JP5186347B2 - 差動排気システム - Google Patents

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Description

本発明は、フォトリソグラフィー技術を利用して半導体ウエハ等を製造する際に用いて好適な差動排気システムに関するものである。
従来、半導体メモリ等の半導体素子を製造する際、縮小投影露光装置を使用してレチクルやマスクに描画されている回路パターンを投影光学系によってウエハ等に投影して回路パターンを転写する方法が用いられている。縮小投影露光装置で転写できる最小の寸法(解像度)は露光に用いる光の波長に比例しているので、波長を短くすればするほど解像度はよくなる。このため半導体素子の微細化への要求に伴い露光の光の短波長化が進められ、KrFエキシマレーザ(波長約248nm)、ArFエキシマレーザ(波長約193nm)と、用いられる紫外線光の波長は短くなってきた。そして半導体素子はさらに微細化しており、上記紫外線光を用いたフォトリソグラフィーでは限界が生じた。そこで近年、紫外線光よりもさらに波長が短い、波長10nm〜15nm程度の極端紫外線(EUV: extreme ultraviolet)光を用いた縮小投影露光装置(以下「EUV露光装置」という)が開発されている。
EUV露光装置で用いるEUV光源としては例えばレーザ励起によるプラズマ(LPP: Laser Produced Plasma)光源がある。これは真空チャンバー内に置かれたターゲット材に高強度のパルスレーザ光を照射し、高温のプラズマを発生させ、これから放射される例えば波長13.5nm程度のEUV光を利用するものである。ターゲット材としては、キセノン(Xe)のガス、液滴、クラスタ等や、錫(Sn)、Liの液滴が用いられ、液滴生成等の手段で真空チャンバー内に供給される。
ところで前記EUV光源を有する発光部と、発光部で発生したEUV光を用いて露光等の光学的処理を行う発光部より後段の部分とは、それぞれの使用条件が相違しており、LPP光源装置はEUV光を発生する光発生チャンバー内でターゲットに高輝度のパルスレーザ光によりプラズマを発生させて、EUV光を発生させる。ところが、レーザ照射時にターゲットのデブリと呼ばれる飛散粒子やイオンを発生してしまい、このデブリがEUV光を集光するミラーを汚染、損傷することにより、反射率が低下していた。そこで、このデブリによるEUV集光ミラーの反射率の低下を緩和するために、He等のバッファガスを流していた。したがって、発光チャンバー内の圧力は、10Pa程度となっていた。
ところが、EUV光をマスクに照射して露光する装置内の圧力は、10-7Pa程度の圧力が求められている。そこでこの圧力差を実現する差動排気システムが特許文献1(図12)に提案されている。この特許文献1のEUV露光装置は、EUV光源を有する光発生チャンバーと、光発生チャンバーで生成された光を用いて露光等の光学的処理を行う照明光学チャンバーとの間にターボ分子ポンプを設置し、ターボ分子ポンプの回転軸を中空とすることでこの中空部を光が通るチャンバー連結通路とし、両チャンバーをそれぞれ真空排気すると同時にターボ分子ポンプを駆動することでチャンバー連結通路内を通って高圧側のチャンバーから低圧側のチャンバーに漏れる気体分子を排気して両チャンバー間の圧力差を大きく維持しながら、前記光発生チャンバーで生成された光をチャンバー連結通路を通して照明光学チャンバーに導入する構成としている。
このように両チャンバーの間に設置したターボ分子ポンプによってチャンバー連結通路内の真空排気を行うのは、それぞれ真空排気される両チャンバーを単にチャンバー連結通路で連結するだけでは両チャンバー間の大きな圧力差を維持できないからである。なおチャンバー連結通路はEUV光を通過させるので、フィルターで塞ぐことはできない(EUV光の波長領域においては透過率の高いフィルター材料は製造が困難である)。
しかしながら下記特許文献1に示す差動排気システムにおいては、設置できるターボ分子ポンプは1台なので、必要とされる差圧が大きいような場合はターボ分子ポンプの外形を極めて大きくして大容量化するか、もしくはターボ分子ポンプ内部に設けたチャンバー連結通路のコンダクタンスを小さくする(すなわち通路径を小さくして気体分子の通過抵抗を大きくする)必要がある。しかしながら上記ターボ分子ポンプは特殊な構造なのでその製作コストが高いばかりか、これを大型化するとさらに製作コストが高くなってしまう。一方光路確保のためにはコンダクタンスを小さくすることは困難である。
特開2004−103731号公報
本発明は上述の点に鑑みてなされたものでありその目的は、EUV光源を有する光発生チャンバーと、光発生チャンバーで生成された光を用いて露光等の光学的処理を行う照明光学チャンバーとの間の大きな差圧を低コストで容易に維持でき、且つ十分な光路確保ができる差動排気システムを提供することにある。
本願請求項1に記載の発明は、光を生成する光発生チャンバーと、前記光発生チャンバーで生成された光を用いて光学的処理を行う照明光学チャンバーと、前記光発生チャンバーと照明光学チャンバーとを連結し、光発生チャンバーで生成された光を照明光学チャンバーに導く光の通路となるチャンバー連結通路と、を有し、前記チャンバー連結通路は、最小内径となる流路絞り部を有し、該流路絞り部より両チャンバー側の内径が該チャンバー連結通路を通る光の集光角に合わせて該両チャンバーに向ってテーパ形状に徐々に拡大している形状であり、このチャンバー連結通路の少なくとも前記流路絞り部よりも両チャンバーの内の内部圧力の高いチャンバー側の位置に1又は複数台の真空ポンプを取り付けたことを特徴とする差動排気システムにある。
本願請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の差動排気システムにおいて、前記チャンバー連結通路の少なくとも前記流路絞り部よりも両チャンバーの内の内部圧力の高いチャンバー側の位置に内径が拡大した径拡大部を設け、この径拡大部に前記1又は複数台の真空ポンプを取り付けたことを特徴とする差動排気システムにある。ここで径拡大部は、内径寸法をその両側のチャンバー連結通路の内径寸法よりも大きくした構造に構成されている。
本願請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の差動排気システムにおいて、前記径拡大部の側面に、前記複数の真空ポンプを取り付けたことを特徴とする差動排気システムにある。
本願請求項4に記載の発明は、請求項2に記載の差動排気システムにおいて、前記径拡大部の外周面に、前記複数の真空ポンプを取り付けたことを特徴とする差動排気システムにある。
本願請求項5に記載の発明は、請求項1に記載の差動排気システムにおいて、前記チャンバー連結通路の少なくとも前記流路絞り部よりも両チャンバーの内の内部圧力の高いチャンバー側の位置に1又は複数本の配管を接続し、各配管に前記真空ポンプを接続したことを特徴とする差動排気システムにある。
本願請求項6に記載の発明は、光を生成する光発生チャンバーと、前記光発生チャンバーで生成された光を用いて光学的処理を行なう照明光学チャンバーと、前記光発生チャンバーと照明光学チャンバーとを連結し、光発生チャンバーで生成された光を照明光学チャンバーに導く光の通路となるチャンバー連結通路と、を有し、前記チャンバー連結通路は、最小内径となる流路絞り部を有し、該流路絞り部より両チャンバー側の内径が該チャンバー連結通路を通る光の集光角に合わせて該両チャンバーに向ってテーパ形状に徐々に拡大してい形状であり、前記流路絞り部の両側の部分にそれぞれ1又は複数台の真空ポンプを取り付けたことを特徴とする差動排気システムにある。
本願請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の差動排気システムにおいて、前記チャンバー連結通路の流路絞り部の両側の部分にそれぞれ内径が拡大した径拡大部を設け、それぞれの径拡大部に前記1又は複数台の真空ポンプを取り付けたことを特徴とする差動排気システムにある。
本願請求項8に記載の発明は、請求項7に記載の差動排気システムにおいて、前記径拡大部の側面に、前記複数の真空ポンプを取り付けたことを特徴とする差動排気システムにある。
本願請求項9に記載の発明は、請求項7に記載の差動排気システムにおいて、前記径拡大部の外周面に、前記複数の真空ポンプを取り付けたことを特徴とする差動排気システムにある。
本願請求項10に記載の発明は、請求項6に記載の差動排気システムにおいて、前記チャンバー連結通路の流路絞り部の両側の部分にそれぞれ1又は複数本の配管を接続し、各配管に前記真空ポンプを接続したことを特徴とする差動排気システムにある。
本願請求項11に記載の発明は、光を生成する光発生チャンバーと、前記光発生チャンバーで生成された光を用いて光学的処理を行う照明光学チャンバーと、前記光発生チャンバーと照明光学チャンバーとを連結し、光発生チャンバーで生成された光を照明光学チャンバーに導く光の通路となるチャンバー連結通路と、を有し、前記チャンバー連結通路は、最小内径となる流路絞り部を有し、該絞り部から両チャンバーの一方の側に向かって内径が該チャンバー連結通路を通る光の集光角に合わせてテーパ形状に徐々に拡大している形状であり、このチャンバー連結通路の途中に径拡大部を設け、この径拡大部に1又は複数台の真空ポンプを取り付けたことを特徴とする差動排気システムにある。
本願請求項12に記載の発明は、請求項11に記載の差動排気システムにおいて、前記径拡大部の側面に、前記複数の真空ポンプを取り付けたことを特徴とする差動排気システムにある。
本願請求項13に記載の発明は、請求項11に記載の差動排気システムにおいて、前記径拡大部の外周面に、前記複数の真空ポンプを取り付けたことを特徴とする差動排気システムにある。
請求項1〜請求項5に記載の発明によれば、チャンバー連結通路は最小内径となる流路絞り部を有し、該流路絞り部より両チャンバー側の内径が該チャンバー連結通路を通る光の集光角に合わせて該両チャンバーに向ってテーパ形状に徐々に拡大している形状であるので、チャンバー連結通路のコンダクタンスを小さくできると共に、集光点の両側で広がっていく光路を十分に確保することができる。またチャンバー連結通路中の最適な位置で真空排気を行なうので、より効果的な真空ポンプによる排気が行える。
請求項2に記載の発明によれば、チャンバー連結通路の途中に設けた径拡大部に真空ポンプを取り付けたので、容易に複数台の真空ポンプを設置することができ、光発生チャンバーと照明光学チャンバーとの差圧を大きく取ることができる。
請求項3に記載の発明によれば、真空ポンプを外方に張り出さないように設置することができ、差動排気システムの外形の小型化が図れる。特に径拡大部の側面に円周状に真空ポンプを設置すれば、真空ポンプの設置台数を容易に多くすることができる。
請求項4に記載の発明によれば、径拡大部の径方向にはスペースがあるが、径拡大部の軸方向にはスペースがないような場合に好適な真空ポンプの配置とすることができる。
請求項6〜請求項10に記載の発明によれば、チャンバー連結通路は最小内径となる流路絞り部を有し、該流路絞り部より両チャンバー側の内径が該チャンバー連結通路を通る光の集光角に合わせて該両チャンバーに向ってテーパ形状に徐々に拡大している形状であるので、上記請求項1〜請求項5に記載の発明と同様、チャンバー連結通路のコンダクタンスを小さくできると共に、集光点の両側で広がっていく光路を十分に確保することができる。またチャンバー連結通路の流路絞り部の両側の部分に真空ポンプを設置するので、多数の真空ポンプを容易に設置でき、光発生チャンバーと照明光学チャンバーとの差圧を容易に大きく取ることができる。
請求項7に記載の発明によれば、チャンバー連結通路の途中に設けた径拡大部に真空ポンプを取り付けたので、容易に複数台の真空ポンプを設置することができ、光発生チャンバーと照明光学チャンバーとの差圧を大きく取ることができる。
請求項8に記載の発明によれば、真空ポンプを外方に張り出さないように設置することができ、差動排気システムの外形の小型化が図れる。特に径拡大部の側面に円周状に真空ポンプを設置すれば、真空ポンプの設置台数を容易に多くすることができる。
請求項9に記載の発明によれば、径拡大部の径方向にはスペースがあるが、径拡大部の軸方向にはスペースがないような場合に好適な真空ポンプの配置とすることができる。
請求項11に記載の発明によれば、チャンバー連結通路は最小内径となる流路絞り部を有し、該絞り部から両チャンバーの一方の側に向かって内径が該チャンバー連結通路を通る光の集光角に合わせてテーパ形状に徐々に拡大している形状であるので、上記請求項1〜請求項5に記載の発明と同様、チャンバー連結通路のコンダクタンスを小さくできると共に、集光点の両側で広がっていく光路を十分に確保することができる。またチャンバー連結通路の途中に設けた径拡大部に真空ポンプを取り付けたので、容易に複数台の真空ポンプを設置することができ、光発生チャンバーと照明光学チャンバーとの差圧を大きくとることができる。

請求項12に記載の発明によれば、真空ポンプを外方に張り出さないように設置することができ、差動排気システムの外形の小型化が図れる。特に径拡大部の側面に円周状に真空ポンプを設置すれば、真空ポンプの設置台数を容易に多くすることができる。
請求項13に記載の発明によれば、径拡大部の径方向にはスペースがあるが、径拡大部の軸方向にはスペースがないような場合に好適な真空ポンプの配置とすることができる。
以下、本発明の実施形態を図面を参照して詳細に説明する。
図1は本発明の第一実施形態にかかる差動排気システム1−1の要部概略構成図である。同図に示すように差動排気システム1−1は、EUV光を生成(発光)する光源であるプラズマ11を収納する光発生チャンバー10と、前記光発生チャンバー10で生成されたEUV光を用いて光学的処理(例えば半導体製造のための露光処理)を行う照明光学チャンバー100と、前記光発生チャンバー10と照明光学チャンバー100とを連結し光発生チャンバー10で生成された光を照明光学チャンバー100に導く光の通路となるチャンバー連結通路150と、を具備して構成されている。
光発生チャンバー10は、ターゲット材(例えばキセノン(Xe)のガス、液滴、クラスタ等や、錫、Li等の液滴等)をプラズマ11の位置に向けて供給するノズル(ターゲット材供給手段)13と、凹状の反射面を有する集光ミラー15と、光発生チャンバー10の外部に設置されヘリウム(He)等のバッファガスを充填したバッファガス導入タンク17と、バッファガス導入タンク17内のバッファガスを集光ミラー15の表面近傍に吹きつけるノズル18と、光発生チャンバー10の外周壁に取り付けられレーザ光を透過する透過窓19と、光発生チャンバー10に取り付けられ光発生チャンバー10内を所定の低圧力に維持する真空ポンプ21とを有して構成されている。集光ミラー15の中央には前記透過窓19から導入されるレーザ光を通過させる光通過孔15aが設けられている。この光発生チャンバー10内はEUV光を発生させ、かつ、集光ミラー15に到達するデブリによる劣化を緩和する必要があるので、真空ポンプ21を駆動することでその内部は約数Pa程度の圧力に維持される。
照明光学チャンバー100は、その内部に反射ミラー等の光学素子101及び図示しない複数の照明用ミラーを設置し、その後段には図示はしないが、EUV光により照明されるマスクのパターンをウエハ上に転写する半導体製造用の露光装置等が設置されている。露光装置としては例えば露光用の照明光としてEUV光(例えば波長13.4nm)を用いて、ステップ・アンド・スキャン方式や、ステップ・アンド・リピート方式でマスクに形成された回路パターンを被処理体に露光する投影露光装置等がある。照明光学チャンバー100には照明光学チャンバー100内を所定の真空度に維持する真空ポンプ103が取り付けられている。照明光学チャンバー100内は光学素子101等のコンタミ防止、EUV用のミラーの反射率維持及びEUV光の光路中での減衰防止のため、前記真空ポンプ103によって1×10-3Pa以下の真空に維持され、He等のバッファガス雰囲気に維持される。He等のバッファガスは低圧力ではEUV光を遮らない。
チャンバー連結通路150は管状に形成され、最小内径となっている流路絞り部151の両側の内径が拡大している形状、具体的には流路絞り部151の両側が錐管状に内径を拡大していく形状になっている。錐管状とはチャンバー連結通路150の内径が小さい部分から大きい部分に向けて徐々に変化していく形状(ラッパ管形状)を言い、下記するEUV光203の集光角(NA:開口数)に合わせたテーパ形状になっている。そしてチャンバー連結通路150の途中(チャンバー連結通路150の流路絞り部151近傍であって、この流路絞り部151よりも、光発生チャンバー10側の位置)には内径寸法をその両側のチャンバー連結通路150の内径寸法よりも大きくした径拡大部160が設けられている。図2は図1のA−A断面矢視図である。同図及び図1に示すように径拡大部160は、円形箱状で内部が密閉された空間となっており、径拡大部160の中心軸がチャンバー連結通路150の中心軸と一致するように取り付けられている。また径拡大部160の対向する左右両側面の内の一方の側面(光発生チャンバー10と対向する側)には複数台(4台)の真空ポンプ170が径拡大部160の中心軸を中心とする円周上に等間隔に設置されている。
各真空ポンプ170は何れも市販の同一構造のターボ分子ポンプである。各真空ポンプ170の回転軸は何れもチャンバー連結通路150の中心軸と平行になるように径拡大部160に取り付けられている。このような向きに真空ポンプ170を設置すれば、真空ポンプ170が外方に張り出さず省スペースに配置でき、差動排気システム1−1の外形の小型化が図れる。また径拡大部160に周方向に容易に多数台真空ポンプ170を設置することができ、チャンバー10,100間の差圧を容易に大きくすることができる。
以上のように構成された差動排気システム1−1において、図示しないレーザ発生装置から出射され集光レンズを透過したパルスレーザ201は、透過窓19と光通過孔15aとを通過し、ノズル13から供給されるターゲット材(例えば錫)上に集光され、プラズマ11を生成する。プラズマ11からはEUV光203が放射され、利用効率を向上させるために集光ミラー15にて反射・集光し、この光をチャンバー連結通路150に導入する。上述したプラズマ11からはEUV光とともにデブリと呼ばれる飛散粒子が飛び散るが、ノズル18から噴き出されるバッファガスを集光ミラー15の表面に流すことにより、この飛散粒子の集光ミラー15の表面への付着は抑制され、集光ミラー15の汚染及び損傷は緩和される。
チャンバー連結通路150に導入されたEUV光は、その集光点がチャンバー連結通路150の流路絞り部151の中央に位置するように集光され、これによってチャンバー連結通路150がEUV光を遮らないようにしている。チャンバー連結通路150を通過して照明光学チャンバー100内に導入されたEUV光は光学素子101によって反射された後、図示しない半導体製造用の露光装置等に導入される。
ところで前述のようにこの実施形態においては、光発生チャンバー10内は真空ポンプ21によって数Paの低圧に維持されたHe等のバッファガス雰囲気であり、一方照明光学チャンバー100内は真空ポンプ103によって1×10-3Pa以下の真空に維持されている。このためチャンバー連結通路150内は光発生チャンバー10から照明光学チャンバー100方向に向けて気体分子が移動する。そして照明光学チャンバー100内の圧力が上昇してしまうと、照明光学チャンバー100及び図示しない露光装置中のEUV光の光路長が長くなるのでEUV光の減衰が大きくなりウエハ上に露光ができなくなる。これに対してこの差動排気システム1−1においては、チャンバー連結通路150の途中に内径を絞った流路絞り部151を設けているので、チャンバー連結通路150のコンダクタンスが小さく気体分子が通過しにくい。同時に真空ポンプ170を駆動することでチャンバー連結通路150内を移動する気体分子の一部が排気される。これらのことから光発生チャンバー10から照明光学チャンバー100方向に向けてチャンバー連結通路150内を通過していく気体分子を効果的に少なくでき、両チャンバー10,100の差圧を大きく取ることができ、照明光学チャンバー100内の圧力をより低く維持でき、これにより照明光学チャンバー100及び図示しない露光装置内部でのEUV光の減衰がほとんどなくなり、ウエハ上に露光することが可能となる。
特にこの実施形態においては、真空ポンプ170を径拡大部160に取り付けているので容易に複数台の市販の(特殊構造でない)真空ポンプ170を設置することができて排気容量を容易に大きくでき、たとえ光発生チャンバー10と照明光学チャンバー100との間の差圧が大きくてもこれに容易に対応することができる。なおチャンバー連結通路150は流路絞り部151の両側の内径を拡大している形状、具体的には錐管状に内径を拡大していく形状なので、チャンバー連結通路150を通過する光の集光点を流路絞り部151に合わせることで、集光点の両側で広がっていく光路を十分に確保することができる。
またこの実施形態においては、径拡大部160を、チャンバー連結通路150中の流路絞り部151近傍であって、しかも両チャンバー10,100の内の圧力の高い光発生チャンバー10側の位置に設置したので、より効果的な真空ポンプ170による排気が行える。一般にターボ分子ポンプは、数Pa以下の圧力領域では吸気圧力のいかんによらず一定の排気速度を有する。このため、圧力の高い箇所にポンプを設置することにより、小さい排気速度でより多くの漏れガス量を排気できる。また漏れガス量は光発生チャンバー10と径拡大部160間のチャンバー連結流路のコンダクタンスと差圧により決定されるので、真空ポンプ170で排気する漏れガス量を少なくする(光発生チャンバーの圧力が影響を受けないようにする)ために、径拡大部160は絞り部151近傍の位置に配置している。つまり、必要な差圧を出来るだけ小容量(少台数)の真空ポンプで得るためには、漏れガス量とポンプ必要排気速度を考慮しながら、光発生チャンバー10と絞り部150との間で径拡大部160の最適な設置位置を決めると良い。また流路コンダクタンスは流路の圧力に相関を有しているので圧力が下がるとコンダクタンスは小さくなり、ついには分子流領域にて圧力によらず一定の値となる。よって配管途中で真空排気することにより真空排気した箇所より下流側の配管は圧力が低くなって、コンダクタンスが小さくなる。このため真空排気箇所、即ち径拡大部160の設置位置は高圧側のチャンバーである光発生チャンバー10に近い位置であって、且つ径拡大部160からのガス排気によって光発生チャンバー10の圧力が影響を受けない範囲に設置するのが好ましく、このため径拡大部160の設置位置を上記位置にしたのである。
図3は本発明の第2実施形態にかかる差動排気システム1−2の要部概略構成図である。同図に示す差動排気システム1−2において、前記図1,図2に示す差動排気システム1−1と同一又は相当部分には同一符号を付す。なお以下で説明する事項以外の事項については、前記図1,図2に示す実施形態と同じである(以下の第3〜第8実施形態においても同様)。
同図に示す差動排気システム1−2において上記差動排気システム1−1と相違する点は、チャンバー連結通路150に設置する径拡大部160及び4台の真空ポンプ170に加えて、もう1組の径拡大部160−2及び4台の真空ポンプ170−2を設置した点のみである。径拡大部160−2及び4台の真空ポンプ170−2は前記径拡大部160及び4台の真空ポンプ170と同一の形状・構造を有しており、径拡大部160−2はチャンバー連結通路150の途中、具体的にはチャンバー連結通路150の流路絞り部151近傍であって、この流路絞り部151よりも照明光学チャンバー100側の位置に取り付けられている。
このように構成すれば、排気できる真空ポンプ170,170−2の台数が倍増するのでより効果的な排気が行え、光発生チャンバー10と照明光学チャンバー100との差圧が大きくてもこれに容易に対応することができる。なおこの実施形態を含め、以下の各実施形態において「−2」を付する径拡大部160−2と真空ポンプ170−2は、流路絞り部151から見て両チャンバー10,100の内の圧力の低い側に設置する径拡大部と真空ポンプを指すものとする。
図4は本発明の第3実施形態にかかる差動排気システム1−3の要部概略構成図である。同図に示す差動排気システム1−3において上記差動排気システム1−1と相違する点は、チャンバー連結通路150に設置する径拡大部160の位置を、チャンバー連結通路150の流路絞り部151近傍であって、この流路絞り部151よりも照明光学チャンバー100側の位置に取り付けた点と、集光ミラー15の反射率低下の緩和のために、バッファガスを集光ミラー15の表面に吹きつける代わりに、2つの超電導磁石23により、イオン等のデブリを防ぐ点にある。この実施形態では磁場を集光ミラー15の光軸に対して垂直方向に発生させている。イオンからなるデブリを破線で示す磁場方向に移動させることにより、集光ミラー15表面にイオンが到達するのを防いでいる。このような大きな磁場を効率よく発生させるためには、1×10-5Pa以下の高い真空状態を維持する必要がある。このような構成の場合は、光発生チャンバー10の方が照明光学チャンバー100よりも圧力を低く維持する必要がある。
第1実施形態では照明光学チャンバー100の方が光発生チャンバー10よりも圧力が低いので、径拡大部160を流路絞り部151よりも光発生チャンバー10側の位置に取り付けたが、この実施形態のように光発生チャンバー10の方が照明光学チャンバー100よりも圧力が低い場合は、この実施形態の位置に径拡大部160を設置した方が好適である。なお場合によっては、第1実施形態のように照明光学チャンバー100の方が光発生チャンバー10よりも圧力が低い場合でも、この実施形態の位置に径拡大部160を設置してもよい。
また図示はしないが、図3に示す2組の径拡大部160,160−2の両者を、何れも流路絞り部151よりも光発生チャンバー10側の位置に取り付けてもよいし、逆に照明光学チャンバー100側の位置に取り付けてもよい。
図5は本発明の第4実施形態にかかる差動排気システム1−4の要部概略構成図である。同図に示す差動排気システム1−4において上記図3に示す差動排気システム1−2と相違する点は、チャンバー連結通路150に2つ設置した径拡大部160,160−2の内、一方の径拡大部160を、チャンバー連結通路150の錐管状の壁から略垂直に突出するように略傘形状(略円錐形状)で箱型に形成し、この径拡大部160に取り付けている4台の真空ポンプ170の回転軸をいずれもチャンバー連結通路150の壁(外周側壁)と略平行になるように設置した点のみである。このような向きに真空ポンプ170を設置しても、上記各実施形態と同様に、真空ポンプ170が外方に張り出さず省スペースに配置でき、差動排気システム1−4の外形の小型化が図れ、また径拡大部160に周方向に容易に多数台真空ポンプ170を設置することができる。なおこの実施形態では、一方の側の真空ポンプ170の回転軸のみをチャンバー連結通路150の壁と略平行になるように設置したが、もう1方の側の真空ポンプ170−2の回転軸についても同様にチャンバー連結通路150の壁と略平行になるように設置してもよい。また第1,第3実施形態の差動排気システム1−1,1−3の真空ポンプ170においてもそれらの回転軸の向きをチャンバー連結通路150の壁と略平行になるように設置してもよい。
図6は本発明の第5実施形態にかかる差動排気システム1−5の要部概略構成図、図7は図6のB−B断面矢視図である。両図に示す差動排気システム1−5において上記図4に示す差動排気システム1−3と相違する点は、チャンバー連結通路150の流路絞り部151の両側の部分にそれぞれ径拡大部160,160−2を設け、各径拡大部160,160−2の外周面にそれぞれ複数台(この実施形態では等間隔に4台)の真空ポンプ170,170−2を取り付けた点である。このように構成しても、前記各実施形態と同様に、チャンバー連結通路151のコンダクタンスを小さくでき、焦光点の両側で広がっていく光路を十分に確保でき、また径拡大部160,160−2に容易に多数台の真空ポンプ170,170−2を設置することができる。さらにこの差動排気システム1−5は、径拡大部160,160−2の径方向にはスペースがあるが、径拡大部160,160−2の軸方向(チャンバー連結通路150の中心軸方向)にはスペースがないような場合に用いて好適となる。なお第1〜第4実施形態の差動排気システム1−1〜1−4においてもこの実施形態のように、径拡大部160(160−2)の外周面に真空ポンプ170(170−2)を取り付けても良い。
図8は本発明の第6実施形態にかかる差動排気システム1−6の要部概略構成図、図9は図8のC−C断面矢視図である。両図に示す差動排気システム1−6において上記図3に示す差動排気システム1−2と相違する点は、チャンバー連結通路150の流路絞り部151の両側の部分に、前記差動排気システム1−2のような径拡大部160,160−2を設けず、複数本(この実施形態では等間隔に4本)の配管25,25−2を径方向に向けて放射状に接続し、各配管25,25−2に各真空ポンプ170,170−2を接続した点である。このように構成した場合、径拡大部160,160−2を設けることによる効果は生じないが、前記各実施形態と同様に、チャンバー連結通路151のコンダクタンスを小さくでき、焦光点の両側で広がっていく光路を十分に確保できる。なお流路絞り部151の一方の側のみに真空ポンプ170を設置する場合は、第1実施形態のように圧力の高いチャンバー側に設置するのが好適である。またこの実施形態では真空ポンプ170(又は170−2)を複数台(4台)設置したが、必要に応じて他の複数台又は1台設置しても良い。
図10は本発明の第7実施形態にかかる差動排気システム1−7の要部概略構成図、図11は図10のD−D断面矢視図である。両図に示す差動排気システム1−7において上記図8に示す差動排気システム1−6と相違する点は、光発生チャンバー10の構成を前記図4に示す光発生チャンバー10の構成と同一にした点と、各配管25,25−2を軸方向(チャンバー連結通路150の中心軸方向)に屈曲させてその先端に各真空ポンプ170,170−2を取り付けることで、ターボ分子ポンプである各真空ポンプ170,170−2の回転軸をチャンバー連結通路150の中心軸と平行になるように設置した点とである。このような向きに真空ポンプ170,170−2を設置すれば、前記第1実施形態で説明したのと同様に、真空ポンプ170,170−2が外方(径方向)に張り出さず、差動排気システム1−7の外形の小型化が図れる。
図12は本発明の第8実施形態にかかる差動排気システム1−8の要部概略構成図である。同図に示す差動排気システム1−8において上記図1に示す差動排気システム1−1と相違する点は、チャンバー連結通路150の形状を、管状であって、最小内径となっている流路絞り部151から一方の側に向かって内径が拡大している形状、具体的には流路絞り部151の一方の側が錐管状に内径を拡大していく形状(流路絞り部151が照明光学チャンバー100に接続され光発生チャンバー10に向かって錐管状に広がっていく形状)とした点である。そしてチャンバー連結通路150の途中(チャンバー連結通路150の流路絞り部151近傍)に、内径寸法をその両側のチャンバー連結通路150の内径寸法よりも大きくした径拡大部160を設けている。径拡大部160及びこれに取り付けられている複数台(4台)の真空ポンプ170の構成は第1実施形態の構成と同一である。この差動排気システム1−8のように構成しても第1実施形態と同様に、流路絞り部151によってチャンバー連結通路150のコンダクタンスを小さくでき、またチャンバー連結通路150を通過する光の集光点を流路絞り部151に合わせることで、集光点の両側で広がっていく光路を十分に確保することができ、またチャンバー連結通路150の途中に設けた径拡大部160に真空ポンプ170を取り付けることで容易に複数台の真空ポンプ170を設置することができ、光発生チャンバー10と照明光学チャンバー100との差圧を大きく取ることができる。またこの差動排気システム1−8の場合も径拡大部160の側面に複数台の真空ポンプ170を取り付けているので、真空ポンプ170を外方に張り出さないように設置することができ、差動排気システム1−8の外形の小型化が図れる。なお図6,図7に示す差動排気システム1−5のように、真空ポンプ170は径拡大部160の外周面に取り付けても良く、その場合は差動排気システム1−5と同様に、径拡大部160の径方向にはスペースがあるが、径拡大部160の軸方向にはスペースがないような場合に好適となる。
以上本発明の実施形態を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲、及び明細書と図面に記載された技術的思想の範囲内において種々の変形が可能である。なお直接明細書及び図面に記載がない何れの形状や構造であっても、本願発明の作用・効果を奏する以上、本願発明の技術的思想の範囲内である。例えば、上記実施形態では本発明を半導体製造用の露光装置に用いる場合を示したが、本発明はこれに限定されず、例えば反射率計測器、波面計測器、顕微鏡、形状計測器、医療器、組成分析器、構造解析器等にも利用可能である。また上記実施形態では真空ポンプとしてターボ分子ポンプを用いたが、他の各種構造の真空ポンプを用いてもよい。また径拡大部160の設置位置や設置数、真空ポンプ170の設置位置や設置数に種々の変更が可能であることは言うまでもない。たとえば径拡大部160(160−2)の左右両側面に真空ポンプ170(170−2)を取り付けてもよい。また上記各実施形態で用いたチャンバー連結通路150はいずれも錐管状であるが、その代わりにたとえば円筒管の内径を所定長さ毎に拡大していく(つまり階段状に内径を拡大していく)形状等、他の各種形状であっても良く、要は流路絞り部151から内径を拡大している形状であれば、どのような形状であっても良い。さらに、集光ミラー15の反射率の劣化を防止するために、集光ミラー15の表面にバッファガスとしてHeガスの例を示したが、この実施形態に限定されるものでなく、EUV光の透過率が高いガス(Ar,Ne等)であればなんでもよい。また、集光ミラーの表面に付着したSnをエッチングし、かつ、EUV光の透過率の高いガス(例えば、HBr、HCl等)のガスであれば何でもよい。
差動排気システム1−1の要部概略構成図である。 図1のA−A断面矢視図である。 差動排気システム1−2の要部概略構成図である。 差動排気システム1−3の要部概略構成図である。 差動排気システム1−4の要部概略構成図である。 差動排気システム1−5の要部概略構成図である。 図6のB−B断面矢視図である。 差動排気システム1−6の要部概略構成図である。 図8のC−C断面矢視図である。 差動排気システム1−7の要部概略構成図である。 図10のD−D断面矢視図である。 差動排気システム1−8の要部概略構成図である。
符号の説明
1−1 差動排気システム
10 光発生チャンバー
11 プラズマ
13 ノズル
15 集光ミラー
15a 光通過孔
17 バッファガス導入タンク
18 ノズル
19 透過窓
21 真空ポンプ
23 超伝導磁石
100 照明光学チャンバー
101 光学素子
103 真空ポンプ
150 チャンバー連結通路
151 流路絞り部
160 径拡大部
160−2 径拡大部
170 真空ポンプ
170−2 真空ポンプ
203 EUV光
1−2 差動排気システム
1−3 差動排気システム
1−4 差動排気システム
1−5 差動排気システム
1−6 差動排気システム
25,25−2 配管
1−7 差動排気システム
1−8 差動排気システム

Claims (13)

  1. 光を生成する光発生チャンバーと、
    前記光発生チャンバーで生成された光を用いて光学的処理を行う照明光学チャンバーと、
    前記光発生チャンバーと照明光学チャンバーとを連結し、光発生チャンバーで生成された光を照明光学チャンバーに導く光の通路となるチャンバー連結通路と、を有し、
    前記チャンバー連結通路は、最小内径となる流路絞り部を有し、該流路絞り部より両チャンバー側の内径が該チャンバー連結通路を通る光の集光角に合わせて該両チャンバーに向ってテーパ形状に徐々に拡大している形状であり、このチャンバー連結通路の少なくとも前記流路絞り部よりも両チャンバーの内の内部圧力の高いチャンバー側の位置に1又は複数台の真空ポンプを取り付けたことを特徴とする差動排気システム。
  2. 請求項1に記載の差動排気システムにおいて、
    前記チャンバー連結通路の少なくとも前記流路絞り部よりも両チャンバーの内の内部圧力の高いチャンバー側の位置に内径が拡大した径拡大部を設け、この径拡大部に前記1又は複数台の真空ポンプを取り付けたことを特徴とする差動排気システム。
  3. 請求項2に記載の差動排気システムにおいて、
    前記径拡大部の側面に、前記複数の真空ポンプを取り付けたことを特徴とする差動排気システム。
  4. 請求項2に記載の差動排気システムにおいて、
    前記径拡大部の外周面に、前記複数の真空ポンプを取り付けたことを特徴とする差動排気システム。
  5. 請求項1に記載の差動排気システムにおいて、
    前記チャンバー連結通路の少なくとも前記流路絞り部よりも両チャンバーの内の内部圧力の高いチャンバー側の位置に1又は複数本の配管を接続し、各配管に前記真空ポンプを接続したことを特徴とする差動排気システム。
  6. 光を生成する光発生チャンバーと、
    前記光発生チャンバーで生成された光を用いて光学的処理を行う照明光学チャンバーと、
    前記光発生チャンバーと照明光学チャンバーとを連結し、光発生チャンバーで生成された光を照明光学チャンバーに導く光の通路となるチャンバー連結通路と、を有し、
    前記チャンバー連結通路は、最小内径となる流路絞り部を有し、該流路絞り部より両チャンバー側の内径が該チャンバー連結通路を通る光の集光角に合わせて該両チャンバーに向ってテーパ形状に徐々に拡大してい形状であり、前記流路絞り部の両側の部分にそれぞれ1又は複数台の真空ポンプを取り付けたことを特徴とする差動排気システム。
  7. 請求項6に記載の差動排気システムにおいて、
    前記チャンバー連結通路の流路絞り部の両側の部分にそれぞれ内径が拡大した径拡大部を設け、それぞれの径拡大部に前記1又は複数台の真空ポンプを取り付けたことを特徴とする差動排気システム。
  8. 請求項7に記載の差動排気システムにおいて、
    前記径拡大部の側面に、前記複数の真空ポンプを取り付けたことを特徴とする差動排気システム。
  9. 請求項7に記載の差動排気システムにおいて、
    前記径拡大部の外周面に、前記複数の真空ポンプを取り付けたことを特徴とする差動排気システム。
  10. 請求項6に記載の差動排気システムにおいて、
    前記チャンバー連結通路の流路絞り部の両側の部分にそれぞれ1又は複数本の配管を接続し、各配管に前記真空ポンプを接続したことを特徴とする差動排気システム。
  11. 光を生成する光発生チャンバーと、
    前記光発生チャンバーで生成された光を用いて光学的処理を行う照明光学チャンバーと、
    前記光発生チャンバーと照明光学チャンバーとを連結し、光発生チャンバーで生成された光を照明光学チャンバーに導く光の通路となるチャンバー連結通路と、を有し、
    前記チャンバー連結通路は、最小内径となる流路絞り部を有し、該絞り部から両チャンバーの一方の側に向かって内径が該チャンバー連結通路を通る光の集光角に合わせてテーパ形状に徐々に拡大している形状であり、このチャンバー連結通路の途中に径拡大部を設け、この径拡大部に1又は複数台の真空ポンプを取り付けたことを特徴とする差動排気システム。
  12. 請求項11に記載の差動排気システムにおいて、
    前記径拡大部の側面に、前記複数の真空ポンプを取り付けたことを特徴とする差動排気システム。
  13. 請求項11に記載の差動排気システムにおいて、
    前記径拡大部の外周面に、前記複数の真空ポンプを取り付けたことを特徴とする差動排気システム。
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