JP5207378B2 - センサネットワークシステム及びセンサノードの管理方法 - Google Patents

センサネットワークシステム及びセンサノードの管理方法 Download PDF

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Description

本発明は、多数のセンサノードが測定したデータを収集するセンサネットワークシステムに関し、特に、ノードの通信量を削減する技術に関する。
近年、センサ機能を搭載した小型無線センサノード(以下、センサノード)、中継機(ルータノード)、基地局、及びセンサネットサーバ(以下、管理サーバ)から構成されるセンサネットワークシステムの開発が進められている。センサノードは、センサによって人又は場所の状態等に関するデータ(以下、センサデータ)を取得し、取得したセンサデータを中継機によってマルチホップに中継し、基地局を経由して管理サーバに送信する。管理サーバは、受信したセンサデータに基づいて、各種処理を実行する。
センサネットワークシステムにおけるキーデバイスは、小型、低電力を特徴とするセンサノードである。センサノードは、小型であるために装置や人を含むあらゆるモノへの設置が可能となる。また、センサノードは、低電力であるために外部給電することなく電池で数年間稼動させることが可能である。さらに、センサノードは、無線で通信するために、センサノードの設置場所の自由度が高く、広範囲へ設置することが可能である。
センサノードの特徴的な動作として、間欠動作がある。間欠動作とは、センサノードが、観測やデータ送信のようなタスクを実行する時のみ必要なハードウェアを駆動し、実行すべきタスクがない時はセンサ、無線部等の周辺ハードウェアを完全に停止し、マイコンも低電力モードで休眠させるという動作である。センサノードは、間欠動作を行うことによって、限られたバッテリの下で長時間の動作が可能となる。
センサノードのマイコンが所定の休眠時間を終了すると、センサノードのタイマ部が割り込みを発生させることによって、マイコンは通常動作モードへ復帰する。そしてセンサノードは、所定の手順に従い、観測を実行し、観測したデータを送信し、センサノード自身宛のデータがある場合にはポーリングによって受信し、該データを処理する。処理が終了した時点で、センサノードが実行すべき全てのタスクが終了している場合、センサノードのマイコンは再び所定時間の休眠に入る。センサノードは、センサノードで稼働するタスクの量や内容を変化させることによって、休眠期間の合間のタスク処理期間の長さを数10ミリ秒から長くても1秒程度とし、休眠時間をタスク処理時間よりも長くすることができる。従来のセンサノードは、ほとんどの場合が、タスク処理時間よりも休眠時間が長い。
センサノードの間欠動作の基本的な特徴は、「タスクを実行する必要がない場合は休眠する」ことである。このため、間欠動作は、タスクのスケジューリングの方法によって多様に変化させることが可能である。例えば、センサノードは、複数のセンサを搭載し、センサ毎に観測するタスクの動作周期を別々に設定してもよい。また、観測、データ送信、データ受信の各々は、本来的には独立のタスクであるので、各々のタスク毎に独立の動作周期を設定してもよい。
本発明が対象とするセンサネットワークシステムは、測定対象物に多数のセンサノードを設置し、高頻度に観測したセンサデータを無線で取得して、解析するシステムであり、例えば、配管やポンプ、モータ等の機器の振動をモニタリングする異常診断・予防保全システムである。異常診断・予防保全システムの構成は、200Hzから20kHz程度の振動を計測する電池駆動振動センサノードを、配管・ポンプ等の100箇所から数百箇所に常時設置し、センサノードが1分間の振動加速度の観測値を1時間ごとに計測し、管理サーバに無線通信を用いて観測値を送信し、管理サーバが観測値を診断することによって異常を検知する。
一方、センサノードの観測時間の設定に関して、センサネットワークシステムの管理者は、従来は経験則を用い、測定部位によって異なる振動パタンを全て計測できるような十分長い観測時間をセンサノードに設定し、観測していた。
さらに、従来のシステムは、管理サーバからの命令によって、センサノードごとに観測時間を設定している(例えば、特許文献1参照)。
また、センサの位置によって放射線量率が異なり、一回の観測時間では診断に必要な精度の情報が集まらない場合、複数回の観測データを用いて診断するものもある(例えば、特許文献2参照)。
また、親機や中継機との同期タイミングを高精度に確立することで、データ通信用の時間窓の時間幅を十分に狭く設定するものもある(例えば、特許文献3参照)。
また、監視対象の物理的動作に応じて、監視対象状態を検出するセンサを動作させることによって、監視対象を効率よく監視して、消費電力を抑制する技術もある(例えば、特許文献4参照)。
また、異常の場合に短いセンシング周期に設定し、高頻度で監視することによって、低消費電力化する技術もある(例えば、特許文献5参照)。
また、センサの接続位置から決まるパルス光の反射時間情報を記憶し、その情報に基づいて、ファイバフラッググレーティングセンサの反射光パルス列信号をA/D変換するためのタイミング信号を送出する技術もある(例えば、特許文献6参照)。
特開2001−60207号公報 特開平10−221452号公報 特開2008−48027号公報 特開2005−329856号公報 特開2006−187316号公報 特開2005−315635号公報
異常診断・予防保全システムによって観測された振動の観測値を用いて設備の予防保全を行う場合、観測時間をどのような値にするかが課題となる。振動パタンは、振動を測定する部位によって異なる。定常的な振動であり、短時間の観測でその特徴が観測できる場合や、脈動など非定常な振動が存在し、振動の特徴を観測するためには長時間観測する必要がある場合が混在する。そのため、観測時間が過度に短い場合は、本来取得したい振動パタンがセンサノードによって観測されない場合がある。そこで、本発明は、センサノード毎に最適な観測時間を算出し、それぞれのセンサノードに最適な時間で振動を観測させることを目的とする。
従来の技術を用い、センサノードが十分長い観測時間で観測する場合、センサノードを多数設置する場合や、又はサンプリングする頻度を高くし、サンプリング周波数を高く設定する場合には、無線によって送信すべきデータ量が増大し、センサノードは、割り当てられた通信帯域の範囲で観測した全てのデータを送信できない。
また、特許文献1に記載の発明には、最適な観測時間を算出する方法は開示されておらず、管理者が観測時間をノードごとに設定する必要がある。
また、特許文献2に記載の発明は、本発明が対象とする領域に適用できない。なぜならば本発明が対象とする領域では、例えば1時間に一回観測するなど、観測の時間間隔が大きいため、複数回の観測データは振動パタンの変化を見るために使用する。よって、特許文献2に記載の発明のように、複数回の観測データを用いて一回分の観測とすると、本発明が対象とする領域では、振動パタンの変化が不明になる。
また、特許文献3に記載の発明は、観測時間を設定するものではない。
また、上記特許文献4〜6のいずれも、動作タイミングを制御するものであり、センサの観測時間を設定するものではない。
本願において開示される発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、所定の物理量を所定のサンプリング周波数を用いて、上記管理サーバから要求された所定期間観測することによって、複数の観測値を取得するセンサと、上記複数の観測値を管理サーバに送信する無線通信部と、を有するセンサノードと、上記複数の観測値を受信する外部通信部と、上記複数の観測値によって算出される標準誤差と、許容される誤差としてあらかじめ指定された許容誤差と、に基づいて、上記センサノードの上記センサが、複数の観測値を取得するための第1の観測時間を決定する制御部と、を有する管理サーバと、を備え、上記制御部は、上記第1の観測時間の候補として指定され、かつ、上記所定期間よりも短い候補時間における複数の観測値に基づいて算出された平均値と、上記所定期間における上記複数の観測値に基づいて算出された平均値との差に基づいて、上記標準誤差を算出し、上記算出された標準誤差と上記許容誤差とに従って、上記第1の観測時間に上記候補時間を決定する。
本発明の実施形態によると、高頻度で観測するセンサノードを多数備えた場合であっても、ユーザが要求する情報量を確保しつつ、通信データ量を削減し、無線ネットワークの通信帯域の逼迫を防ぐことが可能である。
図1及び図2A、図2Bを用いて本発明の概要について説明する。
図1は、加速度振動波形をプロットした波形図である。
図2Aは、図1の加速度振動波形の、それぞれ50秒、10秒、5秒間抽出した時系列データを用いて算出した周波数スペクトルをプロットした図である。
図2Bは、図1の加速度振動波形の、それぞれ50秒、0.5秒間抽出した時系列データを用いて算出した周波数スペクトルをプロットした図である。
図1は、配管の振動加速度をサンプリング周波数200Hzで一定の観測時間をもって観測した結果をプロットしたものである。定常的に振動している配管に不具合があるかないかを診断する方法は、一定時間加速度を取得すればよい。本発明の目的は、診断に必要十分となる最適な観測時間を算出し、算出された最適観測時間で観測することによって、無線通信データ量を削減することである。図2A及び図2Bは、図1の振動加速度に対する周波数スペクトルをプロットしている。破線1201は観測時間50秒の振動加速度から求めた周波数スペクトルであり、実線1202は観測時間10秒の振動加速度から求めた周波数スペクトルであり、実線1203は観測時間5秒の振動加速度から求めた周波数スペクトルであり、実線1204は観測時間0.5秒の振動加速度から求めた周波数スペクトルである。破線1201、折線1202、折線1203の周波数スペクトルはほぼ一致している。一方、折線1204の周波数スペクトルは破線1201と比較し大きく異なる。図2A及び図2Bの中では、折線1203であらわされる、観測時間5秒の周波数スペクトルが、振動波形の特徴をもっとも顕著に表現し、かつデータ量がもっとも小さくなる最適観測時間となる。本発明の目的は、この観測時間5秒のような最適観測時間を求めることにある。
本発明の特徴は、管理サーバが、所定の期間測定した複数の観測値から特徴量を算出し、算出された特徴量を用いて標準誤差をさらに算出し、特徴量から算出された標準誤差に基づいて観測時間を決定することである。本発明において、特徴量とは、観測値の特徴を数値化して表した量であり、判断基準として使用可能な量のことである。本発明の実施形態は、複数の観測値を用いて、単一のデータ又は複数の観測値よりもデータ量の少ない複数のデータを算出し、特徴量として使用する。
以下、本発明の第1の実施形態を図面に基づいて説明する。
(第1の実施形態)
図3は、本発明の第1の実施形態のセンサネットワークシステムの構成を示すブロック図である。
センサネットワークシステムは、管理サーバAP1、ゲートウェイ(GW1〜3)、ルータノード(RT1〜7)、センサノード(SS1〜9)、管理計算機101、クライアント計算機102、有線センサ103、RFIDリーダ104及びLAN(Local Area Network)NW2を備える。
LAN(NW2)は、管理サーバAP1、ゲートウェイ(GW1〜3)、管理計算機101、クライアント計算機102及び有線センサ103を相互に接続する。
センサノード(SS1〜9)は観測対象に取り付けられ、振動や音などの測定データを所定のサンプリング周期で測定し、無線ネットワークNW1を介して、ゲートウェイ(GW1〜3)へ送信、又はルータノード(RT1〜7)を経由してゲートウェイ(GW1〜3)へ送信する。本発明において、サンプリング周期とは、観測周期を意味する。センサノードSS1は、センサネットワークシステムの観測対象に分散して設置される。図3に記載のセンサネットワークシステムには、9個のセンサノード(SS1〜9)が設置されているが、いくつ設置されてもよい。また、センサノード(SS1〜9)はすべて同一の構成であり、以後、センサノードSS1を用いて説明する。センサノードSS1は、ZigBee通信部122、タスクマネージャ124、センサコントローラー125、パワーマネージャー126を備える。ZigBee通信部122は、ZigBeeプロトコルを用いて、ゲートウェイGW1、ルータノードRT1と通信する。タスクマネージャ124は、間欠動作を行うための起動や休眠などのタスクや、ユーザからの指示を処理する。センサコントローラー125は、センサからの観測値を取得する。パワーマネージャー126は、起動と休眠の際に電源を制御する。センサノードSS1に関する詳細は図4にて説明する。
ルータノードRT1は、ZigBee通信部122及びルーティングマネージャ121を備える。ZigBee通信部122は、ZigBeeプロトコルを用いて、ゲートウェイGW1、センサノードSS1又は他のルータノード(RT2〜7)と通信する。ルーティングマネージャ121は、外部から受信した情報の転送先を判定する。図3に記載のセンサネットワークシステムには、7個のルータノード(RT1〜7)が設置されているが、ルータノードはいくつ設置されてもよい。また、ルータノード(RT1〜7)はすべて同一の構成であり、以後、ルータノードRT1を用いて説明する。
ルータノードRT1は、センサノードSS1によって観測された環境情報をセンサノードSS1から受信し、ゲートウェイGW1又は他のルータノードRT1に転送する。また、管理サーバAP1から発行された要求等を、ゲートウェイGW1を介して受信し、センサノードSS1又は他のルータノードRT1に転送する。本実施形態のセンサネットワークシステムにおいて、ルータノードRT1は中継機として機能する。
ゲートウェイGW1は、LAN通信部120、ルーティングマネージャ121、ZigBee通信部122及びPAN制御部123を備える。
LAN通信部120は、LAN(NW2)を介して、管理サーバAP1と通信する。ルーティングマネージャ121は、外部から受信した情報の転送先を判定する。ZigBee通信部122は、ZigBeeプロトコルを用いて、ルータノードRT1又はセンサノードSS1と通信する。PAN制御部123は、当該ゲートウェイGW1から構成されるPAN(センサノード、ルータノード、ゲートウェイからなる無線通信網)を制御する。ゲートウェイ(GW1〜3)はすべて同一の構成であり、以後、ゲートウェイGW1を用いて説明する。
ゲートウェイGW1は、センサノードSS1によって観測された環境情報を受信し、管理サーバAP1に転送する。また、管理サーバAP1から発行された要求等を受信し、ルータノードRT1又はセンサノードSS1に転送する。また、本実施形態のセンサネットワークシステムにおいて、ゲートウェイGW1は基地局として機能する。
管理サーバAP1は、解析機能110、警報機能111、管理機能112を備える。解析機能110は、センサノードSS1から得られた観測値を解析する。警報機能111は、センサノードSS1から得られた観測値を解析した結果、何らかの異常があった場合、異常があったことをユーザへ通知する。なお、ユーザとは、管理者であってもよいし、クライアントであってもよい。管理機能112は、ネットワークNW1およびLAN(NW2)の構成管理や、センサノードSS1の状態を管理する。また、管理サーバAP1は、観測値や解析結果を保存するデータベースHistoryDatabase116を備える。管理サーバAP1は、LAN通信部120及びLAN(NW2)を介して、ゲートウェイGW1、管理計算機101、クライアント計算機102及び有線センサ103と通信する。また、基地局であるゲートウェイGW1を介して、センサノードSS1から観測値を受信し、そして、センサノードSS1を制御する。
管理計算機101は、センサネットワークシステムの管理者によって操作される。管理計算機101は、管理者の操作を契機に、各種要求を管理サーバAP1に送信する。
クライアント計算機102は、当該センサネットワークシステムのクライアントによって操作される。クライアント計算機102は、各種アプリケーションを実行する。また、クライアント計算機102は、センサノードSS1によって観測された環境情報を、管理サーバAP1から受信する。クライアント計算機102は、受信した環境情報に基づいて、各種の操作をする。
有線センサ103は、環境情報を観測する。そして、有線センサ103は、観測した環境情報を、LAN(NW2)を介して管理サーバAP1に送信する。有線センサは、有線にてLAN(NW2)と接続されているセンサ群であり、例えば熱電対温度センサがある。
センサノードSS1は、RFIDタグを備えていてもよい。この場合、センサネットワークシステムは、RFIDリーダ104を備える。RFIDタグには、RFIDタグに固有の識別子が格納されている。RFIDリーダ104は、RFIDタグに記載された固有の識別子を読み取り、LAN(NW2)を介して管理サーバAP1に送信する。
センサノードSS1は、振動センサとしてX軸、Y軸、Z軸方向の3軸の加速度をそれぞれ測定する加速度センサを備える。また、センサノードSS1は、温度と湿度を測定する温湿度センサや、音を測定するマイク、明度を測定する照度センサを備えてもよい。センサノードSS1のハードウェア構成の一例を図4に示す。
図4は、本発明の第1の実施形態の、センサノードSS1のハードウェア構成を示すブロック図である。
センサノードSS1はセンサ201、A/D変換器202、マイコン203、無線通信部204、表示部205、不揮発性メモリ206、Read−Onlyメモリ207、Real−Time Clock208、電池209、ボタン212からなる。無線通信部204は、図3のZigBee通信部122に相当する。また、電池209は図3のパワーマネージャー126に相当する。
センサ201で観測されたX軸、Y軸、Z軸方向の観測値は、A/D変換器202でアナログ信号からデジタル信号に変換される。デジタル信号に変換された観測値は、演算処理を行うマイコン203に読み込まれて、Real−Time Clock208の時刻情報と共にフラッシュメモリなどの不揮発性メモリ206に書き込まれる。
マイコン203は、起動時に不揮発性メモリ206に格納されているプログラムをメモリ210に読み込んで実行することによって、図5で説明する各種処理を行う。マイコン203は、A/D変換機202から読み込んだ観測値をメモリ210に格納する。そして、マイコン203は、必要に応じて観測値を、パケット単位のデータに変換し、無線通信部204からアンテナAntennaを介してルータノードRT1またはゲートウェイGW1へ、観測値を無線で送信する。これら観測値の読み込みから送信までの一連のタスクは、マイコン203上で動作するタスクマネージャ124にて管理される。
表示部205は、ユーザに対して情報を表示するための出力デバイスである。例えば、センサノードSS1を環境計測用に室内又は室外に設置する用途である場合に、表示部205は、センサ201によって計測した最新の観測値を表示することが可能である。その際、低電力化のために、表示部205は、通常時は何も表示せず、所定の操作(例えば、ボタン212の押し下げ)を行った時のみ、該最新測定値を表示してもよい。
センサノードSS1は、ハードウェアのうちReal−Time Clock208以外をスタンバイ状態にする休眠状態と、全ての回路の電源をON状態にする起動状態の二つの動作を、一定周期ごとに遷移する。センサノードSS1は休眠状態になることによって、センサノードSS1の時刻情報を保持したまま、低電力で動作することが可能となる。
図5は、本発明の第1の実施形態の、センサノードの機能構成を示すブロック図である。センサノードSS1の機能要素の一例が、図5に示されている。本実施形態のセンサノードSS1は、所定の期間内に測定した観測値を、パケット生成部302にて無線通信のデータ単位であるパケットに格納し、基地局へ送信する。
センサデータ取得部301は、X軸、Y軸、Z軸方向を観測するセンサSnX、SnY、SnZからの観測値をデジタル信号に変換する。センサデータ取得部301は、図3のSensorController125に相当する。不揮発性メモリ管理部305は、不揮発性メモリ206への読み書き、及び消去を管理する。不揮発性メモリ管理部305は、デジタル信号に変換された観測値を、観測時刻を示すタイムスタンプを付加して、フラッシュメモリなどの不揮発性メモリ206に格納する。また、不揮発性メモリ管理部305は、ユーザから観測値要求コマンドを受信した場合、コマンドで指定された期間の観測値を不揮発性メモリ206から取得する。また、ユーザから観測値消去コマンドを受信した場合、不揮発性メモリ管理部305は、コマンドで指定された期間の観測値を不揮発性メモリ206から消去したりする。
要求受付部306は、管理サーバAP1からの要求(コマンド)を受け付ける。コマンドが観測値要求コマンドの場合、観測値要求処理部303にコマンドを送る。観測値要求処理部303は、コマンドで指定された観測値の条件を不揮発性メモリ管理部305に送る。不揮発性メモリ管理部305は、送られた条件に基づいて観測値を不揮発性メモリ206から取得し、パケット生成部302へ送る。
また、コマンドが観測値消去コマンドである場合、要求受付部306は、コマンドをデータ破棄部307へと送る。データ破棄部307は、指定期間の観測値を不揮発性メモリ206から削除する旨、不揮発性メモリ管理部305にコマンドを送る。
図6は、本発明の第1の実施形態の管理サーバAP1のハードウェア構成を示すブロック図である。
管理サーバAP1のハードウェア構成の一例が図6に示されている。管理サーバAP1は、演算を行うCPU401、外部通信部402、電源403、ハードディスクドライブ404、キーボード405、ディスプレイ406及びメモリ407を備える。外部通信部402は、図3のLAN Communicator120に相当する。
管理サーバAP1は、外部通信部402を経由し有線ネットワークであるLAN(NW2)と通信し、基地局であるゲートウェイGW1へのコマンドを送信する。また、管理サーバAP1は、ゲートウェイGW1が中継機であるルータノードRT1を介して収集したセンサノードSS1からの観測値をゲートウェイGW1から受信する。管理サーバAP1は、基地局、中継機、センサノード(SS1〜9)の無線ネットワーク構成や、センサノードSS1の間欠動作設定などを管理する管理機能112を有する。CPU401はメモリ407に記憶されたミドルウェアや解析等のプログラムを読み込み、図7で説明する各処理を実行する。例えば、CPU401は、プログラムの指示に従って取得した観測値などのデータを加工したり、ハードディスクドライブ404へデータを蓄積したり、ディスプレイ406に表示したりする。また、CPU401はキーボード405から入力されたユーザからの要求に応じて、ハードディスクドライブ404上のHistoryDatabase116に格納された履歴を読み込み、ディスプレイ406に表示する。また、CPU401は、キーボード405から入力されたユーザからのコマンドを解釈し、外部通信部402を通じて基地局GW1へ配信する。
図7は、本発明の第1の実施形態の管理サーバの機能構成を示すブロック図である。
管理サーバAP1は、図7に示すようにイベント受付部502、イベント配送部503、観測値蓄積部504、表示部505、観測パラメータ設定部506、ユーザ要求受付部507、コマンド作成部508、コマンド発行部509、観測パラメータ保持部510、特徴量蓄積部511を含む。観測パラメータ設定部506は、図3の解析機能110に相当する。
管理サーバAP1は、センサノードSS1からの観測値501を、外部通信部402のイベント受付部502にて受信する。受信した観測値501は、イベント配送部503を通じてハードディスクドライブ404上の観測値蓄積部504へ格納されたり、ディスプレイ406上の表示部505で表示されたりする。また、管理サーバAP1がセンサノードSS1の観測時間を設定する場合、観測値501はイベント配送部503から観測パラメータ設定部506で解析され、解析結果は表示部505で表示されたり、観測パラメータ保持部510で保存されたりする。また、解析された観測パラメータはコマンド作成部508にてセンサノードSS1に対する設定コマンドへ変換され、コマンド発行部509からセンサノードSS1へ送られる。さらに、観測パラメータ設定部506で解析されると共に、特徴量が算出される。この算出された特徴量は、特徴量蓄積部511で保存される。
ユーザからセンサノードSS1に対しての要求(以下、ユーザ要求)は、キーボード406を介してユーザ要求受付部507へ入力される。ユーザ要求は、コマンド作成部508にてセンサノードSS1に対するコマンドへと変換され、外部通信部402のコマンド発行部509からセンサノードSS1へと送られる。
以上に説明したシステムを用いた例として、配管やポンプなどの設備の振動を観測する例を図8に示す。
図8は、本発明の第1の実施形態を適応する設備の振動監視システムの例の説明図である。
配管603は、サポート607によって建物に固定されているが、接続しているポンプ601の影響や、中を流れる流体の影響によって振動する。配管603の素材が鉄鋼材料である場合、配管603に与えられる振動によって、応力が発生する。発生した応力のうち、一定値(疲労限界)を超えるものが繰り返し加わることで、配管603は、亀裂などの不具合を生じる。従って、ユーザは、配管603の振動を計測し応力を評価する必要がある。図8のように、弁602付近や分岐部604、配管継目606、曲がり部605は、それらの部分で偏流が発生するため、特に振動が大きい。そのため、ユーザは、複数のセンサノードSS1を設置し、振動を計測し応力を評価する。
また、ポンプ601は、モータの影響で常時振動している。ポンプ601の故障で多いケースは、軸受けの損傷による軸ぶれである。この軸ぶれは、ポンプ601の振動を測定し、振動の周波数スペクトルを診断することによって検知可能である。
このように、設備の振動を計測する場合、設置場所によって振動特性が異なるため、ユーザが、どれだけの時間観測をしたらよいかを一意に決定することは困難である。
本実施の形態は、一定時間、時系列で取得した観測値から算出された特徴量の誤差が、センサノード毎に一定となるように観測時間を決定するセンサネットワークシステムである。ここで、特徴量とは時系列で取得した観測値の特徴を数値化した量であり、振動を測定する場合には振動の仕方を数値化した量である。
次に、管理サーバAP1におけるメモリ407上でのデータ表現について説明する。
図9Aは、本発明の第1の実施形態の管理サーバAP1のメモリ407上における観測値時系列701のデータ表現を示す図である。
観測値時系列701は、開始時刻Ts、終了時刻Te、配列長Ld、計算単位時間Tu、ずれ幅Td及び観測値列Dtuで示される。観測値時系列701は、センサノードSS1毎に一つずつ管理サーバAP1に格納されている。開始時刻Ts及び終了時刻Teは、複数の観測値の集まりの観測開始時刻、及び観測終了時刻である。また、配列長Ldは複数の観測値の集まりにある観測値の個数を示す。管理サーバAP1は、複数の観測値の集まりから、計算単位時間Tu内にある観測値列Dtuを取り出し、後述する図11Bの流れで特徴量を計算する。計算単位時間Tuは、任意に定められた時間の間隔である。
図9Bは、本発明の第1の実施形態の管理サーバAP1のメモリ407上における特徴量時系列702のデータ表現を示す図である。
特徴量時系列702は、開始時刻Tfvs、終了時刻Tfve、配列長Lfvd、観測時間D、ずれ幅Td及び特徴量列FVdで示される。開始時刻Tfvsは、特徴量を計算する際に用いた観測値時系列701の開始時刻Tsと同一である。また、終了時刻Tfveは特徴量を計算する際に用いた観測値時系列701の終了時刻Teと同一である。特徴量列FVdは、観測値時系列701の計算単位時間Tuで取得した複数個の観測値を集約して算出された特徴量を示す。また、特徴量列FVdは、観測値時系列701のずれ幅Tdの時間で示される。管理サーバAP1は、特徴量時系列702から観測時間D内の複数の特徴量FVdを取得し、図11Cにて後述する標準誤差を計算する。なお、観測時間Dは、任意に定められた時間であり、連続している時間でなくともよく、ずれ幅TdとFVdの個数の積に相当してもよい。
図9Cは、本発明の第1の実施形態の管理サーバAP1のメモリ407上における特徴量の平均値時系列703のデータ表現を示す図である。
特徴量の平均値時系列703は、特徴量時系列702から観測時間D内の複数の特徴量FVdを取得し、特徴量の平均値を時系列に示している。特徴量の平均値時系列703には、観測時間Dの値によって、n個の平均値が記載される。
図9Dは、本発明の第1の実施形態の管理サーバAP1のメモリ407上での誤差−観測時間対応表704を示す図である。
誤差−観測時間対応表704は、標準誤差FVerr、センサノード(SS1〜9)毎の観測時間D、及び観測時間合計を含む。なお、観測時間Dのセンサノード(SS1〜9)は、本実施形態のセンサネットワークシステム内にあるセンサノード(SS1〜9)がすべて含まれる。
センサノードSS1が初めて電源を入れたときにおける、最適観測時間を設定するためのセンサノードSS1と管理サーバAP1との間の処理シーケンスを、図10に示す。
図10は、本発明の第1の実施形態の最適観測時間設定時のセンサノードSS1と管理サーバAP1間のシーケンス図である。
センサノードSS1の電源を入れる(ステップ901)と、センサノードSS1は基地局と接続し(ステップ902)、接続完了の通知を、基地局を介して管理サーバAP1へ送信する(ステップ903)。
接続完了の通知を受信した管理サーバAP1は、センサノードSS1に対して、観測時間をパラメータとして持つ長期観測指示コマンドを送信する(ステップ904)。
センサノードSS1は、長期観測指示コマンドを受信すると、長期観測指示コマンドに含まれる観測時間(例えば10分間)の間観測する(ステップ905)。観測が終了すると、センサノードSS1は、取得した観測値を管理サーバAP1へ送信する(ステップ906)。
観測値を受信した管理サーバAP1は、図11Aから図11Cにおいて後述する計算手順によってセンサノードSS1に対する最適な観測時間を算出する(ステップ908)。管理サーバAP1は、算出した最適観測時間をパラメータとする最適観測時間設定コマンドをセンサノードSS1へ送信する(ステップ909)。
センサノードSS1は、送信された最適観測時間設定コマンドを受信すると、あらかじめ設定された時間休眠し(ステップ910)、最適観測時間設定コマンドで設定された時間、観測し(ステップ911)、観測値をサーバに送信する(ステップ912)。観測値の送信後、センサノードSS1は、再び休眠し(ステップ913)、以降休眠を含むステップ910、911、912を繰り返す。
時間経過によって振動パタンが変化する場合もあるため、ユーザは、センサノードSS1の稼動中に、動的に最適観測時間を変化させる必要もある。そのような場合、管理サーバAP1が図10の長期観測指示コマンド(ステップ904)を送信し、図10のステップ905以降の処理が実行されることによって、最適観測時間を動的に変更してもよい。
管理サーバAP1が長期観測指示コマンドを発行するタイミングは、管理サーバAP1側のタイマをトリガとして定期的に発行することにより、安定的に無線帯域を確保しつつユーザに必要な情報量を取得することができる。また、センサノードSS1からの複数回の観測値を集約して最適観測時間算出処理(ステップ908)を実行し、算出された最適観測時間が今までの設定値よりも一定量変化したタイミングで送信することにより、時間経過により変動する振動パタンに対して柔軟に観測時間を設定することが可能となり、無線帯域を確保しつつ、振動の特徴を観測するのに必要な観測時間をセンサノードごとに割り当てることが可能となる。
次に、ステップ908の最適観測時間の算出方法を、図11Aから図11Cに示すフローチャートを用いて説明する。
図11Aは、本発明の第1の実施形態の最適観測時間を算出する手順を示すフローチャートである。
はじめに、図11Aを用いて、最適観測時間の算出方法の全体処理について説明する。最適観測時間の算出の全体処理は、管理サーバAP1が、センサノードSS1からの観測値を集約することで作成した観測値時系列701を入力し、センサノードSS1に対する最適観測時間706を出力する。
まず、管理サーバAP1は、観測値時系列701から、図11Bで後述する特徴量算出処理8001を実行することによって、特徴量時系列702を生成する。次に、管理サーバAP1は、図11Cで後述する誤差−観測時間対応表算出処理8002を実行することによって、誤差−観測時間対応表703を生成する。
最後に、管理サーバAP1は、ユーザがあらかじめ設定した許容誤差705を用いて、観測時間選択処理8003を実行することによって、センサノードSS1に対する最適観測時間706を出力する。なお、観測時間選択処理8003は、図9Dにおいて、許容誤差705に対する誤差−観測時間対応表704の標準誤差の行を選択し、対象とするセンサノード(SS1〜9)の列の観測時間を最適観測時間706として出力する。
図11Bは、本発明の第1の実施形態の特徴量時系列702を算出する手順を示すフローチャートである。
図11Bを用いて、特徴量算出処理8001について説明する。管理サーバAP1は、観測値時系列701から計算するために必要な最小期間の観測値列として、開始時刻Tsから計算単位時間Tu間の観測値列Dtuの集合を抜粋し、特徴量を算出する。なお、本実施形態では、振動の特徴量として応力を用いているが、振幅のRMS値(Root Mean Square:二乗平均値)など、他の特徴量を用いてもよく、同様のシーケンスにて間欠動作パラメータを決定してもよい。
加速度振動から応力を算出する簡易計算式を使った場合、加速度振動の周波数スペクトルにおける最もエネルギーの大きい値(最大加速度)と、そのときの周波数(卓越周波数)とをパラメータとして、応力が最大加速度に比例し、かつ、応力が卓越周波数の二乗に反比例することが知られている。本実施形態では、この加速度振動から応力を算出する簡易計算式にしたがって計算する。
はじめに、管理サーバAP1は、観測値時系列701の開始時刻Tsから計算単位時間Tu間の観測値Dtuの集合を抜粋する(ステップ801)。管理サーバAP1は、抜粋された観測値Dtuの集合に対し、フーリエ変換を行い(ステップ802)、周波数スペクトルを算出する。
管理サーバAP1は、算出された周波数スペクトルの中で、最もエネルギーの大きい値とその時の周波数(卓越周波数)を算出し(ステップ803)、応力を算出する(ステップ804)。応力は、材質が同じであればエネルギーが大きいほど大きくなる値であり、振動の特性を示す特徴量として用いられる。算出した応力は、特徴量時系列702に、特徴量列FVdの量としてずれ幅Tdの間隔で時系列に格納される(ステップ805)。
その後、管理サーバAP1は、開始時刻Tsをずれ幅Td進め(ステップ806)、開始時刻Tsと計算単位時間Tuの和が、終了時刻Teを超えるか否かを判定する(ステップ807)。開始時刻Tsと計算単位時間Tuの和が、終了時刻Teを超えない場合、管理サーバAP1は、ステップ801以降の処理を繰り返す。開始時刻Tsと計算単位時間Tuの和が、終了時刻Teを超える場合、管理サーバAP1は、特徴量算出処理8001を終了し、特徴量時系列702を出力する。特徴量時系列は、開始時刻Tsからずれ幅Tdの間隔で算出された時系列データである。
図11Cは、本発明の第1の実施形態の誤差−観測時間対応表704を算出する手順を示すフローチャートである。
次に、図11Cを用いて、誤差−観測時間対応表算出処理8002について説明する。管理サーバAP1は、特徴量算出処理8001によって得られた特徴量時系列702の開始時刻Tfvsから観測時間Dの間の特徴量列FVdの集合を抜粋する(ステップ808)。管理サーバAP1は、特徴量列FVdの平均値FVAVGを算出し(ステップ809)、特徴量の平均値ベクトル703へ格納する(ステップ810)。
管理サーバAP1は、開始時刻Tfvsを観測時間D分進めて(ステップ811)、開始時刻Tfvsと観測時間Dの和が、終了時刻Tfveを超えるか否かを判定する(ステップ812)。開始時刻Tfvsと観測時間Dの和が、終了時刻Tfveを超えない場合、管理サーバAP1は、ステップ808以降の処理を繰り返し、特徴量の平均値FVAVGを算出し、特徴量の平均値時系列703へ格納する処理を繰り返す。開始時刻Tfvsと観測時間Dの和が、終了時刻Tfveを超える場合、管理サーバAP1は、特徴量の平均値FVAVGの標準誤差FVerrを、数1を用いて算出する(ステップ813)。数1におけるnは、平均値FVAVGの計算回数である。
Figure 0005207378
管理サーバAP1は、算出した標準誤差FVerrと観測時間Dを、観測時間Dと標準誤差FVerrの関係テーブルである誤差−観測時間対応表704に格納する(ステップ814)。管理サーバAP1は、観測時間Dを変化量ΔDだけ増加させて新たな観測時間Dとし(ステップ815)、観測時間Dが配列長Lfvdを越えているか否かを判定する(ステップ816)。判定の結果、観測時間Dが配列長Lfvdを越えていない場合、管理サーバAP1は、ステップ808以降の手順を再度実行する。判定の結果、観測時間Dが配列長Lfvdを越えている場合は、管理サーバAP1は、誤差-観測時間対応表算出8002を終了させ、観測時間Dと標準誤差FVerrの関係テーブルである誤差−観測時間対応表703を出力する。
以上の処理を全てのセンサノード(SS1〜9)に対し繰り返すことによって、誤差−観測時間対応表703が生成され、ユーザが許容できる誤差を設定することで、管理サーバは全てのセンサノードの観測時間を最適な値に設定することが可能となる。
上述した第1の実施形態では、観測時間Dと観測値とから誤差−観測時間対応表704を作成し、ユーザから指定される許容誤差によって最適な観測時間を選択するものとした。これを、あらかじめ指定した許容誤差と観測値とから、観測時間Dを求めてもよい。
図12は、本発明の第1の実施形態の観測時間の割り当ての様子を示す模式図である。模式図1001は、観測時間を均等に割り当てた場合の模式図であり、模式図1002は波形に応じて割り当てた場合の模式図である。複数の設備にセンサノードを設置する場合、設置場所によって波形が異なる。均等に割り当てた場合、過剰に観測するもの1012や、不足するもの1013が存在するため、得られる情報量に差が生じる。本発明は、このような情報量の差を無くすようにセンサノード毎の観測時間を個別に設定する方法を提供することが可能である。
(第2の実施形態)
第2の実施形態のセンサネットワークシステムは、ユーザがあらかじめ設定した誤差によって算出されるそれぞれのセンサノードSS1の観測時間の中で取得される通信データ量が、無線通信ネットワークの通信帯域を超過する場合がある。この場合に、全てのセンサノードSS1の観測値の誤差を一様に保ちつつ、許容誤差を変更することで観測時間を短縮し、全てのセンサノードSS1の通信データ量が通信帯域に収まるように調整する。これによって、無線が輻輳して不特定のセンサノードからのデータが欠損したり、センサノードSS1ごとの誤差がばらついたりすることを抑制することが可能となる。
図13は、本発明の第2の実施形態の最適観測時間を算出する手順を示すフローチャートである。
図13に示す処理は、図11Aのフローチャートが、全てのセンサノードSS1に対して完了した時点で開始される。したがって、図13に示す処理の入力データとして、ユーザによって設定された許容誤差705と、全センサノードに対する最適観測時間706が揃っている状態で開始される。
はじめに、管理サーバAP1は、全センサノードの最適観測時間706を合計することによって、観測時間合計を算出する(ステップ1301)。管理サーバAP1は、観測時間合計が通信限界時間を超えるか否かを判定する(ステップ1302)。観測時間合計が通信限界時間を超える場合は、管理サーバAP1は、ステップ1303以降の処理を実行する。観測時間合計が通信限界時間を超えない場合は、管理サーバAP1は、処理を終了する。なお、通信限界時間とは、無線通信できる最大の通信データ量に対応する観測時間であり、ネットワークの通信容量等に基づく。
次に、管理サーバAP1は、誤差−観測時間対応表703から、観測時間合計が通信限界時間と等しいか、観測時間合計が小さい行を選択し、そのときの標準誤差を選択する(ステップ1303)。次に、ステップ1303で選択した行に対する各センサノードSS1の観測時間を取得する(ステップ1304)。最後に、ステップ1304で取得した観測時間を最適観測時間として、各センサノードSS1に最適観測時間設定コマンドを送信する。
以上の第1及び第2の実施形態によって、センサノードを多数備えたセンサネットワークシステムを安定して運営することが可能となる。
加速度振動波形をプロットした波形図である。 図1の加速度振動波形の、それぞれ50秒、10秒、5秒間抽出した時系列データを用いて算出した周波数スペクトルをプロットした図である。 図1の加速度振動波形の、それぞれ50秒、0.5秒間抽出した時系列データを用いて算出した周波数スペクトルをプロットした図である。 本発明の第1の実施形態のセンサネットワークシステムの構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態のセンサノードのハードウェア構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態のセンサノードの機能構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態の管理サーバのハードウェア構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態の管理サーバの機能構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態を適応する設備の振動監視システムの例の説明図である。 本発明の第1の実施形態の管理サーバのメモリ上における観測値時系列のデータ表現を示す図である。 本発明の第1の実施形態の管理サーバのメモリ上における特徴量時系列のデータ表現を示す図である。 本発明の第1の実施形態の管理サーバのメモリ上における特徴量の平均値時系列のデータ表現を示す図である。 本発明の第1の実施形態の管理サーバのメモリ上での誤差−観測時間対応表を示す図である。 本発明の第1の実施形態の最適観測時間設定時のセンサノードと管理サーバ間のシーケンス図である。 本発明の第1の実施形態の最適観測時間を算出する手順を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施形態の特徴量時系列を算出する手順を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施形態の誤差−観測時間対応表を算出する手順を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施形態の通信帯域割り当ての様子を示す模式図である。 本発明の第2の実施形態の最適観測時間を算出する手順を示すフローチャートである。

Claims (9)

  1. 所定の物理量を所定のサンプリング周波数を用いて、上記管理サーバから要求された所定期間観測することによって、複数の観測値を取得するセンサと、
    上記複数の観測値を管理サーバに送信する無線通信部と、を有するセンサノードと、
    上記複数の観測値を受信する外部通信部と、
    上記複数の観測値によって算出される標準誤差と、許容される誤差としてあらかじめ指定された許容誤差と、に基づいて、上記センサノードの上記センサが、複数の観測値を取得するための第1の観測時間を決定する制御部と、を有する管理サーバと、を備え
    上記制御部は、
    上記第1の観測時間の候補として指定され、かつ、上記所定期間よりも短い候補時間における複数の観測値に基づいて算出された平均値と、上記所定期間における上記複数の観測値に基づいて算出された平均値との差に基づいて、上記標準誤差を算出し、
    上記算出された標準誤差と上記許容誤差とに従って、上記第1の観測時間に上記候補時間を決定するセンサネットワークシステム。
  2. 請求項1に記載のセンサネットワークシステムにおいて、
    上記制御部は
    上記複数の観測値から特徴量を抽出し、上記特徴量に基づいて複数の上記候補時間それぞれの標準誤差を算出し、
    上記複数の候補時間の中から上記許容誤差と一致する上記標準誤差が算出された候補時間を選択することにより、上記第1の観測時間を決定するセンサネットワークシステム。
  3. 請求項2に記載のセンサネットワークシステムにおいて、
    上記管理サーバは、上記標準誤差と上記複数の候補時間それぞれとの対応情報を記録する記録部を有するセンサネットワークシステム。
  4. 請求項1に記載のセンサネットワークシステムにおいて、
    上記外部通信部は、上記センサノードに対して長期観測指示コマンドを送信し、
    上記センサは、上記長期観測指示コマンドで指定される所定期間の観測値を取得し、
    上記制御部は、上記所定期間の観測値を用いて上記第1の観測時間を決定するセンサネットワークシステム。
  5. 請求項4に記載のセンサネットワークシステムにおいて、
    上記センサは、上記第1の観測時間で観測値を取得し、
    上記第1の観測時間の観測値に基づいて決定される第2の観測時間が、上記第1の観測時間から所定量変化している場合、上記外部通信部は上記長期観測指示コマンドを再送するセンサネットワークシステム。
  6. 請求項3に記載のセンサネットワークシステムにおいて、
    上記センサネットワークシステムは、複数の上記センサノードを備え、
    上記制御部は、上記複数のセンサノードそれぞれの上記第1の観測時間を合計し、観測時間合計が通信限界時間を越える場合、上記対応情報を用いて上記複数のセンサノードそれぞれに対して第3の観測時間を割り当てるセンサネットワークシステム。
  7. センサノードと、ネットワークを介して上記センサノードと接続される管理サーバと、を備えるセンサネットワークシステムにおけるセンサノードの管理方法において、
    上記センサノードは、所定の物理量を所定のサンプリング周波数を用いて、上記管理サーバから要求された所定期間観測することによって、複数の観測値を取得し、
    上記センサノードは、上記複数の観測値を上記管理サーバに送信し、
    上記管理サーバは、上記複数の観測値によって算出される標準誤差と、許容される誤差としてあらかじめ指定された許容誤差と、に基づいて、上記センサノードの上記センサが、複数の観測値を取得するための観測時間を決定し、
    上記管理サーバは、上記観測時間の候補として指定され、かつ、上記所定期間よりも短い候補時間における複数の観測値に基づいて算出された平均値と、上記所定期間における上記複数の観測値に基づいて算出された平均値との差に基づいて、上記標準誤差を算出し、
    上記管理サーバは、上記算出された標準誤差と上記許容誤差とに従って、上記候補時間を上記観測時間に決定するセンサノードの管理方法。
  8. 請求項7に記載のセンサノードの管理方法において、
    上記管理サーバは、上記複数の観測値から特徴量を抽出し、上記特徴量に基づいて複数の上記候補時間それぞれの標準誤差を算出し、上記複数の候補時間の中から上記許容誤差と一致する上記標準誤差が算出された候補時間を選択することにより、上記観測時間を決定するセンサノードの管理方法。
  9. 請求項7に記載のセンサノードの管理方法であって、
    上記センサネットワークシステムは、複数の上記センサノードを備え、
    上記管理サーバは、上記許容誤差と上記ネットワークの通信帯域とに基づいて上記複数のセンサノードそれぞれの観測時間を決定し、上記決定された観測時間を上記複数のセンサノードそれぞれに設定するセンサノードの管理方法。
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