JP5195665B2 - 内燃機関の制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、吸気ポートと気筒との連通状態を制御する吸気弁の作動タイミングを調整する可変動弁機構を備えた内燃機関の制御装置に関する。
この種の装置として、特開平8−284737号公報、特開2001−98998号公報、等に開示されたものが知られている。これらの装置は、吸入空気量を可能な限り正確に推定することで、燃料噴射量や点火時期を精度よく制御するようになっている。
この種の装置において、前記吸気弁が実際に閉弁する時期(閉弁時期)は、前記可変動弁機構の動作状態に応じて変化する。すなわち、吸入空気量の算出時点以後の前記可変動弁機構の動作により、前記閉弁時期が変動し得る。このため、前記算出時点から前記閉弁時期までの時間(閉弁時間)も、可変動弁機構の動作状態に応じて変化し得る。
上述のように、前記算出時点以後前記閉弁時期までの前記可変動弁機構の動作によって前記閉弁時期が変動すると、吸入空気量等の推定精度が悪化し、以て燃料噴射量や点火時期の制御の精度が悪化するおそれがある。したがって、本発明の目的は、前記算出時点以後の前記可変動弁機構の動作状態に基づいて、前記閉弁時間をより精度よく推定することにある。
本発明の内燃機関の制御装置は、変位角変動状態取得手段(変位角取得手段、変位角変化率取得手段)と、閉弁時間推定手段と、を備えている。
前記変位角変動状態取得手段は、前記算出時点から前記閉弁時期までの、前記可変動弁機構における変位角の変動状態を取得(検出あるいは推定)するようになっている。
前記変位角取得手段は、前記可変動弁機構における変位角を取得するようになっている。また、前記変位角変化率取得手段は、前記変位角の変化率を取得するようになっている。
なお、前記変位角取得手段は、前記算出時点における前記変位角を取得するようになっていてもよい。また、前記変位角変化率取得手段は、前記算出時点における前記変位角の変化率を取得するようになっていてもよい。
前記閉弁時間推定手段は、推定された前記変位角の前記変動状態に基づいて、前記算出時点から前記閉弁時期までの時間である閉弁時間を推定するようになっている。具体的には、例えば、前記閉弁時間推定手段は、前記変位角取得手段及び前記変位角変化率取得手段によって取得された前記変位角及び前記変化率に基づいて、前記閉弁時間を推定するようになっている。
かかる構成を有する本発明の内燃機関の制御装置においては、前記変位角の変動状態(前記変位角及びその変化率)に基づいて、前記閉弁時間が推定される。このため、前記可変動弁機構が前記算出時点以後に過渡的に(急激に)動作した場合であっても、かかる動作状態が、前記閉弁時間の推定に対して、より良好に反映される。したがって、本発明によれば、前記閉弁時間が、より精度よく推定され得る。
本発明の一実施形態が適用される火花点火式多気筒(直列6気筒)の内燃機関の全体構成を示す概略図である。 バルブタイミングVTの変動による閉弁時間Tvの変化の様子を示す概念図である。 図1に示されているCPUによって実行される、閉弁時間推定処理の一具体例を示すフローチャートである。 バルブタイミングVTの変動による閉弁時間Tvの変化の様子を示す概念図である。 図1に示されているCPUによって実行される、閉弁時間推定処理の他の具体例を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。なお、以下の実施形態に関する記載は、法令で要求されている明細書の記載要件(記述要件・実施可能要件)を満たすために、本発明の具体化の単なる一例を、可能な範囲で具体的に記述しているものにすぎない。
よって、後述するように、本発明が、以下に説明する実施形態の具体的構成に何ら限定されるものではないことは、全く当然である。本実施形態に対して施され得る各種の変更(modification)は、当該実施形態の説明中に挿入されると、一貫した実施形態の説明の理解が妨げられるので、末尾にまとめて記載されている。
<構成>
図1は、本発明の一実施形態が適用される火花点火式多気筒(直列6気筒)の内燃機関1の全体構成を示す概略図である。内燃機関1は、シリンダブロック部2と、シリンダヘッド部3と、吸気系統4と、排気系統5と、を備えている。
シリンダブロック部2は、シリンダブロック、シリンダブロックロワーケース、及びオイルパン等を含んでいる。シリンダヘッド部3は、シリンダブロック部2の上に固定されている。吸気系統4は、シリンダブロック部2及びシリンダヘッド部3の内部に形成された燃焼室CCに燃料混合気を供給するように設けられている。排気系統5は、燃焼室CCからの排気ガスを浄化しつつ外部に排出するように設けられている。
シリンダブロック部2は、シリンダ21、ピストン22、コンロッド23、及びクランクシャフト24を備えている。ピストン22は、シリンダ21内にて往復動可能に収容されている。クランクシャフト24は、コンロッド23を介してピストン22と連結されていて、ピストン22の往復動によって回転駆動されるようになっている。燃焼室CCは、シリンダ21の内側の空間と、ピストン22の頂面と、シリンダヘッド部3の下端に設けられた凹部と、によって形成されている。
シリンダヘッド部3は、吸気ポート31、吸気弁32、可変吸気タイミング装置33(アクチュエータ33a及び吸気カムシャフト33bを含む)、排気ポート34、排気弁35、排気カムシャフト36、点火プラグ37、イグナイタ38、及びポート噴射弁39を備えている。
吸気ポート31は、燃焼室CCに連通するように設けられている。吸気弁32は、吸気カムシャフト33bの回転に応じて、吸気ポート31とシリンダ21との連通状態を制御するように設けられている。本発明の可変動弁機構としての可変吸気タイミング装置33は、吸気弁32を駆動するための上述の吸気カムシャフト33bの変位角(位相角)をアクチュエータ33aによって連続的に変更可能に構成されている。
排気ポート34は、燃焼室CCに連通するように設けられている。排気弁35は、排気カムシャフト36の回転に応じて、排気ポート34とシリンダ21との連通状態を制御するように設けられている。イグナイタ38は、点火プラグ37に与える高電圧を発生するイグニッションコイルを含んでいる。燃料噴射弁であるポート噴射弁39は、燃料を吸気ポート31内に噴射するように設けられている。
吸気系統4は、吸気管41、エアフィルタ42、及びスロットル弁43を備えている。吸気管41は、吸気ポート31とともに吸気通路を形成する吸気マニホールドを含んでいて、この吸気マニホールドは各シリンダ21に対応する吸気ポート31の各々と連通するように設けられている。エアフィルタ42は、吸気管41の端部に設けられている。スロットル弁43は、DCモータからなるスロットル弁アクチュエータ43aによって駆動されることで、吸気管41内における開口断面積を可変とするように設けられている。
排気系統5は、排気マニホールド51と、排気管52と、三元触媒53と、を備えている。排気マニホールド51は、排気管52及び排気ポート34とともに排気通路を構成するものであって、各シリンダ21に対応する排気ポート34の各々と連通するように設けられている。排気管52は、排気マニホールド51の集合部に接続されている。この排気管52には、排気ガスを浄化するための三元触媒53が介装されている。
また、内燃機関1には、スロットルポジションセンサ61、カムポジションセンサ62、クランクポジションセンサ63、水温センサ64、熱線式エアフローメータ65、空燃比センサ67、及び圧力センサ66を含む、各種センサ類が設けられている。
スロットルポジションセンサ61は、スロットル弁43に対応する位置に設けられている。このスロットルポジションセンサ61は、スロットル弁43の開度に対応する信号(この信号からスロットル弁開度TAが取得される)を出力するようになっている。
カムポジションセンサ62は、シリンダヘッド部3に装着されている。このカムポジションセンサ62は、吸気カムシャフト33bが90°回転する毎に(すなわちクランクシャフト24が180°回転する毎に)一つのパルスを有する信号(G2信号:この信号に基づいて吸気カムシャフト33bの変位角すなわち吸気弁32の開閉タイミングが取得される)を発生するようになっている。
クランクポジションセンサ63は、シリンダブロック部2に装着されている。このクランクポジションセンサ63は、クランクシャフト24が10°回転する毎に幅狭のパルスを有するとともに同クランクシャフト24が360°回転する毎に幅広のパルスを有する信号(この信号からエンジン回転速度NEが取得される)を出力するようになっている。
水温センサ64は、シリンダブロック部2に装着されている。この水温センサ64は、内燃機関1の内部を通流する冷却水の温度に対応する信号(この信号から冷却水温THWが取得される)を出力するようになっている。
熱線式エアフローメータ65は、吸気管41に配設されている。この熱線式エアフローメータ65は、吸気管41を流れる吸入空気の単位時間あたりの質量流量に応じた出力電圧(この出力から吸入空気量(流量)Gaが取得される)を出力するようになっている。
圧力センサ66は、吸気通路に配設されている。この圧力センサ66は、スロットル弁43よりも下流であって吸気弁32よりも上流の吸気管41内のガスの圧力に対応する信号(この信号から吸気管圧力Pmが取得される)を出力するようになっている。
空燃比センサ67は、三元触媒53の上流の排気通路(本例では、排気マニホールド51の集合部)に配設されている。この空燃比センサ67は、排気ガス中の酸素ガス濃度に応じた信号(この信号から排気ガスの空燃比が取得される)を出力するようになっている。
<<制御装置>>
本発明の一実施形態である制御装置70は、CPU71、ROM72、RAM73、バックアップRAM74、及びインターフェース75を含むマイクロコンピュータである。CPU71、ROM72、RAM73、バックアップRAM74、及びインターフェース75は、双方向バス76によって互いに接続されている。
本発明の変位角変動状態取得手段(変位角取得手段、変位角変化率取得手段)及び閉弁時間推定手段を構成するCPU71は、内燃機関1の各部の動作を制御するためのルーチン(プログラム)、及びこのルーチンを実行するためのテーブル(ルックアップテーブル、マップ)やパラメータを、ROM72、RAM73、及びバックアップRAM74から読み出して、ルーチンを実行するようになっている。
ROM72には、CPU71が実行するルーチン、テーブル、定数(パラメータの初期値等)、等が予め格納されている。RAM73は、CPU71がルーチンを実行する際に、必要に応じてデータを一時的に格納し得るように構成されている。バックアップRAM74は、電源が投入された状態でCPU71がルーチンを実行する際にデータを格納するとともに、この格納したデータを電源遮断後も保持し得るように構成されている。
インターフェース75は、上述の熱線式エアフローメータ65、カムポジションセンサ62、クランクポジションセンサ63、水温センサ64、空燃比センサ67、及び圧力センサ66、等の各種センサ類と電気的に接続されていて、これらのセンサからの検出信号をCPU71に供給するように構成されている。また、インターフェース75は、CPU71によるルーチン実行によって発生する指令に応じて、可変吸気タイミング装置33におけるアクチュエータ33a、イグナイタ38、ポート噴射弁39、及びスロットル弁アクチュエータ43aへ駆動信号を送出するようになっている。
<実施形態の構成による動作>
図2は、バルブタイミングVTの変動による閉弁時間Tvの変化の様子を示す概念図である。ここで、バルブタイミングVTは、吸気カムシャフト33bの変位角、すなわち、吸気弁32の開閉タイミングに相当する。また、閉弁時間Tvは、筒内吸入空気量Mcの算出時点T0から、吸気弁32の閉弁時期までの時間である。
また、図中、二点鎖線で示された直線は、筒内吸入空気量Mcの算出時点T0のバルブタイミング(変位角)VTと、閉弁時間Tvと、の関係を示すものである(以下、これを「定常特性線」と称する。)。この定常特性線は、バルブタイミングVTが一定の場合における閉弁時間Tvを算出するための、以下の式(1)に対応するものである。
Tv=T120・(310−VT)/120+TAUa+tTB+8 ……(1)
式(1)中、T120は、クランク角を時間換算するために用いられる値であり、具体的にはクランクシャフト24が120°CA回転するのに要する時間である。TAUaは、ポート噴射弁39の通電時間である。この通電時間TAUaは、燃料噴射量に対応するものであり、筒内吸入空気量Mcとともに時点T0にて算出される。tTBは燃料遅れ時間であり、より詳しくはポート噴射弁39の無効噴射時間、開弁遅れ時間、及び噴霧飛行時間の合計である。なお、式(1)の導出過程については、本出願人に係る特開平8−284737号公報に記載されているので、本明細書においてはその説明は省略されている。
従来(例えば特開平8−284737号公報に記載の技術)においては、筒内吸入空気量Mcの算出時点T0以降のバルブタイミングVTが一定である(図中一点鎖線参照)ものとして、閉弁時間Tvが推定されていた(図中一点鎖線(バルブタイミングVT一定を示す線)と定常特性線との交点に対応するTv’参照)。
しかしながら、内燃機関1の運転状態が過渡状態であって、バルブタイミングVTが時点T0以降(時点T0の前後)において変動している場合、バルブタイミングVTが一定とした場合の閉弁時間の推定値Tv’と、正確な閉弁時間Tvと、の間に、大きな誤差が生じることがある。
そこで、本実施形態の制御装置70(CPU71)は、時点T0以降のバルブタイミングVTの変動状態を取得(推定)し、この結果に基づいて、閉弁時間Tvを推定する。
<<第一の具体例>>
具体的には、時点T0以降のバルブタイミングVTの変化率が一定であると推定され得る場合(図2において実線で示されている矢印参照)、以下の式(2)ないし(4)によって、閉弁時間Tvが推定される。
DLVT=(VT−VT0)/ΔT ……(2)
Tv’=T120・(310−VT)/120 ……(3)
Tv=tTFWD・120/(120+T120・Tv’)+TAUa+tTB+8 ……(4)
ここで、式(2)におけるDLVTは、時点T0におけるバルブタイミングVTの変化率(変位角変化率)である。ΔTは、演算間隔(8msec)である。VT0は、時点T0よりもΔTだけ前の(すなわち前回演算時の)バルブタイミングVTである。
式(3)におけるTv’は、時点T0以降のバルブタイミングVTが一定である場合を想定した「仮の」閉弁時間であって、上記の式(1)における右辺第1項に対応する。式(4)は、以下のようにして導出される。
図2における長さYは、図中実線で示されている矢印の傾きDLVTとTvとの積によって表される。一方、長さYは、TvとTv’との偏差と、図中二点鎖線で示された定常特性線の傾きと、の積によっても表される。したがって、下記の式(5)が成立する。
Tv・DLVT=(Tv’−Tv)・120/T120 ……(5)
この式(5)を整理すると式(4)の第1項が求められ、これにTAUa+tTB+8を加算することで、式(4)が求められる。
図3は、図1に示されているCPU71によって実行される、閉弁時間推定処理の一具体例を示すフローチャートである。CPU71は、図3に示されている閉弁時間推定ルーチン300を、ΔT=8msec毎に、繰り返し実行する。
このルーチンの処理が開始されると、まず、ステップ310にて、時刻T0におけるバルブタイミングVTが取得される。次に、ステップ320にて、時刻T0におけるバルブタイミング変化率DLVTが、上記の式(2)に基づいて算出される。続いて、ステップ330にて、閉弁時間Tvの推定値が、上記の式(3)及び(4)に基づいて算出され、本ルーチンが一旦終了する。
<<第二の具体例>>
図4は、バルブタイミングVTの変動による閉弁時間Tvの変化の様子を示す概念図である。実際の過渡運転時におけるバルブタイミングVTは、図4における(i)にて実線の矢印で示されているように、一定(直線状)の変化ではなく、複雑に変化し得る。
そこで、本具体例においては、図4における(ii)に示されているように、筒内吸入空気量Mc及びポート噴射弁39の通電時間TAUaの算出時点の到来毎に、将来のバルブタイミングVTが推定される(図中実線の折れ線参照)。そして、このバルブタイミングVTの推定結果に基づいて、閉弁時間Tvがより精度よく推定される。
図5は、図1に示されているCPU71によって実行される、閉弁時間推定処理の一具体例を示すフローチャートである。CPU71は、図5に示されている閉弁時間推定ルーチン300を、ΔT=8msec毎に、繰り返し実行する。
このルーチンの処理が開始されると、まず、ステップ510にて、カウンタiが1にセットされる。次に、ステップ520にて、バルブタイミングVTiが推定される。このバルブタイミングVTiの推定は、例えば、現在のバルブタイミング変化率の推定値とΔTとの積とから求められる補正値で、現在のバルブタイミングを補正することで行われ得る。あるいは、例えば、バルブタイミングVTiの推定は、スロットル弁開度の予測・推定(特開2003−184613号公報:特に図8及びその説明参照)と同様の方法で行われ得る。
続いて、ステップ530にて、暫定閉弁時間Tviが、下記の式(6)に基づいて算出される。この式(6)は、上記の式(1)と等価である。
Tvi=T120・(310−VTi)/120+TAUa+tTB+8 ……(6)
続いて、ステップ540にて、暫定閉弁時間Tviがカウンタiの値とΔTとの積以下であるか否かが判定される。
ルーチン起動からしばらくの間は、暫定閉弁時間Tviがカウンタiの値とΔTとの積よりも大きい(ステップ540=No)。よって、この場合、処理がステップ550に移行してカウンタiがインクリメントされた後、処理がステップ520に戻る。
バルブタイミングVTの推定結果の軌跡と定常特性線とが交わると、暫定閉弁時間Tviがカウンタiの値とΔTとの積以下となる(ステップ540=Yes)。
すなわち、図4における(ii)に示されているように、i=n−1においては、バルブタイミング推定結果VTn-1から求められる暫定閉弁時間Tvn-1は、ΔT・(n−1)よりも大きい。そして、バルブタイミングVTの推定結果の軌跡と定常特性線との交点が生じた後のi=nにおいては、バルブタイミング推定結果VTnから求められる暫定閉弁時間Tvnは、ΔT・n以下となる。
このとき、実際の閉弁時間と同視できる仮想閉弁時間Tvv(バルブタイミングVTの推定結果の軌跡と定常特性線との交点に対応する)は、Tvn-1とTvnとの間となる。そこで、ステップ540の判定結果がYesとなった場合、処理がステップ560に進行し、Tvn-1及び/又はTvnに基づいて、閉弁時間Tvの推定値が決定され、本ルーチンが一旦終了する。
具体的には、ステップ560においては、例えば、閉弁時間Tvの推定値がTvn-1とTvnとのうちのいずれか一方(例えば常にTvn)に決定される。あるいは、例えば、Tvn-1とTvnとを統計処理(平均等)することで、閉弁時間Tvの推定値が決定される。
<変形例の例示列挙>
なお、上述の実施形態は、上述した通り、出願人が取り敢えず本願の出願時点において最良であると考えた本発明の代表的な実施形態を単に例示したものにすぎない。よって、本発明はもとより上述の実施形態に何ら限定されるものではない。
したがって、本発明の本質的部分を変更しない範囲内において、上述の実施形態に対して種々の変形が施され得ることは、当然である。
以下、代表的な変形例について、幾つか例示する。もっとも、言うまでもなく、変形例とて、以下に列挙されたものに限定されるものではない。また、複数の変形例が、技術的に矛盾しない範囲内において、適宜、複合的に適用され得る。
本発明(特に、本発明の課題を解決するための手段を構成する各構成要素における、作用的・機能的に表現されているもの)は、上述の実施形態や、下記変形例の記載に基づいて限定解釈されてはならない。このような限定解釈は、(先願主義の下で出願を急ぐ)出願人の利益を不当に害する反面、模倣者を不当に利するものであって、許されない。
(A)本発明は、上述の実施形態にて開示された具体的な装置構成に限定されない。例えば、本発明は、ガソリンエンジン、ディーゼルエンジン、メタノールエンジン、バイオエタノールエンジン、その他任意のタイプの内燃機関に適用可能である。気筒数、気筒配列方式(直列、V型、水平対向)、燃料供給方式も、特に限定はない。
ポート噴射弁39とともに、あるいはこれに代えて、燃焼室CC内に燃料を直接噴射するための筒内噴射弁が設けられていてもよい(例えば特開2007−278137号公報等参照)。かかる構成に対しても、本発明は好適に適用される。
(B)本発明は、上記の実施形態にて開示された具体的な処理に限定されない。例えば、閉弁時間の推定ルーチンは、各シリンダ21におけるクランク角が吸気上死点前の所定クランク角度(例えば、BTDC90°CA)となる毎に、繰り返し実行され得る。
図5におけるステップ560にて、以下の式(7)ないし(10)により、閉弁時間Tvの推定値が決定されてもよい。なお、下記の式において、nはステップ540にて判定がYesとなった時点のカウンタiの値である。
α=T120・(310−VTn-1)/120 ……(7)
DLVT=(VTn−VTn-1)/ΔT ……(8)
β=TAUa+tTB+8−(n−1)・ΔT ……(9)
Tv=α・120/(120+T120・DLVT)+β ……(10)
これにより、バルブタイミングVTが急激に変化した場合でも、閉弁時間Tvの推定が、より精度よく行われ得る。
(C)その他、特段に言及されていない変形例についても、本発明の本質的部分を変更しない範囲内において、本発明の範囲内に含まれることは当然である。
また、本発明の課題を解決するための手段を構成する各要素における、作用・機能的に表現されている要素は、上述の実施形態や変形例にて開示されている具体的構造の他、当該作用・機能を実現可能ないかなる構造をも含む。
さらに、本明細書にて引用した各公報の内容(明細書及び図面を含む)は、本明細書の一部を構成するものとして援用され得る。
1…エンジン CC…燃焼室
2…シリンダブロック部 21…シリンダ 22…ピストン
3…シリンダヘッド部 31…吸気ポート 32…吸気弁
33…可変吸気タイミング装置 34…排気ポート 35…排気弁
37…点火プラグ 38…イグナイタ 39…ポート噴射弁
4…吸気系統 41…吸気管 43…スロットル弁
5…排気系統 70…制御装置 71…CPU
特開平8−284737号公報 特開2001−98998号公報

Claims (4)

  1. 吸気ポートと気筒との連通状態を制御する吸気弁の作動タイミングを調整する可変動弁機構を備えた内燃機関の制御装置であって、
    吸入空気量の算出時点にて、前記可変動弁機構における変位角を取得する、変位角取得手段と、
    前記算出時点における前記変位角の変化率を取得する、変位角変化率取得手段と、
    前記変位角取得手段及び前記変位角変化率取得手段によって取得された前記変位角及び前記変化率に基づいて、前記算出時点から前記吸気弁の閉弁時期までの時間である閉弁時間を推定する、閉弁時間推定手段と、
    を備えたことを特徴とする、内燃機関の制御装置。
  2. 吸気ポートと気筒との連通状態を制御する吸気弁の作動タイミングを調整する可変動弁機構を備えた内燃機関の制御装置であって、
    吸入空気量の算出時点から前記吸気弁の閉弁時期までの、前記可変動弁機構における変位角の変動状態を取得する、変位角変動状態取得手段と、
    前記変位角変動状態取得手段によって取得された前記変位角の前記変動状態に基づいて、前記算出時点から前記閉弁時期までの時間である閉弁時間を推定する、閉弁時間推定手段と、
    を備えたことを特徴とする、内燃機関の制御装置。
  3. 請求項2に記載の、内燃機関の制御装置であって、
    前記変位角変動状態取得手段は、
    前記変位角を取得する、変位角取得手段と、
    前記変位角の変化率を取得する、変位角変化率取得手段と、
    を備え、
    前記閉弁時間推定手段は、前記変位角取得手段及び前記変位角変化率取得手段によって取得された前記変位角及び前記変化率に基づいて、前記閉弁時間を推定することを特徴とする、内燃機関の制御装置。
  4. 請求項3に記載の、内燃機関の制御装置であって、
    前記変位角取得手段は、前記算出時点における前記変位角を取得し、
    前記変位角変化率取得手段は、前記算出時点における前記変位角の変化率を取得することを特徴とする、内燃機関の制御装置。
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