JP4246178B2 - 画像処理装置及び画像処理方法 - Google Patents

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Description

本発明は、入力した画像情報の輪郭強調処理を行なう画像処理装置及び画像処理方法に関する。
ディスプレイの大型化等により、オリジナル画像から拡大した拡大画像を生成することがある。この際、図11に示すように低輝度領域αや高輝度領域βが存在する。そして、これらの輝度が平坦な領域(α、β)の他に、輝度が緩やかに変化するエッジ領域が存在することがある。このようなエッジ領域(輪郭を形成する部分)は、特にオリジナル画像を拡大した場合に目立つようになる場合がある。このような場合、鮮鋭化処理を行なう場合がある。例えば、この鮮鋭化処理のためにラプアシアンフィルタを使った輪郭強調回路が用いられる。このフィルタでは、2次微分(ラプアシアン)を対象画像から差し引くことによりエッジ等の濃淡が変化している部分が強調される性質を利用する(例えば、非特許文献1、2、3を参照。)。
長尾真監修、「ディジタル画像処理」、近代科学社、1978年12月10日、p.188〜193 テレビジョン学会編集、「テレビジョン・画像情報工学ハンドブック」 オーム社 1990年11月30日、p.402〜403 画像処理標準テキストブック編集委員会監修、「イメージプロセッシング<画像処理標準テキストブック>」、財団法人画像処理教育振興協会、平成9年2月25日、p.166〜168
しかし、非特許文献1〜3記載のラプラシアンフィルタを使った輪郭強調回路を、立ち上がりの緩やかなエッジを持った画像に適用する場合には、ラプラシアンフィルタの出力レベルも小さくなり、エッジ強調としての効果が薄くなる。この緩やかなエッジに対して輪郭強調効果を増やすために、ラプラシアンフィルタ成分の減算量を増加させた場合には、通常のエッジ部分を歪ませるおそれが発生する。また、ラプアシアンフィルタを使用した輪郭強調回路では、原理的に図11に示すようにオーバシュートやアンダーシュートが生じ、不自然な画像になる可能性がある。
ラプラシアンフィルタを用いた輪郭強調回路では、入力画像のエッジ成分により、減算量の調整をしないと破綻することがあることが知られている。このため、ラプラシアンフィルタを使った輪郭強調回路では、外部から減算量を調整する機能を備えている。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、簡単な装置構成を用いて、画像のエッジ領域を判定し、このエッジに対して強調の補正量を調整しながらエッジ強調処理を行なうことができる画像処理装置及び画像処理方法を提供することにある。
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、2次元画像における特定画素に対して2次元マトリクス領域を構成する各画素について、各画素の周囲画素の輝度信号の強度の差分を算出し、前記2次元マトリクス領域を構成する各画素において、輝度信号の強度変化が小さい領域には「1」に近づいて飽和する反転傾斜値が設定された最大飽和領域が設けられ、輝度信号の強度変化が大きい領域には「1」より小さく「0」に近い最小飽和値に近づいて飽和する反転傾斜値が設定された最小飽和領域が設けられるとともに、前記最大飽和領域と最小飽和領域を可変にすることによりエッジ領域の幅を変更することができる反転特性データを用いて、各画素の信号強度の変化傾向に対する反転傾斜値を検出する強度傾向検出手段と、前記2次元マトリクス領域を構成する各画素において、前記反転特性データを用いて、輝度変化の小さい画素に対して重み付けを行なった反転傾斜値を用いて構成した2次元マトリクスを生成する輪郭フィルタ生成手段と、前記2次元マトリクスを、特定画素とその周囲画素の輝度信号強度に乗算し、この乗算値を総和することにより特定画素の信号強度変換値を算出するフィルタリング処理手段と、前記2次元マトリクスを構成する係数を合計した総計値を算出し、前記信号強度変換値を前記総計値で除算することにより、前記特定画素の変換輝度強度を算出する正規化変換手段とを備えることを要旨とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載した画像処理装置において、前記総計値を用いてブレンディング比率を算出し、入力された輝度信号強度と前記変換輝度強度とに対して、ブレンディング比率を適用して合成値を算出するブレンディング処理手段を更に備えたことを要旨とする。
請求項に記載の発明は、2次元画像における特定画素に対して2次元マトリクス領域を構成する各画素について、各画素の周囲画素の輝度信号の強度の差分を算出、前記2次元マトリクス領域を構成する各画素において、輝度信号の強度変化が小さい領域には「1」に近づいて飽和する反転傾斜値が設定された最大飽和領域が設けられ、輝度信号の強度変化が大きい領域には「1」より小さく「0」に近い最小飽和値に近づいて飽和する反転
傾斜値が設定された最小飽和領域が設けられるとともに、前記最大飽和領域と最小飽和領域を可変にすることによりエッジ領域の幅を変更することができる反転特性データを用いて、各画素の信号強度の変化傾向に対する反転傾斜値を検出する強度傾向検出段階と、前記2次元マトリクス領域を構成する各画素において、前記反転特性データを用いて、輝度変化の小さい画素に対して重み付けを行なった反転傾斜値を用いて構成した2次元マトリクスを生成する輪郭フィルタ生成段階と、前記2次元マトリクスを、特定画素とその周囲画素の輝度信号強度に乗算し、この乗算値を総和することにより特定画素の信号強度変換値を算出するフィルタリング処理段階と、前記2次元マトリクスを構成する係数を合計した総計値を算出し、前記信号強度変換値を前記総計値で除算することにより、前記特定画素の変換輝度強度を算出する正規化変換段階とを備えることを要旨とする。
(作用)
本発明によれば、変化傾向に基づいて、変化の少ない2次元マトリクス領域に重み付けを行なった係数を用いて構成した2次元マトリクスを生成し、前記2次元マトリクスを、特定画素とその周囲画素の輝度信号強度に乗算し、特定画素の信号強度変換値を算出する。これにより、変化傾向に基づいて輪郭を把握し、周辺画素の状況により輪郭を強調することができる。更に、2次元マトリクスを構成する係数を合計した総計値を算出し、前記信号強度変換値を前記総計値で除算することにより、前記特定画素の変換輝度強度を算出することにより、フィルタリング処理により変化した強度を戻すことができる。
本発明によれば、総計値を用いてブレンディング比率を算出し、入力された輝度信号強度と前記変換輝度強度とに対して、ブレンディング比率を適用して合成値を算出する。このため、オリジナル画像を活かしながら、輪郭強調を行なうことができる。
本発明によれば、強度傾向検出手段は、前記変化傾向として最小飽和値を設定し、この最小飽和値として0以外の値を付与する。このため、正規化変換を行なう場合に変換輝度強度が発散することを防止できる。
本発明によれば、簡単な装置構成を用いて、画像のエッジ領域を判定し、このエッジを強調する画像処理を行なうことができる。
以下、本発明の一実施形態を図1〜図10に従って説明する。本実施形態では、画像を大型液晶ディスプレイに出力する画像出力装置に適用する場合を想定する。図1は、本発明にかかる実施の形態を表す要部ブロック図である。本実施形態においては、画像出力装置の内部に具備する画像処理装置としての輪郭強調処理装置20を用いて説明する。
この輪郭強調処理装置20は、強度傾向検出手段としての傾き検出フィルタ21、輪郭フィルタ生成手段としての輪郭成分フィルタ生成回路23、フィルタリング処理手段としての輝度信号フィルタ回路25、正規化変換手段としての振幅正規化回路26を備える。そして、各手段が、強度傾向検出段階、輪郭フィルタ生成段階、フィルタリング処理段階、正規化変換段階を実行する。
まず、輪郭強調処理装置20に、オリジナル画像のRGBの輝度信号Yを入力する。この輝度信号Yは、傾き検出フィルタ21に入力される。ここでは、図9に示す2次元画像を入力する場合を想定する。この2次元画像において、所定の1次元軸の輝度信号Yを図6に示す。
(傾き検出)
輝度信号Yが入力された傾き検出フィルタ21においては、傾き検出、正規化値演算、飽和値演算を行なう。ここでは、(5x5)の2次元マトリクス領域の各画素の周囲画素の輝度信号の強度の差分を算出することにより、各画素(中心画素)の信号強度の変化傾向を検出する。本実施形態では、2次元のFIRフィルタ(Finite Impulse Response Filter)を用いて構成する。ここでは、図2に示す係数510のように、中心画素に対して、x方向において(−1,0,1)、y方向において(−1,0,1)のフィルタを用いる。そして、演算式520を用いて、x方向、y方向の変化値の絶対値を総計し、中心画素の周囲における輝度の傾きを算出する。ここで、図6に示した輝度信号Yについて、傾き検出フィルタ21の出力結果を図7に示す。
次に、傾き検出フィルタ21は正規化値演算を行なう。具体的には、輝度信号において想定される最大変化値で除算することにより、正規化した正規化輝度傾斜値ddを算出する。
さらに、傾き検出フィルタ21は飽和値演算を行なう。ここでは、この正規化輝度傾斜値ddを用いて輝度変化の小さい領域が「1」となるように変換する。具体的には、図2に示す反転特性530を用いて、反転傾斜値iddを算出する。この場合、「dd=a」以下の領域は輝度信号の強度変化が小さい領域であり、正規化輝度傾斜値ddに対して反転傾斜値iddの最大飽和領域である。一方、「dd=b」以上の領域は輝度信号の強度変化が大きい領域であり、正規化輝度傾斜値ddに対して反転傾斜値iddの最小飽和領域である。本実施形態では、「a」や「b」の値を可変として、最大飽和領域や最小飽和領域の範囲を変更することができる。
そして、この傾き検出を画像信号の全領域において実行することにより、画素毎に輝度変化の小さい画素に重み付けを行なった係数を用いて構成された傾き係数マップを生成する。なお、この反転特性530においては、「dd=b」以上の最小飽和領域において最小飽和値を設定し、この最小飽和値として「0」以外の値を付与する。
(輪郭成分フィルタの生成)
この傾き係数マップは、輪郭成分フィルタ生成回路23に出力される。この輪郭成分フィルタ生成回路23は、FIRフィルタとしての機能を有する。ここでは、まず、輪郭成分フィルタ生成回路23は、傾き検出フィルタ21において算出した反転傾斜値iddを、各xy成分とする2次元マトリクスを算出する。本実施形態では、画素毎に、その周囲画素に対応させた(5x5)の2次元マトリクスを構成する。
この2次元マトリクスにおいては、図3に示すように、輝度変化の小さい領域(平坦領域)のiddが「1」に近くなり、輝度変化の大きい領域(エッジ領域)のiddが「0」に近くなる値がxy成分として設定される。
更に、輪郭成分フィルタ生成回路23は2次元固定マトリクス22を用いて補正を行なう。そして、この2次元固定マトリクス22を、反転傾斜値iddを用いて構成した2次元マトリクスに対して適用する。この2次元固定マトリクス22は、画像により変化する2次元マトリクスに対して固定的なマトリクスである。例えば、(5x5)マトリクスH想定した場合、以下のように表せる。
Figure 0004246178
ここで、h(k,l)は、各座標の成分値を表す関数である。
例えば、(5x5)マトリクスを(4x4)マトリクスにする場合には、(5x5)マトリクスの周囲の成分値を「0」にしておく。また、中心に重み付けをする場合には、中心を頂点とする山型のフィルタを用いる。本実施形態では、図4に示す2次元固定マトリクス22を用いる。
そして、輪郭成分フィルタ生成回路23は、傾き係数マップを用いて生成した2次元マトリクスの各xy成分に、各座標に対応する2次元固定マトリクス22のxy成分を乗算する。これにより、2次元マトリクスの係数に重み付けを行なったり、2次元マトリクスの適応範囲を変更したりすることができる。この結果、輪郭成分フィルタが生成される。
更に、輪郭成分フィルタ生成回路23は、FIRフィルタ機能を用いて、各xy成分の総計値Aを算出する。この総計値Aは、後述する画像全体の輝度補正に用いられる。
(輝度信号のフィルタリング処理)
次に、輪郭成分フィルタ生成回路23において算出された輪郭成分フィルタを用いてオリジナル画像の輝度信号のフィルタリング処理を行なう。具体的には、輝度信号フィルタ回路25において、輝度信号Yに輪郭成分フィルタを乗算する。この輝度信号フィルタ回路25もFIRフィルタとしての機能を有する。この場合、輪郭成分フィルタ生成回路23における演算処理時間を考慮して、遅延補償回路24を介して遅延補償した輝度信号Yを、輝度信号フィルタ回路25に入力する。輝度信号フィルタ回路25は、この輝度信号Yに対して輪郭成分フィルタを適用する。この場合、輝度信号フィルタ回路25は、図5に示すように、FIRフィルタ機能を用いて、輝度信号Yに輪郭成分フィルタの係数を乗算し、この乗算値を総和することにより輝度フィルタリング信号Bを生成する。例えば、座標(i,j)の輝度フィルタリング信号Bは以下のように表現される。5x5マトリク
スの場合には、座標(i,j)を中心としてM=2,N=2になる。
Figure 0004246178
ここで、dd(i+k,j+l)は、輪郭成分フィルタの係数を表す。
ここで、エッジ部分の輝度は「0」に近くなるため、信号強度は減衰し、そのため画像自体が暗くなる。そこで、振幅正規化回路26において、輝度信号フィルタ回路25で算出した輝度フィルタリング信号Bと、輪郭成分フィルタ生成回路23で算出した総計値Aを用いて補正する。そして、振幅正規化回路26は、輝度フィルタリング信号Bを総計値Aで除算し、補正輝度信号Y2を算出する。これにより、エッジ領域において、劣化した輝度を補償する。この補正輝度信号Y2は、後述する輪郭成分演算回路28に出力される。
ここで、図6に示した輝度信号Yについての補正輝度信号Y2を図8に示す。ここでは、マトリクス内に平坦領域が含まれる場合、この輝度に重み付けを行ない、中心画素の輝度を補正する。この中心画素の輝度は平坦領域の輝度に影響され、平坦領域を拡大する方向に作用する。このため、図8に示すようにエッジ領域が狭くなり、輝度の立ち上がりが急峻になる。一方、ラプラシアンフィルタを用いた輪郭強調回路の場合と異なり、鮮鋭化のための二次微分成分を用いないため、オーバシュートやアンダーシュートを生じない。更に、入力された2次元画像(図9)に対して、振幅正規化回路26の処理結果を図10に示す。図9と図10とを比較すると、視覚的にエッジ領域のぼやけが少なくなり、鮮鋭な画像が生成されていることがわかる。
(ブレンディング処理)
さらに、遅延補償用回路27は、輝度信号Yに対して、輝度信号フィルタ回路25、振幅正規化回路26における演算処理時間の遅延分を補償する。そして、遅延補償用回路27は、遅延補償させた輝度信号Yを輪郭成分演算回路28に出力する。
輪郭成分演算回路28は、輪郭成分の値の大きさで、通常の輝度信号Yと、補正輝度信号Y2とのブレンディング比率を変化させて合成値を算出する。ここでは、輪郭成分フィルタ生成回路23が算出した総計値Aを用いる。まず、総計値Aを正規化した正規化総計値DDを算出する。例えば、座標(i,j)の正規化総計値DDは以下のように表現される。5x5マトリクスの場合には、座標(i,j)を中心としてM=2,N=2になる。
Figure 0004246178
この場合、エッジ領域においては輪郭成分フィルタの各成分は「0」に近くなるため、正規化総計値DDも「0」に近くなる。一方、平坦領域においては輪郭成分フィルタの各成分は「1」に近くなるため、正規化総計値DDも「1」に近くなる。
そこで、輪郭成分演算回路28は、以下の式を用いて、信号強度変換値としての輪郭強調信号Ykを算出する。
Yk=Y2*(1−DD)+Y*DD
これにより、エッジ領域は補正輝度信号Y2を用い、それ以外の領域(平坦領域)はオリジナル画像の輝度信号Yを用いて輪郭強調信号Ykを算出することになる。これにより
、平坦部の画像を維持することができる。
上記実施形態の画像処理によれば、以下のような効果を得ることができる。
・ 上記実施形態では、2次元のFIRフィルタを用いて、x方向、y方向の変化値の絶対値を総計し、中心画素の周囲における輝度の傾きを算出する。さらに、最大飽和領域と最小飽和領域とを有する反転特性530を用いて反転傾斜値iddを算出する。輪郭成分フィルタ生成回路23は、反転傾斜値iddを用いて各xy成分とする2次元マトリクスを算出する。これにより、エッジ領域と平坦領域とを特定し、平坦領域の輝度に重み付けを行なった信号強度を算出することができる。
・ 上記実施形態では、「a」や「b」の値を可変として、最大飽和領域や最小飽和領域の範囲を変更することができる。これにより、画像の種類によりエッジ領域の幅を変更することができる。
・ 上記実施形態では、輪郭成分フィルタ生成回路23は、傾き係数マップを用いて生成した2次元マトリクスの各xy成分に、各座標に対応する2次元固定マトリクス22のxy成分を乗算する。これにより、2次元マトリクスの係数に重み付けを行なったり、2次元マトリクスの適応範囲を変更したりすることができる。特に、2次元マトリクスの画素領域が大きく、エッジ領域から両側の平坦領域にはみ出す場合、輪郭が消滅する可能性がある。従って、2次元固定マトリクス22を用いて、(5x5)の2次元マトリクスの範囲を変更することができる。
・ 上記実施形態では、輪郭成分フィルタ生成回路23は、FIRフィルタ機能を用いて各xy成分の総計値Aを算出する。輝度信号フィルタ回路25は、FIRフィルタ機能を用いて輝度信号Yに輪郭成分フィルタの係数を乗算し、この乗算結果を総和することにより輝度フィルタリング信号Bを生成する。そして、振幅正規化回路26において、輝度信号フィルタ回路25で算出した輝度フィルタリング信号Bと、輪郭成分フィルタ生成回路23で算出した総計値Aを用いて補正する。これにより、FIRフィルタ機能を用いてエッジ領域における輝度の劣化を補正することができる。
・ 上記実施形態では、輪郭成分演算回路28は、輪郭成分の値の大きさで、通常の輝度信号Yと、補正輝度信号Y2とのブレンディング比率を変化させる。ここでは、総計値Aを正規化した正規化総計値DDを用いて、輝度信号Yと補正輝度信号Y2との合成を行なう。これにより、エッジ領域は補正輝度信号Y2を用い、それ以外の領域(平坦領域)はオリジナル画像の輝度信号Yを用いて輪郭強調信号Ykを算出することができる。
なお、上記実施形態は、以下の態様に変更してもよい。
○ 上記実施形態では、大型液晶ディスプレイに出力する画像出力装置に適用する場合を想定するが、この画像処理装置の適用分野はこれに限られるものではなく、プリンタ等の画像出力装置の内部に具備することも可能である。また、画像出力装置以外の画像処理装置、ホストコンピュータ内もアプリケーションソフトとして内蔵させることも可能である。
○ 上記実施形態では、(5x5)の2次元マトリクスを用いて輪郭成分フィルタを生成したが、周辺画素の情報を取り込めるものであれば、これに限られるものではない。
○ 上記実施形態では、マトリクスの大きさを変更する場合(例えば、(5x5)マトリクスを(4x4)マトリクスに変更する場合)、輪郭成分フィルタ生成回路23は、2次元固定マトリクス22を、反転傾斜値iddを用いて構成した2次元マトリクスに対して適用する。これに代えて、反転傾斜値iddを用いて各xy成分とする2次元マトリクスを算出する段階で、マトリクスの大きさを変更してもよい。これにより、不要な演算処
理を省略して、より高速な処理を実現することができる。
○ 上記実施形態では、傾き検出はX軸、Y軸方向のみとしていたが、フィルタの係数を変えることにより、斜め方向の検出を行なうこともできる。
本発明の一実施形態の機能ブロックの概略図。 傾き検出フィルタにおける処理の説明図。 輪郭成分フィルタの説明図。 2次元固定マトリクスの説明図。 輝度信号のフィルタリング処理の説明図。 入力信号の説明図。 傾き検出フィルタの出力結果の説明図。 振幅正規化回路の出力結果の説明図。 入力した2次元画像の説明図。 出力された2次元画像の説明図。 エッジ領域の説明図。
符号の説明
20…画像処理装置としての輪郭強調処理装置、21…強度傾向検出手段としての傾き検出フィルタ、22…輪郭フィルタ生成手段としての輪郭成分フィルタ生成回路、25…フィルタリング処理手段としての輝度信号フィルタ回路、26…正規化変換手段としての振幅正規化回路、A…総計値、Y…輝度信号、22…2次元固定マトリクス、510…係数。

Claims (3)

  1. 2次元画像における特定画素に対して2次元マトリクス領域を構成する各画素について、各画素の周囲画素の輝度信号の強度の差分を算出し、前記2次元マトリクス領域を構成する各画素において、輝度信号の強度変化が小さい領域には「1」に近づいて飽和する反転傾斜値が設定された最大飽和領域が設けられ、輝度信号の強度変化が大きい領域には「1」より小さく「0」に近い最小飽和値に近づいて飽和する反転傾斜値が設定された最小飽和領域が設けられるとともに、前記最大飽和領域と最小飽和領域を可変にすることによりエッジ領域の幅を変更することができる反転特性データを用いて、各画素の信号強度の変化傾向に対する反転傾斜値を検出する強度傾向検出手段と、
    前記2次元マトリクス領域を構成する各画素において、前記反転特性データを用いて、輝度変化の小さい画素に対して重み付けを行なった反転傾斜値を用いて構成した2次元マトリクスを生成する輪郭フィルタ生成手段と、
    前記2次元マトリクスを、特定画素とその周囲画素の輝度信号強度に乗算し、この乗算値を総和することにより特定画素の信号強度変換値を算出するフィルタリング処理手段と、
    前記2次元マトリクスを構成する係数を合計した総計値を算出し、前記信号強度変換値を前記総計値で除算することにより、前記特定画素の変換輝度強度を算出する正規化変換手段と
    を備えることを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記総計値を用いてブレンディング比率を算出し、
    入力された輝度信号強度と前記変換輝度強度とに対して、ブレンディング比率を適用して合成値を算出するブレンディング処理手段を更に備えたことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 2次元画像における特定画素に対して2次元マトリクス領域を構成する各画素について、各画素の周囲画素の輝度信号の強度の差分を算出し、前記2次元マトリクス領域を構成する各画素において、輝度信号の強度変化が小さい領域には「1」に近づいて飽和する反転傾斜値が設定された最大飽和領域が設けられ、輝度信号の強度変化が大きい領域には「1」より小さく「0」に近い最小飽和値に近づいて飽和する反転傾斜値が設定された最小
    飽和領域が設けられたるとともに、前記最大飽和領域と最小飽和領域を可変にすることによりエッジ領域の幅を変更することができる反転特性データを用いて、各画素の信号強度の変化傾向に対する反転傾斜値を検出する強度傾向検出段階と、
    前記2次元マトリクス領域を構成する各画素において、前記反転特性データを用いて、輝度変化の小さい画素に対して重み付けを行なった反転傾斜値を用いて構成した2次元マトリクスを生成する輪郭フィルタ生成段階と、
    前記2次元マトリクスを、特定画素とその周囲画素の輝度信号強度に乗算し、この乗算値を総和することにより特定画素の信号強度変換値を算出するフィルタリング処理段階と、
    前記2次元マトリクスを構成する係数を合計した総計値を算出し、前記信号強度変換値を前記総計値で除算することにより、前記特定画素の変換輝度強度を算出する正規化変換段階と
    を備えることを特徴とする画像処理方法。
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