JP5195518B2 - 短絡検出装置 - Google Patents

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Description

本発明は、第1基準電位を基準として入力される直流電圧を昇圧する昇圧回路において、入力側及び出力側における、第1基準電位と絶縁された第2基準電位への短絡を検出する短絡検出装置に関する。
従来、基準電位への短絡を検出することができる短絡検出装置として、例えば特許文献1に開示されている漏電検出装置がある。この漏電検出装置は、車両を駆動するためのモータ駆動機構において、直流電源からインバータを経てモータに至る給電系統の漏電を検出するものである。漏電検出装置は、コントールユニットによって構成されている。コントールユニットは、インバータの制御GNDの接地電位とコントールユニットの制御GNDの接地電位を検出する。そして、それらの差分電位の大きさに基づいて漏電の有無を判定する。これにより、給電系統の漏電の有無、つまり、制御GNDへの短絡を検出することができる。
特開2005−237133号公報
ところで、車両を駆動するためのモータ駆動機構において、直流電源とインバータの間に昇圧回路が設けられることがある。この場合、昇圧回路の入力側又は出力側の給電系統で漏電が発生しても、同様に漏電の有無を検出することができる。しかし、漏電の発生箇所、つまり、制御GNDへの短絡箇所が昇圧回路のどの給電系統であるかを特定することができないという問題があった。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、簡素な構成で、昇圧回路の入力側及び出力側の第2基準電位への短絡を、短絡箇所を特定して検出することができる短絡検出装置を提供することを目的とする。
課題を解決するための手段及び発明の効果
そこで、本発明者らは、この課題を解決すべく鋭意研究し試行錯誤を重ねた結果、第1基準電位を基準として昇圧を行う昇圧回路において、正極入力端子、負極入力端子、正極出力端子及び負極出力端子にそれぞれ接続される第1〜第4抵抗の抵抗値を所定値に設定することで、簡素な構成で、入力側及び出力側の第1基準電位と絶縁された第2基準電位への短絡を、短絡箇所を特定して検出できることを思いつき、本発明を完成するに至った。
すなわち、請求項1に記載の短絡検出装置は、第1基準電位を基準として入力された直流電圧を昇圧して出力する昇圧回路と、一端が昇圧回路の正極入力端子に、他端が第1基準電位と絶縁された第2基準電位にそれぞれ接続される第1抵抗と、一端が第1基準電位に接続された昇圧回路の負極入力端子に、他端が第2基準電位にそれぞれ接続される第2抵抗と、一端が昇圧回路の正極出力端子に、他端が第2基準電位にそれぞれ接続される第3抵抗と、一端が第1基準電位に接続された昇圧回路の負極出力端子に、他端が第2基準電位にそれぞれ接続される第4抵抗と、昇圧回路の正極出力端子の電圧に対する第1基準電位と第2基準電位の間の電位差に基づいて昇圧回路の正極入力端子、正極出力端子、並びに、負極入力端子及び負極出力端子の少なくともいずれかの第2基準電位への短絡を、短絡箇所を特定して検出する短絡検出手段と、を備えた短絡検出装置であって、第1抵抗〜第4抵抗は、昇圧回路の正極出力端子の電圧に対する第1基準電位と第2基準電位の間の電位差が、短絡の有無、及び、短絡箇所によってそれぞれ異なる値となるように抵抗値が設定されていることを特徴とする。この構成によれば、簡素な構成で、昇圧回路の入力側及び出力側の第2基準電位への短絡を、短絡箇所を特定して検出することができる。
請求項2に記載の短絡検出装置は、請求項1に記載の短絡検出装置において、第1抵抗〜第4抵抗は、第1抵抗と第2抵抗の抵抗値が互いに等しく、第3抵抗と第4抵抗の抵抗値が互いに等しく、短絡が発生していない正常状態における、昇圧回路の正極出力端子の電圧に対する第1基準電位と第2基準電位の間の電位差が、昇圧回路の正極入力端子の電圧より小さくなるように抵抗値が設定されていることを特徴とする。この構成によれば、昇圧回路の正極出力端子の電圧に対する第1基準電位と第2基準電位の間の電位差を、短絡の有無、及び、短絡箇所によって、確実にそれぞれ異なる値とすることができる。
請求項3に記載の短絡検出装置は、請求項2に記載の短絡検出装置において、第1抵抗〜第4抵抗は、昇圧回路の最大昇圧比をm、第1抵抗及び第2抵抗に対する第3抵抗及び第4抵抗の抵抗比をnとすると、n>m−2となるように抵抗値が設定されていることを特徴とする。この構成によれば、短絡が発生していない正常状態における、昇圧回路の正極出力端子の電圧に対する第1基準電位と第2基準電位の間の電位差を、昇圧回路の正極入力端子の電圧より確実に小さくすることができる。
請求項4に記載の短絡検出装置は、請求項1〜3のいずれか1項に記載の短絡検出装置において、第1抵抗及び第2抵抗の電圧に基づいて昇圧回路の入力電圧を検出する入力電圧検出手段と、第3抵抗及び第4抵抗の電圧に基づいて昇圧回路の出力電圧を検出する出力電圧検出手段と、入力電圧検出手段及び出力電圧検出手段の検出結果に基づいて昇圧回路を制御する制御手段と、を有することを特徴とする。この構成によれば、短絡を検出するための抵抗と昇圧回路の入力電圧及び出力電圧を検出するための抵抗を同一の抵抗によって構成することができる。そのため、構成をより簡素化することができる。
請求項5に記載の短絡検出装置は、請求項1〜4のいずれか1項に記載の短絡検出装置において、車両に搭載され、昇圧回路の短絡を検出することを特徴とする。この構成によれば、車両に搭載され、昇圧回路の短絡を検出する短絡検出装置において、簡素な構成で、昇圧回路の入力側及び出力側の第2基準電位への短絡を、短絡箇所を特定して検出することができる。
本実施形態におけるモータ制御装置の回路図である。 抵抗R1〜R8の等価回路の回路図である。 昇圧回路の正極入力端子が低電圧GNDに短絡した場合の等価回路の回路図である。 昇圧回路の負極入力端子が低電圧GNDに短絡した場合の等価回路の回路図である。 昇圧回路の正極出力端子が低電圧GNDに短絡した場合の等価回路の回路図である。 昇圧回路の負極出力端子が低電圧GNDに短絡した場合の等価回路の回路図である。 図2〜図6の各状態における、昇圧回路の正極出力端子の電圧に対する高電圧GNDと低電圧GNDの間の電位差の特性を示すグラフである。
次に、実施形態を挙げ本発明をより詳しく説明する。本実施形態では、本発明に係る短絡検出装置を、車両に搭載され、車両駆動用の交流モータを制御するモータ制御装置に適用した例を示す。
まず、図1を参照してモータ制御装置の構成について説明する。ここで、図1は、本実施形態におけるモータ制御装置の回路図である。
図1に示すモータ制御装置1は、低電圧バッテリB10の出力する直流電圧によって作動し、高電圧バッテリB11の出力する直流電圧を昇圧するとともに交流電圧に変換して車両駆動用の交流モータM1に供給する装置である。モータ制御装置1は、昇圧回路10と、インバータ回路11と、制御回路12とを備えている。
昇圧回路10は、高電圧バッテリB11の負極電位を基準として、高電圧バッテリB11から入力される直流電圧を昇圧してインバータ回路11に出力する回路である。ここで、昇圧回路10の入力電圧は200V、出力電圧は400V〜1000Vである。昇圧回路10の最大昇圧比mは、5倍(1000V/200V)である。昇圧回路10の正極入力端子は、高電圧バッテリB11の正極端子に接続されている。また、負極入力端子は、高電圧バッテリB11の負極端子に接続され、高電圧バッテリB11の負極端子は、基準となる高電圧GND(第1基準電位)に接続されている。さらに、正極出力端子及び負極出力端子は、インバータ回路11にそれぞれ接続されている。なお、昇圧回路10の負極入力端子と負極出力端子は、回路内部で接続されている。
インバータ回路11は、昇圧回路10から入力される昇圧された直流電圧を交流電圧に変換して交流モータM1に供給する回路である。インバータ回路11の正極入力端子は昇圧回路10の正極出力端子に、負極入力端子は昇圧回路10の負極出力端子にそれぞれ接続されている。また、交流出力端子は、交流モータM1にそれぞれ接続されている。
制御回路12は、低電圧バッテリB10の出力する直流電圧によって作動し、昇圧回路10の入力電圧及び出力電圧に基づいて、昇圧回路10及びインバータ回路11を制御する回路である。また、昇圧回路10の入力電圧及び出力電圧に基づいて、昇圧回路10の入力側及び出力側の低電圧GND(第2基準電位)への短絡を、短絡箇所を特定して検出する回路でもある。制御回路12の正極端子は、低電圧バッテリB10の正極端子に接続されている。また、負極端子は、低電圧バッテリB10の負極端子に接続され、低電圧バッテリB10の負極端子は、基準となる低電圧GNDに接続されている。なお、低電圧GNDは、高電圧GNDと絶縁されている。制御回路12は、抵抗R1、R2(第1抵抗、入力電圧検出手段)、抵抗R3、R4(第2抵抗、入力電圧検出手段)、抵抗R5、R6(第3抵抗、出力電圧検出手段)、抵抗R7、R8(第4抵抗、出力電圧検出手段)、差動増幅回路120(入力電圧検出手段)と、差動増幅回路121(出力電圧検出手段)と、増幅回路122、123(短絡検出手段)と、マイクロコンピュータ124(短絡検出手段、制御手段)とを備えている。
抵抗R1、R2は、昇圧回路10の正極入力端子の電圧を、差動増幅回路120の
入力可能な電圧に分圧する素子である。抵抗R1、R2は直列接続されている。直列接続された抵抗R1、R2の一端は昇圧回路10の正極入力端子に、他端は制御回路12の低電圧GNDにそれぞれ接続されている。また、抵抗R1、R2の直列接続点は、差動増幅回路120に接続されている。
抵抗R3、R4は、昇圧回路10の負極入力端子の電圧を、差動増幅回路120の入力可能な電圧に分圧する素子である。抵抗R3、R4は直列接続されている。直列接続された抵抗R3、R4の一端は、高電圧GNDに接続された昇圧回路10の負極入力端子に、他端は制御回路12の低電圧GNDにそれぞれ接続されている。また、抵抗R3、R4の直列接続点は、差動増幅回路120及び増幅回路122にそれぞれ接続されている。
抵抗R5、R6は、昇圧回路10の正極出力端子の電圧を、差動増幅回路121の入力可能な電圧に分圧する素子である。抵抗R5、R6は直列接続されている。直列接続された抵抗R5、R6の一端は昇圧回路10の正極出力端子に、他端は制御回路12の低電圧GNDにそれぞれ接続されている。また、抵抗R5、R6の直列接続点は、差動増幅回路121に接続されている。
抵抗R7、R8は、昇圧回路10の負極出力端子の電圧を、差動増幅回路121の入力可能な電圧に分圧する素子である。抵抗R7、R8は直列接続されている。直列接続された抵抗R7、R8の一端は、高電圧GNDに接続された昇圧回路10の負極出力端子に、他端は制御回路12の低電圧GNDにそれぞれ接続されている。また、抵抗R7、R8の直列接続点は、差動増幅回路121及び増幅回路123にそれぞれ接続されている。
ここで、直列接続された抵抗R1、R2の合成抵抗と、直列接続された抵抗R3、R4の合成抵抗は、互いに等しく4MΩに設定されている。また、直列接続された抵抗R5、R6の合成抵抗と、直列接続された抵抗R7、R8の合成抵抗は、互いに等しく24MΩに設定されている。つまり、直列接続された抵抗R1、R2の合成抵抗に対する、直列接続された抵抗R5、R6の合成抵抗の抵抗比nは、6倍(24MΩ/4MΩ)である。直列接続された抵抗R1、R2の合成抵抗に対する、直列接続された抵抗R5、R6の合成抵抗の抵抗比nが、5倍である昇圧回路10の最大昇圧比mより大きくなるように、抵抗R1〜R8の抵抗値が設定されている。
差動増幅回路120は、直列接続された抵抗R1、R2及び直列接続された抵抗R3、R4によって分圧された昇圧回路10の正極入力端子及び負極入力端子の電圧を差動増幅する回路である。つまり、昇圧回路10の入力電圧に相当する分圧された電圧を増幅する回路である。差動増幅回路120の一方の入力端子は抵抗R1、R2の直列接続点に、他方の入力端子は抵抗R3、R4の直列接続点にそれぞれ接続されている。また、出力端子は、マイクロコンピュータ124に接続されている。
差動増幅回路121は、直列接続された抵抗R5、R6及び直列接続された抵抗R7、R8によって分圧された昇圧回路10の正極出力端子及び負極出力端子の電圧を差動増幅する回路である。つまり、昇圧回路10の出力電圧に相当する分圧された電圧を増幅する回路である。差動増幅回路121の一方の入力端子は抵抗R5、R6の直列接続点に、他方の入力端子は抵抗R7、R8の直列接続点にそれぞれ接続されている。また、出力端子は、マイクロコンピュータ124に接続されている。
増幅回路122は、昇圧回路10の入力側及び出力側の低電圧GNDへの短絡を検出するため、直列接続された抵抗R3、R4によって分圧された高電圧GNDに対する低電圧GNDの電圧を増幅する回路である。増幅回路122の入力端子は、直列接続された抵抗R3、R4の直列接続点に接続されている。また、出力端子は、マイクロコンピュータ124に接続されている。
増幅回路123は、昇圧回路10の入力側及び出力側の低電圧GNDへの短絡を検出のため、直列接続された抵抗R7、R8によって分圧された高電圧GNDに対する低電圧GNDの電圧を増幅する回路である。増幅回路123の入力端子は、直列接続された抵抗R7、R8の直列接続点に接続されている。また、出力端子は、マイクロコンピュータ124に接続されている。
マイクロコンピュータ124は、差動増幅回路120、121から入力される電圧に基づいて、昇圧回路10及びインバータ回路11を制御するための制御信号を出力する素子である。また、増幅回路122、123から入力される電圧に基づいて、昇圧回路10の入力側及び出力側の低電圧GNDへの短絡を、短絡箇所を特定して検出する素子でもある。マイクロコンピュータ124は、差動増幅回路120、121から入力される電圧に基づいて昇圧回路10の入力電圧及び出力電圧を求め、それらに基づいて昇圧回路10及びインバータ回路11を制御するための制御信号を出力する。また、増幅回路122、123から入力される電圧に基づいて高電圧GNDに対する低電圧GNDの電位差を求め、それに基づいて昇圧回路10の入力側及び出力側の低電圧GNDへの短絡の有無、及び、短絡箇所を判定する。マイクロコンピュータ124のアナログ入力端子は、差動増幅回路120、121及び増幅回路122、123の出力端子にそれぞれ接続されている。また、制御信号出力端子は、昇圧回路10及びインバータ回路11にそれぞれ接続されている。
次に、図1を参照してモータ制御装置の動作について説明する。図1において、昇圧回路10の正極入力端子の電圧は、直列接続された抵抗R1、R2によって分圧される。昇圧回路10の負極入力端子の電圧は、直列接続された抵抗R3、R4によって分圧される。また、昇圧回路10の正極出力端子の電圧は、直列接続された抵抗R5、R6によって分圧される。昇圧回路10の負極出力端子の電圧は、直列接続された抵抗R7、R8によって分圧される。分圧された昇圧回路10の正極入力端子及び負極入力端子の電圧は、差動増幅回路120によって差動増幅される。また、分圧された昇圧回路10の正極出力端子及び負極出力端子の電圧は、差動増幅回路121によって差動増幅される。マイクロコンピュータ124は、差動増幅回路120、121から入力される電圧に基づいて昇圧回路10及びインバータ回路11を制御するための制御信号を出力する。昇圧回路10は、制御信号に基づいて入力電圧を昇圧して出力する。インバータ回路11は、昇圧回路10から入力される昇圧された電圧を交流電圧に変換して交流モータM1に供給する。これにより、交流モータM1がトルクを発生し、車両が駆動される。
一方、分圧された昇圧回路10の負極入力端子の電圧は、増幅回路122によって増幅される。また、分圧された昇圧回路10の負極出力端子の電圧は、増幅123によって増幅される。マイクロコンピュータ124は、増幅回路122、123から入力される電圧に基づいて昇圧回路10の入力側及び出力側の低電圧GNDへの短絡を、短絡箇所を特定して検出し、対応する処理を行う。
次に、図1〜図7を参照して昇圧回路の入力側及び出力側の低電圧GNDへの短絡検出原理について説明する。ここで、図2は、抵抗R1〜R8の等価回路の回路図である。なお、図中における抵抗Raは、直列接続された抵抗R1、R2を示す。抵抗Rbは、直列接続された抵抗R3、R4を示す。抵抗Rcは、直列接続された抵抗R5、R6を示す。抵抗Rdは、直列接続された抵抗R7、R8を示す。電圧VL、VHは、昇圧回路10の正極入力端子及び正極出力端子の電圧を示す。電圧VGGは、高電圧GNDに対する低電圧GNDの電位差を示す。図3は、昇圧回路の正極入力端子が低電圧GNDに短絡した場合の等価回路の回路図である。図4は、昇圧回路の負極入力端子が低電圧GNDに短絡した場合の等価回路の回路図である。図5は、昇圧回路の正極出力端子が低電圧GNDに短絡した場合の等価回路の回路図である。図6は、昇圧回路の負極出力端子が低電圧GNDに短絡した場合の等価回路の回路図である。図7は、図2〜図6の各状態における、昇圧回路の正極出力端子の電圧に対する高電圧GNDと低電圧GND間の電位差の特性を示すグラフである。
図1に示す抵抗R1〜R8は、図2に示すような等価回路を構成している。直列接続された抵抗R1、R2を示す抵抗Raの一端は昇圧回路10の正極入力端子に、他端は低電圧GNDにそれぞれ接続されている。直列接続された抵抗R3、R4を示す抵抗Rbの一端は高電圧GNDに、他端は低電圧GNDにそれぞれ接続されている。直列接続された抵抗R5、R6を示す抵抗Rcの一端は昇圧回路10の正極出力端子に、他端は低電圧GNDにそれぞれ接続されている。直列接続された抵抗R7、R8を示す抵抗Raの一端は高電圧GNDに、他端は低電圧GNDにそれぞれ接続されている。
ここで、昇圧回路10の正極入力端子の電圧をVL、正極出力端子の電圧をVHとすると、高電圧GNDと低電圧GND間の電位差である、高電圧GNDに対する低電圧GNDの電圧VGGは、数1によって表される。
Figure 0005195518
前述したように、抵抗Ra、Rbの抵抗値は、互いに等しく4MΩである。また、抵抗Rc、Rdの抵抗値は、互いに等しく24MΩである。例えば、昇圧回路10の正極入力端子の電圧VLが200Vであり、正極出力端子の電圧VHが出力電圧範囲400V〜1000Vの場合において、図3に示すように、昇圧回路10の正極入力端子が低電圧GNDに短絡すると、高電圧GNDに対する低電圧GNDの電圧VGGは、数1から求められ、図7に示すように、昇圧回路10の正極入力端子の電圧と同じ200V一定となる。図4に示すように、高電圧GNDに接続された昇圧回路10の負極入力端子が低電圧GNDに短絡すると、高電圧GNDに対する低電圧GNDの電圧VGGは、数1から求められ、図7に示すように、0V一定となる。図5に示すように、昇圧回路10の正極出力端子が低電圧GNDに短絡すると、高電圧GNDに対する低電圧GNDの電圧VGGは、数1から求められ、図7に示すように、正極出力端子の電圧VHに比例し、出力最小電圧400V以上である400V〜1000Vの範囲で変化する。図6に示すように、高電圧GNDに接続された昇圧回路10の負極出力端子が低電圧GNDに短絡すると、負極入力端子が低電圧GNDに短絡した場合と同様に、高電圧GNDに対する低電圧GNDの電圧VGGは、図7に示すように、0V一定となる。図2に示すように、低電圧GNDへの短絡が全く発生していないときには、高電圧GNDに対する低電圧GNDの電圧VGGは、図7に示すように、正極出力端子の電圧VHに比例し、昇圧回路10の正極入力端子の電圧200Vより小さい114V〜157Vの範囲で変化する。
ところで、抵抗Ra〜Rdの抵抗値が、全て等しく、例えば8MΩであると、低電圧GNDへの短絡が全く発生していないときのみ、高電圧GNDに対する低電圧GNDの電圧VGGが、図7の比較例で示すように、正極出力端子の電圧VHに比例し、昇圧回路10の正極入力端子の電圧200Vを挟んで150V〜300Vの範囲で変化する。この場合、正極出力端子の電圧VHが600Vときに、高電圧GNDに対する低電圧GNDの電圧VGGが、昇圧回路10の正極入力端子が低電圧GNDに短絡した場合と同じ、200Vになる。そのため、このような抵抗値の条件では、短絡の有無を検出することができない。
しかし、抵抗Ra、Rbの抵抗値を4MΩ、抵抗Rc、Rdの抵抗値を24MΩに設定すると、低電圧GNDへの短絡が全く発生していないときに、高電圧GNDに対する低電圧GNDの電圧VGGを、図7に示すように、昇圧回路10の正極入力端子の電圧200Vより小さくすることができる。これにより、昇圧回路10の正極出力端子の電圧VHに対して、高電圧GNDに対する低電圧GNDの電圧VGGが、短絡の有無、及び短絡箇所によってそれぞれ異なる値となる。そのため、昇圧回路10の正極出力端子の電圧VHに対する低電圧GNDの電圧VGGに基づいて、短絡の有無、及び、短絡箇所を特定して検出することができる。
例えば、昇圧回路10の正極出力端子の電圧VHが600Vの場合において、低電圧GNDの電圧VGGが600Vのときには、マイクロコンピュータ124は、昇圧回路10の正極出力端子が低電圧GNDに短絡したと判定する。また、低電圧GNDの電圧VGGが200Vのときには、昇圧回路10の正極入力端子が低電圧GNDに短絡したと判定する。さらに、低電圧GNDの電圧VGGが0Vのときには、昇圧回路10の負極入出力端子の少なくともいずれかが低電圧GNDに短絡したと判定する。一方、低電圧GNDの電圧VGGが129Vのときには、マイクロコンピュータ124は、昇圧回路10の正極入出力端子及び負極入出力端子は低電圧GNDに短絡しておらず、正常状態であると判定する。
最後に、効果について説明する。本実施形態によれば、図7に示すように、抵抗Ra〜Rdは、昇圧回路10の正極出力端子の電圧VHに対する高電圧GNDと低電圧GNDの間の電位差が、短絡の有無、及び、短絡箇所によってそれぞれ異なる値となるように抵抗値が設定されている。そのため、車両に搭載され、昇圧回路10を有するモータ制御装置1において、簡素な構成で、昇圧回路10の入力側及び出力側の低電圧GNDへの短絡を、短絡箇所を特定して検出することができる。
また、本実施形態によれば、抵抗Ra〜Rdは、抵抗Raと抵抗Rbの抵抗値が互いに等しく、抵抗Rcと抵抗Rdの抵抗値が互いに等しく、図7に示すように、短絡が発生していない正常状態における、昇圧回路10の正極出力端子の電圧VHに対する低電圧GNDの電圧VGGが、昇圧回路10の正極入力端子の電圧VLの200Vより小さくなるように、抵抗値が設定されている。そのため、昇圧回路10の正極出力端子の電圧VHに対する低電圧GNDの電圧VGGを、短絡の有無、及び、短絡箇所によって、確実にそれぞれ異なる値とすることができる。
さらに、本実施形態によれば、抵抗Ra〜Rdは、抵抗Ra、Rbに対する抵抗Rc、Rdの抵抗比nが、昇圧回路10の最大昇圧比5倍より大きくなるように、6倍に設定されている。そのため、短絡が発生していない正常状態における、昇圧回路10の正極出力端子の電圧VHに対する低電圧GNDの電圧VGGを、昇圧回路10の正極入力端子の電圧VLより確実に小さくすることができる。
加えて、本実施形態によれば、短絡を検出するための抵抗と昇圧回路10の入力電圧及び出力電圧を検出するための抵抗を同一の抵抗Ra〜Rdによって構成することができる。そのため、構成をより簡素化することができる。
なお、本実施形態では、直列接続された抵抗R1、R2の合成抵抗に対する直列接続された抵抗R5、R6の合成抵抗の抵抗比nが、昇圧回路10の最大昇圧比mより大きくなるように、抵抗R1〜R8の抵抗値が設定されている例を挙げているが、これに限られるものではない。直列接続された抵抗R1、R2の合成抵抗に対する直列接続された抵抗R5、R6の合成抵抗の抵抗比nが、n>m−2となるように、抵抗R1〜R8の抵抗値が設定されていてもよい。この場合も、短絡が発生していない正常状態における、昇圧回路10の正極出力端子の電圧VHに対して、高電圧GNDに対する低電圧GNDの電圧VGGを、昇圧回路10の正極入力端子の電圧VLより小さくすることができる。そのため、電圧VHに対する電圧VGGを、短絡の有無、及び、短絡箇所によってそれぞれ異なる値とすることができる。従って、同様の効果を得ることができる。
また、本実施形態では、マイクロコンピュータ124が、増幅回路122、123から入力される電圧に基づいて短絡箇所を特定して検出する例を挙げているが、これに限られるものではない。増幅回路122、123は、高電圧GNDに接続された負極入力端子及び負極出力端子の電圧を増幅しているため、出力は等しい。そのため、マイクロコンピュータ124が、増幅回路122、123のいずれか一方から入力される電圧に基づいて短絡の有無、及び、短絡箇所を特定するようにしてもよい。
1・・・モータ制御装置(短絡検出装置)、10・・・昇圧回路、11・・・インバータ回路、12・・・制御回路、R1、R2・・・抵抗(第1抵抗、入力電圧検出手段)、R3、R4・・・抵抗(第2抵抗、入力電圧検出手段)、R5、R6・・・抵抗(第3抵抗、出力電圧検出手段)、R7、R8・・・抵抗(第4抵抗、出力電圧検出手段)、120・・・差動増幅回路(入力電圧検出手段)、121・・・差動増幅回路(出力電圧検出手段)、122、123・・・増幅回路(短絡検出手段)、125・・・マイクロコンピュータ(短絡検出手段、制御手段)、B10・・・低電圧バッテリ、B11・・・高電圧バッテリ、M1・・・交流モータ、Ra〜Rd・・・抵抗

Claims (5)

  1. 第1基準電位を基準として入力された直流電圧を昇圧して出力する昇圧回路と、
    一端が前記昇圧回路の正極入力端子に、他端が前記第1基準電位と絶縁された第2基準電位にそれぞれ接続される第1抵抗と、
    一端が前記第1基準電位に接続された前記昇圧回路の負極入力端子に、他端が前記第2基準電位にそれぞれ接続される第2抵抗と、
    一端が前記昇圧回路の正極出力端子に、他端が前記第2基準電位にそれぞれ接続される第3抵抗と、
    一端が前記第1基準電位に接続された前記昇圧回路の負極出力端子に、他端が前記第2基準電位にそれぞれ接続される第4抵抗と、
    前記昇圧回路の前記正極出力端子の電圧に対する前記第1基準電位と前記第2基準電位の間の電位差に基づいて前記昇圧回路の前記正極入力端子、前記正極出力端子、並びに、前記負極入力端子及び前記負極出力端子の少なくともいずれかの前記第2基準電位への短絡を、短絡箇所を特定して検出する短絡検出手段と、
    を備えた短絡検出装置であって、
    前記第1抵抗〜前記第4抵抗は、前記昇圧回路の前記正極出力端子の電圧に対する前記第1基準電位と前記第2基準電位の間の電位差が、短絡の有無、及び、短絡箇所によってそれぞれ異なる値となるように抵抗値が設定されていることを特徴とする短絡検出装置。
  2. 前記第1抵抗〜前記第4抵抗は、前記第1抵抗と前記第2抵抗の抵抗値が互いに等しく、前記第3抵抗と前記第4抵抗の抵抗値が互いに等しく、短絡が発生していない正常状態における、前記昇圧回路の前記正極出力端子の電圧に対する前記第1基準電位と前記第2基準電位の間の電位差が、前記昇圧回路の前記正極入力端子の電圧より小さくなるように抵抗値が設定されていることを特徴とする請求項1に記載の短絡検出装置。
  3. 前記第1抵抗〜前記第4抵抗は、前記昇圧回路の最大昇圧比をm、前記第1抵抗及び前記第2抵抗に対する前記第3抵抗及び前記第4抵抗の抵抗比をnとすると、n>m−2となるように抵抗値が設定されていることを特徴とする請求項2に記載の短絡検出装置。
  4. 前記第1抵抗及び第前記2抵抗の電圧に基づいて前記昇圧回路の入力電圧を検出する入力電圧検出手段と、
    前記第3抵抗及び前記第4抵抗の電圧に基づいて前記昇圧回路の出力電圧を検出する出力電圧検出手段と、
    前記入力電圧検出手段及び前記出力電圧検出手段の検出結果に基づいて前記昇圧回路を制御する制御手段と、
    を有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の短絡検出装置。
  5. 車両に搭載され、前記昇圧回路の短絡を検出することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の短絡検出装置。
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