以下に、本発明の実施の形態を図を用いて説明する。
図1は、パチンコ島台1の全体正面図である。本実施形態のパチンコ島台1は、図1に示すように、その長手方向に多数のパチンコ機2を列設するもので、各パチンコ機2の左側には、玉貸機3が配置されている。パチンコ島台1の両端には、島飾り4及び妻板5が設けられ、この島飾り4及び妻板5間には、パチンコ機2の下部に位置するように板状のカウンター6が形成されている。また、島飾り4の略中央部には、客が獲得したパチンコ玉を返却したときに、そのパチンコ玉数を数値記録したレシートを発行する玉返却計数装置9が設けられており、また、妻板5には、パチンコ島台1に列設されているパチンコ機2の稼働データを収集し、この収集した稼働データに基づいて所定の遊技情報を客に報知する遊技情報表示装置24が付設されている。この、遊技情報表示装置24については、後に詳述する。また、パチンコ島台1の上部には、パチンコ機2と1対1で対応するように呼出ランプ7が設けられており、この呼出ランプ7は、パチンコ機2にトラブルが発生したときなどに、客の操作により点灯して店員を呼び出したり、パチンコ機2が大当りしたときなどに自動点灯して装飾効果を高めたりする機能を有する。
また、パチンコ島台1において、呼出ランプ7の上方には欄間8が設けられおり、この欄間8は、パチンコ島台1に対して開閉自在に設けられ、例えばパチンコ島台1内部の補給樋が玉詰まりを起こしたとき等のトラブルに対処できるようになっている。なお、パチンコ機2、玉貸機3、カウンター6、呼出ランプ7及び欄間8は、本図に示されていない裏側の面にも設けられている。また、本図にはパチンコ島台1単体を示したが、実際の遊技場内には、複数のパチンコ島台1が略並列して設置されるようになっている。
次に図2を参照しながら、パチンコ機2について説明する。図2は、パチンコ機2の全体正面図である。パチンコ機2は、通称フィーバー型(デジパチ)と呼ばれるもので、遊技盤20の略中央部に表示ユニット10が設けられており、この表示ユニット10には、液晶表示ディスプレイ(LCD)などで構成された特別図柄表示装置16と、7セグメントLED等で構成された普通図柄表示装置18とが一体的に設けられている。また、表示ユニット10の下方には、電動役物としての始動入賞口(電動チューリップ)11及び大入賞口(アタッカ)12が設けられており、また、表示ユニット10の左右には、作動ゲート19が設けられている。なお、図中、14は、普通入賞口である。
パチンコ玉が始動入賞口11に入賞した場合には、所定の賞品球を客に与えると共に、図示しない始動入賞検出センサによってパチンコ玉を検出し、特別図柄表示装置16の各図柄表示部21、22、23に特別図柄をスクロール表示させ、所定時間後に左図柄表示部21、右図柄表示部23、中図柄表示部22の特別図柄を所定順に停止させて大当りを抽選するスロットゲームを行う。そして、特別図柄が停止した時点で確定表示された特別図柄の組合せが予め定められた大当り図柄である場合には大当りとなり、大入賞口(アタッカ)12を図示しないソレノイドにより電気的に制御することで所定の態様で開放する、大当り遊技が実行されるようになっている。
また、パチンコ玉が作動ゲート19を通過した場合には、図示しない作動ゲート検出センサによってパチンコ玉を検出し、普通図柄表示装置18に普通図柄として1桁の数字図柄を変動表示させて抽選を行い、確定表示された普通図柄が予め定められた当り図柄である場合には当りとなり、始動入賞口(電動チューリップ)11の羽根を図示しないソレノイドにより電気的に制御することで、所定時間開放するようなっている。なお、パチンコ玉が普通入賞口14に入賞した場合には、所定の賞品球が客に与えられるようになっている。
ここで、パチンコ機2の大当り確率及び当り確率について説明する。まず、大当り確率は、パチンコ機2の機種毎に予め設定されており、この設定されている大当り確率は、パチンコ機2のスペック、特に大当り遊技における予定出玉数を考慮して設定されている。大当り遊技は、複数のラウンド(例えば第1ラウンド〜第16ラウンド)から成っており、このラウンド数が何回設定されているかによって大当り遊技における予定出玉数がほぼ決定する。従って、例えば、大当り遊技が16ラウンドから成っている機種の場合には、予定出玉数は2000個、大当り確率は1/350、大当り遊技が8ラウンドから成っている機種の場合には、予定出玉数は1000個、大当り確率は1/175というような具合である。一般的には、パチンコ機2では1/50〜1/500の範囲で大当り確率が設定される場合がほとんどである。
パチンコ機2において所定の大当り確率を設定するには、例えば次のようにする。即ち、パチンコ機2が備える図示しないマイクロコンピュータにおいて、RAM上に大当りカウンタC1(例えば0〜349)を作成し、この大当りカウンタは、電源投入時0からスタートさせ、リセット割込み(例えば2msec)毎にインクリメント(1加算)していき、350になる場合は0に書き換えられるようにする。そして、始動入賞口11がパチンコ玉を検出した時点の大当りカウンタの値を抽出し、この値が予め定められている数値(例えば123)と合致したとき大当りと判定する。従って、この場合には、パチンコ機2に設定される大当り確率は、1/350となる。当然ながら、この大当り確率は、例えば引いたくじを元に戻さない福引きのように、その都度変化するような確率を作り出すものではなく、始動入賞口11がパチンコ玉を検出するたびに、1/350の確率にて大当りの抽選が行われ、これにより大当りの抽選における一様性と不規則性が確保される。
なお、当り確率も、上記した大当り確率と同様にパチンコ機2の機種毎に予め設定されており、この設定されている当り確率は、一般的に1/2〜1/4の範囲で設定される場合が多くなっている。
ところで、大当り図柄には、特定大当図柄と通常大当図柄とが設けられており、特定大当図柄は、通常大当図柄よりも客にとってさらに有利な特典が付与されるようになっている。一般的にパチンコ機2では、通常大当図柄にて大当りになると、大当り遊技の終了後、スタート回数(スロットゲーム回数)が予め設定されている所定回数になるまで、時短処理が実行されようになっており、この時短処理では、当り確率が上昇され、普通図柄の変動時間が短縮され、始動入賞口11の開放時間が延長され、特別図柄の変動時間(スロットゲームの実行時間)が短縮されるようになっている。従って、この時短処理の遊技状態(時短状態)では、頻繁に始動入賞口11にパチンコ玉が入賞すると共に、短時間でスロットゲームを数多く消化される、即ちスタート回数がふえるので、客は、持ち玉を減らすことなく大当りを獲得するチャンスが増大する。
一方、特定大当図柄にて大当りになると、大当り遊技の終了後、次回の大当りが来るまで(機種によっては、スタート回数が予め設定されている所定回数になるまで)、確率変動(確変)処理が実行されようになっており、この確変処理では、時短処理に加えて大当り確率が上昇される(高確率になる)ようになっている。従って、この確変処理の遊技状態(確変状態)では、客は、持ち玉を減らすことなく、ほぼ確実に短時間で次の大当りを獲得することが可能になる。一般的に、確変状態で大当りを獲得することを連チャンと呼び、これはパチンコ遊技の醍醐味となっている。また、最近では、通常大当図柄で大当りになっても、大当り遊技中に再抽選が行われて時短から確変に昇格(特定大当図柄で大当りになったときと同じ効果を得る)したり、通常の遊技状態で突然確変(突確)になる機種もある。
なお、時短処理や確変処理で設定変更される確率や時間は、具体的には、例えば次のようにすればよい。即ち、大当り確率は1/350から1/70に上昇させ、当り確率は1/3から9/10に上昇させ、普通図柄の変動時間は30秒から3秒に短縮させ、特別図柄の変動時間は8秒から2秒に短縮(ただしリーチは除く)させ、始動入賞口11の開放時間は0.2秒から2秒に延長させるといった具合である。
次に図3を参照しながら、遊技情報表示装置24について説明する。図3は、遊技情報表示装置24の全体斜視図である。遊技情報表示装置24は、図3に示すように、本体部とデータ表示部30とが一体的に形成されており、データ表示部30は、比較的大形の液晶表示ディスプレイ(LCD)などでフルカラー表示が可能に構成され、タッチパネル方式になっている。従って、客は、このタッチパネルを操作して当該パチンコ島台1における所望のパチンコ機2の遊技情報を閲覧することができるようになっている。なお、データ表示部30の表示内容については、後に詳述する。
また、データ表示部30の上方には、上部ランプ部26が設けられており、この上部ランプ部26は、遊技情報表示装置24において、客が閲覧したパチンコ機2が優秀台である場合に自動点灯するようになっている。この上部ランプ部26の点灯条件については後述する。なお、上部ランプ部26は、カバーに優秀台と印字され、基盤本体部に取り付けられたLEDや電球などの発光源(図示省略)から発せられた光が、カバーの内側に設けられた断面鋸歯状の多数の凸凹により、外部に乱反射して輝くようになっている。
図中、25はカードリーダであり、このカードリーダ25に、この遊技場の会員が会員カードを挿入することにより、遊技情報表示装置24において特別な遊技情報が閲覧できるようになっている。なお、このカードリーダ25をなくして、来場者が自由に遊技情報表示装置24の遊技情報全てを閲覧できるようにしてもよい。また、遊技情報表示装置24には、データ表示部30上で表示された遊技情報を印刷できるようにしてもよい。
次に図4乃至図9を参照しながら、データ表示部30の主な表示内容や設定などについて説明する。図4は、データ表示部30の初期画面を示す説明図である。このデータ表示部30は、当該パチンコ島台1に列設されているパチンコ機2の稼働データに基づいて、客に有益な遊技情報を文字や数字、あるいはグラフなどで報知するもので、上記したように、タッチパネル方式になっている。即ち、データ表示部30は、画面上にマトリクス方式の透明状タッチスイッチが設けられており、客は、この画面上に設定されるタッチスイッチを操作することにより、所望の遊技情報を閲覧する。
図4に示すように、データ表示部30の初期画面は、遊技場側が操作する設定部27と、客側が操作する台データ表示部28とが表示されるようになっている。設定部27が押圧操作されると、データ表示部30は、図5(A)に示すように、ここでIDとパスワードを入力する画面に切り替わる。なお、図5(A)は、設定部27が操作されたときのデータ表示部30の表示画面を示す説明図である。そして、店員などが、IDとパスワードをID入力部45及びPASSWORD入力部46に入力し、「確定」(図5(A)の画面左下)または「次へ」(図5(A)の画面右下)を押圧操作すると、データ表示部30は、図5(B)に示すような画面に切り替わる。なお、IDとパスワードの入力は、図示していないが、データ表示部30の画面上に表示されるキーボードにより行うようになっている。また、図5(A)に示す画面で、「戻る」(図5(A)の画面右下)が押圧操作されたときは、データ表示部30は、図4の画面に切り替わる。
図5(B)は、IDとパスワードが入力されたときのデータ表示部30の表示画面を示す説明図である。図5(B)に示すように、この画面は、グループ設定の変更を行う画面であり、従って、グループ設定の変更を行うときは、グループ設定変更部47のYESを押圧操作する。そして、グループ設定変更部47のYESが押圧操作されると、データ表示部30は、図6(A)に示すように、ここでグループ設定部48としての設定1、設定2、設定3を入力する画面に切り替わる。従って、この画面により、所望のグループ設定を行う。なお、図6(A)は、グループ設定変更部47のYESが操作されたときのデータ表示部30の表示画面を示す説明図である。また、このグループ設定については、後に詳述する。
一方、図5(B)に示す画面で、グループ設定変更部47のNOが押圧操作されたとき、または図6(A)に示す画面で、グループ設定部48が押圧操作され、「確定」(図6(A)の画面左下)または「次へ」(図6(A)の画面右下)が押圧操作されると、データ表示部30は、図6(B)に示すような画面に切り替わる。なお、データ表示部30において、図5(B)に示す画面で、「戻る」(図5(B)の画面右下)が押圧操作されたときは図5(A)の画面に、「次へ」(図5(B)の画面右下)が押圧操作されたときは、図6(A)の画面に切り替わり、また、図6(A)に示す画面で、「戻る」(図6(A)の画面右下)が押圧操作されたときは図5(B)の画面に切り替わる。
図6(B)は、グループ設定変更部47のNOまたはグループ設定部48が操作されたときのデータ表示部30の表示画面を示す説明図である。図6(B)に示すように、この画面は、当該パチンコ島台1に列設されているパチンコ機2の台番号、機種名及び大当り確率(パチンコ機2に予め設定されている通常(確変以外)の遊技状態における大当り確率の分母の値)を設定する画面であり、同一の機種が複数台ある場合には、台番号を複数指定することで、まとめて設定できるようになっている。従って、図6(B)に示す画面では、台番号入力部49、機種名入力部50、大当り確率入力部51が表示されるようになっている。そして、これら台番号入力部49、機種名入力部50、大当り確率入力部51に台番号、機種名、大当り確率を入力し、「確定」(図6(B)の画面左下)または「TOP」(図6(B)の画面右下)を押圧操作すると、データ表示部30は、図4の画面に切り替わり、図6(B)に示す画面で、「戻る」(図6(B)の画面右下)が押圧操作されたときは、データ表示部30は、図6(A)の画面に切り替わる。
一方、図4に示す画面で、客が台データ表示部28を押圧操作すると、データ表示部30は、図7(A)に示すように、パチンコ機2の台番号を選択する画面に切り替わる。なお、図7(A)は、台データ表示部28が操作されたときのデータ表示部30の表示画面を示す説明図である。この台番号を選択する画面は、当該パチンコ島台1に列設されている全てのパチンコ機2が実際に配置されているように台番号選択部52が表示され(図示では、一例として台番号201〜240を記載)、従って、客は、所望するパチンコ機2の台番号を容易に選択できるようになっている。そして、台番号選択部52が押圧操作され、「次へ」(図7(A)の画面右下)が押圧操作されると、データ表示部30は、図7(B)に示すような画面に切り替わる。なお、図7(A)に示す画面で、「戻る」(図7(A)の画面右下)が押圧操作されたときは、データ表示部30は、図4の画面に切り替わる。
図7(B)は、台番号選択部52が操作されたときのデータ表示部30の表示画面を示す説明図である。図7(B)に示すように、この画面は、選択した台番号のパチンコ機2の基本データを表示するのか、あるいは評価データを表示するのかを選択する画面であり、従って、図7(B)に示す画面では、基本データ部53及び評価データ部54が表示されるようになっている。また、この画面では、選択したパチンコ機2の台番号、機種名、大当り確率が、それぞれ台番号表示部29、機種名表示部31、大当り確率表示部32に表示される(図示では、一例として台番号:228、機種名:*****、大当り確率:1/350を記載)。
図7(B)に示す画面で基本データ部53が押圧操作され、「次へ」(図7(B)の画面右下)が押圧操作されると、データ表示部30は、図8に示すような画面に切り替わる。なお、図7(B)に示す画面で、「戻る」(図7(B)の画面右下)が押圧操作されたときは、データ表示部30は、図7(A)の画面に切り替わる。図8は、基本データ部53が操作されたときのデータ表示部30の表示画面を示す説明図である。図8に示すように、この画面は、選択した台番号のパチンコ機2の基本データを表示する画面であり、データ表示部30には、基本データ表55が表示される。なお、本図においても、図7(B)と同様に、選択したパチンコ機2の台番号、機種名、大当り確率が、台番号表示部29、機種名表示部31、大当り確率表示部32に表示されている。
基本データ表55は、図8に示すように、縦軸に、本日、1日前、2日前、3日前、4日前、5日前、6日前、7日前、最大が、横軸に、大当り(大当り回数表示部33)、確変(確変回数表示部34)、時短(時短回数表示部35)、スタート(累計スタート回数表示部36)、アウト(アウト玉数表示部37)、セーフ(セーフ玉数表示部38)、差玉(差玉数表示部39)、稼働時間(稼働時間表示部40)設けられている。
本日〜7日前に対する大当り回数表示部33、確変回数表示部34、時短回数表示部35、累計スタート回数表示部36、アウト玉数表示部37、セーフ玉数表示部38、差玉数表示部39、稼働時間表示部40は、該当日の大当り、確変、時短、スタート、アウト玉、セーフ玉、差玉、稼働時間の累計回数、累計数または累計時間を表示する。なお、アウト玉とはパチンコ機2において遊技盤に発射されたパチンコ玉であり、セーフ玉とはパチンコ機2から客へ払い出されたパチンコ玉であり、差玉とはアウト玉数とセーフ玉数との差である。また、最大に対する大当り回数表示部33、確変回数表示部34、時短回数表示部35、累計スタート回数表示部36、アウト玉数表示部37、セーフ玉数表示部38、稼働時間表示部40は、過去の1日において、それまでの最大の数値を示した値が表示される。なお、1日前〜7日前とは、遊技場が営業している実営業日を対象としている。また、データ表示部30において、図8に示す画面で、「戻る」(図8の画面右下)が押圧操作されたときは図7(B)の画面に、「TOP」(図8の画面右下)が押圧操作されたときは、図4の画面に切り替わる。
一方、図7(B)に示す画面で評価データ部54が押圧操作されると、または図8に示す画面で「評価データへ」(図8の画面左下)が押圧操作されると、データ表示部30は、図9に示すような画面に切り替わる。図9は、評価データ部54または前記「評価データへ」が操作されたときのデータ表示部30の表示画面を示す説明図である。図9に示すように、この画面は、選択した台番号のパチンコ機2の評価データを表示する画面であり、グラフ表示部70、スケール表示部71、履歴表示部72、切換部73、確変除外部74、大当り間スタート回数表示部75、ハマリ回数表示部76、平均スタート回数表示部77、GOOD表示部78、コメント表示部79、デジタル表示部80などが表示される。なお、本図においても、図7(B)と同様に、選択したパチンコ機2の台番号、機種名、大当り確率が、台番号表示部29、機種名表示部31、大当り確率表示部32に表示されている。
データ表示部30のほぼ中央に設けられたグラフ表示部70は、10×10のドットマトリクス状に表示され、過去の大当り間スタート回数を棒グラフにて所定の配色に表示する。グラフ表示部70の右側に設けられたスケール表示部71は、グラフ表示部70が示す棒グラフの大きさ(スタート回数)を表すもので、このスケール表示部71は、グループ設定やパチンコ機2の機種(大当り確率)によって、その表示が変更されるようになっている。グラフ表示部70の下側に設けられた履歴表示部72は、3×10のドットマトリクス状に表示されるもので、この履歴表示部72は、1〜10、11〜20、21〜30の何れかが点灯するように表示してグラフ表示部70が示す棒グラフが何回前の大当り間スタート回数であるかを表すものである。なお、グラフ表示部70が示す棒グラフの表示態様及びスケール表示部71の表示変更条件については後に詳述する。
履歴表示部72の左下側に設けられた切換部73は、客の押圧操作によりグラフ表示部70が示している棒グラフを切換表示させるためのものであり、常時、履歴表示部72は1〜10が点灯するように表示し、棒グラフは過去1回から過去10回の大当り間スタート回数を表示しているのであるが、この切換部73を1回操作すると、履歴表示部72は11〜20が点灯するように表示すると共に、棒グラフは過去11回から過去20回の大当り間スタート回数を表示し、この状態からさらに切換部73を1回操作すると、履歴表示部72は21〜30が点灯するように表示すると共に、棒グラフは過去21回から過去30回の大当り間スタート回数を表示する。そして、この状態からさらに切換部73を1回操作する、または、履歴表示部72が11〜20若しくは21〜30が点灯するように表示している状態から所定時間経過すると、履歴表示部72及び棒グラフは最初の表示状態(履歴表示部72は1〜10が点灯するように表示し、棒グラフは過去1回から過去10回の大当り間スタート回数を表示)に戻るようになっている。
履歴表示部72の右下側に設けられた確変除外部74は、客の押圧操作によりグラフ表示部70が示している棒グラフから、確変状態での大当り間スタート回数を除外して表示させるためのものであり、この確変除外部74により、棒グラフは確変状態での大当り間スタート回数を除外した場合の過去1回から過去30回までの大当り間スタート回数を表示可能になる。この確変除外部74は、操作されると所定時間が経過するまで有効となり、棒グラフは、この所定時間が経過するまで確変状態での大当り間スタート回数を除外した場合の大当り間スタート回数を表示する。従って、客は、確変除外部74を操作してから切換部73を順次操作することにより、確変状態での大当り間スタート回数を除外した過去1回から過去30回までの大当り間スタート回数を視ることができる。なお、この確変除外部74の有効時間が経過すると、履歴表示部72及び棒グラフは最初の表示状態(履歴表示部72は1〜10が点灯するように表示し、棒グラフは確変状態での大当り間スタート回数を除外していない過去1回から過去10回の大当り間スタート回数を表示)に戻るようになっている。
データ表示部30の右上側に設けられた大当り間スタート回数表示部75は、4桁の数字を表示するもので、この大当り間スタート回数表示部75は、直前の大当りから現時点までのスタート回数を表示する。また、大当り間スタート回数表示部75の下側に設けられたハマリ回数表示部76は、2桁の数字を表示するもので、このハマリ回数表示部76は、グラフ表示部70が現時点で示している棒グラフのうちのハマリの累計回数を表示する。このハマリ回数表示部76が表示するハマリの累計回数は、当然ながら、上記した切換部73または確変除外部74の操作により切り替わる。なお、このハマリの条件については後述する。
ハマリ回数表示部76の下側に設けられた平均スタート回数表示部77は、4桁の数字を表示するもので、この平均スタート回数表示部77は、グラフ表示部70が現時点で示している棒グラフの平均回数を表示する。この平均スタート回数表示部77が表示する大当り間スタートの平均回数は、ハマリ回数表示部76と同様に、上記した切換部73または確変除外部74の操作により切り替わる。平均スタート回数表示部77の下側に設けられたGOOD表示部78は、当該パチンコ機2が優秀台である場合に出現し所定の配色(例えば、GOOD!の文字が黒、背景が赤)にて表示するもので、このGOOD表示部78の出現条件については後述する。最後に、グラフ表示部70の上側に設けられたコメント表示部79は、図9に示す各種評価データの解説や操作説明などをタイムリーに文字にて表示するものである。なお、データ表示部30において、図9に示す画面で、「基本データへ」(図9の画面左下)が押圧操作されたときは図8の画面に、「戻る」(図9の画面右下)が押圧操作されたときは図7(B)の画面に、「TOP」(図9の画面右下)が押圧操作されたときは図4の画面に切り替わる。
以上、図4乃至図9を参照しながら、データ表示部30の主な表示内容や設定などを説明したが、データ表示部30には、この説明した表示内容や設定以外にも様々なもの(例えば、その他のグラフ表示や、このグラフ表示に対する設定、パチンコ島台1単位や遊技場単位の表示や設定、もしくは宣伝・広告の表示や設定など)があるが、これらは本発明とは特に関わりないので、ここでの説明は省略する。
なお、上記図4に示したデータ表示部30の初期画面は、遊技場の営業時間外は設定部27(ホール用)のみを表示し、遊技場の営業時間中は台データ表示部28(お客様用)のみを表示するようにしてもよい。
次に、図10を参照しながら遊技情報表示装置24の制御回路について説明する。図10は、遊技情報表示装置24における制御回路の要部ブロック図である。遊技情報表示装置24の制御回路を主に構成する制御部64は、CPU65、ROM66、RAM67、HDD(ハードディスク)56、入力回路57、出力回路58、電源回路59、バックアップ電源63及びこれらを接続するバス60(データバス、アドレスバス、コントロールバスなど)を備えたコンピュータシステムとして構成されており、図示しない電源からの電気の供給を電源回路59で受け、入力回路57を介して取得したデータや信号に基づいて、CPU65が出力回路58に接続されている各種回路や機器などを制御するための所定の制御プログラムを実行する。
電源回路59には、図示しない電源監視回路が設けられており、この電源監視回路は、電源回路59の電圧(例えば24V)が所定電圧V1(例えば12V)以下に降下すると、CPU65のNMI端子(マスク不能割込端子)及びバックアップ電源63に停電信号を送出するようになっている。即ち電源監視回路は、不測の停電により遊技情報表示装置24への電源が遮断されたとき、CPU65及びバックアップ電源63へ停電信号を送出し、直ちにバックアップ電源63を作動させて、このバックアップ電源63が作動している間(例えば5分間)に、CPU65が、RAM67に展開していた所定の遊技データをHDD56に記憶させるようになっている。
入力回路57には、データ表示部30のタッチスイッチから様々なデータが入力される。これらのデータとしては、上記したような当該パチンコ島台1に列設されているパチンコ機2の台番号、機種名、大当り確率などのデータ以外に、初期設定や設定変更・解除用のデータ、あるいは日付や時刻データなどが入力される。特に、台番号、機種名、大当り確率のデータはセットでHDD56に記憶されるようになっており、また、入力した日付及び時刻は、例えば内蔵のバックアップ電池などにより保持されるようになっている。なお、日付及び時刻の設定は、これに替えて、電波時計を採用し、自動で設定・補正するようにしてもよい。また、タッチスイッチからの入力は、マトリクス方式のタッチスイッチをスキャンニングすることにより、当該タッチスイッチからその押圧操作位置を示す信号が入力されるようになっている。
また、入力回路57には、当該パチンコ島台1に列設されているパチンコ機2の稼働データとして大当り状態中送出される大当り信号、確変状態中送出される確変信号、時短状態中送出される時短信号、スロットゲームが実行されるたびに送出されるスタート信号、アウト玉が発生されるたびに送出されるアウト玉信号、セーフ玉が発生されるたびに送出されるセーフ玉信号などが入力される。なお、これらの信号の入力は、直接、パチンコ機2の外部情報端子などとハーネスで接続してもよいし、また、この外部情報端子によるハーネス接続に限らず、無線接続や、各遊技状態によって所定の点灯態様を示すパチンコ機2に設けられるランプやLEDの光を、フォトトランジスタなどで電気信号に変換して、間接的に入力するようにしてもよい。さらに、これらの信号の入力は、パチンコ機2から一旦、呼出ランプ7や他のコンピュータ(例えば、図示しないホール管理コンピュータ)に入力され、この呼出ランプ7や他のコンピュータから入力するようにしてもよい。さらに、入力回路57には、カードリーダ25からの会員情報が入力されるようになっている。
一方、出力回路58には、上部ランプ部26及びデータ表示部30が接続されており、これらの装置は、上記した入力回路57から取得したデータや信号に基づいて、図示しないドライバ回路などにより駆動制御され、所定の態様に点灯及び表示される。
ここで、図11を参照しながらHDD56に記憶するデータについて説明する。図11は、HDD56が記憶しているデータの一例を示す説明図である。HDD56は、当該パチンコ島台1に列設されているパチンコ機2全てに対して、個別に次のようなデータを記憶する。まず、左上表を参照して、台番号、機種名、大当り確率は、上記したように台番号入力部49、機種名入力部50、大当り確率入力部51にて設定されるもので、大当り確率は分母のみを記憶する。これら台番号、機種名、大当り確率は、パチンコ機2の機種変更があった場合など、データ表示部30からの入力があるたびに書き換えられる。
次に、左下表を参照して、最大の大当り回数、確変回数、時短回数、累計スタート回数、アウト玉数、セーフ玉数、差玉数、累計稼働時間は、同じ機種において過去1日で最大の大当り回数、確変回数、時短回数、累計スタート回数、アウト玉数、セーフ玉数、差玉数、累計稼働時間を記憶するもので、最大記録が更新されるたびに書き換えられ、機種変更されたときは0にリセットされる。なお、差玉数は、セーフ玉数からアウト玉数を減算した値である。これらのデータは、図8に示した基本データを表示するとき参照される。
次に、中表を参照して、履歴順は、過去の大当り間スタート回数の履歴を表しており、最大で過去99回の大当り間スタート回数を記憶する。上記したようにグラフ表示部70が示す棒グラフは、最大で過去30回の大当り間スタート回数しか表示しないのであるが、これは、確変除外部74が操作されたときの事を考慮したものである。なお、履歴順「0」のスタート回数は、現在の大当り間スタート回数の記憶であり、スタート信号が入力されるたびにインクリメントされて逐次記憶され、大当り信号が入力されると0にリセットされる。
また、確変における「1」は、遊技状態が確変状態であったことを示しており、確変における「0」は、遊技状態が確変以外の状態であったことを示している。つまり、確変「1」に対応するスタート回数は、確変状態での大当り間スタート回数を示しており、確変「0」に対応するスタート回数は、確変以外の状態での大当り間スタート回数を示している。この確変のデータは、確変信号が入力されると1にセットされ、大当り信号が入力されると0にリセットされる。そして、これらスタート回数、確変のデータは、大当り信号が入力されると、表においてスタート回数及び確変のデータが下方にスライドして履歴順が1プラスされる。従って、例えば履歴順「99」のデータは、大当り信号が入力されると、100回前の大当り間スタート回数となって記憶されなくなるといった具合である。この場合、履歴順「0」のスタート回数及び確変は、リセットされて「0」になる。これらスタート回数及び確変のデータは、図9に示した評価データを表示するとき参照される。
次に、右表を参照して、大当り回数、確変回数、時短回数、累計スタート回数、アウト玉数、セーフ玉数、差玉数、累計稼働時間は、同じ機種において本日及び過去1日〜7日の大当り回数、確変回数、時短回数、累計スタート回数、アウト玉数、セーフ玉数、差玉数、累計稼働時間を記憶するもので、該当する日付と共に記憶する。なお、日付データにおいて、1日前と2日前とが連続していないのは、2006年11月15日が遊技場の休業日であったことを示している。
本日の大当り回数、確変回数、時短回数、累計スタート回数、アウト玉数、セーフ玉数は、大当り信号、確変信号、時短信号、スタート信号、アウト玉信号、セーフ玉信号が入力されるたびにインクリメントされて逐次記憶される。本日の差玉数は、セーフ玉数からアウト玉数を減算した値が逐次記憶される。累計稼働時間は、アウト玉数/100(分)の値が逐次記憶される。そして、これら本日及び過去1日〜7日のデータは、電源投入時に日付が変更されている場合に、日付データと共に下方にスライドして、本日のデータが1日前に、1日前のデータが2日前にというようにスライドする。従って、例えば7日前のデータは、電源投入時に日付が変更されていると、8日前のデータとなって記憶されなくなるといった具合である。この場合、本日の大当り回数、確変回数、時短回数、累計スタート回数、アウト玉数、セーフ玉数、差玉数、累計稼働時間及び日付データは、リセットされて「0」になる。
なお、これらHDD56の記憶データは、CPU65が、RAM67の所定領域に展開しているデータを、ROM66が記憶しているプログラムに従ってHDD56に記憶させるのであるが、この処理は、リアルタイムでもよいし、所定時間毎、例えば1分間毎に記憶させるようにしてもよい。
次に、この様に構成された遊技情報表示装置24で実行される主な処理を、図12以降のフローチャートを参照しながら説明する。
図12は、電源スイッチのオン操作により、遊技情報表示装置24へ電源が投入(パワーオンリセット)されたときに制御部64が実行する電源投入処理を示すフローチャートである。この電源投入処理が開始されると、CPU65は、まずステップS20にてRAM67をアクセス可能な状態に設定する。そしてステップS22に移行して、CPU65は、初期化処理を実行する。この初期化処理では、例えばスタックポインタやI/Oに指定アドレスを設定したり、RAM67のワークエリア(例えばカウンタやバッファ、ポインタなど)に初期値を設定する。
そしてステップS24に移行して、CPU65は、ここで日付が変更されているか否か、即ちHDD56に記憶されている日付を参照し、この参照した日付が現在の日付より前であるか否かを判定する。そして、日付が変更されておらずステップS24にてNOと判定した場合には、CPU65は、ステップS38に移行する。一方、日付が変更されておりステップS24にてYESと判定した場合には、CPU65は、ステップS26に移行して日付変更処理を実行する。
図13は、制御部64が実行する日付変更処理を示すフローチャートである。この日付変更処理が開始されると、CPU65は、まずステップS27にて、HDD56に記憶されている大当り回数のデータを1日スライドさせる。ステップS27の処理を終えると、CPU65は、同様に、以降のステップS28〜ステップS35の処理にて、確変回数、時短回数、累計スタート回数、アウト玉数、セーフ玉数、差玉数、累計稼働時間、日付の各データを1日スライドさせる。なお、本日の記憶領域には、「0」が記憶される。そしてステップS35の処理を終えると、CPU65は、この日付変更処理を終了する。
図12に戻って、ステップS26の日付変更処理を終えると、またはステップS24にてNOと判定された場合には、CPU65は、ステップS38に移行して、データ表示部30に初期画面として上記図4の画面を表示して、この電源投入処理を終了する。
図14は、制御部64が実行するデータ表示部入力処理を示すフローチャートである。このデータ表示部入力処理は、データ表示部30のタッチスイッチから様々なデータが入力されたときに実行される処理である。このデータ表示部入力処理が開始されると、CPU65は、まずステップS40にて、グループ設定処理を行う。図15は、制御部64が実行するグループ設定処理を示すフローチャートである。このグループ設定処理が開始されると、CPU65は、ステップS44にて、グループ設定の変更があったか否かを判定する。
ここで、図16〜図18を参照しながら、このグループについて説明する。図16は、設定1のグループ分けを示す説明図であり、図17は、設定2のグループ分けを示す説明図であり、図18は、設定3のグループ分けを示す説明図である。まず、図16を参照して、グループの欄には、A〜Jの10種類が設定され、大当り確率の欄には、各グループA〜Jに対してパチンコ機2に予め設定されている通常(低確率)の大当り確率の範囲が示されている。また、ハマリとなる大当り間スタート回数の欄には、各グループA〜Jに対して大当り確率の逆数の範囲が示されており、平均回数の欄には、各グループA〜Jに対してハマリとなる大当り間スタート回数の平均値が示されている。
ハマリとなる大当り間スタート回数(以下、ハマリスタート回数ともいう)とは、当該パチンコ機2において、大当り間スタート回数が何回になったらハマリになるかを決定するための基準回数であり、この設定1では、ハマリスタート回数は、当該パチンコ機2の大当り確率の逆数となっている。例えば、大当り確率が1/250のパチンコ機2は、設定1では、ハマリスタート回数は250回となる。なお、図16において、グループAとグループJの平均回数の欄では、ハマリとなる大当り間スタート回数の平均値とはなっていないが、これは、現実のパチンコ機2の大当り確率が、ほとんど1/50〜1/500の範囲で設定されていることを考慮したことによる。また、棒グラフ最大値の欄には、各グループA〜Jに対してグラフ表示部70の棒グラフが表示できる最大値として平均回数の2倍の値が示されている。つまり、スケール表示部71は、グラフ表示部70が示す棒グラフの大きさとして、最大で平均回数の2倍の値を示すようになっている。この理由については、後述する。
図17及び図18の内容も、図16とほぼ同様になっており、異なる点は、図17の設定2では、ハマリとなる大当り間スタート回数、平均回数、棒グラフ最大値の値がそれぞれ設定1の1.6倍になっており、図18の設定3では、ハマリとなる大当り間スタート回数、平均回数、棒グラフ最大値の値がそれぞれ設定1の2倍になっていることである。即ち、設定1、設定2、設定3においては、パチンコ機2の大当り確率に対して、ハマリとなる大当り間スタート回数、平均回数、棒グラフ最大値がそれぞれ異なるように設定されており、設定3、設定2、設定1の順に、ハマリとなる大当り間スタート回数、平均回数、棒グラフ最大値の値が大きく設定されている。なお、これら図16〜図18に示す設定1〜設定3のA〜Jの10種類のグループデータは、予めROM66に記憶されている。
図15に戻って、CPU65は、ステップS44にてYESと判定された場合には、ステップS46に移行して、ここでステップS44にて設定されたグループを有効にする。つまり、このグループ設定処理は、上記図5(B)に示す画面でグループ設定変更部47のYESが押圧操作され、上記図6(A)に示す画面で、グループ設定部48の設定1、設定2、設定3のうちの何れか押圧操作された設定を有効にする。そして、ステップS46の処理を終えると、またはステップS44にてNOと判定された場合には、CPU65は、このグループ設定処理を終了する。
図14に戻って、ステップS40のグループ設定処理を終えると、CPU65は、ステップS60に移行して、次に機種変更設定処理を行う。図19は、制御部64が実行する機種変更設定処理を示すフローチャートである。この機種変更設定処理が開始されると、CPU65は、ステップS70にて、HDD56に記憶されている当該パチンコ機2の台番号、機種名及び大当り確率(図11参照)を更新する。そして、ステップS72に移行して、CPU65は、HDD56に記憶されているその他のデータ、即ち、最大の大当り回数、確変回数、時短回数、累計スタート回数、アウト玉数、セーフ玉数、差玉数、累計稼働時間、履歴順「0」〜「99」のスタート回数及び確変のデータ、本日及び過去1日〜7日の大当り回数、確変回数、時短回数、累計スタート回数、アウト玉数、セーフ玉数、差玉数、累計稼働時間、日付データの値に0をセットする。
つまり、この機種変更設定処理は、上記図6(B)に示す画面で台番号入力部49、機種名入力部50、大当り確率入力部51にて所定の値が入力され、台番号、機種名及び大当り確率が設定変更されたことにより実行される。そして、この機種変更設定処理により、その後遊技情報表示装置24では、この新しく設定された台番号、機種名及び大当り確率に基づいて、後述する基本データ表示処理(ステップS80)や評価データ表示処理(ステップS100)などの表示処理が実行されることになる。ステップS72の処理を終えると、CPU65は、この機種変更設定処理を終了する。
図14に戻って、ステップS60の機種変更設定処理を終えると、CPU65は、ステップS80に移行して、次に基本データ表示処理を行う。図20は、制御部64が実行する基本データ表示処理を示すフローチャートである。この基本データ表示処理が開始されると、CPU65は、ステップS81にて、HDD56に記憶されている当該パチンコ機2の基本データ、即ち、台番号、機種名、大当り確率と、最大、本日及び過去1日〜7日の大当り回数、確変回数、時短回数、累計スタート回数、アウト玉数、セーフ玉数、差玉数、累計稼働時間(図11参照)を読み出し、ステップS82に移行して、これらの基本データをRAM67の所定の記憶エリアにロードして設定する。そして、ステップS84に移行して、CPU65は、このRAM67に設定した基本データに基づいて、出力回路58を介して図示しないドライバ回路を駆動制御することにより、これらの基本データをデータ表示部30に表示する。つまり、この基本データ表示処理は、上記図7(A)に示す画面でパチンコ機2の台番号が押圧操作され、上記図7(B)に示す画面で基本データ部53押圧操作されたことにより実行され、これにより、上記図8に示す台番号、機種名、大当り確率と基本データ表55がデータ表示部30に表示される。
図14に戻って、ステップS80の基本データ表示処理を終えると、CPU65は、ステップS100に移行して、次に評価データ表示処理を行う。図21は、制御部64が実行する評価データ表示処理を示すフローチャートである。この評価データ表示処理が開始されると、CPU65は、ステップS140にて、HDD56に記憶されている当該パチンコ機2の評価データ、即ち、履歴順「0」〜「99」のスタート回数及び確変のデータ(図11参照)を読み出す。そしてCPU65は、ステップS144に移行して、大当り間スタート回数表示部75(図9参照)に表示させるスタート回数のデータを設定する。これは、CPU65が、HDD56から読み出した履歴順「0」のスタート回数を、RAM67の所定の記憶エリアにロードすることで行う。
次に、ステップS148に移行して、CPU65は、スケール設定処理を行い、グラフ表示部70が示す棒グラフの大きさを設定する。図22は、制御部64が実行するスケール設定処理を示すフローチャートである。このスケール設定処理が開始されると、CPU65は、まずステップS150にて、HDD56に記憶されている当該パチンコ機2の大当り確率及び有効となっているグループ設定(図16〜図18参照)に基づいて、ハマリとなる大当り間スタート回数を演算する。
ステップS150の処理を終えると、CPU65は、ステップS152に移行して、ROM66に記憶され、有効となっているA〜Jの10種類のグループデータを参照し、ステップS150にて算出したハマリスタート回数が、何れのグループに属するかを決定する。即ち、ハマリスタート回数(大当り確率)に基づいて当該パチンコ機2が何れのグループに属するかを決定する。そしてCPU65は、同様にステップS154の処理にて、グラフ表示部70の棒グラフが表示できる最大値を決定し、ステップS156に移行して、ここでスケール表示部71を設定する。これは、CPU65が、ROM66に記憶されている該当するグループの棒グラフ最大値のデータを読み出し、RAM67の所定の記憶エリアにロードすることで行う。そしてステップS156の処理を終えると、CPU65は、このスケール設定処理を終了する。
図21に戻って、ステップS148のスケール設定処理を終えると、CPU65は、ステップS168に移行して、グラフ設定処理を行い、グラフ表示部70が示す棒グラフの表示態様を設定する。つまり、ここでの処理では、過去の大当り間スタート回数の履歴及びハマリスタート回数(大当り確率)に基づいて、各棒グラフの表示を所定の表示色にて表示させる設定を行う。図23は、制御部64が実行するグラフ設定処理を示すフローチャートである。このグラフ設定処理が開始されると、CPU65は、まずステップS170にて、過去の大当り間スタート回数及び確変のデータ(図11参照)を参照して、グラフ表示部70に棒グラフを表示するためのデータを設定する。これは、CPU65が、HDD56に記憶されている履歴順「1」〜「99」のうち該当するデータを読み出し、RAM67の所定の記憶エリアにロードすることで行う。
ステップS170の処理を終えると、CPU65は、ステップS172に移行して、ここでROM66に記憶されている該当するグループのデータ(図16〜図18参照)を参照して、ハマリとなる大当り間スタートの平均回数を決定する。そしてステップS174に移行して、CPU65は、ステップS172にて決定された平均回数に基づいて、ステップS170にて設定された各棒グラフのデータのうち、遊技状態が確変のデータを除外し、残りのデータにおいて棒グラフのうちの平均回数以下に該当する箇所を白色に、該平均回数超に該当する箇所を赤色に設定する。そしてステップS176に移行して、ここでCPU65は、ステップS170にて設定された各棒グラフのデータのうち、遊技状態が確変の棒グラフデータを選択し、この選択したデータの棒グラフを青色に設定する。これらステップS174及びステップS176の処理は、ステップS170にてRAM67にロードした棒グラフを表示するためのデータに、色データを付加することにより行う。そしてステップS176の処理を終えると、CPU65は、このグラフ設定処理を終了する。
図21に戻って、ステップS168のグラフ設定処理を終えると、CPU65は、ステップS186に移行して、デジタル表示部80に表示する数字の設定を行う。つまり、グラフ表示部70が示す棒グラフでは、正確な大当り間スタート回数は判り難いので、このステップS186にて、デジタル表示部80に正確な過去の大当り間スタート回数を表示する設定を行う。これは、CPU65が、HDD56に記憶されている履歴順「1」〜「99」のスタート回数うち該当するデータを読み出し、RAM67の所定の記憶エリアにロードすることで行う。
そしてCPU65は、ステップS188に移行して、ここでグラフ表示部70が示す棒グラフが何回前の大当り間スタート回数であるかを示すための履歴設定を行う。つまり、ここでの処理では、履歴表示部72の1〜10、11〜20、21〜30のうち、1〜10を点灯させるように表示する設定を行う。ステップS188の処理を終えると、CPU65は、ステップS192に移行して、ここでハマリ回数表示部76に、グラフ表示部70に表示する棒グラフのうちのハマリの累計回数を表示させるハマリ回数設定処理を行う。
図24は、制御部64が実行するハマリ回数設定処理を示すフローチャートである。このハマリ回数設定処理が開始されると、CPU65は、まずステップS194にて、グラフ表示部70に表示する棒グラフのうち、赤色のある棒グラフ、即ちハマリの棒グラフの数を累算する。つまり、グラフ表示部70に表示する棒グラフは、履歴表示部72の1〜10、11〜20、21〜30に対応するもので、所定の過去10回の大当り間スタート回数(HDD56に記憶されている履歴順「1」〜「99」のデータのうちの該当するデータ、図11参照)が対象となり、その中からハマリの棒グラフの数を累算する。そしてステップS196に移行して、CPU65は、この累算したハマリの棒グラフの数を、ハマリ回数表示部76に表示させる設定を行う。
図21に戻って、ステップS192のハマリ回数設定処理を終えると、CPU65は、ステップS212に移行して、ここで平均スタート回数表示部77に、グラフ表示部70に表示する棒グラフの平均値、即ち大当り間スタート回数の平均回数を表示させる平均スタート回数設定処理を行う。図25は、制御部64が実行する平均スタート回数設定処理を示すフローチャートである。この平均スタート回数設定処理が開始されると、CPU65は、まずステップS214にて、グラフ表示部70に表示する棒グラフの平均値、即ち大当り間スタート回数の平均回数を算出する。つまり、グラフ表示部70に表示する棒グラフは、履歴表示部72の1〜10、11〜20、21〜30に対応するもので、所定の過去10回の大当り間スタート回数(HDD56に記憶されている履歴順「1」〜「99」のデータのうちの該当するデータ、図11参照)が対象となり、それら大当り間スタート回数の平均回数を算出する。そしてステップS216に移行して、CPU65は、この算出した棒グラフの平均値を、平均スタート回数表示部77に表示させる設定を行う。
図21に戻って、ステップS212の平均スタート回数設定処理を終えると、CPU65は、ステップS232に移行して、ここで当該パチンコ機2の評価データが優秀である場合に出現するGOOD表示部78の表示を設定するGOOD表示部設定処理を行う。図26は、制御部64が実行するGOOD表示部設定処理を示すフローチャートである。このGOOD表示部設定処理が開始されると、CPU65は、まずステップS234にて、平均スタート回数設定処理のステップS216で設定され平均スタート回数表示部77に表示される大当り間スタートの平均回数の値が、大当り確率表示部32に表示される大当り確率の分母の値よりも小さいか否かを判定する。そして、ステップS234にてYESと判定した場合には、CPU65は、ステップS236に移行して、ハマリ回数設定処理のステップS196で設定されハマリ回数表示部76に表示されるハマリの累計回数の値が、3以下か否かを判定する。そして、ステップS236にてYESと判定した場合には、CPU65は、ステップS238に移行して、GOOD表示部78にGOOD表示を表示させる設定を行う。一方、ステップS234にてNOまたはステップS236にてNOと判定した場合には、CPU65は、このGOOD表示部設定処理を終了する。
図21に戻って、ステップS232のGOOD表示部設定処理を終えると、CPU65は、ステップS240に移行して、ここでコメント表示部79に表示させる所定の文字情報(各種評価データの解説や操作説明など)の設定を行う。これは、ROM66に記憶されているコメント表示部79用のデータを読み出し、RAM67の所定の記憶エリアにロードすることで行う。そして、ステップS240の処理を終えると、CPU65は、ステップS242に移行して、ステップS144〜ステップS240にてRAM67に設定したデータに基づいて、出力回路58を介して図示しないドライバ回路を駆動制御することにより、データ表示部30に評価データを表示する。
つまり、この評価データ表示処理のステップS140〜ステップS242は、上記図7(A)に示す画面でパチンコ機2の台番号が押圧操作され、上記図7(B)に示す画面で評価データ部54押圧操作されたことにより実行され、これにより、上記図9に示す台番号、機種名、大当り確率と評価データ(現在の大当り間スタート回数、過去の大当り間スタートの棒グラフ及び回数、ハマリ回数、平均スタート回数、GOOD表示)がデータ表示部30に表示される。
そして、ステップS242の処理を終えると、CPU65は、ステップS244に移行して、ここでGOOD表示部78と同様に、当該パチンコ機2の評価データが優秀である場合に自動点灯する上部ランプ部26を点灯するか否かを設定する上部ランプ部点灯処理を行う。この上部ランプ部点灯処理は、上記したGOOD表示部設定処理と同様であり、即ち上記ステップS234及びステップS236にてYESと判定されれば、CPU65は、出力回路58を介して図示しないドライバ回路を駆動制御することにより、上部ランプ部26を点灯する。そして、ステップS244の上部ランプ部点灯処理を終えると、CPU65は、この評価データ表示処理を終了する。
図14に戻って、CPU65は、ステップS100の評価データ表示処理を終えると、ステップS248に移行して、次に切換部操作処理を行う。図27は、制御部64が実行する切換部操作処理を示すフローチャートである。この切換部操作処理は、図9に示す画面にて、切換部73が押圧操作されることにより実行される。この切換部操作処理が開始されると、CPU65は、まずステップS250にて、切換部73が1回操作されたことに基づいて、履歴表示部72において、1〜10を消灯するように表示し、11〜20を点灯するように表示させる。そしてCPU65は、ステップS251に移行して、履歴表示部72の11〜20が点灯するように表示されることに基づいて、グラフ表示部70に表示する棒グラフ、デジタル表示部80に表示する大当り間スタート回数、ハマリ回数表示部76に表示するハマリ回数及び平均スタート回数表示部77に表示する平均スタート回数を、履歴表示部72の11〜20に対応するように切換表示する。
ステップS251の処理を終えると、CPU65は、ステップS252に移行して、ハマリ回数及び平均スタート回数が切換表示されたことに基づいて、GOOD表示部78にGOODを表示/未表示し、上部ランプ部26を点灯/消灯する。ステップS252の処理を終えると、CPU65は、ステップS253に移行して、ここでコメント表示部79に切換部73の1回操作時に表示させる所定の文字情報(例えば「現在、棒グラフは、過去11〜20回の大当り間スタート回数を表示しています」)を表示する。そして、ステップS253の処理を終えると、CPU65は、ステップS254に移行して、ここで切換部73が1回操作されてから、その後操作されることなく所定時間(例えば1分)が経過したか否かを判定する。そして、ステップS254にてNOと判定した場合には、CPU65は、ステップS256に移行して、2回目の切換部73の操作があったか否かを判定する。
そしてステップS256にてNOと判定した場合には、CPU65は、以降、ステップS254またはステップS256にてYESと判定されるまで、このステップS254及びステップS256の処理を繰り返す。そしてCPU65が、ステップS254にてYESと判定した場合には、後述するステップS264に移行する。一方、CPU65が、ステップS256にてYESと判定した場合には、ステップS257に移行して、履歴表示部72において、11〜20を消灯するように表示し、21〜30を点灯するように表示させる。そしてCPU65は、ステップS258に移行して、上記したステップS251の処理と同様に、グラフ表示部70に表示する棒グラフ、デジタル表示部80に表示する大当り間スタート回数、ハマリ回数表示部76に表示するハマリ回数及び平均スタート回数表示部77に表示する平均スタート回数を、履歴表示部72の21〜30に対応するように切換表示する。
ステップS258の処理を終えると、CPU65は、ステップS259に移行して、上記したステップS244の処理と同様に、GOOD表示部78にGOODを表示/未表示し、上部ランプ部26を点灯/消灯する。そして、ステップS260に移行して、CPU65は、上記したステップS253の処理と同様に、コメント表示部79に切換部73の2回操作時に表示させる所定の文字情報(例えば「現在、棒グラフは、過去21〜30回の大当り間スタート回数を表示しています」)を表示する。そして、ステップS260の処理を終えると、CPU65は、ステップS261に移行して、ここで上記したステップS254の処理と同様に、切換部73が2回操作されてから、その後操作されることなく所定時間(例えば1分)が経過したか否かを判定する。そして、ステップS261にてNOと判定した場合には、CPU65は、ステップS262に移行して、3回目の切換部73の操作があったか否かを判定する。
そしてステップS262にてNOと判定した場合には、CPU65は、以降、ステップS261またはステップS262にてYESと判定されるまで、このステップS261及びステップS262の処理を繰り返す。そしてCPU65が、ステップS261にてYESまたはステップS262にてYESと判定した場合(加えてステップS254にてYESと判定した場合)には、ステップS264に移行して、履歴表示部72において、21〜30を消灯するように表示し、1〜10を点灯するように表示させる。そしてCPU65は、ステップS265に移行して、上記したステップS251及びステップS258の処理と同様に、グラフ表示部70に表示する棒グラフ、デジタル表示部80に表示する大当り間スタート回数、ハマリ回数表示部76に表示するハマリ回数及び平均スタート回数表示部77に表示する平均スタート回数を、履歴表示部72の1〜10に対応するように切換表示する。
そして、CPU65は、ステップS266に移行して、上記したステップS244及びステップS259の処理と同様に、GOOD表示部78にGOODを表示/未表示し、上部ランプ部26を点灯/消灯する。そして、ステップS267に移行して、CPU65は、上記したステップS253及びステップS260の処理と同様に、コメント表示部79に切換部73が操作されていない通常時に表示させる所定の文字情報(例えば「現在、棒グラフは、過去1〜10回の大当り間スタート回数を表示しています」)を表示する。つまり、この状態では、履歴表示部72、グラフ表示部70、ハマリ回数表示部76、平均スタート回数表示部77、GOOD表示部78、コメント表示部79及びデジタル表示部80の表示状態が、切換部73が操作される前の表示状態に戻ったことになる。そして、ステップS267の処理を終えると、CPU65は、この切換部操作処理を終了する。
つまり、この切換部操作処理では、切換部73を1回操作すると過去1〜10回から過去11〜20回の大当り間スタート回数に基づいたデータに、その後所定時間内に2回目の操作をすると過去11〜20回から過去21〜30回の大当り間スタート回数に基づいたデータに、その後所定時間内に3回目の操作をすると過去21〜30回から過去1〜10回の大当り間スタート回数に基づいたデータに切換表示されるようになっている。なお、切換部操作処理におけるこれらの処理は、上記した評価データ表示処理(図21参照)に準じて行われる。
図14に戻って、CPU65は、ステップS248の切換部操作処理を終えると、ステップS268に移行して、次に確変除外部操作処理を行う。図28は、制御部64が実行する確変除外部操作処理を示すフローチャートである。この確変除外部操作処理は、図9に示す画面にて、確変除外部74が押圧操作されることにより実行される。この確変除外部操作処理が開始されると、CPU65は、まずステップS270にて、HDD56に記憶されている履歴順「1」〜「99」の大当り間スタート回数のデータのうち、遊技状態が確変状態であったことを示す確変「1」に対応する大当り間スタート回数を除外したデータを読み出し、RAM67の所定の記憶エリアにロードする。この場合の大当り間スタート回数のデータは、履歴順の若い番号のものから30個分がRAM67にロードされる。
そしてステップS270の処理を終えると、CPU65は、ステップS271に移行して、コメント表示部79に確変除外部74の操作時に表示させる所定の文字情報(例えば「現在、棒グラフは、確変を除外した大当り間スタート回数を表示しています」)を表示する。そして、ステップS271の処理を終えると、CPU65は、ステップS272に移行して、ここで、ステップS270にて設定した確変を除外した大当り間スタート回数のデータに基づいて、上記した切換部操作処理(図27参照)を実行させる。なお、確変除外部74を操作した直後は、履歴表示部72は1〜10が点灯するように表示し、グラフ表示部70に表示する棒グラフは、確変を除外した過去1〜10回の大当り間スタート回数が表示されるようになっている。従って、ハマリ回数表示部76に表示するハマリ回数、平均スタート回数表示部77に表示する平均スタート回数、GOOD表示部78に表示するGOODの表示/未表示、コメント表示部79に表示する内容、デジタル表示部80に表示する大当り間スタート回数、上部ランプ部26の点灯/消灯は、この確変を除外した過去1〜10回の大当り間スタート回数のデータに基づいて切換表示される。
そして、ステップS272の処理を終えると、CPU65は、ステップS274に移行して、ここで確変除外部74が1回操作されてから、その後操作されることなく所定時間(例えば3分)が経過したか否かを判定する。そして、ステップS274にてNOと判定した場合には、CPU65は、ステップS272に移行して、以降、ステップS274にてYESと判定されるまで、このステップS272の処理を繰り返す。そしてCPU65が、ステップS274にてYESと判定した場合には、ステップS276に移行する。ステップS276に移行すると、CPU65は、RAM67を、元の確変を除外していない大当り間スタート回数のデータに戻す処理を実行する。そして、ステップS276の処理を終えると、CPU65は、この確変除外部操作処理を終了する。
つまり、この確変除外部操作処理では、確変除外部74が1回操作されると、確変除外部74の有効時間が経過するまで、確変を除外した大当り間スタート回数のデータに基づいた切換部操作処理を実行させるのである。なお、ステップS276の処理では、HDD56に記憶されている履歴順「1」〜「10」の大当り間スタート回数のデータを読み出し、RAM67の所定の記憶エリアにロードするようになっている。これにより、確変除外部74の有効時間が経過すると、履歴表示部72は1〜10が点灯するように表示し、グラフ表示部70に表示する棒グラフは、確変を含む過去1〜10回の大当り間スタート回数が表示される。従って、ハマリ回数表示部76に表示するハマリ回数、平均スタート回数表示部77に表示する平均スタート回数、GOOD表示部78に表示するGOODの表示/未表示、コメント表示部79に表示する内容、デジタル表示部80に表示する大当り間スタート回数、上部ランプ部26の点灯/消灯は、この確変を含む過去1〜10回の大当り間スタート回数のデータに基づいて切換表示される。なお、確変除外部操作処理におけるこれらの処理は、上記した評価データ表示処理(図21参照)に準じて行われる。図14に戻って、ステップS268の確変除外部操作処理を終えると、CPU65は、データ表示部入力処理を終了する。
次に、パチンコ機2からの稼働データを収集する場合に遊技情報表示装置24の制御部64が実行する処理について説明する。図29は、制御部64が実行する遊技情報入力処理を示すフローチャートである。なお、この遊技情報入力処理は、タイマ割込がある毎(例えば4ms毎)に繰り返し実行される。この遊技情報入力処理が開始されると、CPU65は、まずステップS300にて、大当り処理を実行する。この大当り処理は、パチンコ機2が大当り状態になっていることを示す大当り信号が制御部64に入力されることにより実行される。
図30は、制御部64が実行する大当り処理を示すフローチャートである。この大当り処理が開始されると、CPU65は、まずステップS304にて、HDD56に記憶されている基本データ(図11参照)のうち、本日の大当り回数を更新する。これは、現在、HDD56に記憶されている本日の大当り回数のデータを1加算することで行う。次に、CPU65は、ステップS306に移行して、ここでステップS304にて更新した本日の大当り回数が、過去1日の最大の大当り回数を超えたか否かを判定する。そして、ステップS306にてYESと判定した場合には、CPU65は、ステップS308に移行して、最大の大当り回数を更新する。これは、現在、HDD56に記憶されている最大大当り回数のデータを1加算することで行う。
一方、ステップS306にてNOまたはステップS308の処理を終えると、CPU65は、ステップS310に移行して、HDD56に記憶されている履歴順「0」〜「99」のデータを、下方にスライドして履歴順を1プラスさせる。そしてCPU65は、ステップS311に移行して、ここで、履歴順「0」の大当り間スタート回数及び確変データに0をセットする。従って、この大当り処理が実行されると、上記基本データ表示処理(ステップS80)では、基本データ表55(図8参照)における本日の大当り回数表示部33の表示回数が1回加算され、またステップS306にてYESと判定された場合には、最大の大当り回数表示部33の表示回数も1回加算されて表示されることになる。
さらに、評価データ表示処理(ステップS100)では、グラフ表示部70の棒グラフ及びデジタル表示部80の値が1つ右側にスライドして表示されると共に、大当り間スタート回数表示部75に表示していた値、即ち今回の大当り間スタート回数が、履歴表示部72の1に対応する箇所(グラフ表示部70の左端)に棒グラフ表示されると共に、デジタル表示部80に表示されることになる。
なお、この場合、ハマリ回数表示部76に表示するハマリ回数、平均スタート回数表示部77に表示する平均スタート回数、GOOD表示部78に表示するGOODの表示/未表示、コメント表示部79に表示する内容、上部ランプ部26の点灯/消灯は、この大当り処理により更新された大当り間スタート回数のデータに基づいて表示されることになる。そしてステップS311の処理を終えると、CPU65は、この大当り処理を終了する。
図29に戻って、大当り処理を終えると、CPU65は、次にステップS320に移行して、ここで確変処理を実行する。この確変処理は、パチンコ機2が確変状態になっていることを示す確変信号が制御部64に入力されることにより実行される。図31は、制御部64が実行する確変処理を示すフローチャートである。この確変処理が開始されると、CPU65は、まずステップS324にて、HDD56に記憶されている履歴順「0」の確変データ(図11参照)に1をセットする。そしてCPU65は、ステップS326に移行して、ここでHDD56に記憶されている基本データのうち、本日の確変回数を更新する。これは、現在、HDD56に記憶されている本日の確変回数のデータを1加算することで行う。
次に、CPU65は、ステップS328に移行して、ここでステップS326にて更新した本日の確変回数が、過去1日の最大の確変回数を超えたか否かを判定する。そして、ステップS328にてYESと判定した場合には、CPU65は、ステップS330に移行して、最大の確変回数を更新する。これは、現在、HDD56に記憶されている最大確変回数のデータを1加算することで行う。一方、ステップS328にてNOまたはステップS330の処理を終えると、CPU65は、この確変処理を終了する。従って、この確変処理が実行されると、上記基本データ表示処理では、基本データ表55における本日の確変回数表示部34の表示回数が1回加算され、またステップS328にてYESと判定された場合には、最大の確変回数表示部34の表示回数も1回加算されて表示されることになる。
図29に戻って、確変処理を終えると、CPU65は、次にステップS340に移行して、ここで時短処理を実行する。この時短処理は、パチンコ機2が時短状態になっていることを示す時短信号が制御部64に入力されることにより実行される。図示は省略するが、この時短処理が実行されると、CPU65は、HDD56に記憶されている基本データのうち、本日の時短回数を更新する。これは、現在、HDD56に記憶されている本日の時短回数のデータを1加算することで行う。そしてCPU65は、更新した本日の時短回数が、過去1日の最大の時短回数を超えたか否かを判定し、超えていれば、最大の時短回数を更新する。これは、現在、HDD56に記憶されている最大時短回数のデータを1加算することで行う。従って、この時短処理が実行されると、上記基本データ表示処理では、基本データ表55における本日の時短回数表示部35の表示回数が1回加算され、また過去1日の最大の時短回数を超えていると判定された場合には、最大の時短回数表示部35の表示回数も1回加算されて表示されることになる。
時短処理を終えると、CPU65は、ステップS360に移行して、ここでスタート処理を行う。このスタート処理は、パチンコ機2にてスロットゲームが実行され制御部64にスタート信号が入力されることにより実行される。図示は省略するが、このスタート処理が実行されると、CPU65は、HDD56に記憶されている基本データ及び評価データのうち、本日の累計スタート回数及び履歴順「0」のスタート回数を更新する。これは、現在、HDD56に記憶されている本日の累計スタート回数のデータ及び履歴順「0」のスタート回数のデータをそれぞれ1加算することで行う。そしてCPU65は、更新した本日の累計スタート回数が、過去1日の最大の累計スタート回数を超えたか否かを判定し、超えていれば、最大の累計スタート回数を更新する。これは、現在、HDD56に記憶されている最大累計スタート回数のデータを1加算することで行う。従って、このスタート処理が実行されると、上記基本データ表示処理では、基本データ表55における本日の累計スタート回数表示部36の表示回数は1回加算され、また過去1日の最大のスタート回数を超えていると判定された場合には、最大の累計スタート回数表示部36の表示回数も1回加算されて表示されることになる。また評価データの画面(図9参照)において、大当り間スタート回数表示部75の表示回数も1回加算されて表示されることになる。
スタート処理を終えると、CPU65は、ステップS380に移行して、ここでアウト玉処理を行う。このアウト玉処理は、パチンコ機2にてアウト玉が発生されるたびに送出されるアウト玉信号が制御部64に入力されることにより実行される。図32は、制御部64が実行するアウト玉処理を示すフローチャートである。このアウト玉処理が開始されると、CPU65は、まずステップS382にて、HDD56に記憶されている基本データのうち、本日のアウト玉数を更新する。これは、現在、HDD56に記憶されている本日のアウト玉数のデータを1加算することで行う。
次に、CPU65は、ステップS384に移行して、ここでステップS382にて更新した本日のアウト玉数が、過去1日の最大のアウト玉数を超えたか否かを判定する。そして、ステップS384にてYESと判定した場合には、CPU65は、ステップS386に移行して、最大のアウト玉数を更新する。これは、現在、HDD56に記憶されている最大アウト玉数のデータを1加算することで行う。一方、ステップS384にてNOまたはステップS386の処理を終えると、CPU65は、ステップS388に移行して、ここで現在のセーフ玉数から更新したアウト玉数を減算して差玉数を演算し、HDD56に記憶されている基本データの本日の差玉数を、この演算した差玉数に更新する。さらに、この演算した本日の差玉数が、過去1日の最大の差玉数を超えている場合には、HDD56に記憶されている最大差玉数のデータも、この演算した差玉数に更新する。
そしてCPU65は、ステップS390に移行して、ここで更新したアウト玉数/100(分)より累計稼働時間を演算し、HDD56に記憶されている基本データの本日の累計稼働時間を、この演算した累計稼働時間に更新する。さらに、この演算した本日の累計稼働時間が、過去1日の最大の累計稼働時間を超えている場合には、HDD56に記憶されている最大累計稼働時間のデータも、この演算した累計稼働時間に更新する。従って、このアウト玉処理が実行されると、上記基本データ表示処理では、基本データ表55における本日のアウト玉数表示部37の表示数は1加算され、また過去1日の最大のアウト玉数を超えていると判定された場合には、最大のアウト玉数表示部37の表示数も1加算されて表示されることになる。また、基本データ表55において、本日の差玉数表示部39の表示数及び稼働時間表示部40の表示時間も更新されて表示され、また過去1日の最大の差玉数及び累計稼働時間を超えていると判定された場合には、最大の差玉数表示部39の表示数及び稼働時間表示部40の表示時間も更新されて表示されることになる。そしてCPU65は、ステップS390の処理を終えると、このアウト玉処理を終了する。なお、このアウト玉処理は、上記したようにリアルタイムで更新処理が行われるようになっているが、この処理は、所定時間毎(例えば1分間毎)に、あるいはアウト玉が所定個数発生する毎(例えば10個発生する毎)に、更新処理を行うようにしてもよい。
図29に戻って、アウト玉処理を終えると、CPU65は、ステップS400に移行して、ここでセーフ玉処理を行う。このセーフ玉処理は、パチンコ機2にてセーフ玉が発生されるたびに送出されるセーフ玉信号が制御部64に入力されることにより実行される。図示は省略するが、このセーフ玉実行されると、CPU65は、HDD56に記憶されている基本データうち、本日のセーフ玉数を更新する。これは、現在、HDD56に記憶されている本日のセーフ玉数のデータを所定数(1のセーフ玉信号に対するセーフ玉の数)加算することで行う。さらに、この更新した本日のセーフ玉数が、過去1日の最大のセーフ玉数を超えていれば、最大のセーフ玉数を更新する。これは、HDD56に記憶されている最大セーフ玉数のデータを所定数加算することで行う。
また、更新したセーフ玉数から現在のアウト玉数を減算して差玉数を演算し、HDD56に記憶されている基本データの本日の差玉数を、この演算した差玉数に更新する。さらに、この演算した本日の差玉数が、過去1日の最大の差玉数を超えている場合には、HDD56に記憶されている最大差玉数のデータも、この演算した差玉数に更新する。従って、このセーフ玉処理が実行されると、上記基本データ表示処理では、基本データ表55における本日のセーフ玉数表示部38の表示数は所定数加算され、また過去1日の最大のセーフ玉数を超えていると判定された場合には、最大のセーフ玉数表示部38の表示数も所定数加算されて表示されることになる。また、基本データ表55において、本日の差玉数表示部39の表示数も更新されて表示され、また過去1日の最大の差玉数を超えていると判定された場合には、最大の差玉数表示部39の表示数も更新されて表示されることになる。そしてCPU65は、ステップS400の処理を終えると、この遊技情報入力処理を終了する。
次に、本発明の要部となるデータ表示部30が表示する評価データの具体的な表示態様について、図33以降を参照しながら説明する。図33は、台番号、機種名及び大当り確率を設定した後の、データ表示部30における当該パチンコ機2の評価データの表示態様の一例を示す説明図である。なお、ここでは、グループ設定は設定1になっているものとして説明する。遊技場において新台入れ替えなどで、パチンコ機2の機種変更が行われたときには、開店前などに店員が、データ表示部30により遊技情報表示装置24に新しいパチンコ機2の台番号(138)、機種名(*****)及び大当り確率(1/314)を設定する。これらの設定をした後にデータ表示部30に評価データを表示させると、図33で示すように、台番号表示部29には、当該パチンコ機2の台番号138が、機種名表示部31には、当該パチンコ機2の機種名*****が、大当り確率表示部32には、当該パチンコ機2の大当り確率1/314が表示され、大当り間スタート回数表示部75、ハマリ回数表示部76及び平均スタート回数表示部77には、0が表示されている。
また、このときGOOD表示部78には、GOOD表示は出現していないが、これは、上記の説明では省略したが、HDD56が履歴順「10」までの大当り間スタート回数及び確変データを蓄積していない場合には、ハマリ回数表示部76及び平均スタート回数表示部77の表示に関係なく、GOOD表示部78は、出現しないようになっているからである(上部ランプ部26も同様)。この理由は、蓄積データが少ないと、GOOD表示部78(上部ランプ部26)の信頼性が低下するからである。従って、切換部73や確変除外部74により、グラフ表示部70の棒グラフを切換表示するとき、表示する棒グラフ10個のうち、1つでも表示対象となるデータが蓄積されていない場合には、即ちグラフ表示部70が棒グラフ10個を全て表示できない場合には、GOOD表示部78にGOOD表示は出現しないことになる。
また、履歴表示部72は、1〜10が点灯するように表示し、スケール表示部71は、この設定された大当り確率1/314及び設定1のグループデータに基づいて、棒グラフが表示できる最大値がグループFの600に設定される(図16参照)。この場合、1つの棒グラフを構成する10個のドットは、大当り間スタート回数が1以上60以下の範囲であれば、1個のドットが点灯するように表示し、大当り間スタート回数が61以上120以下の範囲であれば、2個のドットが点灯するように表示するといった具合である。なお、10個全てのドットが点灯するように表示する場合は、大当り間スタート回数が541以上の場合となる。また、このグループFの場合には、ハマリとなる大当り間スタート回数は300となる。なお、デジタル表示部80には、0が表示されており、コメント表示部79には、棒グラフのデータが蓄積されていない旨の文字情報が表示されている。
さて、台番号、機種名及び大当り確率が設定されてから、所定期間が経過し、当該パチンコ機2の稼働により遊技データが蓄積され、当該パチンコ機2の評価データの表示態様が図34に示すようになったとする。そして、このときHDD56に記憶されている遊技データは、図35に示すようであったとする。なお、図34は、通常の状態(切換部73及び確変除外部74が操作されていない状態)のデータ表示部30における当該パチンコ機2の評価データの表示態様の一例を示す説明図であり、図35は、HDD56が記憶している遊技データの一例を示す説明図である。なお、図35では、基本データに係わるHDD56の記憶は省略してある。
図34において、台番号表示部29には138が、機種名表示部31には*****が、大当り確率表示部32には1/314、大当り間スタート回数表示部75には127が、スケール表示部71には最大値600のスケールが、それぞれ表示されている。そして、履歴表示部72は1〜10が点灯するように表示しており、グラフ表示部70の棒グラフは、HDD56の履歴順「1」〜「10」に対応した過去1回から過去10回の大当り間スタート回数を表示している。ただし、この状態では、確変除外部74は有効ではないとする。この棒グラフが示す大当り間スタート回数は、デジタル表示部80に表示されているように、過去1回から過去10回の順に、157、58、69、1535、113、41、23、6、35、230であり、ハマリとなる大当り間スタート回数300を超えているのは、過去4回の1535だけである。従って、この1535を示す棒グラフのうち、300を超えている箇所は赤色に表示され、300以下の箇所は白色に表示され、ハマリ回数表示部76には、1が表示される。
また、過去1回から過去10回の棒グラフのうち、遊技状態が確変の棒グラフは、過去2回の58、過去3回の69、過去7回の23、過去8回の6、過去9回の35であるので、これらを示す棒グラフは、大当り間スタート回数に無関係に青色に表示される。そして、過去1回から過去10回の棒グラフのうち、過去1回の157、過去5回の113、過去6回の41、過去10回の230を示す棒グラフは、300以下であるので白色に表示される。また、過去1回から過去10回の大当り間スタート回数の平均値は223であるので、平均スタート回数表示部77には223が表示される。そして、ハマリ回数表示部76の表示が3以下の1、平均スタート回数表示部77の表示が、大当り確率表示部32が表示する大当り確率の分母314より小さい223であるので、GOOD表示部78にはGOOD表示が出現しており、この場合には上部ランプ部26も点灯し、当該パチンコ機2が優秀台である旨を報知している。なお、コメント表示部79には、切換部73及び確変除外部74が操作されていない通常時の文字情報が表示されている。
そして、データ表示部30の表示態様が図34に示す状態で、客が、切換部73を1回操作すると、データ表示部30の表示態様は、図36に示すようになる。なお、図36は、切換部73が1回操作されたときのデータ表示部30における当該パチンコ機2の評価データの表示態様の一例を示す説明図である。図36に示すように、切換部73が1回操作されると、履歴表示部72は11〜20が点灯するように表示し、グラフ表示部70の棒グラフは、HDD56の履歴順「11」〜「20」に対応した過去11回から過去20回の大当り間スタート回数を表示する。この棒グラフが示す大当り間スタート回数は、デジタル表示部80に表示されているように、過去11回から過去20回の順に、358、640、72、18、26、87、495、1103、8、3であり、ハマリとなる大当り間スタート回数300を超えているのは、過去11回の358、過去12回の640、過去17回の495、過去18回の1103の4つである。従って、これらを示す棒グラフのうち、300を超えている箇所は赤色に表示され、300以下の箇所は白色に表示され、ハマリ回数表示部76には、4が表示される。
また、過去11回から過去20回の棒グラフのうち、遊技状態が確変の棒グラフは、過去13回の72、過去14回の18、過去15回の26、過去16回の87、過去19回の8、過去20回の3であるので、これらを示す棒グラフは、青色に表示される。また、過去11回から過去20回の大当り間スタート回数の平均値は281であるので、平均スタート回数表示部77には281が表示される。そして、平均スタート回数表示部77の表示は、大当り確率表示部32が表示する大当り確率の分母314より小さい223であるものの、ハマリ回数表示部76の表示が3を超える4であるので、GOOD表示部78にはGOOD表示が出現しておらず、この場合には上部ランプ部26も消灯している。なお、コメント表示部79には、切換部73の1回操作時の文字情報が表示されている。
また、データ表示部30の表示態様が図36に示す状態で、客が、所定時間内(例えば1分以内)に切換部73をさらに1回操作すると、図示は省略するが、評価データの表示態様は、履歴表示部72は21〜30が点灯するように表示し、グラフ表示部70の棒グラフは、HDD56の履歴順「21」〜「30」に対応した過去21回から過去30回の大当り間スタート回数を、上記に準じ、配色して表示する。そして、これら過去21回から過去30回の棒グラフのデータに基づき、上記に準じ、ハマリ回数表示部76、平均スタート回数表示部77に値が表示され、GOOD表示部78の表示/未表示及び上部ランプ部26の点灯/消灯が設定され、デジタル表示部80に値が表示され、コメント表示部79には、切換部73の2回操作時の文字情報が表示される。
なお、切換部73を操作してから、客が、その後所定時間内(例えば1分以内)に再び切換部73を操作しなかったとき、または、履歴表示部72の21〜30が点灯しているように表示している状態から、客が、所定時間内(例えば1分以内)に切換部73をさらに1回操作すると、評価データの表示態様は、元の図34に示す状態に戻る。
一方、評価データの表示態様が図34または図36に示す状態で、客が、確変除外部74を操作すると、評価データの表示態様は、図37に示すようになる。なお、図37は、確変除外部74が操作されたときのデータ表示部30における当該パチンコ機2の評価データの表示態様の一例を示す説明図である。図37に示すように、確変除外部74が操作されると、履歴表示部72は1〜10が点灯するように表示し、グラフ表示部70の棒グラフは、HDD56の履歴順「1」〜「99」の大当り間スタート回数のデータのうち、遊技状態が確変状態であったことを示す確変「1」に対応する大当り間スタート回数を除外したデータを、履歴順の若い番号から10個表示する。
この棒グラフが示す大当り間スタート回数は、デジタル表示部80に表示されているように、過去1回の157、過去4回の1535、過去5回の113、過去6回の41、過去10回の230、過去11回の358、過去12回の640、過去17回の495、過去18回の1103、過去21回の189であり、ハマリとなる大当り間スタート回数300を超えているのは、過去4回、過去11回、過去12回、過去17回、過去18回の5つである。従って、これらを示す棒グラフのうち、300を超えている箇所は赤色に表示され、300以下の箇所は白色に表示され、ハマリ回数表示部76には、5が表示される。また、過去1回の157、過去5回の113、過去6回の41、過去10回の230、過去21回の189を示す棒グラフは、300以下であるので白色に表示される。また、これらの棒グラフの平均値は486であるので、平均スタート回数表示部77には486が表示される。そして、ハマリ回数表示部76の表示が3を超える5、または平均スタート回数表示部77の表示が、大当り確率表示部32が表示する大当り確率の分母314以上の486であるので、GOOD表示部78にはGOOD表示が出現しておらず、この場合には上部ランプ部26も消灯している。なお、コメント表示部79には、確変除外部74操作時の文字情報が表示されている。
なお、データ表示部30の表示態様が図37に示す状態で、客が、所定時間内(例えば3分以内)に切換部73を1回操作すると、図示は省略するが、評価データの表示態様は、履歴表示部72は11〜20が点灯するように表示し、グラフ表示部70の棒グラフは、HDD56の確変を除外した大当り間スタート回数のデータのうち、図37で示した10個を除いて次の履歴順の若い番号からさらに10個表示する。また、評価データの表示態様が図37に示す状態で、客が、所定時間内(例えば3分以内)に切換部73を2回操作(切換部73の操作間隔は所定時間内(例えば1分以内))すると、履歴表示部72は21〜30が点灯するように表示し、グラフ表示部70の棒グラフは、HDD56の確変を除外した大当り間スタート回数のデータのうち、同様に、次の履歴順の若い番号からさらに10個表示する。そして、グラフ表示部70が、このような棒グラフを表示することに基づいて、上記に準じ、ハマリ回数表示部76、平均スタート回数表示部77に値が表示され、GOOD表示部78の表示/未表示及び上部ランプ部26の点灯/消灯が設定され、デジタル表示部80に値が表示され、コメント表示部79には、切換部73操作時の文字情報が表示される。
また、データ表示部30の表示態様が図37に示す状態で、客が、所定時間内(例えば3分以内)に切換部73を3回操作(切換部73の操作間隔は所定時間内(例えば1分以内))すると、評価データの表示態様は、再び図37に示す状態に戻る。一方、確変除外部74を操作してから、客が、その後所定時間内(例えば3分以内)に再び確変除外部74を操作しなかったときは、即ち確変除外部74の有効時間が経過したときは、評価データの表示態様は、元の図34に示す状態に戻る。
次に、当該パチンコ機2が大当りになったときのデータ表示部30における評価データの表示態様について説明する。評価データの表示態様が図34に示す状態で当該パチンコ機2が大当りになると、即ち大当り間スタート回数表示部75に127が表示された後に当該パチンコ機2が大当りになると、評価データの表示態様は、図38に示すようになる。図38は、当該パチンコ機2が大当りになったときのデータ表示部30における当該パチンコ機2の評価データの表示態様の一例を示す説明図である。
図38に示すように、当該パチンコ機2が大当りになると、HDD56に記憶されている履歴順「0」〜「99」のデータ(図35参照)が1つ下方にスライドし、大当り間スタート回数表示部75の大当り間スタート回数(履歴順「0」のスタート回数)は、0にリセットされる。そして、グラフ表示部70が表示していた棒グラフは、1つ右側にスライドして表示され、履歴表示部72の1に対応する棒グラフは、履歴表示部72の2に、履歴表示部72の2に対応する棒グラフは、履歴表示部72の3に対応するといった具合である。従って、履歴表示部72の10に対応していた棒グラフは、図38では表示されなくなる。一方、履歴表示部72の1に対応する棒グラフの箇所には、大当り間スタート回数表示部75に表示されていた(履歴順「0」に記憶されていたスタート回数)127を示す棒グラフが表示されることになる。なお、今回は、確変状態での大当りではないので、履歴順「1」の確変には0が記憶され、大当り間スタート回数はハマリスタート回数(300)以下であるので、履歴表示部72の1に対応する棒グラフは、白色に表示される。
そして、これら更新された過去1回から過去10回の棒グラフのデータに基づき、上記に準じ、ハマリ回数表示部76、平均スタート回数表示部77に値が表示され、GOOD表示部78の表示/未表示及び上部ランプ部26の点灯/消灯が設定され、デジタル表示部80に値が表示される(ハマリ回数表示部76に1が表示され、平均スタート回数表示部77に216が表示され、GOOD表示部78のGOOD表示が出現し、上部ランプ部26が点灯し、デジタル表示部80に左から127、157、58、69、1535、113、41、23、6、35が表示される)。なお、コメント表示部79には、当該パチンコ機2が大当り状態になっていることと、切換部73及び確変除外部74が操作されていないことを示す文字情報が表示されている。
次に、上記の大当り確率1/314とは異なる大当り確率が設定された場合の評価データの表示態様について説明する。図39は、大当り確率としては比較的高確率の1/152が設定されたときの、データ表示部30における当該パチンコ機2の評価データの表示態様の一例を示す説明図である。図39に示すように、この場合、スケール表示部71は、この大当り確率及び設定1のグループデータに基づいて、棒グラフが表示できる最大値がグループCの300に設定される(図16参照)。また、このグループCの場合には、ハマリとなる大当り間スタート回数は150となる。
そして、図39では、上記した図34と大当り確率が異なる以外は全て同一の遊技データが記憶されているとする(即ち図35に示したHDD56が記憶している遊技データは、図34と図39で同一とする)。図39のグラフ表示部70が表示している棒グラフと、図34のグラフ表示部70が表示している棒グラフとを比較すると、図39の棒グラフの方が、全般的にドットの点灯数が多くなり、赤色表示を含む棒グラフの数が3となって、即ちハマリ回数表示部76には、3が表示されている。そして、平均スタート回数表示部77の表示回数は、図34と図39で同じであるので、従って、図39では、GOOD表示部78には、ハマリ回数が3以下の3であるものの、平均スタート回数が大当り確率の分母152より大きい223であるので、GOOD表示は出現しておらず、上部ランプ部26も消灯している。
次に、大当り確率として1/438が設定された場合の評価データの表示態様について説明する。図40は、大当り確率としては比較的低確率の1/438が設定されたときの、データ表示部30における当該パチンコ機2の評価データの表示態様の一例を示す説明図である。図40に示すように、この場合、スケール表示部71は、この大当り確率及び設定1のグループデータに基づいて、棒グラフが表示できる最大値がグループIの900に設定される(図16参照)。また、このグループIの場合には、ハマリとなる大当り間スタート回数は450となる。
そして、図40では、上記した図36と大当り確率が異なる以外は全て同一の遊技データが記憶されているとする(即ち図35に示したHDD56が記憶している遊技データは、図36と図40で同一とする)。図40のグラフ表示部70が表示している棒グラフと、図36のグラフ表示部70が表示している棒グラフとを比較すると、図40の棒グラフの方が、全般的にドットの点灯数が少なくなり、赤色表示を含む棒グラフの数が3となって、即ちハマリ回数表示部76には、3が表示されている。そして、平均スタート回数表示部77の表示回数は、図36と図40で同じであるので、従って、図40では、GOOD表示部78には、ハマリ回数が3以下の3であり、且つ平均スタート回数が大当り確率の分母438より小さい281であるので、GOOD表示は出現し、上部ランプ部26も点灯している。
以上、図33〜図40を参照しながら、データ表示部30が表示する評価データの具体的な表示態様について説明してきたが、上記したように、この説明では、グループ設定は設定1になっているものとしている。仮に、HDD56が記憶している遊技データが同一(図35参照)で、グループ設定が設定2(図17参照)になっているとした場合には、図示は省略するが、評価データの表示態様は、上記した設定1のときよりも全般的にドットの点灯数が少なくなり、赤色表示を含む棒グラフの数が減少し、ハマリ回数が減少し、GOOD表示は出現しやすくなり、上部ランプ部26も点灯しやすくなる。また、HDD56が記憶している遊技データが同一で、グループ設定が設定3(図18参照)になっているとした場合には、さらに設定2のときよりも全般的にドットの点灯数が少なくなり、赤色表示を含む棒グラフの数が減少し、ハマリ回数が減少し、GOOD表示は出現しやすくなり、上部ランプ部26も点灯しやすくなる。これは、パチンコ機2の大当り確率に対して、設定3、設定2、設定1の順に、ハマリとなる大当り間スタート回数、平均回数、棒グラフ最大値の値が大きく設定されているからである。
次に、図41を参照して本発明の他の実施形態について簡単に説明する。図41は、他の実施形態に係わる遊技場全体の電気的構成を示す概略図である。本実施形態の特徴は、遊技場に設置されている全てのパチンコ機2からの稼働データ(大当り信号、確変信号、時短信号、スタート信号、アウト玉信号、セーフ玉信号など)は、ホール管理コンピュータ90に送信されて、このホール管理コンピュータ90の記憶装置(HDDなど)に記憶されるようになっている。また、遊技情報表示装置24は、パチンコ島台1とは別個に遊技場に複数設けられ、これらの遊技情報表示装置24は、ホール管理コンピュータ90と接続されている。
遊技情報表示装置24は、前述とほぼ同様な構成であり、異なる点は、HDD56がなくデータ表示部30が客の操作に基づいて基本データや評価データなどを表示するときは、その客の操作信号をホール管理コンピュータ90に送信し、ホール管理コンピュータ90から当該パチンコ機2の稼働データを受信することにより表示することである。この場合、上記実施形態に比べ、配線などが煩雑になるものの、遊技情報表示装置24では、遊技場の全てのパチンコ機2の基本データや評価データなどが閲覧可能となり、また、HDD56を省略できるというメリットがある。
なお、本実施形態において、遊技情報表示装置24におけるグループ設定やパチンコ機2の台番号、機種名及び大当り確率設定は、ホール管理コンピュータ90から実行できるようにするとよい。また、ホール管理コンピュータ90がパチンコ機2の稼働データを収集する場合、一旦、呼出ランプ7にこの稼働データを入力し、該呼出ランプ7からパチンコ機2の稼働データを収集するようにしてもよい。
以上の説明から明らかなように、本発明に係わる遊技情報表示装置24は、遊技場に設置される各々のパチンコ機2の大当り確率を設定できるようになっており、客がデータ表示部30を操作して多数の中から所望するパチンコ機2の遊技情報を閲覧する場合に、この設定された大当り確率に基づいて当該パチンコ機2にあった表示態様で遊技情報を提供することができる。即ち、本発明に係わる遊技情報表示装置24は、機種の異なるパチンコ機2全てに対して高精度で信頼性の高い遊技情報を表示することができ、客は、複数種類のパチンコ機2の中から適切に優秀台を選ぶことが可能になる。
特に、遊技情報表示装置24では、大当り確率が若干異なるパチンコ機2間であっても、データ表示部30の棒グラフは同じ表示態様を示すようになっており、即ち、棒グラフの表示態様は、大当り確率(または大当り確率に基づいて算出したハマリとなる大当り間スタート回数)に基づいて所定数のグループの中から設定され、同じグループは同じ棒グラフの表示態様をとるようになっている。例えば、大当り確率が異なる(機種の異なる)パチンコ機2それぞれに対して、棒グラフの表示態様を全て異ならせてしまうと、即ち、棒グラフの表示態様がいくつもあると、客が複数種類のパチンコ機2の中から適切に優秀台を選ぶことが難しくなってしまうのであるが、本発明に係わる遊技情報表示装置24は、大当り確率が若干異なるパチンコ機2間であってもこのように同じ表示態様をとることができるため、客は、確実に優秀台を選ぶことが可能になる。
また、各グループごとでハマリとなる大当り間スタートの平均回数が異なっており、棒グラフの表示態様は、この平均回数を超えている箇所が別な色(赤色)で表示され、さらに各グループごとで棒グラフが表示できる大当り間スタートの最大値が異なるようになっている(本実施形態では、最大値はハマリとなる大当り間スタートの平均回数の2倍)。例えば、大当り間スタートの最大値を、余裕をみて各グループごとで大きな数値に固定してしまうと、全般的に棒グラフは小さくなってしまうので、このような棒グラフでは、せっかくの別な色(赤色)で表示されている箇所が小さくなる傾向にあり、客にとって見づらいものになってしまう。しかし、本発明に係わる遊技情報表示装置24のように、各グループごとでこの棒グラフの最大値を異なるようにすれば、各グループにあった最適な表示態様をとることができ、客は、極めて容易に遊技データを把握することができる。
また、棒グラフ表示では、確変で大当りになったときは、大当り間スタート回数とは無関係に別な色(青色)で表示するようになっており、さらに、この確変で大当りになった棒グラフを除外することも可能になっている(確変除外部74)。そして、この確変で大当りになった棒グラフを除外すると、実際のハマリとなる大当り間スタートの出現回数や大当り間スタート回数の平均値は、確変での大当り間スタート回数が除外されたデータから算出されるようになる。一般に、客は、優秀台を選ぶ基準として、確変での大当り間スタート回数はあまり参考にせず、むしろ連チャン回数を参考にし、さらに、大当り間スタートの平均回数は、確変での大当り間スタートを除いたデータを参考にするので、従って、本発明に係わる遊技情報表示装置24のように、このような機能を備えていると、客は、容易に優秀台を選ぶことが可能になる。
また、遊技情報表示装置24では、予め複数種類のグループ設定(設定1、設定2、設定3、図16〜図18参照)を記憶しておき、遊技場側が所望のグループ設定を設定できるようになっている。これにより、例えば、棒グラフの表示が全般的に偏った表示(赤色が多い、または白色が多い表示)になっている場合には、グループ設定を変更することにより、このような表示を是正することができ、遊技場にとって極めて使い勝手がよくなると共に、客にとって判りやすい遊技情報を提供することができる。
さらに、遊技情報表示装置24では、各グループごとで設定された所定値と、実際のハマリとなる大当り間スタートの出現回数や大当り間スタート回数の平均値に基づいて、当該パチンコ機2が優秀台であるか否かを報知する報知装置(GOOD表示部78、上部ランプ部26)や、データ表示部30の操作説明や表示説明を表示する表示装置(コメント表示部79)が設けられているので、これにより、客は、さらに容易に優秀台を選ぶことが可能になる。
以上、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明してきたが、具体的な構成は実施の形態に示したものに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加等があっても本発明に含まれる。
本実施形態では、遊技情報表示装置24には、図16〜図18に示したようなA〜Jの10種類のグループを設定1、設定2、設定3として設定できるようにしたが、このグループの設定数及び各グループにおける大当り確率、ハマリとなる大当り間スタート回数、平均回数、棒グラフ最大値は任意であり、適宜設定するようにすればよい。例えば、大当り確率は、確変の大当り確率を考慮した平均大当り確率としてもよい。また、各グループにおける大当り確率、ハマリとなる大当り間スタート回数、平均回数、棒グラフ最大値の設定を個別に設定変更できるようにしてもよい。また、GOOD表示部78及び上部ランプ部26の点灯条件や点灯態様も任意であり、適宜設定してよい。また、これらの遊技情報表示装置24への設定は、リモコンにより行うようにしてもよい。
また、本実施形態では、遊技情報表示装置24に大当り確率表示部32を設けて各パチンコ機2の大当り確率を表示したが、大当り確率を直接表示するのではなく、どのグループに属しているかを識別可能に表示するようにしてもよい。このような表示を行うことで、例えば、客が大当り確率の高いパチンコ機2の中で優秀台を探す際に、大当り確率の高いグループに属することを表す表示と、優秀台である旨の報知と、の両方が満たされているパチンコ機2を探すだけで容易に所望のパチンコ機2を探すことができるようになる。なお、大当り確率のグループとその表示方法の関連性を表す情報を遊技場内に表示するとよい。このようにすることで、更に容易に客が所望のパチンコ機2を探すことができるようになる。
また、本実施形態では、遊技情報表示装置24のデータ表示部30にて、評価データを誰でも自由に閲覧できるようにしたが、これは遊技場の会員のみが閲覧できるように、次のように構成してもよい。図42は、他の実施形態に係わる制御部64が実行する評価データ表示処理を示すフローチャートである。この他の実施形態に係わる評価データ表示処理が、上記した図21に示す評価データ表示処理と異なる点は、ステップS138の処理が追加されていることである。即ち、この他の実施形態に係わる評価データ表示処理が開始されると、CPU65は、ステップS138にて、会員情報の入力があったか否か、つまり、上記した図3に示す遊技情報表示装置24のカードリーダ25に会員カードが挿入されているか否かを判定する。そして、ステップS138にてNO、即ち遊技場の会員でないと判定された場合には、CPU65は、この評価データ表示処理を終了する。一方、ステップS138にてYES、即ち遊技場の会員であると判定された場合には、ステップS140に移行して、CPU65は、以降、上記した図21に示す評価データ表示処理と同様にステップS140〜ステップS244の処理を実行すればよい。このようにすれば、遊技場の会員は、遊技情報表示装置24において極めて有益な遊技情報としての評価データが閲覧できるようになり、従って、遊技場の会員メリットが増大し、延いては遊技場の売上向上につながる。
また、過去の大当り間スタート回数を示すグラフにおいて、時短状態での大当り間スタート回数が判るように、確変状態での大当り間スタートと同様に、グラフの該当する箇所の配色を変えるようにしてもよい。また、遊技情報表示装置24は、据え置きタイプでなく、壁掛けタイプであってもよい。さらに、基本データや評価データは、前述したものに限らず、例えば過去1ヶ月分のデータを閲覧できるようにしてもよい。なお、本実施形態の遊技情報表示装置24は、パチンコ機2と同様な遊技機、例えばスロットマシーンなどの遊技機にも適用可能である。
次に特許請求の範囲の構成と、本発明の実施形態との主な対応を説明する。
遊技機は、パチンコ機2に相当し、表示手段は、データ表示部30に相当し、表示制御手段は、制御部64に相当し、遊技情報表示装置は、遊技情報表示装置24に相当し、入力手段は、データ表示部(タッチパネル)30に相当し、設定手段は、制御部64に相当し、演算手段は、制御部64に相当し、記憶手段は、ROM66に相当し、判定手段は、制御部64に相当し、設定変更手段は、グループ設定部48(設定1、設定2、設定3)に相当し、報知手段は、上部ランプ部26、GOOD表示部78に相当し、遊技機設置島台は、パチンコ島台1に相当し、中継装置は、呼出ランプ7に相当し、遊技場用管理コンピュータは、ホール管理コンピュータ90に相当する。