JP5209070B2 - 遊技機 - Google Patents

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本発明は、遊技動作制御を実行する主制御手段と、主制御手段から受信したデータに応じて周辺装置の動作制御を行う副制御手段とを備え、主制御手段が送信したデータを副制御手段が受信する契機とするためのストローブ信号を所定期間出力するように構成された遊技機に関する。
従来の遊技機の動作を図19を参照して説明する。遊技動作制御を統括するメイン制御部が特別図柄表示装置のサブ制御部にコマンドデータを送信し、これを受信したサブ制御部が受信したコマンドデーダに応じて表示制御動作を行う場合にあっては、先ずデータ線上に送出したコマンドデータが確定した(図19(b)参照)タイミングで、ストローブ信号をローレベルからハイレベルとしてストローブ信号をアクティブとする(図19(a)参照)。
これに応じてサブ制御部側は確定データを受信し、受信したデータを不図示のバッファ等に蓄積してこれに応じた表示制御動作を行う。そして、メイン制御部はアクティブとしたストローブ信号を所定時間経過後にローレベル信号、即ち非アクティブ状態として次のデータ送信にそなえる(例えば、特許文献1参照)。
特開平9―94332号公報
しかしながら、このようなストローブ信号を利用した従来のデータ通信にあっては、メイン制御部がストローブ信号をアクティブとした後に、これを非アクティブとするまでの間にあってはメイン制御部は何ら動作を行えないアイドル状態におかれる。したがって、この間、メイン制御部は何ら他の処理を実行しえないウエイト状態におかれていた。
本発明は、このような従来の課題を解決するためになされたものであり、ストローブ信号を利用して主制御手段と副制御手段との間でデータを通信する際に、主制御手段をウエイト状態におかないようにした遊技機を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は、遊技動作制御を実行する主制御手段と、該主制御手段から受信したデータに応じて周辺装置の動作制御を行う副制御手段とを備え、前記主制御手段が送信するデータを前記副制御手段が受信する契機とするストローブ信号を所定期間出力するように構成された遊技機において、前記主制御手段は、前記ストローブ信号を出力している期間において、タイマを起動させ、タイムアウトするまで、ウエイト状態におかれることなく前記遊技動作制御を実行可能に構成されていることを特徴とする。
本発明によれば、主制御手段は、ストローブ信号を出力している期間において、ウエイト状態におかれることなく前記遊技動作制御を実行可能に構成されているので、遊技動作制御が円滑に行われるようになるという効果が得られる。
遊技盤10の模式的な説明図である。 遊技機の制御ブロック図である。 特別図柄表示装置100のブロック構成図である。 キャラクタROMメモリマップ、パレットデータの説明図である。 コマンド送受信のタイミングを示すタイミングチャートである。 コマンドデータテーブル領域202に格納されるコマンドの説明図である。 コマンドデータテーブル領域202に格納されるコマンドの説明図である。 コマンドデータテーブル領域202に格納されるコマンドの説明図である。 コマンドデータテーブル領域202に格納されるコマンドの説明図である。 遊技機の遊技制御動作を説明するためのゼネラルフローチャートである。 特別図柄表示装置100のCPU1020の制御動作を説明するためのフローチャートである。 コマンドのデータ構造の説明図である。 図柄表示のためのコマンド送信タイミングを示すタイミングチャートである。 コマンド送信の説明図である。 本発明の実施形態の構成図である。 本発明の実施形態の動作を説明するためのフローチャートである。 本発明の実施形態の動作を説明するためのフローチャートである。 本発明の実施形態の動作の説明図である。 従来技術の説明図である。 他の動作例の説明図である。 表示部1530の表示画面1531の説明図である。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しつつ説明する。先ず遊技機の一般的な構成や動作を説明してから、本発明の特徴部の動作を説明することによって本発明の理解の容易化を図る。
図1は遊技盤10の模式的な説明図である。遊技盤10の略中央部には、3つ(左、中、右)の表示エリアを有していて、各表示エリアにおいて、独立して数字やキャラクタによる図柄で構成される識別情報が変動表示可能である特別図柄表示装置100が配設されており、その真下には特別図柄始動口104が配設されていて、この特別図柄始動口104の両側には普通図柄作動ゲート102、102が配設されている。また、一対の開閉部材120、120が特別図柄始動口104を形成するように離間して開閉可能に設けられている。
さらに、特別図柄始動口104の下方には、大入賞口106、普通図柄表示装置108、アウト口114がこの順で配設されており、さらに、特別図柄始動口104の両斜め上方にはランプ表示装置110、110が配設されていると共に、遊技盤10の両側端部近傍にもランプ表示装置(より具体的にはLED装置)112、112が配設されている。
そして、特別図柄始動口104に遊技玉が入賞されて乱数抽選が行われ、この抽選された乱数が大当り値である時には、各表示エリアにおいて少なくとも1つの識別情報の変動表示が開始されその後、当り有効ライン上に所定表示パターン(例えば「7、7、7」)の表示が特別図柄表示装置100によって行われ、大入賞口106が所定パターンで開閉制御されて遊技者にとって有利な大当り遊技状態(特別遊技状態)となる。
また、普通図柄作動ゲート102が遊技玉の通過を検出すると、乱数抽選が行われこの抽選された乱数が小当り値である時には、普通図柄表示装置108の表示部を所定パターン(例えば「7」や「3」)に表示させ、その後に、開閉部材120が開状態となって遊技玉が特別図柄始動口104に入賞した場合にも、同様に乱数抽選が行われこの抽選された乱数が大当り値である時には、各表示エリアにおける変動表示が開始されその後、当り有効ライン上に所定表示パターン(例えば「7、7、7」)の表示が特別図柄表示装置100によって行われ、大入賞口106が所定パターンで開閉制御されて遊技者にとって有利な大当り状態(特別遊技状態)となる。一方、入賞されない打玉はアウト口114を介して排出される。
図2は、このような遊技の進行状況に応じた遊技動作制御が行われる遊技機の主要部のみを示した制御ブロック図である。遊技動作制御を統括する主制御部200は、CPUを内蔵したマイクロプロセッサを搭載している。この主制御部200は、特別図柄表示装置100を制御するための各種のコマンド等(後述する)を含む多種多様な制御コマンドを格納するコマンドデータテーブル領域202、および一連の遊技動作制御手順を記述した制御プログラムや制御データ等の遊技動作制御プログラムを格納するROM201と、ワークエリアが形成されるRAM203とが設けられていて一体型のワンチップマイコンとなっている。主制御部200が所定周期(例えば4(msec))でこの遊技動作制御プログラムを繰り返して実行することによって遊技動作制御が行われることになり、主制御部200は遊技動作制御を統括している。
主制御部200には、入力ポート210を介して複数のスイッチ群のそれぞれからの検出信号を受信可能に構成されている。即ち、主制御部200は、特別図柄始動口104内部に設けられ遊技玉の特別図柄始動口104への入賞を検出する特別図柄始動スイッチ304、普通図柄作動ゲート102の内部に設けられ遊技玉のゲート通過を検出する普通図柄作動スイッチ306、および、大入賞口106の内部に設けられ遊技玉の大入賞口106への入賞を検出する大入賞口スイッチ308等のスイッチ群が接続され、主制御部200は各スイッチからの遊技球検出に対応した検出信号を受信可能に構成されている。
また、主制御部200には出力ポート215を介して複数種類の周辺装置を制御可能に接続されている。より具体的には、主制御部200には、特別図柄やキャラクタを表示する表示部を3つ有して夫々を独立して可変表示可能でLCD等で実現される特別図柄表示装置100、ランプを点灯制御するランプ表示装置110、112、効果音を発生する効果音発生装置116、例えば7セグメント表示デバイスで実現される普通図柄表示装置108、始動口の開閉部材120を開閉制御するための始動口作動ソレノイド300、および、大入賞口106の幅広な開閉部材を開閉制御するための大入賞口作動ソレノイド302等の周辺装置群が接続され、主制御部200は各装置を制御するための制御信号を送信可能となっている。
そして、主制御部200は、特に特別図柄表示装置100に対しては所定数個の表示制御用のコマンドを所定のタイミングで送信可能となっていて、特別図柄表示装置100は受け取ったコマンドに基いて、主制御部200に頼らずに自身内のCPUが細かな表示制御を行うようになっている。さらに主制御部200から特別図柄表示装置100へコマンドを送信するのみの一方向通信による通信形態を採っている。
また、主制御部200には、電源供給を行うための電源回路212と所定時間毎にリセット信号を出力するリセット回路213とが接続されていて、さらに、リセット回路213には、主制御部200から周期的タイマカウンタによって生成されたパルス信号が入力されると共に、電源回路212からの電流供給状況を監視するためのモニタ信号が入力される。
さて、図12に示すように、主制御部200から特別図柄表示装置100に送られる表示制御用のコマンドは、コマンドの分類を識別するための識別子で1バイト長のデジタル情報であるモード(MODE)と、実行されるコマンドの内容(機能)を示す1バイト長のデジタル情報であるイベント(EVENT)とでなっており、図6乃至図9は、主制御部200側のROM201のコマンドデータテーブル領域202や特別図柄表示装置100側のプログラムROM1040に格納された表示制御用コマンドデータの一部を示している。
図6乃至図9に示すように、表示制御用のコマンドには、「特別図柄を変動させるとともに、変動パターンを指定するためのコマンド(第1のコマンド)」、「特別図柄左の停止図柄を指定するコマンド(第2のコマンド)」、「特別図柄中の停止図柄を指定するコマンド(第2のコマンド)」、「特別図柄右の停止図柄を指定するコマンド(第2のコマンド)」、「特別図柄を停止させるためのコマンド(第3のコマンド)」がある。なお、第1のコマンドは図柄をどのようなパターンで変動表示させるか、キャラクタ画像をどのようなパターンで表示演出させるか等を定める変動パターンを指定する情報を含んだコマンドとなっている。主制御部200は、図柄変動表示を開始させるような遊技状況となったとき、これらの5つのコマンドを、1回の変動表示制御における所定のタイミングで特別図柄表示装置100に送信する。
図3は、特別図柄表示装置100のブロック構成図である。特別図柄表示装置100は、主制御部200からのストローブ信号やコマンドを受信するためのデータ受信回路1140(データレベルを変換する電圧変換回路を含む)と、この電圧変換回路等に電源供給を行う電源回路1160と、受信したコマンドに基づいて表示制御を行うために必要な制御データを生成して画像処理用LSI(VDP)1060に出力するCPU1020(表示制御手段)と、CPU1020の動作手順を記述したプログラムを内蔵するプログラムROM1040と、ワークエリアやバッファメモリとして機能するRAM1090と、画像展開処理を行う画像処理用LSI(VDP)1060と、画像処理用LSI(VDP)1060が展開した画像データを一時的に記憶するビデオRAM1080と、画像処理用LSI(VDP)1060が画像展開するために必要なデータを格納したキャラクタROM1180と、ビデオRAM1080に一時的に記憶された画像データを受け取って送出するLCDパネル用インターフェイス回路1100と、このLCDパネル用インターフェイス回路1100から送出された画像データを用いて表示画像を出力するLCDパネル1120とを有して構成されている。
図4(a)に示すように、キャラクタROM1180は、ROMタイトル領域、ROM管理情報領域、実際のキャラクタデータを格納したキャラクタイメージデータ領域、キャラクタの色彩データを格納したパレットデータ領域、および、キャラクタの動きを定義した情報を格納したシナリオデータ領域を有している。また、キャラクタデータは特定圧縮方法で圧縮処理された状態でキャラクタイメージデータ領域に格納されており、さらに、図4(b)に示すように、パレットデータ領域は色番号とカラーコードとが対となったものが複数種類格納されている。
そして、特別図柄表示装置100のCPU1020は、データ受信回路1140が受信したコマンドに応じて生成した制御データを画像処理用LSI(VDP)1060に与えると、画像処理用LSI(VDP)1060は、キャラクタイメージデータ領域から獲得したキャラクタデータを解凍してパレットデータ領域から獲得した色彩データで色付けして、シナリオデータ領域から獲得した情報で指定されたビデオRAM1080上の位置に画像展開したデータを一時的に格納し、一時的に格納したデータをLCDパネル用インターフェイス回路1100に送ることによって、LCDパネル1120によって、変動表示速度変化等を含む様々な画像表示が細かに行われる。
また、図5はコマンド送受信タイミングを示したタイミングチャートである。前述したように、コマンドは1バイト長のモード(MODE)と、同じく1バイト長のイベント(EVENT)から成っている。この例では、主制御部200は、コマンド変化時に自身が生成するストローブ信号(DUSTB)の1つ目の立ち上がりを契機としてモード(MODE)情報を送信し、次いでストローブ信号(DUSTB)の2つ目の立ち上がりを契機としてイベント(EVENT)情報を送信する。すると、これに対応して特別図柄表示装置のCPU1020は、ストローブ信号(DUSTB)が送信されてくると割り込みを発生させ、この割り込み処理によってコマンドを受信してRAM1090に格納する。
次に、先ず、主制御部200や特別図柄表示装置100のCPU1020が行う通常の制御動作を図10(遊技動作制御のゼネラルフローチャート)や図11を参照して説明し、その後、本発明の特徴的な動作について説明して本発明の理解の容易化に努める。なお、図10に示す一連の処理は主制御部200がROM201に格納されている図示しない遊技制御プログラムを実行することによって行われる。より具体的には、リセット回路213から所定時間(例えば4msec)毎に供給されるリセット信号をトリガとして先頭のステップから実行され、この一連の処理が繰り返し実行されるようになっている。
先ず、図示しない電源スイッチによって電源回路212を起動状態とすると主制御部200が起動状態となるが、この電源投入が行われてから初めての処理が実行されたか否かを判定する(ステップS110)。電源投入後、初めての処理の場合には(Yes)ステップS200に移行する一方、これ以外の場合には(No)ステップS120に移行する。
ステップS200では、RAM203の初期化処理として記憶エリアのクリア処理を実行し、次いで、ステップS210では、初期制御処理を行うためのデータをRAM203の所定の領域にセットする。一方、ステップS120では、RAM203内に形成される図示しない、大当り判定用、小当り判定用等の各種の乱数生成用ループカウンタのカウント値をインクリメントし、ステップS130では、遊技機制御に用いる各種のタイマのタイマ値を更新する。
次に、ステップS140において、特別図柄始動スイッチ304、普通図柄作動スイッチ306、大入賞口スイッチ308が出力した検出信号を入力ポート210を介して図示しない自身内のレジスタに読み込み格納する入力ポート処理を実行し、次いで、ステップS150に移行してポート入力処理で読み込み格納したデータを把握するためのスイッチチェック処理を実行する。
次に、ステップS160にて各スイッチ304、306、308等の断線や短絡の有無のチェックを行い、これらの障害が発生している場合には(Yes)ステップS220に移行する一方、これ以外の場合には(No)ステップS180に移行する(ステップS170)。
そして、ステップS180において、普通図柄表示装置108の表示制御に必要なデータをRAM203の所定領域に格納すると共に、特別図柄表示装置100の表示制御に必要なコマンド(先に図6乃至図9にて説明したコマンドを含む)をRAM203の所定領域に格納して、前記各種のタイマのタイマ値を減じる(ステップS190)。なお、ステップS180において、主制御部200は遊技動作制御に応じて必要なモード、イベントのコマンドをコマンドデータテーブル領域202を参照して決定し、決定したモード、イベントを示すデジタル情報をRAM203の所定エリアに格納する。
次に、ステップS195において、大入賞口106と特別図柄始動口104の開閉部材120とを所定パターンで開閉制御するために、始動口作動ソレノイド300と大入賞口作動ソレノイド302とを駆動制御し、次いで、ステップS220において、図示しない賞球払出装置に払出し動作を行わせるための制御情報を出力するための賞球セット処理を実行する。さらにステップS230、240、250において、図示しない遊技機管理装置に各種の遊技データを出力する外部情報処理、ランプ表示装置110、112を遊技状態に対応させて点灯制御するためのコマンドをRAM203の所定エリアに格納する表示灯制御処理、効果音発生装置116を遊技動作状態に対応させて効果音発生制御を行うためのコマンドを、RAM203の所定エリアに格納する効果音処理を実行する。
次に、ステップS260では、各処理でRAM203に格納したデータを出力ポート215を介して対応する装置に出力し(ポート出力処理)、これを受け取った装置側はこれに基づいた制御動作を行う。そして、特別図柄表示装置100に対して、先ずストローブ信号を出力し、ステップS180にてRAM203に格納されたモード、イベントのデータを先に図5に示したようにして送信する。これによって、特別図柄表示装置100には、例えば図6乃至図9にて示したコマンドが主制御部200から送信され受信することになる。
ステップS270では、リセット回路213からリセット信号が入力されるまでリセット待機処理を実行すると共に、リセット信号が入力された場合にはステップS110に移行して遊技動作制御を継続する。なお、このリセット待機処理としては、先に述べた各種の乱数生成用のカウンタの更新等が挙げられる。
次に、コマンドを受け取った特別図柄表示装置100のCPU1020の動作について、図11を参照しつつ説明する。まず、ステップS1100において、CPU1020は自身のスタックポインタの設定、RAM1090の初期化、レジスタクリア等の自身の初期化等を行いステップS1102において、新しいコマンドが入力されたか否かを判断する。新たな表示制御のためのコマンドが入力されたと判断された場合には(Yes)ステップS1104に移行する一方、これ以外の場合には(No)ステップS1110に移行する。
ステップS1104では、図5において説明した割り込み処理において、データ受信回路1140が受信したコマンドをRAM1090にコピーし、コマンドが正常か否かのチェック等を行う。次に、CPU1020は、主制御部200とは独立して細かな表示制御を行うための必要なコマンドを得るべく、処理テーブル(図示せず)の先頭アドレスを決定し、次いでステップS1108において、画像処理用LSI1060へ出力するためにRAM1090の必要なエリアのデータを更新する。
次に、ステップS1110において、RAM1090にセットされている図柄制御用データに基づいて、画像処理用LSI1060へ出力するためのスクロールデータを求めてRAM1090にセットし、図柄表示位置を設定し、次いで、ステップS1112において、図柄速度制御に必要なデータを、プログラムROM1040に内蔵されている速度テーブル(図示せず)から取得してRAM1090にセットし、次にステップS1114において、速度データに基づいて図柄オフセット値を更新し、設定された速度で図柄変動を行うための準備を行う。
次に、ステップS1116において、RAM1090にセットされているアニメーション処理用データが格納されているアニメーション処理用テーブル(図示せず)から、アニメーションデータを取得し背景画像表示のための準備を行い、RAM1090内のVDP出力用バッファにセットし、出力許可フラグが「1」か否かを判断する(ステップS1118)。
そして、出力許可フラグが「1」でない場合(No)にはステップS1102に戻って一連の処理を繰り返す一方、出力許可フラグが「1」の場合(Yes)にはステップS1120にて、VDP出力用バッファにセットされているデータを画像処理用LSI1060に出力する。画像処理用LSI1060はこれに応じてキャラクタROM1180のデータを獲得して展開し、展開された画像データはビデオRAM1080に一時的に記憶された後、LCDパネル用インターフェイス回路1100に送られLCDパネル1120による画像表示が行われる。このようにして、特別図柄表示装置100における設定された表示位置において、設定された速度での図柄変動表示の表示等が行われる。
図13、図14はそれぞれ主制御部200から特別図柄表示装置100へ送信するコマンドの送信タイミングの一例、および、送信コマンドの説明図である。これらの図を参照すれば分かるように、主制御部200は、特別図柄始動口104に遊技球が入賞した等の所定の条件が満足されると、先ず「図柄変動を開始させるとともに変動パターンを指定するためのコマンドを送信し(丸1)、これからT1時間経過後に左停止図柄を指定するためのコマンドを送信し(丸2)、これからT2時間経過後に中停止図柄を指定するためのコマンドを送信し(丸3)、これからT3時間経過後に右停止図柄を指定するためのコマンドを送信し(丸4)、そして、変動開始からT時間経過後に全図柄を停止させるためのコマンド(丸5)を送信する。
一方、第1のコマンド(丸1)を受信した特別図柄表示装置100のCPU1020は、変動速度変化等の細かな表示制御を行って一連の変動表示制御を行い、第3のコマンド(丸5)の受信を契機として変動表示制御を終了させてから、受信した第2のコマンド(丸2、3、4)で指定された停止図柄での停止表示を行って特別図柄抽選結果を表示する。
(本発明の実施形態)
図15は、本実施形態の構成図である。主制御部200はROM201(記録媒体)に記録されている不図示のプログラムを、RAM203をワークエリアとして用いながら実行することが以下の動作で実現できる。主制御部200には、タイマー部1500や後に説明する例えば3個の7セグメントLED等で実現可能な表示部1530が接続されている。
主制御部200がタイマー部1500に起動信号を供給すると、所定時間経過後にタイマー部1500がタイムアウト信号を主制御部200に対して出力するように構成されている。そして、この所定時間はストローブ信号がハイレベル状態即ちアクティブ状態となってから、ハイレベル状態即ち非アクティブ状態となるまでの期間に設定されているので、主制御部200はストローブ信号をアクティブにしたことを契機としてタイマー部1500に起動信号を供給すると、タイムアウト信号の受信によってストローブ信号を非アクティブとする契機を把握可能に構成されている。
また、図15に示すように、主制御部200と周辺装置の一例としての特別図柄表示装置100とは、ストローブ信号を出力するためのストローブ信号線1510、データを送出するためのデータ線1520等で接続されている。なお、データ線は1本としてシリアルデータ伝送を行っても良いし、n本(nは2以上の自然数)としてパラレルデータ伝送を行うようにしても良い。なお、本実施形態においては8ビット(1バイト)のパラレルデータ伝送を想定している。
(動作例)
図16を参照して動作例を説明する。先ずステップS1600においてモードデータやイベントデータのコマンドデータ送信タイミングが到来したか否かを判定する。タイミングが到来していないと判定した場合(No)には、ステップS1600にてウエイト状態になりコマンド送信タイミングの到来にそなえる。一方、タイミングが到来したと判定した場合(Yes)にはステップS1610に移行して、主制御部200のデータ出力用ポート(図示せず)にモードデータやイベントデータ等のコマンドデータをセットして、データ線1520上にデータを送出する。
そして、データ線1520上にデータが送出されて確定したタイミングでステップS1620、ステップS1630の処理を実行する。即ち、主制御部200は、ストローブ信号線1510上にハイレベルのストローブ信号を出力してストローブ信号をアクティブとし、次いでこれを契機として、タイマー部1500に起動信号を供給する。そして、従来では、所定時間を経過してストローブ信号を非アクティブにするタイミングを監視していたが、これを行なわずにステップS1640において他の処理を実行する。例えば次の周辺装置の動作制御のための処理を行うこと、各種の乱数抽選を行ったりすること、等が他の処理として挙げられるがこれ以外のものでも良い。
なお、ハイレベルのストローブ信号を受信した特別図柄表示装置100のCPU1020は、データ線1520上のデータを受信してRAM1090のバッファ領域等に蓄積し、これを実行してVDP1060を駆動制御して表示制御を行う。
次に、図17を参照して、タイムアウト信号が出力された場合の動作を説明する。所定期間が経過してタイマー部1500からタイムアウト信号が出力されると、これを契機として主制御部200は他の処理の実行を中断して、ストローブ信号をローレベル、即ち非アクティブ状態として次のデータ伝送等にそなえる。
したがって、図18(a)から(c)に示すように、主制御部200は、データ線1520上のコマンドデータが確定したタイミングでストローブ信号をアクティブとしたことを契機として、タイマー部1500に起動信号を供給する。そして、所定時間Tが経過してタイムアウト信号を受信するとストローブ信号を非アクティブとし、所定時間Tにおいては主制御部200は他の処理を実行する。
本発明の実施形態によれば、主制御部200は、ストローブ信号をアクティブとした後からストローブ信号を非アクティブとするまでの期間Tにおいて、他の処理を実行可能に構成されているので、従来のように主制御部200がウエイト状態におかれることがなく、所定時間Tにおいて他の処理を実行することによって遊技動作制御が円滑に行われるようになる。
そして、主制御部200は、ストローブ信号をアクティブとするのを契機としてタイマー部1500に起動信号を供給し、タイマー部1500からのタイムアウト信号の受信を契機として、ストローブ信号を非アクティブとするといった簡素な構成によって、ストローブ信号をアクティブとした後からストローブ信号を非アクティブとするまでの所定時間Tにおいて他の処理を実行可能とすることができる。
(他の動作例)
図20を参照して、他の動作例を説明する。先ず、ステップS2000において、主制御部200がタイマー部1500に起動信号を供給した回数を計数するための変数Cを0としてクリアする。次いで、ステップS2010において、主制御部200がタイマー部1500に起動信号を供給したか否かを判定する。供給したと判定した場合(Yes)には、ステップS2020に移行して変数Cを1だけ増加してステップS2030に移行する。
一方、供給していないと判定した場合(No)には、変数Cを増加せずにステップS2030に移行する。そして、ステップS2030において、表示部1530に変数Cの数値、即ち、タイマー部1500に起動信号を供給した回数の計数値を表示させる。図21は、表示部1530の表示画面1531に変数Cの値(この場合「100」)を表示した表示例の説明図である。なお、表示部1530は、7セグメントLEDの組合せとして構成する他に、小型の液晶ディスプレイ、EL素子等でも構成できる。
したがって、この他の動作例によれば、主制御部200はタイマー部1500への起動信号の供給回数を計数し、計数した供給回数を示す情報を表示部1500に表示させるので、主制御部200が副制御手段(CPU1020)側にデータを送信した回数を容易に把握することができ、遊技機の異常等を視覚的に把握することが可能となる。即ち、通常の送信回数に比べて極端に少なかったり多かったりした場合には送信異常が発生した場合であるが、この送信異常を容易に把握することができる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で上記実施形態に種々の変形や変更を施すことが可能となる。例えば、ストローブ信号をアクティブローとすること、特別図柄表示装置100以外の周辺装置に対して本発明を適用すること、等が挙げられる。
なお、以上の説明では、遊技機としてパチンコ機を例にとり説明してきたが、パチスロ機はもちろんのこと、遊技媒体を用いた遊技を行う他の遊技機に対しても本発明を適用可能であることはいうまでもない。
10 遊技盤
100 特別図柄表示装置
104 特別図柄始動口
106 大入賞口
116 効果音発生装置
200 主制御部
201 ROM
202 コマンドデータテーブル領域
203 RAM
1020 CPU
1040 プログラムROM
1060 画像処理用LSI
1080 ビデオRAM
1090 RAM
1100 LCDパネル用インターフェイス回路
1120 LCDパネル
1180 キャラクタROM
1500 タイマー部
1510 ストローブ信号線
1520 データ線
1530 表示部

Claims (1)

  1. 遊技動作制御を実行する主制御手段と、該主制御手段から受信したデータに応じて周辺装置の動作制御を行う副制御手段とを備え、前記主制御手段が送信するデータを前記副制御手段が受信する契機とするストローブ信号を所定期間出力するように構成された遊技機において、
    前記主制御手段は、前記ストローブ信号を出力している期間において、タイマを起動させ、タイムアウトするまで、ウエイト状態におかれることなく前記遊技動作制御を実行可能に構成されていることを特徴とする遊技機。
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