JP5190021B2 - 自動ブレーキ装置 - Google Patents

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この発明は、車両の自動ブレーキ装置に関し、特に、前記車両を安全速度に誘導するブレーキペダルに依存しない設定制動力を自動的に決定する自動ブレーキ制御部を備える自動ブレーキ装置に関する。
従来から、自車から他車までの相対距離(車間距離)Drと相対速度Vrとを検出し、自車が他車に衝突するまでの衝突予想時間TTC(Time To Collision)を、TTC=Dr/Vrとして算出し、算出した衝突予想時間TTCに応じた減速度をスロットルアクチュエータ及びブレーキアクチュエータを利用して発生させる自動ブレーキ装置が提案されている(特許文献1)。
特開2003−267201号公報([0039]、[0015]〜[0017])
ところで、特許文献1に提案されている自動ブレーキ装置を有する車両では、衝突予想時間TTCに応じて減速度を発生する際に、アクセルペダルが踏み込まれていた場合には、アクセルペダルに反力を付与し、運転者がアクセルペダルを開放した場合には、一定減速度で自動減速制御する。
しかしながら、この特許文献1に係る自動ブレーキ装置における自動減速制御では、運転者がアクセルペダルを開放した場合に、一定減速度での自動減速制御が画一的に開始され、その減速制御の開始タイミングや減速度の大きさが運転者の希望に沿わないという課題がある。
この発明はこのような課題を考慮してなされたものであり、自動ブレーキを作動させる場合の開始タイミング及び制動力の強弱を運転者が調整することを可能とする自動ブレーキ装置を提供することを目的とする。
この発明に係る自動ブレーキ装置は、ブレーキペダルに依存しない設定制動力を自動的に決定する自動ブレーキ装置において、以下の特徴1〜3を備える。
1.操作角度に対してスロットル開度を変化させない無効操作角度範囲と、この無効操作角度範囲を上回る前記操作角度に応じて前記スロットル開度を変化させる有効操作角度範囲と、をアクセルペダルに設定する角度・開度設定部と、前記設定制動力を決定した場合に、前記アクセルペダルが前記有効操作角度範囲から戻されて前記無効操作角度範囲に入ったとき、前記操作角度がゼロに近づくほど、前記設定制動力に近づくように制動力を大きくする自動ブレーキ制御部と、を有することを特徴とする。
この特徴1を備える自動ブレーキ装置によれば、設定制動力を決定した場合に、アクセルペダルが有効操作角度範囲から戻されて無効操作角度範囲に入ったとき、自動ブレーキ制御を開始し、操作角度がゼロに近づくほど、制動力を前記設定制動力に近づくように大きくするようにしている。
このため、自動ブレーキを作動させる場合の開始タイミングを運転者のアクセルペダルの操作(有効操作角度範囲から無効操作角度範囲に入るタイミング)により決定できる。そして、アクセルペダルの操作角度がゼロに近づくほど、制動力を設定制動力に近づくように大きくするようにしているので運転者の無効操作角度範囲内でのアクセルペダルの操作により制動力の強弱を調整することができる。
2.上記の特徴1を備える自動ブレーキ装置において、前記設定制動力を決定した場合に、前記アクセルペダルの前記操作角度が前記有効操作角度範囲内にあるとき、前記アクセルペダルに反力を付与する反力付与部をさらに設けることを特徴とする。
この特徴2を備える発明によれば、自動ブレーキをかける際に、運転者にアクセルペダルを戻すように促すことができる。
3.上記の特徴1を備える自動ブレーキ装置において、前記角度・開度設定部は、前記設定制動力が決定されるまでは、前記操作角度に対して前記スロットル開度を変化させない前記無効操作角度範囲を設けずに、前記操作角度の全範囲で前記操作角度に応じて前記スロットル開度を変化させることを特徴とする。
この特徴3を備える発明によれば、自動ブレーキ制御を行わない場合には、アクセルペダルの操作に対して無効操作角度範囲を設けないので、アクセルペダルの操作を通常通りに行うことができる。
この発明によれば、自動ブレーキの設定制動力を決定した場合に、アクセルペダルが有効操作角度範囲から戻されて無効操作角度範囲に入ったとき、自動ブレーキ制御を開始し、操作角度がゼロに近づくほど、制動力を前記設定制動力に近づくように大きくするようにしている。
このため、自動ブレーキを作動させる場合の開始タイミングを運転者のアクセルペダルの操作(有効操作角度範囲から無効操作角度範囲に入るタイミング)により決定でき、また、制動力が操作角度をゼロに近づけるほど設定制動力に近づくように大きくするようにしているので運転者の無効操作角度範囲内のアクセルペダルの操作により制動力の強弱を運転者の意思で調整することができるという効果が達成される。
この発明の一実施形態に係る自動ブレーキ装置が組み込まれた車両のブロック構成図である。 自動ブレーキ動作を説明するフローチャートである。 カーブ進入時における自動ブレーキ制御の動作説明図である。 アクセルペダルの操作角度に対するスロットル開度の変化特性図である。 アクセルペダルの操作角度に対する設定制動力の説明図である。 ヒステリシス特性を設けた、アクセルペダルの操作角度に対する設定制動力の説明図である。
以下、この発明の実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、この発明の一実施形態に係る自動ブレーキ装置が組み込まれた車両10のブロック構成図である。
車両10は、CPUがメモリに格納されたプログラムを実行することで実現される各種機能部(各種機能手段)を有するECU(電子制御ユニット)により構成される統括制御装置20を備え、この統括制御装置20により自動ブレーキ動作を含む車両10の全体的な動作が統括して制御される。
車両10は、4輪の車輪12を有し、4輪の車輪12には、それぞれ制動力を発生するディスクブレーキ等により構成されるブレーキアクチュエータ14が設けられている。ブレーキアクチュエータ14の制動油圧(制動力)は、制動制御装置16により制御される。
制動制御装置16は、踏込量センサ18により検出されるブレーキペダル22の踏込量θbに応じた制動油圧を発生するとともに、統括制御装置20を構成する自動ブレーキ制御部24から出力されるブレーキペダル22に依存しない制動力指令値Cbに応じて制動油圧を発生し、ブレーキアクチュエータ14に出力する構成とされている。
一方、4輪の車輪12中、例えば前輪の左右輪には、エンジン26からトランスミッション(T/M)28を通じて駆動力が伝達される。
エンジン26は、該エンジン26に設けられたスロットルバルブ27のスロットル開度THを調整するスロットルアクチュエータ30を通じて回転数(エンジン回転数)が制御される。
スロットルバルブ27のスロットル開度は、操作角センサ34により検出されるアクセルペダル32の操作角度(アクセル角度、操作量)θaに応じて調整される。
アクセルペダル32には、統括制御装置20を構成する反力制御部36から出力される反力指令値に応じて作動するサーボモータ等の反力付与機構38を通じて反力(ペダル反力)Frを加えることができるように構成されている。
統括制御装置20には、カーブ認識部42を備えるナビゲーションシステム40が接続されている。
ナビゲーションシステム40は、GPS装置により車両10の自車位置を検出するとともに、道路地図情報を記憶しており、車両10の前方の道路地図情報に基づいて、車両10の前方の道路中、カーブ半径が所定程度以内のカーブ(この実施形態では、自動ブレーキ制御が必要なカーブ)をカーブ(カーブ路)と認識するカーブ認識部42を有する。
カーブ認識部42は、自身が認識したカーブ認識情報Ic{カーブ半径と、カーブ自動ブレーキ制御が開始される前の時点であってカーブ進入口から所定距離D0(後述する)位置になったときに発生される自動ブレーキ制御の処理開始トリガTpと、処理開始トリガTpの発生以降カーブ進入口まで常に発生する車両10のカーブ進入口からの距離と、カーブ進入口までの法定速度と、カーブの法定速度等と、を含む。}を出力する。
自動ブレーキ制御部24は、障害物(前走車等)との相対距離及び相対車速、車速Vs、カーブ半径及び路面状況(摩擦係数μ)等の所定走行条件下で車両10を安全速度Vssに誘導するブレーキペダル22に依存しない設定制動力Cbを自動的に決定する自動ブレーキ制御部自体(制動力付与部)として機能する他、安全速度設定部44、距離閾値算出部45、及び自動ブレーキ制御に関連してアクセルペダル32の操作角度θaに対するスロットルバルブ27のスロットル開度THの関係を変更する角度・開度設定部47等として機能する。
カーブ認識部42からカーブ認識情報Icを受けた安全速度設定部44は、カーブ認識情報Ic中、カーブ半径及び路面状況等に基づいて、車両10のカーブ進入時の安全速度(目標進入車速)Vssを設定する。自動ブレーキ制御部24は、カーブ進入口手前でこの安全速度Vssとなるような制動力指令値Cbを設定(算出)し、制動制御装置16に出力する。
制動制御装置16は、制動力指令値Cbに応じた制動油圧をブレーキアクチュエータ14に出力する。ブレーキアクチュエータ14により車輪12に制動力が発生し、車両10の自動減速制御(制動制御)が行われる。
距離閾値算出部45は、前記処理開始トリガTpを受領したとき、自動ブレーキ制御を行うためのカーブ進入口からの第1閾値距離D1と第2閾値距離D2(D1>D2)を算出する。
第1閾値距離D1は、必要に応じてアクセルペダル32に第1反力Fr1を付与開始する距離であり、第2閾値距離D2は、必要に応じてアクセルペダル32に第2反力Fr2(Fr1<Fr2)を付与するとともに、自動ブレーキ制御を開始する距離である。なお、第2閾値距離D2の位置で、実際に自動ブレーキを作動させるか否かは、後述するような加重要件を満足することを必要とする。
第1閾値距離D1及び第2閾値距離D2は、これらの算出時点での車速Vs、路面状況、車両10自体の制動能力等を勘案し、図示しない設定テーブル(設定マップ)又は設定算出式等から算出される。
反力制御部36が、前記第1反力Fr1及び第2反力Fr2に対応した反力を反力付与機構38に出力することで、反力付与機構38によりアクセルペダル32に対して、増加反力なし、第1反力Fr1、又は第2反力Fr2を付与する。
さらに、車両10には、車速Vsを検出して統括制御装置20に出力する車速センサ52が設けられている。
さらにまた、車両10には、車両10の前方に向けてミリ波等の電磁波を送信波として送信し、その反射波に基づいて障害物(例えば、前走車等)の大きさと自車からの方向を検出するとともに、障害物と自車との相対距離Dr、障害物と自車との相対速度Vr等を検出するレーダ53が、車両10のフロントグリル部等に設けられている。なお、自動ブレーキ制御部24では、上述したように、自車から障害物までの相対距離Drと相対速度Vrとから衝突予想時間TTC(Time To Collision)を、TTC=Dr/Vrとして算出することができる。
基本的には以上のように構成される、この発明の一実施形態に係る自動ブレーキ装置が組み込まれた車両10の自動ブレーキ動作について、カーブ進入時を例として図2のフローチャート(タイマによるmsオーダーの所定時間毎に処理が実行される)及び図3のカーブ進入時自動ブレーキ制御説明図を参照しながら説明する。
なお、図3において、車両10は、道路54上を矢印の方向に進行する。また、道路54は、直進路54sとカーブ54cとから構成され、地点Cは、カーブ54cの開始位置であるカーブ進入口を示している。
地点Aは、上述した、カーブ進入口の地点Cから第1閾値距離D1(所定距離)離れた地点であり、十分な制動距離・時間が確保される距離に設定される。
また、地点Aと地点Cとの間に、上述した、自動ブレーキによる十分な制動距離・時間が確保される第2閾値距離D2(所定距離)である、自動ブレーキ制御が開始される地点Bが設定される。
さらに、地点Oは、上述したように、カーブ54cが前方にあることを予告する自動ブレーキ制御の処理開始トリガTpが発生される地点であり、カーブ進入口から所定距離D0に設定される。
そこで、ステップS1において、直進路54sを地点Aに向かって走行している(図3中、ステージ1では、通常、定速で走行している。)車両10が、カーブ54cが前方にあることを予告する地点Oに到達したとき、ナビゲーションシステム40のカーブ認識部42から出力されるカーブ認識情報Ic(処理開始トリガTp及びカーブ半径等)を統括制御装置20が受領する。なお、ステップS1以降、車両10の位置情報は、ナビゲーションシステム40から常に供給される。
次に、ステップS2において、安全速度設定部44は、カーブ認識情報Icに含まれる処理開始トリガTpに応答して、カーブ認識情報Ic中のカーブ54cのカーブ半径・幅員等に応じた当該車両10がカーブ54cを余裕を持って旋回できる速度である安全速度Vss(カーブ54cへの進入速度の最大値、すなわちカーブ進入口における地点Cでの進入速度の最大値)を算出し設定する(図示しないメモリに記憶する。)。安全速度Vssは、地点Oを通過直後に算出され設定される。
安全速度Vssが算出されるのと同時に、ステップS3において、距離閾値算出部45は、十分な制動距離・時間が確保される地点Cから地点Aまでの第1閾値距離D1及び実際に自動ブレーキ制御が開始される地点Cから地点Bまでの第2閾値距離D2を算出する。
次いで、図3中、ステージ2の、通常、定速での走行中に、ステップS4において、地点Aを通過したかどうかが判定され、地点Aを通過したとき、ステップS5以降のステージ3及びステージ4に係る処理を行う。
ステップS5において、反力制御部36は、車速センサ52から出力されている車速Vsが前記安全速度Vssを超過している(上回っている)かどうかを判定する(Vs>Vss)。
車速Vsが安全速度Vssを超過していた場合には、地点Aと地点Bの間の区間AB間を走行中、ステップS6において、反力付与機構38を通じてアクセルペダル32に第1反力(第1段階の反力)Fr1を付与する。
この第1反力Fr1の付与により運転者に、車速Vsが安全速度Vssを超過していることを気づかせ、安全速度Vssまで減速(ステージ3参照)するように促す。運転者等の乗員に対し、図示しないスピーカにより、安全速度Vssの超過情報の通報を行ってもよい。
ステップS5(YES又はNO)、S6の処理は、車両10が地点Aを通過した後、車両10が自動ブレーキ制御区間の開始地点Bを通過する(差しかかる)、ステップS7の判定が肯定的となる時点まで継続される。
地点Bを通過したとき、ステップS8において、反力制御部36は、区間BC間でステップS6の区間AB間で発生させた第1反力Fr1よりも大きい第2反力(第2段階の反力)Fr2(Fr2>Fr1)を発生させ、反力付与機構38を通じてアクセルペダル32に付与する。
この第2反力Fr2のアクセルペダル32に対する付与により、運転者にアクセルペダル32を戻すように促す。
第2反力Fr2の付与と同時に、ステップS9において、角度・開度設定部47は、図4に示すように、アクセルペダル32の全操作角度θa(全範囲)に対してスロットル開度THを変化させる実線で示す特性100から、アクセルペダル32の操作角度θaに対してスロットル開度THを変化させない無効操作角度範囲θinr(無効ストローク)を設けた一点鎖線で示す特性102に変更する。すなわち、アクセルペダル32の操作角度θaに対して閾値角度θathを設け、操作角度θaが閾値角度θath以下から0[゜]までの無効操作角度範囲θinrでは、スロットル開度THを変化させないように設定する。
なお、特性102において、閾値角度θathより大きい操作角度θaでは、アクセルペダル32の操作角度θaに対してスロットル開度THを変化させる有効操作角度範囲θvr(有効ストローク)となる。
無効操作角度範囲θinrを設けない通常の特性100では、操作角度θaが0[゜]から大きくなる角度の全範囲が有効操作角度範囲である。
次に、車両10が地点Bを通過して走行中、ステップS10において、運転者のアクセルペダル32を戻す操作によりアクセルペダル32の操作角センサ34から出力される操作角度θaが、閾値角度θathより小さくなったかどうか(θa<θath)を判定し、操作角度θaが閾値角度θathより小さくなったとき、ステップS11において、実質的な自動ブレーキ制御を開始し(図3中、地点B´)、車両10を自動的に減速させる。
このとき(無効操作角度範囲θinrに入ったとき)、自動ブレーキ制御部24から出力される図5に示す特性104に従う制動力指令値Cbに従って、制動制御装置16がブレーキアクチュエータ14に対して対応する制動油圧を出力しブレーキアクチュエータ14により車輪12にブレーキがかけられる(制動力が付与される)ことで車両10に制動力が付与される。
自動ブレーキの制動力指令値Cbは、図5に示すように、制動力の最大値である設定制動力Cbmaxが決定された場合に、アクセルペダル32が有効操作角度範囲θvrから戻されて無効操作角度範囲θinrに入ったとき、操作角度θaが0[°]に近づくほど、設定制動力Cbmaxに近づくように制動力を大きくするような特性104に設定されている(曲線でもよい)。なお、設定制動力Cbmaxは、第2閾値距離D2、第2閾値距離D2での車速Vs、車両10の制動力、路面状況、及びカーブ半径等に応じて自動的に決定される。路面状況は、例えば、きわめて短い時間後輪に自動ブレーキをかけたときのスリップ率等から算出することができる。
次いで、ステップS11において、自動ブレーキをかけたことで車両10の車速Vsが安全速度Vss以下まで低下しているかどうかを判定し、低下していた場合には、自動ブレーキ制御を終了する。
なお、ステップS11の自動ブレーキ制御における制動力指令値Cbは、図6に示すように、アクセルペダル32が閾値角度θathより小さくなるように戻されるときには、特性104の制動力指令値Cbに従い制動力が増加するようにし、アクセルペダル32を無効操作角範囲θinr内で操作角度θaが大きくなるように踏み込まれた場合には、特性106に示すように、設定制動力Cbmaxが設定制動力Cb1にオフセットして低下するように、いわゆるヒステリシス特性を持たせるようにしてもよい。
以上説明したように、上述した実施形態によれば、自動ブレーキ制御部24は、地点B〜地点Cまでの区間BC間で、車両10を安全速度Vssに誘導するブレーキペダル22に依存しない設定制動力Cbmaxを自動的に決定する。また、角度・開度設定部47は、地点Bにおいて、操作角度θaに対してスロットル開度THを変化させない無効操作角度範囲θinrと、この無効操作角度範囲θinrを上回る操作角度θaに応じてスロットル開度THを変化させる有効操作角度範囲θvrと、をアクセルペダル32に設定する。そして、自動ブレーキ制御部24は、設定制動力Cbmaxを決定した場合に、アクセルペダル32が有効操作角度範囲θvrから戻されて無効操作角度範囲θinrに入ったとき、操作角度θaがゼロ(0[°])に近づくほど、設定制動力Cbmaxに近づくように制動力を大きくする。
このような特徴1を備える自動ブレーキ装置によれば、設定制動力Cbmaxを決定した場合に、アクセルペダル32が有効操作角度範囲θvrから戻されて無効操作角度範囲θinrに入ったとき、自動ブレーキ制御を開始し、操作角度θaがゼロに近づくほど、制動力を設定制動力Cbmaxに近づくように大きくするようにしている。
このため、自動ブレーキを作動させる場合の開始タイミングを、運転者によるアクセルペダル32の操作(有効操作角度範囲θvrから無効操作角度範囲θinrに入るタイミング)により決定できる。そして、アクセルペダル32の操作角度θaがゼロに近づくほど、制動力を設定制動力Cbmaxに近づくように大きくするようにしているので運転者の無効操作角度範囲θinr内でのアクセルペダル32の操作により制動力の強弱を調整することができる。
設定制動力Cbmaxを決定した場合に(ステップS9)、アクセルペダル32の操作角度θaが有効操作角度範囲θvr内にあるとき、反力制御部36を通じてアクセルペダル32に第2反力Fr2を付与するようにしているので、自動ブレーキをかける際に、運転者にアクセルペダル32を戻すように促すことができる。
また、アクセルペダル32の操作角度θaが無効操作角度範囲inr内にあるときは、有効操作角度範囲θvrにあるときより小さくなる反力を付与することで、操作感を与えている。この反力は反力付与機構38による反力でなくとも、一般的なペダルに設けられているバネ弾性によるものでもよい。
なお、地点B´から地点Cまでの間に自動ブレーキ制御を行わない場合には、例えば、地点Bの通過時点で車両10の車速Vsが安全速度Vss以下であった場合には(この判断ステップを図2のステップS7の次に挿入してもよい。)、カーブ進入口である地点Cまで自動ブレーキ制御を行わないで、無効操作角度範囲θinrを設ける必要がなく、この場合には、アクセルペダル32の操作を通常通りに機敏に行うことができる。
なお、この発明は、カーブ進入時を例として説明した上述の実施形態に限らず、車両10からカーブ進入口の地点Cまでの距離を、レーダ53から得られる前走車等の障害物までの車両10からの相対距離に置き換えて適用する等、この明細書の記載内容に基づき、種々の構成を採り得ることはもちろんである。
10…車両 12…車輪
14…ブレーキアクチュエータ 20…統括制御装置
24…自動ブレーキ制御部 32…アクセルペダル
45…距離閾値算出部 47…角度・開度設定部
53…レーダ

Claims (3)

  1. ブレーキペダルに依存しない設定制動力を自動的に決定する自動ブレーキ装置において、
    操作角度に対してスロットル開度を変化させない無効操作角度範囲と、この無効操作角度範囲を上回る前記操作角度に応じて前記スロットル開度を変化させる有効操作角度範囲と、をアクセルペダルに設定する角度・開度設定部と、
    前記設定制動力を決定した場合に、前記アクセルペダルが前記有効操作角度範囲から戻されて前記無効操作角度範囲に入ったとき、前記操作角度がゼロに近づくほど、前記設定制動力に近づくように制動力を大きくする自動ブレーキ制御部と、
    を有することを特徴とする自動ブレーキ装置。
  2. 請求項1記載の自動ブレーキ装置において、
    前記設定制動力を決定した場合に、前記アクセルペダルの前記操作角度が前記有効操作角度範囲内にあるとき、前記アクセルペダルに反力を付与する反力付与部をさらに設ける
    ことを特徴とする自動ブレーキ装置。
  3. 請求項1記載の自動ブレーキ装置において、
    前記角度・開度設定部は、
    前記設定制動力が決定されるまでは、前記操作角度に対して前記スロットル開度を変化させない前記無効操作角度範囲を設けずに、前記操作角度の全範囲で前記操作角度に応じて前記スロットル開度を変化させる
    ことを特徴とする自動ブレーキ装置。
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