JP5190866B2 - 測距方法および装置 - Google Patents

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Description

本発明は、変調光位相差方式(TOF:time of flight)により被写体までの距離を測定する測距方法および装置に関するものである。
従来から被写体までの距離を測定する方法として変調光位相差方式(TOF:time of flight)の測距装置が知られている(たとえば特許文献1、2参照)。この変調光位相差方式とは光強度を変調させた変調光を被写体に照射し、被写体か らの反射変調光を受光しときの変調光と反射変調光との位相差を検出して被写体までの距離を測定するものである。ここで、特許文献1、2においては、変調光 の位相が0°、90°、180°、270°であるときに、それぞれ反射変調光の光量をサンプリングすることにより、位相の異なる複数の測定値を取得する。そして、4つの位相の異なる測定値に基づいて被検出物までの距離情報が演算される。
特許第3758618号 特開2006−84430号公報
ところで、変調光位相差方式において、変調光の射出から距離画像の生成までの時間を短縮することが望まれている。上述の特許文献1、2のように4つの異なる位相から取得された測定値に基づいて距離情報を演算するものであるため、4つの測定値を取得するまで距離情報の測定をすることができない。よって、変調光の射出から距離画像の生成まで時間が掛かってしまうという問題がある。
そこで、本発明は、距離画像を作成する時間の短縮を図ることができる測距方法および装置を提供することを目的とするものである。
本発明の測距方法は、一定の周期で光強度を変調させた変調光を射出し、射出した変調光が被写体に照射されたときの被写体からの反射変調光を変調光の1/2周期分受光することにより、第1検出信号と、第1検出信号よりも位相がπ/2進んだ第2検出信号と、第2検出信号よりも位相がπ/2進んだ第3検出信号とを取得し、取得した第1検出信号と第2検出信号と第3検出信号とを用いて変調光と反射変調光との位相差を検出し、検出した位相差から被写体距離を算出することを特徴とするものである。
本発明の測距装置は、一定の周期で光強度を変調させた変調光を射出する発光部と、発光部から射出された変調光が被写体に照射されたときの被写体からの反射変調光を変調光の略1/2周期分受光することにより、第1検出信号と、第1検出信号よりも位相がπ/2だけ進んだ第2検出信号と、第2検出信号よりも位相がπ/2だけ進んだ第3検出信号とを取得する受光素子と、受光素子において取得された第1検出信号と第2検出信号と第3検出信号とを用いて変調光と反射変調光との位相差を検出する位相差検出部と、位相差検出部により検出された位相差から被写体距離を算出する距離算出部とを備えたことを特徴とするものである。
ここで、受光素子は、第1検出信号と、第1検出信号よりも位相がπ/2だけ進んだ第2検出信号と、第2検出信号よりも位相がπ/2だけ進んだ第3検出信号とを取得するものであれば取得する順番は問わず、どのような順序で取得してもよい。
なお、受光素子は、第1検出信号、第2検出信号、第3検出信号を取得するものであればその構成は問わず、たとえば1つの感光部に対し1つの転送路を有する構造を有していてもよいし、反射変調光を受光することにより信号電荷を発生する感光部と、感光部において発生した信号電荷を転送する第1の転送路および第2の転送路とを備えた受光素子を有するものであり、変調光1周期分の反射変調光を受光したときに第1検出信号と第3検出信号とを第1の転送路と第2の転送路とからそれぞれ出力するものであってもよい。
このとき、受光素子は、第1の転送路に接続された第1の転送路から出力される信号を増幅して出力する第1出力アンプと、第2の転送路に接続された第2の転送路から出力される信号を増幅して出力する第2出力アンプとを備えたものであってもよい。そして、位相差検出部は、第1出力アンプと第2出力アンプとの信号増幅特性に基づく補正量を記憶したものであり、記憶した補正量に基づいて第1の転送路から出力される検出信号または第2の転送路から出力される検出信号を補正する機能を有するものであってもよい。
また、第1検出信号、第2検出信号、第3検出信号を取得する際、発光部が変調光を連続的に射出し、受光素子が所定の位相タイミングで各検出信号の取得を開始するようにしてもよい。あるいは、受光素子は一定の間隔で各検出信号の取得を繰り返すものであり、発光部は受光素子において第1検出信号と第2検出信号と第3検出信号とが取得されるように変調光の強度変調を開始する位相をずらしながら変調光を間欠的に射出するようにしてもよい。
さらに、受光素子が第1検出信号と第2検出信号と第3検出信号との取得を繰り返し行うものであってもよい。このとき、位相差検出部は、受光素子において第1検出信号、第2検出信号、第3検出信号のうちいずれか1つの検出信号を取得したとき、取得した検出信号と、取得した検出信号の直前に取得した2種類の検出信号とを用いて位相差を検出するようにしてもよい。
また、受光素子が変調光の位相π/2の期間毎の4種類の位相信号を取得するものであってもよい。このとき、位相差検出部は、4種類の位相信号の中から第1検出信号と第2検出信号と第3検出信号とを選択して位相差を検出するものであってもよい。
さらに、測距装置は、受光素子により取得された各検出信号を各検出信号毎に予め設定された設定サンプリング数だけ積算するアナログ信号処理部と、アナログ信号処理部により取得された各検出信号の積算値をA/D変換して位相差検出部に出力するA/D変換部をさらに備えたものであってもよい。このとき、積算回数はA/D変換部における最大ビット数を超えないように設定されていてもよい。
また、測距装置は、各検出信号の取得後に受光素子内に残留する残留電荷を排出するための予め設定された設定期間だけ排出制御パルスを印加する受光制御部をさらに有するものであってもよい。
本発明の測距方法および装置によれば、一定の周期で光強度を変調させた変調光を射出し、射出した変調光が被写体に照射されたときの被写体からの反射変調光を変調光の1/2周期分受光することにより、第1検出信号と、第1検出信号よりも位相がπ/2進んだ第2検出信号と、第2検出信号よりも位相がπ/2進んだ第3検出信号とを取得し、取得した第1検出信号と第2検出信号と第3検出信号とを用いて変調光と反射変調光との位相差を検出し、検出した位相差から被写体距離を算出することにより、3つの検出信号を取得すれば変調光と反射変調光との位相差の検出を行うことができるため、高速に被写体までの距離の算出を行うことができる。
なお、受光素子が、反射変調光を受光することにより信号電荷を発生する感光部と、感光部において発生した信号電荷を転送する第1の転送路および第2の転送路とを備えた受光素子を有するものであり、変調光1周期分の反射変調光を受光したときに第1検出信号と第3検出信号とを第1の転送路と第2の転送路とからそれぞれ出力するものであるとき、1周期分の変調光が射出したときに2つの検出信号を取得することができるため、より高速に被写体までの距離の算出を行うことができる。
また、受光素子が、第1の転送路に接続された第1の転送路から出力される信号を増幅して出力する第1出力アンプと、第2の転送路に接続された第2の転送路から出力される信号を増幅して出力する第2出力アンプとを備えたものであり、位相差検出部が、第1出力アンプと第2出力アンプとの信号増幅特性に基づく補正量を記憶したものであり、記憶した補正量に基づいて第1の転送路から出力される検出信号または第2の転送路から出力される検出信号を補正する機能を有するものであれば、第1出力アンプと第2出力アンプとの出力特性の違いにより位相差の検出に誤差が発生するのを防止し、精度良く被写体までの距離を算出することができる。
さらに、受光素子が一定の間隔で各検出信号の取得を繰り返すものであり、発光部が、受光素子において第1検出信号と第2検出信号と第3検出信号とが取得されるように変調光の強度変調を開始する位相をずらしながら変調光を間欠的に射出するものであるとき、サンプリング開始時期のずれによる被写体までの距離算出の精度の劣化を防止することができる。
また、受光素子が、受光素子が第1検出信号と第2検出信号と第3検出信号との取得を繰り返し行うものであり、位相差検出部が、受光素子において第1検出信号、第2検出信号、第3検出信号のうちいずれか1つの検出信号を取得したとき、取得した検出信号と、取得した検出信号の直前に取得した2種類の検出信号とを用いて位相差を検出するものであれば、被写体までの距離のサンプル数を増加させ距離算出の精度を高めることができる。
さらに、受光素子が変調光の位相π/2の期間毎の4種類の位相信号を取得するものであり、位相差検出部が、4種類の位相信号の中から第1検出信号と第2検出信号と第3検出信号とを選択して位相差を検出するものであるとき、1周期分の変調光からより多くの位相信号を取得し、この位相信号を検出信号として用いることができ、距離算出の精度を高めることができる。
さらに、受光素子により取得された各検出信号を各検出信号毎に予め設定された設定サンプリング数だけ積算するアナログ信号処理部と、アナログ信号処理部により取得された各検出信号の積算値をA/D変換して位相差検出部に出力するA/D変換部をさらに備え、前記設定サンプリング数がA/D変換部における最大ビット数を超えないように設定されているとき、A/D変換により検出信号の値の精度が劣化するのを防止し、距離算出の精度を高めることができる。
また、各検出信号の取得後に受光素子内に残留する残留電荷を排出するための予め設定された設定期間だけ排出制御パルスを印加する受光制御部をさらに有するものであれば、受光素子に残留する電荷により検出信号の精度が劣化するのを防止することができる。
以下、図面を参照して本発明の測距装置の好ましい実施の形態を詳細に説明する。図1は本発明の測距装置の好ましい実施の形態を示す斜視図である。測距装置1はいわゆる位相差検出方式により被写体までの距離を測定するものであって、発光部10、受光ユニット20、位相差検出部40、距離算出部50、距離画像生成部60等を備えている。なお、位相差検出部40、距離算出部50、距離画像生成部60は、メモリ8等に記憶されたプログラムをメモリ制御部7を介してCPU2が実行することにより構成される。
発光部10はたとえばLEDアレイ等からなっており、図2に示すような光の強度を一定の周期T(たとえばT=0.5ms、周波数20Hz)で変調した変調光L1を被写体に連続的に射出するものである。発光部10の動作は発光制御部15により制御されている。
受光ユニット20は、変調光L1が被写体に照射されたときの被写体からの反射変調光L2を受光して3種類の検出信号α、β、γを取得するものであって、結像光学系21、絞り22、光学バンドパスフィルタ23、受光制御部25、受光素子30等を備えている。結像光学系21は複数の光学レンズ群からなり、被写体からの反射変調光L2を受光素子30上に結像する。絞り22は周辺光線を遮断するものであり、光学バンドパスフィルタ23は反射変調光L2(変調光L1)の波長帯域の光を透過する。そして、受光素子30は絞り22および光学バンドパスフィルタ23を通過した反射変調光L2を受光する。受光制御部25はレンズ駆動部25a、絞り駆動部25b、撮像素子駆動部25cを備えており、レンズ駆動部25aは結像光学系21の動作を制御し、絞り駆動部25bは絞り22の動作を制御し、撮像素子駆動部25cは受光素子30の動作を制御する。
上述した受光素子30はたとえばフォトダイオード、CCD、CMOSセンサ等からなっており、図3は受光素子がCCDからなる場合の一例を示す模式図を示す。図3の受光素子30は、感光部31、転送電極部32、転送路33、排出電極部34、排出路35等を有している。
感光部31は、反射変調光L2を受光して受光することにより受光量に応じた信号電荷を発生・蓄積するものである。転送電極部32は撮像素子駆動部25cから転送制御パルスTPが印加されたとき、感光部31に蓄積された信号電荷を転送路33側に出力する。転送路33にはアンプ36が設けられており、アンプ36は転送路33により転送された信号電荷を増幅してアナログ信号処理部26に出力する(図1参照)。排出電極部34は撮像素子駆動部25cから転送制御パルスTPが転送電極部22に印加されたとき、感光部31に残留する信号電荷を排出路35側に出力する。
ここで、図4に示すように、撮像素子駆動部25cは、変調光L1の位相がそれぞれ0°、1/2π、πになったとき転送制御パルスTPの転送電極部22への印加を開始する。そして、撮像素子駆動部25cは、転送制御パルスTPは1/2周期分(=位相π)の期間が経過したとき、転送制御パルスTPの転送電極部22への印加を停止する。これにより、受光素子30は、変調光L1の位相0°〜π/2までのT/2期間だけ感光部31を露光したときの第1検出信号αと、変調光L1の位相π/2〜πまでのT/2期間だけ感光部31を露光したときの第2検出信号βと、変調光L1の位相π〜3π/2までのT/2期間だけ感光部31を露光したときの第3検出信号γとを取得する。
よって、第2検出信号βは第1検出信号αよりも位相π/2だけ進んだ信号になり、第3検出信号γは第2検出信号βよりも位相がπ/2だけ進んだ信号になる。そして、アナログ信号処理部26が各検出信号α〜γに対しアナログ信号処理を施した後、A/D変換部27が各検出信号α〜γをA/D変換して位相差検出部40に出力する。なお、アナログ信号処理部26は、受光素子30により各検出信号α〜γがサンプリングされる度にA/D変換部27に各検出信号α〜γを出力するようにしてもよいし、各検出信号α〜γ毎に予め設定された設定サンプリング数Nだけ積算してA/D変換部27に出力するようにしてもよい。
また、図4においては、変調光L1が1周期分変調する毎にそれぞれ第1検出信号α、第2検出信号β、第3検出信号γを順に取得していく。なお、転送路11により信号電荷(各検出信号)が転送されている間、すなわち各検出信号が取得される前に撮像素子駆動部25cは排出電極部にSUB制御パルスSPを印加し、感光部31に残留する残留電荷を排出路35から排出させる。
位相差検出部40は、受光素子30が取得した第1検出信号αと第2検出信号βと第3検出信号γとを用いて変調光L1と反射変調光L2との位相差Δφを検出するものである。つまり、反射変調光L2は変調光L1に対し被写体までの距離に応じて位相がずれた状態で検出されるものであり(図2参照)、位相差検出部40はこの位相差Δφを検出する。なお、変調光L1と反射変調光L2との位相が2πだけずれたときには両者は同位相になるため、変調光L1の波長λが距離を測定することができる最大測定距離になる。
具体的には、変調光L1と反射変調光L2との位相がずれているとき、その位相差Δφは各検出信号α〜γの信号値の差となって表れ、位相差検出部40は下記式(1)により位相差Δφを検出することができる。
Figure 0005190866
なお、位相差検出部40は、アナログ信号処理部26から上記積算せずに1回のサンプリング分の各検出信号α〜γが出力されたとき、設定サンプリング数N分の各検出信号α〜γを積算した後、上記式(1)により位相差Δφを算出するようにしてもよい。
距離算出部50は、位相差検出部40により検出された位相差Δφから被写体までの距離dを算出するものであって、被写体までの距離dは下記式(2)に示すことができる。
d=cΔφ/4πf ・・・(2)
ここで、cは光速、fは変調光L1の周波数(f=1/T)である。距離算出部50は、位相差検出部40により検出された位相差Δφを式(1)に代入することにより被写体までの距離dを算出する。そして距離算出部50は算出した距離dをメモリ制御部7を介してメモリ8に記憶させる。
距離画像生成部60は、距離算出部50により算出された距離dを用いて距離画像Pを生成するものである。具体的には、受光素子30はたとえば感光部31をマトリクス状に配列した構造を有しており、距離算出部50において各受光素子31に複数の距離情報dが算出されメモリ8に記憶されている。距離画像生成部60は複数の距離情報dを用いて距離画像を生成し、生成した距離画像Pは表示制御部4を介して表示部5に表示される。
図5は本発明の測距方法の好ましい実施形態を示すフローチャートであり、図1から図5を参照して測距方法について説明する。まず、発光部10から一定の周期Tで強度変調された変調光L1が被写体に対して射出される。そして、被写体から反射した反射変調光L2が受光ユニット20において受光される。このとき、変調光L1が1周期分変調する毎にそれぞれ第1検出信号α、第2検出信号β、第3検出信号γが順に取得されていく(ステップST1〜ST3)。
その後、位相差検出部40において、3つの各検出信号α〜γを用いて上記式(1)により変調光L1と反射変調光L2との位相差Δφが検出される(ステップST4)。その後、距離算出部50により位相差Δφを用いて上記式(2)により被写体までの距離dが算出され(ステップST5)、距離dの算出が距離画像Pの作成終了まで続けられる(ステップST1〜ST6)。そして、距離画像生成部60により複数の距離情報dを用いて距離画像Pが生成される。
このように、第1検出信号αと、第1検出信号αよりも位相がπ/2だけ進んだ第2検出信号βと、第2検出信号βよりも位相がπ/2だけ進んだ第3検出信号γとの3つの検出信号から距離dを算出することにより、距離dを算出するのに必要な最低限の検出信号α〜γのみを用いて距離dを算出することになるため、高速に距離画像の生成を行うことができる。すなわち、従来においては4つの検出信号を用いて位相差を検出する必要があるため、4つの信号を取得するための時間が掛かってしまう。一方、上述した測距装置1においては3つの検出信号を検出すれば位相差Δφを検出することができるため、データ取得時間を略3/4に短縮することができる。
図6は本発明の測距装置の第2の実施形態を示す模式図であり、図6を参照して測距装置100について説明する。なお、図6の測距装置100において図1の測距装置1と同一の構成を有する部位には同一の符号を付してその説明を省略する。図6の測距装置100が図1の測距装置1と異なる点は、受光ユニット120における受光素子130の構造および受光制御部125の制御方法である。具体的には図7に示すように、受光素子130は、感光部131、第1転送電極部132、第1転送路133、第2転送電極部134、第2転送路135、排出電極部136、排出路137等を有している。
感光部131は、反射変調光L2を受光して受光することにより受光量に応じた信号電荷を発生・蓄積するものである。第1転送電極部132は撮像素子駆動部25cから第1転送制御パルスTP1が印加されたとき、感光部31に蓄積された信号電荷を第1転送路133側に出力する。同様に、第2転送電極部134は撮像素子駆動部25cから第2転送制御パルスTP2が印加されたとき、感光部31に蓄積された信号電荷を第2転送路135側に出力する。第1の転送路133、第2の転送路135にはそれぞれ第1出力アンプ138および第2出力アンプ139が設けられており、各出力アンプ138、139は各転送路133、135によりそれぞれ転送された信号電荷を増幅してアナログ信号処理部26に出力する(図6参照)。排出電極部136は撮像素子駆動部25cから排出制御パルスSPが転送電極部22に印加されたとき、感光部131に残留する信号電荷を排出路137側に出力する。なお、上記第1制御パルスTP1、第2制御パルスTP2、排出制御パルスSPは撮像素子駆動部125cから撮像素子130に印加される。
ここで、図8および図9に示すように、撮像素子駆動部125cは、変調光L1の位相0°〜πの期間において第1制御パルスTP1を第1転送電極部132へ印加し第1の転送路133から第1検出信号αを取得する(ステップST11)。第1検出信号αを取得した直後に、撮像素子駆動部125cは、変調光L1の位相π〜2πの期間において第2制御パルスTP2を第2転送電極部134へ印加し第2の転送路135から第3検出信号γを取得する(ステップST12)。そして、次の周期の変調光L1の位相0°〜πの期間において第1制御パルスTP1を第1転送電極部132へ印加し第1の転送路133から第2検出信号βを取得する(ステップST13)。そして、位相差検出部40において3種類の検出信号α〜γを用いて位相差Δφが検出され(ステップST14)、距離算出部50において被写体までの距離dが算出される(ステップST15)。その後、距離画像生成手段60による距離画像Pの生成まで各検出信号α〜γの取得が行われる(ステップST11〜ST16)。
このように、2つの転送路133、135を有する受光素子130を用いることにより1周期分の変調光L1から2種類の検出信号α、γを取得し、2周期分の変調光L1から距離dを算出することができるため、距離画像の生成をさらに高速化することができる。
図10は本発明の測距装置の第3の実施形態を示す模式図であり、図10を参照して測距装置200について説明する。なお、図10の測距装置200において図1の測距装置1と同一の構成を有する部位には同一の符号を付してその説明を省略する。図10の測距装置200が図1の測距装置1と異なる点は、変調光L1の発光方法および反射変調光L2の受光タイミングである。
受光素子30は、図11に示すように、一定の間隔で反射変調光L2のサンプリングを繰り返すように受光制御部225により制御されている。つまり、撮像素子駆動部225cから受光素子30に対し一定の周期で転送制御パルスTPが出力されている。一方、発光部10は、受光素子30のサンプリング開始タイミングに合わせて受光素子30において第1検出信号α、第2検出信号β、第3検出信号γとが取得されるように変調光L1の位相をずらしながら間欠的に射出する。
具体的には、変調光L1の各周期毎に変調光L1の変調の開始する位相が0°、π/2、πというようにずらしながら発光部10が間欠的に変調光L1を射出する。一方で、受光素子30は変調光L1の射出の開始に同期して各検出信号α〜γのサンプリングを開始する。なお、各検出信号α〜γの取得終了後から取得開始までの期間においては排出電極部34(図3参照)に排出制御パルスSPが印加され、感光部31に残留する残留電荷が排出される。
したがって、図12に示すように、変調光L1が位相0°から強度変調したときには第1検出信号αが取得され(ステップST21、22)、変調光L2が位相π/2から強度変調したときには第2検出信号βが取得され(ステップST23、24)、変調光L3が位相πから強度変調したときには第3検出信号γが取得される(ステップST25、26)。そして、位相差検出部40において3つの検出信号α、β、γを用いて位相差Δφが検出され(ステップST27)、距離算出部50により被写体までの距離dが算出される(ステップST28)。その後、距離画像生成手段60による距離画像Pの生成まで各検出信号α〜γの取得が行われる(ステップST21〜ST29)。
このように、変調光L1の発光開始タイミングと反射変調光L2の受光開始タイミングとを同期させることにより、上述したように高速に距離測定を行うことができる戸と共に、各検出信号α、β、γの位相ずれを防止することができ、精度の高い距離計測を行うことができる。
図13は本発明の測距装置の第4の実施形態を示す模式図であり、図13を参照して測距装置300について説明する。なお、図13の測距装置300において図6の測距装置100および図10の測距装置200と同一の構成を有する部位には同一の符号を付してその説明を省略する。
図13の測距装置300においては、2つの転送路を有する受光素子130を用いて反射変調光L2を受光するとともに(図7参照)、変調光L1が1周期毎に間欠的に射出される(図10参照)。つまり、図14に示すように、発光部10が位相0°〜2πの期間からなる変調光L1を1周期分射出したとき、受光ユニット20は反射変調光L2から第1検出信号αと第3検出信号γとを取得する。また、発光部10が位相π/2〜3π/2の期間からなる変調光L1を1周期分射出したとき、受光ユニット20は反射変調光L2から第2検出信号βを取得する。
したがって、図15に示すように、位相0°〜2πから強度変調した変調光L1が1周期分射出されたとき(ステップST31)、受光ユニット120において第1検出信号αが取得され、次いで第3検出信号γが取得される(ステップST32)。その後、位相π/2から強度変調が開始した変調光L2が射出されたとき(ステップST33)、受光ユニット120において第2検出信号βが取得される(ステップST34)。そして、位相差検出部40において3つの検出信号α、β、γを用いて位相差Δφが検出され(ステップST35)、距離算出部50により被写体までの距離dが算出される(ステップST36)。その後、距離画像生成手段60による距離画像Pの生成まで各検出信号α〜γの取得が行われる(ステップST31〜ST36)。
このように、変調光L1の発光開始タイミングと反射変調光L2の受光開始タイミングとを同期させることにより精度の高い距離計測を行うとともに、2つの転送路を有する受光素子を用いることにより距離算出のさらなる高速化を図ることができる。
図16は本発明の測距装置の第5の実施形態を示す模式図であり、図16を参照して測距装置400について説明する。なお、図16の測距装置400において図1の測距装置1と同一の構成を有する部位には同一の符号を付してその説明を省略する。図17の測距装置400が図1の測距装置1と異なる点は、位相差検出部440における位相差Δφの検出方法である。
つまり、図17に示すように、受光ユニット20は、第1検出信号αと第2検出信号βと第3検出信号γとの取得を繰り返し行う(図1〜図5参照)。一方、位相差検出部440は、受光ユニット20において第1検出信号α、第2検出信号β、第3検出信号γのうちいずれか1つの検出信号を取得したとき、取得した検出信号と、取得した検出信号の直前に取得した2種類の検出信号とを用いて位相差Δφを検出する。
たとえば図18に示すように、第1検出信号α1、第2検出信号β1、第3検出信号γ1の順に取得していく(ステップST41、ST42、図1〜図5参照)。そして、第1検出信号α2が取得されたとき(ステップST43)、位相差検出部440は取得した第1検出信号α2と直前に取得された2つの検出信号β1、γ1とを用いて位相差Δφを検出し距離d1を算出する(ステップST44)。
同様に、第2検出信号β2が検出されたとき(ステップST45)、位相差検出部440は第2検出信号β2と直前に取得した検出信号γ1、α2とを用いて位相差Δφを検出し距離d2を算出する(ステップST46)。その後、距離画像生成手段60による距離画像Pの生成まで各検出信号α〜γの取得が行われ(ステップST41〜47)、たとえば、次に第3検出信号γ2が検出されたとき、位相差検出部440は各検出信号α2、β2、γ2を用いて位相差Δφを検出し距離d3を算出する。
このように、1つの検出信号が取得されたときに、取得した検出信号と直前に取得された2つの検出信号とを用いて位相差Δφを検出することにより、距離dのサンプリング数を増加させることができ、距離画像の生成の時間を短縮することができる。
図19は本発明の測距装置の第6の実施形態を示す模式図であり、図19を参照して測距装置500について説明する。なお、図19の測距装置500において図16の測距装置400と同一の構成を有する部位には同一の符号を付してその説明を省略する。図19の測距装置200が図16の測距装置400と異なる点は、2つの転送路を有する受光素子130を用いている点である(図7参照)。
つまり、図20に示すように、受光素子130が第1検出信号α、第3検出信号γ、第2検出信号βが順に取得し、位相差検出部440において、第1検出信号αが取得されたとき、この第1検出信号αと直前に取得された第3検出信号γおよび第2検出信号βとを用いて位相差Δφが検出され距離dが算出されることになる。
このように、1周期分の変調光L1から2つの検出信号α、γを取得することにより、距離画像の生成の高速化を図るとともに、1つの検出信号が取得されたときに、この検出信号と直前に取得された2つの検出信号とを用いて位相差Δφを検出することにより、距離画像の生成の時間を短縮することができる。
図21は本発明の測距装置の第7の実施形態を示す模式図であり、図21を参照して測距装置600について説明する。なお、図21の測距装置600において図1の測距装置1と同一の構成を有する部位には同一の符号を付してその説明を省略する。図21の測距装置600が図1の測距装置1と異なる点は検出信号の取得方法および位相差検出部における位相差Δφの検出方法である。
図21の受光素子30は変調光L1の位相π/2の期間毎の4種類の位相信号S1〜S4を取得するように受光制御部625により制御されている。具体的には、図22に示すように、受光素子30は位相0°〜πから第1位相信号S1、位相π/2〜3π/2から第2位相信号S2、位相π〜2πから第3位相信号S3、位相3π/2〜π/2から第1位相信号S4をそれぞれ取得する。
このとき位相差検出部640は、4種類の位相信号の中から第1検出信号と第2検出信号と第3検出信号とを選択して位相差Δφを検出する。つまり、位相差検出部640は、(α、β、γ)=(S1、S2、S3)、(S2、S3、S4)(S3、S4、S1)(S4、S1、S1)のいずれかの組み合わせを用いて位相差Δφを検出する。
このように、4つの位相信号S1〜S4を取得することにより、1周期分の変調光L1からより多くの位相信号S1〜S4を取得し、この位相信号S1〜S4を検出信号として用いることで距離dの算出の精度を高めることができる。
なお、図22においては、1つの転送路を有する受光素子30(図3参照)を用いた場合について例示しているが、2つの転送路を有する受光素子130(図7参照)を用いて各位相信号S1〜S4を取得するようにしてもよい。このとき、たとえば第1の転送路133を用いて第1位相信号S1、第3位相信号S3が取得され、第2の転送路135を用いて第2位相信号S2、第4位相信号S4が取得されることになる。また、図22において、変調光L1が連続的に射出される場合について例示しているが、図1に示すように、検出信号の取得開始タイミングに同期して間欠的に射出されるようにしてもよい。
以下に、上記各実施形態に適用可能な距離画像の精度を向上させるための3つの手法について説明する。まず、図23を用いて設定サンプリング数Nの最適化について説明する。まず、距離dの算出のための本撮影の前にプリ撮影を行う(ST51〜ST53)。このプリ撮影においては、図24に示すようにプリサンプリング回数Nref分の各検出信号α、β、γがそれぞれ取得される(ステップST51)。このとき、アナログ信号処理部26は、取得された複数個の各検出信号α、β、γ毎にそれぞれ積算し、積算した検出信号α、β、γのうち、最も大きい値の最大検出信号Mを検出する(ステップST52)。その後、アナログ信号処理部26は、A/D変換部26における最大ビット数をB、本撮影において設定すべきサンプリング回数をNとしたとき、N=int((2B−M)/(M/N)を算出する(ステップST53)。そして、アナログ信号処理部26は、受光素子30により取得された各検出信号α、β、γを算出された設定回数Nだけ積算したものを用いて位相差Δφを算出する(ステップST54)。
これにより、A/D変換部27によりA/D変換により検出信号の値の精度が劣化するのを防止し、距離算出の精度を高めることができる。なお、上述したサンプリング回数の最適化は、位相信号S1〜S4の取得にも適用することができる(図21、図22参照)。
次に、図25、図26を参照して受光素子に残留する残留電荷を除去することにより、距離画像の精度を高める方法について説明する。図25、図26に示すように、撮像素子制御部25cからの受光素子30において転送制御パルスTPの出力が終了したとき(ステップST61)、排出制御パルスSPの出力が開始すると共に、リファレンスクロック数CKのカウントが開始する(ステップST62)。そして、リファレンスクロック数CKが指定回数CKrefに達するまで、排出制御パルスSPが出力され続ける(ステップST63)。なお、この指定回数CKrefは感光部31内の残留電荷が十分に排出されるように設定される。また、リファレンスクロックは一定の周波数で出力されるものであるため、指定回数CKrefは予め設定された設定期間だけ排出制御パルスSPを印加することと同義である。
そして、リファレンスクロック数CKが指定回数CKrefに達したとき、排出制御パルスSPの印加が停止するとともに、リファレンスクロック数CKがリセットされる(ステップST64)。この作業が各検出信号α〜γの取得終了まで行われる(ステップST65)。これにより、受光素子に残留する電荷により検出信号の精度が劣化するのを防止することができる。
次に、図27〜図29を参照して2つの転送路を有する受光素子130を用いたときに(図7参照)、各出力アンプ138、139の特性のばらつきを補正する方法について説明する。上記2つの転送路133、135からそれぞれ検出信号α〜γを取得した場合、図27に示すように、第1出力アンプ138および第2出力アンプ139の出力特性が一致しない場合がある。このとき、同じ信号電荷量が出力されたときであっても出力電圧が異なる。
そこで、図28に示すように、各アンプ138、139の出力特性を調べるために、発光部10から強度変調せずに一定強度の光が受光ユニット20に照射される(ステップST71)。そして、一定時間Trefだけ露光することにより、第1テスト信号TS1が第1転送路133および第1出力アンプ138から出力される(ステップST72)。同様に、そして、一定時間Trefだけ露光することにより、第2テスト信号TS2が第2転送路135および第2出力アンプ139から出力される(ステップST73)。そして、位相差検出部40において、補正量C=TS1/TS2が算出される(ステップST74)。
一方、図29に示すように、実際に測距する際には、第2出力アンプ139から出力された第3検出信号γがA/D変換された後(ステップST81)、位相差検出部40(440)において補正係数Cを用いて補正後の第3検出信号γ‘=γ×Cが算出される(ステップST82)。そして、補正後の第3検出信号γ’を用いて位相差Δφが検出される(ステップST83)。これにより、第1出力アンプ138と第2出力アンプ139との出力特性の違いにより位相差Δφの検出に誤差が発生するのを防止し、精度良く被写体までの距離dを算出することができる。
上記各実施の形態によれば、一定の周期Tで光強度を変調させた変調光L1を射出し、射出した変調光L1が被写体に照射されたときの被写体からの反射変調光L2を変調光L1の略1/2周期分だけ受光することにより、第1検出信号αと、第1検出信号αよりも位相がπ/2だけ進んだ第2検出信号βと、第2検出信号βよりも位相がπ/2だけ進んだ第3検出信号γとを取得し、取得した第1検出信号αと第2検出信号βと第3検出信号γとを用いて変調光L1と反射変調光L2との位相差Δφを検出し、検出した位相差Δφから被写体距離dを算出することにより、3つの検出信号α、β、γを取得すれば変調光L1と反射変調光L2との位相差Δφの検出を行うことができるため、高速に被写体までの距離の算出を行うことができる。
なお、図7に示すように、受光ユニット20が、反射変調光を受光することにより信号電荷を発生する感光部131と、感光部131において発生した信号電荷を転送する第1の転送路133および第2の転送路135とを備えるものであり、変調光1周期分の反射変調光L2を受光したとき、第1の転送路133から第1検出信号αを出力し、第2の転送路135から第3検出信号γを出力するものであるとき、1周期分の変調光L1が射出したときに2つの検出信号α、γを取得することができるため、より高速に被写体までの距離の算出を行うことができる。
また、図27〜図29に示すように、受光素子30が、第1の転送路133に接続された第1の転送路133から出力される信号を増幅して出力する第1出力アンプ138と、第2の転送路135に接続された第2の転送路135から出力される信号を増幅して出力する第2出力アンプ139とを備えたものであり、位相差検出部40(440)が、第1出力アンプ138と第2出力アンプ139との信号増幅特性に基づく補正量Cを記憶したものであり、記憶した補正量Cに基づいて第1の転送路133から出力される検出信号または第2の転送路135から出力される検出信号を補正する機能を有するものであれば、第1出力アンプ138と第2出力アンプ139との出力特性の違いにより位相差Δφの検出に誤差が発生するのを防止し、精度良く被写体までの距離を算出することができる。
さらに、図10〜図15に示すように、受光素子30が一定の間隔で反射変調光L2のサンプリングを繰り返すものであり、発光部10が受光ユニット20のサンプリング開始タイミングに合わせて、受光ユニット20において第1検出信号αと第2検出信号βと第3検出信号γとが順に取得されるように位相をずらしながら変調光L1を間欠的に射出するものであるとき、サンプリング開始時期のずれの発生を防止し、精度良く被写体までの距離を算出することができる。
また、図16〜図20に示すように、受光素子30が、第1検出信号αと第2検出信号βと第3検出信号γとの取得を繰り返し行うものであり、位相差検出部440が、第1検出信号α、第2検出信号β、第3検出信号γのうちいずれか1つの検出信号を取得したとき、取得した検出信号と、取得した検出信号の直前に取得した2種類の検出信号とを用いて位相差を検出するものであれば、被写体までの距離dのサンプル数を増加させ距離算出の精度を高めることができる。
さらに、図21、図22に示すように受光素子30がπ/2ずつ位相の異なる4つの位相信号S1〜S4を取得するものであり、位相差検出部640が、受光素子30により取得された4つの位相信号S1〜S4のうち、第1検出信号αと第2検出信号βと第3検出信号γとを選択して位相差を検出するものであるとき、
また、図25、図26に示すように、受光制御部25が、各検出信号α〜γの取得後に受光素子30、130内に残留する残留電荷を排出するための排出制御パルスSPを設定期間分受光素子30、130に印加する機能を有するものであれば、受光素子30、130に残留する電荷により検出信号の精度が劣化するのを防止することができ、精度良く被写体までの距離を算出することができる。
本発明の実施形態は上記実施形態に限定されない。たとえば、上記各実施形態において、距離画像の生成する場合について例示しているが、距離画像の生成までは行わず、対象物までの距離を算出し出力する場合についても適用することができる。
また、上記各実施の形態において、変調光L1の位相0°〜πの期間を第1検出信号αとして取得し、位相π/2°〜3π/2を第2検出信号βとして取得し、位相π〜2πを第3検出信号γとして取得する場合について例示しているが、上述のように第1検出信号α、第2検出信号β、第3検出信号γの位相が順にπ/2ずつずれていれば、どのような位相の期間であってもよい。
本発明の測距装置の第1の実施形態を示すブロック図 図1の測距装置において射出される変調光および被写体からの反射変調光の一例を示すグラフ 図1の測距装置における受光素子の一例を示す模式図 図1の測距装置における各検出信号の取得の一例を示すタイミングチャート 本発明の測距方法の好ましい実施形態を示すフローチャート 本発明の測距装置の第2の実施形態を示すブロック図 図6の測距装置における受光素子の一例を示す模式図 図6の測距装置における各検出信号の取得の一例を示すタイミングチャート 図6の測距装置の動作例を示すフローチャート 本発明の測距装置の第3の実施形態を示すブロック図 図10の測距装置における各検出信号の取得の一例を示すタイミングチャート 図10の測距装置の動作例を示すフローチャート 本発明の測距装置の第4の実施形態を示すブロック図 図13の測距装置における各検出信号の取得の一例を示すタイミングチャート 図13の測距装置の動作例を示すフローチャート 本発明の測距装置の第5の実施形態を示すブロック図 図16の測距装置における各検出信号の取得の一例を示すタイミングチャート 図16の測距装置の動作例を示すフローチャート 本発明の測距装置の第6の実施形態を示すブロック図 図19の測距装置における各検出信号の取得の一例を示すタイミングチャート 本発明の測距装置の第7の実施形態を示すブロック図 図21の測距装置における各検出信号の取得の一例を示すタイミングチャート 上記各実施形態において、A/D変換による検出信号の劣化を防止する工程を示すフローチャート 図23のプリ撮影において各検出信号が取得される様子を示すタイミングチャート 上記各実施形態において、受光素子に残留する残留電荷を排出する工程を示すフローチャート 図25の残留電荷を排出するときの各種制御パルスの出力タイミングの一例を示すタイミングチャート 図7の第1出力アンプと第2出力アンプとの出力特性の違いを示すグラフ 図27の出力特性の違いから補正量を算出する工程を示すフローチャート 図28のように算出された補正量を用いて検出信号を補正する工程を示すフローチャート
符号の説明
1、100、200、300、400、500、600 測距装置
10 発光部
20、120 受光ユニット
25 受光制御部
30、130 受光素子
31 感光部
32 転送パルス入力部
33 転送路
34 排出パルス入力部
35 排出路
36 アンプ
40 位相差検出部
50 距離算出部
60 距離画像生成部
d 距離
L1 変調光
L2 反射変調光
P 距離画像
SP 排出パルス
T 周期
TG サンプリングパルス
α 第1検出信号
β 第2検出信号
γ 第3検出信号
Δφ 位相差

Claims (9)

  1. 一定の周期で光強度を正弦波形状に変調させた変調光を射出し、
    射出した前記変調光が被写体に照射されたときの該被写体からの反射変調光を前記変調の1/2周期分受光することにより、正弦波形状の第1検出信号αと、該第1検出信号αよりも前記変調の位相がπ/2進んだ正弦波形状の第2検出信号βと、該第2検出信号βよりも前記変調の位相がπ/2進んだ正弦波形状の第3検出信号γとを取得し、
    取得した前記第1検出信号αと前記第2検出信号βと前記第3検出信号γとを用い下記式
    Δφ=arctan{(α−β)/(β−γ)}
    に基づいて前記変調光と前記反射変調光との位相差Δφを検出し、
    検出した前記位相差Δφから被写体距離を算出する
    ことを特徴とする測距方法。
  2. 一定の周期で光強度を正弦波形状に変調させた変調光を射出する発光部と、
    該発光部から射出された前記変調光が被写体に照射されたときの該被写体からの反射変調光を前記変調の略1/2周期分受光することにより、正弦波形状の第1検出信号αと、該第1検出信号αよりも前記変調の位相がπ/2だけ進んだ正弦波形状の第2検出信号βと、該第2検出信号βよりも前記変調の位相がπ/2だけ進んだ正弦波形状の第3検出信号γとを取得する受光素子と、
    該受光素子において取得された前記第1検出信号αと前記第2検出信号βと前記第3検出信号γとを用い下記式
    Δφ=arctan{(α−β)/(β−γ)}
    に基づいて前記変調光と前記反射変調光との位相差Δφを検出する位相差検出部と、
    該位相差検出部により検出された前記位相差Δφから被写体距離を算出する距離算出部と
    を備えたことを特徴とする測距装置。
  3. 前記受光素子が、前記反射変調光を受光することにより信号電荷を発生する感光部と、該感光部において発生した信号電荷を転送する第1の転送路および第2の転送路とを備えた受光素子を有するものであり、前記変調1周期分の前記反射変調光を受光したときに前記第1検出信号αと前記第3検出信号γとを前記第1の転送路と前記第2の転送路とからそれぞれ出力するものであることを特徴とする請求項2記載の測距装置。
  4. 前記受光素子が、前記第1の転送路に接続され該第1の転送路から出力される信号を増幅して出力する第1出力アンプと、前記第2の転送路に接続され該第2の転送路から出力される信号を増幅して出力する第2出力アンプとを備えたものであり、
    前記位相差検出部が、前記第1出力アンプと前記第2出力アンプとの信号増幅特性に基づく補正量を記憶したものであり、記憶した該補正量に基づいて前記第1の転送路から出力される前記検出信号または前記第2の転送路から出力される前記検出信号を補正する機能を有するものであることを特徴とする請求項3記載の測距装置。
  5. 前記受光素子が一定の間隔で前記各検出信号の取得を繰り返すものであり、
    前記発光部が、前記受光素子において前記第1検出信号αと前記第2検出信号βと前記第3検出信号γとが取得されるように該変調光の強度変調を開始する位相をずらしながら該変調光を間欠的に射出するものであることを特徴とする請求項2から4のいずれか1項記載の測距装置。
  6. 前記受光素子が前記第1検出信号αと前記第2検出信号βと前記第3検出信号γとの取得を繰り返し行うものであり、
    前記位相差検出部が、前記受光素子において前記第1検出信号α、前記第2検出信号β、前記第3検出信号γのうちいずれか1つの検出信号を取得したとき、該取得した検出信号と、該取得した検出信号の直前に取得した2種類の検出信号とを用いて前記位相差を検出するものであることを特徴とする請求項2から4のいずれか1項記載の側距装置。
  7. 前記受光素子が前記変調の位相π/2の期間毎の4種類の位相信号を取得するものであり、
    前記位相差検出部が、前記4種類の位相信号の中から前記第1検出信号αと前記第2検出信号βと前記第3検出信号γとを選択して前記位相差を検出するものであることを特徴とする請求項2から6のいずれか1項記載の測距装置。
  8. 前記受光素子により取得された前記各検出信号を該各検出信号毎に予め設定された設定サンプリング数だけ積算するアナログ信号処理部と、
    該アナログ信号処理部により取得された前記各検出信号の積算値をA/D変換して前記位相差検出部に出力するA/D変換部をさらに備え、
    前記設定サンプリング数が前記A/D変換部における最大ビット数を超えないように設定されていることを特徴とする請求項2から7のいずれか1項記載の測距装置。
  9. 前記各検出信号の取得後に前記受光素子内に残留する残留電荷を排出するための排出制御パルスを予め設定された設定期間だけ印加する受光制御部をさらに有するものであることを特徴とする請求項2から8のいずれか1項記載の測距装置。
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