JP5212457B2 - 光ディスク装置、フォーカスサーチ方法及びフォーカスサーチプログラム - Google Patents

光ディスク装置、フォーカスサーチ方法及びフォーカスサーチプログラム Download PDF

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Description

本発明は、光ディスクに対するフォーカスサーチ動作を迅速に行うことが可能な光ディスク装置、フォーカスサーチ方法及びフォーカスサーチプログラムに関するものである。
音響データ、画像データ、その他各種デジタルデータの記録媒体として、レーザ光を照射して情報の記録再生が行われる光ディスクが広く普及している。これら光ディスクとしてはCD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)、BD(Blu−ray Disc)等が挙げられる。また、データの記録が可能な光ディスクとしてCD−R、CD−RW、DVD−R、DVD−RW、BD−RE等が挙げられる。通常、これら光ディスクが光ディスク装置に挿入されると、光ディスクの情報層への合焦位置を探索するフォーカスサーチ動作が行われる。一般的なフォーカスサーチ動作としては、挿入された光ディスクの特定の位置に対して焦点位置を連続的に変化させつつレーザ光を照射してフォーカスエラー信号を取得する。そして、取得したフォーカスエラー信号に表れる特徴的なS字カーブ(以後、FESカーブとする)のゼロクロス点の位置により、挿入された光ディスクの情報層への合焦位置を特定する。
このフォーカスサーチ動作における焦点位置の移動は、レーザ光を出射する光ピックアップ装置の対物レンズをフォーカスドライブ電圧により制御して、光ディスクの側に接近させることにより行う。ただし、対物レンズを光ディスクの側に接近させすぎると、対物レンズが光ディスクに接触してしまう虞がある。従って、光ディスクが挿入された際の初回のフォーカスサーチ動作においては光ディスクに最も接近する対物レンズの位置を光ディスクから比較的離れた位置に設定し、徐々にその位置を光ディスク側に近づけながらフォーカスサーチ動作を繰り返し行うのが一般的である。このため、フォーカスサーチ動作に時間がかかるという問題点がある。
フォーカスサーチ動作の所要時間を短縮する手段としては、過去に得られた光ディスクの合焦位置を学習しておき、この過去の合焦位置に基づいて対物レンズを光ディスクに最も接近させるフォーカスドライブ電圧の値、即ち最接近電圧値を設定することが挙げられる。しかしながら、フォーカスサーチ動作では光ディスクの特定の位置にレーザ光を照射してFESカーブを取得するため、光ディスクが斜めに装着された場合や、光ディスク自体が変形している場合には特異な合焦位置となる。このような特異な合焦位置に基づいて最接近電圧値を設定すると、この最接近電圧値が最適値から外れ、次の光ディスクのフォーカスサーチ動作に却って時間がかかったり、対物レンズが光ディスクに接触するなどの不具合が生じる可能性がある。
ここで、下記[特許文献1]では、光ディスクを回転させながらフォーカスサーチ動作を行う発明が開示されている。この[特許文献1]に開示された発明によれば、光ディスクを回転させながらフォーカスサーチ動作を行うため、光ディスクが斜めに装着された場合でも平均化した合焦位置を得ることができる。
特開平1−243244号公報
しかしながら、[特許文献1]に開示された発明では、光ディスクが一回転してフォーカスエラー信号の平均値を取得する度毎に焦点位置を微小距離移動させる必要がある。このためフォーカスサーチ動作に時間がかかるという問題点がある。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、適切な最接近電圧値を設定することで光ディスクに対するフォーカスサーチ動作を迅速に行うことが可能な光ディスク装置、フォーカスサーチ方法及びフォーカスサーチプログラムを提供することを目的とする。
本発明は、
(1)対物レンズ78の位置を光ディスクDの厚み方向に移動させるためのフォーカスドライブ電圧を出力するフォーカス電圧出力部93と、
前記対物レンズ78から出射されるレーザ光が前記光ディスクDの情報層に合焦している合焦状態において、前記光ディスクDを少なくとも一回転させた際のフォーカスドライブ電圧の平均値を取得して、その平均値を記録部(フォーカス電圧記録部30)に記録させるフォーカス電圧取得部34と、
複数の前記平均値を平均化した値であるディスク平均値を算出するとともに、前記平均値を前記記録部に記録させた後の他のフォーカスサーチ動作における、前記対物レンズ78が前記光ディスクDに最も接近する位置に対応するフォーカスドライブ電圧値である最接近電圧値を、前記ディスク平均値に基づいて設定する設定部32と、
前記対物レンズ78を、所定の開始位置と前記最接近電圧値に対応する位置との間で動かすことで、前記他のフォーカスサーチ動作を行うフォーカスサーチ制御部36と、
を有することを特徴とする光ディスク装置60を提供することにより、上記課題を解決する。
(2)前記最接近電圧値に対応する位置は、前記ディスク平均値に対応する位置よりも、所定の距離だけ前記光ディスクDに近い位置であることを特徴とする上記(1)記載の光ディスク装置60を提供することにより、上記課題を解決する。
(3)前記設定部32は、複数の光ディスクDから取得した複数の前記平均値を平均化することで前記ディスク平均値を算出することを特徴とする上記(1)又は(2)記載の光ディスク装置60を提供することにより、上記課題を解決する。
(4)前記設定部32は、光ディスクDの種類に応じて前記平均値を補正し、その補正した平均値に基づいて前記ディスク平均値を算出することを特徴とする上記(1)乃至(3)のいずれか1項に記載の光ディスク装置60を提供することにより、上記課題を解決する。
)フォーカスドライブ電圧に基づいて光ディスクDの厚み方向に移動される対物レンズ78から出射されるレーザ光が前記光ディスクDの情報層に合焦している合焦状態において、前記光ディスクDを少なくとも一回転させた際のフォーカスドライブ電圧の平均値を取得して、その平均値を記録部に記録させるステップと、
複数の前記平均値を平均化した値であるディスク平均値を算出するとともに、前記平均値を前記記録部に記録させた後の他のフォーカスサーチ動作における、前記対物レンズ78が前記光ディスクDに最も接近する位置に対応するフォーカスドライブ電圧値である最接近電圧値を、前記ディスク平均値に基づいて設定するステップと、
前記対物レンズ78を、所定の開始位置と前記最接近電圧値に対応する位置との間で動かすことで、前記他のフォーカスサーチ動作を行うステップと
を有することを特徴とするフォーカスサーチ方法を提供することにより、上記課題を解決する。
)光ディスク装置60のコンピュータに、
フォーカスドライブ電圧に基づいて光ディスクDの厚み方向に移動される対物レンズ78から出射されるレーザ光が前記光ディスクDの情報層に合焦している合焦状態において、前記光ディスクDを少なくとも一回転させた際のフォーカスドライブ電圧の平均値を取得して、その平均値を記録部に記録させるステップと、
複数の前記平均値を平均化した値であるディスク平均値を算出するとともに、前記平均値を前記記録部に記録させた後の他のフォーカスサーチ動作における、前記対物レンズ78が前記光ディスクDに最も接近する位置に対応するフォーカスドライブ電圧値である最接近電圧値を、前記ディスク平均値に基づいて設定するステップと、
前記対物レンズ78を、所定の開始位置と前記最接近電圧値に対応する位置との間で動かすことで、前記他のフォーカスサーチ動作を行うステップと
を実行させることを特徴とするフォーカスサーチプログラムを提供することにより、上記課題を解決する。
本発明によれば、適切な最接近電圧値の設定が可能となり、光ディスクに対するフォーカスサーチ動作を迅速に行うことができる。
本発明に係る光ディスク装置の概略構成図である。 本発明に係る光ディスク装置、フォーカスサーチ方法及びフォーカスサーチプログラムの動作を説明するフローチャートである。
本発明に係る光ディスク装置、フォーカスサーチ方法及びフォーカスサーチプログラムについて図面に基づいて説明する。
先ず、本発明に係る光ディスク装置60の各部の動作を簡単に説明する。図1は本発明に係る光ディスク装置60の概略構成図である。本発明に係る光ディスク装置60には、光ディスクDを載置して着脱可能にクランプするターンテーブル63が設置されている。ターンテーブル63はスピンドルモータ62の回転軸に固定され、スピンドルモータ62はスピンドルモータ駆動回路65を介して行われる制御部61の指示により所定の回転数で回転する。これにより、ターンテーブル63にクランプされた光ディスクDも所定の回転数で回転する。
光ディスクDの下方には、光ピックアップ装置70が設けられている。この光ピックアップ装置70はスレッドモータ67に接続されており、制御部61がスレッドモータ駆動回路66を介してスレッドモータ67を回転制御することで、光ピックアップ装置70が光ディスクDの半径方向に移動する。また、光ピックアップ装置70は、対応する光ディスクDに応じたレーザ光源72を有している。尚、複数種の光ディスクDに対応可能な光ピックアップ装置70ではレーザ光源72も複数有している。そして、制御部61は、レーザー駆動回路84を介してレーザ光源72を制御する。レーザ光源72は、制御部61によって制御されることで、所定波長のレーザ光を出射する。出射したレーザ光はコリメータレンズ73で平行光に変換された後、ビームスプリッタ75を通して、λ/4板76で円偏光に変換され、対物レンズ78に入射して光ディスクDの情報層に集光されるよう照射される。照射されたレーザ光は、光ディスクDの情報層で反射され戻り光として、対物レンズ78、λ/4板76を通ってビームスプリッタ75に到達する。ビームスプリッタ75に到達した戻り光はここで反射され、検出レンズ81、シリンドリカルレンズ82を通して多分割型フォトディテクタ83に入射する。多分割型フォトディテクタ83は、戻り光を検出する複数の受光領域を有しており、多分割型フォトディテクタ83で検出された検出値は、トラッキング制御系を構成するTE(トラッキングエラー)信号検出回路86、フォーカス制御系を構成するFE(フォーカスエラー)信号検出回路90、及び、RF信号処理回路96に出力される。
TE信号検出回路86は周知のDPD(Differential Phase Detection:位相差トラッキング)法等に基づいて演算処理を行い、得られたトラッキングエラー信号TEをA/D変換器を介して制御部61に出力する。制御部61はこのトラッキングエラー信号TEに基づいてトラッキング制御駆動信号TDを生成し、D/A変換器を介してトラッキング電圧出力部89に出力する。トラッキング電圧出力部89はトラッキング制御駆動信号TDに基づくトラッキングドライブ電圧をトラッキングコイル79に出力する。トラッキングコイル79はトラッキングドライブ電圧に応じて動作し、対物レンズ78を光ディスクDの半径方向に沿って移動させる。これにより、光ディスクDに対するトラッキング制御が行われる。尚、ここではトラッキング制御にDPD法を用いた例について説明を行っているが、トラッキング制御にはレーザ光をメインビームと2つのサブビームとに分割し、このサブビームの戻り光によりトラッキング制御を行う周知のDPP(Differential Push Pull)法等を用いても良い。
また、FE信号検出回路90は多分割型フォトディテクタ83からの出力信号を受けて周知の非点収差法等に基づいて演算処理を行い、得られたフォーカスエラー信号FEをA/D変換器を介して制御部61に出力する。制御部61はこのフォーカスエラー信号FEに基づいてフォーカス制御駆動信号FDを生成し、D/A変換器を介してフォーカス電圧出力部93に出力する。フォーカス電圧出力部93はこのフォーカス制御駆動信号FDに基づくフォーカスドライブ電圧をフォーカスコイル80に出力する。フォーカスコイル80はこのフォーカスドライブ電圧に応じて動作し、対物レンズ78を光ディスクDの厚み方向に移動させる。これにより、レーザ光の焦点位置が光ディスクDの情報層に常に合焦するよう追随し、光ディスクDに対するフォーカス制御が行われる。
また、RF信号処理回路96は多分割型フォトディテクタ83からの出力信号を受けて、光ディスクDの情報層に記録されたメインデータ信号RF(RF信号)を周知の演算処理により取得する。取得されたメインデータ信号RFは図示しない再生部等に出力され画像や音声として出力される。
また、本発明に係る光ディスク装置60は、光ディスクDに対するフォーカスサーチ動作を制御するフォーカスサーチ部50を有している。このフォーカスサーチ部50は、合焦状態における光ディスクDの一回転分のフォーカスドライブ電圧の平均値を取得するフォーカス電圧取得部34と、取得したフォーカスドライブ電圧の平均値を記録するフォーカス電圧記録部30と、フォーカス電圧記録部30に記録されている複数のフォーカスドライブ電圧の平均値に基づいて初回のフォーカスサーチ動作での最接近電圧値を設定する設定部32と、設定された最接近電圧値を上限として、光ディスクDが光ディスク装置60に挿入された際の初回のフォーカスサーチ動作を行うフォーカスサーチ制御部36と、を有している。尚、フォーカス電圧記録部30は複数のフォーカスドライブ電圧の平均値を記録することが可能であり、この平均値の記録数は2〜10個が好ましく、記録部を安価にするためには特に3〜4個が好ましい。ただし、フォーカス電圧記録部30が少なくとも1個の平均値を記録し、フォーカスサーチ制御部36がその1個の平均値に基づいてフォーカスサーチを行うようにしてもよい。なお、フォーカス電圧記録部30には、種々の記録部やメモリを用いることができる。
次に、本発明に係る光ディスク装置、フォーカスサーチ方法及びフォーカスサーチプログラムの動作を図2のフローチャートを用いて説明する。尚、以下の動作は、主にフォーカスサーチ部50で行われる。また、図2のフローチャートは光ディスクDの起動処理に関するものであるが、本願と直接関係の無い処理に関しては記載及び説明を省略する。
先ず、光ディスクDが光ディスク装置60に挿入されることで、制御部61は光ディスクDに対する起動処理を開始する(ステップS100)。そして、制御部61はこの起動処理の一環として、挿入された光ディスクDの合焦位置を探索するフォーカスサーチ動作を開始する(ステップS102)。尚、ここでは過去に光ディスクDに対する起動処理が複数回行われ、フォーカス電圧記録部30には後述のステップS112で取得されたフォーカスドライブ電圧の平均値が所定の数だけ記録されているものとする。
フォーカスサーチ動作が開始すると設定部32は、フォーカス電圧記録部30に記録されている過去に取得されたフォーカスドライブ電圧の平均値を所定の記録数、取得する(ステップS104)。次に、設定部32は取得した複数のフォーカスドライブ電圧の平均値のさらに平均値であるディスク平均値を算出する。ここで、ディスク平均値は、過去に起動処理された光ディスクDの合焦位置のフォーカスドライブ電圧の平均値を基に算出されたものであるから、現在起動処理中の光ディスクDの合焦位置のフォーカスドライブ電圧もディスク平均値の近傍にある可能性が高い。そして、合焦位置を特定するためのFESカーブは合焦位置(ゼロクロス点)を中心にその前後にあるから、合焦位置の特定に十分なFESカーブを取得するためにはレーザ光の焦点位置を合焦位置よりもさらに光ディスクD側に移動させる必要がある。従って、設定部32は算出されたディスク平均値よりさらに所定の距離だけ光ディスクD側に対物レンズ78を位置させるようなフォーカスドライブ電圧の値を最接近電圧値として設定する(ステップS106)。
なお、所定の距離としては、ディスク平均値に対応する位置に位置しているときの対物レンズ78の先端から光ディスクD表面までの距離(ディスク平均値のときのワーキングディスタンス)の半分の距離であることが好ましい。このときの光ディスクD表面の位置は、光ディスクDの種類ごとの一般的な値を用い、予めフォーカス電圧記録部30等の記録部が記録しておく。ただし、所定の距離は、0以上、かつ、ディスク平均値のときのワーキングディスタンス未満であればよい。ただし、前述のように、所定の距離を、ディスク平均値のときのワーキングディスタンスの半分の距離に対応する値とすると、光ディスクDに対物レンズ78が衝突するのを防ぐことと、光ディスクDに対するフォーカスサーチ動作を迅速に行うこととのバランスが最もよい。
次に、フォーカスサーチ制御部36は設定部32で設定された最接近電圧値を上限、即ち光ディスクDに最も対物レンズ78が接近するときのフォーカスドライブ電圧として、所定の開始位置(最接近電圧値に対応する位置よりも、ディスクから遠い位置)からフォーカスサーチ動作を行う(ステップS108)。つまり、フォーカスサーチ制御部36は対物レンズ78を、所定の開始位置と最接近電圧値に対応する位置との間で動かし、FESカーブを取得し、そのゼロクロス点の位置により、挿入された光ディスクの情報層への合焦位置を特定する。なお、FESカーブを取得できなかった場合は、最接近電圧値を、よりディスク側に近い位置に対応する値へと再設定し、2回目のフォーカスサーチ動作を行う。以下、FESカーブを取得できるまで、その動作を繰り返す。
前述のように、ディスク平均値は過去の光ディスクDにおける合焦位置のフォーカスドライブ電圧の平均値を基に算出されたものであるから、現在起動処理中の光ディスクDが合焦位置となるフォーカスドライブ電圧もディスク平均値の近傍に存在する可能性が高い。そして、最接近電圧値はこのディスク平均値を基に十分なFESカーブが取得できる範囲に設定されたものであるから、最接近電圧値までフォーカスサーチ動作を行うことにより現在起動処理中の光ディスクDのFESカーブを取得できる可能性が極めて高い。このため、異常な光ディスクDでない限り、初回のフォーカスサーチ動作で現在起動処理中の光ディスクDのFESカーブを取得することが可能となる。これにより、フォーカスサーチ動作の時間短縮を図ることができる。
次に、制御部61はFE信号検出回路90を介して取得したFESカーブのゼロクロス点を特定し、起動処理中の光ディスクDの合焦位置を取得する(ステップS109)。次に、制御部61は起動処理の一環として、周知のサーボ関連の起動処理を行う(ステップS110)。このサーボ関連の起動処理において、光ディスクDは所定の回転数で回転するとともに取得された合焦位置にフォーカス制御される。このとき、フォーカス電圧取得部34はフォーカス制御が行われ合焦状態にある現在起動処理中の光ディスクDの一回転分のフォーカスドライブ電圧の平均値を取得する(ステップS112)。このフォーカスドライブ電圧の平均値は、例えばフォーカス電圧取得部34がフォーカス電圧出力部93から出力されるフォーカスドライブ電圧を光ディスクDの一回転分だけ所定の時間間隔で取得してこれらを積算し、このフォーカスドライブ電圧の積算値をフォーカスドライブ電圧の取得回数で割ることで取得する。尚、ステップS112の平均値の取得はサーボ関連の起動処理が終了する直前に行うことが好ましい。なお、フォーカス電圧取得部34はフォーカス制御が行われ合焦状態にある現在起動処理中の光ディスクDの一回転分のフォーカスドライブ電圧の平均値を取得するようにしたが、N回転(Nは自然数)分のフォーカスドライブ電圧の平均値を取得してもよい。なお、フォーカス電圧取得部34はフォーカス制御が行われ合焦状態にある現在起動処理中の光ディスクDの、少なくとも一回転分のフォーカスドライブ電圧の平均値を取得すればよい。
次に、フォーカス電圧取得部34は取得した平均値をフォーカス電圧記録部30に記録する。フォーカス電圧記録部30は新たな平均値を記録するとともに最古の平均値を削除して、記録している平均値の更新を行う(ステップS114)。そして、制御部61は光ディスクDに対する全ての起動処理が完了すると、光ディスクDに対する起動処理を終了する(ステップS116)。そして、設定部32は、この平均値をフォーカス電圧記録部30に記録させた(更新した)後の他のフォーカスサーチ動作における最接近電圧値を、新たなディスク平均値に基づいて設定する。なお、他のフォーカスサーチ動作とは、ステップS114において平均値を記録した光ディスクと同じ光ディスクに対して、再度実行するフォーカスサーチ動作であってもよい。
尚、過去に光ディスクDに対する起動処理が全く行われていない初期状態においては、従来の手法に基づいてフォーカスサーチ動作を行っても良いし、予めフォーカス電圧記録部30に標準的な平均値を記録しておき、これを用いてフォーカスサーチ動作を行うようにしても良い。
また、光ディスクDはその種類によって、合焦状態における光ディスクDの表面から情報層までの距離が異なる。つまり、合焦状態におけるワーキングディスタンス(対物レンズの先端から光ディスクD表面までの距離)も異なる。例えばCDの表面から情報層までの距離は約1.1mmであり、DVDは約0.6mmであり、BDは約0.1mmである。つまり、光ディスクDの種類によって、最適な対物レンズ78の上昇量も異なる。よって、光ディスクDの種類が異なれば合焦位置におけるフォーカスドライブ電圧も大きく異なる。ただし、情報層の位置は光ディスクDの種類によって決まるため、予め複数の光ディスクごとの一般的なディスク平均値を、フォーカス電圧記録部30等の記録部が保持しておくことで、合焦状態における光ディスクの種類ごとの相対的なワーキングディスタンスの違いによるフォーカスドライブ電圧の差は予め得ることができる。
よって、光ディスク装置60がこれら複数種類の光ディスクDに対応可能な場合には、予め複数種類の光ディスクD間のフォーカスドライブ電圧の補正値を求めておき、フォーカス電圧取得部34は、取得したフォーカスドライブ電圧の平均値に対し必要に応じて補正を行った上でフォーカス電圧記録部30への記録を行うこともできる。この構成によれば、挿入される光ディスクDの種類に関わらずフォーカスドライブ電圧の平均値を取得することができる。尚、フォーカス電圧記録部30に記録する平均値は、例えば、ワーキングディスタンスが一番小さい、即ち合焦位置における対物レンズ78の位置が光ディスクDに一番近い種類の光ディスクDの値に補正するものとする。
例えば、DVDとBDとに対応可能な光ディスク装置60では、一般的にBDのワーキングディスタンスがDVDのワーキングディスタンスよりも小さいので、フォーカス電圧取得部34は、DVDの起動処理で得られたフォーカスドライブ電圧の平均値をBDのフォーカスドライブ電圧の平均値に補正した上でフォーカス電圧記録部30へ記録する。例えば、事前に記録しておいた、オフセット値をDVDの起動処理で得られたフォーカスドライブ電圧の平均値から差し引くことで、BDのフォーカスドライブ電圧の平均値に補正したり、DVDの起動処理で得られたフォーカスドライブ電圧の平均値に、1より小さい所定の係数を乗算したりして、BDのフォーカスドライブ電圧の平均値に補正する。このようにすることで、種類の異なる多くの光ディスクで、フォーカスドライブ電圧の平均値を得ることができるため、より精度よく、最接近電圧値を設定することができる。なお、ディスク起動時には、設定部32は、フォーカスドライブ電圧の平均値を、挿入された光ディスクの種類に応じて補正して その補正した値に基づいて最接近電圧値を設定する。
以上のように、本発明に係る光ディスク装置60、フォーカスサーチ方法及びフォーカスサーチプログラムによれば、合焦状態における光ディスクDの一回転分のフォーカスドライブ電圧の平均値を取得するため、光ディスクDが斜めに装着された場合でもその悪影響を軽減することができる。また、このフォーカスドライブ電圧の平均値を複数の光ディスクDで取得しさらにその平均値をとるため、仮に変形した光ディスクDが装着され特異なフォーカスドライブ電圧の平均値が記録された場合でも、その影響を軽減することができる。そして、このフォーカスドライブ電圧の平均値のさらなる平均値、即ち本願におけるディスク平均値に基づいて最接近電圧値を設定し、この最接近電圧値まで初回のフォーカスサーチ動作を行う。前述のように、最接近電圧値の基となるフォーカスドライブ電圧の平均値は合焦位置のものであるから、最接近電圧値まで初回のフォーカスサーチ動作を行うことで、新たに挿入された光ディスクDのFESカーブを取得できる可能性が極めて高い。よって、異常な光ディスクDでない限り、初回のフォーカスサーチ動作で十分なFESカーブを取得することが可能となり、フォーカスサーチ動作の時間短縮を図ることができる。また、光ディスクDの起動処理が行われる毎にフォーカスドライブ電圧の平均値は更新されるため、フォーカス制御やフォーカスサーチ動作に関与する部位の経年変化にも対応することができる。
尚、上記の光ディスク装置60の各部の動作、回路構成、トラッキング制御方法、フォーカス制御方法、フォーカスサーチ方法等は一例であるから特にこれに限定されるものではなく、本発明は本発明の要旨を逸脱しない範囲で変更して実施することが可能である。また、本発明は上記の動作をコンピュータに実現させるためのプログラムを含むものである。これらのプログラムは、記録媒体から読み取ってコンピュータに取り込んでも良いし、通信ネットワーク等を介した伝送によりコンピュータに取り込んでも良い。
30 フォーカス電圧記録部(記録部)
32 設定部
34 フォーカス電圧取得部
36 フォーカスサーチ制御部
60 光ディスク装置
78 対物レンズ
93 フォーカス電圧出力部
D 光ディスク

Claims (6)

  1. 対物レンズの位置を光ディスクの厚み方向に移動させるためのフォーカスドライブ電圧を出力するフォーカス電圧出力部と、
    前記対物レンズから出射されるレーザ光が前記光ディスクの情報層に合焦している合焦状態において、前記光ディスクを少なくとも一回転させた際のフォーカスドライブ電圧の平均値を取得して、その平均値を記録部に記録させるフォーカス電圧取得部と、
    複数の前記平均値を平均化した値であるディスク平均値を算出するとともに、前記平均値を前記記録部に記録させた後の他のフォーカスサーチ動作における、前記対物レンズが前記光ディスクに最も接近する位置に対応するフォーカスドライブ電圧値である最接近電圧値を、前記ディスク平均値に基づいて設定する設定部と、
    前記対物レンズを、所定の開始位置と前記最接近電圧値に対応する位置との間で動かすことで、前記他のフォーカスサーチ動作を行うフォーカスサーチ制御部と、
    を有することを特徴とする光ディスク装置。
  2. 前記最接近電圧値に対応する位置は、前記ディスク平均値に対応する位置よりも、所定の距離だけ前記光ディスクに近い位置であることを特徴とする請求項1記載の光ディスク装置
  3. 前記設定部は、複数の光ディスクから取得した複数の前記平均値を平均化することで前記ディスク平均値を算出することを特徴とする請求項1又は請求項2記載の光ディスク装置。
  4. 前記設定部は、光ディスクの種類に応じて前記平均値を補正し、その補正した平均値に基づいて前記ディスク平均値を算出することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の光ディスク装置。
  5. フォーカスドライブ電圧に基づいて光ディスクの厚み方向に移動される対物レンズから出射されるレーザ光が前記光ディスクの情報層に合焦している合焦状態において、前記光ディスクを少なくとも一回転させた際のフォーカスドライブ電圧の平均値を取得して、その平均値を記録部に記録させるステップと、
    複数の前記平均値を平均化した値であるディスク平均値を算出するとともに、前記平均値を前記記録部に記録させた後の他のフォーカスサーチ動作における、前記対物レンズが前記光ディスクに最も接近する位置に対応するフォーカスドライブ電圧値である最接近電圧値を、前記ディスク平均値に基づいて設定するステップと、
    前記対物レンズを、所定の開始位置と前記最接近電圧値に対応する位置との間で動かすことで、前記他のフォーカスサーチ動作を行うステップと
    を有することを特徴とするフォーカスサーチ方法。
  6. 光ディスク装置のコンピュータに、
    フォーカスドライブ電圧に基づいて光ディスクの厚み方向に移動される対物レンズから出射されるレーザ光が前記光ディスクの情報層に合焦している合焦状態において、前記光ディスクを少なくとも一回転させた際のフォーカスドライブ電圧の平均値を取得して、その平均値を記録部に記録させるステップと、
    複数の前記平均値を平均化した値であるディスク平均値を算出するとともに、前記平均値を前記記録部に記録させた後の他のフォーカスサーチ動作における、前記対物レンズが前記光ディスクに最も接近する位置に対応するフォーカスドライブ電圧値である最接近電圧値を、前記ディスク平均値に基づいて設定するステップと、
    前記対物レンズを、所定の開始位置と前記最接近電圧値に対応する位置との間で動かすことで、前記他のフォーカスサーチ動作を行うステップと
    を実行させることを特徴とするフォーカスサーチプログラム。
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