JP5193313B2 - 麺線切り出し装置 - Google Patents

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Description

本発明は、麺帯を麺線に切り出す製麺機等における麺線切り出し装置に関する。
本願は、2009年6月4日に出願された特願2009−135067号に基づき優先権を主張し、その内容をここに援用する。
一般に、製麺機は、小麦粉又は澱粉等の製麺原料を混合及び混練することによって麺生地を形成し、この麺生地を圧延し、帯状の麺帯を製造する。この製麺機は、麺線切り出し装置を備えている。麺線切り出し装置においては、麺帯は所定太さの麺線に切り出され、生麺線が製造される。生麺線は、裁断処理又は蒸煮処理等の所要の処理工程によって、生麺,乾麺,即席麺等の各種麺類の最終製品に応じた麺に加工される。
従来の麺線切り出し装置としては、例えば、特許文献1〜4に開示された装置が提案されている。特許文献1及び2に開示された製麺機の細断装置においては、複数枚の環状の切刃が互いに噛み合わされ、各軸回りに回転可能に連動させる一対の細断ローラが配設され、細断装置の切刃間において略楕円状の掻き落とし片が回り止め状態で各軸に挿通されている。これらの軸は、掻き落とし片の長孔に挿入されている。キーピンが嵌合された軸を回転させることによって、長孔を通して掻き落とし片は、揺動される。そして、一対の細断ローラの切刃間に麺帯が投入されると、切刃の各々によって、麺帯は麺線として切り出される。このような細断装置においては、切り出された麺線は隣り合う切刃間に押し込まれ、掻き落とし片によって麺線は下方に放出される。
また、切刃と掻き落とし片との隙間に麺生地の残留物が生じることを防ぐために、キーピンによって掻き落とし片を揺動させることによって麺生地の残留物を落下させている。
また、特許文献3及び4に開示された細断装置においては、一対の細断ローラに設けられた互いに噛み合う環状切刃によって麺帯が麺線に切り出されている。環状切刃の間に位置する回転自在な一対の環状体によって、麺線は軸部に巻き付かせることなく下方に押し出されている。
特開昭53−107474号公報 実公昭57−25826号公報 特開昭53−51582号公報 特開平3−72836号公報
しかしながら、特許文献1及び2に開示された細断装置においては、切刃の回転軸に設けられたキーピンによって略楕円形状の掻き落とし片をスイング運動させたり上下運動させたりしている。これによって、掻き落とし片に沿って麺線が落下するため、麺線が落下する位置が定まらない。従って、互いに隣接して落下した麺が、面接触又は線接触によって、互いにくっついてしまう(結着する)おそれがあった。
また、特許文献3及び4に開示された細断装置においても、互いに噛み合う切刃によって切り出された麺線は、切刃の各回転軸に装着されて回転自在な一対の環状体によって挟まれ、押し出される。このため、2つの環状体が軸回りに揺動するため、麺線が落下する位置が定まらず、しかも互いに隣接して落下した麺線が重なるようにくっついてしまうというおそれがあった。
上記のような場合、特に、麺線が縮れ麺であると、麺線が互いに重なっても点状に麺線が接触するため、互いに隣接する麺線は結着し難い。しかしながら、麺線がストレート麺の場合には、互いに重なった麺線は、面接触又は線接触によって、くっついて結着し易いという不具合があった。
特に、即席麺の場合、切刃によって切出された麺線が得られた後の工程において、即ち、スチーム工程において、麺線を蒸すと、麺線は面接触又は線接触によって、互いに隣接してくっついてしまう。この場合、面接触又は線接触によって結着された麺線は互いに剥がれなくなる。このような即席麺においては、食べるときに湯を即席麺に浸した場合であっても、互いに隣接してくっついた麺が剥がれず、結着した部分の麺に湯が浸透しないという不具合があった。
本発明は、このような事情を考慮してなされたもので、麺線を付着させることなく、麺線が落下する位置を所望の位置にガイドすることにより、互いに隣接する麺線がくっつくことを防止することができる麺線切り出し装置を提供することを第1の目的とする。
また、本発明は、麺線を付着させることなく、切刃プレートによって切り出された麺線が落下する位置を振り分けることによって、互いに隣接する麺線がくっつくことを防止することができる麺線切り出し装置を提供することを第2の目的とする。
本発明に係る麺線切り出し装置は、円盤状に形成され、外周縁部を有する複数の切刃プレートと、前記複数の切刃プレートが回転軸を中心に回転可能に配列されている第1切刃ロールと、前記第1切刃ロールに配列された複数の切刃プレートと噛み合うよう配置された前記複数の切刃プレートが回転軸を中心に回転可能に配列されている第2切刃ロールと、前記第1切刃ロールの前記切刃プレートと前記第2切刃ロールの前記切刃プレートとが噛み合う位置において前記切刃プレートの前記外周縁部よりも径方向内側に位置する第一端部と、前記切刃プレートの回転方向における前方位置において前記切刃プレートの前記外周縁部に近接する第二端部とを有し、前記複数の切刃プレートの間に配置され、前記複数の切刃プレートの回転運動に対して静的に保持されている複数の押し出しプレートと、前記複数の切刃プレートの間、かつ、前記押し出しプレートの前記第一端部及び前記第二端部の間に設けられ、麺線が前記切刃プレートの外側に排出される排出領域とを含み、前記回転軸の長手方向において、前記複数の切刃プレートと交互に配設された前記複数の押し出しプレートの位置は、相違していることを特徴とする。
この構成において、第二端部の位置は、切刃プレートの外周縁部の位置に一致してもよい。
また、回転軸の長手方向に沿って複数の切刃プレートが配列されているため、複数の切刃プレートの間に設けられた複数の排出領域も回転軸の長手方向に沿って配列している。
この構成において、第1切刃ロール及び第2切刃ロールは、一対の切刃ロールを構成する。
本発明による麺線切り出し装置によれば、一対の切刃ロールが回転している状態において、一対の切刃ロールの間に麺帯が投入されると、互いに噛み合う切刃プレートによって麺帯が複数の麺線に分離するように切断される。切刃プレートによって切出された麺線の各々は、切刃プレートが互いに噛み合う位置において、互いに隣り合う切刃プレートと、切刃プレートの間において径方向内側に位置するように固定された押し出しプレートとによって形成された領域(溝部)に移動する。また、この領域に移動した麺線の各々は、押し出しプレートの端面に沿って切刃プレートに付着しながら、切刃プレートの下方に移動する。切刃プレートの少なくとも外周縁部又は外周縁部の近傍における押し出しプレートの端面が位置している部分においては、麺線の自重と、押し出しプレートの端面と麺線とが衝突することに起因する反力とが作用し、麺線は、切刃プレートから押し出され、押し出しプレートから分離して落下する。これによって、切刃プレートによって切り出された麺線が落下する位置を所望の位置にガイドすることができる。
特に、切刃プレートの位置に対して押し出しプレートが固定される位置を変えることによって、複数の麺線が落下する位置を互いにずらすことができ、互いに隣接する麺線がくっつくことを防止することができる。
また、本発明による麺線切り出し装置においては、換言すれば、複数の排出領域において、互いに隣接している押し出しプレートの位置は、相違している。
この場合、押し出しプレートの端面は、排出領域における切刃プレートの少なくとも外周縁部又は外周縁部の近傍に位置している。
押し出しプレートの端面が切刃プレートの少なくとも外周縁部又は外周縁部の近傍に位置するので、麺線は、排出領域において切刃プレートと押し出しプレートとによってガイドされながら切刃プレートに付着して移動する。従って、押し出しプレートは、排出領域において、又は排出領域における切刃プレートの外周縁部又は外周縁部の近傍の位置において、切刃プレートから麺線を押し出して分離・落下させる。即ち、回転軸の長手方向において、前記複数の切刃プレートと交互に配設された複数の押し出しプレートの位置が相違しているので、複数の麺線が落下する位置を切刃プレートの回転方向に沿ってずらすことができる。
そのため、互いに隣接して落下した複数の麺線が重なった場合であっても、麺線は点接触により接触するので、面接触又は線接触によって麺線が接触して互いにくっつくことを防ぐことができる。
この場合、押し出しプレートの形状は、円形であっても、楕円形であってもよい。押し出しプレートは、三日月形状等の非円形のプレートであってもよい。押し出しプレートが三日月形状である場合には、切刃プレートと交差して突出する押し出しプレートの外周に位置する端面が、凸曲面状又は凹曲面状等の曲面形状であってもよい。
また、本発明による麺線切り出し装置においては、前記押し出しプレートは、端面と、端面に形成され、かつ、前記回転軸の長手方向に対して傾斜しているテーパ面とを有することが好ましい。
これにより、排出領域における押し出しプレートの端面において、押し出しプレートによって麺線が切刃プレートから押し出され、しかも麺線は押し出しプレートの端面のテーパ面に略直交する方向に分離して落下する。このため、複数の麺線の各々が落下する位置は、切刃プレートの外周縁部上の溝部における麺線の位置から回転軸の長手方向にずれ、複数の麺線は、切刃プレートから分離されて落下する。
そのため、互いに隣接して落下した複数の麺線が重なった場合であっても、複数の麺線は点接触で重なるため、面接触又は線接触によって互いにくっつくことを防止することができる。
また、本発明による麺線切り出し装置においては、前記回転軸の長手方向において、前記複数の切刃プレートと交互に配設された前記複数の押し出しプレートの位置は、前記切刃プレートの回転方向に交互に相違するように配列されていることが好ましい。
この構成においては、切刃プレートにおける少なくとも外周縁部又は外周縁部の近傍における複数の押し出しプレートの位置が切刃プレートの回転方向に交互に相違するように、複数の押し出しプレートが固定されている。これにより、排出領域における押し出しプレートの端面に沿って、切刃プレートから分離するように複数の麺線は押し出される。また、複数の麺線が落下する位置は、切刃プレートの回転方向に交互にずれる。従って、互いに隣接する複数の麺線は、面接触又は線接触によって重ならない。
また、本発明による麺線切り出し装置においては、前記押し出しプレートは、前記切刃プレートに対する前記押し出しプレートの姿勢を変えて前記押し出しプレートを固定し、前記排出領域における前記押し出しプレートの位置を変更する切り出し位置調整部材を備えていることが好ましい。
切り出し位置調整部材によって、切刃プレートに対して押し出しプレートが固定される位置を変更することができる。このため、切刃プレートから切刃プレートの外側に向けて麺線を押し出す押し出しプレートの位置又は姿勢に関し、前記排出領域における押し出しプレートの端面の位置を適切にずらすことができ、麺線が落下する位置を変更することができる。
また、本発明による麺線切り出し装置においては、前記切り出し位置調整部材は、前記押し出しプレートを前記回転軸に挿通させる貫通孔と、前記押し出しプレートに所定間隔で形成された複数の係止部と、前記回転軸と平行に配設され、前記複数の係止部のいずれかと選択的に係合され、前記押し出しプレートを固定するように保持する支持軸とを含むことが好ましい。
支持軸と係合する押し出しプレートの係止部を選択することにより、切刃プレートに対して押し出しプレートが固定される位置を調整することができる。
また、本発明による麺線切り出し装置においては、前記押し出しプレートは、円盤形状に形成されており、前記押し出しプレートの中心から偏心した位置に、前記回転軸を挿通させる貫通孔が形成されていることが好ましい。
切刃プレートに対して押し出しプレートが固定される姿勢,位置,及び角度を変えることにより、押し出しプレートの外周の端面の曲線を切刃プレートに対して変更することができる。また、切刃プレートに付着した麺帯を移動させた後の押し出し位置を変更することができる。
また、本発明による麺線切り出し装置においては、前記切刃プレートは金属からなり、前記押し出しプレートは高い耐摩耗性を有する合成樹脂からなることが好ましい。
この構成によれば、固定された押し出しプレートに対して切刃プレートを回転軸回りに回転することによって押し出しプレートの側面が摩擦した場合であっても、押し出しプレートが摩耗することを抑制でき、切刃プレートを構成する金属の粉等は生成しない。従って、切刃プレート及び押し出しプレートの寿命を延ばすことができる。
本発明による麺線切り出し装置においては、押し出しプレートは、第1切刃ロールの切刃プレートと第2切刃ロールの切刃プレートとが噛み合う位置において切刃プレートの外周縁部よりも径方向内側に位置する第一端部を有する。更に、押し出しプレートは、前記切刃プレートの回転方向における前方位置において前記切刃プレートの前記外周縁部に近接する第二端部を有する。また、前記複数の切刃プレートの間、かつ、前記押し出しプレートの前記第一端部及び前記第二端部の間に、排出領域が設けられている。排出領域において、麺線が切刃プレートの外側に排出される。
これによって、麺帯は、排出領域において移動しながら、排出領域から切刃プレートの外側に排出される。即ち、一対の切刃ロールの各々の切刃プレートが噛み合う位置において麺帯から切り出された麺線は、切刃プレートの外周縁部よりも径方向内側に位置している押し出しプレートの端面に沿って切刃プレートの回転方向に移動する。押し出しプレートの端面に沿って移動する麺線は、切刃プレートの少なくとも外周縁部又は外周縁部の近傍に位置している押し出しプレートの端面から離れて落下する。従って、押し出しプレートが揺動しないため、切刃プレートによって切り出された麺線が落下する位置を所望の位置にガイドすることができる。
しかも、切刃プレートに対して押し出しプレートが固定される位置を変えることによって、切刃プレートによって切り出された麺線が落下する複数の位置を互いにずらすことができる。また、麺線がストレート麺等である場合であっても、麺線が落下する位置を変更又は調整することができ、互いに隣接する麺線がくっつくことを確実に防止することが可能になる。
本発明の実施形態による製麺機に用いられる麺線切り出し装置の要部を示す斜視図である。 図1における一対の切刃ロールの要部を示す平面図である。 切刃プレートと押し出しプレートとが噛み合い状態において、切刃プレートと押し出しプレートとの位置関係を示す正面図である。 切刃ロールにおける切刃プレートと押し出しプレートとを示す分解斜視図である。 切刃プレートの正面図である。 切刃プレートの側面図である。 押し出しプレートの正面図である。 押し出しプレートの側面図である。 切刃プレート及び押し出しプレートを示す側面図であって、切刃プレートに対する押し出しプレートの第一の取り付け角度と、切刃プレートの稜線と押し出しプレートの端面とが交差する交点を示す図である。 切刃プレート及び押し出しプレートを示す側面図であって、切刃プレートに対する押し出しプレートの第二の取り付け角度と、切刃プレートの稜線と押し出しプレートの端面とが交差する交点を示す図である。 第二実施形態による麺線切り出し装置の要部を示す平面図である。 第三実施形態による麺線切り出し装置の要部を示す平面図である。 押し出しプレートの変形例を示す斜視図である。 押し出しプレートの変形例を示す斜視図である。
以下に、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
なお、以下の説明に用いる各図面では、各部材を認識可能な大きさとするため、各部材の縮尺を適宜変更している。
図1〜図6Bは、本発明の実施形態における製麺機に用いられる麺線切り出し装置を示す。
図1に示すように、本実施形態による麺線切り出し装置1は、互いに対向する第1側板2及び第2側板3と、一対の第1切刃ロール4及び第2切刃ロール5とを含む。切刃ロール4,5は、側板2,3の間に回転可能に取り付けられている。
切刃ロール4,5の各々には、互いに平行な第1回転軸7及び第2回転軸8が設けられている。回転軸7,8は、側板2,3に回転可能に装着されている。
回転軸7,8は、第1側板2の表面から第1側板2の外側に突出している。回転軸7,8の各々は、ギヤ9,10に接続されている。ギヤ9,10は、互いに噛合されている。
そして、第1回転軸7は、連結部材12を介して図示しないモータに連結されている。このような構成においては、モータが駆動すると、駆動力は、第1回転軸7に伝達され、ギヤ9,10を介して第1回転軸7から第2回転軸8に伝達される。これによって、駆動力は、回転軸7,8から切刃ロール4,5に伝達される。この構成において、第1切刃ロール4の回転方向は、第2切刃ロール5の回転方向とは逆である。また、図3に示すように、後述する麺帯Mが切刃ロール4,5の間に挟み込まれるように、切刃ロール4,5は回転する。
また、本実施形態は、上述した構成に限定されず、モータに代えて手動用のハンドル等が連結部材12に接続され、ハンドルの回転によって回転軸7が回転する構成が採用されてもよい。
また、側板2,3間には、回転軸7,8と平行に延在する棒状の支持軸13、13が装着されている。
図2〜図5Dに示すように、切刃ロール4,5の各々においては、回転軸7,8の長手方向に沿って所定間隔で円盤状の複数の切刃プレート14が固定されている。互いに隣り合う切刃プレート14,14の間には、例えば、円盤状の押し出しプレート15が配置されており、押し出しプレート15は支持軸13によって固定されている。従って、押し出しプレート15は、回転する切刃プレート14,14に隣接しているが、切刃プレート14,14の回転運動に対して静的に保持されている。第1切刃ロール4においては複数の第1切刃プレートが配列されており、第2切刃ロール5においては複数の第2切刃プレートが配列されている。
複数の切刃プレート14の各々には、貫通孔14aが形成されている。複数の貫通孔14aには、回転軸7,8が挿通されている。複数の貫通孔14aは、回転軸7,8と同軸上において嵌合される。
切刃プレート14を構成する一方の面には、リング状のリブ14bが貫通孔14aに沿って突出するように形成されている。切刃プレート14は、ステンレス等の金属で形成されている。
押し出しプレート15は、MCナイロン等の耐摩耗性、引張強度、耐熱性、食品衛生性等に優れた合成樹脂で形成されている。図5Cに示すように、押し出しプレート15の切刃プレート14に面接触される円形の側面のうち、一方の側面には部分的に僅かに傾斜する傾斜面15eが形成されてもよい。押し出しプレート15は、合成樹脂製であり、切刃プレート14は、金属製である。このため、固定状態の押し出しプレート15に対して切刃プレート14が回転軸7,8の回りに回転する際、押し出しプレート15と切刃プレート14との間の接触面積が低減され、発熱を抑制することができる。
また、図4に示すように、切刃プレート14及びリブ14bには、貫通孔14aが延在する方向に平行なキー溝14cが形成されている。また、このキー溝に対応するように、回転軸7,8には、回転軸7,8が延在する方向にキー17(突起部)が形成されている。回転軸7,8と切刃プレート14とが接合された際に、キー17はキー溝14cに嵌合される。このようにキー17がキー溝14cに嵌合されている構造においては、貫通孔14aの周方向にて貫通孔14aの表面が回転軸7,8の表面から滑ってしまうことが防止され、複数の切刃プレート14を回転軸7,8に確実に固定することができる。これによって、回転軸7,8の回転力をキー17及びキー溝14cを介して複数の切刃プレート14に確実に伝達することができる。
押し出しプレート15においては、押し出しプレート15の中心から偏心した位置に、貫通孔15aが形成されている。図3及び図4に示すように、貫通孔15aには、切刃プレート14のリブ14bが挿入される。
ここで、切刃プレート14のリブ14bの外径は、押し出しプレート15の貫通孔15aの内径よりも若干小さく、リブ14bと貫通孔15aとの間には僅かな隙間が形成されている。即ち、「嵌め合い公差」を介して、リブ14bは、貫通孔15aに嵌合されている。
この構成により、貫通孔15aとリブ14bとが噛み合うことに起因して、押し出しプレート15の貫通孔15aに対して切刃プレート14の回転が妨げられることなく、スムーズに切刃プレート14を回転させることができる。また、切刃プレート14を回転させながら、複数の切刃プレート14を高精度に保持することができ、切刃プレート14と押し出しプレート15との間における耐摩耗性を向上させることができる。
図4,図5C,及び図5Dに示すように、押し出しプレート15の外周面を形成する端面15bは、回転軸7,8の長手方向に対して所定角度で傾斜したテーパ面である。
これにより、図1〜図3に示すように、互いに噛み合う切刃プレート14,14によって麺帯Mが切断され、切刃プレート14,14から麺線mが分離される際、麺線mは、切刃プレート14の側面と押し出しプレート15の端面15bとで形成される溝部に沿って移動し、端面15bに略直交する方向に落下する。
また、図3〜図5Dに示すように、押し出しプレート15のプレート部分には、複数、例えば、3つの小孔16a,16b,16c(係止部)が形成されている。小孔16a,16b,16cは、貫通孔15aの軸方向に平行な軸方向に沿って、押し出しプレート15の周方向において所定間隔で形成されている。
本実施形態においては、図6A及び図6Bに示すように、貫通孔15aの中心を基準として、各小孔16a,16b,16cは、例えば、略30°の角度で互いに離間して周方向に配列されている。
小孔16a,16b,16cのうちいずれかに一つに選択的に支持軸13を挿通することで、切刃プレート14に対して押し出しプレート15が取り付けられる姿勢(角度)が調整され、押し出しプレート15を切刃ロール4,5の各々に固定することができる。
切刃プレート14のリブ14bが押し出しプレート15の貫通孔15aに嵌合された状態で、小孔16a,16b,16cは、切刃プレート14の外周面の外側に形成されている。このため、いずれの小孔16a,16b,16cに支持軸13を貫挿させたとしても、支持軸13と切刃プレート14とは干渉しない。
押し出しプレート15の貫通孔15aと、複数の小孔16a,16b,16cと、支持軸13とによって、本発明の切り出し位置調整部材が構成されている。
また、切刃プレート14にリブ14bを設けなくてもよく、この場合、押し出しプレート15の貫通孔15aに回転軸7,8が挿通する。
図3,図6A,及び図6Bにおいては、一対の切刃ロール4,5における切刃プレート14,14が互いに噛み合う位置が示されている。具体的に、符号Lで示された位置において、一点鎖線で示された切刃プレート14,14が噛み合っている。支持軸13はこの一点鎖線上に固定されている。
この場合、小孔16a,16b,16cのいずれに支持軸13を挿通して押し出しプレート15を固定してもよい。押し出しプレート15の外周の端面15bは、切刃プレート14,14が互いに噛み合う高さLにおいて、切刃プレート14の外周稜線(外周縁部)に対して径方向内側に位置している。即ち、高さLにおける押し出しプレート15の端面15bは、本発明の第一端部に相当する。
そして、図6Aに示すように、小孔16aに支持軸13を挿通することによって押し出しプレート15を固定すると、切刃プレート14の回転方向における位置Lよりも前方に位置する交点Pにおいて、押し出しプレート15の端面15bと切刃プレート14の外周稜線とが交差する。切刃プレート14の回転方向における交点Pよりも後方の位置において、押し出しプレート15の端面15bは、切刃プレート14の外周稜線から突出する。即ち、切刃プレート14の外周縁部に位置する押し出しプレート15の端面15bは、本発明の第二端部に相当する。図6Aにおいては、交点Pが第二端部に相当する。また、図6Aにおいては、複数の切刃プレート14の領域であって、第一端部(高さLにおける押し出しプレート15の端面15bの位置)及び第二端部(交点P)の間に設けられた領域が、本発明の排出領域に相当する。
また、図6Bに示すように、小孔16bに支持軸13を挿通することによって押し出しプレート15を固定すると、切刃プレート14の回転方向における位置Lよりも前方に位置する交点Qにおいて、押し出しプレート15の端面15bと切刃プレート14の外周稜線とが交差する。交点Qの位置は、交点Pの位置よりも噛み合い高さLに近い。切刃プレート14の回転方向における交点Qよりも後方の位置において、押し出しプレート15の端面15bは、切刃プレート14の外周稜線から突出する。図6Bにおいては、交点Qが第二端部に相当する。また、図6Bにおいては、複数の切刃プレート14の領域であって、第一端部(高さLにおける押し出しプレート15の端面15bの位置)及び第二端部(交点Q)の間に設けられた領域が、本発明の排出領域に相当する。
図6Aの場合、図3に示すように一対の切刃ロール4,5において、互いに噛み合う切刃プレート14,14によって麺帯Mは複数の麺線mに分離するように切断され、麺線mは互いに隣り合う切刃プレート14,14の間に押し込まれる。麺線mが切刃プレート14,14の間に押し込まれた状態で、麺線mは切刃プレート14と一緒に回転し、交点Pにおいて麺帯Mは切刃プレート14から分離する。即ち、麺線mは、排出領域から排出される。
また、図6Bの場合、図3に示すように互いに噛み合う切刃プレート14,14によって麺帯Mは複数の麺線mに分離するように切断され、麺線mは互いに隣り合う切刃プレート14,14の間に押し込まれる。上記と同様に、麺線mは切刃プレート14と一緒に回転し、交点Qにおいて麺線mは切刃プレート14から分離する。即ち、麺線mは、排出領域から排出される。
なお、押し出しプレート15の端面15bが切刃プレート14の外周縁部と交差している交点P,Qに関し、押し出しプレート15の端面15bは、切刃プレート14の外周縁部から突出しなくてもよい。
押し出しプレート15の端面15bは、少なくとも切刃プレート14の外周縁部或いは外周縁部近傍に近接するように位置していればよい。
このような場合であっても、麺線mを切刃プレート14から分離して落下させることができ、即ち、排出領域から麺線mを排出することができる。
本実施形態の麺線切り出し装置1では、図2に示すように、一対の切刃ロール4,5の各々においては複数の切刃プレート14と複数の押し出しプレート15とが交互に配設されている。切刃プレート14の各々は、回転軸7,8と一体に回転し、押し出しプレート15は回転軸7,8の回転を許容して、支持軸13によって固定されている。
図6Aにおいては、小孔16aに支持軸13を挿通することによって固定された押し出しプレート15を便宜的に押し出しプレート15Aと称する。図6Bにおいては、小孔16bに支持軸13を挿通することによって固定された押し出しプレート15を押し出しプレート15Bと称する。切刃ロール4,5の各々において、押し出しプレート15A,15Bは、切刃プレート14,14と交互に配列されている。
また、第1切刃ロール4における押し出しプレート15(15A,15B)の端面15bの傾斜方向は、第2切刃ロール5における押し出しプレート15(15A,15B)の端面15bの傾斜方向に対して逆である。第1切刃ロール4における押し出しプレート15の端面は、符号15baで表されている。第2切刃ロール5における押し出しプレート15の端面は、符号15bbで表されている。
更に、第1切刃ロール4における複数の切刃プレート14の各々は、第2切刃ロール5における押し出しプレート15A又は15Bが設けられた隙間であって、互いに隣り合う2枚の切刃プレート14,14の間に形成される溝部に噛み合っている。
次に、上述の構成を有する本実施形態の製麺機の麺線切り出し装置1における作用を説明する。
図1及び図2に示す麺線切り出し装置1において、一対の切刃ロール4,5は、ギヤ9,10を介して互いに逆方向に回転し、即ち、麺帯Mが切刃ロール4,5の間に挟み込まれるように、切刃ロール4,5は回転する。このような回転駆動においては、各回転軸7,8と切刃プレート14,14とが一体に回転する。このとき、各切刃プレート14,14の間に固定された押し出しプレート15は、切刃プレート14の回転を許容しながら支持軸13によって固定され、保持される。次に、図3に示すように一対の切刃ロール4,5の間に麺帯Mを投入する。
麺帯Mは、例えば、80数%の小麦粉と10数%の澱粉とを混ぜ合わせて練り込み、断面形状が扁平になるように伸ばすことで製造される。
麺帯Mを投入すると、一対の切刃ロール4,5の互いに噛み合う各切刃プレート14,14によって、麺帯Mは細かく切断され、麺線mが形成される。麺線mは、互いに隣り合う切刃プレート14,14と、切刃プレート14,14の間に挟まれた押し出しプレート15A,15Bとによって形成される溝部内の面に付着される。
図2及び図3に示すように、各切刃プレート14,14が互いに噛み合う高さLにおいては、押し出しプレート15A,15Bの端面15bは、切刃プレート14より径方向内側に位置している(図6A及び図6B参照)。
そのため、麺線mは、切刃プレート14,14と押し出しプレート15A,15Bとによって形成される溝部内の面に付着しながら、押し出しプレート15A,15Bの端面15bに沿って移動する。
更に、図6Aに示すように、小孔16aに支持軸13を挿通することによって押し出しプレート15Aが固定されている領域においては、切刃プレート14の回転方向における交点Pよりも後方の位置にて、押し出しプレート15Aの端面15bが切刃プレート14から径方向外側に突出している。このため、切刃プレート14の回転に伴って、麺線mが、切刃プレート14の噛み合い高さLから交点Pに至ると、麺線mは、押し出しプレート15Aによって、切刃プレート14からその外側に押し出され、麺線切り出し装置1の外側に外に引き出される。
また、押し出しプレート15Aの端面15bにテーパ面が形成されているので、麺線mの自重と、端面15bと麺線mとが衝突することに起因する反力とが作用し、麺線mは、端面15bに略直交する方向に分離して(図2において矢印で示された方向)、図示しないコンベア上に落下する。
一方、図6Bに示すように、小孔16bに支持軸13を挿通することによって押し出しプレート15Bが固定されている領域においては、切刃プレート14の回転方向における交点Qよりも後方の位置にて、押し出しプレート15Aの端面15bが切刃プレート14から径方向外側に突出している。即ち、交点Pの位置よりも噛み合い高さLの近くに位置する交点Qにおいて、押し出しプレート15Aの端面15bが切刃プレート14から径方向外側に突出している。このため、切刃プレート14の回転に伴って、麺線mが、切刃プレート14の噛み合い高さLから交点Qに至ると、麺線mは、押し出しプレート15Bによって、切刃プレート14からその外側に押し出され、麺線切り出し装置1の外側に外に引き出される。
また、押し出しプレート15Bの端面15bがテーパ面が形成されているので、麺線mの自重と、端面15bと麺線mとが衝突することに起因する反力とが作用し、麺線mは、端面15bに略直交する方向に分離して、コンベア上に落下する。
そのため、麺線切り出し装置1から分離された複数の麺線mの各々が落下する位置は、交点P及び交点Qの位置に応じて、麺線切り出し装置1の回転軸7,8に直交する方向において交互に異なっている。これによって、互いに隣接する麺線mが落下する位置は、図2で図示しないコンベアによる麺線mの送り方向(搬送方向)における前位置と後位置とに振り分けられ、麺線mは分離される(図3参照)。
しかも、図2に示すように、第1切刃ロール4における押し出しプレート15A,15Bに形成されている端面15bのテーパ面が向いている方向は、第1切刃ロール4における押し出しプレート15A,15Bに形成されている端面15bのテーパ面が向いている方向とは逆である。このため、第1切刃ロール4における押し出しプレート15A,15Bから分離する麺線mが引き出される方向と、第2切刃ロール5における押し出しプレート15A,15Bから分離する麺線mが引き出される方向とは、逆である。このため、図2において、第1切刃ロール4から分離する麺線mは左方向に引き出され、第2切刃ロール5から分離する麺線mは右方向に引き出される。従って、切刃ロール4,5から分離する複数の麺線mは、左方向と右方向とに分かれる。
麺線切り出し装置1の下方には、麺線mが落下する速度よりも低い速度で移動する図示しないコンベアが回転軸7,8と略直交する方向に配設されている。
麺線切り出し装置1からコンベア上に落下する複数の麺線mの位置は、麺線mが搬送される方向における前位置と後位置とに振り分けられ、かつ、切刃ロールにおける切出し位置よりも右側の位置と左側の位置とに振り分けられ、複数の麺線mは重なる。このため、麺線mの各々は、面接触又は線接触によって重なることはなく、互いに交差する点で接触する。従って、互いに隣接する麺線mがくっついて結着することはない。従って、麺線mが縮れ麺である場合に限らず、麺線mがストレート麺である場合であっても、麺線mが互いにくっつくことを防止することができる。
上述のように、本実施形態による麺線切り出し装置1によれば、一対の切刃ロール4,5によって麺帯Mを複数の麺線mに分離するように切断して落下させる際、押し出しプレート15は、切刃プレート14に固定され、保持されている。このため、切刃ロール4,5によって切出された麺線mが落下する位置を特定することができる。
しかも、複数の切刃プレート14に挟まれ、かつ、切刃プレート14に隣り合うように固定される押し出しプレート15A,15Bの姿勢を適切に変更することができる。このため、押し出しプレート15A,15Bの姿勢を変更することにより、押し出しプレート15A,15Bの端面15bと切刃プレート14の外周縁部とが一致する交点P,Qの位置を調整することができる。このため、交点Pの位置と交点Qとを異ならせることができ、切刃プレート14から分離された麺線mが落下する位置を送り方向の前位置と後位置とに振り分けて、麺線mを落下させることができる。
これに加えて、押し出しプレート15A,15Bの各々の端面15bにテーパ面が形成されているので、分離された麺線mが落下する位置を送り方向に略直交する方向における右側の位置と左側の位置とに分離することができる。
そのため、複数の麺線mが落下する位置を、麺線mが搬送される方向における前位置と後位置とに振り分け、かつ、切刃ロールにおける切出し位置よりも右側の位置と左側の位置とに振り分けることができ、複数の麺線mを落下させて重ねることができる。このため、麺線mが縮れ麺である場合に限らず、麺線mがストレート麺である場合であっても、麺線mが互いに面接触又は線接触によってくっつくことを確実に防止することができる。
更に、切り出し位置調整部材によって、押し出しプレート15から切り出された麺線mを適宜振り分けることができ、麺線mが落下する方向又は麺線が落下する位置を調整することができる。
また、押し出しプレート15は、高い耐摩耗性を有する合成樹脂製であるから、金属製の切刃プレート14と押し出しプレート15とがこすれた場合であっても、金属粉が発生するおそれはなく、麺線mに混入しない。
なお、本発明の技術範囲は、上記実施形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
次に、本発明の第二実施形態について説明する。
図7は本発明の第二実施形態による麺線切り出し装置20における一対の切刃ロール4,5を示す図である。
上述の第一実施形態による麺線切り出し装置1と第二実施形態の麺線切り出し装置20との相違点として、麺線切り出し装置20においては、押し出しプレート15A,15Bの各々の端面15bにテーパ面は形成されておらず、端面15bは回転軸7,8に平行である。
そして、一対の切刃ロール4,5において、複数の押し出しプレート15A,15Bの各々は切刃プレート14を挟むように交互に配列されている。
この構成においても、切刃ロール4,5の各々において、交点P,Qにて麺線mが切り出され、搬送方向における前位置と後位置とに麺線mは落下する。このため、複数の麺線mが互いに面接触又は線接触によって重なることがなく、互いに隣接する麺線mは点接触し、互いにくっつくことを防止することができる。
次に、本発明の第三実施形態について説明する。
図8は、本発明の第三実施形態による麺線切り出し装置22を示す。
上述の第一実施形態による麺線切り出し装置1と第三実施形態による麺線切り出し装置22との相違点として、麺線切り出し装置22においては、押し出しプレート15Aの配列と押し出しプレート15Bの配列とが異なっている。具体的に、小孔16aに支持軸13を挿通することによって、1組を構成する2つのプレート15A,15Aが一つの切刃プレート14を挟むように固定されている。また、小孔16bに支持軸13を挿通することによって、1組を構成する2つのプレート15B,15Bが一つの切刃プレート14を挟むように固定されている。このような1組のプレート15A,15A及び一組のプレート15B,15Bは、交互に配列されている。
しかも、1組の押し出しプレート15A,15Aにおいて、一方の押し出しプレート15Aの端面15bbにはテーパ面が形成され、他方の押し出しプレート15Aの端面15bcにはテーパ面が形成されている。端面15bbの傾斜方向は、端面15bcの傾斜方向とは逆である。
同様に、1組の押し出しプレート15B,15Bにおいて、一方の押し出しプレート15Bの端面15bbにはテーパ面が形成され、他方の押し出しプレート15Bの端面15bcにはテーパ面が形成されている。端面15bbの傾斜方向は、端面15bcの傾斜方向とは逆である。
本実施形態による麺線切り出し装置22においては、切刃ロール4,5から分離された麺線mが落下する位置が、麺線mの搬送方向における前位置と後位置とに振り分けられ、かつ、切刃ロールにおける切出し位置よりも右側の位置と左側の位置とに振り分けられ、複数の麺線mは、切り出される。
また、一つの切刃ロールにおいて、切刃プレート14を挟むように隣り合う一組の押し出しプレート15A,15A及び押し出しプレート15B,15Bの組にて、互いの傾斜方向が異なっている端面15bb,15bcが形成されている。しかしながら、互いに隣り合う押し出しプレート15Aと押し出しプレート15Bとにおいては、交点Pにおいて分離される麺線mの位置と、交点Qにおいて分離される麺線mの位置とが互いに相違する。このため、麺線mを互いに衝突することがなく落下させ、複数の麺線mを点接触によって重ねることができる。
また、互いに対向する切刃ロール4,5の間においても、麺線mは同様に切り出される。即ち、第1切刃ロール4における一組の押し出しプレート15B,15Bと、第2切刃ロール5における一組の押し出しプレート15B,15Bとが、略対向するように近づいている領域においても、端面15bbの傾斜方向が端面15bcの傾斜方向とは逆である。このため、第1切刃ロール4から切出された麺線mと第2切刃ロール5から切出された麺線mとは、互いに衝突することなく落下させ、複数の麺線mを点接触によって重ねることができる。
次に、上述した実施形態の変形例を説明する。
上述した第一実施形態又は第三実施形態による麺線切り出し装置1、22においては、押し出しプレート15の端面15b,15bb,15bcの全周にテーパ面が形成されている。これによって、切刃プレート14の回転に伴って、麺線mは、テーパ面を有する端面に衝突し、テーパ面に対して略直交する方向に分離され、コンベアに落下している。
しかしながら、押し出しプレート15の端面15bの全周にテーパ面を形成する必要はない。
押し出しプレート15の端面15bにテーパ面を形成する場合、図9に示す第1変形例のように、端面15bのうち少なくとも麺線mが切刃プレート14から分離して落下する領域(例えば、交点P又はQ等を含む領域)にテーパ面15b′が形成されていればよい。この構成によっても、切刃プレート14の回転に伴って、麺線mをテーパ面15b′に衝突させ、麺線mを切刃プレート14から分離させ、麺線mをテーパ面15b′に略直交する方向に落下させることができる。
上述した第一実施形態においては、複数の小孔16a〜16cのういちいずれか一つに支持軸13を挿通することによって押し出しプレート15は、固定されている。これによって、小孔16a〜16cに挿通される支持軸13の位置に応じて、切刃プレート14の外周縁部又は外周縁部の近傍(排出領域)における押し出しプレート15の端面15bの位置(交点P,Q等)が調整されている。
このため、本変形例において第一実施形態と同様の効果を得るためには、切刃プレート14の外周縁部又は外周縁部の近傍(排出領域)におけるテーパ面15b′の位置を調整することができるように、押し出しプレート15にテーパ面15b′が形成されていることが好ましい。
また、図10に示す第2変形例のように、端面15bに別個のテーパ面15b′が形成されてもよい。この複数の(3つの)テーパ面15b′の各々は、複数の小孔16a〜16cの各々に対応している。複数の小孔16a〜16cのうちいずれか一つに支持軸13を挿通することによって、押し出しプレート15の位置は選択的に決定され、複数のテーパ面15b′のうちいずれか一つが切刃プレート14の外周縁部又は外周縁部の近傍(排出領域)に配置される。
このような図9又は図10に示す押し出しプレート15を用いた場合であっても、上述した実施形態と同様の効果が得られる。
また、上述の各実施形態又は変形例においては、切刃ロール4,5の各々に設けられた押し出しプレート15には、切刃プレート14に対して交点P、Qの2種類の突出位置が設定されている。この構造に加えて、小孔16cに支持軸13を挿通することによって、小孔16a,16bにて固定された押し出しプレート15とは異なる押し出しプレート15を固定してもよい。この構造によれば、交点P、Qの2種類の突出位置に加え、小孔16cの位置によって規定された交点において押し出しプレート15は切刃プレート14から突出する。従って、このように配列された押し出しプレート15を用いることにより、3種類の交点で順次に麺線mを切り出してもよい。
また、押し出しプレート15を支持軸13に選択的に固定する切り出し位置調整部材について、押し出しプレート15の姿勢が固定される位置の数は、小孔16a〜16cによる3種に限定されることはなく、4種以上であってもよい。
また、小孔16a〜16cに代えて、U字溝等の切り欠けが採用されてもよい。小孔16a〜16c又は切り欠けは、本発明の係止部に相当する。
また、上述の各実施形態等においては、押し出しプレート15として、押し出しプレート15の中心から偏心した位置に貫通孔15aが形成されている構造が採用されているが、必ずしも円盤形状に限定されず、楕円形状であってもよく、押し出しプレート15の形状は任意に決定される。
また、押し出しプレート15においては、貫通孔15aが設けられていなくてもよい。押し出しプレート15は、切刃プレート14,14が互いに噛み合い高さLにおいて切刃プレート14の外周稜線(外周縁部)に対して径方向内側に位置し、かつ、切刃プレート14の回転方向における前方位置において切刃プレート14の少なくとも外周縁部又は外周縁部の近傍に位置している凸状の曲面又は凹状の曲面等の曲面形状を有すればよい。
押し出しプレート15は、例えば、麺線mが滑らかに移動可能な凸曲面を有する略三日月形状に形成された三日月部材と、三日月部材の両端に設けられて三日月部材の位置を決定する固定部材とによって構成されてもよい。固定部材は、複数の支持軸13によって固定される。これによって、三日月部材の姿勢(位置)は、適宜傾斜させることが可能である。
更に、図3において、二点鎖線で示されたウエーブボックス背板24を交点Pの外側に設けて、交点Pから押し出される麺線mが外側に広がることを抑制してもよい。この場合、麺線mの広がりは、ウエーブボックス背板24によって規制され、麺線mのウエーブ形状を変化させ、複数の麺線mが重なることを一層抑制することができる。
特に、麺線mがうどんである場合には、麺線mの断面形状は扁平であり、麺線mは重なり易い。このため、ウエーブボックス背板24を設置することは有意義である。また、上述の実施形態においては、回転軸7,8の各々に複数の切刃プレート14が固定された構造が示されているが、各回転軸7,8と切刃プレート14とが一体に形成された構造が採用されてもよい。
本発明は、麺帯を麺線に切り出す製麺機等における麺線切り出し装置に広く適用可能である。
1,20,22 麺線切り出し装置、4 第1切刃ロール、5 第2切刃ロール、7 第1回転軸、8 第2回転軸、13 支持軸、14 切刃プレート、15,15A,15B 押し出しプレート、15b 端面、15b′テーパ面、16a,16b,16c 小孔、P,Q 交点、M 麺帯、m 麺線。

Claims (7)

  1. 麺線切り出し装置であって、
    円盤状に形成され、外周縁部を有する複数の切刃プレートと、
    前記複数の切刃プレートが回転軸を中心に回転可能に配列されている第1切刃ロールと、 前記第1切刃ロールに配列された複数の切刃プレートと噛み合うよう配置された前記複数の切刃プレートが回転軸を中心に回転可能に配列されている第2切刃ロールと、
    前記第1切刃ロールの前記切刃プレートと前記第2切刃ロールの前記切刃プレートとが噛み合う位置において前記切刃プレートの前記外周縁部よりも径方向内側に位置する第一端部と、前記切刃プレートの回転方向における前方位置において前記切刃プレートの前記外周縁部に近接する第二端部とを有し、前記複数の切刃プレートの間に配置され、前記複数の切刃プレートの回転運動に対して静的に保持されている複数の押し出しプレートと、 前記複数の切刃プレートの間、かつ、前記押し出しプレートの前記第一端部及び前記第二端部の間に設けられ、麺線が前記切刃プレートの外側に排出される排出領域と、
    を含み、
    前記回転軸の長手方向において、前記複数の切刃プレートと交互に配設された前記複数の押し出しプレートの位置は、相違していることを特徴とする麺線切り出し装置。
  2. 請求項1に記載の麺線切り出し装置であって、
    前記押し出しプレートは、端面と、端面に形成され、かつ、前記回転軸の長手方向に対して傾斜しているテーパ面とを有することを特徴とする麺線切り出し装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の麺線切り出し装置であって、
    前記回転軸の長手方向において、前記複数の切刃プレートと交互に配設された前記複数の押し出しプレートの位置は、前記切刃プレートの回転方向に交互に相違するように配列されていることを特徴とする麺線切り出し装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の麺線切り出し装置であって、
    前記押し出しプレートは、前記切刃プレートに対する前記押し出しプレートの姿勢を変えて前記押し出しプレートを固定し、前記排出領域における前記押し出しプレートの位置を変更する切り出し位置調整部材を備えていることを特徴とする麺線切り出し装置。
  5. 請求項4に記載の麺線切り出し装置であって、
    前記切り出し位置調整部材は、
    前記押し出しプレートを前記回転軸に挿通させる貫通孔と、
    前記押し出しプレートに所定間隔で形成された複数の係止部と、
    前記回転軸と平行に配設され、前記複数の係止部のいずれかと選択的に係合され、前記押し出しプレートを固定するように保持する支持軸と
    を含むことを特徴とする麺線切り出し装置。
  6. 請求項5に記載の麺線切り出し装置であって、
    前記押し出しプレートは、円盤形状に形成されており、
    前記押し出しプレートの中心から偏心した位置に、前記回転軸を挿通させる貫通孔が形成されていることを特徴とする麺線切り出し装置。
  7. 請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の麺線切り出し装置であって、
    前記切刃プレートは金属からなり、前記押し出しプレートは高い耐摩耗性を有する合成樹脂からなることを特徴とする麺線切り出し装置。
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