JP5203907B2 - 皮膚老化の予防及び/又は改善用パパイア果実発酵物含有石鹸 - Google Patents
皮膚老化の予防及び/又は改善用パパイア果実発酵物含有石鹸 Download PDFInfo
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Description
以上述べてきたように、従来のパパイア石鹸と比較したとき、本発明になるパパイア果実発酵物含有石鹸は主に、野生の未成熟パパイア果実の選択的な使用、発酵工程の相違、石鹸素地の相違、などに基づき、高いヒドロキシルラジカル消去活性を有するとともに、皮膚に対する高い保健機能性並びに洗浄力を有することを特徴とするものである。
1)中間原料の製造
野生の未成熟パパイア果実100Kgを採取し、異物除去のため水洗後、ヘタ部分及び果実の底部を除き、スライス品85Kgを得た。
上記1)で製造された中間原料20Kgに味噌用酵素0.5Kgを添加し、良く混和し、40℃にて48時間発酵せしめた後、ブドウ糖60Kgを添加し、良く混和した後、18℃、1ヶ月間乾燥させ、粉砕し、組成物1を得た。
上記のようにして製造されたパパイア果実発酵物のフリーラジカルおよび活性酸素種消去能の評価は、電子スピン共鳴分光(ESR)法にて行った。ESR装置はX−Band(日本電子株式会社製RX型)にデジタル高速掃引ユニット(ラジカルリサーチ社)を組込み改良したフリーラジカル検出装置にESR装置用WIN−RADシステムRDA−03W ESRデータアナライザ(ラジカルリサーチ社)を接続したシステムにて構成されている。
石鹸釜に市販のパーム油868Kgとパーム核油217Kgに対して水150Kgを加えて攪拌しながら70℃に調整した(ステップ1)。攪拌しながら、水537Kgに水酸化ナトリウム166Kgを溶解した水溶液を追加した(ステップ2)。
コントロールとして、実施例1のパパイア果実発酵物含有石鹸に対して、パパイア果実発酵物を0.2%含むパパイア果実発酵物含有石鹸(比較品1)、パパイア果実発酵物を含まない石鹸(比較品2)を作成し、以下の試験に供した。
コントロールとして、実施例1のパパイア果実発酵物含有石鹸に対して、パパイア果実発酵物を0.2%含むパパイア果実発酵物含有石鹸(比較品1)、パパイア果実発酵物を含まない石鹸(比較品2)を作成し、以下の試験に供した。
コントロールとして、実施例1のパパイア果実発酵物含有石鹸に対して、パパイア果実発酵物を0.2%含むパパイア果実発酵物含有石鹸(比較品1)、パパイア果実発酵物を含まない石鹸(比較品2)を作成し、以下の試験に供した。
コントロールとして、実施例1のパパイア果実発酵物含有石鹸に対して、パパイア果実発酵物を0.2%含むパパイア果実発酵物含有石鹸(比較品1)、パパイア果実発酵物を含まない石鹸(比較品2)を作成し、以下の試験に供した。
本発明に係るパパイア果実発酵物含有石鹸の品質を示すべく、従来のパパイア石鹸との間において製品の比較を行った。なお、以下においては、従来のパパイア石鹸を「従来品」、本発明に係るパパイア果実発酵物含有石鹸を「本製品」と称する。
[泡立ち]・・・従来品と比較して、本製品は、泡そのものが柔らかく、ツヤがある。
[弾力 ]・・・従来品及び本製品をそれぞれ泡立たせ、それぞれの泡を容器にいれ3時間放置した。その結果、従来品は、弾力がなくしぼんでいるが、本製品は、弾力性が失われず泡の状態が持続している。
[ツヤ ]・・・従来品は、本製品のものと比較して最初からツヤが少ないが、本製品は、3時間たってもツヤが持続している。
[感触 ]・・・従来品は、泡を肌に塗布した際、滑らかではあるが直ぐに泡は消えてなくなる。本製品は、肌に塗布するとクリーム状にネットリとしていつまでも滑らかにのびる。そのため、肌に対する刺激も少なく、また、マッサージクリームとしても利用できる。
[使用後]・・・従来品の場合は、水洗いした後の肌の感触はサラサラ感があるが、本製品は、しっとり感が強い。保湿効果が高い。
従来品と比べて本製品は、以下のような効果を奏する。
本製品で、かかと、ひじの角質の部分をこすると、角質がボロボロと取れて、スベスベの肌になる。日焼けでの炎症が、本製品を使用すると治まる。
従来品では、パパイア果実発酵物を15〜20重量部入れているが(特許文献10の段落0009欄参照)、本製品は、パパイア果実発酵物は、半分以下(1〜10重量部)で従来品より品質が優れたものが製品化できる。
また、従来品は、パパイア果実発酵物の溶解度が不完全のため、多少のざらつきが残っていたが、本製品は、ざらつきは全くなく、完全に石鹸素地に溶け込んでいる。混合するパパイア果実発酵物の量が少なくなったこともその原因と思われる。このように本製品において、パパイア果実発酵物が綺麗に溶けるということは、パパイア果実発酵物そのものの質の向上を意味している。
従来品は、洗浄目的のみであったが、本製品は、以下のように、幅広い用途で利用可能であり、そのうえ、従来品では奏し得なかった以下のような効果を有する。
a)本製品を泡立て、その泡を顔全体にのばしパックして3分ほど放置し、洗い流すと肌がしっとり、スベスベ、モチモチの肌になる。また、洗顔後のツッパリ感がない。使用を継続していると肌質が変わり、脂性肌の人の脂性特有のベトツキ感がなくなる。乾燥肌の人はカサカサ感が無くなりしっとりする。
b)泡を顔や首にのばし、マッサージクリームとして手入れすると、きめ細かい肌になり、シワ・シミの改善になる。また、その泡を5〜6時間容器に入れ放置するとクリーム状になり、より効果的である。
c)本製品で全身を洗うことで、全身の皮膚のトラブル、皮膚割れ、魚の目、皸、サメ肌、日焼け跡及び浮腫み、などが改善する。
d)本製品で全身を洗うと、しっとりと柔らかくなる。
e)本製品の泡で身体の贅肉などをマッサージすると贅肉が減り、ボディーラインがスリムになる。
f)本製品で皮膚のトラブル、傷などの改善が早くなる。
g)髭剃りに本製品を使うと、カミソリ負けがなくなり,肌がしっとりし、髭剃り後の肌荒れ、炎症などに由来する赤みが発生しない。
Claims (1)
- 白色の種子を有する野生の未成熟パパイアであって、へたの部分と底部の花落ちを除去し皮つきのまま種ごとスライスした後マッシュしたものにブドウ糖を添加してなる第1の混合物を静置熟成し、
次いでこの第1の混合物を濾過することにより第1の濾液と第1の残渣に分画し、この第1の残渣にブドウ糖を混合し第2の混合物とした後静置し、この第2の混合物を濾過することにより第2の濾液を取得するとともに、第1の濾液と第2の濾液の混合物にブドウ糖を添加してブドウ糖濃度を40乃至60%に調製された中間原料を取得し、
この中間原料を第1の中間原料、第2の中間原料及び第3の中間原料の3つに分け、
上記第1の中間原料に1.0〜5.0重量%の味噌用酵素を添加し混和した後発酵せしめ、その後、更にブドウ糖を添加し混和し乾燥せしめた後破砕することにより第1の組成物を取得し、
上記第2の中間原料に5.0〜30.0重量%の乳酸菌及び0.2〜1.0重量%の味噌用酵素を添加し混和し発酵せしめ、その後、更にブドウ糖を添加し混和し乾燥せしめた後破砕することにより第2の組成物を取得し、
上記第3の中間原料に0.5〜4.0重量%のアミラーゼを添加し混和し発酵せしめ、その後、更にブドウ糖を添加し混和し乾燥せしめた後破砕することにより第3の組成物を取得し、
上記第1の組成物、第2の組成物及び第3の組成物を混合均質化し、少なくとも6ヶ月の長期間静置熟成させることにより得られ、かつ、ヒドロキシルラジカル消去活性が、IC50値として表記した時、50μg/ml〜4000μg/ml、又はTrolox 換算で0.1μmol〜8.2μmol equivalent/mgであるパパイア果実発酵物を11.1重量%含有し、
パーム油を少なくとも5.0重量%とパーム核油を少なくとも5.0重量%含む植物油脂からなる石鹸素地を用いること
を特徴とする、紫外線又は菲薄化によって引き起こされる皮膚老化の予防及び/又は改善用パパイア果実発酵物含有石鹸。
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