JP5189809B2 - 半導体記憶装置 - Google Patents

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Description

本発明は、半導体記憶装置に関する。
DRAM(Dynamic Random Access Memory)は、ワード線と直交して配置される相補ビット線と、それらワード線と相補ビット線の交点に配置されるメモリセルがマトリクス状に配列され構成されている。
ここで、図9に従来のDRAM900の概略構成図の一例を示す。DRAM900は、複数のメモリセルが配置されているメモリセル領域(911、912、・・・、91m)と、センスアンプ領域(921、922、・・・、92m)とHVDD電源930(出力電圧VDD/2)と、バッファ回路940を有する。メモリセルへの書き込みデータは、バッファ回路940からコモンデータ線DBusにより、各センスアンプ領域(921、922、・・・、92m)を経てメモリ領域(911、912、・・・、91m)に伝わる。
ここで、図10に、メモリセル領域911とセンスアンプ領域921の回路構成図の一例を示す。図10に示すように、メモリセル領域911は、ビット線BTまたはBNに接続されるメモリセル1011、1012、・・・、101nを有する。本明細書では以後、TrueとBarの相補ビット線対BT及びBNをBT/BNと記載する。センスアンプ領域921は、相補ビット線対BT/BNをVDD/2にするイコライザ1021、相補ビット線対BT/BNの電位差を増幅するセンスアンプ1022、相補ビット線対BT/BNとコモンデータ線DBus(True/Bar)に接続するカラムセレクタ1023を有する。
また各メモリセルは、ゲートトランジスタとキャパシタを有する。例えば、メモリセル1011において、ゲートトランジスタTr1はゲートがワード線WL1、ドレインまたはソースの一方がビット線BT1、ドレインまたはソースの他方がセルノードSN1を経てキャパシタC1の一方の端子に接続される。また、キャパシタC1の他方の端子はHVDD電源930に接続される。上記構成は、他のメモリセルにおいても、ほぼ同様である。
ここで、例えばメモリセル1011の保持データ「H」が「L」に書き換えられる場合を考える。まず、ワード線WL1のワード選択信号が立ち上がり、ゲートトランジスタTr1がONとなる。よって、セルノードSN1とビット線BTが、ゲートトランジスタTr1を経て接続される。次に、相補ビット線対BT/BNの電位差がセンスアンプ1022により増幅される。次に、カラム選択信号Yによりカラムセレクタ1023がONとなり、コモンデータ線DBus(True)のバッファ回路940からの書き込みのためのLレベル(接地電位GND)がビット線BTに伝達される。
ここで、バッファ回路940とセンスアンプ1022のアンプ能力には差があるため、ビット線BTの電位は、HレベルからLレベルに反転する。よって、セルノードSN1の電位はLレベル(接地電位GND)となり、キャパシタC1は電荷をビット線側に放出する。つまり、キャパシタC1の対極プレートに電荷が流れ込むことになり、HVDD電源930から電流が前記キャパシタC1に供給される。最後に、ワード線WL1のワード選択信号が立ち下がり、ゲートトランジスタTr1がOFFとなる。よって、セルノードSN1とビット線BTが遮断されメモリセル1011のデータの書き込みが終了する。このとき、メモリセル1011の保持データは「L」となる。また、メモリセル1011の保持データ「L」が「H」に書き換えられる場合は電位が逆の動作となる。
このように、メモリセルの保持データの書き換え時には、各メモリセルのセルノードの電圧が変動する。よって、セルノードとキャパシタにより容量結合されているHVDD電源930への電流の流入、またはHVDD電源930から電流の供給が生じる。これがHVDD電源930に対するノイズ電流となる。
一方、近年、システムLSI(Large Scale Integration)のように、コントローラ等のロジック部とDRAM部(以下、eDRAM:embedded DRAM)を1チップに混載した半導体装置が注目されている。ここで、eDRAMは、前述したようにチップ上でロジック部と混載されることから、コントローラとeDRAM間のインターフェイスの制約が少なく、さらに省電力動作が可能というメリットがある。このことから、高速データ伝送を目的としてコントローラとeDRAM間のI/O数を増加させる傾向がある。中には一度にアクセスするI/O数が256ビット以上のものもある。ここで例えば、I/O数が256ビットの場合、「×256ビット」と表現し、コモンデータ線DBus(True/Bar)が256本(TrueとBar両方で512本)存在することになる。
しかしまた、eDRAMは、システムLSIの総チップ面積の制約からDRAM部(eDRAM)の大規模化が困難というデメリットも存在する。よって、上述したようにコントローラ−DRAM間で一度にアクセスするI/O数が増加しているにも関わらず、eDRAMの規模は大きくすることができない。言い換えると、メモリのアクセス時に、データの書き換え等が行われないメモリセル数に対して、データの書き換え等が行われるメモリセル数の比率が増加していることになる。
ここで、HVDD電源930は、図9、図10に示したように、DRAM900の全てのメモリセルのキャパシタに接続されている。従来、一度にメモリセルにアクセスするI/O数が少なかった場合は、データの書き換え等が行われないメモリセルのキャパシタとHVDD電源930間の寄生容量がノイズ電流に対して十分大きく、特段、HVDD電源930の電源能力が強くなくても問題は生じなかった。しかし、データの書き換え等が行われないメモリセル数に対して、データの書き換え等を行われるメモリセル数の比率が大きい状態で、例えば上述したようなHレベルからLレベルへのデータ書き換えによる電圧変動がセルノードに生じると、この電圧変動によって生じるノイズ電流のHVDD電源930に与える影響が無視できなくなった。このノイズ電流によりHVDD電源930の出力電圧が変動するため、HVDD電源930に接続される全てのキャパシタの対極プレートにあるセルノードが影響を受けることになる。このため、メモリセルのキャパシタに保持するデータ品質の劣化を引き起こす場合がある。
また、近年の製造プロセスの微細化により、電源電圧VDDも低電圧化しており、VDD/2である基準電圧HVDDも当然低電圧化する。よって、前述したノイズは、低電圧化している基準電圧を出力するHVDD電源にますます影響を与えることになる。
また、この問題に対応するためには、HVDD電源のリップルを除去するための安定化容量を増やしたり、応答速度を上げればよい。しかし、安定化容量を増やすためには、デカップリングキャパシタの面積を増加させなければならない。また、応答速度を上げるためには、HVDD電源内の電圧判定回路のレスポンスを上げなければならず、電圧判定回路のアンプの消費電流が増加する。このため、半導体記憶装置の消費電流や面積の増加等の弊害が生じる。
ここで、特許文献1には、メインセルとダミーセルとを備え、メインセルに書き込むデータの反転データを、そのダミーセルに書き込み、セルプレートの電源線のカップリングノイズを低減する技術が開示されている。しかし、この技術では書き込み前にデータによっては、更にノイズを発生させる可能性があり問題となる。
特開2002−184173号公報
上述したように、従来の半導体記憶装置では、メモリセルに保持されたデータを書き換えする際に発生するセルノードの電圧変動により、セルノードのキャパシタの対極プレートと容量結合されている基準電圧電源にノイズ電流が生じ、基準電圧電源の出力電圧が不安定になる場合があった。
本発明にかかる半導体記憶装置は、メモリが有するセルのキャパシタに接続される基準電圧源と、セルに書き込まれるデータを保持するバッファ回路と、前記バッファ回路の保持するデータに応じて、セルのデータの書き換え時に生じるノイズ電流を打ち消すカウンターノイズ電流を前記基準電圧源へ出力するカウンターノイズ発生回路を有するものである。
本発明にかかる半導体記憶装置では、メモリセルのデータ書き込み時にキャパシタの対極プレートの電圧の変動により発生するノイズ電流をカウンターノイズ発生回路からのカウンターノイズ電流で打ち消し、基準電圧電源へのノイズ電流の影響を削減することができる。
本発明にかかる半導体記憶装置によれば、メモリセルの保持するデータの書き換え時の、基準電圧電源に対するセルノードの電圧変動により生じるノイズ電流を削減でき、基準電圧電源の出力電圧を安定化させることができる。
<発明の実施の形態1>
以下、本発明を適用した具体的な実施の形態1について、図面を参照しながら詳細に説明する。この実施の形態1は、本発明をDRAMに適用したものである。
図1にDRAM100の概略構成図の一例を示す。DRAM100は、複数のメモリセルが配置されているメモリセル領域111、112、・・・、11mと、センスアンプ領域121、122、・・・、12mと、出力電圧がVDD/2であるHVDD電源130と、バッファ回路140(広義の意味でのバッファ回路)と、カウンターノイズ発生回路150を有する。メモリセルへの書き込みデータは、バッファ回路140からコモンデータ線DBus(True/Bar)により、各センスアンプ領域(121、122、・・・、12m)を経てメモリ領域(111、112、・・・、11m)に伝わる。ここで、例えば、I/O数が「×256ビット」の場合、コモンデータ線DBus(True/Bar)が256本、即ちTrueとBar両方で512本存在することになる。
図2に、各メモリセル領域とセンスアンプ領域の一例として、メモリセル領域111とセンスアンプ領域121の回路の構成図を示す。図2に示すように、メモリセル領域111は、ビット線BTまたはBNに接続されるメモリセル211、212、・・・、21nを有する。センスアンプ領域121は、イコライザ221、センスアンプ222、カラムセレクタ223を有する。
メモリセル211、212、・・・、21nは、ゲートトランジスタTr1、Tr2、・・・、TrnとキャパシタC1、C2、・・・、Cnを有する。例えば、メモリセル111において、ゲートトランジスタTr1はゲートがワード線WL1、ドレインまたはソースの一方がビット線BT、ドレインまたはソースの他方がセルノードSN1を経てキャパシタC1の一方の端子に接続される。ここで、ワード選択信号としてワード線WL1には、ゲートトランジスタTr1をONにするとき、電源電圧よりも高い電圧であるVPPが印加される。また、逆にゲートトランジスタTr1をOFFにするとき、接地電圧よりも低い電圧であるVKKが印加される。また、キャパシタC1の他方の端子はHVDD電源130に接続される。上記構成は、メモリセル212、・・・、21nにおいても、ほぼ同様である但し、メモリセル212等のように、ビット線BNに接続されるものもある。
イコライザ221は、イコライザ制御信号PDLに応じて、相補ビット線対BT/BNがVDD/2になるまでチャージする。
センスアンプ222は、相補ビット線BT、BNに接続され、センスアンプ制御信号SEに応じて、相補ビット線BT、BNの電位差を増幅し、出力する。
カラムセレクタ223は、カラム選択信号Yに応じて相補ビット線対BT/BNとコモンデータ線DBus(True/Bar)を接続する。
なお、図2において本実施の形態では、図が煩雑になるのを避けるため、メモリセルを行方向にn列、列方向に対し1列の構成としているが、列方向にメモリセルをさらに複数構成し、マトリクス状に配置してもかまわない。また、その場合、複数のメモリセルを各列単位に選択するカラムセレクタと各メモリセルの情報を伝達する相補ビット線対と対応するセンスアンプ、イコライザ等もメモリセルの数に合わせ複数必要になる。また、上記構成は、メモリセル領域112、・・・、11mとセンスアンプ領域122、・・・、12mにおいても同様の構成である。
HVDD電源130(広義の意味での基準電圧電源)は、基準電圧として電源電圧VDDの半分の大きさの電圧(VDD/2)を出力し、各メモリセル211、212、・・・、21nのキャパシタC1、C2、・・・、Cnと、ノードA1、A2、・・・、Anを介し接続される。メモリセルのセルノードがこの電圧よりも低い場合、メモリセルが「L」(セルノードの電位がLレベル)のデータを保持し、高い場合、「H」(セルノードの電位がHレベル)のデータを保持することになる。また、上記構成は、メモリセル領域112、・・・、11mとセンスアンプ領域122、・・・、12mにおいても同様の構成である。
バッファ回路140は、コモンデータ線を通してメモリセルに送られる書き込みデータを一時的に保持している。また、バッファ回路140は、ライト制御信号WRITEに応じて、保持した書き込みデータをコモンデータ線に出力し、コモンデータ線とビット線を駆動する。
カウンターノイズ発生回路150は、図1に示すように各センスアンプ(121、・・・、12m)とバッファ回路140を接続するコモンデータ線の間に設置される。また、図2に示すようにメモリセル領域111において、ノードA1、A2、・・・、Anを介し、HVDD電源130とキャパシタC1、C2、・・・、Cnが接続されている。カウンターノイズ発生回路150は、メモリセルへのデータの書き換えによるセルノードの電圧変動で生じたノイズ電流の位相を反転させた電流をカウンターノイズ電流として出力する。また、カウンターノイズ発生回路150が出力するカウンターノイズ電流の電流量は、バッファ回路140に保持されているライトデータを利用し決定する。
ここで、メモリセルにおけるデータの書き込みパターンを簡単に説明する。メモリセルにおけるデータの書き込みパターンとして、図3(a)に示すように、HレベルからLレベル、LレベルからHレベルが存在する。また、同図(b)に示すようにHレベルからHレベル、LレベルからLレベルが存在する。さらに、同図(c)に示すように、メモリセルの保持するデータの読み出しに伴い、減少した電荷を補うための書き込み動作も存在する。さらに、DRAMのリフレッシュ動作による再書き込み動作が存在するが、書き込みパターンとしては同図(b)と同様になる。ここで、図中のWORDはワード選択信号、SEはセンスアンプ制御信号、Yはカラム選択信号である。
図3(b)のようにHレベルからHレベル、LレベルからLレベルへの書き込みの場合は、一部電圧の変動が存在するが、セルノードの電圧レベルは反転しないため、キャパシタの対極プレートに伝わるノイズ電流は起こらない。また、所定のサイクルで発生するリフレッシュ動作も図3(b)と同様であるため、ノイズ電流は起こらない。さらに、図3(c)に示すような、メモリセルの保持データの読み出し時の動作も、セルノードの電圧のレベルの反転はないため、キャパシタの対極プレートに伝わるノイズ電流はほとんど起こらない。
しかし、図3(b)(c)とは異なり、図3(a)のパターンでは、背景技術において記載したように、メモリセルへのデータの書き込みによりセルノードの電圧変動が生じるため、HVDD電源へのノイズ電流が発生する。よって、上述したようなカウンターノイズ発生回路150がノイズ電流の位相を反転した電流をカウンターノイズ電流として出力すべき書き込みパターンは図3(a)の場合のみとなる。以下、図3(a)のパターンのときの動作のみを「書き換え」と記載する。よって、図3(b)(c)のパターンのように、電圧レベルの変動のないデータの書き込みを含めた「書き込み」動作と区別する。ただし、この「書き込み」動作は図3(a)のパターンも含めることに注意する。
但し、例えば、DRAM100において、2つの異なるメモリセルで同時に図3(a)に示すHレベルからLレベル、LレベルからHレベルの書き換え動作が生じる場合、発生するノイズ電流は互いが逆相のため打ち消しあう。よって、カウンターノイズ発生回路150が出力するカウンターノイズ電流の電流量は以下のように決定する。まず、メモリセルに保持されているデータとバッファ回路140に保持されている書き込みデータを比較し、実際にHレベルからLレベルへ書き換えを行うメモリセル数、LレベルからHレベルへ書き換えを行うメモリセル数を確定し、その差分を算出し、その算出値を基にカウンターノイズ電流の電流量を決定する。
ここで、1つのメモリセルにおいてHレベルからLレベルへのデータの書き換えで発生するノイズ電流を「−1」とする。よって、このノイズ電流「−1」を打ち消すために、カウンターノイズ発生回路150がHVDD電源130へ供給する電流量をカウンターノイズ電流「+1」とする。従って、カウンターノイズ電流「+2」とは、HレベルからLレベルへのデータの書き換えで発生する2つのメモリセル分のノイズ電流「−2」を打ち消すカウンターノイズ電流の電流量となる。
反対に、1つのメモリセルにおいてLレベルからHレベルへのデータの書き換えで発生するノイズ電流を「+1」とする。よって、このノイズ電流「+1」を打ち消すために、カウンターノイズ発生回路150がHVDD電源130から吸収する電流量をカウンターノイズ電流の電流量を「−1」とする。
ここで、例えば、HレベルからLレベルへデータが書き換えられるメモリセル数が「6」(「−6」のノイズ電流が発生)、LレベルからHレベルへデータが書き換えられるメモリセル数「2」(「+2」のノイズ電流が発生)の場合を考える。この場合、ノイズ電流の差分は「−4」となる。よって、カウンターノイズ発生回路150は、「+4」のカウンターノイズ電流の電流量を、HVDD電源130へ供給する。
また別の例として、HレベルからLレベルの書き換えメモリセル数が「1」(「−1」のノイズ電流発生)、LレベルからHレベルの書き換えメモリセル数「7」(「+7」のノイズ電流発生)場合を考える。この場合、そのノイズ電流の差分は「+6」となる。よって、この場合のカウンターノイズ発生回路150は、HVDD電源130から「−6」の電流量をカウンターノイズ電流として吸収する。
図2の回路のタイミングチャートを図4に示し、動作を説明する。ここで、メモリセル211に「L」のデータが保持(セルノードSN1の電圧がLレベル(GND))されており、その保持データを「H」(セルノードSN1の電圧がLレベル(VDD))に書き換える場合を説明する。ちなみに、図4の書き換えパターンは、図3(a)に示すLレベルからHレベルへの書き換えパターンに該当する。
まず図4に示すように、時刻t1以前では、ワード線WL1のワード選択信号WORDがLレベルであり、メモリセル211のゲートトランジスタTr1はOFFであるため、キャパシタC1とビット線BTは遮断されている。よって、セルノードSN1の電圧はLレベル(GND)となっている。また、ビット線BTの電圧は、イコライザ221により電圧がVDD/2となるよう、チャージされている。また、コモンビット線対DBus(True/Bar)の電位は、Hレベル(VDD)となるようチャージされている。
次に、時刻t1からt2では、ワード線WL1のワード選択信号WORDが立ち上がる。よって、メモリセル211のゲートトランジスタTr1はONとなることからキャパシタC1とビット線BTが接続される。よって、ビット線BTからキャパシタC1に電流が流れ、セルノードSN1の電位が上昇する。反対にビット線BTの電位がVDD/2から降下する。
次に、時刻t2からt3では、センスアンプ制御信号SEが立ち上がり、センスアンプ222が動作を開始する。このため、相補ビット線対BT/BNの電位差が増幅される。よって、ビット線BTの電位は更に降下し、GNDとなる。また、BNの電位は上昇し、VDDとなる。さらに、セルノードSN1の電位も降下する。
次に、時刻t3からt4では、カラム選択信号Yが立ち上がり、カラムセレクタ223のゲートランジスタがONとなる。よって相補ビット線対BT/BNとコモンビット線対DBus(True/Bar)が接続される。ここで、ビット線BTの電位はGNDとなっているため、コモンビット線DBus(True)の電位が降下する。他方、コモンビット線DBus(Bar)の電位はVDDのままである。この時、コモンビット線DBus(True)の電位が降下したということは、メモリセル211の保持データは、Lレベルであることを意味し、この情報を一旦カウンターノイズ発生回路150にストアする。
次に、時刻t4からt5では、書き込み制御信号WRITEが立ち上がり、バッファ回路140から書き込みデータが出力される。よって、コモンビット線DBus(True)はHレベル(VDD)、DBus(Bar)はLレベル(GND)となる。よって、コモンビット線DBus(True)のHレベル(VDD)が、ビット線BTに伝達される。ここで、バッファ回路140とセンスアンプ222のアンプ能力には差があるため、ビット線BTの電位は、Lレベル(GND)からHレベル(VDD)に反転する。また、セルノードSN1の電位も上昇し、Hレベル(VDD)に反転し、キャパシタC1にセルノードSN1側から電荷がチャージされる。一方、上記動作と同時に、コモンビット線DBusに出力されたデータをカウンターノイズ発生回路150が取り込み、時刻t3からt4でストアした情報と比較する。つまり、バッファ回路140から出力されたコモンビット線DBus(True)のHレベルであることを示す情報と、時刻t3からt4でストアしたメモリセル211の保持データがLレベルであることを示す情報とを比較し、カウンターノイズ発生回路150は、実際にメモリセル211のデータの書き換えが行われると判断する。
ここで、コモンビット線DBus(True)にバッファ回路140がLレベル(GND)を出力した場合、つまり図3(b)のLレベルからLレベルの書き込みパターンの場合を考える。この場合、時刻t3からt4でストアしたメモリセルの保持データがLレベルであることを示す情報と、バッファ回路140からの出力されたコモンビット線DBus(True)のLレベルであることを示す情報を比較し、カウンターノイズ発生回路150は、メモリセル211のデータの「書き換え」が行われないと判断する。
次に、時刻t5からt6では、ワード選択信号WORDが立ち下がる。よって、メモリセル211のゲートトランジスタTr1も再びOFFとなることからキャパシタC1とビット線BTが遮断される。またほぼ同時に、センスアンプ制御信号SE、カラム選択信号Yが立ち下がり、センスアンプ222、カラムセレクタ223が動作を停止する。よって、セルノードSN1の電位は、Lレベル(GND)として保持され、メモリセル211はLレベルのデータを保持することになる。
次に、時刻t6以降では、イコライザ制御信号PDLが立ち上がり、イコライザ221が動作を開始する。よって、相補ビット線対BT/BNは、電圧が再びVDD/2になるようイコライザ221によりチャージされる。また、コモンビット線対DBus(True/Bar)もチャージされ電圧が再びVDDになる。以上で、メモリセル211の保持データの「L」から「H」への書き換えが完了する。
ここで時刻t4からt5の間に得られた情報に基づき、例えば、メモリセルのデータの書き換え後、時刻t5もしくはt6にカウンターノイズ発生回路150がカウンターノイズ電流「−1」をHVDD電源130へ出力する。即ち、カウンターノイズ発生回路150はノイズ電流を吸収する。また、カウンターノイズ発生回路150がカウンターノイズ電流を出力するタイミングとしては、上述した書き換え動作サイクル中でなくてもよい。なぜなら、ノイズ電流の発生タイミングは、各メモリセルのキャパシタ、HVDD電源130、カウンターノイズ発生回路150間の配線の寄生容量や配線の抵抗等に依存するからである。よって、回路構成によっては、カウンターノイズ発生回路150がカウンターノイズ電流を出力するタイミングが、上述した書き換え動作のサイクル中でなく次サイクルや次々サイクルに跨ったタイミングであってもよい。但し、このタイミングが遅すぎるとHVDD電源130の電位変動を引き起こすため注意が必要である。カウンターノイズ電流を次サイクルや次々サイクルで出力する場合、カウンターノイズ発生回路150が上記カウンターノイズ電流を発生させるために必要な待機時間により、書き換え動作の1サイクルが不必要に長くならないため、DRAMの動作速度の劣化が少ない。
また、図5にメモリセル211に「H」のデータが保持されセルノードSN1の電圧がLレベル(VDD)にある状態から、その保持データを「L」に書き換えてセルノードSN1の電圧をLレベル(GND)に変化させる場合のタイミングチャートを示す。この場合では、主に図4の説明におけるセルノードSN1の電位の関係が反転しているだけであるため、動作の説明は省略する。ただし、時刻t3からt4でのコモンビット線DBus(True)の電位は、Hレベル(VDD)のままである。よって、コモンビット線DBus(True)の電位に変化がないということは、メモリセル211の保持データは、Hレベルであると換言することができる。よって、図4の動作の説明と同様に、この情報をカウンターノイズ発生回路150にストアしておく。よって例えば、時刻t4からt5で判断した、メモリセルのデータが「H」から「L」へ書き換えられるとの情報に基づき、時刻t5もしくはt6の書き換え後に、カウンターノイズ発生回路150がカウンターノイズ電流「+1」をHVDD電源130へ出力する。即ち、カウンターノイズ発生回路150が電流を供給する。
ここで、本動作の説明は、図2のメモリセル領域111とセンスアンプ領域121の書き換え動作のみを記載しているが、実際は図1に示すDRAM100の回路全体で行っている。また、書き込みデータのパターンも図3(a)、(b)に示すように数種類混在している。よって、カウンターノイズ発生回路150は、時刻t3からt4に図1に示す各メモリセル領域111、・・・、11mから得られるメモリセルの保持データの情報と、時刻t4からt5でコモンビット線DBusに出力されたバッファ回路140の出力データを比較し、各メモリセルがデータを「書き換える」かどうかを判定する。さらに、各メモリセルの「書き換える」データが、LレベルからHレベルなのか、HレベルからLレベルなのかを判定する。さらに、LレベルからHレベルに書き換えられるデータの数とHレベルからLレベルに書き換えられるデータの数の差分を確定する。最後に、その差分に応じたカウンターノイズ電流の電流量をHVDD電源130へ出力する。具体的には、HレベルからLレベルへデータを書き換えられるメモリセル数が「10」(ノイズ電流「−10」発生)、LレベルからHレベルへデータを書き換えられるメモリセル数が「2」(ノイズ電流「+2」発生)の場合、カウンターノイズ発生回路150は「+8」のカウンターノイズ電流の電流量をHVDD電源130へ供給する。
以上、DRAM100において、例えば図4の時刻t3からt4の間で、メモリセルのデータの書き換えによる各セルノードの電位が反転した場合、従来技術では、このセルノードの電圧変化により、ノイズ電流がHVDD電圧源へ影響し、その電流をHVDD電圧源130が吸収もしくは供給しなければならず、電源に対し負担となっていた。しかし、本発明にかかる実施の形態1では、メモリセルのデータの書き換えによるノイズ電流の吸収もしくは供給をカウンターノイズ発生回路150が行うため、HVDD電圧源130に負担をかけるノイズ電流を打ち消すことが可能となり、HVDD電圧源130への負担がかからず、HVDD電圧源130が出力電圧である基準電圧HVDDを安定的に供給することができる。
<発明の実施の形態2>
以下、本発明を適用した具体的な実施の形態2について、図面を参照しながら詳細に説明する。この実施の形態2は、実施の形態1と同様、本発明をDRAMに適用したものである。ただし、実施の形態1と異なる点はカウンターノイズ発生回路150の出力するカウンターノイズ電流の電流量をバッファ回路140が保持する書き込みデータのみから算出している点である。よって、回路構成は実施の形態1に記載した図1および図2と同様である。このため、本実施の形態2では、その実施の形態1と異なる部分のみの説明し、回路構成等の説明は省略する。
本実施の形態2における図2の回路の動作を示すタイミングチャートを図6に示す。ここで、メモリセル211に「L」のデータが保持(セルノードSN1の電圧がLレベル(GND))されており、そのデータを「H」(セルノードSN1の電圧がHレベル(VDD))に書き換える場合を説明する。
まず図6に示すように、時刻t1以前では、ワード線WL1のワード選択信号WORDがLレベルである。よって、メモリセル211のゲートトランジスタTr1はOFFであり、キャパシタC1とビット線BTは遮断されている。このとき、セルノードSN1の電圧はLレベル(GND)となっている。また、ビット線BTの電圧は、イコライザ221により電圧がVDD/2となるよう、チャージされている。そして、コモンビット線対DBus(True/Bar)の電位は、Hレベル(VDD)となるようチャージされている。
次に、時刻t1からt2では、ワード線WL1のワード選択信号WORDが立ち上がる。よって、メモリセル211のゲートトランジスタTr1はONとなることからキャパシタC1とビット線BTが接続される。これに伴い、ビット線BTからキャパシタC1に電流が流れ、セルノードSN1の電位が上昇する。反対にビット線BTの電位はVDD/2から降下する。
次に、時刻t2からt3では、センスアンプ制御信号SEが立ち上がり、センスアンプ222が動作を開始する。このため、相補ビット線BT/BNの電位差が増幅される。よって、ビット線BTの電位は降下し、GNDとなり、ビット線BNの電位は上昇し、VDDとなる。また、セルノードSN1の電位も降下する。
次に、時刻t3からt4では、カラム選択信号Yが立ち上がり、カラムセレクタのゲートランジスタがONとなる。よって相補ビット線対BT/BNとコモンビット線対DBus(True/Bar)が接続される。ここで、コモンビット線対DBus(True/Bar)の電位は、バッファ回路140から出力された書き込みデータが出力されており、コモンビット線DBus(True)はHレベル(VDD)、DBus(Bar)はLレベル(GND)となっている。よって、コモンビット線DBus(True)のHレベル(VDD)が、ビット線BTに伝達される。ここで、バッファ回路140とセンスアンプ222のアンプ能力には差があるため、ビット線BTの電位は、Lレベル(GND)からHレベル(VDD)に反転する。また、セルノードSN1の電位も上昇し、Hレベル(VDD)に反転し、メモリセル211のキャパシタC1にセルノードSN1側から電荷がチャージされる。
次に、時刻t4からt5では、ワード選択信号WORDが立ち下がる。よって、メモリセル211のゲートトランジスタTr1も再びOFFとなることからキャパシタC1とビット線BTが遮断される。またほぼ同時に、センスアンプ制御信号SE、カラム選択信号Yが立ち下がり、センスアンプ222、カラムセレクタ223が動作を停止する。よって、セルノードSN1の電位は、Hレベル(VDD)として保持され、メモリセル211は「H」のデータを保持することになる。
次に、時刻t5以降では、イコライザ制御信号PDLが立ち上がり、イコライザ221が動作を開始する。このため、相補ビット線対BT、BNは、電圧が再びVDD/2になるようイコライザ221によりチャージされる。これにより、メモリセル211の保持データの書き換えが完了する。
また、図7にメモリセル211に「H」のデータが保持され、セルノードSN1の電圧がHレベル(VDD)にある状態から、そのデータを「L」に書き換えてセルノードSN1の電圧がLレベル(GND)に変化させる場合のタイミングチャートを示す。この場合では、主に図6の説明におけるセルノードSN1の電位の関係等が反転しているだけであるため、動作の説明の記載は省略する。
ここで実施の形態1と同様、本動作の説明は図2のメモリセル領域111とセンスアンプ領域121の書き換え動作のみを記載している。しかし、実際は、図1に示すDRAM100の回路全体で行っている。このため、カウンターノイズ発生回路150は、メモリセルへのデータの書き込み前、例えば、時刻t3以前にあらかじめ、バッファ回路140が保持する書き込みデータを全て読み出し、その書き込みデータのうち、「H」のデータの数と「L」のデータの数の差分を導く。さらに、カウンターノイズ発生回路150は、その差分の1/2を算出する。さらに、カウンターノイズ発生回路150は、算出結果の数値分のノイズ電流が発生するとして、算出結果の数値に応じたカウンターノイズ電流を、例えば時刻t4もしくはt5の書き換え完了後出力する。
ここで、カウンターノイズ発生回路150がカウンターノイズ電流を出力するタイミングとしては、実施の形態1と同様、上述した書き換え動作サイクル中でなくてもよく、次サイクルに跨ったタイミングであってもよい。この場合、書き込み動作サイクルが不要に長くならないため、DRAMの動作速度の劣化がない。
ここで、カウンターノイズ発生回路150が出力するカウンターノイズ電流の電流量の決定方法の一例として、I/O数が「×8ビット」の場合を図8に示す。例えば図8(a)に示すように、Hレベルの書き込みデータの数が「7」、Lレベルの書き込みデータの数が「1」の場合、差分は「+6」となり、その2分の1の値は「+3」となる。よって、カウンターノイズ発生回路150は、「+3」のノイズ電流が発生するとして、カウンターノイズ電流「−3」をHVDD電源130へ出力する。即ち、カウンターノイズ発生回路150はHVDD電源130から電流を吸収する。
また、同図(b)に示すように、Lレベルの書き込みデータの数が「4」、Hレベルの書き込みデータの数が「4」の場合、差分は「0」となるため、カウンターノイズ電流はカウンターノイズ発生回路150から出力されない。
また、同図(c)に示すように、Hレベルの書き込みデータの数が「2」、Lレベルの書き込みデータの数が「6」の場合、差分は「−4」となり、その2分の1の値は「−2」となる。よって、カウンターノイズ発生回路150は、「−2」のノイズ電流が発生するとして、カウンターノイズ電流「+2」をHVDD電源130へ出力する。即ち、カウンターノイズ発生回路150はHVDD電源130へ電流を供給する。
ここで、Hレベルの書き込みデータの数とLレベルの書き込みデータの数の差分を1/2とした理由を説明する。本実施の形態2のカウンターノイズ電流の電流量の決定方法では、実施の形態1とは違い、データの書き込み前に保持しているメモリセルのデータを利用せず、バッファ回路140が保持する書き込みデータのみを利用している。このことは、メモリセルにおいて、実際にデータがHレベルからLレベルおよびLレベルからHレベルに書き換えられるパターンだけを対象にしていないとも言える。つまり、データの書き込みパターンとして、HレベルからHレベルの場合とLレベルからLレベルの場合の書き込みパターンを含めて、ノイズ電流が発生すると判定している。
一例として、図8(d)に示す場合を考える。図8(d)の場合ではバッファ回路140の書き込みデータとして「H」が0個、「L」が8個となっている。ここで、仮に書き込みが行われる前にメモリセルの保持していたデータが全て「L」であった場合、実際のデータの「書き換え」動作は行われないことになる。しかしこの場合においても、カウンターノイズ発生回路150から「−4」のカウンターノイズ電流がHVDD電源130へ出力される。よってこの例のように、カウンターノイズ発生回路150から出力されるカウンターノイズ電流がかえってHVDD電源130に対するノイズとなってしまう場合も存在する。
このため、発生するノイズ電流に対するカウンターノイズ電流の電流量の正確性をある程度は低下させるが、上記のような場合を考慮し、バッファ回路140が保持するHレベルの書き込みデータの数とLレベルの書き込みデータの数の差の1/2の値に応じたカウンターノイズ電流の電流量をカウンターノイズ発生回路150が出力するものとした。よって、上述したような実際のデータの「書き換え」動作が行われない極端な場合を除き、殆どの場合において実施の形態2にかかるDRAMでは、カウンターノイズ発生回路150が出力するカウンターノイズ電流により、ノイズ電流を半分程度に削減し、HVDD電源130の出力電圧を安定化させることができる。
以上のように、カウンターノイズ発生回路150はバッファ回路140が保持する書き込みデータのみから判断して、カウンターノイズ電流量を決定する。このため、カウンターノイズ発生回路150が供給するカウンターノイズ電流量の正確性はある程度低下する。しかし、実施の形態1の図3で説明したように、コモンデータ線DBusにメモリセルの保持するデータを出力し、そのデータをカウンターノイズ発生回路150が取り込む動作の期間(図3の時刻t3からt4)を削減することができる。また、図3の時刻t4からt5のバッファ回路140から出力された書き込みデータをカウンターノイズ発生回路150が取り込む動作とその待機時間も不要となる。よって、実施の形態1のDRAMと比較して動作の速度劣化が起こらない利点を有する。
また加えて、前述した図3の時刻t3からt4にカウンターノイズ発生回路150に取り込む書き込み前のメモリセルのデータや、時刻t4からt5のバッファ回路140から出力された書き込みデータをストアするキャッシュ等の回路構成がカウンターノイズ発生回路150に不要となる。よって、実施の形態1に比べカウンターノイズ発生回路150の回路をシンプルに構成できる。
なお、本発明は上記実施の形態に限られたものでなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。例えば、本発明は、システムLSIでコントローラ等と混載されるeDRAMにおいて、高い効果が得られるが、コントローラと別に用意されるDRAMチップに用いてもよい。また、メモリセルのセルノードに対する基準電圧としてHVDD(VDD/2)を用いているが、特に電圧レベルはHVDDでなくてもよい。特に近年のDRAMにおいては、ホールド特性改善のために、基準電圧をVDD/2よりも少し低いVDD/2−αとする場合もある。その場合、そのVDD/2−αの経路に本願のカウンターノイズ発生回路を適用する。さらに、例えば、基準電圧として、接地電圧GND(0V)であってもよい。
また、実施の形態2において、カウンターノイズ電流量としてHレベルの書き込みデータ数とLレベルの書き込みデータ数の差分を1/2とした値を用いたが、扱うデータやDRAM回路構成等を考慮して、「1/2」以外の値としてもよい。
また、図2に示したように各ゲートトランジスタTr1、・・・、Trnは、NMOSトランジスタで構成されているが、PMOSトランジスタで構成されていてもよい。この場合、ワード線WL1、・・・、WLnに印加されるワード選択信号は、Lレベル(VKK)でメモリセルのゲートトランジスタをONとし、Hレベル(VPP)でOFFとすることに注意する。
実施の形態1にかかる半導体記憶装置の回路構成の一例 実施の形態1にかかる半導体記憶装置のメモリセル領域とセンスアンプ領域の回路構成の一例 実施の形態1にかかる半導体記憶装置のメモリセルデータ書き込みパターン例 実施の形態1にかかる半導体記憶装置の動作のタイミングチャートの一例 実施の形態1にかかる半導体記憶装置の動作のタイミングチャートの一例 実施の形態2にかかる半導体記憶装置の動作のタイミングチャートの一例 実施の形態2にかかる半導体記憶装置の動作のタイミングチャートの一例 実施の形態2にかかる半導体記憶装置のカウンターノイズ電流とバッファ回路内の書き込みデータの関係の関係を示す表の一例 従来技術にかかる半導体記憶装置の回路構成の一例 従来技術にかかる半導体記憶装置のメモリセル領域とセンスアンプ領域の回路構成の一例
符号の説明
111から11m メモリセル領域
121から12m センスアンプ領域
130 HVDD電源
140 カウンターノイズ発生回路
150 バッファ回路

Claims (14)

  1. メモリが有するセルのキャパシタに接続される基準電圧源と、
    セルに書き込まれる書き込みデータを保持するバッファ回路と、
    前記セルの保持データを読み出した後に前記バッファ回路からの前記書き込みデータを前記メモリに送るセル書き込み動作サイクルにおいて、読み出された前記セルの保持データと前記バッファ回路の保持する前記書き込みデータに応じて、セルのデータの書き換え時に生じるノイズ電流を打ち消すカウンターノイズ電流を前記基準電圧源へ出力するカウンターノイズ発生回路と、
    を有する半導体記憶装置。
  2. 前記基準電圧源の出力電圧は、電源電圧の半分以下の電圧である請求項1に記載の半導体記憶装置。
  3. 前記バッファ回路は、コモンデータ線を介して前記書き込みデータを前記メモリに送り、
    前記カウンターノイズ発生回路は、前記コモンデータ線の電位変化に基づいて、前記セル書き込み動作サイクルにおいて読み出された前記セルの保持データと、前記バッファ回路の保持する前記書き込みデータと、に基づいて前記カウンターノイズ電流を出力する請求項1または請求項2に記載の半導体記憶装置。
  4. 前記セルに接続されるビット線と前記コモンデータ線とをカラム選択信号に応じて接続するカラムセレクタとをさらに有し、
    前記カラム選択信号が活性化された後に、前記バッファ回路の保持する前記書き込みデータを前記コモンデータ線に出力するタイミングを制御するライト制御信号が活性化される請求項3に記載の半導体記憶装置。
  5. 前記バッファ回路の保持する前記書き込みデータおよび書き込みが行われるセルが書き込み前に保持するデータは、複数のHレベルとLレベルからなり、
    前記バッファ回路の保持する前記書き込みデータと、前記書き込みが行われるセルが書き込み前に保持するデータを比較し、比較結果であるHレベルからLレベルへ書き換わるデータの数と、LレベルからHレベルへ書き換わるデータの数との差分に応じて前記カウンターノイズ発生回路が出力するカウンターノイズ電流の電流量を決定する請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の半導体記憶装置。
  6. 前記カウンターノイズ発生回路が出力するカウンターノイズ電流は、セルの書き込みが行われる期間中に出力される請求項1から請求項のいずれか1項に記載の半導体記憶装置。
  7. 前記カウンターノイズ発生回路が出力するカウンターノイズ電流は、セルの書き込みが行われる期間以降に出力される請求項1から請求項のいずれか1項に記載の半導体記憶装置。
  8. メモリが有するセルのキャパシタに接続される基準電圧源と、
    セルに書き込まれる書き込みデータを保持するバッファ回路と、
    前記バッファ回路の保持する前記書き込みデータに応じて、セルのデータの書き換え時に生じるノイズ電流を打ち消すカウンターノイズ電流を前記基準電圧源へ出力するカウンターノイズ発生回路と、を有する半導体記憶装置であって、
    前記バッファ回路の保持する前記書き込みデータは、複数のHレベルとLレベルからなり、
    前記Hレベルのデータの数と前記Lレベルのデータの数の差の1/2の値に応じ、前記カウンターノイズ発生回路が出力するカウンターノイズ電流の電流量を決定する半導体記憶装置。
  9. セルに書き込まれる書き込みデータを保持するバッファ回路のデータと、書き込みが行われるセルが書き込み動作サイクルにおいて読み出されたデータとを比較し、
    比較結果であるHレベルからLレベルへ書き換わるデータの数と、LレベルからHレベルへ書き換わるデータの数との差分を算出し、
    算出した結果に応じて、セルのデータの書き換え時に生じるノイズ電流を打ち消すカウンターノイズ電流を発生するカウンターノイズ発生回路が基準電圧電源へ出力する電流量を決定する半導体記憶装置の制御方法。
  10. セルに書き込まれる書き込みデータを保持するバッファ回路のデータを読み出し、
    み出したデータのHレベルのデータの数とLレベルのデータの数の差分の1/2の数値を算出し、
    算出した結果に応じて、セルのデータ書き換え時に生じるノイズ電流を打ち消すカウンターノイズ電流を発生するカウンターノイズ発生回路が基準電圧電源へ出力する電流量を決定する半導体記憶装置の制御方法。
  11. 前記カウンターノイズ発生回路が出力するカウンターノイズ電流は、セルの書き込みが行われる期間中に出力される請求項9または請求項10に記載の半導体記憶装置の制御方法。
  12. 前記カウンターノイズ発生回路が出力するカウンターノイズ電流は、セルの書き込みが行われる期間以降に出力される請求項9または請求項10に記載の半導体記憶装置の制御方法。
  13. 前記セルのキャパシタと接続されるゲートトランジスタは、NMOSトランジスタである請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の半導体記憶装置。
  14. 前記セルのキャパシタと接続されるゲートトランジスタは、PMOSトランジスタである請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の半導体記憶装置。
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