JP5189555B2 - 光レベル等価器 - Google Patents

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Description

本発明は、光信号の強度を制御するための光レベル等価器に関し、特に高速で動作し、小型で集積度が高く、生産性が高い光レベル等価器に関するものである。
近年の光ネットワークにおいて、時間によって強度が著しく異なる入力光信号の強度を、所望の強度に等価させて出力する光レベル等価器の役割は重要になっている。特に、ネットワークの低消費電力化のために、波長別の光パケット信号を電気信号に変換せずにパケットごとにルーティングする新世代ネットワークが構想されており、そのためには光レベル等価器の高速・低消費電力動作が必須となる。
一般的に光レベル等価器は、入力光強度を任意のレベルに減衰させて出力する可変光減衰器(VOA)や信号光強度をモニターする光検出器(PD)といった光デバイスと、PDでモニターした光強度に応じてVOAの減衰率を制御するための電子回路(電子デバイス)とから構成される。これら個々の光デバイスを光ファイバで接続し、さらに光デバイスと制御用の電子デバイスとを電気配線で接続することで光レベル等価器の機能は実現される。
一方、機器間での信号遅延を抑制しさらに高速に動作させるために、また機器毎に必要となる電源を減らし消費電力を低減するために、VOAとPDと電子回路とをチップ状に集積した光レベル等価器が開発されている。
このような集積化光レベル等価器のVOAとしては、シリカやポリマーを材料とする光導波路によって構成されたマッハツェンダ干渉計において、アーム上にヒータを配置した熱光学型VOAが広く用いられている(特許文献1参照)。また、PDとしては、光導波路チップとは別のチップとして作製されたPDが、光導波路チップと貼り合わされ実装されたものが広く用いられている(特許文献2参照)。さらに、制御用の電子回路は、光デバイスチップとは別チップで作製され、光デバイスチップとはフィルム配線、ワイヤーボンディングなどによって互いに電気的に接続される(非特許文献1参照)。
特開2005−321712号公報 特開2004−61711号公報
H. Yamazaki et al.,"Improvement of in-line power monitor integration technology for a compact multfunctional silica PLC",LEOS 2007.The 20th Annual Meeting of the IEEE,TuC5,pp.175-176
しかしながら、上述の如き集積化光レベル等価器は、以下に述べる問題を有していた。
(A)熱光学VOAは動作原理に熱伝導を含むため、集積化光レベル等価器の応答速度がmsec〜μsecオーダーとなり、新世代ネットワークへの適用が困難である。
(B)VOA、PD、電子回路といったデバイス毎にチップを作製し、その後実装等によって各チップを組み合わせる工程が必要となるので、製造工程が多く生産性が低い。また、複数のチップを組み合わせることから、サイズが大きくなり、集積性に劣る。さらにデバイス同士の電気的接続に伴う容量の発生が大きいと,高速動作を制限する。
(C)光デバイス同士を効率よく結合する構造、およびそのような構造を作製する製造工程が必要となり、製造工程が多く生産性が低い。
本発明は、上記従来技術に鑑み、高速レベル等価動作を実現することができ、集積性および生産性を著しく向上させることができる光レベル等価器を提供することを目的とする。
本発明の光レベル等価器は、入力光を任意の強度に減衰させて出力する、シリコン光導波路を用いた導波路型の可変光減衰器と、前記可変光減衰器の入力側および出力側のそれぞれに設けられ、外部導波路と前記シリコン光導波路とを接続し、伝搬光のモードフィールドサイズを変換するスポットサイズ変換器と、前記外部導波路を用いて構成され、前記外部導波路を伝搬する前記入力光または前記可変光減衰器の出力光を分岐させる光タップと、この光タップによって分岐された光の強度を検出する光検出器と、この光検出器で検出された光強度に応じて前記可変光減衰器の光減衰率を制御する制御用電子回路とを、ワンチップの形状に集積した構造を有することを特徴とするものである。
また、本発明の光レベル等価器の1構成例は、前記制御用電子回路が搭載された電子デバイスチップの下面が、前記シリコン光導波路、前記可変光減衰器、前記光タップおよび前記光検出器が搭載された光デバイスチップの上面に、バンプ接合によって接続されることにより、集積されていることを特徴とするものである。
また、本発明の光レベル等価器の1構成例において、前記光検出器は、基板上に形成されたゲルマニウムを用いた光検出器であることを特徴とするものである。
また、本発明の光レベル等価器の1構成例において、前記可変光減衰器は、シリコン細線導波路へキャリアを注入することで入力光を減衰させるキャリア注入型シリコン細線可変光減衰器であることを特徴とするものである
本発明によれば、可変光減衰器として、シリコン光導波路を用いた導波路型可変光減衰器を用いることにより、高速レベル等価動作可能な光レベル等価器を実現することができる。また、本発明では、可変光減衰器、光タップ、光検出器および制御用電子回路を、ワンチップの形状に集積することにより、集積性を向上させることができる。また、本発明では、シリコン光導波路、可変光減衰器、光タップおよび光検出器といった光デバイスチップ同士を結合させるためにミラーやレンズなどの特殊な構造を必要とせず、可変光減衰器、光タップ、光検出器および制御用電子回路を一般的なシリコン電子回路製造プロセスを用いて作製することができるので、生産性を向上させることができる。
また、本発明では、光検出器として、基板上に形成されたゲルマニウムを用いた光検出器を用いることにより、一般的なシリコン電子回路製造プロセスに、結晶ゲルマニウム成長プロセスを追加することで作製することができ、生産性を向上させることができる。
また、本発明では、可変光減衰器として、キャリア注入型シリコン細線可変光減衰器を用いることにより、通常の可変光減衰器よりも高速動作可能で、生産性に優れ、高密度集積が可能な可変光減衰器を実現することができる。
また、本発明では、シリコン光導波路、可変光減衰器、光タップ、光検出器および制御用電子回路を同一基板上に形成することにより、光レベル等価器の小型化、低消費電力化を実現することができる。また、電気的接続に関わる電気容量の低減によって、動作を更に高速化することが可能である。
本発明の第1の実施の形態に係る光レベル等価器の概略構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施の形態に係る光レベル等価器のSi光導波路の断面図である。 本発明の第1の実施の形態に係る光レベル等価器のVOAの断面図である。 本発明の第1の実施の形態に係る光レベル等価器のVOAの応答特性を示す図である。 本発明の第1の実施の形態に係る光レベル等価器のGePDの平面図および断面図である。 本発明の第1の実施の形態に係る光レベル等価器の別の概略構成を示すブロック図である。 本発明の第2の実施の形態に係る光レベル等価器の概略構成を示す断面図である。
[第1の実施の形態]
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。図1は本発明の第1の実施の形態に係る光レベル等価器の概略構成を示すブロック図である。同図において、1−1,1−7はSi光導波路、1−2はVOA、1−3はゲルマニウム(Ge)PD、1−4は制御用電子回路、1−5,1−8は光ファイバ(不図示)や平面光回路(不図示)と光レベル等価器とを接続する際に用いられるスポットサイズ変換器(SSC)、1−6は光タップである。
SSC1−5を通じてSi光導波路1−1に入力された光は、光タップ1−6によって一定の割合で分岐され、一方の光はSi光導波路1−1によってVOA1−2へ導かれ、他方の光はSi光導波路1−7によってGePD1−3へ導かれる。GePD1−3は、Si光導波路1−7から入力された光を、その光強度に応じた電流値に変換する。制御用電子回路1−4は、GePD1−3の出力電流値から、所望の出力光強度にするために必要なVOA1−2の光減衰量を決定し、VOA1−2の入力電圧を出力する。VOA1−2は、Si光導波路1−1から入力された光を、制御用電子回路1−4から入力された電圧に応じた減衰量だけ減衰させて出力する。こうして、SSC1−8から外部へ所望の強度の光が出力される。すなわち、様々な強度の入力光を所望の強度へと減衰させて出力可能な光レベル等価器が構成される。
ここで、Si光導波路1−1,1−7は、シリコン・オン・インシュレーター(SOI)基板上に作製されたSi細線導波路である。Si光導波路1−1,1−7の断面の一例を図2に示す。図2において、6−1はSiコア、6−2はSiコア6−1のリブ幅、6−3はSiコア6−1の高さ、6−4はスラブ厚さ、6−5はアンダークラッド、6−6はオーバークラッドである。
Siコア6−1は屈折率3.476の結晶Siからなり、その断面はリブ型形状を有している。Siコア6−1のリブ幅は360nm、コア高さは300nm、スラブ厚さは80nmである。アンダークラッド6−5は屈折率1.444のSOI基板の埋め込み酸化膜であり、その厚さは3μmである。オーバークラッド6−6はCVD法によって堆積された屈折率1.505のSi酸化膜である。
SSC1−5,1−8は、Si光導波路1−1と外部の光ファイバや平面光回路(PLC)との接続効率を向上させるために、モードフィールドサイズを整合させるために使用される。SSC1−5,1−8の構造は、先端がテーパー状に細くなるSiコアと、このSiコアを覆う断面が矩形の第2コアとからなる(特開2002−122750号広報参照)。SSC1−5,1−8のSiコアは、Si光導波路1−1,1−7のSiコア6−1と一体成形される。
Si光導波路1−1からSSC1−8のSiコアへと導かれた光は先端のテーパー部分に入射し、Siコアが細くなるにつれてSiコアから漏れ出した光は第2コアに閉じ込められ、さらにこの第2コアとその周囲の屈折率の低いクラッドとからなる外部導波路へと導かれる。この過程で、Si光導波路1−1のモードフィールド径から外部導波路のモードフィールド径に変換される。上述したモードフィールド径の変換は、SSC1−5からSi光導波路1−1へ光が伝播する際も可逆的に行われ、外部導波路のモードフィールド径からSi光導波路1−1のモードフィールド径に変換されることになる。
以下に、Si光導波路1−1,1−7の作製方法の一例を示す。まず、表面Si層の厚さがSiコア高さと等しい300nmとなるように調整し、埋め込み酸化膜層の厚さを3μmとするSOI基板を用意する。表面Si層の上にSiエッチング時のマスクとなるSi酸化膜を堆積させ、このSi酸化膜の上にレジストを塗布し、リソグラフィによってSiコアのレジストパターンを作製する。次に、レジストをエッチングマスクとしてSi酸化膜の反応性イオンエッチング(RIE)を行い、Siエッチング用マスクを形成する。このSi酸化膜をマスクとして、フッ素系ガスを使用するRIEを行い、表面Si層を加工してSi光導波路1−1,1−7のSiコア6−1を形成する。最後に、形成したSiコア6−1の上にCVD法によってオーバークラッド6−6となるSi酸化膜を堆積させる。こうして、Si光導波路1−1,1−7が完成する。
このSi光導波路1−1,1−7は、広く産業化されているSi電子回路作製プロセスを応用して作製されるため、生産性に優れる。さらに、Si光導波路の中でも、上述したようなコアサイズがサブミクロンオーダーとなるSi細線光導波路を用いれば5ミクロンの微小な半径で曲げることが可能となり、微小サイズで集積度の高い光導波路デバイスを実現することができる。
VOA1−2は、Si光導波路を用いた導波路型VOAである。本実施の形態では、その一例としてキャリア注入型Si細線VOAを用いることにより、ナノ秒オーダーでの高速減衰動作を可能とする。
図3にキャリア注入型Si細線VOAの断面構造の一例を示す。図3で示す構造はキャリア注入のための構造の一例であり、これに限らずSiコア内にキャリアを注入可能な構造であればよい。
以下に、キャリア注入型Si細線VOAの作製方法を図3を用いて説明する。まず、前述したようにSi光導波路1−1のSiコア6−1を形成する。図3の2−7はアンダークラッドであり、SOI基板の埋め込み酸化膜である。次に、導波路上で図1のVOA1−2となる箇所において、Siコア6−1の両側に存在するSiスラブ領域にイオン打ち込みを行い、p型領域2−2、n型領域2−3を形成し、基板に水平方向にpinダイオードを作製する。次に、オーバークラッド兼絶縁層となるSi酸化膜2−4をCVD法によって堆積させ、このSi酸化膜2−4のうち、領域2−2,2−3上に堆積した部分をリソグラフィーとRIEによって除去する。Alをスパッタによって堆積した後、リソグラフィーとエッチングによってAlを加工して、領域2−2,2−3と接続するAl配線2−5を作製する。最後に、オーバークラッド2−6となるSi酸化膜をCVD法によって堆積させる。こうして、VOA1−2が完成する。Al配線2−5は、チップ上にモノリシックに作製された図1の制御用電子回路1−4と接続するように形成される。
以下に、キャリア注入型Si細線VOAの動作原理を示す。制御用電子回路1−4からAl配線2−5を通じてpinダイオードに順バイアスを印加すると、VOA1−2となる箇所においてi層であるSiコア6−1にキャリアが注入される。コア6−1内に注入したキャリアによって、Siコア6−1内を伝播する光を吸収させることにより、透過光強度が減衰する。制御用電子回路1−4から入力する電圧に応じて、Siコア6−1に注入されるキャリア量が変化するので、入力電圧によってVOAの光減衰量を制御することが可能である。以上が、キャリア注入型Si細線VOAの動作原理である。
キャリア注入型Si細線VOAは、Si電子回路製造プロセスを用いて作製されるため、生産性に優れる。また、イオン打ち込みされる箇所の導波路長さを数百μm〜数mmにできるため、デバイスサイズも微小であり、多チャンネルデバイスなどの高密度集積が可能である。
領域2−2と2−3の間隔、すなわちp−n間隔が2μmのときのキャリア注入型Si細線VOAの応答特性を図4に示す。図4において、縦軸は光出力、横軸は時間である。図4に示すようにキャリア注入型Si細線VOAの応答速度はnsecオーダーであり、高速動作可能な光レベル等価器を実現することができる。p−n間隔をより短くすれば、さらに応答速度を高速化することも可能である。このような高速動作は、Siコア6−1のサイズがミクロンオーダーのSi導波路では不可能であり、Siコア6−1のサイズがサブミクロンオーダーであるSi細線導波路とすることで得られる。
また、キャリア注入型Si細線VOAでは、導波路コア形状によって減衰動作に偏波依存性が生じる。そのためリブ型のSiコア6−1の形状は、キャリア注入型Si細線VOAが偏波無依存で減衰動作可能であるような、一例としてスラブ厚さがコア高さの1/3以下であるような形状であることが望ましい。
図1に示した光タップ1−6には、方向性結合器や多モード干渉分岐デバイス(MMI)を用いる。光タップ1−6としては、光分岐比に偏波依存性がないように設計されたデバイスを用いることが望ましい。
図5(A)はGePD1−3の平面図、図5(B)は図5(A)に示したGePD1−3のA−A'線断面図である。図5(A)、図5(B)における3−2は、Si光導波路1−7のSiコア6−1と接続された平板型のSiスラブ光導波路であり、イオン打ち込みによってp+層となっている。Siスラブ光導波路3−2の直上には受光層となるGe3−3が形成され、さらにGe3−3の上部はイオン打ち込みによってn+層となっている。このような構造により、n+Ge層3−4をn+層、Ge3−3をi層、Siスラブ光導波路3−2をp+層とするpinダイオードが形成されている。n+層3−4およびSiスラブ光導波路3−2とコンタクトをとるために、n+層3−4の上にAl配線3−5が形成され、Siスラブ光導波路3−2の上にAl配線3−6が形成されている。
次に、GePD1−3の作製方法の一例を図5(A)、図5(B)を用いて説明する。まず、前述したようにSi光導波路1−7のSiコア6−1を形成する。Siコア6−1は、GePD1−3を設置する領域でテーパー状に幅が広げられ、Siスラブ光導波路3−2と接続されている。このSiスラブ光導波路3−2にイオン打ち込みを行いp+層とする。次に、Siスラブ光導波路3−2上にエピタキシャル選択成長によってGe3−3を形成する。次に、Ge3−3の上部にイオン打ち込みを行い、n+層3−4とする。次に、オーバークラッド3−7をCVD法によって堆積させる。さらに、Siスラブ光導波路3−2、n+層3−4のコンタクト領域上部のオーバークラッド3−7を、フォトリソグラフィーとエッチングによって除去し、そこにAl配線3−5,3−6を埋め込む。このようにして、基板に垂直方向にpinダイオード構造が構成され、GePD1−3となる。
次に、GePD1−3の動作原理を示す。光タップ1−6によって分岐された後Si光導波路1−7を伝搬した光は、Siスラブ光導波路3−2へと導かれ、その直上の結晶Ge3−3によって吸収される。このとき、制御用電子回路1−4からAl配線3−5,3−6を通じてpinダイオードに逆バイアスを印加することで、光強度に依存した大きさの電流がGePD1−3から出力される。以上が、GePD1−3の動作原理である。
なお、上述した例では、Si細線導波路によって光タップを作製し、Si光導波路1−7を用いてSiスラブ光導波路3−2へと光を導いたが、図6に示すように、SSC1−5に接続される外部導波路7−1を用いて方向性結合器やMMIといったデバイスを構成して光タップ7−2としてもよい。これによって、図1のSi導波路によって光タップ1−6を作製する場合と比較して、光タップの光分岐比が偏波によって異なるような、光タップの偏波依存性を抑制しやすくなる。これは導波路が低比屈折率差であることで導波路形状の変化に対する光タップ特性の変化が小さいこと、また導波路を構成する材料の屈折率を調整可能であること、による。外部導波路は、CVD法によって堆積されたSiOx膜、SiON膜、ポリマー膜などを加工して形成したコアと、CVD法によって堆積されたSiO2膜のクラッドから構成される。またこのコアは、SSCの第2コアを兼ねる。この場合には、光タップによって分岐した光をGePD1−3に入力する際に、外部導波路7−3によって分岐したタップ光をGePD1−3へと導き、さらに外部導波路7−3とSiスラブ光導波路3−2とを結合するために、再度SSC7−4を用いることになる。また、図6では,光タップ7−2をVOA1−2の前段に配置しているが、後段、あるいは前後両方に配置し、モニター可能な構成にすることも可能である。
以上のように、本実施の形態では、光レベル等価器を作製するにあたり、VOA1−2としてキャリア注入型Si細線VOAを用いることで、Si光導波路1−1,1−7を作製した基板上にモノリシック集積されたGePD1−3を作製することが可能となり、PDとVOAとをファイバ接続したり、PDチップとVOAチップとを貼り合わせて実装していたりした従来技術と比較して、集積性を向上させることができる。また、本実施の形態では、光デバイスチップ同士を結合させるためにミラーやレンズなどの特殊な構造を必要とせず、生産性に優れる。また、GePD1−3は一般的なSi電子回路製造プロセスに、Ge成長プロセスを追加することで作製可能であり、生産性に優れる。さらに、本実施の形態では、サイズについても、光導波路とPDとを異なるチップで作製して実装するのと異なり、GePD1−3とVOA1−2とを同一チップ上に集積するので、大幅な小型化が可能である。
また、GePD1−3の電流出力信号を電圧信号に変換するトランス・インピーダンス・アンプ(TIA)回路や差動アンプから構成される制御用電子回路1−4は、Siを材料としてSOI基板上に作製できる。すなわち、初めに既存技術によって電子回路を作製し、次に電子回路を作製したチップ上の別領域に、Si光導波路1−1,1−7、VOA1−2やGePD1−3といった光デバイスを作製する。
さらに、VOA1−2と制御用電子回路1−4とを図3に示したAl配線2−5によって接続し、GePD1−3と制御用電子回路1−4とを図5(A)、図5(B)に示したAl配線3−5,3−6によって接続することで、光デバイスと電子デバイスとが単一チップ上にモノリシックに集積された光レベル等価器を作製することが可能となる。なお、初めに光デバイスを作製し、次に電子回路を作製した後、それらを接続する電気配線プロセスを行っても構わない。また光デバイス、電子回路をウェハ内の同一チップ上に同時に形成し、それらを接続する電気配線プロセスを行っても構わない。
以上のように、本実施の形態の光レベル等価器は、全てのデバイスが一般的なSi電子回路製造プロセスを用いて作製されるため、生産性に優れる。個々のデバイス毎にチップを作製し、複数のチップを接続して集積していた従来構造に比べてサイズを低減し、生産性を向上させることが可能である。
Si光導波路は、光回路サイズも既存導波路と比較して小さくすることができ、電子回路とのサイズの親和性も高い。
さらに、電子回路を作製可能なSOI基板上に光デバイスを作製するため、電子回路を光デバイスチップ上にモノリシックに作製することが可能となる。VOAやPDと電子回路を、半導体デバイスにおいて一般的な電気配線層を用いて接続すれば、バンプ接合などの実装工程を必要としないため生産性が向上する。また電気的接続において動作速度を律速する電気容量の低減が可能である。
[第2の実施の形態]
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。図7は本発明の第2の実施の形態に係る光レベル等価器の概略構成を示す断面図である。本実施の形態は、電子回路チップ4−1を光デバイスチップ4−3とは別チップとして作製し、バンプ4−2を用いて、電子回路チップ4−1と光デバイスチップ4−3とを接合したハイブリッド集積型の光レベル等価器を実現するものである。これにより、第1の実施の形態と同様に、高速レベル等価動作可能なデバイスを得ることができる。
光デバイスチップ4−3において、4−4はVOAであり、4−5はGePDである。VOA4−4の構成はVOA1−2と同様であり、GePD4−5の構成はGePD1−3と同様である。このうちVOA4−4においては、図3に示したp型領域2−2、n型領域2−3が、バンプ4−2を介して電子回路チップ4−1と接合されている。このように接合することは、図1においてVOA1−2と制御用電子回路1−4とを接続することと等しい。
また、GePD4−5においては、図5(B)に示したSiスラブ光導波路3−2のp型領域とn+層3−4のn型領域が、バンプ4−2を介して電子回路チップ4−1と接合されている。このように接合することは、図1においてGePD1−3と制御用電子回路1−4とを接続することと等しい。
なお、第1、第2の実施の形態では、入力光を光タップで分岐させてGePDに入力しているが、これに限るものではなく、VOAの出力光を光タップで分岐させてGePDに入力するようにしてもよい。
本発明は、光信号の強度を制御する光レベル等価器に適用することができる。
1−1,1−7…Si光導波路、1−2…VOA、1−3…ゲルマニウムPD、1−4…制御用電子回路、1−5,7−4…SSC、1−6,7−2…光タップ、2−2…p型領域、2−3…n型領域、2−4…Si酸化膜、2−5…Al配線、2−6…オーバークラッド、2−7…アンダークラッド、3−2…Siスラブ光導波路、3−3…Ge、3−5,3−6…Al配線、3−7,3−8…Si酸化膜、3−9…オーバークラッド、3−10…アンダークラッド、4−1…電子回路チップ、4−2…バンプ、4−3…光デバイスチップ、4−4…VOA、4−5…GePD、6−1…Siコア、6−5…アンダークラッド、6−6…オーバークラッド,7−1,7−3…外部導波路。

Claims (4)

  1. 入力光を任意の強度に減衰させて出力する、シリコン光導波路を用いた導波路型の可変光減衰器と、
    前記可変光減衰器の入力側および出力側のそれぞれに設けられ、外部導波路と前記シリコン光導波路とを接続し、伝搬光のモードフィールドサイズを変換するスポットサイズ変換器と、
    前記外部導波路を用いて構成され、前記外部導波路を伝搬する前記入力光または前記可変光減衰器の出力光を分岐させる光タップと、
    この光タップによって分岐された光の強度を検出する光検出器と、
    この光検出器で検出された光強度に応じて前記可変光減衰器の光減衰率を制御する制御用電子回路とを、
    ワンチップの形状に集積した構造を有することを特徴とする光レベル等価器。
  2. 請求項1記載の光レベル等価器において、
    前記制御用電子回路が搭載された電子デバイスチップの下面が、前記シリコン光導波路、前記可変光減衰器、前記光タップおよび前記光検出器が搭載された光デバイスチップの上面に、バンプ接合によって接続されることにより、集積されていることを特徴とする光レベル等価器。
  3. 請求項1または2記載の光レベル等価器において、
    前記光検出器は、基板上に形成されたゲルマニウムを用いた光検出器であることを特徴とする光レベル等価器。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の光レベル等価器において、
    前記可変光減衰器は、シリコン細線導波路へキャリアを注入することで入力光を減衰させるキャリア注入型シリコン細線可変光減衰器であることを特徴とする光レベル等価器。
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