JP5207365B2 - 強誘電体基板のエッチング方法 - Google Patents

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本発明は、プラズマを利用して強誘電体からなる基板を適正にエッチングすることが可能な強誘電体基板のエッチング方法に関する。
近年、例えば光導波路用の光変調器などにLiNbO(ニオブ酸リチウム)、LiTaO(タンタル酸リチウム)、PZT(チタン酸ジルコン酸鉛)等の焦電性材料でなる強誘電体基板が用いられている。この強誘電体基板をプラズマ中でエッチングする技術が、例えば特許文献1及び2に記載されている。
特許文献1、2には、アルミニウムから成る基板トレーを用いて、基板電極上に焦電性高誘電材料の基板を装着し、冷却ガスを基板トレーの裏面側に沿って流しながら、プラズマによって基板をエッチングするエッチング装置及び方法が記載されている。
特許文献1、2に記載のエッチング方法においては、基板トレーの上に載置された基板の上面の周縁をクランプリングで押圧することで、基板及び基板トレーを基板電極の上に保持するようにしていた。
特許第3640385号公報 特許第3640386号公報
焦電性を有する強誘電体基板は、温度変化が生じたときに、基板が有する焦電効果(パイロ電子効果)によって歪みが発生する。クランプリングによって基板を基板トレー上に保持する上記特許文献1、2に記載のエッチング方法においては、基板の周縁がクランプリングで拘束されているため、温度変化によってプロセス中に基板が割れる場合が多い。したがって、この種の強誘電体基板を適正にエッチングすることが困難であるという問題がある。
以上のような事情に鑑み、本発明の目的は、プロセス中の基板の割れを抑制することができる強誘電体基板のエッチング方法を提供することにある。
本発明の一形態に係る強誘電体基板のエッチング方法は、真空チャンバ内に設置されたステージの上にトレーを介して強誘電体材料でなる基板を載置することを含む。上記トレーの周縁は、クランプ機構によって上記ステージに保持される。上記基板は、当該基板と上記ステージの間に静電力を発生させることで、上記トレー上に保持される。上記トレーは、当該トレーに冷却ガスを接触させることで冷却される。上記基板は、上記真空チャンバ内にプラズマを発生させることでエッチングされる。
本発明の他の形態に係る強誘電体基板のエッチング方法は、真空チャンバ内に設置されたステージの上にトレーを介して強誘電体材料でなる基板を載置することを含む。上記トレーおよび上記基板は、上記ステージに設置された静電チャックによって上記ステージに保持される。上記トレーは、上記トレーに冷却ガスを接触させることで冷却される。上記基板は、上記真空チャンバ内にプラズマを発生させることでエッチングされる。
本発明の一実施形態に係る強誘電体基板のエッチング方法は、真空チャンバ内に設置されたステージの上にトレーを介して強誘電体材料でなる基板を載置することを含む。
上記トレーの周縁は、クランプ機構によって上記ステージに保持される。
上記基板は、当該基板と上記ステージの間に静電力を発生させることで、上記トレー上に保持される。
上記トレーは、当該トレーに冷却ガスを接触させることで冷却される。上記基板は、上記真空チャンバ内にプラズマを発生させることでエッチングされる。
上記エッチング方法において、トレー上の基板は、ステージとの間の静電力によって保持される。したがって、基板の位置決めにクランプ機構が不要となるため、プロセス中の温度変化に起因する基板の割れを抑制することが可能となる。これにより、強誘電体基板を適正にエッチングすることが可能となる。
上記エッチング方法において、前記静電力は、前記ステージに高周波電力を印加することで前記基板と前記ステージの間に発生させられることができる。
上記高周波電力は、プラズマ中のイオンを基板側へ引き込むバイアス電力として機能させることができる。これにより、基板の保持機能とともにエッチングレートの向上も図れるようになる。
上記エッチング方法において、前記基板は、焦電性の強誘電体材料で構成することができる。
これにより、プロセス時における焦電効果による基板の割れを抑制して、焦電性の強誘電体基板を適正にエッチングすることが可能となる。
本発明の他の実施形態に係る強誘電体基板のエッチング方法は、真空チャンバ内に設置されたステージの上にトレーを介して強誘電体材料でなる基板を載置することを含む。
上記トレーおよび上記基板は、上記ステージに設置された静電チャックによって上記ステージに保持される。
上記トレーは、上記トレーに冷却ガスを接触させることで冷却される。
上記基板は、上記真空チャンバ内にプラズマを発生させることでエッチングされる。
上記エッチング方法において、トレー上の基板は、ステージに設置された静電チャックによって保持される。したがって、基板の位置決めにクランプ機構が不要となるため、プロセス中の温度変化に起因する基板の割れを抑制することが可能となる。これにより、強誘電体基板を適正にエッチングすることが可能となる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づき説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1の実施の形態による強誘電体基板のエッチング方法を実施するためのエッチング装置の概略構成図である。図示するエッチング装置は、NLD(磁気中性線放電:magnetic Neutral Loop Discharge)型のプラズマエッチング装置として構成されている。
エッチング装置11は、真空槽21を備えている。真空槽21の内部には、プラズマ形成空間21aを含む真空チャンバが形成されている。真空槽21にはターボ分子ポンプ等の真空ポンプPが接続され、真空槽21の内部が所定の真空度に真空排気されている。
プラズマ形成空間21aの周囲は、真空槽21の一部を構成する筒状壁22によって区画されている。筒状壁22は、石英等の透明絶縁材料で構成されている。筒状壁22の外周側には、第1の高周波電源RF1に接続されたプラズマ発生用の高周波コイル(アンテナ)23と、この高周波コイル23の外周側に配置された三つの磁気コイル群24(24A、24B、24C)がそれぞれ配置されている。なお、高周波コイル23は電場発生手段を構成し、磁気コイル群24は磁場発生手段を構成している。
磁気コイル24Aと磁気コイル24Cにはそれぞれ同一方向に電流が供給され、磁気コイル24Bには他の磁気コイル24A、24Cと逆方向に電流が供給される。その結果、プラズマ形成空間21aにおいて、磁場ゼロとなる磁気中性線25が環状に連続して形成される。そして、高周波コイル23により磁気中性線25に沿って誘導電場(高周波電場)が形成されることで、プラズマ形成空間21aに導入されたガスのプラズマが発生する。
特に、NLD方式のプラズマエッチング装置においては、磁気コイル24A〜24Cに流す電流の大きさによって、磁気中性線25の形成位置および大きさを調整することができる。すなわち、磁気コイル24A、24B、24Cに流す電流をそれぞれI、I、Iとしたとき、I>Iの場合は磁気中性線25の形成位置は磁気コイル24C側へ下がり、逆に、I<Iの場合は磁気中性線25の形成位置は磁気コイル24A側へ上がる。また、中間の磁気コイル24Bに流す電流Iを増していくと、磁気中性線25のリング径は小さくなると同時に、磁場ゼロの位置での磁場の勾配が緩やかになる。これらの特性を利用することで、プラズマ密度分布の最適化を図ることができる。
一方、真空チャンバの内部には、強誘電体材料でなる基板W及び金属材料でなるトレー23を支持するステージ26が設置されている。本実施形態では、基板Wとしてニオブ酸リチウム基板が用いられている。ステージ26は導電体で構成されており、コンデンサ27を介して第2の高周波電源RF2に接続されている。
プラズマ形成空間21aの上部には、天板28が設置されている。天板28の近傍には、真空槽21の内部にプロセスガスを導入するためのガス導入部材30が設置されている。エッチング用のガス(エッチャント)としては、例えば、SF、CF、CHF、C、C、NF等のフッ素含有ガス、あるいは、これらフッ素含有ガスと不活性ガスとの混合ガスを用いることができる。エッチングガスにCを用いることにより、比較的高いエッチングレートを得ることができる。
図2は、ステージ26の拡大断面図である。ステージ26の上面には、トレー32を位置決めするためのガイドリング31が設置されている。ガイドリング31は、例えばアルミナで構成されている。
トレー32は、例えばアルミニウムなどの金属材料でなり、その基板Wを支持する面内には複数の貫通孔32aが形成されている。トレー32の下面とステージ26の上面との間には所定の間隙Gが形成されている。間隙Gには、トレー32及び基板Wを冷却するためのガスが導入される。間隙Gに導入された冷却ガスは、トレー32の下面側から貫通孔32aを介して上面側へ至ることで、基板Wを冷却する。
冷却ガスにはヘリウム(He)を用いることができる。冷却ガスは、ステージ26に形成された通路26aを介して間隙Gへ導入される。通路26aは、ステージ26の軸部を介してマスフローコントローラ36及びガスボンベ35に接続されている。マスフローコントローラ36は、図示しない制御ユニットによって構成される。上記制御ユニットは、基板Wのエッチング時、プロセスの全期間にわたって常に同一の流量で冷却ガスを流すように構成されていてもよいし、エッチングの進行に応じて冷却ガスの導入量を変化させるように構成されていてもよい。
トレー32の上面周縁部はクランプリング33によって押圧されている。これにより、トレー32は、ステージ26の上面に機械的に保持される。クランプリング33は、クランプ機構の一具体例であり、ステージ26の上面に対して昇降自在に構成されている。クランプリング33は、トレー32の周縁全域にわたって押圧する構成でもよいし、トレー32の周縁の複数箇所を部分的に押圧する構成でもよい。クランプリング33は、アルミナ等の絶縁性の金属酸化物材料で構成されることにより、エッチングによる損耗が抑制される。
基板Wは、ステージ26と基板Wとの間に発生する静電力によって、トレー32上に保持される。本実施形態では、ステージ26に第2の高周波電源RF2の高周波電力を供給することによって、強誘電体でなる基板Wに誘電分極を生じさせて、ステージ26との間に所定の静電力を生じさせる。この静電力は、ステージ26へ供給される高周波電力の大きさによって変化する。上記高周波電力の大きさは特に限定されず、基板Wの大きさ等に応じて適宜設定可能である。例えば、基板Wの直径が4インチ(約10cm)の場合、80W以上400W以下のバイアスパワーとすることができる。
上述のように本実施形態では、基板Wは、ステージ26へ印加されるバイアス電力によってトレー32及びステージ26の上面に保持される。これにより、基板Wは、クランプリング33と接触することなく、トレー32の上に保持される。
次に、以上のように構成されるエッチング装置11を用いた強誘電体基板のエッチング方法について説明する。
ステージ26の上面にトレー32が載置される。トレー32は、ガイドリング31のガイド機能によってステージ26の上面の所定位置に配置される。その後、クランプリング33によって、トレー32の上面の周縁部がステージ26に向けて押圧される。これにより、トレー32は、ステージ26の上面に保持される。
基板Wは、トレー32の上面に載置される。基板Wは、上述のようにしてステージ26の上面に保持されたトレー32の上に、図示しない基板搬送ロボットを介して載置することができる。あるいは、基板Wが載置されたトレー32を上記基板搬送ロボットによってステージ26の上に搬送するようにしてもよい。
基板Wがトレー32の上に載置された後、第2の高周波電源RF2からステージ26へ所定の高周波電力が供給される。これにより、基板Wは誘電分極し、金属材料でなるトレー32を介してステージ26の上面に吸着される。
次に、プラズマ形成空間21a内が所定の真空度に真空排気される。その後、ガス導入部材30を介してCなどのエッチングガスが導入される。そして、第1の高周波電源RF1から高周波コイル23へ所定の高周波電力が供給されるとともに、磁気コイル群24へ所定の大きさの電流が供給される。これにより、プラズマ形成空間21aに環状の磁気中性線25が形成されるとともに、この磁気中性線25に沿って誘導電場(高周波電場)が形成されることで、エッチングガスの放電プラズマが発生される。
プラズマ中の陽イオンは、ステージ26へ印加される高周波バイアスを受けて、ステージ26へ向けて周期的に引き付けられる。その結果、ステージ26上の基板Wは、ステージ26へ印加される高周波バイアスによってステージ26上に保持されるとともに、プラズマ中のイオンの照射を受けて表面がエッチングされる。基板Wのエッチングには、基板Wの全面のエッチングのほか、図示しないエッチングマスクを介してのパターンエッチングが含まれる。
エッチングプロセス中における基板Wの所定温度以上の加熱を抑制するため、基板Wは冷却ガスによって冷却される。冷却ガスは、ステージ26とトレー32の間の間隙Gに所定の流量で導入される。トレー32は、冷却ガスとの接触により冷却される。また、基板Wは、冷却されたトレー32との接触、及び、トレー32の貫通孔32aを介して導入される冷却ガスとの接触によって、冷却される。
上述のように、本実施形態においては、基板Wは、ステージ26との間で発生する静電力によってステージ26の上に保持される。これにより、プロセス中に基板温度が変化したとしても、基板Wは分極の形態を異ならせて変形することが可能となる。したがって、プロセス中の温度変化に起因する基板Wの割れが抑制されて、焦電性を有する強誘電体基板を適正にエッチングすることが可能となる。
図3は、比較例として示す基板の保持構造を示している。図3において、図2と対応する部分については同一の符号が付されている。図3に示す基板保持構造では、クランプリング33Aは基板Wの上面の周縁部を押圧することで、基板Wをトレー32と共にステージ26の上面に保持するようにしている。このような基板の保持方法においては、プロセス中に基板温度が変化した場合、クランプリング33Aの拘束力に抗して基板Wが焦電効果によって変形しようとする。その結果、基板Wの割れの発生が回避できなくなる。
また、ステージ26へ印加する高周波バイアス(RF2)のパワーが大きくなるに従い、基板Wに対するイオンの入射エネルギーが高まることになる結果、基板Wのエッチングレートが向上する。しかしその反面、イオンとの衝突による基板Wの加熱量が増加する傾向にある。また、バイアスパワーの増加によって強誘電体基板の有する圧電特性によって基板Wの変形量が大きくなる。したがって、基板に作用するバイアス電力の大きさによっては、クランプリング33Aによる機械的拘束に起因して基板Wに割れが生じ易い。
図4は、図2に示した本実施形態の基板保持構造と図3に示した比較例の基板保持構造との各々について、ステージ26へ印加するバイアスパワーと基板の割れの有無の関係を調べた一実験結果を示している。用いた基板サンプルは、ニオブ酸リチウム(LN)基板であり、その大きさは4インチ(約10cm)とした。
図4の結果から明らかなように、バイアスパワーが80W、150Wの場合、本実施形態及び比較例のいずれの基板保持構造においても基板の割れは認められなかった。しかし、バイアスパワーが350W以上になると、比較例に係る基板保持構造では基板の割れが認められた。一方、本実施形態の基板保持構造によれば、バイアスパワーを400Wに上昇させても、基板の割れは認められなかった。
以上のように、本実施形態によれば、基板Wの位置決めにクランプ機構が不要となるため、プロセス中の温度変化に起因する基板の割れを抑制することが可能となる。これにより、強誘電体材料でなる基板Wを適正にエッチングすることができるとともに、エッチングレートの向上を図ることが可能となる。
また、本実施形態においては、ステージ26へ高周波電力を印加し、基板Wとステージ26の間に所定の静電力を発生させることで、基板Wをステージ26の上に吸着、保持するようにしている。この静電力は、基板Wの裏面側に導入される冷却ガスの漏れを抑制する機能をも果たす。
図5は、図2に示した本実施形態の基板保持構造におけるある条件下において測定した冷却ガス(Heガス)の漏れ量の一例を示している。図5に示したように、ステージ26へ印加する高周波電力(RF2)がオフの場合の漏れ量に比べて、当該高周波電力(RF2)がオンの場合の漏れ量の方が格段に少ないことがわかる。
(第2の実施の形態)
図6は、本発明の第2の実施の形態による強誘電体基板のエッチング方法を実施するためのエッチング装置の概略構成図である。図において上述の第1の実施の形態と対応する部分については同一の符号を付し、その詳細な説明は省略するものとする。図示するエッチング装置41は、上述の第1の実施の形態と同様、NLD型のプラズマエッチング装置として構成されている。
本実施の形態では、真空チャンバ21a内に設置されたステージ42の上にトレー32を介して強誘電体材料でなる基板Wが載置される。トレー32および基板Wは、ステージ42に設置された静電チャック43によって上記ステージに保持される。トレー32は、冷却ガスとの接触によって冷却される。基板Wは、プラズマ形成空間21a内にプラズマを発生させることでエッチングされる。
本実施形態においては、静電チャック43によって強誘電体基板でなる基板W及び金属製のトレー32をステージ42上に保持するようにしている。これにより、基板Wをクランプリング33によって機械的に保持する構成と異なり、エッチングプロセス中における強誘電体材料でなる基板の割れを効果的に抑制することが可能となる。
静電チャック43は単極型でもよいし双極型でもよい。静電チャック43による基板保持作用を確実にするために、基板Wの裏面にアルミニウム等の金属膜を形成するようにしてもよい。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
例えば以上の実施の形態では、強誘電体基板としてニオブ酸リチウム基板を用いたが、これに限られず、タンタル酸リチウム(LT)基板やチタン酸ジルコン酸鉛(PZT)基板などの他の強誘電体基板を用いても同様の効果を得ることができる。
また、以上の実施の形態では、NLD型のエッチング装置を例に挙げて説明したが、勿論これに限られず、ICP(誘導結合プラズマ)型エッチング装置、CCP(容量結合プラズマ)型エッチング装置、ECR(電子サイクロトロン共鳴)型エッチング装置などの他のプラズマエッチング装置を用いて本発明を実施してもよい。
さらに、ステージ26へ直流バイアスを印加することで強誘電体基板を保持することも可能である。
本発明の第1の実施の形態において用いられるエッチング装置の概略側断面図である。 図1のエッチング装置における要部の拡大図である。 比較例に係る基板保持構造を示す側断面図である。 本発明の一実施形態に係る基板保持構造と比較例に係る基板保持構造とにおけるステージバイアスパワーと基板の割れの有無との関係を比較して示す一実験結果である。 本発明の一実施形態に係る基板保持構造におけるステージバイアスの有無と冷却ガスの漏れ量との関係を示す一実験結果である。 本発明の第2の実施の形態において用いられるエッチング装置の概略側断面図である。
符号の説明
11、41 エッチング装置
21 真空槽
21a プラズマ形成空間
23 高周波コイル
24 磁気コイル群
25 磁気中性線
26 ステージ
32 トレー
33 クランプリング
42 ステージ
43 静電チャック

Claims (3)

  1. 真空チャンバ内に設置されたステージの上に金属製のトレーを介して焦電性の強誘電体材料でなる基板を載置し、
    クランプ機構によって前記トレーの周縁を前記ステージに保持し、
    前記ステージに高周波電力を印加し前記基板に誘電分極を生じさせて前記基板と前記ステージの間に静電力を発生させることで、前記基板を前記トレーに保持し、
    前記トレーに冷却ガスを接触させることで、前記トレーを冷却し、
    前記真空チャンバ内にプラズマを発生させることで、前記基板をエッチングする
    強誘電体基板のエッチング方法。
  2. 真空チャンバ内に設置されたステージの上に金属製のトレーを介して焦電性の強誘電体材料でなる基板を載置し、
    前記ステージに設置された静電チャックによって前記基板に誘電分極を生じさせて前記基板と前記ステージとの間に静電力を発生させることで、前記トレー及び前記基板を前記ステージに保持し、
    前記トレーに冷却ガスを接触させることで、前記トレーを冷却し、
    前記真空チャンバ内にプラズマを発生させることで、前記基板をエッチングする
    強誘電体基板のエッチング方法。
  3. 請求項2に記載の強誘電体基板のエッチング方法であって、
    前記基板の前記トレーと対向する面には金属膜が形成される
    強誘電体基板のエッチング方法。
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