JP5206431B2 - 固体撮像素子及びその信号処理方法 - Google Patents

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Description

本発明は固体撮像素子及びその信号処理方法に係り、特に内部で撮像信号のAD変換を行うCMOSセンサ及びその信号処理方法に関する。
図6は従来の固体撮像素子の一例の構成図を示す。この固体撮像素子は特許文献1に記載されたものである。固体撮像素子は複数本の行制御線1と複数本の垂直信号線2との交差部に設けられた複数個の画素3と、複数本の行制御線1を水平走査周期で順次に選択するための垂直方向選択信号を出力する垂直走査回路4と、垂直信号線2にそれぞれ接続された複数のカラムADC5と、複数のカラムADCに接続された複数本の垂直信号線2を1水平走査周期内で順次に選択するための水平方向選択信号を出力する水平走査回路6と、カラムADC5の出力端子と共に入力端子が水平信号線7に接続された出力回路8とより構成されている。
この固体撮像素子では、画素3内のフォトダイオードにより入射光を光電変換して得られた信号電荷を、垂直走査回路4よりの垂直方向選択信号により選択された行制御線1に接続された画素3内部の出力回路によって信号電圧に変換して垂直信号線2へ出力する。カラムADC5は、垂直信号線2を介して入力された信号電圧をAD変換して画素データを生成する。水平走査回路6は1水平走査期間内で複数のカラムADC5から出力される画素データを順次に選択して出力回路8より出力データとして外部へ出力させる。
また、フォトダイオードに蓄積された電荷量が所定レベルを越えたか否かを比較回路で検出し、越えた時にリセットすると共にそれまでの電荷蓄積量をカウンタ回路で計数する構成の固体撮像素子も知られている(例えば、特許文献2参照)。この従来の固体撮像素子によれば、電荷蓄積量が飽和する前にリセットすることができるので、強い光が入射してもスミア現象に影響されることのない撮像を行うことができる。
特開2005−303648号公報 特開2007−235488号公報
しかしながら、特許文献1記載の固体撮像素子では、画素3の内部の出力回路から垂直信号線2へ出力される信号電圧がアナログ信号であるため、ノイズの影響を受け易いという問題がある。特に、低照度では垂直信号線2へ出力される信号電圧が小さいため、周囲の様々なノイズにより信号電圧が埋もれてしまい、感度が低下する場合がある。
また、特許文献2記載の固体撮像素子では、フォトダイオードに蓄積された電荷を小出しに放出し、その放出回数をカウントしてデジタル信号とする構成であるため、フォトダイオードは電荷量が少ない状態が続き、その結果外部からのノイズの影響を受け易い。
本発明は以上の点に鑑みなされたもので、走査回路等からのノイズの影響を受け難く高感度の信号出力を得ることができる固体撮像素子及びその信号処理方法を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明の固体撮像素子は、入射光を光電変換して信号電荷を蓄積するフォトダイオードと、フォトダイオードに蓄積された信号電荷を一定量蓄積する蓄積手段と、信号電荷を垂直信号線に出力する出力手段と、出力手段をリセット状態とした後、蓄積手段に蓄積された一定量の信号電荷を読み出して出力手段に転送する転送手段と、蓄積手段による蓄積動作と転送手段による動作とを、フォトダイオードに蓄積される信号電荷の最大量を一定量ずつすべて読み出すことが可能な所定時間繰り返す制御手段と、所定時間に出力手段から垂直信号線に出力された電位を所定の閾値と比較して一定量の信号電荷の読み出しの有無を検出し、検出した読み出し回数を画素データとして外部へ出力する画素データ出力手段と、を有することを特徴とする。
ここで、上記の蓄積手段は、フォトダイオードからそのフォトダイオードに蓄積された信号電荷が転送される第1の蓄積ゲートと、第1の蓄積ゲートに対する第1の蓄積ゲート電位とは異なる第2の蓄積ゲート電位に基づき、第1の蓄積ゲートを介して信号電荷が転送される第2の蓄積ゲートとを備え、第1の蓄積ゲート電位と第2の蓄積ゲート電位との差の電位に応じた一定量の信号電荷を第2の蓄積ゲートに蓄積するようにしてもよい。
また、上記の目的を達成するため、本発明の固体撮像素子の信号処理方法は、フォトダイオードに蓄積された信号電荷を一定量蓄積する蓄積ステップと、信号電荷を垂直信号線に出力する出力手段をリセット状態とするリセットステップと、蓄積ステップで蓄積された一定量の信号電荷を読み出して出力手段に転送する転送ステップと、蓄積ステップによる蓄積動作とリセットステップによるリセット動作と転送ステップによる転送動作とを、フォトダイオードに蓄積される信号電荷の最大量を一定量ずつすべて読み出すことが可能な所定時間繰り返す制御ステップと、所定時間に出力手段から垂直信号線に出力された電位を所定の閾値と比較して一定量の信号電荷の読み出しの有無を検出する検出ステップと、検出ステップで検出した読み出し回数を画素データとして外部へ出力する画素データ出力ステップとを含むことを特徴とする。
本発明によれば、画素からの信号電荷の有無を示す信号の検出結果の回数に基づいて画素データを生成するようにしたため、走査回路等のノイズの影響を受け難くノイズ耐性の高い高感度の信号出力を得ることができる。
本発明の固体撮像素子の一実施の形態の構成図である。 図1中の一つの画素の一例の構成図である。 図2中の要部の一例の構造を示す断面図である。 図1中のカラムADC補助回路の要部の一例のブロック図である。 本発明の固体撮像素子における一画素の動作説明用タイミングチャートである。 従来の固体撮像素子の一例の構成図である。
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明になる固体撮像素子の一実施の形態の構成図を示す。本実施の形態の固体撮像素子10は、横方向に配置された複数本の行制御線11と、縦方向に配置された複数本の垂直信号線12との交差部にそれぞれ配置された、後述する構成の複数個の画素13を有する。複数個の画素13は、各行毎に蓄積ゲート電圧線14a、蓄積ゲート電圧線14b、転送ゲート電圧線15、リセットトランジスタ(Tr)選択線17にそれぞれ接続されている。また、複数個の画素13はリセット電圧線16に共通に接続されている。また、複数個の画素13は、各列毎に垂直信号線12に接続されている。
更に、固体撮像素子10は、複数本の行制御線11を1水平走査周期で選択するための行選択信号を出力する垂直走査回路18と、各垂直信号線12と1本の水平信号線1Aとの間に各列毎に設けられた複数個のカラムADC補助回路19と、複数個のカラムADC補助回路19を1水平走査期間内で順次に選択するための列選択信号を出力する水平走査回路1Bと、水平信号線1Aの一端に接続された出力回路1Cとを有する。
また、蓄積ゲート電圧線14a、蓄積ゲート電圧線14b、転送ゲート電圧線15、及びリセットTr選択線17は、垂直走査回路18に接続されており、垂直走査回路18よりの信号に基づいて、1水平走査期間内で所定の回数、蓄積ゲート電圧、転送ゲート電圧、リセット用トランジスタ制御電圧が入力される。
図2は、図1中の一つの画素13の一例の構成図を示す。図2に示すように、画素13は、入射光を光電変換するフォトダイオード(PD)21と、第1の蓄積ゲート22aと、第2の蓄積ゲート22bと、転送ゲート23と、フローティング・ディフュージョン(FD)24と、リセット用トランジスタQ1と、出力用トランジスタQ2と、セレクト用トランジスタQ3とを有して構成される。なお、ショートシャッター動作を行うためには、PD21の隣にもう1個のリセット用トランジスタが必要となるが、ここでは省略する。
トランジスタQ1、Q2及びQ3は、すべてnチャネルMOS型電界効果トランジスタである。トランジスタQ1は、ゲートがリセットTr選択線17に接続され、ドレインがリセット電圧線16に接続され、ソースがFD24とトランジスタQ2のゲートとの接続点に接続されている。トランジスタQ2は、ドレインに一定の電源電圧VDDが印加され、ソースがトランジスタQ3のドレインに接続されている。更に、トランジスタQ3は、ゲートが行制御線11に接続され、ソースが垂直信号線12に接続されている。垂直信号線12には定電流回路が接続されているので、出力用トランジスタQ2はソースフォロワ回路として動作する。なお、リセット電圧線16は、図1では縦方向配線で示したが、図2では横方向配線で示している。
ここで、図2においては、PD21と、蓄積ゲート22a及び22bと、転送ゲート23と、FD24とは、説明の便宜上、縦方向がポテンシャルを示しており、それらは例えば図3に示す構造とされている。
図3において、p型基板31の表面にn-型のウェル32が形成されており、そのウェル32の表面にp+型拡散層33が形成されている。このウェル32とp+型拡散層33と基板31とからなるpnp構造を使った空乏化PDにより図2に示したフォトダイオード21が構成されている。また、基板31の表面に、p+型拡散層33に隣接してn-型拡散層34とp-型拡散層35とn+型拡散層38とが形成されている。n+型拡散層38は、図2に示したFD24を構成する。更に、n-型拡散層34の上には、蓄積ゲート電極36aと蓄積ゲート電極36bとが形成されている。更に、p-型拡散層35の上には、転送ゲート電極37が形成されている。
蓄積ゲート電極36aは、n-型拡散層34と共に図2に示した第1の蓄積ゲート22aを構成しており、図1に示した蓄積ゲート電圧線14aに接続されている。また、蓄積ゲート電極36bは、n-型拡散層34と共に図2に示した第2の蓄積ゲート22bを構成しており、図1に示した蓄積ゲート電圧線14bに接続されている。
後述するように、2つの蓄積ゲート電極36a及び36bには電位の異なるゲート電圧が印加される。これら2つの蓄積ゲート電極36a及び36bのゲート電圧を異ならせているのは、後述するように、信号電荷を蓄積ゲート22aに一定個数保持するためである。2個の蓄積ゲート22a及び22bを使用することで、保持する信号電荷数を外部から調整することが可能となる。
ここでは、一例としてn-型拡散層34は、n-型不純物としてリン(P)を用い、加速エネルギー50keV、ドーズ量5E11atoms/cm2の条件でイオン注入法を適用して作製されている。また、蓄積ゲート電極36aは、例えば、幅0.1μm、奥行き(図5の紙面に対して垂直方向)0.4μm、ゲート酸化膜の厚さは12nmである。これにより、蓄積ゲート電極36bの印加電圧0V、蓄積ゲート電極36aの印加電圧0.3Vとすることで、電子を蓄積ゲート22aに約40個保持できる電位段差(ポテンシャルの井戸)ができることが、本発明者のシミュレーションにより確認された。
また、図3においては、蓄積ゲート電極36b及び転送ゲート電極37は、2層ポリシリコンにより形成されている。2層ポリシリコンにより形成することで、蓄積ゲート電極36aとの間で隙間なく蓄積ゲート電極36b及び転送ゲート電極37を形成することができる。
図1に戻って説明する。カラムADC補助回路19は、垂直信号線12に接続される定電流負荷、信号検出回路、カウンタなどを含む。図4は、カラムADC補助回路19の要部の一例のブロック図を示す。同図において、カラムADC補助回路19は、垂直信号線12を通して入力された信号電圧と所定の閾値Thとを比較する比較回路191と、比較回路191の比較結果をカウントしてデジタルの画素値を水平信号線1Aへ出力するカウンタ192とを有する。ここでは、比較回路191は、入力信号電圧が閾値Th以下のときに検出信号を出力し、カウンタ192はこの検出信号の数をカウントする。
次に、本実施の形態の動作について、図5のタイミングチャートを併せ参照して説明する。いま、図1に示した画素部内の全画素13のうち、垂直走査回路17から行選択信号が供給される1本の行制御線11と、水平走査回路1Bから列選択信号が供給される1本の垂直信号線12との交差部に接続された1つの画素13が選択されているものとすると、その選択された画素13の図2に示したセレクト用トランジスタQ3はゲートに印加される図5(E)に示す列選択信号により時刻t1以降1水平走査期間のオン状態とされる。
この状態において、その画素13に入射した光は、図2及び図3に示したPD21により光電変換され、図2に40で模式的に示すようにPD21に入射光量に応じた量の信号電荷が蓄積される。このとき蓄積ゲート電圧線14a及び14bにはローレベルのゲート電圧が印加されており、その後の時刻t2でハイレベルに変化するまで、蓄積ゲート22a及び22bはポテンシャルが図2に41a、41bで示すように高い位置にあるので、PD21に蓄積される信号電荷量が増加していく。
そして、図5(A)に示すように、時刻t2で蓄積ゲート電圧線14a及び14bのゲート電圧がハイレベルに変化すると、図2に示す蓄積ゲート22a及び22bのポテンシャルが42a、42bで示すように低い位置になる。このとき、図5(A)に示すように、破線で示す蓄積ゲート電圧線14aのゲート電圧の方が実線で示す蓄積ゲート電圧線14bのゲート電圧に比べて高く設定されているため、図2に示すように、蓄積ゲート22aのポテンシャル42aの方が蓄積ゲート22bのポテンシャル42bに比べて低いので、図2のPD21の信号電荷40は、蓄積ゲート22bを経由して蓄積ゲート22aに移動する。
その後時刻t3で図5(A)に示すように、蓄積ゲート電圧線14a及び14bのゲート電圧がローレベルに再び変化するため、図2に示す蓄積ゲート22a及び22bのポテンシャルが41a、41bで示す高い位置に再び戻る。このとき、図5(A)に示すように、破線で示す蓄積ゲート電圧線14aのゲート電圧の方が実線で示す蓄積ゲート電圧線14bのゲート電圧に比べて高く設定されているため、図2に示すように、蓄積ゲート22aのポテンシャル41aの方が蓄積ゲート22bのポテンシャル41bに比べて低いために、その電位差に応じたポテンシャルの差の分だけ信号電荷が図2に43で示すように蓄積ゲート22aに蓄積される。
前述したように、蓄積ゲート22aの上記のローレベルのゲート電圧0.3V、蓄積ゲート22bの上記のローレベルのゲート電圧を0Vとしたときは、約40個の電子を蓄積ゲート22aに蓄積することができる。なお、時刻t1からその後の時刻t6までは、転送ゲート線15のゲート電圧は図5(C)に示すようにローレベルの状態を保持しているので、転送ゲート23のポテンシャルは図2に44で示すように蓄積ゲート22aより高いため、蓄積ゲート22aに蓄積されている信号電荷43は、転送されることなく蓄積ゲート22aに保持されている。
続いて、図5(B)に示すように時刻t4〜t5でリセット用トランジスタQ1をオフ状態からオン状態にすると、リセット電圧がリセット用トランジスタQ1のドレイン及びソースを通してFD24に印加されてFD24の電位をリセット電圧にすると共に、出力用トランジスタQ2のゲートにもリセット電圧が印加される。このトランジスタQ2のゲートに印加されたリセット電圧は、Q2のソースから出力されてセレクト用トランジスタQ3のドレイン及びソースを介して垂直信号線12に出力される。その後の時刻t5で図5(B)に示すようにリセット用トランジスタQ1をオフ状態にすると、垂直信号線12の電位Voutは、図5(D)に示すように一定の電圧に落ち着く。このときの電圧が信号無しのときの電圧である。
その後、時刻t6〜t7で転送ゲート線15の転送ゲート電圧を図5(C)に示すようにハイレベルとすると、転送ゲート23のポテンシャルはそれまで図2に44で示す高い位置から同図に45で示す低い位置になるため、それまで蓄積ゲート22aに保持されていた信号電荷43が転送ゲート23を通してFD24に転送されて図2に46で模式的に示すように蓄積される。FD24の電位はこの信号電荷46の蓄積によって変動する。これにより、FD24からトランジスタQ2のソース、セレクト用トランジスタQ3のドレイン及びソースを介して垂直信号線12に出力される電位Voutは、図5(D)に示すように、それまでのリセット状態にあるときの電位から、1回の転送により得られた信号電荷46の蓄積量に対応した電子個数分の電位だけ下がる。
前述した比較回路191は、この垂直信号線12の電位Voutを入力電圧として受け、この電位Voutと閾値Thとを比較する。閾値Thは、図5(D)に示すように、上記の時刻t6〜t7のときの垂直信号線12の電位Voutと、時刻t5〜t6直前のリセット状態のときの所定の値との間の値に予め設定されている。これにより、比較回路191は、電位Voutが上記のように閾値Th以下であれば信号有りを示す論理値の検出信号を出力し、閾値Thより大であればリセット状態と同じであるので信号無しを示す論理値の信号を出力する。カウンタ192は、比較回路191の出力信号が閾値Thより大なるレベルから閾値Th以下のレベルに変化する時の検出信号をカウントする。
時刻t8以降も上記と同様の動作を1水平走査期間繰り返す。この動作を繰り返してPD21からの信号電荷が無くなると垂直信号線12の電位Voutは閾値Thより大なるリセット状態の時の電圧から変化しなくなる。1水平走査期間上記の動作を繰り返した後のカウンタ192のカウント値が対応する画素13の出力画素データとなる。
ここで、PD21の信号電荷の最大蓄積量を10000個、一度の動作で40個転送すると仮定すると、カラムADC補助回路19は、上記の転送動作を1水平走査期間内で256回繰り返すことで、PD21に蓄積されている信号電荷量に応じた最大256のカウンタ値を得ることができるので、そのカウンタ値から8ビットのデジタル信号の画素値を得ることができる。
カラムADC補助回路19により得られた画素値は、水平走査回路1Bにより選択された画素列毎に、水平信号線1Aへ出力され、更に出力回路1Cを通して出力データとして外部へ出力される。
このように、本実施の形態によれば、画素13から垂直信号線12へ出力される出力電位Voutは、画素13内のPD21から信号電荷を一定量ずつ読み出して得られた、図5(D)に示したような、閾値Thに対して大レベルか小レベルかを判断して0又は1として取り扱える信号であるため、デジタル信号と同等の取り扱いができる。従って、本実施の形態によれば、画素からアナログ信号を読み出す固体撮像素子に比べて、走査回路等のノイズの影響を受け難くノイズ耐性の高い高感度の信号出力を得ることができる。
また、本実施の形態によれば、例えば、画素部の全画素13のフォトダイオードに1フレーム分の信号電荷を一旦蓄積した後、各フォトダイオードから信号電荷を一定量ずつ読み出すことにより、外部からのノイズの影響を受け難くすることができる。
なお、上記の実施の形態では、8ビットのデジタル信号の画素値を得ることができる例について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば一度の動作で10個転送とすると1水平走査期間内で1000回繰り返すことで、PD21に蓄積されている信号電荷量に応じた最大1000のカウンタ値を得ることができるので、そのカウンタ値から10ビットのデジタル信号の画素値を得ることができ、更にはこれ以外の多ビット化も実現可能である。
10 固体撮像素子
11 行制御線
12 垂直信号線
13 画素
14a、14b 蓄積ゲート電圧線
15 転送ゲート電圧線
16 リセット電圧線
17 リセットトランジスタ選択線
18 垂直走査回路
19 カラムADC補助回路
1A 水平信号線
1B 水平走査回路
1C 出力回路
21 フォトダイオード(PD)
22a、22b 蓄積ゲート
23 転送ゲート
31 基板
36a、36b 蓄積ゲート電極
37 転送ゲート電極
Q1 リセット用トランジスタ
Q2 出力用トランジスタ
Q3 セレクト用トランジスタ

Claims (3)

  1. 入射光を光電変換して信号電荷を蓄積するフォトダイオードと、
    前記フォトダイオードに蓄積された信号電荷を一定量蓄積する蓄積手段と、
    前記信号電荷を垂直信号線に出力する出力手段と、
    前記出力手段をリセット状態とした後、前記蓄積手段に蓄積された前記一定量の前記信号電荷を読み出して前記出力手段に転送する転送手段と、
    前記蓄積手段による蓄積動作と前記転送手段による動作とを、前記フォトダイオードに蓄積される信号電荷の最大量を前記一定量ずつすべて読み出すことが可能な所定時間繰り返す制御手段と、
    前記所定時間に前記出力手段から前記垂直信号線に出力された電位を所定の閾値と比較して前記一定量の前記信号電荷の読み出しの有無を検出し、検出した読み出し回数を画素データとして外部へ出力する画素データ出力手段と、
    を有することを特徴とする固体撮像素子。
  2. 前記蓄積手段は、
    前記フォトダイオードからそのフォトダイオードに蓄積された信号電荷が転送される第1の蓄積ゲートと、
    前記第1の蓄積ゲートに対する第1の蓄積ゲート電位とは異なる第2の蓄積ゲート電位に基づき、前記第1の蓄積ゲートを介して前記信号電荷が転送される第2の蓄積ゲートとを有し、
    前記第1の蓄積ゲート電位と前記第2の蓄積ゲート電位との差の電位に応じた前記一定量の前記信号電荷を前記第2の蓄積ゲートに蓄積することを特徴とする請求項1記載の固体撮像素子。
  3. フォトダイオードに蓄積された信号電荷を一定量蓄積する蓄積ステップと、
    前記信号電荷を垂直信号線に出力する出力手段をリセット状態とするリセットステップと、
    前記蓄積ステップで蓄積された前記一定量の前記信号電荷を読み出して前記出力手段に転送する転送ステップと、
    前記蓄積ステップによる蓄積動作と前記リセットステップによるリセット動作と前記転送ステップによる転送動作とを、前記フォトダイオードに蓄積される信号電荷の最大量を前記一定量ずつすべて読み出すことが可能な所定時間繰り返す制御ステップと、
    前記所定時間に前記出力手段から前記垂直信号線に出力された電位を所定の閾値と比較して前記一定量の前記信号電荷の読み出しの有無を検出する検出ステップと、
    前記検出ステップで検出した読み出し回数を画素データとして外部へ出力する画素データ出力ステップと
    を含むことを特徴とする固体撮像素子の信号処理方法。
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