JP5206381B2 - 集塵装置 - Google Patents

集塵装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5206381B2
JP5206381B2 JP2008312885A JP2008312885A JP5206381B2 JP 5206381 B2 JP5206381 B2 JP 5206381B2 JP 2008312885 A JP2008312885 A JP 2008312885A JP 2008312885 A JP2008312885 A JP 2008312885A JP 5206381 B2 JP5206381 B2 JP 5206381B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cylinder
dust
outer cylinder
inner cylinder
dust collector
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2008312885A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010137117A (ja
Inventor
達郎 宮川
弘成 小方
秀直 平沢
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Corp
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Panasonic Corp
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Corp, Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Panasonic Corp
Priority to JP2008312885A priority Critical patent/JP5206381B2/ja
Publication of JP2010137117A publication Critical patent/JP2010137117A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5206381B2 publication Critical patent/JP5206381B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Cyclones (AREA)

Description

本発明は空気中の塵埃を遠心分離によって除去するサイクロン式集塵装置に関する。
サイクロン式集塵装置は塵埃を含む空気を吸引し、内部で旋回流を生じさせて塵埃を遠心分離する。気流は装置内部を旋回しながら下降していき、装置下部で反転して、装置内部の流路を通じて装置外へと流出する。
以下、従来のサイクロン式集塵装置の例を、図9を参照しながら説明する。
集塵装置101は、外円筒102、その外周の接線方向に接続する吸気口103、外円筒102の下方に接続する円錐筒104、円錐筒104の下方に接続する集塵室105、外円筒102と同軸上にあり、その上面に接続した内円筒106、内円筒106から集塵装置外部に通じる排気口107を備えている。塵埃を含む空気は吸気口103から外円筒102に流入し、外円筒102から円錐筒104へと旋回しながら降下する。その際、空気中の塵埃に遠心力が加わり、塵埃は集塵装置の外周側へ分離され、集塵室105に落下する。塵埃が除去された空気は内円筒106の下端から吸い上げてられて排気口107から排出される。
このような従来のサイクロン式集塵装置を台所用換気装置に適用したものとして、特許文献1がある。
特許文献1のサイクロン式集塵装置はサイクロン筒体の軸方向に長い。これに関して、軸方向寸法を小さく構成する場合、例えば図10のような構成が考えられる。図10の集塵装置108は図9の集塵装置101から円錐筒104と集塵室105を省くことで軸方向寸法を小さくし、小型化したサイクロン式集塵装置である。
特開2005−127560号公報
従来のサイクロン式集塵装置は、分離性能を高めるためにサイクロン筒体の軸方向長さがある程度必要であり、装置寸法が大きいという課題があった。
また図10のようなサイクロン式集塵装置は、小型化したために内円筒106下端と外円筒102底面とが接近する。すると一度分離されて外円筒102底面に落下した塵埃は、内円筒106に吸引される気流の影響を強く受けるため、その一部が内円筒106側へ引き寄せられ、再び舞い上がる。その結果、再飛散した塵埃が内円筒106に吸引され、集塵率が低下するという課題があった。
本発明は上記従来の課題を解決するものであり、分離された塵埃の気流による再飛散を抑制することで、装置寸法の小型化と高い集塵率とを両立したサイクロン式集塵装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の集塵装置は、両端面が閉塞した外円筒と、前記外円筒外周の接線方向に接続する吸気口と、前記外円筒内部においてその軸と平行な軸を持ち、前記外円筒の一方の端面に接続する内円筒と、前記内円筒端面に接続し前記外円筒外部に通じる排気口とを備えたサイクロン式集塵装置であって、前記外円筒内部において前記内円筒が接続していない前記外円筒端面の近傍に、その端面に略垂直な遮蔽部材を備えたことを特徴としている。
この構成により、分離された塵埃の気流による再飛散を抑制することができ、装置寸法の小型化と高い集塵率とを両立したサイクロン式集塵装置を提供することができる。
本発明によれば、分離された塵埃の気流による再飛散を抑制することができ、装置寸法の小型化と高い集塵率とを両立したサイクロン式集塵装置を提供することができる。
本発明の請求項1に記載の発明は、両端面が閉塞した外円筒と、前記外円筒外周の接線方向に接続する吸気口と、前記外円筒内部においてその軸と平行な軸を持ち、前記外円筒の一方の端面に接続する内円筒と、前記内円筒端面に接続し前記外円筒外部に通じる排気口とを備えたサイクロン式集塵装置であって、前記外円筒内部において前記内円筒が接続していない前記外円筒端面の近傍に、その端面に略垂直な遮蔽部材を備え、前記遮蔽部材が内円筒の軸と平行な軸を持つ多角柱であり、前記遮蔽部材が、前記内円筒側の端面に外縁を備えたことを特徴とする集塵装置である。
本発明の集塵装置を、外円筒内部において内円筒が接続していない外円筒端面(以下、外円筒底面と記載)を略鉛直方向下向きに配置して使用する場合を考える。
装置寸法を小型に構成すると内円筒下端と外円筒底面とが接近するため、分離されて外円筒底面に落下した塵埃は、内円筒に吸引される気流によって内円筒側に引き寄せられる。これに対して外円筒底面の近傍に、その面に略垂直な遮蔽部材を備えることで、塵埃が遮蔽部材に衝突する等してその移動が妨げられ、その結果、塵埃の再飛散を抑制することができる。すなわち集塵率を低下させずに内円筒と外円筒底面をより接近させることが可能になるため、装置寸法の小型化と高い集塵率とを両立したサイクロン式集塵装置を提供することができる。また、これにより、単純な構造の部材で塵埃の再飛散を抑制することができる。したがって、集塵装置の構成をより単純にすることができ、製造等が容易になる。また、これにより、内円筒に吸引される気流を効果的に遮蔽し、塵埃の再飛散をより抑制することができる。
ここでは集塵装置を、外円筒底面を略鉛直方向下向きに配置して使用する場合を考えたが、これは本発明の集塵装置の使用方法を限定するものではなく、外円筒底面を略鉛直方向下向きに配置して使用しない場合も、塵埃の再飛散を抑制する効果は期待できる。
本発明の請求項2に記載の発明は、両端面が閉塞した外円筒と、前記外円筒外周の接線方向に接続する吸気口と、前記外円筒内部においてその軸と平行な軸を持ち、前記外円筒の一方の端面に接続する内円筒と、前記内円筒端面に接続し前記外円筒外部に通じる排気口とを備えたサイクロン式集塵装置であって、前記外円筒内部において前記内円筒が接続していない前記外円筒端面の近傍に、その端面に略垂直な遮蔽部材を備え、前記遮蔽部材が内円筒の軸と平行な軸を持つ円柱であり、前記遮蔽部材が、前記内円筒側の端面に外縁を備えたことを特徴とする集塵装置である。
これにより、単純な構造の部材で塵埃の再飛散を抑制することができる。したがって、集塵装置の構成をより単純にすることができ、製造等が容易になる。また円柱は多角柱に比べて、旋回流の流れ方向に対して凸となる部分がないので、旋回流による塵埃の遠心分離を妨げないと考えられる。また、これにより、内円筒に吸引される気流を効果的に遮蔽し、塵埃の再飛散をより抑制することができる。
本発明の請求項に記載の発明は、遮蔽部材が、内円筒側の端面が開口した筒状であることを特徴とする請求項またはに記載の集塵装置である。
遮蔽部材を構成する多角柱または円柱の内円筒側の端面が開口していない場合、その端面上に塵埃が堆積するおそれがある。多角柱または円柱の内円筒側の端面は内円筒までの距離が近いため、その端面上に堆積した塵埃は内円筒に吸引される可能性が高くなる。これに対して多角柱または円柱の内円筒側の端面を開口し、筒状とすることで、堆積塵埃の吸引の可能性を低減することができる。
本発明の請求項に記載の発明は、外縁がリング状の平板であることを特徴とする請求項6に記載の集塵装置である。
これにより、単純な構造の部材で塵埃の再飛散を抑制することができる。したがって、集塵装置の構成をより単純にすることができ、製造等が容易になる。
本発明の請求項に記載の発明は、遮蔽部材が内円筒の軸と平行な軸を持つ多角柱または円柱であって、その高さh1と、前記内円筒が接続していない外円筒端面から前記内円筒までの距離h2との比h1/h2が0.5以下の値であることを特徴とする請求項乃至のいずれかに記載の集塵装置である。
h1/h2が0.5より大きい、すなわち遮蔽部材が内円筒により近くなると、内円筒に吸引される気流を遮断する効果が大きくなりすぎ、圧力損失の増大を招く。また遮蔽部材が遠心分離の妨げとなって、集塵率の低下を招くおそれがある。したがってh1/h2は0.5以下であることが好ましい。
本発明の請求項に記載の発明は、遮蔽部材が内円筒の軸と平行な軸を持ち、前記内円筒側の端面に外縁を備えた円柱であり、前記円柱の外径d1と前記内円筒の内径d2との比d1/d2が0.8〜1.2の範囲の値であることを特徴とする請求項記載の集塵装置である。
d1/d2が0.8より小さい、すなわち内円筒内径に比べて円柱外径が小さくなりすぎると、内円筒に吸引される気流を遮断する効果や塵埃の移動を抑制する効果等が小さくなる。逆にd1/d2が1.2より大きい、すなわち内円筒内径に比べて円柱外径が大きくなりすぎても、外縁上、円柱端面上または筒状の円柱の内部に塵埃が堆積しやすくなり、その結果、集塵率が低下するおそれがある。したがってd1/d2は0.8〜1.2の範囲の値であること、すなわち内円筒内径と円柱外径とが概ね一致することが好ましい。
本発明の請求項に記載の発明は、集塵された塵埃が堆積する外円筒の一部が着脱可能となるように、前記外円筒を分割したことを特徴とする請求項1乃至のいずれかに記載の集塵装置である。
これにより、堆積した塵埃ごと外円筒の一部を取り外し、容易に塵埃を廃棄することができる。
本発明の請求項に記載の発明は、着脱可能な外円筒の一部が、内円筒が接続していない前記外円筒端面を含む円筒であることを特徴とする請求項に記載の集塵装置である。
すなわち外円筒を適当な高さで上下に分割すれば良いので、単純な構造で、塵埃の堆積した部分を取り外すことが可能になる。
本発明の請求項に記載の発明は、外円筒内部に堆積したごみを自動的に集塵装置外へと排出する機構を備えたことを特徴とする請求項1乃至のいずれかに記載の集塵装置である。
外円筒内部に塵埃や虫の死骸等が堆積すると、カビ等が発生して不衛生になるおそれがある。また塵埃等の堆積量が増えると、その一部が気流で舞い上がって再飛散し、内円筒に吸引されるおそれがある。外円筒内部に堆積したごみを自動的に集塵装置外へと排出する機構を備えることで、外円筒内部に大量のごみが堆積するのを防ぎ、塵埃の再飛散や外円筒内部が不衛生になることを抑制することができる。
本発明の請求項1に記載の発明は、外円筒内部において前記外円筒の内円筒が接していない端面に接する集塵板と、前記端面に開閉可能なごみ排出口とを備え、前記集塵板は定期的に前記端面上を移動して前記ごみ排出口近傍にごみを集め、前記ごみ排出口が開口してごみを集塵装置外へと排出する機構を備えたことを特徴とする請求項に記載の集塵装置である。
これにより、外円筒内部に堆積したごみを簡単な機構で定期的に排出することができる。この場合、ごみ排出口は屋外に通じていることが好ましい。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1の集塵装置の斜視図であり、図2はその模式的断面図である。
実施の形態1の集塵装置の構成を説明する。
集塵装置1は、両端面が閉塞した外円筒2と、外円筒2外周の接線方向に接続する吸気口3と、外円筒2内部においてその軸と平行な軸を持ち、外円筒2の一方の端面(すなわち外円筒2上面)に接続する内円筒4と、内円筒4端面に接続し外円筒2外部に通じる排気口5と、外円筒2内部において内円筒4が接続していない外円筒2端面(すなわち外円筒2底面)に、その端面に垂直な遮蔽部材6とを備えたサイクロン式集塵装置である。
遮蔽部材6は内円筒4と軸を共有し、端面が開口した筒状の円柱7(すなわち円筒)である。円柱7の内円筒4側の端面には、リング状の平板の外縁8を備えている。
実施の形態1の集塵装置の作用を説明する。
送風手段(図示せず)によって集塵装置1へ空気が導入されると、外円筒2内で旋回流が生じる。このとき空気とともに旋回する塵埃に遠心力が加わるので、塵埃は外円筒2の外周壁方向へと移動し、最終的に外円筒2底面に落下、堆積する。塵埃が除去された空気は、内円筒4下端から吸引され、排気口5から排出される。
集塵装置1の高さ寸法を小さく構成すると内円筒4下端と外円筒2底面とが接近するため、分離されて外円筒2底面に落下した塵埃は、内円筒4に吸引される気流によって内円筒4側に引き寄せられる。これに対して外円筒2底面に、その面に垂直な遮蔽部材6を備えているので、塵埃が遮蔽部材6に衝突する等してその移動が妨げられ、その結果、塵埃の再飛散を抑制することができる。また遮蔽部材6の外縁8によって内円筒4に吸引される気流を遮蔽し、塵埃の再飛散をより抑制することができる。
実施の形態1の集塵装置の効果を説明する。
上記の構成とすることで、集塵率を低下させずに内円筒4と外円筒2底面をより接近させることが可能になるため、装置寸法の小型化と高い集塵率とを両立したサイクロン式集塵装置を提供することができる。
また遮蔽部材6を円柱7で構成したことで、単純な構造の部材で塵埃の再飛散を抑制することができる。したがって、集塵装置の構成をより単純にすることができ、製造等が容易になる。また円柱7は旋回流の流れ方向に対して凸となる部分がないので、旋回流による塵埃の遠心分離を妨げないと考えられる。
また上記構成では円柱7を円筒とした。円柱7の内円筒4側の端面が開口していない場合、その端面上に塵埃が堆積するおそれがある。円柱7の内円筒4側の端面は内円筒4までの距離が近いため、その端面上に堆積した塵埃は内円筒4に吸引される可能性が高くなる。これに対して円柱7を内円筒4側の端面が開口した円筒とすることで、堆積塵埃の吸引の可能性を低減することができる。
遮蔽部材6の効果を示す例として、外円筒2底面に円筒(外縁の無い物)を備えた場合と、備えなかった場合の集塵率および圧力損失を図3に示す。この円筒はその高さh1と、外円筒2底面から内円筒4までの距離h2との比h1/h2が0.48である。また円筒の外径d1と内円筒4の内径d2との比d1/d2が1.0である。円筒を備えることで圧力損失は増大せずに集塵率が向上した。
また遮蔽部材6において、円柱7に外縁8を備えたことで、内円筒4に吸引される気流を効果的に遮蔽し、塵埃の再飛散をより抑制することができる。
また外縁8をリング状の平板としたことで、単純な構造の部材で塵埃の再飛散を抑制することができる。したがって、集塵装置の構成をより単純にすることができ、製造等が容易になる。
外縁8の効果を示す例として、円筒にリング状の平板を備えた場合と、備えなかった場合の集塵率および圧力損失を図4に示す。図4の構成において、リング状の平板の外径d3と円筒の外径d1との比d3/d1は1.5である。またd1/d2は1.0である。外縁を備えることで圧力損失はほとんど増大せずに集塵率が向上した。
また円柱7の高さh1と、外円筒2底面から内円筒4までの距離h2との比h1/h2が0.5以下の値とした。h1/h2と集塵率および圧力損失の関係を図5に示す。図5の構成において、d1/d2は1.0、d3/d1は1.5である。h1/h2が0.5より大きい、すなわち遮蔽部材6が内円筒4により近くなると、内円筒4に吸引される気流を遮断する効果が大きくなりすぎ、圧力損失の増大を招く。また遮蔽部材6が遠心分離の妨げとなって、集塵率の低下を招くと考えられる。したがってh1/h2は0.5以下であることが好ましい。
また円柱7の外径d1と内円筒4の内径d2との比d1/d2が0.8〜1.2の範囲の値とした。d1/d2と集塵率および圧力損失の関係を図6に示す。図6の構成において、h1/h2は0.39である。集塵率はd1/d2=1近傍で極大となった。一方、圧力損失はd1/d2に関わらず一定だった。d1/d2が0.8より小さい、すなわち内円筒4内径に比べて円柱7外径が小さくなりすぎると、内円筒4に吸引される気流を遮断する効果や塵埃の移動を抑制する効果等が小さくなる。逆にd1/d2が1.2より大きい、すなわち内円筒4内径に比べて円柱7外径が大きくなりすぎても、外縁8上や筒状の円柱7の内部に塵埃が堆積しやすくなり、その結果、集塵率が低下するおそれがある。したがってd1/d2は0.8〜1.2の範囲の値であること、すなわち内円筒4内径と円柱7外径とが概ね一致することが好ましい。
なお実施の形態1では遮蔽部材6を円柱7で構成したが、端面が楕円の略円柱や多角柱でもよい。
また集塵された塵埃が堆積する外円筒2の一部が着脱可能となるように、外円筒2を分割してもよい。例えば集塵装置1の高さ方向において、遮蔽部材6の上端から内円筒4の下端までの間のある高さで外円筒2を水平に分割し、外円筒2底面を含む円筒を着脱可能とする構成が考えられる。これにより、堆積した塵埃ごと外円筒2下部を取り外し、容易に塵埃を廃棄することができる。
また外円筒2内部に粘着性材料を備えてもよい。これにより外円筒2に入った細かい塵埃を捕捉し、再飛散を抑制することができる。
また外円筒2内部に殺虫性材料を備えてもよい。集塵装置1を、吸気口3が屋外に通じている状態で使用する場合、塵埃とともに小さな虫が捕らえられ、外円筒2内部に集められる。その際、虫が生きたままだと自力で内円筒4から集塵装置1外、例えば室内へと逃げ出すおそれがある。外円筒2内部に殺虫性材料を備えることで、外円筒2内部に捕らえた虫を殺し、室内等への侵入を防ぐことができる。
また外円筒2内部に抗菌、防カビ加工を施してもよい。外円筒2内部に塵埃や虫の死骸等が堆積すると、カビ等が発生して不衛生になるおそれがある。外円筒2内部に抗菌、防カビ加工を施すことで、カビ等の発生を遅らせ、不衛生になるのを防ぐことができる。
また内円筒4の外円筒2と接していない端面より、空気の流れ方向の下流にフィルタを備えてもよい。これにより、外円筒2内部に捕らえられなかった微細な塵埃や生きた虫等を捕集することができ、これらが排気口5から排出されて室内等に侵入することを防ぐことができる。
(実施の形態2)
図7は本発明の実施の形態2の集塵装置の模式的断面図である。
実施の形態2の構成は、遮蔽部材10以外、実施の形態1と同様である。遮蔽部材10は皿状の部材であり、その外周壁面は外円筒2底面に対してある角度θをなしている。
実施の形態2の基本的な作用、効果は実施の形態1と同様である。
実施の形態1では外円筒底面に円筒を垂直に備えたが、遮蔽部材が外円筒底面に対して垂直でない実施の形態2も同様の作用、効果が期待できる。
遮蔽部材10外周壁面と外円筒2底面とのなす角θが90°より少し小さい値のときは、単純な円筒に比べて、内円筒4に吸引される気流を遮蔽する作用が高まると考えられる。逆にθが小さくなりすぎると、塵埃の移動を妨げたり、内円筒4への気流を遮蔽したりする効果が十分に得られないと考えられる。
また遮蔽部材10の外周壁面は平板に限らず、湾曲した形状でも同様の作用、効果が期待できる。
(実施の形態3)
図8は本発明の実施の形態3の集塵装置の模式的断面図である。実施の形態3は、実施の形態1の外円筒2内部に、ごみを自動的に集塵装置外へと排出する機構を備えた構成であり、図8は外円筒2を水平に切断した模式的断面図である。
実施の形態3の基本的な構成、作用、効果は実施の形態1と同様であるので、ごみを自動的に排出する機構についてのみ説明する。
ごみを自動的に排出する機構の構成を説明する。
集塵装置11は外円筒2底面に接する集塵板12を備えている。集塵板12は遮蔽部材6を超えない高さの平板であり、遮蔽部材6外周と外円筒2内周とに沿って回転可能となるように固定されている。また外円筒2底面は開閉可能なごみ排出口13を備えており、ごみ排出口13は屋外に通じている。
ごみを自動的に排出する機構の動作、作用を説明する。
集塵板12は定期的に遮蔽部材6外周と外円筒2内周とに沿って回転する。その際、集塵板12は外円筒2底面上を摺動して、外円筒2内に堆積したごみをかき集める。同時にごみ排出口13が開口して集塵装置11外へごみを排出する。
ごみを自動的に排出する機構の効果を説明する。
外円筒2内部に塵埃や虫の死骸等が堆積すると、カビ等が発生して不衛生になるおそれがある。また塵埃等の堆積量が増えると、その一部が気流で舞い上がって再飛散し、内円筒4に吸引されるおそれがある。外円筒2内部に堆積したごみを自動的に集塵装置11外へと排出する機構を備えることで、外円筒2内部に大量のごみが堆積するのを防ぎ、塵埃の再飛散や外円筒2内部が不衛生になることを抑制することができる。
本発明の集塵装置は、建物の換気や空調のために屋外の空気を室内に取り入れる際、空気中の塵埃を捕集し、浄化して室内に給気するので有用である。また室内の空気を循環しながら使用するエアコンや空気清浄機にも適用することができる。
本発明の実施の形態1の集塵装置の斜視図 同模式的断面図 本発明の実施の形態1の遮蔽部材の効果を示すグラフ 本発明の実施の形態1の外縁の効果を示すグラフ 円柱の高さh1/外円筒底面から内円筒までの距離h2と集塵率および圧力損失の関係を示すグラフ 円柱の外径d1/内円筒の内径d2と集塵率および圧力損失の関係を示すグラフ 本発明の実施の形態2の集塵装置の模式的断面図 本発明の実施の形態3の集塵装置の模式的断面図 従来のサイクロン式集塵装置の斜視図 小型化したサイクロン式集塵装置の斜視図
符号の説明
1 集塵装置
2 外円筒
3 吸気口
4 内円筒
5 排気口
6 遮蔽部材
7 円柱
8 外縁
9 集塵装置
10 遮蔽部材
11 集塵装置
12 集塵板
13 ごみ排出口
101 集塵装置
102 外円筒
103 吸気口
104 円錐筒
105 集塵室
106 内円筒
107 排気口
108 集塵装置

Claims (10)

  1. 両端面が閉塞した外円筒と、前記外円筒外周の接線方向に接続する吸気口と、前記外円筒内部においてその軸と平行な軸を持ち、前記外円筒の一方の端面に接続する内円筒と、前記内円筒端面に接続し前記外円筒外部に通じる排気口とを備えたサイクロン式集塵装置であって、前記外円筒内部において前記内円筒が接続していない前記外円筒端面の近傍に、その端面に略垂直な遮蔽部材を備え、
    前記遮蔽部材が内円筒の軸と平行な軸を持つ多角柱であり、
    前記遮蔽部材が、前記内円筒側の端面に外縁を備えたことを特徴とする集塵装置。
  2. 両端面が閉塞した外円筒と、前記外円筒外周の接線方向に接続する吸気口と、前記外円筒内部においてその軸と平行な軸を持ち、前記外円筒の一方の端面に接続する内円筒と、前記内円筒端面に接続し前記外円筒外部に通じる排気口とを備えたサイクロン式集塵装置であって、前記外円筒内部において前記内円筒が接続していない前記外円筒端面の近傍に、その端面に略垂直な遮蔽部材を備え、
    前記遮蔽部材が内円筒の軸と平行な軸を持つ円柱であり、
    前記遮蔽部材が、前記内円筒側の端面に外縁を備えたことを特徴とする集塵装置。
  3. 遮蔽部材が、内円筒側の端面が開口した筒状であることを特徴とする請求項またはに記載の集塵装置。
  4. 外縁がリング状の平板であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の集塵装置。
  5. 遮蔽部材が内円筒の軸と平行な軸を持つ多角柱または円柱であって、その高さh1と、前記内円筒が接続していない外円筒端面から前記内円筒までの距離h2との比h1/h2が0.5以下の値であることを特徴とする請求項乃至のいずれかに記載の集塵装置。
  6. 遮蔽部材が内円筒の軸と平行な軸を持ち、前記内円筒側の端面に外縁を備えた円柱であり、前記円柱の外径d1と前記内円筒の内径d2との比d1/d2が0.8〜1.2の範囲の値であることを特徴とする請求項記載の集塵装置。
  7. 集塵された塵埃が堆積する外円筒の一部が着脱可能となるように、前記外円筒を分割したことを特徴とする請求項1乃至のいずれかに記載の集塵装置。
  8. 着脱可能な外円筒の一部が、内円筒が接続していない前記外円筒端面を含む円筒であることを特徴とする請求項に記載の集塵装置。
  9. 外円筒内部に堆積したごみを自動的に集塵装置外へと排出する機構を備えたことを特徴とする請求項1乃至のいずれかに記載の集塵装置。
  10. 外円筒内部において前記外円筒の内円筒が接していない端面に接する集塵板と、前記端面に開閉可能なごみ排出口とを備え、前記集塵板は定期的に前記端面上を移動して前記ごみ排出口近傍にごみを集め、前記ごみ排出口が開口してごみを集塵装置外へと排出する機構を備えたことを特徴とする請求項に記載の集塵装置。
JP2008312885A 2008-12-09 2008-12-09 集塵装置 Expired - Fee Related JP5206381B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008312885A JP5206381B2 (ja) 2008-12-09 2008-12-09 集塵装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008312885A JP5206381B2 (ja) 2008-12-09 2008-12-09 集塵装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010137117A JP2010137117A (ja) 2010-06-24
JP5206381B2 true JP5206381B2 (ja) 2013-06-12

Family

ID=42347723

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008312885A Expired - Fee Related JP5206381B2 (ja) 2008-12-09 2008-12-09 集塵装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5206381B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101855371B1 (ko) * 2016-07-22 2018-05-10 충북대학교 산학협력단 대칭 유동을 이용한 다상유체 분리장치

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5867549U (ja) * 1981-10-30 1983-05-09 株式会社日立製作所 遠心分離機
JPS6342758A (ja) * 1986-08-11 1988-02-23 Hitachi Ltd サイクロン形集塵機
JP2000000494A (ja) * 1998-06-18 2000-01-07 Nisshin Flour Milling Co Ltd 微粉体捕集装置
JP2000317348A (ja) * 1999-05-06 2000-11-21 Mitsuhiro Sekino 遠心・慣性効果型分級方式
JP4110502B2 (ja) * 2000-02-07 2008-07-02 功 加藤 排気ガス浄化装置
JP2004105805A (ja) * 2002-09-13 2004-04-08 Sharp Corp 還流式分離器

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101855371B1 (ko) * 2016-07-22 2018-05-10 충북대학교 산학협력단 대칭 유동을 이용한 다상유체 분리장치

Also Published As

Publication number Publication date
JP2010137117A (ja) 2010-06-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
RU2302908C2 (ru) Циклонный пылеуловитель и пылесос, содержащий циклонный пылеуловитель
TWI424829B (zh) Electric vacuum cleaner
RU2234232C2 (ru) Решетка циклонного пылеулавливающего устройства для пылесоса (варианты)
US11234569B2 (en) Dust container and cleaner including the same
JP5468176B2 (ja) 収集装置、及び当該収集装置を有している真空掃除機
EP2915473B1 (en) Dust collecting device
US20150096446A1 (en) Dust-collecting device of a secondary dust-collecting machine
JP6721362B2 (ja) サイクロン分離装置及び住宅換気用給気フード
WO2017092424A1 (zh) 一种过滤装置及除尘设备
CN105413369B (zh) 一种过滤装置及具有该过滤装置的除尘设备
JP5109847B2 (ja) 集塵装置
EP3560403A1 (en) Dust collecting device using multi-cyclone dust filtration
JP5206381B2 (ja) 集塵装置
JP2010207745A (ja) 集塵装置
CN108577670B (zh) 尘气处理装置
JP5181856B2 (ja) 除塵装置
WO2017092423A1 (zh) 一种过滤装置
JP2010184165A (ja) 集塵装置
JP5272740B2 (ja) 集塵装置
JP5272616B2 (ja) 除塵装置
KR101532910B1 (ko) 듀얼 볼텍스 진공청소기
JP2008022932A (ja) 電気掃除機
CN107788911A (zh) 吸尘器用尘杯组件
JP5423868B2 (ja) 集塵装置
CN105879536A (zh) 免维护式油雾收集器

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20111124

RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20111213

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120803

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120821

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20121011

RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20121214

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130122

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130204

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160301

Year of fee payment: 3

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5206381

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160301

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees