JP5212763B2 - 剥離方法 - Google Patents

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Description

本発明は、机上などの設置面に据え置かれたプリンタ、平面テレビ、パーナルコンピュータ(PC)の表示装置などの転倒を防止するために、これらの装置の側面又は裏面と設置面の双方を両面接着テープなどで固定する転倒防止器具において、両面接着テープなどで装置の側面又は裏面に接着固定された転倒防止器具の固着部材を剥離するための剥離工具及び剥離方法に関する。
従来、平面テレビやPCの表示装置を設置面に固定し地震などによる転倒を防止するために種々の転倒防止器具が提案されている。これらの転倒防止器具は設置面に固定された部品と、プリンタや平面テレビやPCの表示装置の側面或は裏面に固定された部品とを何らかの方法、例えばネジや金具などで結合したり、凹凸部で係止したりするものが殆どである。この場合、プリンタや平面テレビやPCの表示装置を移動したり、撤去したりする時には、設置面に固定された部品或は装置の側面或は裏面に固定された部品を剥がす必要が生じる。これらの部品は両面接着テープなどで固定されるため、その剥離には専用の工具などが使用される。特許文献1には、表面に貼り付けられた粘着部品を剥がすために、アームの先端に剥離爪を設け、剥離爪の先端部を粘着部品に引っ掻けて強引に引っ張り剥がす方法が提案されている。
特開2004−1976
しかしながら、特許文献1に示されているような従来の粘着部品の剥離工具では、剥離爪の先端部を粘着部品に引っ掻けて引っ張り剥離するため、両面接着テープを力ずくで設置面から剥がすことになり、剥がすための大きな力を必要とした。また、両面接着テープを剥がす際に、設置面の一部が両面接着テープとともに剥がれ、設置面を破損することがあった。また、設置面に両面接着テープの付着物が残り設置面を汚したり、設置面の付着物による凹凸が発生し、別の転倒防止器具の設置が出来なくなる問題点があった。
この発明の目的は、上述した事情に鑑みなされたもので、この発明の主たる目的は、プリンタや平面テレビやPCの表示装置を移動したり、撤去したりする際、使用されている転倒防止器具の両面接着テープなどで固着された固定部品を、少ない力で簡単に剥離できる剥離工具を提供することにある。
また、この発明の他の目的は、両面接着テープなどで固着された固定部品を剥離するために、剥離爪の先端部を粘着部に引っ掻けて引っ張り剥離することにより生じる設置面の破損が発生しない剥離工具を提供することにある
また、この発明の他の目的は、転倒防止器具の両面接着テープなどの固定部品を剥離する際に、設置面に両面接着テープの付着物が残り設置面を汚したり、設置面に付着物による凹凸が発生しないような剥離工具を提供することにある。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、この発明に係わる剥離工具は、請求項1の記載によれば、固着手段により表面に固着された固定部品を前記表面から剥離する剥離工具において、略板状本体部と、前記略板状本体部の一端部に設けられ、前記固定部品を押付け拘止する拘止手段と、前記略板状本体部の他端部に設けられた把持部とを具備し、前記拘止手段で前記固定部品を押し付け拘止した状態で、前記固定部品を中心として前記把持部を回動させることで前記固定部品を前記表面から剥離させることを特徴とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、この発明に係わる剥離工具は、請求項2の記載によれば、前記拘止手段は、前記略板状本体部の一端部に取り付けられる基底部と、前記基底部の他方の面に設けられた第1の起立片と、前記基底部の一方の面に設けられ、前記第1の起立片と略平行に設けられた第2の起立片とを備えることを特徴とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、この発明に係わる剥離工具は、請求項3の記載によれば、前記拘止手段は、前記略板状本体部の一端部が前記固定部品の溝に嵌め合わされ拘止されることを特徴とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、この発明に係わる剥離工具は、請求項4の記載によれば、前記固着手段は、両面接着テープによることを特徴とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、この発明に係わる剥離方法は、請求項5の記載によれば、表面に固着された固定部品を前記表面から剥離する、剥離工具を用いた剥離方法であって、前記剥離工具の略板状本体部の一端部に設けられ拘止手段で前記固定部品を押付けて拘止し、前記剥離工具の略板状本体部の他端部に設けられた把持部を、前記拘止手段で押し付け拘止した前記固定部品を中心に回動させることで前記固定部品を前記表面から剥離させることを特徴とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、この発明に係わる剥離方法は、請求項6の記載によれば、前記剥離工具は、請求項1乃至6に記載の剥離工具であることを特徴とする。
この発明によれば、平面テレビやPCの表示装置を移動したり、撤去したりする際、使用されている転倒防止器具の両面接着テープなどで固着された固定部品を、少ない力で時間をかけて剥離できる剥離工具を提供することが出来る。
また、この発明によれば、転倒防止器具の両面接着テープなどの固定部品を剥離するために、剥離爪の先端部を粘着部に引っ掻けて引っ張り剥離することにより生じる設置面の破損が発生しない剥離工具を提供することができる。
また、この発明によれば、転倒防止器具の両面接着テープなどの固定部品を剥離する際に、設置面に両面接着テープの付着物が残り設置面を汚したり、設置面に付着物による凹凸が発生するようなことがない剥離工具を提供することができる。
<第一の実施例>
図1は、本発明の第一の実施例の剥離工具を示す図で、図1(a)は平面図、図1(b)は側面図である。剥離工具1は、「略板状本体部」としての本体部100と、「拘止手段」としての押え部101と、把持部102とからなる。本体部100と押え部101と把持部102はアルミニウム、鉄などの金属板或はエポキシ樹脂(FRP)などのプラスチック板で一体に形成される。本体部100の把持部102は押え部101に対し若干角度有する状態となっている。これは、後で説明するような把持部102の回動を容易にするためのものである。
図2は第一の実施例の剥離工具が使用される固定部品を含む転倒防止器具の斜視図である。転倒防止器具10は、L形薄板12と、「固定部品」としてのベルト固定部材16から構成される。L形薄板12は、ベルト状平板13と、固定板14とから構成され、ベルト固定部材16は、ベース固定部材17と、押え部材18とから構成される。ベルト状平板13には複数の円孔132が設けられている。ベース固定部材17は、溝部172と、図示しない挿入孔と、図示しない係止溝とから構成される。押え部材18は、図示しない押え突起と、押え部材18を回動させるための円弧状溝184と、係止爪186とから構成される。ベルト状平板13は、ベース固定部材17と押え部材18に挟まれ、押え部材18の図示しない押え突起がベルト状平板13の円孔132を貫通し、ベース固定部材17の図示しない挿入孔に挿入される。さらに押え部材18の係止爪186がベース固定部材17の係止溝に嵌まるように円弧状溝184に硬貨などを差込み押え部材18を回動させることにより、ベルト状平板13はベース固定部材17と押え部材18とで係止される。ベース固定部材17は両面接着テープ178で、固定板14は両面接着テープ142でそれぞれ固定される。
以上のような転倒防止器具10は、「表面」としてのプリンタの側面にベース固定部材17を両面接着テープ178で固定し、固定板14を「表面」としてのプリンタの設置面に両面接着テープ142で固定することにより、地震の震動によるプリンタの転倒、設置面上での滑り移動を防ぐことが出来る。
図3は「固定部品」としてのベース固定部材を示す図で、図3(a)は平面図、図3(b)は側面図である。ベース固定部材17は、溝部172と、3個の挿入孔174と、2個所の係止溝176とから構成される。溝部172は、ベルト状平板13を挿入するためにベース固定部材17に設けられた凹状の溝である。この溝部172の中心部付近に挿入孔174が設けられている。また、ベース固定部材17には、押え部材18によりベルト状平板13を挟んだままベース固定部材17に係止するための2箇所の係止溝176が設けられている。さらに、ベース固定部材17にはプリンタの側面に固定するための両面接着テープ178が貼付されている。
図4は、第一の実施例の剥離工具を用いてベース固定部材を剥離する状態を示す図で、図4(a)は平面図、図4(b)は側面図である。剥離工具1は、本体部100と、押え部101と把持部102とから構成される。ベース固定部材17は、溝部172と、図示しないい挿入孔と、係止溝176とから構成される。また、ベース固定部材17は両面接着テープ178によりプリンタの側面に貼り付けられている。プリンタを移動したりや撤去する場合、まず転倒防器具10から押え部材18及びベルト状平板13を抜き取った後に、ベース固定部材17が両面接着テープ178でプリンタの側面に貼り付けられたまま取り残こされた状態となる。そのため、剥離工具1でプリンタの側面に貼り付けられて残されたベース固定部材17を剥離する。
剥離は、まず剥離工具1の押え部101をベース固定部材17の溝部172に合わせて押付けて次のようになされる。すなわち、押え部101の幅は溝部172の幅より若干狭くなっているため、図4に示すように押え部101は溝部172に嵌り込み拘止される状態となる。この状態で、剥離工具1の把持部102を図4(a)に示す矢印方向に回動させることにより、押え部101は、溝部172の側面を押付け、ベース固定部材17全体を浮かせるようにして、ベース固定部材17に貼付された両面接着テープ178を剥離する。これにより、プリンタの側面に両面テープで接着された固定部品を少ない力で簡単に、設置面を傷つけることなく、さらに付着物を残ないで剥離することが出来る。
図5から図7は、第一の実施例の剥離工具の特徴を説明する図である。図5は、両面接着テープにより設置面に固着された固定部品を、剥離工具の把持部の回動により剥離する状態を説明するモデル図である。把持部は、固定部品の中央部の図中Oを中心として回動する。この場合、固定部品の各部は動き方が異なる。例えば固定部品を16分割しその各々についての動きを追って説明する。まず、16分割された固定部品の各部を図5に示すように、▲1▼から▲16▼まで番号を付与すると、▲1▼、▲4▼、▲13▼、▲16▼については、中心Oからの距離R1はR1
Figure 0005212763
の長さである。また、▲2▼、▲3▼、▲5▼、▲8▼、▲9▼、▲12▼、▲14▼、▲15▼については、中心Oか
Figure 0005212763
せると16分割された固定部品の各部は回動方向にずれることになり、このずれ量が所定値を超えると剥離が起こる。しかし、16分割された固定部品の各部の中心Oからの距離が異なるため、所定のずれ量となる回動の角度は各部で異なる。剥離が起こる所定のずれ量をΔaとすると、まず角度θ1=8/(3
Figure 0005212763
(Δa/a)の時に▲2▼、▲3▼、▲5▼、▲8▼、▲9▼、▲12▼、▲14▼、▲15▼が、次に角度θ3=8/
Figure 0005212763
された固定部品の各部の面積は、固定部品の面積SとするとS/16であるため、剥離される面積は、θ1の時は4カ所のため全体の4/16、θ2の時は8カ所のため全体の8/16、θ3の時は4カ所のため全体の4/16となる。
図6は、把持部の回動の角度と、剥離された固定部品の面積の累積値を示した図である。図6では、Δa/aの値を0.1と仮定し、θ1、θ2、θ3の値を求め、それぞれの場合の剥離された固定部品の面積の累積値、すなわちθ1、つまり回動角度10.8度の場合25%(4/16)、θ2、つまり回動角度14.5度の場合75%(12/16)、θ3、つまり回動角度32.4度の場合100%(16/16)になる状態が示されている。これによると、両面接着テープにより設置面に固着された固定部品を剥離工具の把持部の回動により剥離すると、固定部品の外側の部分から順次把持部の回動により剥離が進行し、最後に中心部が剥離されることが理解される。このため、アームの先端に剥離爪を設け、剥離爪の先端部を粘着部品に引っ掻けて強引に押したりまた引っ張り剥がす方法に比べ、両面接着テープが固着される設置面を傷付けることなく、付着物を設置面に残すことなく把持部の回動により順次剥離することが可能になる。
図7は、把持部の回動の角度と、剥離のための力の関係を示した図である。16分割された固定部品の各部をΔaずらせて剥離するために必要な力をfとすると、固定部品全体を剥離するためには16fが必要になる。これは、固定部品を1方向に押す若しくは引っ張る従来の方法では力が16f必要であることを意味している。一方、第一の実施例の剥離工具は、把持部の回動を利用して剥離するため、把持部の長さで決まる梃の原理を利用して剥離していることになる。すなわち、固定部品の中心Oと把持部の端部までの長さをD・aとすると、剥離のために把持部の端部で必要とする16分割の各部で必要とする力は、16分割中▲1▼、▲4▼、▲13▼、▲16▼については、中心Oからの距離R1はR1=(
Figure 0005212763
のときの把持部の端部における回動θ1に伴う移動量X1は、X1=8・D・
Figure 0005212763
Figure 0005212763
したがって、把持部を回動さて、16分割の各部分を剥離するために必要な全体の力(Fa、Fb、Fcで表す)は、回動角度が0度からθ1度、すなわち把持部の端部の移動量が0からX1までは、全体の力Faは、Fa=(3・
Figure 0005212763
θ2度、すなわち把持部の移動量がX1からX2までは、全体の力Fbは、F
Figure 0005212763
すなわち把持部の端部の移動量がX2からX3までは、全体の力Fcは、Fc
Figure 0005212763
、把持部の回動による把持部の端部の移動量と、剥離のために必要な全体の力の関係を実線で示した図である。横軸の単位は剥離に必要なずれ量Δaを1として示されている。縦軸の単位は16分割の内の1分割を剥離するに必要な力fを1として示されている。波線は固定部品を1方向に押す若しくは引っ張る従来の方法では移動量は1単位、すなわちΔaと小さいが、力は16f必要であることを示している。さらに図7の実線の面積と波線の面積は等しい。これは、仕事量は変わらないことを意味している。しかし縦軸は実線の方が、波線に比べて小さい。これは、第一の実施例の剥離工具を使用することにより、把持部の梃の原理により剥離のための力は極めて少なくて済むが、把持部の端部の移動量が大きく剥離に時間がかかることを意味している。把持部の梃を使わない従来方向は移動量は少ないが非常に大きな力を必要とする。なお、第一の実施例の剥離工具の特徴を固定部品を16分割した場合で説明したが、分割数をさらに多くした場合は剥離工具の特徴をより精緻に説明できる。
<第二の実施例>
図8は、本発明の第二の実施例の剥離工具を示す図で、図8(a)は平面図、図8(b)は側面図、図8(c)は正面図である。剥離工具2は、「略板状本体部」としての本体部200と、「拘止手段」としての押え部201と、把持部202とからなる。押え部201は、基底部203と、基底部203の両側に把持部202とは反対の面に設けられた第1の起立片204と、第1の起立片204と同じ面に略平行に設けられた第2の起立片205と、切り込み206とから構成される。本体部200の把持部202は押え部201に対し若干角度有する状態となっている。これは、後で説明するような把持部202の回動を容易にするためのものである。また、把持部202は途中から曲がり、押え部201と反対の先端部付近では、水平に近い状態になっている。これは、後で説明する把持部202の回動させるための力を入れ易くするためである。本体部200と押え部201と、把持部202とはアルミニウム、鉄などの金属板或はエポキシ樹脂(FRP)などのプラスチック板で一体に形成される。
第二の実施例の剥離工具が使用される転倒防止器具は、第一の実施例の剥離工具が使用される転倒防止器具10と同じである。転倒防止器具10の斜視図は図2に示されているが、詳細な説明は第1の実施例の剥離工具の説明と重複するため省略する。第二の実施例の剥離工具が使用される「固定部品」はL形薄板12である。転倒防止器具10のベース固定部材17を「表面」としてのプリンタの側面に両面接着テープ178で固定し、固定板14を「表面」としてのプリンタの設置面に両面接着テープ142で固定することにより、転倒防止器具10は、地震の震動によるプリンタの転倒、設置面上での滑り移動を防ぐことができる。また、プリンタを移動したりや撤去する場合、まず転倒防器具10から押え部材18を取り去った後に、プリンタの設置面にはベルト状平板13と固定板14からなるL形薄板12が、固定板14に貼付された両面接着テープ142により設置面に貼り付けられたまま残こる状態となる。
図9は「固定部品」としてのL形薄板12を示す図で、図9(a)は平面図、図9(b)は側面図である。L形薄板12は、ベルト状平板13と固定板14とから構成される。固定板14は、両面接着テープ142によりプリンタの設置面に固定される。
図10は、第二の実施例の剥離工具を用いて「固定部品」としてのL形薄板を剥離する状態を示す図で、図4(a)は平面図、図4(b)は側面図である。剥離工具2は、本体部200と、押え部201と、把持部202とからなる。押え部201は、基底部203と、基底部203の両側に把持部201とは反対の面に設けられた第1の起立片204と、第1の起立片204と同じ面に略平行に設けられた第2の起立片205と、切り込み206とから構成される。固定部品のL形薄板12は、ベルト状平板13と固定板14とからなり、固定板14が両面接着テープ142によりプリンタの設置面に固定されている。その結果、プリンタを移動したりや撤去する際、まず転倒防器具10から押え部材18が取り去られ、プリンタの設置面に貼りけられたL形薄板12は、プリンタ側面に両面接着テープで固定されたベース固定部材17と離され、固定板14に貼付された両面接着テープ142によりそのまま設置面に取り残された状態となる。そこで、剥離工具2によりプリンタの設置面に貼り付けられたまま残されたL形薄板12の剥離を行なう。
L形薄板12の剥離は、まず剥離工具2の押え部201の基底部203を固定板14に合わせて押付けて次のようになされる。すなわち、押え部201の基底部203と第1の起立片204と第2の起立片205で固定板14を上から挟み、押え部201の切り込み206にL形薄板12のベルト状平板13が入り込む状態にする。この状態で、剥離工具20の把持部202を図4(a)に示す矢印方向に回動させることにより、押え部201の第1の起立片204と第2の起立片205は固定板14の側面を押付け、固定板14全体を浮かせるようにして両面接着テープ142を剥がすことができる。以上説明したように、剥離工具20を使用することにより、両面接着テープ142により設置面に固定された固定部14を剥離しL形薄板12をプリンタの設置面を少ない力で簡単に、設置面を傷つけることなく、さらに付着物を残ないで剥離することが出来る。
<第三の実施例>
図11は、本発明の第三の実施例の剥離工具を示す図で、図11(a)は平面図、図11(b)は側面図、図11(c)は正面図である。剥離工具3は、「略板状本体部」としての本体部300と、「拘止手段」としての押え部301と、把持部302とからなる。押え部301は、基底部303と、基底部303の両側に把持部302とは反対の面に設けられた第1の起立片304と、第1の起立片304と同じ面に略平行に設けられた第2の起立片305とから構成される。本体部300の把持部302は押え部301に対し若干角度有する状態となっている。これは、後で説明するような把持部302の回動を容易にするためのものである。また、把持部302は途中から曲がり、押え部301と反対の先端部付近では、水平に近い状態になっている。これは、後で説明する把持部302の回動させるための力を入れ易くするためである。本体部300と押え部301と、把持部302とはアルミニウム、鉄などの金属板或はエポキシ樹脂(FRP)などのプラスチック板で一体に形成される
図12は第三の実施例の剥離工具が使用される固定部品を含む転倒防止器具の図で、図12(a)は正面図、図12(b)は側面図である。転倒防止器具30は、第1のU字形部材31と第2のU字形部材33と「緩衝部材」としてのポリウレタン36と、「固着手段」としての両面接着テープ35とから構成される。第1のU字形部材31は、第1の平面部310と、第1の起立片31と、第2の起立片320とから構成される。また、第2のU字形部材33は、第2の平面部330と、第3の起立片335と、第4の起立片340とから構成されている。第1のU字形部材31の第1の平面部310の一方の面には、第1のU字形部材31を平面テレビの設置面21に固定するための両面接着テープ35が貼付されている。この第1の平面部310の両面接着テープ35が貼付されている面とは反対側の面には、一方の縁から第1の起立片315が立設され、他方の縁から第2の起立片320が立設されている。また、第2のU字形部材33の第2の平面部330の一方の縁から第3の起立片335が立設され、他方の縁から第4の起立片340が立設されている。
転倒防止器具30は平面テレビの脚部を平面テレビの設置面に固定するためのものであり、平面テレビの脚部の突出部は、転倒防止器具30により次ぎのように固定される。すなわち、転倒防止器具30は、平面テレビの脚部の突出部を、第1のU字形部材31を構成する第1の平面部310と第1の起立片315と第2の起立片320で囲むように収納し、さらに第2のU字形部材33を構成する第2の平面部330と第3の起立片335と第4の起立片340で囲み覆うように収納し、テレビの設置面に固定する。この場合、第1のU字形部材31と第2のU字形部材33は互いに嵌め合わせられる状態で係止される。すなわち第1の起立片315と第3の起立片335は摩擦係合により係止され、第2の起立片320と第4の起立片340も摩擦係合により係止される。さらに、第1のU字型部材31の第1の起立片315の外側面に凸部Xが、第2の起立片320の外側面に凸部Yが設けられている。また、第2のU字形部材33の第3の起立片335の内側面に凹部Xが、第4の起立片340の内側面に凹部Yが設けられている。第1のU字形部材31と第2のU字形部材33は、凸部Xを凹部Xにはめ込むように係止され、凸部Yを凹部Yにはめ込むように係止される。この場合、凸部Xは、凹部Xにはめ込み易くするために突出部の高さが若干テーパ状になっており、第3の起立片335が最初に凸部Xにぶつかる部分の高さが低くなっている。同様に、凸部Yは、凹部Yにはめ込み易くするために突出部の高さが若干テーパ状になっており、第4の起立片340が最初に凸部Y323にぶつかる部分の高さが低くなっている。なお、第1の起立片315の外側面及び第2の起立片320の外側面は第1の溝部325とは反対側の面を、第3の起立片335の内側面及びに第4の起立片340の内側面は第2の溝部345の内側の面を意味する。
第1のU字形部材31および第2のU字形部材33は、強度が強く、対候性にも優れるABS樹脂若しくはポリカーボネイトが主に使用される。この他、ポリ塩化ビニール、ポリエチレンなどの成形に適したプラスチックなども用いられる。
以上説明したように、第1のU字形部材31の第1の平面部310の外側面を両面接着テープ35でテレビ設置台の設置面に固定し、平面テレビの脚部の突出部を第1のU字形部材31と第2のU字形部材33で挟み込み係止させることにより、平面テレビの脚部の突出部を設置面に固定することができる。また、第2のU字形部材の第2の平面部330の内側面には緩衝用のポリウレタン36が装着されており、突出物の厚みが一様でなく脚部の中央から離れるに従い薄くなる場合でも、突出物を第1のU字形部材31と第2のU字形部材33で挟み込み、十分係止することが可能となる。これにより地震などによる激しい震動が発生しても平面テレビを転倒する事なく設置面に固定することが可能となる。
図13は、固定部品である第1のU字形部材を示す図で、図13(a)は正面図、図13(b)は側面図である。「固定部品」としての第1のU字形部材31は、第1の平面部310と、第1の起立片315と、第2の起立片320と、第1の起立片315の外側面に設けられた凸部X318と、第2の起立片320の外側面に設けられた凸部Y323とから構成される。この第1の平面部310の一方の面には、平面テレビを置面に固定するための両面接着テープ35が貼付されている。この両面接着テープ35が貼付されている面とは反対側の面には、一方の縁から第1の起立片315が立設され、他方の縁から第2の起立片320が立設されている。固定部品である第1のU字形部材31は、両面接着テープ325により平面テレビの設置面に固定されている。その結果、平面テレビを移動したりや撤去する際、まず転倒防器具30から第2のU字形部材33が取り去られ、平面テレビの脚部の突出部が抜き取られた後、第1のU字形部31が両面接着テープ35により平面テレビの設置面に貼り付けられたまま残こる状態となる。そこで、剥離工具3により平面テレビの設置面に貼り付けられたまま残された第1のU字形部材31の剥離を行なう。
図14は、第三の実施例の剥離工具を用いて固定部品である第1のU字形部材31を剥離する状態を示す図で、図14(a)は平面図、図14(b)は側面図である。剥離工具3は、本体部300と、押え部301と、把持部302とから構成される。押え部301は、基底部303と、基底部303の両側に把持部302とは反対の面に設けられた第1の起立片304と、第1の起立片304と同じ面に略平行に設けられた第2の起立片305とから構成される。第1のU字形部材31は、平面部310と、第1の起立片315と、第2の起立片320と、第1の起立片315の外側面に設けられた凸部X318と、第2の起立片320の外側面に設けられた凸部Y323とから構成される。第1のU字形部材31の第1の平面部310の一方の面には、第1のU字形部材31を設置面21に固定するための両面接着テープ35が貼付されている。この第1の平面部310の両面接着テープ35が貼付されている面とは反対側の面には、一方の縁から第1の起立片315が立設され、他方の縁から第2の起立片320が立設されている。また、第2のU字形部材33の第2の平面部330の一方の縁から第3の起立片335が立設され、他方の縁から第4の起立片340が立設されている。剥離工具3は、平面テレビの設置面に貼り付けられたまま残された第1のU字形部材31を剥離する。
剥離は、まず剥離工具3の押え部301の第1の起立片304と第2の起立片305とを、第1のU字形部材31の第1の平面部310と第1の起立片315と第2の起立片320とに囲まれる空間にはめ込む。剥離工具3の押え部301の第1の起立片304と第2の起立片305との幅は、第1のU字形部材31の第1の平面部310と第1の起立片315と第2の起立片320との幅より若干狭くなっているため、図に示すように押え部301は、第1のU字形部材31の内側に嵌り込む状態となる。この状態で、剥離工具3の把持部302を図11(a)に示す矢印方向に回動させることにより、押え部301の第1の起立片304は、第1のU字形部材31の第1の起立片315を、或いは押え部301の第2の起立片305は、第1のU字形部材31の第2の起立片320を押付け、第1のU字形部材31全体を浮かせるようにして両面接着テープ35を剥がすことができる。以上説明したように、剥離工具3を使用することにより、第1のU字形部材31に貼付された両面接着テープ35を平面テレビが設置されている設置面を少ない力で簡単に、設置面を傷つけることなく、さらに付着物を残ないで剥離することが出来る。
<第四の実施例>
図15は、本発明の第四の実施例の剥離工具を示す図で、図15(a)は平面図、図15(b)は側面図、図15(c)は正面図である。剥離工具4は、「略板状本体部」としての本体部400と、「拘止手段」としての押え部401と、把持部402とからなる。押え部401は、基底部403と、基底部403の両側に把持部402とは反対の面に設けられた「第1の起立片」としての起立片A404及び起立片B405と、起立片A404及び起立片B405と同じ面に略平行に設けられた「第2の起立片」としての起立片C406及び起立片D407とから構成される。起立片A404と起立片C406は基底部403の両端側に、起立片B405と起立片D407は起立片A404と起立片C406より若干内側に配設され、起立片A404と起立片B405の間隔と、起立片C406と起立片D407の間隔は等しくなっている。本体部400の把持部402は押え部401に対し若干角度有する状態となっている。これは、後で説明するような把持部402の回動を容易にするためのものである。本体部400と押え部401と、把持部402とはアルミニウム、鉄などの金属板或はエポキシ樹脂(FRP)などのプラスチック板で一体に形成される
図16は第四の実施例の剥離工具が使用される固定部品を含む転倒防止器具の斜視図である。転倒防止器具40は、地震対策の一環として、PCの表示装置の転倒を防止するために、この表示装置とこれが設置される設置面との間に介設される転倒防止器具である。転倒防止器具40は、表示装置の底面に接着される上体42と、設置面に接着される下体と44と、上体42と下体44とを分離可能に連結する連結具46とから構成されている。上体42及び下体44は、夫々、平面視で正方形状を呈する状態で、同一サイズに構成されている。尚、上体42の上面には、表示装置の底面に接着するための両面接着テープ426が略全面に渡り貼付されており、図示されていないが、下体44の下面には、設置面に接着するための両面接着テープ446が略全面に渡り貼付されている。
図17は上体42を示す斜視図である。上体42の下面には、平面視で四角形状、より具体的には、正方形状を呈する上側突条420が、下方及び外方(側方)に向けて突出する状態で一体的に形成されている。上側突条420は、一対のL字状の図示しない上側突状部を正方形に規定されるように組み合わせた状態で備えられている。この上側突条部は、上体42の四辺を取り囲むように、互いに直交する二対の図示しない上側片を備えて構成されているものである。上側突条420には、後で説明するように下側突条に当設させるための溝422と突起424が設けられている。上体42の上面には、表示装置の底面に接着するための両面接着テープ426が略全面に渡り貼付されている。
図18は下体44の斜視図である。下体44の上面には、上体42と下体44とが上下に重ねあわされた状態で、上側突条420と全面に渡り当接するよう、平面視で四角形状、より具体的には、上述した上側突条420の長方形状と同一形状の正方形状を呈する下側突条440が、上方及び外方(側方)に向けて突出する状態で一体的に形成されている。下側突条440は、下体44の四辺を取り囲むように、互いに直交する二対の下側片を備えて構成されているものである。下側突条440には、後で説明するように上側突条に当設させるための溝442と突起444が設けられている。下体44の下面には、表示装置の設置面に接着するための両面接着テープ446が略全面に渡り貼付されている。
ここで、上体42と下体44とが上下に重ねあわされた状態で、上側突条420と下側突条440とは、夫々の下面及び上面が、互いに全面に渡り当接するように設定されている。さらに、上側突条420と下側突条440との互いの当接部における中央部位には、互いに相補的に嵌合する突起424及び溝が442夫々形成されている。より詳細には、この実施例では、上側突条420の下面には、突起424が形成され、下側突条440の上面には溝442が形成されているが、これに限定される事なく、逆の関係、即ち、上側突条420の下面に422溝を形成し、下側突条440の上面に突起444を形成するようにしてもよいものである。そして、突起424及び溝442は、互いに相補的に嵌合するように、側面視で三角形状に形成されている。
このような構成を有する事により、突起424及び溝442の嵌合を介して、上側突条420及び下側突条422の横方向(側方)への相対移動、換言すれば、上体42及び下体44の横方向(側方)の相対移動を禁止され、連結具46を外す事により、上体42と下体44とが、上下方向に分離されるように設定されている。すなわち、この状態で、上体42及び下体44は、連結具46を介して、上下に分離不能に連結される事になる。すなわち、表示装置は設置面に転倒を防止される状態で固定される事になる。一方、この連結具46を側方に引き抜く事により、上体42及び下体44の上下の連結状態は解除され、上下方向に分離可能となる。すなわち、表示装置は設置面との固定状態を解除され、移動可能な状態となる。この場合、表示装置には上体42が両面接着テープ426の貼付により残り、設置面には下体44が両面接着テープ446の貼付により残ることになる。
図19は、「固定部品」としての下体の側面図である。下体44は接着テープ446によりPCの表示装置の設置面に貼付される。PCの表示装置を移動したりや撤去する際、まず転倒防器具40から連結具46が側方に引き抜かれ、上体42は表示装置の脚部裏面に、下体44は設置面にそれぞれ取り残された状態となる。そこで、剥離工具40により設置面に貼り付けられたまま残された下体44の剥離を行なう。
図20は、第四の実施例の剥離工具を用いて「固定部品」として下体44を剥離する状態を示す図で、図15(a)は平面図、図15(b)は側面図である。剥離工具4は、本体部400と、押え部401と、把持部402とからなる。押え部401は、基底部403と、基底部403の両側に把持部402とは反対の面に設けられた「第1の起立片」としての起立片A404及び起立片B405と、起立片A404及び起立片B405と同じ面に略平行に設けられた「第2の起立片」としての起立片C406及び起立片D407とから構成される。起立片A404と起立片C406は基底部403の両端側に、起立片B405と起立片D407は起立片A404と起立片C406より若干内側に配設され、起立片A404と起立片B405の間隔と、起立片C406と起立片D407の間隔は等しくなっている。固定部品としての下体44の上面には、上体42と下体44とが上下に重ねあわされた状態で、上側突条420と全面に渡り当接するよう下側突条440が、上方及び外方(側方)に向けて突出する状態で一体的に形成されている。下側突条440には上側突条に当設させるための溝442と突起444が設けられている。下体44の下面には、表示装置の設置面に接着するための両面接着テープ446が略全面に渡り貼付されている。剥離工具4は、表示装置の設置面に貼り付けられたまま残された下体44と、下体44と一体化された下側突条440を剥離する。
剥離は、まず剥離工具4の押え部401の基底部403を下側突条440に押付け、さらに起立片A404と起立片C406を下側突条440の外側に、起立片B405と起立片D407を下側突条440の内側に嵌め込む。起立片A404と起立片C406との幅は、下側突条440の外側の幅より若干広くなっており、起立片B405と起立片D407との幅は下側突条440の内側の幅より若干狭くなっている。そのため、図20(b)に示すように押え部401の立設される各起立片は下側突条440の側片に嵌り込む状態となる。なお、各起立片が下側突条422に嵌め込まれる場合、下側突条422の溝のある側が各起立片、基底部に接触することになる。この状態で、剥離工具4の把持部402を図20(a)に示す矢印方向に回動させることにより、押え部401の起立片A404と起立片C406のいずれか一方が下側突条440の外側を、起立片B405と起立片D407のいずれか一方が下側突条440の内側を押付け、下側突条440及び下側突条4240と一体化された下体44全体を浮かせるようにして両面接着テープ446を剥がすことができる。以上説明したように、剥離工具4を使用することにより、下側突条440と一体化された下体44に貼付された両面接着テープ446を表示装置が設置されている設置面を少ない力で簡単に、設置面を傷つけることなく、さらに付着物を残ないで剥離することが出来る。なお、剥離工具4は、表示装置の脚部の裏面に取り残された上側突条420と上体42に対しても同様な方法で剥離できる。
<第五の実施例>
図21は、本発明の第五の実施例の剥離工具を示す図で、図21(a)は平面図、図21(b)は側面図、図21(c)は正面図である。剥離工具5は、「略板状本体部」としての本体部500と、「拘止手段」としての押え部501と、把持502とからなる。押え部501は、基底部503と、基底部503の両側に把持部502とは反対の面に設けられた第1の起立片504と、第1の起立片504と同じ面に略平行に設けられた第2の起立片505と、押え板506とから構成される。押え板506は、基底部503の第1及び第2の起立片が立設される面に設けられ、押え部501で押さえつける固定部品の厚みが薄いため、ほぼ直角に曲げられた第1の起立片504と第2の起立片505の曲がり角に発生する隙間を補正するためのものである。本体部500の把持部502は押え部501に対し若干角度有する状態となっている。これは、後で説明するような把持部502の回動を容易にするためのものである。また、把持部502は途中から曲がり、押え部501と反対の先端部付近では、水平に近い状態になっている。これは、把持部302の回動させるための力を入れ易くするためである。本体部500と押え部501と、把持部502とはアルミニウム、鉄などの金属板或はエポキシ樹脂(FRP)などのプラスチック板で一体に形成される。
図22は第五の実施例の剥離工具が使用される固定部品を含む転倒防止器具の図で、図22(a)は正面図、図22(b)は側面図である。転倒防止器具50は、第1のL形金具52と第2のL形金具54と押しネジ56と、両面接着テープ58とから構成される。第1のL形金具52は、基片520と、第1の起立片521と、第2の起立片522と、第3の起立片523とから構成される。第2のL形金具54は、押さえ片542と、取付片544とから構成される。第1のL形金具52の第1の起立片521には縦長の楕円状穴526が、第2の起立片522には縦長の楕円状穴527が、第2のL形金具54の取付片544には図示しないネジ穴が設けられている。第1のL形金具52の第1の起立片521と第2の起立片522は、基片520の端に並んで立設され、第3の起立片523は第1の起立片521と第2の起立片522とは若干基片520の端から離れた場所に立設される。第1のL形金具52の基片520をPCの表示装置の脚部の裏面部に設けられているケース用ゴム足に接するように置いた状態で、第2のL形金具54の取付片544は、第1の起立片521及び第2の起立片522と、第3の起立片523の間に挟み込まれ、押さえ片542が表示装置の脚部の上面部を押さえ付けるように設けられる。この場合、第2のL形金具54の押さえ片542は、その隅の部分が脚部の上面部に突き当たり、かつ表示装置が設置されている設置面にほぼ平行となるように設けられる。さらに、押しネジ56を第1の起立片521の楕円状穴526入れて取付片544のネジ穴で締め付け、同様に押しネジ56を第2の起立片522の楕円状穴527入れて取付片544のネジ穴で締め付けることにより、第1の起立片521と第2の起立片522を取付片544に固定させることができる。したがって、転倒防止器具50は、表示装置の裏面部に設けられているケース用ゴム足と脚部の上面部に固定されることになる。さらに第1のL形金具52の基片520の裏面には両面接着テープ58が取り付けられている。この両面接着テープ58は、設置面に固着されているため、PCの表示装置は設置面にしっかりと固定されることになる。なお、第1のL形金具52の第1の起立片521には縦長の楕円状穴526が、第2の起立片522には縦長の楕円状穴527が設けられており、表示装置の脚部や、脚部側面部の種々の高さ、形状に対応することが可能である。
図23は、固定部品である第1のL形金具52を示す図で、図18(a)は正面図、図18(b)は側面図である。第1のL形金具52は、基片520と、第1の起立片521と、第2の起立片522と、第3の起立片523とから構成される。第1の起立片521には縦長の楕円状穴526が、第2の起立片522には縦長の楕円状穴527が設けられている。第1の起立片521と第2の起立片522は、基片520の端に並んで立設され、第3の起立片523は第1の起立片521と第2の起立片522とは若干基片520の端から離れた場所に立設される。固定部品である第1のL形金具52は、両面接着テープ58によりPCの表示装置が設置される設置面に固定されている。その結果、表示装置を移動したり撤去する際、まず転倒防器具50から第2のL形金具54が取り去られ、第1のL形金具52が両面接着テープ58により設置面に貼り付けられたまま残こる状態となる。そこで、剥離工具50により表示装置の設置面に貼り付けられたまま残された第1のL形金具52の剥離を行なう。
図24は、第五の実施例の剥離工具を用いて「固定部品」として第1のL形金具52を剥離する状態を示す図で、図24(a)は平面図、図24(b)は側面図である。剥離工具5は、本体部500と、押え部501と、把持部502とから構成される。押え部501は、基底部503と、基底部503の両側に把持部502とは反対の面に設けられた第1の起立片504と、第1の起立片504と同じ面に略平行に設けられた第2の起立片505と、押え板506とから構成される。押え板506は、基底部503の第1及び第2の起立片側の面に設けられ、押え部501で押さえつける固定部品の厚みが薄いためにほぼ直角に曲げられた第1の起立片504と第2の起立片505の曲がり角に発生する隙間を補正するためのものである。固定部品である第1のL形金具52は、基片520と、第1の起立片521と、第2の起立片522と、第3の起立片523とから構成される。第1の起立片521には縦長の楕円状穴526が、第2の起立片522には縦長の楕円状穴527が設けられている。第1の起立片521と第2の起立片522は、基片520の端に並んで立設され、第3の起立片523は第1の起立片521と第2の起立片522とは若干基片520の端から離れた場所に立設される。第1のL形金具52は、両面接着テープ58により表示装置が設置される設置面に固定されている。剥離工具50は、表示装置の設置面に貼り付けられたまま残された第1のL形金具52を剥離する。
剥離は、まず剥離工具5の押え部501の第1の起立片504と第2の起立片505と押さえ板506とにより第1のL形金具52の基片520を挟み込んで押さえつける。剥離工具5の押え部301の第1の起立片304と第2の起立片305との幅は、第1のL形金具52の基片520の幅より若干広くなっているため、図24(b)に示すように押え部501は、第1のL形金具52の基片520を挟み込む状態となる。この状態で、剥離工具5の把持部502を図24(a)に示す矢印方向に回動させることにより、押さえ部501の第1の起立片504と第2の起立片505は、第1のL形金具52の基片520の側面部を押付け、第1のL形金具52全体を浮かせるようにして両面接着テープ58を剥がすことができる。以上説明したように、剥離工具5を使用することにより、第1のL形金具52に貼付された両面接着テープ58を表示装置が設置されている設置面を、少ない力で簡単に、設置面を傷つけることなく、さらに付着物を残ないで剥離することが出来る。
<変形例>
図25は、本発明の第五の実施例の剥離工具の変形例を示す図で、図25(a)は平面図、図25(b)は側面図、図25(c)は正面図である。剥離工具6は、「略板状本体部」としての本体部600と、「拘止手段」としての押え部601と、把持602とからなる。押え部601は、基底部603と、基底部603の両側に把持部502とは反対の面に設けられた第1の起立片504と、第1の起立片604と同じ面に略平行に設けられた第2の起立片605と、押え板606と、基底部601の先端部の両脇に立設された第3の起立片607と第4の起立片608とから構成される。押え板506は、基底部503の第1及び第2の起立片が立設される面に設けられ、押え部501で押さえつける固定部品の厚みが薄いため、ほぼ直角に曲げられた第1の起立片504と第2の起立片505の曲がり角に発生する隙間を補正するためのものである。第3の起立片607と第4の起立片608には楕円筒状の凸部609と、楕円筒状の凸部610とが設けられている。
第五の実施例の剥離工具の変形例を用いて「固定部品」として第1のL形金具52を剥離するには、まず剥離工具6の押え部601の第1の起立片604と第2の起立片605と押さえ板606とにより第1のL形金具52の基片520を挟み込んで押さえつける。さらに第3の起立片607の楕円筒状の凸部609を第1のL形金具52の第1の起立片521の縦長の楕円状穴526に、第4の起立片608の楕円筒状の凸部610を第1のL形金具52の第2の起立片522の縦長の楕円状穴527に差し込むようにして、剥離工具6の把持部602を回動させることにより、押さえ部601の第1の起立片604と第2の起立片605は、第1のL形金具52の基片520の側面部を押付け、第1のL形金具52全体を浮かせるようにして、安定な状態で両面接着テープ58を剥がすことができる。
本発明は、上述した実施例の手順に限定されることなく、この発明の趣旨を逸脱しない範囲で、種々の変形が可能であることは言うまでもない。
例えば本実施例は装置としてプリンタ、平面テレビ、PCの表示装置について説明したが、照明用スタンド、パソコンの表示装置、電話などをそれぞれの設置第に本実施例の転倒防止器具で固定する構造のものも含まれることはいうまでもない。
また、本実施例はプリンタ、平面テレビ、PCの表示装置を設置面に据え置く場合について説明したが、床面、棚の面、装置の架の上などの平面に据え置かれる場合も含まれることはいうまでもない。
また、本実施例は各種起立片が設けられている剥離工具について説明したが、固着部材を押さえつけ、把持部の回転により固着部材を剥離全ての剥離工具が含まれることは言うまでもない。
また、本実施例の剥離工具の把持部は、平板構造のものについて説明したが、把持部は平板構造のみではなく棒状構造、中空構造、把持部の長手方向に沿って折れ曲がっているような構造なども含まれることは言うまでもない。
第一の実施例の剥離工具を示す図である。 第一の実施例の剥離工具が使用される固定部品を含む転倒防止器具の斜視図である。 固定部品であるベース固定部材を示す図である。 第一の実施例の剥離工具を用いてベース固定部材を剥離する状態を示す図である。 固定部品を剥離する状態を説明するモデル図である。 把持部の回動の角度と、剥離された固定部品の面積の累積値の関係を示した図である。 把持部の回動の角度と剥離のための力の関係を示した図である。 第二の実施例の剥離工具を示す図である。 固定部品であるL形薄板を示す図である。 第二の実施例の剥離工具を用いてL形薄板を剥離する状態を示す図 第三の実施例の剥離工具が使用される固定部品を含む転倒防止器具の図である。 第1のU字形部材の斜視図である。 固定部品である第1のU字形部材を示す図である。 第三の実施例の剥離工具を用いて第1のU字形部材を剥離する状態を示す図である。 第四の実施例の剥離工具を示す図である。 第四の実施例の剥離工具が使用される固定部品を含む転倒防止器具の斜視図である。 上体を示す斜視図である。 下体を示す斜視図である 固定部品である下体の側面図である 第四の実施例の剥離工具を用いて下体を剥離する状態を示す図である。 第五の実施例の剥離工具を示す図である。 第五の実施例の剥離工具が使用される固定部品を含む転倒防止器具の図である。 固定部品である第1のL形金具を示す図である。 第五の実施例の剥離工具を用いて第1のL形金具を剥離する状態を 本発明の第五の実施例の剥離工具の変形例を示す図である。
符号の説明
1 剥離工具
100 本体部
101 押え部
102 把持部
10 転倒防止器具
12 L形薄板
13 ベルト状平板
132 円孔
14 固定板
142 両面接着テープ
16 ベルト固定部材
17 ベース固定部材
172 溝部
174 挿入孔
176 係止溝
178 両面接着テープ
18 押え部材
182 押え突起
184 円弧状溝
186 係止爪
2 剥離工具
200 本体部
201 押え部
202 把持部
203 基底部
204 第1の起立片
205 第2の起立片
3 剥離工具
300 本体部
301 押え部
302 把持部
303 基底部
304 第1の起立片
305 第2の起立片
30 転倒防止器具
31 第1のU字形部材
310 第1の平面部、
315 第1の起立片
318 凸部X
320 第2の起立片
323 凸部Y
33 第2のU字形部材
330 第2の平面部
335 第3の起立片
338 凹部X
340 第4の起立片
343 凹部Y
35 両面接着テープ
36 緩衝部材
4 剥離工具
400 本体部
401 押え部
402 把持部
403 基底部
404 起立片A
405 起立片B
406 起立片C
407 起立片D
40 転倒防止器具
42 上体
420 上側突条
422 溝
424 突起
426 両面接着テープ
44 下体
440 下側突条
442 溝
444 突起
446 両面接着テープ
46 連結具
5 剥離工具
500 本体部
501 押え部
502 把持部
503 基底部
504 第1の起立片
505 第2の起立片
506 押え板
50 転倒防止器具
52 第1のL形金具
520 基片
521 第1の起立片
522 第2の起立片
523 第3の起立片
526 楕円状穴
527 楕円状穴
54 第2のL形金具
542 押さえ片
544 取付片
56 押しネジ
58 両面接着テープ
6 剥離工具
600 本体部
601 押え部
602 把持部
603 基底部
604 第1の起立片
605 第2の起立片
606 押え板
607 第3の起立片
608 第4の起立片
609 楕円筒状凸部
610 楕円筒状凸部

Claims (1)

  1. 表面に固着された固定部品を前記表面から剥離する、剥離工具を用いた剥離方法であって、
    前記剥離工具の本体部の一端部に設けられた押え部で前記固定部品を押付けて拘止し、前記剥離工具の本体部の他端部に設けられた把持部を前記固定部品を中心に回動させ、前記固定部品を前記表面から剥離させることを特徴とする剥離方法。
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