JP5189886B2 - 3次元座標系校正方法 - Google Patents

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Description

本発明は、空気入りタイヤの内面形状測定システムにおいて、空気入りタイヤの内側面の位置を示す3次元座標系を校正する3次元座標系校正方法に関する。
従来、路面と接地することや空気入りタイヤに付加される荷重などによって変形した空気入りタイヤの内側面の形状、具体的には、トレッド部やサイドウォール部の内側面の形状(以下、内面形状)を測定する装置が実現されている。
例えば、レーザー変位計を用いた内面形状測定システムが知られている(特許文献1参照)。内面形状測定システムは、空気入りタイヤのビード部と係合するリムフランジ部を備える。レーザー変位計は、リムフランジ部に係合された空気入りタイヤの内側面(例えば、トレッド部の内側面)から一定の距離を隔てて配置されるとともに、空気入りタイヤの内側面との距離、つまり、内面形状の変位量を測定する。
特開平11−23237号公報(第3図)
ところで、レーザー変位計を用いた従来の内面形状測定システムは、サイズが大きく構造が複雑なため、車両に装着することができない問題がある。そこで、リムホイールのリムベース部に固定された複数のカメラを用いる内面形状測定システムが検討されている。
具体的には、磁石が用いられたカメラの台座部が、リムベース部の基準位置に固定される。複数のカメラは、空気入りタイヤの内側面に形成されたマーカーを撮影する。さらに、複数のカメラからそれぞれ出力された画像データを用いて内側面の変形量が計算される。
このような複数のカメラを用いる内面形状測定システムでは、磁石が用いられたカメラの台座部を摺動させることによって、リムベース部におけるカメラの設置位置が調整される。すなわち、必ずしも基準位置にカメラを設置できないため、カメラによって撮影される内側面の位置を示す3次元座標系を校正する必要がある。3次元座標系は、当該複数のカメラを用いて撮影された校正用ツール(例えば、校正用の立方体)の画像に基づいて校正できる。
しかしながら、空気入りタイヤの内部の空間は限られているため、リムホイールが組み付けられた空気入りタイヤの内部には、このような校正用ツールを設置することはできない。
そこで、本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、空気入りタイヤの内面形状測定システムにおいて、校正用の立方体などの校正用ツールを用いることなく、空気入りタイヤの内側面の位置を示す3次元座標系を校正する3次元座標系校正方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決するため、本発明は、次のような特徴を有している。まず、第1の特徴に係る発明は、空気入りタイヤ(空気入りタイヤ10)の内側面(内側面10A)の形状である内面形状を測定する内面形状測定システム(内面形状測定システム1)において、内側面の位置を示す3次元座標系を校正する3次元座標系校正方法であって、空気入りタイヤの形状を第1の形状とした状態(通常状態)において、複数のカメラを用いて、内側面の少なくとも一部に形成されたマーカー(マーカー20)を撮影する第1撮影ステップ(S10)と、第1の形状から第2の形状(変形状態)に空気入りタイヤを変形させることによって、マーカーを含む空気入りタイヤのマーカー形成領域を所定方向に移動させる移動ステップ(S20)と、空気入りタイヤを第2の形状とした状態において、複数のカメラを用いて、マーカーを撮影する第2撮影ステップ(S30)と、第1撮影ステップにおいて複数のカメラが内側面を撮影することによって取得された第1画像データ(校正用通常データ)と、第2撮影ステップにおいて複数のカメラが内側面を撮影することによって取得された第2画像データ(校正用変形データ)とを用いて、校正用基準立方体を作成する基準立方体作成ステップ(S40)と、校正用基準立方体を用いて、3次元座標系を校正する校正ステップ(S50)とを備えることを要旨とする。
かかる特徴によれば、複数のカメラが第1画像データと第2画像データを取得することによって、校正用基準立方体(簡易的な校正用ツール)が作成される。そして、校正用基準立方体を用いて、3次元座標系た校正される。このため、校正用の立方体などの校正用ツールを用いることなく、3次元座標系を校正することができる。
その他の特徴に係る発明は、マーカーが、四角形であることを要旨とする。
その他の特徴に係る発明は、マーカーが、4つのドット部(ドット部21)を含み、4つのドット部が、四角形の角に対応する位置に形成されることを要旨とする。
その他の特徴に係る発明は、移動ステップでは、空気入りタイヤの径方向に沿ってマーカー形成領域を移動させることを要旨とする。
その他の特徴に係る発明は、マーカーが、空気入りタイヤのトレッド部(トレッド部11)と対応する位置に形成されることを要旨とする。
本発明によれば、空気入りタイヤの内面形状測定システムにおいて、校正用の立方体などの校正用ツールを用いることなく、空気入りタイヤの内側面の位置を示す3次元座標系を校正する3次元座標系校正方法を提供することができる。
次に、本発明に係る3次元座標系校正方法の一例について、図面を参照しながら説明する。なお、以下の図面の記載において、同一または類似の部分には、同一又は類似の符号を付している。
ただし、図面は模式的なのものであり、各寸法の比率などは現実のものとは異なることを留意すべきである。従って、具体的な寸法などは以下の説明を参酌して判断すべきものである。また、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることは勿論である。
(内面形状測定システムの構成)
まず、本発明に係る3次元座標系校正方法が用いられる内面形状測定システムの構成について、図1〜図4を参照しながら説明する。図1は、本実施の形態に係る内面形状測定システムが装着された空気入りタイヤ及びリムホイールを示す分解斜視図であり、図2は、本実施の形態に係る内面形状測定システムが装着された空気入りタイヤ及びリムホイールを示す一部断面斜視図であり、図3は、本実施の形態に係る内面形状測定システムを示すブロック図であり、図4は、本実施の形態に係る内面形状測定システムが装着された空気入りタイヤ及びリムホイールを示す側面断面図である。
なお、本実施の形態に係る空気入りタイヤ及びリムホイールは、建設車両等の重荷重車両に装着される重荷重用タイヤ及び重荷重用リムホイールであるものとする。
図1〜図4に示すように、内面形状測定システム1は、空気入りタイヤ10の内側面10A、具体的には、空気入りタイヤ10における路面に接地するトレッド部11の内側面11Aの形状である内面形状を測定するものである。
この内面形状測定システム1は、マーカー20と、複数のカメラ30と、照明部40と、無線送信部50と、無線受信部60と、座標系校正部70と、変形量計算部80とを備えている。
マーカー20は、空気入りタイヤ10の内側面10Aの少なくとも一部に形成されている。つまり、マーカー20は、空気入りタイヤ10のトレッド部11と対応する位置(すなわち、トレッド部11の内側面11A)に形成されている。
具体的には、マーカー20は、四角形である。マーカー20は、所定の間隔を有し、かつ円形状からなる複数のドット部21で形成されている。この複数のドット部21は、トレッド幅方向及びタイヤ周方向に沿って配置されている。
なお、マーカー20は、トレッド部11の変形に影響を与えるものではない。また、マーカー20は、格子状に形成されていてもよく、必ずしも四角形である必要はなく、3角形や台形、円形などでっても勿論よい。また、ドット部21は、必ずしも円形状からなる必要はなく、例えば、三角状や矩形状、線が交差したクロス状などであってもよい。さらに、ドット部21は、全て同一であってもく、大きさや色度、彩度、明度などが異なるものであってもよい。
複数のカメラ30は、第1のカメラ30Aと、第2のカメラ30Bとによって構成されている。この第1のカメラ30A及び第2のカメラ30Bは、磁石が用いられた台座部31を介して、空気入りタイヤ10に組み付けられるリムホイール90に取り付けられる。つまり、複数のカメラ30に固定された台座部31は、磁石によりリムホイール90に接着される。
リムホイール90は、本体リム90Aと、該本体リム90Aに嵌め込まれるビードシートリング90Bとを有している(いわゆる、2つ割リムである)。本体リム90Aは、円環状の本体側リムベース91A、及び空気入りタイヤ10の一方のビード部12を支持する本体側リムフランジ92Aが一体に形成されている。ビードシートリング90Bは、本体側リムベース91Aに嵌め込まれる円環状の可動側リムベース91B、及び空気入りタイヤ10の他方のビード部12を支持する可動側リムフランジ92Bが一体に形成されている。なお、本体リム90A及びビードシートリング90Bは、鉄を含む材料を用いて形成されている。
第1のカメラ30Aと第2のカメラ30Bとのそれぞれは、異なる位置に配設されている。この第1のカメラ30Aと第2のカメラ30Bとは、タイヤ周方向に沿ってそれぞれ異なる位置に配設される。そして、第1のカメラ30A及び第2のカメラ30Bは、マーカー20を撮影し、撮影したマーカー20の画像データ(ステレオ画像)を出力する。
具体的には、第1のカメラ30A及び第2のカメラ30Bは、空気入りタイヤ10の形状を第1の形状とした状態(図2及び図4では実践の状態)、つまり、空気入りタイヤ10に変形を与えていない通常状態において、マーカー20を撮影する。この通常状態において、複数のカメラ30が空気入りタイヤ10の内側面10A(トレッド部11の内側面11A)を撮影することによって取得された第1画像データを、以下「校正用通常データ」と示す。
一方、第1のカメラ30A及び第2のカメラ30Bは、空気入りタイヤ10の形状を第2の形状とした状態(図2及び図4では2点鎖線の状態)、つまり、空気入りタイヤ10に変形を与えた変形状態において、マーカー20を撮影する。この変形状態において、複数のカメラ30が空気入りタイヤ10の内側面10A(トレッド部11の内側面11A)を撮影することによって取得された第2画像データを、以下「校正用変形データ」と示す。
この校正用通常データと校正用変形データは、後述する座標系校正部70によって空気入りタイヤ10の内側面10Aの位置を示す3次元座標系が校正される際に用いられる。
また、第1のカメラ30Aは、後述する3次元座標系が校正された後、車両走行中にトレッド部11が変形しない通常走行時のマーカー20の画像データである測定用通常2次元データ、及びトレッド部11が変形した変形走行時のマーカー20の画像データである測定用変形2次元データを撮影する。同様に、第2のカメラ30Bは、3次元座標系が校正された後、通常走行時のマーカー20の画像データである測定用通常2次元データ、及び変形走行時のマーカー20の画像データである測定用変形2次元データを撮影する。
照明部40は、マーカー20が形成されたトレッド部11の内側面11Aを照らす。この照明部40は、トレッド部11の内側面11Aに形成されるマーカー20に対向したタイヤ径方向内側に位置するリムホイール90に取り付けられている。
無線送信部50は、空気入りタイヤ10とリムホイール90との内部空間19に設けられている。この無線送信部50は、複数のカメラ30で撮影した画像データ(校正用通常データや校正用変形データ、測定用通常2次元データ、測定用変形2次元データ)を無線信号として送信する。なお、無線送信部50は、内部空間19に設けられていればよく、例えば、複数のカメラ30と一体に設けられていてもよい。
無線受信部60は、空気入りタイヤ10の外部に設置される変形測定装置100に設けられている。この無線受信部60は、無線送信部50から送信された無線信号を受信し、画像データ(校正用通常データや校正用変形データ、測定用通常2次元データ、測定用変形2次元データ)を座標系校正部70に出力する。
座標系校正部70は、空気入りタイヤ10の外部に設置される変形測定装置100に設けられている。この座標系校正部70は、3次元座標系を校正する。
具体的には、座標系校正部70は、複数のカメラ30からそれぞれ出力された画像データ、つまり、校正用通常データと校正用変形データとを用いて、校正用基準立方体25(簡易的な校正用ツール)を作成する。そして、座標系校正部70は、校正用基準立方体25を用いて、3次元座標系を校正する。
変形量計算部80は、空気入りタイヤ10の外部に設置される変形測定装置100に設けられている。この変形量計算部80は、3次元座標系が校正された後の複数のカメラ30からそれぞれ出力された測定用通常2次元データ、測定用変形2次元データを用いて、空気入りタイヤ10の内側面10A(トレッド部11の内側面11A)の変形量を計算する。
具体的には、変形量計算部80は、3次元座標系が校正された後の第1のカメラ30A及び第2のカメラ30Bのそれぞれで撮影された測定用通常2次元データを、3次元画像である通常3次元画像に変換する。また、変形量計算部80は、第1のカメラ30A及び第2のカメラ30Bのそれぞれで撮影された測定用変形2次元データを、3次元画像である変形3次元画像に変換する。
そして、変形量計算部80は、通常3次元画像や変形3次元画像、空気入りタイヤ10の外部から測定できる該空気入りタイヤ10の変形量などを用いて、トレッド部11の内側面11Aの変形量を計算する。
なお、内面形状測定システム1は、校正用通常データや校正用変形データ、測定用通常2次元データ、測定用変形2次元データ、通常3次元画像、変形3次元画像などを表示する表示部や、該各データや画像等を記憶する記憶部を備えていてもよいことは勿論である。
(カメラ設置方法)
次に、リムホイール90に各カメラ30を設置するカメラ設置方法について、図5を参照しながら説明する。図5は、本実施の形態に係るカメラ固定方法を示す図である。
まず、図5(a)に示すように、空気入りタイヤ10の一方のビード部12が本体側リムベース91Aに組み付けられる。
次に、図5(b)に示すように、磁石が用いられた台座部31を介して各カメラ30(第1のカメラ30A及び第2のカメラ30B)が本体側リムベース91Aに配置される。つまり、上述した本体リム90Aが鉄を含む材料を用いて形成されているため、磁石が用いられた台座部31が本体側リムベース91Aに接着し、各カメラ30が本体側リムベース91Aに配置される。
次に、図5(c)に示すように、本体側リムベース91Aにビードシートリング90Bを嵌め込むとともに、可動側リムベース91Bの端部91bが各カメラ30を本体側リムフランジ92Aへ向けて押すことによって、各カメラ30(つまり、台座部31)を本体側リムベース91Aの外周面91a上で摺動させる。
最後に、図5(d)に示すように、可動側リムフランジ92Bが空気入りタイヤ10の他方のビード部12を支持する空気入りタイヤ10をリムホイール90に装着するとともに、各カメラ30を基準位置に設置する。
このとき、可動側リムベース91Bの端部91bで押された各カメラ30が基準位置からずれてしまう(例えば、回転してしまう)ことがあり、必ずしも基準位置に各カメラ30を設置することができない。このため、3次元座標系を校正する必要がある。そこで、以下において説明する3次元座標系校正方法を行う。
(3次元座標系校正方法)
次に、3次元座標系校正方法について、図6を参照しながら説明する。図6は、本実施の形態に係る3次元座標系校正方法を示すフロー図である。
図6に示すように、まず、内面形状測定システム1(カメラ30)は、空気入りタイヤ10の形状を第1の形状とした状態、つまり、通常状態において、複数のカメラ30(第1のカメラ30A及び第2のカメラ30B)を用いて、空気入りタイヤ10の内側面10A(トレッド部11の内側面11A)の少なくとも一部に形成されたマーカー20を撮影する第1撮影ステップ(S10)を行う。
次に、内面形状測定システム1(カメラ30)は、第1の形状から第2の形状に空気入りタイヤ10を変形させること、つまり、通常状態から変形状態に空気入りタイヤ10を変形させることによって、マーカー20を含む空気入りタイヤ10のマーカー形成領域を所定方向に移動させる移動ステップ(S20)を行う。
この移動ステップ(S20)では、空気入りタイヤ10の径方向に沿ってマーカー形成領域を移動させる。マーカー形成領域を空気入りタイヤ10の径方向に沿って移動させる距離は、空気入りタイヤ10の内側面10Aが変形し得る距離以上とすることが好ましい。
なお、空気入りタイヤ10を変形させる方法としては、例えば、該空気入りタイヤ10に荷重をかけて、板状の部材を空気入りタイヤ10の径方向内側に向けて押しつけることによって、空気入りタイヤ10の径方向に沿ってマーカー形成領域を移動させることが可能である。また、マーカー形成領域とは、マーカー20が形成されている全体領域を示し、本実施の形態では、トレッド部11の内側面11Aに形成されるマーカー20全体を示している。
次に、内面形状測定システム1(カメラ30)は、空気入りタイヤ10を第2の形状とした状態、つまり、変形状態において、複数のカメラ30を用いて、マーカー20を撮影する第2撮影ステップ(S30)を行う。
次に、内面形状測定システム1(座標系校正部70)は、第1撮影ステップ(S10)において複数のカメラ30が空気入りタイヤ10の内側面10Aを撮影することによって取得された校正用通常データ(第1画像データ)と、第2撮影ステップ(S30)において複数のカメラ30が空気入りタイヤ10の内側面10Aを撮影することによって取得された校正用変形データ(第2画像データ)とを用いて、校正用基準立方体25(簡易的な校正用ツール)を作成する基準立方体作成ステップ(S40)を行う。
最後に、内面形状測定システム1は、基準立方体作成ステップ(S40)において作成した校正用基準立方体25を用いて、3次元座標系を校正する校正ステップ(S50)を行う。
すなわち、座標系校正部70は、変形量計算部80が校正用通常データと校正用変形データとから3次元画像に変換する前に、校正用基準立方体25を用いて、3次元座標系を校正する。
通常、厳密に3次元座標系を検出する場合は、2台のカメラ30で被写体を撮影し、計算により3次元座標系を算出する。3次元座標系を検出する場合には、2台のカメラ30の位置、光軸(レンズの中心軸)の方向、レンズの焦点等のカメラ定数から計算する。
ただし、カメラ定数を正確に算出することは不可能に近く、現実的ではない。このため、3次元座標系の算出の方程式の中でカメラ定数に依存する定数が不知であっても、座標値が求められるDLT(DirectLiner Transformation)法が知られている。このDLT法では、被写体内にある既知の座標値から逆に計算され、カメラ定数が求められる。この求められたカメラ定数により三次元座標が求められる。
つまり、校正用基準立方体25や空気入りタイヤ10の外部から測定できる該空気入りタイヤ10の変形量などを用いて、DLT法によりの3次元座標系を校正する。
(作用・効果)
ダンプトラックなどの建設車両に装着される空気入りタイヤ10は、乗用車などに装着される空気入りタイヤと比較してビード部の構造が強固である。空気入りタイヤ10には、上述したように、ホイールドロップ部が形成されていないリムホイール90(2つ割リム)が用いられる。
例えば、カメラ30をリムホイール90に設置する方法として、リムホイール90に穴を開けてボルト等によってカメラ30を設置することが考えられる。この場合、リムホイール90に組み付けられた空気入りタイヤ10は重荷重下で使用されるため、リムホイール90の耐久性が低下してしまう。
本実施の形態では、上述したカメラ設置方法によって、磁石が用いられた台座部31を介して各カメラ30(第1のカメラ30A及び第2のカメラ30B)がリムホイール90に設置される。具体的には、可動側リムベース91Bの端部91bが各カメラ30を本体側リムフランジ92Aへ向けて押すことによって、各カメラ30台座部31を本体側リムベース91Aの外周面91a上で摺動させる。
このとき、可動側リムベース91Bの端部91bで押された各カメラ30が、必ずしも基準位置に設置されないため、3次元座標系を校正する必要がある。
本実施の形態に係る3次元座標系校正方法によれば、複数のカメラ30が校正用通常データ(第1画像データ)と校正用変形データ(第2画像データ)を取得することによって、校正用基準立方体25(簡易的な校正用ツール)が作成される。
そして、校正用基準立方体25を用いて、3次元座標系が校正される。このため、校正用の立方体などの校正用ツールを用いることなく、3次元座標系を校正することができる。
この結果、内面形状測定システム1は、可動側リムベース91Bの端部91bで押された各カメラ30が基準位置からずれてしまった(例えば、回転してしまった)場合であっても、容易に3次元座標系を校正できているため、空気入りタイヤ10の内面形状を容易に、かつ正確に測定することができる。
また、マーカー20が円形状からなる複数のドット部21で形成されていることによって、マーカー20が格子状(線状)である場合と比べて、マーカー20の形成が容易となる。
(変更例)
上述した実施の形態では、マーカー20は、複数のドット部21で形成されているものとして説明したが、以下のように変更してもよい。なお、上述した実施の形態に係る内面形状測定システム1と同一部分には同一の符号を付して、相違する部分を主として説明する。
図7は、変更例1に係る内面形状測定システムが装着された空気入りタイヤ及びリムホイールを示す一部断面斜視図である。図7に示すように、マーカー20は、4つの円形状からなるドット部21を少なくとも含んでいる。この場合、4つのドット部21は、四角形の角に対応する位置に形成されている。
なお、マーカー20は、必ずしも4つの円形状からなるドット部21である必要はなく、2つや3つの円形状からなるドットであっても勿論よい。
[その他の実施の形態]
上述したように、本発明の実施の形態を通じて本発明の内容を開示したが、この開示の一部をなす論述及び図面は、本発明を限定するものであると理解すべきではない。
具体的には、内面形状測定システム1では、空気入りタイヤ10におけるトレッド部11の内側面11Aの形状を測定するものとして説明したが、これに限定されるものではなく、空気入りタイヤ10の内側面10Aであればよく、例えば、リムホイール90と接するビード部12からトレッド部11にかけて配置されるサイドウォール部13の内側面13Aの形状を測定しても勿論よい。この場合、マーカー20は、空気入りタイヤ10におけるサイドウォール部13の内側面13Aの少なくとも一部に形成されることとなる。
また、複数のカメラ30は、第1のカメラ30Aと第2のカメラ30Bとによって構成されているものとして説明したが、これに限定されるものではなく、3台以上のカメラから構成されていても勿論よい。
また、複数のカメラ30は、台座部31を介してリムホイール90に取り付けられるものとして説明したが、これに限定されるものではなく、直接リムホイール90に取り付けられてもよい。
また、台座部31は、磁石によりリムホイール90に接着されるものとして説明したが、これに限定されるものではなく、接着剤や両面テープなどで接着されるものであっても勿論よい。
また、照明部40は、マーカー20が形成されたトレッド部11の内側面11Aを照らすものとして説明したが、これに限定されるものではなく、例えば、マーカー20が蓄光(自発光)してもよく、複数のカメラ30がマーカー20を撮影できればよいことは勿論である。
また、変形量計算部80は、3次元座標系が校正された後の測定用通常2次元データ、測定用変形2次元データを用いて、空気入りタイヤ10の内側面10Aの変形量を計算するものとして説明したが、これに限定されるものではなく、3次元座標系が校正される前に、測定用通常2次元データ、測定用変形2次元データを用いて、空気入りタイヤ10の内側面10Aの変形量を計算するものであってもよい。
さらに、空気入りタイヤ10及びリムホイール90は、重荷重用タイヤ及び重荷重用リムホイールに装着されるものとして説明したが、これに限定されるものではなく、例えば、乗用車用タイヤ及び乗用車用リムホイールであっても勿論よい。
この開示から当業者には様々な代替実施の形態、実施例及び運用技術が明らかとなろう。したがって、本発明の技術的範囲は、上述の説明から妥当な特許請求の範囲に係る発明特定事項によってのみ定められるものである。
本実施の形態に係る内面形状測定システムが装着された空気入りタイヤ及びリムホイールを示す分解斜視図である。 本実施の形態に係る内面形状測定システムが装着された空気入りタイヤ及びリムホイールを示す一部断面斜視図である。 本実施の形態に係る内面形状測定システムを示すブロック図である。 本実施の形態に係る内面形状測定システムが装着された空気入りタイヤ及びリムホイールを示す側面断面図である。 本実施の形態に係るカメラ固定方法を示す図である。 本実施の形態に係る3次元座標系校正方法を示すフロー図である。 変更例に係る内面形状測定システムが装着された空気入りタイヤ及びリムホイールを示す一部断面斜視図である。
符号の説明
1…内面形状測定システム、10…空気入りタイヤ、10A…空気入りタイヤの内側面、11…トレッド部、11A…トレッド部の内側面、12…ビード部、13…サイドウォール部、13A…サイドウォール部の内側面、19…内部空間、20…マーカー、21…ドット部、25…校正用基準立方体、30…カメラ、30A…第1のカメラ、30B…第2のカメラ、31…台座部、40…照明部、50…無線送信部、60…無線受信部、70…座標系校正部、80…変形量計算部、90…リムホイール、90A…本体リム、90B…ビードシートリング、91A…本体側リムベース、91B…可動側リムベース、91a…本体側リムベースの外周面、91b…可動側リムベースの端部、92A…本体側リムフランジ、92B…可動側リムフランジ、100…変形測定装置

Claims (5)

  1. 空気入りタイヤの内側面の形状である内面形状を測定する内面形状測定システムにおいて、前記内側面の位置を示す3次元座標系を校正する3次元座標系校正方法であって、
    前記空気入りタイヤの形状を第1の形状とした状態において、前記複数のカメラを用いて、前記内側面の少なくとも一部に形成されたマーカーを撮影する第1撮影ステップと、
    前記第1の形状から第2の形状に前記空気入りタイヤを変形させることによって、前記マーカーを含む前記空気入りタイヤのマーカー形成領域を所定方向に移動させる移動ステップと、
    前記空気入りタイヤを前記第2の形状とした状態において、前記複数のカメラを用いて、前記マーカーを撮影する第2撮影ステップと、
    前記第1撮影ステップにおいて前記複数のカメラが前記内側面を撮影することによって取得された第1画像データと、前記第2撮影ステップにおいて前記複数のカメラが前記内側面を撮影することによって取得された第2画像データとを用いて、校正用基準立方体を作成する基準立方体作成ステップと、
    前記校正用基準立方体を用いて、前記3次元座標系を校正する校正ステップと
    を備えることを特徴とする3次元座標系校正方法。
  2. 前記マーカーは、四角形であることを特徴とする請求項1に記載の3次元座標系校正方法。
  3. 前記マーカーは、4つのドット部を含み、
    前記4つのドット部は、四角形の角に対応する位置に形成されることを特徴とする請求項1に記載の3次元座標系校正方法。
  4. 前記移動ステップでは、前記空気入りタイヤの径方向に沿って前記マーカー形成領域を移動させることを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載の3次元座標系校正方法。
  5. 前記マーカーは、前記空気入りタイヤのトレッド部と対応する位置に形成されることを特徴とする請求項4に記載の3次元座標系校正方法。
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