JP7346157B2 - 電力供給装置、及び、電力供給装置の制御方法 - Google Patents

電力供給装置、及び、電力供給装置の制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、電力供給装置、及び、電力供給装置の制御方法に関する。
従来、絶縁性や地絡を検出する電力供給装置が知られている(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。
しかしながら、このような従来の電力供給装置は、その構成が複雑であり、また、電圧の異なる2つのバッテリ間の絶縁性を検出するものではない。
このように、従来の電力供給装置では、所定の絶縁耐圧条件を満たしつつ、比較的簡易な構成で、電圧の異なる2つのバッテリ間を絶縁する絶縁抵抗が絶縁劣化したか否かを判断することができない。
特開2014-17974 特開平8-226951
そこで、本発明は、比較的簡易な構成で、電圧の異なる2つのバッテリ間を絶縁する絶縁抵抗が絶縁劣化したか否かを判断することが可能なことが可能な電力供給装置を提供することを目的とする。
本発明の一態様に係る電力供給装置は、
第1バッテリから第1電流経路を介して第1負荷に電力を供給するとともに、前記第1バッテリよりも低い電圧の第2バッテリから第2電流経路を介して第2負荷に電力を供給する電力供給装置であって、
前記第1バッテリと前記第2バッテリとの間を絶縁するための絶縁抵抗と、
前記第1バッテリと前記第2バッテリとの間の電流経路に流れるリーク電流若しくは前記リーク電流による電圧降下を測定する計測部と、
測定した電流若しくは電圧の測定値に基づいて、前記第1電流経路と前記第2電流経路との間で前記絶縁抵抗の絶縁劣化が発生しているか否かを判定する制御部と、を備える
ことを特徴とする。
前記電力供給装置において、
前記第1バッテリが出力する第1出力電圧に基づいた電圧を第1出力部から出力する第1出力手段と、
前記第2バッテリが出力する第2出力電圧に基づいた電圧を第2出力部から出力する第2出力手段と、をさらに備え、
前記計測部は、前記第1出力部と前記第2出力部との間の電流経路に流れるリーク電流若しくは前記リーク電流による電圧降下を測定する
ことを特徴とする。
前記電力供給装置において、
前記第1出力手段は、
前記第1バッテリが出力する第1出力電圧を分圧した第1分圧電圧を第1出力部から出力する第1出力分圧回路であり、
前記第2出力手段は、
前記第2バッテリが出力する第2出力電圧を分圧した第2分圧電圧を第2出力部から出力するとともに、その分圧比を変更可能である第2出力分圧回路である
ことを特徴とする。
前記電力供給装置において、
前記計測部は、
前記第1出力分圧回路の出力と前記第2出力分圧回路の出力との間に接続された計測用抵抗回路を構成する抵抗に流れるリーク電流若しくは前記リーク電流による電圧降下を測定する
ことを特徴とする。
前記電力供給装置において、
前記制御部は、
前記第2出力分圧回路の分圧比を制御するとともに、前記第2出力分圧回路の分圧比の変更に伴って前記計測部がそれぞれ測定した電圧の測定値に基づいて、前記第1電流経路と前記第2電流経路との間に絶縁劣化が発生しているか否かを判定する。
前記電力供給装置において、
前記第1バッテリの負極は、接地されておらず、
前記第2バッテリの負極は、接地されている。
前記電力供給装置において、
前記絶縁劣化は、
前記絶縁抵抗の抵抗値が予め設定した値以下になった場合であることを特徴とする。
前記電力供給装置において、
前記制御部は、
前記第2出力分圧回路の分圧比を変更するように制御しながら、前記計測部が測定した電圧の測定値を取得し、取得したそれぞれの測定値と予め設定した判定用閾値とを順次比較し、取得した測定値が前記判定用閾値よりも大きくなった場合には、前記絶縁劣化が発生していると判定する
ことを特徴とする。
前記電力供給装置において、
前記制御部は、
前記分圧比を変更した範囲内で取得した測定値が前記判定用閾値よりも小さい場合には、前記絶縁劣化が発生していないと判定する
ことを特徴とする。
前記電力供給装置において、
前記第1バッテリの正極が接続されるとともに前記第1負荷の一端が接続される第1正バッテリ端子と、
前記第1バッテリの負極が接続されるとともに前記第1負荷の他端が接続される第1負バッテリ端子と、
前記第2バッテリの正極が接続されるとともに前記第2負荷の一端が接続される第2正バッテリ端子と、
前記第2バッテリの負極が接続されるとともに前記第2負荷の他端が接続される第2負バッテリ端子と、を備え、
前記第1出力分圧回路は、
前記第1正バッテリ端子と前記第1負バッテリ端子との間に接続され、
前記第2出力分圧回路は、
前記第2正バッテリ端子と前記第2負バッテリ端子との間に接続されている
ことを特徴とする。
前記電力供給装置において、
前記第2出力分圧回路は、
前記第2正バッテリ端子と前記第2出力部との間に接続された第1可変抵抗と、
前記第2負バッテリ端子と前記第2出力部との間に接続された第2可変抵抗と、を備え、
前記制御部は、
前記第1及び第2可変抵抗を制御することにより、前記第2出力分圧回路の分圧比を変更する
ことを特徴とする。
本発明の一態様に係る電力供給装置の制御方法は、
第1バッテリから第1電流経路を介して第1負荷に電力を供給するとともに、前記第1バッテリよりも低い電圧の第2バッテリから第2電流経路を介して第2負荷に電力を供給する電力供給装置であって、前記第1バッテリと前記第2バッテリとの間を絶縁するための絶縁抵抗と、前記第1バッテリと前記第2バッテリとの間の電流経路に流れるリーク電流若しくは前記リーク電流による電圧降下を測定する計測部と、制御部と、を備える電力供給装置の制御方法であって、
前記制御部は、測定した電流若しくは電圧の測定値に基づいて、前記第1電流経路と前記第2電流経路との間で前記絶縁抵抗の絶縁劣化が発生しているか否かを判定する
ことを特徴とする。
本発明の一態様に係る電力供給装置は、第1バッテリから第1電流経路を介して第1負荷に電力を供給するとともに、第1バッテリよりも低い電圧の第2バッテリから第2電流経路を介して第2負荷に電力を供給する電力供給装置であって、第1バッテリと第2バッテリとの間を絶縁するための絶縁抵抗と、第1バッテリと第2バッテリとの間の電流経路に流れるリーク電流若しくはリーク電流による電圧降下を測定する計測部と、測定した電流若しくは電圧の測定値に基づいて、第1電流経路と第2電流経路との間で絶縁抵抗の絶縁劣化が発生しているか否かを判定する制御部と、を備える。
そして、制御部は、計測部が測定した電圧の測定値を取得し、取得したそれぞれの測定値と予め設定した判定用閾値とを順次比較し、取得した測定値が判定用閾値よりも大きくなった場合には、絶縁抵抗に絶縁劣化が発生していると判定する。
一方、制御部は、取得した測定値が当該判定用閾値よりも小さい場合には、絶縁抵抗に絶縁劣化が発生していないと判定する。
このように、本発明の一態様に係る電力供給装置によれば、比較的簡易な構成で、電圧の異なる2つのバッテリ間を絶縁する絶縁抵抗が絶縁劣化したか否かを判断することができる。
図1は、実施例1に係る電力供給装置100を含むシステムの構成の一例を示す図である。 図2は、図1に示す電力供給装置100における計測部MVによる計測時の電流経路の一例を示す図である。 図3は、図2に示す電力供給装置100において計測部MVによる計測値と閾値電圧Vth1との関係の一例を示す図である。 図4は、絶縁抵抗RXの接続位置が図1と異なる電力供給装置100における計測部MVによる計測時の電流経路の一例を示す図である。 図5は、図4に示す電力供給装置100において計測部MVによる計測値と閾値電圧Vth2との関係の一例を示す図である。 図6は、絶縁抵抗RXの接続位置が図1と異なる電力供給装置100における計測部MVによる計測時の電流経路の一例を示す図である。 図7は、図6に示す電力供給装置100において計測部MVによる計測値と閾値電圧Vth3との関係の一例を示す図である。 図8は、絶縁抵抗RXの接続位置が図1と異なる電力供給装置100における計測部MVによる計測時の電流経路の一例を示す図である。 図9は、図8に示す電力供給装置100において計測部MVによる計測値と閾値電圧Vth4との関係の一例を示す図である。 図10は、実施例2に係る電力供給装置200を含むシステムの構成の一例を示す図である。 図11は、図10に示す電力供給装置200において、第1及び第2の可変抵抗VR1、VR2、及び、計測部MVによる計測値と閾値電圧Vthとの関係の一例を示す図である。
以下、本発明に係る電力供給装置について、図面とともに説明する。
図1は、実施例1に係る電力供給装置100を含むシステムの構成の一例を示す図である。また、図2は、図1に示す電力供給装置100における計測部MVによる計測時の電流経路の一例を示す図である。また、図3は、図2に示す電力供給装置100において計測部MVによる計測値と閾値電圧Vth1との関係の一例を示す図である。なお、図3の例では、第1スイッチSW1及び第2スイッチSW2のオン/オフを順次切り替えて制御することで、第2出力分圧回路RC2の分圧比を順次変更している。なお、第1スイッチSW1及び第2スイッチSW2を、その抵抗値が可変である第1及び第2可変抵抗に代替するようにして、第2出力分圧回路RC2の分圧比を連続的に変更するようにしてもよい。
この図1に示す電力供給装置100は、例えば、図1に示すように、第1バッテリ(高圧側のバッテリ)BA1から第1電流経路W1を介して第1負荷Load1に電力を供給するとともに、第1バッテリBA1よりも低い電圧の第2バッテリ(低圧側のバッテリ)BA2から第2電流経路W2を介して第2負荷Load2に電力を供給するようになっている。
なお、第1バッテリBA1は、例えば、リチウムバッテリである。また、第2バッテリBA2は、例えば、当該リチウムバッテリよりも電圧が低い鉛バッテリである。
そして、この電力供給装置100は、例えば、車両に積載される。そして、第1負荷Load1は、例えば、当該車両を駆動するモータを含んでいる。そして、第2負荷Load2は、例えば、当該モータを制御するモータ制御ユニットMCUを含んでいる。
この電力供給装置100は、例えば、図1に示すように、第1正バッテリ端子TPB1と、第1負バッテリ端子TNB1と、第2正バッテリ端子TPB2と、第1出力手段(第1出力分圧回路)RC1と、第2出力手段(第2出力分圧回路)RC2と、計測用抵抗回路RMと、計測部MVと、制御部CNTと、絶縁抵抗RXと、を備える。
そして、第1正バッテリ端子TPB1は、第1バッテリBA1の正極が接続されるとともに第1負荷Load1の一端が接続されている。
また、第1負バッテリ端子TNB1は、第1バッテリBA1の負極が接続されるとともに第1負荷Load1の他端が接続されている。
なお、この第1負バッテリ端子TNB1は、接地されていない。すなわち、第1バッテリBA1の負極は、接地されていない。
また、第2正バッテリ端子TPB2は、第2バッテリBA2の正極が接続されるとともに第2負荷Load2の一端が接続されている。
また、第2負バッテリ端子TNB2は、第2バッテリBA2の負極が接続されるとともに第2負荷Load2の他端が接続されている。
この第2負バッテリ端子TNB2は、例えば、図1に示すように、接地されている。より詳しくは、第2負バッテリ端子TNB2は、当該車両のシャーシに接続されることにより接地されている。すなわち、第2バッテリBA2の負極は、接地されている。
また、絶縁抵抗RXは、例えば、図1に示すように、第1バッテリBA1と第2バッテリBA2との間を絶縁するための抵抗である。
この図1の例では、絶縁抵抗RXは、一端が第1正バッテリ端子TPB1と第1負荷Load1との間に接続され、他端が第2正バッテリ端子TPB2と第2負荷Load2との間に接続されている。
なお、後述のように、絶縁抵抗RXは、一端が第1正バッテリ端子TPB1と第1負荷Load1との間に接続され、他端が第2負バッテリ端子TNB2と第2負荷Load2との間に接続されていてもよい(図4)。
また、絶縁抵抗RXは、一端が第1負バッテリ端子TNB1と第1負荷Load1との間に接続され、他端が第2正バッテリ端子TPB2と第2負荷Load2との間に接続されていてもよい(図6)。
また、絶縁抵抗RXは、一端が第1負バッテリ端子TNB1と第1負荷Load1との間に接続され、他端が第2負バッテリ端子TNB2と第2負荷Load2との間に接続されていてもよい(図8)。
また、第1出力手段RC1は、第1バッテリBA1が出力する第1出力電圧に基づいた電圧VRC1を第1出力部RC1aから出力するようになっている。
この第1出力手段RC1は、例えば、図1に示すように、第1バッテリBA1が出力する第1出力電圧を分圧した第1分圧電圧VRC1を第1出力部RC1aから出力する第1出力分圧回路(高圧側の分圧回路)RC1である。
この第1出力分圧回路RC1は、例えば、図1に示すように、第1正バッテリ端子TPB1と第1負バッテリ端子TNB1との間に接続されている。
この第1出力分圧回路RC1は、例えば、図1に示すように、第1高圧側分圧抵抗R1と、第2高圧側分圧抵抗R2と、を備える。
そして、第1高圧側分圧抵抗R1は、一端が第1正バッテリ端子TPB1に接続され且つ他端が第1出力部RC1aに接続されている。
また、第2高圧側分圧抵抗R2は、一端が第1出力部RC1aに接続され且つ他端が第1負バッテリ端子TNB1に接続されている。
このような第1出力分圧回路RC1は、第1バッテリBA1が出力する第1出力電圧を分圧した第1分圧電圧VRC1を第1出力部RC1aから出力するようになっている。
また、第2出力手段RC2は、第2バッテリBA2が出力する第2出力電圧に基づいた電圧VRC2を第2出力部RC2aから出力するようになっている。
この第2出力手段RC2は、例えば、図1に示すように、第2バッテリBA2が出力する第2出力電圧を分圧した第2分圧電圧VRC2を第2出力部RC2aから出力するとともに、その分圧比を変更可能である第2出力分圧回路(低圧側の分圧回路)RC2である。
この第2出力分圧回路RC2は、例えば、図1に示すように、第2正バッテリ端子TPB2と第2負バッテリ端子TNB2との間に接続されている。
この第2出力分圧回路RC2は、例えば、図1に示すように、第1スイッチSW1と、第2スイッチSW2と、第1保護抵抗R6と、第1低圧側分圧抵抗R7と、第2低圧側分圧抵抗R8と、第2保護抵抗R9と、を備える。
そして、第1スイッチSW1は、第2正バッテリ端子TPB2と第2出力部RC2aとの間に接続されている。
この第1スイッチ素子SW1は、後述のように、制御部CNTにより、オン/オフが制御されるようになっている。この第1スイッチ素子SW1がオン/オフすることにより、第2出力分圧回路RC2の分圧比が変更されるようになっている。
また、第2スイッチSW2は、第2負バッテリ端子TNB2と第2出力部RC2aとの間に接続されている。
この第2スイッチ素子SW2は、後述のように、制御部CNTにより、オン/オフが制御されるようになっている。この第2スイッチ素子SW2がオン/オフすることにより、第2出力分圧回路RC2の分圧比が変更されるようになっている。
また、第1低圧側分圧抵抗R7は、第2正バッテリ端子TPB2(第1保護抵抗R6)と第2出力部RC2aとの間で第1スイッチSW1と並列に接続されている。
また、第2低圧側分圧抵抗R8は、第2負バッテリ端子TNB2(第2保護抵抗R9)と第2出力部RC2aとの間で第2スイッチSW2と並列に接続されている。
また、第1保護抵抗R6は、第2正バッテリ端子TPB2と第1スイッチSW1との間に接続され、第1スイッチSW1を保護するようになっている。
また、第2保護抵抗R9は、第2負バッテリ端子TNB2と第2スイッチSW2の間に接続され、第2スイッチSW2を保護するようになっている。
このような構成を有する第2出力分圧回路RC2は、第2バッテリBA2が出力する第2出力電圧に基づいた電圧VRC2を第2出力部RC2aから出力するようになっている。
また、計測用抵抗回路RMは、例えば、図1に示すように、第1出力手段(第1出力分圧回路)RC1の出力RC1aと第2出力手段(第2出力分圧回路)RC2の出力RC2aとの間に接続されている。
この計測用抵抗回路RMは、例えば、図1に示すように、第1計測用抵抗R3と、第2計測用抵抗R4と、を備える。
そして、第1計測用抵抗R3は、一端が第1出力分圧回路RC1の第1出力部RC1aに接続されている。
そして、第2計測用抵抗R4は、一端が第1計測用抵抗R3の他端に接続され且つ他端が第1出力分圧回路RC2の第2出力部RC2aに接続されている。
また、計測部MVは、第1バッテリBA1と第2バッテリBA2との間の電流経路に流れるリーク電流若しくは当該リーク電流による電圧降下を測定するようになっている(図2)。
より詳しくは、計測部MVは、第1出力部RC1aと第2出力部RC2aとの間の電流経路に流れるリーク電流若しくは当該リーク電流による電圧降下を測定するようになっている。すなわち、計測部MVは、電流計若しくは電圧計として機能するようになっている。
特に、この計測部MVは、計測用抵抗回路RMを構成する抵抗に流れるリーク電流若しくはリーク電流による電圧降下を測定するようになっている。
なお、本実施形態においては、計測部MVは、第2計測用抵抗R4に流れる電流による電圧降下を測定することで、当該測定値を得るようになっており、電圧計として機能している(図2)。
また、制御部CNTは、計測部MVが測定した電流若しくは電圧の測定値に基づいて、第1電流経路W1と第2電流経路W2との間で絶縁抵抗RXの絶縁劣化が発生しているか否かを判定するようになっている。
なお、当該絶縁劣化は、例えば、絶縁抵抗RXの抵抗値が予め設定した値以下になった場合を意味するものとする。
また、制御部CNTは、第1スイッチSW1及び第2スイッチSW2を制御することにより、第2出力分圧回路RC2の分圧比を変更するようになっている。
ここで、制御部CNTは、第2出力分圧回路RC2の分圧比を制御するとともに、第2出力分圧回路RC2の分圧比の変更に伴って計測部MVがそれぞれ測定した電圧の測定値に基づいて、第1電流経路W1と第2電流経路W2との間に絶縁劣化が発生しているか否かを判定するようになっている。
そして、例えば、図3に示すように、この制御部CNTは、第2出力分圧回路RC2の分圧比を変更するように制御しながら、計測部MVが測定した電圧の測定値を取得し、取得したそれぞれの測定値と予め設定した判定用閾値Vth1とを順次比較し、取得した測定値が判定用閾値よりも大きくなった場合には、絶縁抵抗RXに絶縁劣化が発生していると判定するようになっている。
なお、この制御部CNTは、第2出力分圧回路RC2の分圧比を変更するように制御しないで(当該分圧比を一定に維持して)、計測部MVが測定した電圧の測定値を取得し、取得したそれぞれの測定値と予め設定した判定用閾値Vth1とを順次比較し、取得した測定値が判定用閾値よりも大きくなった場合には、絶縁抵抗RXに絶縁劣化が発生していると判定するようにしてもよい。
一方、この制御部CNTは、第2出力分圧回路RC2の分圧比を変更した範囲内で取得した測定値が当該判定用閾値Vth1よりも小さい場合には、絶縁抵抗RXに絶縁劣化が発生していないと判定するようになっている。
なお、この制御部CNTは、第2出力分圧回路RC2の分圧比を変更しないで(当該分圧比を一定に維持して)取得した測定値が当該判定用閾値Vth1よりも小さい場合には、絶縁抵抗RXに絶縁劣化が発生していないと判定するようにしてもよい。
また、図3の例では、計測用抵抗回路RMを流れるリーク電流の極性に応じて、判定用閾値Vth1は、0Vよりも大きい値に設定されている。
ここで、図4は、絶縁抵抗RXの接続位置が図1と異なる電力供給装置100における計測部MVによる計測時の電流経路の一例を示す図である。また、図5は、図4に示す電力供給装置100において計測部MVによる計測値と閾値電圧Vth2との関係の一例を示す図である。
例えば、図4に示すように、絶縁抵抗RXは、一端が第1正バッテリ端子TPB1と第1負荷Load1との間に接続され、他端が第2負バッテリ端子TNB2と第2負荷Load2との間に接続されていてもよい。
なお、図5の例では、第1スイッチSW1及び第2スイッチSW2のオン/オフを順次切り替えて制御することで、第2出力分圧回路RC2の分圧比を順次変更している。
そして、図5の例では、計測用抵抗回路RMを流れるリーク電流の極性に応じて、判定用閾値Vth2は、0Vよりも大きい値、特に既述の判定用閾値Vth1よりも絶対値が大きい値に設定されている。
また、図6は、絶縁抵抗RXの接続位置が図1と異なる電力供給装置100における計測部MVによる計測時の電流経路の一例を示す図である。また、図7は、図6に示す電力供給装置100において計測部MVによる計測値と閾値電圧Vth3との関係の一例を示す図である。
また、図6に示すように、絶縁抵抗RXは、一端が第1負バッテリ端子TNB1と第1負荷Load1との間に接続され、他端が第2正バッテリ端子TPB2と第2負荷Load2との間に接続されていてもよい。
なお、図7の例では、第1スイッチSW1及び第2スイッチSW2のオン/オフを順次切り替えて制御することで、第2出力分圧回路RC2の分圧比を順次変更している。
そして、図7の例では、計測用抵抗回路RMを流れるリーク電流の極性に応じて、判定用閾値Vth3は、0Vよりも小さい値に設定されている。
また、図8は、絶縁抵抗RXの接続位置が図1と異なる電力供給装置100における計測部MVによる計測時の電流経路の一例を示す図である。また、図9は、図8に示す電力供給装置100において計測部MVによる計測値と閾値電圧Vth4との関係の一例を示す図である。
また、図8に示すように、絶縁抵抗RXは、一端が第1負バッテリ端子TNB1と第1負荷Load1との間に接続され、他端が第2負バッテリ端子TNB2と第2負荷Load2との間に接続されていてもよい。
なお、図9の例では、第1スイッチSW1及び第2スイッチSW2のオン/オフを順次切り替えて制御することで、第2出力分圧回路RC2の分圧比を順次変更している。
そして、図9の例では、計測用抵抗回路RMを流れるリーク電流の極性に応じて、判定用閾値Vth4は、0Vよりも小さい値、特に既述の判定用閾値Vth3よりも絶対値が大きい値に設定されている。
次に、以上のような構成を有する電力供給装置100の制御方法の例について説明する。
既述のように、計測部MVは、計測用抵抗回路RMを構成する抵抗に流れる第1電流経路W1と第2電流経路W2との間のリーク電流若しくはリーク電流による電圧降下を測定する。特に、本実施形態においては、計測部MVは、第2計測用抵抗R4に流れる電流による電圧降下を測定することで、当該測定値を得るようになっており、電圧計として機能している。
そして、制御部CNTは、計測部MVが測定した電流若しくは電圧の測定値に基づいて、第1電流経路W1と第2電流経路W2との間で絶縁抵抗RXの絶縁劣化が発生しているか否かを判定する。特に、本実施形態においては、制御部CNTは、第1スイッチSW1及び第2スイッチSW2を制御することにより、第2出力分圧回路RC2の分圧比を変更する。
すなわち、本実施形態においては、制御部CNTは、第2出力分圧回路RC2の分圧比を制御するとともに、第2出力分圧回路RC2の分圧比の変更に伴って計測部MVがそれぞれ測定した電圧の測定値に基づいて、第1電流経路W1と第2電流経路W2との間に絶縁劣化が発生しているか否かを判定する。
そして、例えば、図3に示すように、この制御部CNTは、第2出力分圧回路RC2の分圧比を変更するように制御しながら、計測部MVが測定した電圧の測定値を取得し、取得したそれぞれの測定値と予め設定した判定用閾値Vth1とを順次比較し、取得した測定値が判定用閾値よりも大きくなった場合には、絶縁抵抗RXに絶縁劣化が発生していると判定する。
なお、既述のように、この制御部CNTは、第2出力分圧回路RC2の分圧比を変更するように制御しないで(当該分圧比を一定に維持して)、計測部MVが測定した電圧の測定値を取得し、取得したそれぞれの測定値と予め設定した判定用閾値Vth1とを順次比較し、取得した測定値が判定用閾値よりも大きくなった場合には、絶縁抵抗RXに絶縁劣化が発生していると判定するようにしてもよい。
一方、この制御部CNTは、第2出力分圧回路RC2の分圧比を変更した範囲内で取得した測定値が当該判定用閾値Vth1よりも小さい場合には、絶縁抵抗RXに絶縁劣化が発生していないと判定する。
なお、既述のように、この制御部CNTは、第2出力分圧回路RC2の分圧比を変更しないで(当該分圧比を一定に維持して)取得した測定値が当該判定用閾値Vth1よりも小さい場合には、絶縁抵抗RXに絶縁劣化が発生していないと判定するようにしてもよい。
なお、本実施形態においては、絶縁劣化を判定する基準として電圧値を用いたが、既述のように、絶縁劣化を判定する基準として電流値を用いてもよい。
既述の実施例1では、電力供給装置において、分圧回路のスイッチを切り替えて4パターンの判定用閾値に基づいて絶縁劣化を判断する例について説明した。
本実施例2では、電力供給装置において、分圧回路の可変抵抗で連続的に(リニアに)抵抗値を変化させながら計測部で測定し続け、測定値の最大値を記憶し、記憶した値に基づいて判定用閾値を設定し、当該判定用閾値に基づいて絶縁劣化と判断する例について説明する。
図10は、実施例2に係る電力供給装置200を含むシステムの構成の一例を示す図である。また、図11は、図10に示す電力供給装置200において、第1及び第2の可変抵抗VR1、VR2、及び、計測部MVによる計測値と閾値電圧Vthとの関係の一例を示す図である。
この図10に示す電力供給装置200は、例えば、図10に示すように、第1バッテリ(高圧側のバッテリ)BA1から第1電流経路W1を介して第1負荷Load1に電力を供給するとともに、第1バッテリBA1よりも低い電圧の第2バッテリ(低圧側のバッテリ)BA2から第2電流経路W2を介して第2負荷Load2に電力を供給するようになっている。
なお、既述のように、第1バッテリBA1は、例えば、リチウムバッテリである。また、第2バッテリBA2は、例えば、当該リチウムバッテリよりも電圧が低い鉛バッテリである。
そして、この電力供給装置200は、例えば、車両に積載される。そして、第1負荷Load1は、例えば、当該車両を駆動するモータを含んでいる。そして、第2負荷Load2は、例えば、当該モータを制御するモータ制御ユニットMCUを含んでいる。
この電力供給装置200は、例えば、図10に示すように、第1正バッテリ端子TPB1と、第1負バッテリ端子TNB1と、第2正バッテリ端子TPB2と、第1出力手段(第1出力分圧回路)RC1と、第2出力手段(第2出力分圧回路)RC2と、計測用抵抗回路RMと、計測部MVと、制御部CNTと、絶縁抵抗RXと、を備える。
そして、第1正バッテリ端子TPB1は、第1バッテリBA1の正極が接続されるとともに第1負荷Load1の一端が接続されている。
また、第1負バッテリ端子TNB1は、第1バッテリBA1の負極が接続されるとともに第1負荷Load1の他端が接続されている。
なお、この第1負バッテリ端子TNB1は、接地されていない。すなわち、第1バッテリBA1の負極は、接地されていない。
また、第2正バッテリ端子TPB2は、第2バッテリBA2の正極が接続されるとともに第2負荷Load2の一端が接続されている。
また、第2負バッテリ端子TNB2は、第2バッテリBA2の負極が接続されるとともに第2負荷Load2の他端が接続されている。
この第2負バッテリ端子TNB2は、例えば、図10に示すように、接地されている。より詳しくは、第2負バッテリ端子TNB2は、当該車両のシャーシに接続されることにより接地されている。すなわち、第2バッテリBA2の負極は、接地されている。
また、絶縁抵抗RXは、例えば、図10に示すように、第1バッテリBA1と第2バッテリBA2との間を絶縁するための抵抗である。
この図10の例では、絶縁抵抗RXは、一端が第1正バッテリ端子TPB1と第1負荷Load1との間に接続され、他端が第2正バッテリ端子TPB2と第2負荷Load2との間に接続されている。
なお、絶縁抵抗RXは、一端が第1正バッテリ端子TPB1と第1負荷Load1との間に接続され、他端が第2負バッテリ端子TNB2と第2負荷Load2との間に接続されていてもよい。
また、絶縁抵抗RXは、一端が第1負バッテリ端子TNB1と第1負荷Load1との間に接続され、他端が第2正バッテリ端子TPB2と第2負荷Load2との間に接続されていてもよい。
また、絶縁抵抗RXは、一端が第1負バッテリ端子TNB1と第1負荷Load1との間に接続され、他端が第2負バッテリ端子TNB2と第2負荷Load2との間に接続されていてもよい。
また、第1出力手段RC1は、第1バッテリBA1が出力する第1出力電圧に基づいた電圧VRC1を第1出力部RC1aから出力するようになっている。
この第1出力手段RC1は、例えば、図10に示すように、第1バッテリBA1が出力する第1出力電圧を分圧した第1分圧電圧VRC1を第1出力部RC1aから出力する第1出力分圧回路(高圧側の分圧回路)RC1である。
この第1出力分圧回路RC1は、例えば、図10に示すように、第1正バッテリ端子TPB1と第1負バッテリ端子TNB1との間に接続されている。
この第1出力分圧回路RC1は、例えば、図10に示すように、第1高圧側分圧抵抗R1と、第2高圧側分圧抵抗R2と、を備える。
そして、第1高圧側分圧抵抗R1は、一端が第1正バッテリ端子TPB1に接続され且つ他端が第1出力部RC1aに接続されている。
また、第2高圧側分圧抵抗R2は、一端が第1出力部RC1aに接続され且つ他端が第1負バッテリ端子TNB1に接続されている。
このような第1出力分圧回路RC1は、第1バッテリBA1が出力する第1出力電圧を分圧した第1分圧電圧VRC1を第1出力部RC1aから出力するようになっている。
また、第2出力手段RC2は、第2バッテリBA2が出力する第2出力電圧に基づいた電圧VRC2を第2出力部RC2aから出力するようになっている。
この第2出力手段RC2は、例えば、図10に示すように、第2バッテリBA2が出力する第2出力電圧を分圧した第2分圧電圧VRC2を第2出力部RC2aから出力するとともに、その分圧比を変更可能である第2出力分圧回路(低圧側の分圧回路)RC2である。
この第2出力分圧回路RC2は、例えば、図10に示すように、第2正バッテリ端子TPB2と第2負バッテリ端子TNB2との間に接続されている。
この第2出力分圧回路RC2は、例えば、図10に示すように、第1可変抵抗VR1と、第2可変抵抗VR2と、を備える。
そして、第1可変抵抗VR1は、第2正バッテリ端子TPB2と第2出力部RC2aとの間に接続されている。
この第1可変抵抗VR1は、制御部CNTにより、その抵抗値が制御されるようになっている。この第1可変抵抗VR1の抵抗値が変化することにより、第2出力分圧回路RC2の分圧比が変更されるようになっている。
また、第2可変抵抗VR2は、第2負バッテリ端子TNB2と第2出力部RC2aとの間に接続されている。
この第2可変抵抗VR2は、制御部CNTにより、その抵抗値が制御されるようになっている。この第2可変抵抗VR2の抵抗値が連続的に変化することにより、第2出力分圧回路RC2の分圧比が連続的に変更されるようになっている。
このような構成を有する第2出力分圧回路RC2は、第2バッテリBA2が出力する第2出力電圧に基づいた電圧VRC2を第2出力部RC2aから出力するようになっている。
また、計測用抵抗回路RMは、例えば、図10に示すように、第1出力手段(第1出力分圧回路)RC1の出力RC1aと第2出力手段(第2出力分圧回路)RC2の出力RC2aとの間に接続されている。
この計測用抵抗回路RMは、例えば、図10に示すように、計測用抵抗R3aを備える。
そして、計測用抵抗R3aは、一端が第1出力分圧回路RC1の第1出力部RC1aに接続され、且つ、他端が第1出力分圧回路RC2の第2出力部RC2aに接続されている。
また、計測部MVは、第1バッテリBA1と第2バッテリBA2との間の電流経路に流れるリーク電流若しくは当該リーク電流による電圧降下を測定するようになっている。
より詳しくは、計測部MVは、第1出力部RC1aと第2出力部RC2aとの間の電流経路に流れるリーク電流若しくは当該リーク電流による電圧降下を測定するようになっている。すなわち、計測部MVは、電流計若しくは電圧計として機能するようになっている。
特に、この計測部MVは、計測用抵抗回路RMを構成する抵抗に流れるリーク電流若しくはリーク電流による電圧降下を測定するようになっている。
なお、本実施例2においては、計測部MVは、計測用抵抗R3aに流れる電流による電圧降下を測定することで、当該測定値を得るようになっており、電圧計として機能している。
また、制御部CNTは、計測部MVが測定した電流若しくは電圧の測定値に基づいて、第1電流経路W1と第2電流経路W2との間で絶縁抵抗RXの絶縁劣化が発生しているか否かを判定するようになっている。
なお、当該絶縁劣化は、例えば、絶縁抵抗RXの抵抗値が予め設定した値以下になった場合を意味するものとする。
また、制御部CNTは、第1可変抵抗VR1及び第2可変抵抗VR2を制御することにより、第2出力分圧回路RC2の分圧比を連続的に変更するようになっている。
ここで、制御部CNTは、第2出力分圧回路RC2の分圧比を制御するとともに、第2出力分圧回路RC2の分圧比の連続的な変更に伴って計測部MVがそれぞれ測定した電圧の測定値に基づいて、第1電流経路W1と第2電流経路W2との間に絶縁劣化が発生しているか否かを判定するようになっている。
そして、例えば、図11に示すように、この制御部CNTは、第2出力分圧回路RC2の分圧比を連続的に(リニアに)変更するように制御しながら、計測部MVが測定した電圧の測定値を取得し、取得したそれぞれの測定値と予め設定した判定用閾値(閾値電圧)Vthとを順次比較し、取得した測定値が判定用閾値Vthよりも大きくなった場合には、絶縁抵抗RXに絶縁劣化が発生していると判定するようになっている。
一方、この制御部CNTは、第2出力分圧回路RC2の分圧比を連続的に変更した範囲内で取得した測定値が当該判定用閾値Vth(図11)よりも小さい場合には、絶縁抵抗RXに絶縁劣化が発生していないと判定するようになっている。
なお、本実施例2に係る電力供給装置200のその他の構成、機能、及び動作は、既述の実施例1の電力供給装置100と同様である。
このように、本実施例2に係る電力供給装置200によっても、比較的簡易な構成で、電圧の異なる2つのバッテリ間を絶縁する絶縁抵抗が絶縁劣化したか否かを判断することができる。
以上のように、本実施形態に係る電力供給装置は、第1バッテリから第1電流経路を介して第1負荷に電力を供給するとともに、第1バッテリよりも低い電圧の第2バッテリから第2電流経路を介して第2負荷に電力を供給する電力供給装置であって、第1バッテリと第2バッテリとの間を絶縁するための絶縁抵抗と、第1バッテリと第2バッテリとの間の電流経路に流れるリーク電流若しくはリーク電流による電圧降下を測定する計測部と、測定した電流若しくは電圧の測定値に基づいて、第1電流経路と第2電流経路との間で絶縁抵抗の絶縁劣化が発生しているか否かを判定する制御部と、を備える。
そして、制御部は、計測部が測定した電圧の測定値を取得し、取得したそれぞれの測定値と予め設定した判定用閾値とを順次比較し、取得した測定値が判定用閾値よりも大きくなった場合には、絶縁抵抗に絶縁劣化が発生していると判定する。
一方、制御部は、取得した測定値が当該判定用閾値よりも小さい場合には、絶縁抵抗に絶縁劣化が発生していないと判定する。
このように、本発明の一態様に係る電力供給装置によれば、比較的簡易な構成で、電圧の異なる2つのバッテリ間を絶縁する絶縁抵抗が絶縁劣化したか否かを判断することができる。
特に、本実施形態に係る電力供給装置では、分圧抵抗を変えながら絶縁劣化を測定する。一般的に、リーク電流測定の弱点として、2つのバッテリの分圧回路がバランスする(同電位になる)とリーク電流は流れない。しかし、本実施形態に係る電力供給装置では、分圧回路の抵抗を変化させながら測定するため、意図的にバランスを崩すことができる。そのため、リーク電流が発生していても、リーク電流が発生していないように見える、不感帯が存在しないようにすることができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
100、200 電力供給装置
Load1 第1負荷
Load2 第2負荷
TPB1 第1正バッテリ端子
TNB1 第1負バッテリ端子
TPB2 第2正バッテリ端子
TNB2 第2負バッテリ端子
RC1 第1出力手段(第1出力分圧回路)
RC2 第2出力手段(第2出力分圧回路)
RM 計測用抵抗回路
MV 計測部
CNT 制御部
RX 絶縁抵抗
BA1 第1バッテリ
BA2 第2バッテリ
R1 第1高圧側分圧抵抗
R2 第2高圧側分圧抵抗
R3 第1計測用抵抗
R4 第2計測用抵抗
R3a 計測用抵抗
SW1 第1スイッチ
SW2 第2スイッチ
R6 第1保護抵抗
R7 第1低圧側分圧抵抗
R8 第2低圧側分圧抵抗
R9 第2保護抵抗
VR1 第1可変抵抗
VR2 第2可変抵抗

Claims (11)

  1. 第1バッテリから第1電流経路を介して第1負荷に電力を供給するとともに、前記第1バッテリよりも低い電圧の第2バッテリから第2電流経路を介して第2負荷に電力を供給する電力供給装置であって、
    前記第1バッテリと前記第2バッテリとの間を絶縁するための絶縁抵抗と、
    前記第1バッテリと前記第2バッテリとの間の電流経路に流れるリーク電流若しくは前記リーク電流による電圧降下を測定する計測部と、
    測定した電流若しくは電圧の測定値に基づいて、前記第1電流経路と前記第2電流経路との間で前記絶縁抵抗の絶縁劣化が発生しているか否かを判定する制御部と、
    前記第1バッテリが出力する第1出力電圧に基づいた電圧を第1出力部から出力する第1出力手段と、
    前記第2バッテリが出力する第2出力電圧に基づいた電圧を第2出力部から出力する第2出力手段と、を備え、
    前記計測部は、前記第1出力部と前記第2出力部との間の電流経路に流れるリーク電流若しくは前記リーク電流による電圧降下を測定する
    ことを特徴とする電力供給装置。
  2. 前記第1出力手段は、
    前記第1バッテリが出力する第1出力電圧を分圧した第1分圧電圧を第1出力部から出力する第1出力分圧回路であり、
    前記第2出力手段は、
    前記第2バッテリが出力する第2出力電圧を分圧した第2分圧電圧を第2出力部から出力するとともに、その分圧比を変更可能である第2出力分圧回路である
    ことを特徴とする請求項に記載の電力供給装置。
  3. 前記計測部は、
    前記第1出力分圧回路の出力と前記第2出力分圧回路の出力との間に接続された計測用抵抗回路を構成する抵抗に流れるリーク電流若しくは前記リーク電流による電圧降下を測定する
    ことを特徴とする請求項に記載の電力供給装置。
  4. 前記制御部は、
    前記第2出力分圧回路の分圧比を制御するとともに、前記第2出力分圧回路の分圧比の変更に伴って前記計測部がそれぞれ測定した電圧の測定値に基づいて、前記第1電流経路と前記第2電流経路との間に絶縁劣化が発生しているか否かを判定する
    ことを特徴とする請求項2又は3に記載の電力供給装置。
  5. 前記第1バッテリの負極は、接地されておらず、
    前記第2バッテリの負極は、接地されていることを特徴とする請求項1ないしのいずれか一項に記載の電力供給装置。
  6. 前記絶縁劣化は、
    前記絶縁抵抗の抵抗値が予め設定した値以下になった場合であることを特徴とする請求項1ないしのいずれか一項に記載の電力供給装置。
  7. 前記制御部は、
    前記第2出力分圧回路の分圧比を変更するように制御しながら、前記計測部が測定した電圧の測定値を取得し、取得したそれぞれの測定値と予め設定した判定用閾値とを順次比較し、取得した測定値が前記判定用閾値よりも大きくなった場合には、前記絶縁劣化が発生していると判定する
    ことを特徴とする請求項2ないし4のいずれか一項に記載の電力供給装置。
  8. 前記制御部は、
    前記分圧比を変更した範囲内で取得した測定値が前記判定用閾値よりも小さい場合には、前記絶縁劣化が発生していないと判定する
    ことを特徴とする請求項に記載の電力供給装置。
  9. 前記第1バッテリの正極が接続されるとともに前記第1負荷の一端が接続される第1正バッテリ端子と、
    前記第1バッテリの負極が接続されるとともに前記第1負荷の他端が接続される第1負バッテリ端子と、
    前記第2バッテリの正極が接続されるとともに前記第2負荷の一端が接続される第2正バッテリ端子と、
    前記第2バッテリの負極が接続されるとともに前記第2負荷の他端が接続される第2負バッテリ端子と、を備え、
    前記第1出力分圧回路は、
    前記第1正バッテリ端子と前記第1負バッテリ端子との間に接続され、
    前記第2出力分圧回路は、
    前記第2正バッテリ端子と前記第2負バッテリ端子との間に接続されている
    ことを特徴とする請求項2ないし4に記載の電力供給装置。
  10. 前記第2出力分圧回路は、
    前記第2正バッテリ端子と前記第2出力部との間に接続された第1可変抵抗と、
    前記第2負バッテリ端子と前記第2出力部との間に接続された第2可変抵抗と、を備え、
    前記制御部は、
    前記第1及び第2可変抵抗を制御することにより、前記第2出力分圧回路の分圧比を変更する
    ことを特徴とする請求項に記載の電力供給装置。
  11. 第1バッテリから第1電流経路を介して第1負荷に電力を供給するとともに、前記第1バッテリよりも低い電圧の第2バッテリから第2電流経路を介して第2負荷に電力を供給する電力供給装置であって、前記第1バッテリと前記第2バッテリとの間を絶縁するための絶縁抵抗と、前記第1バッテリと前記第2バッテリとの間の電流経路に流れるリーク電流若しくは前記リーク電流による電圧降下を測定する計測部と、前記第1バッテリが出力する第1出力電圧に基づいた電圧を第1出力部から出力する第1出力手段と、前記第2バッテリが出力する第2出力電圧に基づいた電圧を第2出力部から出力する第2出力手段と、制御部と、を備える電力供給装置の制御方法であって、
    前記制御部は、測定した電流若しくは電圧の測定値に基づいて、前記第1電流経路と前記第2電流経路との間で前記絶縁抵抗の絶縁劣化が発生しているか否かを判定し、
    前記計測部は、前記第1出力部と前記第2出力部との間の電流経路に流れるリーク電流若しくは前記リーク電流による電圧降下を測定する
    ことを特徴とする電力供給装置の制御方法。
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