JP5209193B2 - 液晶表示装置及びそれを用いた電子ビューファインダー - Google Patents

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Description

本発明は、強誘電性液晶を用いたアクティブマトリクス方式の液晶表示装置、及びそれを用いた電子ビューファインダーに関する。
従来、アクティブマトリクス方式の液晶表示装置は、反射型と透過型があり、それぞれの特徴を生かして超小型パネルから大型パネルまで製品化が盛んに行われている。特に半導体基板、又は半導体層に駆動能力の大きいスイッチング素子を形成し、そのスイッチング素子によって反射性電極からなる画素電極を駆動する反射型液晶表示装置は、小型でありながら極めて高い開口率を実現出来、光利用率に優れ、高精細、高輝度、メッシュ感のない高画質を実現する表示装置として着目され、様々な液晶表示装置が開示されている(例えば特許文献1参照)。
以下、液晶表示装置として開示されている特許文献1の概要を図面に基づいて説明する。図11(a)は従来の反射型の液晶表示装置の概略を示す正面図である。図11(a)において、100は従来の液晶表示装置であり、101は入射側の基板となるガラス基板である。また、反射側の基板には、反射性電極としての画素電極105がマトリックス状に形成されてなる表示領域106(破線で囲まれた内側の領域)が設けられ、また、表示領域106の周囲には、見切り領域107が設けられる。そして、見切り領域107の周囲には、行駆動回路108や列駆動回路109等からなる周辺回路が設けられている。
次に図11(b)は、図11(a)で示した従来の液晶表示装置100の断面図の一例である。ここで、反射型アクティブマトリクス方式の液晶表示装置は、反射側の基板としてガラス基板上に薄膜トランジスタを形成したTFT方式や、反射側の基板としてシリコン基板を用いたシリコン素子基板型液晶表示装置(「Liquid Crystal OnSilicon」以下LCOSと略す)などがあるが、ここでは後者のLCOSを例として説明する。
図11(b)において、入射側のガラス基板101の内側には、画素電極105に対向するITOによってなる透明導電膜の対向電極103が形成され、更にその表面に配向膜104aが形成される。110は反射側の基板であるシリコン回路基板であり、スイッチング素子120やコンデンサ121が表面層に形成される。ここで、スイッチング素子120は、シリコン回路基板110の表面層にドーピング領域によるソース電極S1とドレイン電極D1が形成され、また、ポリシリコン等によるゲート電極G1が形成されてMOS型トランジスタとして構成される。また、コンデンサ121は、同じくシリコン回路基板110の表面層に形成されるMOS型のコンデンサであり、スイッチング素子120のドレイン電極D1に接続されて電荷を保持する。
また、スイッチング素子120の上部には、前述した画素電極105が形成され、スイッチング素子120のドレイン電極D1と電気的に接続される。これにより、ひとつの画素電極105には、シリコン回路基板110上に形成されるひとつのスイッチング素子120が接続されて画素電極105を駆動する。また、画素電極105の表面には配向膜104bが形成され、対向電極103側の配向膜104aと画素電極105側の配向膜104bの間に液晶111が封入される。また、112はガラス基板101とシリコン回路基板110を結合するシール材である。
ここで、上述のような液晶表示装置100を用いてフルカラー表示の画像を表示する方法として、画素電極105に対応してRGBのカラーフィルターを設け、白色光を照射してカラー表示する方法が多く用いられて来た。しかし、このカラーフィルター方式は、RGBの混色が空間的なモザイク配列によるものなので、画素構造が目立ち易く色ズレも生じるために高画質な画像を得ることが困難である。また、画素数はモノクロ表示に対して3倍必要になるので画素密度が高く小型化の障害となり、コストアップの大きな要因にもなっている。
このような欠点を解決する手段として、フィールドシーケンシャルカラー方式(以下FSC方式と略す)の液晶表示装置が開発されている。このFSC方式は、光源として高速応答が可能なRGBのLEDを用い、時分割でRGBのLEDを順次点灯する。そして、液晶表示装置は、RのLEDが点灯するタイミングに合わせてRの画像を表示し、GのLEDが点灯するタイミングに合わせてGの画像を表示し、BのLEDが点灯するタイミングに合わせてBの画像を表示する、いわゆる継時加法混色によってカラー表示を実現している。
このFSC方式の利点は、一つの画素によってRGBの画像を時分割で表示するので、画素構造が目立たず、色ズレもなく、理想的な混色がなされるので高画質なフルカラー画像を実現出来ることである。また、画素数はカラーフィルター方式の1/3で良いので、電子ビューファインダーなどに適した超小型の表示装置を実現出来ると共に、コストにも有利である。ここで、図11(a)、図11(b)で示した従来の液晶表示装置は、構造的にはFSC方式に対応出来る表示装置であるが、重要な課題がある。
それは、FSC方式は前述した如く、RGBの画像を時分割で表示するために、高速応答に対応出来る液晶表示装置が必要となる点である。すなわち、画像表示においてフリッカーなどの不具合が生じないためには、通常のフレーム周波数を60Hzとすれば、少なくとも、その3倍の180Hz以上の周波数でRGBの各フレームを切り替える必要があり、このため、高速応答に対応する液晶表示装置が不可欠となる。
しかし、このような高速応答に対しては、従来のTwisted Nematic液晶(TN液晶)では対応することが出来ず、自発分極を有し、高速応答性を備えた強誘電性液晶を用いることによって実現可能である。以下、高速応答が可能な強誘電性液晶の概略動作を説明する。
図12は、強誘電性液晶パネルの動作を模式的に示している。図12において、強誘電性液晶パネル130は、クロスニコルに合わせた偏光板131a、131bの間に、偏光板131aの偏光軸Aと偏光板131bの偏光軸Bのどちらか一方と、液晶分子132の第1の安定状態の分子長軸方向(矢印C)もしくは、第2の安定状態の分子長軸方向(矢印D)のどちらかとが、ほぼ平行になるように、配向膜(図示せず)のラビング方向(矢印E)を決めて強誘電性液晶の液晶層133を配置する。ここで、図12においては、偏光板131aの偏光軸Aと第1の安定状態のときの分子長軸方向(矢印C)が、ほぼ平行になるように配置されている。
次に、この強誘電性液晶パネル130の動作を説明する。ここで、強誘電性液晶のスイッチング、つまり一方の安定状態から他方の安定状態への転移は、駆動電圧のパルス幅値とパルス高値との積の値が閾値以上の値となる電圧を強誘電性液晶に印加した場合に起こる。例えば、閾値以上のマイナス電圧が印加されると第1の安定状態(矢印C)が選択され、閾値以上のプラス電圧が印加されると第2の安定状態(矢印D)が選択される。この結果、図示するように偏光板131a、131bを配置した場合、第1の安定状態で黒表示(非透過状態)、第2の安定状態で白表示(透過状態)となる。尚、偏光板131a、131bの配置を変えることにより、第1の安定状態で白表示(透過状態)、第2の安定状態で黒表示(非透過状態)とすることも出来る。
ここで、FSC方式の液晶表示装置に好適な強誘電性液晶は、配向膜に有機配向膜を使用して液晶の配向規制力を小さくし、メモリ性を弱めて高速応答性を高めた強誘電性液晶を用いることが好ましい。しかし、メモリ性が弱いと液晶分子が第1の安定状態、又は第2の安定状態に留まる力が弱く、液晶分子の方向は、印加電圧に応じてアナログ的に動く傾向が強くなる。このようなメモリ性が弱い強誘電性液晶は、以下のような問題が生じることが知られている。
例えば、図12の強誘電性液晶パネル130に画像表示するために駆動電圧を印加し、その後、非動作状態として印加電圧を0V、すなわち、電圧無印加状態にしたとする。このとき、液晶分子132が、矢印Cの方向、すなわち、第1の安定状態に留まると問題ないが、配向膜の配向規制力が小さいために配向状態の僅かな不均一性や画素電極と対向電極との仕事関数差による内部起電力の影響等によって、液晶分子132は第1の安定状態に留まらず不安定な状態となる。これにより、強誘電性液晶パネル130は、電圧無印加状態において不安定な動作となり、表示ムラなどの不具合が発生する。
ここで、このような不具合の具体例を図13に基づいて説明する。図13において、液晶表示装置140は、高速応答性を高めるために配向規制力を小さくしてメモリ性を弱めた強誘電性液晶を用いている。この液晶表示装置140は、シール材141に囲まれた表示領域142が形成されるが、非動作時、すなわち、電圧無印加状態では、図示するように表示領域142は、白表示に近い領域142aと、黒表示に近い領域142bが存在し、表示ムラが発生する。ここで、黒表示に近い領域142bの一部142cを拡大すると、図示するように、各画素電極内でも微妙な表示ムラが発生しており、このムラが表示領域142の全体の表示ムラとして観察されることが分かる。この電圧無印加状態での表示ムラの原因は、前述したように、配向規制力が小さいために配向状態の僅かな不均一性などによって液晶分子が安定状態に留まらないことによる。
このような強誘電性液晶を用いた液晶表示装置を、ビデオカメラやデジタルカメラのビューファインダーとして搭載した場合、カメラの電源を入れる前や電源を切った後に使用者がビューファインダーを覗くと、ファインダー内が図13のような表示ムラとなって見えるので、使用者がカメラの故障ではないかという不安感や違和感を持つことになり、製品に対する信頼感が失われる結果となる。また、このような電圧無印加での表示ムラは、実際の画像表示においても画質を低下させる要因となり好ましくない。
以上のように、高速応答性を高めた強誘電性液晶を用いた液晶表示装置は、大きな問題を持っているが、この問題を軽減する改良案が開示されている(例えば特許文献1参照)。この特許文献1によれば、強誘電性液晶の二つの安定状態の閾値特性が異なるように、配向構成の異なる非対象の配向膜を形成し、少なくとも一方の配向膜は一軸配向制御膜とする。これにより、液晶が電圧無印加で単安定化し、表示ムラや焼き付き現象が改善されることが示されている。
また別の改良案として、カイラルスメクチック液晶をコレステリック相の温度で注入し、更にカイラルスメクチック相を示すまで冷却して、この冷却の際に外部から所定の直流電圧を印加して配向規制力を調整する液晶表示装置が開示されている(例えば特許文献2参照)。この特許文献2によれば、パネルの前面に渡って均一な配向が可能となり、表示ムラなどが低減し、高コントラストの表示を実現出来ることが示されている。
特開2000−275614号公報(第3頁、第1図) 特許第3377190号公報(第8頁、第6図)
しかしながら、特許文献1においては、二つの安定状態の閾値特性が異なるように、配向構成の異なる非対称の配向膜をそれぞれ形成しなければならず製造工程が複雑になり問題である。また、配向膜のピンホールや配向規制力のばらつきによって、非対称性が崩れる結果となり、電圧無印加における表示ムラなどの問題を根本的に解決することは出来ない。
また、特許文献2においては、直流電圧の印加によって配向膜に電荷が蓄積されて配向規制力はある程度調整されるが、外部からの電圧印加による配向膜への電荷の蓄積は不安定であり、パネル面上でのばらつきが発生し易く、また、経時変化などのために配向規制力を安定して維持することが出来ず、電圧無印加における表示ムラなどの問題を根本的に解決することは出来ない。また、強誘電性液晶が安定状態を保つために、外部から常に所定の電圧を印加し続ける案もあるが、これでは、液晶表示装置が非動作時でも、常に電力が消費されることになり、ビデオカメラやデジタルカメラなど、電池駆動の機器では、無駄な電力が消費されて大きな問題である。
本発明の目的は上記課題を解決し、高速応答可能な強誘電性液晶の電圧無印加状態における表示ムラを低減して、信頼性に優れた高画質な液晶表示装置を提供することである。
上記課題を解決するために、本発明の液晶表示装置は、下記記載の構成を採用する。
本発明の液晶表示装置は、マトリクス状に配置される複数の画素電極と該画素電極をそれぞれ駆動するスイッチング素子が形成される第一電極基板と、該第一電極基板に対向する透明導電膜からなる対向電極が形成される第二電極基板と、を有し、第一電極基板と第二電極基板の間に液晶を封入してなる液晶表示装置であって、画素電極と対向電極との間に、画素電極側より、電荷トンネル層、電荷トラップ層、トップ層からなる電荷を蓄積するメモリ素子を具備し、該メモリ素子に蓄積された電荷によって液晶に所定の電圧が印加されることで、前記液晶の配向規制力を調整することを特徴とする。
本発明の液晶表示装置により、画素電極と対向電極との間に設けられるメモリ素子に電荷が蓄積されることによって液晶に対して安定した均一な電圧が印加されるので、液晶に対する配向規制力のばらつきやムラが減少し、この結果、電圧無印加状態での表示ムラが低減され、使用者に違和感を与えることのない信頼性に優れた液晶表示装置を提供することが出来る。
また、メモリ素子は、電荷トラップ層を挟んで絶縁層である電荷トンネル層とトップ層が形成されるので、電荷トラップ層に確実に電荷が蓄積される共に、蓄積された電荷のリークを防ぎ、長期間、電荷の蓄積を保持することが出来る。この結果、メモリ素子に蓄積された電荷によって、液晶に対して安定した均一な電圧が印加されるので、液晶の配向規制力が調整されて電圧無印加状態での表示ムラが低減され、信頼性に優れた液晶表示装置を提供することが出来る。
また、マトリクス状に配置される複数の画素電極と該画素電極をそれぞれ駆動するスイッチング素子が形成される第一電極基板と、該第一電極基板に対向する透明導電膜からなる対向電極が形成される第二電極基板と、を有し、第一電極基板と第二電極基板の間に液晶を封入してなる液晶表示装置であって、画素電極と液晶との間に、前記画素電極側より、電荷トンネル層、電荷トラップ層、トップ層からなる電荷を蓄積するメモリ素子を具備し、該メモリ素子に蓄積された電荷によって液晶に所定の電圧が印加されることで、前記液晶の配向規制力を調整することを特徴とする。
これにより、画素電極と液晶との間に設けられるメモリ素子に電荷が蓄積されることによって液晶に対して安定した均一な電圧が印加されるので、液晶に対する配向規制力のばらつきやムラが減少し、この結果、電圧無印加状態での表示ムラが低減され、使用者に違和感を与えることのない信頼性に優れた液晶表示装置を提供することが出来る。
また、メモリ素子と液晶との間、及び、対向電極と液晶との間には、対となる有機配向膜が形成され、液晶は有機配向膜によって配向規制力が調整される強誘電性液晶であることを特徴とする。
これにより、強誘電性液晶は有機配向膜によって配向規制力が調整され、高速応答性に優れた特性を有するので、高速応答が必要なFSC方式の電子ビューファインダーなどに搭載する液晶表示装置として好適である。
また、メモリ素子は、電荷トンネル層としてシリコン酸化膜、電荷トラップ層としてシリコン窒化膜、トップ層としてシリコン酸化膜からなることを特徴とする。
これにより、低電圧で電荷トラップ層に電荷を蓄積出来るので、メモリ素子に電荷を注入するための電荷チャージ手段を簡素化出来ると共に、電荷蓄積量が制御し易いので、表示ムラの低減を確実に行うことが可能となる。また、シリコン酸化膜やシリコン窒化膜は、LSI製造工程で使用している成膜方法で形成出来るので、メモリ素子を簡単に作成することが出来る。
また、メモリ素子は、電荷トンネル層と電荷トラップ層が一体形成されることを特徴とする。
これにより、電荷トラップ層に直接電荷を注入出来るので、非常に低い電圧で電荷の蓄積が可能となり、電荷チャージ手段を更に簡素化することが出来る。また、メモリ素子は2層で構成出来るので、製造工程を簡素化出来、コストダウンに貢献出来る。
また、メモリ素子は、一体形成される電荷トンネル層と電荷トラップ層としてシリコン窒化膜、トップ層としてシリコン酸化膜からなることを特徴とする。
これにより、シリコン窒化膜は、シリコン酸化膜より誘電率が大きいため、膜厚を厚めにしても液晶に印加される電圧のロスを小さく出来るので電圧利用率が高く、低電圧で液晶を駆動することが出来る。また、シリコン窒化膜を厚く出来ることにより多くの電荷を蓄積出来るメモリ素子を実現出来る。
また、メモリ素子は、画素電極毎に分離することなく、マトリクス状に配置される画素電極上の全面に形成されることを特徴とする。
これにより、メモリ素子の形成にはエッチング処理の必要がなく、レジスト露光、現像、エッチングと剥離工程でメモリ素子上を汚すことがないため、信頼性の高い液晶表示装置を提供できる。
また、画素電極は、アルミニウムを含む金属膜からなる反射性電極であることを特徴とする。
これにより、画素電極は反射効率が良いので高輝度の液晶表示装置を実現出来ると共に、反射効率が良いので装置内部の温度上昇を防ぐことが出来、信頼性にも優れている。また、アルミニウムはLSI製造工程で一般的に利用される金属材料のため、製造工程を汚染することなく好都合である。更に、画素電極がアルミニウムであっても、画素電極上をメモリ素子が覆うため、液晶への悪影響を防止でき、本構造は極めて好都合である。
また、対向電極を構成する透明導電膜は、酸化インジウムを含む膜からなることを特徴とする。
これにより、対向電極は透過率が良く、安定な反射型の液晶表示装置を実現出来る。また、比較的安定な仕事関数の透明導電膜を再現性良く製造することが出来る。
また、第一電極基板は、シリコン基板であることを特徴とする。
これにより、シリコン基板に駆動能力の優れたスイッチング素子を形成して各画素電極を直接駆動出来るので、高速動作が可能な高性能の液晶表示装置を実現出来る。また、近接する画素電極の間隙を非常に小さくすることが出来るため、開口率を大きく出来、高輝度でエネルギー効率の良い反射型の液晶表示装置を実現出来る。また、スイッチング素子を制御する周辺回路等をシリコン基板に組み込み一体化出来るので、小型で信頼性に優れ、取り扱い易い液晶表示装置を提供することが出来る。
また、スイッチング素子は、電荷チャージ手段によって全ON又は全OFF制御され、メモリ素子に所定の電荷が所定のタイミングで蓄積されることを特徴とする。
これにより、メモリ素子に均一な所定量の電荷を蓄積出来るので、液晶に対して安定した均一な電圧が印加され、液晶に対する配向規制力のばらつきやムラが減少し、これによって、電圧無印加状態での表示ムラが低減された液晶表示装置を実現出来る。また、電荷チャージ手段によって、定期的に電荷を注入/蓄積出来るので、長期間、表示ムラが低減された状態を維持することが可能である。
また、本発明の電子ビューファインダーは、本発明の液晶表示装置と、光源と、レンズと、を有することを特徴とする。
これにより、フリッカーが無く、電源OFF状態での表示ムラが低減され、使用者に不安感や違和感を与えることがない、信頼性に優れた高性能な電子ビューファインダーを提供することが出来る。
上記の如く本発明によれば、画素電極と対向電極との間に設けられるメモリ素子に電荷が蓄積されることによって液晶に対して安定した均一な電圧が印加されるので、液晶に対する配向規制力のばらつきやムラが減少し、これにより、電圧無印加状態での表示ムラが低減され、使用者に違和感などを与えることのない信頼性に優れた液晶表示装置を提供することが出来る。
以下、図面により本発明の実施の形態を詳述する。図1は本発明の実施例1の液晶表示装置の正面図である。図2は本発明の実施例1の液晶表示装置の拡大断面図である。図3(a)は本発明のメモリ素子に準じる構造のMONOSメモリ素子の構成を説明する説明図である。図3(b)は本発明のメモリ素子に準じる構造のMONOSメモリ素子の書き込み動作を説明する説明図である。図3(c)は本発明のメモリ素子に準じる構造のMONOSメモリ素子の書き込み動作後の状態を説明する説明図である。図4(a)は本発明のメモリ素子に準じる構造のMONOSメモリ素子の消去動作を説明する説明図である。図4(b)は本発明のメモリ素子に準じる構造のMONOSメモリ素子の消去動作後の状態を説明する説明図である。図5(a)は本発明の実施例1の液晶表示装置のメモリ素子周辺の模式図である。図5(b)は、本発明の実施例1の液晶表示装置のメモリ素子と強誘電性液晶周辺の電気的な等価回路図である。図6は本発明の実施例1の液晶表示装置の回路ブロック図である。図7は本発明の効果を説明する説明図である。
まず、本発明の液晶表示装置の実施例1の構成を図1と図2に基づいて説明する。ここで、実施例1の特徴は、本発明の液晶表示装置に具備されるメモリ素子が、電荷トンネル層、電荷トラップ層、トップ層の3層からなることである。図1において、1は本発明の液晶表示装置である。2は反射側の第一電極基板としてのシリコン回路基板であり、3は入射側の第二電極基板としての透明なガラス基板である。5はシール材であり、シリコン回路基板2とガラス基板3の周辺部に配置され、シリコン回路基板2とガラス基板3を固着する。5aは封止部であり、シリコン回路基板2とガラス基板3の間に挟持される液晶(後述する)を封止する。
6はシリコン回路基板2上にマトリクス状に配置される複数の画素電極であり、銅を数%含むアルミニウム膜によってなる反射性電極である。このマトリクス状に配置された画素電極6は、後述するスイッチング素子によってそれぞれ駆動される。また、画素電極6が配置される領域を表示領域7と呼び、この表示領域7に画像が表示される。また、表示領域7の周囲にはベタ電極等を形成し、外部からの光を遮蔽する見切りを設けることが好ましいが、図示は省略する。尚、見切りは、従来例で示した図11(a)の画素電極による見切りでも良い。また、8はシリコン回路基板2の端部に設けられるパッドであり、このバッド8を介して、外部より電源、画像信号、制御信号等を入力し液晶表示装置1が駆動される。
次に図2の拡大断面図に基づいて、本発明の実施例1の液晶表示装置1の構成を詳細に説明する。尚、本実施例は、従来例として示した図11(b)と同様にLCOS方式の液晶表示装置である。図2において、10はスイッチング素子であり、シリコン回路基板2の表面層にドーピング領域によるソース電極S1とドレイン電極D1が形成され、また、ポリシリコン等によるゲート電極G1が形成されてMOS型トランジスタとして構成される。また、11はMOS型のコンデンサであり、スイッチング素子10のドレイン電極D1に接続されて電荷を保持する。
また、スイッチング素子10の上部には、前述したアルミニウム膜によってなる画素電極6が形成され、この画素電極6はスイッチング素子10のドレイン電極D1と電気的に接続される。これにより、ひとつの画素電極6には、シリコン回路基板2上に形成されるひとつのスイッチング素子10が接続されて画素電極6を駆動する。尚、スイッチング素子10は、シリコン回路基板2上に形成されるので、駆動能力に優れて高速動作が可能であり、高性能の液晶表示装置を実現出来る。
また、12はアルミニウム膜によってなる光遮蔽膜であり、外部からの入射光によってスイッチング素子10が誤動作することを防ぐために遮蔽板として機能する。13は窒化シリコンSiNx等による絶縁膜であり、シリコン回路基板2の表面に形成されて各要素を絶縁し、また、画素電極6の間を埋めてシリコン回路基板2の表面を平坦にする。
20は本発明の特徴であるメモリ素子であり、画素電極6上に形成され、電荷トンネル層21、電荷トラップ層22、トップ層23の積層構造を有している。また、15aは有機配向膜であり、メモリ素子20上に形成される。16はガラス基板3の内側に形成されるITOによってなる透明導電膜の対向電極であり、この対向電極16の表面には、有機配向膜15bが形成される。
17はシリコン回路基板2とガラス基板3の間に封入される強誘電性液晶である。この強誘電性液晶17の配向状態は、C2相のシェブロン構造であることが好ましく、一対の有機配向膜15a、15bに挟まれて配向規制力が調整され、メモリ性は弱いが高速応答性に優れた特性を備えている。
また、ガラス基板3の対向電極16と反対の面には、液晶表示装置1へ入射する光の反射を防止するための反射防止層(図示せず)を有し、ガラス基板3と対向電極16との間には、ガラス基板3と対向電極16との屈折率差を低減し、界面での反射を防止するための屈折率差防止層(図示せず)を有する。
次にメモリ素子20の構成を詳細に説明する。メモリ素子20において画素電極6側に形成される電荷トンネル層21は、膜厚2nm(ナノメーター)から5nm程度のシリコン酸化膜をCVD(化学気相成長)法あるいは、プラズマCVD法で形成する。また、電荷トンネル層21の表面には、電荷トラップ層22として、膜厚3nmから7nm程度のシリコン窒化膜を窒素(N)対シリコン(Si)の比が、化学量論的比率より窒素(N)の比率を多くしてCVD法あるいは、プラズマCVD法にて形成する。更に電荷トラップ層22の表面には、トップ層23として、膜厚3nmから7nm程度のシリコン酸化膜をCVD法あるいは、プラズマCVD法で形成する。
ここで、電荷トンネル層21の膜厚を厚くすると電荷トラップ層22のトラップレベルに電荷を注入するためのエネルギー(電圧)が大きくなるため、注入が難しくなり、逆に薄いと電荷が画素電極6側に漏れてしまうことになる。また、膜厚を厚くすると強誘電性液晶17を駆動するために画素電極6と対向電極16に印加すべき駆動電圧を大きくする必要が生じるので、エネルギーの損失となる。そのため、膜厚は2nmから10nm程度までは可能であるが、より好ましくは、2nmから5nmである。
また、電荷トラップ層22の膜厚は、厚くすると電荷の蓄積量を増加することが出来、反対に薄くすると電荷の蓄積量が減少し、均一な膜を形成することも難しくなる。また、膜厚を厚くすると強誘電性液晶17を駆動するために画素電極6と対向電極16に印加すべき駆動電圧を大きくする必要が生じるので、エネルギーの損失となる。そのため、膜厚は3nmから10nm程度までは可能であるが、より好ましくは、3nmから7nmである。
また、トップ層23の膜厚を薄くすると有機配向膜15aを形成するときに電荷トラップ層22へのダメージが発生しやすく、均一な膜の形成も難しくなる。また、厚くすると強誘電性液晶17を駆動するために画素電極6と対向電極16に印加すべき駆動電圧を大きくする必要が生じるので、エネルギーの損失となる。そのため、膜厚は3nmから10nm程度までは可能であるが、より好ましくは、3nmから7nmである。尚、メモリ素子20は、画素電極6ごとに分離することなく、マトリクス状に配置されている画素電極6上の全面に形成される。
次に、図3(a)〜図3(c)と図4(a)、図4(b)に基づいて、本発明の特徴であるメモリ素子20の基本的な動作を説明する。ここで、メモリ素子20は、前述した如く、アルミニウム膜の画素電極6上に形成され、電荷トンネル層21(シリコン酸化膜)、電荷トラップ層22(シリコン窒化膜)、トップ層23(シリコン酸化膜)の積層構造を有している。この構造は、半導体メモリのMONOS(Metal−Oxide−Nitride−Oxide−Silicon)メモリ素子に準じた構造であり、よって、MONOSメモリ素子の構造と動作を知ることによって、本発明の液晶表示装置に具備されるメモリ素子20の動作と機能を理解することが出来る。
ここで、図3(a)はMONOSメモリ素子(nチャンネル)の構造の一例を示し、図3(a)において、P型シリコン基板50は、不純物イオンをドーピングしてなるn+のソース51とドレイン52とを有し、このソース51とドレイン52との間がチャネル領域53となる。そして、チャネル領域53の上面には、シリコン酸化膜の電荷トンネル層54、シリコン窒化膜の電荷トラップ層55、シリコン酸化膜のトップ層56が形成され、トップ層56の表面にアルミニウム膜からなるゲート57が形成される。
また、58は電荷トラップ層55に存在するトラップを模式的に示しており、このトラップ58は、電子あるいは正孔を注入し、電荷を蓄積/保持する。このように、MONOSメモリ素子はP型シリコン基板50とゲート57の間に電荷を蓄積/保持するONO構造が形成されるが、本発明の液晶表示装置に具備されるメモリ素子20は、このONO構造と等しい構造が形成されている。
次に、このMONOSメモリ素子の書き込み動作の概略を説明する。図3(b)において、ゲート57にプラスのゲート電圧が印加されると、ゲート57からP型シリコン基板50にトンネル電流(図示せず)が流れて、電子59がP型シリコン基板50から電荷トラップ層55のトラップ58に注入され蓄積する。
次に図3(c)は、MONOSメモリ素子の書き込み後の状態を示す。ここで、電荷トラップ層55のトラップ58に蓄積された電子59(すなわち負の電荷)は、絶縁膜である電荷トンネル層54とトップ層56によって挟まれているのでリークすることが出来ず、蓄積状態が保持される。そして、電荷トラップ層55に電子59が保持されることにより、P型シリコン基板50のチャネル領域53にはチャンネルが形成されず、この結果、ソース51とドレイン52間はOFF状態が維持され、情報が書き込まれたことになる。
次に、このMONOSメモリ素子の消去動作の概略を説明する。図4(a)において、ゲート57にマイナスのゲート電圧が印加されると、P型シリコン基板50側からゲート57にトンネル電流(図示せず)が流れて、正孔60がP型シリコン基板50から電荷トラップ層55のトラップ58に注入され蓄積する。
次に図4(b)は、MONOSメモリ素子の消去後の状態を示す。ここで、電荷トラップ層55のトラップ58に蓄積された正孔60(すなわち正の電荷)は、絶縁膜である電荷トンネル層54とトップ層56によって挟まれているのでリークすることが出来ず、蓄積状態が保持される。そして、電荷トラップ層55に正孔60が保持されることにより、P型シリコン基板50のチャネル領域53に電子が引き寄せられてnチャンネル61が形成され、この結果、ソース51とドレイン52間はON状態となり、情報が消去されたことになる。
以上のように、MONOSメモリ素子は、ゲートに印加される電圧に応じて、電荷トラップ層に電子または正孔を注入し、負または正の電荷を蓄積して情報として記憶するが、本発明の液晶表示装置のメモリ素子20もMONOSメモリ素子と同様な構成、及び動作により、電圧の印加に応じて電荷を蓄積/保持することが出来る。
次に図5(a)に基づいて本発明の液晶表示装置のメモリ素子20とその周辺の構成を説明する。図5(a)において、画素電極6と対向電極16との間には、画素電極6側から、メモリ素子20を構成する電荷トンネル層21と電荷トラップ層22とトップ層23が形成され、更に、有機配向膜15a、強誘電性液晶17、有機配向膜15b、そして、対向電極16の構成となる。また、電荷トラップ層22には、トラップされた電荷24が蓄積されている状態を模式的に示している。
すなわち、本実施例の液晶表示装置1のメモリ素子20は、画素電極6と強誘電性液晶17との間で、電荷トンネル層21(シリコン酸化膜)、電荷トラップ層22(シリコン窒化膜)、トップ層23(シリコン酸化膜)によってONO構造が構成され、前述したMONOSメモリ素子と同様に電荷トラップ層22に電荷24を蓄積/保持することが出来る。
次に図5(b)は、メモリ素子20と強誘電性液晶17周辺の電気的な等価回路を示している。ここで、メモリ素子20に蓄積されている電荷24をQ、メモリ素子20の等価静電容量をCとすると、V=Q/Cの電圧がメモリ素子20に発生する。このとき液晶表示装置1の電源がOFFであれば、メモリ素子20や強誘電性液晶17には外部からの電圧は印加されず、また、画素電極6と対向電極16とは同電位となるので、メモリ素子20に発生する電圧Vは、図示するように強誘電性液晶17に、ほぼそのまま印加されることになる。
これにより、液晶表示装置1の電源がOFFで電圧無印加状態であっても、強誘電性液晶17には、メモリ素子20からの安定した電圧Vが印加され、この電圧印加によって配向規制力を調整し、強誘電性液晶17の液晶分子を安定状態に保つことが、本発明の大きな特徴である。
次に図6に基づいて本発明の液晶表示装置1のシリコン回路基板2に形成される回路構成の概略を説明する。図6において、画素電極6は、前述した如く、マトリクス状に配置され、それぞれの画素電極6は、シリコン回路基板2に形成されるスイッチング素子10に接続される。ここで、スイッチング素子10のソース電極S1はそれぞれ行信号31に接続され、ゲート電極G1はそれぞれ列信号32に接続される。また、スイッチング素子10のドレイン電極D1は、コンデンサ11と画素電極6にそれぞれ接続される。そして、画素電極6、メモリ素子20、強誘電性液晶17、対向電極16の順で電気的な結合が構成される。
また、33は電荷チャージ手段としての電荷蓄積制御回路であり、外部より制御信号P1を入力して列駆動制御信号P2と行駆動制御信号P3を出力する。34は列駆動回路であり、列駆動制御信号P2を入力して列信号32を順次出力する。また、35は行駆動回路であり、外部からの画像信号P4を入力して行信号31を順次出力する。
ここで、電荷蓄積制御回路33、列駆動回路34、行駆動回路35等は、シリコン回路基板2の周辺部に形成されており、これらの周辺回路は、スイッチング素子10と同一工程で形成されるので、周辺回路を一体化した液晶表示装置1を製造することが出来る。また、図6において、画素電極6及びスイッチング素子10は、3行×4列の12個で示しているが、これは、説明の便宜上、限定した個数によって図示しており、実際には、液晶表示装置の仕様に応じて任意の数の画素電極6及びスイッチング素子10を配置して良い。
また、シリコン回路基板2の構造は限定されず、例えば、サファイア基板上に半導体層として単結晶シリコンを形成するシリコン・オン・サファイア(SOS)で構成し、この半導体層にスイッチング素子10や周辺回路を形成しても良い。これによって、高速動作が可能で、且つ、消費電力の少ない液晶表示装置を実現出来る。
次に、図6に基づいて、本発明の液晶表示装置1の動作を説明する。通常の表示動作では、列駆動回路34が列駆動制御信号P2を入力して列信号32を時分割的に順次出力すると、各列信号32に接続されたスイッチング素子10は、列ごとに順次選択される。また、行駆動回路35は画像信号P4を入力し、列駆動回路34に同期して列信号32に対応する画像信号P4に基づいた行信号31を出力する。
これにより、選択されたスイッチング素子10はONとなるので、行信号31によってコンデンサ11に電流が流れ込み、コンデンサ11に電荷が蓄積される。そして、蓄積された電荷は画素電極6に伝達され、画素電極6と対向電極16に挟持される強誘電性液晶17に駆動電圧が印加されて、強誘電性液晶17は画素電極6ごとに駆動され画像が表示される。尚、通常の表示動作では、強誘電性液晶17には交流電圧が印加される。
次に、画素電極6と強誘電性液晶17の間に配置されるメモリ素子20の電荷蓄積動作を説明する。図6において、特定の制御信号P1が電荷蓄積制御回路33に伝達されると、電荷蓄積制御回路33はメモリ素子20に所定の電荷を蓄積する電荷蓄積モードに移行する。この電荷蓄積モードにおいて電荷蓄積制御回路33は、列駆動制御信号P2を出力して列駆動回路34を制御し、すべての列信号32をアクティブにして、すべてのスイッチング素子10をON状態とする。
また、電荷蓄積制御回路33は、行駆動制御信号P3を出力して行駆動回路35を制御し、すべての行信号31を0Vにする。また、電荷蓄積制御回路33は、対向電極16が接続されている共通端子18に、図示しないラインを介して所定の直流電圧を印加する。これにより、すべてのスイッチング素子10はONしているので、すべての画素電極6と対向電極16間には、所定の直流電圧が印加されることになる。
この結果、画素電極6と対向電極16の間に配置されている強誘電性液晶17とメモリ素子20には分割された直流電圧が印加され、メモリ素子20の電荷トラップ層22には、印加電圧に応じた電荷24(図5(a)参照)が注入され蓄積されることになる。尚、メモリ素子20に蓄積される電荷24は、共通端子18を介して対向電極16に印加される直流電圧に応じた電荷量となるので、電荷蓄積制御回路33は適切な値の直流電圧が印加されるように制御を実行する。
次に、制御信号P1によって電荷蓄積制御回路33の電荷蓄積モードが解除されると、列駆動回路34と行駆動回路35は通常の表示動作に戻り、画素電極6と対向電極16間の直流電圧印加は解除される。これにより、メモリ素子20への直流電圧の印加も解除されるが、電荷トラップ層22に蓄積された電荷24は、前述した如くリークしないので蓄積が保持され、この結果、メモリ素子20からは、蓄積された電荷24に応じた電圧Vが出力される。
このメモリ素子20に蓄積された電荷24は、液晶表示装置1への電源が切られても蓄積が保持されるので、メモリ素子20からの電圧Vは継続して出力される。すなわち、液晶表示装置1の電源が切られて、強誘電性液晶17が電圧無印加状態となっても、メモリ素子20からの電圧Vは、図5(b)で説明したように強誘電性液晶17に印加され続ける。
ここで、メモリ素子20は画素電極6上の全面に形成されているので、強誘電性液晶17の全面に密着しており、メモリ素子20からの電圧Vは、強誘電性液晶17の全面に均一な電圧として印加される。これにより、電圧無印加状態において、配向規制力が小さいために液晶分子が不安定状態となっている強誘電性液晶17に、均一な電圧が印加されるので、配向規制力が強誘電性液晶17の全面に対して均一に安定して働くことになる。この結果、液晶分子は安定状態を維持し、電圧無印加状態での表示ムラを大幅に低減することが出来る。また、配向規制力が均一に働くことによって、通常の画像表示においてもコントラストが高く安定した高画質の画像を表示することが可能となる。
尚、メモリ素子20に電荷を蓄積する電荷蓄積モードを、液晶表示装置の出荷前に実行するならば、メモリ素子20に蓄積される電荷24は、ほとんどリークしないので、液晶表示装置が使用される長期間に渡って効果を継続することが出来る。また、もし、温度やその他の環境によって蓄積された電荷がリークするならば、所定のタイミングで電荷蓄積モードを実行し、メモリ素子20への電荷を再蓄積させると良い。
例えば、液晶表示装置の電源が投入されたときに、初期動作として電荷蓄積モードを実行するならば、定期的にメモリ素子20に電荷が蓄積されるので、長期間、表示ムラのない安定した表示を実現することが可能となる。尚、電荷蓄積モードにおいて、すべてのスイッチング素子10をONする制御を説明したが、電荷蓄積モードはこの制御には限定されず、例えば、列駆動回路34を制御して、すべてのスイッチング素子10をOFFとして、対向電極16から直流電圧を印加しても良い。
これにより、スイッチング素子10は遮断されてコンデンサとして機能し、メモリ素子20には、分割された電圧が印加されることになるので、スイッチング素子10がONされた場合と基本的な動作は等しい。また、メモリ素子20への電圧印加は、液晶表示装置1を強電界の中に置いて静電気によって印加しても良い。ただし、静電気による印加は、メモリ素子20に蓄積される電荷量が不安定になり易く、また、強電界印加による上下ショートの発生も懸念されるので注意が必要である。
また、強誘電性液晶17の配向規制力を調整して表示ムラを低減するために必要な強誘電性液晶17への印加電圧は、実験によって0.3V程度あれば十分であることが確かめられた。このため、電荷蓄積モードにおいてメモリ素子20に印加する直流電圧を制御して、メモリ素子20に蓄積される電荷量を調整し、メモリ素子20によって強誘電性液晶17に印加される電圧Vを0.3V程度にするならば、強誘電性液晶17に適切な配向規制力が働き、電圧無印加状態での表示ムラを最小にすることが出来る。
次に、本発明の効果を図7に基づいて説明する。ここで、本発明の発明者は、本発明の効果を確認するために3種類の液晶表示装置を用いて確認実験を行った。第1の液晶表示装置は、従来技術で説明した図11(b)の液晶表示装置100と同様な構成で、且つ、高速応答性を高めた強誘電性液晶を封入し、表示ムラに対しては特に対策をしていない液晶表示装置である(図7の左側のグラフ)。また、第2の液晶表示装置は特許文献2で示したものであり、外部から直流電圧を印加して配向規制力を調整した液晶表示装置である(図7の中央のグラフ)。更に第3の液晶表示装置は、本発明の実施例1の液晶表示装置1である(図7の右側のグラフ)。
ここで、本発明の効果を知るために、液晶表示装置が非動作時(電圧無印加)での表示均一性(表示ムラ)と、高温駆動時での焼き付け/表示ムラ発生率の二つを判断要因として検証した。図7において、塗りつぶし記号(▲、■、●)が非動作時(電圧無印加)での表示均一性(表示ムラ)のデータを示し、白抜き記号(△、□、○)が高温駆動時での焼き付け/表示ムラ発生率のデータを示している。また、それぞれの記号の範囲は、ばらつき範囲を示している。
ここで、図7で明らかなように、3種類の液晶表示装置の特性は右上がりで良くなり、本発明の液晶表示装置は、従来の2種類の液晶表示装置と比較して、非動作時(電圧無印加)での表示均一性(表示ムラ)は良好であり、且つ、ばらつきも少ない。また、高温駆動時での焼き付け/表示ムラ発生率も、従来の液晶表示装置と比較して良好であることが確かめられた。
以上のように、本発明の液晶表示装置は、画素電極と強誘電性液晶との間に設けられるメモリ素子に電荷が蓄積されることによって、強誘電性液晶の配向規制力のばらつきやムラが減少し、電圧無印加状態での表示ムラが低減され、また、画像表示時においても焼き付けや表示ムラの少ない、高画質で安定した液晶表示装置を提供することが出来る。
次に、本発明の液晶表示装置の実施例2を説明する。図8は本発明の実施例2の液晶表示装置の拡大断面図である。図9は本発明の実施例2の液晶表示装置のメモリ素子周辺の模式図である。実施例2の特徴は、メモリ素子を構成する電荷トンネル層と電荷トラップ層とを一体としたことである。尚、実施例1と同一要素には同一番号を付し、重複する説明は省略する。
図8において、25は本発明の実施例2の液晶表示装置であり、シリコン回路基板2の表面層には、実施例1と同様にスイッチング素子10、コンデンサ11が形成され、その上部には画素電極6が設けられている。26は本発明の特徴であるメモリ素子であり、画素電極6上に形成され、電荷トンネル層と電荷トラップ層とを一体形成して兼用する一体化シリコン窒化膜27とトップ層28の積層構造を有している。
また、15aは有機配向膜であり、メモリ素子26上に形成される。16はガラス基板3の内側に形成されるITOによってなる透明導電膜の対向電極であり、この対向電極16の表面には、有機配向膜15bが形成される。17はシリコン回路基板2とガラス基板3の間に封入される強誘電性液晶である。この強誘電性液晶17の配向状態は実施例1と同様に、C2相のシェブロン構造であることが好ましく、一対の有機配向膜15a、15bに挟まれて配向規制力が調整され、メモリ性は弱いが高速応答性に優れた特性を備えている。
次にメモリ素子26の構成を詳細に説明する。電荷トンネル層と電荷トラップ層を一体形成した一体化シリコン窒化膜27の膜厚を厚くすると、電荷の蓄積量を増加することが出来、反対に薄くすると電荷の蓄積量が減少し、均一な膜を形成することも難しくなる。
ここで、電荷トンネル層と電荷トラップ層を一体にするため、一体化シリコン窒化膜27の画素電極6側では、シリコン窒化膜の窒素(N)とシリコン(Si)との比率を化学量論的に近いSi:Nを3:4に近い膜にする。この膜厚は、2nmから3nmとする。また、画素電極6から離れた領域では、電荷トラップ準位を形成するために、シリコン窒化膜の窒素(N)とシリコン(Si)との比率を化学量論的値からずらし、Si:Nを3:4に比較して、窒素(N)を多くする。この膜厚は3nmから7nmとする。そのため、一体化シリコン窒化膜27の膜厚は、5nmから10nmとした。
次に、トップ層28の膜厚を薄くすると液晶配向膜3を形成するときに一体化シリコン窒化膜27へのダメージが発生し易く、均一な膜の形成も難しくなる。また、膜厚を厚くすると強誘電性液晶17を駆動するために画素電極6と対向電極16に印加すべき電圧を大きくする必要が生じるので、エネルギーの損失となる。そのため、トップ層28の膜厚は3nmから10nm程度までは可能であるが、より好ましくは、3nmから7nmである。
次に図9に基づいて、本発明の実施例2の液晶表示装置のメモリ素子26とその周辺の構成を説明する。図9において、画素電極6と対向電極16との間には、画素電極6側から、メモリ素子26を構成するトンネル層と電荷トラップ層を一体とした一体化シリコン窒化膜27とトップ層28が形成され、更に、有機配向膜15a、強誘電性液晶17、有機配向膜15b、そして、対向電極16の構成となる。また、一体化シリコン窒化膜27には、トラップされた電荷24が蓄積されている状態を模式的に示している。
この本実施例のメモリ素子26は、一体化シリコン窒化膜27とトップ層28の2層構造であるので、製造工程が簡素化出来るメリットがある。また、電荷トンネル層としてのシリコン酸化膜が無いので、実施例1のメモリ素子20よりも、更に低電圧で電荷を注入することが可能である。
また、注入された電荷24は、明確な電荷トンネル層がないので徐々に一体化シリコン窒化膜27からリークするが、前述した如く、液晶表示装置の電源投入時などで定期的に電荷蓄積モードを実行すれば、メモリ素子26は常に電荷を再蓄積出来るので、強誘電性液晶17に所定の電圧Vを継続して印加することが出来る。これにより、本実施例の液晶表示装置25は、実施例1と同様に、電圧無印加状態での表示ムラが低減され、また、画像表示時においても焼き付けや表示ムラの少ない、高画質で安定した液晶表示装置を提供することが出来る。
また、本実施例のメモリ素子26の一体化シリコン窒化膜27は、シリコン酸化膜より誘電率が大きいため、膜厚を厚めにしても強誘電性液晶に印加される駆動電圧のロスを小さく出来るので電圧利用率が高く、低電圧で強誘電性液晶17を駆動出来るメリットがある。
次に、本発明の液晶表示装置を搭載するFSC方式の電子ビューファインダーの概略を説明する。図10は本発明の実施例3の電子ビューファインダーの概略構成を示す構成図である。図10において、40は本発明の液晶表示装置1を搭載する電子ビューファインダーである。尚、搭載する液晶表示装置は、実施例2の液晶表示装置25でも良い。41は光源としてのLEDであり、出射光R、G、Bをそれぞれ出射する3種類のLEDチップ(図示せず)が搭載されている。
また、42はディフューザーであり、43は偏光板であり、44は偏光ビームスプリッター(以下PBSと略す)であり、45はレンズである。また、46は制御部であって、表示制御信号P10を本発明の液晶表示装置1に出力し、また、LED制御信号P11をLED41に出力する。尚、表示制御信号P10は、図6で述べた制御信号P1や画像信号P4を含んだ信号である。
次に、電子ビューファインダー40の動作を説明する。図10において、制御部46がLED制御信号P11を出力すると、LED41は、出射光R、G、Bを時分割で順次出射する。ここで、出射光R、G、Bが出力される周期は、フリッカーが見えないようにするために、60Hzの3倍の180Hz以上であることが好ましい。
そして、ディフューザー42は、この出射光R、G、Bを入射して均一に拡散し、拡散光47を出射する。また、拡散光47は偏光板43によって偏光された光となる。この拡散光47は、PBS44に入射して反射し、液晶表示装置1への入射光48として液晶表示装置1に入射する。一方、制御部46は、表示制御信号P10を出力し、LED41からの出射光R、G、Bに同期して液晶表示装置1を駆動し、RGBごとの画像を順次表示する。
これにより、液晶表示装置1に入射した入射光48は、液晶表示装置1によってRGBごとに変調された反射光49を出射し、PBS44を通過してレンズ45で画像が結像される。そして、電子ビューファインダー40の使用者(図示せず)は、レンズ45を通してカラー画像を見ることが出来る。尚、使用者が見る画像は、継時加法混色によるRGBごとに時分割された反射光49によってカラー画像を見ることになるが、その画像は、前述したように180Hz以上の早い周波数で表示されるので、フリッカーなどは見えず、高画質の画像が表示される。
このように、本実施例の電子ビューファインダー40は、FSC方式によって色ズレなどのない高密度で高画質の画像を表示することが出来るが、そのためには、画像を表示する液晶表示装置は、表示画像を高速に切り替えることが必要であり、本発明の液晶表示装置は、高速応答性に優れているので好適である。
また、電子ビューファインダー40の電源がOFFとなって非動作状態であっても、本発明の液晶表示装置は、電圧無印加状態での表示ムラが低減されているので、電源がOFFの電子ビューファインダー40を使用者が覗いたとしても、表示ムラなどは見えず、画面全体が黒表示状態であるので、使用者に不安感や違和感を与えることがない。
尚、実施例3の電子ビューファインダー40は、反射型の液晶表示装置を搭載しているが、これに限定されず、本発明の液晶表示装置をTFT方式の透過型液晶表示装置として構成し、液晶表示装置の背面からLED41を照射し、透過型の電子ビューファインダーとして構成しても良い。
また、本発明の液晶表示装置は、電子ビューファインダーに限定されず、様々な表示機器に応用することが出来、例えば、プロジェクション装置や、小型ディスプレイなどに用いることが出来る。尚、本発明の実施例で示した構成図、回路図、ブロック図等は、これに限定されるものではなく、本発明の要旨を満たすものであれば、任意に変更することが出来る。
本発明の実施例1の液晶表示装置の正面図である。 本発明の実施例1の液晶表示装置の拡大断面図である。 本発明のメモリ素子に準じる構造のMONOSメモリ素子の構成を説明する説明図である。 本発明のメモリ素子に準じる構造のMONOSメモリ素子の書き込み動作を説明する説明図である。 本発明のメモリ素子に準じる構造のMONOSメモリ素子の書き込み動作後の状態を説明する説明図である。 本発明のメモリ素子に準じる構造のMONOSメモリ素子の消去動作を説明する説明図である。 本発明のメモリ素子に準じる構造のMONOSメモリ素子の消去動作後の状態を説明する説明図である。 本発明の実施例1の液晶表示装置のメモリ素子周辺の模式図である。 本発明の実施例1の液晶表示装置のメモリ素子と強誘電性液晶周辺の電気的な等価回路図である。 本発明の実施例1の液晶表示装置の回路ブロック図である。 本発明の効果を説明する説明図である。 本発明の実施例2の液晶表示装置の拡大断面図である。 本発明の実施例2の液晶表示装置のメモリ素子周辺の模式図である。 本発明の実施例3の電子ビューファインダーの概略構成を示す構成図である。 従来の液晶表示装置の概略を示す正面図である。 従来の液晶表示装置の断面図である。 従来の強誘電性液晶パネルの動作を模式的に示す説明図である。 従来の高速応答に対応する強誘電性液晶を用いた液晶表示装置の表示ムラを説明する説明図である。
符号の説明
1、25 液晶表示装置
2 シリコン回路基板
3 ガラス基板
5 シール材
5a 封止部
6 画素電極
7 表示領域
8 パッド
10 スイッチング素子
11 コンデンサ
12 光遮蔽膜
13 絶縁膜
15a、15b 有機配向膜
16 対向電極
17 強誘電性液晶
20、26 メモリ素子
21、54 電荷トンネル層
22、55 電荷トラップ層
23、28、56 トップ層
24 電荷
27 一体化シリコン窒化膜
31 行信号
32 列信号
33 電荷蓄積制御回路
34 列駆動回路
35 行駆動回路
40 電子ビューファインダー
41 LED
42 ディフューザー
43 偏光板
44 偏光ビームスプリッター(PBS)
45 レンズ
46 制御部
47 拡散光
48 入射光
49 反射光
50 P型シリコン基板
51 ソース
52 ドレイン
53 チャンネル領域
57 ゲート
58 トラップ
59 電子
60 正孔
61 nチャンネル
P1 制御信号
P2 列駆動制御信号
P3 行駆動制御信号
P4 画像信号
P10 表示制御信号
P11 LED制御信号
R、G、B 出射光

Claims (12)

  1. マトリクス状に配置される複数の画素電極と該画素電極をそれぞれ駆動するスイッチング素子が形成される第一電極基板と、
    該第一電極基板に対向する透明導電膜からなる対向電極が形成される第二電極基板と、を有し、
    前記第一電極基板と前記第二電極基板の間に液晶を封入してなる液晶表示装置であって、
    前記画素電極と前記対向電極との間に、前記画素電極側より、電荷トンネル層、電荷トラップ層、トップ層からなる電荷を蓄積するメモリ素子を具備し、
    該メモリ素子に蓄積された電荷によって前記液晶に所定の電圧が印加されることで、前記液晶の配向規制力を調整することを特徴とする液晶表示装置。
  2. マトリクス状に配置される複数の画素電極と該画素電極をそれぞれ駆動するスイッチング素子が形成される第一電極基板と、
    該第一電極基板に対向する透明導電膜からなる対向電極が形成される第二電極基板と、を有し、
    前記第一電極基板と前記第二電極基板の間に液晶を封入してなる液晶表示装置であって、
    前記画素電極と前記液晶との間に、前記画素電極側より、電荷トンネル層、電荷トラップ層、トップ層からなる電荷を蓄積するメモリ素子を具備し、
    該メモリ素子に蓄積された電荷によって前記液晶に所定の電圧が印加されることで、前記液晶の配向規制力を調整することを特徴とする液晶表示装置。
  3. 前記メモリ素子と前記液晶との間、及び、前記対向電極と前記液晶との間には、対となる有機配向膜が形成され、前記液晶は前記有機配向膜によって配向規制力が調整される強誘電性液晶であることを特徴とする請求項1又は2記載の液晶表示装置。
  4. 前記メモリ素子は、前記電荷トンネル層としてシリコン酸化膜、前記電荷トラップ層としてシリコン窒化膜、前記トップ層としてシリコン酸化膜からなることを特徴とする請求項1又は2記載の液晶表示装置。
  5. 前記メモリ素子は、前記電荷トンネル層と前記電荷トラップ層が一体形成されることを特徴とする請求項1又は2記載の液晶表示装置。
  6. 前記メモリ素子は、一体形成される前記電荷トンネル層と前記電荷トラップ層としてシリコン窒化膜、前記トップ層としてシリコン酸化膜からなることを特徴とする請求項5記載の液晶表示装置。
  7. 前記メモリ素子は、前記画素電極毎に分離することなく、マトリクス状に配置される前記画素電極上の全面に形成されることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の液晶表示装置。
  8. 前記画素電極は、アルミニウムを含む金属膜からなる反射性電極であることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の液晶表示装置。
  9. 前記対向電極を構成する透明導電膜は、酸化インジウムを含む膜からなることを特徴とする請求項1乃至8いずれか1項に記載の液晶表示装置。
  10. 前記第一電極基板は、シリコン基板であることを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載の液晶表示装置。
  11. 前記スイッチング素子は、電荷チャージ手段によって全ON又は全OFF制御され、前記メモリ素子に所定の電荷が所定のタイミングで蓄積されることを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記載の液晶表示装置。
  12. 請求項1乃至11のいずれか1項に記載の液晶表示装置と、光源と、レンズと、を有することを特徴とする電子ビューファインダー。
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