JP5194891B2 - 電動車両の電源制御装置 - Google Patents

電動車両の電源制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5194891B2
JP5194891B2 JP2008055187A JP2008055187A JP5194891B2 JP 5194891 B2 JP5194891 B2 JP 5194891B2 JP 2008055187 A JP2008055187 A JP 2008055187A JP 2008055187 A JP2008055187 A JP 2008055187A JP 5194891 B2 JP5194891 B2 JP 5194891B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
control
power
power storage
storage devices
battery
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2008055187A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009213297A (ja
Inventor
真士 市川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2008055187A priority Critical patent/JP5194891B2/ja
Publication of JP2009213297A publication Critical patent/JP2009213297A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5194891B2 publication Critical patent/JP5194891B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/60Other road transportation technologies with climate change mitigation effect
    • Y02T10/70Energy storage systems for electromobility, e.g. batteries

Landscapes

  • Electric Propulsion And Braking For Vehicles (AREA)
  • Charge And Discharge Circuits For Batteries Or The Like (AREA)
  • Secondary Cells (AREA)

Description

この発明は、電動車両の電源制御装置に関し、より特定的には、複数の蓄電装置を搭載した電動車両の電源制御装置に関する。
昨今、ハイブリッド自動車(Hybrid Vehicle)や電気自動車(Electric Vehicle)など動力源として電動機を搭載する電動車両が注目されている。これらの電動車両においては、加速性能や走行持続距離などの走行性能を高めるために、電源部の大容量化の開発が進められている。そして、電源部を大容量化するための手段として、複数の蓄電装置と複数のコンバータとを有する構成が提案されている。
たとえば、ディ・ナポリらの「ハイブリッド車両におけるパワーフローマネジメントのための多入力DC−DCパワーコンバータ」には、複数の蓄電装置としてキャパシタおよびバッテリを備え、キャパシタおよびバッテリの各々に対応するDC−DCコンバータを備えた電源装置の構成が開示されている。そして、このディ・ナポリらでは、キャパシタに対応するコンバータを電流制御(電力制御)し、バッテリに対応するコンバータを電圧制御することが開示されている(非特許文献1参照)。
また、特開平9−233710号公報(特許文献1)に記載されるように、負荷に対して、同種の複数の蓄電池を並列に接続し、これらの複数の蓄電池に対して、コンバータを介して充放電を同時並列に行なう構成も用いられている。
あるいは、特開2007−245892号公報(特許文献2)には、汎用的な設計を適用するための車両用電子制御装置として、各車両に共通な機能を実行する主制御回路を備える主電子制御装置と、主電池制御装置からの制御信号に基づいて車両ごとに異なる機能を実行する副制御回路をそれぞれ備える複数の副電子制御装置とを搭載した構成が記載されている。特に、この車両用電子制御装置では、複数の副電子制御装置の脱着を可能とする共通の複数のソケット部と、副電子制御装置がソケット部に装着された状態において主電子制御装置と副電子制御装置との電気的接続を行なうジャンクションブロックを設けることによって、はんだ付けなどの実装工程を行なうことなく、副電子制御装置をソケット部に抜差しするのみで容易に電子制御装置を各車両に対応させることが可能な構成が開示されている。
特開平9−233710号公報 特開2007−245892号公報 ディ・ナポリ(Di Napoli, A)他4名、「ハイブリッド車両におけるパワーフローマネジメントのための多入力DC−DCパワーコンバータ(Multiple-Input DC-DC Power Converter for Power-Flow Management in Hybrid Vehicles)」,(米国),2002年産業応用会議・第37回IAS年次集会・2002年米国電気電子学会会議録(Industry Applications Conference, 2002. 37th IAS Annual Meeting. Conference Record of the 2002 IEEE),2002年,vol.3,p.1578−1585
ここで、複数の同種の蓄電装置(代表的には二次電池)を電動車両に搭載する構成では、各蓄電装置に対応して当該蓄電装置の充放電管理や充放電制御を行なうための電子制御ユニット(ECU)を設けることが必要となる。
このとき、各ECUは、制御対象である蓄電装置の充放電状態を把握して上位ECUに対して送信したり、蓄電装置間で役割が異なる場合には、個別の役割の相違を反映した充放電制御を行なう機能を有するように構成される。このような場合に、それぞれの蓄電装置に対応して専用ECUを別個に製造することとすると、別生産化によるコストアップが生じてしまう。
また、組付工程において各専用ECUと制御対象となる蓄電装置とを誤って接続する誤組付を発生させると、充放電管理および/または充放電制御が正常に実行されなくなり、車両全体動作に支障をきたす可能性がある。このため、誤組付防止のために、各専用ECUの外形形状を区別する仕様とすると、この面からも別生産化によるコストアップが発生する。
この発明は、このような問題点を解決するためになされたものであって、この発明の目的は、別生産化を行なうことなく共通仕様で作成された複数の制御ユニット(ECU)を用いて、複数の蓄電装置をそれぞれ制御・管理することが可能な電動車両の電源制御装置を提供することである。
この発明による電動車両の電源制御装置は、複数の蓄電装置と、各々が、複数の蓄電装置にそれぞれ対応する複数の制御処理のうちの1つの制御処理を選択的に実行可能に構成された複数の制御ユニットとを備える。複数の制御ユニットの各々は、当該制御ユニットの外部との間で電気的にコンタクトするための複数のコネクタを有するとともに、複数の蓄電装置のうちの1つを制御するように組付けられる。そして、各制御ユニットは、電源投入時に、複数のコネクタのうちの所定コネクタへの入力電圧に応じて、複数の蓄電装置のうちの当該制御ユニットの制御対象である蓄電装置を識別するとともに、複数の制御処理動作のうちから制御対象の蓄電装置に対応する制御動作を選択的に実行するように構成される。
好ましくは、複数の制御ユニットの各々は、外形形状および外部との接続構造が同一に作製される。
上記電動車両の電源制御装置によれば、複数の制御ユニット(ECU)の各々は、所定コネクタへ与えられた電圧に応じて制御対象の蓄電装置を識別し、かつ、その識別結果に従って、制御対象の蓄電装置に対応した制御処理動作を実行できる。したがって、蓄電装置ごとに特化して制御ユニットを作製することなく、共通仕様で作成した複数の制御ユニットによって、複数の蓄電装置のそれぞれを制御・管理することが可能となる。この結果、制御ユニットの別生産化によるコストアップ回避ならびに、ECUおよび蓄電装間の誤組付の解消を図ることができる。
好ましくは、各制御ユニットは、電源投入時における制御対象の識別結果を記憶する記憶部を含み、かつ、電源投入中において、所定コネクタへの入力電圧に基づく識別結果が記憶部に記憶される内容から変化した場合に、制御対象の識別に関する異常を検出するように構成される。
このようにすると、電源投入時における制御対象である蓄電装置の識別結果との比較により、電源投入中において、所定コネクタへの入力線の断線等に起因する異常検出を実行できる。
また好ましくは、各制御ユニットは、電源遮断中にも不揮発的に記憶内容を保持する記憶部を含む。記憶部は、電源投入時における制御対象の識別結果を記憶するように構成される。そして、各制御ユニットは、電源投入時における所定コネクタへの入力電圧に基づく識別結果が、記憶部に記憶された前回の電源投入時における識別結果とは異なる場合に、制御対象の識別に関する異常を検出するように構成される。
このようにすると、前回の電源投入時における制御対象である蓄電装置の識別結果との比較により、電源投入毎に、所定コネクタへの入力線の断線等に起因する異常検出を実行できる。
あるいは、複数の制御ユニットのそれぞれの所定コネクタは、異なる電圧を供給する複数の配線とそれぞれ接続される。特に、蓄電装置は、3個以上設けられる場合には、制御ユニットは、3個以上の蓄電装置にそれぞれ対応して組付けられるように3個以上設けられ、制御ユニットの各々は、所定コネクタを複数個有する。
このようにすると、新たな電圧信号を発生させることなく、既存の電源配線と所定コネクタとの接続によって、制御対象である蓄電装置を識別するための電圧信号を各制御ユニットへ与えることが可能となる。また、各制御ユニットに複数個の所定コネクタを設けることにより、3個以上の多数の蓄電装置を有する電源制御装置に適用することも可能となる。
さらに好ましくは、複数の蓄電装置は、第1および第2の蓄電装置により構成され、複数の制御ユニットは、第1の蓄電装置を制御するように組付けられる第1の制御ユニットと、第2の蓄電装置を制御するように組付けられる第2の制御ユニットとにより構成される。そして、第1の制御ユニットの所定コネクタは、所定の電源電圧を供給する電源配線と接続され、第2の制御ユニットの所定コネクタは、接地電圧を供給する接地配線と接続される。
このようにすると、2個の蓄電装置および2個の制御ユニットにより構成される電源制御装置について、2個の制御ユニットを電源配線および接地配線の一方ずつと接続することによって、共通仕様で作成した2個の制御ユニットによって、2個の蓄電装置のそれぞれを制御・管理することが可能となる。
あるいは、所定コネクタへの入力電圧は、3以上の複数段階の電圧のいずれかに設定される。
このようにすると、各制御ユニットに設けられる所定コネクタの個数を増やすことなく、3個以上の多数の蓄電装置を有する電源制御装置に適用することが可能となる。
この発明によれば、別生産化を行なうことなく共通仕様で作成された複数の制御ユニット(ECU)を用いて、電動車両に搭載された複数の蓄電装置をそれぞれ制御・管理することが可能である。この結果、ECUの別生産化によるコストアップ回避ならびに、ECUおよび蓄電装置間の誤組付の解消を図ることができる。
以下に、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。なお、以下図中の同一または相当部分には同一符号を付してその説明は原則として繰返さないものとする。
図1は、この発明の実施の形態による電源制御装置を搭載した電動車両の全体ブロック図である。なお、本実施の形態において、電動車両は、車両駆動力発生用の電動機を搭載する車両を示すものであり、エンジンおよび電動機により車両駆動力を発生するハイブリッド自動車、エンジンを搭載しない電気自動車、燃料電池車等を含む。
図1を参照して、電動車両1000は、電源システム101と、駆動力発生部103とを備える。駆動力発生部103は、インバータ30−1,30−2と、モータジェネレータ34−1,34−2と、動力伝達機構36と、駆動軸38と、駆動ECU(Electronic Control Unit)32とを含む。
インバータ30−1,30−2は、主正母線MPLおよび主負母線MNLに並列接続される。そして、インバータ30−1,30−2は、電源システム101から供給される駆動電力(直流電力)を交流電力に変換してそれぞれモータジェネレータ34−1,34−2へ出力する。また、インバータ30−1,30−2は、それぞれモータジェネレータ34−1,34−2が発電する交流電力を直流電力に変換して回生電力として電源システム101へ出力する。
なお、各インバータ30−1,30−2は、たとえば、三相分のスイッチング素子を含むブリッジ回路から成る。そして、インバータ30−1,30−2は、それぞれ駆動ECU32からの駆動信号PWM1,PWM2に応じてスイッチング動作を行なうことにより、対応のモータジェネレータを駆動する。
モータジェネレータ34−1,34−2は、それぞれインバータ30−1,30−2から供給される交流電力を受けて回転駆動力を発生する。また、モータジェネレータ34−1,34−2は、外部からの回転力を受けて交流電力を発生する。モータジェネレータ34−1,34−2は、たとえば、永久磁石が埋設されたロータを備える三相交流回転電機から成る。そして、モータジェネレータ34−1,34−2は、動力伝達機構36と連結され、動力伝達機構36にさらに連結される駆動軸38を介して回転駆動力が車輪(図示せず)へ伝達される。
なお、電動車両1000がハイブリッド車両の場合には、モータジェネレータ34−1,34−2は、動力伝達機構36または駆動軸38を介してエンジン(図示せず)にも連結される。そして、駆動ECU32によって、エンジンの発生する駆動力とモータジェネレータ34−1,34−2の発生する駆動力とが最適な比率となるように制御が実行される。なお、モータジェネレータ34−1,34−2のいずれか一方を専ら電動機として機能させ、他方のモータジェネレータを専ら発電機として機能させてもよい。
駆動ECU32は、図示されない各センサの検出信号、走行状況およびアクセル開度などに基づいて、モータジェネレータ34−1,34−2のトルク目標値TR1,TR2および回転数目標値MRN1,MRN2を算出する。そして、駆動ECU32は、モータジェネレータ34−1の発生トルクおよび回転数がそれぞれトルク目標値TR1および回転数目標値MRN1となるように駆動信号PWM1を生成してインバータ30−1を制御し、モータジェネレータ34−2の発生トルクおよび回転数がそれぞれトルク目標値TR2および回転数目標値MRN2となるように駆動信号PWM2を生成してインバータ30−2を制御する。また、駆動ECU32は、算出したトルク目標値TR1,TR2および回転数目標値MRN1,MRN2を電源システム101のコンバータECU102(後述)へ出力する。
一方、電源システム101は、バッテリユニット5−1,5−2と、コンバータ8−1,8−2と、平滑コンデンサCと、コンバータECU102と、電流センサ10−1,10−2と、温度センサ11−1,11−2と、電圧センサ12−1,12−2,18とを含む。バッテリユニット5−1は、二次電池6−1と、電池ECU100−1とを含む。電池ECU100−1は、二次電池6−1の充放電の管理および/または制御を行なう。すなわち、電池ECU100−1は、二次電池6−1を制御対象とする。同様に、バッテリユニット5−2は、二次電池6−2と、電池ECU100−2とを含む。電池ECU100−2は、二次電池6−2の充放電の管理および/または制御を行なう。すなわち、電池ECU100−2は、二次電池6−2を制御対象とする。
二次電池6−1,6−2は、「蓄電装置」の代表例として示され、ニッケル水素二次電池やリチウムイオン二次電池等により構成される。あるいは、二次電池6−1,6−2に代えて、電気二重層キャパシタ等の他の蓄電装置を適用することも可能である。二次電池6−1は、正極線PL1および負極線NL1を介してコンバータ8−1に接続され、二次電池6−2は、正極線PL2および負極線NL2を介してコンバータ8−2に接続される。
コンバータ8−1は、二次電池6−1と主正母線MPLおよび主負母線MNLとの間に設けられ、コンバータECU102からの駆動信号PWC1に基づいて、二次電池6−1と主正母線MPLおよび主負母線MNLとの間で電圧変換を行なう。コンバータ8−2は、二次電池6−2と主正母線MPLおよび主負母線MNLとの間に設けられ、コンバータECU102からの駆動信号PWC2に基づいて、二次電池6−2と主正母線MPLおよび主負母線MNLとの間で電圧変換を行なう。なお、二次電池6−1とコンバータ8−1との間、および、二次電池6−2とコンバータ8−2との間には、図示しないメインリレーが介挿接続されており、当該メインリレーのオフにより、二次電池6−1,6−2のそれぞれについて、充放電経路を遮断することができるように構成されている。
平滑コンデンサCは、主正母線MPLと主負母線MNLとの間に接続され、主正母線MPLおよび主負母線MNLに含まれる電力変動成分を低減する。電圧センサ18は、主正母線MPLおよび主負母線MNL間の電圧Vhを検出し、その検出値をコンバータECU2へ出力する。
電流センサ10−1,10−2は、二次電池6−1に対して入出力される電流Ib1および二次電池6−2に対して入出力される電流Ib2をそれぞれ検出し、対応の検出値をコンバータECU102および電池ECU100−1,100−2へ出力する。なお、電流センサ10−1,10−2は、対応の二次電池から出力される電流(放電電流)を正値として検出し、対応の二次電池に入力される電流(充電電流)を負値として検出する。なお、この図1では、電流センサ10−1,10−2がそれぞれ正極線PL1,PL2の電流を検出する場合が示されているが、電流センサ10−1,10−2は、それぞれ負極線NL1,NL2の電流を検出してもよい。温度センサ11−1,11−2は、二次電池6−1の温度Tb1および二次電池6−2の温度Tb2をそれぞれ検出し、対応の検出値を電池ECU100−1,100−2へ出力する。
電圧センサ12−1,12−2は、二次電池6−1の電圧Vb1および二次電池6−2の電圧Vb2をそれぞれ検出し、対応の検出値をコンバータECU102および電池ECU101,102へ出力する。
電池ECU100−1は、電圧センサ12−1および電流センサ10−1からの各検出値に基づいて、あるいは、温度センサ11−1からの検出値をさらに用いて、二次電池6−1のSOC(State of Charge、すなわち残存容量(%))を示す状態量SOC1を推定し、その推定された状態量SOC1を出力する。
同様に、電池ECU100−2は、電圧センサ12−2および電流センサ10−2からの各検出値に基づいて、あるいは、温度センサ11−2からの検出値をさらに用いて、二次電池6−2のSOCを示す状態量SOC2を推定し、その推定された状態量SOC2を出力する。
コンバータECU102は、電流センサ10−1,10−2および電圧センサ12−1,12−2,18からの各検出値、電池ECU100−1,100−2からの状態量SOC1,SOC2、ならびに駆動ECU32からのトルク目標値TR1,TR2および回転数目標値MRN1,MRN2に基づいて、コンバータ8−1,8−2をそれぞれ駆動するための駆動信号PWC1,PWC2を生成する。そして、コンバータECU2は、その生成した駆動信号PWC1,PWC2をそれぞれコンバータ8−1,8−2へ出力し、コンバータ8−1,8−2を制御する。具体的には、コンバータECU102は、トルク目標値TR1,TR2および回転数目標値MRN1,MRN2に基づいて、モータジェネレータ34−1,34−2の誘起電圧よりも、主正母線MPLおよび主負母線MNL間の電圧Vh(すなわち、コンバータ8−1,8−2の出力電圧)が高くなるように、コンバータ8−1,8−2を制御する。
たとえば、コンバータECU102は、コンバータ8−1,8−2について、出力電圧(電圧Vh)を目標値に制御する電圧制御モードまたは入出力電流(電流Ib1,Ib2)を目標値に制御する電流制御モードで動作させるように、駆動信号PWC1,PWC2を生成する。具体的には、コンバータ8−1,8−2の一方を電圧制御モードで動作させ、かつ、他方を電流制御モードで動作させることにより、過充電および過放電を防止しつつ、モータジェネレータ34−1,34−2での消費電力の供給および余剰電力の吸収を行なうように、二次電池6−1,6−2の充放電を制御できる。あるいは、コンバータ8−1,8−2の両者を電圧制御モードで動作させ、かつ、両コンバータの電圧目標値を異なるレベルに設定すれば、二次電池6−1,6−2間で充電電力を授受するように充放電制御を行なうことができる。
このように、二次電池6−1,6−2の充放電は、電池ECU100−1,100−2からそれぞれ出力される状態量SOC1,SOC2に基づいて制御される。また、二次電池6−1,6−2の状態量SOC1,SOC2は、図示しない上位ECUによる電動車両1000全体の運転状態の設定、たとえば、ハイブリッド自動車におけるエンジンを作動した走行モードと、モータ出力のみによる走行モードとの選択に用いられる。したがって、二次電池6−1,6−2の管理および制御を正常に実行するためには、電池ECU100−1から二次電池6−1の状態量SOC1が出力され、電池ECU100−2から二次電池6−2の状態量SOC2を出力させる必要がある。
各電池ECU100−1,100−2は、システム起動時に、自身のIDを出力し、システム起動中は、当該IDに従って、各電池ECUから出力された状態量が、二次電池6−1,6−2のいずれのものであるかが認識される。従来は、電池ECU100−1,100−2のそれぞれに個別のIDが不揮発的に記憶されていたため、組付工程において、電池ECU100−1,100−2を二次電池6−2,6−1にそれぞれ取り付ける誤組付が発生すると、二次電池6−1,6−2の充放電に関する管理や制御が正常に実行できなくなるおそれがある。したがって、誤組付を防止するためには、電池ECU100−1,100−2を異なる外形形状および外部との接続構造で作製する仕様とすることが好ましく、別生産化によるコストアップが生じてしまう。
また、二次電池6−1,6−2間で異なるプログラムあるいは制御変数を用いて充電制御および/または充放電管理を行なう場合にも、電池ECU100−1,100−2を作り分けることとすれば、誤組付および別生産化によるコストアップの問題がより顕著に生じてしまう。
本実施の形態による電源制御装置では、以下に説明する構成とすることにより、共通の仕様で作製した電池ECU100を用いて、二次電池6−1を制御対象とする電池ECU100−1および二次電池6−2を制御対象とする電池ECU100−2の両方を実現する。
図2は、各バッテリユニットの構成を概略的に示す概念図である。
図2を参照して、電池ECU100−1は、二次電池6−1(図1)を含むバッテリユニット5−1に組付けられ、かつ、ECU外部と電気的にコンタクトするための複数のコネクタを有するコネクタ部110−1を有する。コネクタ部110−1は、該電池ECUの制御対象となる二次電池を識別するための電圧信号が配線112−1を介して入力される識別用コネクタ115−1を有する。
同様に、電池ECU100−2は、二次電池6−2(図1)を含むバッテリユニット5−2に組付けられ、かつ、ECU外部と電気的にコンタクトするための複数のコネクタを有するコネクタ部110−2を含む。コネクタ部110−2は、該電池ECUの制御対象となる二次電池を識別するための電圧信号が配線112−2を介して入力される識別用コネクタ115−2を有する。
電池ECU100−1の識別用コネクタ115−1と、電池ECU100−2の識別用コネクタ115−2とには、別個の配線112−1,112−2によって、それぞれ異なる電圧が供給される。
図3は、各電池ECUの概略構成を示すブロック図である。
図3を参照して、電池ECU100は、識別用コネクタ115を含む複数のコネクタにより構成されるコネクタ部110と、入力ポート120と、内部バス130と、ROM(Read Only Memory)140と、RAM(Random Access Memory)150と、RAM150内に設けられた不揮発性記憶領域155と、CPU(Central Processing Unit)200と、出力ポート210とを有する。
コネクタ部110のうちの入力用コネクタへの入力は、A/D変換器を介して、入力ポート120に入力される。入力ポート120に入力されたデジタル信号は、内部バス130を介して、RAM150やCPU200へ伝達される。内部バス130は、入力ポート120、出力ポート210、ROM140、RAM150(不揮発性記憶領域155を含む)およびCPU200の間を相互にデータの送受信が可能なように連結している。CPU200は、ROM140に格納されたプログラムや当該プログラムの実行に用いる制御変数・定数等が記憶されたマップを用いて、RAM150や不揮発性記憶領域155に記憶されたデータ、信号を用いて、所定の演算処理を実行する。これら演算処理の実行により、電池ECU100の制御対象である二次電池(蓄電装置)の制御、管理等が実現される。
ここで、RAM150は、電池ECU100の電源遮断に伴って記憶内容が消失される記憶領域であり、センサからの検出値やプログラムによる演算で用いられる変数等が記憶される。一方、不揮発性記憶領域155は、SRAM(Static Random Access Memory)等で構成されて、電池ECU100の電源オフ中にもその記憶内容が保持される。したがって、不揮発性記憶領域155には、イグニッションキーのオフによるトリップ終了時にも保持が必要なデータ、たとえば、各二次電池のSOCや、経年変化を反映した各種学習制御の学習値等が格納される。
ここで、各電池ECU100は、外形形状および外部との接続構造を含めて共通の仕様により作製される。すなわち、各電池ECU100のROM140には、二次電池6−1を制御対象とした制御、管理等を実行するためのプログラム群およびマップ群と、二次電池6−2を制御対象とした制御、管理等を実行するためのプログラム群およびマップ群との両方が格納されている。
各電池ECU100は、識別用コネクタ115へ入力される電圧に基づいて、電源起動時に以下のような初期処理を実行する。
図4を参照して、電池ECU100は、電源起動時(S100のYES判定時)に、以降のステップS110〜S140による初期処理を実行する。
電池ECU100は、ステップS110により、識別用コネクタ115に入力されているECU外部からの電圧信号を読込む。ここで、識別用コネクタ115への電圧信号と制御対象とされる二次電池との対応関係は予め定義付けられている。たとえば、電圧信号が電源電圧レベルであるときは、制御対象が二次電池6−1であることを示し、電圧信号が接地電圧レベルであるときは、制御対象が二次電池6−2であることを示すものとされる。
たとえば図5に示されるように、二次電池6−1を制御対象とする電池ECU1(100−1)の識別用コネクタ115−1は、配線112−1によって電源電圧+Bを供給する電源配線180と接続される。一方、二次電池6−2を制御対象とする電池ECU2(100−2)の識別用コネクタ115−2は、配線112−2によって接地電圧GNDを供給する接地配線190と接続される。
再び図4を参照して、電池ECU100は、ステップS120により、読込んだ外部電圧信号に基づき、上記の予め定義付けられた対応関係に従って、自身が二次電池6−1を制御対象とする電池ECU1(100−1)および二次電池6−2を制御対象とする電池ECU2(100−2)のいずれであるかを識別する。すなわち、電池ECU100が制御すべき二次電池が識別される。
そして、電池ECU100は、ステップS130により、ステップS120での識別結果を、ECU内部(たとえば、不揮発性記憶領域155)に記憶する。さらに、電池ECU100は、ステップS140により、識別結果に基づく初期的な制御動作を実行する。
たとえば、電池ECU100は、ステップS140では、ステップS120での識別結果に基づくID、すなわち電池ECU100が二次電池6−1,6−2のいずれを制御対象としているかを、上位ECUに対して出力する。具体的には、図5に示すように、電池ECU100−1,100−2の各々は、各自の初期処理におけるステップS120での識別結果に従ったID1,ID2を、上位ECU105に対して出力する。
上位ECU105は、以降の処理において、ID1を出力した電池ECU100−1から出力された情報(状態量SOC1等)を二次電池6−1に関するものであると認識し、充放電制御や管理に使用する。同様に、上位ECU105は、ID2を出力した電池ECU100−2から出力された情報(状態量SOC1等)を二次電池6−2に関するものであると認識し、充放電等の制御や管理に使用する。また、上位ECU105は、二次電池6−1,6−2のそれぞれへの制御指示についても、二次電池6−1に対する制御指示については、ID1を出力した電池ECU100−1に対して出力する一方で、二次電池6−2に関する制御指示については、ID2を出力した電池ECU100−2に対して出力する。
また、電池ECU100は、ステップS140では、制御対象となる二次電池の識別結果に従って、ROM140に格納された、二次電池6−1を制御対象とした制御、管理等を実行するためのプログラム群およびマップ群と、二次電池6−2を制御対象とした制御、管理等を実行するためのプログラム群およびマップ群とのうちから、実行すべきプログラム群およびマップ群を選択するための制御動作を実行する。そして、以降では、選択したプログラム群およびマップ群による演算処理を所定周期毎に実行することにより、二次電池6−1および6−2のうちの、識別結果に従った一方を制御対象とした制御や管理を実行する。
以上説明したように、本実施の形態によれば、複数の二次電池(蓄電装置)6−1,6−2を備えた電源制御装置において、二次電池ごとに特化して電池ECUを別個に作製することなく、共通仕様で作成した電池ECU100を用いて、二次電池6−1を制御対象とする電池ECU1(100−1)および二次電池6−2を制御対象とする電池ECU2(100−2)の両方を実現することができる。したがって、電池ECUの別生産化によるコストアップ回避および、ECUおよび蓄電装置間の誤組付の解消を図ることができる。
特に、図5に示すように、電源配線180および接地配線190の配置位置と、電池ECU1および電池ECU2の取付位置との距離に応じて、電池ECU1用の配線112−1および、電池ECU2用の配線112−2の長さを決めることによって、誤組付を効果的に防止することができる。すなわち図5の例では、電源配線180および識別用コネクタ115−1の距離と、接地配線190と識別用コネクタ115−2間の距離とが異なることに対応させて、配線112−1,112−2の長さをそれぞれ設計すればよい。
このようにすると、長さの異なる配線112−1,112−2を用いて、識別用コネクタ115−1(電池ECU1)と接地配線190とを接続し、かつ、識別用コネクタ115−2(電池ECU2)と電源配線180とを接続することが、物理的に不可能となるので、誤組付防止効果が高められる。
(変形例1)
変形例1では、配線112−1,112−2の断線等により、識別用コネクタ115−1,115−2へ制御対象識別用の電圧信号が正しく伝送されなくなったときに、その異常を検出するための構成について説明する。
図6は、上記異常検出処理を含む電池ECU100の制御動作の第1の例を示すフローチャートである。
図6を参照して、変形例1の第1の例によれば、電池ECU100は、電源起動時(S100のYES判定時)には、図4と同様のステップS110〜S140による初期処理を実行する一方で、電源投入中(S100のNO判定時)には、ステップS150〜S180の処理を実行する。そして、図6のフローチャートによる制御動作は、所定時間ごとに実行される。
電池ECU100は、ステップS150では、その時点における識別用コネクタ115に入力された電圧信号に基づいて、ステップS110およびS120(図4)と同様の識別処理を実行する。
そして電池ECU100は、ステップS160では、ステップS150による現時点での識別結果と、ステップS130での識別結果、すなわち電源投入時の識別結果とが一であるかどうかを判定する。両者が同一である場合(S160のYES判定時)には、異常検出することなく正常に処理が終了される。
一方、電池ECU100は、識別結果が異なる場合(S160のNO判定時)には、識別用コネクタ115への入力が異常であると認識して、ステップS170に処理を進めて識別異常を検出するとともに、ステップS180により異常処理を実行する。
ステップS160およびS170による識別異常検出時には、今回の電源投入時における識別結果に従った現在の制御については継続できるものの、次回の電源投入時に正常な識別処理を実行することができない可能性が高い。したがって、ステップS180による異常処理では、運転者に対する故障発生の警告や故障内容および部位を示すダイアグコードの出力が実行される。これにより、代表的には、配線112−2および/または112−2の断線に起因する識別異常を解消するための故障修理が、運転者に促される。
なお、故障が修理される前に以降の電源投入がなされた場合には、二次電池6−1,6−2の両者を正確に識別して充放電制御を行なうことができない可能性が高い。したがって、第1の対応策としては、二次電池6−1,6−2とコンバータ8−1,8−2との間の各メインリレーを遮断して、二次電池6−1,6−2の使用を禁止することができる。あるいは、第2の対応策として、単一の二次電池のみを使用するようにメインリレーの一部のみを導通させてもよい。この際には、各電池ECU100に記憶された対応の二次電池のSOC(残存容量)に基づいて、いずれの二次電池を使用するかを決定することが好ましい。
このように、図6に示した第1の例では、電池ECU100への電源投入中に発生した異常の検出および異常への対応を実行できる。
図7は、上記異常検出処理を含む電池ECU100の制御動作の第2の例を示すフローチャートである。
図7を参照して、変形例1の第2の例によれば、電池ECU100は、電源起動時(ステップS100のYES判定時)に、図4のステップS110,S120と同様の識別処理を実行するとともに、ステップS125に処理を進める。
電池ECU100は、ステップS125では、ステップS110,S120による今回の識別結果が、不揮発性記憶領域155に記憶された、前回の電源起動時における識別結果と同一であるかどうかを判定する。
両者が同一である場合(S125のYES判定時)には、電池ECU100は、識別用コネクタ115への入力が正常であると判断して、図4に示したステップS130,S140による初期処理を実行する。
一方、電池ECU100は、前回の電源投入時と今回の電源投入時との間で識別結果が異なる場合(S125のNO判定時)には、識別用コネクタ115への入力が異常であると認識して、ステップS170に処理を進めて識別異常を検出するとともに、ステップS180により異常処理を実行する。
ステップS125およびS170による識別異常検出時には、以降において、二次電池6−1,6−2の両者を正確に識別して充放電制御を行なうことができない可能性がある。したがって、ステップS180による異常処理では、図6の場合と同様に、運転者に対する故障発生の警告や故障内容および部位を示すダイアグコードの出力を実行するとともに、上記第1または第2の対応策に従って、二次電池6−1,6−2の使用を禁止あるいは制限する。
すなわち、図7に示した第2の例では、電池ECU100の電源オフ中に発生した異常の検出および異常への対応を実行できる。
このように、本発明の実施の形態の変形例1によれば、共通仕様で作成した電池ECU100を用いて、二次電池6−1を制御対象とする電池ECU1(100−1)および二次電池6−2を制御対象とする電池ECU2(100−2)の両方を実現する本実施の形態の構成において、識別用コネクタ115への電圧信号の異常検出およびその対応を実行することが可能となる。
なお、図6および図7に示したフローチャートを組み合わせて、電源投入中に発生した異常および電源オフ中に発生した異常の両方に対応する制御構成とすることも可能である。また、電源投入中の異常検出については、図5に示した上位ECU105が、各電池ECU100から出力されるIDを定期的に監視することとして、複数の電池ECU間でIDによって示される制御対象が重複した場合に、図6と同様の異常検出および異常対応を実行することも可能である。
(変形例2)
本実施の形態では、2個の二次電池6−1,6−2を搭載した電動車両における電源制御装置の構成について説明したが、図8に示すような、電動車両に搭載する二次電池(蓄電装置)の個数が3以上の場合にも同様の構成を適用することが可能である。
図8は、変形例2による電源制御装置の構成を説明するブロック図である。
図8を参照して、変形例2による電源制御装置を搭載した電動車両1000Aは、図1に示した電動車両1000の構成において、並列に設けられる二次電池およびそれに対応するコンバータの組が3個以上設けられる。すなわち、二次電池6−1〜6−n(n:3以上の整数)およびコンバータ8−1〜8−nが設けられる。なお、図示しないが、対応する各二次電池および各コンバータの間にはメインリレーが介挿接続されており、当該メインリレーのオフにより、二次電池6−1〜6−nのそれぞれについて、充放電経路を遮断することができるように構成されている。
そして、二次電池6−1〜6−nにそれぞれ対応して設けられる電池ECU100−1〜100−nの各々は、上述した共通仕様の電池ECU100によって実現される。ただし、変形例2では、各電池ECU100が、制御対象として、3個以上の二次電池を識別する必要があるため、識別用コネクタの構成あるいは、識別用コネクタへの電圧信号が図9および図10のようにされる。なお、電動車両1000Aのその他の構成は、図1に示した電動車両1000と同様であるので、その説明は繰り返さない。
図9を参照して、既存の電源配線および接地配線を利用して、識別用コネクタに2種類の電圧(+B,GND)のいずれかを入力する手法を維持する場合には、識別用コネクタの数を増やすことにより、3個以上の二次電池(蓄電装置)を搭載した電源制御装置に対応できる。たとえば、識別用コネクタ115に加えて識別用コネクタ116をさらに設けることにより、二次電池(蓄電装置)が3個または4個搭載された電源制御装置に対応することが可能となる。
あるいは、識別用コネクタ115に入力される電圧信号のレベルを増やす手法によっても、3個以上の蓄電装置を搭載した電源制御装置に対応できる。たとえば、図10に示すように、電源電圧+Bおよび接地電圧GNDに加えて、中間電圧V1,V2を設けることによって、識別用コネクタ115への電圧信号のレベルを4段階とすれば、二次電池(蓄電装置)が4個搭載された電源制御装置に対応することが可能となる。
あるいは、図9および図10に示した手法を組合せて、すなわち識別用コネクタ数増と、電圧信号のレベル数増を組合せて、識別用コネクタ数の増大および電圧信号レベルの細分化を防ぎつつ、電池ECU100による多数の二次電池(蓄電装置)間の識別処理を実現することも可能である。この際に、各電池ECU100の構成および制御動作は、上述の本実施の形態およびその変形例1と同様であるので、説明は繰り返さない。
なお、以上説明した実施の形態およびその変形例1,2では、電池ECUとコンバータECUとが別個に設けられて、電池ECUのみを二次電池(蓄電装置)毎に対応配置させる構成について説明したが、本発明の適用は、このような構成に限定されるものではない点について、確認的に記載する。すなわち、コンバータECUがコンバータ毎に、すなわち、二次電池(蓄電装置)のそれぞれに対応して分割配置される際に、この分割配置されたECUについても、上述の電池ECU100と同様に、共通仕様で作製し、かつ、識別用コネクタを設ける構成とすることによって、本実施の形態と同様の電源制御装置を構成することができる。
あるいは、複数の二次電池(蓄電装置)のそれぞれに対応して、電池ECUおよびコンバータECUの機能を統合した複数の統合ECUを配置する構成としても、各統合ECUについて、上述の電池ECU100と同様に、共通仕様で作製し、かつ、識別用コネクタを設ける構成することによって、本実施の形態と同様の電源制御装置を構成することができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
この発明の実施の形態による電源制御装置を搭載した電動車両の全体ブロック図である。 電池ECUの組付けを説明するブロック図である。 各電池ECUの概略構成を説明するブロック図である。 各電池ECUの電源起動時における初期処理を説明するフローチャートである。 電池ECUの識別用コネクタの接続例を説明する概念図である。 変形例1の第1の例による電池ECUの処理手順を説明するフローチャートである。 変形例1の第2の例による電池ECUの処理手順を説明するフローチャートである。 変形例2による電源制御装置の構成を説明するブロック図である。 変形例2による電源制御装置における各電池ECUの識別用コネクタの配置を示す概念図である。 変形例2による電源制御装置における各電池ECUの識別用コネクタへの電圧信号の電圧レベルを説明する概念図である。
符号の説明
5−1,5−2 バッテリユニット、6−1,6−2,6−n 二次電池、8−1,8−2,8−n コンバータ、10 電流センサ、11−1,11−2 温度センサ、12,18 電圧センサ、30−1,30−2 インバータ、32 駆動ECU、34−1,34−2 モータジェネレータ、36 動力伝達機構、38 駆動軸、100 電池ECU(共通仕様)、100−1 電池ECU(二次電池6−1対応)、100−2 電池ECU(二次電池6−2対応)、101 電源システム、102 コンバータECU、103 駆動力発生部、105 上位ECU、110 コネクタ部、112−1,112−2 配線、115,116 識別用コネクタ、120 入力ポート、130 内部バス、155 不揮発性記憶領域、180 電源配線、190 接地配線、210 出力ポート、1000,1000A 電動車両、Ib1,Ib2 電流、MNL 主負母線、MPL 主正母線、MRN1,MRN2 回転数目標値、NL1,NL2 負極線、PL1,PL2 正極線、PWC1,PWC2 駆動信号、PWM1,PWM2 駆動信号、SOC1,SOC2 状態量、TR1,TR2 トルク目標値、Vb1,Vb2,Vh 電圧。

Claims (6)

  1. 複数の蓄電装置と、
    各々が、前記複数の蓄電装置にそれぞれ対応する複数の制御処理のうちの1つの制御処理を選択的に実行可能に構成された複数の制御ユニットとを備え、
    前記複数の制御ユニットの各々は、当該制御ユニットの外部との間で電気的にコンタクトするための複数のコネクタを有するとともに、前記複数の蓄電装置のうちの1つを制御するように組付けられ、
    各前記制御ユニットは、電源投入時に、前記複数のコネクタのうちの所定コネクタへの入力電圧に応じて、前記複数の蓄電装置のうちの当該制御ユニットの制御対象である蓄電装置を識別するとともに、前記複数の制御処理のうちから前記制御対象の蓄電装置に対応する制御処理を選択的に実行するように構成され、
    各前記制御ユニットは、前記電源投入時における前記制御対象の識別結果を記憶する記憶部を含み、かつ、電源投入中において、前記所定コネクタへの入力電圧に基づく前記識別結果が前記記憶部に記憶される内容から変化した場合に、前記制御対象の識別に関する異常を検出するように構成される、電動車両の電源制御装置。
  2. 複数の蓄電装置と、
    各々が、前記複数の蓄電装置にそれぞれ対応する複数の制御処理のうちの1つの制御処理を選択的に実行可能に構成された複数の制御ユニットとを備え、
    前記複数の制御ユニットの各々は、当該制御ユニットの外部との間で電気的にコンタクトするための複数のコネクタを有するとともに、前記複数の蓄電装置のうちの1つを制御するように組付けられ、
    各前記制御ユニットは、電源投入時に、前記複数のコネクタのうちの所定コネクタへの入力電圧に応じて、前記複数の蓄電装置のうちの当該制御ユニットの制御対象である蓄電装置を識別するとともに、前記複数の制御処理のうちから前記制御対象の蓄電装置に対応する制御処理を選択的に実行するように構成され、
    各前記制御ユニットは、電源遮断中にも不揮発的に記憶内容を保持する記憶部を含み、
    前記記憶部は、前記電源投入時における前記制御対象の識別結果を記憶するように構成され、
    各前記制御ユニットは、前記電源投入時における前記所定コネクタへの入力電圧に基づ
    く前記識別結果が、前記記憶部に記憶された前回の電源投入時における前記識別結果とは異なる場合に、前記制御対象の識別に関する異常を検出するように構成される、電動車両の電源制御装置。
  3. 複数の蓄電装置と、
    各々が、前記複数の蓄電装置にそれぞれ対応する複数の制御処理のうちの1つの制御処理を選択的に実行可能に構成された複数の制御ユニットとを備え、
    前記複数の制御ユニットの各々は、当該制御ユニットの外部との間で電気的にコンタクトするための複数のコネクタを有するとともに、前記複数の蓄電装置のうちの1つを制御するように組付けられ、
    各前記制御ユニットは、電源投入時に、前記複数のコネクタのうちの所定コネクタへの入力電圧に応じて、前記複数の蓄電装置のうちの当該制御ユニットの制御対象である蓄電装置を識別するとともに、前記複数の制御処理のうちから前記制御対象の蓄電装置に対応する制御処理を選択的に実行するように構成され、
    前記複数の制御ユニットのそれぞれの前記所定コネクタは、異なる電圧を供給する複数の配線とそれぞれ接続され、
    前記複数の蓄電装置は、第1および第2の蓄電装置により構成され、
    前記複数の制御ユニットは、前記第1の蓄電装置を制御するように組付けられる第1の制御ユニットと、前記第2の蓄電装置を制御するように組付けられる第2の制御ユニットとにより構成され、
    前記第1の制御ユニットの前記所定コネクタは、所定の電源電圧を供給する電源配線と接続され、
    前記第2の制御ユニットの前記所定コネクタは、接地電圧を供給する接地配線と接続される、電動車両の電源制御装置。
  4. 前記異なる電圧は、前記複数の蓄電装置のそれぞれと予め対応付けられ、
    前記複数の配線の長さは、前記異なる電圧の供給元と、対応する前記制御ユニットの前記所定コネクタとの間の距離に対応して、それぞれ異なる、請求項3記載の電動車両の電源制御装置。
  5. 前記所定コネクタへの入力電圧は、3以上の複数段階の電圧のいずれかに設定される、請求項1または2に記載の電動車両の電源制御装置。
  6. 前記複数の制御ユニットの各々は、外形形状および外部との接続構造が同一に作製される、請求項1〜のいずれか1項に記載の電動車両の電源制御装置。
JP2008055187A 2008-03-05 2008-03-05 電動車両の電源制御装置 Expired - Fee Related JP5194891B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008055187A JP5194891B2 (ja) 2008-03-05 2008-03-05 電動車両の電源制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008055187A JP5194891B2 (ja) 2008-03-05 2008-03-05 電動車両の電源制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009213297A JP2009213297A (ja) 2009-09-17
JP5194891B2 true JP5194891B2 (ja) 2013-05-08

Family

ID=41185894

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008055187A Expired - Fee Related JP5194891B2 (ja) 2008-03-05 2008-03-05 電動車両の電源制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5194891B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5602114B2 (ja) * 2011-09-06 2014-10-08 三菱自動車工業株式会社 電池管理装置、電池管理システム
JP5978755B2 (ja) * 2012-05-17 2016-08-24 三菱自動車工業株式会社 電源管理装置
JP6032025B2 (ja) * 2013-01-22 2016-11-24 日立化成株式会社 蓄電池状態検知方法及び蓄電池状態検知装置
KR101944472B1 (ko) * 2016-10-24 2019-02-01 주식회사 세인전장 그린 환경차량 개발용 공통 플랫폼을 이용한 차량 제어 방법을 적용한 스마트 차량 제어 유닛

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1055330A (ja) * 1996-08-13 1998-02-24 Yokogawa Electric Corp スロットアドレス回路
JP3893291B2 (ja) * 2002-01-10 2007-03-14 パナソニック・イーブイ・エナジー株式会社 ハイブリッド車用電池電源装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009213297A (ja) 2009-09-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN107215218B (zh) 用于经由多个充电器对电动车辆充电的设备和方法
US7791217B2 (en) Electric-powered vehicle chargeable by external power supply
US9257867B2 (en) Vehicle
US9434330B2 (en) Method for controlling vehicle driving
CN103444043B (zh) 电源系统和搭载该电源系统的车辆、以及电源系统的控制方法
WO2020207444A1 (en) Vehicle isolation switch for low voltage power supplies
JP5860886B2 (ja) 電池制御装置、蓄電装置および車両
JP2016510706A (ja) ハイブリッド電気自動車の動作方法及び配置
CN106853777B (zh) 车辆及车辆的充电控制方法
JP2007203883A (ja) 車両のフェイルセーフ走行制御システム
CN107107767B (zh) 用于控制车辆中的电部件的方法和对应的计算机程序、计算机可读介质、控制单元和车辆
JP2009189209A (ja) 車両の電源装置およびその制御方法
JP5194891B2 (ja) 電動車両の電源制御装置
CN102343833A (zh) 用于效率改进的功率模块主动电流管理
JP2009171644A (ja) 車両の電源装置およびその制御方法
JP2012165564A (ja) 車両の異常診断装置および車両の異常診断方法
JP6642496B2 (ja) 電源装置及び電源システム
WO2011155014A1 (ja) 車両の電力制御装置および車両の電力制御方法
JP2009171645A (ja) 車両の電源装置およびその制御方法
JP2007059138A (ja) 電源制御装置
JP2020078149A (ja) 電動車両
CN110034555A (zh) 冗余电源
JP2019187061A (ja) 電力制御システム
JP2009247152A (ja) 車両
JP6834448B2 (ja) 電池ユニット、及び電源システム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100820

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20111109

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20111129

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120125

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20120904

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20121127

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20121204

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130108

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130121

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160215

Year of fee payment: 3

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5194891

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160215

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees