JP5185180B2 - レーザー照射装置 - Google Patents
レーザー照射装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5185180B2 JP5185180B2 JP2009092157A JP2009092157A JP5185180B2 JP 5185180 B2 JP5185180 B2 JP 5185180B2 JP 2009092157 A JP2009092157 A JP 2009092157A JP 2009092157 A JP2009092157 A JP 2009092157A JP 5185180 B2 JP5185180 B2 JP 5185180B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- laser light
- laser
- laser beam
- optical fiber
- optical
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Images
Landscapes
- Laser Beam Processing (AREA)
- Investigating Materials By The Use Of Optical Means Adapted For Particular Applications (AREA)
Description
一般的に保全技術の性質上、個々の技術が独立して適用されるケースは少ない。実際の保全施工を考えた場合には一例として以下の技術が必要となる。
(2)溶接施工後には溶接部およびその熱影響部にき裂発生がないことを確認する必要(施工後検査)。
(3)応力改善施工の後に応力を計測し、施工の効果を確認する必要(施工後計測)。
(4)改質施工中に、レーザー照射装置と対象物の間の距離を管理するための計測が必要(施工中検査・計測)。
このような保全施工のためには、従来技術を組み合わせて利用することになる。
レーザーピーニングとは、金属材料をプラズマ化し得るピーク出力を有するパルスレーザー光を水中で材料表面に照射することにより、対象表面に高圧のプラズマを生成し、このプラズマの膨張を周囲の水で閉じ込め、材料に圧縮方向の応力(塑性領域の歪み)を与えることにより対象材料の残留応力を改善し、応力に起因する劣化(例えば応力腐食割れの発生、進展)を予防する技術である(例えば特許文献1、2参照)。
このように送受信された超音波は、通常の接触型の素子で送受信した超音波と同じように、種々のき裂検査や材料計測に用いることができる。
ここで第二のレーザー光L2の往路と復路は経路を光学的に変更され、復路を通った反射・散乱成分は検査・計測用光学系10に入射される。
ここで、光学系12の具体的な構成例を図2に示す。まず、第一のレーザー光源1から第一のレーザー光L1が発振される。この第一のレーザー光L1は材料の改質用途、あるいはレーザー超音波き裂検査における超音波送信用として用いられるレーザー光であり、通常の場合、高いピークパワーを有する。
伝送するエネルギーが大きい場合には、テーパー形状の伝送路を有するファイバー(入射側の口径が太く、出力端に向かうに従って口径が細くなる光ファイバー)を用いても良い。
なお、フライアイレンズ16の代替として、すりガラス等を用いて空間的なプロファイルを均一化しても良い。
この同軸2本のレーザー光は反射ミラー23によって所定の角度で反射され、照射レンズ24によって所定の照射条件で材料Mに照射される。
ここで、コリメータレンズ25は、往路において、2本のレーザー光を並行光に光路変更する特性も兼ね備えている。但し、例えば、照射レンズ24を適切に設計すれば、コリメータレンズ25なしでもこの光学系は成立するし、また、光ファイバー13の光軸に平行方向に2本のレーザー光を出力したい場合、すなわち、材料Mが光ファイバー13の光軸に対して垂直方向に位置する場合には、反射ミラー23は必要ない。
また、照射レンズ24、あるいは照射レンズ24とコリメータレンズ25の組み合わせにより、照射スポットを拡大・縮小したり、あるいは点または円形スポットではなく、照射スポット形状をライン状にするなど照射条件を変更することも可能である。
一方、選択反射ミラー27を透過した第二のレーザー光L2は反射ミラー23で反射され、照射レンズ24bによって、所定のパラメータで材料Mに照射される。
材料Mにおける反射成分は照射レンズ24bで集光され、反射ミラー23、コリメータレンズ25を介して光ファイバー13へと再入射する。
また、本構成は第一のレーザー光L1と第二のレーザー光L2の位置関係が上下方向に並んでいる場合を示しているが、左右方向の場合でも同じ考え方で構成可能である。
また、本構成をとった場合でも第一のレーザー光L1の照射位置と第二のレーザー光L2の照射位置を同じ点にすることは可能であり、また、あえて所定の距離だけ離すことも容易である。
一方、第二の光学素子28の内部を透過した第二のレーザー光L2は、第二の光学素子28の第二面28-2に到達する。ここで第二面28-2には第二のレーザー光L2の波長λ2を反射する反射膜が施されており、第二のレーザー光L2を材料Mの方向へ反射する。
また、第二面28-2の曲率面による集光効果の補正、あるいは第二面28-2が平面の場合には照射レンズとして機能するためのレンズ構造を有していても良い。
第一および第二のレーザー光L1、 L2は各々光ファイバー3、 8によって、ともに統合光学系29へと導かれる。
なお、従来と同様に、統合光学系29を材料M近傍まで搬送し、該当部位にて保全動作するための搬送駆動機構5を備える。
このような構成によっても、レーザー光L2の反射成分の光ファイバー3への混入が防止される。
また、第一のレーザー光L1の照射は、その反射成分の光ファイバー3への再入射防止の観点から、材料Mに対して、やや角度を付けて行うことが望ましい。この観点から、本構成をとった場合でも、第一のレーザー光L1の照射位置と、第二のレーザー光L2の照射位置を同じ点にすることも、あるいは、あえて所定の距離だけ離すことも容易である。
なお、従来と同様に、統合光学系35を材料M近傍まで搬送し、該当部位にて保全動作するための搬送駆動機構5を備える。
N.A.=n・sinθ
但しnは媒質の屈折率を有しており、この角度範囲内で入射してくる光は光ファイバー内を伝播し、逆にこの角度範囲外の入射光は伝播しない。
第一のレーザー光L1は比較的高いエネルギーを有するため、材料Mに照射した際に材料Mの表面から微粒子が脱離する場合がある。これらの微粒子はレーザー光を散乱・吸収するため、これらがレーザー光路を横切ると改質、き裂検査・計測のいずれにも悪影響がある。そこで清浄な媒質Wで光路を常に置換し続けることで、微粒子の光路への混入を防止することができる。
照射されたレーザー光のうち、第二のレーザー光L2は材料Mの表面で反射され、往路の逆経路で図示しない検査・計測用光学系まで導かれる。
搬送駆動機構5は細管Tの上側に何らかの方法によって固定可能な構造となっている。
Claims (7)
- 材料に照射され、材料を改質する第一のレーザー光を発振する第一のレーザー光源と、材料に照射され、材料からの反射成分を検出して該当部位の検査または計測をするための第二のレーザー光を発振する第二のレーザー光源と、前記第一および第二のレーザー光が入射され、第一および第二のレーザー光を材料に照射し、かつ前記第二のレーザー光の反射成分を検出する統合光学系と、前記第一のレーザー光を第一のレーザー光源から統合光学系まで伝送する第一の光ファイバーと、前記第二のレーザー光を第二のレーザー光源から統合光学系まで伝送し、かつ前記第二のレーザー光の反射成分を伝送するための第二の光ファイバーと、前記第二のレーザー光の反射成分が入射され、反射成分から情報を検知し、電気信号に変換する検査・計測用光学系と、前記検査・計測用光学系から出力される電気信号を信号処理する信号処理手段と、を備え、
前記統合光学系は、前記第一の光ファイバーから出射される前記第一のレーザー光を集光して前記材料に照射する光学素子を有し、前記第二の光ファイバーから出射される前記第二のレーザー光は、前記第一のレーザー光と異なる入射角度で前記光学素子に入射して集光され前記材料に照射されることを特徴とするレーザー照射装置。 - 前記光学素子は、第一のレーザー光を反射する機能、および反射したレーザー光を材料に照射する機能を有する光学面と、第二のレーザー光を反射する機能、反射したレーザー光を材料に照射する機能、および材料にて反射されたレーザー光の反射成分を光ファイバーに入射する機能とを有する光学面とを有し、少なくともその一面を第一および第二のレーザー光の光学面として共有することを特徴とする請求項1に記載のレーザー照射装置。
- 前記光学素子は、第一のレーザー光を反射する機能、および反射したレーザー光を材料に照射する機能とを有する曲率面と、第二のレーザー光を反射する機能、反射したレーザー光を材料に照射する機能、および材料にて反射されたレーザー光の反射成分を光ファイバーに入射する機能とを有する曲率面とを1つの側面に有することを特徴とする請求項1に記載のレーザー照射装置。
- 前記光学素子が、第一または第二のレーザー光の一方を反射し、他方を透過する選択反射機能、および反射したレーザー光を材料に照射する機能を有する曲率面である第一面と、前記第一面を透過したレーザー光を反射する機能、反射したレーザー光を材料に照射する機能、および材料にて反射されたレーザー光の反射成分を光ファイバーに入射する機能とを有する曲率面である第二面と、前記第二面で反射されたレーザー光の反射防止機能、あるいは第二面で反射されたレーザー光の材料への照射条件を補正するためのレンズ機能の、少なくともいずれか一方を有する光学面である第三面を有し、かつ、前記光学素子が前記第一面を透過したレーザー光に対して透過率を有する材料で構成されていることを特徴とする請求項1に記載のレーザー照射装置。
- 材料に照射され、材料を改質する第一のレーザー光を発振する第一のレーザー光源と、材料に照射され、材料からの反射成分を検出して該当部位の検査または計測をするための第二のレーザー光を発振する第二のレーザー光源と、前記第一および第二のレーザー光が入射され、第一および第二のレーザー光を材料に照射し、かつ前記第二のレーザー光の反射成分を検出する統合光学系と、前記第一のレーザー光を第一のレーザー光源から統合光学系まで伝送する第一の光ファイバーと、前記第二のレーザー光を第二のレーザー光源から統合光学系まで伝送する第二の光ファイバーと、前記第二のレーザー光の反射成分を伝送するための第三の光ファイバーと、前記第三の光伝送手段から出力される第二のレーザー光の反射成分が入射され、反射成分から情報を検知し、電気信号に変換する検査・計測用光学系と、前記検査・計測用光学系から出力される電気信号を信号処理する信号処理手段と、を備え、
前記統合光学系は、前記第一の光ファイバーから出射される前記第一のレーザー光を集光して前記材料に照射する光学素子を有し、前記第二の光ファイバーから出射される前記第二のレーザー光は、前記第一のレーザー光と異なる入射角度で前記光学素子に入射して集光され前記材料に照射されることを特徴とするレーザー照射装置。 - 前記第二の光ファイバーの開口数が、前記第一の光ファイバーの開口数よりも大きいことを特徴とする請求項1または5に記載のレーザー照射装置。
- 前記第三の光ファイバーの開口数が、前記第一および前記第二の光ファイバーの開口数よりも大きいことを特徴とする請求項5に記載のレーザー照射装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009092157A JP5185180B2 (ja) | 2009-04-06 | 2009-04-06 | レーザー照射装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009092157A JP5185180B2 (ja) | 2009-04-06 | 2009-04-06 | レーザー照射装置 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003201195A Division JP4334290B2 (ja) | 2003-07-24 | 2003-07-24 | レーザー照射装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2009160658A JP2009160658A (ja) | 2009-07-23 |
JP5185180B2 true JP5185180B2 (ja) | 2013-04-17 |
Family
ID=40963856
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2009092157A Expired - Lifetime JP5185180B2 (ja) | 2009-04-06 | 2009-04-06 | レーザー照射装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5185180B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6091652B2 (ja) * | 2015-03-20 | 2017-03-08 | 技術研究組合次世代3D積層造形技術総合開発機構 | 光加工ヘッド、光加工装置、その制御方法及び制御プログラム |
JP2018043256A (ja) * | 2016-09-13 | 2018-03-22 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | レーザ加工装置 |
CN110052711A (zh) * | 2019-05-30 | 2019-07-26 | 广东工业大学 | 一种激光焊接接头裂纹检测及强化系统 |
Family Cites Families (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2798218B2 (ja) * | 1990-01-08 | 1998-09-17 | 三菱重工業株式会社 | レーザ溶接モニタリング装置 |
JPH07116880A (ja) * | 1993-10-19 | 1995-05-09 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | レーザ加工装置 |
JPH081361A (ja) * | 1994-06-17 | 1996-01-09 | Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd | レーザクラッド装置とその照射位置制御方法 |
JPH10202378A (ja) * | 1997-01-21 | 1998-08-04 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | 光ファイバ伝送によるレーザ溶接方法及び溶接装置 |
JP3353135B2 (ja) * | 1998-03-04 | 2002-12-03 | 住友重機械工業株式会社 | レーザ三次元加工装置 |
JP2002257793A (ja) * | 2001-02-28 | 2002-09-11 | Toshiba Corp | レーザ超音波検査装置 |
JP4613274B2 (ja) * | 2001-06-21 | 2011-01-12 | 独立行政法人 日本原子力研究開発機構 | 複合型光ファイバを用いたレーザ加工システム |
JP2003273422A (ja) * | 2002-03-13 | 2003-09-26 | Sumitomo Heavy Ind Ltd | レーザ発振装置、レーザ加工装置、及びレーザ出力補償装置 |
-
2009
- 2009-04-06 JP JP2009092157A patent/JP5185180B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2009160658A (ja) | 2009-07-23 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4113654B2 (ja) | レーザ超音波検査装置 | |
CN102294549B (zh) | 焊接系统及焊接方法 | |
CN102323216A (zh) | 焊接检查方法及其设备 | |
JP5642405B2 (ja) | テラヘルツ波発生装置 | |
JP4094503B2 (ja) | レーザー超音波検査装置および検査方法 | |
JP4334290B2 (ja) | レーザー照射装置 | |
JP4621781B2 (ja) | レーザ超音波検査装置 | |
KR101824553B1 (ko) | 레이저 가공 장치 및 레이저 가공 방법 | |
JP2008254006A (ja) | レーザ加工装置及びレーザ加工方法 | |
JP2009063558A (ja) | 超音波検査装置、超音波検査方法および原子力プラントの非破壊検査方法 | |
US8276452B2 (en) | Ultrasonic inspection apparatus | |
JP5285845B2 (ja) | 欠陥検出装置および欠陥検出方法 | |
JP5185180B2 (ja) | レーザー照射装置 | |
WO2012081347A1 (ja) | 内部欠陥検査方法及びその装置 | |
Gulino et al. | Non-contact ultrasonic inspection by gas-coupled laser acoustic detection (GCLAD) | |
JP2019095419A (ja) | レーザ励起超音波発生装置、レーザ超音波検査装置、及びレーザ超音波検査方法 | |
JPH04147053A (ja) | レーザー超音波探傷方法及び装置 | |
JP2002257793A (ja) | レーザ超音波検査装置 | |
JP4643379B2 (ja) | レーザ照射装置 | |
JP4665000B2 (ja) | レーザー超音波検査装置 | |
KR101398295B1 (ko) | 초음파 측정용 레이저-간섭계 효율 증대 장치 및 방법 | |
KR20110014203A (ko) | 초음파의 레이저 발생을 위한 중공 코어 도파로 | |
WO2019216364A1 (ja) | 光学装置及び光音響顕微鏡 | |
CN114018822B (zh) | 一种远距离激光无损探伤装置及方法 | |
Hopko et al. | Laser ultrasonics: Simultaneous generation by means of thermoelastic expansion and material ablation |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20110602 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20110614 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20110811 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20120403 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20121225 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20130117 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 5185180 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160125 Year of fee payment: 3 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |