JP5205327B2 - 作業装置の潤滑構造 - Google Patents

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Description

本発明は、ヘッジトリマや刈払機に代表される手持ち式作業機のように、駆動源の回転動力がブレードの往復直線運動に変換される作業装置の潤滑構造に関する。
ヘッジトリマのように、ブレードを往復直線運動させる作業装置においては、駆動源の回転動力をブレードの往復直線運動に変換して伝達する動力伝達機構が設けられている。ヘッジトリマに用いられる一般的な動力伝達機構は、駆動源の動力を受けて回転動するギヤに偏心カムが設けられ、この偏心カムとブレードとをクランク部材によって連結することで、ギヤの回転運動をブレードの往復直線運動に変換している。
このような動力伝達機構においては、偏心カムとクランク部材とが摺動接触を繰り返すため、その摺動接触面にグリス等の潤滑剤を常時供給する必要がある。そこで、特許文献1に示す作業装置においては、偏心カムとクランク部材との摺動接触面に凹部を形成するとともに、この凹部に、ギヤ収容室の容積変化に伴う圧力変動を用いて潤滑剤を供給するようにしている。
特開2006−254786号公報
上記の潤滑構造においては、ギヤ収容室の容積を小さくすることで、圧力変動を大きくできるが、圧力変動が過剰になると、潤滑剤の粘性が低下し、圧力上昇時にブレードの摺動部から潤滑剤が流出してしまう恐れがある。
また、上記の潤滑構造においては、ギヤ収容室に連通する凹部が、偏心カムとクランク部材との摺動接触面に部分的に形成されている。そのため、偏心カムとクランク部材との摺動接触面のうち、凹部の近傍と凹部から遠い部分とで潤滑剤の供給量にムラが生じてしまい、特に、高粘度の潤滑剤を用いる場合に、潤滑剤の供給が部分的に不足して摩耗劣化が進行するおそれがあった。
本発明は、使用する潤滑剤や使用環境等に影響を受けることなく、潤滑剤の流出による消耗を防止し、また、偏心カムとクランク部材との摺動接触面に均一に潤滑剤を供給することで、潤滑性能を長期にわたり維持することができる作業装置の潤滑構造を提供することを目的とする。
本発明は、所定の作業を行うブレードが往復動自在に支持されたケースと、該ケースに形成される収容室に回転動自在に収容され、駆動源の動力を受けて回転動する回転伝達体と、該回転伝達体に設けられた偏心カムと、該偏心カムに一端が摺動自在に連結され、上記ブレードに他端が連結され、上記回転伝達体の回転運動を上記ブレードの往復運動に変換するクランク部材と、を備え、上記クランク部材は、上記偏心カムに摺動自在に挿通される嵌合リング部と、該嵌合リング部に連続するとともに上記ブレードが連結されるロッド部とを有し、上記収容室に満たされた潤滑剤が、上記クランク部材の揺動にともなって上記偏心カムと嵌合リング部との摺動接触面に導かれる作業装置の潤滑構造であって、上記偏心カムと嵌合リング部との摺動接触面に潤滑剤の受容のための凹部が形成されることを前提とする。
ここで、本発明において、ブレードとは往復直線運動によって所定の作業を行うものであるが、このブレードの形状や構造、あるいはブレードによってもたらされる作用は特に限定されない。
また、請求項1に記載の発明において、回転伝達体は駆動源の動力を受けて回転動するものであれば、その形状や動力の伝達構造は特に限定されない。回転伝達体は、例えば、駆動源に直結して連係された円盤状の部材であってもよいし、駆動源に連係する他のギヤに噛合して回転するギヤであってもよい。
本発明において、クランク部材は、偏心カムとブレードとを連結するもので、回転伝達体の回転運動をブレードの往復直線運動に変換する。このとき、クランク部材の一端には嵌合リング部が設けられており、この嵌合リング部に偏心カムを摺動自在に挿通させる。また、嵌合リング部にはロッド部が連続しており、このロッド部とブレードとが連結されることとなるが、ロッド部とブレードとの連結構造は特に限定されない。例えば、嵌合リング部と偏心カムとの連結構造と同様に、ロッド部の先端をリング状に形成し、このロッド部の先端に挿通する円柱状の突起をブレードに設けることで両者を連結してもよい。いずれにしても、偏心カムの回転運動をブレードの往復直線運動に変換することができれば、ロッド部とブレードとの連結構造は特に限定されない。
そして、上記の作業装置の潤滑構造を前提としつつ、請求項1に記載の発明は、上記収容室が、上記クランク部材の揺動過程で、上記ロッド部におけるブレードとの連結部および上記嵌合リング部の中心を結ぶ線分を境にして一方の側に形成される第1の室と、上記線分を境にして他方の側に形成される第2の室とに仕切られ、上記回転伝達体の回転に応じて、上記第1の室の容積は縮小し、上記第2の室の容積は拡大し、上記偏心カムと嵌合リング部との摺動接触面には凹部が形成され、上記凹部を介して上記第1の室と上記第2の室とが連通する潤滑通路が上記クランク部材に形成され、上記回転伝達体の回転により少なくとも上記第1の室の容積が略最小となるタイミングで、上記凹部を介して上記第1の室と上記第2の室とが連通することで、上記第1の室に満たされた潤滑剤が、上記凹部を介して上記第2の室に導かれることを特徴とする。
請求項1に記載の発明においては、回転伝達体を収容する収容室がクランク部材によって第1の室と第2の室とに仕切られる。ロッド部(クランク部材)とブレードとの連結部分と、偏心カムの中心とを結ぶ線分を描いたときに、この線分を境にして一方の側に第1の室が形成され、他方の側に第2の室が形成される。ただし、第1の室および第2の室は、クランク部材の揺動にともなう収容室の容積変化により、場合によっては消滅するものであっても構わない。また、クランク部材の揺動位置によって、第1の室や第2の室が部分的に上記の線分を超えるものであってもよい。さらには、第1の室と第2の室とが、必ずしも完全に仕切られる必要はなく、部分的に連通状態にあってもよい。
また、偏心カムと嵌合リング部との摺動接触面であれば、凹部を偏心カムの外周面に設けてもよいし、嵌合リング部に形成された偏心カムを挿通させる挿通孔の内周面に設けてもよい。
また、クランク部材に形成される潤滑通路は、嵌合リング部に形成されてもよいし、ロッド部に形成されてもよく、さらには嵌合リング部とロッド部とにわたって形成されてもよい。
また、請求項1に記載の発明においては、上記潤滑通路は、凹部を介して第1の室と第2の室とを連通するものであればよく、一体で構成されるものであってもよいし、凹部を介して第1の室と第2の室とにそれぞれ分岐する通路であってもよい。また、上記凹部は、クランク部材に形成して第1の室と第2の室とを常時連通するようにしてもよいし、偏心カムに形成して第1の室の容積が最小となる前後のタイミングで連通するようにしてもよい。
請求項2に記載の発明は、上記第1の室と第2の室とを連通する上記潤滑通路が、上記凹部を介して上記第1の室に開口する第1潤滑通路と、上記第2の室に開口する第2潤滑通路とによって構成されることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、上記凹部は環状の溝であることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、所定の作業を行うブレードが往復動自在に支持されたケースと、該ケースに形成される収容室に回転動自在に収容され、駆動源の動力を受けて回転動する回転伝達体と、該回転伝達体に設けられた偏心カムと、該偏心カムに一端が摺動自在に連結され、上記ブレードに他端が連結され、上記回転伝達体の回転運動を上記ブレードの往復運動に変換するクランク部材と、を備え、上記クランク部材は、上記偏心カムに摺動自在に挿通される嵌合リング部と、該嵌合リング部に連続するとともに上記ブレードが連結されるロッド部とを有し、上記収容室に満たされた潤滑剤が、上記クランク部材の揺動にともなって上記偏心カムと嵌合リング部との摺動接触面に導かれる作業装置の潤滑構造において、上記偏心カムの外周面、上記外周面に対面する嵌合リング部の内周面との摺動接触面には環状の溝からなる凹部が形成され、上記クランク部材には、少なくとも上記偏心カムの径方向外方に位置する収容室の空間と上記環状の溝とを連通する潤滑通路が形成され、該潤滑通路を介して収容室に満たされた潤滑剤が上記環状の溝に導かれることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、上記収容室が、上記クランク部材の揺動過程で、上記ロッド部とブレードとの連結部および上記偏心カムの中心を結ぶ線分を境にして一方の側に形成される第1の室と、上記線分を境にして他方の側に形成される第2の室とに仕切られ、上記潤滑通路は、上記第1の室に開口する第1潤滑通路と、上記第2の室に開口する第2潤滑通路とによって構成されることを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、上記環状の溝が、上記クランク部材の嵌合リング部に設けられたことを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、上記偏心カムは上記嵌合リング部の一方の面から他方の面へ貫通しており、上記凹部の少なくとも一部が、上記嵌合リング部の一方の面から他方の面へ貫通してなり、上記第1潤滑通路は上記一方の面に形成され、上記第2潤滑通路は上記他方の面に形成され、上記他方の面を上記回転伝達体に対向させた標準状態の場合には、上記第1潤滑通路と上記第1の室とが連通するとともに上記第2潤滑通路と上記第2の室とが連通し、上記一方の面を上記回転伝達体に対向させた反転状態の場合には、上記第2潤滑通路が上記第1潤滑通路として機能して上記第1の室と連通するとともに上記第1潤滑通路が上記第2潤滑通路として機能して上記第2の室連通するように上記第1潤滑通路と上記第2潤滑通路とが前記クランク部材に形成されていること特徴とする。
請求項7に記載の発明においては、クランク部材の嵌合リング部で、凹部がクランク部材の両面を貫通するように形成され、クランク部材を反転させて両面を入れ替えて組み付けても、上記第1の室に満たされた潤滑剤が、凹部を介して第2の室に導かれる。
請求項8に記載の発明は、上記駆動源に連係し、該駆動源からの動力を受けて回転動する駆動ギヤを備え、上記回転伝達体は、上記駆動ギヤに噛合する従動ギヤによって構成されてなることを特徴とする。
請求項1、2、5に記載の発明によれば、凹部に連通する潤滑通路を、クランク部材によって仕切られる第1の室および第2の室の双方に開口させたので、潤滑剤を凹部に効率よく供給することができる。つまり、クランク部材の揺動過程で、第1の室は容積が収縮されて圧力が上昇し、第2の室は容積が拡大して圧力が低下するので、両室の間に差圧が生じる。そして、上記第1の室において圧力上昇が生じると、潤滑剤が潤滑通路を介して凹部へと吐出されるとともに、凹部から潤滑通路を介して相対的に圧力が低い第2の室へと潤滑剤が吐出される。
このように、第1の室から凹部に潤滑剤が吐出されるときに、当該凹部から第2の室へと潤滑剤が吐出されるので、凹部が圧抜きされて、速やかに潤滑剤を凹部へ導くことができる。また、圧力変動が過剰にならずに、潤滑剤の温度が過剰に上昇することなく、粘性の低下による流出を抑えることができ、特に請求項2および5に記載の発明によれば、潤滑通路が少なくとも2つに分けられているので、第1の室の圧力が低下しすぎることなく、凹部へ確実に潤滑剤を供給することができる。
特に請求項3〜8に記載の発明によれば、主に収容室の容積変化によって、偏心カムと嵌合リング部との摺動接触面に形成された環状の溝に、収容室に満たされる潤滑剤が吐出される。これにより、偏心カムと嵌合リング部との摺動接触面に満遍なく潤滑剤が供給され、摺動接触面を広く均一に潤滑することができる。したがって、例えば低粘度の潤滑剤を用いた場合にも、焼きつき等による摩耗劣化が生じにくくなる。
特に請求項6に記載の発明によれば、環状の溝がクランク部材の嵌合リング部に設けられるので、環状の溝と潤滑通路とを一体的に設けることができ、製造コストを低減することができる。
特に請求項7に記載の発明によれば、クランク部材を反転させて両面を入れ替えて組み付けても、第1の室に満たされた潤滑剤が、凹部を介して第2の室に導かれるので、クランク部材に表裏がなくなり、組み間違えによる潤滑装置の機能不全を防止することが可能となる。
本発明の動力伝達機構を備えるヘッジトリマを示し、同図(a)はヘッジトリマの下面図であり、同図(b)は同図(a)のb−b線断面図である。 動力伝達装置の部品展開図である。 従動ギヤとクランク部材の連結構造を示す斜視図である。 図3のIV−IV線断面図である。 従動ギヤ収容室の容積変動を説明するための図である。 第2実施形態におけるクランク部材の部分平面図である。 第3実施形態におけるクランク部材の部分平面図である。
以下、本発明の第1実施形態について図面を参照しながら具体的に説明する。本実施形態は、枝や葉を刈り取るヘッジトリマに本発明の動力伝達機構を適用したものである。
図1(a)および図1(b)は、ヘッジトリマHの下面図及び断面図を示している。ヘッジトリマHは、本体ケース1および底面ケース2をボルトで接合してなるケース3を備えている。ケース3には、駆動ギヤ収容室3a、本発明の収容室である従動ギヤ収容室3b、およびブレード収容室3cが連続して形成されており、これら各収容室3a〜3cに各種の部材が収容される。
ブレード収容室3cには、長手方向の両側面に多数の刃を有する第1ブレード4および第2ブレード5が往復動自在に支持されている。これら両ブレード4,5は、対面配置された状態で往復直線運動を繰り返し、ケース3から交互に出没することで枝や葉の刈り取り作業を行うものである。
第1ブレード4および第2ブレード5は、本体ケース1の上面に固定される不図示の駆動源(例えばエンジンや電動モータ等)の駆動力によって作動するが、駆動源の駆動力を第1ブレード4および第2ブレード5に伝達するのが、ケース3に設けられた動力伝達装置10である。
動力伝達装置10は、駆動源から伝達された回転動力を、第1ブレード4および第2ブレード5の往復直線運動に変換して伝達するものであり、駆動ギヤ11、本発明の回転伝達体である従動ギヤ12、偏心カム13,14およびクランク部材15,16を備えている。
駆動ギヤ11は、図2に示すように、軸部11aと、この軸部11aの先端外周に形成された歯部11bとを有しており、ベアリング20を介して駆動ギヤ収容室3aに回転動自在に支持されている。この駆動ギヤ11は、本体ケース1の上方に固定された駆動源の出力軸が連係され、当該駆動源の動力を受けて回転動することとなる。
そして、ケース3の従動ギヤ収容室3bには、従動ギヤ12が回転動自在に収容されている。この従動ギヤ12は、その中心に形成される軸孔21に回転軸22を挿通させており、この回転軸22がケース3に固定されることで、従動ギヤ収容室3bに回転動自在に収容される。この従動ギヤ12は、上記の駆動ギヤ11と噛合しており、駆動ギヤ11と一体となって回転するが、この従動ギヤ12は、駆動ギヤ11よりも大径にしており、駆動ギヤ11から従動ギヤ12への動力の伝達過程で、減速作用が生じるようにしている。
また、従動ギヤ12の一方の平面である第1の面12aには、第1偏心カム13が設けられており、第1の面12aの裏面に相当する第2の面12bには、上記第1偏心カム13と同一の第2偏心カム14が設けられている。第1偏心カム13および第2偏心カム14は、従動ギヤ12よりも僅かに厚さが薄い円盤状に構成されており、その中心を従動ギヤ13の回転軸中心よりも外側に偏心して位置させている。
このとき、第1偏心カム13および第2偏心カム14の中心は、従動ギヤ12の回転方向に180度位相をずらして位置している。また、第1偏心カム13および第2偏心カム14には、従動ギヤ12の軸孔21に一致する回転軸挿通孔13a,14aがそれぞれ設けられており、これら回転軸挿通孔13a,14aに、従動ギヤ12を軸支する回転軸22を挿通させている。
なお、本実施形態においては、従動ギヤ12、第1偏心カム13および第2偏心カム14が一体成形されているが、これらを別部材で構成しても構わない。
そして、従動ギヤ12の回転動力を、第1ブレード4および第2ブレード5の往復直線運動に変換するのが、第1クランク部材15および第2クランク部材16である。第1クランク部材15および第2クランク部材16は同一部材で構成されているので、ここでは第1クランク部材15について説明する。
第1クランク部材15は、第1偏心カム13と厚さを等しくする薄板状の金属部材からなり、ロッド部15aの一端に嵌合リング部15bを有している。嵌合リング部15bには、第1偏心カム13を相対回転可能に挿通する挿通孔15bが形成されており、第1偏心カム13の外周面と挿通孔15bの内周面とが接触状態で対面している。一方で、ロッド部15aの他端には、嵌合リング部15bよりも小径の小リング部15cが設けられている。この小リング部15cには、第1ブレード4の基端に設けられた連結ピン4aを相対回転可能に挿通する挿通孔15cが形成されており、連結ピン4aの外周面と挿通孔16cの内周面とが接触状態で対面している。
このようにして、従動ギヤ12と第1ブレード4とが第1クランク部材15を介して連結されると、従動ギヤ12の回転にともなって第1クランク部材15が揺動し、第1ブレード4が往復直線運動することとなる。
なお、ここでは第1クランク部材15について説明したが、第2クランク部材16も同様に、ロッド部16a、嵌合リング部16bおよび小リング部16cを有している。そして、嵌合リング部16bの挿通孔16bに第2偏心カム14を相対回転可能に挿通させ、小リング部16cの挿通孔16cに、第2ブレード5に設けられた連結ピン5aを相対回転可能に挿通させている。
また、すでに説明したとおり、第1偏心カム13および第2偏心カム14は、従動ギヤ12の両面12a,12bにおいて、従動ギヤ12の回転方向に180度位相をずらして設けられている。したがって、第1ブレード4および第2ブレード5は、一方がケース3から突出したときに他方がケース3に没入するといった具合に、常に反対方向に移動する。言い換えれば、第1ブレード4および第2ブレード5は出没を交互に繰り返すこととなり、これにより両ブレード4,5の側辺に設けられた刃が噛み合って、刈り取り作用がもたらされることとなる。
上記の構成からなる動力伝達装置10は、両クランク部材15,16と、両偏心カム13,14や連結ピン4a,5aとの摺動接触面をはじめ、さまざまな部分で摩擦が生じる。そこで、各収容室3a〜3cをグリス等の潤滑剤で満たすことにより、各摺動接触部が潤滑されるようにしている。
本実施形態においては、第1偏心カム13と第1クランク部材15(挿通孔15b)との摺動接触面、および第2偏心カム14と第2クランク部材16(挿通孔16b)との摺動接触面における潤滑性能を向上すべく、第1クランク部材15および第2クランク部材16を次のように構成している。
図3は、第1クランク部材15の嵌合リング部15b(挿通孔15b)に、第1偏心カム13を挿通させた状態を示す斜視図である。この図に示すように、挿通孔15bの内周面、すなわち第1偏心カム13との摺動接触面には、その全周にわたって本発明の凹部を構成する環状の溝30が形成されている。この環状の溝30は、図4に示すように、挿通孔15bの内周面(第1偏心カム13との摺動接触面)の縁を切り欠いて形成されており、第1クランク部材15の両面に設けられている。第1偏心カム13の外周面と、挿通孔15bの内周面とは、常時、全周にわたってもしくは部分的に接触状態にあるが、環状の溝30が設けられた部分においては、第1偏心カム13の外周面と挿通孔15bの内周面との間隔が広くなり、常時、非接触状態に維持される。
このように、第1偏心カム13と嵌合リング部15bとの摺動接触面の全周にわたって環状の溝30が形成されることにより、当該環状の溝30に潤滑剤が入り込んで、潤滑性能を向上させることができる。
また、図3および図4からも明らかなように、嵌合リング部15bには、上記の環状の溝30に連通する第1潤滑通路31および第2潤滑通路32が形成されている。これら両潤滑通路31,32は、嵌合リング部15bの平面に形成された凹溝によって構成されており、上記環状の溝30と同様に、第1クランク部材15の両面に設けられている。
ここで、図5(a)〜(h)に示すように、ギヤ収容室3bには、本体ケース3の内壁と従動ギヤ12とによって区画される図中斜線で示す室33が、従動ギヤ12の第1の面12a側に形成される。言い換えれば、ギヤ収容室3bが従動ギヤ12によって仕切られた結果、従動ギヤ12の第1の面12a側に室33が形成される。
さらに、この室33は、従動ギヤ12の回転にともなう第1偏心カム13の回転および第1クランク部材15の揺動によって、言い換えれば、第1偏心カム13および第1クランク部材15の位置変位によって、第1の室33aと第2の室33bとに仕切られる。
より詳細には、第1ブレード4の連結ピン4aの軸中心すなわち第1クランク部材15と第1ブレード4との連結部、および、第1偏心カム13の中心を結ぶ線分(仮想線)Lを描いたときに、図5(b)〜(g)に示すとおり、当該線分Lを境にして一方の側に第1の室33aが形成され、他方の側に第2の室33bが形成される。
これら両室33a,33bは、従動ギヤ12の回転にともなって容積が変動する。具体的には、図5(a)に示す状態から、従動ギヤ12が図中矢印方向に回転すると、図5(b)に示すように、第1の室33aと第2の室33bとが形成される。この状態では、第1の室33aが線分Lを超える範囲にまで及ぶ一方で、第2の室33bは第1の室33aに比べてその容積を極めて小さくしている。この状態からさらに従動ギヤ12が回転すると、図5(c)〜(h)に示すように、第2の室33bは、線分Lを超える範囲にまで容積を徐々に拡大する。一方で、第1の室33aは、徐々に容積が収縮されていき、図5(h)に示すように最終的に消滅する。
そして、第1クランク部材15に設けられた第1潤滑通路31は、上記の第1の室33aに開口しており、この第1の室33aと環状の溝30とを連通させることとなる。これに対して、第2潤滑通路32は、上記の第2の室33bに開口しており、この第2の室33bと環状の溝30とを連通させることとなる。
すでに説明したとおり、室33はグリス等の潤滑剤で満たされているため、上記のようにして第1の室33aの容積が収縮すると、当該第1の室33a内の圧力が上昇する。第1の室33aは、特に図5(f)〜(g)に示す過程でもっとも容積が収縮されることから、この時点で第1の室33a内の圧力がもっとも高くなる。
本実施形態においては、第1の室33a内の圧力が略最高となる図5(g)に示す状態でも、当該第1の室33aに第1潤滑通路31が連通するようにしている。このように、図5(b)に示す状態から図5(h)に示す状態まで、第1の室33aは連続的に容積が収縮し、この過程で第1の室33aの圧力が徐々に高まり、この圧力上昇にともなって、第1の室33a内の潤滑剤が第1潤滑通路31に吐出される。つまり、第1の室33aの圧力上昇にともなってポンプ作用がもたらされ、第1の室33aから第1潤滑通路31を介して環状の溝30に潤滑剤が吐出される。これにより、第1偏心カム13と嵌合リング部15bとの摺動接触面に潤滑剤が供給され、両者の相対移動が速やかに行われることとなる。
一方で、上記のように第1の室33aの容積が収縮して圧力上昇が生じるのと同時に、第2の室33bにおいては容積が徐々に拡大している。このようにして容積が拡大することにより、第2の室33bにおいては圧力が低下して負圧が生じる。つまり、第1の室33aにおける圧力上昇と、第2の室33bにおける圧力低下とが同時に生じることとなる。そして、第2潤滑通路32は、第2の室33bに連通していることから、環状の溝30内に供給されて第1偏心カム13と挿通孔15bとの摺動接触面を潤滑した潤滑剤は、第2潤滑通路32を介して第2の室33bに導かれる。
このように、環状の溝30は、第1潤滑通路31を介して相対的に高圧となる第1の室33aに連通するのと同時に、第2潤滑通路32を介して相対的に低圧となる第2の室33bにも連通するので、環状の溝30の圧抜き効果がもたらされて潤滑剤が供給されやすくなる。
なお、ここでは、従動ギヤ12の第1の面12a側に形成される室33を用いて説明したが、従動ギヤ12の第2の面12b側においても、第2偏心カム14および第2クランク部材16の位置変位によって、上記と同様の作用効果が当然にもたらされる。
以上のように、本実施形態によれば、主に従動ギヤ収容室3cの容積変化によってポンプ作用がもたらされ、偏心カム13,14と嵌合リング部15b,16bの挿通孔15b,16bとの摺動接触面に形成された環状の溝30に潤滑剤が吐出される。これにより、摺動接触面に満遍なく潤滑剤が供給され、摺動接触面を広く均一に潤滑することができる。したがって、例えば低粘度の潤滑剤を用いた場合や、低温下で作業装置を使用した場合にも、焼きつき等による摩耗劣化が生じにくくなる。
しかも、環状の溝30は、容積変化によって高圧になる第1の室33aと、低圧になる第2の室33bとに同時に連通するので、環状の溝30に導かれた潤滑剤が循環しやすくなり、一層潤滑性能を向上させることができる。
なお、上記実施形態においては、本発明の潤滑構造を適用した作業装置としてヘッジトリマを用いて説明したが、本発明はヘッジトリマに限らず、駆動源からの回転動力をブレードの往復直線運動に変換する作業装置に広く適用することができる。
また、上記実施形態においては、第1ブレード4および第2ブレード5を同時に往復直線運動させるようにしたが、例えば片刃タイプのヘッジトリマのように、往復直線運動するブレードは1つだけであってもよい。この場合には、従動ギヤ12の片面にのみ偏心カムを設ければよく、こうした場合にも上記と同様にクランク部材を形成することで、上記と同様の作用効果がもたらされる。
さらに、上記実施形態においては、クランク部材の平面を切り欠いて環状の溝30を形成したが、第1の室33aおよび第2の室33bが第1潤滑通路31、第2潤滑通路32および環状の溝30を介して連通すれば、例えば、環状の溝30は、嵌合リング部15b、16bの厚さ方向中ほどに形成してもよいし、偏心カム13,14に形成してもよい。また、上記実施形態においては、第1潤滑通路31および第2潤滑通路32を、嵌合リング部15b,16b(クランク部材15,16)の両面にそれぞれ形成したが、第1潤滑通路31および第2潤滑通路32は、図6に示す第2実施形態のように、嵌合リング部15b,16b(クランク部材15,16)のいずれか一方の平面に第1潤滑通路31を設け、いずれか他方の平面に第2潤滑通路32を設けるようにしても構わない。
このとき、偏心カム13が嵌合リング部15b,16bの一方の面から他方の面へ貫通するとともに、例えば環状の溝30に貫通孔30aを設けるなどして、環状の溝30の少なくとも一部を、嵌合リング部15b,16bの一方の面から他方の面へ貫通させればよい。このようにすれば、クランク部材15,16に表裏がなくなり、組み付けの間違いが生じることがない。
なお、クランク部材のいずれか一方の平面にのみ凹溝を形成し、この凹溝によって高圧になる第1の室33aに連通する第1潤滑通路31を構成した場合には、当該凹溝(第1潤滑通路31)を従動ギヤの平面に臨ませて位置させることが望ましい。その理由は以下のとおりである。
すなわち、図1(b)に示すように、クランク部材(第1クランク部材15)は、従動ギヤの回転によってがたつきや不要な振動が生じないように、従動ギヤの平面(従動ギヤ12の第1の面)に面接触させている。一方で、クランク部材(第1クランク部材15)と本体ケース1(従動ギヤ収容室3bを形成する内壁)との間には、摩擦抵抗が生じないように、僅かな隙間sが形成されている。仮に、環状の溝30に連通する第1潤滑通路31を構成する凹溝が隙間sに臨んでいると、第1潤滑通路31に導かれた潤滑剤が、環状の溝30に導かれずに隙間sに拡散してしまうおそれがある。これに対して、凹溝によって構成される第1潤滑通路31を、従動ギヤ12の平面(第1の面12a)に臨ませれば、第1潤滑通路31に導かれた潤滑剤が上記のように隙間sに流れ込んでしまうおそれがなく、確実に環状の溝30に潤滑剤を導くことが可能となる。
ただし、凹溝を隙間sに臨ませたとしても、例えば隙間sが小さい場合や、凹溝または環状の溝30が大きい場合には、上記のような問題が生じることはないので、このような場合には、凹溝を隙間sに臨ませても何ら問題が生じることはない。
また、上記実施形態においては、第1潤滑通路31および第2潤滑通路32によって本発明の潤滑通路を構成したが、図7に示す第3実施形態のように、両室33a,33bを同時に連通する1つの潤滑通路34を構成しても構わない。
なお、この第3実施形態においては、環状の溝ではなく偏心カム13の一部を切り欠いて凹部13xを形成し、この凹部13xが潤滑通路34を介して両室33a,33bに連通するようにしたが、凹部13xを環状の溝30としてもよいのは当然である。
なお、上記実施形態においては、第1潤滑通路31および第2潤滑通路32を、線分Lを境にして線対象となるように配置したが、これらの配置は適宜決定すればよい。ただし、環状の溝30や凹部13xを高圧となる第1の室33aに連通させる第1潤滑通路31は、少なくとももっとも容積が収縮した状態の第1の室33aに連通する位置に設けることが望ましい。
一方で、環状の溝30や凹部13xを低圧の第2の室33bに連通させる第2潤滑通路32は、いずれに配置しても構わない。例えば、環状の溝30を挟んで第1潤滑通路31に対向する位置、つまり第1潤滑通路31から180度回転した位置に第2潤滑通路32を設ければ、両通路31,32間の距離が、環状の溝30の周方向において均等となり、一層潤滑剤を均等に満遍なくいきわたらせることが期待できる。
1 本体ケース
2 底面ケース
3 ケース
3a 駆動ギヤ収容室
3b 従動ギヤ収容室
3c ブレード収容室
4 第1ブレード
4a 連結ピン
5 第2ブレード
5a 連結ピン
10 動力伝達装置
11 駆動ギヤ
11a 軸部
11b 歯部
12 従動ギヤ
12a 第1の面
12b 第2の面
13 第1偏心カム
13a 回転軸挿通孔
13x 凹部
14 第2偏心カム
14a 回転軸挿通孔
15 第1クランク部材
15a ロッド部
15b 嵌合リング部
15b 挿通孔
15c 小リング部
15c 挿通孔
16 第2クランク部材
16a ロッド部
16b 嵌合リング部
16b 挿通孔
16c 小リング部
16c 挿通孔
20 ベアリング
21 軸孔
22 回転軸
30 環状の溝
31 第1潤滑通路
32 第2潤滑通路
33 室
33a 第1の室
33b 第2の室
34 潤滑通路
L ブレードとクランク部材との連結部および偏心カムの中心を結ぶ線分
H ヘッジトリマ
s 偏心カムと本体ケースとの間に形成される隙間

Claims (8)

  1. 所定の作業を行うブレードが往復動自在に支持されたケースと、
    該ケースに形成される収容室に回転動自在に収容され、駆動源の動力を受けて回転動する回転伝達体と、
    該回転伝達体に設けられた偏心カムと、
    該偏心カムに一端が摺動自在に連結され、上記ブレードに他端が連結され、上記回転伝達体の回転運動を上記ブレードの往復運動に変換するクランク部材と、を備え、
    上記クランク部材は、上記偏心カムに摺動自在に挿通される嵌合リング部と、該嵌合リング部に連続するとともに上記ブレードが連結されるロッド部とを有し、
    上記収容室に満たされた潤滑剤が、上記クランク部材の揺動にともなって上記偏心カムと嵌合リング部との摺動接触面に導かれる作業装置の潤滑構造において、
    上記収容室は、上記クランク部材の揺動過程で、上記ロッド部におけるブレードとの連結部および上記嵌合リング部の中心を結ぶ線分を境にして一方の側に形成される第1の室と、上記線分を境にして他方の側に形成される第2の室とに仕切られ、上記回転伝達体の回転に応じて、上記第1の室の容積は縮小し、上記第2の室の容積は拡大し、
    上記偏心カムと嵌合リング部との摺動接触面には凹部が形成され、
    上記凹部を介して上記第1の室と上記第2の室とが連通する潤滑通路が上記クランク部材に形成され、
    上記回転伝達体の回転により少なくとも上記第1の室の容積が略最小となるタイミングで、上記凹部を介して上記第1の室と上記第2の室とが連通することで、上記第1の室に満たされた潤滑剤が、上記凹部を介して上記第2の室に導かれることを特徴とする作業装置の潤滑構造。
  2. 上記第1の室と第2の室とを連通する上記潤滑通路は、上記凹部を介して上記第1の室に開口する第1潤滑通路と、上記第2の室に開口する第2潤滑通路とによって構成されることを特徴とする請求項1に記載の作業装置の潤滑構造。
  3. 上記凹部は環状の溝であることを特徴とする請求項1または2に記載の作業装置の潤滑構造。
  4. 所定の作業を行うブレードが往復動自在に支持されたケースと、
    該ケースに形成される収容室に回転動自在に収容され、駆動源の動力を受けて回転動する回転伝達体と、
    該回転伝達体に設けられた偏心カムと、
    該偏心カムに一端が摺動自在に連結され、上記ブレードに他端が連結され、上記回転伝達体の回転運動を上記ブレードの往復運動に変換するクランク部材と、を備え、
    上記クランク部材は、上記偏心カムに摺動自在に挿通される嵌合リング部と、該嵌合リング部に連続するとともに上記ブレードが連結されるロッド部とを有し、
    上記収容室に満たされた潤滑剤が、上記クランク部材の揺動にともなって上記偏心カムと嵌合リング部との摺動接触面に導かれる作業装置の潤滑構造において、
    上記偏心カムの外周面、上記外周面に対面する嵌合リング部の内周面との摺動接触面には環状の溝からなる凹部が形成され、
    上記クランク部材には、少なくとも上記偏心カムの径方向外方に位置する収容室の空間と上記環状の溝とを連通する潤滑通路が形成され、
    該潤滑通路を介して収容室に満たされた潤滑剤が上記環状の溝に導かれることを特徴とする作業装置の潤滑構造。
  5. 上記収容室は、上記クランク部材の揺動過程で、上記ロッド部とブレードとの連結部および上記偏心カムの中心を結ぶ線分を境にして一方の側に形成される第1の室と、上記線分を境にして他方の側に形成される第2の室とに仕切られ、上記潤滑通路は、上記凹部を介して上記第1の室に開口する第1潤滑通路と、上記第2の室に開口する第2潤滑通路とによって構成されることを特徴とする請求項4に記載の作業装置の潤滑構造。
  6. 上記環状の溝は、上記クランク部材の嵌合リング部に設けられたことを特徴とする請求項3〜5のいずれかに記載の作業装置の潤滑構造。
  7. 上記偏心カムは上記嵌合リング部の一方の面から他方の面へ貫通しており、
    記凹部の少なくとも一部が、上記嵌合リング部の一方の面から他方の面へ貫通してなり、
    上記第1潤滑通路は上記一方の面に形成され、上記第2潤滑通路は上記他方の面に形成され、
    上記他方の面を上記回転伝達体に対向させた標準状態の場合には、上記第1潤滑通路と上記第1の室とが連通するとともに上記第2潤滑通路と上記第2の室とが連通し、
    上記一方の面を上記回転伝達体に対向させた反転状態の場合には、上記第2潤滑通路が上記第1潤滑通路として機能して上記第1の室と連通するとともに上記第1潤滑通路が上記第2潤滑通路として機能して上記第2の室連通するように上記第1潤滑通路と上記第2潤滑通路とが前記クランク部材に形成されていること特徴とする請求項2または5に記載の作業装置の潤滑構造。
  8. 上記駆動源に連係し、該駆動源からの動力を受けて回転動する駆動ギヤを備え、上記回転伝達体は、上記駆動ギヤに噛合する従動ギヤによって構成されてなることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の作業装置の潤滑構造。
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