JP5196129B2 - トルクレンチのマーキング機構 - Google Patents
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Description
トルクレンチ本体31には、トグル機構を内装したチューブ33と、このチューブ33の先端部に取付けた支軸に軸支されるヘッド35と、チューブ33の尾端部に取付けられている柄36を有している。このトルクレンチ本体31には、前記トグル機構の動作でマーカーを連動させるためのマーカー駆動機構37が設けられている。マーカー駆動機構37は、チューブ33の外側に固定されている支軸ピンに軸支されているL字形のリンク39を有し、このリンク39の一端は、調整ねじを介してヘッド35の側面に当接され、またリンク39の他端は、レバー41に球体を介して当接されている。レバー41の一端は、チューブ33に軸支され、他端は、マーカー機構43のマーカーヘッド44に係合されている。リンク39の動作により、一端部がレバー支点65に支持されているレバー41は、その他端部が押し下げられ、レバー41の先端に係合されているマーカーヘッド44が押し下げられる。マーカーヘッド44が押し下げられることで、マーカーロッド54がスプリング60の弾圧力に抗して押し下げられて、マーカーロッド54の下端に取付けられているマーカー55がナット63が締め付けられたボルト64の先端に押し当てられてねじ締めが完了されたことを印すマーキングがなされる。
すなわち、図6、7に示すように、マーカー機構43のソケット51は、筒状アダプタ49にスプリング61の弾圧力を介して軸方向に摺動可能に保持されており、ソケット51内にナット63を嵌入したとき、ボルト64の先端面がその筒状アダプタ49の下端面にスプリング61の弾圧力で当接するものであり、さらにトグル動作時以外のときのマーカー55の下端面と前記アダプタ下端面との間には一定の間隙が保たれている。またソケット51の内側にはナット63の上面と当接される当接面を形成している。
前記マーキング駆動部は、トルクレンチのトグル機構の動作に伴う変位を利用して移動する起動マグネットと、前記マーキングロッド側に取り付けられ、前記起動マグネットが前記移動をすることによって互いの磁力が作用し合うスタンプ押付けマグネットとを有し、前記起動マグネットの前記移動によって前記起動マグネットと前記スタンプ押付けマグネットとの間に作用する磁力で前記スタンプ押付けマグネットが移動して少なくとも前記マーキングロッドが前進するように構成されていることを特徴とする。
ただし、本発明としてはマーキング位置調整部材が上記調整ネジに限定されるものではなく、例えば、部分的にスライドすることで固定長さを調整できるもの等を用いることも可能である。
前記マーキング駆動部は、トルクレンチのトグル機構の動作に伴う変位を利用して移動する起動マグネットと、前記マーキングロッド側に取り付けられ、前記起動マグネットが前記移動をすることによって互いの磁力が作用し合うスタンプ押付けマグネットとを有し、前記起動マグネットの前記移動によって前記起動マグネットと前記スタンプ押付けマグネットとの間に作用する磁力で前記スタンプ押付けマグネットが移動して少なくとも前記マーキングロッドが前進するように構成されているので、マーキング用スタンプとボルト頭頂部の位置関係が異なる場合にも、複雑な機構を要することなく前記マーキング位置調整部材による固定長さの調整によってスタンプ位置を調整して正常にマーキングを実施することが可能になる効果がある。
すなわち、スタンプ本体に調整機構を設けることによりレンチ本体構造を著しく簡略化できる。これによりトルクレンチの小型化、軽量化を図ることができる。また、非常に安価な部品のみで従来品同等の機能を持つことができ、大幅なコスト削減が可能である。
図1は、該マーキングレンチ1の全体を示す一部断面図であり、筒状としたトルクレンチ本体2の先端側にヘッド部材3が回転可能に取り付けられている。ヘッド部材3の一部はトルクレンチ本体2内に伸張し、トルクレンチ本体2に設けたトグル機構10の一方側に連結されている。トグル機構10の他方側はトルクレンチ本体2側に連結されている。
トグル機構10は、規定トルク締め付け時に、トグル動作によってトルクレンチ本体2側とヘッド部材3側の固定状態が解かれ、トルクレンチ本体2に加わる締め付け力に対し、ヘッド部材3が追従せず、トルクレンチ本体2に対しヘッド部材3側が所定角度で首振り動作をすることになる。この際に、ヘッド部材3の一部がトルクレンチ本体2に当たるなどして音を発することで作業者は規定トルク締め付けに達したことを知ることができる。なお、トグル機構10の構成は本発明としては特定のものに限定をされるものではなく、既知のものを用いることができる。
一方、調整ボルト取付部相手側にナイロン樹脂などを用いることで適度な摩擦と拘束力を得ることができ、ロックナットを省略することも可能である。マーキングスタンプ本体などに樹脂部品を用いている場合、位置調整用に付加する部品はタッピングスクリューなどのネジ部品1点で済む。また取付時樹脂部分に穴あけ、ネジきりする必要も無く、更に特殊な工具、加工工具を用いることなく、セルフタッピングによりネジを取付けする事も可能であり、容易に取付できる特徴もある。
なお、起動マグネット22は、スタンプ押し付けマグネット9から離れる側ほどスタンプ押し付けマグネット9との距離が小さくなるように着磁表面を傾斜させたテーパ形状を有している。
一方、規定トルク締め付け時、トグル機構10が動作してヘッド部材3の首振り動作が行われると、前記起動アーム21はピン26が作用点になって前記ピン25を中心にして所定角度回転する。この結果、起動マグネット22が設けられた先端側は、前記起動マグネット22が前記スタンプ押し付けマグネット9に正に対向するように位置付けられる。トグルが開放されると、起動アーム21は上記初期位置に復帰して、起動マグネット22とスタンプ押し付けマグネット9とは、互いに磁力が作用しない、対向位置から離れた位置関係になる。なお、ピン25、26との間の距離よりも、ピン25と起動マグネット22の取付位置までの距離が大きくされており、上記首振り動作による移動量が増幅されて起動マグネット22が移動する。
上記した、延長板20、起動アーム21、起動マグネット22、ピン25、26およびスタンプ押し付けマグネット9は、マーキングロッドであるマーキング押し付けロッド8を前進させるマーキング駆動部に相当する。
トルクレンチ1の使用に際しては、締め付けを行うナット高さや、ナットから突出するボルトの高さを考慮して前記調整ネジ12のスタンプキャップ部6cへのねじ込み量を調整することで、調整ネジ12のスタンプキャップ部6c上での固定長さを調整する。これにより、マーキングスタンプ本体6のスタンプ部6aの位置が変わり、スタンプ対象となるナット、ボルトなどとスタンプ部6aとの間隔を適正値にすることができる。
上記動作によって、特別な機構を要することなく、起動アームの小さな変位を利用してマーキング機構に大きなストロークを与えて確実にマーキングを行うことができる。
図5(a)は、調整ネジ12の長さ(突出長さ)が中程度になるようにして、標準的なボルト頭部290へのスタンプ動作を想定したものである。図5(b)は、高さの低い低ボルト頭部291を想定して、調整ネジ12の長さ(突出長さ)を長く調整したものである。これにより、スタンプ部6aの初期位置が前進側に変わり、低ボルト頭部291とスタンプ部6aとの間隔を、前記した標準的なボルト頭部290が想定される場合と同程度に設定している。さらに図5(c)は、ナット292の締め付けを行う場合に、ナット292上に突き出したボルト293にマーキングを行うものを想定したものである。調整ネジ12の長さ(突出長さ)を短く調整して、スタンプ部6aの初期位置を後進側に移動させている。ボルト293とスタンプ部6aとの間隔は、前記した標準的なボルト頭部290が想定される場合と同程度になる。
このように、本願発明によれば、レンチ本体に付随するマーキング機構の構造に関わらず使用することが可能であり、標準のボルトよりも六角締付け部高さの低い低頭ボルトやネジ部が突出したナットを締め付ける際にスタンプ上部に付加した調整ネジにてスタンプ位置を調整する事でボルト(ナット)−スタンプ隙間を最適化することが可能となる。
2 トルクレンチ本体
6 マーキングスタンプ本体
6a スタンプ部
6c スタンプキャップ部
7 スタンプ押し戻しバネ
8 スタンプ押し付けロッド
9 スタンプ押し付けマグネット
10 トグル機構
12 調整ネジ
21 起動アーム
22 起動マグネット
Claims (4)
- ボルト又はナットに対する締付力が所定の値に達した際に動作をする、トルクレンチのスタンプ機構において、マーキングを行うスタンプ本体と、該スタンプ本体をマーキング時に前進させるマーキングロッドと、前記マーキングロッドおよび前記スタンプ本体を前後進駆動するマーキング駆動部とを備え、前記マーキングロッドの前方または後方もしくは中途に固定長さの調整が可能なマーキング位置調整部材を介在させ、
前記マーキング駆動部は、トルクレンチのトグル機構の動作に伴う変位を利用して移動する起動マグネットと、前記マーキングロッド側に取り付けられ、前記起動マグネットが前記移動をすることによって互いの磁力が作用し合うスタンプ押付けマグネットとを有し、前記起動マグネットの前記移動によって前記起動マグネットと前記スタンプ押付けマグネットとの間に作用する磁力で前記スタンプ押付けマグネットが移動して少なくとも前記マーキングロッドが前進するように構成されていることを特徴とするトルクレンチのマーキング機構。 - ボルト又はナットに対する締付力が所定の値に達した際に動作をする、トルクレンチのスタンプ機構において、インクを収納し、マーキングを行うスタンプ本体と、該スタンプ本体をマーキング時に前進させるマーキングロッドと、前記マーキングロッドおよび前記スタンプ本体を前後進駆動するマーキング駆動部とを備え、前記マーキングロッドの前方または後方もしくは中途に、固定長さの調整が可能なマーキング位置調整部材を前記スタンプ本体内へ挿入可能に介在させたことを特徴とするトルクレンチのマーキング機構。
- 前記マーキング位置調整部材は、マーキング機構の他部材へのネジ込み、ネジ戻しによって突出長さの調整が可能な調整ネジにより構成されていることを特徴とする請求項1または2に記載のトルクレンチのマーキング機構。
- 前記スタンプ本体は、スタンプインクを収容したインクカートリッジを備えており、該インクカートリッジは、前記マーキングロッドの前後方向に沿って配置されているとともに、その一端外側に前記調整ネジが螺合されていることを特徴とする請求項3記載のトルクレンチのマーキング機構。
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