JP5208990B2 - ヘルメットカバーを兼ねた帽子 - Google Patents

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Description

本発明は、ヘルメットに被せて使用することができると共に、ヘルメットから外して通常の帽子としても使用することができる、ヘルメットカバーを兼ねた帽子に関する。
以前から、頭部を衝撃などから保護するヘルメットは、様々な分野で広く用いられている。例えば、自動二輪車や原動機付自転車の運転の際には、ヘルメットの装着が義務付けられている。また、安全性の観点から、自転車に乗る際にもヘルメットを装着することが望まれている。
しかしながら、ヘルメットはデザイン性に乏しく、見栄えが良くないものが多いため、着用をきらう人も多い。そのため、下記特許文献1には、バイク用婦人ヘルメットの頭部よりやや大きく形成した頭部布の下縁に、幅広のドーナツ形をなす鍔布の内周縁を縫合してなるバイク用婦人ヘルメットに着用するカバーが開示されている。そして、ヘルメットに鍔付き帽子形状のカバーを被せることにより、ヘルメット外面を覆って見栄えを向上させるようにしている。
また、下記特許文献2には、頭に被る主体部が外皮及び内皮の二重構造とされ、外皮及び内皮の下端部が互いに接合され、該下端部の周縁に、主体部内側に介装させる保護ネットの下端周縁が帯状片を介して取付けられていると共に、内皮内側面に密着する合成樹脂で形成されたヘルメットが着脱可能に嵌合されている帽子が開示されている。この場合も、上記特許文献1と同様に、ヘルメットに帽子を被せることにより、ヘルメット外面を覆って見栄えを向上させるようになっている。
実開昭63−85627号公報 実開平4−73928号公報
しかしながら、ヘルメットに帽子形状のカバーを被せて見栄えを向上させるためには、該カバー自体のデザインを良好にする必要があり、カバーであっても帽子と同様の製造コストがかかることになる。そのような高価なカバーをヘルメット専用のカバーとして使用するのは、コストパフォーマンスの点から受け入れられない可能性がある。
また、自転車や自動二輪車から降りた後、ヘルメットを自転車や自動二輪車につけたまま放置することもよく行われているが、そのような場合には、ヘルメットにつけたカバーが風雨に晒される可能性があり、カバーが汚れてしまうという問題があった。一方、ヘルメットからカバーを取り外して、ヘルメットだけ残すことも考えられるが、カバーを持って歩かなければならないという不都合があった。
したがって、本発明の目的は、ヘルメットに被せて使用することができると共に、ヘルメットから外して通常の帽子としても使用することができる、ヘルメットカバーを兼ねた帽子を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明のヘルメットカバーを兼ねた帽子は、クラウン部と、該クラウン部の下縁部に折り返し可能に設けられたスベリ部とを有し、前記クラウン部の周縁部に複数の本体切離部が形成され、各本体切離部の一方の端縁部には、周方向に延出されたスライド片が設けられ、他方の端縁部には、該スライド片が挿入される挿入部が形成されており、前記各挿入部に挿入されたスライド片が、収縮可能な弾性帯状体によって、該挿入部に引き込まれるように弾性的に引っ張られており、ヘルメットなしで頭部に被せるときには、前記弾性帯状体による収縮力により頭部外周にフィットし、ヘルメットの外周に被せるときには、前記弾性帯状体が広がると共にスライド片が引き出されて拡張することによりヘルメット外周に装着でき、かつ、前記スベリ部がヘルメット下面を覆うことを特徴とする。
上記発明によれば、ヘルメットなしで被った場合には、弾性帯状体の収縮力によって頭部にフィットさせて着用することができ、ヘルメットカバーとして用いる場合には、弾性帯状体を引き延ばしてヘルメットの外周に被せて使用することができる。このため、ヘルメット着用時の外観を良好にし、ヘルメット不使用時には、ヘルメットから外して通常の帽子として利用することができる。また、ヘルメットカバーとして使用する際、弾性帯状体を引き延ばして本体切離部を広げても、スライド片が本体切離部の広がった部分を覆うので、隙間が空いて外観が悪くなることを防止できる。
本発明のヘルメットカバーを兼ねた帽子は、前記弾性帯状体は、ゴムベルトと、このゴムベルトに装着された細長い板状のシートとで構成されていることが好ましい。この態様によれば、細長い板状のシートにより、帽子の形状を保持させる芯材としての機能をもたせると共に、ヘルメットなしで着用したときに局部的な締め付けを緩和して、着用感を良好にすることができる。
本発明のヘルメットカバーを兼ねた帽子は、前記スベリ部が、収縮可能な弾性布片で構成されていることが好ましい。この態様によれば、ヘルメットに被せたとき、スベリ部が収縮してヘルメットの下面にフィットして装着されるので、ヘルメットからの抜け防止効果を高めると共に、見栄えをよくすることができる。
本発明のヘルメットカバーを兼ねた帽子は、前記クラウン部の下縁部に外径方向に広がる鍔部を有しており、この鍔部の前記本体切離部に対応する位置にそれぞれ鍔切離部が設けられており、各鍔切離部の一方の端縁部には、周方向に延出された鍔スライド片が設けられ、他方の端縁部には、該鍔スライド片が挿入される袋状部が設けられており、前記各袋状部に挿入されたスライド片が、収縮可能な弾性紐体によって該袋状部に引き込まれるように弾性的に引っ張られていることが好ましい。この態様によれば、鍔部を有する帽子であって、しかもヘルメットカバーとしても利用できるものを提供することができ、ヘルメットカバーとして利用する際に、鍔部の切離部に空隙が形成されることを防止して、外観を良好に保つことができる。
本発明のヘルメットカバーを兼ねた帽子は、前記クラウン部の下縁部外周に、少なくとも前記本体切離部を渡って配設されたベルトが設けられており、該ベルトは長さ調整可能とされていることが好ましい。この態様によれば、頭部外周又はヘルメット外周に被せたとき、本体切離部の下縁部の開きをベルトで隠すことができ、見栄えを良好にすることができる。また、本体切離部の必要以上の開きをベルトによって規制することができると共に、弾性帯状体だけでなくベルトによっても締め付けることができるので、帽子をより確実に装着することができる。
本発明のヘルメットカバーを兼ねた帽子は、前記クラウン部の本体切離部の下縁部どうしが、伸縮可能な布片によって連結されており、この布片で連結された部分の上部に、前記スライド片と前記袋状部とが設けられていることが好ましい。この態様によれば、頭部外周又はヘルメット外周に被せたとき、本体切離部の下縁部の開きを上記布片でカバーすることができるので、見栄えを良好にすることができる。また、本体切離部の必要以上の開きを布片によって規制することができると共に、弾性帯状体だけでなく布片の収縮力によっても締め付けることができるので、帽子をより確実に装着することができる。
本発明のヘルメットカバーを兼ねた帽子は、前記本体切離部が、前記クラウン部の高さ方向の所定位置から下縁部に渡って形成されており、該本体切離部よりも上方は、前記ヘルメットの外周に装着可能な内径を有する伸縮しない布片で構成されており、ヘルメットなしで頭部に被せた場合には、前記本体切離部よりも上部が外径方向にたるんでハンチング帽状となり、ヘルメットの外周に被せた場合には、前記本体切離部よりも上部がヘルメット外周にフィットしてキャップ状となることが好ましい。この態様によれば、ヘルメットなしで被る場合には、ハンチング帽のような外観となるので、見栄えを良好にすることができ、ヘルメットに被せたときには、ヘルメット外周にフィットしてキャップ状となるので、風の抵抗を受けにくくすることができる。
本発明によれば、ヘルメットなしで被った場合には、弾性帯状体の収縮力によって頭部にフィットさせて着用することができ、ヘルメットカバーとして用いる場合には、弾性帯状体を引き延ばしてヘルメットの外周に被せて使用することができる。このため、ヘルメット着用時の外観を良好にし、ヘルメット不使用時には、ヘルメットから外して通常の帽子として利用することができる。その結果、高価な帽子であっても有効利用でき、ヘルメットを自転車や自動二輪車に残して放置する場合には、カバーを外して普通の帽子として被って行くことができる。また、ヘルメットカバーとして使用する際、弾性帯状体を引き延ばして本体切離部を広げても、スライド片が本体切離部の広がった部分を覆うので、隙間が空いて外観が悪くなることを防止できる。
本発明のヘルメットカバーを兼ねた帽子の一実施形態を示す斜視図である。 同帽子の分解斜視図である。 同帽子の透視斜視図である。 同帽子の要部拡大斜視図である。 同帽子をヘルメットなしで被った場合の断面説明図である。 同帽子を、ヘルメットカバーとして用いた場合の斜視図である。 図7の断面説明図である。 本発明のヘルメットカバーを兼ねた帽子の他の実施形態を示す斜視図である。 同帽子を示しており、(a)はヘルメットなしの状態の要部拡大斜視図、(b)はヘルメットに被せてクラウン部が拡張した状態の要部拡大斜視図である。 同帽子をヘルメットなしで被った場合の斜視図である。 同帽子をヘルメットカバーとして用いた場合の斜視図である。 図11の断面説明図である。
以下、図1〜7を参照して、本発明に係るヘルメットカバーを兼ねた帽子の一実施形態について説明する。
図1〜3に示すように、この実施形態におけるヘルメットカバーを兼ねた帽子10(以下、単に「帽子10」という)は、頭部に被さるクラウン部11と、該クラウン部11の下縁部に折り返し可能に設けられたスベリ部13と、前記クラウン部11の下縁部から外径方向に広がる鍔部15とを有し、全体としてハット形状をなしている。
前記クラウン部11の対向する周方向2箇所に本体切離部C1,C1が形成されると共に、前記鍔部15にも、前記本体切離部C1,C1に対応する位置にそれぞれ鍔切離部C2,C2が形成されている。
この実施形態における帽子10は、上記の本体切離部C1及び鍔切離部C2により、2つに分割されており、これらの分割体の上端周縁に円板状の天井部17が縫合されて一体化されている。なお、前記クラウン部11は、後述する腰部材21,31と、前記天井部17とから構成されている。
図2に示すように、帽子分割体の一方は、半円筒状の腰部材21と、この腰部材21の下縁部から外径方向に広がった半鍔部25とを有している。
腰部材21は、表地21aと、その裏側に配置された裏地21bとからなり、それらの上縁部は前記天井部17の周縁に縫着されている。腰部材21の周方向両端部は、それぞれ開口して内部が周方向に連通した挿入部23,23をなしている。また、腰部材21の表地21aの下縁部外周には、環状のベルト挿通部24が複数個縫着されている。
一方、前記半鍔部25も、腰部材21と同様に、表地25aと、その裏側に重ね合わせて配置された裏地25bとからなり、表地25a、裏地25bの内周縁部は、前記腰部材21の下縁部に縫着され、周方向両端部が開口して内部が周方向に連通した袋状部27、27をなしている。
帽子分割体の他方は、表生地31aと裏生地31bとからなる半円筒状の腰部材31を有し、この腰部材31の上縁部は天井部17の周縁に縫着されている。腰部材31の両端部は、周方向に延出された本体スライド片33、33をなしている。本体スライド片33の基端部の表地31aと裏地31bとの間には、補強板31cが挟み込まれており、剛性の向上が図られている。また、腰部材31の表側の下縁部外周には、環状のベルト挿通部34が複数個縫着されている。
また、腰部材31の下縁部には、外径方向に広がった半鍔部35の内周が縫着されている。半鍔部35の両端部は、周方向に延出された鍔スライド片37,37をなしている。腰部材31の周方向両端の下縁部と、半鍔部35の周方向両端の内周縁部との間には、周方向に沿って伸びる切込み32,32がそれぞれ形成されている。この半鍔部35及び前記半鍔部25により、本発明の鍔部15が構成されている。
そして、図3及び図4に示すように、一方の帽子分割体の挿入部23,23に、他方の帽子分割体の本体スライド片33,33が挿入され、同様に、一方の帽子分割体の袋状部27,27に、他方の帽子分割体の鍔スライド片37,37が挿入されて、一対の帽子分割体が組み付けられている。
そして、一方の帽子分割体の腰部材21の内部には、前記挿入部23,23を通して伸縮可能な弾性帯状体40が挿入されており、この弾性帯状体40の両端部に、前記本体スライド片33,33が連結されている。弾性帯状体40により、本体スライド片33,33は、挿入部23、23に進入するように常時引っ張られている。
弾性帯状体40は、ゴムベルト41と、このゴムベルト41の長さ方向途中に装着された細長い板状のシート43とで構成されている。この実施形態では、シート43の両端部にスリット43aを形成し、ゴムベルト41がシート43の長さ方向途中で外周に配置されるように、スリット43aを通して挿通させることにより、シート43をゴムベルト41に装着している。ただし、シート43の両端部にそれぞれゴムベルト41を連結して、弾性帯状体40の一部がシート43だけで構成されるようにしてもよい。シート43は、例えば、厚紙やプラスチック板等の比較的剛性の高い材料からなり、クラウン部11の内部の下方に配置され(図3,5参照)、クラウン部11の芯材として機能する。
また、一方の帽子分割体の半鍔部25の内部には、前記袋状部27,27を通して、伸縮可能な弾性紐体45が挿通されており、この弾性紐体45の両端部に、前記鍔スライド片37,37が連結されている。弾性紐体45によって、鍔スライド片37,37は、袋状部27,27に進入するように常時引っ張られている。
また、クラウン部11の下縁部には、スベリ部13が取付けられている。この実施形態におけるスベリ部13は、伸縮可能な生地からなる円環状をなし、その周縁がクラウン部11の裏側の下縁部周縁に縫合されており、折り返し可能に配置されている。このスベリ部13は、常時はクラウン部11の裏側に配置され(図4参照)、帽子10を被ったときに着用者の頭部に当接するようになっている。また、帽子10をヘルメット1に装着させたときには、ヘルメット1の下面を覆うように当接して、帽子10の抜け止めを図る役割をなしている(図7参照)。なお、スベリ部13を径方向に幅広とすることにより、ヘルメット1の内面に当接するように、折り返すこともできる。
また、スベリ部13は、その内周全周が縫合されておらず、未縫合部13aを有しており、ここからヘルメット1の耳掛け紐3,3を挿出可能となっている(図2,7参照)。なお、スベリ部13は、ゴムや弾性ラストマー等を含んだ収縮可能な弾性布片で構成されていることが好ましい。
次に、上記構造からなる本発明のヘルメットカバーを兼ねた帽子の使用方法について説明する。
この実施形態の帽子10は、常時は、弾性帯状体40の収縮力により、挿入部23,23内に本体スライド片33,33が引っ張られて、クラウン部11の内径が縮径すると共に、弾性紐体45の収縮力により、袋状部27,27内に鍔スライド片37,37が引っ張られて、鍔部15の内径も縮径するようになっている。
この状態で、ヘルメットなしで着用すると、弾性帯状体40の収縮力により、着用者の頭部の大きさに合わせてクラウン部11が伸縮し、図5に示すように、頭部に隙間なくフィットさせて着用することができる。
このとき、弾性帯状体40は、ゴムベルト41と、その長さ方向途中に装着された細長い板状のシート43とで構成されているので、後者の細長板状のシート43により、帽子10の形状を保持させる芯材としての機能をもたせることができると共に、ヘルメットなしで着用したときの局部的な締め付けを効果的に緩和して、着用感を良好にすることができる。
一方、帽子10をヘルメット1に被せる際には、収縮力に抗して弾性帯状体40を引き伸ばして、本体スライド片33,33を挿入部23,23から所定長さ引き出し、クラウン部11の内径を拡張させると共に、同じく収縮力に抗して弾性紐体45を引き伸ばして、鍔スライド片37,37を袋状部27,27から所定長さ引き出し、鍔部15を拡張させる。
その状態で、クラウン部11をヘルメット1の外周に被せると共に、スベリ部13をヘルメット下面に当接させる(図7参照)。その後、ヘルメット1の外径に対応して、クラウン部11及び鍔部15が、弾性帯状体40及び弾性紐体45の収縮力により、ヘルメット1の外周に隙間なく密接して、図6及び図7に示すように、ヘルメット1の外周に見栄え良く帽子10を装着させることができる。
このとき、スベリ部13には、未縫合部13a,13aが設けられているので、ヘルメット1の下面から延出した紐3,3を、その未縫合部13a,13から挿出させて外径方向に引き出しておくことができ(図7参照)、ヘルメット1の紐3,3どうしをスムーズに連結させることができる。
また、スベリ部13は、収縮可能な弾性布片で構成されているので、上記のように、帽子10をヘルメット1に被せたとき、スベリ部13が収縮してヘルメット1の下面にフィットして装着されるので、ヘルメット1から、帽子10が抜け外れることをより確実に防止することができると共に、見栄えをよくすることができる。
以上のように、この帽子10によれば、ヘルメット1なしで被った場合に、頭部にフィットさせて着用できると共に、ヘルメットカバーとして用いる場合も、ヘルメット1の外周に被せて使用できるので、ヘルメット着用時の外観を良好にし、ヘルメット不使用時には、ヘルメット1から外して通常の帽子として利用することができる。
その結果、例えば、自転車に乗る際に、見栄えが悪くて被りたくないという着用者のニーズ(特に年配者に、そのようなニーズが強い)に答えた、使い勝手のよい帽子を提供することができる。
また、ヘルメットカバーとして使用する際に、弾性帯状体40を引き延ばして本体切離部C1,C1を広げても、本体スライド片33,33が、本体切離部C1,C1の広がった部分を覆うので、隙間が空いて外観が悪くなることを防止することができる。
このとき、鍔部15においても、弾性紐体45が引き延ばされて、鍔切離部C2,C2が広がるが、この場合は、袋状部27,27から引き出された鍔スライド片37,37によって、空隙が形成されることを防止することができるので、帽子10の外観を良好に保つことができる。
また、この帽子10には、クラウン部11の下縁部外周に、本体切離部C1,C1を渡るように、長さ調整可能なベルト18が配置されている。そのため、頭部外周又はヘルメット外周に帽子10を被せたとき、本体切離部C1の下縁部の開きをベルト18で隠すことができ、見栄えを良好にすることができる。また、本体切離部C1,C1の必要以上の開きをベルト18によって規制することができると共に、前述した弾性帯状体40だけでなくベルト18によっても、クラウン部11を締め付けることができるので、帽子10をより確実に装着することができる。
図8〜12には、本発明に係るヘルメットカバーを兼ねた帽子の、他の実施形態が示されている。なお、前記実施形態と実質的に同一部分には同符号を付してその説明を省略する。
この実施におけるヘルメットカバーを兼ねた帽子10a(以下、単に「帽子10a」という)は、前記実施形態とクラウン部の形状が主として異なっている。すなわち、この帽子10aのクラウン部11は、二等辺三角形状をなした複数の布辺の両側辺どうしを縫合して形成されている。この実施形態の場合は、合計8枚の布片12a,12b,12c,12d,12e、12f、12g、12hを縫合して形成している。また、クラウン部11の前方の下縁部から、鍔部15が所定幅で外径方向に延出している。
この実施形態では、前記クラウン部11の周方向の左右二箇所ずつ、合計4箇所に本体切離部C1が形成されている。すなわち、図8に示すように、布辺12hと12aとの間に切離部、布辺12aと12bとの間、布辺12dと12eとの間、及び布辺12eと12fとの間に、それぞれ本体切離部C1が形成されている。この本体切離部C1は、上記隣接する布辺の接合部を、天頂から高さ方向の途中まで縫合し、高さ方向の途中から下縁部まで未縫合とすることによって形成されている。
そして、図8、図9(a),(b)に示すように、各本体切離部C1を挟む一方の布片12h、12a、12e、12fから、それぞれ前方にスライド片33がそれぞれ延出されており、これらのスライド片33は、対向する布片に形成された袋状の挿入部23に挿入されている。
図8に示すように、帽子10aの鍔部15両側には、所定長さで伸びる一対の弾性帯状体40,40がそれぞれ配置されている。一方の弾性帯状体40は、その基端部が布片12aの袋状部23に挿入されたスライド片33に連結され、中間部が布片12bの袋状部23に挿入されたスライド片33に連結され、先端部が布片12cに連結されている。他方の弾性帯状体40は、その基端部が布片12eの袋状部23に挿入されたスライド片33に連結され、中間部が布片12dの袋状部23に挿入されたスライド片33に連結され、先端部が布片12cに連結されている。その結果、各スライド33は、それらにそれぞれ連結された弾性帯状体40により、各挿入部23に引き込まれるように弾性的に引っ張られるようになっている。
また、スライド片22及び挿入部23の下方に位置する、本体切離部C1を挟んで配置された布片の下縁部どうしは、図9(a),(b)に示すように、ゴムベルト等が内部に通された伸縮可能な伸縮片26(本発明における「伸縮可能な布片」)によって連結されている。
なお、図示していないが、この帽子10aにおいても、クラウン部11の下縁部に、前記実施形態と同様なスベリ部13が取付けられている。
次に、この実施形態の帽子10aの使用方法について説明する。
この実施におけるヘルメットカバーを兼ねた帽子10aは、本体切離部C1が合計4箇所に設けられており、各切離部C1に設けられたスライド片33が弾性帯状体40によって挿入部23に引き込まれるように引っ張られ、かつ、その下縁部が伸縮片26によっても引き寄せられるようになっているので、ヘルメットから取り外した状態では、下縁部が縮径し、本体切離部C1よりも上方部分が外径側にたるんで、図10に示すようなハンチング帽形状になる。そして、ヘルメットなしで着用すると、弾性帯状体40の収縮力により、着用者の頭部の大きさに合わせてクラウン部11が伸縮し、頭部に隙間なくフィットさせて着用することができる。
一方、帽子10aをヘルメット1の外周に被せる場合には、弾性帯状体40,40の収縮力に抗して、弾性帯状体40を引き伸ばして、挿入部23に引き込まれたスライド片33を引き出すと共に、本体切離部C1の下縁部の伸縮片26を伸ばすことにより、クラウン部11の内径を拡張させて、ヘルメット1外周に被せることができる。そして、前記実施形態と同様に、図示しないスベリ部13がヘルメット1の下面に当接して抜け止めがなされる。こうしてヘルメット1に被せると、図11に示すように、クラウン部11の、前記本体切離部C1よりも上部がヘルメット外周にフィットしてキャップ状となるので、風の抵抗を受けにくくすることができ、自転車等に乗るときに都合がよい。
また、帽子10aを頭部又はヘルメット外周に被せたとき、本体切離部の下縁部どうしに連結された伸縮片26が伸縮して、その開きをカバーすることができるので、見栄えを良好にすることができる。更に、本体切離部の必要以上の開きを上記伸縮片26によって規制することができると共に、前記弾性帯状体40だけでなく伸縮片26の収縮力によっても締め付けることができるので、帽子10aをより確実に装着することができる。
1 ヘルメット
3 紐
10,10a 帽子
11 クラウン部
12,12a,12b,12c,12d 布片
12a 布片
13 スベリ部
13a 未縫合部
15 鍔部
17 天井部
18 ベルト
18a 調節孔
21 腰部材
21a 表地
21b 裏地
23 挿入部
24 ベルト挿通部
25 半鍔部
25a 表地
25b 裏地
26 伸縮片
27 袋状部
31 腰部材
31b 裏地
31c 補強体
32 切込み
33 本体スライド片
34 ベルト挿通部
35 半鍔部
37 鍔スライド片
40 弾性帯状体
41 ゴムベルト
43 シート
43a 挿通孔
45 弾性紐体
C1,C3,C4 本体切離部
C2 鍔切離部

Claims (7)

  1. クラウン部と、該クラウン部の下縁部に折り返し可能に設けられたスベリ部とを有し、
    前記クラウン部の周縁部に複数の本体切離部が形成され、
    各本体切離部の一方の端縁部には、周方向に延出されたスライド片が設けられ、他方の端縁部には、該スライド片が挿入される挿入部が形成されており、
    前記各挿入部に挿入されたスライド片が、収縮可能な弾性帯状体によって、該挿入部に引き込まれるように弾性的に引っ張られており、
    ヘルメットなしで頭部に被せるときには、前記弾性帯状体による収縮力により頭部外周にフィットし、
    ヘルメットの外周に被せるときには、前記弾性帯状体が広がると共にスライド片が引き出されて拡張することによりヘルメット外周に装着でき、かつ、前記スベリ部がヘルメット下面を覆うことを特徴とするヘルメットカバーを兼ねた帽子。
  2. 前記弾性帯状体は、ゴムベルトと、このゴムベルトに装着された細長い板状のシートとで構成されている請求項1記載のヘルメットカバーを兼ねた帽子。
  3. 前記スベリ部が、収縮可能な弾性布片で構成されている請求項1又は2記載のヘルメットカバーを兼ねた帽子。
  4. 前記クラウン部の下縁部に外径方向に広がる鍔部を有しており、この鍔部の前記本体切離部に対応する位置にそれぞれ鍔切離部が設けられており、各鍔切離部の一方の端縁部には、周方向に延出された鍔スライド片が設けられ、他方の端縁部には、該鍔スライド片が挿入される袋状部が設けられており、
    前記各袋状部に挿入されたスライド片が、収縮可能な弾性紐体によって該袋状部に引き込まれるように弾性的に引っ張られている請求項1〜3のいずれか1つに記載のヘルメットカバーを兼ねた帽子。
  5. 前記クラウン部の下縁部外周に、少なくとも前記本体切離部を渡って配設されたベルトが設けられており、該ベルトは長さ調整可能とされている請求項1〜4のいずれか1つに記載のヘルメットカバーを兼ねた帽子。
  6. 前記クラウン部の本体切離部の下縁部どうしが、伸縮可能な布片によって連結されており、この布片で連結された部分の上部に、前記スライド片と前記袋状部とが設けられている請求項1〜5のいずれか1つに記載のヘルメットカバーを兼ねた帽子。
  7. 前記本体切離部が、前記クラウン部の高さ方向の所定位置から下縁部に渡って形成されており、該本体切離部よりも上方は、前記ヘルメットの外周に装着可能な内径を有する伸縮しない布片で構成されており、ヘルメットなしで頭部に被せた場合には、前記本体切離部よりも上部が外径方向にたるんでハンチング帽状となり、ヘルメットの外周に被せた場合には、前記本体切離部よりも上部がヘルメット外周にフィットしてキャップ状となる請求項1〜6のいずれか1つに記載のヘルメットカバーを兼ねた帽子。
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