JP5202205B2 - 搬送装置及び真空装置 - Google Patents
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Description
この基板搬送装置101は、駆動部102と、この駆動部102に連結され複数のアームからなるアーム部103と、このアーム部103の先端に連結されたエンドエフェクタ104とを有しており、エンドエフェクタ104の上面で基板Wの裏面を支持し、複数のプロセスチャンバ(図示せず)間で基板Wの受け渡しを行なうように構成されている。
加えて、従来技術では、基板Wがエンドエフェクタ104上を滑る際に発生するダストが、基板Wの表面を汚染してしまう問題がある。
この保持部105は一般にゴムやエラストマー等の樹脂系弾注材料で形成されているので、基板Wの裏面の滑りを抑制し、滑り止めパッドとして機能している。これにより、エンドエフェクタ104の上面において基板Wは滑ることなく安定した搬送姿勢で保持される(例えば特許文献1参照)。
また、本発明の他の目的は、搬送物の搬送時におけるダストをできるだけ少なくする技術を提供することにある。
本発明において、前記付勢部材は、前記動力伝達機構の表面及び前記載置部の表面に対して接触しないように配置構成されている場合にも効果がある。
本発明において、前記付勢部材は、ベルト状の部材からなる場合にも効果がある。
また、本発明は、真空槽と、前記搬送装置とを有し、前記搬送装置の載置部が前記真空槽内に対して搬入及び搬出するように構成されている真空装置である。
さらに、付勢部材を一連の弾性部材とすることによって搬送物を把持する近傍には摺動部が無くなるので、搬送物を汚染するダストの発生を極限まで低減することができる。
図1は、本発明に係る搬送装置の実施の形態の構成を示す平面図、図2(a)(b)は、本発明の動作原理を詳細に示す説明図である。
第1の駆動軸11には第1の左アーム1Lの一方の端部(基端部)が固定され、第2の駆動軸12の一方の端部(基端部)には、第1の右アーム1Rが固定されている。
第1の右アーム1Rの他方の端部(先端部)には、第2の右アーム2Rの一方の端部(基端部)が、支軸21Rを中心として水平方向に回転自在に取り付けられている。
第2の左アーム2Lの他方の端部(先端部)には、第3の左アーム3Lの一方の端部(基端部)が、固定ねじ22Lで固定されている。
第2の右アーム2Rの他方の端部(先端部)には、第3の右アーム3Rの一方の端部(基端部)が、固定ねじ22Rで固定されている。
また、第3の右アーム3Rの他方の端部(先端部)は、後述する動力伝達機構4の例えば表面側に設けられた支軸23Rを中心として水平方向に回転自在に取り付けられている。
また、動力伝達機構4は、例えば矩形薄型箱形状のハウジング内に互いに噛み合う一対の歯車を有している(図示せず)。
これら支軸23L、23Rは、基板10の搬送方向に対して直交する方向に近接して配置されている。
この載置部5は、所定の間隔をおいて設けた支持部材5L、5Rが設けられている。ここで、支持部材5L、5Rの基板搬送方向下流側の端部には、基板10の側部と当接可能な凸部形状の係止部5a、5bがそれぞれ設けられている。
このような観点からは、付勢部材6の形状として、所定幅の帯状(ベルト状)に形成することがより好ましい。
図2(a)(b)に示すように、本実施の形態では、リンク機構20が伸びた状態及び縮んだ状態においては、第3の左アーム3Lの取付面30Lと第3の右アーム3Rの取付面30Rは、それぞれ基板搬送方向に対して傾斜した状態となるように構成する。
図3(a)〜(c)は、本実施の形態における搬送装置の動作を示す説明図である。
この状態から第1の左アーム1Lを時計回り方向へ回転させるとともに、第1の右アーム1Rを反時計回り方向へ回転させることにより、リンク機構20の伸び動作が開始され、図3(b)に示すように、基板10は処理室8に向って直進する。
この状態では、上述したように、付勢部材6の付勢部6aと基板10の側部とが接触しない状態となるため、処理室8に設置されている図示しない昇降機構によって基板10を支持して上昇させることにより、基板10を搬送装置50の載置部5から離脱させることができる。
なお、本発明は上述の実施の形態に限られることなく、種々の変更を行うことができる。
例えば、上述した図2(a)(b)では、動力伝達機構4の上方に第3の左アーム3Lと第3の右アーム3Rが位置する構成となっているが、図4(a)(b)に示すように、動力伝達機構4の下方に第3の左アーム3Lと第3の右アーム3Rが位置する構成としても良い。
尚、このアーム機構の上側アームのウエハ把持機構として前述した図2(a)(b)の構成を使用できる。
ただし、搬送物、特に半導体基板を確実に保持し、かつ、付勢部材を載置部に接触させずダストの発生を防止する観点からは、帯状のものを用いることが好ましい。
ただし、高温で処理する場合の耐久性及び必要な弾性力を確保する観点からは、ステンレス等の金属材料からなるものを用いることが好ましい。
ただし、構成の簡素化及び搬送物との接触面積を大きくして確実な搬送物保持を行う観点からは、上述した一連の帯状の付勢部材を用いることが好ましい。
例えば、上述した実施の形態では、第3の左アーム3Lと第3の右アーム3Rとを回転することにより付勢部材6を動作させるようにしたが、本発明はこれに限られず、第2の左アーム2Lと第2の右アーム2Rに付勢部材6を固定して上述した動作を行うことも可能である。
Claims (4)
- 駆動源からの動力が伝達される複数のアームを有する伸縮自在なリンク機構と、
前記リンク機構の動作先端部において隣接する一対の隣接リンク部によって連結され、搬送物を載置するための載置部と、
前記載置部に設けられ、当該搬送物の側部と当接して係止するための係止部と、
当該搬送物の側部と当接し当該搬送物を前記載置部の係止部に対して付勢する付勢部を有する付勢部材とを備え、
前記一対の隣接リンク部は、それぞれ「く」字状に形成され、かつ、各屈曲部分の凸部がリンク外方側に向けられて配置されるとともに、それぞれの先端部が、回転方向が反対方向となるように動力伝達機構を介して前記載置部に水平方向に回転自在に連結され、
前記付勢部材は、金属製の一連の弾性部材からなり、その両端部が、前記一対の隣接リンク部における前記載置部の係止部側の側面である取付面に架け渡されて固定され、
前記一対の隣接リンク部の回転に伴う前記取付面の相対的な角度変化に応じて前記載置部の係止部に対する前記付勢部材の付勢部の距離が変化するように、前記リンク機構が伸びた状態において前記一対の隣接リンク部の取付面のなす角度が180度より大きく、かつ、前記リンク機構が縮んだ状態では前記一対の隣接リンク部の取付面のなす角度が180度より小さくなるように構成されている搬送装置。 - 前記付勢部材は、前記動力伝達機構の表面及び前記載置部の表面に対して接触しないように配置構成されている請求項1記載の搬送装置。
- 前記付勢部材は、ベルト状の部材からなる請求項1又は2のいずれか1項記載の搬送装置。
- 真空槽と、
請求項1乃至請求項3のいずれか1項記載の搬送装置とを有し、
前記搬送装置の載置部が前記真空槽内に対して搬入及び搬出するように構成されている真空装置。
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