JP5187545B2 - 高圧放電灯点灯装置 - Google Patents
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Description
また、この時チョークコイル135とコンデンサ36は高圧放電灯50に流れる、チョッパ回路のスイッチング動作により発生するリップル電流を低減させるためのフィルタ回路の役割も担っている。
高周波の正弦波電圧の極性が反転し、チョークコイル135とコンデンサ36の接続点がマイナス電位のときはコンデンサ146、抵抗145、ダイオード144の向きに電流が流れコンデンサ146が充電される。
パルス電圧の周波数を下げるには、パルストランス148の一次巻線に電流を供給するコンデンサ143,146の容量を大きくする方法とパルストランスの一次巻線のインダクタンス値を大きくする方法が考えられる。
そのため、二次巻線を増やすことによりトランスの大型化、及び二次巻線のインダクタンス値増加により、矩形波点灯時におけるランプ電流の極性切換り時に発生するトランスの騒音が大きくなってしまう問題がある。
ここで、昇圧回路がフルブリッジ回路に設けられたトランスと第2のコンデンサによる電圧共振回路からなり、トランスの1次巻線が第2のコンデンサに接続され、トランスの2次巻線に発生した電圧により第1のコンデンサが充電される構成とした。
図1は本発明に係る高圧放電灯点灯装置の実施の形態を示す回路構成図で、図2に示した従来例のものと同一または対応する部材については、同一の番号を付して、その説明を省略する。
本発明に係る高圧放電灯点灯装置において従来例と異なる点は、従来回路の共振チョークコイル135の代わりにトランス35を設け、その一次巻線数をコンデンサ36に接続し、一次巻線より巻数の多い二次巻線の出力をダイオード41にて整流し、コンデンサ42にて平滑した電圧端に必要とするパルス電圧値(例えば3.5kV)と同じ(または若干低い)ブレークダウン電圧の放電ギャップ43とチョークコイル48(従来回路のパルストランス148と同じ巻数、同じインダクタンス)の直列回路を接続したところである。
<図1>
チョークコイル48:25μH(20ターン)
コンデンサ42:0.003μF
共振周波数:580kHz(=1/{2π(25μ×0.003μ)1/2})
放電ギャップ43のブレークダウン電圧:3000V
<図2>
トランス148:1次側1μH(4ターン)、2次側25μH(20ターン)
コンデンサ143と146の合成容量:0.075μF
共振周波数:580kHz
放電ギャップ147のブレークダウン電圧:800V
<図3(A)及び図4(A)>
上段:高圧放電灯50両端にかかるパルス電圧、2kV/div
下段:各放電ギャップの電流、100A/div
時間軸:1μsec/div
<図3(B)及び図4(B)>
上段:高圧放電灯50両端にかかるパルス電圧、2kV/div
下段:各放電ギャップの電流、100A/div
時間軸:400nsec/div
このときのランプに直列に接続されるインダクタンスは同じ値であるため、ランプ点灯時の騒音が増大することはない。
従って同じ磁束密度で使用する場合、更に共振周波数を低くすることが可能となり、より幅の広いパルス電圧を得ることができる。
図5(A)及びその拡大図5(B)は、コンデンサ42の容量を図3の場合の2倍の0.006μF、チョークコイル48のインダクタンスを25μH、その共振周波数を約410kHzとし、従来例の磁束密度に近い値まで周波数を下げたときのパルス電圧波形であり、更に始動性を改善したものである。なお、目盛りは図3(A)及び(B)と同じである。
このようにフルブリッジ回路の動作とは独立してコンデンサ42を充電してパルス電圧を発生させることができるので、パルスの間隔やタイミングを所望の態様で制御できる。
図7において、61は上記で説明した各実施例の高圧放電灯点灯装置、62は高圧放電灯50が取り付けられるレフレクタ、63は高圧放電灯点灯装置61、高圧放電灯50及びレフレクタ62を内蔵する筐体である。なお、図は実施例を模擬的に図示したものであり、寸法、配置などは図面通りではない。そして、図示されない映像系の部材等を筐体63内に適宜配置してプロジェクタが構成される。
20:降圧チョッパ回路
30:フルブリッジ回路
31、32、33、34:トランジスタ
35:トランス
36:コンデンサ
37:ブリッジ制御回路
40:イグナイタ回路
41:ダイオード
42:コンデンサ
43:放電ギャップ
44:昇圧回路
45:スイッチング部
46:トランス
48:チョークコイル
49:抵抗
50:高圧放電灯
61:高圧放電灯点灯装置
62:レフレクタ
63:筐体
Claims (3)
- 直流電源部と、該直流電源部の出力を受け高圧放電灯へ供給される電力を制限する降圧チョッパ回路と、該降圧チョッパ回路の制限された直流出力を高周波または低周波の矩形波に変換し該高圧放電灯に供給するフルブリッジ回路と、該高圧放電灯を始動させるためのイグナイタ回路からなる高圧放電灯点灯装置において、
前記高圧放電灯が放電を開始する前に動作するトランスとコンデンサによる電圧共振回路を設け、前記トランスの二次巻線に発生する電圧を平滑・整流した電圧源に放電ギャップとチョークコイルが直列に接続され、かつ前記チョークコイルが前記高圧放電灯と直列に接続されたことを特徴とする高圧放電灯点灯装置。
- 直流電源部、該直流電源部の出力を受け高圧放電灯へ供給される電力を制限する降圧チョッパ回路、該降圧チョッパ回路の制限された直流出力を高周波または低周波の矩形波に変換し該高圧放電灯に供給するフルブリッジ回路、及び該高圧放電灯を始動させるためのイグナイタ回路からなる高圧放電灯点灯装置において、
前記イグナイタ回路が、
前記高圧放電灯に直列接続されたチョークコイル、
第1のコンデンサと放電ギャップが直接接続され、該チョークコイルに並列接続された放電回路、及び
該第1のコンデンサを充電するための昇圧回路
からなり、
前記昇圧回路が前記フルブリッジ回路に設けられたトランスと第2のコンデンサによる電圧共振回路からなり、該トランスの1次巻線が該第2のコンデンサに接続され、該トランスの2次巻線に発生した電圧により前記第1のコンデンサが充電される高圧放電灯点灯装置。
- 請求項1又は2に記載の高圧放電灯点灯装置、高圧放電灯、該高圧放電灯が取り付けられるレフレクタ、及び少なくとも該高圧放電灯点灯装置を内包する筐体を備えた光源装置。
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JPH0513185A (ja) * | 1990-09-07 | 1993-01-22 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 放電灯点灯装置 |
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