JP5185658B2 - コンバインドシステム - Google Patents

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Description

本発明は、固体酸化物形燃料電池およびガスタービンが結合されたコンバインドシステムに関する。
固体酸化物形燃料電池(Solid Oxide Fuel Cell:SOFC)は、用途の広い高効率な燃料電池として知られている。
この固体酸化物形燃料電池は、イオン電導率を高めるために作動温度が高くされているので、ガスタービンの圧縮機から吐出され、ガスタービンの排ガス熱を利用して高温とされた吐出空気を空気極側に供給する空気(酸化剤)として使用できる、また、固体酸化物形燃料電池で利用できなかった高温の燃料をガスタービンの燃焼器の燃料として使用できる等、ガスタービンとの相性がよい。
このため、たとえば、特許文献1に示されるように、高効率を達成できる発電システムとして固体酸化物形燃料電池とガスタービンとを組み合わせたコンバインド発電システムが提案されている。
特開2003−36872号公報
ところで、固体酸化物形燃料電池に供給されるガスタービン圧縮機の吐出空気はガスタービンの燃焼排ガスと熱交換されることによって、たとえば、400℃程度まで昇温されている。
一方、固体酸化物形燃料電池では、発電を行うためには、固体酸化物形燃料電池を、たとえば、600℃程度まで昇温する必要がある。
固体酸化物形燃料電池の運転開始時にこの昇温を吐出空気で行う場合、ガスタービン圧縮機の吐出空気では固体酸化物形燃料電池の昇温に十分な熱量を与えられないので、吐出空気を昇温するために別途燃焼器が備えられている。
この燃焼器を安定して運転するために必要な燃料の量(最低投入燃料量)があり、この最低投入燃料量を燃焼すると、吐出空気は急激に、たとえば、100℃程度一気に昇温される。言い換えると、昇温幅約100℃以下での細やかな温度制御が出来ない。
このように、突然昇温した吐出空気が固体酸化物形燃料電池に提供されると、固体酸化物形燃料電池に熱衝撃(ヒートショック)がかかるので、機器の損傷等により耐久性が劣化する恐れがある。一方、固体酸化物形燃料電池が発熱し出すと、燃焼器による昇温が不要となる。燃焼器の運転を停止すると、前記と反対に100℃程度一気に降温されることになるので、固体酸化物形燃料電池の熱的自立状態が崩れる等、性能に影響が現れる。
また、固体酸化物形燃料電池の運転を停止し、固体酸化物形燃料電池の温度を下げる(降温操作)場合、運転中のガスタービンの吐出空気を用いると400℃以下にするには、ガスタービンからの吐出空気の供給を停止し、自然冷却に任せることとなるので、時間がかかることになる。固体酸化物形燃料電池は保温性がよいため、自然冷却では常温に戻るのに、たとえば、2週間もかかることになる。
このため、たとえば、ガスタービンの運転を停止し、ガスタービン圧縮機を別途装備されたモータで駆動して、圧縮程度が小さい、したがって、温度が低い吐出空気を作り、これを固体酸化物形燃料電池に供給して冷却することが行われる。
この場合、モータで駆動される圧縮機が発生する吐出空気の圧力は低いので、固体酸化物形燃料電池の系内圧力をそれに合わせる必要がある。このため、固体酸化物形燃料電池とガスタービンとを切り離し、固体酸化物形燃料電池の系内圧力を調整し、再度両者を接続することになるので、作業時間が必要とされる。
本発明は、上記課題に鑑み、ガスタービンの吐出空気の温度を細かく調整可能とし、固体酸化物形燃料電池の起動・停止時の熱衝撃を抑制するとともに操作性を向上させ得るコンバインドシステムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、以下の手段を提供する。
本発明にかかるコンバインドシステムは、固体酸化物形燃料電池側に燃焼器を有し、ガスタービンの圧縮機からの吐出空気を前記固体酸化物形燃料電池に供給する空気供給ラインと、前記固体酸化物形燃料電池から排出される排出空気を前記ガスタービンのガスタービン燃焼器に供給する排出空気供給ラインと、を備えた固体酸化物形燃料電池およびガスタービンが結合されたコンバインドシステムであって、前記空気供給ラインの系統には、前記吐出空気を冷却する冷却器が備えられ、前記冷却器は、前記空気供給ラインから分岐し、合流する冷却ラインに備えられていることを特徴とする。
本発明によれば、ガスタービンの圧縮機からの吐出空気を固体酸化物形燃料電池に供給する空気供給ラインには、吐出空気を冷却する冷却器が備えられているので、吐出空気を加熱する燃焼器と併せて用いることによって固体酸化物形燃料電池へ供給する吐出空気の温度を細かく調節することができる。
たとえば、固体酸化物形燃料電池の起動時における燃焼器点火による吐出空気の急激な温度上昇に対して、冷却器によってその温度上昇に見合う分だけ冷却することによって、この急激な温度上昇を抑制することができる。その後、冷却器による冷却を徐々に弱めることによって、吐出空気の温度を徐々に、滑らかに上昇させることができる。このように、燃焼器点火に伴う急激な温度上昇を抑制できるので、固体酸化物形燃料電池に与える熱衝撃を抑制することができる。
また、固体酸化物形燃料電池が発熱し出すと、燃焼器による昇温が不具合となるので、燃焼器を消火することになる。この場合、燃焼器消火の前に、冷却器によって燃焼器消火時点の温度まで徐々に冷却して降温し、燃焼器消火とタイミングを合わせて冷却器による冷却を停止させることによって、固体酸化物形燃料電池に入る吐出空気の温度が一気に低下することを抑制できる。したがって、固体酸化物形燃料電池の熱的自立状態が壊れる等、性能に影響が現れることを抑制することができる。
さらに、冷却器によって冷却することによって、ガスタービンが運転中であってもガスタービンの吐出空気の温度を運転中の温度よりも低い温度とすることができる。固体酸化物形燃料電池の運転を停止し、固体酸化物形燃料電池の温度を下げる(降温操作)場合、この低い温度の吐出空気を供給することによって効率的に固体酸化物形燃料電池の温度を低下することができる。
このように冷却器を用いて吐出空気を冷却できるようにしたことによって、ガスタービンの吐出空気の温度を細かく調整でき、固体酸化物形燃料電池の起動・停止時の熱衝撃を抑制できるとともに操作性を向上させることができる。
しかも、冷却器は、空気供給ラインから分岐し、合流する冷却ライン、言い換えると、空気供給ラインの一部と並列している冷却ラインに備えられているので、吐出空気を冷却ラインに選択的に通すことができる。
このため、固体酸化物形燃料電池の定常運転時に、吐出空気が冷却器を通過しないようにし、吐出空気に対する冷却器による圧損がかからないようにできるので、固体酸化物形燃料電池の運転を安定して行うことができる。
また、前記発明では、前記冷却ラインは、前記空気供給ラインから分岐される空気流量を調整する流量調整弁が備えられていてもよい。
また、前記発明では、前記冷却ラインは、前記吐出空気と前記排出空気との間で熱交換を行う熱交換器よりも上流側位置で前記空気供給ラインから分岐し、前記熱交換器よりも下流側位置で前記空気供給ラインに合流することが好ましい。
このようにすると、冷却器によって冷却された吐出空気が熱交換器に供給されないので、排出空気の温度が必要以上に下げられることを抑制できる。
このように、排出空気の温度を所定に維持できると、ガスタービンの燃焼器における燃焼状態の悪化を抑制できるし、燃焼状態を維持するために燃料の投入量を増加させることを不要とできる。
本発明によれば、ガスタービンの圧縮機からの吐出空気を固体酸化物形燃料電池に供給する空気供給ラインには、吐出空気を冷却する冷却器が備えられているので、ガスタービンの吐出空気の温度を細かく調整でき、固体酸化物形燃料電池の起動・停止時の熱衝撃を抑制できるとともに操作性を向上させることができる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
[第一実施形態]
本発明の第一実施形態にかかるSOFCコンバインド発電システムについて、図1を参照して説明する。
図1は、本実施形態にかかるSOFCコンバインド発電システムの概略構成を説明するブロック図である。
SOFCコンバインド発電システム(固体酸化物形燃料電池およびガスタービンが結合されたコンバインドシステム)1には、図1に示すように、ガスタービン3と、ガスタービン3により駆動される発電機5と、SOFC(固体酸化物形燃料電池)7と、が備えられている。
SOFCコンバインド発電システム1は、SOFC7による発電と、ガスタービン3による発電とを組み合わせて、高い発電効率を得るように構成したものである。
ガスタービン3には、空気を圧縮する圧縮機9と、燃焼ガスを生成するガスタービン燃焼器11と、ガスタービン燃焼器11から供給された燃焼ガスを膨張させて回転するタービン13と、が備えられている。
空気を導入して圧縮する圧縮機9は、タービン13と同軸に連結されている。
発電機5は、タービン13と同軸に連結されている。
圧縮機9で圧縮され、吐出された吐出空気は、吐出空気流路(空気供給ライン)15を通ってSOFC7の空気極の導入部に供給される。
この吐出空気はSOFC7で酸化剤として用いられた後、SOFC7の空気極側から排出空気として排出される。
この排出空気は、排出空気流路(排出空気供給ライン)17を通ってガスタービン燃焼器11に供給される。
吐出空気流路15には、圧縮機9側から順に、タービン13からの排燃焼ガスと吐出空気とを熱交換させるエアヒータ19と、吐出空気の流量を調整する第一流量調整弁21と、排出空気流路17の排出空気と吐出空気とを熱交換させる空気熱交換器23と、吐出空気を燃焼する燃焼器25と、が備えられている。
排出空気流路17には、空気熱交換器23の下流側にSOFC7とガスタービン3とを切り離す第一開閉弁27が備えられている。
吐出空気流路15には、第一流量調整弁21を挟んで上流側に分岐点Aが、下流側に合流点Bが設けられている。この分岐点Aと合流点Bとを接続する冷却流路(冷却ライン)29が備えられている。言い換えると、冷却流路29は、吐出空気流路15の一部に並列するように取り付けられている。したがって、吐出空気流路15および冷却流路29は、吐出空気をSOFC7へ供給するものであり、本発明の空気供給ラインの系統を構成している。
冷却流路29には、モータ35で駆動されるファン37を備えた冷却装置(冷却器)31と、吐出空気の流量を調整する第二流量調整弁33とが備えられている。モータ35は、冷却装置31の下流側の吐出空気の温度によって回転数が制御される。
冷却装置31は、これに限らず水冷式のもの等、適宜形式のものが用いられてもよい。
冷却流路29の冷却装置31の上流側には、分岐点Cが設けられている。分岐点Cと排出空気流路17における第一開閉弁27の下流側に設けられた合流点Dとを接続するバイパス流路39が備えられている。バイパス流路39には、吐出空気の流量を調整する第三流量調整弁41が備えられている。
SOFC7の燃料極には、燃料ガス流路43から高温の燃料ガス、たとえば、都市ガス(天然ガス)が供給される。この燃料ガスはSOFC7で還元剤として用いられた後、SOFC7の燃料極側から排燃料ガスとして排出される。この排燃料ガスは、排燃料ガス流路45を通ってガスタービン燃焼器11に供給される。
燃料ガス流路43には、排燃料ガス流路45の排燃料ガスから熱回収する燃料ガス熱交換器47が備えられている。排燃料ガス流路45には、排燃料ガスの圧力を調整する圧力制御弁49が備えられている。
ガスタービン燃焼器11では、排出空気流路17からの排出空気を用いて排燃料ガス流路45から供給される排燃料ガスおよび別途供給される燃料ガス、たとえば、都市ガス(天然ガス)を燃焼させ、生成した高温高圧の燃焼ガスをタービン13へ供給する。
燃焼ガスの供給を受けたタービン13では、燃焼ガスが膨張する際のエネルギーで回転して軸出力を発生する。この軸出力は、主として発電機5の駆動に使用されて電気エネルギーに変換されるが、一部は圧縮機9の駆動源として使用される。
燃焼ガスは、タービン13で仕事をした後には排燃焼ガスとして排出される。
なお、上述のように、SOFC7から排出された排燃料ガスの全てをガスタービン燃焼器11に送る構成されていてもよいし、SOFC7から排出された排燃料ガスの一部を再びSOFC7の燃料極側に戻し、残りの排燃料ガスの一部をガスタービン燃焼器11に送るように構成されていてもよい。
あるいは、もともとSOFC7から排出された排燃料ガスを再びSOFC7の燃料極側に循環させる排燃料ガス循環流路を有するSOFCコンバインド発電システム1において、排燃料ガス循環流路を流れる排燃料ガスの少なくとも一部をガスタービン燃焼器11に送るように構成されていてもよい。
SOFC7、空気熱交換器23、燃料ガス熱交換器47および燃焼器25は、圧力容器51の内部に設置されている。
次に、上記の構成からなるSOFCコンバインド発電システム1について、その運転手順とともに作用を説明する。
停止状態にあるガスタービン3およびSOFC7の運転を開始する時には、最初にガスタービン3の運転を開始する。
このとき、第一流量調整弁21、第一開閉弁27、第二流量調整弁33および圧力制御弁49は全閉とされ、第三流量調整弁41のみが開放されている。
この状態からガスタービン3の運転を通常の手順に従って開始すると、圧縮機9で圧縮され、吐出される吐出空気は、吐出空気流路15、冷却流路29、バイパス流路39および排出空気流路17を経由してガスタービン燃焼器11に供給される。
ガスタービン燃焼器11は、この吐出空気を用いて別途供給される燃料ガスを燃焼させ、高温高圧の燃焼ガスを生成しタービン13へ供給する。
タービン13は、供給された燃焼ガスを膨張させて回転し、軸出力を発生する。この軸出力は、主として発電機5の駆動に使用されて電気エネルギーを生成するとともに一部は圧縮機9を駆動する。
燃焼ガスは、タービン13で仕事をした後でも高温を保っており、エアヒータ19で吐出空気を加熱し、排燃焼ガスとして排出される。
その結果、ガスタービン3の負荷が順次上昇し、比較的短時間で定格運転に達し、発電機5による発電が可能になる。
ガスタービン3の負荷が順次上昇すると、ガスタービン燃焼器11に投入される燃料流量が増加し燃焼ガス温度が上昇し、エアヒータ19で熱交換される吐出空気の温度が順次高くなる。
吐出空気によってSOFC7を暖めるためにタイミングを見て第一流量調整弁21を開き吐出空気の一部をSOFC7へ供給する。少し遅れて第一開閉弁27を開いて、SOFC7から排出される排出空気をガスタービン燃焼器11へ供給する。
そして、第三流量調整弁41を徐々に閉め、一方で第一流量調整弁21を徐々に開き、最終的には、第一流量調整弁21のみが開いた状態とする。これにより順次昇温される吐出空気をSOFC7へ供給してSOFC7を徐々に昇温する。
ガスタービン3が定格運転に至ると、タービン13の排燃焼ガスで加熱された吐出空気は、たとえば、400℃程度まで昇温される。一方、SOFC7が運転開始状態とされるには、たとえば、600℃程度まで昇温される必要があるので、燃焼器25によって吐出空気を加熱することによってSOFC7をこの温度まで昇温することになる。
このとき、燃焼器25を着火するタイミングで、冷却装置31によって燃焼器25に至る吐出空気の温度を低下させる。すなわち、第二流量調整弁33を開き、吐出空気の一部が冷却流路29を通過するようにし、かつ、モータ35によってファン37を回転する。
これにより、冷却流路29を通過する吐出空気は冷却されるので、合流点Bでの吐出空気の温度が低下する。冷却通路29を通過する割合と、冷却装置31の冷却性能を適宜調整して、吐出空気の温度を所要の温度まで低下させることができる。
燃焼器25が点火されると、吐出空気は、たとえば、100℃程度一気に昇温されるが、冷却装置31によって燃焼器25に至る吐出空気の温度を、たとえば、100℃程度低下させておけば、燃焼器25を出てSOFC7へ供給される吐出空気の温度は変動しないこととなる。
その後、冷却装置31による冷却性能および冷却流路29を通過する吐出空気の割合を調整し、吐出空気に対する冷却度合いを順次弱めると、燃焼器25を出てSOFC7へ供給される吐出空気の温度は、たとえば、400℃程度から500℃程度まで徐々に昇温される。
さらに、燃焼器25に投入される燃料ガスの量を増加させることによって吐出空気は500℃程度からさらに昇温されてSOFC7に供給される。
このように、吐出空気を冷却する冷却装置31と吐出空気を加熱する燃焼器25と併せて用いることによってSOFC7へ供給する吐出空気の温度を細かく調節することができる。
また、燃焼器25の点火に伴う急激な温度上昇を抑制できるので、SOFC7に与える熱衝撃を抑制することができ、損傷等が発生するのを抑制することができる。
SOFC7が徐々に昇温される吐出空気によって昇温され、たとえば、600℃程度になると、空気極に供給される吐出空気と別途燃料極に供給される燃料ガスとが反応し、電気エネルギーを生成し始める。
なお、この時点では圧力制御弁49は閉じられており、排燃料ガス流路45に供給されるSOFC7の燃料極から排出される排燃料ガスは図示しない排気ラインから排出され、ガスタービン燃焼器11には供給されていない。
この反応によってSOFC7は発熱し、自然と温度が上昇するようになる。すなわち、SOFC7は外部から熱を与えられなくても自ら温度を上昇させ、あるいは維持できる、いわゆる、熱的自立状態になる。
これに伴いSOFC7からの排出空気の温度が上昇するが、この熱量は空気熱交換器23によって吐出空気と熱交換され一部回収される。
SOFC7が熱的自立状態となると、供給される吐出空気の温度が高いと、SOFC7の温度が設定された温度よりも高くなる不具合が発生する恐れがあるので、燃焼器25により加熱を停止する。
この場合、燃焼器25への燃料ガスの供給を徐々に少なくし点火時の最低投入量とする。これにより、燃焼器25から出る吐出空気の温度は、たとえば、600℃程度から500℃程度まで降温する。
次いで、冷却装置31を用いて燃焼器25へ入る吐出空気の温度を徐々に降温する。すなわち、冷却装置31による冷却性能および冷却流路29を通過する吐出空気の割合を調整し、吐出空気に対する冷却度合いを順次強めると、燃焼器25へ供給される吐出空気の温度は、たとえば、400℃程度から300℃程度まで徐々に降温される。
これにより、最低量の燃料ガスとされている燃焼器25から出てSOFC7に供給される吐出空気の温度は、たとえば、500℃程度から400℃程度まで徐々に降温される。
その後、冷却通路29への吐出空気の導入を停止し、燃焼器25に至る吐出空気の温度を燃焼器25が消火されるタイミングに合わせ、圧縮機9からの吐出空気をそのままSOFC7へ供給するようにする。
このように、SOFC7へ供給される吐出空気の温度を600℃程度から400℃程度まで徐々に降温することができる。
これにより、燃焼器25の消火に伴いSOFC7へ供給される吐出空気の温度が一気に低下することを抑制できるので、この急激な温度変化によってSOFC7の熱的自立状態が崩れる等、性能に影響が現れることを抑制することができる。
SOFC7が安定して稼働し始めると、第二流量調整弁33は閉じたままとし、吐出空気が冷却流路29を通過しないようにすることができる。
このようにすると、吐出空気は冷却装置31を通過しないので、吐出空気は冷却器によって圧損を受けることを防止できる。
これにより、吐出空気はスムーズにSOFC7へ供給されるので、SOFC7の運転を安定して行うことができる。
また、定常運転中に圧縮機9から吐出空気の温度が高く変化するような場合、吐出空気の一部を冷却流路29に流し、冷却装置31によって冷却することによって所定の温度域に戻すことができるし、さらにそれよりも低い温度とすることができる。
冷却流路29を流れる割合および冷却装置31の冷却性能を調整することによって、SOFC7へ供給する吐出空気の温度を低温にすることができる。たとえば、吐出空気の全量を冷却流路29へ流し、冷却装置31で冷却することにより100℃以下にすることができる。
SOFC7の運転を停止する場合、SOFC7の温度を100℃以下に下げて、燃料ガスの供給を断つようにすることがある。
冷却流路29を流れる割合および冷却装置31の冷却性能を調整し、吐出空気の温度を100℃以下にまで徐々に低下させて吐出空気を供給することによってガスタービン3が運転中であってもSOFC7の温度を低下させることができるので、短時間に、簡単に、かつ、効率的に降温操作を行うことができる。
すなわち、自然冷却のように降温に2週間もかかることはない。また、圧縮機9を別途装備されたモータ、たとえば、発電機5で駆動して温度が低い吐出空気を作り降温するもののように、圧力を揃えるためにSOFC7とガスタービン3とを切り離し、圧力を調整した後、再度両者を接続する作業が不要となる。
このように冷却装置31を用いて吐出空気を冷却できるようにしたので、圧縮機9からの吐出空気の温度を調整してSOFC7へ供給することができる。これにより、SOFC7の起動・停止時の熱衝撃を抑制できるとともにその操作性を向上させることができる。
[第二実施形態]
次に、本発明の第二実施形態について、図2を用いて説明する。
本実施形態では、第一実施形態と基本的構成は同様であり、冷却通路29の構成が異なっている。よって、本実施形態においては、この相違点について説明し、その他の部分については重複した説明を省略する。
なお、第一実施形態と同一の構成要素には同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
図2は、本実施形態にかかるSOFCコンバインド発電システム1の概略構成を説明するブロック図である。
本実施形態では、分岐点Aで吐出空気流路15から分岐された冷却流路29は、燃焼器25の下流側に位置する合流点B0で吐出空気流路15に合流している。言い換えると、冷却流路29は、空気熱交換器23の上流側位置で吐出空気流路15から分岐し、空気熱交換器23の下流側位置で吐出空気流路15に合流している、すなわち、冷却流路29は空気熱交換器23を通らないように設置されている。
また、バイパス流路39は、吐出空気流路15における分岐点Aよりも下流側に位置する分岐点C0と、排出空気流路17の合流点Dとを接続するように設置されている。
このように構成された本実施形態にかかるSOFCコンバインド発電システム1の運転手順および作用については上述の第一実施形態のそれらと同様であるので、その部分についての重複した記載を省略する。
冷却装置31は、主としてSOFC7の起動・停止時に用いられるが、定常運転中においても必要に応じて用いられる。
空気熱交換器23は、SOFC7が熱的自立状態となると、SOFC7から排出される比較的高温の排出空気と吐出空気流路15の比較的低温の吐出空気との間で熱交換を行っている。これにより、吐出空気は昇温されて燃焼器25に供給され、一方、排出空気は降温されてガスタービン燃焼器11に供給されている。
冷却装置31が作動して吐出空気を冷却した場合、上述の第一実施形態では、冷却された吐出空気が空気熱交換器23を通過することになるので、排出空気は通常よりも大きな熱量を奪われることになる。このため、ガスタービン燃焼器11に供給される排出空気の温度が低下するので、ガスタービン燃焼器11の燃焼状態が悪化し、燃料ガスの投入量が増加する恐れがある。
本実施形態では、冷却装置31で冷却された吐出空気は燃焼器25の下流側で合流して吐出空気の温度を下げるので、空気熱交換器23を通る吐出空気に影響することはない。
したがって、空気熱交換器23を通る排出空気は通常の熱量以上に熱量を奪われることはないので、ガスタービン燃焼器11に供給される排出空気の温度が所定以上に低下することを抑制することができる。これにより、ガスタービン燃焼器11の燃焼状態が悪化し、燃料ガスの投入量が増加する事態を回避することができる。
なお、本実施形態では、冷却流路29の合流点B0を燃焼器25の下流側位置としているが、これは図2に2点鎖線で示すように燃焼器25と空気熱交換器23との間の合流点B1で合流するようにしてもよい。
また、本実施形態のように冷却流路29が燃焼器25の下流側で合流するようにすると、SOFC7へ供給される吐出空気の温度を直接調整することができる。
したがって、たとえば、第一実施形態のように燃焼器25での温度上昇の状態を予想して温度を調整するものと比較して調整精度を向上させることができる。
なお、本発明の技術範囲は上記各実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
本発明の第一実施形態にかかるSOFCコンバインド発電システムの概略構成を説明するブロック図である。 本発明の第二実施形態にかかるSOFCコンバインド発電システムの概略構成を説明するブロック図である。
符号の説明
1 SOFCコンバインド発電システム
3 ガスタービン
7 SOFC
9 圧縮機
11 ガスタービン燃焼器
15 吐出空気流路
17 排出空気流路
23 空気熱交換器
25 燃焼器
29 冷却流路
31 冷却装置

Claims (3)

  1. 固体酸化物形燃料電池側に燃焼器を有し、ガスタービンの圧縮機からの吐出空気を前記固体酸化物形燃料電池に供給する空気供給ラインと、
    前記固体酸化物形燃料電池から排出される排出空気を前記ガスタービンのガスタービン燃焼器に供給する排出空気供給ラインと、を備えた固体酸化物形燃料電池およびガスタービンが結合されたコンバインドシステムであって、
    前記空気供給ラインの系統には、前記吐出空気を冷却する冷却器が備えられ
    前記冷却器は、前記空気供給ラインから分岐し、合流する冷却ラインに備えられていることを特徴とするコンバインドシステム。
  2. 前記冷却ラインは、前記空気供給ラインから分岐される空気流量を調整する流量調整弁が備えられていることを特徴とする請求項1に記載のコンバインドシステム。
  3. 前記冷却ラインは、前記吐出空気と前記排出空気との間で熱交換を行う熱交換器よりも上流側位置で前記空気供給ラインから分岐し、前記熱交換器よりも下流側位置で前記空気供給ラインに合流することを特徴とする請求項1または2に記載のコンバインドシステム。
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