JP5206525B2 - 画像処理装置、画像読取装置、画像形成装置及びプログラム - Google Patents

画像処理装置、画像読取装置、画像形成装置及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は、画像処理装置、画像読取装置、画像形成装置及びプログラムに関する。
文書画像において、セル領域が罫線で区切られていない表が利用されることがある。そこで、罫線以外の特徴に基づいて、文書画像から表部分を抽出する技術が開示されている。例えば、特許文献1には、帳票の項目が記載されている領域の重心位置、上下左右の端の位置などに基づいて、表形式で記載されている部分を抽出する技術が知られている。また、特許文献2には、ドキュメントに含まれるテキスト・エンティティの隣接関係が予め定義されたルールを満たす場合には、その部分をテーブルとして認識する技術が開示されている。
特開2006−178802号公報 特開平09−198456号公報
本発明は、セル領域が罫線で区切られていない表が含まれている場合にも、画像から表領域を精度よく抽出することを目的とする。
本発明の請求項1に係る画像処理装置は、入力画像から連結成分に応じた画像要素を判別する画像要素判別手段と、前記画像要素判別手段によって判別された各々の画像要素について、当該画像要素の外接矩形の辺の端点を対象端点とし、当該画像要素と隣り合う画像要素において当該辺と対向する辺の端点である隣接端点が当該対象端点から見て予め決められた範囲内にある場合には、当該対象端点と当該隣接端点とにそれぞれ結合情報を付与する結合情報付与手段と、前記画像要素判別手段によって判別された画像要素のうち、隣り合う画像要素と画像要素とにおいて、予め決められた対応する端点同士に前記結合情報が付与されている場合には、当該隣り合う画像要素同士を統合する統合手段と、前記統合手段によって統合された複数の画像要素によって構成される統合画像要素において、画像要素の各々の端点に対して前記結合情報付与手段によって付与された前記結合情報に応じた値を付与し、当該値の総和を当該統合画像要素の画像要素間の結合の強さを示す値として算出する算出手段と、前記統合手段によって統合された前記統合画像要素について、前記算出手段によって算出された値が当該統合画像要素に含まれる画像要素の数に応じた閾値以上である場合には、当該統合画像要素の領域を表領域として抽出する表領域抽出手段とを備えることを特徴とする。
本発明の請求項2に係る画像処理装置は、請求項1に記載の構成において、前記画像要素判別手段は、前記連結成分の特徴量に基づいて、枠又は表の画像要素を判別することを特徴とする。
本発明の請求項3に係る画像処理装置は、請求項2に記載の構成において、前記統合手段は、前記隣り合う画像要素と画像要素とにおいて対向する辺の両方の端点同士に前記結合情報が付与されている場合には、当該隣り合う画像要素同士を統合することを特徴とする。
本発明の請求項4に係る画像処理装置は、請求項3に記載の構成において、前記統合手段は、前記統合された複数の画像要素群と1つの或る画像要素とが隣り合う場合に、当該画像要素群と当該或る画像要素とにおいて対向する辺の両方の端点同士に前記結合情報が付与されているときには、当該画像要素群と当該或る画像要素とを統合することを特徴とする。
本発明の請求項5に係る画像処理装置は、請求項3又は4に記載の構成において、前記統合手段は、前記枠の画像要素と前記表の画像要素とが隣り合う場合に、当該枠の画像要素と当該表の画像要素とにおいて対向する辺の一方の端点同士に前記結合情報が付与されており、さらに、当該対向する辺の長さの差が閾値以下であるとき、又は当該枠の画像要素の端点と対応する位置に当該表の画像要素の罫線があるときには、当該枠の画像要素と当該表の画像要素とを統合することを特徴とする。
本発明の請求項6に係る画像処理装置は、請求項1から5のいずれか1項に記載の構成において、前記算出手段は、第1の方向に隣り合う画像要素と画像要素との対向する辺の端点に対して付与された値の総和を前記統合画像要素の画像要素間の第1の方向の結合の強さを示す第1の値として算出し、前記第1の方向とは異なる第2の方向に隣り合う画像要素と画像要素との対向する辺の端点に対して付与された値の総和を前記統合画像要素の画像要素間の第2の方向の結合の強さを示す第2の値として算出し、前記表領域抽出手段は、前記統合手段によって統合された前記統合画像要素について、前記算出手段によって算出された第1の値及び第2の値がいずれも当該統合画像要素に含まれる画像要素の数に応じた第1の閾値以上であり、当該第1の値と当該第2の値とを加算した値が、当該統合画像要素に含まれる画像要素の数に応じた第2の閾値以上である場合には、当該統合画像要素の領域を表領域として抽出することを特徴とする。
本発明の請求項7に係る画像処理装置は、請求項6に記載の構成において、前記算出手段は、前記統合画像要素において前記枠の画像要素と前記表の画像要素とが隣り合う場合には、当該枠の画像要素と当該表の画像要素との対向する辺の端点に付与された値に予め決められた値を加算することを特徴とする。
本発明の請求項8に係る画像処理装置は、請求項6又は7に記載の構成において、前記算出手段は、前記統合画像要素において複数の枠の画像要素が配列された枠の画像要素群と1つの或る画像要素とが隣り合う場合には、当該枠の画像要素群と当該或る画像要素との対向する辺における当該或る画像要素の端点に付与された値に、当該枠の画像要素群に含まれる枠の画像要素の数に応じた値を加算することを特徴とする。
本発明の請求項9に係る画像処理装置は、請求項6から8のいずれか1項に記載の構成において、前記算出手段は、前記統合画像要素に前記表の画像要素が含まれる場合には、前記第1の値及び前記第2の値にそれぞれ予め決められた値を加算することを特徴とする。
本発明の請求項10に係る画像処理装置は、請求項2に記載の構成において、前記画像要素判別手段によって判別された画像要素において、前記表の画像要素の中に前記枠の画像要素が含まれている場合には、当該枠の画像要素を削除する削除手段を備えることを特徴とする。
本発明の請求項11に係る画像読取装置は、原稿の画像を読み取る読取手段と、前記読取手段によって読み取られた画像を前記入力画像として用いて処理を行う請求項1〜10のいずれか1項に記載の画像処理装置とを備えることを特徴とする。
本発明の請求項12に係る画像形成装置は、原稿の画像を読み取る読取手段と、前記読取手段によって読み取られた画像を前記入力画像として用いて処理を行う請求項1〜10のいずれか1項に記載の画像処理装置と、前記画像処理装置によって処理が施された画像を記録材に形成する画像形成手段とを備えることを特徴とする。
本発明の請求項13に係るプログラムは、コンピュータを、入力画像から連結成分に応じた画像要素を判別する画像要素判別手段と、前記画像要素判別手段によって判別された各々の画像要素について、当該画像要素の外接矩形の辺の端点を対象端点とし、当該画像要素と隣り合う画像要素において当該辺と対向する辺の端点である隣接端点が当該対象端点から見て予め決められた範囲内にある場合には、当該対象端点と当該隣接端点とにそれぞれ結合情報を付与する結合情報付与手段と、前記画像要素判別手段によって判別された画像要素のうち、隣り合う画像要素と画像要素とにおいて、予め決められた対応する端点同士に前記結合情報が付与されている場合には、当該隣り合う画像要素同士を統合する統合手段と、前記統合手段によって統合された複数の画像要素によって構成される統合画像要素において、画像要素の各々の端点に対して前記結合情報付与手段によって付与された前記結合情報に応じた値を付与し、当該値の総和を当該統合画像要素の画像要素間の結合の強さを示す値として算出する算出手段と、前記統合手段によって統合された前記統合画像要素について、前記算出手段によって算出された値が当該統合画像要素に含まれる画像要素の数に応じた閾値以上である場合には、当該統合画像要素の領域を表領域として抽出する表領域抽出手段として機能させるためのプログラムである。
請求項1に係る発明によれば、セル領域が罫線で区切られていない表が含まれている場合にも、画像から表領域を精度よく抽出することができる。
請求項2に係る発明によれば、入力画像に枠の画像要素又は表の画像要素が含まれている場合にも、画像から表領域を精度よく抽出することができる。
請求項3に係る発明によれば、複数の画像要素の大きさや位置がそろっている場合に、それらの画像要素をひとまとまりの統合画像要素として扱うことができる。
請求項4に係る発明によれば、大きさの異なる画像要素が配列されたものをひとまとまりの統合画像要素として扱うことができる。
請求項5に係る発明によれば、枠の画像要素と表の画像要素とが隣り合う場合には、その他の画像要素と画像要素とが隣り合う場合よりも緩い条件で、それらの画像要素をひとまとまりの統合画像要素として扱うことができる。
請求項6に係る発明によれば、統合画像要素において複数の画像要素が第1の方向及び第2の方向に表らしい形状になるように配置されている場合には、その統合画像要素を表領域として抽出することができる。
請求項7に係る発明によれば、統合画像要素において枠の画像要素と表の画像要素とが隣り合う場合には、その統合画像要素の表らしさを示す値を大きくすることができる。
請求項8に係る発明によれば、統合画像要素において複数の枠の画像要素群と1つの画像要素とが隣り合う場合には、その統合画像要素の表らしさを示す値を大きくすることができる。
請求項9に係る発明によれば、統合画像要素に表の画像要素が含まれる場合には、その統合画像要素の表らしさを示す値を大きくすることができる。
請求項10に係る発明によれば、表の画像要素の中に枠の画像要素が含まれている場合にも、画像から表領域を精度よく抽出することができる。
請求項11に係る発明によれば、セル領域が罫線で区切られていない表が含まれている場合にも、画像から表領域を精度よく抽出することができる。
請求項12に係る発明によれば、セル領域が罫線で区切られていない表が含まれている場合にも、画像から表領域を精度よく抽出することができる。
請求項13に係る発明によれば、セル領域が罫線で区切られていない表が含まれている場合にも、画像から表領域を精度よく抽出することができる。
実施形態に係る画像形成装置の構成を示すブロック図である。 前記画像形成装置の画像処理部の機能構成を示すブロック図である。 前記画像形成装置の表領域抽出処理を示すフロー図である。 前記表領域抽出処理で用いられる画像の一例を示す図である。 前記表領域抽出処理の繋がり関係の判定処理の原理を説明する図である。 前記表領域抽出処理のクラスタ化の原理を説明する図である。 前記表領域抽出処理で用いられる統合オブジェクト一例を示す図である。 変形例に係る削除処理を示すフロー図である。 変形例に係る前記削除処理で用いられる画像の一例を示す図である。 変形例に係る表領域抽出処理で用いられる統合オブジェクトの一例を示す図である。
[構成]
図1は、本実施形態に係る画像形成装置1の構成を示すブロック図である。同図に示すように、画像形成装置1は、制御部11と、通信部12と、記憶部13と、表示操作部14と、画像読取部15と、画像処理部16と、画像形成部17とを備えている。制御部11は、CPU(Central Processing Unit)とメモリなどを備えており、CPUがメモリ又は記憶部13に記憶されているプログラムを実行することにより、画像形成装置1の各部を制御する。通信部12は、通信回線を介して接続された外部装置との通信を確立し、データの送受信を行う。記憶部13は、例えばハードディスクであり、各種のデータを記憶する。表示操作部14は、例えばタッチパネルであり、制御部11の制御に応じた画像を表示するとともに、操作者の操作を受け付ける。画像読取部15は、本発明の読取手段の一例であり、例えばスキャナ装置である。画像読取部15は、用紙の画像を読み取り、その画像に応じた画像データを生成する。画像処理部16は、画像読取部15によって生成された画像データ、又は通信部12によって受信された画像データを用いて、各種の画像処理を行う。画像形成部17は、本発明の画像形成手段の一例であり、例えば電子写真方式で画像を形成するプリンター装置である。画像形成部17は、画像処理部16によって処理が施された画像データに応じた画像を用紙に形成し、出力する。
次に、画像処理部16の機能構成について説明する。図2は、画像処理部16の機能構成を示す図である。同図に示すように、画像処理部16は、機能構成として、画像要素判別部101と、結合情報付与部102と、統合部103と、算出部104と、表領域抽出部105とを有している。画像要素判別部101は、入力画像から連結成分に応じた画像要素を判別する画像要素判別手段である。結合情報付与部102は、画像要素判別部101によって判別された各々の画像要素について、その画像要素の外接矩形の辺の端点を対象端点とし、その画像要素と隣り合う画像要素においてその辺と対向する辺の端点である隣接端点が対象端点から見て予め決められた範囲内にある場合には、対象端点と隣接端点とにそれぞれ結合情報を付与する結合情報付与手段である。統合部103は、画像要素判別部101によって判別された画像要素のうち、隣り合う画像要素と画像要素とにおいて、予め決められた対応する端点同士に上述した結合情報が付与されている場合には、その隣り合う画像要素同士を統合する統合手段である。算出部104は、統合部103によって統合された複数の画像要素によって構成される統合画像要素において、画像要素の各々の端点に対して結合情報付与部102によって付与された結合情報に応じた値を付与し、その値の総和を統合画像要素の画像要素間の結合の強さを示す値として算出する算出手段である。表領域抽出部105は、統合部103によって統合された上述した統合画像要素について、算出部104によって算出された値がその統合画像要素に含まれる画像要素の数に応じた閾値以上である場合には、統合画像要素の領域を表領域として抽出する表領域抽出手段である。
[動作]
次に、本実施形態に係る画像形成装置1の動作について説明する。画像形成装置1では、画像読取部15によって読み取られた画像から表領域を抽出する表領域抽出処理が行われる。以下の説明では、図3に示すフロー図を参照して、この表領域抽出処理について説明する。
画像読取部15によって原稿の画像が読み取られ、画像データが生成されると、生成された画像データは画像処理部16に入力される。画像データが入力されると、画像処理部16は、この画像データを入力画像として用いて、以下の処理を行う。まず、画像処理部16は、入力画像の2値化処理を行う(ステップS11)。具体的には、画像処理部16は、下地色を表す画素値の画素をオフにし、それ以外の画素をオンにする。これにより、入力画像が背景領域と非背景領域とに分けられる。続いて、画像処理部16は、2値化処理が施された後の2値画像に対してラベリング処理を行う(ステップS12)。具体的には、画像処理部16は、2値画像に含まれる各連結成分をオブジェクトとして抽出し、抽出したオブジェクトに各々のオブジェクト識別するラベル番号を付与する。このオブジェクトとは、画像要素のことである。なお、画像読取部15の性能又は読み取り条件によっては、枠のオブジェクトと枠のオブジェクトとの間の隙間がつぶれしまい、複数の枠のオブジェクトが1つの表のオブジェクトのように繋がってしまうことがある。この場合、その複数の枠のオブジェクトは、1つのオブジェクトとして抽出されることになる。
続いて、画像処理部16は、抽出した各オブジェクトに種別タグを付与する(ステップS13)。具体的には、画像処理部16は、オブジェクトの特徴量に基づいて、枠のパターンを有するオブジェクトには枠タグを付与し、表のパターンを有するオブジェクトには表タグを付与し、文字のパターンを有するオブジェクトには文字タグを付与する。つまり、画像処理部16は、入力画像から連結成分に応じた画像要素を判別し、さらに、連結成分の特徴量に基づいて、枠又は表の画像要素を判別する。この特徴量としては、例えばオブジェクトの大きさ、形状、位置、オン画素密度、罫線のパターンなどが用いられる。なお、上述したように、複数の枠のオブジェクトの繋がったものが1つのオブジェクトとして抽出された場合、このオブジェクトには表タグが付与されることになる。以下の説明では、枠タグが付与されたオブジェクトを「枠オブジェクト」と呼び、表タグが付与されたオブジェクトを「表オブジェクト」と呼ぶ。
続いて、画像処理部16は、抽出したオブジェクトのクラスリストを作成する(ステップS14)。このクラスリストには、各々のオブジェクトのラベル番号、種別タグ、クラスタ番号、他のオブジェクトとの間の距離を表す距離情報などが記述される。ラベル番号及び種別タグは、上述にて付与されたものが用いられる。クラスタ番号は、例えばラベル番号と同じ番号が用いられる。距離情報は、オブジェクトの位置座標に基づいて算出されたものが用いられる。この距離情報には、各々のオブジェクトの外接矩形の上辺,下辺からその上隣にあるオブジェクトの外接矩形の下辺までの距離を表す情報と、各々のオブジェクトの外接矩形の左辺,右辺から、その左隣にあるオブジェクトの外接矩形の右辺までの距離を表す情報とが含まれる。なお、オブジェクトの上隣又は左隣にオブジェクトが配置されていない場合には、画像の上端又は左端までの距離を表す情報が用いられる。例えば、図4(a)に示す枠オブジェクトP1については、「Dt」,「Db」,「Dl」,「Dr」という距離情報がクラスリストに記述される。
続いて、画像処理部16は、作成されたクラスリストの距離情報に基づいて、繋がり関係判定処理を行う(ステップS15)。図5は、繋がり関係判定処理の原理を説明する図である。図5(a)の例では、オブジェクトPxの右辺を基準とする範囲F1の中に、オブジェクトPyの左辺の端点t3,t4が配置されている。また、端点t3は、オブジェクトPxの右辺の端点t1を基準とする範囲F2の中に配置されており、端点t4は、オブジェクトPxの右辺の端点t2を基準とする範囲F3の中に配置されている。この場合、画像処理部16は、端点t1と端点t3,端点t2と端点t4とは、それぞれ繋がり関係があると判定し、端点t1〜t4に角リンクを付与する。この繋がり関係とは、端点と端点との間に論理的な結合関係があることをいう。なお、この図では、角リンクが付与された端点t1〜t4を黒丸で示している。
一方、図5(b)の例では、オブジェクトPxの右辺を基準とする範囲F1の中に、オブジェクトPyの左辺の端点t3,t4が配置されていない。この場合、画像処理部16は、端点t1と端点t3,端点t2と端点t4は、それぞれ繋がり関係がないと判定し、端点t1〜t4には角リンクを付与しない。なお、この図では、角リンクが付与されていない端点t1〜t4を白丸で示している。また、図5(c)の例では、オブジェクトPxの右辺を基準とする範囲F1の中に、オブジェクトPyの左辺の端点t3,t4が配置されている。また、端点t3は、オブジェクトPxの右辺の端点t1を基準とする範囲F2の中に配置されている。ところが、端点t4は、オブジェクトPxの右辺の端点t2を基準とする範囲F3の中に配置されていない。この場合、画像処理部16は、端点t1と端点t3とは繋がり関係があると判定し、角リンクを付与するが、端点t2と端点t4とは繋がり関係がないと判定し、角リンクを付与しない。
つまり、画像処理部16は、各々のオブジェクトについて、そのオブジェクトの外接矩形の辺の端点を対象端点とし、そのオブジェクトと隣り合うオブジェクトにおいてその辺と対向する辺の端点である隣接端点が対象端点から見て予め決められた範囲内にある場合には、対象端点と隣接端点とにそれぞれ結合情報である角リンクを付与する。この予め決められた範囲とは、例えば図5に示す範囲F1と範囲F2とが重なる範囲、又は、範囲F1と範囲F3とが重なる範囲である。上述した図4(a)の例では、枠オブジェクトP1〜P8に図4(b)に示すような角リンクが付与される。なお、この図では、図5と同様に、角リンクが付与された端点を黒丸で示し、角リンクが付与されていない端点を白丸で示している。
続いて、画像処理部16は、判定した繋がり関係に基づいて、クラスタ化を行う(ステップS16)。図6は、クラスタ化の原理を説明する図である。図6(a)の例では、オブジェクトPxの端点t1とオブジェクトPyの端点t3、オブジェクトPxの端点t2とオブジェクトPyの端点t4とは、いずれも繋がり関係を有する。この場合、画像処理部16は、オブジェクトPyのクラスタ番号「y」をオブジェクトPxのクラスタ番号「x」に変更して、オブジェクトPxとオブジェクトPxとをクラスタ化する。図6(b)の例では、オブジェクトPxと、同一のクラスタ番号を有するオブジェクトPy及びオブジェクトPzによって構成されるオブジェクト群とが隣り合っており、オブジェクトPxの端点t1とオブジェクトPyの端点t3とが繋がり関係を有し、オブジェクトPxの端点t2とオブジェクトPzの端点t6とが繋がり関係を有する。この場合、画像処理部16は、オブジェクトPxのクラスタ番号「x」をオブジェクトPy,Pzのクラスタ番号「y」に変更して、オブジェクトPxとオブジェクトPy,Pzとをクラスタ化する。
図6(c)の例では、表オブジェクトPxと枠オブジェクトPyとが隣り合っており、表オブジェクトPxの端点t1と枠オブジェクトPyの端点t3とは繋がり関係を有しているが、表オブジェクトPxの端点t2と枠オブジェクトPyの端点t4とは繋がり関係を有していない。また、表オブジェクトPxと枠オブジェクトPyにおいて対向する辺の長さの差は閾値以下である。この場合、画像処理部16は、枠オブジェクトPyのクラスタ番号「y」を表オブジェクトPxのクラスタ番号「x」に変更して、表オブジェクトPxと枠オブジェクトPyとをクラスタ化する。一方、図6(d)の例では、枠オブジェクトPxと枠オブジェクトPyとが隣り合っており、枠オブジェクトPxの端点t1と枠オブジェクトPyの端点t3とは繋がり関係を有しているが、枠オブジェクトPxの端点t2と枠オブジェクトPyの端点t4とは繋がり関係を有していない。この場合、画像処理部16は、枠オブジェクトPxと枠オブジェクトPyとをクラスタ化しない。
つまり、画像処理部16は、隣り合うオブジェクトとオブジェクトとにおいて、以下のクラスタ条件1〜3のいずれかを満たす場合には、それらのオブジェクトのクラスタ番号を同じ番号に変更してクラスタ化する。このクラスタ化とは、隣り合うオブジェクト同士を統合することである。
クラスタ条件1:隣り合うオブジェクトとオブジェクトとにおいて対向する辺の両方の端点同士に角リンクが付与されている。
クラスタ条件2:同一のクラスタ番号を有する複数のオブジェクト群と1つの或るオブジェクトとが隣り合う場合に、そのオブジェクト群と或るオブジェクトとにおいて対向する辺の両方の端点同士に角リンクが付与されている。
クラスタ条件3:枠オブジェクトと表オブジェクトとが隣り合う場合に、表オブジェクトと枠オブジェクトとにおいて対向する辺の一方の端点同士に角リンクが付与されており、さらに対向する辺の長さの差が閾値以下である。
このクラスタ条件2の「オブジェクト群と或るオブジェクトとにおいて対向する辺の両端の端点同士」とは、例えば図6(b)に示すオブジェクトPxの端点t1とオブジェクトPyの端点t3、オブジェクトPxの端点t2とオブジェクトPzの端点t6のことである。つまり、この場合には、オブジェクトPxの右辺と、オブジェクトPyの左辺とオブジェクトPzの左辺とを繋げたものとが対向する辺となる。
上述した図4(b)の例では、枠オブジェクトP1〜P4がクラスタ化されて統合オブジェクトR1となり、枠オブジェクトP5〜P8がクラスタ化されて、統合オブジェクトR2となる。
続いて、画像処理部16は、クラスタ化された統合オブジェクトについて、横方向に隣り合うオブジェクトの間の繋がり関係の強さを表す横スコアと、縦方向に隣り合うオブジェクトの間の繋がり関係の強さを表す縦スコアとを算出する(ステップS17)。具体的には、画像処理部16は、以下の算出ルール1〜3に従ってスコアを算出する。
算出ルール1:隣り合うオブジェクトとオブジェクトとの対向する辺において角リンクが付与された端点1個につき1点を加算する。
算出ルール2:枠オブジェクトと表オブジェクトとが隣り合う場合には、その枠オブジェクトと表オブジェクトとの対向する辺において角リンクが付与された端点1個につき、さらに1点を加算する。
算出ルール3:複数の枠オブジェクトが配列された枠オブジェクト群と1つの或るオブジェクトとが隣り合う場合には、その枠オブジェクト群と或るオブジェクトとの対向する辺において角リンクが付与された或るオブジェクトの端点1個につき、さらに(枠オブジェクト群に含まれる枠オブジェクトの数−1)点を加算する。
つまり、画像処理部16は、統合オブジェクトにおいて、オブジェクトの各々の端点に対して角リンクに応じたスコアを付与し、第1の方向である横方向に隣り合うオブジェクトとオブジェクトとの対向する辺の端点に対して付与されたスコアの総和を統合オブジェクトのオブジェクト間の横方向の結合の強さを示す値である横スコアとして算出し、第1の方向とは異なる第2の方向である縦方向に隣り合うオブジェクトとオブジェクトとの対向する辺の端点に対して付与されたスコアの総和を統合オブジェクトのオブジェクト間の縦方向の結合の強さを示す値である縦スコアとして算出する。
上述した図4(b)の統合オブジェクトR1には、4つの枠オブジェクトP1〜P4が含まれている。そして、統合オブジェクトR1において、図中の横方向に隣り合う枠オブジェクト間の繋がり関係を示す角リンクの数は「8」個であり、図中の縦方向に隣り合う枠オブジェクト間の繋がり関係を示す角リンクの数は「8」個である。この場合、統合オブジェクトR1については、上述した算出ルール1に基づいて、横スコア「8」点,縦スコア「8」点が算出される。また、統合オブジェクトR2には、4つの枠オブジェクトP5〜P8が含まれている。そして、統合オブジェクトR2において、図中の横方向に隣り合う枠オブジェクト間の繋がり関係を示す角リンクの数は「8」個であり、図中の縦方向に隣り合う枠オブジェクト間の繋がり関係を示す角リンクの数は「4」個である。この場合、統合オブジェクトR2については、上述した算出ルール1に基づいて、横スコア「8」点,縦スコア「4」点が算出される。
続いて、画像処理部16は、クラスタ化された各々の統合オブジェクトについて、その統合オブジェクトに含まれるオブジェクトの総数をNとし、算出された横スコアをSc,縦スコアをSrとしたときに、算出されたスコアが下記の式(1)〜(3)をいずれも満たす場合には、その統合オブジェクト領域を表領域として抽出する(ステップS18)。なお、Nが奇数の場合には、式(1),(2)において(N/2)の余りを切り捨てる切捨て除算を行う。
Figure 0005206525
Figure 0005206525
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この式(1),(2)の右辺の「4×(N/2)」は、統合オブジェクトに含まれるオブジェクトの数に応じた第1の閾値である。また、式(3)の右辺の「4×N」は、統合オブジェクトに含まれるオブジェクトの数に応じた第2の閾値である。つまり、画像処理部16は、統合オブジェクトの横スコア及び縦スコアがいずれもその統合オブジェクトに含まれるオブジェクトの数に応じた第1の閾値以上であり、横スコアと縦スコアとを加算した値がその統合オブジェクトに含まれるオブジェクトの数に応じた第2の閾値以上である場合には、その統合オブジェクトの領域を表領域として抽出する。なお、統合オブジェクトに含まれるオブジェクトの総数が3未満である場合、画像処理部16は、その統合オブジェクトを表ではないと判定し、その領域を表領域として抽出しない。
上述した図4(b)の統合オブジェクトR1については、オブジェクトの総数Nが「4」,横スコアScが「8」点,縦スコアSrが「8」点であるため、上述した式(1)〜(3)をいずれも満たす。この場合、統合オブジェクトR1は表であると判定され、その領域が表領域として抽出される。一方、統合オブジェクトR2については、オブジェクトの総数が「4」,横スコアが「8」点,縦スコアが「4」点であるため、上述した式(1)は満たすが、式(2),(3)は満たさない。この場合、統合オブジェクトR2は表ではないと判定され、表領域として抽出されない。
ここで、上述したスコア算出及び表領域抽出について、いくつか例を挙げてさらに説明する。図7(a)の例では、統合オブジェクトRaには、8つの枠オブジェクトPa1〜Pa8が含まれている。そして、統合オブジェクトRaにおいて、図中の横方向に隣り合う枠オブジェクト間の繋がり関係を示す角リンクの数は「20」個であり、図中の縦方向に隣り合う枠オブジェクト間の繋がり関係を示す角リンクの数は「20」個である。この場合、上述したステップS17では、算出ルール1に基づいて、横スコア「20」点,縦スコア「20」点が算出される。このとき、算出されたスコアは、上述した式(1)〜(3)をいずれも満たす。よって、上述したステップS18では、統合オブジェクトRaが表であると判定されて、その領域が表領域として抽出される。
図7(b)の例では、統合オブジェクトRbには、4つの枠オブジェクトPb1〜Pb4が含まれている。図に示すように、枠オブジェクトPb1と、3つの枠オブジェクトPb2〜Pb4からなる枠オブジェクト群とは隣り合うように配置されている。そして、統合オブジェクトRbにおいて、図中の横方向に隣り合う枠オブジェクト間の繋がり関係を示す角リンクの数は「4」個であり、図中の縦方向に隣り合う枠オブジェクト間の繋がり関係を示す角リンクの数は「8」個である。この場合、上述したステップS17では、まず算出ルール1に基づいて、横スコア「4」点,縦スコア「8」点が算出される。また、この統合オブジェクトRbにおいて、上述した枠オブジェクト群に含まれる枠オブジェクトの数は「3」であり、枠オブジェクトPb1とこの枠オブジェクト群との間で繋がり関係を有する枠オブジェクトPb1の端点の数は「2」であるため、算出ルール3に基づいて、(3−1)×2=「4」点が横スコアにさらに加算される。これにより、統合オブジェクトRbの横スコアは「8」点,縦スコアは「8」点になる。このとき、算出されたスコアは、上述した式(1)〜(3)をいずれも満たす。よって、上述したステップS18では、統合オブジェクトRbが表であると判定されて、その領域が表領域として抽出される。
図7(c)の例では、統合オブジェクトRcには、7つの枠オブジェクトPc1〜Pc7が含まれている。そして、統合オブジェクトRcにおいて、図中の横方向に隣り合う枠オブジェクト間の繋がり関係を示す角リンクの数は「12」個であり、図中の縦方向に隣り合う枠オブジェクト間の繋がり関係を示す角リンクの数は「12」個である。この場合、上述したステップS17では、算出ルール1に基づいて、横スコア「12」点,縦スコア「12」点が算出される。このとき、算出されたスコアは、上述した式(1)〜(3)をいずれも満たさない。よって、上述したステップS18では、統合オブジェクトRcは表ではないと判定され、表領域として抽出されない。
このように、上述した表領域抽出処理では、図4(b)の統合オブジェクトR1、図7(a)の統合オブジェクトRa,図7(b)の統合オブジェクトRbのように、セル領域が罫線で区切られていない表についても表であると判定されて、その領域が表領域として抽出される。一方、例えば図7(c)の統合オブジェクトRcのように内部に空きがあるものや、図4(b)の統合オブジェクトR2のように枠オブジェクトを一列に並べられたようなものについては、表ではないと判定されて、表領域として抽出されない。
[変形例]
以上が実施形態の説明であるが、この実施形態の内容は以下のように変形し得る。また、以下の各変形例を適宜組み合わせてもよい。
(変形例1)
上述した表領域抽出処理において、表オブジェクトの中に枠オブジェクトが含まれる画像が用いられる場合には、うまく処理が行われない場合がある。そこで、画像処理部16は、上述したステップS13の後に、表オブジェクトの中にある枠オブジェクトを削除する削除処理を行ってもよい。つまり、画像処理部16は、表オブジェクトの中に枠オブジェクトが含まれている場合には、この枠オブジェクトを削除する削除手段の一例である。図8は、この削除処理を示すフロー図である。同図に示すように、まず、画像処理部16は、各々のオブジェクトに付与された種別タグに基づいて、表オブジェクトリスト、枠オブジェクトリスト及び表中の枠オブジェクトリストを作成する(ステップS21)。例えば、図9の例では、表オブジェクトリストには、表オブジェクトP12のラベル番号「12」が記述され、枠オブジェクトリストには、枠オブジェクトP11,P13,P14のラベル番号「11」,「13」,「14」が記述される。なお、ここでは、表中の枠オブジェクトリストには何も記述されない。
続いて、画像処理部16は、表オブジェクトを1つ選択し、選択した表オブジェクトの領域を2画素拡張した拡張範囲内に枠オブジェクトが配置されているか否かを判定する(ステップS22)。拡張範囲内に枠オブジェクトが配置されている場合(ステップS22:YES)、画像処理部16は、その枠オブジェクトのラベル番号を表中の枠オブジェクトリストに追加する(ステップS23)。一方、拡張範囲内に枠オブジェクトが配置されていない場合(ステップS22:NO)、画像処理部16は、ステップS23の処理を行わずに、ステップS24に進む。上述した図9の例では、表オブジェクトP12の領域を2画素拡張した拡張範囲E内に枠オブジェクトP14が配置されているため、この枠オブジェクトP14のラベル番号「14」が表中の枠オブジェクトリストに追加される。
続いて、画像処理部16は、全ての表オブジェクトについてステップS22の判定を行ったか否かを判断する(ステップS24)。全ての表オブジェクトについて判定を行っていない場合(ステップS24:NO)、画像処理部16は、上述したステップS22の処理に戻って残りの表オブジェクトを選択し、上述と同様の処理を行う。一方、全ての表オブジェクトについて上記判定を行った場合(ステップS24:YES)、画像処理部16は、表中の枠オブジェクトリストにラベル番号が含まれる枠オブジェクトを削除し(ステップS25)、削除処理を終了する。上述した図9の例では、表中の枠オブジェクトリストにラベル番号「14」が記述されるため、枠オブジェクトP14が削除される。
(変形例2)
上述したスコアの算出において、統合オブジェクトに表オブジェクトが含まれている場合には、以下の算出ルール4に従って縦スコア及び横スコアを算出してもよい。
算出ルール4:統合オブジェクトに表オブジェクトが含まれる場合には、横スコアに「α」点、縦スコアに「β」点をそれぞれ加算する。
この「α」,「β」は、重み付けの係数である。「α」には、基準統合オブジェクトの横スコア以上の値が用いられ、「β」は、基準統合オブジェクトの縦スコア以上の値が用いられる。この基準統合オブジェクトとは、同じ大きさのi個の枠オブジェクトが縦横に配列されたものである。例えば、同じ大きさの4つの枠オブジェクトが2×2列に並べられたものを基準統合オブジェクトとしても用いてもよい。
例えば、図10中の統合オブジェクトRdには、1つの表オブジェクトPd1と、3つの枠オブジェクトPd2〜Pd4とが含まれている。図に示すように、表オブジェクトPd1と、3つの枠オブジェクトPd2〜Pd4からなる枠オブジェクト群とは隣り合うように配置されている。そして、統合オブジェクトRdにおいて、横方向に隣り合うオブジェクト間の繋がり関係を示す角リンクの数は「4」個であり、縦方向に隣り合うオブジェクト間の繋がり関係を示す角リンクの数は「8」個である。この場合には、まず上述した算出ルール1に基づいて、横スコア「4」点,縦スコア「8」点が算出される。また、統合オブジェクトRdにおいては、枠オブジェクトPd2〜Pd4からなる枠オブジェクト群と表オブジェクトPd1とが隣り合っており、枠オブジェクトPd2〜Pd4と表オブジェクトPd1との間で繋がり関係を有する端点の数が「4」個であるため、上述した算出ルール2に基づいて、4×1=「4」点が横スコアにさらに加算される。さらに、統合オブジェクトRdにおいて、枠オブジェクトPd2〜Pd4からなる枠オブジェクト群に含まれる枠オブジェクトの数は「3」であり、表オブジェクトPd1とこの枠オブジェクト群との間で繋がり関係を有する表オブジェクトPd1の端点の数は「2」であるため、上述した算出ルール3に基づいて、(3−1)×2=「4」点が横スコアにさらに加算される。また、統合オブジェクトRdには表オブジェクトPd1が含まれているため、上述した算出ルール4に基づいて、横スコアに「α」点、縦スコアに「β」点が加算される。これにより、統合オブジェクトRdの横スコアは「12+α」点,縦スコアは「8+β」点となる。
この場合、画像処理部16は、統合オブジェクトに含まれる表オブジェクトの数をTとし、M=i×T+(N−T)としたときに、算出したスコアが下記の式(4)〜(6)をいずれも満たす場合には、その統合オブジェクトの領域を表領域として抽出する。なお、上述したように、「N」は、統合オブジェクトに含まれるオブジェクトの総数であり、「Sc」は横スコア、「Sr」は縦スコアである。そして、「N−T」は、統合オブジェクトに含まれる表オブジェクト以外のオブジェクトの数である。また、「α」,「β」は、重み付けの係数であり、「i」は、上述した基準統合オブジェクトに含まれる枠オブジェクトの数である。また、上述と同様に、Mが奇数の場合には、式(4),(5)において(M/2)の余りを切り捨てる切捨て除算を行う。
Figure 0005206525
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なお、例えば統合オブジェクトの中に、表オブジェクトが1つ、枠オブジェクトが1つだけ含まれている場合には、上述したスコアの算出を行わずに、その統合オブジェクトの領域をそのまま表領域として抽出する。
(変形例3)
上述した実施形態において、画像処理部16は、枠オブジェクトと表オブジェクトとが隣り合う場合には、上述したクラスタ条件2に基づいて、表オブジェクトと枠オブジェクトとにおいて対向する辺の一方の端点同士が繋がり関係を有し、さらに対向する辺の長さの差が閾値以下である場合には、その表オブジェクトと枠オブジェクトとをクラスタ化していたが、クラスタ化する条件はこれに限らない。例えば、画像処理部16は、枠オブジェクトと表オブジェクトとが隣り合う場合に、表オブジェクトと枠オブジェクトとにおいて対向する辺の一方の端点同士が繋がり関係を有し、さらに枠オブジェクトの端点と対応する位置に表オブジェクトの罫線があるときには、この枠オブジェクトと表オブジェクトとをクラスタ化してもよい。
(変形例4)
上述した実施形態において、画像処理部16にて行なわれる処理は、単一又は複数のハードウェア資源によって実現されてもよいし、CPUが1又は複数のプログラムを実行することにより実現されてもよい。また、このプログラムは、磁気テープや磁気ディスクなどの磁気記録媒体、光ディスクなどの光記録媒体、光磁気記録媒体、半導体メモリなどの、コンピュータ装置が読み取り可能な記録媒体に記憶された状態で提供し得る。また、プログラムを、インターネットなどの通信回線経由でダウンロードさせることも可能である。
1…画像形成装置、11…制御部、12…通信部、13…記憶部、14…表示操作部、15…画像読取部、16…画像処理部、17…画像形成部、101…画像要素判別部、102…結合情報付与部、103…統合部、104…算出部、105…表領域抽出部。

Claims (13)

  1. 入力画像から連結成分に応じた画像要素を判別する画像要素判別手段と、
    前記画像要素判別手段によって判別された各々の画像要素について、当該画像要素の外接矩形の辺の端点を対象端点とし、当該画像要素と隣り合う画像要素において当該辺と対向する辺の端点である隣接端点が当該対象端点から見て予め決められた範囲内にある場合には、当該対象端点と当該隣接端点とにそれぞれ結合情報を付与する結合情報付与手段と、
    前記画像要素判別手段によって判別された画像要素のうち、隣り合う画像要素と画像要素とにおいて、予め決められた対応する端点同士に前記結合情報が付与されている場合には、当該隣り合う画像要素同士を統合する統合手段と、
    前記統合手段によって統合された複数の画像要素によって構成される統合画像要素において、画像要素の各々の端点に対して前記結合情報付与手段によって付与された前記結合情報に応じた値を付与し、当該値の総和を当該統合画像要素の画像要素間の結合の強さを示す値として算出する算出手段と、
    前記統合手段によって統合された前記統合画像要素について、前記算出手段によって算出された値が当該統合画像要素に含まれる画像要素の数に応じた閾値以上である場合には、当該統合画像要素の領域を表領域として抽出する表領域抽出手段と
    を備えることを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記画像要素判別手段は、前記連結成分の特徴量に基づいて、枠又は表の画像要素を判別する
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記統合手段は、前記隣り合う画像要素と画像要素とにおいて対向する辺の両方の端点同士に前記結合情報が付与されている場合には、当該隣り合う画像要素同士を統合する
    ことを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。
  4. 前記統合手段は、前記統合された複数の画像要素群と1つの或る画像要素とが隣り合う場合に、当該画像要素群と当該或る画像要素とにおいて対向する辺の両方の端点同士に前記結合情報が付与されているときには、当該画像要素群と当該或る画像要素とを統合する
    ことを特徴とする請求項3に記載の画像処理装置。
  5. 前記統合手段は、前記枠の画像要素と前記表の画像要素とが隣り合う場合に、当該枠の画像要素と当該表の画像要素とにおいて対向する辺の一方の端点同士に前記結合情報が付与されており、さらに、当該対向する辺の長さの差が閾値以下であるとき、又は当該枠の画像要素の端点と対応する位置に当該表の画像要素の罫線があるときには、当該枠の画像要素と当該表の画像要素とを統合する
    ことを特徴とする請求項3又は4に記載の画像処理装置。
  6. 前記算出手段は、第1の方向に隣り合う画像要素と画像要素との対向する辺の端点に対して付与された値の総和を前記統合画像要素の画像要素間の第1の方向の結合の強さを示す第1の値として算出し、前記第1の方向とは異なる第2の方向に隣り合う画像要素と画像要素との対向する辺の端点に対して付与された値の総和を前記統合画像要素の画像要素間の第2の方向の結合の強さを示す第2の値として算出し、
    前記表領域抽出手段は、前記統合手段によって統合された前記統合画像要素について、前記算出手段によって算出された第1の値及び第2の値がいずれも当該統合画像要素に含まれる画像要素の数に応じた第1の閾値以上であり、当該第1の値と当該第2の値とを加算した値が、当該統合画像要素に含まれる画像要素の数に応じた第2の閾値以上である場合には、当該統合画像要素の領域を表領域として抽出する
    ことを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  7. 前記算出手段は、前記統合画像要素において前記枠の画像要素と前記表の画像要素とが隣り合う場合には、当該枠の画像要素と当該表の画像要素との対向する辺の端点に付与された値に予め決められた値を加算する
    ことを特徴とする請求項6に記載の画像処理装置。
  8. 前記算出手段は、前記統合画像要素において複数の枠の画像要素が配列された枠の画像要素群と1つの或る画像要素とが隣り合う場合には、当該枠の画像要素群と当該或る画像要素との対向する辺における当該或る画像要素の端点に付与された値に、当該枠の画像要素群に含まれる枠の画像要素の数に応じた値を加算する
    ことを特徴とする請求項6又は7に記載の画像処理装置。
  9. 前記算出手段は、前記統合画像要素に前記表の画像要素が含まれる場合には、前記第1の値及び前記第2の値にそれぞれ予め決められた値を加算する
    ことを特徴とする請求項6から8のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  10. 前記画像要素判別手段によって判別された画像要素において、前記表の画像要素の中に前記枠の画像要素が含まれている場合には、当該枠の画像要素を削除する削除手段を備える
    ことを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。
  11. 原稿の画像を読み取る読取手段と、
    前記読取手段によって読み取られた画像を前記入力画像として用いて処理を行う請求項1〜10のいずれか1項に記載の画像処理装置と
    を備えることを特徴とする画像読取装置。
  12. 原稿の画像を読み取る読取手段と、
    前記読取手段によって読み取られた画像を前記入力画像として用いて処理を行う請求項1〜10のいずれか1項に記載の画像処理装置と、
    前記画像処理装置によって処理が施された画像を記録材に形成する画像形成手段と
    を備えることを特徴とする画像形成装置。
  13. コンピュータを、
    入力画像から連結成分に応じた画像要素を判別する画像要素判別手段と、
    前記画像要素判別手段によって判別された各々の画像要素について、当該画像要素の外接矩形の辺の端点を対象端点とし、当該画像要素と隣り合う画像要素において当該辺と対向する辺の端点である隣接端点が当該対象端点から見て予め決められた範囲内にある場合には、当該対象端点と当該隣接端点とにそれぞれ結合情報を付与する結合情報付与手段と、
    前記画像要素判別手段によって判別された画像要素のうち、隣り合う画像要素と画像要素とにおいて、予め決められた対応する端点同士に前記結合情報が付与されている場合には、当該隣り合う画像要素同士を統合する統合手段と、
    前記統合手段によって統合された複数の画像要素によって構成される統合画像要素において、画像要素の各々の端点に対して前記結合情報付与手段によって付与された前記結合情報に応じた値を付与し、当該値の総和を当該統合画像要素の画像要素間の結合の強さを示す値として算出する算出手段と、
    前記統合手段によって統合された前記統合画像要素について、前記算出手段によって算出された値が当該統合画像要素に含まれる画像要素の数に応じた閾値以上である場合には、当該統合画像要素の領域を表領域として抽出する表領域抽出手段
    として機能させるためのプログラム。
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