JP5205022B2 - コンピュータ断層撮影装置 - Google Patents
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Description
前記被検体の多数の透過データで作成されるサイノグラム上で前記相対回転の方向に連なる多数点での透過データの加算値と、仮想回転中心を設定することで決まる前記多数点とそれぞれ逆向きの放射線経路をなす多数点での透過データの加算値との相関を前記仮想回転中心を変えながら求め、当該相関が最良となって現れる前記仮想回転中心を前記回転手段における真の回転中心として求める回転中心求出手段を備え、
前記回転中心求出手段は、前記相対回転の回転角をφ、前記放射線源からの前記相対回転の面に沿った放射線経路角をθ、設定される前記仮想回転中心をθcとし、前記サイノグラムのθφ面上で前記θcにより変化する互いに逆向きとなる放射線経路をなす点の集合である順パス相関領域と逆パス相関領域とを設定し、この順パス相関領域と逆パス相関領域とのそれぞれで前記相対回転の方向に一端から他端までの前記透過データの加算値を求めるもので、
前記順パス相関領域と逆パス相関領域は、それぞれ前記相対回転の方向の一端と他端を示す境界線で画定され、4つの前記境界線の内の2つの前記境界線はθ方向に平行な直線として設定され、前記回転中心求出手段は、前記θcの変化に対し、前記2つのθ方向に平行な直線の境界線のみを方向を保ったまま前記θcの変化の2倍だけ変化させて、前記透過データの加算値を求めることを特徴とするコンピュータ断層撮影装置である。
前記被検体の多数の透過データで作成されるサイノグラム上で前記相対回転の方向に連なる多数点での透過データの加算値と、仮想回転中心を設定することで決まる前記多数点とそれぞれ逆向きの放射線経路をなす多数点での透過データの加算値との相関を前記仮想回転中心を変えながら求め、当該相関が最良となって現れる前記仮想回転中心を前記回転手段における真の回転中心として求める回転中心求出手段を備え、
前記回転中心求出手段は、前記相対回転の回転角をφ、前記放射線源からの前記相対回転の面に沿った放射線経路角をθ、設定される前記仮想回転中心をθcとし、前記サイノグラムのθφ面上で前記θcにより変化する互いに逆向きとなる放射線経路をなす点の集合である順パス相関領域と逆パス相関領域とを設定し、この順パス相関領域と逆パス相関領域とのそれぞれで前記相対回転の方向に一端から他端までの前記透過データの加算値を求めるもので、
前記順パス相関領域と逆パス相関領域は、それぞれ前記相対回転の方向の一端と他端を示す境界線で画定され、4つの前記境界線の内の2つの前記境界線はθ方向に平行な直線として設定され、前記回転中心求出手段は、前記θcの変化に対し、前記2つのθ方向に平行な直線の境界線のみを方向を保ったまま前記θcの変化の2倍だけ変化させて、前記透過データの加算値を求めることを特徴とするコンピュータ断層撮影装置である。
(実施の形態1)
図1は本発明に係るコンピュータ断層撮影装置の実施の形態1を示す構成図であって、同図(a)は装置の平面図、同図(b)は装置の正面図である。
この実施の形態では、180°+ファン角以上(360°未満)の回転から透過データを得る、いわゆるハーフスキャンを例に上げて、回転中心を求出する場合について説明する。ここで、ハーフスキャンを行っている間は被検体4の昇降はないものとする。
θr=−(θ−θc)+θc=2・θc−θ ……(1)
φr=φ−π−2・(θ−θc) ……(2)
の関係が成立する。ここで、θcは回転中心Cの配置角である。
サイノグラムのθ,φ面上に対して、仮想回転中心θcにより変化する互いに逆向きの放射線経路をなす点の集合である順パス相関領域Rと逆パス領域Rrとを設定する。順パス領域Rとしては、ラインL1(境界線)とラインL2とで挟む領域を設定し、さらに、仮想回転中心θcを設定すると、ラインL1上の点の逆パス点が作るラインL1rと、ラインL2上の点の逆パス点が作るラインL2rとで挟まれた逆パス領域Rrが自動的に決まる。そして、この仮想回転中心θcが正しいならば、順パス相関領域Rのφ方向幅(J1ないしJN)の加算値と対応する逆向き経路の逆パス領域Rrのφ方向幅(J1´ないしJN´)の加算値とが略同一となることが分る。すなわち、領域Rでの一端となるラインL1〜他端となるラインL2までの透過データのφ方向加算値と領域Rrでの一端となるラインL1r〜他端となるラインL2rまでの透過データのφ方向加算値とを比較すると、逆向き経路同士(θとθr)で略同一となる。言い換えると、θcを中心に対称となる。
φlast≧π+2・(θce−θ1)+α1 ……(3)
となるように決める。
ラインL1r: φ=2・(θc−θcs) ……(4)
ラインL2r: φ=2・(θ−θ1)+α1 ……(5)
ラインL1 : φ=π+2・(θ−θcs) ……(6)
ラインL2 : φ=π+2・(θc−θ1)+α1 ……(7)
以上のようにしてラインを決めることにより、θcが変化しても常にラインL1の逆パスがラインL1rを作り、ラインL2の逆パスがラインL2rを作る関係になる。
2・(θ−θ1)+α1(Σの上付き、以下、同じ)
PRr(θ,θc)=Σ P(θ,φ) ……(8)
φ=2・(θc−θcs)(Σの下付き、以下、同じ)
一方、相関領域Rでは、ラインL1からラインL2までを下記式(9)により加算する。
π+2・(θc−θ1)+α1
PR(θ,θc)=Σ P(θ,φ) ……(9)
φ=π+2・(θ−θcs)
しかし、式(8)及び式(9)を用いてそのまま計算すると、重複計算部分が多くなって無駄となるので、実際にはθcループで前回加算値に対して、加算点の追加分(図4の2・Δθc)による加算値増分を加えるように計算する。
2・(θc´−θcs)
PRr(θ,θc´)=PRr(θ,θc)−Σ P(θ,φ) ……(8´)
φ=2・(θc−θcs)
π+2・(θc´−θ1)+α1
PR(θ,θc´)=PR(θ,θc)+Σ P(θ,φ) ……(9´)
φ=π+2・(θc−θ1)+α1
上式において、θc´=θc+Δθcである。なお、式(8´)、式(9´)の加算は、境界線となるラインL1r,L2がθ方向に平行となっているので、加算区間がθに依存せず、容易な計算となる。
ステップS4:θをθ1からθ2へとデータ点を変えていく。
ステップS5:θに対する逆パスθrを計算する。
ステップS8:そして、ステップS6で得られた相関値を、ステップS4での加算の繰り返し回数(加算点数)で除算し、規格化された相関値を求める。
ステップS9:ステップS2に戻ってθcを変えつつ相関値を計算し、相関値が最も小さくなるθc、すなわち順パスと逆パスの相関が最も良くなるθcをもって真の回転中心とする。ここで、相関が良いとは、相互の関連が深いこと、つまり,一致度が良いことで、相関値が小さいほど相関が良い。
(変形例1)
上記実施の形態1では、ステップS1において、透過データのφ方向加算値PRr(θ,θc)、PR(θ,θc)を計算し記憶した後にステップS2のθcループで相関値を計算しているが、例えばステップS2のθcループの中あるいはステップS4のθループの中でφ方向加算値を計算してもよい。
実施の形態1における回転中心求出は、ハーフスキャンだけでなく、例えば図4に示す回転範囲φlastが2π(通常スキャン)又はそれを超える場合でも同様に適用できるものである。なお、φlastが2πを超えるとき、定数α1の設定によっては領域RとRrとが重なることがあるが、問題なく回転中心を求出できる。
また、実施の形態1における回転中心求出は、撮影面14上の透過データのみを用いて撮像面14上の1枚の断面像を作る通常の再構成に適用できるだけでなく、それ以外の例えば撮像面14の上下方向の各位置で検出される透過データを用いて多数の断面像を作成するコーンビーム再構成においても同様に適用できる。
さらに、上記実施の形態では、X線検出器3は2次元検出器を用いたが、撮影面14に沿って検出する1次元検出器を用いて回転中心を求出することもできる。
この実施の形態2は、ハーフスキャン(実施の形態1)に代えて、回転と並行して被検体4の昇降を行う、いわゆるヘリカルスキャン(螺旋スキャン)動作における回転中心を求出する例である。なお、CTスキャナのハード構成は実施の形態1(図1参照)と同様であるので、ここではその説明を省略する。
先ず、回転中心を求めるに先立って、回転中心求出の原理について図6を参照して説明する。回転中心求出の基本原理は、「互いに逆向きのX線経路の透過データは略同一である」ことである。
θr=−(θ−θc)+θc=2・θc−θ ……(1)
φr=φ−π−2・(θ−θc) ……(2)
の関係が成立する。ここで、θcは回転軸6の配置角である。
zd=a・(−π/2−(θ−θc))・2/{1+cos(2・(θ−θc))}…(10)
zdr=−zd=a・(π/2+θ−θc)・2/{1+cos(2・(θ−θc))}
=a・(π/2−(θr−θc))・2/{1+cos(2・(θr−θc))}…(11)
なる計算式で求められる。ここで、aは定数であって、次の式、
a=ヘリカルピッチ×拡大率(=FDD/FCD)/2π …(12)
から得られる。
ラインL1r: φ=2・(θ−θ1) ……(13)
ラインL2r: φ=2・(θ−θ1)+α2 ……(14)
ラインL1 : φ=π+2・(θc−θ1) ……(15)
ラインL2 : φ=π+2・(θc−θ1)+α2 ……(16)
以上のようにしてラインを決めることにより、θcが変化しても常にラインL1の逆パスがラインL1rを作り、ラインL2の逆パスがラインL2rを作る関係になる。
2・(θ−θ1)+α2
PRr(θ,zd,θc)=Σ P(θ,zd,φ) ……(17)
φ=2・(θ−θ1)
一方、相関領域Rでは、ラインL1からラインL2までを下記式(18)により加算する。
π+2・(θc−θ1)+α2
PR(θ,zd,θc)=Σ P(θ,zd,φ) ……(18)
φ=π+2・(θc−θ1)
ここで、式(18)を用いてそのまま計算すると、重複計算部分が多くなって無駄となるので、実際にはθcループで前回加算値に対して、加算点の追加分(図9の2・Δθc)による加算値増分を加えるように計算する。
π+2・(θc´−θ1)+α2
PR(θ,zd,θc´)=PR(θ,zd,θc)+Σ P(θ,zd,φ)
φ=π+2・(θc−θ1)+α2
π+2・(θc´−θ1)
−Σ P(θ,zd,φ) ………(18´)
φ=π+2・(θc−θ1)
上式において、θc´=θc+Δθcである。なお、式(18´)の加算は、境界線となるラインL1,L2がθ方向に平行となっているので、加算区間がθに依存せず、容易な計算となる。
ステップT4:θをθ1からθ2へとデータ点を変えていく。
ステップT5:θとθcから、順パスzd、逆パスθr,zdrを、前記式(1),式(10),式(11)で計算する。
ステップT8:そして、ステップT6で得られた相関値を、ステップT4での加算の繰り返し回数(加算点数)で除算し、規格化された相関値を求める。
ステップT9:ステップT2に戻ってθcを変えつつ相関値を計算し、相関値が最も小さくなるθc、すなわち順パスと逆パスの相関が最も良くなるθcをもって回転中心とする。ここで、相関が良いとは、相互の関連が深いこと、つまり,一致度が良いことで、相関値が小さいほど相関が良い。
(変形例5)
実施の形態2では、ステップT1において、透過データのφ方向加算値PRr(θ,zd,θc)、PR(θ,zd,θc)を、θ,zdの全範囲について計算しているが、例えばそれぞれ式(11),式(10)で規定される逆パス面と順パス面でのみ計算するようにしてもよい。また、zdについても、使用する狭められた範囲でのみ計算してもよい。
実施の形態2では、順パス面と逆パス面を規定する式(10),式(11)は(θ−θc)の絶対値が小さいときは、次の式で代用できる。
zd=a・(−π/2−(θ−θc)) ……(10´)
zdr=−zd=a・(π/2+θ−θc)
=a・(π/2−(θr−θc)) ……(11´)
このとき、順パス面と逆パス面は平面である。
実施の形態2では、ステップT1により透過データのφ方向加算値PRr(θ,zd,θc),PR(θ,zd,θc)を計算し記憶した後、ステップT2のθcループで相関値を計算したが、例えばθcループの中あるいはステップT4のθループの中でφ方向加算値を計算してもよい。
実施の形態2では、データ範囲{φ=0〜π+2・(θce−θ1)+α2}及び相関領域としては、定数α2を変えて自由に設定できると共に回転角φ方向に任意に相対位置を保ったままずらして設定できる。また、定数α2を大きくすると、領域RとRrは重なり合うようになるが、問題なく回転中心を求出できる。
また、実施の形態2による回転中心求出手段は、例えばヘリカルスキャンの進行に伴って回転中心位置が変動する場合があるが、この回転中心位置の変動に対しても回転中心求出に応用することができる。すなわち、実施の形態2では、回転中心θcを求出するために用いた相関領域のφ方向重心φgは、概略、
φg=π/2+θ2−θ1+α2/2 ……(19)
なる式で求められる。求められた回転中心θcは、φ方向重心φgでの回転中心位置と言える。
実施の形態2では、サイノグラムθφ面における相関領域R,Rrを図9のように決めているが、これには限られない。例えば図4に示す相関領域R,Rrのように決めてもよい。この場合にはステップT1のφ方向加算値の計算のみが異なるが、これはステップS1の計算に準じた計算となる。
また、サイノグラムθφ面における相関領域R,Rrは、図11に示すように決めることもできる。この場合には、ステップT1のφ方向加算値の計算のみが異なる。
図11では、相関領域R,Rrの境界の各ラインL1r,L2r,L1,L2は、それぞれφとθを用いて次の関係式で表される。
ラインL1r: φ=2・(θc−θcs) ……(20)
ラインL2r: φ=2・(θc−θcs)+α3 ……(21)
ラインL1 : φ=π+2・(θ−θcs) ……(22)
ラインL2 : φ=π+2・(θ−θcs)+α3 ……(23)
以上のようにしてラインを決めることにより、θcが変化しても常にラインL1の逆パスがラインL1rを作り、ラインL2の逆パスがラインL2rを作る関係になる。
2・(θc−θcs)+α3
PRr(θ,zd,θc)=Σ P(θ,zd,φ) ……(24)
φ=2・(θc−θcs)
一方、相関領域Rでは、ラインL1からラインL2までを下記式(25)により加算する。ここでは、θcに依存しない。
π+2・(θ−θcs)+α3
PR(θ,zd,θc)=Σ P(θ,zd,φ) ……(25)
φ=π+2・(θ−θcs)
ここで、式(24)を用いてそのまま計算すると、実施の形態2と同様に重複計算部分が多くなって無駄となるので、重複計算を避けた計算を行う。
また、サイノグラムθφ面における相関領域R,Rrは、図12に示すように決めることもできる。この場合には、ステップT1のφ方向加算値の計算のみが異なる。
図12では、相関領域R,Rrの境界の各ラインL1r,L2r,L1,L2は、それぞれφとθを用いて次の関係式で表される。
ラインL1r: φ=2・(θ−θ1) ……(26)
ラインL2r: φ=2・(θc−θ1)+α4 ……(27)
ラインL1 : φ=π+2・(θc−θ1) ……(28)
ラインL2 : φ=π+2・(θ−θ1)+α4 ……(29)
以上のようにしてラインを決めることにより、θcが変化しても常にラインL1の逆パスがラインL1rを作り、ラインL2の逆パスがラインL2rを作る関係になる。
なお、ステップT1でのφ方向加算値の計算は変形例10と同様であるので、ここではその説明を省略する。
実施の形態2における回転中心求出は、約0.5回転離れた逆パス同士の相関をとっている。ここで、この相関をπ相関と称することにする。ヘリカルスキャンにおいて、ヘリカルピッチが小さい場合、この他に約1.5回転、約2.5回転、…等々の相関取りが可能である。これを3π相関、5π相関、…(nπ相関)と称することにする。
θr=−(θ−θc)+θc=2・θc−θ (1´)
φr=φ−3π−2・(θ−θc) (2´)
zd=a・(−3π/2−(θ−θc))・2/{1+cos(2・(θ−θc))}
……(10´´)
zdr=−zd=a・(3π/2+θ−θc)・2/{1+cos(2・(θ−θc))}
=a・(3π/2−(θr−θc))・2/{1+cos(2・(θr−θc))}
……(11´´)
なお、nπ相関(nは奇数)の場合も容易に類推できる。
実施の形態2において、ヘリカルスキャンが、回転軸方向に被検体4を完全に撮影する場合、図13を用いて回転中心を簡略的に求出できる。図13は回転軸方向に被検体を完全に撮影する場合のサイノグラムである。
(変形例15)
実施の形態1においては、実施の形態2で設定された相関領域R,Rrを用いても同様に回転中心を求出することもできる。すなわち、実施の形態1(特に変形例2における通常スキャン)において、図9、図11、図12で示す相関領域R,Rrを使用することができる。
実施の形態1又は実施の形態2において、回転中心求出の基本原理は、「互いに逆向きのX線経路の透過データは略同一である」ことから、回転中心求出に用いる透過データとしては対数変換前または対数変換後のデータであってもよく、処理のどの段階のデータであってもよい。
実施の形態1又は実施の形態2及びそれらの変形例は、ハーフスキャン、ヘリカルスキャンだけでなく、オフセットスキャンに対しても適用できる。
実施の形態1又は実施の形態2において、順パスと逆パスの関係は全く逆に考えてもよい。すなわち、θr,φrで相関のループを行い、逆パスから順パス(θ,φ)を求めて相関をとってもよい。また、スキャン中の回転、昇降の向きやφ,θ,zdの+方向の取り方を逆にしてもよい(式、図に若干の変更が施される)ことは当業者にとっても容易に理解できるところである。
実施の形態1又は実施の形態2における相関領域Rは一例であって、他にも色々なとり方が可能である。例えば計算精度を上げるために、相関領域R,Rrの組を複数組作るようにしてもよい。例えば図9において、α2を複数に分割し、(R1,R1r)、(R2,R2r),…と作り、それぞれで透過データのφ方向加算値(PR1r,PR1),(PR2r,PR2),…を計算し、全体で相関をとるようにしても構わない。このとき、R1,R2,…は互いに一部が重複してもよければ、間隙を空けるようにしてもよい。
実施の形態1又は実施の形態2において、処理フローは前述したように基本的な計算のみを記載したものである。例えば透過データのφ方向加算時に、加算の始点と終点がデータ点と異なることから、補間計算が必要となるが、その補間計算に関する記載は省略している。また、ステップS6あるいはT6の相関値の加算で補間計算をしているが、当該補間計算には例えば余弦の補間関数(前述した特許文献2、図3)を用いると精度が良くなるが、それに関する記載を省略している。
実施の形態1又は実施の形態2において、透過データのφ方向加算値PRr(θ,zd,θc),PR(θ,zd,θc)に対し、θ方向あるいはzd方向にローカットフィルタを掛けておけば、散乱放射線の影響等を低減でき、回転中心を精度よく求出できる。あるいは、加算する前に、予め透過データP(θ,zd,θc)に対し、θ方向あるいはzd方向にローカットフィルタを掛けておいても同様の効果を奏する。
また、実施の形態1又は実施の形態2で説明した処理フローであるステップS6あるいはT6の相関値の加算において、相関値の加算値(|PR(θ,zd,θc)−PRr(θr,zdr,θc|)に対し、θ値がθcから離れるほど小さくなるウエイトを掛けると精度が良くなる、また、色々な変更画可能であり、例えば相関値は絶対値の加算でなく、2乗値の加算としてもよい。
スキャン制御に関する機構としては、相対的に同じ動きをすればよく、例えば被検体4を回転させずにX線管1とX線検出器3を一体で被検体4の周りを回転させるようにしてもよく、また、被検体4を昇降させる代わりに、X線管1とX線検出器3を一体で昇降させる構成であってもよい。また、装置全体の向きはどのようにしてもよく、例えば回転軸が水平になるように全体を横向きにしてもよい。
実施の形態1や実施の形態2では、FDDやFCDやy位置を可変としたが、回転中心求出には可変であることが必須要件でなく、可変でない場合でも有効に回転中心を求めることができる。
上記各実施の形態においては、X線検出器3として、前述するようにフラットパネルデテクタ(FPD)を用いたが、当該フラットパネルデテクタに限られず、同様の機能を持つ各種の検出器を用いても回転中心を求出できる。
上記各実施の形態においては、X線管1からX線を照射するようにしたが、X線の代わりに、他の透過性放射線、例えばγ線、中性子線、マイクロ波等を用いる場合であっても、回転中心を求出できる。
上記各実施の形態においては、予め各機構10〜13等を較正しておき、FDD,FCD,y位置からθcを予測して、この予測を基に回転中心の求出してもよい。これにより、中心探索域を狭められるので計算時間を短縮できる。
本発明によるCTスキャナは、その用途(産業用、医療用)に関わりなく回転中心を求出できる。
Claims (6)
- 放射線を放射する放射線源と、この放射線源から被検体を透過してくる放射線ビームを検出する放射線検出器と、この放射線ビームに対して前記被検体を相対回転させる回転手段とを有し、前記被検体の相対回転による多数の回転位置でそれぞれ前記放射線検出器により検出される前記被検体の多数の透過データから当該被検体の断層像を得るコンピュータ断層撮影装置において、
前記被検体の多数の透過データで作成されるサイノグラム上で前記相対回転の方向に連なる多数点での透過データの加算値と、仮想回転中心を設定することで決まる前記多数点とそれぞれ逆向きの放射線経路をなす多数点での透過データの加算値との相関を前記仮想回転中心を変えながら求め、当該相関が最良となって現れる前記仮想回転中心を前記回転手段における真の回転中心として求める回転中心求出手段を備え、
前記回転中心求出手段は、前記相対回転の回転角をφ、前記放射線源からの前記相対回転の面に沿った放射線経路角をθ、設定される前記仮想回転中心をθcとし、前記サイノグラムのθφ面上で前記θcにより変化する互いに逆向きとなる放射線経路をなす点の集合である順パス相関領域と逆パス相関領域とを設定し、この順パス相関領域と逆パス相関領域とのそれぞれで前記相対回転の方向に一端から他端までの前記透過データの加算値を求めるもので、
前記順パス相関領域と逆パス相関領域は、それぞれ前記相対回転の方向の一端と他端を示す境界線で画定され、4つの前記境界線の内の2つの前記境界線はθ方向に平行な直線として設定され、前記回転中心求出手段は、前記θcの変化に対し、前記2つのθ方向に平行な直線の境界線のみを方向を保ったまま前記θcの変化の2倍だけ変化させて、前記透過データの加算値を求めることを特徴とするコンピュータ断層撮影装置。 - 放射線を放射する放射線源と、この放射線源から被検体を透過してくる放射線ビームを検出する放射線検出器と、この放射線ビームに対して前記被検体を相対回転させる回転手段と、前記放射線ビームに対して前記被検体を前記回転の軸方向に相対移動させる回転軸方向移動手段とを有し、前記相対回転と前記回転軸方向への相対移動とを並行して行う間に前記放射線検出器で検出される前記被検体の多数の透過データから当該被検体の断層像を得るコンピュータ断層撮影装置において、
前記被検体の多数の透過データで作成されるサイノグラム上で前記相対回転の方向に連なる多数点での透過データの加算値と、仮想回転中心を設定することで決まる前記多数点とそれぞれ逆向きの放射線経路をなす多数点での透過データの加算値との相関を前記仮想回転中心を変えながら求め、当該相関が最良となって現れる前記仮想回転中心を前記回転手段における真の回転中心として求める回転中心求出手段を備え、
前記回転中心求出手段は、前記相対回転の回転角をφ、前記放射線源からの前記相対回転の面に沿った放射線経路角をθ、設定される前記仮想回転中心をθcとし、前記サイノグラムのθφ面上で前記θcにより変化する互いに逆向きとなる放射線経路をなす点の集合である順パス相関領域と逆パス相関領域とを設定し、この順パス相関領域と逆パス相関領域とのそれぞれで前記相対回転の方向に一端から他端までの前記透過データの加算値を求めるもので、
前記順パス相関領域と逆パス相関領域は、それぞれ前記相対回転の方向の一端と他端を示す境界線で画定され、4つの前記境界線の内の2つの前記境界線はθ方向に平行な直線として設定され、前記回転中心求出手段は、前記θcの変化に対し、前記2つのθ方向に平行な直線の境界線のみを方向を保ったまま前記θcの変化の2倍だけ変化させて、前記透過データの加算値を求めることを特徴とするコンピュータ断層撮影装置。 - 請求項1または請求項2に記載のコンピュータ断層撮影装置において、
前記2つのθ方向に平行な直線の境界線は、前記順パス相関領域の前記相対回転の方向の+側端の境界線と、前記逆パス相関領域の前記相対回転の方向の−側端の境界線とであることを特徴とするコンピュータ断層撮影装置。 - 請求項1または請求項2に記載のコンピュータ断層撮影装置において、
前記2つのθ方向に平行な直線の境界線は、前記順パス相関領域の前記相対回転の方向の両端の境界線であることを特徴とするコンピュータ断層撮影装置。 - 請求項1または請求項2に記載のコンピュータ断層撮影装置において、
前記2つのθ方向に平行な直線の境界線は、前記逆パス相関領域の前記相対回転の方向の両端の境界線であることを特徴とするコンピュータ断層撮影装置。 - 請求項1または請求項2に記載のコンピュータ断層撮影装置において、
前記2つのθ方向に平行な直線の境界線は、前記順パス相関領域の前記相対回転の方向の−側端の境界線と、前記逆パス相関領域の前記相対回転の方向の+側端の境界線とであることを特徴とするコンピュータ断層撮影装置。
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