JP5201058B2 - 輪郭強調処理プログラム、輪郭強調処理方法及び輪郭強調処理装置 - Google Patents

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Description

この発明は、デジタルカメラなどで撮影された画像の輪郭強調を行う輪郭強調処理プログラム、輪郭強調処理方法及び輪郭強調処理装置に関する。
デジタルカメラなどで撮影された画像の自動補正機能として、細部を明瞭化してコントラストを強調する(輝度コントラストを大きくする)輪郭強調がある。しかし、顔や肌部などの平坦部に対して輪郭強調処理を行うと、粒状ノイズなどが目立ち、ざらついた画像になるという問題がある。
そこで、原画像データから顔領域を検出し、顔領域を含む領域の画像データに対しては、他の領域の画像データよりも弱い輪郭強調処理を行う技術が開発されている(例えば、特許文献1参照。)。かかる技術によれば、顔画像のざらつきを抑制するとともに、弱い輪郭強調処理を一部に用いることによって、輪郭強調処理を高速に行うことができる。
特開2006−11618号公報
しかしながら、輪郭強調処理は画素ごとに行うフィルタ処理の一つであるため、画素数が多くなると処理時間が長くなるという問題がある。特に、夜景などの暗い画像では、デジタルカメラの撮像素子の特性に起因してランダムノイズが発生しやすい。このようなノイズは周囲と輝度差がある点状の画素が現れるノイズである。すなわち、このようなノイズは周囲画素と輝度差があるのでエッジと判断されてしまう。したがって、ランダムノイズが多いということは、エッジが多いことを意味し、輪郭強調処理対象が多くなる。したがって、ノイズのために輪郭強調処理の処理時間が長くなる。
開示の技術は、上記に鑑みてなされたものであって、夜景などの暗い画像や画素数が多い画像に対して輪郭強調処理の処理時間が長くなるのを防ぐことができる輪郭強調処理プログラム、輪郭強調処理方法及び輪郭強調処理装置を提供することを目的とする。
本願の開示する輪郭強調処理装置は、一つの態様において、輪郭強調処理対象画像のイグジフ情報中の絞り値、シャッタースピード及びフィルム感度から撮影時の露出量を算出する露出量算出部と、前記露出量算出部により算出された露出量が第1の閾値より小さいか否かを判定する露出量大小判定部と、前記露出量大小判定部により露出量が第1の閾値より小さいと判定された場合には、該露出量が該第1の閾値より小さくないと判定された場合と比較して、輪郭強調処理に用いるアンシャープ信号の閾値である第2の閾値の絶対値としてより大きい値を選択する閾値選択部と、前記閾値選択部により選択された第2の閾値に基づいて補正されたアンシャープ信号に基づいて輪郭強調処理を行う輪郭強調処理部と、前記輪郭強調処理部により輪郭強調処理が行われた画像を出力する画像出力部とを備える。
本願の開示する輪郭強調処理プログラム、輪郭強調処理方法及び輪郭強調処理装置の一つの態様によれば、輪郭強調処理の処理時間が長くなるのを防ぐことができるという効果を奏する。
図1は、本実施例1に係る画像処理装置が行うUSM処理を説明するための説明図である。 図2は、本実施例1に係る画像処理装置の構成を示す機能ブロック図である。 図3は、画像データ記憶部が記憶する画像データ及びイグジフ情報の一例を示す図である。 図4は、シャープネス部の構成を示す機能ブロック図である。 図5は、USM演算部の処理を説明するための説明図である。 図6は、シャープネス部の処理手順を示すフローチャートである。 図7は、本実施例2に係る画像処理装置によるUSM処理を説明するための説明図である。 図8は、本実施例2に係るシャープネス部の構成を示す機能ブロック図である。 図9は、本実施例2に係るシャープネス部の処理手順を示すフローチャートである。 図10は、本実施例1及び2に係る輪郭強調処理プログラムを実行するコンピュータの構成を示す機能ブロック図である。
以下に添付図面を参照して、本願の開示する輪郭強調処理プログラム、輪郭強調処理方法及び輪郭強調処理装置の好適な実施例を詳細に説明する。なお、本実施例では、本願の開示する技術を静止画像に適用した場合を中心に説明するが、本願の開示する技術を動画像に適用することもできる。また、ここでは、USM(アンシャープマスク:UnSharp Mask)処理により輪郭強調処理(「シャープネス処理」とも言う)を行う。
まず、本実施例1に係る画像処理装置が行うUSM処理について説明する。図1は、本実施例1に係る画像処理装置が行うUSM処理を説明するための説明図である。図1(a)は、USM処理の処理手順を示し、図1(b)は、USM処理で用いるUS信号と閾値Thとの関係を示す。図1(a)は画像フレームをある直線で切った場合の断面に相当する位置の画素の値(輝度値)につき、縦方向に輝度値、横方向に画素の位置を取ったグラフを模式的に表現した図である。
図1(a)に示すように、本実施例1に係る画像処理装置は、まず、輪郭強調処理前の元画像からボカシ画像を生成する。ボカシ画像は、例えば平滑フィルタを適用することによって生成することができる。そして、元画像−ボカシ画像によりUS信号(アンシャープ信号)に基づくUS信号画像を生成し、生成したUS信号画像を元画像に加えるUSM演算を行うことによって輪郭強調されたシャープネス画像を生成する。
ここで、大きなエッジだけを対象として輪郭強調処理を行いたい場合には、図1(b)に示すように、US信号画像を閾値Thに基づいて補正する。このように、US信号画像を閾値Thに基づいて補正することによって、閾値Th以上の強さのエッジだけを強調することができる。
US信号は、上述のように元画像をある直線で切った場合の断面について、元画像からボカシ画像を引いた値を、該断面に相当する画素の位置に応じて示した値である。したがって、元画像のエッジ(図1(a)の元画像で輝度値が大幅に変化している部分)をはさんだ両側の画素の輝度差が大きいほど、US信号のプラス側およびマイナス側の頂点の絶対値は大きくなる。すなわち、US信号は強くなる。
したがって、図1(b)に示すように、閾値Th=「高め」とすれば、元画像におけるエッジ(元画像において隣接する画素間で輝度値が大幅に変化している部分)の輝度差が、閾値Th=0や中の場合よりも大きいエッジのみが補正対象となる。すなわち、US信号に対する閾値は、USM演算の対象とすべきエッジの輝度差(元画像において隣接する画素間で輝度値が大幅に変化している部分の輝度差)を決定するための値とみなすことができる。閾値の絶対値が大きくなるほど、USM演算の対象とするエッジの輝度差は大きくなる。
そこで、本実施例1に係る画像処理装置は、対象画像の露出量と画素数に基づいて閾値Thの値を選択する。露出量が小さい画像は、夜景のように暗い画像であり、上述の通りノイズも多いためエッジが多い傾向にある。そして、ノイズによって発生するエッジの輝度差は、何らかの被写体が撮影されている場合の画像における被写体を構成する輪郭であるエッジと比較して輝度差は小さい。したがって、露出量が小さい画像に対しては、閾値Thの絶対値を大きくすることによって、ノイズに起因するエッジを輪郭強調処理の対象から除外し、輪郭強調処理を高速化することができる。
また、画素数が多い場合には、当然ながら計算対象となる画素数も多くなる可能性が大きいためフィルタ処理に時間がかかる。したがって、画素数が多い画像に対しては、閾値Thの絶対値を大きくすることによって、輪郭強調処理を高速化することができる。
なお、さらに、閾値Thよりも絶対値の小さいUS信号の値は処理対象から除外することで、輪郭強調処理をより高速化することができる。
このように、本実施例1に係る画像処理装置は、対象画像の露出量と画素数に基づいて閾値Thの値を適切に選択することによって、輪郭強調処理の処理時間が長くなるのを防ぐことができる。なお、露出量は、対象画像のイグジフ(Exif)情報から算出される。ここで、イグジフ情報とは、画像の付加情報であり、解像度、撮影日時、ISO(感度)、シャッタースピード、絞り値などが含まれる。
次に、本実施例1に係る画像処理装置100の構成について説明する。図2は、本実施例1に係る画像処理装置100の構成を示す機能ブロック図である。図2に示すように、画像処理装置100は、画像入力部110と、画像データ記憶部120と、レンジ補正部130と、明るさ補正部140と、彩度補正部150と、シャープネス部160と、画像出力部170と、UI部180とを有する。
画像入力部110は、デジタルカメラなどで撮影された画像のデータ及びイグジフ情報をSDカードから読み込んで画像データ記憶部120に書き込む処理部である。なお、画像入力部110は、SDカードの代わりに、DVDやハードディスクなど他の記憶装置から画像データ及びイグジフ情報を読み込むこともできる。
画像データ記憶部120は、画像入力部110によりSDカードから読み込まれた画像データ及びイグジフ情報を記憶する記憶部である。また、画像データ記憶部120は、レンジ補正部130、明るさ補正部140、彩度補正部150及びシャープネス部160により補正が行われた画像データを記憶する。また、画像データ記憶部120は、後述するシャープネス部160により算出される低解像度画像のデータ、ボカシ画像のデータ、US信号画像のデータなども記憶する。
図3は、画像データ記憶部120が記憶する画像データ及びイグジフ情報の一例を示す図である。図3に示すように、画像データ記憶部120は、画像データとして各画素のR、G、Bの値を記憶する。なお、ここでは、解像度が1024×1024であり、階調レベルが0〜255である場合を示す。また、画像データ記憶部120は、イグジフ情報として、画素数、絞り値、シャッタースピード、ISOなどを記憶する。
レンジ補正部130は、画像データ記憶部120から画像データ及びイグジフ情報を読み出し、レンジ補正を行う処理部であり、補正結果を画像データ記憶部120に書き込む。
明るさ補正部140は、レンジ補正部130により補正された画像データを画像データ記憶部120から読み出し、暗い画像に対しては明変換を行い、明るい画像に対しては暗変換を行うことによって画像の明るさを補正する処理部である。明るさ補正部140は、補正結果を画像データ記憶部120に書き込む。
彩度補正部150は、明るさ補正部140により補正された画像データを画像データ記憶部120から読み出し、画像の彩度すなわち鮮やかさを補正する処理部であり、補正結果を画像データ記憶部120に書き込む。
シャープネス部160は、彩度補正部150により補正された画像データ及びイグジフ情報を画像データ記憶部120から読み出し、輪郭強調処理を行ってシャープな画像に補正する処理部であり、補正結果を画像データ記憶部120に書き込む。なお、シャープネス部160の詳細については後述する。
画像出力部170は、シャープネス部160により補正された画像データを画像データ記憶部120から読み出し、利用者の指示に基づいてプリンタまたは表示装置に画像を出力する処理部である。
UI部180は、利用者がマウスやキーボードを用いて行う指示を受け付ける処理部である。例えば、UI部180は、利用者からの画像読み込み指示を受け付けて画像入力部110に画像データ及びイグジフ情報の入力を指示し、利用者からの出力装置指定を受け付けて画像出力部170に通知する。
次に、シャープネス部160の詳細について説明する。図4は、シャープネス部160の構成を示す機能ブロック図である。図4に示すように、シャープネス部160は、EV値算出部161と、低解像度画像作成部162と、US信号画像生成部163と、US信号閾値選択部164と、US信号画像補正部165と、USM演算部166とを有する。
EV値算出部161は、画像データ記憶部120からイグジフ情報を読み出し、EV値を算出する処理部である。具体的には、画像の絞り値F、シャッタースピードT、ISOを用いてEV値を以下の式により算出する。なお、EV値は理論上は±無限大の値を取り得るが、自然画の撮影環境においては、だいたい−3〜+15の値となる。
EV=log2(F)2−log2(T)−log2(ISO/100)
低解像度画像作成部162は、元画像の1/4の解像度の画像を生成し、生成した画像のデータを画像データ記憶部120に書き込む処理部である。例えば、元画像の解像度が3000×2000であれば、低解像度画像の解像度は750×500となる。なお、低解像度画像としては、1/4以外の解像度の画像を生成することもできる。
US信号画像生成部163は、低解像度画像の画像データを画像データ記憶部120から読み出し、US信号画像を生成して画像データを画像データ記憶部120に書き込む処理部である。US信号画像生成部163は、低解像度画像にボカシ処理を施し、元の低解像度画像−ボカシ画像の演算を行うことによって、US信号画像を生成する。
US信号閾値選択部164は、EV値及び元画像の画素数に基づいてUS信号の閾値Thを「極高め」、「極高め」と「高め」の中間、「高め」、「中」、「0」の中から選択する処理部である。具体的には、以下のようにして閾値Thを選択する。
(1)EV値<5
夜景や夜空の画像でノイズが大であり、処理を極めて限定的にするため、閾値Thとして「極高め」を選択する。
(2)5≦EV値<10
ノイズ発生の可能性があり、閾値Thとして「極高め」と「高め」の中間を選択する。
(3)10≦EV値 かつ 700万≦画素数
ノイズ発生はないが、処理コストが高く、処理を限定的にするため、閾値Thとして「高め」を選択する。
(4)10≦EV値 かつ 100万≦画素数<700万
ノイズ発生はないが、処理コストが中であり、大部分を処理できるため、閾値Thとして「中間」を選択する。
(5)10≦EV値 かつ 画素数<100万
ノイズ発生はなく、処理コストも低く、全量処理できるため、閾値Thとして「0」を選択する。
ここで、
「極高め」 :閾値Thの絶対値=50
「極高め」と「高め」の中間:閾値Thの絶対値=40
「高め」 :閾値Thの絶対値=30
「中」 :閾値Thの絶対値=15
である。
ただし、これらの閾値Thの絶対値の値、EV値や画素数の値は一例であり、他の値を用いることもできる。また、閾値Thを何段階にするかも一例であり、4段階以外に区分しても構わない。
US信号画像補正部165は、US信号閾値選択部164により選択された閾値Thに基づいてUS信号画像を補正する処理部である。すなわち、US信号画像補正部165は、US信号画像の画像データを画像データ記憶部120から読み出し、US信号閾値選択部164により選択された閾値Thに基づいてUS信号画像の画像データを補正し、画像データ記憶部120に書き込む。
USM演算部166は、US信号画像補正部165により補正されたUS信号画像を元の解像度に戻して元画像に加えるUSM演算を行う処理部である。すなわち、USM演算部166は、US信号画像補正部165により補正されたUS信号画像の画像データを画像データ記憶部120から読み出し、元の解像度に戻す。そして、元画像の画像データを画像データ記憶部120から読み出し、元の解像度に戻したUS信号画像を加え、画像データ記憶部120に書き込む。
図5は、USM演算部166の処理を説明するための説明図である。図5に示すように、元画像が1024×1024の場合、US信号画像は256×256である。したがって、USM演算部166は、256×256のUS信号画像を拡大して1024×1024に戻してから元画像へ加える。この例では、US信号画像の1画素を4画素に置き換えることによってUS信号画像を拡大する。
次に、シャープネス部160の処理手順について説明する。図6は、シャープネス部160の処理手順を示すフローチャートである。図6に示すように、まず、EV値算出部161が、イグジフ情報からEV値、元画像の画素数を算出する(ステップS1)。
そして、低解像度画像作成部162が、低解像度画像を作成し(ステップS2)、US信号画像生成部163が、US信号画像を生成する(ステップS3)。そして、US信号閾値選択部164が、EV値が5より小さいか否かを判定し(ステップS4)、EV値が5より小さい場合には、閾値Thとして「極高め」を選択する(ステップS5)。
一方、EV値が5より小さくない場合には、US信号閾値選択部164は、EV値が10以上であるか否かを判定する(ステップS6)。その結果、EV値が10以上である場合には、US信号閾値選択部164は、元画像の画素数が700万以上であるか否かを判定する(ステップS7)。
その結果、元画像の画素数が700万以上である場合には、US信号閾値選択部164は、閾値Thとして「高め」を選択する(ステップS8)。一方、元画像の画素数が700万以上でない場合には、元画像の画素数が100万以上であるか否かを判定する(ステップS9)。
その結果、元画像の画素数が100万以上である場合には、US信号閾値選択部164は、閾値Thとして「中」を選択し(ステップS10)、元画像の画素数が100万以上でない場合には、閾値Thとして「0」を選択する(ステップS11)。
また、EV値が10以上でない場合には、US信号閾値選択部164は、閾値Thとして「極高め」と「高め」の中間を選択する(ステップS12)。
そして、US信号画像補正部165が、閾値Thに基づいてUS信号画像を補正し(ステップS13)、USM演算部166が、補正後のUS信号画像を元画像の解像度に戻してから、元画像に加える(ステップS14)。
上述してきたように、本実施例1では、シャープネス部160が、EV値と元画像の画素数に基づいてUS信号の閾値Thを選択することとしたので、USM処理を高速化することができる。
ところで、上記実施例1では、画像の画素数に応じてUS信号の閾値Thを選択することによって、USM処理の処理時間が長くなることを防ぐ場合について説明した。一方、US信号画像を元画像に加える処理を大きなエッジすなわちUS信号の強いものから順番に時間が許す限り実行することによっても、USM処理の処理時間が長くなることを防ぐことができる。そこで、本実施例2では、US信号画像を元画像に加える処理を大きなエッジから順番に時間が許す限り実行する場合について説明する。
まず、本実施例2に係る画像処理装置によるUSM処理について説明する。図7は、本実施例2に係る画像処理装置によるUSM処理を説明するための説明図である。本実施例2に係る画像処理装置は、図7(a)に示すように、US信号を閾値Thに基づいて複数の区間に分割し、図7(b)に示すように、各区間に対応するUS信号画像を生成する。
そして、本実施例2に係る画像処理装置は、US信号が強い方の区間に対応するUS信号画像から順番に元画像に加える処理を実行する。すなわち、図7(c)に示すように、まず、区間Aに対応するUS信号画像を用いて輪郭強調をかける。そして、区間Aに対応する処理を行った結果に対してさらに、区間Bに対応するUS信号画像を用いて輪郭強調をかける。また同様に、区間A及びBに対応する処理の結果に対してさらに、区間Cに対応するUS信号画像を用いて輪郭強調をかける。また同様に、区間A、B、及びCに対応する処理の結果に対してさらに、区間Dに対応するUS信号画像を順に用いて輪郭強調をかける。
ここで、本実施例2に係る画像処理装置は、各区間に対応するUS信号画像を用いて輪郭強調をかけるごとに処理時間が所定の時間内であるか否かを判定し、処理時間が所定の時間を超えた場合には、輪郭強調をかける処理を終了する。例えば、区間Cに対応するUS信号画像を用いて輪郭強調をかけ、処理時間が所定の時間を超えた場合には、区間Dに対応するUS信号画像を用いて輪郭強調をかけることなく、輪郭強調をかける処理を終了する。
このように、本実施例2に係る画像処理装置は、各区間に対応するUS信号画像を用いて輪郭強調をかけるごとに処理時間が所定の時間内であるか否かを判定し、処理時間が所定の時間を超えた場合には、輪郭強調をかける処理を終了する。したがって、USM処理の処理時間が長くなることを防ぐことができる。
実施例1においては、例えば図1(b)に示した例では、閾値Th=高め とした例を示し、図7での区間A及び区間Bに相当する部分のみをUSM演算の対象として採用している。これに対して本実施例2においては、US信号のなかでUSM演算の対象として採用する部分を、時間の許す限り広くすることができる。
US信号の横軸においては、プラスマイナスが反転している箇所が、元画像のエッジの中心に相当し、プラスマイナスが反転している箇所から左右に離れるほど、エッジの中心から離れた位置の画素がUS信号をかける対象であることを示す。従って、図7(a)において区間Aに相当する部分よりも区間Dに相当する部分の方が、エッジの中心から離れた位置にある画素に対応することになる。
所定の閾値によって特定される区間の画素のみをUSM演算の対象とする実施例1とは異なり、本実施例2では、時間が許す限り、エッジから離れた領域の画素もUSM演算の対象とすることができる。したがって、エッジの近傍のみを強調する場合に発生する可能性がある、輪郭強調処理による不自然さを抑止することが可能になる。
次に、本実施例2に係るシャープネス部190について説明する。図8は、本実施例2に係るシャープネス部190の構成を示す機能ブロック図である。なお、ここでは説明の便宜上、図4に示した各部と同様の役割を果たす機能部については同一符号を付すこととしてその詳細な説明を省略する。
図8に示すように、シャープネス部190は、EV値算出部161と、低解像度画像作成部162と、US信号画像生成部163と、段階的USM演算部194とを有する。
段階的USM演算部194は、US信号を閾値Thに基づいてUS信号の強い方から、区間A、区間B、区間C及び区間Dの4つの区間に分割し、各区間に対応するUS信号画像を生成する。そして、信号が強い方の区間に対応するUS信号画像から順番に元画像に加えるUSM演算を実行する。
ただし、段階的USM演算部194は、各区間に対応するUS信号画像を元画像に加えるUSM演算を実行するごとに処理時間が所定の時間内であるか否かを判定し、処理時間が所定の時間を超えた場合には、USM演算を終了する。なお、ここでは、US信号を閾値Thに基づいて4つの区間に分割することとしたが、4つ以外の区間に対応させて分割するようにすることもできる。
図9は、シャープネス部190の処理手順を示すフローチャートである。図9に示すように、まず、EV値算出部161が、イグジフ情報からEV値を算出する(ステップS21)。そして、低解像度画像作成部162が、低解像度画像を作成し(ステップS22)、US信号画像生成部163が、US信号画像を生成する(ステップS23)。
そして、段階的USM演算部194が、EV値が5より小さいか否かを判定し(ステップS24)、EV値が5より小さい場合には、閾値Thとして「極高め」を選択し、US信号画像を補正する(ステップS25)。そして、補正したUS信号画像を元画像の解像度に戻して、元画像に加える(ステップS26)。
一方、EV値が5より小さくない場合には、段階的USM演算部194は、区間Aに対応するUS信号画像を元画像の解像度に戻して元画像に加える処理を行う(ステップS27)。そして、処理時間Tが所定の閾値Tsumより小さいか否かを判定する(ステップS28)。
その結果、処理時間Tが所定の閾値Tsumより小さい場合には、段階的USM演算部194は、区間Bに対応するUS信号画像を元画像の解像度に戻して元画像に加える処理を行う(ステップS29)。そして、処理時間Tが所定の閾値Tsumより小さいか否かを判定する(ステップS30)。
その結果、処理時間Tが所定の閾値Tsumより小さい場合には、段階的USM演算部194は、区間Cに対応するUS信号画像を元画像の解像度に戻して元画像に加える処理を行う(ステップS31)。そして、処理時間Tが所定の閾値Tsumより小さいか否かを判定する(ステップS32)。
その結果、処理時間Tが所定の閾値Tsumより小さい場合には、段階的USM演算部194は、区間Dに対応するUS信号画像を元画像の解像度に戻して元画像に加える処理を行う(ステップS33)。
これに対して、ステップS28、30、32において、処理時間Tが所定の閾値Tsumより小さくない場合には、処理を終了する。
上述してきたように、本実施例2では、シャープネス部190は、US信号を閾値Thに基づいて複数の区間に分割し、各区間に対応するUS信号画像を生成する。そして、US信号の強い方の区間に対応するUS信号画像から順番に元画像に加えるUSM演算を行い、所定の処理時間を越えると、処理を終了する。したがって、USM処理の処理時間が長くなるのを防ぐことができる。
なお、本実施例1及び2では、シャープネス部について説明したが、シャープネス部の機能をソフトウェアによって実現することで、同様の機能を有するシャープネスプログラムすなわち輪郭強調処理プログラムを得ることができる。そこで、輪郭強調処理プログラムを実行するコンピュータについて説明する。
図10は、本実施例1及び2に係る輪郭強調処理プログラムを実行するコンピュータの構成を示す機能ブロック図である。同図に示すように、コンピュータ200は、RAM210と、CPU220と、HDD230と、LANインタフェース240と、表示装置250と、DVDドライブ260と、USBインタフェース270とを有する。
RAM210は、プログラムやプログラムの実行途中結果などを記憶するメモリであり、CPU220は、RAM210からプログラムを読み出して実行する中央処理装置である。HDD230は、プログラムやデータを格納するディスク装置であり、LANインタフェース240は、コンピュータ200をLAN経由で他のコンピュータに接続するためのインタフェースである。表示装置250は、画像などを表示する装置であり、DVDドライブ260は、DVDの読み書きを行う装置である。USBインタフェース270は、マウス、キーボード、プリンタ、SDカードリーダなどの機器を接続するためのインタフェースであり、複数個の機器を接続することができる。
そして、コンピュータ200において実行される輪郭強調処理プログラム211は、DVDに記憶され、DVDドライブ260によってDVDから読み出されてコンピュータ200にインストールされる。あるいは、輪郭強調処理プログラム211は、LANインタフェース240を介して接続された他のコンピュータシステムのデータベースなどに記憶され、これらのデータベースから読み出されてコンピュータ200にインストールされる。そして、インストールされた輪郭強調処理プログラム211は、HDD230に記憶され、RAM210に読み出されてCPU220によって実行される。
100 画像処理装置
110 画像入力部
120 画像データ記憶部
130 レンジ補正部
140 明るさ補正部
150 彩度補正部
160,190 シャープネス部
161 EV値算出部
162 低解像度画像作成部
163 US信号画像生成部
164 US信号閾値選択部
165 US信号画像補正部
166 USM演算部
170 画像出力部
180 UI部
194 段階的USM演算部
200 コンピュータ
210 RAM
211 輪郭強調処理プログラム
220 CPU
230 HDD
240 LANインタフェース
250 表示装置
260 DVDドライブ
270 USBインタフェース

Claims (7)

  1. 輪郭強調処理対象画像のイグジフ情報中の絞り値、シャッタースピード及びフィルム感度から撮影時の露出量を算出する露出量算出手順と、
    前記露出量算出手順により算出された露出量が第1の閾値より小さいか否かを判定する露出量大小判定手順と、
    前記露出量大小判定手順により露出量が第1の閾値より小さいと判定された場合には、該露出量が該第1の閾値より小さくないと判定された場合と比較して、輪郭強調処理に用いるアンシャープ信号の閾値である第2の閾値の絶対値としてより大きい値を選択する閾値選択手順と、
    前記閾値選択手順により選択された第2の閾値に基づいて補正されたアンシャープ信号に基づいて輪郭強調処理を行う輪郭強調処理手順と、
    前記輪郭強調処理手順により輪郭強調処理が行われた画像を出力する画像出力手順と
    をコンピュータに実行させることを特徴とする輪郭強調処理プログラム。
  2. 前記露出量大小判定手順により露出量が第1の閾値より小さくないと判定された場合には、前記閾値選択手順は、画像を構成する画素数に基づいて前記第2の閾値を選択することを特徴とする請求項1に記載の輪郭強調処理プログラム。
  3. 前記輪郭強調処理手順は、
    前記輪郭強調処理対象画像から低解像画像を作成し、該作成した低解像画像から低解像度のアンシャープ信号画像を生成するアンシャープ信号画像生成手順と、
    前記アンシャープ信号画像生成手順により生成された低解像度のアンシャープ信号画像を前記閾値選択手順により選択された第2の閾値に基づいて補正するアンシャープ信号画像補正手順と、
    前記アンシャープ信号画像補正手順により補正された低解像度のアンシャープ信号画像を元の解像度に戻してアンシャープマスク演算を行うアンシャープマスク演算手順と
    をコンピュータに実行させることを特徴とする請求項1または2に記載の輪郭強調処理プログラム。
  4. 前記露出量大小判定手順により露出量が第1の閾値より小さくないと判定された場合には、段階的にアンシャープマスク演算を実行し、所定時間を超えるとアンシャープマスク演算を終了する時間制限型演算手順と、
    前記時間制限型演算手順によりアンシャープマスク演算が行われた画像を出力する時間制限画像出力手順と
    をコンピュータに実行させることを特徴とする請求項1に記載の輪郭強調処理プログラム。
  5. 前記時間制限型演算手順は、前記第2の閾値として選択可能な複数の値に基づいてアンシャープ信号を複数に分割し、該分割した複数のアンシャープ信号を信号値の絶対値が大きいほうから順番に用いてアンシャープマスク演算を実行することを特徴とする請求項4に記載の輪郭強調処理プログラム。
  6. 輪郭強調処理対象画像のイグジフ情報中の絞り値、シャッタースピード及びフィルム感度から撮影時の露出量を算出する露出量算出ステップと、
    前記露出量算出ステップにより算出された露出量が第1の閾値より小さいか否かを判定する露出量大小判定ステップと、
    前記露出量大小判定ステップにより露出量が第1の閾値より小さいと判定された場合には、該露出量が該第1の閾値より小さくないと判定された場合と比較して、輪郭強調処理に用いるアンシャープ信号の閾値である第2の閾値の絶対値としてより大きい値を選択する閾値選択ステップと、
    前記閾値選択ステップにより選択された第2の閾値に基づいて補正されたアンシャープ信号に基づいて輪郭強調処理を行う輪郭強調処理ステップと、
    前記輪郭強調処理ステップにより輪郭強調処理が行われた画像を出力する画像出力ステップと
    を含んだことを特徴とする輪郭強調処理方法。
  7. 輪郭強調処理対象画像のイグジフ情報中の絞り値、シャッタースピード及びフィルム感度から撮影時の露出量を算出する露出量算出部と、
    前記露出量算出部により算出された露出量が第1の閾値より小さいか否かを判定する露出量大小判定部と、
    前記露出量大小判定部により露出量が第1の閾値より小さいと判定された場合には、該露出量が該第1の閾値より小さくないと判定された場合と比較して、輪郭強調処理に用いるアンシャープ信号の閾値である第2の閾値の絶対値としてより大きい値を選択する閾値選択部と、
    前記閾値選択部により選択された第2の閾値に基づいて補正されたアンシャープ信号に基づいて輪郭強調処理を行う輪郭強調処理部と、
    前記輪郭強調処理部により輪郭強調処理が行われた画像を出力する画像出力部と
    を備えたことを特徴とする輪郭強調処理装置。
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