JP5187783B2 - 自動血圧計 - Google Patents

自動血圧計 Download PDF

Info

Publication number
JP5187783B2
JP5187783B2 JP2010541940A JP2010541940A JP5187783B2 JP 5187783 B2 JP5187783 B2 JP 5187783B2 JP 2010541940 A JP2010541940 A JP 2010541940A JP 2010541940 A JP2010541940 A JP 2010541940A JP 5187783 B2 JP5187783 B2 JP 5187783B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
measurement
mansetter
measured
blood pressure
middle plate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2010541940A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2010067449A1 (ja
Inventor
豊彦 赤沢
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
A&D Holon Holdings Co Ltd
Original Assignee
A&D Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by A&D Co Ltd filed Critical A&D Co Ltd
Publication of JPWO2010067449A1 publication Critical patent/JPWO2010067449A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5187783B2 publication Critical patent/JP5187783B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B5/00Measuring for diagnostic purposes; Identification of persons
    • A61B5/02Detecting, measuring or recording pulse, heart rate, blood pressure or blood flow; Combined pulse/heart-rate/blood pressure determination; Evaluating a cardiovascular condition not otherwise provided for, e.g. using combinations of techniques provided for in this group with electrocardiography or electroauscultation; Heart catheters for measuring blood pressure
    • A61B5/021Measuring pressure in heart or blood vessels
    • A61B5/022Measuring pressure in heart or blood vessels by applying pressure to close blood vessels, e.g. against the skin; Ophthalmodynamometers

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Vascular Medicine (AREA)
  • Cardiology (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
  • Heart & Thoracic Surgery (AREA)
  • Physiology (AREA)
  • Biophysics (AREA)
  • Pathology (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Ophthalmology & Optometry (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Medical Informatics (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Surgery (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Measuring Pulse, Heart Rate, Blood Pressure Or Blood Flow (AREA)

Description

本発明は、被測定部(例えば上腕)を自動的に締付けるマンセッター(空気袋)の内圧の変化を検出することで血圧を測定する自動血圧計の技術である。特に従来と比較して、被測定部がより細い場合からより太い場合まで広範囲に、あるいは部分的に太さの異なるテーパ状の被測定部であっても、被測定部の全周を圧迫できる手段を提供する。
下記特許文献1(特開2007−151566号公報)は、オシロメトリック法を採用した従来の血圧測定装置を示すものである。一般にオシロメトリック法を採用した血圧計は、被測定部内部の動脈血管を被測定部外周に配設した測定用空気袋(測定用マンセッター)で圧迫して血流を止めた後、空気を徐々に抜いて圧迫を緩め、動脈内血液が再び流れ始める瞬間(最高血圧時)と、測定用空気袋による血管への圧迫が減少し、血流が途切れなくなった瞬間(最低血圧時)に発生する測定用空気袋の顕著な内圧変化を圧力センサーで検知することによって血圧を測定する。
特許文献1の血圧測定装置は、筒状のハウジングの内周に圧迫固定用空気袋(絞り用マンセッター)が配設され、前記圧迫固定用空気袋が膨張することで内側に縮径する略円筒形の可撓性部材で形成されたカーラ(中板)が、その内側に略渦巻き状に一つ配設されている。また、前記カーラの内側には、被測定部(上腕部)を圧迫する測定用空気袋(測定用マンセッター)が周方向断面から見て略「Cの字状」(特許文献1の図3を参照)に配設されている。測定用空気袋と圧迫固定用空気袋には、加減圧を行うポンプがそれぞれ取り付けられ、測定用空気袋の内圧変化は、取り付けられた圧力センサとCPUによって測定される。
この種の血圧測定装置では、血圧測定を次のように行う。測定用空気袋の内側に上腕(被測定部)を挿入してエアーポンプで圧迫固定用空気袋を所定の圧力で膨張させると、1個の渦巻き状のカーラが、腕周方向内側に縮径して測定用空気袋を被測定部の外周に対して略Cの字状に密着させる。次に、測定用空気袋をエアーポンプで加圧して被測定部を圧迫し、一旦血流を止めたあとに徐々に減圧し、その際に測定用空気袋に発生する顕著な内圧変化を検知して血圧を測定している。
ところで、特許文献1の血圧測定装置は、以下のような欠点がある。まず第1に、特許文献1の血圧測定装置は、被測定部の圧迫時に前記測定用空気袋のCの字状の両端が衝突すると、衝突した部分が、部分的に変形してしまい、その部分では上腕を圧迫する圧力が他の部分と大きく異なってしまうため、血圧測定の精度に悪影響を与えるおそれがあった。従って、従来の測定用マンセッターは、本来であれば、全腕周囲(100%)を圧迫することが望ましいものの、太い腕から細い腕まで常に100%覆いつつ測定することが不可能であった。
これを具体的に説明すると、特許文献1の血圧測定装置は、前記測定用空気袋の腕周方向長さを測定が想定される被測定部の最小腕周長(測定が想定される最も細い腕の腕周長)に形成し、特許文献1の図3に図示されているように、太い腕の場合に少なくとも腕周囲の50%以上を覆うように設計して前記衝突を防止することが一般的であった。従って、特許文献1のような血圧測定装置は、測定が想定される最も細い腕の血圧を測定する場合にのみ前記測定用空気袋が被測定部のほぼ全周を圧迫しながら測定を行うが、それよりも腕周長の長い腕(太い腕)を測定する場合、前記測定用空気袋が被測定部の全周に接触せずに腕周の一部をCの字状に圧迫しつつ測定を行うことになる。
また、特許文献1の血圧測定装置は、腕周方向に対して圧迫固定用空気袋が上下に独立して配設されており、上下の圧迫固定用空気袋がそれぞれ独立して被測定部の中心方向に向けて均等に膨張し、膨張した部分が接触した前記カーラを均等に縮径させる。測定を行う被測定部は、断面形状が円形状でなく略楕円形等の複雑な形状をしている場合があるが、特許文献1の血圧測定装置は、前記カーラが均等に縮径するため、測定用空気袋が被測定部の凹部には弱く、凸部には強く押し付けられる。
さらに特許文献1の血圧測定装置は、長手方向に対して太さが変化するテーパー形状の被測定部の血圧を測定する場合、前記カーラは、均等に縮径するため、前記測定用空気袋が被測定部の太い部分に接触すると細い部分に向けてそれ以上縮径できない。従って、前記測定用空気袋は、被測定部の細い部分に全く押し付けられないか、押し付けられても押圧力が弱くなるため、被測定部の太い部分と細い部分に同時かつ適切に押し付けられない問題があった。従って、特許文献1の血圧測定装置は、被測定部の長手方向に独立して膨張する複数の圧迫固定用空気袋を配設することにより、被測定部の太い部分における前記カーラの縮径量と細い部分における縮径量を変える、即ち、細い部分の縮径量を大きくすることにより、圧迫固定用空気袋を被測定部の太い部分と細い部分に均等な押圧力で押し付けるようにしている。
特開2007−151566号公報
上述したように、特許文献1の血圧測定装置は、測定用空気袋の腕周方向長さよりも腕周長が短い(細い)上腕部(被測定部)を測定すると、前記測定用空気袋のCの字状の両端が衝突し、測定精度に悪影響が発生するおそれがあるため、測定用空気袋の腕周方向長さよりも細い上腕部を測定できなかった。
また、特許文献1の血圧測定装置は、被測定部である上腕部が太い場合、測定用空気袋が腕周全体に行き渡らず隙間が発生し、測定用空気袋が上腕部の腕周の一部を圧迫しないために適切な血圧測定が出来ない場合がある。即ち、阻血する血管が存在する腕の外周の一部を圧迫しない場合、測定用空気袋から血管の外周に負荷される力は、前記血管の圧迫しない外周部分から外側に逃げるため、特許文献1の血圧測定装置は、阻血に必要な測定用空気袋の圧力が高くなることによって、正確な血圧測定が出来なくなるおそれがあった。
さらに、被測定部である上腕部の血管の位置は、人によって腕周上の位置や上腕部表面からの深さが異なり、ハウジングに挿入した際の前記血管の位置は、挿入した上腕部の向きによって配設が微妙に異なる。従って、特許文献1の血圧測定装置は、血圧測定時において、腕周上の測定用空気袋が接触しない位置に血管が配設された場合に血管が適切に圧迫されず、正確な血圧測定が出来ない点で問題があった。以上の点から、血圧測定は、腕周上の全体に渡って全ての方向から血管を圧迫しつつ行うことが望ましいといえる。
一方、特許文献1の血圧測定装置における測定用空気袋を圧迫固定するカーラは、1個の可撓性部材を丸めた略円筒形状であるので、被測定部である上腕部の断面に凹凸があって円形でない場合、測定用空気袋は、円筒状のカーラを介して上腕部の突出した部分には強く押し付けられ、上腕部の凹んだ部分には弱く押し付けられるため、被測定者が腕周の突出部分に過多な押圧力を受けて不快に感じることがあった。
更に、特許文献1の血圧測定装置は、測定用空気袋の全周を取り囲むカーラが渦巻き状に一体で形成されているため、前記カーラは、その幅方向(被測定部である上腕部の長手方向)にしなりを発生しづらく、傾斜しにくい。従って、特許文献1の血圧測定装置は、前記上腕部の長手方向に配設した単独の圧迫固定用空気袋によって前記カーラを縮径させ、長手方向に太さが変化するテーパー形状の上腕部に押し付ける場合、前記カーラは、測定用空気袋を上腕部の太い部分にのみ密着させる一方で、上腕部の細い部分に向けて内側に適切に傾斜することが出来ない。
従って、特許文献1の血圧測定装置は、細い部分に対応した複数の圧迫固定用空気袋を配設しなければ被測定部である上腕部の細い所に測定用空気袋を適切に押し付けることが出来ない。しかし、前記上腕部の長手方向に対して複数の膨張系(複数の圧迫固定用空気袋)を配設することは、部品点数の増加によるコストアップと、血圧測定装置のサイズが大きくなる点で望ましくない。
本願発明の目的は、上記問題に鑑み、測定用マンセッターが、測定可能とする腕周長の全範囲において被測定部である上腕部の全周を圧迫しながら血圧を測定可能にし、更に、腕の太さが長手方向に沿ってテーパー状に変化しても、上腕部の長手方向に配設された単一の膨張系によって太さの変化する上腕部の全周を圧迫しながら血圧を測定可能にすることにより、広範囲、低コスト、被測定者に不快感が無い、かつ正確な血圧測定が可能な自動血圧計を提供する。
前記目的を達成するため、請求項1の自動血圧計は、円筒状の筒体と、前記筒体の内側所定位置にそれぞれの基端部が固定されるとともに、それぞれの先端部が筒体内周に沿った同方向にそれぞれ延出する渦巻き状に配設された3枚以上の可撓性の中板と、前記筒体と前記各中板の間に配設された中板絞り用マンセッターと、前記各中板の内側に配設された測定用マンセッターと、を備え、前記各中板は、それぞれの先端部が該中板の延出する方向に隣り合う他の中板の少なくとも基端部に対し、半径方向内側に重なるように構成された。
(作用)各中板は、その外側の中板絞り用マンセッター(圧縮固定用空気袋)が膨張すると、内側の測定用マンセッター(測定用空気袋)と共に中板の基端部を基点として内側に起立する。各中板は、内側に起立するとともに、このとき各中板の先端部が、中板の延出する方向に隣り合う他の中板の内側の測定用マンセッター内周に沿って渦巻き状に移動する。
そして、各測定用マンセッターは、被測定部の外周の凹凸形状に沿って移動することにより、被測定部の全周と常に密着するように巻きつきながらこれを圧迫する。これにより、被測定部の外周を取り囲むように設けられた各中板と測定用マンセッターは、被測定部の外周の凹凸形状に沿ってその全周に巻き付くように圧迫するため、被測定部は、外周上の突出した部分も凹んだ部分もほぼ均等な力で圧迫される。
また、本発明は、3枚以上の中板が渦巻き状に配設されるとともに、その内側に測定用マンセッターが配設されるため、中板が縮径しても、測定用マンセッター同士が衝突しない。これにより、測定用マンセッターの周方向長さよりも細い被測定部の血圧を測定できる。また、測定用マンセッターの周方向長さより太い被測定部も含めて、細い被測定部から太い被測定部まで測定可能ないかなる太さであっても常にその全周を覆いながら血圧を測定出来る。
なお、測定用マンセッターは、その先端部が、前記測定用マンセッターを内側に配設する中板の延出する方向に隣り合う他の中板の内側に配設された他の測定用マンセッターの基端部に対し、半径方向内側に重なるように構成することが好ましい。
一方、可撓性を有する中板は、筒体内側の同方向3カ所以上に分割されて配設されているため、それぞれの各中板の延出長さ(周方向の長さ)が、一体で略円筒形状に形成された従来の血圧計の中板(カーラ)に比べて短くなり、被測定部の長手方向に対して各中板が撓みやすい。従って、長手方向複数に分割されていない単一の中板絞り用マンセッターによって、長手方向に太さが変化する上腕部を測定する場合、各中板とその内側のマンセッターは、最初に被測定部の太い部分に巻き付くと、被測定部の長手方向において上腕部の細くなる方向に撓むことによって被測定部の細い部分にも隙間無く巻き付く。即ち、各中板の内側に配設された測定用マンセッターは、測定時に被測定部の太い部分から細い部分に向けて絞り込まれるようにその全周に隙間無く巻き付く。
言い換えれば、中板と測定用マンセッターを筒体内の少なくとも周方向3カ所以上に配設したため、被測定部は、中板絞り用マンセッターによって周囲を包み込まれるように圧迫されて、測定用マンセッターと被測定部との間に隙間が発生しにくくなり、測定精度が向上する。
請求項2は、請求項1の自動血圧計において、前記中板絞り用マンセッターの代わりに、前記測定用マンセッターを該測定用マンセッターが配設されている中板の基端側を超えて前記筒体内周に沿って延在させることにより、前記中板絞り用マンセッターとして機能させるように構成した。即ち、一の中板の内側に配設された測定用マンセッターを、前記一の中板の基端部を超えて該一の測定用マンセッターの基端部側に隣り合う他の中板の外側と前記筒体の内側との間に延在するように構成した。
(作用)一の中板の内側から該一の中板の基端部を超えて延在する測定用マンセッターの一部分、即ち、一の中板の基端部側に隣り合う他の中板(の外側)と筒体(の内側)との間に延在する測定用マンセッターの一部分が、他の中板を内側に起立させて、中板を筒体の内側に絞る。即ち、請求項2の測定用マンセッターは、中板絞り用マンセッターとしても機能するため、中板絞り用マンセッターを別途設けた場合に比べて部品点数が減少する。
請求項3は、請求項1または2に記載の自動血圧計において前記中板の基端側を筒体の内周面と密着するように固定した。
(作用)各中板は、中板絞り用マンセッターが膨張する際に、筒体に密着するよう固定された基端部を支点として内側に起立するが、測定が終了して中板絞り用マンセッターが減圧されると、弾性により、その基端側が筒体の内周面に密着し、その先端部側が筒体の内周に沿って延出する元の形態に戻る。
請求項4は、請求項1から3のうちいずれかに記載の自動血圧計において、前記各中板を前記筒体の周方向等間隔に配設し、内側に向けて均等に起立した中板と測定用マンセッターが被測定部の太い部分から細い部分に向けて絞り込まれることにより、前記測定用マンセッターが長手方向に太さが変化する被測定部の全周に隙間無く密着するように構成した。
(作用)筒体の内側に等間隔に配設された前記各中板は、中板絞り用マンセッターの膨張により、バラツキ無く均等に内側に起立する。被測定部の長手方向に配置した単一の中板絞り用マンセッターによって均等に起立した前記各中板は、長手方向に太さが変化する被測定部を測定する場合、被測定部の太い部分から細い部分に向けてバラツキ無く均等に絞り込まれる。従って、各中板の内側の測定用マンセッターは、被測定部の太い部分から細い部分にかけて隙間無く密着しながら巻き付く。
以上の説明から明らかなように、請求項1の自動血圧計によれば、測定用マンセッターの周方向長さよりも細い被測定部を圧迫しながら血圧を測定することが出来るため、測定用マンセッターの周方向長さに制限されず、従来よりも広範囲の血圧測定が可能になる。また、測定用マンセッターが測定可能とする全範囲において常に被測定部の全周を圧迫しながら血圧を測定するため、従来よりも正確な血圧測定が可能になる。即ち、測定用マンセッターは、被測定部(血管)を全周から圧迫するため、測定誤差のない正確な血圧測定が可能になる。
また、請求項1の自動血圧計によれば、被測定者に不快感を与えることのない血圧測定が可能になる。また、請求項1の自動血圧計によれば、被測定部の長手方向に複数の中板絞り用(圧迫固定用)マンセッターを設けなくてもテーパー形状の被測定部の全周に測定用マンセッターを巻き付けた測定が可能になるため、測定の精度を維持しつつ部品点数の減少によるコストダウンが可能になる。
また、請求項2の自動血圧計によれば、測定用マンセッターが中板絞り用マンセッターとして兼用されるため、部品点数の減少によるコストダウンを図ることが出来る。
また、請求項3の自動血圧計によれば、血圧測定を行わない場合、中板と測定用マンセッターで囲まれた被測定部挿入用の開口部が常に一定の開口状態に保たれる。
更に、請求項4の自動血圧計によれば、長手方向に太さが変化する被測定部を測定する場合、その全周に巻き付いた測定用マンセッターの密着性が向上するため、血圧の測定精度が更に向上する。
本願発明を、実施例1(図1〜6)、実施例2(図7〜9)に基づいて説明する。図1は、第1実施例の自動血圧計の斜視図、図2は、測定部を構成する第1実施例の筒体の周方向断面図、図3は、血圧測定時における筒体の周方向断面図、図4は、筒体の長手方向断面図、図5は、血圧測定時における筒体の長手方向断面図、図6は、第1実施例の血圧計の接続構成を示すブロック図、図7は、第2実施例の筒体の周方向断面図、図8は、血圧測定時における筒体の周方向断面図、図9は第2実施例の血圧計の接続構成を示すブロック図、図10は、中板絞り用マンセッターの変形例を示す斜視図である。
図1は、第1実施例の自動血圧計1を示す。自動血圧計1は、本体2と測定部5が一体化されて構成される。本体2は、電源スイッチ3a、測定操作用の操作スイッチ3b及び操作結果を表示する表示器4を備え、測定時に被測定部である上腕部を載せる置き台(図示せず)が一体となって構成され、測定部5は、前記置き台の前方に一体化される。
図2は、測定部を構成する筒体6(ハウジング)の内周方向断面図であり、測定部5は、筒体6と、筒体6の内周側に配設された測定用マンセッター(測定用空気袋)7、中板(カーラ)8によって構成される。被測定部である上腕部を圧迫する測定用マンセッター7は、外部に露出しておらずカバー5aによって覆われ、その内側が上腕挿入口5bとなる。筒体6は、内周方向等分形状に形成された複数の円弧状部材(6a〜6c)を一体結合して形成したものである。尚、円弧状部材(6a〜6c)は、溶接等の方法で一体化することや、ネジ止め等によって分離可能な方法で一体化することができ、さらには円弧状部材の結合体とせずに筒状部材から成る単一部材で形成することもできる。
測定用マンセッター7は、筒体の周方向長さが同一である3つ以上の袋体7a〜7c(本実施例では3つ)によってそれぞれ構成され、中板8は、可塑性を有する樹脂により、ほぼ同一の周方向長さに形成された3つ以上の板(本実施例では8a〜8c)によって構成される。中板8a〜8cは、筒体6の内周に取り付け、取り付け時にそれぞれの先端部8a2〜8c2が該中板の延出する方向に隣り合う他の中板の少なくとも基端部(8b1,8c1,8a1)に対して半径方向内側に重なる長さに形成される。すなわち、中板8aはその先端部8a2が延出方向の中板8bの少なくとも基端部8b1に重なり、中板8bはその先端部8b2が延出方向の中板8cの少なくとも基端部8c2に重なり、中板8cはその先端部8c2が延出方向の中板8aの少なくとも基端部8a1に重なるようになっている。
中板8a〜8cは、筒体6を構成する円弧状部材6a〜6cの内周面に基端部8a1〜8c1をそれぞれネジ止めや溶着などによって周方向等間隔に密着するように固定する。その際、中板の先端部8a2〜8c2は、基端部8a1〜8c1から筒体6の内周に沿って同方向に延出させる。
また、中板8a〜8cは、筒体6の内周に沿って配設するため、必要が有れば予め筒体6の曲率に合わせた曲げ成型をしておく。尚、図1では、中板8a〜8cを時計回りD1方向に延出させているが、延出方向が同一であれば反時計回りに延出させても構わない。また、中板8a〜8cは、同一の曲率ではなく、先端部の曲率が基端部の曲率より大きくなるように形成してもよい。たとえば、先端部8a2〜8c2の曲率を被測定部の想定最大径に合わせ、基端部8a1〜8c1の曲率を筒体6の内周に合わせるようにしてもよい。
中板の先端部8a2〜8c2は、それぞれ固定せず、筒体6の前記基端部を基点として筒体6の略半径方向に移動可能に構成する。中板の先端部(8a2,8b2,8c2)は、該中板の延出する方向に隣り合う中板の基端部(8b1,8c1,8a1)の内側にそれぞれ重ねて配設される。
中板8a〜8cの内側には、測定用マンセッター7a〜7cをそれぞれ配設し、各測定用マンセッターの先端部7a2〜7c2を中板の先端部8a2〜8c2にそれぞれ固定する。測定用マンセッター7a〜7cは、それぞれ配設された中板8a〜8cの基端部8a1〜8c1を超え、該基端部側に隣り合う他の中板(8c,8a,8b)の外側と筒体6の内側との間に延在し、基端部7a1〜7c1が、前記他の中板の基端部(8c1,8a1,8b1)の近傍にそれぞれ配設される。
尚、中板8a〜8cは、それぞれの基端部を筒体6へ取り付けた際にそれぞれの先端部が該先端部の延出する方向に隣り合う他の中板の基端部と重なる長さに形成してあれば、それぞれ異なる長さに形成し、異なる間隔で筒体6の内周に取り付けてもよい。その場合、マンセッター7a〜7cは、内向きの各膨張量が異なるため、中板8a〜8cを被測定部である上腕部の周方向断面形状に更に近い形状に縮径させて、一層適切に被測定部へ押し付けることが出来る。
さらに、中板8a〜8cの形状は、矩形(長方形)に限定するものではなく、たとえば平行四辺形や台形であってもよい。この場合、中板8a〜8cを起立させることによって筒体6の軸方向に対して同一方向(たとえば被測定部から手前方向側)に突出させることが可能となり、筒体6の外側でも測定することができる。尚、中板8a〜8cの筒体6への取り付け方法は、その基端部8a1〜8c1が筒体6の軸方向に平行となる方法に限定されず、軸方向に対して斜めに取り付けるようにしてもよい。この場合、中板8a〜8cの起立時に中板8a〜8cが筒体6の軸方向に対して同一方向に突出するともに、中板8a〜8cが円錐状に絞られる。これにより、上腕などの被測定部S1に対してより密着させることができる。
測定用マンセッター7a〜7cには、それぞれポンプ接続口7e〜7gを設ける。ポンプ接続口7e〜7gには、空気通路(図示せず)を連通させ、前記空気通路に後述するエアーポンプ9(流体供給手段)を前記空気通路に連結する。後述するエアーポンプ9を作動させることによって図2に示すマンセッター7a〜7cが同時に膨張すると、中板8a〜8cは、各先端部(8a2、8b2,8c2)が外周に位置するマンセッター(7b,7c,7a)からそれぞれ力を受けて内側に起立する。同時に各先端部(8a2、8b2,8c2)は、前記測定用マンセッター(7b,7c,7a)の内周面を先端部(7b2,7c2,7a2)に向けてD1方向(図2を参照)に移動することによって内側に縮径する。
測定用マンセッター7a〜7cは、その先端部7a2〜7c2が固定された中板8a〜8cと共に測定用マンセッター(7b,7c,7a)の内周面に沿ってそれぞれ移動し、被測定部である上腕部Sの外周形状にそって隙間なく密着し、これを圧迫する。
一方、図4、5に示すとおり、中板8a〜8cは、例えば、被測定部が先端に向けて細くなるテーパー状の上腕部(被測定部)S1である場合、中板の長手方向基端部8dが前記内側に固定された測定用マンセッター7a〜7cと前記上腕部手前側の太い部分に巻き付くと、長手方向先端部8eが、前記先に巻き付いた上腕部の太い部分を基端とし、その可撓性によって腕周の内側に向かって撓む。従って、中板8a〜8cは、上腕部の太い部分から細い部分に向けて絞り込まれるように縮径し、内側の測定用マンセッター7a〜7cが、上腕部の太い部分に巻き付くと同時に細い部分にも隙間無く密着し、これを圧迫する。
次に、図6によって実施例1の接続構成を説明する。実施例1の自動血圧計は、測定用マンセッター7a〜7c、加圧及び排気用のエアーポンプ9、制御用のCPU10と制御盤11、圧力センサ12、開閉弁13を備えている。CPU10には、電源スイッチ3a、操作スイッチ3b、表示部4及び制御盤11が接続され、それぞれ制御信号のやりとりを行う。測定用マンセッター7a〜7cがそれぞれ連通する空気通路(図示せず)には、マンセッター7a〜7cの内圧を検出する圧力センサ12を設け、前記空気通路とエアーポンプ9との間には、空気通路へのエアーの流通と遮断とを切替える開閉弁13を取り付ける。
エアーポンプ9は、制御盤11を介してCPU10から制御信号を受け、測定用マンセッター7a〜7cへの吸排気動作を行う。開閉弁13は、制御盤11を介してCPU10から制御信号を受けて開閉動作する。また、測定用マンセッター7a〜7cの内圧は、圧力センサ12で検知されると共にA/D変換機14でデジタルデータに変換され、制御盤11からCPU10へ送られる。
次に、実施例1の自動血圧計による血圧測定動作を説明する。測定者は、被測定部である上腕部を図1の上腕挿入口5bに挿入して前上腕部を置き台(図示せず)に載せる。測定者が電源スイッチ3aをONにし、操作スイッチ3bによって操作入力を行うと、CPU10から制御信号を受けて開閉弁13が開き、エアーポンプ9が測定用マンセッター7a〜7cを加圧する。圧力センサ12によって検出されたマンセッター7a〜7cの内圧が所定値に達し、阻血が完了すると、CPU10から信号を受けて開閉弁13が一端閉じて、マンセッター7の内圧が維持される。
次に開閉弁13の開度がCPU10から信号を受けて調節され、エアーポンプ9が測定用マンセッター7a〜7cを徐々に減圧させる。CPU10は、減圧中における測定用マンセッター7a〜7cの内圧を圧力センサ12の検出結果に基づいてサンプリングし、血流が再び流れ始める瞬間(最高血圧)と、前記マンセッターによる血管への圧迫が完全に取り除かれた瞬間(最低血圧)の血圧値を算出し、表示部4に表示させる。表示後、CPU10から信号を受けて開閉弁13が開き、エアーポンプ9が測定用マンセッター7a〜7cの排気(急減圧)を行う。測定用マンセッター7a〜7cは、渦巻き状に配設された板状の中板8a〜8cが筒体6の内周に沿った元の形態に戻ろうとする弾性と前記急減圧によって、エアー注入前の初期位置に戻り、血圧測定が終了する。
次に図7〜図9により、実施例2の自動血圧計を説明する。実施例2の自動血圧計は、実施例1において周方向3カ所以上に配設した測定用マンセッター7a〜7cを更に測定用マンセッター15a〜15cと、被測定部Sに前記測定用マンセッターを近接させる中板絞り用マンセッター16a〜16c(圧迫固定用空気袋)とに分けたものである。
測定用マンセッター15a〜15cと、中板絞り用マンセッター16a〜16cは、筒体の周方向長さがそれぞれ同一である3つ以上の袋体(本実施例では3つ)によって構成し、中板8は、実施例1と同様に基端部8a1〜8c1を筒体6を構成する円弧状部材6a〜6cに対して周方向等間隔で固定し、先端部8a2〜8c2を筒体6の内周に沿って同方向に延出させ、かつ該中板の延出する方向に隣り合う中板の基端部(8b1,8c1,8a1)の内側にそれぞれ重ねて配設する。
測定用マンセッター15a〜15cは、その先端部15a2〜15c2を中板の先端部8a2〜8c2にそれぞれ固定することによって、中板8a〜8cの内側に保持する。中板絞り用マンセッター16a〜16cは、その基端部16a1〜16c1を中板の基端部(8c1,8a1,8b1)の近傍において筒体6の円弧部材(6c,6a,6b)に固定し、その先端部(16a2〜16c2)を測定用マンセッターの基端部(15a1,15b1,15c1)の隣にそれぞれ配設した状態で中板(8c,8a,8b)の外周と筒体6の内周との間に配設する。
尚、中板8a〜8cは、実施例1と同様に延出する方向が同一であれば、図7に示す時計回り(D1方向)または反時計回りのいずれの方向に延出させても良い。また、中板8a〜8cは、筒体6に取り付ける際に隣り合う先端部と基端部が重なれば、周方向に対してそれぞれ異なる長さに形成し、異なる間隔で取り付けてもよい。その場合、測定用マンセッター15a〜15cと中板絞り用マンセッター16a〜16cは、中板8a〜8cの長さに対応して形成し、マンセッター毎の内向きの膨張量を変える。そのことにより、絞り用マンセッター16a〜16cは、中板8a〜8cを被測定部の周方向断面形状に更に近い形状に縮径させて、測定用マンセッター15a〜15cを一層適切に被測定部へ押し付けることが出来、測定用マンセッター15a〜15cは、被測定部の前記断面形状に応じた圧迫が可能になる。
測定用マンセッター15a〜15cには、それぞれポンプ接続口15e〜15gを設ける。ポンプ接続口15e〜15gは、空気通路(図示せず)で連通させ、前記空気通路に後述する第2エアーポンプ17bを接続する。前記空気通路には、圧力センサ18を設け、前記空気通路と第2エアーポンプ17bとの間には、空気通路へのエアーの流通と遮断とを切替える開閉弁19を設ける。
また、中板絞り用マンセッター16a〜16cには、それぞれポンプ接続口16e〜16gをそれぞれ設ける。ポンプ接続口16e〜16gは、前記測定用マンセッターの空気通路とは独立した別の空気通路(図示せず)で連通させ、前記空気通路に後述する第1エアーポンプ17aを接続する。前記別の空気通路には、圧力センサ20を設け、前記空気通路と第1エアーポンプ17aとの間には、空気通路へのエアーの流通と遮断とを切替える開閉弁21を設ける。
更に、図9によって実施例2の接続構成と動作を説明する。実施例2の自動血圧計は、第1及び第2エアーポンプ(17a,17b)、圧力センサ(18,20)、開閉弁(19,21)、A/D変換機(22,23)が、測定用マンセッター15a〜15cと中板絞り用マンセッタ16a〜16cに使用するものを2系統備えている以外実施例1と構成が共通する。
第1及び第2エアーポンプ(17a,17b)は、制御盤11を介してCPU10から制御信号を受け、各マンセッター(15a〜15c,16a〜16c)への吸排気動作を行う。開閉弁(19,21)は、それぞれ制御盤11を介してCPU10から制御信号を受けて開閉動作する。また、各マンセッター(15a〜15c,16a〜16c)の内圧は、それぞれ圧力センサ(18,20)で検知されると共にA/D変換機(22,23)でデジタル変換され、制御盤11からCPU10へ送られる。
次に、図7〜図9によって実施例2による血圧測定動作を説明する。測定者が操作スイッチ3bで操作入力を行うと、CPU10から制御信号を受けて開閉弁21が開き、第1エアーポンプ17aが中板絞り用マンセッター(16a〜16c)を加圧する。膨張した中板絞り用マンセッター(16b,16c,16a)によって内向きの力を得た内側の中板(8a〜8c)は、隣り合う測定用マンセッター(15b,15c,15a)の内側を滑りつつ縮径する。中板8a〜8cの先端にそれぞれ取り付けられた測定用マンセッター15a〜15cは、中板8a〜8cの縮径により、被測定部Sの外周形状に沿って密着させられる。また、中板8a〜8cは、実施例1と同様に被測定部Sの長手方向に対し、被測定部Sの細い部分で内側に傾斜することにより、測定用マンセッター15a〜15cが太い部分から細い部分に絞り込まれるように隙間無く巻き付けられる。
圧力センサ20によって検知された中板絞り用マンセッター16a〜16cの内圧が所定値に達し、測定用マンセッター15a〜15cの位置決め(巻き付け)が完了すると、CPU10によって開閉弁21が閉じて中板絞り用マンセッター16a〜16cの内圧が維持される。次に、CPU10から信号を受けて開閉弁19が開き、第2エアーポンプ17bが測定用マンセッター15a〜15cを加圧することにより、上腕部が阻血される。
圧力センサ18によって検知された測定用マンセッター15a〜15cの内圧が所定値に達して阻血が完了すると、CPU10から信号を受けて開閉弁19の開度調節がなされ、第2エアーポンプ17bが測定用マンセッター15a〜15cを徐々に減圧する。CPU10は、減圧中における測定用マンセッター15a〜15cの内圧をサンプリングして実施例1と同様に最高血圧と最低血圧を算出し、表示部4に表示させる。表示後、開閉弁(19,21)が開き、第1及び第2エアーポンプ(17a、17b)が中板絞り用マンセッター16a〜16cと測定用マンセッター15a〜15cの排気(急減圧)を行い、血圧測定が終了する。
尚、実施例2の中板絞り用マンセッターは、図10に示す構成にしても良い。即ち、図10の中板絞り用マンセッターは、各中板絞り用マンセッター(26b,26c)を幅狭の連通路(空気通路)26dによって連通させ、単一のポンプ接続口26eからエアーを供給するものである(中板絞り用マンセッター26aとその連通路は省略)。ポンプ接続口26eには、単一の圧力センサーとエアーポンプ(共に図示せず)を接続して連通する中板絞り用マンセッター(26a〜26c)の内圧を測定する。中板絞り用マンセッター(26b,26c)は、連通路26dが、中板8に形成されたスリット8fを貫通しつつ筒体6の内周6dに沿って配設される。
尚、周方向3箇所以上に配設された実施例1の測定用マンセッター(7a〜7c)は、筒体の内部あるいは外部にて連通した空気通路(図示せず)により各マンセッター(7a〜7c)が同じ内圧を維持するようにする。これは実施例2における測定用マンセッター(15a〜15c)及び中板絞り用マンセッター(16a〜16c)についても同様である。一方、各マンセッター(7a〜7c,15a〜15c,16a〜16c)には、袋体毎に独立した開閉弁とエアーポンプを設け、各マンセッター7a〜7cを独立して膨張させても良い。
また、中板(8a〜8c)は、その基端部(8a1〜8c1)を円弧状部材6a〜6cの内側にそれぞれネジ止めや溶着などによって周方向等間隔に固定する他、ヒンジなどを介して円弧状部材6a〜6cの内側に回動自在に支持させても良い。また中板8a〜8cは、測定終了後にその弾性力によって筒体6の内周に沿った位置に戻るが、中板絞り用マンセッター(16a〜16c)を吸引することによって筒体6の内周に沿った位置に更に速やかに戻しても良い。さらに、中板絞り用マンセッター(16a〜16c)をそれぞれ中板(8c,8a,8b)の外周面に接着することによって、中板絞り用マンセッター(16a〜16c)の吸引時に更に強制的に戻るようにしてもよい。
その他、中板(8a〜8c)には、該中板を強制的に外側に戻す機械的手段、電磁的手段を設けてもよい。たとえば、中板(8a〜8c)の幅方向の両端部で且つ基端部(8a1〜8c1)の内周面には、ピン(不図示)を係合させ、このピンを中板(8a〜8c)の延出方向(すなわちD1方向)に移動させることによって強制的に中板(8a〜8c)を戻してもよい。また、中板(8a〜8c)の先端部(8a2〜8c2)や中間部分には、磁石(不図示)を配置するとともに、筒体6には、電磁石を設けることによって、電磁的に中板(8a〜8c)を戻すようにしてもよい。
なお、各中板(8a〜8c)に対して中板絞り用マンセッター(16b,16c,16a)を一つずつ設ければ本発明の効果が得られるが、各中板(8a〜8c)には、複数の中板絞り用マンセッター(不図示)を設けることによって本発明の効果を高めることができる。たとえば、一枚の各中板(8a〜8c)に対して複数の中絞り用マンセッターを長手方向(軸方向)に配置し、各中絞り用マンセッターの大きさを調整した場合には、中板(8a〜8c)をより確実に円錐状に絞ることができる。また、一枚の各中板(8a〜8c)に対して複数の中絞り用マンセッターを周方向に配置し、各中絞り用マンセッターの膨張の順序を調節した場合には、中板(8a〜8c)を所望の形状に変形させること(たとえば、先端側から先に曲げたりすること)が可能となり、被測定部の形状により確実に合わせることができる。
次に上述した自動血圧計1の代表的な作用について説明する。
従来の測定用マンセッターによって測定出来る最小腕周長は、測定用マンセッターの腕周方向長さで決められ、測定出来る最大腕周長は、測定用マンセッターにおける所定のカバー率(測定用マンセッターが被測定腕周の何パーセントを覆っているかの割合)によって決められていた。
測定用マンセッターの腕周方向長さよりも短い(細い)腕を測定した場合には、測定用マンセッターが両端で衝突し、前記所定のカバー率を下回る太い腕を測定した場合には、測定用マンセッターが腕周を十分に圧迫できないため、それぞれ測定精度の低下を招くおそれがあるためである。前記カバー率については、明確な技術基準が見当たらないものの、医療関連のある団体では、測定用マンセッターが測定する上腕部(被測定部)の少なくとも50%以上、または60%以上を覆わなければならないと規定されている。従って、従来の血圧計は、最も細い腕の測定時に測定用マンセッターが腕周囲の100%を覆い、測定可能な最も太い腕を測定する場合に少なくとも腕周囲の50%以上を覆うように設計されているのが一般的であった。
従来の血圧計は、仮に測定可能な最大腕周長を32cmとすると、カバー率を50%以上と規定した場合に測定可能な最小腕周長(測定用マンセッターの腕周方向長さ)が32cm
× 0.5=16cmとなり、腕周長16cm以下の細い腕を測定することが出来ず、カバー率を60%以上とした場合に測定可能な最小腕周長が32cm × 0.6=19.2cmとなり、それより細い腕を測定することが出来なかった。即ち、従来の血圧計は、細い腕を幅広く測定することに対して制限があった。
一方、本実施例の血圧計は、中板が縮径した際に測定用マンセッター両端部が衝突しないため、測定する腕の太さが測定可能な最大腕周長以下であれば、いかなる細い腕であっても測定できるため、従来よりも測定範囲が広い。また、本実施例の血圧計は、測定する腕の太さにかかわらず、測定用マンセッターが測定時に腕周を100%を覆うため、従来よりも測定精度が高い点で意義がある。
第1実施例の自動血圧計の斜視図である。 測定部を構成する第1実施例の筒体の周方向断面図である。 血圧測定時における筒体の周方向断面図である。 第1実施例の筒体の長手方向断面図である。 血圧測定時における筒体の長手方向断面図である。 第1実施例の血圧計の接続構成を示すブロック図である。 第2実施例の筒体の周方向断面図である 血圧測定時における筒体の周方向断面図である。 第2実施例の血圧計の接続構成を示すブロック図である。 中板絞り用マンセッターの変形例を示す斜視図
符号の説明
1 自動血圧計
6 筒体
7、7a〜7c 測定用マンセッター
7a2〜7c2 測定用マンセッターの先端部
8、8a〜8c 可撓性を有する中板
8a1〜8c1 中板の基端部
8a2〜8c2 中板の先端部
15a〜15c 測定用マンセッター
15a1〜15c1 測定用マンセッターの基端部
15a2〜15c2 測定用マンセッターの先端部
16a〜16c 中板絞り用マンセッター

Claims (4)

  1. 円筒状の筒体と、
    前記筒体の内側所定位置にそれぞれの基端部が固定されるとともに、それぞれの先端部が筒体内周に沿った同方向にそれぞれ延出する渦巻き状に配設された3枚以上の可撓性の中板と、
    前記筒体と前記各中板の間に配設された中板絞り用マンセッターと、
    前記各中板の内側に配設された測定用マンセッターと、
    を備え、
    前記各中板は、それぞれの先端部が該中板の延出する方向に隣り合う他の中板の少なくとも基端部に対し、半径方向内側に重なるように構成されたことを特徴とする自動血圧計。
  2. 前記中板絞り用マンセッターの代わりに、前記測定用マンセッターを、該測定用マンセッターが配設されている中板の基端側を超えて前記筒体内周に沿って延在させることにより、前記中板絞り用マンセッターとして機能させることを特徴とする請求項1に記載の自動血圧計。
  3. 前記中板は、基端側が筒体の内周面に密着するように固定されたことを特徴とする、請求項1または2のうちいずれかに記載の自動血圧計。
  4. 前記各中板は、前記筒体の周方向等間隔に配設されて、被測定部の太い部分から細い部分に向けて絞り込まれることにより、長手方向に太さが変化する被測定部であっても、前記測定用マンセッターが該被測定部長手方向全周に隙間無く密着することを特徴とする、請求項1から3のうちいずれかに記載の自動血圧計。
JP2010541940A 2008-12-11 2008-12-11 自動血圧計 Expired - Fee Related JP5187783B2 (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/JP2008/072568 WO2010067449A1 (ja) 2008-12-11 2008-12-11 自動血圧計

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2010067449A1 JPWO2010067449A1 (ja) 2012-05-17
JP5187783B2 true JP5187783B2 (ja) 2013-04-24

Family

ID=42242460

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010541940A Expired - Fee Related JP5187783B2 (ja) 2008-12-11 2008-12-11 自動血圧計

Country Status (4)

Country Link
JP (1) JP5187783B2 (ja)
CN (1) CN102245086B (ja)
RU (1) RU2477076C1 (ja)
WO (1) WO2010067449A1 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5565164B2 (ja) * 2010-07-21 2014-08-06 オムロンヘルスケア株式会社 電子血圧計
CN104771154B (zh) * 2015-03-17 2017-12-22 奥佳华智能健康科技集团股份有限公司 一种家庭智能健康管理设备
JP6558119B2 (ja) * 2015-07-24 2019-08-14 オムロンヘルスケア株式会社 流体袋、流体袋製造方法、血圧測定用カフ、および血圧計

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0217032A (ja) * 1988-07-05 1990-01-22 Omron Tateisi Electron Co 指用電子血圧計のカフ巻付装置
JPH05129A (ja) * 1991-06-24 1993-01-08 A & D Co Ltd 指用血圧計
JP2004254882A (ja) * 2003-02-26 2004-09-16 Matsushita Electric Works Ltd 血圧計
JP2006006450A (ja) * 2004-06-23 2006-01-12 Omron Healthcare Co Ltd 血圧計用締付装置及び電子血圧計
JP2007151566A (ja) * 2005-11-30 2007-06-21 Omron Healthcare Co Ltd 血圧測定装置
JP2008018148A (ja) * 2006-07-14 2008-01-31 Citizen Holdings Co Ltd 心拍計

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3243228B2 (ja) * 1998-05-28 2002-01-07 マイクロライフ システムズ エージー 身体に挿入しない動脈血圧の測定装置
RU2342067C1 (ru) * 2007-03-30 2008-12-27 ООО Центр прикладной акустики (ЦПА) Устройство для измерения артериального давления

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0217032A (ja) * 1988-07-05 1990-01-22 Omron Tateisi Electron Co 指用電子血圧計のカフ巻付装置
JPH05129A (ja) * 1991-06-24 1993-01-08 A & D Co Ltd 指用血圧計
JP2004254882A (ja) * 2003-02-26 2004-09-16 Matsushita Electric Works Ltd 血圧計
JP2006006450A (ja) * 2004-06-23 2006-01-12 Omron Healthcare Co Ltd 血圧計用締付装置及び電子血圧計
JP2007151566A (ja) * 2005-11-30 2007-06-21 Omron Healthcare Co Ltd 血圧測定装置
JP2008018148A (ja) * 2006-07-14 2008-01-31 Citizen Holdings Co Ltd 心拍計

Also Published As

Publication number Publication date
RU2011128385A (ru) 2013-01-20
WO2010067449A1 (ja) 2010-06-17
CN102245086A (zh) 2011-11-16
RU2477076C1 (ru) 2013-03-10
JPWO2010067449A1 (ja) 2012-05-17
CN102245086B (zh) 2014-04-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1958566B1 (en) Blood pressure measuring apparatus enabling accurate blood pressure measurement
US8579826B2 (en) Arteriosclerosis degree judgment device capable of judging arteriosclerosis degree precisely
CN107249442B (zh) 血压测定用袖带和血压计
JP4325639B2 (ja) 血圧測定装置
US8747327B2 (en) Apparatus and method for measuring blood pressure
JP6225705B2 (ja) 血圧測定用カフおよびそれを備えた血圧計
WO2017203957A1 (ja) 血圧測定用カフおよび血圧計
US20040181254A1 (en) Sphygmomanometer cuff having double bladder
WO2009145027A1 (ja) 動脈硬化度を判定するための指標が得られる、血圧情報測定装置
JP2004008240A (ja) 手首式血圧計用カフ
KR100772281B1 (ko) 혈압계용 커프스 및 혈압계
EP1247486A2 (en) Electronic blood pressure monitor
JP5187783B2 (ja) 自動血圧計
TWI437975B (zh) 能精確測定血壓之血壓測定裝置
US20110282222A1 (en) Coiling blood pressure cuff
JP2008523933A (ja) 動脈内の血流量および関連パラメータ、特に、動脈波形および血圧の非侵襲的決定(検出)のための方法ならびに装置
JP2009284965A (ja) 血圧情報測定装置
JP2010233655A (ja) 血圧計
JP4363220B2 (ja) 血圧計
JP2009297222A (ja) 血圧情報測定装置におけるカフ構造、および血圧情報測定装置
JP2012152372A (ja) 血圧測定装置および血圧測定方法
CN113543701A (zh) 血压测量系统及利用其的血压测量方法
JP2024014477A (ja) 生体情報測定装置
WO2024053170A1 (ja) 生体情報測定装置
JP2002191567A (ja) 血圧計用カフ

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130116

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130116

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160201

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5187783

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees