JP5191995B2 - 特に貨物自動車に用いられる制動装置 - Google Patents

特に貨物自動車に用いられる制動装置 Download PDF

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Description

本発明は、貨物自動車、特に多数のフロントアクスルおよびリアアクスルを有する貨物自動車用の制動装置に関する。
一般に、貨物自動車、特にトラック(トラックとは、一般に、一定の積載物を搬送または牽引するように構成されたあらゆるエンジン付き車両を意味する)は、加圧流体によって動作する制動システムを備えており、このシステムは、油圧式とすることもできるが大抵は空気圧式である。
あらゆる貨物自動車は、安全対策のために2つのブレーキ回路を有する。一方のブレーキ回路は、一つまたは複数のフロントアクスルを制御可能であり、第2のブレーキ回路は、一つまたは複数のリアアクスルの制動を制御可能である。各ブレーキ回路は、その固有の圧縮空気溜めを有するので、ブレーキ回路の一方が故障した場合は、故障していない方のブレーキ回路によって車両を制御し続けることができる。
貨物自動車の認可に際しては、故障のシミュレーションを行うためにフロントブレーキ回路を無効にする制動テストが実施される可能性がある。しかしながら、トラックが認可証明書を受理するには一定の減速力を保持可能でなければならず、それには、車両のフロントアクスルで制動力を回復することが必要である。一般に、リアブレーキ回路だけでは車両を制動するには不十分であることが分かっている。
フロントブレーキ回路における制動力の回復は、特許文献1に示されたような装置によって実施可能である。
しかし、多数の車軸、特に複数のフロントアクスルを有する車両の場合、特許文献1に示されたような装置が不向きであると判明する場合がある。たとえば建設現場車両の場合、フロントアクスルは一般に全部で2個であるが、特殊車両または軍事車両の場合、フロントアクスルの数が2個よりも多くなることがある。操舵部ともなりうるこれらのフロントアクスルは、それぞれが、1本の車軸の2個の車輪の各々にそれぞれ作用する少なくとも2個の空気圧式のブレーキアクチュエータを備えている。ブレーキアクチュエータは、流体信号(貨物自動車では一般に空気圧信号)を、1つの車輪に結合される制動手段すなわちディスクまたはドラムに対する機械作用に変換する部材である。
認可テストの一環として、あるいは車両走行中の損傷のために、フロントブレーキ回路が動作を停止している場合、車両停止に十分な制動力の回復を望むならば著しい空気圧パワーを再供給しなければならない。何故なら、多数のエアアクチュエータの容量を考慮しなければならないからである。
従って、多数の車軸を有する車両が故障モードにあるときの制動動作の管理には数々の特殊性があるが、これらは現時点では十分に考慮されていない。
国際公開第06/067283号パンフレット
本発明の目的は、一つまたは複数のフロントアクスルと一つまたは複数のリアアクスルとを有し、故障したブレーキ回路で一定の制動力を回復可能な非常用の機能を備えた、貨物自動車用の制動装置を提案することにある。
本発明の別の目的は、信頼性の高い動作を行う非常用の機能を備えた制動装置を提案することにある。
本発明の別の目的は、追加費用が少ないままで、非常用機能を備えた制動装置を提案することにある。
本発明は、特に貨物自動車用の制動装置を目的とし、車両の一つまたは複数の第1のブレーキアクチュエータに作用可能で公称動作空気圧のもとで動作する第1のエアブレーキ回路と、車両の一つまたは複数の第2のブレーキアクチュエータに作用可能で公称動作圧のもとで動作する第2のエアブレーキ回路とを含んでおり、さらに、この制動装置は、第2のエアブレーキ回路と第1のエアブレーキ回路との接続手段を含んで、第1のブレーキ回路が公称動作圧で動作するときは第2のブレーキ回路から第1のブレーキ回路への空気の通過を禁止し、第1のブレーキ回路がその公称動作圧より低い圧力で動作するときは第2のブレーキ回路から第1のブレーキ回路への空気の通過を許可する。
そのため、本発明は、第1のブレーキ回路と第2のブレーキ回路とを常時接続し、第1のブレーキ回路が空気圧不良の場合、すなわちこの回路の空気圧が下がった場合は第2のブレーキ回路の空気圧を用いて第1のブレーキ回路を供給することを提案する。かくして、本発明は、別のブレーキ回路から著しい制動力が送られるので、一つまたは複数の第1のブレーキアクチュエータの制動力を回復できる。そうでなければ、これらのブレーキアクチュエータは、第1のブレーキ回路の故障によって制動用の空気圧源を失ってしまうであろう。
有利な実施形態によれば、制動装置は、第2のブレーキ回路を第1のブレーキ回路に接続する分岐バルブを含む。前記分岐バルブは、第1のブレーキ回路に接続される第1の入口と、第2のブレーキ回路に接続される第2の入口と、第1のブレーキ回路の第1の制御モジュールに接続される出口とを有する。
第1のブレーキ回路と第2のブレーキ回路との接続は、第1のブレーキ回路の空気圧不良時に第1のブレーキ回路で空気圧が全面的または部分的に低下したときに有効に利用される。第1のブレーキ回路でこのように空気圧が下がると分岐バルブが揺動し、第2のブレーキ回路の空気圧を第1のEBS制動モジュールに供給可能にする。
1つの可能性によれば、分岐バルブは、第1のブレーキ回路に接続される第1の入口と、第2のブレーキ回路に接続される第2の入口と、第1の制御モジュールに接続される出口と、休止位置で第2の入口を塞ぐ滑り弁とを有する3ポート2位置切換バルブとすることができる。
好適には、前記切換バルブは、第1の入口の圧力が閾値圧よりも高いときは前記第1の入口を出口と連通させ、第1の入口の圧力が閾値圧よりも低いときは第2の入口を出口と連通させる空気圧制御式とすることができる。
別の可能性によれば、分岐バルブは、第1のブレーキ回路に接続される第1の入口と、第2のブレーキ回路に接続される第2の入口と、前記第1の制御モジュールに接続される出口と、第1の入口と第2の入口との間で行き来して第1および第2の入口のうちで最も高い圧力を受ける入口から出口に向かって空気を配向するようにされた弁とを有するダブルカットオフバルブとすることができる。装置は、さらに、このダブルカットオフバルブに直列接続されて、第1のブレーキ回路に接続される第1の入口に有利になるようにダブルカットオフバルブの2個の入口に圧力を加えるオフセット手段を含むことができる。
第1のブレーキ回路と第2のブレーキ回路との間にダブルカットオフバルブを挿入することにより、信頼性の高い安価な標準部材でこの2個の回路を接続可能になる。ダブルカットオフバルブは、(i)第1のブレーキ回路に接続されるダブルカットオフバルブの第1の入口と、(ii)第2のブレーキ回路に接続されるダブルカットオフバルブの第2の入口とに結合されるので、第1のブレーキ回路と第2のブレーキ回路とを空気圧に関して常時接続することができる。
有利な構成によれば、本発明による制動装置は、さらに、分岐バルブの上流に配置されて、第2のブレーキ回路に接続される入口と分岐バルブの第2の入口に接続される出口とを有する堰き止めバルブを含んでおり、この堰き止めバルブは、第2のブレーキ回路における空気圧が堰き止め圧力に等しい所定の圧力を超えると、入口と出口を通過状態にする。
実際には、(i)第1のブレーキ回路に接続されたダブルカットオフバルブの入口と、(ii)第2のブレーキ回路に接続されたダブルカットオフバルブの入口とに加えられる空気圧をオフセットさせる機能を、堰き止めバルブに対して確保可能であり、堰き止めバルブは、ダブルカットオフバルブと同様に、安価で信頼性の高い標準部材である。
具体的には、第1のブレーキ回路が車両のフロントブレーキ回路であり、第2のブレーキ回路が前記車両のリアブレーキ回路であるとみなされる。何故なら、フロントブレーキ回路の故障はリアブレーキ回路の故障よりも一段と重大であることが判明しているからである。貨物自動車の場合、車両の質量配分がきわめて不均質であって、質量の大部分は車両前部に集中している。このような車両に積載物がない場合、一つまたは複数の後部車軸・車輪部に負荷がかからない危険性が高く、その結果、一つまたは複数の後部車軸・車輪部だけに制動力が及ぼされるような場合、この制動力が有効でなくなることがある。
好適には、分岐バルブと堰き止めバルブとが、第1の制御モジュールに直接固定されている。この配置によって、ダブルカットオフバルブまたは堰き止めバルブと制御モジュールとの間に何らかの要素が介在する場合にそれが原因で発生しうる万が一の損傷を回避することができる。
第1の制御モジュールを電子制御モジュールとみなすことも可能である。
実際には、第1の制御モジュールを電気的に制御可能である。好適には、第1の制御モジュールが、さらに、空気圧手段による冗長的な制御部を含むことができ、これは、EBS電子制動モジュールという名称で知られている。
本発明の別の特徴によれば、制動装置は、第1の制御モジュールに作用可能な第1の空気圧制御回路と、第2のブレーキ回路の第2の制御モジュールに作用可能な第2の空気圧制御回路とを含んでおり、制動装置は、第2の空気圧制御回路と第1の空気圧制御回路との接続手段を含んで、第1の制御回路がその公称動作圧のもとで適正に動作するときは第2の制御回路の空気が第1の制御回路に通過することを禁止し、第1の制御回路が公称動作圧より低い圧力の下で動作するときは第2の制御回路から第1の制御回路への空気の通過を許可する。
具体的には、装置は、第2の空気圧制御回路を第1の空気圧制御回路に接続する分岐バルブを含むことができ、前記分岐バルブは、第2の制御回路に接続される第2の入口と、第1の制御回路に接続される第1の入口と、第1の制御モジュールに接続される出口とを含んでいる。
一つの可能性によれば、分岐バルブは、第1の空気圧制御回路に接続される第1の入口と、第2の空気圧制御回路に接続される第2の入口と、前記第1の制御モジュールの制御ポートに接続される出口と、第1の入口と第2の入口との間で行き来して、これらの入口のうちで最も高い圧力を受ける入口から出口に向かって空気を配向するようにされた弁とを有するダブルカットオフバルブである。
別の可能性によれば、分岐バルブは、第1の空気圧制御回路に接続される第1の入口と、第2の空気圧制御回路に接続される第2の入口と、第1の制御モジュールの制御ポートに接続される出口と、休止位置で第2の入口を塞ぐ滑り弁とを有する3ポート2位置切換バルブとすることができる。
たとえば従来の建築現場車両に対応しうる実施形態では、第1のブレーキ回路が、少なくとも2個の第1の車軸に作用可能な少なくとも4個のブレーキアクチュエータを有することができ、第2のブレーキ回路が、少なくとも2個の第2の車軸に作用可能な少なくとも4個のアクチュエータを有することができる。
以下、本発明について、その適正な理解のために、この発明による貨物自動車の制動装置の複数の実施形態を限定的ではなく例として示す添付図面を参照しながら説明する。
従来技術による制動装置を示す図である。 制動装置の実施形態を正常な動作モードと故障動作モードでそれぞれ示す図である。 制動装置の実施形態を正常な動作モードと故障動作モードでそれぞれ示す図である。 制動装置の別の実施形態を正常な動作モードと故障動作モードでそれぞれ示す図である。 制動装置の別の実施形態を正常な動作モードと故障動作モードでそれぞれ示す図である。 制動装置の別の実施形態を正常な動作モードと故障動作モードでそれぞれ示す図である。 制動装置の別の実施形態を正常な動作モードと故障動作モードでそれぞれ示す図である。
図1は、従来技術による貨物自動車用の制動装置の構造を概略的に示している。図示された車両は、2個のフロントアクスルと2個のリアアクスルとに分けられる4個の車軸を有する。特に車両の前方にある多数の車軸は、ブレーキ回路、なかでもフロントブレーキ回路が故障した場合に特別な問題を発生する。
一般に、貨物自動車、たとえば積載物を搬送もしくは牽引するトラックの制動は、空気圧によって行われる。このため、図1から分かるように、エアバルブ3を供給するエアコンプレッサ2が設けられている。エアバルブ3は、エアコンプレッサ2から送られる空気をフィルタリングして空気圧を調整する機能を有する。
エアバルブ3の下流には、(i)フロントアクスルに制動エネルギーを供給するための第1のフロントエアブレーキ回路6と、(ii)リアアクスルに制動エネルギーを供給するためのリアエアブレーキ回路7とをそれぞれ供給する2個のタンク4、5が見られる。
フロントブレーキ回路6は、1つの車輪の制動手段に対する機械作用、すなわち、場合に応じてディスクまたはドラムに対する機械作用に空気圧エネルギーを変換する4個のブレーキアクチュエータ8a、8bと9a、9bに接続される。制動手段については、その特徴が広く知られているので図示しない。
対称的に、リアブレーキ回路7は、1つの車輪の制動手段への機械作用、すなわち、場合に応じてディスクまたはドラムに対する機械作用に空気圧エネルギーを変換する4個のブレーキアクチュエータ10a、10bと11a、11bとに接続されている。制動手段については、その特徴が広く知られているので図示しない。通常、パーキングブレーキ機能が組み込まれるリアブレーキアクチュエータ10a、10bと11a、11bは、制動手段を締め付け保持するばね12a、12bと13a、13bを有することができ、車両走行時には、空気圧により前記制動手段がゆるめられる。
フロントアクチュエータ8a、8bおよび9a、9bと、リアアクチュエータ10a、10bおよび11a、11bとに加えられる空気圧は、前方のEBS電子制動モジュール15とすることが可能な前方制御モジュールと、後方のEBS電子制動モジュール16とすることが可能な後方制御モジュールとによってそれぞれ決定され、これらのモジュールが、制動中にフロントブレーキアクチュエータ8a、8bおよび9a、9bとリアブレーキアクチュエータ10a、10bおよび11a、11bとに付与すべき空気圧の目標値を決定する。大まかに述べると、EBS電子制動モジュールは、図示されていないECU電子制御ユニット内に管理手段を保存可能な一つまたは複数のパラメータを組み込むことにより、運転者の制動要求に応じてブレーキアクチュエータに付与すべき目標値を決定する。これらのパラメータは、限定的ではないが、1つの車輪のグリップ力または速度または負荷遮断、駆動輪の舵角、牽引車両とトレーラに付与すべき制動力の配分率等とすることができる。
制動は、一般には、車両の運転者が制御装置19のペダル18を足で押すことによって開始される。車両の正常な動作モードでは、前方および後方のEBS電子制動モジュール15、16が、ペダル18に加えられるストロークに比例する電気信号(場合によっては上記の一つまたは複数のパラメータにより加重される)によって制御される。図示されていない有線の電気接続によって、制御装置19と、前方および後方のEBS電子制動モジュール15、16の各々との間で確実に接続を行うことができる。
電気故障があった場合、空気圧制御システムは、前方および後方のEBS電子制動モジュール15、16を制御するために中継を行うことができる。ペダル18に付与されるストロークに応じて、前方の空気圧制御回路20を介して前方のEBS電子制動モジュール15に空気圧信号が送られ、それによって、4個のフロントブレーキアクチュエータ8a、8bおよび9a、9bに付与すべき目標値を決定し、また、後方の空気圧制御回路21を介して後方のEBS電子制動モジュール16に空気圧信号が送られ、それによって4個のリアブレーキアクチュエータ10a、10bおよび11a、11bに付与すべき目標値を決定する。
便宜上、前方および後方の空気圧制御回路20、21を破線で示し、空気圧式のパワー回路、すなわちフロントブレーキ回路6とリアブレーキ回路7を実線で示す。
従って、フロントブレーキ回路6またはリアブレーキ回路7の一方が故障すると、関与する車軸の制動力が全体として失われることが認められる。多数の車軸を有する車両の場合、ブレーキアクチュエータの数を考慮して、全部で少なくとも4個のこれらのアクチュエータがディスクまたはドラムタイプの制動手段に有効に作用できるように、著しい空気圧エネルギーを回復させなければならない。
図2に概略的に示した本発明の実施形態では、第1のブレーキ回路(この場合にはフロントブレーキ回路6)が第2のブレーキ回路(この場合にはリアブレーキ回路7)に空気圧式に接続されていることが分かる。
フロントブレーキ回路6とリアブレーキ回路7の接続は、2個の標準部材、すなわち、ダブルカットオフバルブ24に直列に配置された堰き止めバルブ23によって実施可能である。
実際には、リアブレーキ回路7に接合を行って、リアブレーキ回路7に堰き止めバルブ23の入口を接続するものとする。機能的には、堰き止めバルブ23は、自動作動式の弁と同様に作用する。堰き止めバルブ23は通過式であり、従って、上流の入口レベルで付与される圧力を予め決められた十分なレベルに保持できない場合、下流への通過を許可する。具体的には、堰き止めバルブ23は、シートに当接される柔軟なダイアフラムを備えることができる。ダイアフラムは、調節ねじにより引っ張り力を調節可能なばねの作用でシートに当接保持される。そのため、堰き止めバルブは、このバルブの上流の圧力が少なくともばねの作用に対抗するのに必要な圧力に相当する圧力、いわゆる堰き止め圧力に達すると、空気圧回路の供給を可能にする。開放調節圧力を超えると、ダイアフラムは、ばねが及ぼす応力に逆らってシートから持ち上がる。そのとき、堰き止めバルブは通過状態になり、空気が下流の回路に送られる。この条件がなくなると、ばねは再びダイアフラムをシートに押し付けるので、ダイアフラムは閉鎖され、上流の回路と下流の回路との間で圧力の均等化が阻止される。
ダブルカットオフバルブ24は、第1の入口25と、第2の入口26と、出口27と、第1および第2の入口25、26の間で行き来して最も低い圧力にある入口を塞ぐ弁29とを有する空気圧式の部材である。
図2が示すように、ダブルカットオフバルブ24は、上流のブレーキ回路6と下流のブレーキ回路7とを接続する。これは、このダブルカットオフバルブ24の入口26が堰き止めバルブ23の出口に接続され、ダブルカットオフバルブ24の入口25がフロントブレーキ回路6に接続されるからである。ダブルカットオフバルブ24の出口27は、前方のEBS電子制動モジュール15に接続される。
具体的には、堰き止めバルブ23とダブルカットオフバルブ24は、前方のEBS電子制動モジュール15に直接固定される。堰き止めバルブ23とダブルカットオフバルブ24は非常用システムの一部をなすので、それ自体が動作不良あるいは故障しうる他の如何なる要素も堰き止めバルブ23またはダブルカットオフバルブ24と前方のEBS電子制動モジュール15との間に介在させないことが重要である。
ブレーキ回路1は、図2に示された正常な動作モードにあるとき、独立して作用するフロントブレーキ回路6およびリアブレーキ回路7と共に動作する。制御装置11を作動すると、4個のフロントアクチュエータ8a、8bおよび9a、9bによる制動と、4個のリアアクチュエータ10a、10bおよび11a、11bによる制動とが行われる。
車両の始動時にフロントブレーキ回路6およびリアブレーキ回路7の空気圧が公称動作圧まで上昇するとき、堰き止めバルブ23がダブルカットオフバルブ24の弁29の位置を制御可能であることを明記しなければならない。
制動装置1の正常な動作条件において、フロントブレーキ回路6とリアブレーキ回路7の独立性を確保して、フロントブレーキ回路6とリアブレーキ回路7の各々が別々に動作するようにするには、ダブルカットオフバルブ24の弁29が、リアブレーキ回路7に接続される上記バルブの第2の入口26を塞ぐことが重要である。
図示された実施形態では、この機能は堰き止めバルブ23には割り当てられていない。圧力の上昇はフロントブレーキ回路6とリアブレーキ回路7とで同時に行われる。しかし、ダブルカットオフバルブ24に関しては、フロントブレーキ回路6に接続されるダブルカットオフバルブ24の第1の入口25への公称空気圧の付与が、リアブレーキ回路7に接続されるダブルカットオフバルブ24の第2の入口26への公称空気圧の付与に対してオフセットされることが観察される。制動装置1の適正な動作にとって重要なこうしたオフセットは、図示された例では堰き止めバルブ23により実施され、この堰き止めバルブは、所定値を超える空気圧がその入口に付与されたときだけ通過状態になる。堰き止めバルブ23の作動によって、フロントブレーキ回路6とリアブレーキ回路7の空気圧上昇時に、ダブルカットオフバルブ24の弁29が、フロントブレーキ回路6に接続されているダブルカットオフバルブ24の第2の入口25から送られる空気圧に直ちに従うようにされ、従って、弁29が、リアブレーキ回路7に接続されているダブルカットオフバルブ24の第2の入口26を塞ぐ位置にくるようにされる。制動装置1の正常な動作モードに対応するこの動作モードでは、フロントブレーキ回路6とリアブレーキ回路7が常時接続されているが、その一方で、堰き止めバルブ23は、ダブルカットオフバルブ24の各入口25、26に及ぼされる空気圧付与の優先順位を決めることによって、ダブルカットオフバルブの弁29の位置を制御している。
堰き止めバルブ23は、リアブレーキ回路7で空気圧が部分的または全面的に低下した場合にリアブレーキ回路7からフロントブレーキ回路6を隔離するという追加機能を有する点を明らかにできる。この場合、堰き止めバルブ23は通過状態になることができない。何故なら、構造上、堰き止めバルブは、リアブレーキ回路7内の圧力が所定の十分な値に保持されない場合、フロントブレーキ回路6への通過を禁ずるからである。
最も管理が難しい典型的な例であるフロントブレーキ回路6の空気圧不良の場合、図示された実施形態の制動装置1によって、2個のフロントアクスルで著しい空気圧制動力を回復することができる。
フロントブレーキ回路の空気圧不良は、フロントブレーキ回路の強力な制御空気圧が前方のEBS電子制動モジュール15に全く到達しないことを意味する。
フロントブレーキ回路6が無効にされている制動装置1のこうした状態を図3に示した。図では、この状態を示すために、フロントブレーキ回路6と前方の空気圧制御回路とを部分的に省略している。
フロントブレーキ回路6で公称制動圧力を下回る部分的または全面的な圧力低下が発生すると、その結果として、ダブルカットオフバルブ24の弁29が、フロントブレーキ回路6に接続されるダブルカットオフバルブ24の入口26の方に移動する。すると、前方のEBS制動モジュール15が、リアブレーキ回路7によって空気を供給される。4個のフロントブレーキアクチュエータ8a、8bおよび9a、9bでは著しい制動力が回復される。例として、リアブレーキ回路の公称空気圧が約12から14バールである場合、4個のフロントアクチュエータ8a、8bおよび9a、9bに振り向けることができる非常用の空気圧は約6から7バールであり、これによって著しい減速を確保できる。
図4、5は、空気圧および電気的な損傷を考慮して追加レベルを提供する本発明の別の実施形態を示している。実際、これらの図に示されているように、フロントブレーキ回路6は、図2、3に記載されたのと同様の配置に従ってリアブレーキ回路7に接続されるように構成されているが、一方では、また、前方の空気圧制御回路20が後方の空気圧制御回路21に接続されるように構成されている。図4、5に示された実施形態では、フロントブレーキ回路とリアブレーキ回路の接続原理を前方と後方の空気圧制御回路に移し替えることが考えられている。
前方の空気圧制御回路20と後方の空気圧制御回路21の接続をダブルカットオフバルブ30に割り当てることも可能である。ダブルカットオフバルブ30は、前方の空気圧制御回路20に接続される第1の入口31と、後方の空気圧制御回路21に接続される第2の入口32と、前方のEBS電子制動モジュール15とすることが可能な前方制御モジュールに接続される出口33とを有する。ダブルカットオフバルブ30は、弁30が、第1の入口31および第2の入口32のうちで最も高い圧力にある入口から送られる圧力によって空気を通過させることをふまえて、2個の入口の各々に付与される圧力に応じて第1の入口31と第2の入口32との間で行き来する弁34を含んでいる。ダブルカットオフバルブ30と堰き止めバルブを直列接続するような配置に構成してもよい。
図4に示された制動装置の正常な動作において、フロントブレーキ回路6は、前述のようにリアブレーキ回路7とは独立して作用し、前方の空気圧制御回路20は、後方の空気圧制御回路21とは独立して作用する。実際、制動装置の正常な動作では、ダブルカットオフバルブ30の弁34が第2の入口32に当接する。弁32は、前方および後方の空気圧制御回路20、21の空気圧の上昇時にこの位置に置かれる。第1の入口30および第2の入口32からダブルカットオフバルブ30の弁34への空気圧の付与順序に関しては、後方の空気圧制御回路22よりも前方の空気圧制御回路20が優先される。堰き止めバルブは、ダブルカットオフバルブ30の第1の入口31と第2の入口32にそれぞれ行われる空気圧の付与をオフセットさせることができる。また、前方の空気圧制御回路20の公称圧力を後方の空気圧制御回路21の公称圧力よりもわずかに高くして、ダブルカットオフバルブ30の優先順位を尊重するように検討することも可能であろう。
前方および後方の空気圧制御回路20、21は、EBS電子制動モジュールの電気制御回路との冗長的な構成により前方および後方の電子制動モジュール15、16を空気圧式に制御する。前方および後方の空気圧制御回路20、21は、電気制御回路を無効とするような電気故障を補う機能を有する。
図5は、電気的な損傷の場合と、フロントブレーキ回路6と前方の空気圧制御回路20とが無効となる事態になる車両前部の空気供給損傷の場合とにおける制動装置の挙動を示している。こうした損傷を示すために、図5では、フロントブレーキ回路6と前方空気圧制御回路20とを省略している。
強力な圧縮空気の非常供給に関して、前方のEBS電子制動モジュール15は、図3に関連して先に説明した原理に従ってリアブレーキ回路7により供給される。
制御用の圧縮空気の非常供給に関して、前方のEBS電子制動モジュール15は、後方の制御回路21により供給される。前方の空気圧制御回路20で圧力が部分的または全面的に低下した場合、第1の入口31は、ダブルカットオフバルブ30の第2の入口32に付与される圧力よりも低い圧力にある。このため、弁34は、第1の入口31に接して配置される。その場合、ダブルカットオフバルブ30は、前方のEBS電子制動モジュール15の制御ポートに向けて圧縮空気流を配向する。
従って、本発明は、一つまたは複数のフロントブレーキアクチュエータで強力な制御空気圧機能の全体を回復できることが分かる。
さらに、本発明は、従来の制動システムを装備される車両、すなわちEBS電子制動モジュールを備えない車両にも適用可能であることを付加できる。
図6に示すように、従来の構成では、複数のフロントブレーキアクチュエータ8a、8b、9a、9bに強力な圧縮空気を供給するフロントブレーキ回路6を設けることができる。フロントブレーキ回路6は、たとえば前方制御モジュールを含んでおり、このモジュールは、本件の場合は空気圧コックとすることが可能な制御装置19により供給される制御圧力に応じて、フロントブレーキアクチュエータ8a、8b、9a、9bに付与される圧力を制御するリレーバルブ38とすることができる。前方の空気圧制御回路20は、制御装置19をリレーバルブ38の制御ポートに接続する。
車両後部については、複数のリアブレーキアクチュエータ10a、10b、11a、11bに強力な圧縮空気を供給するリアブレーキ回路7が設けられている。リアブレーキ回路7は後方の制御モジュールを含んでおり、このモジュールは、たとえば、リアブレーキアクチュエータ10a、10b、11a、11bに付与すべき圧力を幾つかのパラメータに応じて制御し、場合によっては修正する制動力修正装置39または分配器とすることができる。後方の空気圧制御回路21は、制御装置19を修正装置39の制御ポートに接続する。安全上の措置から、空気圧制御回路は、さらに、リレーバルブ38の制御ポートに接続されている。
図6に示された制動装置と、図2、4に示された制動装置との相違は、前方および後方の制御モジュールが、図6の装置の場合はもっぱら空気圧制御式であり、図2、4の装置の場合は、制御モジュールが電子制御式および冗長的な構成による空気圧制御式であることにある。
正常な動作では、図6に示された制動装置は、フロントブレーキ回路6がリアブレーキ回路7から独立しているかのように挙動する。フロントブレーキ回路6は、図2、4に示された本発明の実施形態と同様に堰き止めバルブ23を直列に配置可能なダブルカットオフバルブ24によって、リアブレーキ回路7に接続されている。このようにして、ダブルカットオフバルブ24の第1の入口25および第2の入口26の圧力付与をオフセットさせ、第1の入口25への圧力付与を優先して、弁29がダブルカットオフバルブ24の第2の入口を塞ぐようにする。
フロントブレーキ回路6と前方の空気圧制御回路20とを省略した図7に示すように、車両前部の強力かつ制御式の空気圧供給に損傷があった場合、ダブルカットオフバルブ24がリアブレーキ回路7とフロントブレーキ回路6を連通させる。弁29は、ダブルカットオフバルブ24の第1の入口26に当接するので、非常動作モードでフロントブレーキアクチュエータ8a、8b、9a、9bに強力な圧縮空気を供給可能になる。リレーバルブ38の制御は、このリレーバルブ38の制御ポートに接続される後方の空気圧制御回路21により実施される。
本発明は、特に、フロントアクスルおよびリアアクスルを多数備えた車両のブレーキ回路の不良管理に非常に適した制動装置を提供することができる。
もちろん、本発明は、上記の実施形態に制限されるものではなく、その反対にあらゆる変形実施形態を含む。本発明は、特に、油圧式の制動装置でも利用可能であろう。
本発明は、リアブレーキ回路の故障管理を考慮するシステムによっても利用可能であることを明記する。そのためには、堰き止めバルブ23とダブルカットオフバルブ24の配向を、図2と3に示した実施形態における双方の配向の仕方に対して逆転しなければならない。
同様に、本発明は、対称なシステム、すなわち、フロントブレーキ回路またはリアブレーキ回路での故障を考慮可能なシステムの範囲で利用可能である。そのためには、図2の実施形態に見られるようなフロントブレーキ回路に関する構成(ダブルカットオフバルブ24と堰き止めバルブ23)を、対称な仕方でリアブレーキ回路にも備えることができる。
同様に、本発明の構成は、2個のブレーキ回路がフロント回路とリア回路に分けられていない車両にも、一方ではまた、2個のブレーキ回路がX字型に配置された車両、すなわち、前方右側位置に配置された一つまたは複数のブレーキアクチュエータおよび後方左側位置に配置された一つまたは複数のブレーキアクチュエータに作用する第1のブレーキ回路と、前方左側位置に配置された一つまたは複数のブレーキアクチュエータおよび後方右側位置に配置された一つまたは複数のブレーキアクチュエータに作用する第2のブレーキ回路との2個のブレーキ回路を有する車両にも、移し替えることを検討できる。
同様に、フロントブレーキ回路6とリアブレーキ回路7の接続を、回路セレクタとして用いられる滑り弁付きの空気圧式3ポート2位置切換バルブによって実現することも検討できる。本発明のこのような実施形態では、フロントブレーキ回路6とリアブレーキ回路7が、それぞれ、上記切換バルブの第1の入口および第2の入口に接続され、一方で、この切換バルブの出口は、電子および/または空気圧タイプの前方制御モジュールに接続される。制動装置の正常な動作モードでは、切換バルブの滑り弁が、リアブレーキ回路に接続される入口を塞ぐように位置決めされる。従って、切換バルブは、リアブレーキ回路から前方制御モジュールに向かって通過状態にされる。
非常用の動作モードでは、切換バルブの滑り弁が揺動することにより、フロントブレーキ回路に接続された入口を塞ぎ、それによって、前方の制御モジュールがリアブレーキ回路によって供給される。3ポート2位置切換バルブの制御は、好適には空気圧式とすることができる。そのため、この切換バルブは、リアブレーキ回路に接続される入口を塞ぐ位置に滑り弁を保持するフロントブレーキ回路の圧縮空気により制御されるように構成可能である。フロントブレーキ回路の圧力が部分的または全面的に低下した場合、滑り弁が揺動するので、リアブレーキ回路に接続される滑り弁の入口が、切換バルブの出口に接続される。
1 制動装置
2 エアコンプレッサ
3 エアバルブ
6 フロントエアブレーキ回路
7 リアエアブレーキ回路
8a、8b、9a、9b ブレーキアクチュエータ
10a、10b、11a、11b ブレーキアクチュエータ
12a、12b、13a、13b ばね
15 第1の制御モジュールまたは前方のEBS電子制動モジュール
16 後方のEBS電子制動モジュール
18 ペダル
19 制御装置
20 第1の空気圧制御回路または前方の空気圧制御回路
21 第2の空気圧制御回路または後方の空気圧制御回路
23 堰き止めバルブ
24 ダブルカットオフバルブ
25 第1の入口
26 第2の入口
27 出口
29 弁
30 ダブルカットオフバルブ
31 第1の入口
32 第2の入口
33 出口
34 弁

Claims (14)

  1. 物自動車用の制動装置(1)であって、車両の一つまたは複数の第1のブレーキアクチュエータに作用可能で公称動作空気圧のもとで動作するエアブレーキ回路である第1のブレーキ回路と、車両の一つまたは複数の第2のブレーキアクチュエータに作用可能で公称動作空気圧のもとで動作するエアブレーキ回路である第2のブレーキ回路とを含んでおり、さらに、第2のブレーキ回路と第1のブレーキ回路との接続手段を含んで、第1のブレーキ回路がその公称動作空気圧で動作するときは第2のブレーキ回路から第1のブレーキ回路への空気の通過を禁止し、第1のブレーキ回路がその公称動作圧より低い圧力で動作するときは第2のブレーキ回路から第1のブレーキ回路への空気の通過を許可するようになっており、
    第2のブレーキ回路を第1のブレーキ回路に接続する分岐バルブを含んでおり、前記分岐バルブは、前記第1のブレーキ回路及び第2のブレーキ回路と、前記第1のブレーキアクチュエータとの間に設けられ、前記分岐バルブは、第1のブレーキ回路に接続される第1の入口と、第2のブレーキ回路に接続される第2の入口と、第1のブレーキ回路の第1の制御モジュール(15)に接続される出口とを有し、
    この分岐バルブの上流に配置され直列接続されて、第1のブレーキ回路に接続される第1の入口に有利になるように分岐バルブの2個の前記入口に圧力を加えるオフセット手段を有することを特徴とする装置。
  2. 分岐バルブが、第1のブレーキ回路に接続される第1の入口と、第2のブレーキ回路に接続される第2の入口と、第1の制御モジュールに接続される出口と、休止位置で第2の入口を塞ぐ滑り弁とを有する3ポート2位置切換バルブであることを特徴とする請求項1に記載の制動装置。
  3. 3ポート2位置切換バルブは、第1の入口(26)における圧力が閾値圧よりも高いときは前記第1の入口(26)を出口(27)と連通させ、第1の入口(26)における圧力が閾値圧よりも低いときは第2の入口(26)を出口(27)と連通させる空気圧制御式であることを特徴とする請求項2に記載の制動装置。
  4. 分岐バルブが、第1のブレーキ回路に接続される第1の入口(26)と、第2のブレーキ回路に接続される第2の入口と、前記第1の制御モジュールに接続される出口(27)と、第1の入口(26)と第2の入口(25)との間で行き来して入口(25)と(26)のうちで最も高い圧力を受ける入口から出口(27)に向かって空気を配向する弁(29)とを備えるダブルカットオフバルブ(24)であることを特徴とする請求項1または2に記載の制動装置。
  5. オフセット手段は、分岐バルブの上流に配置されて、第2のブレーキ回路に接続される入口と分岐バルブの第2の入口(25)に接続される出口とを有する堰き止めバルブ(23)であり、この堰き止めバルブは、第2のブレーキ回路における空気圧が堰き止め圧に等しい所定の圧力を超えると、入口と出口の間を通過状態にすることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の制動装置。
  6. 第1のブレーキ回路が車両のフロントブレーキ回路(6)であり、第2のブレーキ回路が前記車両のリアブレーキ回路(7)であることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の制動装置。
  7. 分岐バルブと堰き止めバルブ(23)とが、第1の制御モジュール(15)に直接固定されていることを特徴とする請求項5に記載の制動装置。
  8. 第1の制御モジュールが電子制御モジュールであることを特徴とする請求項1ないし7のいずれかに記載の制動装置。
  9. 第1の制御モジュールが電気的に制御されることを特徴とする請求項8に記載の制動装置。
  10. 第1の制御モジュールが、空気圧手段による冗長的な制御部を含むことを特徴とする請求項8または9に記載の制動装置。
  11. 第1の制御モジュールに作用可能な第1の空気圧制御回路(20)と、第2のブレーキ回路の第2の制御モジュールに作用可能な第2の空気圧制御回路(21)とを含んでおり、また、第2の空気圧制御回路と第1の空気圧制御回路との接続手段を含んで、第1の制御回路が適正に動作するときは第2の制御回路の空気が第1の制御回路に通過することを禁止し、第1の制御回路が故障したときは第2の制御回路から第1の制御回路への空気の通過を許可するようになっており、
    第2の空気圧制御回路(21)を第1の空気圧制御回路(20)に接続する分岐バルブを含んでおり、前記分岐バルブは、第2の制御回路に接続される第2の入口と、第1の制御回路に接続される第1の入口と、第1の制御モジュール(15)に接続される出口とを含み、
    この分岐バルブの上流に配置され直列接続されて、第1のブレーキ回路に接続される第1の入口に有利になるように分岐バルブの2個の入口に圧力を加えるオフセット手段を有することを特徴とする制動装置。
  12. 分岐バルブが、第1の空気圧制御回路(20)に接続される第1の入口(31)と、第2の空気圧制御回路(21)に接続される第2の入口(32)と、前記第1の制御モジュールに接続される出口(33)と、第1の入口(31)と第2の入口(32)との間で行き来して第1の入口(31)および第2の入口(32)のうちで最も高い圧力を受ける入口から出口(33)に向かって空気を配向する弁(34)とを有するダブルカットオフバルブ(30)であることを特徴とする請求項11に記載の制動装置。
  13. 分岐バルブが3ポート2位置切換バルブであることを特徴とする請求項12に記載の制動装置。
  14. 第1のブレーキ回路が、少なくとも2個の第1の車軸に作用可能な少なくとも4個のブレーキアクチュエータ(8a、8b、9a、9b)を有し、第2のブレーキ回路が、少なくとも2個の第2の車軸に作用可能な少なくとも4個のアクチュエータ(10a、10b、11a、11b)を有することを特徴とする請求項1ないし13のいずれかに記載の制動装置。
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