JP2012113880A - 点灯装置及びそれを用いた照明器具 - Google Patents

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Naoki Komatsu
直樹 小松
Hisafumi Tanaka
寿文 田中
Junichi Hasegawa
純一 長谷川
Junichi Kamikariya
淳一 上仮屋
Nobutoshi Matsuzaki
宣敏 松崎
Daisuke Yamahara
大輔 山原
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Abstract

【課題】高圧放電灯に電圧が印加されない休止期間においても制御部用の電源電圧を容易に確保することのできる点灯装置及びそれを用いた照明器具を提供する。
【解決手段】制御部4は、第1のコンバータ部2の出力電圧が予め設定された電圧値となるようにスイッチング素子Q1のオン/オフをフィードバック制御する第1の駆動制御部41と、第2のコンバータ部3の出力電圧を制御するとともに高圧放電灯100の非点灯時において高圧放電灯100を始動させるために必要な高電圧を高圧放電灯100に印加する印加期間と、高電圧を高圧放電灯100に印加しない休止期間とを交互に繰り返させる第2の駆動制御部43とを有し、第1の駆動制御部41は、休止期間では印加期間におけるオン幅よりも小さいオン幅でスイッチング素子Q1のオン/オフを切り替える。
【選択図】図1

Description

本発明は、高圧放電灯等の光源を点灯させる点灯装置及びそれを用いた照明器具に関する。
従来から、高輝度・高出力の照明として高圧放電灯が広く使用されているが、放電灯の一種である高圧放電灯を安定して点灯させるためには、安定器(点灯装置)が必要となる。高圧放電灯用の点灯装置としては、主に鉄心に銅線が巻かれて成る銅鉄型安定器と、半導体スイッチング素子を用いた電子安定器とがある。近年では、省エネルギーの観点から電子安定器が普及しており、年々小型化及び低コスト化が図られている。このため、部品点数の削減や低価格部品の採用が積極的に行われている。
このような対策の一環として、昇圧チョッパ回路の出力電圧を調整するための制御部に供給する電源電圧を、昇圧チョッパ回路を構成するインダクタに磁気結合された巻線に誘起される誘起電圧から得る構成が例えば特許文献1に開示されている。なお、この特許文献1に記載の従来例は、始動時にイグナイタ(始動回路)から高圧放電灯に高圧パルスを印加する変わりに、始動時における昇圧チョッパ回路の出力電圧を定常点灯時の出力電圧よりも高くすることで高圧放電灯を始動するものである。
特許第3846619号公報
ところで、高圧放電灯が点灯している状態から消灯させ、その後直ぐに点灯させる、即ち、再始動させる場合には、高圧放電灯の発光管の温度が非常に高くなり、絶縁破壊電圧が増大する。このため、高圧放電灯の再始動時は絶縁破壊し難い。このような場合、高圧放電灯を再始動させるために高圧放電灯に高電圧を印加するが、連続的に印加した場合には共振電流による回路損失の増大やグロー放電による発光管の温度の上昇のため、絶縁破壊電圧の増大を招くことになる。したがって、再始動時に高圧放電灯に高電圧を印加する際には、図6に示すように、高電圧を印加する印加期間と印加しない休止期間とを交互に繰り返すことで、高圧放電灯に間欠的に高電圧を印加するのが一般的である。なお、高圧放電灯が点灯している状態においても、上記のように高圧放電灯に間欠的に電圧を印加する場合がある。
ここで、上記のように高圧放電灯に間欠的に電圧を印加する場合には、休止期間において高圧放電灯で消費される電力が少ないために昇圧チョッパ回路の出力電圧の変動が小さく、一時的に昇圧チョッパ回路の動作が停止することがある。昇圧チョッパ回路の動作が停止すると、昇圧チョッパ回路のインダクタに磁気結合された巻線に誘起電圧が誘起されなくなり、制御部用の電源電圧を確保することが困難になるという問題があった。
上記の問題を解決するために、誘起電圧を平滑するためのコンデンサの容量を増大する方法が考えられるが、当該方法では、コンデンサの容量の増大に伴う部品の大型化や高コスト化を招くという問題があった。また、昇圧チョッパ回路とは別に降圧チョッパ回路を設け、昇圧チョッパ回路の出力電圧を降圧して制御部用の電源電圧を確保する方法も考えられるが、当該方法では、制御部用の電源回路の大型化や高コスト化、及び回路効率の低下を招くという問題があった。
本発明は、上記の点に鑑みて為されたもので、高圧放電灯に電圧が印加されない休止期間においても制御部用の電源電圧を容易に確保することのできる点灯装置及びそれを用いた照明器具を提供することを目的とする。
本発明の点灯装置は、少なくともインダクタ及びスイッチング素子を有し、入力電源からの電圧を所定の直流電圧に変換して出力する第1のコンバータ部と、前記第1のコンバータ部の出力電圧を高圧放電灯の点灯に必要な電圧に変換して前記高圧放電灯に供給する第2のコンバータ部と、前記第1のコンバータ部及び前記第2のコンバータ部を制御する制御部と、前記第1のコンバータ部のインダクタに磁気結合される巻線に誘起される誘起電圧から前記制御部の電源電圧を得る制御電源部とを備え、前記制御部は、前記第1のコンバータ部の出力電圧が予め設定された電圧値となるように前記スイッチング素子のオン/オフをフィードバック制御する第1の駆動制御部と、前記第2のコンバータ部の出力電圧を制御するとともに前記高圧放電灯の非点灯時において前記高圧放電灯を始動させるために必要な高電圧を前記高圧放電灯に印加する印加期間と、前記高電圧を前記高圧放電灯に印加しない休止期間とを交互に繰り返させる第2の駆動制御部とを有し、前記第1の駆動制御部は、前記休止期間では前記印加期間におけるオン幅よりも小さいオン幅で前記スイッチング素子のオン/オフを切り替えることを特徴とする。
この点灯装置において、前記第1の駆動制御部は、前記第1のコンバータ部の出力電圧が予め設定された電圧値を上回ると前記第1のコンバータ部の動作を停止させる過電圧防止回路を有し、前記休止期間における前記スイッチング素子のオン幅は、前記第1のコンバータ部のフィードバック制御による出力電圧が前記過電圧防止回路において予め設定された電圧値を上回らないように設定されることが好ましい。
本発明の照明器具は、上記何れかの点灯装置と、前記点灯装置及び前記放電灯を保持する器具本体とを備えたことを特徴とする。
本発明は、高圧放電灯に電圧が印加されない期間においても制御部用の電源電圧を容易に確保することができるという効果を奏する。
本発明に係る点灯装置の実施形態を示す図で、(a)は回路図で、(b)は第1の駆動制御部の回路図である。 同上の動作を説明するための波形図である。 同上の第1の駆動制御部の動作説明図で、(a)はオン幅設定回路を備えた場合の波形図で、(b)はオン幅設定回路を備えない場合の波形図である。 同上の他の動作を説明するための波形図である。 (a)〜(c)は本発明に係る照明器具の実施形態を示す概略図である。 従来の点灯装置において高圧放電灯に間欠的に高電圧を印加する場合の電圧波形図である。
以下、本発明に係る点灯装置の実施形態について図面を用いて説明する。本実施形態は、図1(a)に示すように、整流部1と、第1のコンバータ部2と、第2のコンバータ部3と、制御部4と、制御電源部5とを備える。整流部1は、ダイオードブリッジから構成され、交流電源AC1(入力電源。本実施形態では100V電源)から供給される交流電圧を全波整流して後段の第1のコンバータ部2に出力する。
第1のコンバータ部2は、例えばFETから成るスイッチング素子Q1と、チョークコイルCH1と、ダイオードD1と、平滑コンデンサC1とを有する所謂昇圧チョッパ回路である。第1のコンバータ部2は、整流部1から出力される脈流電圧を所定の直流電圧に昇圧して出力することで力率を改善する。なお、昇圧チョッパ回路については従来周知であるので、ここでは詳細な説明を省略する。
第2のコンバータ部3は、例えばFETから成る4つのスイッチング素子Q2〜Q5と、チョークコイルCH2と、コンデンサC3とを有する所謂降圧チョッパ回路である。第2のコンバータ部3では、2つのスイッチング素子Q2,Q3の直列回路と、残り2つのスイッチング素子Q4,Q5の直列回路とが第1のコンバータ部2の出力端間に互いに並列に接続されている。また、スイッチング素子Q2,Q3の接続点とスイッチング素子Q4,Q5の接続点との間に、チョークコイルCH2とコンデンサC3との直列回路が接続されている。更に、コンデンサC3と並列に、共振回路30と高圧放電灯100(光源)との直列回路が接続されている。共振回路30は、高圧放電灯100に直列に接続されるパルストランスPT1と、パルストランスPT1のタップと第1のコンバータ部2の低電位側の出力端の間に挿入されたコンデンサC2とを具備している。
制御部4は、第1のコンバータ部2の出力電圧、即ち、第2のコンバータ部3への入力電圧(平滑コンデンサC1の両端電圧)V1を検出する入力電圧検出部40を備える。また、制御部4は、検出される入力電圧V1が所定の電圧レベルとなるように第1のコンバータ部2のスイッチング素子Q1をスイッチング制御する第1の駆動制御部41を備える。
入力電圧検出部40は、図1(b)に示すように、2つの抵抗R10,R11の直列回路から成り、これら抵抗R10,R11で入力電圧V1を分圧し、分圧された検出電圧V3を第1の駆動制御部41に出力する。
第1の駆動制御部41は、図1(b)に示すように、非反転入力端子に第1の基準電圧VR1が入力されるとともに、反転入力端子に検出電圧V3が入力される第1の誤差増幅器CP1を備える。この第1の誤差増幅器CP1からダイオードD10を介して出力される誤差増幅信号は、後段の第1の比較器CP1の非反転入力端子に入力される。第1の比較器CP1の反転入力端子には、電圧値が0〜5Vの三角波が入力されており、第1の誤差増幅器CP1からの誤差増幅信号と当該三角波とを比較することで、第1の比較器CP1から2値信号が出力される。この2値信号は後段のアンド回路AN1の一方の入力端子に入力され、このアンド回路AN1の出力信号によってスイッチング素子Q1を駆動するようになっている。したがって、第1の比較器CP1によってスイッチング素子Q1のオン幅が調整される。このようにスイッチング素子Q1のオン幅を調整することで、検出電圧V3が第1の基準電圧VR1と一致するように、即ち、入力電圧V1が所定の電圧レベルとなるように制御される。
また、第1の駆動制御部41には、入力電圧V1が一定電圧を上回るのを防止するための過電圧防止回路41Aが設けられている。過電圧防止回路41Aは、図1(b)に示すように、非反転入力端子に第2の基準電圧VR2が入力されるとともに、反転入力端子に検出電圧V3が入力される第2の比較器CP2を備える。第2の比較器CP2は、検出電圧V3が第2の基準電圧VR2よりも小さければハイレベル、大きければローレベルの信号を出力し、当該信号はアンド回路AN1の他方の入力端子に入力される。このため、検出電圧V3が第2の基準電圧VR2よりも大きくなるとアンド回路AN1にローレベルの信号が入力されるため、第1の比較器CP1の出力信号に依らずスイッチング素子Q1が強制的にオフに切り替えられる。したがって、過電圧防止回路41Aによって入力電圧V1が一定電圧を上回るのを防止することができる。
また、制御部4は、第2のコンバータ部3の出力電圧、即ち、高圧放電灯100に印加されるランプ電圧V2を検出するランプ電圧検出部42と、検出されるランプ電圧V2に基づいて高圧放電灯100の点灯・非点灯を判別する点灯判別部44とを備える。更に、制御部4は、検出されるランプ電圧V2が所定の電圧レベルとなるように第2のコンバータ部3の各スイッチング素子Q2〜Q5をスイッチング制御する第2の駆動制御部43を備える。
第2の駆動制御部43は、点灯判別部44での判別結果を受けて第2のコンバータ部3の動作モードを切り替える切替部43Bと、検出されるランプ電圧V2に応じてスイッチング素子Q4,Q5の駆動周波数及びオン期間を決定する演算部43Aとを備える。切替部43Bは、第2のコンバータ部3から高圧放電灯100を始動させるための高電圧を出力させる始動モードと、第2のコンバータ部3から高圧放電灯100を安定して点灯させるための電圧を出力させる安定点灯モードとを切り替える。また、演算部43Aは、安定点灯モードの時に切替部43Bを介して各スイッチング素子Q4,Q5を制御する。
例えば、安定点灯モードにおいては、図2に示すように、制御部4の第2の駆動制御部43は、スイッチング素子Q2,Q5をオン/オフさせる期間と、スイッチング素子Q3,Q4をオン/オフさせる期間とを所定の周波数(数百Hz程度)で交番させている。ここで、前者の期間ではスイッチング素子Q3,Q4はオフの状態であり、後者の期間ではスイッチング素子Q2,Q5がオフの状態である。そして、前者の期間では、第2の駆動制御部43はスイッチング素子Q2をオンさせた状態でスイッチング素子Q5を所定の周波数(数十kHz程度)でオン/オフさせる。また、後者の期間では、第2の駆動制御部43はスイッチング素子Q3をオンさせた状態でスイッチング素子Q4を所定の周波数(数十kHz程度)でオン/オフさせる。
制御電源部5は、図1(a)に示すように、ツェナーダイオードZD1及び平滑コンデンサC4の並列回路から成る。そして、制御電源部5には、第1のコンバータ部2のチョークコイルCH1に磁気結合された巻線CH10に誘起される誘起電圧がダイオードD2を介して入力される。制御電源部5は、この誘起電圧を整流及び平滑化することで制御部4用の電源電圧を得て、制御部4に供給する。
以下、本実施形態の動作について図2を用いて説明する。なお、図2は高圧放電灯100が非点灯状態から安定した点灯状態に至るまでの各部の波形図を示している。先ず、高圧放電灯100が非点灯状態のときに図示しない点灯スイッチが投入されて電源がオンになると、制御部4の第1の駆動制御部41が制御動作を開始し、スイッチング素子Q1を数10kHz程度でオン/オフさせるスイッチング制御を行う。これにより、第1のコンバータ部2からは、高圧放電灯100の非点灯時及び点灯時の何れにおいても、電源電圧を昇圧した直流電圧(入力電圧V1)が出力される。ここで、第1のコンバータ部2は、入力力率を高めることで入力電流歪みを抑制している。
入力電圧V1が所定の電圧値に達すると、制御部4の第2の駆動制御部43が動作を開始する。この時点では、まだ高圧放電灯100は点灯しておらず、その等価インピーダンスは無限大に近い高インピーダンスとなっている。また、切替部43Bは始動モードとなっている。第2の駆動制御部43は、スイッチング素子Q2,Q5がオンの期間と、スイッチング素子Q3,Q4がオンの期間とを所定の周波数f0(数百kHz程度)で交番させる。ここで、所定の周波数f0は共振回路30の共振周波数に近い周波数であり、正弦波状の高電圧がパルストランスPT1の1次巻線N1に発生する。1次巻線N1で発生した正弦波状の高電圧は、1次巻線N1と2次巻線N2の巻数比によって昇圧され、昇圧された電圧がコンデンサC3を介して高圧放電灯100に印加される。これにより、高圧放電灯100が絶縁破壊されて始動する。このとき、高圧放電灯100は短絡に近い低インピーダンスとなるため、高圧放電灯100の両端電圧は略0Vまで低下する。
一方、点灯判別部44では、ランプ電圧検出部42で検出されるランプ電圧V2が所定の閾値を超えるか否かに基づいて高圧放電灯100の点灯・非点灯を判別している。即ち、ランプ電圧V2が所定の閾値を上回っている場合には、点灯判別部44は高圧放電灯100が非点灯状態にあると判別し、その出力電圧はハイレベルとなる。一方、ランプ電圧が所定の閾値を下回っている場合には、点灯判別部44は高圧放電灯100が点灯状態にあると判別し、その出力電圧はローレベルとなる。
ここで、高圧放電灯100の始動により、上記のようにランプ電圧V2が略0Vまで低下することで所定の閾値を下回るので、点灯判別部44は高圧放電灯100が点灯したと判別し、その出力電圧がローレベルとなって切替部43Bに入力される。このローレベルの電圧信号を受けて、切替部43Bでは動作モードを始動モードから安定点灯モードに切り替える。
安定点灯モードにおいては、既に上で述べたように、第2の駆動制御部43は、スイッチング素子Q2,Q5をオン/オフさせる期間と、スイッチング素子Q3,Q4をオン/オフさせる期間とを所定の周波数f1(数百Hz程度)で交番させる。したがって、高圧放電灯100には周波数f1の矩形波交流電圧が印加される。そして、高圧放電灯100は、始動直後では両端電圧(ランプ電圧V2)が低いが、ランプ内部が高温・高圧になるにつれてランプ電圧V2が上昇して定格電圧に至り、安定した点灯状態となる。なお、演算部43Aでは、入力されるランプ電圧V2に基づいてスイッチング素子Q4,Q5の駆動周波数及びオン期間を適正に制御している。このため、高圧放電灯100に適正な電力が供給され、安定した点灯状態が持続される。
ここで、第2の駆動制御部43は、切替部43Bの動作モードが始動モードである場合には、高圧放電灯100に高電圧を印加して一定時間を経過しても点灯しない場合には、設定された時間だけスイッチング素子Q2〜Q5をオフに切り替えて高電圧の印加を休止する。即ち、第2の駆動制御部43は、図6に示すように、高電圧を印加する印加期間と印加しない休止期間とを交互に繰り返すことで、高圧放電灯100に間欠的に高電圧を印加する。そして、本実施形態は、印加期間と休止期間とで第1の駆動制御部41の動作を切り替えていることに特徴がある。
先ず、後述するオン幅設定部41Bを備えていない場合の第1の駆動制御部41の動作について説明する。休止期間では、第2のコンバータ部3における消費電力がほぼ零となるため、入力電圧V1及び検出電圧V3の変動が小さくなる。そして、第1の駆動制御部41は、図3(b)に示すように、検出電圧V3が第1の基準電圧VR1を下回るとスイッチング素子Q1のオン/オフを切り替える動作を行い、検出電圧V3が第1の基準電圧VR1と一致するように制御する。なお、同図では検出の遅れ等により、スイッチング素子Q1は検出電圧V3の変動から遅れて動作している。
しかしながら、検出電圧V3の変動が小さいために、スイッチング素子Q1の動作を短期間行うのみで検出電圧V3が第1の基準電圧VR1を上回り、スイッチング素子Q1の動作が停止してしまう。スイッチング素子Q1の動作が停止すると、第1のコンバータ部2のチョークコイルCH1に磁気結合された巻線CH10に誘起電圧が誘起されなくなり、この停止期間が長くなると制御部4用の電源電圧を確保することが困難になる。
ここで、第1の誤差増幅器EA1のゲインを低く設定することで、スイッチング素子Q1の動作期間を長くすることは設計上可能である。しかしながら、第1の誤差増幅器EA1のゲインを低く設定すると、検出電圧V3と第1の基準電圧VR1との誤差が大きくなり、入力電圧V1が所定の電圧レベルから大きくずれてしまう。その結果、高圧放電灯100点灯時の点灯維持性能や高圧放電灯100の始動性などの悪化を招いてしまう。また、仮に入力電圧V1のずれの解消と制御部4用の電源電圧の確保とを両立し得るように第1の誤差増幅器EA1のゲインを設定できたとしても、全ての部品のばらつきや温度特性を考慮しなければならない。このため、設計に対する制約が膨大となり、最適な設計を見出すのが非常に困難である。
そこで、本実施形態では、第1の駆動制御部41にオン幅設定部41Bを設けている。オン幅設定部41Bは、図1(b)に示すように、非反転入力端子に第3の基準電圧VR3が入力されるとともに、反転入力端子が出力端子と接続される第2の誤差増幅器EA2を備える。この第3の基準電圧VR3は、第1の基準電圧VR1よりも小さく設定される。そして、第2の誤差増幅器EA2の出力信号は、ダイオードD11を介して第1の比較器CP1の非反転入力端子に入力される。また、第1の誤差増幅器EA1及び第2の誤差増幅器EA2の各非反転入力端子には、それぞれスイッチング素子Q10,Q11が接続されており、各スイッチング素子Q10,Q11は、切替部43Bからの駆動信号によってオン/オフが切り替えられる。
以下、オン幅設定部41Bを備えた本実施形態の第1の駆動制御部41の動作について説明する。先ず、印加期間では、切替部43Bはスイッチング素子Q10をオフ、スイッチング素子Q1をオンに切り替える。このため、当該期間においては第2の誤差増幅器EA1の非反転入力端子は短絡されるので、オン幅設定部41Bは動作しない。したがって、第1の駆動制御部41は、上記と同様に入力電圧V1が所定の電圧レベルとなるように制御する。
次に、休止期間になると、切替部43Bはスイッチング素子Q10をオン、スイッチング素子Q11をオフに切り替える。このため、当該期間においては第1の誤差増幅器EA1の非反転入力端子が短絡されるので、第1の誤差増幅器EA1の動作が無効化される。一方、第2の誤差増幅器EA2では、第3の基準電圧VR3が非反転入力端子に入力され、この第3の基準電圧VR3と等しい電圧レベルの信号が出力される。そして、第2の誤差増幅器EA2の出力信号と三角波とを第1の比較器CP1で比較することにより、スイッチング素子Q1のオン幅が調整される。
ここで、第3の基準電圧VR3は第1の基準電圧VR1よりも小さく設定されているので、休止期間におけるスイッチング素子Q1のオン幅を小さくすることができる。したがって、休止期間における検出電圧V3の波形は図3(a)に示すものとなり、スイッチング素子Q1の停止期間は存在するものの、動作期間がオン幅設定部41Bを設けない場合と比較して長くなり、停止期間も短くなる。
上述のように、本実施形態ではオン幅設定部41Bを設けることで、第1の駆動制御部41が、休止期間では印加期間におけるオン幅よりも小さいオン幅でスイッチング素子Q1のオン/オフを切り替えている。このため、休止期間におけるスイッチング素子Q1の動作期間を長くして停止期間を短くすることができるので、休止期間においても制御部4用の電源電圧を容易に確保することができる。なお、スイッチング素子Q1のオン幅は、制御電源部5の出力電圧が少なくとも制御部4用が最低限必要とする電源電圧を上回るように設定すべきであることは言うまでもない。
ところで、上述のようにスイッチング素子Q1のオン幅を設定した場合には、検出電圧V3が第2の基準電圧VR2を上回ると過電圧防止回路41Aが作動し、スイッチング素子Q1の動作が停止する。そこで、休止期間において検出電圧V3が第2の基準電圧VR2を上回らないように第3の基準電圧VR3を設定し、スイッチング素子Q1のオン幅を調整するのが望ましい。このようにスイッチング素子Q1のオン幅を調整すれば、図4に示すように、休止期間において検出電圧V3が第2の基準電圧VR2を上回ることがないので、スイッチング素子Q1を常時動作させることができる。したがって、スイッチング素子Q1の停止期間が存在しないために制御部4用の電源電圧を更に容易に確保することができる。
以下、本発明に係る照明器具の実施形態について図面を用いて説明する。図5(a)〜(c)に示す照明器具は、何れも上記実施形態の点灯装置A1と、ランプソケット(図示せず)が収納された器具本体200と、点灯装置A1とランプソケットとを接続する電源ケーブル201とを共通に備える。そして、ランプソケットに装着される高圧放電灯(図示せず)に点灯装置A1から電源ケーブル201を介して点灯電力が供給される。
これらの照明器具は、上記実施形態の点灯装置A1が用いられることにより、上記実施形態と同様の効果を奏することができる。なお、図5(a)に示す照明器具はダウンライトであり、同図(b),(c)に示す照明器具は、配線ダクトレール202に移動自在に取り付けられる照明器具である。
2 第1のコンバータ部
3 第2のコンバータ部
4 制御部
41 第1の駆動制御部
43 第2の駆動制御部
5 制御電源部
100 高圧放電灯
AC1 交流電源(入力電源)
CH1 チョークコイル(インダクタ)
CH10 巻線
Q1 スイッチング素子

Claims (3)

  1. 少なくともインダクタ及びスイッチング素子を有し、入力電源からの電圧を所定の直流電圧に変換して出力する第1のコンバータ部と、前記第1のコンバータ部の出力電圧を高圧放電灯の点灯に必要な電圧に変換して前記高圧放電灯に供給する第2のコンバータ部と、前記第1のコンバータ部及び前記第2のコンバータ部を制御する制御部と、前記第1のコンバータ部のインダクタに磁気結合される巻線に誘起される誘起電圧から前記制御部の電源電圧を得る制御電源部とを備え、前記制御部は、前記第1のコンバータ部の出力電圧が予め設定された電圧値となるように前記スイッチング素子のオン/オフをフィードバック制御する第1の駆動制御部と、前記第2のコンバータ部の出力電圧を制御するとともに前記高圧放電灯の非点灯時において前記高圧放電灯を始動させるために必要な高電圧を前記高圧放電灯に印加する印加期間と、前記高電圧を前記高圧放電灯に印加しない休止期間とを交互に繰り返させる第2の駆動制御部とを有し、前記第1の駆動制御部は、前記休止期間では前記印加期間におけるオン幅よりも小さいオン幅で前記スイッチング素子のオン/オフを切り替えることを特徴とする点灯装置。
  2. 前記第1の駆動制御部は、前記第1のコンバータ部の出力電圧が予め設定された電圧値を上回ると前記第1のコンバータ部の動作を停止させる過電圧防止回路を有し、前記休止期間における前記スイッチング素子のオン幅は、前記第1のコンバータ部のフィードバック制御による出力電圧が前記過電圧防止回路において予め設定された電圧値を上回らないように設定されることを特徴とする請求項1記載の点灯装置。
  3. 請求項1又は2に記載の点灯装置と、前記点灯装置及び前記高圧放電灯を保持する器具本体とを備えたことを特徴とする照明器具。
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