JP5197949B2 - 漂白剤物品 - Google Patents

漂白剤物品 Download PDF

Info

Publication number
JP5197949B2
JP5197949B2 JP2006344257A JP2006344257A JP5197949B2 JP 5197949 B2 JP5197949 B2 JP 5197949B2 JP 2006344257 A JP2006344257 A JP 2006344257A JP 2006344257 A JP2006344257 A JP 2006344257A JP 5197949 B2 JP5197949 B2 JP 5197949B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cap
container
nozzle
liquid
spout
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2006344257A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008156410A (ja
Inventor
裕彦 蓼沼
潤子 西岡
直弘 内藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Lion Corp
Original Assignee
Lion Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Lion Corp filed Critical Lion Corp
Priority to JP2006344257A priority Critical patent/JP5197949B2/ja
Publication of JP2008156410A publication Critical patent/JP2008156410A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5197949B2 publication Critical patent/JP5197949B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、例えば衣類などに使用される液体漂白剤組成物と、これが容器に収容された漂白剤物品に関する。
従来、衣類などの漂白を目的とした各種の液体漂白剤組成物が提案されている(例えば特許文献1参照。)。このような液体漂白剤組成物は、衣類などの対象物の目的の箇所に付着させやすいように、塗布機能やスプレー機能を備えた容器などに収容され、流通している場合がある。また、使用時に適切な量の液体漂白剤組成物を計り取れるように、計量機能付きのキャップを具備した容器などに収容される場合もある。
特開2004−331816号公報
しかしながら、このような各種容器に収容された液体漂白剤組成物は、その使用性において不充分な点があった。
例えば、塗布機能を備えた容器に収容された液体漂白剤組成物を使用する際には、通常、容器の上部に形成された塗布用の注出口を下向きにし、容器を倒立させた状態として、注出口から液体漂白剤組成物を吐出させることで対象物に塗布している。ところが、この際、特に冬季などの低温環境下では、液体漂白剤組成物の吐出性が悪く、塗布に時間を要する場合や、容器を強くスクイズせざるを得ない場合があった。
また、液体漂白剤組成物を収容する容器として、液体漂白剤組成物を対象物に直接塗布できる吐出口を備えるとともに、計量機能付きのキャップが装着され、液体漂白剤組成物を計り取って使用することもできるような計量−塗布兼用タイプの容器も検討されている。ところが、この容器を倒立させて液体漂白剤組成物を対象物に塗布した後、容器を正立させて保管した場合などには、倒立と正立の操作によりキャップ内に残留する液体漂白剤組成物が泡立ってしまい、次に液体漂白剤組成物をキャップで計量する時に正確に計量できない、泡があふれて液ダレしてしまうなどの不都合が生じることがあった。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、低温環境下でも吐出性に優れるとともに、過度な泡立ちも生じず、使用性に優れる液体漂白剤組成物と、これを用いた漂白剤物品の提供を課題とする。
発明の漂白剤物品は、液体漂白剤組成物がキャップ付き容器に収容された漂白剤物品であって、前記液体漂白剤組成物は、過酸化水素(a)と、二級アルカンスルホン酸および/またはその塩(b)0.5〜5質量%と、下記一般式(I)で表される化合物(c)0.5〜3質量%とを含有し、前記キャップ付き容器は、口頸部が設けられた容器本体と、前記容器本体の口頸部に装着されると共に、前記容器本体に収容された液体を注出する第1注出口を先端部に有して前記口頸部の内側から上方に向かって立ち上がるノズルと、前記ノズルの基端側に流れ落ちた液体を前記容器本体内に戻す戻し口とが設けられた注出キャップと、前記注出キャップに着脱自在に被せられると共に、前記注出キャップから取り外して前記第1注出口から注出された液体を計り取る計量部と、前記計量部の底面部を構成すると共に前記ノズルの第1注出口に対向する位置に第2注出口を有する天板部と、前記計量部の側面部を構成すると共に前記天板部の下面から前記ノズルの周囲を囲むように垂下される内筒部と、前記天板部の下面に位置して前記ノズルの先端部が嵌合される嵌合部とが設けられた計量キャップとを備え、前記計量キャップを前記注出キャップに被せた状態において、前記ノズルと前記嵌合部との間の全周又は一部の領域に亘って隙間が設けられていることを特徴とする。
−Ph−O(R O) H ・・・(I)
(式(I)中、Phはフェニル基であり、R は水素、炭素数1〜3のアルキル基、−O(R O) Hで表わされる基のいずれかである。R は炭素数2または3のアルキレン基を示し、nは1〜6の整数を示す。また、R は炭素数2または3のアルキレン基を示し、mは1〜6の整数を示す。)
本発明によれば、低温環境下でも吐出性に優れるとともに、過度な泡立ちも生じず、使用性に優れる液体漂白剤組成物と、これを用いた漂白剤物品を提供できる。
以下、本発明を詳細に説明する。
[液体漂白剤組成物]
本発明の液体漂白剤組成物は、過酸化水素(a)と、二級アルカンスルホン酸および/またはその塩(b)と、特定の化合物(c)とを含有するものであって、通常、溶媒として水をさらに含有する。以下、これら各成分について、それぞれ(a)成分、(b)成分、(c)成分という場合がある。
(a)成分として使用される過酸化水素は、酸化力を有し、液体漂白剤組成物の漂白作用を担うものである。
(b)成分として使用される二級アルカンスルホン酸および/またはその塩は、「パラフィンスルホン酸」と呼称されることもある界面活性剤であって、通常、炭素数10〜21の二級アルキルスルホン酸塩の混合物の形態で提供される。また、この混合物には、少量の一級アルキルスルホン酸塩、ジスルホン酸塩、ポリスルホン酸塩が含まれていてもよい。本発明においては、炭素数13〜18の二級アルキルスルホン酸塩を80質量%以上含有するものを(b)成分として使用することが好ましく、90質量%以上含有するものを使用することがさらに好ましい。
塩の種類としては、アルカリ金属塩、アンモニウム塩、アルカノールアミン塩が挙げられ、具体的には、例えば、ナトリウム塩、カリウム塩、リチウム塩、アンモニウム塩や、モノ、ジおよびトリエタノールアミン塩などが挙げられ、これらが混在していてもよい。
(b)成分として好適に使用できる市販品としては、HOSTAPUR SAS 60(Clariant社;炭素数14〜17の含有量90質量%以上)、MERSOL80(Bayer社;平均炭素数15)、MARLONシリーズ(SASOL社;PS65、PS60、PS60W、炭素数10〜18(炭素数13〜17の含有量90質量%以上))などが挙げられ、特に好ましくは、HOSTAPUR SAS 60、MARLONPS65である。
(c)成分としては下記一般式(I)で表される化合物が使用される。
−Ph−O(RO)H ・・・(I)
は水素、炭素数1〜3で直鎖でも分岐鎖を有するものであってもよいアルキル基、−O(RO)Hで表わされる基のいずれかであって、Rは炭素数2または3のアルキレン基を示し、nは1〜6、好ましくは2〜3の整数のいずれかを示す。これらのなかでより好ましいRは、水素、メチル基の他、−OCHCHOH(式(I)中Rが−CHCH−、nが1)が挙げられる。
は炭素数2または3のアルキレン基を示し、mは1〜6、好ましくは2〜3の整数のいずれかを示す。
また、Phはフェニル基である。
これらのなかで(c)成分としては、ポリオキシエチレン(n=2〜4)モノフェニルエーテル、フェニルプロピレングリコールおよびポリオキシプロピレン(n=2〜3)モノフェニルエーテル、1,4−ビス(2’−ヒドロキシエトキシ)ベンゼン、プロピレングリコールモノメチルフェニルエーテルおよびポリオキシプロピレン(n=2〜6)モノメチルフェニルエーテルが好ましい。
本発明の液体漂白剤組成物は、上述の(a)〜(c)成分を必須成分として含有するものであって、例えば、これら各成分と必要に応じて配合される後述の任意成分とを水(イオン交換水)に溶解することにより製造される。このような液体漂白剤組成物は、低温環境下でも吐出性に優れるとともに、過度な泡立ちも生じないため、例えば後述するような計量−塗布兼用タイプの容器に収容されて使用される際の使用性に非常に優れる。
すなわち、本発明者らの検討によれば、(b)成分である二級アルカンスルホン酸および/またはその塩は、粘度の温度依存性が低く、そのため、低温環境下でも粘度が比較的小さく維持されることが明らかとなった。そのためこのような(b)成分を界面活性剤として特に選択することによって、低温環境下でも吐出性に優れる液体漂白剤組成物を提供できるものと考えられる。一方、このような(b)成分は泡立ちが比較的大きいため、これを単に含有する液体漂白剤組成物を計量−塗布兼用タイプの容器に収容して使用した場合には、キャップ内に残留する液体漂白剤組成物が泡立ってしまい、その後の計量作業に支障を来たす傾向がある。ところが、一般式(I)の化合物(c)を(b)成分に組み合わせて使用することによって、泡立ちが適度に抑制され、上述のようなキャップ内での泡立ちが低減されることを本発明者らは見出したものである。
(a)〜(c)成分の液体漂白剤組成物中における含有量には特に制限はないが、(a)成分は好ましくは0.1〜6.0質量%、より好ましくは1〜5質量%である。このようは範囲であれば、より高い漂白効果が得られるとともに、安定性にも優れた液体漂白剤組成物とすることができる。
(b)成分は、好ましくは0.1〜10質量%、より好ましくは0.5〜5質量%である。このような範囲であれば、液体漂白剤組成物が低温環境下で使用された場合などであっても、優れた吐出性が得られ、泡立ちが過度になることもない。
(c)成分は、好ましくは0.1〜5.0質量%、より好ましくは0.5〜3質量%である。このような範囲であれば、(b)成分の泡立ちを効果的に抑えつつ、液体漂白剤組成物の粘度も適度に維持することができる。
また、本発明の液体漂白剤組成物は、任意成分として例えば、(b)成分以外の界面活性剤、漂白活性化剤、金属イオン捕捉剤、ラジカルトラップ剤、pH調整剤、ハイドロトロープ剤、無機塩類、香料などを1種以上含有することができる。
界面活性剤としては、アニオン界面活性剤、非イオン界面活性剤、カチオン界面活性剤、両性界面活性剤があるが、アニオン性界面活性剤としては、直鎖もしくは分岐鎖状のアルキルベンゼンスルホン酸またはその塩;α−オレフィンスルホン酸塩;直鎖または分岐鎖状のアルキル硫酸エステル塩;直鎖もしくは分岐鎖状のアルキル基またはアルケニル基を有し、平均付加モル数0.5〜8モルのオキシエチレンが付加されたアルキルエーテル硫酸エステル塩またはアルケニルエーテル硫酸エステル塩;α−スルホ脂肪酸エステル塩;高級脂肪酸塩等が挙げられる。塩の形態としては、ナトリウム塩、カリウム塩等のアルカリ金属塩;マグネシウム塩等のアルカリ土類金属塩等が挙げられ、アルカリ金属塩が好ましく、ナトリウム塩がより好ましい。
非イオン界面活性剤としては、下記一般式(II)で表されるものが使用できる。
−O(RO)H ・・・(II)
式(II)中、Rとしては炭素数8〜16の直鎖または分岐鎖を有するアルキル基またはアルケニル基が好ましく、炭素数10〜14がより好ましい。このような炭素数であると、洗浄力、溶解性の点で良好である。好ましいRとしてはアルキル基が挙げられ、具体的にはオクチル基、ノニル基、デシル基、ウンデシル基、ドデシル基、トリデシル基、テトラデシル基、ペンタデシル基、ヘキサデシル基が好ましく挙げられ、このなかではドデシル基、テトラデシル基が特に好ましい。また、−RO−としてはオキシエチレン基、オキシプロピレン基が挙げられ、オキシエチレン基が好ましい。なお、pは3〜15の整数である。
その他には、アルキル(ポリ)グリコシド、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステルオキシエチレンプロピレンブロック重合体、脂肪酸モノグリセライドなども使用できる。
カチオン界面活性剤としては、モノ長鎖炭化水素型第4級アンモニウム塩、ジ長鎖炭化水素型第4級アンモニウム塩等の各種第4級アンモニウム塩などが挙げられ、両性界面活性剤としては、カルボキシベタイン、スルホベタイン、ヒドロキシスルホベタインなどが挙げられる。
液体漂白剤組成物中の界面活性剤の含有量は、洗浄効果や保存安定性、経済性などの観点から、3〜30質量%とすることが好ましい。また、界面活性剤は1種以上を適宜使用できる。
漂白活性化剤としては、テトラアセチルエチレンジアミン、ペンタアセチルグルコース、オクタノイルオキシベンゼンスルホン酸ナトリウム、ノナノイルオキシベンゼンスルホン酸ナトリウム、デカノイルオキシベンゼンスルホン酸ナトリウム、ウンデカノイルオキシベンゼンスルホン酸ナトリウム、ドデカノイルオキシベンゼンスルホン酸ナトリウム、オクタノイルオキシ安息香酸、ノナノイルオキシ安息香酸、デカノイルオキシ安息香酸、ウンデカノイルオキシ安息香酸、ドデカノイルオキシ安息香酸、オクタノイルオキシベンゼン、ノナノイルオキシベンゼン、デカノイルオキシベンゼン、ウンデカノイルオキシベンゼン、ドデカノイルオキシベンゼン等の有機過酸前駆体等が挙げられ、これらのうち1種以上を使用できるが、なかでもノナノイルオキシベンゼンスルホン酸ナトリウム、ドデカノイルオキシベンゼンスルホン酸ナトリウム、デカノイルオキシ安息香酸が好ましく使用できる。
液体漂白剤組成物中の漂白活性化剤の含有量は、漂白力の向上、保存安定性、経済性などの観点から、0.1〜5質量%とすることが好ましく、0.1〜2質量%とすることがより好ましい。
金属イオン捕捉剤は、任意成分、汚れなどから液体漂白剤組成物に持ち込まれて過酸化水素を分解する可能性のある金属イオン分を捕捉し、過酸化水素の分解を抑制するためのものであって、クエン酸;1−ヒドロキシエタン−1,1−ジホスホン酸、ニトリロトリメチレンホスホン酸、エチレンジアミンテトラキスメチレンホスホン酸等の有機ホスホン酸誘導体;ニトリロ三酢酸、エチレンジアミン四酢酸、ヒドロキシエチルエチレンジアミン3酢酸、ジエチレントリアミン5酢酸、トリエチレンテトラミン6酢酸等のアミノポリ酢酸類;ジカルボキシメチルグルタミン酸等の有機酸類、ポリアクリル酸等の高分子キレート剤等が挙げられ、これらのうち1種以上を使用できるが、なかでも有機ホスホン酸誘導体が好ましく、1−ヒドロキシエタン−1,1−ジホスホン酸が特に好ましい。
液体漂白剤組成物中の金属イオン捕捉剤の含有量は、漂白力の向上、過酸化水素や液体漂白剤組成物の安定性、経済性などの観点から、0.1〜3質量%とすることが好ましく、0.2〜2質量%とすることがより好ましい。
ラジカルトラップ剤としては、好ましくはフェノール系ラジカルトラップ剤が使用される。特に、液体漂白剤組成物のpHが5以上になると、上述の金属イオン捕捉剤の添加のみでは過酸化水素の分解を充分に抑制できない場合があるが、このような場合においても、フェノール系ラジカルトラップ剤を金属イオン捕捉剤とともに使用することが好ましい。また、誤使用などで液体漂白剤組成物を衣類に塗布後、長時間放置してしまった際などには、金属分や過酸化水素と反応性の高い成分による過酸化水素の異常分解が起こり、これにより衣類が損傷される場合もあるが、このような場合において、フェノール系ラジカルトラップ剤が液体漂白剤組成物に添加されていると、衣類の損傷を抑制することができる。
フェノール系ラジカルトラップ剤とは、フェノールおよびフェノール誘導体であり、該フェノール誘導体としては、フェノール性のOH基を有する化合物、フェノール性のOH基のエステル誘導体、エーテル誘導体等が好ましく挙げられる。なお、置換位置は、オルト位、メタ位、パラ位のいずれでもよい。なかでも、フェノール性のOH基を有する化合物がより好ましい。そのなかでも、さらに好ましい化合物は、「G.E.Penketh,J.Appl.Chem」,7,512〜521頁(1957)に記載された酸化還元電位(O.P.)が1.25V以下の化合物であり、特に好ましくは0.75V以下の化合物である。これらのなかでさらに好ましくは、ジメトキシフェノール、カテコール、ハイドロキノン、4−メトキシフェノール、ジブチルヒドロキシトルエン(BHT)等が挙げられ、4−メトキシフェノールが特に好ましい。
液体漂白剤組成物中のラジカルトラップ剤の含有量は、過酸化水素の分解抑制効果や経済性などの観点から、0.01〜6質量%とすることが好ましく、0.05〜1質量%とすることがより好ましい。
pH調整剤としては、塩酸、硫酸、リン酸等の無機酸;p−トルエンスルホン酸、クエン酸、ホスホン酸誘導体等の有機酸;ホウ酸ナトリウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、アンモニア等を使用できる。なお、本発明の液体漂白剤組成物のpHは2〜7とすることが好ましく、所望のpHとなるように、各種pH調整剤を使用すればよい。
ハイドロトロープ剤としては、エタノール、イソプロパノール等の1価アルコール類;エチレングリコール、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール、グリセリン等の多価アルコール類等を用いることができる。
液体漂白剤組成物中のハイドロトロープ剤の含有量は、0.1〜10質量%とすることが好ましい。
無機塩類としては、塩化ナトリウム、塩化カリウム、硫酸ナトリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウムなどが使用できる。
[漂白剤物品]
本発明の液体漂白剤組成物は、低温環境下でも吐出性に優れるとともに、過度な泡立ちも生じないため、液体漂白剤組成物を対象物に直接塗布できる吐出口を備えるとともに、計量機能付きのキャップが装着され、液体漂白剤組成物を計り取って使用することもできるような計量−塗布兼用タイプの容器への収容に好適である。
すなわち、計量−塗布兼用タイプの容器に収容された液体漂白剤組成物を使用する際には、この容器を倒立させて液体漂白剤組成物を対象物に塗布した後、容器を正立させて保管し、その後、液体漂白剤組成物をキャップで計量しようとする場合もあるが、この場合、倒立と正立の操作によりキャップ内に残留する液体漂白剤組成物が泡立ってしまい、保管後に液体漂白剤組成物をキャップで計量する時に正確に計量できない、泡があふれて液ダレしてしまうなどの不都合が生じることがある。しかしながら、本発明の液体漂白剤組成物が計量−塗布兼用タイプの容器に収容された漂白剤物品によれば、このような不都合なく、使用することができる。
計量−塗布兼用タイプの容器としてはどのようなものも使用できるが、泡の発生を抑える効果が高いことから、図1のキャップ付き容器を好適に例示できる。
図1のキャップ付き容器1は、液体漂白剤組成物が収容される容器本体2と、この容器本体2の口頸部2aに装着される注出キャップ3と、この注出キャップ3に着脱自在に被せられた計量キャップ4とを備えている。
容器本体2は、例えばポリエチレン樹脂やポリプロピレン樹脂、ポリエステル樹脂などの合成樹脂材料をブロー成形によりボトル状に成形したものからなる。この容器本体2の底部から筒状に起立した胴部の上端部には、略円筒状に縮径された口頸部2aが設けられている。また、口頸部2aの外周面には、注出キャップ3を螺合により装着するためのネジ部2bが形成されている。なお、容器本体2の形状については、特に限定されないものの、使用する際に持ち易く且つ注出操作のし易い形状のものが好ましい。例えば、図2に示すように、繰り返し弾性変形(スクイズ変形)させることが可能な弾性復元力を有して形成された筒状の胴部2cを有し、この胴部2cの上部に位置する、いわゆる口元の部分が若干の傾斜を有するように(図示例では図中左側へ傾斜)形成されたものが好適である。このような容器本体2であれば、液体漂白剤組成物の汚れ部分への塗布が容易に行える。
注出キャップ3は、例えばポリエチレン樹脂やポリプロピレン樹脂などの合成樹脂材料からなる。この注出キャップ3は、口頸部2aの内側から上方に向かって立ち上がる注出ノズル5と、この注出ノズル5の基端側に位置して注出ノズル5の周囲を囲む環状の底壁6と、この底壁6の外周縁部から上方に向かって立ち上がる筒状の内側周壁7と、この内側周壁7の上方に位置して計量キャップ4が着脱自在に装着される内筒部8と、この内筒部8の外側に位置して口頸部2aに着脱自在に装着される外筒部9とを有している。
このうち、注出ノズル5は、容器本体2に収容された液体漂白剤組成物を注出する第1注出口5aを先端部に有し、口頸部2a内の略中央位置において口頸部2aの開口周縁部よりも上方に突出して設けられている。注出ノズル5は、その先端部から基端側の中途部まで径が漸次拡径する形状を有すると共に、その先端部が斜めにカットされた形状を有している。また、斜めにカットされた第1注出口5aの上端部は、容器本体2を傾ける側に位置している。
底壁6は、注出ノズル5を傾ける方向とは反対方向に下降するように傾斜して設けられている。また、この底壁6の最下端部は、注出ノズル5や計量キャップ4に付着した液体漂白剤組成物を回収するための液溜め部6aを形成している。そして、内側周壁7には、この液溜め部6aに溜まった液体漂白剤組成物を容器本体2内に戻すための戻し口10が設けられている。
この戻し口10は、注出ノズル5の基端側に流れ落ちた液体漂白剤組成物を容器本体2内に戻すためのものであり、容器本体2の内部と連通される部分である。なお、このような戻し口10は、内側周壁7以外にも注出ノズル5の基端部や底壁6に設けることも或いはそれらの間に亘って設けることもできる。
内側周壁7は、口頸部2aの内側に挿入される部分であり、注出ノズル5との間に環状の空隙を隔てて設けられている。内筒部8は、この内側周壁7の上端部から段差部11を介して更に口頸部2aよりも上方に向かって略円筒状に立ち上がり形成されている。また、内筒部8の外周面には、計量キャップ4を螺合により着脱自在とするためのネジ部8aが形成されている。外筒部9は、内筒部8のネジ部8aよりも下方に位置するフランジ部12を介して下方に向かって略円筒状に垂下されている。また、外筒部9の内周面には、上述した口頸部2aのネジ部2bに螺合されるネジ部9aが形成されている。これにより、注出キャップ3は、容器本体2の口頸部2aに対して着脱自在に装着することが可能となっている。
計量キャップ4は、例えばポリエチレン樹脂やポリプロピレン樹脂などの合成樹脂材料からなる。この計量キャップ4は、注出キャップ3から取り外して注出ノズル5の第1注出口5aから注出された液体漂白剤組成物を計り取る計量部4aと、注出キャップ3に被せた状態のまま容器本体2に収容された液体漂白剤組成物を注出する第2注出口13とを有している。
具体的に、この計量キャップ4は、計量部4aの底面部を構成する天板部14と、計量部4aの側面部を構成する内筒部15と、内筒部15の外側に位置して注出キャップ3に着脱自在に装着される外筒部16とを有している。
このうち、天板部14は、内筒部15と一体に形成されて内筒部15の上面部を閉塞している。また、天板部14には、上述した注出ノズル5の第1注出口5aに対向する第2注出口13が設けられている。具体的に、第2注出口13は、上述した注出ノズル5の第1注出口5aよりも小径であり、第1注出口5aの内側に位置するように配置されている。また、第2注出口13は、容器本体2に収容された液体漂白剤組成物を例えば衣類の襟や袖などに直接塗布できるように、例えば天板部14の略中央部から上方に向かって僅かに突出したノズル形状を有している。
さらに、第2注出口13は、第1注出口5aの中心から容器本体2を傾ける側に偏倚して設けられている。この場合、計量キャップ4を注出キャップ3に被せた状態のまま容器本体2を傾けることによって、注出ノズル5の第1注出口5aから注出された液体漂白剤組成物を第2注出口13から速やかに注出させることができる。
天板部14の下面部には、注出ノズル5の先端部が嵌合される嵌合部17が設けられている。この嵌合部17は、天板部14の下面部に形成された凹部であり、この凹部の底面部に第2注出口13が形成されている。また、この嵌合部17と注出ノズル5との間には、詳細を後述する隙間Sが設けられている。
一方、天板部14の上面部には、第2注出口13を開閉する開閉手段であるカバーキャップ18がヒンジ部18aを介して回動可能に設けられている。このカバーキャップ18は、天板部14とは別体に形成されており、天板部14に装着される装着部18bと、第2注出口13を閉塞する蓋部18cとがヒンジ部18aにより連結された構造を有している。このうち、装着部18bには、第2注出口13を外部に臨ませる開口部18dが設けられ、蓋部18cの天板部14と対向する面には、第2注出口13を閉塞する栓部18eが突出して設けられている。また、このカバーキャップ18は、計量キャップ4と一体に形成することも可能である。
計量キャップ4は、このようなカバーキャップ18を設けることによって、容器本体2から注出された液体漂白剤組成物を計り取る際に第2注出口13からの液漏れを確実に防ぐことができる。また、カバーキャップ18は、ヒンジ部18aを介して計量キャップ4に連結されていることから、このカバーキャップ18を開蓋した際に無くしてしまうといったことを防ぐことができる。
また、ヒンジ部18aは、計量キャップ4の容器本体2を傾ける側とは反対側の側面部に位置して設けられている。この場合、第2注出口13から液体漂白剤組成物を注出する際にカバーキャップ18が邪魔とならないように、ヒンジ部18aとは反対側を下に向けて容器本体2を傾けることになるため、使用者に対して容器本体2を傾ける向きを通知させることができる。
内筒部15は、天板部14の下面から注出ノズル5の周囲を囲むように垂下されている。外筒部16は、内筒部15の外周面の中途部に位置するフランジ部19を介して下方に向かって略円筒状に垂下されている。また、外筒部16の内周面には、上述した内筒部8のネジ部8aに螺合されるネジ部16aが形成されている。これにより、計量キャップ4は、注出キャップ3に対して着脱自在に被せることが可能となっている。
なお、計量キャップ4は、計量部4aによる計量を行い易くするため、透明であることが好ましく、内筒部15の側面部には、容量表示のための目盛り(図示せず。)が設けられている。また、外筒部16の外周面には、この計量キャップを回す際の滑り止めとなる複数の縦溝20が全周に亘って設けられている。
また、計量キャップ4は、このような注出キャップ3の外側に嵌合される外嵌合型に限らず、注出キャップ3の内側に嵌合される内嵌合型であってもよい。
以上のようなキャップ付き容器1に液体漂白剤組成物が収容された漂白剤物品を洗濯時などに使用する方法としては、例えば、以下の2つの方法がある。
(1)カバーキャップ18を閉じた計量キャップ4を注出キャップ3から取り外し、容器本体2を傾けて注出ノズル5の第1注出口5aから注出された液体漂白剤組成物を計量キャップ4の計量部4aで計り取った後に、洗濯機に投入する。
(2)計量キャップ4を注出キャップ3に被せた状態のままカバーキャップ18を開き、容器本体2を傾けたり倒立させたりすることによって、注出ノズル5の第1注出口5aから注出された液体漂白剤組成物を第2注出口13から注出し、衣類の襟や袖などに直接塗布する。
ここで図1のキャップ付き容器1では、注出ノズル5と嵌合部17との間に空気流通路として機能する隙間Sが設けられている。具体的に、このキャップ付き容器1には、図3及び図4に拡大して示すように、容器本体2を傾ける側とは反対側に位置する嵌合部17の内周面を所定の角度範囲(例えばθ=90゜)に亘って切り欠く切欠き部21が設けられている。そして、この切欠き部21によって注出ノズル5と嵌合部17との間に隙間(例えばS=0.5〜1.0mm)が形成されている。したがって、計量キャップ4を注出キャップ3に被せた状態においては、切欠き部21が形成された領域に隙間Sが形成され、それ以外の領域では注出ノズル5と嵌合部17とが密着した状態となっている。
そのため、このキャップ付き容器1では、このような隙間Sを通じて第2注出口13から流入する外部の空気を計量部4a内に導入することができ、これにより、計量部4a内の空気の置換効率を高めることができる。また、計量部4a内の空気の置換効率を高めることによって、計量部4a内に流入した液体漂白剤組成物を戻し口10から容器本体2の内部へと速やかに戻すことができ、その結果、計量部4a内での泡の発生を防ぐことができる。
したがって、このキャップ付き容器1では、例えばこの容器1を倒立させ、その後正立させるなどした場合であっても、計量キャップ4内での泡立ちが抑えられ、泡の影響を受けることなく液体漂白剤組成物を計量キャップ4の計量部4aにより正確に計り取ることができる。また、泡があふれて液ダレしてしまうなどの不都合も生じない。
また、このキャップ付き容器1では、容器本体2を傾ける側とは反対側に隙間Sを設けることによって、容器本体2を傾けた状態から正立状態に戻したときに、該隙間Sを通じて第2注出口13から流入する外部の空気を計量部4a内に速やかに導入することができる。その結果、計量部4a内の空気の置換効率を更に高めることができる。
また、このキャップ付き容器1では、注出ノズル5の先端部が斜めにカットされた形状を有すると共に、斜めにカットされた第1注出口5aの上端部が容器本体2を傾ける側に位置している。この場合、容器本体2を傾けた状態から正立状態に戻したときに、注出ノズル5の先端部における液切れを良くすることができる。また、容器本体2を傾ける側とは反対側において外部の空気を計量部4a内に導入するための隙間Sを確保できることから、計量部4a内の空気の置換効率を更に高めることができる。
また、上記隙間Sは、上述した嵌合部17の内周面を切り欠く切欠き部21の代わりに、例えば図5に示すように、注出ノズル5の外周面を切り欠く切欠き部22によって形成してもよい。具体的に、図5に示す注出ノズル5の先端部には、容器本体2を傾ける側とは反対側の一部を切り欠く切欠き部22が設けられている。この切欠き部22は、計量キャップ4を注出キャップ3に被せた状態において注出ノズル5と嵌合部17とが密着した部分よりも更に下方に臨んで設けられている。そして、このような切欠き部22によって形成された隙間Sを通じて第2注出口13から流入する外部の空気を計量部4a内に導入することが可能となっている。したがって、この場合も、計量部4a内の空気の置換効率を高めることができ、この計量部4a内での泡の発生を防ぐことができる。
また、上記隙間Sは、上述した切欠き部21,22のように、注出ノズル5と嵌合部17との互いに対向する面のうち少なくとも一部を切り欠くことによって形成されたものに必ずしも限定されるものではない。
例えば、上記隙間Sは、図6に示すように、斜めにカットされた注出ノズル5の先端部のうち、その傾斜した面の下端部を嵌合部17よりも下方に位置させることによって形成することができる。この場合も、容器本体2を傾ける側とは反対側において外部の空気を計量部4a内に導入するための隙間Sを確保することができる。
また、上記隙間Sは、図7に示すように、注出ノズル5の先端部の外径を嵌合部17の内径よりも小さくし、この注出ノズル5の先端部を嵌合部17の内側に遊嵌させることによって、注出ノズル5と嵌合部17との間に形成することができる。この場合、注出ノズル5は、嵌合部17の中心から容器本体2を傾ける側に偏倚して嵌合部17の内側に嵌合されることが好ましい。これにより、容器本体2を傾ける側とは反対側において隙間Sを大きく確保することができる。
また、上記隙間Sは、注出ノズル5と嵌合部17との間の一部の領域に亘って設けるだけでなく、場合によっては注出ノズル5と嵌合部17との間の全周に亘って設けることもできる。
なお、嵌合部17は、上述した凹部に限らず、例えば第2注出口13の周囲から円筒状に垂下される突起部を形成し、この突起部の内側に注出ノズル5の先端部が嵌合される構成としてもよい。この場合も、突起部と注出ノズル5との間の全周又は一部の領域に亘って隙間Sを設けることによって、計量部4a内の空気の置換効率を高め、この計量部4a内での泡の発生を防ぐことができる。
また、本発明の漂白剤物品に使用されるキャップ付き容器としては、上記実施形態に必ずしも限定されず、他の形態のものも使用できる。例えば、上記実施形態では、計量キャップ4の第2注出口13を開閉する開閉手段として、上述した図1に示すカバーキャップ18が設けられた構成となっているが、このようなカバーキャップ18の代わりに、例えば図8に示すようなターレット型のキャップ開閉機構30を計量キャップ4に設けた構成としてもよい。
具体的に、このキャップ開閉機構30は、例えば衣類の襟や袖などの部分的な汚れに対して、液体漂白剤組成物を直接塗布することができる塗布ノズル31を有し、この塗布ノズル31は、上記計量キャップ4の天板部14に基端部が回動可能に取り付けられている。一方、上記計量キャップ4の天板部14には、この塗布ノズル31を収容するための収容凹部32が設けられており、この収容凹部32の底部に上記第2注出口13(図8において図示せず。)が配置されている。塗布ノズル31は、収容凹部32に収容される収容位置と、収容凹部32の側面に当接されて回動が阻止される起立位置との間で略90゜の角度範囲に亘って回動可能となっている。そして、この塗布ノズル31は、回動操作によって収容凹部32に収容された状態にあるとき、収容凹部32に密着嵌合されることで第2注出口13を閉塞する。一方、この塗布ノズル31は、回動操作によって収容凹部32から起立した状態にあるとき、その基端部が収容凹部32に密着嵌合することで第2注出口13と連通された状態となる。これにより、第2注出口13を通じて塗布ノズル31の先端から液体漂白剤組成物を注出することが可能となっている。
以上のようにして、このキャップ開閉機構30では、塗布ノズル31の回動操作によって計量キャップ4の第2注出口13を開閉することが可能となっている。なお、塗布ノズル31の先端部には、収容位置にて計量キャップ4よりも外側に張り出した鍔部33が設けられている。塗布ノズル31は、この鍔部33によって収容凹部32から容易に起立させることが可能となっている。
また、その他には、例えば図9に示すようなプッシュプル型のキャップ開閉機構40を計量キャップ4に設けた構成としてもよい。このキャップ開閉機構40は、中央部にノズル41aが設けられたプッシュプルキャップ41を有し、このプッシュプルキャップ41は、上記計量キャップ4の天板部14に取り付けられて、上下方向にスライド(プッシュプル)可能となっている。一方、上記計量キャップ4の天板部14には、このプッシュプルキャップ41を収容するための収容凹部42が設けられており、この収容凹部42の底部に上記第2注出口13(図9において図示せず。)が配置されている。そして、このプッシュプルキャップ41は、押し込み(プッシュ)操作によって収容凹部42に収容された状態にあるとき、第2注出口13を閉塞する。一方、このプッシュプルキャップ41は、引張り(プル)操作によって収容凹部42から突出した状態にあるとき、第2注出口13を開放し、この第2注出口13を通じてノズル41aの先端から液体漂白剤組成物を注出することが可能となっている。
以上のようにして、このキャップ開閉機構40では、プッシュプルキャップ41のプッシュプル操作によって計量キャップ4の第2注出口13を開閉することが可能となっている。なお、プッシュプルキャップ41の側面部には、このプッシュプルキャップ41を引き出す際の滑り止めとなる複数の横溝43が設けられている。
さらにその他には、例えば図10に示すようなトグル型のキャップ開閉機構50を計量キャップ4に設けた構成としてもよい。このキャップ開閉機構50は、側面部に注ぎ口51aが設けられたトグルキャップ51を有し、このトグルキャップ51は、上記計量キャップ4の天板部14に揺動可能に取り付けられている。一方、上記計量キャップ4の天板部14には、このトグルキャップ51を収容するための収容凹部52が設けられており、この収容凹部52の底部に上記第2注出口13(図10において図示せず。)が配置されている。そして、このトグルキャップ51は、図10Aに示すように、揺動操作によって注ぎ口51a側が収容凹部52に収容された状態にあるとき、第2注出口13を閉塞する。一方、このトグルキャップ51は、図10Bに示すように、揺動操作によって注ぎ口51a側が収容凹部52から突出した状態にあるとき、第2注出口13を開放し、この第2注出口13を通じて注ぎ口51aから液体漂白剤組成物を注出することが可能となっている。
以上のようにして、このキャップ開閉機構50では、トグルキャップ51の揺動操作によって計量キャップ4の第2注出口13を開閉することが可能となっている。
さらにその他には、上述したキャップ開閉機構30,40,50以外にも、スクリュー型のキャップ開閉機構を計量キャップ4に設けた構成とすることも可能である。
以下、本発明について実施例を挙げて具体的に説明する。
[実施例1〜8、比較例1〜5]
表1に示す含有量(質量%)で各成分を含有する液体漂白剤組成物を調製した。なお、溶媒として精製水を使用し、表1に記載の各成分と精製水とを合わせて100質量%となるようにした。
そして、得られた各液体漂白剤組成物を図1に示すキャップ付き容器に収容して漂白剤物品とし、下記評価を行った。結果を表1に示す。
なお、各液体漂白剤組成物に使用した各成分の詳細を表2に示す。
[評価]
(1)泡立ち抑制性(キャップ計量のしやすさ)
キャップ付き容器を20秒間倒立させて、第2注出口から液体漂白剤組成物を布に吐出させ塗布した後、正立させて10秒間放置した。ついで、計量キャップにてキャップ計量したときの計量しやすさを下記基準にて評価した。評価は10回実施し、その平均値を表1に示す。
評価基準 3:特に不具合なく計量できた。
2:キャップ内の泡が気になり、丁寧に注がざるを得なかった。
1:キャップから泡があふれ、液ダレを生じた。
(2)低温環境下での吐出性
液体漂白剤組成物を5℃とした条件下、キャップ付き容器の先端を水平に対して下向に45°の角度となるように傾け、第2注出口から液体漂白剤組成物を布に吐出させ塗布した際の第2注出口からの液体漂白剤組成物の吐出しやすさを下記基準にて評価した。評価は5名により実施し、5名中の最も悪い評価結果を表1に示す。
評価基準 ○:特に不具合なく使えた。
△:液の吐出が遅いため、やや使いづらい。
×:容器を強くスクイズしないと出ないため、使いづらい。
Figure 0005197949
Figure 0005197949
表から明らかなように、各実施例の液体漂白剤組成物によれば、泡立ち抑制性が高く、かつ、低温環境下での吐出性も優れていることが示された。
本発明の漂白剤物品に使用されるキャップ付き容器の一構成例を示す断面図である。 図1に示すキャップ付き容器の容器本体の一例を示す正面図である。 図1に示すキャップ付き容器の要部を拡大して示す縦断面図である。 図1に示すキャップ付き容器の要部を拡大して示す横断面図である。 キャップ付き容器の他の例を示し、(a)はその縦断面図であり、(b)はその横断面図である。 キャップ付き容器のさらに他の例を示す縦断面図である。 キャップ付き容器のさらに他の例を示す横断面図である。 ターレット型のキャップ開閉機構を示す斜視図である。 プッシュプル型のキャップ開閉機構を示す斜視図である。 トグル型のキャップ開閉機構を示す斜視図であり、Aはその閉塞時であり、Bはその開放時である。
符号の説明
1…キャップ付き容器 2…容器本体 3…注出キャップ 4…計量キャップ 4a…計量部 5…注出ノズル 5a…第1注出口 5b…嵌合部 6…底壁 6a…液溜め部 7…内側周壁 8…内筒部 9…外筒部 10…戻し口 13…第2注出口 14…天板部 15…内筒部 16…外筒部 17…嵌合部 18…カバーキャップ

Claims (1)

  1. 体漂白剤組成物がキャップ付き容器に収容された漂白剤物品であって、
    前記液体漂白剤組成物は、過酸化水素(a)と、二級アルカンスルホン酸および/またはその塩(b)0.5〜5質量%と、下記一般式(I)で表される化合物(c)0.5〜3質量%とを含有し、
    前記キャップ付き容器は、口頸部が設けられた容器本体と、
    前記容器本体の口頸部に装着されると共に、前記容器本体に収容された液体を注出する第1注出口を先端部に有して前記口頸部の内側から上方に向かって立ち上がるノズルと、前記ノズルの基端側に流れ落ちた液体を前記容器本体内に戻す戻し口とが設けられた注出キャップと、
    前記注出キャップに着脱自在に被せられると共に、前記注出キャップから取り外して前記第1注出口から注出された液体を計り取る計量部と、前記計量部の底面部を構成すると共に前記ノズルの第1注出口に対向する位置に第2注出口を有する天板部と、前記計量部の側面部を構成すると共に前記天板部の下面から前記ノズルの周囲を囲むように垂下される内筒部と、前記天板部の下面に位置して前記ノズルの先端部が嵌合される嵌合部とが設けられた計量キャップとを備え、
    前記計量キャップを前記注出キャップに被せた状態において、前記ノズルと前記嵌合部との間の全周又は一部の領域に亘って隙間が設けられていることを特徴とする漂白剤物品。
    −Ph−O(R O) H ・・・(I)
    (式(I)中、Phはフェニル基であり、R は水素、炭素数1〜3のアルキル基、−O(R O) Hで表わされる基のいずれかである。R は炭素数2または3のアルキレン基を示し、nは1〜6の整数を示す。また、R は炭素数2または3のアルキレン基を示し、mは1〜6の整数を示す。)
JP2006344257A 2006-12-21 2006-12-21 漂白剤物品 Expired - Fee Related JP5197949B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006344257A JP5197949B2 (ja) 2006-12-21 2006-12-21 漂白剤物品

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006344257A JP5197949B2 (ja) 2006-12-21 2006-12-21 漂白剤物品

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008156410A JP2008156410A (ja) 2008-07-10
JP5197949B2 true JP5197949B2 (ja) 2013-05-15

Family

ID=39657705

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006344257A Expired - Fee Related JP5197949B2 (ja) 2006-12-21 2006-12-21 漂白剤物品

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5197949B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5342757B2 (ja) * 2007-07-26 2013-11-13 ライオン株式会社 液体漂白剤組成物
JP2010168069A (ja) * 2009-01-22 2010-08-05 Kao Corp 洗濯前処理剤用容器
JP5566420B2 (ja) * 2012-05-11 2014-08-06 矢崎エナジーシステム株式会社 ガス警報器

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0516121Y2 (ja) * 1986-10-15 1993-04-27
JPH066047Y2 (ja) * 1987-09-25 1994-02-16 株式会社吉野工業所 計量カップ付きキャップ
MX9207050A (es) * 1991-12-19 1993-06-01 Ciba Geigy Ag Dispersion de blanqueador estable durante el almacenamiento
GB9611063D0 (en) * 1996-05-28 1996-07-31 Warwick Int Group Concentrated alkaline isotropic detergent liquid with bleach
JPH10292193A (ja) * 1997-04-18 1998-11-04 Lion Corp 液体酸素系漂白剤組成物
JP4669431B2 (ja) * 2006-04-14 2011-04-13 ライオン株式会社 キャップ付き容器

Also Published As

Publication number Publication date
JP2008156410A (ja) 2008-07-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
RU2534526C2 (ru) Сферические блоки для унитаза, способ их изготовления и подвесные контейнеры со сферическими блоками для унитаза
US7467633B2 (en) Enhanced solubilization using extended chain surfactants
KR100404996B1 (ko) 수동형화장실세정제분배시스템
US3968048A (en) Drain cleaning compositions
KR102106189B1 (ko) 활성 성분 제제를 변기통 안으로 분배하기 위한 디바이스
US20050282722A1 (en) Two part cleaning composition
US6838424B2 (en) Two-agent type liquid bleaching compositions
JP5197949B2 (ja) 漂白剤物品
JP2005535751A (ja) 2液型洗浄組成物
KR20130119446A (ko) 음이온 계면활성제 유래의 구형 변기 블록
CN117922956A (zh) 消费品
JP4916774B2 (ja) キャップ付き容器
JP5877877B2 (ja) 容器入り液体漂白剤物品
EP1539915A1 (en) Gel laundry detergent and/or pre-treater composition
JPH11100594A (ja) 成泡機構付き吐出容器入り衣料用酸素系漂白剤
US20040058840A1 (en) Gel laundry detergent and/or pretreater which piles up after dispensing
JP3946922B2 (ja) 容器入り漂白剤組成物
JP4669431B2 (ja) キャップ付き容器
JPH11106795A (ja) 成泡機構付き容器入り洗浄剤
JP5132922B2 (ja) 液体洗浄剤組成物
JPH0459900A (ja) 容器入り液体漂白剤
JP4854997B2 (ja) 液体漂白剤物品
JP3786780B2 (ja) 液体洗浄剤製品
JP4764238B2 (ja) キャップ付き容器
US7067467B2 (en) Aqueous perborate bleach composition

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090929

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20091209

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120130

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120207

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120328

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20121120

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20121228

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130129

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130206

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160215

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees