JP5210876B2 - Hivプロテアーゼインヒビターとしてのアミノフェニルスホンアミド誘導体 - Google Patents

Hivプロテアーゼインヒビターとしてのアミノフェニルスホンアミド誘導体 Download PDF

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Description

本発明は、置換アミノフェニルスホンアミド化合物及び誘導体、プロテアーゼインヒビターとしての、とりわけ広域HIVプロテアーゼインヒビターとしてのそれらの使用、それらの調製法並びにそれらを含んでなる製薬学的組成物及び診断キットを対象とする。本発明はまた、もう1種の抗レトロウイルス剤との本発明の置換アミノフェニルスホンアミド化合物及び誘導体の組み合わせ物を対象とする。それは更に、対照化合物として又は試薬としてのアッセイ中におけるそれらの使用を対象とする。
後天的免疫不全症候群(AIDS)を誘発するウイルスは、T−リンパ球ウイルスIII(HTLV−III)又はリンパ節腫脹関連ウイルス(LAV)又はAIDS−関連ウイルス(ARV)又はヒト免疫不全ウイルス(HIV)を包含する異なる名称により知られている。現在までに2種の異なる族、すなわちHIV−1及びHIV−2が特定されている。以後、HIVはこれらのウイルスを総括的に意味するために使用されるであろう。
レトロウイルスの生活環の重要な経路の1つは、アスパラギン酸プロテアーゼによるポリプロテイン前駆体の処理である。例えばHIVウイルスのgag−polタンパク質はHIVプロテアーゼにより処理される。アスパラギン酸プロテアーゼによる前駆体のポリプロテインの正確な処理には、感染性ビリオンの集合を必要とし、従って、アスパラギン酸プロテアーゼを抗ウイルス治療の魅力的な標的にさせる。とりわけ、HIV処置のためにはHIVプロテアーゼが魅力的な標的である。
HIVプロテアーゼインヒビター(PI)は一般に、例えばヌクレオシド逆転写酵素インヒビター(NRTI)、非ヌクレオシド逆転写酵素インヒビター(NNRTI)、T−20のような融合インヒビター又は他のプロテアーゼインヒビターのような他の抗HIV化合物と組み合わせて、AIDS患者に投与される。これらの抗レトロウイルス剤は非常に有用である事実にも拘わらず、それらは共通の制約を有する、すなわちHIVの標的酵素は、知られた薬剤がこれらの突然変異HIVウイルスに対して効力が弱く又は無効にさえなるような方法で突然変異することができる。又は言い換えると、HIVは利用可能な薬剤に対して、恒久的に増加する耐性を形成する。
インヒビターに対するレトロウイルス、そしてとりわけHIVの耐性が治療の失敗の主因である。例えば、抗HIV組み合わせ治療を受けている患者の半数は、主として使用される1種又は複数の薬剤に対するウイルスの耐性のために、処置に完全には反応しない。更に、耐性ウイルスは新規感染個体に引き継がれ、これらの薬剤に新規の患者に対して極めて限定される治療選択肢をもたらすことが示された。従って、当該技術分野にはレトロウイルス治療、更に具体的にはAIDS治療のための新化合物の需要が存在する。当該技術分野における需要は、野生型HIVに対するのみならずまた、漸増的に更に一般的な耐性HIVに対して有効な化合物について特に急務である。
組み合わせ治療計画でしばしば投与される知られた抗レトロウイルス剤は、最終的には前記のように耐性を誘発するであろう。これはしばしば、該抗レトロウイルス剤が突然変異HIVに対する効力を再獲得するために、医師に、有効薬剤の血漿レベルを増加することを強制する可能性がある。極めて望ましくないその結果はピル摂取の負担を増加させる。血漿レベル増加はまた、処方治療に対する非コンプライアンスの増大の危険性を導く可能性がある。従って、広範囲のHIV変異体に活性を示す化合物をもつことが重要であるのみならずまた、広範囲の変異HIV株に対して、変異HIVウイルスに対する活性と野生型HIVウイルスに対する活性間の比率にほとんど又は全く変動がない(折り畳み抵抗(fold resistance)又はFRとしても定義される)ことが重要である。従って、変異HIVウイルスが有効成分に感受性である機会が増加するであろうために、患者は、より長期間、同一の組み合わせ治療計画に留まることができる。
治療レベルが最小に維持されると、ピル摂取の負担が軽減され得るために、野生型及び広範囲の変異体に高い効力をもつ化合物を発見することがまた、重要である。このピル摂取負担を軽減する1つの方法は、1日用量を最少にし、その結果摂取されるピル数を最少にすることができるような、良好な生体利用能、すなわち好ましい薬物動態学的及び代謝的プロファイルをもつ抗HIV化合物を発見することである。
良好な抗HIV化合物のもう1つの重要な特徴は、インヒビターの血漿タンパク質結合がその効力に対して最少の影響をもつか又は、無効でさえあることである。
現在まで、幾つかのプロテアーゼインヒビターが市販され又は開発されつつある。
これらのプロテアーゼインヒビターの1つは、HIV感染の処置のための臨床試験下にある新規プロテアーゼインヒビターのTMC114又はダルナビルと呼ばれる。ダルナビルは次の化学名:(3R,3aS,6aR)−ヘキサヒドロフロ[2,3−b]フラン−3−イルN−[(1S,2R)−1−ベンジル−2−ヒドロキシ−3−(N1−イソブチルスルファニルアミド)プロピル]カルバメート及び次の化学構造:
Figure 0005210876
を有する。
ヒト免疫不全ウイルス1型(HIV−1)プロテアーゼインヒビターのTMC114はインビトロ並びにインビボで、野生型(wt)及び多剤耐性(MDR)ウイルスの双方に対して極めて効力を有する。アンプレナビル(APV)に化学的に類似するが、TMC114の効力は実質的により大きい。それは、現在利用できるプロテアーゼインヒビターに耐性のHIVに対して有効であるようになっている。
TMC114はこれらの優れた特性を有するが、折り畳み抵抗に変化の少ない、良好な生体利用能を有しそして血漿タンパク質結合によりそれらの効力にほとんど又は全く影響を与えない、広域のHIV変異体に有効であることができる新プロテアーゼインヒビターの恒常的な高い医学的需要が存在する。
驚くべきことには、本発明の置換アミノフェニルスホンアミド化合物及び誘導体が好ましい薬理学的及び薬物動態学的プロファイルをもつことが発見された。それらは野生型HIVに対して有効であるのみならずまた、知られたプロテアーゼインヒビターに対して耐性を示す種々の変異HIVに対して広域の活性を示す。
本発明は、式
Figure 0005210876
式中、
及びRはそれぞれ独立して、水素、Het、Het又はYであるか、あるいは
及びRは、その環員が場合により好ましくはヒドロキシにより置換されていてもよい、3〜7員でありそして飽和でも又は不飽和でもよい環を形成し、ここで
Yは−C(=O)−C1−6アルキル−Het又は−C(=O)−C1−6アルキル−Het又は、場合によりHetもしくはHetにより置換されていてもよい−C(=O)−C1−6アルキル−アミノ−C1−6アルキルであり、
基として又は基の一部としてのHetは、窒素、酸素又は硫黄から選択される1個又は複数のヘテロ原子の環員を含有し、そして1個又は複数の炭素及び/又は窒素原子上で、場合によりC1−6アルキル、C1−6アルキルオキシ、アミノC1−6アルキル、C1−6アルキル−オキシ−C1−6アルキル、ベンジル、ハロゲン、ヒドロキシ、オキソ、場合によりモノ−もしくはジ置換されていてもよいアミノ、場合によりモノ−もしくはジ置換されていてもよいアミノアルキル、ニトロ、アセチル、シアノ、ハロC1−6アルキル、カルボキシル、C1−6アルコキシカルボニル、C1−6アルキル−Het、C3−7シクロアルキル、場合によりモノ−もしくはジ置換されていてもよいアミノカルボニル、メチルチオ、メチルスルホニル、アリール及び、3〜14個の環員を有する飽和又は一部不飽和の単環式、二環式もしくは三環式環又は複素環により置換されていてもよい、好ましくは3〜14個の環員、より好ましくは5〜10個の環員、そしてより好ましくは5〜6個の環員を有する飽和又は一部不飽和の単環式、二環式又は三環式複素環と定義され、そしてここで
基として又は基の一部としてのHetは窒素、酸素又は硫黄から選択される1個又は複数のヘテロ原子の環員を含有し、そして1個又は複数の炭素原子上で、場合によりC1−6アルキル、C1−6アルキルオキシ、アミノC1−6アルキル、ハロゲン、ヒドロキシ、場合によりモノ−もしくはジ置換されていてもよいアミノ、ニトロ、シアノ、ハロC1−6アルキル、カルボキシル、C1−6アルコキシカルボニル、C3−7シクロアルキル、場合によりモノ−もしくはジ置換されていてもよいアミノカルボニル、メチルチオ、メチルスルホニル、アリール、Het及び、3〜12個の環員を有する芳香族の単環式、二環式又は三環式環又は複素環により置換されていてもよい、好ましくは3〜14個の環員、より好ましくは5〜10個の環員、そしてより好ましくは5〜6個の環員を有する芳香族の単環式、二環式又は三環式複素環と定義される、
を有する、プロテアーゼインヒビターとしての、置換アミノフェニルスホンアミド化合物及び誘導体あるいはそれらのN−オキシド、塩、立体異性体形態、ラセミ混合物、プロドラッグ、エステル又は代謝物を対象とする。
興味深い化合物はRが水素であり、そしてRがHet−シクロアルキル又はHet−分枝C3−4アルキルであるものである。
好ましい化合物はそのRが水素であり、そしてRがHet−Cシクロアルキル又はHet−分枝Cアルキルである化合物である。
もっとも好ましいものは、式
Figure 0005210876
式中、
及びRはそれぞれ独立して、水素、Het、Het又はYであるか、あるいは
及びRは、その環員が場合により好ましくはヒドロキシにより置換されていてもよい、3〜7員でありそして飽和でも又は不飽和でもよい環を形成し、ここで
Yは−C(=O)−C1−6アルキル−Het又は−C(=O)−C1−6アルキル−Het又は、場合によりHetもしくはHetにより置換されていてもよい−C(=O)−C1−6アルキル−アミノ−C1−6アルキルであり、
基として又は基の一部としてのHetは、窒素、酸素又は硫黄から選択される1個又は複数のヘテロ原子の環員を含有し、そして1個又は複数の炭素及び/又は窒素原子上で、場合によりC1−6アルキル、C1−6アルキルオキシ、アミノC1−6アルキル、C1−6アルキル−オキシ−C1−6アルキル、ベンジル、ハロゲン、ヒドロキシ、オキソ、場合によりモノ−もしくはジ置換されていてもよいアミノ、場合によりモノ−もしくはジ置換されていてもよいアミノアルキル、ニトロ、アセチル、シアノ、ハロC1−6アルキル、カルボキシル、C1−6アルコキシカルボニル、C1−6アルキル−Het、C3−7シクロアルキル、場合によりモノ−もしくはジ置換されていてもよいアミノカルボニル、メチルチオ、メチルスルホニル、アリール及び、3〜14個の環員を有する飽和又は一部不飽和の単環式、二環式もしくは三環式環又は複素環により置換されていてもよい、好ましくは3〜14個の環員、より好ましくは5〜10個の環員、そしてより好ましくは5〜6個の環員を有する飽和又は一部不飽和の単環式、二環式又は三環式複素環と定義され、そしてここで
基として又は基の一部としてのHetは窒素、酸素又は硫黄から選択される1個又は複数のヘテロ原子の環員を含有し、そして1個又は複数の炭素原子上で、場合によりC1−6アルキル、C1−6アルキルオキシ、アミノC1−6アルキル、ハロゲン、ヒドロキシ、場合によりモノ−もしくはジ置換されていてもよいアミノ、ニトロ、シアノ、ハロC1−6アルキル、カルボキシル、C1−6アルコキシカルボニル、C3−7シクロアルキル、場合によりモノ−もしくはジ置換されていてもよいアミノカルボニル、メチルチオ、メチルスルホニル、アリール、Het及び、3〜12個の環員を有する芳香族の単環式、二環式又は三環式環又は複素環により置換されていてもよい、好ましくは3〜14個の環員、より好ましくは5〜10個の環員、そしてより好ましくは5〜6個の環員を有する芳香族の単環式、二環式又は三環式複素環と定義される、
を有する化合物及び誘導体あるいはそれらのN−オキシド、塩、立体異性体形態、ラセミ混合物、プロドラッグ、エステル又は代謝物である。
構造式(II)に従う化合物のうちで、興味深い化合物は、Rが水素であり、そしてRがHet−シクロアルキル又はHet−分枝C3−4アルキルであるものである。
好ましい化合物は、Rが水素であり、そしてRがHet−Cシクロアルキル又はHet−分枝Cアルキルである化合物である。
もっとも好ましいものは、化学名(3−{[4−アミノ−3−(1−シクロペンチル−ピロリジン−3−イルアミノ)−ベンゼンスルホニル]−イソブチル−アミノ}−1−ベンジル−2−ヒドロキシプロピル)−カルバミン酸ヘキサヒドロ−フロ[2,3−b]フラン−3−イルエステル又は(3−{[4−アミノ−3−(1−イソブチル−ピロリジン−3−イルアミノ)−ベンゼンスルホニル]−イソブチル−アミノ}−1−ベンジル−2−ヒドロキシ−プロピル)−カルバミン酸ヘキサヒドロ−フロ[2,3−b]フラン−3−イルエステルを有する化合物である。
本発明の一部としての興味深い化合物は、また、R及びRが場合によりヒドロキシルにより置換されていてもよい環を形成するもの(式III)
Figure 0005210876
である。
更に、本発明は、通常の製薬学的に無毒な賦形剤及び補助剤に加えて、有効成分として、有効量の少なくとも1種の式(I、II又はIII)の化合物を含有する製薬学的調製物を対象とする。製薬学的調製物は通常、0.1〜90重量%の式(I、II又はIII)の化合物を含有する。製薬学的調製物は当業者にそれら自体知られた方法で調製することができる。この目的のためには、1種又は複数の固形又は液体の製薬学的賦形剤及び/又は補助剤と一緒にそして、所望される場合は、他の製薬学的に有効な化合物と組み合わせて、少なくとも1種の式(I、II又はIII)の化合物を適当な投与形態又は剤形にもたらし、次にそれをヒトの薬剤又は獣医学的薬剤中の医薬として使用することができる。
本発明に従う化合物を含有する医薬は例えば、懸濁物、カプセル、錠剤、糖衣錠、液剤、懸濁物、エマルションを使用して経口で;例えば皮下、静脈内、筋肉内、胸骨内注射又は注入法を使用して非経口で;例えば座薬を使用して直腸内に;膣内に;吸入により又は局所的に投与することができる。好ましい投与は個々の症例、例えば処置される障害の特定の経過に左右される。経口投与は好ましい。
当業者は彼らの専門的知識に基づき、所望の製薬学的調合物に適した補助剤には熟知している。溶媒、ゲル形成剤、座薬基剤、打錠補助剤及び他の有効化合物の担体に加えて、抗酸化剤、分散剤、乳化剤、発泡抑制剤、香り矯正剤、保存剤、可溶化剤、デポー効果を達成するための物質、バッファー物質又は着色剤もまた有用である。
経口投与剤形のためには、本発明の化合物を賦形剤、安定剤又は不活性希釈剤のような適当な添加剤と混合し、そして通常の方法により、錠剤、コート錠、ハードカプセル、水溶液、アルコール溶液又は油状溶液のような適した投与形態にもたらす。適当な不活性担体の例は、アラビアゴム、マグネシア、炭酸マグネシウム、リン酸カリウム、ラクトース、グルコース又はデンプン、とりわけコーンスターチである。この場合、調製は乾式顆粒としてそして湿式顆粒の双方として実施することができる。適当な油状賦形剤又は溶媒はヒマワリ油又は肝油のような植物又は動物油である。水溶液又はアルコール溶液に適当な溶媒は水、エタノール、糖液又はそれらの混合物である。ポリエチレングリコール及びポリプロピレングリコールもまた他の投与形態のための更なる補助剤として有用である。
皮下又は静脈内投与のための有効化合物は、所望される場合は、可溶化剤、乳化剤又は更なる補助剤のようなそのための従来の物質とともに、溶液、懸濁物又はエマルションにすることができる。式(I)、(II)又は(III)の化合物は、また、凍結乾燥することができ、得られる凍結乾燥物は例えば、注射又は注入調製物の製造に使用することができる。適当な溶媒は、例えば水、生理学的食塩水又はアルコール、例えばエタノール、プロパノール、グリセロール、更にまた、グルコース又はマニトール溶液のような糖液あるいはまた、言及された種々の溶媒の混合物である。
エアゾール又はスプレーの剤形の投与に適当な製薬学的調合物は、例えばエタノール又は水又はそのような溶媒の混合物のような製薬学的に許容できる溶媒中の、式(I、II又はIII)の化合物あるいはそれらの生理学的に許容できる塩の溶液、懸濁物又はエマルションである。必要な場合は、調合物はまた、更に、界面活性剤、乳化剤及び安定剤並びに噴射剤のような他の製薬学的補助剤を含有することができる。このような調製物は通常、約0.1〜50%、とりわけ約0.3〜3重量%の濃度の有効化合物を含有する。
それらの好ましい薬理学的特性、特に多剤耐性HIVプロテアーゼ酵素に対するそれらの活性により、本発明の化合物はHIVにより感染された個体の処置において、そしてこれらの個体の予防のために有用である。
予防的処置は、ウイルス伝染の高い危険がある感染個体と個体が接触した時に起る可能性があるような、個体がウイルスに暴露される高い危険にさらされた場合に有利であることができる。1例として、該化合物の予防的投与は、保健機関員がHIV感染個体からの血液に暴露された状況又は、個体が、個体をHIVに暴露する可能性がある危険性の高い活動に従事した他の状況において有利であると考えられる。
概括的に、本発明の化合物はそれらの存在がプロテアーゼ酵素により媒介される又はそれに依存するウイルスで感染された温血動物の処置において有用であることができる。本発明の化合物で予防又は処置することができる状態は、限定せずに、HIV感染の広範な状態:症候性及び無症候性の双方のAIDS、ARC(AIDS関連症候群)、並びにHIVに対する実際の又は可能な暴露を処置すること、を包含する。本発明の化合物はまた、進行性全身リンパ節腫脹症、カポジ症候群、血小板減少性紫斑病、AIDS痴呆症候群のようなAIDS関連神経学的状態、多発性硬化症、熱帯パラペシス(tropical parapesis)並びに更に、無症候性患者におけるような状態を包含する抗HIV抗体陽性及びHIV陽性状態を処置するために有用である。例えば、本発明の化合物は、例えば輸血、体液交換、虫さされ、事故的針刺し又は手術中の患者の血液に対する暴露によるHIVに対する疑われる過去の暴露後の、HIVによる感染を処置するために有用である。用語の予防は、HIV感染の予防及びAIDSに対するHIV感染の放散(evolution)の予防を包含する。
従って、本発明の化合物又はそれらのいずれかの誘導体を前記の状態に対する医薬として使用することができる。医薬としての前記の使用又は処置法は、HIV及び他の病原性レトロウイルス、特にHIV−1に関連する状態を治療するための有効量のHIV感染被験体に対する全身投与を含んでなる。その結果、本発明の化合物はHIV及び他の病原性レトロウイルスに関連する状態を処置するために有用な医薬、とりわけ多剤耐性HIVウイルス感染患者を処置するために有用な医薬の製造に使用することができる。
好ましい態様において、本発明は、哺乳動物における多剤耐性レトロウイルス感染、とりわけHIV−1感染に伴う感染症又は疾患を処置又は治療するための医薬の製造における式(I、II又はIII)の化合物又はそのいずれかの誘導体の使用を対象とする。従って本発明はまた、有効量の式(I、II又はIII)の化合物又はその誘導体を、投与を要する哺乳動物に投与する方法を含んでなる、レトロウイルス感染又は多剤耐性レトロウイルス感染に伴う疾患を処置する方法を対象とする。
もう1つの好ましい態様において、本発明は該レトロウイルス、とりわけHIV−1レトロウイルス感染哺乳動物における多剤耐性レトロウイルスのプロテアーゼを阻害するための医薬の製造における、式(I、II又はIII)の化合物又はいずれかのその誘導体の使用を対象とする。
もう1つの好ましい態様において、本発明は、多剤耐性レトロウイルスの複製、とりわけHIV−1複製を阻害するための医薬の製造における式(I、II又はIII)の化合物又はいずれかのその誘導体の使用を対象とする。
更に、抗レトロウイルス化合物及び本発明の化合物の組み合わせ物を医薬として使用することができる。従って、本発明はまた、レトロウイルス感染の処置における、とりわけ多剤耐性レトロウイルスによる感染の処置における、同時の、別々の又は連続的使用のための組み合わせ調製物としての、(a)(式(I、II又はIII)に従う)本発明の化合物及び(b)もう1種の抗レトロウイルス化合物を含有する製品又は組み合わせ物を対象とする。従って、HIV感染あるいは後天的免疫不全症候群(AIDS)又はAIDS関連症候群(ARC)のようなHIV感染関連感染及び疾患を治療又は処置するために、本発明の化合物を例えば、例えば、デキストラン硫酸、スラミン、ポリアニオン、可溶性CD4、PRO−542、BMS−806のような結合インヒビター;例えばT20、T1249、RPR 103611、YK−FH312、IC 9564、5−ヘリックス、D−ペプチドADS−J1のような融合インヒビター;例えばAMD3100、AMD−3465、AMD7049、AMD3451(Bicyclams)、TAK220、TAK779、T−22、ALX40−4Cのような共受容体結合インヒビター;SHC−C(SCH351125)、SHC−D、PRO−140、RPR103611、AK−602;例えばフォスカルネト及びプロドラッグのようなRTインヒビター;例えばAZT、3TC、DDC、DDI、D4T、アバカヴィル、FTC、DAPD(Amdoxovir)、dOTC(BCH−10652)、フォジヴジン、DPC817のようなヌクレオシドRTI;例えばPMEA、PMPA(テノフォビル)のようなヌクレオチドRTI;例えばネヴィラピン、デラビルジン、エファヴィレンズ、8−及び9−CI TIBO(チビラピン)、ロビリド、TMC−125、ダピビリン、MKC−442、UC 781、UC 782、カプラヴィリン、QM96521、GW420867X、GW−3011、GW−4511、GW−4751、DPC961、DPC963、DPC082、DPC083、カラノリドA、SJ−3366、TSAO、4”−脱アミノ化TSAO、MV150、MV026048、PNU−142721のようなNNRTI;例えばSP1093V、PD126338のようなPNA分解酵素Hインヒビター;例えばRO−5−3335、K12、K37のようなTATインヒビター;例えばL 708906、L 731988、S−1360のようなインテグラーゼインヒビター;例えばアムプレナビル及びプロドラッグのGW908、リトナビル、ネルフィナビル、サクイナビル、インジナビル、ロピナビル、パリナビル、BMS 186316、アタザナビル、DPC 681、DPC 684、チプラナビル、AG1776、モゼナビル、DMP−323、GS3333、KNI−413、KNI−272、L754394、L756425、LG−71350、PD161374、PD173606、PD177298、PD178390、PD178392、PNU140135、TMC−114、マスリン酸(maslinic acid)、U−140690、RO−033−4649のようなプロテアーゼインヒビター;例えばカスタノスペルミン、デオキシノジリマイシンのようなグリコシル化インヒビターと組み合わせて同時投与することができる。
本発明の化合物はまた、個体への薬剤の適用後に代謝のモジュレーターと組み合わせて投与することができる。これらのモジュレーターは、チトクロームP450のようなチトクロームにおける代謝を妨げる化合物を包含する。幾つかのモジュレーターはチトクロームP450を阻害する。幾つかのアイソエンザイムはチトクロームP450からなり、その1つがチトクロームP450 3A4であることが知られている。リトナビルはチトクロームP450による代謝のモジュレーターの一例である。チトクロームP450に影響を有する興味深い化合物は、チアゾリル、イミダゾリル又はピリジニル部分を含有する化合物を包含する。異なる調合物におけるこのような組み合わせ物治療は同時に、別々に又は連続的に投与することができる。あるいはまた、このような組み合わせ物を、その有効成分が調合物から同時に又は別々に放出される単一調合物として投与することができる。
このようなモジュレーターは、本発明の化合物と同一の又は異なる比率で投与することができる。本発明の化合物に対するこのようなモジュレーターの重量比(モジュレーター:本発明の化合物)は好ましくは1:1以下、より好ましくは1:3以下、適切には1:10以下、更に適切には1:30以下である。
組み合わせ物は、ウイルス感染性及びその関連症状が抑制され、実質的に減少され、又は完全に排除されることができる相乗効果を提供することができる。式(I、II又はIII)の化合物の、チトクロームP450インヒビターのようなもう1つのHIVプロテアーゼインヒビターとの組み合わせ物は、相乗的に、相加的に又は拮抗的に作用することができる。これは、異なる比率の2種のHIV−プロテアーゼインヒビターの強度を測定する実験設定で測定することができる。結果は、Chou及びTalalay(Adv.Enzyme Regul.22:27−55.1984)により記載の方法に従って等ボログラムのグラフにプロットすることができる。2種のインヒビター間の相乗作用は、より強度な治療を意味するが、望ましくない副作用の増加を伴わないものであろう。
本発明のもう1つのアスペクトは、HIVプロテアーゼ、HIVの増殖又は双方を抑制する可能な医薬の能力を決定するための試験又はアッセイにおける基準又は試薬としての使用に有効な量の式(I、II又はIII)の化合物を含んでなるキット又は容器を対象とする。本発明のこのアスペクトは製薬学的研究計画においてその用途を見いだすことができる。
本発明の化合物は、HIVのような耐性発達疾患の臨床管理における、知られた組み換えアッセイのような表現型耐性モニターアッセイに使用することができる。特に有用な耐
性モニターシステムはAntivirogramTMとして知られる組み換えアッセイである。AntivirogramTMは、本発明の化合物に対する感受性、特にウイルス感受性を測定することができる、高度に自動化され、高い処理量の、第二世代の組み換えアッセイである(Hertogs K,de Bethune MP,Miller V
et al.Antimicrob Agents Chemother,1998;42(2):269−276)。
用語「置換されている」が式(I、II又はIII)の化合物の定義中に使用される時は、指定された原子の通常の原子価を超えず、そして置換が化学的に安定な化合物、すなわち反応混合物から有用な程度の純度への単離及び治療剤への調合に耐えるのに十分に安定な化合物をもたらすことを条件にして、「置換された」を使用している表現に指摘された原子上の1個以上の水素が、指摘された基からの選択物で置換されていることを示すことが意味される。
基として又は基の一部としての用語「C1−4アルキル」は例えばメチル、エチル、プロピル、ブチル及び2−メチル−プロピルのような、1〜4個の炭素原子を有する直鎖及び分枝鎖飽和炭化水素基を定義する。
基として又は基の一部としての用語「C1−6アルキル」は、C1−4アルキルに対して定義された基及びペンチル、ヘキシル、2−メチルブチル、3−メチルフェニル等のような、1〜6個の炭素原子を有する直鎖及び分枝鎖飽和炭化水素基を定義する。
基として又は基の一部としての用語「C3−7シクロアルキル」はシクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル又はシクロヘプチルを包含する。
本明細書で使用される用語(=O)はそれが結合される炭素原子と一緒にカルボニル部分を形成する。
以前に本明細書で使用された用語「1種又は複数の」は、好ましくは1、2又は3個の適当な場合に置換される利用可能なすべてのC−原子の可能性を網羅する。
いずれかの変化物(例えばハロゲン又はC1−4アルキル)がいずれかの成分中に2回以上存在する時は、各定義は独立である。
環系中に置換基から引かれる線は、その結合がいずれの適当な環原子にも結合されることができることを示す。
基として又は基の一部としてのHetは、窒素、酸素又は硫黄から選択される1個又は複数のヘテロ原子の環員を含有し、そして1個又は複数の炭素及び/又は窒素原子上で、場合によりC1−6アルキル、C1−6アルキルオキシ、アミノC1−6アルキル、C1−6アルキル−オキシ−C1−6アルキル、ベンジル、ハロゲン、ヒドロキシ、オキソ、場合によりモノ−もしくはジ置換されていてもよいアミノ、場合によりモノ−もしくはジ置換されていてもよいアミノアルキル、ニトロ、アセチル、シアノ、ハロC1−6アルキル、カルボキシル、C1−6アルコキシカルボニル、C1−6アルキル−Het、C3−7シクロアルキル、場合によりモノ−もしくはジ置換されていてもよいアミノカルボニル、メチルチオ、メチルスルホニル、アリール及び、3〜14個の環員を有する飽和又は一部不飽和の単環式、二環式もしくは三環式環又は複素環により置換されていてもよい、好ましくは3〜14個の環員、より好ましくは5〜10個の環員、そしてより好ましくは5〜6個の環員を有する飽和又は一部不飽和の単環式、二環式又は三環式複素環と定義され、そしてここで
基として又は基の一部としてのHetは、窒素、酸素又は硫黄から選択される1個又は複数のヘテロ原子の環員を含有し、そして1個又は複数の炭素原子上で、場合によりC1−6アルキル、C1−6アルキルオキシ、アミノC1−6アルキル、ハロゲン、ヒドロキシ、場合によりモノ−もしくはジ置換されていてもよいアミノ、ニトロ、シアノ、ハロC1−6アルキル、カルボキシル、C1−6アルコキシカルボニル、C3−7シクロアルキル、場合によりモノ−もしくはジ置換されていてもよいアミノカルボニル、メチルチオ、メチルスルホニル、アリール、Het及び、3〜12個の環員を有する芳香族の単環式、二環式又は三環式環又は複素環により置換されていてもよい、好ましくは3〜14個の環員、より好ましくは5〜10個の環員、そしてより好ましくは5〜6個の環員を有する芳香族の単環式、二環式又は三環式複素環と定義される。
式(I)、(II)又は(III)の化合物の塩は、対イオンが製薬学的又は生理学的に許容できるものである。しかし、製薬学的に許容できない対イオンをもつ塩も、例えば式(I)、(II)又は(III)の製薬学的に許容できる化合物の調製又は精製に用途を見いだすことができる。製薬学的に許容できてもてきなくてもすべての塩が、本発明の範囲内に包含される。
本発明に使用される化合物が形成することができる、製薬学的に許容できる又は生理学的に許容できる付加塩形態は、好都合には、例えば無機酸、例えばハロゲン化水素酸(例えば塩酸、臭化水素酸等);硫酸;ヘミ硫酸(hemisulphuric)、硝酸;リン酸等の酸;あるいは有機酸、例えば酢酸、アスパラギン酸、ドデシル硫酸、ヘプタン酸、ヘキサン酸、ニコチン酸、プロパン酸、ヒドロキシ酢酸、乳酸、ピルビン酸、蓚酸、マロン酸、コハク酸、マレイン酸、フマル酸、リンゴ酸、酒石酸、クエン酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、シクラミン酸、サリチル酸、p−アミノサリチル酸、パモエ酸等の酸のような適当な酸を使用して調製することができる。
反対に該酸付加塩形態を適当な塩基との処理により遊離塩基形態に転化させることができる。
酸性プロトンを含有する式(I)、(II)又は(III)の化合物はまた、適当な有機及び無期塩基との処理によりそれらの無毒の金属又はアミン付加塩形態に転化させることができる。適当な塩基塩形態は例えば、アンモニウム塩、アルカリ及びアルカリ土類金属塩、例えばリチウム、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、カルシウム塩等、有機塩基との塩、例えばベンザチン、N−メチル、−D−グルカミン、ヒドラバミン塩及び例えばアルギニン、リジン等のようなアミノ酸との塩を含んでなる。
反対に、該塩基付加塩形態は適当な酸との処理により遊離酸形態に転化させることができる。
用語「塩」はまた、本発明の化合物が形成することができる水和物及び溶媒付加物形態を含んでなる。このような形態の例は例えば水和物、アルコラート等である。
本発明に使用される本発明の化合物は、また、そこで1個又は数個の窒素原子がいわゆるN−オキシドに酸化されている式(I)、(II)又は(III)のそれらのN−オキシド形態で存在することができる。該N−オキシドを得るためには、式(I、II又はIII)の化合物を、三価窒素をそのN−オキシド形態に転化させるための当該技術分野の方法に従って、対応するN−オキシド形態に転化させることができる。該N−酸化反応は概括的に、式(I、II又はIII)の出発物質を適当な有機又は無機過酸化物と反応させることにより実施することができる。適当な無機過酸化物は例えば、過酸化水素、アル
カリ金属又はアルカリ土類金属過酸化物、例えば過酸化ナトリウム、過酸化カリウムを含んでなり;適当な有機過酸化物は例えば、ベンゼンカルボペルオキソ酸又はハロ置換ベンゼンカルボペルオキソ酸、例えば3−クロロ−ベンゼンカルボペルオキソ酸、ペルオキソアルカン酸、例えばペルオキソ酢酸、アルキルヒドロペルオキシド、例えばtert−ブチルヒドロペルオキシドのようなペルオキシ酸を含んでなることができる。適した溶媒は例えば、水、低級アルカノール、例えばエタノール等、炭化水素、例えばトルエン、ケトン、例えば2−ブタノン、ハロゲン化炭化水素、例えばジクロロメタン、及びこのような溶媒の混合物である。
本発明に使用される本発明の化合物はまた、それらの互変異性体形態で存在することができる。このような形態は前記の式中に明白には記載されていないが、本発明の範囲内に包含されることが意図される。
本発明に使用される本発明の化合物はまた、同一の結合配列により結合される同一原子より構成されるが、互換性ではない異なる三次元構造をもつすべての可能な化合物を規定する、それらの立体化学的に異性体の形態で存在することができる。別に言及又は指摘されない限り、化合物の化学名は、該化合物が有する可能性があるすべての可能な立体化学的異性体形態の混合物を包含する。該混合物は該化合物の基礎的分子構造のすべてのジアステレオマー及び/又はエナンチオマーを含有することができる。純粋な形態又は相互と混合してのいずれかの、本発明に使用される化合物のすべての立体化学的異性体形態が本発明の範囲内に包含される。
本明細書に言及される化合物及び中間体の純粋な立体異性体形態は、該化合物又は中間体の同一の基礎分子構造物の他のエナンチオマー又はジアステレオマー形態を実質的に含まない異性体と定義される。とりわけ、用語「立体異性体として純粋な」は、少なくとも80%の立体異性体過剰(すなわち一方の異性体を最低90%及び他方の可能な異性体を最大10%)から100%の立体異性体過剰(すなわち一方の異性体100%そして他方を含まない)を有する化合物又は中間体、更にとりわけ、90%〜100%の立体異性体過剰を有する、更にもっととりわけ、94%〜100%の立体異性体過剰を有する、そしてもっともとりわけ、97%〜100%の立体異性体過剰を有する化合物又は中間体を対象とする。用語「エナンチオマーとして純粋な」及び「ジアステレオマーとして純粋な」は同様に理解するべきであるが、その場合は、問題の混合物のエナンチオマー過剰又はジアステレオマー過剰を考慮しなければならない。
本発明に使用される化合物及び中間体の純粋な立体異性体形態は当該技術分野で知られた方法の適用により得ることができる。例えば、エナンチオマーは光学活性酸又は塩基とのそれらのジアステレオマー塩の選択的結晶化により相互から分離することができる。それらの例は酒石酸、ジベンゾイル酒石酸、ジトルオイル酒石酸及びカンフォスルホン酸である。あるいはまた、エナンチオマーをキラル固定相を使用するクロマトグラフィー法により分離することができる。該純粋な立体化学的異性体形態はまた、反応が立体特異的に起る場合は、適当な出発物質の対応する純粋な立体化学的異性体形態から誘動することができる。特異的立体異性体が所望される場合は、該化合物は好ましくは、立体特異的調製法により合成されるであろう。これらの方法は有利には、エナンチオマーとして純粋な出発物質を使用するであろう。
式(I、II又はIII)のジアステレオマーのラセミ体は従来の方法により別々に得ることができる。有利に使用することができる適当な物理的分離法は例えば、選択的結晶化及びクロマトグラフィー、例えばカラムクロマトグラフィーである。
式(I)、(II)又は(III)の化合物が5個の不斉中心を有し、従って、異なる
立体異性体形態として存在することができることは当業者には明白である。2個の不斉中心が以下の式(I)に対する図中でアステリスク()により示される。
Figure 0005210876
式(I)の化合物に存在する可能性がある各不斉中心の絶対的立体配置は立体化学的記号R及びSにより表すことができ、このR及びS記号はPure Appl.Chem.1976,45,11−30中に記載の規則に対応する。式(II)及び(III)にも同様なことが適用できる。
本明細書に開示される化合物及び薬剤は、所望される場合は、いわゆるプロドラッグの形態にあることができる。「プロドラッグ」は、誘導体の生成されるインビボの生体転化生成物が式(I)、(II)又は(III)に定義された有効化合物あるいは関与薬剤であるような、エステル、アミド及びホスフェートのような薬理学的に許容できる誘導体を意味する。プロドラッグにつき記載しているGoodman and Gilman(The Pharmacological Basis of Therapeutics,8th ed,McGraw−Hill,Int.Ed.1992,“Biotransformation of Drugs”,p13−15)による引用が一般的に本明細書に編入されている。本発明に使用される化合物のプロドラッグは、修飾物が定常操作において又はインビボのいずれかで親化合物に開裂される方法で、化合物中に存在する官能基を修飾することにより調製される。プロドラッグは、ヒドロキシ基、例えば不斉炭素原子上のヒドロキシ基、又はアミノ基がいずれかの基に結合されて、プロドラッグが患者に投与される時に開裂して、それぞれ遊離ヒドロキシル又は遊離アミノを形成する、本発明に使用される化合物を包含する。
プロドラッグの典型的な例は、例えば、すべて引用により本明細書に編入されている、国際公開出願第99/33795号、第99/33815号、第99/33793号、第99/33792号及び第03/090690号パンフレットに記載されている。
プロドラッグは、親化合物に比較して改善された水溶性、増加した生体利用能を特徴としてもち、そしてインビボで有効なインヒビターに容易に代謝される。
一般的実験法
NMRスペクトルを、溶媒としてCDClを使用して、Hに対して300又は400MHzで運転するBruker AC−300又はBruker Avance 400分光分析計上で記録した。各例において、内部基準としてテトラメチルシラン(TMS)を使用した。化学薬品の変化はppmで与えられる。多重性は以下の略語:二重項にd、三重項にt、多重項にm、等を使用して示される。簡略化のために、化合物の各サブセットの2個の代表的例を完全に特徴付けることが選択された(NMRを包含)。低分離質量分析(LRMS)を一重四極子(Waters ZMD、Shimadzu QP8000α 又はAgilent 1100−SL)、イオントラップ(ThermoFinnigan LCQ Deca)又は、正モードにおける電子スプレーイオン化(ESI)を使用するタイムオブフライト(Waters LCT)質量分析計上で実施した。すべての試薬を販売会社(Acros,Aldrich,Fluorochem,...)から購入し、そのまま使用した。カラムクロマトグラフィーをシリカゲル60Å、60〜200μm(ROCC)上で実施した。薄層クロマトグラフィーをシリカゲル60F254プレート(Merck)上で実施した。分析HPLCを、Waters 996光ダイオードアレー検出計(システム1)を備えたWaters Alliance 2690(ポンプ+自動サンプラー)システム又はAgilent G1316Aダイオードアレー検出計(システム2)を備えたAgilent 100−SLシステム又はShimadzu SPD−M10Aダイオードアレー検出計(システム3)を備えたShimadzu QP8000αシステム上で実施した。最終生成物の純度を検出するために、3種の異なるシステム中の1つのクロマトグラフィーシステムを使用した。システム1:カラム:Waters Xterra MS C18(3.5μm、4.60mm×100mm)、移動相A:HO中10mMのCHCOONH、移動相B:CHCN。分析を次の勾配:0分:5%B、10分:95%B、12分:95%B、を適用して1mL/分の流速を使用して30℃で実施した。各事例において、10μlの1mM溶液を注入した。2回の実施間の平衡時間は3分であった。溶離ピークは単一波長(λmax)で検出した。システム2:カラム:Zorbax(R) Extend−C18(3.5μm,4.60mm×150mm)、移動相A:CHCN、移動相B:HO中10mMのNH。分析を次の勾配:0分:2%A、10分:98%A、15分:98%A、を適用して1mL/分の流速を使用して35℃で実施した。溶離ピークは220〜320nm間のUV範囲で検出した。システム3:カラムAlltech Prefail C18(3.0μm、4.60mm×50mm)、移動相A:CHCN中10mMのHCOOH、移動相B:HO中10mMのHCOOH。分析を次の勾配:0分:100%B、8分:0%B、10分:0%B、を適用して4mL/分の流速を使用して50℃で実施した。溶離ピークは250〜350nm間のUV範囲で検出した。滞留時間を与えられ、分で報告される。1つの化合物の合成を詳細に説明される。他の化合物を、すでに記載されたものと同様に合成した。全化合物をLRMSにより特定した。
Figure 0005210876
(i)イソブチルアミン、CHCl;(ii)ベンジルクロロホルメート、EtN、CHCl;(iii)HCl/i−PrOH,CHOH;(iv)炭酸2,5−ジオキソ−ピロリジン−1−イルエステル・ヘキサヒドロフロ[2,3−b]フラン−3−イルエステル、EtN、CHCl;(v)Pd/C,H、CHOH;(vi)3−フルオロ−4−ニトロ−ベンゼンスルホニルクロリド、飽和NaHCO/HO、CHCl;(vii)RNH、DIPEA、THF/I−PrOH/HO;(viii)Pd/C、NH4HCOO、2−メチル−テトラヒドロ−フラン。
(79)の合成のための工程(vii)に使用されるアミン(RNH)の合成はスキーム2に表され、以下に説明される。
Figure 0005210876
(ix)ヨード−シクロペンタン、EtN、CHCN;(x)HCl/i−PrOH、CHOH。
スキーム2の化学反応の説明
(1−シクロペンチル−ピロリジン−3−イル)−カルバミン酸tert−ブチルエステル(9)
ピロリジン−3−イル−カルバミン酸tert−ブチルエステル(8)(0.20g、1.07ミリモル、1当量)、ヨード−シクロペンタン(0.253g、1.29ミリモル、1.20当量)及びトリエチルアミン(0.28g、2.15ミリモル、2.00当量)をアセトニトリル(25mL)に溶解した。溶液を、TLCが反応の完了を示すまで還流加熱した。溶媒を減圧下蒸発させると主題化合物(0.25g、1.00ミリモル、定量)を生成した。
3−アミノ−1−シクロペンチル−ピロリジニウムジクロリド(10)
ピロリジン−3−イル−カルバミン酸tert−ブチルエステル(9)(0.25g、1.00ミリモル、1当量)をメタノール(50mL)に溶解し、次に5〜6NのHCl(10mLのイソプロパノール中)を添加した。溶液を室温で24時間撹拌した。溶液を減圧下蒸発させると主題化合物(0.22g、1.00ミリモル、定量)を与えた。
スキーム1の化学反応の説明
(1−ベンジル−2−ヒドロキシ−3−イソブチルアミノ−プロピル)−カルバミン酸tert−ブチルエステル(2)
本化合物を、市販の(1−オキシラニル−2−フェニル−エチル)−カルバミン酸tert−ブチルエステル(1)から合成し、それをイソブチルアミンと反応させるとアミノアルコール2を形成した。
Ng,J.S.;Przybyla,C.A.:Zhang,S.Method of
preparing retroviral protease inhibitor
intermediates via diastereomer purification(ジアステレオマーの精製によるレトロウイルスプロテアーゼインヒビター中間体の調製法).PCT出願1996、国際公開第9622275号パンフレット
(3−tert−ブトキシカルボニルアミノ−2−ヒドロキシ−4−フェニル−ブチル)−イソブチル−カルバミン酸ベンジルエステル(3)
(1−ベンジル−2−ヒドロキシ−3−イソブチルアミノ−プロピル)−カルバミン酸tert−ブチルエステル(2)(24.50g、72.80ミリモル、1当量)及びトリエチルアミン(7.37g、72.80ミリモル、1当量)をジクロロメタン(500mL)に溶解した。溶液を−1.5℃に冷却し、次にベンジルクロロホルメート(12.
40g、72.80ミリモル、1当量)を滴下した。溶液を0℃で24時間撹拌した。反応の未完了のために、ベンジルクロロホルメート(2.40g、14.07ミリモル)及びトリエチルアミン(1.44g、14.23ミリモル)を溶液に添加した。溶液を室温で24時間撹拌した。溶液を2%のNaCO溶液(300mL)で希釈し、混合物を10分間撹拌した。有機層を分離し、水(2x)及び飽和塩化ナトリウム溶液(1x)で洗浄した。有機層をMgSO上で乾燥し、濾過し、蒸発乾燥させると黄色の油(34.30g、72.80ミリモル、定量)として所望生成物を得た。LRMS(ES):m/z471[M+H]
1−ベンジル−3−(ベンジルオキシカルボニル−イソブチル−アミノ)−2−ヒドロキシ−プロピル−アンモニウムクロリド(4)
(3−tert−ブトキシカルボニルアミノ−2−ヒドロキシ−4−フェニル−ブチル)−イソブチル−カルバミン酸ベンジルエステル(3)(34.30g、72.90ミリモル、1当量)をメタノール(170mL)に溶解し、次に5〜6NのHCl(75mLのイソプロパノール中)を添加した。溶液を室温で64時間撹拌した。揮発物を減圧下蒸発させた。粗生成物を酢酸エチル(150mL)で共蒸発させると白色固体(29.70g、72.90ミリモル、定量)として4を得た:LRMS(ES):m/z371[M+H]
[1−ベンジル−3−(ベンジルオキシカルボニル−イソブチル−アミノ)−2−ヒドロキシ−プロピル]−カルバミン酸ヘキサヒドロ−フロ[2,3−b]フラン−3−イルエステル(5)
1−ベンジル−3−(ベンジルオキシカルボニル−イソブチル−アミノ)−2−ヒドロキシ−プロピル−アンモニウムクロリド(4)(29.70g、72.90ミリモル、1当量)、トリエチルアミン(22.00g、220ミリモル、3当量)及び炭酸2,5−ジオキソ−ピロリジン−1−イルエステルヘキサヒドロ−フロ[2,3−b]フラン−3−イルエステル(19.80g、73.00ミリモル、1当量)の溶液(120mLのジクロロメタン中)を外気温で撹拌した。反応が不完了のために炭酸2,5−ジオキソ−ピロリジン−1−イルエステルヘキサヒドロ−フロ[2,3−b]フラン−3−イルエステル(5.00g、18.43ミリモル)を溶液に添加した。溶液を室温で24時間撹拌した。溶液を300mLの水で2回、そして300mLの飽和NaHCO溶液で1回洗浄した。有機層をMgSO上で乾燥し、濾過し、蒸発乾燥すると、白色固体(37.04g、70.34ミリモル、96.4%)として所望生成物を得た。LRMS(ES):m/z527[M+H]
(1−ベンジル−2−ヒドロキシ−3−イソブチルアミノ−プロピル)−カルバミン酸ヘキサヒドロ−フロ[2,3−b]フラン−3−イルエステル(6)
で空気を置き換えた後に、木炭上パラジウム(10%、5.00g、47.00ミリモル、0.32当量)を添加し、次に[1−ベンジル−3−(ベンジルオキシカルボニル−イソブチル−アミノ)−2−ヒドロキシ−プロピル]−カルバミン酸ヘキサヒドロ−フロ[2,3−b]フラン−3−イルエステル(78.36g、148.80ミリモル、1当量)の溶液(テトラヒドロフラン中)を添加した。数分間真空を適用し、Hにより置き換えた。室温で24時間撹拌後、Nをフラスコに導入して、残りのHを置き換えた。パラジウム触媒をN下でジカライト床上で濾去し、フィルターをテトラヒドロフランで洗浄した。濾液を減圧下蒸発した。(58.40g、148.80ミリモル、定量)LRMS(ES):m/z393[M+H]。;H−NMR(CDCl)δ0.91(d,3H,CH),0.93(d,3H,CH),1.45−1.57(m,2H,CH,H4),1.58−1.83(m,1H,CH(イソブチル)),2.43(dd,2H,CH−N(イソブチル)),2.66−2.81(m,3H,CH−NおよびCHのCH),2.87−2.96(m,1H,CH,H3a),3.06(dd,1H,CHのCH),3.51−3.57(m,1H,CH,H5),3.67−3.75(m,2H,CHおよびCH,H2),3.81−3.93(m,2H,CH−OHおよびCH,H5),3.94−4.00(m,1H,CH,H2),5.01−5.08(m,1H,CH,H3),5.10(d,1H,NH),5.64(d,1H,CH,H6a),7.16−7.31(m,5H,C)。
{1−ベンジル−3−[(3−フルオロ−4−ニトロ−ベンゼンスルホニル)−イソブチル−アミノ]−2−ヒドロキシ−プロピル}−カルバミン酸ヘキサヒドロ−フロ[2,3−b]フラン−3−イルエステル(7)
(1−ベンジル−2−ヒドロキシ−3−イソブチルアミノ−プロピル)−カルバミン酸ヘキサヒドロ−フロ[2,3−b]フラン−3−イルエステル(6)(9.81g、25ミリモル、1当量)をジクロロメタン(100mL)に溶解し、次に飽和NaHCO溶液(100mL)を添加した。3−フルオロ−4−ニトロ−ベンゼンスルホニルクロリド(6.11g、25.50ミリモル、1.02当量)の溶液(100mLのジクロロメタン中)を前溶液に滴下した。溶液を20℃で激しく撹拌した。4時間撹拌後、有機層を分離し、飽和NaHCO溶液(100mL)、水(100mL)、5%HCl溶液(100mL)及び生理食塩水(100mL)で洗浄した。有機層をMgSO上で乾燥し、濾過し、蒸発乾燥した。粗生成物を2−プロパノール(550mL)から再結晶させた。(9.58g、25ミリモル、64.30%)LRMS(ES):m/z596[M+H]H−NMR(CDCl)δ0.90(d,3H,CH),0.92(d,3H,CH),1.40−1.72(m,2H,CH,H4),1.80−1.92(m,1H,CH(イソブチル)),2.79(dd,1H,CH−N),2.87−3.19(m,5H,CH−N(イソブチル),CH,H3,CH−NおよびCHのCH),3.19−3.29(m,1H,CHのCH),3.29−3.39(brs,1H,OH),3.60−3.78(m,2H,CH,H5およびH2),3.78−3.90(m,3H,CH,H5,CH−OHおよびCH),3.95(dd,1H,CH,H2),4.90(d,1H,NH),4.98−5.10(m,1H,CH,H3),5.66(d,1H,CH,H6a),7.19−7.33(m,5H,C),7.68−7.74(m,2H,CFNOのCH),8.15−8.20(m,1H,CFNOのCH)。
(1−ベンジル−3−{[3−(1−シクロペンチル−ピロリジン−3−イルアミノ)−4−ニトロ−ベンゼンスルホニル]−イソブチル−アミノ)−2−ヒドロキシ−プロピル)−カルバミン酸ヘキサヒドロ−フロ[2,3−b]フラン−3−イルエステル(12)
{1−ベンジル−3−[(3−フルオロ−4−ニトロ−ベンゼンスルホニル)−イソブチル−アミノ]−2−ヒドロキシ−プロピル}−カルバミン酸ヘキサヒドロ−フロ[2,3−b]フラン−3−イルエステル(7)(0.30g、0.50ミリモル、1当量)、3−アミノ−1−シクロペンチル−ピロリジニウムジクロリド(0.23g、1.00ミリモル、2当量)(スキーム2の方法に従って調製された(10))及びエチル−ジイソプロピル−アミン(0.32g、2.50ミリモル、5当量)をテトラヒドロフラン、イソプロパノール及び水(50mL)に溶解した。混合物を室温で7日間撹拌した。有機層を分離し、飽和NaCl溶液で洗浄した。有機層をMgSO上で乾燥し、濾過し、減圧下蒸発させえた。粗生成物をヘキサン:酢酸エチル(25:75)で溶離するカラムクロマトグラフィーにより精製すると、主題化合物(0.36g、0.50ミリモル、定量)を生成した。LRMS(ES):m/z730[M+H]
実施例1
(3−{[4−アミノ]−3−(1−シクロペンチル−ピロリジン−3−イルアミノ)−ベンゼン−スルホニル}−イソブチル−アミノ)−1−ベンジル−2−ヒドロキシ−プロ
ピル)−カルバミン酸ヘキサヒドロ−フロ[2,3−b]フラン−3−イルエステル(79)の調製
Figure 0005210876
(1−ベンジル−3−{[3−(1−シクロペンチル−ピロリジン−3−イルアミノ)−4−ニトロ−ベンゼンスルホニル]−イソブチル−アミノ)−2−ヒドロキシ−プロピル)−カルバミン酸ヘキサヒドロ−フロ[2,3−b]フラン−3−イルエステル(12)(0.36g、0.50ミリモル、1当量)、アンモニウムホルミエート(0.16g、2.50ミリモル、5当量)及び木炭上パラジウム(10%、0.106g、1.00ミリモル、2当量)を2−メチル−テトラヒドロ−フラン中に懸濁させた。溶液を2時間還流加熱した。触媒をジカライト床上で濾過し、濾液を減圧下蒸発させた。粗生成物をメタノール中ジクロロメタン:アンモニア(7N)(99:1〜97.5:2.5)で溶離するカラムクロマトグラフィーにより精製した。溶媒を減圧下蒸発させた。(0.10g、0.50ミリモル、29%)。LRMS(ES):m/z700[M+H];HPLC(システム1)(272nm)t6.95分,94%;H−NMR(CDCl)δ0.89(d,3H,CH),0.92(d,3H,CH),1.39−2.10(m,17H,CH,H4,CHおよびCH(7x)),2.70−3.21(m,9H,CH−N,CH−N(イソブチル),CH,H3a,CH−NHおよびCH−N),3.59−3.78(m,3H,CH,H5,CH,H2およびCH),3.78−3.99(m,3H,CH,H2,CH,H5およびCH−OH),4.32−4.43(brs,1H,NH),4.60−4.76(brs,1H,NH),4.90−5.08(m,1H,CH,H3),5.62(d,1H,CH,H6a),6.62(d,1H,CHarom),6.87(s,1H,CHarom),7.07(dd,1H,CHarom),7.18(d,1H,OH),7.22−7.31(m,5H,C)。
実施例2
(3−{[4−アミノ−3−(1−イソブチル−ピロリジン−3−イルアミノ)−ベンゼンスルホニル]−イソブチル−アミノ}−1−ベンジル−2−ヒドロキシ−プロピル)−カルバミン酸ヘキサヒドロ−フロ[2,3−b]フラン−3−イルエステル(83)の調製
Figure 0005210876
LRMS(ES):m/z688[M+H];HPLC(システム1)(272nm)t8.14分,99%;H−NMR(CDCl)δ0.90(dd,9H,CH(3x)),0.94(d,3H,CH),1.40−1.75(m,2H,CH,H4),1.75−1.90(m,2H,CH(2x)(イソブチル)),2.15−2.25(m,2H,CH),2.25−2.40(m,2H,CH),2.67(d,2H,CH),2.70−3.10 3.00(m,6H,CH−N,CH−N(イソブチル),CH,H3およびCHのCH),3.10−3.25(m,1H,CHのCH),3.55−3.75(m,3H,CH,H2,CH,H5およびCH),3.75−4.02(m,3H,CH,H2,CH,H5およびCH−OH),4.92(d,1H,NH),4.95−5.08(m,1H,CH,H3),5.63(d,1H,CH,H6a),6.72(d,1H,CHarom),6.95(d,1H,CHarom),7.11(dd,1H,CHarom),7.20(d,1H,OH),7.21−7.31(m,5H,C)。
Figure 0005210876
Figure 0005210876
Figure 0005210876
式(III)に従うR及びRはまた、場合によりヒドロキシルにより置換されていてもよい環を形成することができる。
Figure 0005210876
この閉環後に得られる化合物の幾つかの例を表2に挙げる。
Figure 0005210876
実施例3
本発明の化合物のウイルス学的特性
化合物を抗ウイルス作用に対するMT4−LTR−EGFP細胞を使用する細胞アッセイで試験した。アッセイは、これらの化合物が野生型実験室HIV株(WT IIIB−2−001)に対して強力な抗HIV作用を示すことを示した。薬剤耐性HIV株の増加する出現のために、本発明の化合物は、幾つかの変異体を担持する臨床的に単離されたHIV株に対するそれらの効力につき試験された。これらの変異体はプロテアーゼインヒビターに対する耐性を伴い、例えばサクイナビル、リトナビル、ネルフィナビル、インジナビル及びアンプレナビルのような現在市販されている薬剤に対する種々の度合いの表現型交差耐性を示すウイルスをもたらす。ウイルス株A、B、C及びDは以下の表3に示され
る変異体を含有する。
Figure 0005210876
細胞アッセイは以下の方法に従って実施した。HIV−又は疑似感染MT4−LTR−EGFP細胞を、種々の濃度の本発明に従う化合物の存在下で3日間インキュベートした。感染時に、ウイルスtatタンパク質がGFPリポーターを活性化する。インキュベート期間の終結時に、GFP信号を測定した。ウイルス対照サンプル(どんなインヒビターも不在)に、最大蛍光信号を得た。化合物の阻害作用を、ウイルス感染細胞上でモニターし、EC50として表した。これらの値は、ウイルス感染から細胞の50%を防護するために要する化合物の量を表す。(表4)
Figure 0005210876
Figure 0005210876
対照化合物として、HIV感染の処置のための臨床研究中の新プロテアーゼインヒビターの、以下の化学構造をもつTMC114又はダルナビルと呼ばれる化合物が使用された。ダルナビルは次の化学名:(3R,3aS,6aR)−ヘキサヒドロフロ[2,3−b]フラン−3−イルN−[(1S,2R)−1−ベンジル−2−ヒドロキシ−3−(N1−イソブチルスルファニルアミド)プロピル]カルバメートを有し、
Figure 0005210876
得られた結果は以下である:
Figure 0005210876
生体利用能:
腸の吸収に対するCaco−2透過性アッセイ
異なる化合物の透過性をAugustijns et al.(Augustijns
et al.(1998).Int.J.of Pharm,166,45−54)により記載されたCaco−2テストプロトコールに従って評価し、そこで32〜45間の細胞透過数のCaco−2細胞が21〜25日間24−ウエルの細胞培養プレート中で増殖される。細胞単層の密度を、経上皮電気抵抗(TEER)を測定することにより検定される。テストはpH7.4で、100μMの供与体化合物濃度で実施される。
異なるpHレベルにおける水溶性
熱力学的状態下の刺激された胃腸液中の平衡溶解度は、胃及び、腸の異なる部分中の化合物の溶解度プロファイルの有効な指標である。刺激された胃液(SGF)(ペプシンを含まない)は1.5のpHに設定される。刺激された腸液(SIF)(胆汁塩を含まない)はpH5、pH6.5、pH7及びpH7.5に設定される。実験プロトコールは96ウエルの平底微小プレートを使用し、そこに1mgの化合物を各ウエルに添加し(メタノール中ストック液)、蒸発乾燥させる。化合物をSGF及びSIF中に再溶解し、37℃の水平震盪装置上で1晩インキュベートする。濾過後、化合物の濃度をUV−分光分析により決定する。
ラットにおける経口利用能
化合物をDMSO、PEG400又は水中40%のシクロデキストリン中の20mg/ml溶液又は懸濁物として調合する。ラット(雄及び雌ラット)における大部分の実験に対して、3種の用量群:DMSO調合物を使用して1/1回の20mg/kgの腹腔内(IP)投与;PEG400調合物を使用して2/1回に20mg/kgの経口投与及び、PEG400調合物を使用して3/1回20mg/kgの経口投与、を形成した。投与後、定期的時間に採血し、血清薬剤濃度をLC−MS生体分析法を使用して決定した。血清濃度はng/mgで表す。30分(30’)及び3時間(180’)後の血清濃度を、それらの値が吸収の程度(30’)及び排出の速度(180’)を反映するので、決定することができる。
全身生体利用能促進
記載されたタイプの化合物(プロテアーゼ−インヒビター)により、代謝による分解過程の抑制は、肝臓の第1通過代謝及び血漿からの代謝的クリアランスを減少させることにより、全身の利用能を著しく増加することができることが知られている。この「促進」原理を薬剤の薬理学的作用に対する臨床設定に適用することができる。この原理はまた、Cyt−P450代謝酵素を抑制する化合物の同時投与により、ラット又はイヌの双方で探求することができる。知られたブロッカーは例えばリトナビル及びケトコナゾールである。ラット及びイヌに5mg/kgのリトナビルの1回の経口投与は全身利用能の増加をもたらすことができる。
タンパク質結合分析:
ヒト血清タンパク質様アルブミン(HSA)又はアルファ−1酸糖タンパク質(AAG)は多数の薬剤と結合し、これらの化合物の有効性の可能な減少をもたらすことが知られている。本発明の化合物がこの結合により不都合に影響をうけるかどうかを決定するために、化合物の抗HIV作用をヒト血清の存在下で測定し、それによりこれらのタンパク質に対するプロテアーゼインヒビターの結合の効果を評価する。
フィルムコート錠
錠剤コアの調製
100gの有効成分、この場合は(in casu)式(I、II又はIII)の化合物,570gのラクトース及び200gのデンプンの混合物を十分に混合し、その後5gのナトリウムドデシルスルフェート及び10gのポリビニルピロリドンの溶液(約200mlの水中)で湿らせる。湿った粉末混合物をふるい、乾燥し、再度ふるう。次に100gの微細結晶セルロース及び15gの水素化植物油を添加する。全体を十分に混合し、打錠すると、各10mgの有効成分を含んでなる10.000錠を与える。
コーティング
10gのメチルセルロースの溶液(75mlの変性エタノール中)に5gのエチルセルロールの溶液(150mlのジクロロメタン中)を添加する。次に75mlのジクロロメタン及び2.5mlの1,2,3−プロパントリオールを添加する。10gのポリエチレ
ングリコールを融解し、75mlのジクロロメタン中に溶解する。後者の溶液を前者に添加し、次に2.5gのオクタデカン酸マグネシウム、5gのポリビニルピロリドン及び30mlの濃厚色素懸濁物を添加し、全体をホモジネートする。錠剤コアをコート装置中でこのように得た混合物でコートする。

Claims (11)


  1. Figure 0005210876
    ここで、フェニル環の3又は5位において置換基−NR 1 2 がフェニル環に結合し、
    式中、
    1 は水素であり、2 はHet1、Het2又はYであるか、あるいは
    1及びR2は、その環員が場合により置換されていてもよい、3〜7員でありそして飽和でも又は不飽和でもよい環を形成し、ここで
    Yは−C(=O)−C1-6アルキル−Het1又は−C(=O)−C1-6アルキル−Het2又は、場合によりHet1もしくはHet2により置換されていてもよい−C(=O)−C1-6アルキル−アミノ−C1-6アルキルであり、
    基として又は基の一部としてのHet1は、窒素、酸素又は硫黄から選択される1個又は複数のヘテロ原子の環員を含有し、そして1個又は複数の炭素及び/又は窒素原子上で、場合によりC1-6アルキル、C1-6アルキルオキシ、アミノC1-6アルキル、C1-6アルキル−オキシ−C1-6アルキル、ベンジル、ハロゲン、ヒドロキシ、オキソ、場合によりモノ−もしくはジ置換されていてもよいアミノ、場合によりモノ−もしくはジ置換されていてもよいアミノアルキル、ニトロ、アセチル、シアノ、ハロC1-6アルキル、カルボキシル、C1-6アルコキシカルボニル、C1-6アルキル−Het2、C3-7シクロアルキル、場合によりモノ−もしくはジ置換されていてもよいアミノカルボニル、メチルチオ、メチルスルホニル、アリール及び、3〜14個の環員を有する飽和又は一部不飽和の単環式、二環式もしくは三環式環又は複素環により置換されていてもよい、3〜14個の環員を有する飽和又は一部不飽和の単環式、二環式又は三環式複素環と定義され、そしてここで
    基として又は基の一部としてのHet2は、窒素、酸素又は硫黄から選択される1個又は複数のヘテロ原子の環員を含有し、そして1個又は複数の炭素原子上で、場合によりC1-6アルキル、C1-6アルキルオキシ、アミノC1-6アルキル、ハロゲン、ヒドロキシ、場合によりモノ−もしくはジ置換されていてもよいアミノ、ニトロ、シアノ、ハロC1-6アルキル、カルボキシル、C1-6アルコキシカルボニル、C3-7シクロアルキル、場合によりモノ−もしくはジ置換されていてもよいアミノカルボニル、メチルチオ、メチルスルホニル、アリール、Het1及び、3〜12個の環員を有する芳香族単環式、二環式又は三環式環又は複素環により置換されていてもよい、3〜14個の環員を有する芳香族の単環式、二環式又は三環式複素環と定義される、
    で表される化合物あるいはそのN−オキシド、塩、立体異性体又はラセミ混合物。
  2. 1が水素であり、そして
    2がHet1−シクロアルキル又はHet1−分枝C3-4アルキルである、
    請求項1記載の化合物。
  3. 1が水素であり、そして
    2がHet1−C5シクロアルキル又はHet1−分枝C4アルキルである、
    請求項2記載の化合物。

  4. Figure 0005210876
    式中、
    1 は水素であり、2 はHet1、Het2又はYであるか、あるいは
    1及びR2は、その環員が場合により置換されていてもよい、3〜7員でありそして飽和でも又は不飽和でもよい環を形成し、ここで
    Yは−C(=O)−C1-6アルキル−Het1又は−C(=O)−C1-6アルキル−Het2又は、場合によりHet1もしくはHet2により置換されていてもよい−C(=O)−C1-6アルキル−アミノ−C1-6アルキルであり、
    基として又は基の一部としてのHet1は、窒素、酸素又は硫黄から選択される1個又は複数のヘテロ原子の環員を含有し、そして1個又は複数の炭素及び/又は窒素原子上で、場合によりC1-6アルキル、C1-6アルキルオキシ、アミノC1-6アルキル、C1-6アルキル−オキシ−C1-6アルキル、ベンジル、ハロゲン、ヒドロキシ、オキソ、場合によりモノ−もしくはジ置換されていてもよいアミノ、場合によりモノ−もしくはジ置換されていてもよいアミノアルキル、ニトロ、アセチル、シアノ、ハロC1-6アルキル、カルボキシル、C1-6アルコキシカルボニル、C1-6アルキル−Het2、C3-7シクロアルキル、場合によりモノ−もしくはジ置換されていてもよいアミノカルボニル、メチルチオ、メチルスルホニル、アリール及び、3〜14個の環員を有する飽和又は一部不飽和の単環式、二環式もしくは三環式環又は複素環により置換されていてもよい、3〜14個の環員を有する飽和又は一部不飽和の単環式、二環式又は三環式複素環と定義され、そしてここで
    基として又は基の一部としてのHet2は、窒素、酸素又は硫黄から選択される1個又は複数のヘテロ原子の環員を含有し、そして1個又は複数の炭素原子上で、場合によりC1-6アルキル、C1-6アルキルオキシ、アミノC1-6アルキル、ハロゲン、ヒドロキシ、場合によりモノ−もしくはジ置換されていてもよいアミノ、ニトロ、シアノ、ハロC1-6アルキル、カルボキシル、C1-6アルコキシカルボニル、C3-7シクロアルキル、場合によりモノ−もしくはジ置換されていてもよいアミノカルボニル、メチルチオ、メチルスルホニル、アリール、Het1及び、3〜12個の環員を有する芳香族の単環式、二環式又は三環式環又は複素環により置換されていてもよい、3〜14個の環員を有する芳香族の単環式、二環式又は三環式複素環と定義される、
    を有する化合物あるいはそのN−オキシド、塩、立体異性体又はラセミ混合物。
  5. 1が水素であり、そして
    2がHet1−シクロアルキル又はHet1−分枝C3-4アルキルである、
    請求項4記載の化合物。
  6. 1が水素であり、そして
    2がHet1−C5シクロアルキル又はHet1−分枝C4アルキルである、
    請求項5記載の化合物。
  7. 化合物が(3−{[4−アミノ−3−(1−シクロペンチル−ピロリジン−3−イルアミノ)−ベンゼンスルホニル]−イソブチル−アミノ}−1−ベンジル−2−ヒドロキシ−プロピル)−カルバミン酸ヘキサヒドロ−フロ[2,3−b]フラン−3−イルエステル又は(3−{[4−アミノ−3−(1−イソブチル−ピロリジン−3−イルアミノ)−ベンゼンスルホニル]−イソブチル−アミノ}−1−ベンジル−2−ヒドロキシ−プロピル)−カルバミン酸ヘキサヒドロ−フロ[2,3−b]フラン−3−イルエステルである請求項6記載の化合物。
  8. 有効量の、請求項1〜7のいずれか1項に請求された少なくとも1種の化合物及び製薬学的に許容できる賦形剤を含んでなる製薬学的組成物。
  9. 医薬としての使用のための請求項1〜7のいずれか1項に請求の化合物。
  10. 哺乳動物における多剤耐性レトロウイルス感染に伴う感染又は疾患を処置又は治療するための医薬の製造における請求項1〜7のいずれか1項に請求の化合物の使用。
  11. 同時の、別々の又は連続的使用のための、少なくとも(a)請求項1〜7に請求された式(I)又は(II)の化合物及び(b)第2の抗レトロウイルス剤を含んでなる組成物。
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