JP5197515B2 - 回転電機 - Google Patents

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Description

この発明は、車両用交流発電機などの回転電機に関し、特にランデル型の回転子における永久磁石の保持構造に関するものである。
ランデル型の回転子を用いる車両用交流発電機は、数十年にわたって自動車に使用されてきた。そして、近年の環境問題から車載される電装品の負荷が急増しており、ランデル型の回転子の発電量のより一層の増加が求められている。
従来、このような状況に鑑み、ランデル型の回転子の継鉄部に永久磁石を爪状磁極に対応するように配設して、ポールコアの磁気飽和を緩和し、発電量を増加していた(例えば、特許文献1,2参照)。
特許文献1に記載の従来の車両用交流発電機では、断面円形の嵌合溝が継鉄部に径方向外方に開口し、かつ軸方向に貫通するように形成され、永久磁石が、その一部を嵌合溝に押し込まれて径方向の移動を規制され、かつ嵌合溝から径方向外側に延出する部分を継鉄部の対応する面に接触させて回動を規制されて、継鉄部に保持されていた。
また、特許文献2に記載の従来の車両用交流発電機では、凹溝が継鉄部に径方向外方に開口し、かつ軸方向に貫通するように形成され、永久磁石が保持された磁石保持台座が該凹溝に軸方向から押し込まれて、径方向および周方向の移動を規制されて継鉄部に保持されていた。
特開平10−136623号公報(図2) 国際公開第2008/044347号パンフレット(図14)
しかしながら、特許文献1に記載された従来の車両用交流発電機では、磁石量が増大するので、永久磁石の製造コストが高くなる。また、永久磁石は焼結体であり脆いので、磁石量の増大に伴い、永久磁石に作用する遠心力が大きくなり、永久磁石の割れや欠けなどが発生しやすくなる。
特許文献2に記載された従来の車両用交流発電機では、永久磁石が継鉄部の凹溝に嵌着される磁石保持台座に保持されているので、永久磁石の磁石量を低減でき、永久磁石の製造コストを安くすることができるとともに、永久磁石に作用する遠心力が小さくなり、永久磁石の割れや欠けなどの発生を抑えることができる。
しかしながら、特許文献2に記載された従来の車両用交流発電機では、磁石保持台座が磁性材で冷間鍛造製法により作製されるので、磁石保持台座の製造コストが高くなると共に、永久磁石の形状変更や継鉄部に形成される凹溝の形状変更に簡易に対応することができない、という不具合があった。
また、この種の車両用交流発電機に適用されるポールコアは、例えばS10Cなどの低炭素鋼を室温で金型を用いて圧縮成型して、爪状磁極部が継鉄部から径方向外方に放射状に延出された冷間鍛造体を作製し、ついで該冷間鍛造体の放射状に延出する爪状磁極部をその根元部から略直角に折り曲げて作製される。このとき、継鉄部が肉厚の円柱状に成型されていると、爪状磁極部の曲げ工程での歩留まりが低下する。そこで、爪状磁極部の曲げ工程での歩留まりを高めるために、冷間鍛造時に、内径側に向かって凸状に湾曲したU字状の谷部を爪状磁極部間の継鉄部の部位に凹設する方策がとられる。
しかしながら、特許文献1,2に記載された従来の車両用交流発電機では、内径側に向かって凸状に湾曲したU字状の谷部が爪状磁極部間の継鉄部の部位に形成されていないので、特許文献1,2に記載された従来の車両用交流発電機からは、爪状磁極部間の継鉄部の部位に形成された谷部における永久磁石の保持構造は、示唆されない。
この発明は、このような課題を解決するためになされたものであって、磁石保持台座を磁性薄板の積層体で構成して、永久磁石の形状変更や嵌合部の形状変更に簡易に対応できるようにするとともに、磁石保持台座を継鉄部の谷部に架設して、磁石量の増大を抑え、低コスト化を図り、かつ永久磁石の損傷発生を抑えることができる回転電機を得ることを目的とする。
この発明による回転電機は、ボス部、該ボス部の軸方向両端縁部から径方向外方に延設された一対の継鉄部、および該一対の継鉄部のそれぞれから交互に軸方向に延設され、噛み合って周方向に配列された複数の爪状磁極部を有し、内径側に湾曲した谷部が周方向に隣り合う上記爪状磁極部間のそれぞれの上記継鉄部の部位に形成され、上記ボス部の軸心位置に挿通されたシャフトに固着されたポールコアと、上記ボス部、上記一対の継鉄部、および上記複数の爪状磁極部に囲まれた空間内に収納された界磁コイルと、を有する回転子と、上記回転子の外周を囲繞するように配設された固定子と、上記爪状磁極部の先端側内周面に対向するように上記谷部に配設された永久磁石と、を有する。さらに、本回転電機は、上記谷部の周方向に相対する側面のそれぞれに、溝方向を軸方向として、軸方向内方から軸方向外方に向って延設された一対の嵌合溝と、嵌合凸部を上記一対の嵌合溝に嵌着されて上記谷部に架設され、上記永久磁石を保持する磁石保持台座と、を備え、上記磁石保持台座が、多数枚の磁性薄板を積層一体化して構成されている。
この発明によれば、磁石保持台座が磁性薄板を積層一体化して構成されているので、磁石保持台座の形状変更に簡易に対応できると共に、製造コストを安くすることができる。
また、永久磁石を保持する磁石保持台座を継鉄部の谷部に架設しているので、永久磁石の磁石量を低減でき、永久磁石の製造コストを安くすることができるとともに、永久磁石に作用する遠心力が小さくなり、永久磁石の割れや欠けなどの発生が抑えられる。
この発明の実施の形態1に係る車両用交流発電機を模式的に示す断面図である。 この発明の実施の形態1に係る車両用交流発電機に適用される回転子を示す斜視図である。 この発明の実施の形態1に係る車両用交流発電機における永久磁石アッセンブリの装着方法を説明する図である。 この発明の実施の形態1に係る車両用交流発電機に適用される回転子に実装される永久磁石アッセンブリの構成を説明する図である。 この発明の実施の形態1に係る車両用交流発電機における磁石保持台座の構成を説明する斜視図である。 この発明の実施の形態2に係る車両用交流発電機における磁石保持台座を示す斜視図である。 この発明の実施の形態3に係る車両用交流発電機における磁石保持台座を示す斜視図である。 この発明の実施の形態4に係る車両用交流発電機における永久磁石アッセンブリが装着された第2ポールコア体を示す斜視図である。 この発明の実施の形態5に係る車両用交流発電機における磁石保持台座の構成を説明する斜視図である。 この発明の実施の形態5に係る車両用交流発電機における永久磁石アッセンブリの構成を説明する斜視図である。 この発明の実施の形態6に係る車両用交流発電機における永久磁石アッセンブリの組立て方法を説明する斜視図である。 この発明の実施の形態6に係る車両用交流発電機における永久磁石アッセンブリの実施態様を示す斜視図である。 この発明の実施の形態7に係る車両用交流発電機における永久磁石のカバー装着方法を説明する斜視図である。 この発明の実施の形態7に係る車両用交流発電機における永久磁石のカバー装着方法の実施態様を説明する斜視図である。 この発明の実施の形態8に係る車両用交流発電機における永久磁石アッセンブリの構成を説明する斜視図である。 この発明の実施の形態9に係る車両用交流発電機における永久磁石アッセンブリの構成を説明する斜視図である。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1に係る車両用交流発電機を模式的に示す断面図、図2はこの発明の実施の形態1に係る車両用交流発電機に適用される回転子を示す斜視図、図3はこの発明の実施の形態1に係る車両用交流発電機における永久磁石アッセンブリの装着方法を説明する図、図4はこの発明の実施の形態1に係る車両用交流発電機に適用される回転子に実装される永久磁石アッセンブリの構成を説明する図であり、図4の(a)は永久磁石の装着状態を示し、図4の(b)は永久磁石の装着前の状態を示している。図5はこの発明の実施の形態1に係る車両用交流発電機における磁石保持台座の構成を説明する斜視図であり、図5の(a)は磁石保持台座を示し、図5の(b)は磁石保持台座を構成する第1薄板を示し、図5の(c)は磁石保持台座を構成する第2薄板を示している。
図1および図2において、回転電機としての車両用交流発電機1は、それぞれ略椀形状のアルミ製のフロントブラケット2とリヤブラケット3とからなるケース4と、シャフト16をケース4に軸受5を介して支持されて、ケース4内に回転自在に配設されたランデル型の回転子15と、ケース4のフロント側に延出するシャフト16の端部に固着されたプーリ6と、回転子15の軸方向の両端面に固定されたファン7と、回転子15に対して一定のエアギャップを有して、回転子15の外周を囲繞してケース4に固定された固定子10と、シャフト16のリヤ側に固定され、回転子15に電流を供給する一対のスリップリング8と、各スリップリング8に摺動するようにケース4内に配設された一対のブラシ9と、固定子10で生じた交流を直流に整流する整流器13と、固定子10で生じた交流電圧の大きさを調整する電圧調整器14と、を備えている。
固定子10は、円筒状の固定子鉄心11と、固定子鉄心11に巻装され、回転子15の回転に伴い、後述する界磁コイルからの磁束の変化で交流が生じる固定子コイル12と、を備えている。
回転子15は、励磁電流が流されて磁束を発生する界磁コイル17と、界磁コイル17を覆うように設けられ、その磁束によって磁極が形成されるポールコア18と、ポールコア18の軸心位置に貫装されたシャフト16と、を備えている。
ポールコア18は、それぞれ例えばS10Cなどの低炭素鋼で冷間鍛造製法により作製された第1および第2ポールコア体19,23に分割構成されている。
第1ポールコア体19は、外周面を円筒形状とし、シャフト挿通穴が軸心位置を貫通して形成された第1ボス部20と、第1ボス部20の一端縁部から径方向外側に延設された厚肉リング状の第1継鉄部21と、第1継鉄部21の外周部から軸方向他端側に延設された第1爪状磁極部22とを有している。第1爪状磁極部22は、その最外径面形状を略台形形状とし、周方向幅が先端側に向かって徐々に狭くなり、かつ、径方向厚みが先端側に向かって徐々に薄くなる先細り形状に形成され、第1継鉄部21の外周部に周方向に等角ピッチで例えば8つ配列されている。
第2ポールコア体23は、外周面を円筒形状とし、シャフト挿通穴が軸心位置を貫通して形成された第2ボス部24と、第2ボス部24の他端縁部から径方向外側に延設された厚肉リング状の第2継鉄部25と、第2継鉄部25の外周部から軸方向一端側に延設された第2爪状磁極部26とを有している。第2爪状磁極部26は、その最外径面形状を略台形形状とし、周方向幅が先端側に向かって徐々に狭くなり、かつ、径方向厚みが先端側に向かって徐々に薄くなる先細り形状に形成され、第2継鉄部25の外周部に周方向に等角ピッチで例えば8つ配列されている。
谷部30が、図3の(a)に示されるように、周方向に隣り合う第1爪状磁極部22間の各第1継鉄部21の部位に、内径側に向かって凸状に湾曲したU字状に凹設されている。この内径側に湾曲した谷部30は、その周方向幅が径方向内方に向って漸次狭くなり、かつ軸方向に第1継鉄部21を貫通している。そして、断面半円形の嵌合溝31が、各谷部30の内壁面の周方向に相対する部位のそれぞれに開口し、かつ溝方向を軸心方向として第1継鉄部21の軸方向内方から外方に向って所定の長さを有するように形成されている。このとき、嵌合溝31は、第1継鉄部21の谷部30を軸方向に貫通せず、軸方向に直交する係止部としての底面31aを有する。
なお、説明を省略するが、谷部30、および嵌合溝31は、第2継鉄部25にも同様に形成されている。
永久磁石アッセンブリ40は、図4の(b)に示されるように、永久磁石41と、永久磁石41を嵌着保持する磁石保持台座42と、を備えている。永久磁石41は、例えば、ネオジウム・鉄・ボロン系希土類焼結磁石を用いて、等脚台形の断面形状を有する所定厚みの柱状体に作製されている。
磁石保持台座42は、磁性材料で作製され、断面が等脚台形を有し、永久磁石41の厚みに略等しい厚みの柱状体に構成されている。ここで、磁石保持台座42の等脚台形断面の底辺(長辺)で構成される面を底面、等脚台形断面の頂辺(短辺)で構成される面を頂面とする。そして、磁石保持溝43が磁石保持台座42の底面に開口し、かつ溝方向を厚み方向とし、かつ溝幅が溝深さ方向に漸次広くなる溝形状で、厚み方向の一端から他端に至るように凹設されている。この磁石保持溝43は、永久磁石41の断面等脚台形の底辺(長辺)側に適合する溝形状を有する。さらに、嵌合凸部44が、磁石保持台座42の厚みより薄い厚みで、磁石保持台座42の頂面側の両側面から幅方向に外方に突設されている。この嵌合凸部44は、嵌合溝31の断面形状に適合する断面半円に形成されている。
そして、永久磁石41が、図4の(b)に示されるように、磁石保持台座42の厚み方向の一端側から磁石保持溝43に嵌め込まれ、図4の(a)に示される永久磁石アッセンブリ40が組み立てられる。これにより、永久磁石41は、その底面を磁石保持溝43の底面に接して、あるいは微小な隙間を持って相対して、磁石保持溝43に嵌着され、磁気的に接続されて、かつ幅方向および高さ方向の移動を規制されて磁石保持台座42に保持される。そして、例えば、永久磁石41の厚み方向の一端面を磁石保持台座42の厚み方向の一端面に面一とすることで、永久磁石41が磁石保持台座42の厚み方向に位置決めされる。なお、永久磁石41は磁石保持溝43との間の嵌着力により磁石保持台座42に厚み方向の移動を規制されて保持されるが、必要に応じ接着剤を塗布してもよい。
ここで、磁石保持台座42の構成を図5に基づいて具体的に説明する。
磁石保持台座42は、図5の(a)に示されるように、磁性鋼板をプレス成形して得られた第1および第2薄板50,55を積層して作製されている。
第1薄板50は、図5の(b)に示されるように、半円形の拡張部51が等脚台形の傾斜辺の頂辺側から幅方向外方に延設された複合形状に作製されている。そして、溝幅が頂辺に向って漸次広くなる凹溝52が第1薄板50の底辺に凹設されている。また、一対のカシメ部53が第1薄板50の中央部に幅方向に離間して突設されている。なお、拡張部51、凹溝52、およびカシメ部53は、第1薄板50をプレス成形する際に同時に形成される。
第2薄板55は、図5の(c)に示されるように、等脚台形形状に作製されている。そして、溝幅が頂辺に向って漸次広くなる凹溝56が第2薄板55の底辺に凹設されている。また、一対のカシメ部57が第2薄板55の中央部に幅方向に離間して突設されている。なお、凹溝56、およびカシメ部57は、第2薄板55をプレス成形する際に同時に形成される。ここで、第1薄板50は、拡張部51を除いて、第2薄板55と同じ形状に作製されている。
そして、それぞれ所定枚数の第1および第2薄板50,55をプレス打ち抜き方向を揃えて重ね合わせる。このとき、第1および第2薄板50,55は、カシメ部53(57)の凸部が隣のカシメ部53(57)の裏面の凹部に嵌まり込んで位置決めされて積層される。そして、第1および第2薄板50,55の積層体を積層方向の両側から加圧し、カシメ部53(57)を塑性変形させてカシメ固定し、第1および第2薄板50,55の積層体を一体化し、磁石保持台座42を作製する。このとき、拡張部51が積層方向に連なって嵌合凸部44を構成し、凹溝52,56が積層方向に連なって磁石保持溝43を構成している。
このように組み立てられた永久磁石アッセンブリ40は、図3に示されるように、永久磁石41を径方向外方に向け、磁石保持台座42の厚み方向、幅方向、および高さ方向を軸方向、周方向、および径方向に一致させて、第1ポールコア体19の軸方向内方から、嵌合凸部44を底面31aに当接するまで嵌合溝31に嵌入し、第1ポールコア体19の各谷部30に架設される。これにより、永久磁石アッセンブリ40は、軸方向に関して位置決めされ、回転子15が組立てられたとき、永久磁石41が第2爪状磁極部26の先端側内周面と相対する。また、磁石保持台座42の底面と谷部30の底部との間には、所定の隙間32が形成されている。
永久磁石アッセンブリ40は、嵌合凸部44と嵌合溝31との嵌合により径方向および周方向の移動、さらには回動が規制され、嵌合凸部44が嵌合溝31の底面31aに当接して軸方向外方への移動が規制される。また、磁石保持台座42は、その両側面を谷部30の周方向に相対する内壁面に接して、あるいは微小な隙間をもって、谷部30内に配設され、周方向の移動が規制されている。そして、磁石保持台座42は、嵌合凸部44および側部を介して第1継鉄部21と磁気的に接続されている。
なお、永久磁石アッセンブリ40は、第2ポールコア体23の谷部30に同様に装着される。
そして、永久磁石アッセンブリ40が各谷部30に装着された第1および第2ポールコア体19,23は、第1および第2爪状磁極部22,26を交互に噛み合わせ、かつ、第1ボス部20の他端面を第2ボス部24の一端面に突き合わせ、シャフト挿通穴に貫装されたシャフト16に固着され、回転子15が組み立てられる。そして、導線をボビン(図示せず)に巻回して構成された界磁コイル17が第1および第2ボス部20,24、第1および第2継鉄部21,25、第1および第2爪状磁極部22,26で囲まれた空間内に収納されている。ここで、第1および第2ボス部20,24および第1および第2継鉄部21,25が、それぞれポールコア18のボス部および一対の継鉄部に相当する。
ここで、永久磁石41は、第1および第2爪状磁極部22,26の先端側内周面に対向するように各谷部30に配設され、界磁コイル17を流れる界磁電流が回転子15の軸心と直交する平面において作る磁界の向きと反対となるように着磁配向されている。また、界磁コイル17の口出し線17aは、第2ポールコア体23に形成された谷部30の底部と磁石保持台座42の底面との間に形成された隙間32から引き出され、スリップリング8に接続される。
つぎに、このように構成された車両用交流発電機1の動作について説明する。
まず、電流がバッテリ(図示せず)からブラシ9およびスリップリング8を介して回転子15の界磁コイル17に供給され、磁束が発生される。この磁束により、第1ポールコア体19の第1爪状磁極部22がN極に着磁され、第2ポールコア体23の第2爪状磁極部26がS極に着磁される。
一方、エンジンの回転トルクがベルト(図示せず)およびプーリ6を介してシャフト16に伝達され、回転子15が回転される。そこで、回転磁界が固定子10の固定子コイル12に与えられ、起電力が固定子コイル12に発生する。この交流の起電力が、整流器13で直流電流に整流され、バッテリが充電され、或いは電気負荷に供給される。
また、界磁コイル17に通電されると、磁束が発生される。この磁束は、第1爪状磁極部22からエアギャップを通って固定子鉄心11のティース部に入る。そして、磁束は、固定子鉄心11のティース部からコアバック部を通って周方向に移動し、隣の第2爪状磁極部26に対向するティース部からエアギャップを通ってその第2爪状磁極部26に入る。ついで、第2爪状磁極部26に入った磁束は、第2継鉄部25、第2ボス部24、第1ボス部20、第1継鉄部21を通って第1爪状磁極部22に至る。ここで、従来のランデル型回転子では、第1および第2ポールコア体は限界設計されているので、界磁コイルの発生する磁界により磁気飽和し、回転子で発生する磁束が減少してしまう。
この実施の形態1では、永久磁石41は、界磁コイル17の発生する磁界の向きと反対となるように着磁配向されている。そこで、永久磁石41から発生した磁束が固定子鉄心11に鎖交するには、大きな磁気抵抗をもつエアギャップを往復する必要がある。また、永久磁石41は、第1および第2爪状磁極部22,26の内径側に配設されており、第1および第2爪状磁極部22,26の内周面側に対してより短い磁路長で周回するように配設されている。そこで、永久磁石41から発生した磁束の大部分が、固定子鉄心11に迂回することなく、回転子15内部で閉じた磁気回路を形成する。
つまり、第1爪状磁極部22間の谷部30に配設された永久磁石41から発生する磁束は、磁石保持台座42から第1継鉄部21、第1ボス部20、第2ボス部24、第2継鉄部25および第2爪状磁極部26を通り、永久磁石41に戻る。また、第2爪状磁極部26間の谷部30に配設された永久磁石41から発生する磁束は、隙間を介して第1爪状磁極部22に入り、第1継鉄部21、第1ボス部20、第2ボス部24、第2継鉄部25および磁石保持台座42を通り、永久磁石41に戻る。
このように、永久磁石41の発生する磁束は、界磁コイル17の発生する磁束と逆向きとなり、第1および第2ポールコア体19,23を構成する磁性体の磁束密度を大幅に低減することができ、磁気飽和を解消することができる。
この実施の形態1によれば、断面半円の嵌合溝31が、溝方向を軸方向として軸方向内方から外方に向って、第1および第2ポールコア体19,23の各谷部30の内壁面の相対する部位に形成されている。磁石保持台座42は、嵌合溝31の溝形状に適合する断面半円の嵌合凸部44と、を備えている。
そこで、磁石保持台座42の嵌合凸部44を軸方向内方から嵌合溝31に嵌着して永久磁石アッセンブリ40を谷部30に装着するだけで、永久磁石アッセンブリ40の径方向および周方向の移動、さらに回動を規制されて、永久磁石アッセンブリ40を第1および第2ポールコア体19,23に簡易に組み立てることができ、回転子15の製造コストを低減できる。また、永久磁石41が磁石保持台座42に保持されて谷部30に配設されているので、永久磁石41の磁石量を必要以上に増加させる必要がなく、永久磁石41の製造コストを低減できる。さらに、車両用交流発電機1が高速回転され、永久磁石アッセンブリ40に高角速度が付加されても、永久磁石アッセンブリ40の径方向外方への飛び出しが阻止され、耐遠心力性が高められる。
また、底面31aが嵌合溝31に形成されているので、底面31aに当接するまで嵌合凸部44を嵌合溝31に挿入するだけで、軸方向に関して永久磁石アッセンブリ40を位置決めできる。これにより、永久磁石41を第1および第2爪状磁極部22,26の先端側内周面に相対するように配置でき、永久磁石の磁束を有効に活用し、第1および第2ポールコア体19,23の磁気飽和を解消することができる。
また、永久磁石41が断面等脚台形の柱状体に作製され、磁石保持溝43が、永久磁石41の底面側の断面形状に適合する溝形状で、磁石保持台座42の底面に溝方向を厚み方向として形成されている。そこで、永久磁石41の底面側を磁石保持溝43に厚み方向から嵌着するだけで、高さ方向および幅方向の移動を規制されて永久磁石アッセンブリ40を組立てることができ、永久磁石アッセンブリ40の製造コストを低減できる。また、永久磁石41と磁石保持溝43との嵌合力により、永久磁石41が磁石保持台座42に保持されるので、永久磁石アッセンブリ40のハンドリングが容易となる。さらに、永久磁石41を磁石保持台座42に溶接する必要がないので、永久磁石41の熱減磁が抑えられる。
また、永久磁石41が磁石保持台座42に保持されて、第1および第2爪状磁極部22,26との間に所定の隙間を有して、第1および第2継鉄部21,25に配設されているので、高速回転時の第1および第2爪状磁極部22,26の揺動に起因する永久磁石41の損傷が防止される。
また、谷部30の底部と磁石保持台座42との間に隙間32が形成されているので、磁石保持台座42の容積が小さくなり、磁石保持台座42に作用する遠心力が小さくなり、耐久性が高められる。さらに、ファン7によりケース4内に流入した冷却風が該隙間32から回転子15内に流入するので、界磁コイル17および永久磁石41を効果的に冷却することができる。
また、磁石保持台座42はその嵌合凸部44を谷部30の相対する内壁面に凹設された嵌合溝31に嵌合させて谷部30に保持されているので、寸法精度が要求されない谷部30の形状に左右されることなく、磁石保持台座42を設計できる。
また、磁石保持台座42が、第1および第2ポールコア体19,23と別部品として作製されるので、磁石保持台座42の加工精度が高められる。これにより、永久磁石41と磁石保持台座42との嵌め合い精度が高められ、永久磁石アッセンブリ40の組立時における焼結体である永久磁石41の割れや欠けなどの発生が抑制される。
また、磁石保持台座42が磁性鋼板をプレス成形して得られた第1および第2薄板50,55を積層して作製されているので、磁石保持台座を鋳造により作製する場合に比べ、磁石保持台座42を安価に作製できる。また、磁石保持台座42の形状変更にも簡易に対応でき、製造コストを削減できる。
また、第1および第2薄板50,55のそれぞれにカシメ部53,57を形成しているので、第1および第2薄板50,55の積層体を積層方向の両側から加圧するだけで一体化できる。そこで、第1および第2薄板50,55の積層体を一体化する溶接工程などが不要となり、製造コストを削減できる。さらに、第1および第2薄板50,55のそれぞれに2つのカシメ部53,57を形成しているので、第1および第2薄板50,55の積層工程での位置ずれの発生が抑えられ、高寸法精度の磁石保持台座42を安価に作製することができる。
つぎに、嵌合溝31の形成方法について説明する。
爪状磁極が継鉄部から放射状に延在する冷間鍛造体を製造する際、鍛造バリが上金型と下金型との型合わせ面が位置する継鉄部の外周面上に形成される。そこで、冷間鍛造体の爪状磁極部の曲げ工程後、トリミング治具を軸方向に移動させて、鍛造バリを除去する(トリミング工程)。ついで、嵌合溝形成治具を軸方向に移動させ、各谷部30の所定位置を軸方向内方から所定深さ削り取り、嵌合溝31が形成される。
ここで、トリミング治具と嵌合溝形成治具とを一体に作製し、鍛造バリの除去と嵌合溝31の形成とを同時に行うようにしてもよい。また、鍛造バリを除去した後、ボールミルなどを用いて切削加工を施して嵌合溝31を形成してもよい。
なお、上記実施の形態1では、嵌合凸部の厚さを磁石保持台座の厚さより薄くするものとしているが、嵌合凸部を磁石保持台座と同じ厚みに形成してもよい。
また、上記実施の形態1では、嵌合凸部の断面形状を半円形としているが、嵌合凸部の断面形状は半円形に限定されるものではなく、例えば楕円形でもよい。この場合、嵌合溝31を嵌合凸部の断面形状に適合する溝形状に形成することになる。
また、上記実施の形態1では、磁石保持溝の溝形状が断面等脚台形に形成されているものとしているが、磁石保持溝の断面形状は、磁石保持台座の幅方向および高さ方向の永久磁石の移動を規制できればよく、等脚台形に限定されるものではない。なお、永久磁石の製造コストを勘案すれば、断面角形であることが好ましい。
また、上記実施の形態1では、磁石保持溝が磁石保持台座を厚み方向に貫通するように形成されているものとしているが、磁石保持溝の溝方向の他側を塞口してもよい。この場合、永久磁石は、溝方向他側への移動を規制され、かつ厚み方向に関して位置決めされて磁石保持台座に保持される。
また、上記実施の形態1では、第1および第2薄板に2つのカシメ部が形成されているものとしているが、カシメ部の個数は2個に限定されるものではない。特に、第1および第2薄板の積層工程での位置ずれの発生を抑える観点から、カシメ部の個数は2個以上とすることが好ましい。
また、上記実施の形態1では、第1および第2薄板が磁性鋼板で作製されているものとしているが、第1および第2薄板は磁性薄板で作製されていればよく、例えば電磁鋼板で作製されてもよい。
実施の形態2.
図6はこの発明の実施の形態2に係る車両用交流発電機における磁石保持台座を示す斜視図である。
図6において、磁石保持台座42Aは、切り欠き46が頂辺の幅方向中央部に形成された第1および第2薄板の積層体をカシメ固定した後、積層方向に連なる切り欠き46の部位で第1および第2薄板の積層体を溶接して作製されている。
なお、他の構成は上記実施の形態1と同様に構成されている。
このように、磁石保持台座42Aは、第1および第2薄板の積層体がカシメ固定され、かつ溶接されているので、機械的強度が高められる。また、溶接が磁石保持台座42Aの頂辺の幅方向中央部に凹設された切り欠き46の部位で行われているので、永久磁石41を磁石保持台座42Aに装着する際や磁石保持台座42Aを谷部30に装着する際に、溶接部が影響することはない。
実施の形態3.
図7はこの発明の実施の形態3に係る車両用交流発電機における磁石保持台座を示す斜視図である。
図7において、磁石保持台座42Bは、切り欠き46が頂辺の幅方向中央部に形成され、かつ切り欠き47が凹溝の底辺の幅方向中央部に形成された第1および第2薄板の積層体をカシメ固定した後、積層方向に連なる切り欠き46,47の部位で第1および第2薄板の積層体を溶接して作製されている。
なお、他の構成は上記実施の形態1と同様に構成されている。
このように、磁石保持台座42Bは、第1および第2薄板の積層体がカシメ固定され、かつ溶接されているので、機械的強度が高められる。また、溶接が磁石保持台座42Bの頂辺の幅方向中央部に凹設された切り欠き46および磁石保持溝43の底面の幅方向中央部に凹設された切り欠き47の部位で行われているので、永久磁石41を磁石保持台座42Bに装着する際や磁石保持台座42Bを谷部30に装着する際に、溶接部が影響することはない。
実施の形態4.
上記実施の形態1では、永久磁石アッセンブリ40が第2ポールコア体23の8つの谷部30の全てに装着されているものとしているが、この実施の形態3では、永久磁石アッセンブリ40は、図8に示されるように、永久磁石アッセンブリ40は、第2ポールコア体23の周方向に180度ずれた2つの谷部30を除く6つの谷部30に装着されている。
この実施の形態4によれば、上記実施の形態1に比べて、出力が少し低下するものの、部品点数を削減でき、安価な構成で出力をあげることができる。
また、この実施の形態4によれば、口出し線係止部がフランジ部に形成されたボビンを用いることができる。即ち、ボビンは、口出し線係止部を永久磁石アッセンブリ40が装着されていない谷部30内に収納させて装着され、ボビンに巻回された界磁コイル17の口出し線17aは、口出し線係止部に巻き付けられて谷部30から引き出され、スリップリング8に接続される。これにより、谷部30が口出し線係止部と係合してボビンのシャフト周りの回動を阻止し、界磁コイル17の口出し線の断線などの発生を抑制できる。
なお、上記実施の形態4では、6つの永久磁石アッセンブリを第2ポールコア体に装着するものとしているが、永久磁石アッセンブリの個数は、6つの限定されるものではなく、要求性能とコストとを勘案して適宜選択すればよい。この場合、永久磁石アッセンブリを周方向にバランスよく装着することが好ましい。また、第1ポールコア体に装着される永久磁石アッセンブリの個数についても同様である。
実施の形態5.
図9はこの発明の実施の形態5に係る車両用交流発電機における磁石保持台座の構成を説明する斜視図であり、図9の(a)は磁石保持台座を示し、図9の(b)は磁石保持台座を構成する第1薄板を示し、図9の(c)は磁石保持台座を構成する第2薄板を示している。図10はこの発明の実施の形態5に係る車両用交流発電機における永久磁石アッセンブリの構成を説明する斜視図であり、図10の(a)は永久磁石の装着前の状態を示し、図10の(b)は永久磁石の装着状態を示している。
磁石保持台座60は、図9の(a)に示されるように、磁性鋼板をプレス成形して得られた第1および第2薄板61,66を積層して作製されている。
第1薄板61は、図9の(b)に示されるように、半円形の拡張部62が等脚台形の傾斜辺の頂辺側から幅方向外方に延設され、さらに等脚台形の傾斜辺の底辺側が幅方向外方に傾斜した複合形状に作製されている。そして、溝幅が頂辺に向って漸次狭くなる凹溝63が第1薄板61の底辺に凹設されている。また、一対のカシメ部64が第1薄板61の中央部に幅方向に離間して突設されている。さらに、切り欠き65a,65bが第1薄板61の頂辺の幅方向中央部および凹溝63の幅方向中央部にそれぞれ凹設されている。なお、拡張部62、凹溝63、カシメ部64、および切り欠き65a,65bは、第1薄板61をプレス成形する際に同時に形成される。
第2薄板66は、図9の(c)に示されるように、等脚台形の傾斜辺の底辺側が幅方向外方に傾斜した複合形状に作製されている。そして、溝幅が頂辺に向って漸次狭くなる凹溝67が第2薄板66の底辺に凹設されている。また、一対のカシメ部68が第2薄板66の中央部に幅方向に離間して突設されている。さらに、切り欠き69a,69bが第2薄板66の頂辺の幅方向中央部および凹溝67の幅方向中央部にそれぞれ凹設されている。なお、凹溝67、カシメ部68、および切り欠き69a,69bは、第2薄板66をプレス成形する際に同時に形成される。
そして、それぞれ所定枚数の第1および第2薄板61,66をプレス打ち抜き方向を揃えて重ね合わせる。このとき、第1および第2薄板61,66は、カシメ部64(68)の凸部が隣のカシメ部64(68)の裏面の凹部に嵌まり込んで位置決めされて積層される。そして、第1および第2薄板61,66の積層体を積層方向の両側から加圧し、カシメ部64(68)を塑性変形させてカシメ固定し、第1および第2薄板61,66の積層体を一体化する。さらに、切り欠き65a,69aが積層方向に連なって構成される切り欠き46の部位、および切り欠き65b,69bが積層方向に連なって構成される切り欠き47の部位で第1および第2薄板61,66の積層体を溶接して、磁石保持台座60を作製する。このとき、拡張部62が積層方向に連なって嵌合凸部44を構成し、凹溝63,67が積層方向に連なって口開き状の磁石保持溝43aを構成している。
ついで、図10の(a)に示されるように、永久磁石41を磁石保持溝43aの底面上に載置し、磁石保持台座60の両翼部70を磁石保持溝43a側に曲げる。これにより、図10の(b)に示されるように、永久磁石41は、曲げられた両翼部70により磁石保持台座60にカシメ固定され、永久磁石アッセンブリ40Aが組立てられる。
この永久磁石アッセンブリ40Aでは、両翼部70は永久磁石41の傾斜面に沿うように曲げられ、永久磁石41の幅方向および高さ方向の移動が規制される。また、両翼部70による永久磁石41のカシメ力により、永久磁石41の厚み方向の移動が規制される。
この実施の形態5においても、磁石保持台座60が磁性鋼板をプレス成形して得られた第1および第2薄板61,66を積層して作製されているので、上記実施の形態1と同様の効果を奏する。
この実施の形態5によれば、永久磁石41を磁石保持台座60の口開き状に形成された磁石保持溝43a内に挿入し、磁石保持溝43aの幅方向両側の翼部70を磁石保持溝43aの開口幅が狭まるように曲げて、永久磁石41をカシメ固定している。そこで、上記実施の形態2のように、永久磁石41を溝方向の一側から磁石保持溝43に押し入れる必要がないので、永久磁石41を磁石保持台座60に装着する際に永久磁石41に付加される応力が著しく軽減され、永久磁石41の割れ、欠けの発生が抑制され、信頼性が高められる。さらに、永久磁石41と磁石保持台座60との間のある程度の寸法誤差は両翼部70のカシメにより吸収できるので、永久磁石41と磁石保持台座60の寸法精度を過度に高める必要はなく、製造コストおよび品質管理コストを下げることができる。
なお、上記実施の形態5では、磁石保持台座の磁石保持溝の幅方向の両翼部を曲げて永久磁石をカシメ固定するものとしているが、磁石保持台座の磁石保持溝の幅方向の一方の翼部を曲げた後の形状に予め形成しておき、他方の翼部を曲げて永久磁石をカシメ固定するようにしてもよい。
実施の形態6.
図11はこの発明の実施の形態6に係る車両用交流発電機における永久磁石アッセンブリの組立て方法を説明する斜視図である。
図11において、カバー80は、金属板を絞り成型して、等脚台形の柱状体の底面、一対の傾斜面、および一対の端面を覆う箱形に作製されている。永久磁石41Aはカバー80の底面を断面形状とする直方体に作製されている。そして、永久磁石41Aは、その底面をカバー80の底面上に載置してカバー80内に収納され、カバー80内に注入された樹脂(図示せず)を硬化して、取り付けられている。
そして、カバー80に覆われた永久磁石41Aを磁石保持溝43aの底面上に載置し、磁石保持台座60の両翼部70を磁石保持溝43a側に曲げる。これにより、永久磁石41Aは、カバー80とともに、曲げられた両翼部70により磁石保持台座60にカシメ固定され、永久磁石アッセンブリが組立てられる。
この実施の形態6においても、上記実施の形態5と同様に効果が得られる。
この実施の形態6によれば、永久磁石41Aがカバー80により覆われているので、飛来する異物が直接永久磁石41Aに当たり、永久磁石41Aが損傷することが未然に防止される。
また、永久磁石41Aが、カバー80内に注入硬化された樹脂によりカバー80に固着されているので、永久磁石41Aがカバー80から落下することがなく、永久磁石アッセンブリの組立作業性が高められる。
また、永久磁石41Aが直方体に作製されているので、永久磁石41Aを安価に製造できる。
ここで、上記実施の形態6では、カバー80が等脚台形の柱状体を内包する箱形に作製されているものとしているが、カバーの形状はこれに限定されるものではなく、永久磁石41Aを内包できる形状であればよい。
例えば、図12の(a)に示されるように、カバー81は、永久磁石41Aの直方体の底面、一対の側面、および一対の端面を覆う箱形で、さらに永久磁石41Aの一対の端面を覆う一対の端辺81aが永久磁石41Aから延出する長さを有するように作製されてもよい。この場合、カバー81の一対の端辺81aが永久磁石41Aから延出しているので、カバー81に覆われた永久磁石41Aを磁石保持溝43aの底面上に載置した際に、一対の端辺81aの先端部が、磁石保持台座60の厚み方向の両端面に沿うように延在する。そこで、永久磁石41Aの磁石保持溝43aの溝方向の移動が、カバー81の端辺81aの先端部と磁石保持台座60の厚み方向の端面との係合により阻止される。これにより、磁石保持台座60の両翼部70の曲げ工程が容易となり、永久磁石アッセンブリの組立作業性が高められる。
また、図12の(b)に示されるように、突起82をカバー81Aの一対の端辺81aの永久磁石41Aからの延出部に突設してもよい。この場合、カバー81Aに覆われた永久磁石41Aを磁石保持溝43aの底面上に載置した際に、突起82が磁石保持台座60の厚み方向の両端面に接し、一対の端辺81aの先端部が、磁石保持台座60の両端面から離反するように弾性変形する。これにより、カバー81Aが一対の端辺81aの復元力により磁石保持台座60に保持されるので、磁石保持台座60の両翼部70の曲げ工程が容易となり、永久磁石アッセンブリの組立作業性が高められる。
さらに、図示していないが、カバー81に覆われた永久磁石41Aを磁石保持溝43aの底面上に載置し、一対の端辺81aの先端部が、磁石保持台座60の厚み方向の両端面に沿うように延在する一対の端辺81aの先端部を磁石保持台座60に溶接してもよい。この場合、溶接部が永久磁石41Aから離れているので、永久磁石41Aが溶接により熱減磁することがない。
なお、上記実施の形態6では、カバーが永久磁石を覆うように装着されているので、永久磁石の磁束がカバーを介して磁石保持台座に流れる経路が形成されないように、例えば非磁性のステンレスなどの非磁性金属材料でカバーを作製することが好ましい。
また、上記実施の形態6では、カバーが金属板を箱状に絞り成形して作製されているものとしているが、カバーは樹脂を箱状にモールド成形して作製してもよい。
実施の形態7.
図13はこの発明の実施の形態7に係る車両用交流発電機における永久磁石のカバー装着方法を説明する斜視図である。
図13において、カバー80Aは、金属板を絞り成型して、等脚台形の柱状体の底面、一対の傾斜面、および一対の端面を覆う箱形に作製されている。そして、突起83がカバー80Aの一対の端辺80aのそれぞれの略中央部を内方に突出するように変形させて形成されている。そして、永久磁石41Aが、一対の端面で突起83を押圧するようにカバー80A内に挿入される。このとき、カバー80Aの一対の端辺80aが押し広げられ、その復元力が一対の突起83を介して永久磁石41Aの一対の端面に付与される。これにより、永久磁石41Aが、この復元力(保持力)により保持されてカバー80A内に固定状態に収納される。
この実施の形態7においても、永久磁石41Aがカバー80Aに覆われているので、上記実施の形態6と同様の効果が得られる。
また、この実施の形態7では、カバー80Aは、永久磁石41Aに装着された際に、永久磁石41Aを保持する保持力が発生するので、カバー80Aからの永久磁石41Aの落下がなく、永久磁石アッセンブリの組立作業性が高められる。また、永久磁石41Aをカバー80Aに固着するための樹脂などの注入硬化構成が不要となり、その分低コスト化が図られる。
なお、上記実施の形態7では、突起83がカバー80Aに予め形成されているものとしているが、図14に示されるように、永久磁石41Aをカバー80内に収納した後に、カバー80の一対の端辺80aを内方に変形させて突起83を形成するようにしてもよい。
実施の形態8.
図15はこの発明の実施の形態8に係る車両用交流発電機における永久磁石アッセンブリの構成を説明する斜視図であり、図15の(a)は永久磁石の装着前の状態を示し、図15の(b)は永久磁石の装着状態を示している。
図15において、磁石保持台座90は、第1および第2端板91,95を磁石保持台座60の積層方向両端に積層し、カシメ固定されて構成されている。そして、第1および第2端板91,95が、磁石保持溝43a(43)の溝方向の両開口を塞口している。
第1端板91は、磁性鋼板をプレス成形して、半円形の拡張部92が等脚台形の傾斜辺の頂辺側から幅方向外方に延設され複合形状に作製されている。そして、一対のカシメ部93が第1端板91の中央部に幅方向に離間して突設されている。さらに、切り欠き94が第1端板91の頂辺の幅方向中央部に凹設されている。なお、拡張部92、カシメ部93、および切り欠き94は、第1端板91をプレス成形する際に同時に形成される。
第2端板95は、磁性鋼板をプレス成形して、等脚台形に作製されている。そして、図示していないが、一対のカシメ部が第2端板95の中央部に幅方向に離間して突設され、切り欠きが第2端板95の頂辺の幅方向中央部に凹設されている。なお、カシメ部、および切り欠きは、第2端板95をプレス成形する際に同時に形成される。
そして、それぞれ所定枚数の第1および第2薄板61,66をプレス打ち抜き方向を揃えて重ね合わせる。さらに、第1および第2端板91.95をプレス打ち抜き方向を揃えて、第1および第2薄板61,66の積層体の積層方向の両端に重ね合わせる。このとき、第1および第2薄板61,66および第1および第2端板91,95は、カシメ部64(68,93)の凸部が隣のカシメ部64(68,93)の裏面の凹部に嵌まり込んで位置決めされて積層される。
そして、第1および第2薄板61,66および第1および第2端板91,95の積層体を積層方向の両側から加圧し、カシメ部64(68,93)を塑性変形させてカシメ固定し、第1および第2薄板61,66第1および第2端板91,95の積層体を一体化する。さらに、切り欠き65a,69a,94が積層方向に連なって構成される切り欠き46Aの部位で第1および第2薄板61,66および第1および第2端板91,95の積層体を溶接し、切り欠き65b,69bが積層方向に連なって構成される切り欠き47の部位で第1および第2薄板61,66の積層体を溶接して、磁石保持台座90を作製する。このとき、第1および第2端板91,95が、磁石保持溝43aの溝方向の両開口を塞口している。
ついで、図15の(a)に示されるように、永久磁石41を磁石保持溝43aの底面上に載置し、両翼部70を磁石保持溝43a側に曲げる。これにより、図15の(b)に示されるように、永久磁石41は、曲げられた両翼部70により磁石保持台座90にカシメ固定され、永久磁石アッセンブリ40Bが組立てられる。
この永久磁石アッセンブリ40Bでは、両翼部70は永久磁石41の傾斜面に沿うように曲げられ、永久磁石41の幅方向および高さ方向の移動が規制される。また、第1および第2端板91,95が磁石保持溝43の溝方向の両開口を塞口し、永久磁石41の溝方向の移動が規制される。さらに、両翼部70によるカシメ力により、永久磁石41がガタツキなく磁石保持台座90に保持される。
この実施の形態8によれば、第1および第2端板91,95が、磁石保持溝43aの溝方向の両開口を塞口しているので、磁石保持溝43aに載置された永久磁石41が磁石保持台座90から落下することがない。そこで、磁石保持台座60の両翼部70の曲げ工程が容易となり、永久磁石アッセンブリ40Bの組立作業性が高められる。
実施の形態9.
図16はこの発明の実施の形態9に係る車両用交流発電機における永久磁石アッセンブリの構成を説明する斜視図であり、図16の(a)は永久磁石の装着前の状態を示し、図16の(b)は永久磁石の装着状態を示している。
磁石保持台座90Aは、図16の(a)に示されるように、等脚台形のカバー部97,98が第1および第2端板91A,95Aの底辺中央部から突設されている点を除いて、上記実施の形態8による磁石保持台座90と同様に構成されている。
また、カバー85が、金属板を折り曲げて、永久磁石41の底面、一対の傾斜面、および頂面を覆うように、永久磁石41に装着されている。
そして、図16の(a)に示されるように、カバー85が装着された永久磁石41を磁石保持溝43aの底面上に載置し、両翼部70を磁石保持溝43a側に曲げる。これにより、図16の(b)に示されるように、カバー85が装着された永久磁石41は、曲げられた両翼部70により磁石保持台座90にカシメ固定され、永久磁石アッセンブリ40Cが組立てられる。
この実施の形態9においても、第1および第2端板91A,95Aが、磁石保持溝43aの溝方向の両開口を塞口しているので、上記実施の形態8と同様の効果が得られる。
また、カバー85が金属板を曲げ加工して作製されているので、金属板を箱状に絞り成形する必要がなく、低コスト化が図られる。
また、永久磁石アッセンブリ40Cは、第1および第2端板91A,95Aのカバー部97,98が永久磁石41の厚み方向の両端面を覆い、カバー85が永久磁石41の一対の傾斜面および頂面を覆っているので、飛来する異物が直接永久磁石41に当たり、永久磁石41が損傷することが未然に防止される。
ここで、カバー85の各曲げ部の角度を対応する永久磁石41の等脚台形の角部の角度より小さくなるように曲げ成形すれば、永久磁石41に装着されたカバー85は各曲げ部の角度が広がるように弾性変形し、その復元力が永久磁石41に付与される。そこで、永久磁石41が、この復元力(保持力)によりカバー85に保持されてカバー85から外れなくなり、永久磁石アッセンブリ40Cの組立作業性が高められる。
なお、上記各実施の形態では、車両用交流発電機について説明しているが、この発明は、車両用交流発電機に限らず、車両用電動機や車両用発電電動機などの回転電機に適用しても、同様の効果を奏する。
10 固定子、15 回転子、16 シャフト、17 界磁コイル、18 ポールコア、19 第1ポールコア体、20 第1ボス部、21 第1継鉄部、22 第1爪状磁極部、23 第2ポールコア体、24 第2ボス部、25 第2継鉄部、26 第2爪状磁極部、30 谷部、31 嵌合溝、31a 底面(係止部)、41,41A 永久磁石、42,42A,42B,90,90A 磁石保持台座、43,43a 磁石保持溝、44 係合凸部、50 第1薄板、55 第2薄板、70 翼部、80,80A,81,81A,85 カバー、80a,81a 端辺、83 突起、91,91A 第1端板、95,95A 第2端板、97,98 カバー部。

Claims (10)

  1. ボス部、該ボス部の軸方向両端縁部から径方向外方に延設された一対の継鉄部、および該一対の継鉄部のそれぞれから交互に軸方向に延設され、噛み合って周方向に配列された複数の爪状磁極部を有し、内径側に湾曲した谷部が周方向に隣り合う上記爪状磁極部間のそれぞれの上記継鉄部の部位に形成され、上記ボス部の軸心位置に挿通されたシャフトに固着されたポールコアと、上記ボス部、上記一対の継鉄部、および上記複数の爪状磁極部に囲まれた空間内に収納された界磁コイルと、を有する回転子と、
    上記回転子の外周を囲繞するように配設された固定子と、
    上記爪状磁極部の先端側内周面に対向するように上記谷部に配設された永久磁石と、を有する回転電機において、
    上記谷部の周方向に相対する側面のそれぞれに、溝方向を軸方向として、軸方向内方から軸方向外方に向って延設された一対の嵌合溝と、
    嵌合凸部を上記一対の嵌合溝に嵌着されて上記谷部に架設され、上記永久磁石を保持する磁石保持台座と、を備え、
    上記磁石保持台座が、多数枚の磁性薄板を積層一体化して構成されていることを特徴とする回転電機。
  2. 上記一対の嵌合溝は、上記嵌合凸部の軸方向外方の端面に当接して上記磁石保持台座の軸方向外方への移動を規制する係止部を有していることを特徴とする請求項1記載の回転電機。
  3. 磁石保持溝が上記磁石保持台座の上面に溝方向を軸方向として凹設され、
    上記永久磁石が上記磁石保持溝に装着されて上記磁石保持台座に保持されていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の回転電機。
  4. 上記永久磁石は、上記磁石保持溝に溝方向から圧入されて上記磁石保持台座に保持されていることを特徴とする請求項3記載の回転電機。
  5. 上記永久磁石は、上記磁石保持溝の溝幅方向の少なくとも一側の翼部をカシメて上記磁石保持台座に保持されていることを特徴とする請求項3記載の回転電機。
  6. カバーが上記永久磁石を覆うように装着され、該永久磁石が該カバーとともに上記磁石保持台座に保持されていることを特徴とする請求項3乃至請求項5のいずれか1項に記載の回転電機。
  7. 上記カバーは、上記永久磁石の軸方向両端部に沿って径方向内方に延出して上記磁石保持台座の軸方向両端面に係合し、溝方向の移動を規制されていることを特徴とする請求項6記載の回転電機。
  8. 上記カバーは、上記永久磁石に装着された際に、該永久磁石を保持する保持力を発生するように構成されていることを特徴とする請求項6又は請求項7記載の回転電機。
  9. 上記カバーは金属板を曲げ加工して作製されていることを特徴とする請求項6乃至請求項8のいずれか1項に記載の回転電機。
  10. 一対の端板が、上記磁石保持台座の軸方向の両端に該磁石保持台座と一体に配設されて上記磁石保持溝の溝方向の両開口を塞口していることを特徴とする請求項3乃至請求項6のいずれか1項に記載の回転電機。
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