電気脱イオン装置10の動作中に脱塩室36から濃縮室12への陰イオンの輸送を陽イオンの輸送に比べて優先的に許すように構成され、約6×10-7L/min/cm/psi未満の透水度で特徴づけられる膜を意味する。
【0018】
本明細書中で使用する「陽イオン透過膜」という用語は、電気脱イオン装置10の動作中に脱塩室36から濃縮室12への陽イオンの輸送を陰イオンの輸送に比べて優先的に許すように構成され、約6×10-7L/min/cm/psi未満の透水度で特徴づけられる膜を意味する。
【0019】
好適なイオン透過膜の例には、不均質イオン交換膜及び均質イオン透過膜がある。好適な不均質イオン透過膜には、例えば、Membranes International社のCMI−7000S(商標)(陽イオン透過膜)及びMembranes International社のCMI−7001S(商標)(陰イオン透過膜)がある。好適な均質イオン透過膜には、例えば、GE Infrastructure Water and Process Technologies社(旧IONICS社)のCR67HMP(商標)(陽イオン透過膜)及びGE Infrastructure Water and Process Technologies社(旧IONICS社)のA103QDP(商標)(陰イオン透過膜)がある。
【0020】
ある実施形態では、陽極室30及び/又は陰極室34は脱塩室36に隣接して配設できる(若干の例では、室30、34の一方又は両方を濃縮室12に隣接して配設できることは言うまでもない)ので、室30及び34は濃縮室と見なすこともできる。このような状況下では、室30又は34はイオン透過膜18又は20を通して脱塩室36と連絡しており、それによって脱塩室36からイオン性物質を受け入れるように構成されている結果、室30及び34を濃縮室12と見なすこともできる。このことは、脱塩室36に隣接しかつ陰イオン透過膜18によって脱塩室36から隔てられた陽極室30について言える。同じくこのことは、脱塩室36に隣接しかつ陽イオン透過膜20によって脱塩室36から隔てられた陰極室34についても言える。室30、34はイオン交換材料を含んでいてもよいし、或いはそれぞれの室を通して電解液を流すためにそれぞれの膜をそれぞれの電極から離隔させるためのプラスチックメッシュのような不活性材料を含んでいてもよい。
【0021】
各々の脱塩室36内にはイオン交換材料が配設されている。例えば、イオン交換材料は混合イオン交換材料である。別の例としては、脱塩室36は陽イオン交換材料及び陰イオン交換材料の交互ドメインで満たされている。脱塩室36内に配設するためのさらに他の好適なイオン交換材料構成は米国特許第6,197,174号に記載されている。
【0022】
イオン交換材料の好適な形態の例には、ビーズ、不規則形状粒子、繊維、ロッド、織物及び多孔質モノリスがある。イオン交換材料は天然物質及び合成物質の両方を含み得る。濃縮室又は脱塩室内に配設する場合、イオン交換材料は米国特許第6,197,174号の第5段61行目以降に記載されているように圧縮成形できる(米国特許第5,961,805号及び同第6,228,240号も参照されたい)。
【0023】
本明細書で用いる「陰イオン交換材料」という用語は、陰イオン性化学種に対して優先的な伝導性を有する物質を意味する。これに関して述べれば、かかる物質は、物質中に存在する陰イオン化学種を周囲の液体からの陰イオン化学種と選択的に交換し、印加された電界の下での交換された陰イオン化学種の移動を容易にするように構成されている。
【0024】
本明細書で用いる「陽イオン交換材料」という用語は、陽イオン性化学種に対して優先的な伝導性を有する物質を意味する。これに関して述べれば、かかる物質は、物質中に存在する陽イオン化学種を周囲の液体からの陽イオン化学種と選択的に交換し、印加された電界の下での交換された陽イオン化学種の移動を容易にするように構成されている。
【0025】
好適な陰イオン交換材料の例には、ジビニルベンゼンで架橋された合成ポリスチレンビーズがあり、かかるビーズはトリメチルアンモニウム基又はジメチルエタノールアンモニウム基で官能化されている(例えば、三菱化学(株)のDIAION SA10A(商標)又は三菱化学(株)のDIAION SA20A(商標))。
【0026】
好適な陽イオン交換材料の例には、ジビニルベンゼンで架橋された合成ポリスチレンビーズがあり、かかるビーズはスルホン酸基で官能化されている(例えば、三菱化学(株)のDIAION SK−1B(商標))。
【0027】
本明細書で用いる「陰イオン交換材料優勢ドメイン14」という用語は、イオン交換材料を含む濃縮室12内の空間であって、下記の特性を含んでいる。(i)ドメイン14は陰イオン交換材料を含むと共に陽イオン交換材料も含むことができ、ドメイン14が陽イオン交換材料も含むならばドメイン14内における陰イオン交換材料と陽イオン交換材料との体積比はγで定義され、ドメイン14のγは約4:1以上であり、ドメイン14が異なるイオン交換材料ドメイン(例えば、ドメイン16、22、141又は161(下記参照)のいずれか)に接触している場合には、ドメイン14のγはドメイン14が接触している異なるイオン交換材料ドメインのγの値の2倍以上であり(即ち、(ドメイン14のγ)≧2×(ドメイン14が接触している異なるイオン交換材料ドメインのγ))、(ii)ドメイン14はドメイン14の全体積を基準にして約20体積%以上の陰イオン交換材料を含み、(iii)ドメイン14は約0.2mm以上の最小厚さ145を有し、ドメイン14が陰イオン交換膜18に接触している場合には、厚さ145は陰イオン透過膜18の表面上の点1401から陰イオン透過膜18に垂直な軸線143に平行な方向に沿って測定され(図46参照)、(iv)ドメイン14はそれを通しての液体の流れを許すのに有効な程度の多孔性を有し、この目的を達するために約6×10-7L/min/cm/psi〜約1.5L/min/cm/psiの透水度(即ち、ドメインの「比圧力損失」の逆数)によって特徴づけられる。例えば、ドメイン14は1粒径以上の厚さに相当する厚さを有し、1粒径の厚さは約0.2mm以上である。例えば、ドメイン14はドメイン14の全体積を基準にして約30体積%以上の陰イオン交換材料を含む。さらに別の例としては、ドメイン14はドメイン14の全体積を基準にして約50体積%以上の陰イオン交換材料を含む。
【0028】
本明細書で用いる「非陽イオン交換材料優勢ドメイン141」という用語は、イオン交換材料を含む濃縮室12内の空間であって、下記の特性を含んでいる。(i)ドメイン141は陰イオン交換材料を含むと共に陽イオン交換材料も含むことができ、ドメイン14が陽イオン交換材料も含むならばドメイン141内における陰イオン交換材料と陽イオン交換材料との体積比はγで定義され、ドメイン141のγは約1:4以上であり、(ii)ドメイン141はドメイン141の全体積を基準にして約10体積%以上の陰イオン交換材料を含み、(iii)ドメイン141は約0.2mm以上の最小厚さ145を有し、ドメイン141が陰イオン交換膜18に接触している場合には、厚さ145は陰イオン透過膜18の表面上の点1401から陰イオン透過膜18に垂直な軸線143に平行な方向に沿って測定され(図50参照)、(iv)ドメイン141はそれを通しての液体の流れを許すのに有効な程度の多孔性を有し、この目的を達するために約6×10-7L/min/cm/psi〜約1.5L/min/cm/psiの透水度(即ち、ドメインの「比圧力損失」の逆数)によって特徴づけられる。例えば、ドメイン141は1粒径以上の厚さに相当する厚さを有し、1粒径の厚さは約0.2mm以上である。好適な陽イオン交換材料の例には、ジビニルベンゼンで架橋された合成ポリスチレンビーズがあり、かかるビーズはスルホン酸基で官能化されている(例えば、三菱化学(株)のDIAION SK−1B(商標))。例えば、ドメイン141のγは約1:1以上である。
【0029】
本明細書で用いる「陽イオン交換材料優勢ドメイン16」という用語は、イオン交換材料を含む濃縮室12内の空間であって、下記の特性を含んでいる。(i)ドメイン16は陽イオン交換材料を含むと共に陰イオン交換材料も含むことができ、ドメイン16が陰イオン交換材料も含むならばドメイン16内における陰イオン交換材料と陽イオン交換材料との体積比はγで定義され、ドメイン16のγは約1:4以下であり、ドメイン16が異なるイオン交換材料ドメイン(例えば、ドメイン14、22、141又は161のいずれか)に接触している場合には、ドメイン16のγはドメイン16が接触している異なるイオン交換材料ドメインのγの値の1/2(即ち、2分の1)以下であり(即ち、(ドメイン16のγ)≦0.5×(ドメイン16が接触している異なるイオン交換材料ドメインのγ))、(ii)ドメイン16はドメイン16の全体積を基準にして約20体積%以上の陽イオン交換材料を含み、(iii)ドメイン16は約0.2mm以上の最小厚さ181を有し、ドメイン16が陽イオン交換材料20に接触している場合には、厚さは陽イオン透過膜20の表面上の点183から陽イオン透過膜20に垂直な軸線185に平行な方向に沿って測定され(図47参照)、(iv)ドメイン16はそれを通しての液体の流れを許すのに有効な程度の多孔性を有し、この目的を達するために約6×10-7L/min/cm/psi〜約1.5L/min/cm/psiの透水度(即ち、ドメインの「比圧力損失」の逆数)によって特徴づけられる。例えば、ドメイン16は1粒径以上の厚さに相当する厚さを有し、1粒径の厚さは約0.2mm以上である。例えば、ドメイン16はドメイン16の全体積を基準にして約30体積%以上の陽イオン交換材料を含む。さらに別の例としては、ドメイン16はドメイン16の全体積を基準にして約50体積%以上の陽イオン交換材料を含む。
【0030】
本明細書で用いる「非陰イオン交換材料優勢ドメイン161」という用語は、イオン交換材料を含む濃縮室12内の空間であって、下記の特性を含んでいる。(i)ドメイン161は陽イオン交換材料を含むと共に陰イオン交換材料も含むことができ、ドメイン161が陰イオン交換材料も含むならばドメイン161内における陰イオン交換材料と陽イオン交換材料との体積比はγで定義され、ドメイン161のγは約4:1以下であり、(ii)ドメイン161はドメイン161の全体積を基準にして約10体積%以上の陽イオン交換材料を含み、(iii)ドメイン161は約0.2mm以上の最小厚さ181を有し、ドメイン161が陽イオン交換材料20に接触している場合には、厚さは陽イオン透過膜20の表面上の点183から陽イオン透過膜20に垂直な軸線185に平行な方向に沿って測定され(図51参照)、(iv)ドメイン161はそれを通しての液体の流れを許すのに有効な程度の多孔性を有し、この目的を達するために約6×10-7L/min/cm/psi〜約1.5L/min/cm/psiの透水度(即ち、ドメインの「比圧力損失」の逆数)によって特徴づけられる。例えば、ドメイン161は1粒径以上の厚さに相当する厚さを有し、1粒径の厚さは約0.2mm以上である。例えば、ドメイン161内における陽イオン交換材料と陰イオン交換材料との体積比(即ち、ドメイン161のγ)は約1:1以上である。
【0031】
本明細書で用いる「混合イオン交換材料ドメイン22」という用語は、下記のいずれかを意味する。即ち、
(a)ドメイン22はイオン交換材料を含む室12内の空間であって、下記の特性を含んでいる。(i)ドメイン22は陰イオン交換材料及び陽イオン交換材料を含み、ドメイン22内における陰イオン交換材料と陽イオン交換材料との体積比はγで定義され、ドメイン22のγは約1:4〜約4:1であり、(ii)ドメイン22はドメイン22の全体積を基準にして約10体積%以上の陰イオン交換材料を含むと共に、ドメイン22の全体積を基準にして約10体積%以上の陽イオン交換材料を含み、(iii)ドメイン22は約0.2mm以上の最小厚さ221を有し、厚さ221は陰イオン透過膜18又は陽イオン透過膜20のいずれかに最も近いドメイン22上の点223から陰イオン透過膜18又は陽イオン透過膜20のいずれかに垂直な軸線225に平行な方向に沿って測定され(図48参照、ここに図示された例では、軸線225は陽イオン透過膜20に垂直な軸線225とし、点223は陽イオン透過膜20に最も近いドメイン22上の点223としてある)、(iv)ドメイン22はそれを通しての液体の流れを許すのに有効な程度の多孔性を有し、この目的を達するために約6×10-7L/min/cm/psi〜約1.5L/min/cm/psiの透水度(即ち、ドメインの「比圧力損失」の逆数)によって特徴づけられ、或いは
(b)ドメイン22は陰イオン化学種及び陽イオン化学種の両方に対して伝導性を有する両性イオン交換材料を含む室12内の空間であり、かかるドメイン22は約0.2mm以上の最小厚さ221を有し、最小厚さ2201は陰イオン透過膜18又は陽イオン透過膜20のいずれかに最も近いドメイン22上の点2203から陰イオン透過膜18又は陽イオン透過膜20のいずれかに垂直な軸線2205に平行な方向に沿って測定され(図49参照、ここに図示された例では、軸線2205は陽イオン透過膜20に垂直な軸線2205とし、点2203は陽イオン透過膜20に最も近いドメイン22上の点2203としてある)、(iv)ドメイン22はそれを通しての液体の流れを許すのに有効な程度の多孔性を有し、この目的を達するために約6×10-7L/min/cm/psi〜約1.5L/min/cm/psiの透水度(即ち、ドメインの「比圧力損失」の逆数)によって特徴づけられる。
【0032】
例えば、部分(a)又は部分(b)のいずれかは1粒径以上の厚さに相当する最小厚さを有し、1粒径の厚さは約0.2mm以上である。
【0033】
混合イオン交換材料ドメイン22の「一部分」は上述したような「混合イオン交換材料ドメイン22」の同一特性を含むが、相違点は混合イオン交換材料ドメイン22の一部分が同じ混合イオン交換材料ドメイン22の1以上の他の部分に接触していることであり、その結果として混合イオン交換材料ドメイン22はこれらの部分からなることを理解すべきである。
【0034】
また、混合イオン交換材料ドメイン22は同時に1以上の「空間」内に配設されることがあるが、これはかかる空間がいかに画成されるかに依存することも理解すべきである。さらに、2以上の画成された空間が交差して交差部を形成し、2以上の画成された空間の各々の少なくとも一部分が交差部内に同時に位置することがあり、かかる状況下では、混合イオン交換材料ドメイン22の少なくとも一部分が交差部内に配設される場合、混合イオン交換材料ドメイン22の少なくとも一部分は2以上の画成された空間の各々の内部に配設されるとも言われることはもちろんである。
【0035】
濃縮室側側面に関連して本明細書で用いる「実質的にすべての残存部分」という用語は、
(a)残存部分のほとんど全部、又は
(b)残存部分の全部
を意味するものである。ここで「残存部分」は、(陰イオン透過膜又は陽イオン透過膜の)濃縮室側側面のうち、有効作用側面部分以外の部分を意味する。有効作用側面部分が陰イオン透過膜又は陽イオン透過膜の濃縮室側側面全体で画成される場合、「残存部分」は存在しない。
【0036】
対向する陰イオン及び陽イオン透過膜18、20の間に間隔を維持し、それによって室12、36に液体流れのためのそれぞれの流路を設けるため、交互に位置する陰イオン及び陽イオン透過膜18、20の間にスペーサー38、40が配置される。電気脱イオン装置10用の好適なスペーサー38、40の例は、米国特許第6,929,765号及び米国特許出願公開第2004/0104166号に記載されている。これらのスペーサー例は、メッシュを備えたスペーサーを示している。この場合にメッシュは、電気脱イオン装置10の濃縮室の対向する膜の間或いは対向する膜とエンドフレームアセンブリとの間に間隔を維持し、それによって濃縮室内における流体流路の設置を容易にするために設けられる。濃縮室内のイオン交換材料は室内における流路の設置を容易にするので、イオン交換材料を含む濃縮室は必ずしもメッシュを備えたスペーサーを必要としないことは言うまでもない。上述した通り、メッシュを備えたスペーサーを含む構造の濃縮室は本発明の技術的範囲から除外されない。したがって、好適なスペーサーはメッシュを備えたスペーサー及びメッシュを備えないスペーサーを含む。
【0037】
図44及び図45を参照すれば、装置10の末端に陽極及び陰極室30、34が設けられている。各室30、34は、それぞれの電極エンドフレームアセンブリ42、44と、それぞれの電極エンドフレームアセンブリ42、44に押し付けられたそれぞれの膜との間に画成されかつそれぞれの電極エンドフレームアセンブリ及びそれぞれの膜を境界とするそれぞれの流路を有している。装置10を組み立てるためには、陰イオン透過膜18、陽イオン透過膜20、関連するスペーサー38、40及びエンドフレームアセンブリ42、44を強制的に結合することで実質的に液密の集成装置が生み出される。電気脱イオン装置の構造例は、米国特許第6,193,869号に示されている。別法として、電気脱イオン装置の構成部品を水圧プレス及び/又はタイロッドによって結合状態に保つこともできる。
【0038】
(b)イオン交換材料を含む濃縮室を有するEDI装置の第1の実施形態
一実施形態では、図2乃至図13を参照しながら説明すれば、電気脱イオン装置10の濃縮室12は、部分的に陰イオン透過膜18を境界とし、また部分的に陽イオン透過膜20を境界としている。濃縮室12内には第1のイオン交換材料ドメインが配設されている。第1のイオン交換材料ドメインは、陰イオン透過膜18及び陽イオン透過膜20の一方の濃縮室側側面の少なくとも一部分に接触している。第1のイオン交換材料ドメインは、陰イオン透過膜及び陽イオン透過膜の他方から離隔している。図2を参照すれば、第1のイオン交換材料ドメインが接触している濃縮室側側面の少なくとも一部分を有する陰イオン透過膜18及び陽イオン透過膜20の一方が陰イオン透過膜18である場合、第1のイオン交換材料ドメインは陰イオン交換材料優勢ドメイン14である。図3を参照すれば、第1のイオン交換材料ドメインが接触している濃縮室側側面の少なくとも一部分を有する陰イオン透過膜18及び陽イオン透過膜20の一方が陽イオン透過膜20である場合、第1のイオン交換材料ドメインは陽イオン交換材料優勢ドメイン16である。
【0039】
例えば、濃縮室12内には第2のイオン交換材料ドメインも配設されている。第2のイオン交換材料ドメインは、陰イオン透過膜及び陽イオン透過膜の他方の濃縮室側側面の実質的に全体に接触している。図2を参照すれば、第1のイオン交換材料ドメインが接触している濃縮室側側面の少なくとも一部分を有する陰イオン透過膜18及び陽イオン透過膜20の一方が陰イオン透過膜18である場合、第2のイオン交換材料ドメインは非陰イオン交換材料優勢ドメイン161である。例えば、非陰イオン交換材料優勢ドメイン161は陽イオン交換材料優勢ドメイン16を含むか、或いはドメイン161の全体が陽イオン交換材料優勢ドメイン16である。さらに別の例としては、非陰イオン交換材料優勢ドメイン161は混合イオン交換材料ドメイン22を含むか、或いはドメイン161の全体が混合イオン交換材料ドメイン22である。なお一層別の例としては、ドメイン161はドメイン14に接触している。図3を参照すれば、第1のイオン交換材料ドメインが接触している濃縮室側側面の少なくとも一部分を有する陰イオン透過膜18及び陽イオン透過膜20の一方が陽イオン透過膜20である場合、第2のイオン交換材料ドメインは非陽イオン交換材料優勢ドメイン141である。例えば、非陽イオン交換材料優勢ドメイン141は陰イオン交換材料優勢ドメイン14を含むか、或いはドメイン141の全体が陰イオン交換材料優勢ドメイン14である。さらに別の例としては、非陽イオン交換材料優勢ドメイン141は混合イオン交換材料ドメイン22を含むか、或いはドメイン141の全体が混合イオン交換材料ドメイン22である。なお一層別の例としては、ドメイン141はドメイン16に接触している。
【0040】
部分的に陰イオン透過膜18を境界とし、また部分的に陽イオン透過膜20を境界としている濃縮室12については、例えば図4を参照すれば、陰イオン交換材料優勢ドメイン14及び陽イオン交換材料優勢ドメイン16が濃縮室12内に配設されている。陰イオン交換材料優勢ドメイン14は膜18の側面26の少なくとも一部分に接触しており、膜20から離隔している。陽イオン交換材料優勢ドメイン16は陽イオン透過膜20の濃縮室側側面28の少なくとも一部分に接触しており、膜18から離隔している。例えば、ドメイン14はドメイン16に接触している。
【0041】
部分的に陰イオン透過膜18を境界とし、また部分的に陽イオン透過膜20を境界としている濃縮室12については、例えば図5を参照すれば、陰イオン交換材料優勢ドメイン14が濃縮室12内に配設され、陽イオン交換材料優勢ドメイン16が濃縮室12内に配設され、かつ混合イオン交換材料ドメイン22が濃縮室12内に配設されている。陰イオン交換材料優勢ドメイン14は膜18の側面26の少なくとも一部分に接触しており、膜20から離隔している。陽イオン透過膜20に対する陰イオン交換材料優勢ドメイン14の配置は、ドメイン14と膜20との間にそれぞれの第1の空間を画成している。陽イオン交換材料優勢ドメイン16は膜20の側面28の少なくとも一部分に接触しており、膜18から離隔している。陰イオン透過膜18に対する陽イオン交換材料優勢ドメイン16の配置は、ドメイン16と膜18との間にそれぞれの第2の空間を画成している。混合イオン交換材料ドメイン22の少なくとも一部分は、それぞれの第1及び第2の空間の少なくとも一方の内部に配設されている。例えば、ドメイン22はドメイン14及び16の各々に接触している。
【0042】
部分的に陰イオン透過膜18を境界とし、また部分的に陽イオン透過膜20を境界としている濃縮室12については、例えば図6及び図7を参照すれば、陰イオン透過膜18及び陽イオン透過膜20の各々はそれぞれの濃縮室側側面26、28を含んでおり、各側面26、28はそれぞれの側面積を有している。濃縮室12内には第1のイオン交換材料が配設され、陰イオン透過膜18及び陽イオン透過膜20の一方の濃縮室側側面26又は28の少なくとも一部分に接触しており、また陰イオン透過膜及び陽イオン透過膜の他方から離隔している。陰イオン透過膜18及び陽イオン透過膜20の一方の側面26又は28の少なくとも一部分は、陰イオン透過膜18及び陽イオン透過膜20の一方の濃縮室側側面26又は28の有効作用側面部分を画成している。陰イオン透過膜18及び陽イオン透過膜20の一方の濃縮室側側面26又は28の有効作用側面部分は、陰イオン透過膜18及び陽イオン透過膜20の一方の濃縮室側側面26又は28の有効作用側面積部分を画定し、これは陰イオン透過膜18及び陽イオン透過膜20の一方の濃縮室側側面積の10%以上である。例えば、陰イオン透過膜18及び陽イオン透過膜20の一方の濃縮室側側面26又は28の有効作用側面積部分の相対サイズに関しては、陰イオン透過膜18及び陽イオン透過膜20の一方の濃縮室側側面26又は28の有効作用側面積部分は、陰イオン透過膜18及び陽イオン透過膜20の一方の濃縮室側側面積の50%以上である。さらに別の例としては、陰イオン透過膜18及び陽イオン透過膜20の一方の濃縮室側側面26又は28の有効作用側面積部分の相対サイズに関しては、陰イオン透過膜18及び陽イオン透過膜20の一方の濃縮室側側面26又は28の有効作用側面積部分は、陰イオン透過膜18及び陽イオン透過膜20の一方の濃縮室側側面積の実質的に全体である。例えば図8及び図9を参照すれば、陰イオン透過膜18及び陽イオン透過膜20の一方の濃縮室側側面26又は28の有効作用側面部分の空間配置については、陰イオン透過膜18及び陽イオン透過膜20の一方の濃縮室側側面26又は28の有効作用側面部分は、陰イオン透過膜18及び陽イオン透過膜20の一方の濃縮室側側面26又は28の実質的にすべての残存部分に比べて、陰イオン透過膜18及び陽イオン透過膜20の一方の反対側に配設された脱塩室36の出口367に近い。図6及び図8を参照すれば、第1のイオン交換材料ドメインが接触している陰イオン透過膜18及び陽イオン透過膜20の一方の濃縮室側側面26又は28の少なくとも一部分が陰イオン透過膜18のものである場合、第1のイオン交換材料ドメインは陰イオン交換材料優勢ドメイン14である。図7及び図9を参照すれば、第1のイオン交換材料ドメインが接触している陰イオン透過膜18及び陽イオン透過膜20の一方の濃縮室側側面26又は28の少なくとも一部分が陽イオン透過膜20のものである場合、第1のイオン交換材料ドメインは陽イオン交換材料優勢ドメイン16である。
【0043】
例えば、濃縮室12内には第2のイオン交換材料ドメインが配設され、陰イオン透過膜及び陽イオン透過膜の他方の濃縮室側側面の実質的に全体に接触している。図6及び図8を参照すれば、第1のイオン交換材料ドメインが接触している陰イオン透過膜18及び陽イオン透過膜20の一方の濃縮室側側面26又は28の少なくとも一部分が陰イオン透過膜18のものである場合、第2のイオン交換材料ドメインは非陰イオン交換材料優勢ドメイン161である。例えば、非陰イオン交換材料優勢ドメイン161は陽イオン交換材料優勢ドメイン16を含むか、或いはドメイン161の全体が陽イオン交換材料優勢ドメイン16である。さらに別の例としては、ドメイン161は混合イオン交換材料ドメイン22を含むか、或いはドメイン161の全体が混合イオン交換材料ドメイン22である。なお一層別の例としては、ドメイン161はドメイン14に接触している。図7及び図9を参照すれば、第1のイオン交換材料ドメインが接触している陰イオン透過膜18及び陽イオン透過膜20の一方の濃縮室側側面26又は28の少なくとも一部分が陽イオン透過膜20のものである場合、第2のイオン交換材料ドメインは非陽イオン交換材料優勢ドメイン141である。例えば、非陽イオン交換材料優勢ドメイン141は陰イオン交換材料優勢ドメイン14を含むか、或いはドメイン141の全体が陰イオン交換材料優勢ドメイン14である。さらに別の例としては、ドメイン141は混合イオン交換材料ドメイン22を含むか、或いはドメイン141の全体が混合イオン交換材料ドメイン22である。なお一層別の例としては、ドメイン141はドメイン16に接触している。
【0044】
部分的に陰イオン透過膜18を境界とし、また部分的に陽イオン透過膜20を境界としている濃縮室12については、例えば図10を参照すれば、陰イオン透過膜18及び陽イオン透過膜20の各々がそれぞれの濃縮室側側面26、28を含み、各側面26、28はそれぞれの側面積を有し、陰イオン交換材料優勢ドメイン14が濃縮室内に配設され、陽イオン交換材料優勢ドメイン16が濃縮室内に配設されている。陰イオン交換材料優勢ドメイン14は陰イオン透過膜18の濃縮室側側面26の少なくとも一部分に接触しており、陽イオン透過膜20から離隔している。陰イオン透過膜18の側面26の少なくとも一部分は、陰イオン透過膜18の濃縮室側側面26の有効作用側面部分を画成している。陰イオン透過膜18の濃縮室側側面26の有効作用側面部分は、陰イオン透過膜18の濃縮室側側面26の有効作用側面積部分を画定し、これは陰イオン透過膜18の濃縮室側側面積の10%以上である。例えば、陰イオン透過膜18の濃縮室側側面26の有効作用側面積部分の相対サイズに関しては、陰イオン透過膜18の濃縮室側側面26の有効作用側面積部分は陰イオン透過膜18の濃縮室側側面積の50%以上である。さらに別の例としては、陰イオン透過膜18の濃縮室側側面26の有効作用側面積部分の相対サイズに関しては、陰イオン透過膜18の濃縮室側側面26の有効作用側面積部分は陰イオン透過膜18の濃縮室側側面積の実質的に全体である。陽イオン交換材料優勢ドメイン16は陽イオン透過膜20の濃縮室側側面28の少なくとも一部分に接触しており、陰イオン透過膜18から離隔している。陽イオン透過膜20の側面28の少なくとも一部分は、陽イオン透過膜20の濃縮室側側面28の有効作用側面部分を画成している。陽イオン透過膜20の濃縮室側側面28の有効作用側面部分は、陽イオン透過膜20の濃縮室側側面28の有効作用側面積部分を画定し、これは陽イオン透過膜20の濃縮室側側面積の10%以上である。例えば、陽イオン透過膜20の濃縮室側側面28の有効作用側面積部分の相対サイズに関しては、陽イオン透過膜20の濃縮室側側面28の有効作用側面積部分は陽イオン透過膜20の濃縮室側側面積の50%以上である。さらに別の例としては、陽イオン透過膜20の濃縮室側側面28の有効作用側面積部分の相対サイズに関しては、陽イオン透過膜20の濃縮室側側面28の有効作用側面積部分は陽イオン透過膜20の濃縮室側側面積の実質的に全体である。例えば図11を参照すれば、陰イオン透過膜18の濃縮室側側面26の有効作用側面部分の空間配置については、陰イオン透過膜18の濃縮室側側面26の有効作用側面部分は、陰イオン透過膜18の濃縮室側側面26の実質的にすべての残存部分に比べて、陰イオン透過膜18の反対側に配設された脱塩室36の出口367に近い。例えば、陽イオン透過膜20の濃縮室側側面28の有効作用側面部分の空間配置については、陽イオン透過膜20の濃縮室側側面28の有効作用側面部分は、陽イオン透過膜20の濃縮室側側面28の実質的にすべての残存部分に比べて、陽イオン透過膜20の反対側に配設された脱塩室36の出口367に近い。例えば、ドメイン14はドメイン16に接触している。
【0045】
部分的に陰イオン透過膜18を境界とし、また部分的に陽イオン透過膜20を境界としている濃縮室12については、例えば図12を参照すれば、陰イオン透過膜18及び陽イオン透過膜20の各々がそれぞれの濃縮室側側面26、28を含み、各側面26、28はそれぞれの側面積を有している。陰イオン交換材料優勢ドメイン14が濃縮室12内に配設され、陽イオン交換材料優勢ドメイン16が濃縮室12内に配設され、混合イオン交換材料ドメイン22が濃縮室内12に配設されている。陰イオン交換材料優勢ドメイン14は陰イオン透過膜18の濃縮室側側面26の少なくとも一部分に接触しており、陽イオン透過膜20から離隔している。陽イオン透過膜20に対する陰イオン交換材料優勢ドメイン14の配置は、ドメイン14と膜20との間にそれぞれの第1の空間を画成している。陰イオン透過膜18の側面26の少なくとも一部分は、陰イオン透過膜18の濃縮室側側面26の有効作用側面部分を画成している。陰イオン透過膜18の濃縮室側側面26の有効作用側面部分は、陰イオン透過膜18の濃縮室側側面26の有効作用側面積部分を画定し、これは陰イオン透過膜18の濃縮室側側面積の10%以上である。例えば、陰イオン透過膜18の濃縮室側側面26の有効作用側面積部分の相対サイズに関しては、陰イオン透過膜18の濃縮室側側面26の有効作用側面積部分は陰イオン透過膜18の濃縮室側側面積の50%以上である。さらに別の例としては、陰イオン透過膜18の濃縮室側側面26の有効作用側面積部分の相対サイズに関しては、陰イオン透過膜18の濃縮室側側面26の有効作用側面積部分は陰イオン透過膜18の濃縮室側側面積の実質的に全体である。陽イオン交換材料優勢ドメイン16は陽イオン透過膜20の濃縮室側側面28の少なくとも一部分に接触しており、陰イオン透過膜20から離隔している。陰イオン透過膜18に対する陽イオン交換材料優勢ドメイン16の配置は、ドメイン16と膜18との間にそれぞれの第2の空間を画成している。陽イオン透過膜20の側面28の少なくとも一部分は、陽イオン透過膜20の濃縮室側側面28の有効作用側面部分を画成している。陽イオン透過膜20の濃縮室側側面28の有効作用側面部分は、陽イオン透過膜20の濃縮室側側面28の有効作用側面積部分を画定し、これは陽イオン透過膜20の濃縮室側側面積の10%以上である。例えば、陽イオン透過膜20の濃縮室側側面28の有効作用側面積部分の相対サイズに関しては、陽イオン透過膜20の濃縮室側側面28の有効作用側面積部分は陽イオン透過膜20の濃縮室側側面積の50%以上である。さらに別の例としては、陽イオン透過膜20の濃縮室側側面28の有効作用側面積部分の相対サイズに関しては、陽イオン透過膜20の濃縮室側側面28の有効作用側面積部分は陽イオン透過膜20の濃縮室側側面積の実質的に全体である。例えば図13を参照すれば、陰イオン透過膜18の濃縮室側側面26の有効作用側面部分の空間配置については、陰イオン透過膜18の濃縮室側側面26の有効作用側面部分は、陰イオン透過膜18の濃縮室側側面26の実質的にすべての残存部分に比べて、陰イオン透過膜18の反対側に配設された脱塩室36の出口367に近い。例えば、陽イオン透過膜20の濃縮室側側面28の有効作用側面部分の空間配置については、陽イオン透過膜20の濃縮室側側面28の有効作用側面部分は、陽イオン透過膜20の濃縮室側側面28の実質的にすべての残存部分に比べて、陽イオン透過膜20の反対側に配設された脱塩室36の出口367に近い。混合イオン交換材料ドメイン22の少なくとも一部分は、それぞれの第1及び第2の空間の少なくとも一方の内部に配設されている。例えば、ドメイン22はドメイン14及び16の各々に接触している。
【0046】
(c)イオン交換材料を含む濃縮室を有するEDI装置の第2の実施形態
別の実施形態では、図14乃至図34を参照しながら説明すれば、電気脱イオン装置10の濃縮室12は、部分的に第1のイオン透過膜を境界とし、また部分的にセパレーター要素24を境界としている。第1のイオン透過膜は陰イオン透過膜18及び陽イオン透過膜20の一方である。濃縮室12内には第1のイオン交換材料ドメインが配設され、第1のイオン透過膜18又は20の濃縮室側側面の少なくとも一部分に接触している。第1のイオン交換材料ドメインが接触している濃縮室側側面の少なくとも一部分を有する第1のイオン透過膜が陰イオン透過膜18である場合(図14参照)、第1のイオン交換材料ドメインは陰イオン交換材料優勢ドメイン14である。第1のイオン交換材料ドメインが接触している濃縮室側側面の少なくとも一部分を有する第1のイオン透過膜が陽イオン透過膜20である場合(図15参照)、第1のイオン交換材料ドメインは陽イオン交換材料優勢ドメイン16である。濃縮室12内には第2のイオン交換材料ドメインも配設されている。セパレーター要素24に対する第1のイオン交換材料ドメイン14又は16の配置は、第1のイオン交換材料ドメイン14又は16とセパレーター要素24との間にそれぞれの空間を画成し、第2のイオン交換材料ドメインの少なくとも一部分がそれぞれの空間内に配設されている。例えば、第2のイオン交換材料ドメインは第1のイオン交換材料ドメインに接触している。さらに別の例としては、セパレーター要素24が第2のイオン透過膜である場合、第2のイオン透過膜は陰イオン透過膜18及び陽イオン透過膜20の他方であり、第2のイオン交換材料ドメインは陰イオン透過膜及び陽イオン透過膜の他方に接触している。第1のイオン交換材料ドメインが陰イオン交換材料優勢ドメイン14である場合、第2のイオン交換材料ドメインは非陰イオン交換材料優勢ドメイン161である。例えば図14を参照すれば、ドメイン161は混合イオン交換材料ドメイン22を含むか、或いはドメイン161の全体が混合イオン交換材料ドメイン22である。さらに別の例としては、ドメイン161は陽イオン交換材料優勢ドメイン16を含むか、或いはドメイン161の全体が陽イオン交換材料優勢ドメイン16である。第1のイオン交換材料ドメインが陽イオン交換材料優勢ドメイン16である場合、第2のイオン交換材料ドメインは非陽イオン交換材料優勢ドメイン141である。例えば図15を参照すれば、ドメイン141は混合イオン交換材料ドメイン22を含むか、或いはドメイン141の全体が混合イオン交換材料ドメイン22である。さらに別の例としては、ドメイン141は陰イオン交換材料優勢ドメイン14を含むか、或いはドメイン141の全体が陰イオン交換材料優勢ドメイン14である。例えば、セパレーター要素24については、セパレーター要素24が電極である場合のようにセパレーター要素は実質的に不透過性である。さらに別の例としては、セパレーター要素については、セパレーター要素は第2のイオン透過膜である。この場合、第2のイオン透過膜は陰イオン透過膜18及び陽イオン透過膜20の他方である。
【0047】
この実施形態では、第1のイオン交換材料14又は16はセパレーター要素24から離隔している必要がない。この点に関しては、例えば、セパレーター要素24が陰イオン透過膜18である図20を参照すれば、部分的に陰イオン透過膜18を境界とし、また部分的に陽イオン透過膜20を境界とする濃縮室12が設けられている。濃縮室12内には陽イオン交換材料優勢ドメイン16が配設され、かつ陽イオン透過膜20の濃縮室側側面の少なくとも一部分に接触している。濃縮室12内には混合イオン交換材料ドメイン22が配設されている。陰イオン透過膜18に対するドメイン16の配置は、ドメイン16と膜18との間にそれぞれの空間を画成している。それぞれの空間内には混合イオン交換材料ドメイン22の少なくとも一部分が配設されている。また、ドメイン22はドメイン16に接触している。注目すべきことには、ドメイン16は陰イオン透過膜18の少なくとも一部分8aにも接触している。
【0048】
部分的に陰イオン透過膜18を境界とし、また部分的にセパレーター要素24を境界とし、かつセパレーター要素24が電極25である濃縮室12については、例えば図16を参照すれば、陰イオン交換材料優勢ドメイン14が濃縮室12内に配設され、かつ陰イオン透過膜18の濃縮室側側面の少なくとも一部分に接触している。濃縮室12内には混合イオン交換材料ドメイン22も配設されている。電極25に対する陰イオン交換材料優勢ドメイン14の配置は、ドメイン14と電極25との間にそれぞれの空間を画成し、混合イオン交換材料ドメイン22の少なくとも一部分がそれぞれの空間内に配設されている。例えば、ドメイン22はドメイン14に接触している。例えば、これは電極25が陽極32である陽極室30の場合に該当し得る。
【0049】
部分的に陽イオン透過膜20を境界とし、また部分的にセパレーター要素24を境界とし、かつセパレーター要素24が電極25である濃縮室12については、例えば図17を参照すれば、陽イオン交換材料優勢ドメイン16が濃縮室12内に配設され、かつ陽イオン透過膜20の濃縮室側側面の少なくとも一部分に接触している。濃縮室12内には混合イオン交換材料ドメイン22も配設されている。電極25に対する陽イオン交換材料優勢ドメイン16の配置は、ドメイン16と電極25との間にそれぞれの空間を画成し、混合イオン交換材料ドメイン22の少なくとも一部分がそれぞれの空間内に配設されている。例えば、ドメイン22はドメイン16に接触している。例えば、これは電極25が陰極35である陰極室34の場合に該当し得る。
【0050】
部分的に陰イオン透過膜18を境界とし、また部分的に陽イオン透過膜20を境界とする濃縮室12については、例えば図18及び図19を参照すれば、第1のイオン交換材料ドメイン14又は16が濃縮室12内に配設され、かつ陰イオン透過膜18及び陽イオン透過膜20の一方の濃縮室側側面の少なくとも一部分に接触している。第1のイオン交換材料ドメインが接触している濃縮室側側面の少なくとも一部分を有する陰イオン透過膜18及び陽イオン透過膜20の一方が陰イオン透過膜18である場合(図18参照)、第1のイオン交換材料ドメインは陰イオン交換材料優勢ドメイン14である。第1のイオン交換材料ドメインが接触している濃縮室側側面の少なくとも一部分を有する陰イオン透過膜18及び陽イオン透過膜20の一方が陽イオン透過膜20である場合(図19参照)、第1のイオン交換材料ドメインは陽イオン交換材料優勢ドメイン16である。濃縮室12内には混合イオン交換材料ドメイン22も配設されている。陰イオン透過膜18及び陽イオン透過膜20の他方に対する第1のイオン交換材料ドメイン14又は16の配置は、第1のイオン交換材料ドメイン14又は16と膜18及び20の他方との間にそれぞれの空間を画成し、混合イオン交換材料ドメイン22の少なくとも一部分がそれぞれの空間内に配設されている。例えば、ドメイン22は第1のイオン交換材料ドメイン14又は16に接触している。
【0051】
部分的に陰イオン透過膜18を境界とし、また部分的に陽イオン透過膜20を境界とする濃縮室12については、例えば図21を参照すれば、陰イオン交換材料優勢ドメイン14が濃縮室12内に配設され、陽イオン交換材料優勢ドメイン16が濃縮室12内に配設され、かつ混合イオン交換材料ドメイン22が濃縮室12内に配設されている。陰イオン交換材料優勢ドメイン14は、陰イオン透過膜18の濃縮室側側面の少なくとも一部分に接触して配設されている。陽イオン交換材料優勢ドメイン16は、陽イオン透過膜20の濃縮室側側面の少なくとも一部分に接触して配設されている。陽イオン透過膜20に対する陰イオン交換材料優勢ドメイン14の配置は、ドメイン14と膜20との間にそれぞれの第1の空間を画成し、陰イオン透過膜18に対する陽イオン交換材料優勢ドメイン16の配置は、ドメイン16と膜18との間にそれぞれの第2の空間を画成し、混合イオン交換材料ドメイン22の少なくとも一部分がそれぞれの第1及び第2の空間の少なくとも一方の内部に配設されている。例えば、ドメイン22はドメイン14及び16の各々に接触している。
【0052】
部分的に陰イオン透過膜18及び陽イオン透過膜20の一方であるイオン透過膜を境界とし、また部分的にセパレーター要素24を境界とする濃縮室については、例えば図22及び図23を参照すれば、第1のイオン交換材料ドメイン14又は16が濃縮室12内に配設され、セパレーター要素24に対する第1のイオン交換材料ドメイン14又は16の配置は第1のイオン交換材料ドメイン14又は16とセパレーター要素24との間にそれぞれの空間を画成している。また、濃縮室12内には第2のイオン交換材料ドメインも配設され、第2のイオン交換材料ドメインの少なくとも一部分がそれぞれの空間内に配設されている。イオン透過膜18又は20は側面積を有する濃縮室側側面26又は28を含み、濃縮室12内に配設された第1のイオン交換材料ドメイン14又は16はイオン透過膜18又は20の濃縮室側側面26又は28の少なくとも一部分に接触している。イオン透過膜18又は20の濃縮室側側面26又は28の少なくとも一部分は、イオン透過膜18又は20の濃縮室側側面26又は28の有効作用側面部分を画成している。イオン透過膜18又は20の濃縮室側側面26又は28の有効作用側面部分は、イオン透過膜18又は20の濃縮室側側面26又は28の有効作用側面積部分を画定し、これはイオン透過膜18又は20の濃縮室側側面積の10%以上である。例えば、イオン透過膜18又は20の濃縮室側側面26又は28の有効作用側面積部分の相対サイズに関しては、イオン透過膜18又は20の濃縮室側側面26又は28の有効作用側面積部分は、イオン透過膜18又は20の濃縮室側側面積の50%以上である。さらに別の例としては、イオン透過膜18又は20の濃縮室側側面26又は28の有効作用側面積部分の相対サイズに関しては、イオン透過膜18又は20の濃縮室側側面26又は28の有効作用側面積部分は、イオン透過膜18又は20の濃縮室側側面積の実質的に全体である。例えば図24及び図25を参照すれば、イオン透過膜18又は20の濃縮室側側面26又は28の有効作用側面部分の空間配置については、イオン透過膜18又は20の濃縮室側側面26又は28の有効作用側面部分は、イオン透過膜18又は20の濃縮室側側面26又は28の実質的にすべての残存部分に比べて、イオン透過膜18又は20の反対側に配設された脱塩室36の出口367に近い。図22を参照すれば、第1のイオン交換材料ドメインが接触している濃縮室側側面26又は28の少なくとも一部分を有するイオン透過膜18又は20が陰イオン透過膜18である場合、第1のイオン交換材料ドメインは陰イオン交換材料優勢ドメイン14である。図23及び図25を参照すれば、第1のイオン交換材料ドメインが接触している濃縮室側側面26又は28の少なくとも一部分を有するイオン透過膜18又は20が陽イオン透過膜20である場合、第1のイオン交換材料ドメインは陽イオン交換材料優勢ドメイン16である。例えば、第2のイオン交換材料ドメインは第1のイオン交換材料ドメインに接触している。さらに別の例としては、セパレーター要素24が第2のイオン透過膜である場合、セパレーター要素24は陰イオン透過膜18及び陽イオン透過膜18の他方であり、第2のイオン交換材料ドメインは陰イオン透過膜18及び陽イオン透過膜18の他方に接触している。図22及び図24を参照すれば、第1のイオン交換材料ドメインが陰イオン交換材料優勢ドメイン14である場合、第2のイオン交換材料ドメインは非陰イオン交換材料優勢ドメイン161である。例えば、ドメイン161は混合イオン交換材料ドメイン22を含むか、或いはドメイン161の全体が混合イオン交換材料ドメインである。さらに別の例としては、ドメイン141は陽イオン交換材料優勢ドメイン16を含むか、或いはドメイン161の全体が陽イオン交換材料優勢ドメイン16である。図23及び図25を参照すれば、第1のイオン交換材料ドメインが陽イオン交換材料優勢ドメイン16である場合、第2のイオン交換材料ドメインは非陽イオン交換材料優勢ドメイン141である。例えば、ドメイン141は混合イオン交換材料ドメイン22を含むか、或いはドメイン141の全体が混合イオン交換材料ドメインである。さらに別の例としては、ドメイン141は陰イオン交換材料優勢ドメイン14を含むか、或いはドメイン141の全体が陰イオン交換材料優勢ドメインである。例えば、セパレーター要素24については、セパレーター要素24が電極である場合(図26乃至図29参照)のようにセパレーター要素は実質的に不透過性である。さらに別の例としては、セパレーター要素24については、セパレーター要素24は第2のイオン透過膜である。この場合、第2のイオン透過膜は陰イオン透過膜18及び陽イオン透過膜20の他方である(図30乃至図35参照)。
【0053】
部分的に陰イオン透過膜18を境界とし、また部分的にセパレーター要素24を境界とし、かつセパレーター要素24が電極25である濃縮室12については、例えば図26を参照すれば、陰イオン交換材料優勢ドメイン14が濃縮室12内に配設され、電極25に対する陰イオン交換材料優勢ドメイン14の配置はドメイン14と電極25との間にそれぞれの空間を画成している。濃縮室内には混合イオン交換材料ドメイン22が配設され、混合イオン交換材料ドメイン22の少なくとも一部分がそれぞれの空間内に配設されている。陰イオン透過膜18は側面積を画定する濃縮室側側面26を含み、濃縮室12内に配設された陰イオン交換材料優勢ドメイン14は陰イオン透過膜18の濃縮室側側面26の少なくとも一部分に接触している。陰イオン透過膜18の濃縮室側側面26の少なくとも一部分は、陰イオン透過膜18の濃縮室側側面26の有効作用側面部分を画成している。陰イオン透過膜18の濃縮室側側面26の有効作用側面部分は、陰イオン透過膜18の濃縮室側側面26の有効作用側面積部分を画定し、これは陰イオン透過膜18の濃縮室側側面積の10%以上である。例えば、陰イオン透過膜18の濃縮室側側面26の有効作用側面積部分の相対サイズに関しては、陰イオン透過膜18の濃縮室側側面26の有効作用側面積部分は、陰イオン透過膜18の濃縮室側側面積の50%以上である。さらに別の例としては、陰イオン透過膜18の濃縮室側側面26の有効作用側面積部分の相対サイズに関しては、陰イオン透過膜18の濃縮室側側面26の有効作用側面積部分は、陰イオン透過膜18の濃縮室側側面積の実質的に全体である。例えば図27を参照すれば、陰イオン透過膜18の濃縮室側側面26の有効作用側面部分の空間配置については、陰イオン透過膜18の濃縮室側側面26の有効作用側面部分は、陰イオン透過膜18の濃縮室側側面26の実質的にすべての残存部分に比べて、陰イオン透過膜18の反対側に配設された脱塩室36の出口367に近い。例えば、ドメイン22はドメイン14に接触している。例えば、これは電極が陽極32である陽極室30の場合に該当し得る。
【0054】
部分的に陽イオン透過膜20を境界とし、また部分的にセパレーター要素24を境界とし、かつセパレーター要素24が電極25である濃縮室12については、例えば図28を参照すれば、陽イオン交換材料優勢ドメイン16が濃縮室12内に配設され、電極25に対する陽イオン交換材料優勢ドメイン16の配置はドメイン16と電極25との間にそれぞれの空間を画成している。濃縮室内には混合イオン交換材料ドメイン22が配設され、混合イオン交換材料ドメイン22の少なくとも一部分がそれぞれの空間内に配設されている。陽イオン透過膜20は側面積を画定する濃縮室側側面28を含み、濃縮室12内に配設された陽イオン交換材料優勢ドメイン16は陽イオン透過膜20の濃縮室側側面28の少なくとも一部分に接触している。陽イオン透過膜20の濃縮室側側面28の少なくとも一部分は、陽イオン透過膜20の濃縮室側側面28の有効作用側面部分を画成している。陽イオン透過膜20の濃縮室側側面28の有効作用側面部分は、陽イオン透過膜20の濃縮室側側面28の有効作用側面積部分を画定し、これは陽イオン透過膜20の濃縮室側側面積の10%以上である。例えば、陽イオン透過膜20の濃縮室側側面28の有効作用側面積部分の相対サイズに関しては、陽イオン透過膜20の濃縮室側側面28の有効作用側面積部分は、陽イオン透過膜20の濃縮室側側面積の50%以上である。さらに別の例としては、陽イオン透過膜20の濃縮室側側面28の有効作用側面積部分の相対サイズに関しては、陽イオン透過膜20の濃縮室側側面28の有効作用側面積部分は、陽イオン透過膜20の濃縮室側側面積の実質的に全体である。例えば図29を参照すれば、陽イオン透過膜20の濃縮室側側面28の有効作用側面部分の空間配置については、陽イオン透過膜20の濃縮室側側面28の有効作用側面部分は、陽イオン透過膜20の濃縮室側側面28の実質的にすべての残存部分に比べて、陽イオン透過膜20の反対側に配設された脱塩室36の出口367に近い。例えば、ドメイン22はドメイン16に接触している。例えば、これは電極が陰極35である陰極室34の場合に該当し得る。
【0055】
部分的に陰イオン透過膜18を境界とし、また部分的に陽イオン透過膜20を境界とする濃縮室12については、例えば図30及び図31を参照すれば、第1のイオン交換材料ドメイン14又は16が濃縮室12内に配設され、かつ陰イオン透過膜18及び陽イオン透過膜20の一方の濃縮室側側面26又は28の少なくとも一部分に接触している。濃縮室12内には混合イオン交換材料ドメイン22も配設されている。陰イオン透過膜18及び陽イオン透過膜20の他方に対する第1のイオン交換材料ドメイン14又は16の配置は、第1のイオン交換材料ドメイン14又は16と陰イオン透過膜18及び陽イオン透過膜20の他方との間にそれぞれの空間を画成している。混合イオン交換材料ドメイン22の少なくとも一部分がそれぞれの空間内に配設されている。例えば、ドメイン22は第1のイオン交換材料ドメイン14又は16に接触している。濃縮室側側面26又は28の少なくとも一部分は、陰イオン透過膜18及び陽イオン透過膜20の一方の濃縮室側側面26又は28の有効作用側面部分を画成している。陰イオン透過膜18及び陽イオン透過膜20の一方の濃縮室側側面26又は28の有効作用側面部分は、陰イオン透過膜18及び陽イオン透過膜20の一方の濃縮室側側面26又は28の有効作用側面積部分を画定し、これは陰イオン透過膜18及び陽イオン透過膜20の一方の濃縮室側側面積の10%以上である。例えば、陰イオン透過膜18及び陽イオン透過膜20の一方の濃縮室側側面26又は28の有効作用側面積部分の相対サイズに関しては、陰イオン透過膜18及び陽イオン透過膜20の一方の濃縮室側側面26又は28の有効作用側面積部分は、陰イオン透過膜18及び陽イオン透過膜20の一方の濃縮室側側面積の50%以上である。さらに別の例としては、陰イオン透過膜18及び陽イオン透過膜20の一方の濃縮室側側面26又は28の有効作用側面積部分の相対サイズに関しては、陰イオン透過膜18及び陽イオン透過膜20の一方の濃縮室側側面26又は28の有効作用側面積部分は、陰イオン透過膜18及び陽イオン透過膜20の一方の濃縮室側側面積の実質的に全体である。例えば図32及び図33を参照すれば、陰イオン透過膜18及び陽イオン透過膜20の一方の濃縮室側側面26又は28の有効作用側面部分の空間配置については、陰イオン透過膜18及び陽イオン透過膜20の一方の濃縮室側側面26又は28の有効作用側面部分は、陰イオン透過膜18及び陽イオン透過膜20の一方の濃縮室側側面26又は28の実質的にすべての残存部分に比べて、陰イオン透過膜18及び陽イオン透過膜20の一方の反対側に配設された脱塩室36の出口367に近い。図30及び図32を参照すれば、第1のイオン交換材料ドメインが接触して配設されている濃縮室側側面26又は28の少なくとも一部分が陰イオン透過膜18である場合、第1のイオン交換材料ドメインは陰イオン交換材料優勢ドメイン14である。図31及び図33を参照すれば、第1のイオン交換材料ドメインが接触して配設されている濃縮室側側面26又は28の少なくとも一部分が陽イオン透過膜20である場合、第1のイオン交換材料ドメインは陽イオン交換材料優勢ドメイン16である。
【0056】
部分的に陰イオン透過膜18を境界とし、また部分的に陽イオン透過膜20を境界とする濃縮室12については、例えば図34を参照すれば、陰イオン交換材料優勢ドメイン14が濃縮室12内に配設され、陽イオン交換材料優勢ドメイン16が濃縮室12内に配設され、かつ混合イオン交換材料ドメイン22が濃縮室12内に配設されている。陰イオン交換材料優勢ドメイン14は、陰イオン透過膜18の濃縮室側側面26の少なくとも一部分に接触している。陽イオン透過膜20に対する陰イオン交換材料優勢ドメイン14の配置は、ドメイン14と陽イオン透過膜20との間にそれぞれの第1の空間を画成している。陰イオン透過膜18の側面26の少なくとも一部分は、陰イオン透過膜18の濃縮室側側面26の有効作用側面部分を画成している。陰イオン透過膜18の濃縮室側側面26の有効作用側面部分は、陰イオン透過膜18の濃縮室側側面26の有効作用側面積部分を画定し、これは陰イオン透過膜18の濃縮室側側面積の10%以上である。例えば、陰イオン透過膜18の濃縮室側側面26の有効作用側面積部分の相対サイズに関しては、陰イオン透過膜18の濃縮室側側面26の有効作用側面積部分は、陰イオン透過膜18の濃縮室側側面積の50%以上である。さらに別の例としては、陰イオン透過膜18の濃縮室側側面26の有効作用側面積部分の相対サイズに関しては、陰イオン透過膜18の濃縮室側側面26の有効作用側面積部分は、陰イオン透過膜18の濃縮室側側面積の実質的に全体である。陽イオン交換材料優勢ドメイン16は、陽イオン透過膜20の濃縮室側側面28の少なくとも一部分に接触している。陰イオン透過膜18に対する陽イオン交換材料優勢ドメイン16の配置は、ドメイン16と陰イオン透過膜18との間にそれぞれの第2の空間を画成している。陽イオン透過膜20の濃縮室側側面28の少なくとも一部分は、陽イオン透過膜20の濃縮室側側面28の有効作用側面部分を画成している。陽イオン透過膜20の濃縮室側側面28の有効作用側面部分は、陽イオン透過膜20の濃縮室側側面28の有効作用側面積部分を画定し、これは陽イオン透過膜20の濃縮室側側面積の10%以上である。例えば、陽イオン透過膜20の濃縮室側側面28の有効作用側面積部分の相対サイズに関しては、陽イオン透過膜20の濃縮室側側面28の有効作用側面積部分は、陽イオン透過膜20の濃縮室側側面積の50%以上である。さらに別の例としては、陽イオン透過膜20の濃縮室側側面28の有効作用側面積部分の相対サイズに関しては、陽イオン透過膜20の濃縮室側側面28の有効作用側面積部分は、陽イオン透過膜20の濃縮室側側面積の実質的に全体である。例えば図35を参照すれば、陰イオン透過膜18の濃縮室側側面26の有効作用側面部分の空間配置については、陰イオン透過膜18の濃縮室側側面26の有効作用側面部分は、陰イオン透過膜18の濃縮室側側面26の実質的にすべての残存部分に比べて、陽イオン透過膜18の反対側に配設された脱塩室36の出口367に近い。例えば、陽イオン透過膜20の濃縮室側側面28の有効作用側面部分の空間配置については、陽イオン透過膜20の濃縮室側側面28の有効作用側面部分は、陽イオン透過膜20の濃縮室側側面28の実質的にすべての残存部分に比べて、陽イオン透過膜20の反対側に配設された脱塩室36の出口367に近い。混合イオン交換材料ドメイン22の少なくとも一部分がそれぞれの第1及び第2の空間の少なくとも一方の内部に配設されている。例えば、ドメイン22はドメイン14及び16の各々に接触している。
【0057】
(d)イオン交換材料を含む濃縮室を有するEDI装置の第3の実施形態
図36及び図37を参照しながら説明すれば、別の実施形態では、部分的に陰イオン透過膜18を境界とし、また部分的に陽イオン透過膜20を境界とする濃縮室12を含む電気脱イオン装置10が提供される。陰イオン透過膜18は側面積を画定する濃縮室側側面26を含み、陽イオン透過膜20は側面積を画定する濃縮室側側面28を含んでいる。濃縮室12内には第1のイオン交換材料ドメインが配設され、第1のイオン交換材料ドメインは陰イオン透過膜18及び陽イオン透過膜20の一方の濃縮室側側面26又は28の少なくとも一部分に接触している。陰イオン透過膜18及び陽イオン透過膜20の一方の濃縮室側側面26又は28の少なくとも一部分は、陰イオン透過膜18及び陽イオン透過膜20の一方の濃縮室側側面26又は28の有効作用側面部分を画成している。陰イオン透過膜18及び陽イオン透過膜20の一方の濃縮室側側面26又は28の有効作用側面部分は、陰イオン透過膜18及び陽イオン透過膜20の一方の濃縮室側側面26又は28の有効作用側面積部分を画定し、これは陰イオン透過膜18及び陽イオン透過膜20の一方の濃縮室側側面積の10%以上である。例えば、陰イオン透過膜18及び陽イオン透過膜20の一方の濃縮室側側面26又は28の有効作用側面積部分の相対サイズに関しては、陰イオン透過膜18及び陽イオン透過膜20の一方の濃縮室側側面26又は28の有効作用側面積部分は、陰イオン透過膜18及び陽イオン透過膜20の一方の濃縮室側側面積の50%以上である。さらに別の例としては、陰イオン透過膜18及び陽イオン透過膜20の一方の濃縮室側側面26又は28の有効作用側面積部分の相対サイズに関しては、陰イオン透過膜18及び陽イオン透過膜20の一方の濃縮室側側面26又は28の有効作用側面積部分は、陰イオン透過膜18及び陽イオン透過膜20の一方の濃縮室側側面積の実質的に全体である。陰イオン透過膜18及び陽イオン透過膜20の一方の濃縮室側側面26又は28の有効作用側面部分は、陰イオン透過膜18及び陽イオン透過膜20の一方の濃縮室側側面26又は28の実質的にすべての残存部分に比べて、陰イオン透過膜18及び陽イオン透過膜20の一方の反対側に配設された脱塩室36の出口367に近い。第1のイオン交換材料ドメインはまた、陰イオン透過膜18及び陽イオン透過膜20の他方の濃縮室側側面26又は28の少なくとも一部分から離隔している。陰イオン透過膜18及び陽イオン透過膜20の他方の濃縮室側側面26又は28の少なくとも一部分は、陰イオン透過膜18及び陽イオン透過膜20の他方の濃縮室側側面26又は28の有効作用側面部分を画成している。陰イオン透過膜18及び陽イオン透過膜20の他方の濃縮室側側面26又は28の有効作用側面部分は、陰イオン透過膜18及び陽イオン透過膜20の他方の濃縮室側側面26又は28の有効作用側面積部分を画定し、これは陰イオン透過膜18及び陽イオン透過膜20の他方の濃縮室側側面26又は28の濃縮室側側面積の10%以上である。例えば、陰イオン透過膜18及び陽イオン透過膜20の他方の濃縮室側側面26又は28の有効作用側面積部分の相対サイズに関しては、陰イオン透過膜18及び陽イオン透過膜20の他方の濃縮室側側面26又は28の有効作用側面積部分は、陰イオン透過膜18及び陽イオン透過膜20の他方の濃縮室側側面積の50%以上である。さらに別の例としては、陰イオン透過膜18及び陽イオン透過膜20の他方の濃縮室側側面26又は28の有効作用側面積部分の相対サイズに関しては、陰イオン透過膜18及び陽イオン透過膜20の他方の濃縮室側側面26又は28の有効作用側面積部分は、陰イオン透過膜18及び陽イオン透過膜20の他方の濃縮室側側面積の実質的に全体である。陰イオン透過膜18及び陽イオン透過膜20の他方の濃縮室側側面26又は28の有効作用側面部分は、陰イオン透過膜18及び陽イオン透過膜20の他方の濃縮室側側面26又は28の実質的にすべての残存部分に比べて、陰イオン透過膜18及び陽イオン透過膜20の他方の反対側に配設された脱塩室36の出口367に近い。
【0058】
図36を参照すれば、第1のイオン交換材料ドメインが接触している濃縮室側側面の少なくとも一部分を有する陰イオン透過膜18及び陽イオン透過膜20の一方が陰イオン透過膜18である場合、第1のイオン交換材料ドメインは陰イオン交換材料優勢ドメイン14である。第1のイオン交換材料ドメイン(即ち、陰イオン交換材料優勢ドメイン14)は、陰イオン透過膜18の濃縮室側側面26の少なくとも一部分に接触している。陰イオン透過膜18の側面26の少なくとも一部分は、陰イオン透過膜18の濃縮室側側面26の第1の有効作用側面部分を画成している。陰イオン透過膜18の濃縮室側側面26の第1の有効作用側面部分は、陰イオン透過膜18の濃縮室側側面26の第1の有効作用側面積部分を画定し、これは陰イオン透過膜18の濃縮室側側面積の10%以上である。例えば、陰イオン透過膜18の濃縮室側側面26の第1の有効作用側面積部分の相対サイズに関しては、イオン透過膜18の濃縮室側側面26の第1の有効作用側面積部分は、陰イオン透過膜18の濃縮室側側面積の50%以上である。さらに別の例としては、陰イオン透過膜18の濃縮室側側面26の第1の有効作用側面積部分の相対サイズに関しては、陰イオン透過膜18の濃縮室側側面26の第1の有効作用側面積部分は、陰イオン透過膜18の濃縮室側側面積の実質的に全体である。陰イオン透過膜18の濃縮室側側面26の第1の有効作用側面部分は、陰イオン透過膜18の濃縮室側側面26の実質的にすべての残存部分に比べて、陰イオン透過膜18の反対側に配設された脱塩室36の出口367に近い。第1のイオン交換材料ドメイン(即ち、陰イオン交換材料優勢ドメイン14)はまた、陽イオン透過膜20の濃縮室側側面28の少なくとも一部分から離隔している。陽イオン透過膜20の濃縮室側側面28の少なくとも一部分は、陽イオン透過膜20の濃縮室側側面28の第1の有効作用側面部分を画成している。陽イオン透過膜20の濃縮室側側面28の第1の有効作用側面部分は、陽イオン透過膜20の濃縮室側側面28の第1の有効作用側面積部分を画定し、これは陽イオン透過膜20の濃縮室側側面28の濃縮室側側面積の10%以上である。例えば、陽イオン透過膜20の濃縮室側側面28の第1の有効作用側面積部分の相対サイズに関しては、陽イオン透過膜20の濃縮室側側面28の有効作用側面積部分は、陽イオン透過膜20の濃縮室側側面積の50%以上である。さらに別の例としては、陽イオン透過膜20の濃縮室側側面28の第1の有効作用側面積部分の相対サイズに関しては、陽イオン透過膜20の濃縮室側側面28の第1の有効作用側面積部分は、陽イオン透過膜20の濃縮室側側面積の実質的に全体である。陽イオン透過膜20の濃縮室側側面28の第1の有効作用側面部分は、陽イオン透過膜20の濃縮室側側面28の実質的にすべての残存部分に比べて、陽イオン透過膜20の反対側に配設された脱塩室36の出口367に近い。
【0059】
図37を参照すれば、第1のイオン交換材料ドメインが接触している濃縮室側側面の少なくとも一部分を有する陰イオン透過膜18及び陽イオン透過膜20の一方が陽イオン透過膜20である場合、第1のイオン交換材料ドメインは陽イオン交換材料優勢ドメイン16である。第1のイオン交換材料ドメイン(即ち、陽イオン交換材料優勢ドメイン16)は、陽イオン透過膜20の濃縮室側側面28の少なくとも一部分に接触している。陽イオン透過膜20の側面28の少なくとも一部分は、陽イオン透過膜20の濃縮室側側面28の第2の有効作用側面部分を画成している。陽イオン透過膜20の濃縮室側側面28の第2の有効作用側面部分は、陽イオン透過膜20の濃縮室側側面28の第2の有効作用側面積部分を画定し、これは陽イオン透過膜20の濃縮室側側面積の10%以上である。例えば、陽イオン透過膜20の濃縮室側側面28の第2の有効作用側面積部分の相対サイズに関しては、イオン透過膜20の濃縮室側側面28の第2の有効作用側面積部分は、陽イオン透過膜20の濃縮室側側面積の50%以上である。さらに別の例としては、陽イオン透過膜20の濃縮室側側面28の第2の有効作用側面積部分の相対サイズに関しては、陽イオン透過膜20の濃縮室側側面28の第2の有効作用側面積部分は、陽イオン透過膜20の濃縮室側側面積の実質的に全体である。陽イオン透過膜20の濃縮室側側面28の第2の有効作用側面部分は、陽イオン透過膜20の濃縮室側側面28の実質的にすべての残存部分に比べて、陽イオン透過膜20の反対側に配設された脱塩室36の出口367に近い。第1のイオン交換材料ドメイン(即ち、陽イオン交換材料優勢ドメイン16)はまた、陰イオン透過膜18の濃縮室側側面26の少なくとも一部分から離隔している。陰イオン透過膜18の濃縮室側側面26の少なくとも一部分は、陰イオン透過膜18の濃縮室側側面26の第2の有効作用側面部分を画成している。陰イオン透過膜18の濃縮室側側面26の第2の有効作用側面部分は、陰イオン透過膜18の濃縮室側側面26の第2の有効作用側面積部分を画定し、これは陰イオン透過膜18の濃縮室側側面26の濃縮室側側面積の10%以上である。例えば、陰イオン透過膜18の濃縮室側側面26の第2の有効作用側面積部分の相対サイズに関しては、陰イオン透過膜18の濃縮室側側面26の有効作用側面積部分は、陰イオン透過膜18の濃縮室側側面積の50%以上である。さらに別の例としては、陰イオン透過膜18の濃縮室側側面26の第2の有効作用側面積部分の相対サイズに関しては、陰イオン透過膜18の濃縮室側側面26の第2の有効作用側面積部分は、陰イオン透過膜18の濃縮室側側面積の実質的に全体である。陰イオン透過膜18の濃縮室側側面26の第2の有効作用側面部分は、陰イオン透過膜18の濃縮室側側面26の実質的にすべての残存部分に比べて、陰イオン透過膜18の反対側に配設された脱塩室36の出口367に近い。
【0060】
この実施形態では、第1のイオン交換材料14又は16は陰イオン透過膜18及び陽イオン透過膜20の他方の濃縮室側側面から離隔している必要がない。この点に関しては、例えば図43を参照すれば、部分的に陰イオン透過膜18を境界とし、また部分的に陽イオン透過膜20を境界とする濃縮室12が設けられている。第1のイオン交換材料ドメインは、濃縮室12内に配設された陽イオン交換材料優勢ドメイン16である。陽イオン交換材料優勢ドメイン16は陽イオン透過膜20の濃縮室側側面28の有効作用側面部分28aに接触しており、濃縮室側側面28の有効作用側面部分は陽イオン透過膜20の濃縮室側側面28の有効作用側面積部分を画定し、これは陽イオン透過膜の濃縮室側側面積の10%以上である。陽イオン透過膜20の濃縮室側側面28の有効作用側面部分は、陽イオン透過膜20の濃縮室側側面28の実質的にすべての残存部分に比べて、陽イオン透過膜20の反対側に配設された脱塩室36の出口367に近い。陽イオン交換材料優勢ドメイン16はまた、陰イオン透過膜18の濃縮室側側面26の少なくとも一部分26aから離隔しており、その少なくとも一部分は陰イオン透過膜18の濃縮室側側面の有効作用側面部分を画成している。陰イオン透過膜18の濃縮室側側面26の有効作用側面部分は陰イオン透過膜18の濃縮室側側面26の有効作用側面積部分を画定し、これは陰イオン透過膜18の濃縮室側側面26の濃縮室側側面積の10%以上である。陰イオン透過膜18の濃縮室側側面26の有効作用側面部分は、陰イオン透過膜18の濃縮室側側面26の実質的にすべての残存部分に比べて、陰イオン透過膜18の反対側に配設された脱塩室36の出口367に近い。注目すべきことには、陽イオン交換材料優勢ドメイン16は陰イオン透過膜18の濃縮室側側面26の一部分26bにも接触しており、この一部分26bは陰イオン透過膜18の反対側に配設された脱塩室36の出口367から相対的に遠い。
【0061】
例えば、電気脱イオン装置はさらに、濃縮室12内に配設された第2のイオン交換材料ドメインを含んでいる。第2のイオン交換材料ドメインは、陰イオン透過膜18及び陽イオン透過膜20の他方の濃縮室側側面の少なくとも一部分(即ち、第1のイオン交換材料ドメインが離隔している部分)に接触している。例えば、第2のイオン交換材料ドメインは第1のイオン交換材料ドメインにも接触している。
【0062】
第1のイオン交換材料ドメインが陰イオン交換材料優勢ドメイン14である場合(図36参照)、第2のイオン交換材料ドメインは非陰イオン交換材料優勢ドメイン161である。例えば、第2のイオン交換材料ドメインは混合イオン交換材料ドメイン22を含むか、或いは第2のイオン交換材料ドメインの全体が混合イオン交換材料ドメイン22である。さらに別の例としては、第2のイオン交換材料ドメインは陽イオン交換材料優勢ドメイン16を含むか、或いは第2のイオン交換材料ドメインの全体が陽イオン交換材料優勢ドメイン16である。
【0063】
第1のイオン交換材料ドメインが陽イオン交換材料優勢ドメイン16である場合(図37参照)、第2のイオン交換材料ドメインは非陽イオン交換材料優勢ドメイン141である。例えば、第2のイオン交換材料ドメインは混合イオン交換材料ドメイン22を含むか、或いは第2のイオン交換材料ドメインの全体が混合イオン交換材料ドメイン22である。さらに別の例としては、第2のイオン交換材料ドメインは陰イオン交換材料優勢ドメイン14を含むか、或いは第2のイオン交換材料ドメインの全体が陰イオン交換材料優勢ドメイン16である。
【0064】
例えば図38及び図39を参照すれば、濃縮室12内にはさらに混合イオン交換材料ドメイン22が配設されている。陰イオン透過膜18及び陽イオン透過膜20の他方に対する第1のイオン交換材料ドメイン14又は16の配置は、第1のイオン交換材料ドメイン14又は16と膜18又は20との間にそれぞれの空間を画成している。それぞれの空間内には混合イオン交換材料ドメイン22の少なくとも一部分が配設されている。例えば、ドメイン22は第1のイオン交換材料ドメイン14又は16に接触している。
【0065】
さらに別の例としては、図40を参照しながら説明すれば、部分的に陰イオン透過膜18を境界とし、また部分的に陽イオン透過膜20を境界とする濃縮室12を含む電気脱イオン装置10が提供される。陰イオン透過膜18は側面積を画定する濃縮室側側面26を含み、陽イオン透過膜20は側面積を画定する濃縮室側側面28を含んでいる。室12内には陰イオン交換材料優勢ドメイン14が配設され、陰イオン透過膜の濃縮室側側面の少なくとも一部分に接触している。陰イオン透過膜18の濃縮室側側面26の少なくとも一部分は、陰イオン透過膜18の濃縮室側側面26の有効作用側面部分を画成している。陰イオン透過膜18の濃縮室側側面26の有効作用側面部分は、陰イオン透過膜18の濃縮室側側面26の有効作用側面積部分を画定し、これは陰イオン透過膜18の濃縮室側側面26の濃縮室側側面積の10%以上である。例えば、陰イオン透過膜18の濃縮室側側面26の有効作用側面積部分の相対サイズに関しては、陰イオン透過膜18の濃縮室側側面26の有効作用側面積部分は、陰イオン透過膜18の濃縮室側側面積の50%以上である。さらに別の例としては、陰イオン透過膜18の濃縮室側側面26の有効作用側面積部分の相対サイズに関しては、陰イオン透過膜18の濃縮室側側面26の有効作用側面積部分は、陰イオン透過膜18の濃縮室側側面積の実質的に全体である。陰イオン透過膜18の濃縮室側側面26の有効作用側面部分は、陰イオン透過膜18の濃縮室側側面26の実質的にすべての残存部分に比べて、陰イオン透過膜18の反対側に配設された脱塩室36の出口367に近い。室12内には陽イオン交換材料優勢ドメイン16も配設され、陽イオン透過膜20の濃縮室側側面28の少なくとも一部分に接触している。陽イオン透過膜20の濃縮室側側面28の有効作用側面部分が、陽イオン透過膜20の濃縮室側側面28の少なくとも一部分によって画成されている。陽イオン透過膜20の濃縮室側側面28の有効作用側面部分は、陽イオン透過膜20の濃縮室側側面28の有効作用側面積部分を画定し、これは陽イオン透過膜20の濃縮室側側面積の10%以上である。例えば、陽イオン透過膜20の濃縮室側側面28の有効作用側面積部分の相対サイズに関しては、陽イオン透過膜20の濃縮室側側面28の有効作用側面積部分は、陽イオン透過膜20の濃縮室側側面積の50%以上である。さらに別の例としては、陽イオン透過膜20の濃縮室側側面28の有効作用側面積部分の相対サイズに関しては、陽イオン透過膜20の濃縮室側側面28の有効作用側面積部分は、陽イオン透過膜20の濃縮室側側面積の実質的に全体である。陽イオン透過膜20の濃縮室側側面28の有効作用側面部分は、陽イオン透過膜20の濃縮室側側面28の実質的にすべての残存部分に比べて、陽イオン透過膜20の反対側に配設された脱塩室36の出口367に近い。例えば、ドメイン14はドメイン16に接触している。
【0066】
例えば、図40の実施形態の変形例としては、図40を参照すれば、濃縮室内には混合イオン交換材料ドメイン22が配設されている。陽イオン透過膜20に対する陰イオン交換材料優勢ドメイン14の配置は、ドメイン14と陽イオン透過膜20との間にそれぞれの第1の空間を画成している。陰イオン透過膜18に対する陽イオン交換材料優勢ドメイン16の配置は、ドメイン16と陰イオン透過膜18との間にそれぞれの第2の空間を画成している。混合イオン交換材料ドメイン22の少なくとも一部分がそれぞれの第1及び第2の空間の少なくとも一方の内部に配設されている。例えば、ドメイン22はドメイン14及び16の各々に接触している。
【0067】
例えば、図42を参照しながら説明すれば、部分的に陰イオン透過膜18を境界とし、また部分的に陽イオン透過膜20を境界とする濃縮室12を含む電気脱イオン装置10が提供される。陰イオン透過膜18は側面積を画定する濃縮室側側面26を含み、陽イオン透過膜20は側面積を画定する濃縮室側側面28を含んでいる。室12内には陰イオン交換材料優勢ドメイン14が配設され、陰イオン透過膜18の濃縮室側側面積の実質的に全体に接触している。必然的な結果として、ドメイン14が接触している陰イオン透過膜18の濃縮室側側面26は、陰イオン透過膜18の濃縮室側側面26の実質的にすべての残存部分に比べて、陰イオン透過膜18の反対側に配設された脱塩室36の出口367に近い。室12内には陽イオン交換材料優勢ドメイン16が配設され、陽イオン透過膜20の濃縮室側側面積の実質的に全体に接触している。必然的な結果として、ドメイン16が接触している陽イオン透過膜20の濃縮室側側面28は、陽イオン透過膜20の濃縮室側側面28の実質的にすべての残存部分に比べて、陽イオン透過膜20の反対側に配設された脱塩室36の出口367に近い。室12内には、混合イオン交換材料ドメイン22が陰イオン交換材料優勢ドメイン14と陽イオン交換材料優勢ドメイン16との間に配設されている。ドメイン22はドメイン14及び16の各々にも接触し、かつ室12の全長(入口末端から出口末端まで)にわたって延在している。濃縮室は、3mmの厚さをもった実質的に直方体の形状を有している。ドメイン14は、ドメイン14の全体にわたって約0.2mmの厚さ145を有している。ドメイン16は、ドメイン16の全体にわたって約0.2mmの厚さ181を有している。ドメイン22は、ドメイン22の全体にわたって約2.6mmの厚さ221を有している。この点に関しては、ドメイン14及び16の各々の厚さは最小限(例えば、イオン交換材料が粒子の形態で供給される場合には1又は2粒径)に保たれ、ドメイン22の厚さは最大化される。
【0068】
(e)動作
動作に当たっては、陽極32と陰極36との間に電位差が印加される。脱塩室36及び濃縮室12を通って電流が流れ、脱塩室36内でのイオン輸送及び水の分解を可能にする。陰イオン及び陽イオンが脱塩室36から透過膜18、20を通して隣接する濃縮室12(場合によっては隣接する電極室30、34)に輸送されることで、脱塩室36を通って流れる液体からイオンが除去される。その結果、脱塩室36を通って流れる液体は脱イオンされて精製された液体の流れ365を生じる一方、濃縮室12を通って流れる液体中にはイオン種が濃縮されて濃縮流出液123を生じる。図5に示す例では、室12、36を通る液体の流れは互いに向流状態にある。
【0069】
陽イオン透過膜20に接触した陽イオン交換材料優勢ドメイン16は膜表面における非帯電弱酸濃度を低下させ、かくして非帯電弱酸種の逆拡散を低減させるために役立つと考えられる。詳しくは、陽イオン透過膜20に接触した陽イオン交換材料優勢ドメイン16を設けることで、陽イオン透過膜20を通しての拡散によって非帯電弱酸種(例えば、CO2又はCH3COOH)が濃縮室12から脱塩室36に輸送されて脱塩室36内で非帯電弱酸種がイオン化し、それに伴って脱塩室36から排出される生成水の品質が低下する傾向が減少する。陽イオン交換材料優勢ドメイン16の存在は、下記の機構のいずれか一方又は両方を可能にすることでこのような逆拡散の低減に役立つと考えられる。即ち、(i)弱酸が濃縮室12内から陽イオン透過膜20に移動する(次いで陽イオン透過膜20中を浸透して脱塩室36内に至る)するための拡散長さを増加させること、及び(ii)濃縮室12を通って流れる液体の線速度が(陽イオン透過膜20に隣接して流れる液体の線速度に比べて)速い場合、陰イオン交換材料/陽イオン交換材料界面を陽イオン透過膜20から遠ざけて、この界面で生成する弱酸を陽イオン透過膜20からさらに遠い位置で生成させることにより、陽イオン透過膜20の表面近傍における弱酸の局部濃度を減少させることである。
【0070】
同様に、陰イオン透過膜18に接触した陰イオン交換材料優勢ドメイン14は、アンモニア及び窒素含有弱有機塩基(例えば、アニリン、ブチルアミン、ヒドラジン、エチルアミン及びヒドロキシルアミン)のような弱塩基物質の逆拡散を低減させるために役立つと考えられる。
【0071】
陽イオン透過膜20に接触した陽イオン交換材料優勢ドメイン16の例及び/又は陰イオン透過膜18に接触した陰イオン交換材料優勢ドメイン14の例と共に、濃縮室12内での硬度スケール形成を軽減させるために混合イオン交換材料ドメイン22が設けられる。濃縮室12内において陰イオン交換膜と陽イオン交換膜との間の界面の数を増加させることは、硬度及びスケール形成陰イオンの局部濃度の例を低下させる。かかる界面の数は、主として単一相のイオン交換材料ドメイン(例えば、ドメイン14又は16のいずれか)と異なり、混合イオン交換材料ドメイン22において最適化される。したがって、上述したドメイン14、16の一方又は両方に加えて混合イオン交換材料ドメイン22を設けることは、混合イオン交換材料ドメイン22を設けずに上述したドメイン14、16の一方又は両方のみを濃縮室12内に設けた場合に広く起こることがある硬度スケール形成を軽減させる。
【0072】
下記の非限定的な実施例を参照しながら、本発明の実施形態を一層詳しく説明する。
【0073】
(f)実施例
(i)濃縮室が混合イオン交換材料のみで充填された電気脱イオン装置の性能を、(ii)濃縮室が陽イオン透過膜に接触した陽イオン交換材料ドメイン及び陽イオン交換材料ドメインと陰イオン透過膜との間に配設された混合イオン交換材料ドメインを含む電気脱イオン装置の性能と比較するために電気脱イオンプロセスを実施した。
【実施例1】
【0074】
陽極を収容した陽極室及び陰極を収容した陰極室を含む第1の電気脱イオン装置を用意した。陽極室と陰極室との間に複数の陰イオン透過膜及び陽イオン透過膜を交互に配置することで、交互に位置する脱塩室及び濃縮室を形成する。その結果、全部で16の濃縮室及び全部で15の脱塩室が存在する。脱塩室36の各々は、陽極側で陰イオン透過膜18を境界とし、陰極側で陽イオン透過膜20を境界としている。濃縮室12の各々は、陽極側で陽イオン透過膜20を境界とし、陰極側で陰イオン透過膜18を境界としている。濃縮室及び脱塩室の各々は、実質的に直方体の形状を有している。各々の脱塩室の寸法は13cm×39cm×0.8cm(幅×長さ×厚さ)である。
【0075】
各々の脱塩室は、三菱化学(株)のDIAION SK−1B(商標)樹脂ビーズ(陽イオン交換材料)及び三菱化学(株)のDIAION SA10A(商標)樹脂ビーズ(陰イオン交換材料)の体積比1:1の混合物である混合イオン交換材料で充填される。各々の脱塩室内の混合イオン交換材料ドメインは脱塩室の形状に従う結果、混合イオン交換材料ドメインの厚さは0.8cmである。
【0076】
各々の濃縮室は、2つの相異なるイオン交換材料ドメインを形成するようにしてイオン交換材料で充填される。詳しくは、各々の濃縮室は陽イオン交換材料ドメイン及び混合イオン交換材料ドメインを含んでいる。濃縮室の陽イオン交換材料優勢ドメインは、濃縮室の陽イオン交換材料優勢ドメイン中で使用する陽イオン交換材料樹脂ビーズ直径のサイズ範囲が0.42〜0.6mmとなるようにふるい分けで大きい樹脂ビーズを除去した三菱化学(株)のDIAION SK−1B(商標)樹脂ビーズ(陽イオン交換材料)を含んでいる。濃縮室の混合イオン交換材料ドメインは、三菱化学(株)のDIAION SK−1B(商標)樹脂ビーズ(陽イオン交換材料)及び三菱化学(株)のDIAION SA10A(商標)樹脂ビーズ(陰イオン交換材料)の体積比1:1の混合物である混合イオン交換材料を含んでいる。濃縮室の陽イオン交換材料ドメインは実質的に直方体の形状に画成され、陽イオン透過膜の濃縮室側側面の実質的に全体に接触している。濃縮室の混合イオン交換材料ドメインは実質的に直方体の形状に画成され、陽イオン交換材料ドメインと陰イオン透過膜との間の空間全体の内部に配設されている。陽イオン交換材料ドメインの厚さは0.08cmである。混合イオン交換材料ドメインの厚さは0.2cmである。
【0077】
脱塩室、濃縮室及び電極室の各々への供給流れは、同一の組成を有している。かかる供給流れは、重炭酸ナトリウム注入後に15.9ppmの濃度で溶存HCO3 -を含有する実質的な超純水(逆浸透で前処理した水道水)である。各々の脱塩室からは、約0.4167gpmの速度で生成水が流出する。各々の濃縮室からは、約0.0235gpmの速度で水が流出する。併合された電極室からは、約0.25gpmの速度で水が流出する。回収率は90%と測定される。脱塩室及び濃縮室の各々を通しての流れが確立された後、装置に接続された外部回路を通して3クーロン/秒の電流を印加し、かくして脱塩室を通って流れる供給水の電気脱イオンを行った。
【0078】
定常状態では、脱塩室の出口から流出する生成水の抵抗率は17.7Mohm・cmと測定された。
【比較例1】
【0079】
各々の濃縮室が混合イオン交換材料のみ(即ち、三菱化学(株)のSK−1B(商標)樹脂ビーズ(陽イオン交換材料)及び三菱化学(株)のSA10A(商標)樹脂ビーズ(陰イオン交換材料)の体積比1:1の混合物)で充填されている点を除き、実施例1に記載したものと実質的に同じ電気脱イオン装置を用いて実質的に同じ動作条件下で比較例を実施した。
【0080】
定常状態では、これらの条件下で脱塩室の出口から流出する生成水の抵抗率は12Mohm・cmと測定された。
【0081】
もちろん、特許請求の範囲によって定義される本発明の技術的範囲から逸脱することなく、本明細書中に記載された本発明の実施形態に修正を行い得ることは言うまでもない。
【符号の説明】
【0082】
10 電気脱イオン装置
12 濃縮室
14 陰イオン交換材料優勢ドメイン
16 陽イオン交換材料優勢ドメイン
18 陰イオン透過膜
20 陽イオン透過膜
22 混合イオン交換材料ドメイン
141 非陽イオン交換材料優勢ドメイン
161 非陰イオン交換材料優勢ドメイン

Claims (13)

  1. 対向する側面を有する濃縮室(12)であって、その一方の側面が部分的に陰イオン透過膜(18)を境界とし、他方の側面が部分的に陽イオン透過膜(20)を境界とする濃縮室(12)と、濃縮室(12)内に配設された第1のイオン交換材料ドメインとを含んでなる電気脱イオン装置であって、
    第1のイオン交換材料ドメイン陰イオン透過膜及び陽イオン透過膜の一方の濃縮室側側面の少なくとも一部分に接触し、かつ陰イオン透過膜及び陽イオン透過膜の他方から離隔しており、
    陰イオン透過膜及び陽イオン透過膜の一方の濃縮室側側面の少なくとも一部分、陰イオン透過膜及び陽イオン透過膜の一方の濃縮室側側面の有効作用側面部分を画成していて、
    第1のイオン交換材料ドメインが接触している濃縮室側側面の少なくとも一部分を有する陰イオン透過膜及び陽イオン透過膜の一方が陰イオン透過膜(18)である場合、第1のイオン交換材料ドメインは陰イオン交換材料優勢ドメイン(14)であり、
    第1のイオン交換材料ドメインが接触している濃縮室側側面の少なくとも一部分を有する陰イオン透過膜及び陽イオン透過膜の一方が陽イオン透過膜(20)である場合、第1のイオン交換材料ドメインは陽イオン交換材料優勢ドメイン(16)であり、
    さらに、濃縮室内に配設された混合イオン交換材料ドメインを含んでいて、陰イオン透過膜及び陽イオン透過膜の他方に対する第1のイオン交換材料ドメインの配置は第1のイオン交換材料ドメインと陰イオン透過膜及び陽イオン透過膜の他方との間にそれぞれの空間を画成し、混合イオン交換材料ドメインの少なくとも一部分がそれぞれの空間内に配設されている、電気脱イオン装置。
  2. 第1のイオン交換材料ドメインが接触している濃縮室側側面の少なくとも一部分を有する陰イオン透過膜及び陽イオン透過膜の一方が陰イオン透過膜(18)であり、第1のイオン交換材料ドメインは陰イオン交換材料優勢ドメイン(14)である、請求項1記載の電気脱イオン装置。
  3. イオン透過膜に対する陰イオン交換材料優勢ドメイン(14)の配置は陰イオン交換材料優勢ドメイン(14)と陽イオン透過膜との間にそれぞれの空間を画成し、混合イオン交換材料ドメインの少なくとも一部分がそれぞれの空間内に配設されている、請求項記載の電気脱イオン装置。
  4. さらに、濃縮室内に配設された陽イオン交換材料優勢ドメイン(16)を含んでいて、陽イオン交換材料優勢ドメイン(16)は陽イオン透過膜の濃縮室側側面の少なくとも一部分に接触しかつ陰イオン透過膜から離隔しており、陽イオン透過膜の濃縮室側側面の少なくとも一部分は陽イオン透過膜の濃縮室側側面の有効作用側面部分を画成している、請求項記載の電気脱イオン装置。
  5. イオン透過膜に対する陰イオン交換材料優勢ドメイン(14)の配置は陰イオン交換材料優勢ドメイン(14)と陽イオン透過膜との間にそれぞれの第1の空間を画成し、陰イオン透過膜に対する陽イオン交換材料優勢ドメイン(16)の配置は陽イオン交換材料優勢ドメイン(16)と陰イオン透過膜との間にそれぞれの第2の空間を画成し、混合イオン交換材料ドメインの少なくとも一部分がそれぞれの第1及び第2の空間の少なくとも一方の内部に配設されている、請求項記載の電気脱イオン装置。
  6. 第1のイオン交換材料ドメインが接触している濃縮室側側面の少なくとも一部分を有する陰イオン透過膜及び陽イオン透過膜の一方が陽イオン透過膜(20)であり、第1のイオン交換材料ドメインは陽イオン交換材料優勢ドメイン(16)である、請求項1記載の電気脱イオン装置。
  7. イオン透過膜に対する陽イオン交換材料優勢ドメイン(16)の配置は陽イオン交換材料優勢ドメイン(16)と陰イオン透過膜との間にそれぞれの空間を画成し、混合イオン交換材料ドメインの少なくとも一部分がそれぞれの空間内に配設されている、請求項記載の電気脱イオン装置。
  8. 陰イオン透過膜の濃縮室側側面が陰イオン透過膜の濃縮室側側面積を画定し、陽イオン透過膜の濃縮室側側面が陽イオン透過膜の濃縮室側側面積を画定し、陰イオン透過膜及び陽イオン透過膜の一方の濃縮室側側面の有効作用側面部分が陰イオン透過膜及び陽イオン透過膜の一方の濃縮室側側面の有効作用側面積部分を画定し、これは陰イオン透過膜及び陽イオン透過膜の一方の濃縮室側側面積の10%以上である、請求項1記載の電気脱イオン装置。
  9. 第1のイオン交換材料ドメインが接触している濃縮室側側面の少なくとも一部分を有する陰イオン透過膜及び陽イオン透過膜の一方が陰イオン透過膜(18)であり、第1のイオン交換材料ドメインは陰イオン交換材料優勢ドメイン(14)であり、陰イオン透過膜の濃縮室側側面の有効作用側面部分が陰イオン透過膜の濃縮室側側面の有効作用側面積部分を画定し、これは陰イオン透過膜の濃縮室側側面積の10%以上である、請求項記載の電気脱イオン装置。
  10. イオン透過膜に対する陰イオン交換材料優勢ドメイン(14)の配置は陰イオン交換材料優勢ドメイン(14)と陽イオン透過膜との間にそれぞれの空間を画成し、混合イオン交換材料ドメインの少なくとも一部分がそれぞれの空間内に配設されている、請求項記載の電気脱イオン装置。
  11. さらに、濃縮室内に配設された陽イオン交換材料優勢ドメイン(16)を含んでいて、陽イオン交換材料優勢ドメイン(16)は陽イオン透過膜の濃縮室側側面の少なくとも一部分に接触しかつ陰イオン透過膜から離隔しており、陽イオン透過膜の濃縮室側側面の少なくとも一部分は陽イオン透過膜の濃縮室側側面の有効作用側面部分を画成している、請求項記載の電気脱イオン装置。
  12. 陽イオン透過膜の濃縮室側側面の有効作用側面部分が陽イオン透過膜の濃縮室側側面の有効作用側面積部分を画定し、これは陽イオン透過膜の濃縮室側側面積の10%以上である、請求項11記載の電気脱イオン装置。
  13. イオン透過膜に対する陰イオン交換材料優勢ドメイン(14)の配置は陰イオン交換材料優勢ドメイン(14)と陽イオン透過膜との間にそれぞれの第1の空間を画成し、陰イオン透過膜に対する陽イオン交換材料優勢ドメイン(16)の配置は陽イオン交換材料優勢ドメイン(16)と陰イオン透過膜との間にそれぞれの第2の空間を画成し、混合イオン交換材料ドメインの少なくとも一部分がそれぞれの第1及び第2の空間の1以上の内部に配設されている、請求項11記載の電気脱イオン装置。
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