JP2008254006A - レーザ加工装置及びレーザ加工方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は、施工装置を交換することなく表面処理、熱加工処理の工程を行うことが可能なレーザ加工装置及びレーザ加工方法を提供する。
【解決手段】本発明に係るレーザ加工装置1は、連続波またはパルス波の熱加工用レーザ光、またはパルス波の表面処理用レーザ光を射出するレーザ発振器3と、前記レーザ発振器3から射出されるレーザ光を光ファイバ5に入射させる入射光学系4と、光ファイバ5から射出されるレーザ光を集光させる集光レンズ6と、集光レンズ6を搭載して処理対象物Bの近傍に移動して、処理対象物Bの表面にレーザ光を照射する施工装置7と、を備え、前記レーザ発振器3は、熱加工を行う際には前記熱加工用レーザ光を射出し、この熱加工の前処理または後処理を行う際には表面処理用レーザ光を射出することを特徴とする。
【選択図】 図1
【解決手段】本発明に係るレーザ加工装置1は、連続波またはパルス波の熱加工用レーザ光、またはパルス波の表面処理用レーザ光を射出するレーザ発振器3と、前記レーザ発振器3から射出されるレーザ光を光ファイバ5に入射させる入射光学系4と、光ファイバ5から射出されるレーザ光を集光させる集光レンズ6と、集光レンズ6を搭載して処理対象物Bの近傍に移動して、処理対象物Bの表面にレーザ光を照射する施工装置7と、を備え、前記レーザ発振器3は、熱加工を行う際には前記熱加工用レーザ光を射出し、この熱加工の前処理または後処理を行う際には表面処理用レーザ光を射出することを特徴とする。
【選択図】 図1
Description
本発明は、レーザ光を照射して金属を加工するレーザ加工装置及びレーザ加工方法に係り、特にレーザ溶接等の熱的加工を行うレーザ加工装置及びレーザ加工方法に関する。
従来のレーザ溶接、レーザ焼入れ等のレーザを利用した熱的加工を行う際、事前に対象とする材料の表面状態をレーザ加工に適する状態にする目的で事前にクリーニングや研磨、着色などを行う。金属材料を対象として溶接を行う場合に、錆などで覆われていた場合には一般に研磨機で表面を研磨し、金属光沢面を出した後、レーザ光を照射して溶接を行う。また、対象金属がレーザ光に対する反射率が高い組成のものであれば、対象材料の極表面を薬液などで黒色酸化処理をしたり、ペイント等の着色塗料を塗る等したりしてレーザ光の吸収率を高めて、レーザ熱加工を行う場合が多い。また、レーザ熱加工を完了した際には、加工面に亀裂などの欠陥が発生していないことを確認するために、浸透探傷を行ったり超音波探傷により欠陥が発生していないことを確認したりする必要がある。
また、溶接の結果、対照材料の表面には一般に熱膨張、熱収縮のサイクルにより溶接部近傍の表面層に引っ張り応力が発生し、材料の強度が弱くなるほか、たとえば溶接した対象材料が高温水中環境で長時間使用される場合などでは表面の引っ張り応力に起因して応力腐食割れが発生する可能性が高くなる。これを避けるために溶接処理後には材料表面の応力状態を引張りから圧縮に帰る後処理が必要である。このためには、例えば機械的研磨、ショットピーニング処理などの応力改善の後処理が行われる。また、機会強度の観点だけでなく、溶接面は一般に酸化膜などで覆われる場合もあり、金属光沢面が必要とされる場合には研磨剤などでの研磨を実施する場合もある。
このようにレーザ溶接を実施する際には各種の前処理、後処理、検査の一連の工程が行われ、一般にそれぞれの工程に適する工具が用いられる。
レーザ溶接は一般的な金属部品の接合等に工場の製造現場等で用いられることが多いが、レーザ加工ではレーザ光を光ファイバで伝送することができ、さらに、非接触での加工であることから加工時にレーザ照射装置が受ける反力が小さいため、人間の手の届かないような構造物を遠隔で溶接補修したり、遠隔で構造物表面に熱を加えて熱処理したりするのに適している。例えば原子力発電所の原子炉内部にある構造物に応力腐食割れにより亀裂が発生した場合、その亀裂表面をレーザで溶融させて亀裂を封止し、応力腐食割れの進展を止める処置がなされる。これに先立って、前処理としてクリーニングしたり、後処理として溶接後発生した表面の引っ張り応力を改善するためにレーザピーニングを施したりすること等がなされている(特許文献1参照)。
特開2003−53533号公報
熱加工対象が放射線環境にあったり狭隘な場所にあったりする場合にレーザ加工が施されることが多いが、その前後にクリーニングや表面処理などを行う必要があり、これら前処理、熱加工、後処理、検査の一連の工程にそれぞれ専用の装置を用いて行われる。これらの工程は遠隔で行われるため、装置の取替えは処理場所への設置には多大な労力と時間が必要になる。また、施工する遠隔機器の個数も処理工程の数だけ必要であり、物量、処理コストを増大させる要因となっている。
本発明は、上記課題を鑑みなされたもので、施工装置を交換することなく表面処理、熱加工処理の工程を行うことが可能なレーザ加工装置及びレーザ加工方法を提供することを目的とする。
本発明に係るレーザ加工装置は、連続波またはパルス波の熱加工用レーザ光、またはパルス波の表面処理用レーザ光を射出するレーザ発振器と、前記レーザ発振器から射出されるレーザ光を光ファイバに入射させる入射光学系と、前記光ファイバから射出されるレーザ光を集光させる集光レンズと、前記集光レンズを処理対象物の近傍に移動させて、処理対象物の表面にレーザ光を照射する施工装置と、を備え、前記レーザ発振器は、熱加工を行う際には前記熱加工用レーザ光を射出し、この熱加工の前処理または後処理を行う際には表面処理用レーザ光を射出することを特徴とする。
また、本発明に係るレーザ加工方法は、熱加工の際には連続波またはパルス波の熱加工用レーザ光を射出し、熱加工の前処理または後処理の際にはパルス波の表面処理用レーザ光を射出するレーザ発振ステップと、前記レーザ発振ステップにより射出されたレーザ光を光ファイバに入射させる入射ステップと、前記光ファイバから射出されたレーザ光を集光する集光ステップと、前記集光レンズを処理対象物の近傍に移動させて、処理対象物の表面にレーザ光を照射する施工ステップとを行うことを特徴とする。
本発明に係るレーザ加工装置及びレーザ加工方法によると、施工装置を交換することなく表面処理、熱加工処理の工程を行うことが可能となる。
本発明に係るレーザ加工装置及びレーザ加工方法の実施形態について、添付図面を参照しながら詳細に説明する。
〔第1実施形態〕
本発明に係るレーザ加工装置の第1実施形態について、図1乃至図4を用いて説明する。なお、第1実施形態として、原子力発電所にある原子炉内部の補修保全をレーザ溶接で行う例について説明する。
本発明に係るレーザ加工装置の第1実施形態について、図1乃至図4を用いて説明する。なお、第1実施形態として、原子力発電所にある原子炉内部の補修保全をレーザ溶接で行う例について説明する。
図1は、第1実施形態のレーザ加工装置1を示す全体概念図である。原子力発電所内にある原子炉圧力容器Aは、定期点検中は上部が開放され、内部にアクセスできるようになっている。原子炉圧力容器Aの内部には様々な機器が設置されているが、これらの内部機器にひび割れが発生した場合、溶接等の補修が必要になる。なお、図1において、溶接等の補修処理が必要になった処理対象物Bを模式的に示している。第1実施形態では、処理対象物Bの表面に肉盛溶接を行うことを想定して説明する。
2モード発振器3は、熱加工用のレーザ光と表面処理用のレーザ光を切り替えて出力でき、2モード発信機3により熱加工用の出力として例えば波長1.06μm、出力400Wの連続発振出力が得られる。また、2モード発振器3は、出力を切り替えることによって表面処理用の短パルス出力も出せるが、この場合、例えばパルス幅は10nsで波長0.53μm、パルスエネルギー60mJ、繰り返し速度30PPSで出力できる。このような熱加工用の発振器としてはネオジウムヤグレーザが代表的なものであり、これをQスイッチ動作させることにより表面処理用の短パルス発振が可能であり、さらに非線形光学結晶を通すことにより、表面処理に最適な波長に変換して使用される。
なお、ここではネオジウムヤグレーザを例に挙げているが、その他のレーザ発振器を用いても良く、連続波または長パルス波で平均パワーが100W以上の出力を持つ熱加工用レーザ光とパルス幅1μs以下かつパルスエネルギー10mJ以上の短パルスで発振する表面処理用レーザ光が出せるものであることが望ましい。
2モード発振器3から射出されたレーザ光はミラーレンズなどで構成された入射光学系4によりステップインデックス型光ファイバ5に導光される。ステップインデックス型光ファイバ5は原子炉圧力容器Aの内部に導かれ、処理対象物Bの近傍にある集光レンズ6までレーザ光を伝送する。集光レンズ6は遠隔施工装置7にて保持され、処理対象物Bの処理したい部分の表面上でレーザ光を照射できるように、位置決め、走査することができる。遠隔施工装置7は固定ジグ8により原子炉圧力容器Aに仮固定されている。
図2は、集光レンズ6をさらに詳細に描いた図である。処理対象物Bと集光レンズ6との間に挟まれる領域Cはレーザ光の経路であり、カバー部材9で覆われている。カバー部材9は防水性を有する部材からなり、例えば筒状に形成されている。カバー部材9は処理対象部B及び集光レンズ6の双方に完全に密着し、このカバー部材9、処理対象部B、及び集光レンズ6で囲まれた領域(領域C)は、通常、空気17で満たされている。しかしカバー部材9には、内部(領域C内)に対して液体を注入する注入口9Aが設けられ、この注入口9Aから外部の水16を内部(領域C)に注入することが可能となっている。このカバー部材9及び注入口9Aが、集光レンズ6の雰囲気を透明液体環境と透明気体環境とで切り替える機構を形成する。
光ファイバ5の先端から射出されたレーザ光は、コリメートレンズ11によりコリメートされる。このコリメートされたレーザ光は、対物レンズ12により再度集光されて、窓ガラス13を介して処理対象物Bに集光照射される。なお、図2においては、領域Cは空気17で満たされている。
コリメートレンズ11と対物レンズ12の間には、ウェッジダイクロイックミラー14が、コリメートされたレーザ光をほぼ直角に反射させるように配置されている。このウェッジダイクロイックミラー14は角度で概ね5度平行から外れた楔形となっている。
ウェッジダイクロイックミラー14は、表面にダイクロイックミラーコーティングが施されているとともに、波長0.53μmの光を全反射させ、波長1.06μmの光を透過させる特性を持っている。そしてその裏面は1.06μmの光を全反射するコーティングが施されている。このため、波長0.53μmの光と、波長1.06μmの光とはダイクロイックミラー14で反射される際に、異なった角度で反射されることになる。
なお、図2において、表面処理用の波長0.53μmの短パルスレーザ光を通した場合を示しており、処理対象物Bの表面にほぼ垂直にレーザが照射されている。
図3は、集光レンズ6の内部構成と熱加工時のレーザ光路を示す図である。熱加工時には、集光レンズ6に熱加工用の波長1.06μmの熱加工用レーザ光15を使用する。この場合、ウェッジダイクロイックミラー14の裏面で反射することになるので、処理対象物Bに対して垂直からおおむね10度程度傾いて照射することになる。
図4は、集光レンズの内部構成とピーニング処理または酸化膜付与処理時のレーザ光路を示す図である。ピーニング処理または酸化膜付与処理時は、集光レンズ6から処理対象物Bまでの間を、透明な液体である水で充填されている場合を示す。
原子炉内部にある構造物は、使用するに従って表面にクラッドと呼ばれる酸化物が付着していき、そのままレーザ溶接を行うと酸化物を巻き込み溶接不良を起こす原因となる。これを考慮し、レーザ溶接を行う際には前処理としてこの酸化物を除去する。
そこで、レーザ加工装置1ではレーザ溶接に先立ち、表面処理用のレーザ光を用いて酸化物の除去を行う。すなわちレーザ加工装置1において2モード発振器3の出力を表面処理用の短パルスレーザ光18に選択する。この短パルスレーザ光18は処理対象物Bの表面まで導かれて処理対象物Bの表面で衝撃波に変換されグラッドを吹き飛ばす。このとき、遠隔施工装置7を適切に駆動して照射点をずらすことにより、溶接したい部分にあるクラッドを吹き飛ばす。
環境雰囲気が気体である場合、一般にこのような処理を施すと、処理対象物Bの表面は酸化物が除去され金属光沢面になる。このような除去方法はレーザクリーニングと呼ばれることが多いが、集光面でのピークパワーが高いほどその効果が大きくなるため、対象面に対して垂直に照射することが望ましい。図2に示すように、短パルスレーザ光18はウェッジダイクロイックミラー14の表面で反射して処理対象物Bに垂直に当たるため、効率よくクリーニング作業を行うことができる。
レーザ加工装置1では前処理としてクリーニングを行った後にレーザ溶接作業を行うが、この際、2モード発振器3から出力されるレーザ光を熱加工用のレーザ光に切り替える。熱加工用レーザ光15に切り替えて処理対象物Bの表面をレーザ溶接している状況を示す図3によると、一般に、熱加工用レーザ光15を用いてレーザ加工する際、平均レーザ出力が非常に大きいことから処理対象物Bからの反射が問題となる。即ち処理対象物Bからの反射が集光レンズ6の内部に戻ってくると、集光レンズ6の内部を熱損傷する可能性が高くなる。
しかしながらレーザ加工装置1によれば、ウェッジダイクロイックミラー14の裏面で熱加工用レーザ光15を反射させているため、処理対象物Bに斜めにレーザが集光されることになり、集光レンズ6内部に反射光は戻らなくなる。これにより、集光レンズ6は健全に保たれる。このような構成でレーザクリーニング処理した後の表面を遠隔施工装置7を適切に制御して所望のレーザ溶接を完了させることができる。
処理対象物Bにおいてレーザ溶接が施された箇所では、一般に熱膨張、熱収縮のサイクルにより材料表面に大きな引っ張り残留応力が形成される。この引っ張り残留応力をのこしたまま例えば原子炉の運転を行うと、応力腐食割れにより再度ひび割れが起こる可能性が高くなる。このため、レーザ溶接後の後処理が必要となり、2モード発振器の発振出力を表面処理用の短パルスレーザ光18に切り替えてこの後処理を行う。
後処理の際には、図4に示すように、注入口9Aからカバー部材9の内部に水を前もって注入する。集光レンズ6と処理対象物Bの間の領域Cが水で満たされているため、短パルスレーザ光18が材料表面に照射された際に衝撃派が発生し、この衝撃波が水の慣性により非常に高い値に増倍される。この結果、材料表面近傍のみ局所的に塑性変形させることができ、処理対象物Bの表面の残留応力状態は圧縮に変換される。このような処理はレーザピーニング処理と呼ばれるが、遠隔施工装置7で適切に走査しながら照射することで所望の範囲に対してレーザピーニング処理により圧縮応力を形成することができる。
なお、領域Cを水で満たす代わりに、処理対象物Bの水を吹きかけること等により処理対象物Bの表面に例えば厚さ約0.1mmの水の皮膜を形成させても良い。
水のような酸素原子を多く含んだ液体を介してレーザピーニング処理を行う場合、レーザ照射点で液体分子が分解し活性な酸素が放出される。この結果、処理後の材料表面に緻密な酸化膜が形成され、ステンレスやインコネルなどでは金属光沢でなくなり、表面がくすんだ色となることが知られている。これを避けるためには水の変わりに酸素原子の含有量の少ない油、アルコールなどを用いれば金属光沢を維持することができる。
また、レーザ溶接前の前処理として図4に示したような構成でクラッドを除去することも可能である。この場合前述したようにクリーニング前処理後の処理対象物表面は金属光沢でなくなり、光を吸収しやすくなる。このため前処理後に引き続いて行われるレーザ溶接処理に必要なレーザパワーが小さくできる、若しくはより早い処理が可能になるなどの効果もある。
第1実施形態のレーザ加工装置1及びレーザ加工方法によると、原子炉内部にある構造物をレーザ溶接補修する際に必要となる前処理、後処理を一つの装置で成し遂げることができるため、従来のように頻繁な装置の入れ替え作業がなくなり工期を大幅に短縮することが可能となる。
また、第1実施形態のレーザ加工装置1及びレーザ加工方法によると、原子炉内に投入すべき基材を最小限に抑える効果もある。
〔第2実施形態〕
本発明に係るレーザ加工装置及びレーザ加工方法の第2実施形態について、図5乃至図8を参照して説明する。第2実施形態は、第1実施形態のレーザ加工装置において溶接後の検査工程を加えたものである。なお、第1実施形態と同一の構成には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
本発明に係るレーザ加工装置及びレーザ加工方法の第2実施形態について、図5乃至図8を参照して説明する。第2実施形態は、第1実施形態のレーザ加工装置において溶接後の検査工程を加えたものである。なお、第1実施形態と同一の構成には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
図5は、第2実施形態のレーザ加工装置1Aを示す全体概念図である。原子力発電所内にある原子炉圧力容器Aは、定期点検中は上部が開放され、内部にアクセスできるようになっている。原子炉圧力容器Bの内部には様々な機器が設置されているが、これらの内部機器にひび割れが発生した場合、溶接等の補修が必要になる。なお、図5において、溶接等の補修処理が必要になった処理対象物Bを模式的に示している。第2実施形態では、第1実施形態と同様に、処理対象物Bの表面に溶接肉盛を行うことを想定して説明する。
この肉盛溶接の処理作業の前後の工程としては、処理対象物Bの表面をレーザ溶接に適する状態にする前処理、そしてレーザ肉盛溶接、その後レーザ溶接によって発生した汚れの除去または表面応力状態の改善が必要となる。また、施工対象によっては溶接後に欠陥が発生していないことを確認する工程も必要になる。この工程はレーザ溶接後、または応力改善処置後に行われる。
一般にこれらの検査はカメラによる遠隔目視または超音波探傷、レーザ超音波探傷装置等が用いられるが、このためには施工装置を取り出して検査装置をすえつける必要がある。第2実施形態のレーザ加工装置1Aは、検査工程としてレーザ超音波探傷法を採用し、第1実施形態のレーザ加工装置1に加えて、ひとつの施工装置で前処理、溶接、検査、後処理を行えるようにするものである。ただし、表面処理用と熱加工用のレーザ発振器の構成は最良の実施の形態と異なった構成としている。
表面処理用レーザ発振器3Aは、QスイッチYAGレーザの第二高調波光を出力できるものであり、パルスエネルギー100mJ、繰り返し60PPS、波長0.53μm、パルス幅6nsの出力が得られる。熱加工用レーザ発振器3Bは、レーザダイオード励起ファイバレーザを使用し、波長1.06μmで出力2kWの連続発振するものである。干渉計測用レーザ発振器3Cはスペクトル線幅が非常に狭い連続発信レーザであり、波長1.06μm、出力5W、スペクトル線幅100kHzのレーザダイオード励起YAGレーザを使用している。
表面処理用レーザ発振器3A、熱加工用レーザ発振器3B、及び干渉計測用レーザ発振器3Cは、それぞれミラーやレンズと移動ミラー19で構成された入射光学系4Aでファイバ5に導光される。ステップインデックス型光ファイバ5は原子炉圧力容器Bの内部に導かれ、処理対象物Bの近傍にある集光レンズ6Aまでレーザ光を伝送する。集光レンズ6Aは遠隔施工装置7にて保持され、処理対象物Bの処理したい部分の表面上でレーザ光を照射できるように、位置決め、走査することができる。遠隔施工装置7は固定ジグ8により原子炉圧力容器Bに仮固定されている。
集光レンズ6Aからは各種のレーザ光が放出されるが、そのうち干渉計測用レーザ発振器3Cから射出されたレーザ光線は処理対象物Bの表面で散乱反射され、その一部が集光レンズ6A、ステップインデックス型光ファイバ5、入射光学系19を逆に戻り、ファブリペロー干渉計と信号処理装置とで構成された干渉分析器20に導光される。干渉分析器20は、処理対象物Bの表面状態、照射状態を監視する。
図6は、集光レンズ6Aの内部構成と表面処理時のレーザ光路を示す図である。処理対象物Bと集光レンズ6との間に挟まれる領域Cはカバー部材9で覆われている。カバー部材9、処理対象部B、及び集光レンズ6で囲まれた領域(領域C)は、通常、空気17で満たされている。しかしカバー部材9には、内部(領域C内)に対して液体を注入する注入口9Aが設けられ、この注入口9Aから外部の水16を内部(領域C)に注入することが可能となっている。
ステップインデックス型光ファイバ5から射出された短パルスレーザ光18はコリメートレンズ11で平行ビームに変換される。ダイクロイックミラー23は波長1.06μmの光で全反射し、波長0.53μmの光を透過するものである。ダイクロイックミラー23を透過した短パルスレーザ光18は全反射ミラー24で折り曲げられ対物レンズ27で集光され窓ガラス28を介して処理対象物免状に照射される。
一方、波長1.06μmの熱加工用レーザ光15は、図7に示すように、ダイクロイックミラー23で直角に折り曲げられ対物レンズ25、ウェッジ窓26を介して処理対象物Bの表面に集光される。なお、図6、図7では集光レンズ22と処理対象物Bの間の領域Cは気体で満たされており、図7で示されるように、ウェッジ窓26がプリズムの役目を果たして光線が屈折し、1.06μmの熱加工用レーザ光14は処理対象物Bに垂直に当たらないようになっている。
図8は、集光レンズの内部構成と検査時及び表面処理時のレーザ光路を示す図である。検査時及び表面処理時には、集光レンズ22と処理対象物Bの間の領域Cは透明な液体、例えば水16で満たされている。水の屈折率は1.33であり、ウェッジ窓の屈折率1.33〜1.46であり、双方を比較すると差が小さいため、ウェッジ窓26と水16の境界で光はほとんど屈折しない。よって、干渉用レーザ光29は、領域Cが水で満たされている場合は、処理対象物Bにほぼ垂直に照射する。
次に、レーザ加工装置1Aによる作用について説明する。
レーザ加工装置1Aは、処理対象物Bの表面をレーザ肉盛溶接により補修するが、前処理として、表面処理用レーザ発振器3Aから射出される短パルスレーザ光18がステップインデックスファイバ5に導かれるように入射光学系6Aをセットする。具体的には移動ミラー19を光路から外すようにセットされる。
このセットにより、集光レンズ6Aまで短パルスレーザ光18は導かれ、コリメートレンズ11で平行になり、ダイクロイックミラー23を透過し、全反射ミラー24、対物レンズ27、窓ガラス28を介して処理対象物Bに照射される。この短パルスレーザ光18の照射により、対象材料表面をアブレーション現象により比熱的に表面除去し、クラッドなどの付着物をとりさり、レーザ溶接に適切な表面状態にすることができる。
また、図8に示すように集光レンズ22と処理対象物Bの間の領域Cに透明な酸素原子を満たすことにより照射後表面に緻密な酸化膜層ができるため、その後のレーザ溶接加工を行う際に、より小さなパワーで実施することができる。
この際、領域Cに透明な酸素原子を満たす代わりに、処理対象物Bの表面に例えば厚さ約0.1mmの酸素原子の皮膜を形成しても良い。
このようにして、レーザ加工装置1Aでは、レーザ肉盛溶接に先立ち、処理対象物Bの表面状態をレーザ熱加工に適するように前処理をしている。前処理の後に施工装置を入れ替える必要がある通常の手法と異なり、レーザ加工装置1Aでは、前処理に引き続いてレーザ肉盛溶接を行うことができる。
この際、移動ミラー19を駆動し、熱加工用レーザ発振器3Bからの出力を光ファイバ5に導入できるように調整する。図7に示すように、光ファイバ5から射出された熱加工用レーザ光14はコリメートレンズ11により平行になり、波長1.06μmの光を反射するダイクロイックミラー23で対物レンズ25の方向に折り曲げられる。対物レンズ25で集光された熱加工用レーザ光15はウェッジ窓26を介して処理対象物Bの表面に照射され、表面を溶接加工することができる。また熱加工用のレーザを対象に照射する際、垂直に照射すると対象面からの反射光が集光レンズ6Aの内部に戻ってくる。これは集光レンズ6Aの内部を異常に加熱し、損傷をもたらす可能性が高くなる。
このためレーザ加工装置1Aでは、ウェッジ窓26により熱加工用レーザ光14は屈折して折り曲げられるため、反射光が処理対象物Bに垂直に照射することはない。これにより、レーザ加工装置1Aでは、処理対象物Bからの反射により集光レンズ6Aが破壊することを防止している。
肉盛溶接加工を実施した後、溶接後の健全性を確認するために、溶接後検査を実施する。通常の作業工程では溶接装置を処理対象物Bから取り外して代わりに、検査用機器を導入するが、レーザ加工装置1Aでは、装置の取替えをする必要がない。すなわち上述した肉盛溶接の後に行う検査工程では、移動ミラー19を駆動して熱加工用レーザ発振器からの出力が光ファイバ5に入射しないようにすると、表面処理用レーザ発振器3Aからの出力と、干渉計測用レーザ発振器3Cからの出力とを同時に光ファイバ5に入射することができるようになる。
このようにして短パルスレーザ光18と干渉用レーザ光29を同時に光ファイバ5に導入すると、集光レンズ6Aのところでも光ファイバ5から両方の光が射出される。この2つのレーザ光はコリメートレンズ11により平行になり、波長1.06μmの光である干渉用レーザ光29はダイクロイックミラー23で対物レンズ25に導かれ、ウェッジ窓26を介して処理対象物Bの表面に照射される。一方、短パルスレーザ光18は波長が0.53μmであるため、ダイクロイックミラー23を透過し、全反射ミラー24で対物レンズ27の方向に折り曲げられ、窓ガラス28を介して処理対象物Bの表面に照射される。
このとき、集光レンズ6Aと処理対象物Bとの間の領域Cに水を満たしておくと、短パルスレーザ光18を処理対象物B表面に照射した際、大きな衝撃波が発生する。この衝撃波により、処理対象物Bの表面近傍に圧縮応力が形成される。これをレーザピーニング効果といい、このような溶接後の表面処理は実際の原子力発電所の炉内構造物の保全作業に利用されており、溶接後の後処理としての材料表面特性改善が可能になる。
このように短パルスレーザ光18を処理対象物Bの表面に照射した際に、大きな衝撃波が発生するが、この衝撃波は処理対象物Bの内部のみでなく表面超音波31として表面に伝播する。このように伝播した表面超音波30は干渉用レーザ光29が照射されている表面にも伝播していく。この結果、表面超音波30で干渉用レーザ光29は周波数変調を受けて反射し、この反射光は入射と逆の経路をたどって光ファイバ5の入射口から逆に射出される。このようにして戻ってきた表面超音波によって変調を受けた干渉用レーザ光は、入射光学系4Aを介して、その一部が干渉分析器20に導入される。この干渉分析器20で表面超音波を復調し、表面超音波の特性を調べることができる。ところで、この表面超音波30は、溶接欠陥が存在した場合には欠陥部で反射される。このため干渉分析器29で分析される超音波にも変化が現れる。干渉分析器29でこれを検知することにより、溶接後の健全性確認が可能になっている。
第2実施形態のレーザ加工装置1A及びレーザ加工方法によると、肉盛溶接後の欠陥検査も施工装置を代えることなく連続して実施できるうえ、レーザピーニング施工により溶接後の表面残留応力状態改善の後処理も同時に行うことが可能となる。
なお、第2実施形態では、溶接後検査とレーザピーニング施工とを同時に行う例について説明したが、これに限らず、それぞれを別個に行っても良い。
上記発明の実施形態について説明してきたが、本発明は、上述したような各実施形態に何ら限定されるものではなく、各実施形態の構成を組み合わせて、本発明の主旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
1、1A…レーザ加工装置,3…2モード発振器,3A…表面処理用レーザ発振器,3B…熱加工用レーザ発振器,3C…干渉計測用レーザ発振器,4、4A…入射光学系,5…ステップインデックス型光ファイバ,6、6A…集光レンズ,7…遠隔施工装置,8…固定ジグ,9…カバー部材,9A…注入口,11…コリメートレンズ,12…対物レンズ,13…窓ガラス,14…ウェッジダイクロイックミラー,15…熱加工用レーザ光,16…水,17…空気,18…短パルスレーザ光,19…移動ミラー,20…干渉分析器,23…ダイクロイックミラー,24…全反射ミラー,25…対物レンズ,26…ウェッジ窓,27…対物レンズ,28…窓ガラス,29…干渉用レーザ光,30…表面超音波,A…原子炉圧力容器,B…処理対象物,C…領域。
Claims (12)
- 連続波またはパルス波の熱加工用レーザ光、またはパルス波の表面処理用レーザ光を射出するレーザ発振器と、
前記レーザ発振器から射出されるレーザ光を光ファイバに入射させる入射光学系と、
前記光ファイバから射出されるレーザ光を集光させる集光レンズと、
前記集光レンズを処理対象物の近傍に移動させて、処理対象物の表面にレーザ光を照射する施工装置と、を備え、
前記レーザ発振器は、熱加工を行う際には前記熱加工用レーザ光を射出し、この熱加工の前処理または後処理を行う際には表面処理用レーザ光を射出することを特徴とするレーザ加工装置。 - 前記光ファイバの入射面近傍に干渉分析装置を備え、
熱加工の前処理または後処理の際に、前記レーザ発振器は前記表面処理用レーザ光と併せて連続波の干渉用レーザ光を射出し、前記入射光学系はこれらの表面処理用レーザ光または干渉用レーザ光を前記光ファイバに入射させ、前記干渉分析装置は、前記光ファイバの入射面からの前記干渉用レーザ光の反射光を受光して、前記表面処理用レーザ光の照射時に発生する衝撃波を干渉分析で検知することにより、処理対象物の表面状態、照射状況を監視する請求項1記載のレーザ加工装置。 - 前記レーザ発振器は、前記表面処理用レーザ光と干渉用レーザ光とを波長が異なるようにそれぞれ射出するとともに、前記集光レンズの内部にはダイクロイックミラーが設置されることにより、
前記表面処理用レーザ光及び干渉用レーザ光が、このダイクロイックミラーで波長分離し、処理対象物の表面において異なった位置に照射されるように構成した請求項2記載のレーザ加工装置。 - 前記レーザ発振器は、干渉用レーザ光と熱加工用レーザ光とを同じ波長で射出するとともに、集光レンズの雰囲気を透明液体環境と透明気体環境とで切り替える機構を備え、前記集光レンズの最終面にウェッジ窓が設けられた請求項2記載のレーザ加工装置。
- 熱加工の際には連続波またはパルス波の熱加工用レーザ光を射出し、熱加工の前処理または後処理の際にはパルス波の表面処理用レーザ光を射出するレーザ発振ステップと、
前記レーザ発振ステップにより射出されたレーザ光を光ファイバに入射させる入射ステップと、
前記光ファイバから射出されたレーザ光を集光する集光ステップと、
前記集光レンズを処理対象物の近傍に移動させて、処理対象物の表面にレーザ光を照射する施工ステップとを行うことを特徴とするレーザ加工方法。 - 前記レーザ発振ステップにて射出される熱加工用レーザ光は連続波またはパルス波で平均パワーが100W以上であるとともに、前記レーザ発振器にて射出される表面処理用レーザ光はパルス幅1μs以下かつパルスエネルギー10mJ以上である請求項5記載のレーザ加工方法。
- 熱加工の前処理または後処理の際に、
前記レーザ発振ステップにて、前記表面処理用レーザ光と併せて連続波の干渉用レーザ光を射出し、
前記入射光学ステップにて、これらの表面処理用レーザ光及び干渉用レーザ光を前記光ファイバに入射させた後に、前記施工ステップを行うととともに、
前記光ファイバの入射面近傍で前記光ファイバの入射面からの前記干渉用レーザ光の反射光を受光して、前記表面処理用レーザ光の照射時に発生する衝撃波を干渉分析で検知することにより、処理対象物の表面状態、照射状況を監視する干渉分析ステップを行う請求項5記載のレーザ加工方法。 - 前記レーザ発振ステップにて、射出される表面処理用レーザ光は、10W以下の連続光であり、射出される干渉用レーザ光は、パルス幅1μs以下かつパルスエネルギー10mJ以上のパルスレーザ光である請求項7記載のレーザ加工方法。
- 始めに前記熱処理の前処理として、レーザ発振ステップにて表面処理用レーザ光を射出し、前記入射ステップ、前記集光ステップ、施工ステップを行い、
次に熱処理として、レーザ発信ステップにて熱処理用レーザ光を射出し、前記入射ステップ、前記集光ステップ、施工ステップを行い、
最後に熱処理の後処理として、レーザ発振ステップにて表面処理用レーザ光を射出し、前記入射ステップ、前記集光ステップ、施工ステップを行う請求項5記載のレーザ加工方法。 - 前記熱加工の前処理として、レーザ発振ステップにて表面処理用レーザ光を射出し、前記入射ステップ、前記集光ステップ、施工ステップを行い、
次に熱加工の処理として、レーザ発振ステップにて熱加工用レーザ光を射出し、前記入射ステップ、前記集光ステップ、施工ステップを行い、
最後に熱加工の後処理として、前記レーザ発振ステップにて前記表面処理用レーザ光と併せて連続波の干渉用レーザ光を射出し、前記入射光学ステップにて、これらの表面処理用レーザ光及び干渉用レーザ光を前記光ファイバに入射させた後に、前記施工ステップを行うとともに、
前記光ファイバの入射面近傍で前記光ファイバの入射面からの前記干渉用レーザ光の反射光を受光して、前記表面処理用レーザ光の照射時に発生する衝撃波を干渉分析で検知することにより、処理対象物の表面状態、照射状況を監視する干渉分析ステップを行う請求項5記載のレーザ加工方法。 - 前記熱加工の後処理として、レーザ発振ステップにて表面処理用レーザ光を射出する前あるいは同時に、処理対象物の表面に透明な液体の皮膜を生成する皮膜生成ステップを行う請求項5記載のレーザ加工方法。
- 前記熱処理の前処理として、レーザ発振ステップにて表面処理用のレーザ光を射出する前あるいは同時に、処理対象物の表面に透明な酸素原子の皮膜を生成する皮膜生成ステップを行う請求項5記載のレーザ加工方法。
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