JP5205022B2 - コンピュータ断層撮影装置 - Google Patents

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Description

本発明は、回転中心較正を改良した産業用又は医療用のコンピュータ断層撮影装置に関する。
近年、小型電子部品等を高分解能で検査するための高分解能型の産業用のコンピュータ断層撮影装置(以下、CTスキャナと呼ぶ)が開発されてきている。
従来、この種のCTスキャナは、X線管から被検体を透過してくるX線ビームを2次元のX線検出器で検出し、被検体の透過画像を得るように構成されている(特許文献1)。このCTスキャナでは、断面像を撮影する場合、被検体を1回転させながら被検体からの多数の透過画像を得ている(スキャンとも言う)。
このスキャンによって得られた多数の透過画像を用いて、再構成処理を実行し、被検体の1枚ないし多数枚の断面像を作成する。なお、断面像の再構成は、通常、フィルター補正逆投影法(FBP(Filtered Back Projection)法)が用いられている。
また、高分解能型のCTスキャナは、X線管とX線検出器との間に被検体を載置する回転テーブルが配置され、X線管(X線焦点F)に対し、回転テーブル及びX線検出器を近づけたり、遠ざけたりする(x方向)への位置変更が自由に設定できる。その結果、撮影距離FCD(Focus to rotation Center Distance)及び検出距離FDD(Focus to Detector Distance)等のX線の幾何的な配置関係を自由に変更でき、これにより、撮影倍率(拡大率)=FDD/FCDを容易に変更できるだけでなく、種々の大きさの対象物に対応できる特徴を持っている。また、回転テーブルを上下動(z方向)でき、これにより被検体の撮影部位を変えることも可能である。
さらに、特許文献1に示す高分解能型CTスキャナは、360°に満たない透過データから断面像を取得できる、いわゆるハーフスキャンが可能な構成である。また、回転テーブルを一定速度で下降または上昇させながらスキャンすることもできる。これは、医療用CTで一般的に行われているヘリカルスキャンが可能な構成である。このようなスキャン方式を備えたCTスキャナでは、細長い被検体であっても一度で撮影可能とすることができる。
ところで、多数の透過データを処理して分解能のよい断面像を得るためには、透過データ上で回転中心位置を1画素より細かい単位で正確に把握している必要がある。
回転中心は被検体のスキャンデータ自身から求めることができる。因みに、特許文献2では、通常スキャン(1回転スキャン)により得られるスキャンデータ自身から回転中心を求出することが記載されており、また、特許文献1では、従来出来なかったハーフスキャン及びヘリカルスキャンにおける被検体のスキャンデータ自身から回転中心を求出することが記載されている。
これら特許文献に記載される回転中心は、「互いに逆向きのX線経路の透過データは略同一である」とする原理から求出されている。特許文献1は、この原理を利用して、「透過データを並べたサイノグラム上で多数点での透過データと、仮想回転中心を設定することで決まる前記多数点とそれぞれ逆向きの放射線経路をなす多数点での透過データとの相関を、前記仮想回転中心を変えながら求めていき、当該相関の最良値をもって前記仮想回転中心を実際のCTスキャナの回転手段における回転中心として求める」ものである。
特開2005−195494号公報 特開2000−298105号公報
この特許文献1に示す高分解能型CTスキャナでは、サイノグラム上での多数点とその逆向きの多数点との相関を仮想回転中心を変えながら計算し、被検体のスキャンデータ自身から回転中心較正を行っている。これにより、ハーフスキャン及びヘリカルスキャンのスキャンデータ自身からの回転中心求出を可能としている(通常スキャンにも適用可能)。
しかしながら、この回転中心求出方法は、仮想回転中心を変えて相関が最もよい回転中心を探索していくものであるが、仮想回転中心の探索点数が多いこと、また、サイノグラム上の膨大な点について相関の計算を行っていくことから、真の回転中心を求出するために長い計算時間を要する問題がある。特に、ヘリカルスキャンの場合には、膨大なデータ量の3次元のサイノグラム上で相関の計算を行うことから、ハーフスキャンに較べてはるかに長い計算時間が必要となることから、実用化に至っていない。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、ハーフスキャンやヘリカルスキャンによって得られる被検体からの透過データを用いて、従来よりも短い計算時間で真の回転中心を求める実用に供しえるコンピュータ断層撮影装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は、放射線を放射する放射線源と、この放射線源から被検体を透過してくる放射線ビームを検出する放射線検出器と、この放射線ビームに対して前記被検体を相対回転させる回転手段とを有し、前記被検体の相対回転による多数の回転位置でそれぞれ前記放射線検出器により検出される前記被検体の多数の透過データから当該被検体の断層像を得るコンピュータ断層撮影装置において、
前記被検体の多数の透過データで作成されるサイノグラム上で前記相対回転の方向に連なる多数点での透過データの加算値と、仮想回転中心を設定することで決まる前記多数点とそれぞれ逆向きの放射線経路をなす多数点での透過データの加算値との相関を前記仮想回転中心を変えながら求め、当該相関が最良となって現れる前記仮想回転中心を前記回転手段における真の回転中心として求める回転中心求出手段を備え、
前記回転中心求出手段は、前記相対回転の回転角をφ、前記放射線源からの前記相対回転の面に沿った放射線経路角をθ、設定される前記仮想回転中心をθcとし、前記サイノグラムのθφ面上で前記θcにより変化する互いに逆向きとなる放射線経路をなす点の集合である順パス相関領域と逆パス相関領域とを設定し、この順パス相関領域と逆パス相関領域とのそれぞれで前記相対回転の方向に一端から他端までの前記透過データの加算値を求めるもので、
前記順パス相関領域と逆パス相関領域は、それぞれ前記相対回転の方向の一端と他端を示す境界線で画定され、4つの前記境界線の内の2つの前記境界線はθ方向に平行な直線として設定され、前記回転中心求出手段は、前記θcの変化に対し、前記2つのθ方向に平行な直線の境界線のみを方向を保ったまま前記θcの変化の2倍だけ変化させて、前記透過データの加算値を求めることを特徴とするコンピュータ断層撮影装置である
また、本発明は、放射線を放射する放射線源と、この放射線源から被検体を透過してくる放射線ビームを検出する放射線検出器と、この放射線ビームに対して前記被検体を相対回転させる回転手段と、前記放射線ビームに対して前記被検体を前記回転の軸方向に相対移動させる回転軸方向移動手段とを有し、前記相対回転と前記回転軸方向への相対移動とを並行して行う間に前記放射線検出器で検出される前記被検体の多数の透過データから当該被検体の断層像を得るコンピュータ断層撮影装置において、
前記被検体の多数の透過データで作成されるサイノグラム上で前記相対回転の方向に連なる多数点での透過データの加算値と、仮想回転中心を設定することで決まる前記多数点とそれぞれ逆向きの放射線経路をなす多数点での透過データの加算値との相関を前記仮想回転中心を変えながら求め、当該相関が最良となって現れる前記仮想回転中心を前記回転手段における真の回転中心として求める回転中心求出手段を備え、
前記回転中心求出手段は、前記相対回転の回転角をφ、前記放射線源からの前記相対回転の面に沿った放射線経路角をθ、設定される前記仮想回転中心をθcとし、前記サイノグラムのθφ面上で前記θcにより変化する互いに逆向きとなる放射線経路をなす点の集合である順パス相関領域と逆パス相関領域とを設定し、この順パス相関領域と逆パス相関領域とのそれぞれで前記相対回転の方向に一端から他端までの前記透過データの加算値を求めるもので、
前記順パス相関領域と逆パス相関領域は、それぞれ前記相対回転の方向の一端と他端を示す境界線で画定され、4つの前記境界線の内の2つの前記境界線はθ方向に平行な直線として設定され、前記回転中心求出手段は、前記θcの変化に対し、前記2つのθ方向に平行な直線の境界線のみを方向を保ったまま前記θcの変化の2倍だけ変化させて、前記透過データの加算値を求めることを特徴とするコンピュータ断層撮影装置である
このような構成とすることにより、仮想回転中心を設定すると順パス相関領域と逆パス相関領域とが設定され、これら領域の相対回転の方向の一端から他端までの前記透過データを加算することにより、順向き放射線経路での透過データ加算値と逆向き放射線経路での透過データ加算値とを容易に求めることができる。
さらに、θcの変化に対し、前記順パス相関領域と逆パス相関領域の4つの境界線の内、2つのθ方向に平行な直線の境界線のみを方向を保ったままθcの変化の2倍だけ変化させて、前記透過データの加算値を求めることにより、仮想回転中心を変更したとき、比較的容易に透過データ加算値を計算することが可能となる。
本発明によれば、ハーフスキャンやヘリカルスキャンによって得られる被検体からの透過データを用いて、従来よりも短い計算時間で真の回転中心を求める実用に供しえるコンピュータ断層撮影装置を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
(実施の形態1)
図1は本発明に係るコンピュータ断層撮影装置の実施の形態1を示す構成図であって、同図(a)は装置の平面図、同図(b)は装置の正面図である。
このCTスキャナは、X線管1と、このX線管1から照射されるX線ビーム2を検出するX線検出器3とが対向配置され、これらX線管1とX線検出器3との間には被検体4を載置した回転テーブル5が設置される。6は回転軸、7はX線光軸、Cは回転中心、Dは検出中心である。
X線管1は、発生するX線焦点Fが1μm程度のマイクロフォーカスX線管が用いられ、基台8上に支持フレーム9を介して支持される。
X線検出器3は、複数の検出素子が2次元的に配列され、X線管1から被検体4を透過してくるX線ビーム2を検出する例えばX線フラットパネルディクタ(FPD)が用いられる。X線検出器3は、基台8上のxシフト機構10に支持フレーム11を介してx方向に移動可能に支持される。
回転テーブル5は、基台8上のyシフト機構12に設置される回転・昇降機構13に支持される。これにより、被検体4は、回転・昇降機構13による回転・昇降動作により、X線ビーム2内で撮影面14に沿って回転されるとともに、撮影面14に直交するz方向に昇降される。また、被検体4は、回転テーブル5とともにyシフト機構12によりX線ビーム2を横切るy方向に移動されるとともに、xシフト機構10によりX線管1とX線検出器3との間を移動され、これにより撮影距離FCDが変更可能となる。
一方、X線検出器3は、xシフト機構10により支持フレーム11がx方向に移動され、これにより検出距離FDDが変更可能となる。
このCTスキャナにおいては、前述した構成要素の他、X線検出器3で取得された透過データを処理するデータ処理部20と、処理結果等を表示する表示部21と、データ処理部20からの制御指令にもとにxシフト機構10,yシフト機構12及び回転・昇降機構13を制御する機構制御部22と、X線管1の管電圧、管電流を制御するX線制御部23と、X線制御部23からの制御指示に従って所定の高電圧・電流をX線管1に印加する高電圧発生器24とが設けられている。その他、CTスキャナには、X線管1と被検体4及びX線検出器3を含む部分を収納するX線遮蔽箱(図示せず)が設けられる。
前記xシフト機構10及びyシフト機構12には図示されていないがエンコーダが取付けられている。機構制御部22は、エンコーダの出力からFCD値、FDD値及びy値を読取った後、データ処理部20に送る。機構制御部22は、フィードバック値であるFCD値、FDD値及びy値等を用いて、撮影倍率及び被検体4の位置がデータ処理部20の指示値となるよに機構制御する。
前記データ処理部20は、例えば通常のコンピュータが用いられ、具体的には、CPU、主メモリ、ディスク、キーボードやマウス等の入力部及びインターフェース等で構成され、機能的には、ヘリカルスキャン及びハーフスキャンを実施しながら透過データを得るスキャン制御部20Aと、このスキャン制御部20Aで得られた透過データから当該データ上の回転中心位置(又は回転軸位置)を求める回転中心求出部20Bと、被検体4を透過してくる多数の透過データからデータ処理により被検体4の断層像を作成する再構成部20Cとが設けられている。
次に、以上のような構成のCTスキャナにおけるハーフスキャンの作用について説明する。
この実施の形態では、180°+ファン角以上(360°未満)の回転から透過データを得る、いわゆるハーフスキャンを例に上げて、回転中心を求出する場合について説明する。ここで、ハーフスキャンを行っている間は被検体4の昇降はないものとする。
先ず、回転中心を求めるに先立って、中心求出の原理について図2を参照して説明する。回転中心求出の基本原理は、「互いに逆向きのX線経路の透過データは略同一である」ことである。
図2は撮影面上のX線経路を示す図であって、今、被検体4を固定して考えると、当該被検体4に対してX線焦点Fが回転する。1つのX線経路は回転角φと撮影面14に沿ったX線経路の配置角θ(請求項の放射線経路角に相当する)とで表わせる。
(θ,φ)と(θr,φr)が同一経路で逆向きとすると、
θr=−(θ−θc)+θc=2・θc−θ ……(1)
φr=φ−π−2・(θ−θc) ……(2)
の関係が成立する。ここで、θcは回転中心Cの配置角である。
図3はハーフスキャンで得られた撮影面14上の透過データの集合P(θ,φ)を表すサイノグラムである。なお、縦軸は回転角φ、横軸は配置角θ(θ1〜θ2)で表している。
このサイノグラムから明らかなように、配置角θ1〜θ2範囲内において回転中心θcを境とし、一方の角度θにおける回転角φの方向に幅φw内で連なる点J1ないし点JNに対し、それぞれ逆向き放射線経路をなす点を点J1´ないし点JN´とすると、これら点J1´ないし点JN´もまた他方の角度θrにおける回転角φの方向に幅φwで連なる。
従って、回転角φの方向に連なる多数点J1ないしJN(順パス)での透過データの加算値と仮想回転中心(回転中心未定段階の回転中心)θcを設定することで決まる多数点とそれぞれ逆向き放射線経路をなす多数点J1´ないしJN´(逆パス)での透過データの加算値とが、設定された仮想回転中心θcが正しいとき、前述した基本原理から略同一の値となるので、設定された仮想回転中心θcが真の回転中心と判断できる。つまり、多数点J1ないしJNでの透過データの加算値と当該多数点J1ないしJNにそれぞれ逆向きとなる放射線経路をなす多数点J1´ないしJN´での透過データの加算値とが、仮想回転中心θcの可変設定に基づき、略同一となることを利用し、真の回転中心を求出するものである。
さらに、図3を用いて、詳細に説明する。
サイノグラムのθ,φ面上に対して、仮想回転中心θcにより変化する互いに逆向きの放射線経路をなす点の集合である順パス相関領域Rと逆パス領域Rrとを設定する。順パス領域Rとしては、ラインL1(境界線)とラインL2とで挟む領域を設定し、さらに、仮想回転中心θcを設定すると、ラインL1上の点の逆パス点が作るラインL1rと、ラインL2上の点の逆パス点が作るラインL2rとで挟まれた逆パス領域Rrが自動的に決まる。そして、この仮想回転中心θcが正しいならば、順パス相関領域Rのφ方向幅(J1ないしJN)の加算値と対応する逆向き経路の逆パス領域Rrのφ方向幅(J1´ないしJN´)の加算値とが略同一となることが分る。すなわち、領域Rでの一端となるラインL1〜他端となるラインL2までの透過データのφ方向加算値と領域Rrでの一端となるラインL1r〜他端となるラインL2rまでの透過データのφ方向加算値とを比較すると、逆向き経路同士(θとθr)で略同一となる。言い換えると、θcを中心に対称となる。
従って、本発明では、仮想回転中心が正しいならば、順パス相関領域Rとこれに対応する逆パス領域Rrでのφ方向加算値が逆向き経路同士で略同一となることを用いて、仮想回転中心θcを真の回転中心θcとして求出する。
なお、原理的には相関領域を規定する各ラインは水平である必要も、また、直線である必要もない。
次に、回転中心を求出する処理例について図4を参照して説明する。図4は撮影面14上の透過データの集合P(θ,φ)を表すサイノグラムである。
同図において、θcは仮想回転中心であって、θcsとθceはそれぞれ真の回転中心θcを探索する下限と上限とを表している。データは配置角θ1〜θ2内で、かつ、φ=0〜φlast(2π未満)の範囲で得られるものとする。α1は定数であり、使用するデータ範囲は0〜π+2・(θce−θ1)+α1である。
なお、定数α1は使用データ範囲がφlastを超えないようにするため、
φlast≧π+2・(θce−θ1)+α1 ……(3)
となるように決める。
今、サイノグラムのθφ面において、仮想回転中心θcを設定し、順パス相関領域Rを図4に示すように決めると、式(1)、式(2)を用いて対応する逆パス相関領域Rrが同図に示すごとく決まる。ここで、領域Rの点A,B,G,Hと領域Rrの点A´,B´,G´,H´はそれぞれ互いに逆パスである。
相関領域を規定する各ラインL1r,L2r,L1,L2は、それぞれφとθに基づき次の関係式で表される。
ラインL1r: φ=2・(θc−θcs) ……(4)
ラインL2r: φ=2・(θ−θ1)+α1 ……(5)
ラインL1 : φ=π+2・(θ−θcs) ……(6)
ラインL2 : φ=π+2・(θc−θ1)+α1 ……(7)
以上のようにしてラインを決めることにより、θcが変化しても常にラインL1の逆パスがラインL1rを作り、ラインL2の逆パスがラインL2rを作る関係になる。
ここで、図4に示す傾斜したラインL1,L2rはθcに依存しない固定したラインであるのに対し、水平なラインL2,L1rはθcに依存し、Δθcの変化に対し、水平を保ったままその2倍(2・Δθc)だけ変化する。
この実施の形態では、設定した仮想回転中心が正しいならば、順パス相関領域Rとこれに対応する逆パス領域Rrでのφ方向加算値が逆向き経路同士で略同一となることを用いて回転中心θcを求める。
次に、ハーフスキャンにより得られたサイノグラム上に集められた被検体4の多数の透過データから回転中心求出を実行する処理フローについて、図5を参照して説明する。なお、この処理フローは基本的な計算のみを記載したものである。
ステップS1:先ず、θとθc(領域が異なっていくことからθcにも依存する)を引数とし、Δθc毎に設定される各θcごとに相関領域Rr,Rのそれぞれの透過データのφ方向加算値PRr(θ,θc)、PR(θ,θc)を順次計算し、記憶する。すなわち、ここでの計算は、θcとθの2重ループ計算となり、θcについて、θcs〜θceの範囲で探索ステップΔθc毎に行い、さらに、θについて、各θcごとにθ1〜θ2の全データ点を計算する。
相関領域Rrでは、ラインL1rからラインL2rまでを下記式(8)により加算する。
2・(θ−θ1)+α1(Σの上付き、以下、同じ)
PRr(θ,θc)=Σ P(θ,φ) ……(8)
φ=2・(θc−θcs)(Σの下付き、以下、同じ)
一方、相関領域Rでは、ラインL1からラインL2までを下記式(9)により加算する。
π+2・(θc−θ1)+α1
PR(θ,θc)=Σ P(θ,φ) ……(9)
φ=π+2・(θ−θcs)
しかし、式(8)及び式(9)を用いてそのまま計算すると、重複計算部分が多くなって無駄となるので、実際にはθcループで前回加算値に対して、加算点の追加分(図4の2・Δθc)による加算値増分を加えるように計算する。
実際の計算は、θc=θcsとし、式(8)、式(9)で加算値を計算し、次のステップからθcをΔθcずつ増やしながら、次の計算式により加算値を計算していく。
2・(θc´−θcs)
PRr(θ,θc´)=PRr(θ,θc)−Σ P(θ,φ) ……(8´)
φ=2・(θc−θcs)
π+2・(θc´−θ1)+α1
PR(θ,θc´)=PR(θ,θc)+Σ P(θ,φ) ……(9´)
φ=π+2・(θc−θ1)+α1
上式において、θc´=θc+Δθcである。なお、式(8´)、式(9´)の加算は、境界線となるラインL1r,L2がθ方向に平行となっているので、加算区間がθに依存せず、容易な計算となる。
ステップS2:前述した加算処理を終えた後、θcを設定する。θcの設定は、θc=θcsを始点として設定し、このθcsからΔθcおきにθcを設定し、θc=θceに至るまで設定する。すなわち、θc=θcsについてステップS3以降で前述した2つの加算値の相関処理を実行し、以降、Δθcおきに次のθcを設定し、同様にステップS3以降の相関処理を繰り返し実行する。
ステップS3:しかる後、後のステップS6で相関値の加算を行うので、相関値をリセットする。
ステップS4:θをθ1からθ2へとデータ点を変えていく。
ステップS5:θに対する逆パスθrを計算する。
ステップS6:相関値に対し、順パス、逆パスの透過データ加算値の差の絶対値(|PR(θ,θc)−PRr(θr,θc) |)を加算する。ただし、ここで、θrがθ1からθ2の範囲にないときには加算は行わない。また、この加算では、一般にθrがデータ点と異なることから補間計算を行う。
ステップS7:ステップS4に戻り、θのデータ点を変えて同様の処理を繰り返す。
ステップS8:そして、ステップS6で得られた相関値を、ステップS4での加算の繰り返し回数(加算点数)で除算し、規格化された相関値を求める。
ステップS9:ステップS2に戻ってθcを変えつつ相関値を計算し、相関値が最も小さくなるθc、すなわち順パスと逆パスの相関が最も良くなるθcをもって真の回転中心とする。ここで、相関が良いとは、相互の関連が深いこと、つまり,一致度が良いことで、相関値が小さいほど相関が良い。
従って、以上のような実施の形態によれば、ハーフスキャンにおいて、θを繰り返しつつ順パスのφ方向複数点の透過データ加算値と、対応する逆パスのφ方向複数点の透過データ加算値との差を相関値に加算し、規格化された相関値を求めるとともに、θcを変えつつ、相関値の小さなθcを回転中心とすることにより、被検体4の透過データ自身から容易に真の回転中心を求めることができる。このことは、透過データ加算値に対して相関値の計算を行うので、計算ルーフ゜がθのみを変えつつ相関値の計算ができ、被検体4のスキャンデータ自身から回転中心を求める計算時間を大幅に短縮できる。
さらに、順パス相関領域と逆パス相関領域とのそれぞれの境界線のうち、回転中心θcにより変化する境界線はすべてθ方向に平行な直線に設定されているので、θcを変更したときの透過データ加算値の計算が容易となり(式(8´),式(9´))、ひいては回転中心を求める時間を短縮できる。
(実施の形態1の変形例)
(変形例1)
上記実施の形態1では、ステップS1において、透過データのφ方向加算値PRr(θ,θc)、PR(θ,θc)を計算し記憶した後にステップS2のθcループで相関値を計算しているが、例えばステップS2のθcループの中あるいはステップS4のθループの中でφ方向加算値を計算してもよい。
(変形例2)
実施の形態1における回転中心求出は、ハーフスキャンだけでなく、例えば図4に示す回転範囲φlastが2π(通常スキャン)又はそれを超える場合でも同様に適用できるものである。なお、φlastが2πを超えるとき、定数α1の設定によっては領域RとRrとが重なることがあるが、問題なく回転中心を求出できる。
(変形例3)
また、実施の形態1における回転中心求出は、撮影面14上の透過データのみを用いて撮像面14上の1枚の断面像を作る通常の再構成に適用できるだけでなく、それ以外の例えば撮像面14の上下方向の各位置で検出される透過データを用いて多数の断面像を作成するコーンビーム再構成においても同様に適用できる。
(変形例4)
さらに、上記実施の形態では、X線検出器3は2次元検出器を用いたが、撮影面14に沿って検出する1次元検出器を用いて回転中心を求出することもできる。
(実施の形態2)
この実施の形態2は、ハーフスキャン(実施の形態1)に代えて、回転と並行して被検体4の昇降を行う、いわゆるヘリカルスキャン(螺旋スキャン)動作における回転中心を求出する例である。なお、CTスキャナのハード構成は実施の形態1(図1参照)と同様であるので、ここではその説明を省略する。
実施の形態2において、特に異なるところは、データ処理部20におけるスキャン制御部20Aによるスキャン動作および回転中心求出部20Bの回転中心求出の処理例が異なる。
以下、CTスキャナにおけるヘリカルスキャンの作用について説明する。
先ず、回転中心を求めるに先立って、回転中心求出の原理について図6を参照して説明する。回転中心求出の基本原理は、「互いに逆向きのX線経路の透過データは略同一である」ことである。
図6はヘリカルスキャンのX線経路図(鳥瞰図)であって、今、被検体4を固定して考えると、被検体4に対してX線焦点Fが螺旋状の焦点軌跡30の上を移動する。ここで、図6に示す2つのX線焦点位置FA,FA´をとり、これら2つの焦点位置FA,FA´を結ぶX線経路A,A´を作ったとき、これらは明らかに同一経路で逆パスの関係にある。
そこで、このようなヘリカルスキャンのX線経路図を軸方向AAから眺めたとき、図7に示すようなヘリカルスキャンのX線経路図となる。X線経路は回転角φと撮影面14に沿ったX線経路の配置角θとで表わせる。
今、順パスAを(θ,φ)、逆パスとA´を(θr,φr)とすると、(θ,φ)と(θr,φr)との間には、前述したように、
θr=−(θ−θc)+θc=2・θc−θ ……(1)
φr=φ−π−2・(θ−θc) ……(2)
の関係が成立する。ここで、θcは回転軸6の配置角である。
次に、ヘリカルスキャンのX線経路図を図7に示すBB矢印及びCC矢印方向から眺めたとき、図8(a)、(b)に示すようなヘリカルスキャンのX線経路図となる。撮影面14は回転軸6と直交するように設定されるので、撮影面14に対するパスAとパスA´の傾きは同じである。これにより、パスAとパスA´のそれぞれのX線検出器3によるz方向検出チャンネル位置zd, zdr(撮影面14基準)は、
zd=a・(−π/2−(θ−θc))・2/{1+cos(2・(θ−θc))}…(10)
zdr=−zd=a・(π/2+θ−θc)・2/{1+cos(2・(θ−θc))}
=a・(π/2−(θr−θc))・2/{1+cos(2・(θr−θc))}…(11)
なる計算式で求められる。ここで、aは定数であって、次の式、
a=ヘリカルピッチ×拡大率(=FDD/FCD)/2π …(12)
から得られる。
この式(10)及び式(11)で表されるラインzd(θ)、zdr(θr)は焦点位置から焦点軌跡30をX線検出器3に射影したラインである。順パスのθとφとを与えると、式(1)、式(2)、式(10)、式(11)からθr,φr,zd,zdrが計算でき、任意のθとφについて順パスと逆パスが求まる。透過データP(θ,zd,φ)とP(θr,zdr,φr)が略同一であることを利用して回転中心を求める。
次に、回転中心求出の作用について、図9に示す3次元のサイノグラムを用いて説明する。このサイノグラムはスキャンで得られた透過データの集合P(θ,zd,φ)を表している。同図において、θcは仮想回転中心であって、θcsとθceはそれぞれθc探索の下限と上限とを表している。データは配置角θ1〜θ2内で、かつ、φ=0〜π+2・(θce−θ1)+α2を用いるものとする。ここで、α2は定数であって、定数α2を変えることにより、使用データ範囲を変えることができる。
ここで、仮想回転中心θcを設定し、図9(a)に示すように順パス相関領域Rを決めたとき、前記式(1),式(2)式から対応する逆パス相関領域Rrが決まる。
サイノグラムのθφ面における領域R,Rrは、同図(b)に示すように全zdを含む3次元の領域となる。領域R内には(10)式で規定される順パス面zd(θ)があり、一方、領域Rr内には式(11)で規定される逆パス面zdr(θr)がある。ここで、領域Rの順パス面上の点A,B,G,Hと領域Rrの逆パス面上の点A´,B´,G´,H´はそれぞれ互いに逆パスである。
サイノグラムのθφ面における相関領域RはラインL1とL2とで挟まれ、相関領域RrはラインL1rとラインL2rとで挟まれた領域であって、その相関領域を規定する各ラインL1r,L2r,L1,L2は、それぞれφとθを用いて次の関係式で表される。
ラインL1r: φ=2・(θ−θ1) ……(13)
ラインL2r: φ=2・(θ−θ1)+α2 ……(14)
ラインL1 : φ=π+2・(θc−θ1) ……(15)
ラインL2 : φ=π+2・(θc−θ1)+α2 ……(16)
以上のようにしてラインを決めることにより、θcが変化しても常にラインL1の逆パスがラインL1rを作り、ラインL2の逆パスがラインL2rを作る関係になる。
ここで、図9に示す傾斜したラインL1r,L2rはθcに依存しない固定したラインであるのに対し、水平なラインL1,L2はθcに依存し、Δθcの変化に対し、水平を保ったままその2倍(2・Δθc)だけ変化する。
本実施の形態では、設定した仮想回転中心が正しいならば、順パス相関領域Rとこれに対応する逆パス領域Rrでのφ方向加算値が逆向き経路同士で略同一であることを用いて回転中心θcを求める。
次に、ヘリカルスキャンにより得られるサイノグラム上に集められた被検体4の多数の透過データから回転中心求出を実行する処理フローについて、図10を参照して説明する。なお、この処理フローは基本的な計算のみを記載している。
ステップT1:先ず、θ,zd,θc(領域が異なっていくことからθcにも依存する。)を引数とし、探索ステップΔθc毎に設定される各θcごとに相関領域Rr,Rのそれぞれの透過データのφ方向加算値PRr(θ,zd,θc)、PR(θ,zd,θc)を順次計算し、記憶する。すなわち、ここでの計算は、θcとθとzdの3重ループ計算となり、θcについて、θcs〜θceの範囲で探索ステップΔθc毎に行い、さらに、θ,zdについて、各θcごとにθ,zdの全データ点を計算する。加算値は各θcでのθ,zdの画像として扱う。ただし、φ方向加算値PRrはθcに依存しないので、1枚のみ計算すればよい。
相関領域RrではラインL1rからラインL2rまでを下記式(17)により加算する。ただし、θcに依存しない。
2・(θ−θ1)+α2
PRr(θ,zd,θc)=Σ P(θ,zd,φ) ……(17)
φ=2・(θ−θ1)
一方、相関領域Rでは、ラインL1からラインL2までを下記式(18)により加算する。
π+2・(θc−θ1)+α2
PR(θ,zd,θc)=Σ P(θ,zd,φ) ……(18)
φ=π+2・(θc−θ1)
ここで、式(18)を用いてそのまま計算すると、重複計算部分が多くなって無駄となるので、実際にはθcループで前回加算値に対して、加算点の追加分(図9の2・Δθc)による加算値増分を加えるように計算する。
相関領域Rでの実際の計算は、θc=θcsとし、式(18)で加算値を計算し、次のステップからθcをΔθcずつ増やしながら、次の計算式により加算値を計算する。
π+2・(θc´−θ1)+α2
PR(θ,zd,θc´)=PR(θ,zd,θc)+Σ P(θ,zd,φ)
φ=π+2・(θc−θ1)+α2
π+2・(θc´−θ1)
−Σ P(θ,zd,φ) ………(18´)
φ=π+2・(θc−θ1)
上式において、θc´=θc+Δθcである。なお、式(18´)の加算は、境界線となるラインL1,L2がθ方向に平行となっているので、加算区間がθに依存せず、容易な計算となる。
ステップT2:前述した計算処理を終えた後、θcを設定する。θcの設定は、θcsからΔθcおきにθceまで設定する。すなわち、θc=θcsについてステップT3以降で前述した2つの加算値の相関処理を実行し、以降、Δθcおきの次のθcを設定し、同様にステップT3以降の相関処理を繰り返し実行する。
ステップT3:後のステップT6で相関値の加算を行うので、相関値をリセットする。
ステップT4:θをθ1からθ2へとデータ点を変えていく。
ステップT5:θとθcから、順パスzd、逆パスθr,zdrを、前記式(1),式(10),式(11)で計算する。
ステップT6:相関値に対し、順パス、逆パスの透過データ加算値の差の絶対値(|PR(θ,zd,θc)−PRr(θr,zdr,θc) |)を加算する。ただし、ここで、θrがθ1からθ2の範囲にないときには加算は行わない。また、この加算では、一般にθr,zd,zdrがデータ点と異なることから補間計算を行う。
ステップT7:ステップT4に戻り、θのデータ点を変えて同様の処理を繰り返す。
ステップT8:そして、ステップT6で得られた相関値を、ステップT4での加算の繰り返し回数(加算点数)で除算し、規格化された相関値を求める。
ステップT9:ステップT2に戻ってθcを変えつつ相関値を計算し、相関値が最も小さくなるθc、すなわち順パスと逆パスの相関が最も良くなるθcをもって回転中心とする。ここで、相関が良いとは、相互の関連が深いこと、つまり,一致度が良いことで、相関値が小さいほど相関が良い。
従って、以上のような実施の形態によれば、ヘリカルスキャンにおいて、θを繰り返しつつ順パスのφ方向複数点の透過データ加算値と、対応する逆パスのφ方向複数点の透過データ加算値との差を相関値に加算し、規格化された相関値を求めるとともに、θcを変えつつ、相関値の小さなθcを回転中心とすることにより、被検体4の透過データ自身から回転中心を容易に求めることができる。このことは、透過データ加算値に対して相関値の計算を行うので、計算ルーフ゜がθのみを変えつつ相関値の計算ができ、被検体4のスキャンデータ自身から回転中心を求める計算時間を大幅に短縮できる。
(実施の形態2の変形例)
(変形例5)
実施の形態2では、ステップT1において、透過データのφ方向加算値PRr(θ,zd,θc)、PR(θ,zd,θc)を、θ,zdの全範囲について計算しているが、例えばそれぞれ式(11),式(10)で規定される逆パス面と順パス面でのみ計算するようにしてもよい。また、zdについても、使用する狭められた範囲でのみ計算してもよい。
(変形例6)
実施の形態2では、順パス面と逆パス面を規定する式(10),式(11)は(θ−θc)の絶対値が小さいときは、次の式で代用できる。
zd=a・(−π/2−(θ−θc)) ……(10´)
zdr=−zd=a・(π/2+θ−θc)
=a・(π/2−(θr−θc)) ……(11´)
このとき、順パス面と逆パス面は平面である。
(変形例7)
実施の形態2では、ステップT1により透過データのφ方向加算値PRr(θ,zd,θc),PR(θ,zd,θc)を計算し記憶した後、ステップT2のθcループで相関値を計算したが、例えばθcループの中あるいはステップT4のθループの中でφ方向加算値を計算してもよい。
(変形例8)
実施の形態2では、データ範囲{φ=0〜π+2・(θce−θ1)+α2}及び相関領域としては、定数α2を変えて自由に設定できると共に回転角φ方向に任意に相対位置を保ったままずらして設定できる。また、定数α2を大きくすると、領域RとRrは重なり合うようになるが、問題なく回転中心を求出できる。
(変形例9)
また、実施の形態2による回転中心求出手段は、例えばヘリカルスキャンの進行に伴って回転中心位置が変動する場合があるが、この回転中心位置の変動に対しても回転中心求出に応用することができる。すなわち、実施の形態2では、回転中心θcを求出するために用いた相関領域のφ方向重心φgは、概略、
φg=π/2+θ2−θ1+α2/2 ……(19)
なる式で求められる。求められた回転中心θcは、φ方向重心φgでの回転中心位置と言える。
このことは、データ範囲及び相関領域を相対位置を保ったままφ方向にずらしながら、φgをステップ的に変えて、それぞれ回転中心θcを求めた後に補間することにより、回転中心θcを回転角φごとに求めることができる。そして、回転角φごとに、求めた回転中心θcを用いて、再構成すれば画質を向上できる。
(変形例10)
実施の形態2では、サイノグラムθφ面における相関領域R,Rrを図9のように決めているが、これには限られない。例えば図4に示す相関領域R,Rrのように決めてもよい。この場合にはステップT1のφ方向加算値の計算のみが異なるが、これはステップS1の計算に準じた計算となる。
(変形例11)
また、サイノグラムθφ面における相関領域R,Rrは、図11に示すように決めることもできる。この場合には、ステップT1のφ方向加算値の計算のみが異なる。
図11では、相関領域R,Rrの境界の各ラインL1r,L2r,L1,L2は、それぞれφとθを用いて次の関係式で表される。
ラインL1r: φ=2・(θc−θcs) ……(20)
ラインL2r: φ=2・(θc−θcs)+α3 ……(21)
ラインL1 : φ=π+2・(θ−θcs) ……(22)
ラインL2 : φ=π+2・(θ−θcs)+α3 ……(23)
以上のようにしてラインを決めることにより、θcが変化しても常にラインL1の逆パスがラインL1rを作り、ラインL2の逆パスがラインL2rを作る関係になる。
ここで、傾斜したラインL1,L2はθcに依存しない固定したラインであるのに対し、水平なラインL1r,L2rはθcに依存し、Δθcの変化に対し、水平を保ったままその2倍(2・Δθc)だけ変化する。
そこで、以上のように決められたラインのサイノグラム上の多数の透過データから回転中心求出を実行する処理フローにおいて、ステップT1では、実施の形態2と同様に、相関領域Rr,Rのそれぞれの透過データのφ方向加算値PRr(θ,zd,θc)、PR(θ,zd,θc)を計算し、記憶する。
相関領域RrではラインL1rからラインL2rまでを下記式(24)により加算する。
2・(θc−θcs)+α3
PRr(θ,zd,θc)=Σ P(θ,zd,φ) ……(24)
φ=2・(θc−θcs)
一方、相関領域Rでは、ラインL1からラインL2までを下記式(25)により加算する。ここでは、θcに依存しない。
π+2・(θ−θcs)+α3
PR(θ,zd,θc)=Σ P(θ,zd,φ) ……(25)
φ=π+2・(θ−θcs)
ここで、式(24)を用いてそのまま計算すると、実施の形態2と同様に重複計算部分が多くなって無駄となるので、重複計算を避けた計算を行う。
(変形例12)
また、サイノグラムθφ面における相関領域R,Rrは、図12に示すように決めることもできる。この場合には、ステップT1のφ方向加算値の計算のみが異なる。
図12では、相関領域R,Rrの境界の各ラインL1r,L2r,L1,L2は、それぞれφとθを用いて次の関係式で表される。
ラインL1r: φ=2・(θ−θ1) ……(26)
ラインL2r: φ=2・(θc−θ1)+α4 ……(27)
ラインL1 : φ=π+2・(θc−θ1) ……(28)
ラインL2 : φ=π+2・(θ−θ1)+α4 ……(29)
以上のようにしてラインを決めることにより、θcが変化しても常にラインL1の逆パスがラインL1rを作り、ラインL2の逆パスがラインL2rを作る関係になる。
ここで、傾斜したラインL1r,L2はθcに依存しない固定したラインであるのに対し、水平なラインL1,L2rはθcに依存し、Δθcの変化に対し、水平を保ったままその2倍(2・Δθc)だけ変化する。
なお、ステップT1でのφ方向加算値の計算は変形例10と同様であるので、ここではその説明を省略する。
(変形例13)
実施の形態2における回転中心求出は、約0.5回転離れた逆パス同士の相関をとっている。ここで、この相関をπ相関と称することにする。ヘリカルスキャンにおいて、ヘリカルピッチが小さい場合、この他に約1.5回転、約2.5回転、…等々の相関取りが可能である。これを3π相関、5π相関、…(nπ相関)と称することにする。
ここで、例えば3π相関の場合、式(1)、式(2)、式(10)及び式(11)の代わりに、次の式を用いれば、同様に相関領域を設定できる。
θr=−(θ−θc)+θc=2・θc−θ (1´)
φr=φ−3π−2・(θ−θc) (2´)
zd=a・(−3π/2−(θ−θc))・2/{1+cos(2・(θ−θc))}
……(10´´)
zdr=−zd=a・(3π/2+θ−θc)・2/{1+cos(2・(θ−θc))}
=a・(3π/2−(θr−θc))・2/{1+cos(2・(θr−θc))}
……(11´´)
なお、nπ相関(nは奇数)の場合も容易に類推できる。
(変形例14)
実施の形態2において、ヘリカルスキャンが、回転軸方向に被検体4を完全に撮影する場合、図13を用いて回転中心を簡略的に求出できる。図13は回転軸方向に被検体を完全に撮影する場合のサイノグラムである。
この例では、α2を大きく設定し、相関領域R,Rrが被検体存在領域40を覆うようにする。ここで、被検体4を載置するテーブル5のX線吸収を小さくしておけば、サイノグラム上で被検体存在領域40以外はほぼ一定値(エアー値)である。このため、相関領域R,Rrでの透過データφ方向加算値はそれぞれ図13に示す相関領域R0での透過データφ方向加算値に一致することがわかる。この相関領域R0はθcによらない固定した領域であって、被検体存在領域40を覆う矩形の領域となっている。従って、相関領域R,Rrでの加算値の代わりに、それぞれ相関領域R0での加算値を用いて回転中心を求出できる。
(その他、実施の形態1,2に関する変形例)
(変形例15)
実施の形態1においては、実施の形態2で設定された相関領域R,Rrを用いても同様に回転中心を求出することもできる。すなわち、実施の形態1(特に変形例2における通常スキャン)において、図9、図11、図12で示す相関領域R,Rrを使用することができる。
(変形例16)
実施の形態1又は実施の形態2において、回転中心求出の基本原理は、「互いに逆向きのX線経路の透過データは略同一である」ことから、回転中心求出に用いる透過データとしては対数変換前または対数変換後のデータであってもよく、処理のどの段階のデータであってもよい。
(変形例17)
実施の形態1又は実施の形態2及びそれらの変形例は、ハーフスキャン、ヘリカルスキャンだけでなく、オフセットスキャンに対しても適用できる。
この、オフセットスキャンは、回転中心をy方向にずらして設定するものであって、被検体4の片側をはみ出してスキャンすることから、大きな被検体4でも撮影可能となる(特開2002−062268号参照)。つまり、ハーフのオフセット、通常のオフセット、ヘリカルのオフセットの何れの場合も単に回転中心θc探索域をオフセット側にずらすだけであって、他に特別な変更を加えることなく、回転中心θcを求出できる。
(変形例18)
実施の形態1又は実施の形態2において、順パスと逆パスの関係は全く逆に考えてもよい。すなわち、θr,φrで相関のループを行い、逆パスから順パス(θ,φ)を求めて相関をとってもよい。また、スキャン中の回転、昇降の向きやφ,θ,zdの+方向の取り方を逆にしてもよい(式、図に若干の変更が施される)ことは当業者にとっても容易に理解できるところである。
(変形例19)
実施の形態1又は実施の形態2における相関領域Rは一例であって、他にも色々なとり方が可能である。例えば計算精度を上げるために、相関領域R,Rrの組を複数組作るようにしてもよい。例えば図9において、α2を複数に分割し、(R1,R1r)、(R2,R2r),…と作り、それぞれで透過データのφ方向加算値(PR1r,PR1),(PR2r,PR2),…を計算し、全体で相関をとるようにしても構わない。このとき、R1,R2,…は互いに一部が重複してもよければ、間隙を空けるようにしてもよい。
(変形例20)
実施の形態1又は実施の形態2において、処理フローは前述したように基本的な計算のみを記載したものである。例えば透過データのφ方向加算時に、加算の始点と終点がデータ点と異なることから、補間計算が必要となるが、その補間計算に関する記載は省略している。また、ステップS6あるいはT6の相関値の加算で補間計算をしているが、当該補間計算には例えば余弦の補間関数(前述した特許文献2、図3)を用いると精度が良くなるが、それに関する記載を省略している。
また、処理フローは、最初にθcの探索域と探索ステップΔθcを決め、1回だけ探索しているが、前回結果を反映しつつ探索域と探索ステップΔθcを狭めながら繰り返し探索すると、探索時間を短縮できる。また、探索ステップΔθcと方向を自動的に決めつつ探索する方法もある。
(変形例21)
実施の形態1又は実施の形態2において、透過データのφ方向加算値PRr(θ,zd,θc),PR(θ,zd,θc)に対し、θ方向あるいはzd方向にローカットフィルタを掛けておけば、散乱放射線の影響等を低減でき、回転中心を精度よく求出できる。あるいは、加算する前に、予め透過データP(θ,zd,θc)に対し、θ方向あるいはzd方向にローカットフィルタを掛けておいても同様の効果を奏する。
(変形例22)
また、実施の形態1又は実施の形態2で説明した処理フローであるステップS6あるいはT6の相関値の加算において、相関値の加算値(|PR(θ,zd,θc)−PRr(θr,zdr,θc|)に対し、θ値がθcから離れるほど小さくなるウエイトを掛けると精度が良くなる、また、色々な変更画可能であり、例えば相関値は絶対値の加算でなく、2乗値の加算としてもよい。
また、相関値としては、相関(一致度)が良くなるほど小さな値となるような計算式を設定しているが、逆に相関が良くなるほど大きな値になる計算式を設定することもできる。この場合は相関値が最大となるθcを選べばよい。
(変形例23)
スキャン制御に関する機構としては、相対的に同じ動きをすればよく、例えば被検体4を回転させずにX線管1とX線検出器3を一体で被検体4の周りを回転させるようにしてもよく、また、被検体4を昇降させる代わりに、X線管1とX線検出器3を一体で昇降させる構成であってもよい。また、装置全体の向きはどのようにしてもよく、例えば回転軸が水平になるように全体を横向きにしてもよい。
(変形例24)
実施の形態1や実施の形態2では、FDDやFCDやy位置を可変としたが、回転中心求出には可変であることが必須要件でなく、可変でない場合でも有効に回転中心を求めることができる。
(変形例25)
上記各実施の形態においては、X線検出器3として、前述するようにフラットパネルデテクタ(FPD)を用いたが、当該フラットパネルデテクタに限られず、同様の機能を持つ各種の検出器を用いても回転中心を求出できる。
(変形例26)
上記各実施の形態においては、X線管1からX線を照射するようにしたが、X線の代わりに、他の透過性放射線、例えばγ線、中性子線、マイクロ波等を用いる場合であっても、回転中心を求出できる。
(変形例27)
上記各実施の形態においては、予め各機構10〜13等を較正しておき、FDD,FCD,y位置からθcを予測して、この予測を基に回転中心の求出してもよい。これにより、中心探索域を狭められるので計算時間を短縮できる。
(変形例28)
本発明によるCTスキャナは、その用途(産業用、医療用)に関わりなく回転中心を求出できる。
なお、本発明は、上記実施の形態及びその変形例に限定されるものでなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施可能である。また、各実施の形態は可能な限り適宜組み合わせて実施してもよく、その場合、組み合わされた効果が得られる。
また、上記各実施の形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜な組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば実施の形態に示される膳構成要件から幾つかの構成要件が省略されることで発明が抽出された場合には、その抽出された発明を実施する場合には省略部分が周知慣用技術で適宜補われるものである。
本発明に係るコンピュータ断層撮影装置の実施の形態1,2を示す構成図。 実施の形態1,2における撮影面上のX線経路図。 実施の形態1,2における撮影面のサイノグラムを示す図。 実施の形態1における撮影面のサイノグラムを示す図。 ハーフスキャンによって得られた透過データから回転中心を求出する処理フロー図。 実施の形態2におけるヘリカルスキャンによるX線の経路を示す鳥瞰図。 図6に示すAA矢視図。 図7に示すBB矢視図及びCCBB矢視図。 実施の形態2における3次元サイノグラムを示す図。 ヘリカルスキャンによって得られた透過データから回転中心を求出する処理フロー図。 実施の形態2における3次元サイノグラムの別の例を示す図。 実施の形態2における3次元サイノグラムの異なる別の例を示す図。 実施の形態2における3次元サイノグラムのさらに別の例を示す図。
符号の説明
1…X線管、2…X線ビーム、3…X線検出器、4…被検体、5…回転テーブル、6…回転軸、7…X線光軸、9…支持フレーム、10…xシフト機構、11…支持フレーム、12…yシフト機構、13…回転・昇降機構、14…撮影面、20…データ処理部、20A…スキャン制御部、20B…回転中心求出部、20C…再構成部、21…表示部、22…機構制御部、23…X線制御部、24…高電圧発生器、30…焦点軌跡、40…被検体存在領域、C…回転中心、D…検出中心。

Claims (6)

  1. 放射線を放射する放射線源と、この放射線源から被検体を透過してくる放射線ビームを検出する放射線検出器と、この放射線ビームに対して前記被検体を相対回転させる回転手段とを有し、前記被検体の相対回転による多数の回転位置でそれぞれ前記放射線検出器により検出される前記被検体の多数の透過データから当該被検体の断層像を得るコンピュータ断層撮影装置において、
    前記被検体の多数の透過データで作成されるサイノグラム上で前記相対回転の方向に連なる多数点での透過データの加算値と、仮想回転中心を設定することで決まる前記多数点とそれぞれ逆向きの放射線経路をなす多数点での透過データの加算値との相関を前記仮想回転中心を変えながら求め、当該相関が最良となって現れる前記仮想回転中心を前記回転手段における真の回転中心として求める回転中心求出手段を備え、
    前記回転中心求出手段は、前記相対回転の回転角をφ、前記放射線源からの前記相対回転の面に沿った放射線経路角をθ、設定される前記仮想回転中心をθcとし、前記サイノグラムのθφ面上で前記θcにより変化する互いに逆向きとなる放射線経路をなす点の集合である順パス相関領域と逆パス相関領域とを設定し、この順パス相関領域と逆パス相関領域とのそれぞれで前記相対回転の方向に一端から他端までの前記透過データの加算値を求めるもので、
    前記順パス相関領域と逆パス相関領域は、それぞれ前記相対回転の方向の一端と他端を示す境界線で画定され、4つの前記境界線の内の2つの前記境界線はθ方向に平行な直線として設定され、前記回転中心求出手段は、前記θcの変化に対し、前記2つのθ方向に平行な直線の境界線のみを方向を保ったまま前記θcの変化の2倍だけ変化させて、前記透過データの加算値を求めることを特徴とするコンピュータ断層撮影装置。
  2. 放射線を放射する放射線源と、この放射線源から被検体を透過してくる放射線ビームを検出する放射線検出器と、この放射線ビームに対して前記被検体を相対回転させる回転手段と、前記放射線ビームに対して前記被検体を前記回転の軸方向に相対移動させる回転軸方向移動手段とを有し、前記相対回転と前記回転軸方向への相対移動とを並行して行う間に前記放射線検出器で検出される前記被検体の多数の透過データから当該被検体の断層像を得るコンピュータ断層撮影装置において、
    前記被検体の多数の透過データで作成されるサイノグラム上で前記相対回転の方向に連なる多数点での透過データの加算値と、仮想回転中心を設定することで決まる前記多数点とそれぞれ逆向きの放射線経路をなす多数点での透過データの加算値との相関を前記仮想回転中心を変えながら求め、当該相関が最良となって現れる前記仮想回転中心を前記回転手段における真の回転中心として求める回転中心求出手段を備え、
    前記回転中心求出手段は、前記相対回転の回転角をφ、前記放射線源からの前記相対回転の面に沿った放射線経路角をθ、設定される前記仮想回転中心をθcとし、前記サイノグラムのθφ面上で前記θcにより変化する互いに逆向きとなる放射線経路をなす点の集合である順パス相関領域と逆パス相関領域とを設定し、この順パス相関領域と逆パス相関領域とのそれぞれで前記相対回転の方向に一端から他端までの前記透過データの加算値を求めるもので、
    前記順パス相関領域と逆パス相関領域は、それぞれ前記相対回転の方向の一端と他端を示す境界線で画定され、4つの前記境界線の内の2つの前記境界線はθ方向に平行な直線として設定され、前記回転中心求出手段は、前記θcの変化に対し、前記2つのθ方向に平行な直線の境界線のみを方向を保ったまま前記θcの変化の2倍だけ変化させて、前記透過データの加算値を求めることを特徴とするコンピュータ断層撮影装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載のコンピュータ断層撮影装置において、
    前記2つのθ方向に平行な直線の境界線は、前記順パス相関領域の前記相対回転の方向の+側端の境界線と、前記逆パス相関領域の前記相対回転の方向の−側端の境界線とであることを特徴とするコンピュータ断層撮影装置。
  4. 請求項1または請求項2に記載のコンピュータ断層撮影装置において、
    前記2つのθ方向に平行な直線の境界線は、前記順パス相関領域の前記相対回転の方向の両端の境界線であることを特徴とするコンピュータ断層撮影装置。
  5. 請求項1または請求項2に記載のコンピュータ断層撮影装置において、
    前記2つのθ方向に平行な直線の境界線は、前記逆パス相関領域の前記相対回転の方向の両端の境界線であることを特徴とするコンピュータ断層撮影装置。
  6. 請求項1または請求項2に記載のコンピュータ断層撮影装置において、
    前記2つのθ方向に平行な直線の境界線は、前記順パス相関領域の前記相対回転の方向の−側端の境界線と、前記逆パス相関領域の前記相対回転の方向の+側端の境界線とであることを特徴とするコンピュータ断層撮影装置。
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