JP5202785B2 - ニッケル系スーパーアロイ組成及び単結晶物品におけるその使用 - Google Patents

ニッケル系スーパーアロイ組成及び単結晶物品におけるその使用 Download PDF

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Description

本発明は、ニッケル系スーパーアロイの組成及び実質的に単結晶である物品におけるその使用に関する。
ニッケル系スーパーアロイは、エンジン内の最も過酷で、過度な温度条件及び環境条件にさらされるガスタービンエンジンの部品のいくつかを製造する材料として使用されている。例えば、タービンブレード、タービンベーン、シール及びシュラウドは、通常、そのようなニッケル系スーパーアロイから形成される。稼働中、それらの部品は2000°F以上の温度にさらされると共に、高温の燃焼ガスの高速流れの影響にもさらされる。長時間にわたり、多数のエンジンサイクルを経てこの高温で性能を発揮するためには、それらの部品で使用される材料は高い温度においてすぐれた破壊強度、十分に高い融点、すぐれた熱衝撃抵抗、及びすぐれた酸化抵抗を有していなければならない。
更に、それらの部品は稼働中に約843℃から約927℃の範囲の中間温度での熱腐食作用にもさらされる。この温度範囲では、燃焼ガス中に見られるNa2SO4などのアルカリ金属塩が部品上で凝縮し、加速された過酷な腐食作用を発生させると考えられる。そのようなアルカリ金属塩は、通常、海塩中の塩化ナトリウムの経口摂取と、その後の燃料の燃焼中におけるイオウ酸化物との反応の結果として形成される。
米国特許 3459545号明細書 米国特許 3619182号明細書 米国特許 3615376号明細書 米国特許 4116723号明細書 米国特許 4719080号明細書 米国特許 4878965号明細書 米国特許 5173255号明細書 米国特許 6074602号明細書 米国特許 6331217号明細書 米国特許 6419763号明細書 米国特許出願公開第2003/0211356号明細書 欧州特許 1201778号明細書
これらの種類の異なる温度条件及び環境条件にさらされる部品の合金組成の選択には、いくつかの困難な問題がある。適切な高温特性を生み出す元素の添加や組成によって、中間温度における耐食性が不十分になる場合は多く、その逆に、中間温度で適切な特性を生み出すような元素の添加や組成によって、高温特性が損なわれることもある。酸化及び腐食の作用のいくつかを軽減するために被覆膜が開発されているが、アルミニウム含有量の多い被覆膜は、長期間にわたり最高温度にさらされている間に相互拡散領域で相の不安定をもたらすであろう。
高温特性及び中間温度特性の、現在利用可能であるスーパーアロイより適切な組み合わせを実現するニッケル系スーパーアロイ及びそのようなスーパーアロイから製造された物品は必要とされ続けている。この必要性は、特に、最高温度で使用される物品のような、単結晶物品を製造するために使用されるスーパーアロイに関して特に重大な問題となっている。本発明はこの必要を満たし、更に関連する利点を提供する。
本発明はニッケル系スーパーアロイ及びそのスーパーアロイから製造された物品、特に単結晶物品を提供する。ニッケル系スーパーアロイは、密度などの物理的特性、すぐれた破壊強度、融点、熱衝撃抵抗性及び酸化抵抗などの高温特性、並びに中間温度機械特性及び熱腐食抵抗をバランス良く実現する。
物質の組成は、本質的に、約1wt(重量)%から約3wt%のレニウムと、約6wt%から約9wt%のアルミニウムと、約0wt%から約0.5wt%のチタンと、約4wt%から約6wt%のタンタルと、約12.5wt%から約15wt%のクロムと、約3wt%から約10wt%のコバルトと、約2wt%から約5wt%のタングステンと、0wt%から約0.2wt%のハフニウムと、0wt%から約1wt%の珪素と、0wt%から約0.25wt%のモリブデンと、0wt%から約0.25wt%のニオブと、残部ニッケルと、複数の少量元素とから構成される。物質の組成は1立方インチ当たり約0.305ポンド未満の密度を有することが望ましく、1立方インチ当たり約0.300ポンド未満の密度を有するのが最も好ましい。
この組成の好ましい一実施例では、スーパーアロイは約1.6%のレニウムと、約6.6%のアルミニウムと、約0.1%未満のチタンと、約5%のタンタルと、約13%のクロムと、約7.5%のコバルトと、約3.8%のタングステンと、約0.15%のハフニウムと、約0.1%未満の珪素とを有する。
全ての組成において少量元素を限定するのが好ましい。組成は最大で約0.01%のホウ素、最大で約0.07%の炭素、最大で約0.03%のジルコニウム、最大で約0.01%のセリウム、最大で約0.01%のランタン、最大で約0.04%のマグネシウム、最大で約0.001%のカルシウム、最大で約0.01%のマンガン、最大で約0.005%のリン、最大で約0.001%のイオウ、最大で約0.08%の鉄、最大で約0.15%のモリブデン、最大で約0.15%のニオブ、最大で約0.2%の銅、最大で約0.1%のバナジウム、最大で約0.03%のイットリウム、最大で約0.01%のプラチナ、約0.001%未満の酸素及び/又は約0.001%の窒素を有するのが好ましい。
本発明の物質の組成は、例えば、方向性凝固された多結晶微細構造又は単結晶微細構造などの何らかの動作可能結晶構造を有する物品に使用できるであろう。しかし、その最大の利点は単結晶物品に対して実現される。従って、物品は、本質的に、約1wt%から約3wt%のレニウムと、約6wt%から約9wt%のアルミニウムと、約0wt%から約0.5wt%のチタンと、約4wt%から約6%のタンタルと、約12.5wt%から約15wt%のクロムと、約3wt%から約10wt%のコバルトと、約2wt%から約5wt%のタングステンと、0wt%から約0.2wt%のハフニウムと、0wt%から約1wt%の珪素と、残部ニッケルと、複数の少量の元素とから構成される組成を有する実質的単結晶を具備する。他の箇所で論じられる本発明のその他の両立しうる特徴はそのような物品に関連して使用できるであろう。
物品は、タービンブレード、タービンベーン、シール又は固定シュラウドなどのガスタービンエンジンの部品の形状であっても良い。
本発明の合金の密度は低く、1立方インチ当たり約0.305ポンド未満であるのが好ましく、1立方インチ当たり約0.300インチ未満であるのが最も好ましい。一般に、飛行する構造並びに特に稼働中に回転する構造の部分において重量を軽減するためには、密度が低いことが望ましい。回転する構造について重量を軽減することにより、ディスク、シャフト、軸受及びその関連構造においても重量を軽減することができる。本発明のその他の特徴及び利点は、一例として、本発明の原理を示す添付の図面と関連させた、以下の好ましい実施例の更に詳細な説明から明白になるであろう。しかし、本発明の範囲はこの好ましい実施例に限定されない。
図1は、ガスタービンエンジンの部品20、この場合には実質的に単結晶のガスタービンブレード22の形態をとる物品18を示す。本発明の方法は、ガスタービンエンジンの他の部品などの他の物品と組み合わせても実施可能であり、ガスタービンブレード22は1つの例として提示されている。その他の部品にはタービンベーン(すなわち、ノズル)、シール及び固定シュラウドがある。ガスタービンブレード22は、稼働中に高温の燃焼ガスの流れが衝突するエーロフォイル24と、下方へ延出するシャンク26と、ガスタービンブレード22をガスタービンエンジンのガスタービンディスク(図示せず)に装着するダブテール28の形態をとる装着部分とを有する。プラットホーム30はエーロフォイル24とシャンク26との間の箇所で横方向外側へ延出している。ガスタービンブレード22の内部には、出口開口部32で終わる複数の内部冷却流路が存在していても良い。稼働中、ダブテール28にある複数の開口部(図では見えていない)を介してガスタービンブレード22の下端部に加圧された冷却空気が導入され、空気はガスタービンブレード22の内部を流れている間に熱を取り除き、開口部32を通ってガスタービンブレード22の外へ出る。
本発明の方法の組成はニッケル系スーパーアロイである。ニッケル系合金は他の元素より多くのニッケルを有する。ニッケル系スーパーアロイは、ガンマプライム又は関連相の沈殿により強化されたニッケル系合金である。
物品18は本発明の方法の組成を有し、その組成は、本質的に、約1wt%から約3wt%のレニウムと、約6wt%から約9wt%のアルミニウムと、約0wt%から約0.5wt%のチタンと、約4wt%から約6wt%のタンタルと、約12.5wt%から約15wt%のクロムと、約3wt%から約10wt%のコバルトと、約2wt%から約5wt%のタングステンと、0wt%から約0.2wt%のハフニウムと、0wt%から約1wt%の珪素と、0wt%から約0.25wt%のモリブデンと、0wt%から約0.25wt%のニオブと、残部ニッケルと、複数の少量元素とから構成される。(ここで挙げる全ての組成は、特に指定のない限り、全てwt%単位である。)組成は約1.3%から約2.0%のレニウムと、約6%から約7%のアルミニウムと、約4.5%から約5.5%のタンタルと、約12.5%から約13.5%のクロムと、約7%から約8%のコバルトと、約3.25%から約4.25%のタングステンと、約0.1%から約0.2%のハフニウムと、約0.03%から約0.07%の珪素とを有するのがより好ましい。
上記の大まかな組成及び特定の組成は最大で約0.01%のホウ素、最大で約0.07%の炭素、最大で約0.03%のジルコニウム、最大で約0.01%のセリウム、最大で約0.01%のランタン、最大で約0.04%のマグネシウム、最大で約0.001%のカルシウム、最大で約0.01%のマンガン、最大で約0.005%のリン、最大で約0.001%のイオウ、最大で約0.08%の鉄、最大で約0.15%のモリブデン、最大で約0.15%のニオブ、最大で約0.2%の銅、最大で約0.1%のバナジウム、最大で約0.03%のイットリウム、最大で約0.01%のプラチナ、約0.001%未満の酸素、及び約0.001%の窒素に限定されるのが好ましい。
スーパーアロイ中に存在する元素及びその特定の量は互いに協同して作用し合い、物質の組成と関連する有利な結果を生み出す。元素について指示されている範囲及び量から大きく逸脱すると、それらの有利な結果に悪影響が及ぶと考えられる。
レニウムの含有量は約1%から約3%、好ましくは約1.3%から約2.0%、更に好ましくは約1.3%から約1.9%、最も好ましくは約1.6%である。レニウムは強力な固溶体強化剤である。レニウムの含有量が約1%未満であると、破壊強度が低下し、約3%を超えると、シグマ層の形成が促進され、この場合にも、レニウムがTCPシグマ相でタイアップすることにより破壊強度が低下する。
アルミニウムの含有量は約6%から約9%、好ましくは約6%から約7%、更に好ましくは約6.4%から約6.8%、最も好ましくは約6.6%である。アルミニウムは、スーパーアロイに析出硬化をもたらし、それにより強度を与えるための主要なガンマプライム形成元素である。アルミニウムの含有量が約6%未満であると、酸化抵抗及び強度が許容できないほど低下し、約9%を超えると、余りにも多くのガンマプライム相が形成され、その結果、シグマ相の形成が促進されるために安定性が低下する。
チタンの含有量は0%から約0.5%、好ましくは0%から約0.1%、更に好ましくは0%から約0.04%、最も好ましくは0%である。チタンは酸化抵抗を損なわせるため、その使用はできる限り回避される。
タンタルの含有量は約4%から約6%、好ましくは4.5%から約5.5%、更に好ましくは約4.8%から約5.2%、最も好ましくは約5.0%である。タンタルは強力なガンマプライム形成元素であるが、スーパーアロイの密度を相当に増加させる重元素である。タンタルは熱腐食抵抗及び酸化抵抗に対しては主として中性である。タンタルの含有量が約4%未満であると、スーパーアロイの破壊強度は損なわれる。タンタルの含有量が約6%を超えると、ガンマプライム含有量が増加するために、シグマ相の形成が不安定になるという危険がある。
クロムの含有量は約12.5%から約15%、好ましくは約12.5%から約13.5%、更に好ましくは約12.75%から約13.25%、最も好ましくは約13%である。クロムは、広い温度範囲にわたり酸化アルミニウムの形成を安定化させ且つ自由イオウをタイアップすることにより、熱腐食抵抗を促進するために存在している。クロムの含有量が約12.5%未満であると、熱腐食抵抗が低下し、約15%を超えると、過剰なクロムが酸化抵抗をもたらす主要な酸化物スケールである酸化アルミニウムではなく混合酸化物の形成を促進するために、酸化抵抗が低下する。
コバルトの含有量は約3%から約10%、好ましくは約6%から約8%、更に好ましくは約7%から約8%、最も好ましくは約7.5%である。コバルトは安定性及び熱腐食抵抗を促進する。コバルトの含有量が約3%未満であると、安定性及び熱腐食抵抗は低下する。コバルトの含有量が約10%を超えると、酸化抵抗は低下し、ガンマプライムソルバス温度が低下するので、高温破壊能力が制限される。
タングステンの含有量は約2%から約5%、好ましくは約3.25%から約4.25%、更に好ましくは約3.5%から約4.1%、最も好ましくは約3.8%である。タングステンはすぐれた固溶体強化剤であるので、破壊強度の向上に寄与する。タングステンの含有量が約2%未満であると、破壊強度は不十分である。タングステンの含有量が約5%を超えると、不安定になる可能性があり、また、熱腐食抵抗及び酸化抵抗は許容できないほど低下する。
ハフニウムの含有量は0%から約0.2%、好ましくは約0.1%から約0.2%、更に好ましくは約0.12%から約0.18%、最も好ましくは約0.15%である。ハフニウムは酸化アルミニウムスケールの安定性を促進し、それにより、酸化抵抗を改善する。レベルが高くなると、合金の密度は増加し且つガンマプライム相の形成が促進されるため、最終的にはシグマ相形成に関する合金の安定性は低下する。
珪素の含有量は0%から約1%、好ましくは0%から約0.1%、更に好ましくは約0.03%から約0.07%、最も好ましくは約0.05%である。少量添加される珪素は酸化抵抗を改善する。しかし、余りにも多くの珪素が添加されると、弱いベータ相が沈殿するためにスーパーアロイの硬度は低下する。
モリブデン及びニオブはそれぞれ0%から約0.25%、好ましくは0%から約0.15%、更に好ましくは0%から約0.1%、最も好ましくは0%の量で存在している。モリブデンはガンマ相の溶体硬化剤であり、ニオブはガンマプライム相においてアルミニウムと置き換えられ、その結果、いずれの場合にも強度を向上させる。しかし、モリブデン及びニオブの含有量がそれぞれ指示されている値より多い場合には、熱腐食において、これらの元素が溶融硫化物に溶解して、酸性フラクシングを促進するため、熱腐食抵抗は低下する。
イットリウムは最大で約0.03%の量で存在するのが好ましく、約0.01%の量で存在しているのが最も好ましい。イットリウムはアルミニウムスケール安定性及び密着性を促進する。約0.03%より量が多いと、過剰なイットリウムが鋳造物表面における型と金属の反応を望ましくないほどに促進し、材料の介在物含有量を増加させる。
ホウ素は最大で約0.01%の量で存在しているのが好ましく、約0.003%から約0.005%であるのがより好ましく、約0.004%であるのが最も好ましい。ホウ素は粒界強度、特に単結晶物質における低角粒界強度を促進する。これより多い量のホウ素は溶体熱処理中の初期溶融を促進する。
炭素は最大で約0.07%の量で存在しているのが好ましく、約0.03%から約0.06%であるのがより好ましく、約0.04%であるのが最も好ましい。炭素はスーパーアロイにおける介在物を減少させるために存在する脱酸剤である。これより多い量の炭素は、硬化元素と化合することによりスーパーアロイの強度を低下させる。
ジルコニウムは最大で約0.03%の量で存在するのが好ましく、0%の量で存在しているのがより好ましい。ジルコニウムは存在している粒界を強化する。しかし、単結晶物品の場合、ジルコニウムはできる限り少ない量で存在しているのが好ましい。
セリウム及びランタンは、酸化抵抗を促進するために、それぞれ最大で約0.01%の量で存在しているのが好ましい。これらの元素がこれより多い量で存在していると、鋳造物表面における望ましくない型と金属の化学反応が促進され、スーパーアロイの介在物含有量は増加する。
マグネシウムは最大で約0.04%の量で存在しているのが好ましく、カルシウムは最大で約0.01%の量で存在しているのが好ましい。これらの元素は脱酸剤として機能すると共に、少量で酸化抵抗を改善する。
マンガンは最大で約0.01%の量で存在しているのが好ましく、リンは最大で約0.005%の量で存在しているのが好ましく、イオウは最大で0.001%の量で存在しているのが好ましく、鉄は最大で約0.08%の量で存在しているのが好ましく、銅は最大で約0.2%の量で存在しているのが好ましく、バナジウムは最大で約0.1%の量で存在しているのが好ましく、プラチナは最大で約0.01%の量で存在しているのが好ましく、酸素は最大で約0.001%の量で存在しているのが好ましく、窒素は最大で約0.001%の量で存在しているのが好ましい。
図2は、本発明の方法を使用して、ガスタービンブレード22などの物品18を製造するのに好ましい方法のブロック流れ図である。工程40で、ここに記載したような組成を有するニッケル系スーパーアロイの溶融物(すなわち、溶融した塊)が提供される。溶融物は、通常、他のニッケル系スーパーアロイについて当該技術分野で知られている溶融方法を使用して真空炉内で構成元素の断片を溶融することにより提供される。
その後、工程42で、溶融物は鋳造され、凝固される。溶融物は、物品18の最終的な形状と寸法をほぼ有する鋳造物品となるように凝固されても良い。あるいは、溶融物は、まず、鋳造物品として鋳造され、その鋳造物品が最終的な形状及び寸法まで機械加工されても良い。物品18は実質的に単結晶の構造、方向性をもって配向された多結晶構造、又は多結晶構造として鋳造されれば良い。鋳造技法は他のニッケル系スーパーアロイについてそのような結晶構造を実現する技法として知られており、本発明のニッケル系スーパーアロイに対しても同じ鋳造技法が利用される。本発明のニッケル系スーパーアロイは、物品が最高温度の場所で使用され、高温機械特性、高温酸化抵抗特性及び中間温度熱腐食抵抗の最大限の組み合わせを要求するという点で、実質的に単結晶である物品を鋳造するために使用されるのが好ましい。「結晶」という用語は、物品が主に単一の結晶(すなわち、単一の粒)であることを意味しているが、他の粒から形成されるその材料が少量、通常は総体積の約10%を超えない量で存在していても良い。
その後、工程44で、物品18は任意に後処理される。そのような後処理は、例えば、鋳造欠陥の修理、洗浄、熱処理、機械加工、保護被覆膜の塗布などを含んでいても良い。他のニッケル系スーパーアロイについて知られているそのような後処理作業の技法を本発明のニッケル系スーパーアロイに対して使用しても問題ない。
本発明を実施し、市販の競合する合金と比較試験した。いくつかの開発中の溶融物と、2つの生産規模の溶解物を準備した。Y1715と名付けられた生産規模の溶解物を競合する合金に対して酸化抵抗、機械的特性及び熱腐食抵抗に関して比較試験した。Y1715材料は、0.035wt%の炭素、0.01wt%未満のマンガン、0.05wt%の珪素、0.003wt%のリン、0.0002wt%のイオウ、12.99wt%のクロム、3.8wt%のタングステン、0.05wt%の鉄、7.54wt%のコバルト、0.1wt%未満のモリブデン、6.64wt%のアルミニウム、0.01wt%未満のチタン、0.1wt%未満のニオブ、4.9wt%のタンタル、0.01wt%未満のジルコニウム、0.003%のホウ素、0.1wt%の銅、0.1wt%未満のバナジウム、0.14wt%のハフニウム、0.0001wt%未満のイットリウム、1.57wt%のレニウム、0.01wt%のプラチナ、0.0007wt%の酸素、0.0003wt%の窒素、100ppmw未満のマグネシウム、残部ニッケル及び少量元素の組成を有することが解析された。この合金の密度は、1立方インチ当たり約0.312ポンドのRene(登録商標)N5の密度と比較して、1立方インチ当たり約0.299ポンドであった。
第1回の試験シリーズでは1時間に1回のサイクルで2220°Fから室温までマッハ1速度酸化試験を実施し、第2回の試験シリーズでは1時間に20回のサイクルで2150°Fから室温までマッハ1速度酸化試験を実施した。2つの試験は共に、圧縮空気噴射を使用する室温までの強制空気冷却を利用した。基準であるRene(登録商標)N5(「RN5」)合金及びY1715合金の試料は各々の試験においてほぼ同じ性能を有していた。比較のための、ガスタービン材料として広く使用されている合金IN738、HastelloyX(「HASTX」)及び方向性凝固されたMarM247LC(「DSMM247LC」)は、2220°F酸化試験でRene(登録商標)N5合金及びY1715合金の双方と比較して劣る性能を示した。図3を参照。比較のための合金Rene(登録商標)N4(「RN4」)及びRene(登録商標)142も共にガスタービン材料として広く使用されているが、これらは2150°F酸化試験においてRene(登録商標)N5合金及びY1715合金の双方と比較して劣る性能を示した。図4を参照。
2ppm(百万分率)海塩汚染要因物質を使用する熱腐食試験を直径0.130インチのピンに対して、試料をバーナリグにおいて1500°Fと1650°Fの間で、のこぎり歯ランプ及び1時間のサイクル時間でいずれの場合にも合計1039時間となるように循環させる循環温度試験により実施した。試験後、試料を区分し、総腐食の深さ(面当たりインチ単位)を測定した。以下の表はその結果をまとめたものである。
Figure 0005202785
Rene(登録商標)N5合金は完全に腐食し、350時間で完全に破壊されてしまい、その時点で面当たり0.065インチの腐食を示していたので、この試験ではRene(登録商標)N5合金の性能を測定することは不可能であった。
ある範囲の温度について応力破壊試験を実施し、その結果を図5の標準ラーソン−ミラーフォーマットで提示した。高い温度では、合金Y1715及びMarM247LCは応力破壊性能についてほぼ同等である。Y1715合金は1立方インチ当たり0.299ポンドの密度を有し、それに対し、MarM247はそれより高い1立方インチ当たり0.308ポンドの密度を有するため、この結果は重大である。Y1715合金は1平方インチ当たり約30000ポンドの1800°F/100時間破壊応力を有し、これは13%範囲のクロムを含む合金について期待されると考えられる値より著しく良い。
図6は、疲労パラメータA=−1及び保持時間を2分とした場合の合金Y1715の低サイクル疲労能力をRene(登録商標)N5合金の低サイクル疲労能力と比較して示す。Y1715合金の密度は1立方インチ当たり0.299ポンドであり、Rene(登録商標)N5合金の密度は1立方当たり0.312ポンドであるが、Y1715合金はRene(登録商標)N5合金より強い。
合金の設計に際しては、1つの特性を向上させる何らかの元素の添加が別の特性を劣化させることもありうるので、酸化に伴う破壊強度と熱腐食抵抗のバランスをとることは困難である。クロムはその一例である。熱腐食抵抗を促進するためにクロムを添加しても良いのであるが、クロムはモリブデン、タングステン及びレニウムなどのより重い耐火元素と比較して有効な溶体強化剤ではない。従って、多くの合金はそれらのより有効な強化元素を犠牲にしてクロムの含有量を減少させている。
合金の設計に際して直面するもう1つの問題は、酸化抵抗と熱腐食抵抗の結びつきの成否である。耐食性に関して認められている合金にはRene(登録商標)80、IN738及びIN792がある。これらの合金は約12.5%を超えるクロム含有量を有し、アルミニウム/チタン比は1以下である。このようなチタン及びクロムのレベルにより、腐食を防止するために、合金は熱腐食温度範囲でCr2O3及びTiO2を形成することができる。この組成により、約2000°Fまで有用な強度特性も得られる。
Rene(登録商標)N5は約2000°Fを超える温度ですぐれた強度及び酸化抵抗を示す。その組成により、合金は酸化保護のための酸化アルミニウムの保護層を容易に形成できる。しかし、アルミニウムのレベルが低すぎて、これより低い温度では保護機能を果たせないため、Rene(登録商標)N5の熱腐食抵抗はRene(登録商標)80、IN738及びIN792の熱腐食抵抗より劣る。更に、強度、安定性及び酸化に要求される条件のため、クロムのレベルは慎重に制限される。Rene(登録商標)N5は約2000°Fを超える温度での強度を考慮して設計されているので、この高温範囲で揮発するクロミアの形成は望ましくない。従って、Rene(登録商標)N5のクロム含有量は約7wt%に制限されている。
試験結果により実証されるように、本発明の組成は機械的特性、酸化特性及び腐食特性をバランス良く示す。ノズル(ベーン)及びシュラウドなどの多くのガスタービン部品は応力破壊制限されていない。これらの部品は、熱腐食及び酸化と、熱サイクリングからの低サイクル疲労損傷との組み合わせ効果による浸食に耐えなければならない。合金Y1715を一例とする本発明の合金はこれらの基準に適合し、その特性バランスは独特である。
例示を目的として本発明の特定の一実施例を詳細に説明したが、本発明の趣旨から逸脱せずに様々な変形や改善を実施できるであろう。特許請求の範囲に記載された符号は、理解容易のためであってなんら発明の技術的範囲を実施例に限縮するものではない。
ガスタービン部品、特にタービンブレードの斜視図。 物品を製造するための好ましい方法のブロック流れ図。 2つの異なる試験プロトコルに関して循環酸化試験中の重量変化を時間の関数として示すグラフ。 2つの異なる試験プロトコルに関して循環酸化試験中の重量変化を時間の関数として示すグラフ。 クリープ応力をラーソン−ミラーのパラメータの関数として示すグラフ。 高温低サイクル疲労試験における正規化応力と正規化寿命との関係を示すグラフ。
符号の説明
18…物品、20…ガスタービンエンジンの部品、22…ガスタービンブレード

Claims (6)

  1. 質量%で表して、1%から3%のレニウムと、6%から9%のアルミニウムと、0%から0.5%のチタンと、4%から6%のタンタルと、12.5%から15%のクロムと、3%から10%のコバルトと、2%から5%のタングステンと、0%から0.2%のハフニウムと、0%から1%の珪素と、0%から0.25%のモリブデンと、0%から0.25%のニオブと、最大で0.01%のホウ素と、最大で0.07%の炭素と、最大で0.03%のジルコニウムと、最大で0.01%のセリウムと、最大で0.01%のランタンと、最大で0.04%のマグネシウムと、最大で0.001%のカルシウムと、最大で0.01%のマンガンと、最大で0.005%のリンと、最大で0.001%のイオウと、最大で0.08%の鉄と、最大で0.2%の銅と、最大で0.1%のバナジウムと、最大で0.0001%のイットリウムと、最大で0.01%のプラチナと、0.001%未満の酸素と、最大で0.001%の窒素と、残部ニッケルとから構成される合金組成物。
  2. 前記合金組成物は、質量%で表して、1.3%から2.0%のレニウムと、6%から7%のアルミニウムと、4.5%から5.5%のタンタルと、12.5%から13.5%のクロムと、7%から8%のコバルトと、3.25%から4.25%のタングステンと、0.1%から0.2%のハフニウムと、0.03%から0.07%の珪素とを有する請求項1記載の合金組成物。
  3. 前記合金組成物は、質量%で表して、1.6%のレニウムと、6.6%のアルミニウムと、0.1%未満のチタンと、5%のタンタルと、13%のクロムと、7.5%のコバルトと、3.8%のタングステンと、0.15%のハフニウムと、0.1%未満の珪素とを有する請求項1又は請求項2記載の合金組成物。
  4. 質量%で表して、1%から3%のレニウムと、6%から9%のアルミニウムと、0%から0.5%のチタンと、4%から6%のタンタルと、12.5%から15%のクロムと、3%から10%のコバルトと、2%から5%のタングステンと、0%から0.2%のハフニウムと、0%から1%の珪素と、0%から0.25%のモリブデンと、0%から0.25%のニオブと、最大で0.01%のホウ素と、最大で0.07%の炭素と、最大で0.03%のジルコニウムと、最大で0.01%のセリウムと、最大で0.01%のランタンと、最大で0.04%のマグネシウムと、最大で0.001%のカルシウムと、最大で0.01%のマンガンと、最大で0.005%のリンと、最大で0.001%のイオウと、最大で0.08%の鉄と、最大で0.2%の銅と、最大で0.1%のバナジウムと、最大で0.0001%のイットリウムと、最大で0.01%のプラチナと、0.001%未満の酸素と、最大で0.001%の窒素と、残部ニッケルとから構成される合金組成を有する単結晶物品(18)。
  5. 前記合金組成は、質量%で表して、1.3%から2.0%のレニウムと、6%から7%のアルミニウムと、4.5%から5.5%のタンタルと、12.5%から13.5%のクロムと、7%から8%のコバルトと、3.25%から4.25%のタングステンと、0.1%から0.2%のハフニウムと、0.03%から0.07%の珪素とを有する請求項4記載の単結晶物品(18)。
  6. 前記合金組成は、質量%で表して、1.6%のレニウムと、6.6%のアルミニウムと、0.1%未満のチタンと、5%のタンタルと、13%のクロムと、7.5%のコバルトと、3.8%のタングステンと、0.15%のハフニウムと、0.1%未満の珪素とを有する請求項4記載の単結晶物品(18)。
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